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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】中子搬送装置
(51)【国際特許分類】
   B22C 9/10 20060101AFI20241001BHJP
   B22C 23/00 20060101ALI20241001BHJP
【FI】
B22C9/10 G
B22C23/00 Z
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2022028992
(22)【出願日】2022-02-28
(65)【公開番号】P2023125070
(43)【公開日】2023-09-07
【審査請求日】2023-11-23
(73)【特許権者】
【識別番号】000003207
【氏名又は名称】トヨタ自動車株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】弁理士法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】峯野 慎也
(72)【発明者】
【氏名】岩本 翔太
【審査官】瀧澤 佳世
(56)【参考文献】
【文献】実開平4-6340(JP,U)
【文献】実開昭53-65820(JP,U)
【文献】特開昭63-154242(JP,A)
【文献】特開平4-294841(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B22C 9/10
B22C 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
中子搬送装置であって、
中子を支持するための中子支持部と、
一端部および他端部を有し、前記中子に接続されている中子不要部を支持するための受け皿と、
前記中子支持部と前記受け皿とを搬送方向に沿って第1位置から第2位置まで搬送する搬送部と、
前記受け皿の姿勢を変化させる変化機構であって、前記一端部と前記他端部との鉛直方向おける位置が同じである第1姿勢と、前記一端部よりも前記他端部が下方に位置する第2姿勢とに変化させる変化機構と、
前記第2姿勢における前記受け皿の前記他端部の下方にある収容部と、を備え、
前記第1位置は、前記中子が前記中子支持部に配置されると共に、前記中子不要部が前記受け皿に配置される位置であり、
前記第2位置は、前記中子が前記中子支持部から取り出される位置であり、
前記変化機構は、前記第1位置から前記第2位置まで搬送される間、前記受け皿を前記第1姿勢に維持し、前記第2位置まで搬送された後、前記第2姿勢に変化させる、中子搬送装置。
【請求項2】
請求項1に記載の中子搬送装置であって、
前記受け皿は、第1軸回りに回転可能に前記搬送部に取り付けられており、
前記変化機構は、前記受け皿を前記第1軸回りに回転させることにより、前記受け皿を前記第2姿勢に変化させる、中子搬送装置。
【請求項3】
請求項2に記載の中子搬送装置であって、
前記変化機構は、
ブラケット一端部およびブラケット他端部を有するブラケットであって、前記ブラケット一端部において、前記受け皿を前記第1軸と平行な第2軸回りに回転可能に支持するブラケットと、
前記ブラケット他端部に取り付けられたカムフォロアと、
前記搬送方向に延びる第1面と、前記第1面と平行に、前記第1面よりも下方に位置する第2面と、において前記カムフォロアと接するカムプレートと、を有し、
前記カムフォロアは、前記中子支持部と前記受け皿とが前記第1位置から前記第2位置まで搬送される間、前記第1面と接し、前記中子支持部と前記受け皿とが前記第2位置まで搬送された後、前記第2面と接することで前記第2軸を下方に移動させて、前記受け皿を前記第1軸回りに回転させる、中子搬送装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、中子搬送装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、砂中子の製造においては、砂とバインダーとが混錬された混合物が金型の射出口からキャビティに向かって射出された後、焼成される(例えば、特許文献1)。キャビティと射出口とを連通する連通路にも砂とバインダーとの混合物は充填される。連通路に充填されて造型された部分は不要であるため、取り除く必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2021-094591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
