(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】情報処理システム、通知提供方法、可搬端末、及び、プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0601 20230101AFI20241001BHJP
G06Q 30/0207 20230101ALI20241001BHJP
【FI】
G06Q30/0601 330
G06Q30/0207
(21)【出願番号】P 2022579303
(86)(22)【出願日】2021-02-08
(86)【国際出願番号】 JP2021004615
(87)【国際公開番号】W WO2022168320
(87)【国際公開日】2022-08-11
【審査請求日】2023-07-12
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】浦井 英雄
(72)【発明者】
【氏名】吉廣 祐
(72)【発明者】
【氏名】守田 咲絵
(72)【発明者】
【氏名】中屋 裕登
(72)【発明者】
【氏名】渋川 慧
【審査官】小山 和俊
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2019/123714(WO,A1)
【文献】国際公開第2014/020793(WO,A1)
【文献】特開2016-118822(JP,A)
【文献】特開2020-042464(JP,A)
【文献】国際公開第2020/174881(WO,A1)
【文献】特開2020-119064(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客が操作する可搬端末を用いて登録された登録済み商品のリストに含まれない2つ以上の未登録商品と、
前記リストに含まれる1つ以上の登録済み商品と、がセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、前記2つ以上の未登録商品からな
る未登録商品の組み合わせを特定する特定手段と、
特定された前記未登録商品の組み合わせを前記可搬端末に通知する通知手段と
を備え
、
前記通知手段は、前記可搬端末に、前記リストを表示する画面において、値引条件を満たすために必要な登録済み商品の付近に、該登録済み商品と組み合わせて購入した場合に値引条件を満たす未登録商品があることの通知を表示させ、該通知がタッチされた場合に、前記未登録商品の組み合わせを表示する通知画面が表示される
情報処理システム。
【請求項2】
前記特定手段は、前記値引条件を満たすために必要な商品が登録されるごとに、前記未登録商品の組み合わせを特定する、
請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記登録済み商品との組み合わせで購入した場合に前記値引条件を満たす前記未登録商品の組み合わせが複数ある場合、
前記通知手段は、前記顧客の購入履歴、電子商取引サイトの閲覧履歴、ソーシャルネットワークサービスの閲覧履歴、あるいは、イベントスケジュール情報の、少なくともいずれかに基づいて設定された優先順位を用いて、前記未登録商品の組み合わせを通知する
請求項1または2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記特定手段は、さらに、
前記未登録商品の組み合わせの一部の未登録商品が前記リストに登録され、1つ
の未登録商品と、2つ以上
の登録済み商品と、がセットで購入された場合に前記値引条件が満たされるとき、前記1つの未登録商品を特定し、
前記通知手段は、特定された前記1つの未登録商品を前記可搬端末に通知する、
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記通知手段は、さらに、前記値引条件を満たした場合に適用される値引きの内容を前記可搬端末に通知する
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項6】
複数の前記値引条件のそれぞれに含まれる商品が全て登録され、1つの前記登録済み商品が、前記複数の値引条件のいずれにも含まれる場合、
前記顧客により選択された前記値引条件、または、値引額が最も高くなる前記値引条件のいずれかを満たすことを判定する、または、
前記複数の値引条件のいずれも満たすことを判定する判定手段をさらに備える、
請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理システム。
【請求項7】
コンピュータが、
顧客が操作する可搬端末を用いて登録された登録済み商品のリストに含まれない2つ以上の未登録商品と、
前記リストに含まれる1つ以上の登録済み商品と、がセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、前記2つ以上の未登録商品からな
る未登録商品の組み合わせを特定し、
特定された前記未登録商品の組み合わせを前記可搬端末に通知
し、前記可搬端末に、前記リストを表示する画面において、値引条件を満たすために必要な登録済み商品の付近に、該登録済み商品と組み合わせて購入した場合に値引条件を満たす未登録商品があることの通知を表示させ、該通知がタッチされた場合に、前記未登録商品の組み合わせを表示する通知画面が表示される
通知提供方法。
【請求項8】
顧客の操作により商品の識別情報を取得する取得手段と、
前記識別情報が取得されて登録された登録済み商品
のリストに含まれない2つ以上の未登録商品と
、前記リストに含まれる1つ以上の登録済み商品と、がセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、
前記リストを表示する画面において、値引条件を満たすために必要な登録済み商品の付近に、該登録済み商品と組み合わせて購入した場合に値引条件を満たす未登録商品があることの通知を表示させ、該通知がタッチされた場合に、前記2つ以上の未登録商品からなる未登録商品の組み合わせを表示する表示手段を備える、
可搬端末。
【請求項9】
前記表示手段は、前記登録済みの商品と、前記2つ以上の未登録商品の組み合わせとを、識別可能に前記値引条件の商品のセットを表示する
請求項8に記載の可搬端末。
【請求項10】
顧客の操作により商品の識別情報を取得する取得手段と、
前記識別情報が取得されて登録された登録済み商品
のリストに含まれない2つ以上の未登録商品と
、前記リストに含まれる1つ以上の登録済み商品と、がセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、
前記リストを表示する画面において、値引条件を満たすために必要な登録済み商品の付近に、該登録済み商品と組み合わせて購入した場合に値引条件を満たす未登録商品があることの通知を表示させ、該通知がタッチされた場合に、前記2つ以上の未登録商品からなる未登録商品の組み合わせを表示する表示手段としてコンピュータを機能させるプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システム等に関する。
【背景技術】
【0002】