連通路に充填されて造型された部分を装置から取り除く工程について、作業工数が多くなる場合があり、改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
【0006】
(1)本開示の一形態によれば、中子搬送装置が提供される。この中子搬送装置は、中子を支持するための中子支持部と、一端部および他端部を有し、前記中子に接続されている中子不要部を支持するための受け皿と、前記中子支持部と前記受け皿とを搬送方向に沿って第1位置から第2位置まで搬送する搬送部と、前記受け皿の姿勢を変化させる変化機構であって、前記一端部と前記他端部との鉛直方向おける位置が同じである第1姿勢と、前記一端部よりも前記他端部が下方に位置する第2姿勢とに変化させる変化機構と、前記第2姿勢における前記受け皿の前記他端部の下方にある収容部と、を備え、前記第1位置は、前記中子が前記中子支持部に配置されると共に、前記中子不要部が前記受け皿に配置される位置であり、前記第2位置は、前記中子が前記中子支持部から取り出される位置であり、前記変化機構は、前記第1位置から前記第2位置まで搬送される間、前記受け皿を前記第1姿勢に維持し、前記第2位置まで搬送された後、前記第2姿勢に変化させる。この形態によれば、中子不要部は、第1位置から第2位置まで中子と共に搬送される。その後、変化機構により、受け皿は第2姿勢に変化するため、受け皿に支持されている中子不要部は、一端部から他端部に向かって移動し、受け皿から離れて下方の収容部に入る。このように、中子不要部は、人の手を介さずに、収容部に入るため、作業時間を削減することができる。
(2)上記形態の中子搬送装置であって、前記受け皿は、第1軸回りに回転可能に前記搬送部に取り付けられており、前記変化機構は、前記受け皿を前記第1軸回りに回転させることにより、前記受け皿を前記第2姿勢に変化させてもよい。この形態によれば、受け皿を第1軸回りに回転させることにより、受け皿を前記第2姿勢に変化させることができる。
(3)上記形態の中子搬送装置であって、前記変化機構は、ブラケット一端部およびブラケット他端部を有するブラケットであって、前記ブラケット一端部において、前記受け皿を前記第1軸と平行な第2軸回りに回転可能に支持するブラケットと、前記ブラケット他端部に取り付けられたカムフォロアと、前記搬送方向に延びる第1面と、前記第1面と平行に、前記第1面よりも下方に位置する第2面と、において前記カムフォロアと接するカムプレートと、を有し、前記カムフォロアは、前記中子支持部と前記受け皿とが前記第1位置から前記第2位置まで搬送される間、前記第1面と接し、前記中子支持部と前記受け皿とが前記第2位置まで搬送された後、前記第2面と接することで前記第2軸を下方に移動させて、前記受け皿を前記第1軸回りに回転させてもよい。この形態によれば、受け皿が第1位置から第2位置まで搬送される間、搬送方向に延びる第1面がカムフォロアと接することにより、第2軸と第1面との距離は維持されるため、受け皿を第1姿勢に維持することができる。そして、受け皿が第2位置まで搬送された後、第1面の下方に位置する第2面がカムフォロアと接することにより、第2軸は下方に移動されるため、受け皿を第2姿勢に変化させることができる。よって、受け皿の搬送に連動させて、ブラケットに取り付けられたカムフォロアとカムプレートとの接点を第1面から第2面に切り替えることにより、受け皿の姿勢を第1姿勢から第2姿勢に変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】中子搬送装置の斜視図。
図2】変化機構の動きを説明する第1の図。
図3】変化機構の動きを説明する第2の図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.実施形態:
図1は、本実施形態に係る中子搬送装置100の斜視図である。図2は、変化機構40の動きを説明する第1の図である。図3は、変化機構40の動きを説明する第2の図である。図1には、互いに直交する前後方向、左右方向、上下方向が示されている。前後方向は、中子搬送装置100の奥行方向であり、左右方向は、中子搬送装置100の幅方向である。これ以降に示す図及び説明についても同様である。
【0009】
中子搬送装置100(図1)は、前方に開口部102を有する装置筐体101を備える。作業者は、装置筐体101の開口部102と対面して作業を行う。開口部102の前方には、中子不要部Wpが収容される収容部70が設置されている。本実施形態において、収容部70は、箱形状を有しているが、収容部70の形状は、箱形状に限られない。例えば、袋などの中子不要部Wpを収容可能な形状の収容部70を用いることができる。
【0010】
中子搬送装置100は、さらに、中子Wを支持する中子支持部14と、中子不要部Wpを支持する受け皿16と、中子造型部20と、搬送部30と、変化機構40とを備える。中子支持部14と受け皿16とは、搬送部30により前後方向に移動される。中子造型部20は、中子搬送装置100の奥に配置されている。中子造型部20により造型された中子Wは、中子不要部Wpが接続された状態で後方の搬送部30の停止位置である第1位置Paにて、後方に移動した中子支持部14に配置される。中子不要部Wpが接続されている中子Wは、中子支持部14に支持された状態で、搬送部30により前方の搬送部30の停止位置である第2位置Pbまで搬送される。第2位置Pbにて、中子Wおよび中子不要部Wpのうち、中子Wのみが作業者により取り出される。ここで、本実施形態では、中子搬送装置100は、変化機構40を備えることにより、作業者の手を介さずに中子不要部Wpは収容部70に投入される。これにより、作業者による中子不要部Wpを取り出す工程を削減できるため、中子製造工程に要する工程時間を削減することができる。
【0011】
変化機構40は、2枚のカムプレート10と、2つのカムフォロア43とを有する。2枚のカムプレート10は、各カムフォロア43を上下方向に移動させるために設けられている。2枚のカムプレート10は、延在方向が前後方向となる姿勢で、左右方向に間隔を空けて図示しない装置フレームに固定されている。2枚のカムプレート10は、搬送部30の移動経路の下方に配置されている。各カムプレート10は、搬送方向である前後方向に延びる第1面10aと、第1面10aと平行に、第1面10aよりも下方に位置する第2面10bとを有する。なお、各カムプレート10は、詳細には、カムフォロア43の上下方向における位置を規定するための形状を有している。上下方向における位置を規定するための形状としては、第1面10aから立ち上がる側面と、第1面10aと対向する対向面と、第1面10aとで、カムフォロア43を取り囲む形状を用いることができる。第2面10bについても同様である。
【0012】
中子造型部20は、金型21と、複数の金型ピン22とを有する。金型21は、内部に図示しないキャビティと、射出口と、連通路とを有する。連通路は、キャビティと射出口とを連通する。中子砂は、バインダーとともに混錬されて、金型21の噴出口からキャビティに向かって射出される。本実施形態では、バインダーは、主成分が水ガラスである無機バインダーが用いられるが、樹脂を主成分とする有機バインダーが用いられてもよい。複数の金型ピン22は、左右方向に間隔を空けて配置されている。各金型ピン22は、上下方向に移動可能に設置されている。
【0013】
金型21に中子砂とバインダーとの混合物が充填された後、混合物は焼成される。焼成されて造型された中子Wの前方には、連通路に充填された混合物が焼成されて造型された中子不要部Wpが接続されている。焼成後、中子不要部Wpが接続されている中子Wは、複数の金型ピン22により金型21から取り出される。具体的には、複数の金型ピン22が中子Wの下面を支持した状態で上に向かって移動する。これにより、図1に示すように、複数の金型ピン22の上に中子Wが支持され、中子Wの前方に中子不要部Wpが接続された状態となる。
【0014】
搬送部30は、本体バー31と、駆動部12とを有する。本体バー31は、左右方向を軸方向として、図示しない装置フレームに架け渡されている。本体バー31は、駆動部12の駆動力により、前後方向に移動する。搬送部30は、中子支持部14と、受け皿16とを搬送方向である前方に向かって、第1位置Paから第2位置Pbまで搬送する。