店舗において顧客が所有するスマートフォンなどの携帯端末を用いて、顧客が商品のバーコードを読み取って商品登録を行う商品販売システムが知られている。このようなシステムをセルフスキャンショッピングシステムという。例えば、特許文献1には、セット販売などの所定の条件に応じて売価が変更された場合に、売価を顧客の携帯端末に表示するセルフスキャンショッピングシステムが開示されている。特許文献1には、例えば、特定の商品の組み合わせに対するセット割引、および、購入した商品の合計額が所定金額以上の場合に生じる合計金額割引が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のように、セット割引や合計金額に対する割引を提供することにより、商品の販売量や、顧客単価を増加させることができる。一般に、小売業においては、さらに、商品の販売量と顧客単価を増加させることが望まれる。
【0005】
本開示の目的は、顧客の購入点数を増加させる情報処理システム等を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る情報処理システムは、2つ以上の未登録商品と、顧客の操作により可搬端末を用いて登録された1つ以上の登録済み商品と、がセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、前記2つ以上の未登録商品からなる前記未登録商品の組み合わせを特定する特定手段と、
特定された前記未登録商品の組み合わせを前記可搬端末に通知する通知手段とを備える。
【0007】
本開示に係る通知提供方法は、2つ以上の未登録商品と、顧客の操作により可搬端末を用いて登録された1つ以上の登録済み商品と、がセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、前記2つ以上の未登録商品からなる前記未登録商品の組み合わせを特定し、
特定された前記未登録商品の組み合わせを前記可搬端末に通知する。
【0008】
本開示に係るプログラムは、2つ以上の未登録商品と、顧客の操作により可搬端末を用いて登録された1つ以上の登録済み商品と、がセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、前記2つ以上の未登録商品からなる前記未登録商品の組み合わせを特定する特定手段と、
特定された前記未登録商品の組み合わせを前記可搬端末に通知する通知手段としてコンピュータを機能させる。
【0009】
本開示に係る可搬端末は、顧客の操作により商品の識別情報を取得する取得手段と、前記識別情報が取得されて登録された登録済み商品と、2つ以上の未登録商品とがセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、前記2つ以上の未登録商品からなる未登録商品の組み合わせを表示する表示手段を備える。
【0010】
本開示に係るプログラムは、顧客の操作により商品の識別情報を取得する取得手段と、前記識別情報が取得されて登録された登録済み商品と、2つ以上の未登録商品とがセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、前記2つ以上の未登録商品からなる未登録商品の組み合わせを表示する表示手段としてコンピュータを機能させる。
【発明の効果】
【0011】
本開示によれば、顧客の購入点数を増加させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1】第1実施形態に係るPOSサーバ11の構成を示す図である。
【
図2】可搬端末12の一構成例を示すブロック図である。
【
図3】登録処理と、不足商品の通知処理の例を示すフローチャートである。
【
図4】商品コードを読み取る商品登録画面の例を示す図である。
【
図6】可搬端末12に表示される購入商品リストの画面の例を示す図である。
【
図7】可搬端末12に表示される不足商品の情報の例を示す図である。
【
図10】購入商品リストの画面の他の例を示す図である。
【
図11】可搬端末12に表示される不足商品の情報の他の例を示す図である。
【
図12】第2実施形態に係る情報処理システム10の構成を示す図である。
【
図13】第2実施形態に係る情報処理システム10の動作例を示すフローチャートである。
【
図14】コンピュータ31のハードウェア構成例を示す説明図である。
【
図15】可搬端末21のハードウェア構成例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に図面を参照して、本開示に係る情報処理システム、方法、プログラム、プログラムを非一時的に記録する記録媒体の実施形態を詳細に説明する。本実施形態は、開示の技術を限定するものではない。
【0014】
(第1実施形態)
[構成]
図1は、第1実施形態に係るPOS(Point of Sales)サーバ11の構成を示す図である。POSサーバ11は、例えば、通信ネットワーク16を介して可搬端末12に接続されてもよい。
【0015】
<概要>
顧客は可搬端末12を用いて、セルフスキャンショッピングをする。具体的には、顧客は店舗において棚などから商品を取得し、可搬端末12を用いて商品を登録する。
【0016】
本開示において、店舗が定める所定の商品のセットを購入すると値引きが適用される。POSサーバ11は、セットで商品を購入すると適用される値引きに関する情報を、可搬端末12に通知することで、顧客に通知を行う。
【0017】
セットで商品を購入すると適用される値引きは、セット値引とも呼ばれる。本開示において、POSサーバ11は、3つ以上の商品からなるセットのうち、1つ以上の商品が登録されると、残りの2つ以上の未登録商品からなる未登録商品の組み合わせについて通知する。
【0018】
<詳細>
POSサーバ11は、店舗で販売される商品に関する価格、在庫状況、および、店舗の売上情報などの種々の販売情報を管理するサーバである。なお、POSサーバ11は、複数の店舗の販売情報を一括して管理するものであってもよい。もしくは、POSサーバ11は、店舗ごとに存在してもよい。そして、POSサーバ11は、一つの店舗の販売情報を管理するものであってもよい。
【0019】
ここで、POSサーバ11が1台の装置によって実現される例を示す。ただし、POSサーバ11の実現例は特に限定されない。POSサーバ11は、機能もしくはDB(Databese)別に異なる装置によって実現されてもよい。
【0020】
POSサーバ11は、リスト生成部101、判定部102、特定部103、通知部104、売上管理部105、および、記憶部114と、を有する。記憶部114は、会員DB115と、商品DB116と、購入商品リストDB117と、値引条件DB118と、売上DB119と、を有する。
【0021】
リスト生成部101は、顧客別に、購入商品リストを生成する。具体的には、リスト生成部101は、顧客を識別する情報、顧客が購入する予定の商品の商品情報と、購入数量を対応づけた購入商品リストを生成し、購入商品リストDB117に記憶させる。購入商品リストに含まれる、顧客が購入する予定の商品は、登録済み商品とも呼ばれる。
【0022】
顧客を識別する情報によって、購入商品リストは一意に識別される。顧客を識別する情報は、例えば、顧客を一意に識別する顧客IDである。例えば、顧客が可搬端末12を用いて商品の登録を開始すると、リスト生成部101は、顧客に顧客IDを付与する。登録の開始から精算の終了までを1つの取引とすると、顧客IDは、取引ごとに付与されてもよい。
【0023】
購入商品リストに含まれる商品情報は、例えば商品IDなど、商品を一意に識別可能な情報を含む。また、購入商品リストの商品情報は、税抜きの商品の価格、または、税込みの商品の価格を含む。
【0024】
リスト生成部101は、可搬端末12からの更新依頼に基づいて、購入商品リストを更新する。具体的には、リスト生成部101は、更新依頼に含まれる商品情報に基づいて、購入商品リストに含まれる商品を追加、または、削除する。すなわち、顧客が購入する予定の商品は、顧客の操作により可搬端末12を用いて登録される。
【0025】
リスト生成部101は、更新された購入商品リストを可搬端末12に送信する。
【0026】
判定部102は、購入商品リストに含まれる登録済み商品が値引条件を満たすか判定する。値引条件は、所定の商品のセットが登録されていることを含む。リスト生成部101は、値引条件DB118を参照し、例えば、購入商品リスト中に値引条件を満たす商品のセットがあるか判定する。セットがある場合、値引きが適用される。
【0027】
リスト生成部101は、登録された商品に適用可能な値引きがある場合、値引き内容を含むよう、購入商品リストの商品情報を更新する。
【0028】
値引条件DB118は、例えば、値引条件と値引き内容を対応づけた値引情報を記憶する。値引条件DB118は、3つ以上の所定の商品を含む商品のセットが購入されることを求める値引条件を少なくとも1つ含む。なお、値引条件DB118は、1つの所定の商品または、2つの所定の商品を含む商品のセットが購入されることを値引条件とする値引情報を記憶してもよい。値引情報が示す値引条件は、例えば、商品IDなど、値引きの適用のために登録が必要な商品を一意に識別可能な情報によって表される。値引き内容は、例えば、値引き適用後の商品の価格、値引額、または、割引率、あるいは、商品のセットの価格、商品のセットに対する値引額、または、割引率のいずれかを示す。
【0029】
値引条件に含まれる所定の商品のうち、購入商品リストに含まれない商品は、未登録商品とも呼ばれる。
【0030】
特定部103は、1つ以上の登録済みの商品とのセットで購入された場合に値引条件を満たす2つ以上の未登録商品からなる未登録商品の組み合わせを特定する。例えば、値引条件が、3つの所定商品を組み合わせて購入することであるとき、該所定商品の1つが登録された場合、特定部103は、残りの2つの所定商品の組み合わせを特定する。値引条件を満たすために必要な商品は、不足商品とも呼ばれる。特定部103は、あと1つ商品を追加することで値引条件を満たす場合の1つの不足商品を特定してもよい。
【0031】
特定部103は、値引条件の商品のセットに含まれる商品が登録されるごとに、セットに含まれる未登録商品を特定してもよい
通知部104は、可搬端末12に通知することで、顧客に通知を行う。第1実施形態において、通知部104は、特定部103が特定した未登録商品の組み合わせを可搬端末12に通知する。例えば、値引条件が、3つの所定商品を組み合わせて購入することであるとき、該所定商品の1つが登録された場合、通知部104は、可搬端末12に残りの2つの所定商品の組み合わせを通知する。通知部104は、あと1つ商品を追加することで値引条件を満たす場合の1つの不足商品を可搬端末12に通知してもよい。
【0032】
通知部104は、特定された未登録商品の組み合わせ、および、特定された1つの不足商品の他に、値引条件、及び、値引きの内容を含む、その他、セット値引き関する情報を通知してもよい。
【0033】
売上管理部105は、商品の登録が完了すると、精算に用いる精算情報を生成する。精算情報は、少なくとも購入商品リストに登録された商品に対する合計支払金額に関する情報を含む。具体的には、精算情報は、合計支払金額そのものであってもよく、該合計支払金額を算出するために必要な商品情報および数量などでもよい。精算情報は、さらに、購入商品の商品名、購入商品の合計数量、適用される値引きに関する情報、または、精算を識別する情報を含んでもよい。売上管理部105は、商品の登録が完了した購入商品リストを精算情報として生成してもよい。精算を識別する情報として、前述の顧客IDが用いられてもよい。売上管理部105は、例えば、精算の内容に応じて、売上DB119を更新する。
【0034】
記憶部114は、例えば、POSサーバ11の各部の処理に用いるデータを記憶する。記憶部としては、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、半導体メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)が挙げられる。記憶部114は、これらの組み合わせであってもよい。
【0035】
会員DB115は、例えば、会員(顧客)別に、会員情報を記憶する。会員情報としては、例えば、会員ID(Identifier)、会員の氏名、会員の性別、会員の年齢もしくは年齢層、会員ランク、会員の連絡先のうちの少なくともいずれかの情報である。会員IDは、例えば、会員を一意に識別する識別子である。会員IDの種類は、特に限定されない。会員IDは、会員番号によって表されてもよい。会員ランクは、例えば、店舗の利用回数、利用頻度、利用金額などに応じて定められる。連絡先は、電子メールのアドレス、電話番号などの連絡先である。
【0036】
また、会員DB115は、会員別に、さらに、パスワード、過去の購入履歴、ポイントなどの情報を記憶してもよい。また、会員DB115は、会員別に、さらに、生体情報を記憶してもよい。生体情報は、特に限定されない。生体情報は、例えば、顔特徴量の情報、顔画像データ、指紋データ、虹彩データ、静脈データなどが挙げられる。さらに、会員DBは、顧客の使用する可搬端末12のIDを記憶してもよい。なお、セルフスキャンのために店舗から貸与された可搬端末12の場合、購入商品の精算が完了した後、可搬端末12のIDは会員DBから削除される。
【0037】
会員DB115は、電子決済に用いる決済情報を含んでもよい。電子決済としては、クレジット決済、デビット決済、電子マネー決済、ポイント決済、仮想通貨決済のうちの少なくともいずれか一つが挙げられる。決済情報は、例えば、クレジットカード番号である。
【0038】
会員DB115は、会員に関する前述の情報の一部を含まなくてもよい。また、会員DB115は、会員に関する前述の情報以外の情報を含んでもよい。
【0039】
商品DB116は、店舗または店舗を含む系列店舗で取り扱う商品の商品情報を記憶する。具体的に、商品DB116は、例えば、商品別に、商品情報を記憶する。商品DB116が記憶する商品情報は、例えば、商品ID、商品名、商品の分類、商品の価格、商品の特徴、商品の在庫状況などの情報である。商品IDは、例えば、商品のコード(以下商品コードと称する。)である。商品コードは、JAN(Japanese Article Number)コード、EAN(European Article Number)コード、UPC(Universal Product Code)の少なくともいずれかである。また、商品IDは、商品名であってもよい。商品の分類は、特に限定されない。例えば、商品の分類は、例えば、食品、文具などといった大別であってもよい。また、商品の分類は、菓子、肉、野菜などの分類であってもよい。商品の価格は、値下げが適用される前の商品の単価である。商品の特徴は、特に限定されない。商品の特徴は、賞味期限、消費期限、製造企業名、販売企業名などであってもよい。商品の在庫状況は、商品の在庫数、または、商品の在庫位置などであってもよい。
【0040】