【0015】
中子支持部14は、複数のピンプレート14aと、複数のピン14bとを有する。各ピンプレート14aの上面に、複数のピン14bが固定されている。複数のピン14bは、軸方向が上下方向と沿う姿勢にて固定されている。複数のピンプレート14aは、左右方向に間隔を空けて本体バー31の後方に固定されている。各ピンプレート14aは、搬送部30が第1位置Paまで移動した場合に、左右方向に並ぶ金型ピン22と干渉しない位置に配置されている。
【0016】
金型ピン22に支持された中子Wは、第1位置Paまで移動した中子支持部14に渡される。具体的には、金型ピン22が下方に移動することにより、中子Wの下面を支持するピンが、金型ピン22からピン14bに切り替わる。これにより、中子Wは、ピン14bに支持された状態となる。
【0017】
受け皿16は、本体バー31の上方に配置されている。受け皿16は、中子不要部Wpを上面にて支持する。平板形状の受け皿16は、前後方向における端部である、一端部16aと他端部16bとを有する。他端部16bは一端部16aよりも前方に位置する。受け皿16は、第1姿勢と、第2姿勢とに変化可能である。図2に示すように、第1姿勢とは、一端部16aと他端部16bとの鉛直方向おける位置が同じである姿勢である。第1姿勢では、受け皿16の上面が水平面に平行となるため、上面にて中子不要部Wpを支持することができる。第2姿勢とは、一端部16aよりも他端部16bが下方に位置する姿勢である。なお、「一端部16aと他端部16bとの鉛直方向おける位置が同じ」とは、一端部16aと他端部16bとを結ぶ線と水平面とのなす角度が、0度±5度の範囲内である場合をいう。「一端部16aよりも他端部16bが下方に位置する」とは、一端部16aと他端部16bとを結ぶ線と水平面とのなす角度が、5度よりも大きい場合をいう。
【0018】
図1に示すように、変化機構40は、さらに、2本のブラケット42を有する。変化機構40は、搬送部30と連動して前後方向に移動可能に設置されている。変化機構40は、受け皿16の姿勢を変化させる。2本のブラケット42は、受け皿16の左右方向の両端部の各々に、延在方向が上下方向となる姿勢で配置されている。各ブラケット42の上方の端部であるブラケット一端部42aは、受け皿16に取り付けられている。2本のブラケット42の下方の端部であるブラケット他端部42bにはカムフォロア43が取り付けられている。カムフォロア43は、左右方向に延びるカムフォロア軸43a回りに回転する。カムフォロア軸43aに各ブラケット42のブラケット他端部42bが固定されている。
【0019】
図2に示すように、変化機構40は、さらに、左右方向に延びる、第1軸51と第2軸52とを有する。第1軸51は、搬送部30、具体的には、本体バー31の上面から上方に延びる軸支持部31aに固定されている。第2軸52は、ブラケット42に固定されている。受け皿16は、第1軸51回りに回転可能に取り付けられていると共に、第2軸52回りに回転可能に取り付けられている。
【0020】
図2に示すように、カムフォロア43の上下方向における位置が下に遷移すると、ブラケット42が第2軸52を下方に移動させて、受け皿16を第1軸51回りに回転させる。これにより、受け皿16は、第1姿勢から第2姿勢に変化する。
【0021】
図1に示すように、造型された中子Wと中子不要部Wpとは、第1位置Paにて、それぞれ、中子支持部14と受け皿16とに配置される。中子Wと中子不要部Wpとは、第1位置Paから第2位置Pbまで搬送される。図3に示すように、第1位置Paから第2位置Pbまで搬送される間、カムフォロア43は、第1面10aと接することにより、受け皿16は第1姿勢に維持される。
【0022】