また、商品情報は、商品ID以外に、商品を識別するための情報を含んでもよい。例えば、商品情報は、商品の画像データ、または、商品の画像データから得られる特徴量の情報などを含んでもよい。
【0041】
商品DB116は、商品に関する前述の情報の一部を含まなくてもよい。また、商品DB116は、商品に関する前述の情報以外の情報を含んでもよい。
【0042】
購入商品リストDB117は、顧客別に、精算が終了していない最新の購入商品リストを記憶する。なお、購入商品リストを一意に識別する顧客IDとして、会員IDが用いられてもよい。もしくは、購入商品リストDB117は、顧客IDと会員IDを対応づけて記憶してもよい。購入商品リストの商品IDに基づいて、商品DB116から商品の価格が得られる。購入商品リストDB117は、商品DB116から取得した税抜きの商品の価格に基づいて算出された、税込みの商品の価格を記憶してもよい。
【0043】
購入商品リストDB117は、購入商品リストに関する前述の情報の一部を含まなくてもよい。また、購入商品リストDB117は、購入商品リストに関する前述の情報以外の情報を含んでもよい。
【0044】
売上DB119は、例えば、店舗ごとの店舗の売上に関する情報を記憶する。売上DB119は、例えば、店舗ごとに、各精算に応じた情報を管理してもよい。売上DB119は、例えば、店舗ID、商品登録を行った可搬端末12のID、該装置の利用者の会員ID、購入された商品の商品ID、購入数量、売価、および、購入日時の各情報を対応付けて記憶する。店舗IDは、店舗を一意に識別する識別子である。
【0045】
売上DB119は、売上に関する前述の情報の一部を含まなくてもよい。また、売上DB119は、売上に関する前述の情報以外の情報を含んでもよい。
【0046】
売上管理部105は、例えば、精算の内容に応じて、売上DB119を更新する。また、例えば、売上DB119と、商品DB116とは商品IDによって紐づけられる。また、POSサーバ11は、例えば、売上DB119に登録された購入数量の情報に基づいて、商品DB116の在庫状況を更新してもよい。
【0047】
POSサーバ11は、機能部のうちの一部を有していなくてもよい。POSサーバ11は、図示しない機能部を有していてもよい。また、
図1に示すPOSサーバ11の機能部は、複数の装置によって実現されてもよい。例えば、各機能部は、リスト生成部101と、売上管理部105を有する装置の2つの装置によって実現されてもよい。
【0048】
また、説明および理解の容易化のために、POSサーバ11が、各種DBを有する例を示すが、これに限らない。例えば、各種DBは、異なる装置が有していてもよい。例えば、売上DB119を管理するサーバと、会員DB115を管理するサーバと、購入商品リストDB117を管理するサーバとがそれぞれ異なっていてもよい。このような場合、売上DB119を管理するサーバ、会員DB115を管理するサーバは、データベースサーバとして機能する。購入商品リストDB117を管理するサーバは、例えば、アプリケーションサーバとして機能する。各サーバは、例えば、通信ネットワーク16等を介して、それぞれが割り当てられた処理に用いる情報を受け渡す。
【0049】
可搬端末12は、顧客が利用する端末である。可搬端末12は、例えば、スマートフォン、タブレットなどの携帯端末である。可搬端末12の種類は特に限定されない。可搬端末12は、顧客に所有されても、店舗において貸し出されてもよい。可搬端末12は買い物かごや買い物カートに取り付けられてもよく、買い物かごや買い物カートと一体的に設けられてもよい。可搬端末12は、可動部と駆動装置とを備えることで、手動または自動により、可動であってもよい。可搬端末12の機能を有する装置は、携帯端末、可動端末、移動端末、移動体を含む。
【0050】
図2は、可搬端末12の一構成例を示すブロック図である。可搬端末12は、取得部121、および、出力部123を備える。出力部123は、表示部1230を含む。可搬端末12の図示しない記憶部は、会員ID、および、可搬端末12を識別する識別子を記憶してもよい。
【0051】
取得部121は、顧客が選んだ商品の商品IDを取得し、商品IDを含む更新依頼をPOSサーバ11に送信し、商品を購入商品としてPOSサーバ11に登録させる。取得部121は、商品の登録に用いられるため、登録部とも呼ばれうる。取得部121は、取得手段の一実施形態である。
【0052】
取得部121は、例えば、図示しない撮像装置を介して、商品等に付された商品コードを読み取ることにより購入商品の商品IDを取得する。撮像装置は、特に限定されないが、例えば可搬端末12が備えるカメラである。商品コードは、上述したJANコードなどである。撮像装置は、バーコード、または、2次元コードなど、符号化された商品コードを読み取る。取得部121は、例えば、撮像装置によって撮像された商品の画像から、画像認識機能を用いて商品を識別することにより、商品IDを取得してもよい。
【0053】
また、取得部121は、予め撮像された商品の画像、もしくは商品の絵の画像を、撮像装置を介して読み取ることにより、商品IDを取得してもよい。なお、これらの画像には、商品コードが含まれていてもよい。
【0054】
また、取得部121は、読取装置を介して、RFID(Radio Frequency Identifier)が取り付けられたタグを読み取ることにより、商品IDを取得してもよい。RFIDを用いる場合、読取装置は、RFIDリーダである。
【0055】
また、取得部121は、商品検索の結果から商品の選択を受け付けることにより、商品IDを取得してもよい。例えば、商品検索の方法は特に限定されない。文字によって商品検索が行われてもよい。画像によって商品検索が行われてもよい。例えば、取得部121は、表示された商品の画像から購入する商品の選択を受け付けることにより、商品IDを取得してもよい。
【0056】
また、取得部121は、図示しない入力装置を介して、JANコードの番号の入力を受け付けることにより、商品IDを取得してもよい。入力装置は、タッチパネルディスプレイ、数字、文字を入力可能なキーボードなどが挙げられる。
【0057】
取得部121は、取得した商品IDをPOSサーバ11に送信する。このとき、取得部121は、会員IDまたは可搬端末12を識別する識別子もPOSサーバ11に送信する。可搬端末12は、送信した商品IDに応じた商品の名前および価格をPOSサーバ11から受信してもよい。このとき表示部1230は、商品の名前および価格を表示する。
【0058】
可搬端末12は、POSサーバ11から購入商品リストを受信する。
【0059】
表示部1230は、POSサーバ11から受信した購入商品リストを表示する。また、表示部1230は、POSサーバ11から受信した不足商品に関する情報を表示する。
【0060】
[動作]
以下、第1実施形態に係るPOSサーバ11と可搬端末12の動作例について、図を用いて説明する。
図3は、登録処理と、不足商品の通知処理の例を示すフローチャートである。
【0061】
1.商品の登録
可搬端末12の取得部121は、商品等に付された商品コードを読み取ることにより購入商品の商品IDを取得し、可搬端末12は商品IDを含む更新依頼をPOSサーバ11に送信する(ステップS01)。更新依頼には、商品IDのほかに、顧客の会員ID、可搬端末12のIDなどが含まれていてもよい。
【0062】
図4は、商品コードを読み取る商品登録画面の例を示す図である。可搬端末12の表示部1230は、商品コードを読み取るための画面d050を表示する。例えば、画面d050は、読み取り部分d051と、読み取られた商品の情報を表示する表示欄d052と、購入商品リストを表示させるための「買い物かごへ」が表示されたボタンd053と、を有する。撮像された商品の商品コードが読み取り部分d051の所定エリアに位置すると取得部121は購入商品の商品IDを取得する。
【0063】
図3に戻り、POSサーバ11のリスト生成部101は、顧客の購入商品リストに更新依頼に含まれる商品を追加する(ステップS02)。POSサーバ11は、商品IDが取得された商品の商品情報を可搬端末12に送信してもよい。この場合、可搬端末12は、受信した商品情報を表示する。例えば、
図4において、表示欄d052は、受信した商品情報のうち、商品の名前として「商品A」、商品の価格として252円が表示されている。
【0064】
判定部102は、値引条件DB118に記憶された値引情報を参照し、追加された商品により値引条件が満たされるか判定する(ステップS03)。
図5は、値引条件DB118に記憶された値引情報の例を示す図である。値引情報は、値引条件と値引き内容を含む。値引情報の1つ目は、値引条件として、商品A、商品B、商品Cが登録されると、値引きが適用されることを示す。適用される値引きの内容は、商品A、商品B、商品Cの合計金額から10%の値引きを行うことである。
2.値引条件を満たす場合
判定部102が、値引条件が満たされていると判定した場合(ステップS04:Yes)、判定部102は、リスト生成部101に判定結果を送信する。判定部102の判定に基づいて、リスト生成部101は、値引きを適用する(ステップS05)。すなわち、
図5の例において、商品A、商品B、商品Cのセットが全て登録済みである場合、判定部102は値引条件が満たされていると判定する。リスト生成部101は、商品A、商品B、商品Cの合計金額から10%の値引きされることを購入商品リストに含める。
【0065】
リスト生成部101は、商品を追加し、値引きが適用された購入商品リストを可搬端末12に送信する(ステップS07)。可搬端末12は、更新された購入商品リストを表示する(ステップS08)。例えば、
図4において、「買い物かごへ」が表示されたボタンd053が押されると、可搬端末12の表示部1230は、購入商品リストを表示する。
3.値引条件を満たさない場合
判定部102が、値引条件が満たされていないと判定した場合(ステップS04:No)も、判定部102は、リスト生成部101に判定結果を送信する。値引条件が満たされていない場合、リスト生成部101は、値引きを適用しないで(ステップS06)、商品を追加して購入商品リストを更新し、可搬端末12に送信する(ステップS07)。可搬端末12は、更新された購入商品リストを表示する(ステップS08)。
【0066】
図6は、可搬端末12に表示される購入商品リストの画面の例を示す図である。画面d060は、例えば、購入商品リストの概要欄d061と、詳細欄d062と、商品追加ボタンd064と、支払いボタンd065と、セット確認ボタンd066と、を含む。概要欄d061には、例えば、購入商品リストに登録された商品の合計数量、支払予定金額、店舗名などの情報が表示される。支払予定金額は、例えば、値下げが適用された後の税込みの売価の合計金額である。詳細欄d062には、例えば、商品別に、購入商品リストに登録された商品の名前、購入数量、値引き前の単価、値引き前の単価に購入数量を乗じた価格、割引率、値引額などの情報が表示される。例えば、詳細欄d062は、商品別に、購入数量の入力欄d063を有してもよい。また、詳細欄d062では、例えば、登録が新しい順に商品情報が表示されてもよい。また、詳細欄d062では、例えば、既に値引条件を達成している商品のセットが連続して表示されてもよい。あるいは、例えば、値引条件の達成を達成していない場合にも、条件の達成に必要な商品のセットが連続して表示されてもよい。詳細欄d062では、例えば、商品情報の表示順が指定可能であってもよい。
4.不足商品の通知
特定部103は、例えば、追加された商品を含む値引条件のうち、値引条件を満たすための不足商品を特定する(ステップS09)。例えば、
図5の例において、商品Aが追加された時、商品Bと商品Cが登録されていないとする。この場合、特定部103は、商品Bと商品Cを不足商品として特定する。また、商品Aが登録済みである場合に、商品Bが登録されたとき、特定部103は、商品Cを不足商品として特定する。特定部103は、判定部102が値引条件を満たすセットがあると判定するか否かに関わらず、不足商品の特定を行ってもよい。
【0067】
通知部104は、特定された不足商品を可搬端末12に通知する。1つの値引条件について、複数の不足商品が特定された場合、通知部104は、該不足商品の組み合わせを通知する。例えば、
図5の例において、商品Bと商品Cが特定されると、通知部104は、商品Bと商品Cの組み合わせを通知する。
【0068】
可搬端末12の表示部1230は、POSサーバ11からの通知に基づいて、不足商品の情報を表示する(ステップS10)。
【0069】
図7は、可搬端末12の表示部1230に表示される不足商品の情報の例を示す図である。
図7の画面は例えば、
図6の画面d060に、重畳するようにポップアップ表示される。あるいは、商品Aがスキャンされた後に、
図4の画面d050に重畳するようにポップアップ表示される。
図7の画面には、登録済みの商品Aとのセットで購入した場合に、値引条件を満たす商品の組み合わせ(商品Bおよび商品C)が表示されている。さらに、
図7の画面には値引き内容が表示されている。
【0070】
図7の画面を見た顧客は、商品Bと商品Cを追加しようと考え得る。不足商品の情報を示すポップアップが閉じられた場合、表示部1230は、セット確認ボタンd066が押されたときに、再度、不足商品の情報を示すポップアップを表示してもよい。
【0071】
5.登録処理の終了
顧客が商品登録を終えるまで、POSサーバ11と可搬端末12はステップS01~ステップS10の処理を繰り返す。例えば、
図6の画面において、商品追加ボタンd064が押されると、可搬端末12は、
図4の商品登録画面を表示し、商品識別情報を取得する。支払が行われる場合、可搬端末12は登録処理を終了し、精算処理へ進む。例えば、
図6の画面において、支払いボタンd065が押されると、可搬端末12は商品の登録を終了する。
【0072】
6.精算
図8は、精算処理の例を示すフローチャートである。精算処理が開始されると、可搬端末12は精算要求をPOSサーバ11に送信する(ステップS21)。POSサーバ11の売上管理部105は、精算情報を生成し(ステップS22)、可搬端末12に送信する。精算情報は例えば、購入商品に対する合計支払金額を含む。可搬端末12は、支払画面を表示する(ステップS23)。支払画面は、購入商品の合計数量、購入商品に対する合計支払金額、および、電子決済に用いるクレジットカード番号の下4桁などの決済情報を表示してもよい。また、支払画面は決済処理の実行ボタンを表示してもよい。可搬端末12は、会員DB115に記憶されたクレジットカード番号などの決済情報を用いて、図示しない決済サーバと通信し、決済処理を実行する(ステップS24)。可搬端末12は、POSサーバ11に決済処理の完了を送信する。決済処理の完了を受信すると、POSサーバ11の売上管理部105は売上DB119を更新する。以上でPOSサーバ11と可搬端末12は、精算処理を終了する。