第2位置Pbにて、作業者に中子Wおよび中子不要部Wpのうち、中子Wのみ取り出される。その後、搬送部30は、第2位置Pbより前方の位置まで移動した後、移動方向が変更されて、次の中子Wを搬送するために、後方に向かって移動する。後方に向かって移動する場合、カムフォロア43は、カムプレート10の第2面10bと接する。具体的には、カムフォロア43の軌道OBに示されるように、カムフォロア43は、第1面10aと接した状態でカムプレート10の前後方向における前方の端部まで前方に移動した後、折り返し、第2面10bと接した状態で後方に向かって移動する。カムフォロア43とカムプレート10との接点が第1面10aから第2面10bに切り替わることにより、ブラケット42が第2軸52を下方に移動させる。これにより、受け皿16は、第1軸51回りに回転し、第2姿勢に変化する。これにより、受け皿16に支持されていた中子不要部Wpは、第2姿勢における受け皿16の他端部16bの下方にある収容部70の中に落下する。これにより、作業者の手を介さずに、自動で、中子不要部Wpを収容部70に回収することができる。なお、収容部70は、具体的には、落下する中子不要部Wpが描く軌道上に配置されている。
【0023】
なお、図1に示すように、カムフォロア43は、第2面10bと接した状態でカムプレート10の前後方向における後方の端部まで後方に移動した後、折り返し、再び第1面10aと接した状態となる。これにより、受け皿16は、第1姿勢に変化する。そして、第1位置Paにて、中子不要部Wpが第1姿勢の受け皿16に配置される。
【0024】
以上説明した実施形態によれば、中子搬送装置100が有する変化機構40は、第1位置Paから第2位置Pbまで搬送される間、受け皿16を第1姿勢に維持し、第2位置Pbまで搬送された後、第2姿勢に変化させる。これにより、受け皿16に支持されている中子不要部Wpは、一端部16aから他端部16bに向かって移動し、受け皿16から離れて下方の収容部70に入る。このように、中子不要部Wpは、人の手を介さずに、収容部70に入るため、作業時間を削減することができる。
【0025】
また、変化機構40は、受け皿16を第1軸51回りに回転させることにより、受け皿16を第2姿勢に変化させる。これにより、受け皿16を第1軸51回りに回転させることにより、受け皿16を第2姿勢に変化させることができる。
【0026】
また、変化機構40は、ブラケット一端部42aにおいて、受け皿16を第2軸52回りに回転可能に支持し、カムフォロア43がブラケット一端部42aに取り付けられたブラケット42と、カムフォロア43と接するカムプレート10とを有する。また、カムプレート10は、第1面10aと、第1面10aよりも下方に位置する第2面10bとを有する。これにより、搬送部30の搬送と連動して、カムフォロア43とカムプレート10との接点を第1面10aから第2面10bに切り替えることにより、受け皿16を第2姿勢に変化させることができる。
【0027】
B.他の実施形態:
(B1)上記実施形態では、変化機構40が有する、カムフォロア43とカムプレート10により、受け皿16の姿勢が変更される。この形態とは別に、変化機構40が受け皿16を回転させる機構を有することにより、受け皿16の姿勢を変更してもよい。具体的には、変化機構40がモータを有し、モータの駆動により、受け皿16を回転させることにより、受け皿16の姿勢を変更してもよい。
【0028】
(B2)上記実施形態では、第2軸52を下方に移動させることにより、受け皿16は第2姿勢に変更される。この形態とは別に、第2軸52を上方に移動させることにより、受け皿16は第2姿勢に変更してもよい。具体的には、第2軸52を第1軸51と一端部16aとの間に設け、第2面10bを第1面10aの上方に設け、第2軸52を上方に移動させ、他端部16bに対して一端部16aを上方に移動させることにより、第2姿勢に変更してもよい。
【0029】
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
【符号の説明】
【0030】
10…カムプレート、10a…第1面、10b…第2面、12…駆動部、14…中子支持部、14a…ピンプレート、14b…ピン、16…受け皿、16a…一端部、16b…他端部、20…中子造型部、21…金型、22…金型ピン、30…搬送部、31…本体バー、31a…軸支持部、40…変化機構、42…ブラケット、42a…ブラケット一端部、42b…ブラケット他端部、43…カムフォロア、43a…カムフォロア軸、51…第1軸、52…第2軸、70…収容部、100…中子搬送装置、101…装置筐体、102…開口部、Pa…第1位置、Pb…第2位置、W…中子、Wp…中子不要部
図1
図2
図3