【0073】
上記動作例において、会員DB115に記憶された決済情報を用いる場合について説明したが、可搬端末12は精算を行う度に、顧客に決済情報の入力を求めてもよい。また、上記動作例において、精算が可搬端末12を用いて行われる場合について説明したが、精算は任意の方法で行われてもよい。例えば、精算は可搬端末12に代えて図示しない精算装置を用いて行われてもよい。
【0074】
以上で第1実施形態に係る動作例の説明を終了する。
【0075】
[効果]
第1実施形態によれば、顧客の購入点数を増加させることができる。その理由は、特定部103は、登録済みの商品とのセットで購入した場合に値引条件を満たす未登録商品の組み合わせを特定し、通知部104が、特定された未登録商品の組み合わせを可搬端末12に通知するためである。
【0076】
1つの値引条件について、未登録商品が複数ある場合に、通知部104は、未登録商品の組み合わせを通知するから、顧客に対し、いずれの商品の組み合わせを購入することにより値引きが適用されるか示すことができる。例えば、第1実施形態によれば、3つ以上の商品をセットとする場合に、2つ以上の不足商品について通知が行われる。したがって、顧客に2つ以上の所定の不足商品を追加し、購入点数を増やすように提案できる。
【0077】
[変形例:優先順位の設定]
通知部104が通知する不足商品の組み合わせには、優先順位が設定されてもよい。例えば、通知部104が、商品BとCの組み合わせ、および、商品DとEの組み合わせをそれぞれ同時に通知し、2種類の組み合わせが可搬端末12に同時に表示されると、顧客にとって煩わしい場合がある。通知部104は、優先順位の最も高い不足商品の組み合わせを通知してもよい。あるいは、通知部104は、可搬端末12の表示部1230に、優先順位のより高い不足商品の組み合わせを、優先順位のより低い不足商品の組み合わせより先に、または、上に表示するよう、可搬端末12に通知してもよい。
【0078】
特定部103は、優先順位に基づいて、優先順位が高い不足商品の組み合わせから、1以上の組み合わせを特定してもよい。この場合、通知部104は、優先順位に基づいて特定された不足商品の組み合わせを通知してもよい。
【0079】
優先順位は、例えば、値引き内容が示す値引額が大きい順に設定されてもよい。
図9は、値引条件DB118の値引情報の他の例を示す図である。
図9の値引情報は、商品Aを含む値引条件を2つ含む。例えば、商品Aが追加されたとき、商品B、C、D、Eのいずれも登録されていないとする。この場合、特定部103は、例えば、まず、商品BとCの組み合わせ、および、商品DとEの組み合わせをそれぞれ特定する。次に、通知部104は、値引額がより大きい値引き内容に対応づけられた不足商品の組み合わせの優先順位を高く設定する。通知部104は、例えば、優先順位のより高い商品DとEの組み合わせを可搬端末12に通知し、商品BとCの組み合わせを通知しない。あるいは、例えば、通知部104は、商品DとEの組み合わせを、商品BとCの組み合わせより先に送信する。
【0080】
優先順位は、不足商品の数が少ない順に設定されてもよい。例えば、通知部104は、3つの不足商品からなる組み合わせよりも、2つの不足商品からなる組み合わせを優先して通知してもよい。
【0081】
また、優先順位は、顧客の購入履歴に基づいて設定されてもよい。例えば、通知部104は、過去に購入され商品を不足商品に含む組み合わせの優先順位が高くなるよう設定してもよい。あるいは、優先順位は、会員DB115に記憶された顧客の電子商取引サイトの閲覧履歴、ソーシャルネットワークサービスの閲覧履歴、または、イベントスケジュール情報に基づいて設定されてもよい。例えば、電子商取引サイトで閲覧していた商品、ソーシャルネットワークサービスでおすすめされた商品を顧客が購入する確率は高い。イベントスケジュール情報とは、顧客が参加する予定のイベントに関する情報である。例えば、顧客がキャンプの予定を登録している場合、顧客がキャンプ用品を購入する確率は高い。以上のように、顧客が不足商品を購入する確率が高くなるように、優先順位は適宜設定されうる。
【0082】
[変形例:複数のセットが競合する場合]
例えば、
図9の値引情報が記憶されているとき、顧客が商品A、B、C、D、Eを登録した場合を想定する。このとき、商品A、B、Cのセットと、商品A、D、Eのセットのいずれのセット値引が適用されるかが問題となる。登録済み商品が、複数の値引条件のいずれにも含まれる場合、判定部102は、いずれの値引条件が満たされているか判定することで、いずれのセット値引が適用されるか決定する。
【0083】
例えば、判定部102は、商品が登録された順番に基づいて、先に商品のセットが登録された値引条件が満たされていると判定する。あるいは、判定部102は、値引き内容に基づいて、値引額が高い値引条件が満たされていると判定してもよい。
【0084】
また、判定部102は、顧客により選択されたセット値引の値引条件が満たされていると判定してもよい。この場合、可搬端末12の表示部1230は、適用するセット値引を選択可能な画面を表示する。
【0085】
なお、判定部102は、上述の例において、商品A、B、Cのセット値引と、商品A、D、Eのセット値引のいずれも適用されると判定してもよい。
【0086】
[変形例:適用されるセット値引の判定]
一度の買い物において、複数の種類のセット値引が複数のセットに対して適用可能であってもよい。あるいは、一度の買い物で適用可能なセット値引は1つと設定されてもよい。この場合、複数のセットが競合する場合と同様に、判定部102が適用されるセット値引を判定する。
【0087】
[変形例:様々な種類のセット値引き]
上記動作例の説明において、適用される値引きの内容は、商品A、商品B、商品Cの価格の合計金額から10%の値引きである場合について説明された。ただし、値引きの内容はこれに限られない。値引きは、値引条件に含まれる商品それぞれを値引きするものであってもよい。例えば、商品A、商品B、商品Cの商品の価格をそれぞれ所定の額、値引きしてもよい。
【0088】
また、値引きは、値引条件に含まれる商品のうち少なくとも1つの値引きであってもよい。例えば、値引条件が商品A、B、Cを含む場合に、値引きは、商品Aを値引きせず、商品Bと商品Cをそれぞれ値引きするものであってもよい。
【0089】
値引きは、値引条件に含まれる商品をセット価格で販売するものであってもよい。例えば、値引は、商品A、B、Cのそれぞれの価格の合計が600円である場合に、商品A、B、Cのセットを500円で販売するものであってもよい。
【0090】
あるいは、値引条件を満たした場合に、購入商品リストの全ての商品のそれぞれが値引きされてもよい。また、購入商品リストの全ての商品の合計金額から値引きが行われてもよい。
【0091】
[変形例:ユーザインタフェース]
値引条件に含まれる商品が全て登録されたとき、表示部1230は、セットを構成する商品が分かりやすいように表示してもよい。
図10は、可搬端末12に表示される購入商品リストの画面の他の例を示す図である。
図10に示すように、セットを構成する商品は枠で囲われてもよい。あるいは、セットを構成する商品は同じ色で表示されてもよい。値引条件に含まれる商品の全ては登録されていない場合にも、同様に、購入商品リストにおいて値引条件に含まれる商品の組み合わせが分かるように表示されてもよい。
【0092】
また、表示部1230は、登録済みの商品とのセットで購入した場合に、値引条件を満たす未登録商品があることを表示してもよい。例えば、
図10において、商品Aに関する情報にはお知らせが表示されている。お知らせが顧客により押された場合に、不足商品の情報が表示されてもよい。表示部1230は、例えば、
図7に示したような画面を表示してもよい。同様のお知らせは、
図4の表示欄d052に表示されてもよい。
【0093】
通知部104が不足商品の組み合わせを通知するとき、通知部104は、不足商品の組み合わせと共に、値引条件の達成に必要な登録済みの商品を通知してもよい。すなわち、通知部104は、値引条件の達成に必要な商品のセットを構成する商品の全てを通知してもよい。このとき、可搬端末12の表示部1230は、登録済みの商品と不足商品を見分けられるように表示する。
図11は、可搬端末12に表示される不足商品の情報の他の例を示す図である。
図11の画像は、
図7の画像と同様に、商品登録画面、または、購入商品リスト画面の上に表示されてもよい。
【0094】
図11は、商品Aが登録済みであり、値引条件の達成には商品BとCを登録する必要があることを示す。登録済みの商品は、例えば、グレーアウト表示される。
図11に示すように、不足商品は画像により表されてもよい。また、不足商品を表示する際に、不足商品の価格、など商品に関するその他の情報を表示してもよい。
【0095】
(第2実施形態)
つぎに、第2実施形態に係る情報処理システム10ついて図面を参照して説明する。第2実施形態では、第1実施形態で説明した内容の基本的構成について説明する。
【0096】
[構成]
図12は、第2実施形態に係る情報処理システム10の構成を示す図である。情報処理システム10は、特定部103と、通知部104を備える。
【0097】
情報処理システム10は、第1実施形態に係るリスト生成部101、判定部102、売上管理部105、および、記憶部114の機能を有するサーバと、ネットワークを通じて接続される。さらに、情報処理システム10は、顧客が操作する可搬端末と、ネットワークを通じて通信する。なお、情報処理システム10は、第1実施形態のPOSサーバ11に係る機能の一部、または全部を備えてもよい。可搬端末は、POSサーバの代わりにリスト生成部101および判定部102の機能を有していてもよい。
【0098】
特定部103は、2つ以上の未登録商品と、顧客の操作により可搬端末を用いて登録された1つ以上の登録済み商品と、がセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、該2つ以上の未登録商品からなる未登録商品の組み合わせを特定する。
【0099】
通知部104は、特定された未登録商品の組み合わせを可搬端末に通知する。
【0100】
[動作]
図13は、第2実施形態に係る情報処理システム10の動作例を示すフローチャートである。まず、顧客が購入する予定の商品が顧客の操作により可搬端末を用いて登録される。特定部103は、登録済み商品とのセットで購入した場合に値引条件を満たす未登録商品の組み合わせを特定する(ステップS31)。通知部104は、特定された未登録商品の組み合わせを顧客が操作する可搬端末に通知する(ステップS32)。
【0101】
[効果]
第2実施形態によれば、顧客の購入点数を増加させることができる。その理由は、特定部103が、2つ以上の未登録商品と、顧客の操作により可搬端末を用いて登録された1つ以上の登録済み商品と、がセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、該2つ以上の未登録商品からなる未登録商品の組み合わせを特定するためである。また、通知部104が、特定された未登録商品の組み合わせを顧客が操作する可搬端末に通知するためである。
【0102】
(ハードウェア構成)
以上で、各実施形態の説明を終了する。つぎに、情報処理システム10、POSサーバ11、および、可搬端末12のハードウェア構成について説明する。
図14、
図15は、システムのハードウェア構成例を示す説明図である。
【0103】
上述した各実施形態において、情報処理システム10、および、POSサーバ11の各構成要素は、機能単位のブロックを示している。各構成要素の一部または全部は、コンピュータ31とプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。情報処理システム10、および、POSサーバ11の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、情報処理システム10、および、POSサーバ11は、単一のコンピュータ31で実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素ごとにそれぞれ異なるコンピュータ31により実現されてもよい。
【0104】
図14に示すコンピュータ31のハードウェア構成例について説明する。コンピュータ31は、例えば、プロセッサ311と、ROM312と、RAM313と、記憶装置314と、通信インターフェース315と、を有する。また、コンピュータ31の各構成部は、バス316を介して接続される。
【0105】
つぎに、
図15に示す可搬端末32のハードウェア構成例について説明する。可搬端末32は、第1実施形態で説明した可搬端末12をコンピュータで実現した例である。可搬端末32は、プロセッサ321と、ROM322と、RAM323と、記憶装置324と、通信インターフェース325と、入出力装置326と、カメラ327と、を有する。また、可搬端末32の各構成部は、バス328を介して接続される。
【0106】
プロセッサ311、321は、コンピュータ31、または可搬端末32の全体を制御する。プロセッサ311、321は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)などが挙げられる。コンピュータ31、および可搬端末32は、記憶部として、ROM312、322、RAM313、323および記憶装置314、324などを有する。記憶装置314、324は、例えば、フラッシュメモリなどの半導体メモリ、HDD、SSDなどが挙げられる。例えば、記憶装置314、324はOS(Operating System)のプログラム、アプリケーションプログラムなどを記憶する。または、ROM312、322は、アプリケーションプログラムを記憶する。そして、RAM313、323は、プロセッサ311、321のワークエリアとして使用される。
【0107】
また、プロセッサ311、321は、記憶装置314、324、ROM312、322などに記憶されたプログラムをロードする。そして、プロセッサ311、321は、プログラムにコーディングされている各処理を実行する。また、プロセッサ311、321は、通信ネットワークを介して各種プログラムをダウンロードしてもよい。また、プロセッサ311、321は、コンピュータ31、または可搬端末32の一部または全部として機能する。そして、プロセッサ311、321は、プログラムに基づいて図示したフローチャートにおける処理または命令を実行してもよい。
【0108】
通信インターフェース315、325は、無線または有線の通信回線を通じて、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などの通信ネットワークに接続される。これにより、コンピュータ31、可搬端末32は、通信ネットワークを介して外部の装置や外部のコンピュータに接続される。通信インターフェース315、325は、通信ネットワークとコンピュータ31、可搬端末32の内部とのインターフェースを司る。そして、通信インターフェース315、325は、外部の装置や外部のコンピュータからのデータの入出力を制御する。
【0109】
図14、
図15に示すハードウェア構成は一例である。各図に示した構成要素以外が追加されてもよいし、一部の構成要素を含まなくてもよい。例えば、コンピュータ31は、キーボード、マウス、物理的なボタンなどの入力装置を有していてもよい。
【0110】
以上で、各装置のハードウェア構成の説明を終了する。また、各装置の実現方法には、様々な変形例がある。例えば、システムは、構成要素ごとにそれぞれ異なるコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。また、各装置が備える複数の構成要素が、一つのコンピュータとプログラムとの任意の組み合わせにより実現されてもよい。
【0111】
また、システムの各構成要素の一部または全部は、特定用途向けの回路で実現されてもよい。また、システムの一部または全部は、FPGA(Field Programmable Gate Array)のようなプロセッサなどを含む汎用の回路によって実現されてもよい。また、システムの一部または全部は、特定用途向けの回路や汎用の回路などの組み合わせによって実現されてもよい。また、これらの回路は、単一の集積回路であってもよい。または、これらの回路は、複数の集積回路に分割されてもよい。そして、複数の集積回路は、バスなどを介して接続されることにより構成されてもよい。
【0112】
また、各装置の各構成要素の一部または全部が複数のコンピュータや回路などにより実現される場合、複数のコンピュータや回路などは、集中配置されてもよいし、分散配置されてもよい。
【0113】
各実施の形態で説明した方法は、情報処理システム、POSサーバ、または、可搬端末が実行することにより実現されうる。また、方法は、予め用意されたプログラムを情報処理システム、POSサーバ、または、可搬端末などのコンピュータが実行することにより実現される。プログラムは、HDD、SSD、フレキシブルディスク、光ディスク、フレキシブルディスク、磁気光ディスク、USBメモリなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録される。そして、本プログラムは、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。また、プログラムは、通信ネットワークを介して配布されてもよい。
【0114】
以上説明した、各実施の形態におけるシステムの各構成要素は、
図14および
図15に示すコンピュータのシステムのように、その機能をハードウェア的に実現されてもよい。または、各構成要素は、プログラム制御に基づくコンピュータ装置、ファームウェアで実現されてもよい。
【0115】
以上、各実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。各本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が把握し得る様々な変更を適用した実施の形態を含み得る。本発明は、本明細書に記載された事項を必要に応じて適宜に組み合わせ、または置換した実施の形態を含み得る。例えば、特定の実施の形態を用いて説明された事項は、矛盾を生じない範囲において、他の実施の形態に対しても適用され得る。例えば、複数の動作をフローチャートの形式で順番に記載してあるが、その記載の順番は複数の動作を実行する順番を限定するものではない。このため、各実施の形態を実施するときには、その複数の動作の順番を内容的に支障しない範囲で変更することができる。
【0116】
上記実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
2つ以上の未登録商品と、顧客の操作により可搬端末を用いて登録された1つ以上の登録済み商品と、がセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、前記2つ以上の未登録商品からなる前記未登録商品の組み合わせを特定する特定手段と、
特定された前記未登録商品の組み合わせを前記可搬端末に通知する通知手段と
を備える情報処理システム。
[付記2]
前記値引条件は、3つ以上の所定の商品を含む商品のセットを購入することで満たされる付記1に記載の情報処理システム。
[付記3]
前記特定手段は、前記商品のセットに含まれる商品が登録されるごとに、前記未登録商品の組み合わせを特定する、
付記2に記載の情報処理システム。
[付記4]
前記値引条件を満たした場合に適用される値引きは、
前記値引条件に含まれる商品のうち少なくとも1つの値引き、
前記値引条件に含まれる商品それぞれの値引き、
前記値引条件に含まれる商品の合計金額からの値引き、
前記値引条件に含まれる商品のセット価格での販売、
全ての登録済み商品の合計金額からの値引き、
全ての登録済み商品のそれぞれの値引き、の少なくともいずれかである
付記1乃至3のいずれか1つに記載の情報処理システム。
[付記5]
前記登録済み商品との組み合わせで購入した場合に前記値引条件を満たす前記未登録商品の組み合わせが複数ある場合、
前記通知手段は、前記顧客の購入履歴、電子商取引サイトの閲覧履歴、ソーシャルネットワークサービスの閲覧履歴、あるいは、イベントスケジュール情報の、少なくともいずれかに基づいて設定された優先順位を用いて、前記未登録商品の組み合わせを通知する
付記1乃至4のいずれか1つに記載の情報処理システム。
[付記6]
前記特定手段は、さらに、1つの前記未登録商品と、2つ以上の前記登録済み商品と、がセットで購入された場合に前記値引条件が満たされるとき、前記1つの未登録商品を特定し、
前記通知手段は、特定された前記1つの未登録商品を前記可搬端末に通知する、
付記1乃至5のいずれか1つに記載の情報処理システム。
[付記7]
前記通知手段は、さらに、前記値引条件を満たした場合に適用される値引きの内容を前記可搬端末に通知する
付記1乃至6のいずれか1つに記載の情報処理システム。
[付記8]
複数の前記値引条件のそれぞれに含まれる商品が全て登録され、1つの前記登録済み商品が、前記複数の値引条件のいずれにも含まれる場合、
前記顧客により選択された前記値引条件、または、値引額が最も高くなる前記値引条件のいずれかを満たすことを判定する、または、
前記複数の値引条件のいずれも満たすことを判定する判定手段をさらに備える、
付記1乃至7のいずれか1つに記載の情報処理システム。
[付記9]
2つ以上の未登録商品と、顧客の操作により可搬端末を用いて登録された1つ以上の登録済み商品と、がセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、前記2つ以上の未登録商品からなる前記未登録商品の組み合わせを特定し、
特定された前記未登録商品の組み合わせを前記可搬端末に通知する
通知提供方法。
[付記10]
2つ以上の未登録商品と、顧客の操作により可搬端末を用いて登録された1つ以上の登録済み商品と、がセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、前記2つ以上の未登録商品からなる前記未登録商品の組み合わせを特定する特定手段と、
特定された前記未登録商品の組み合わせを前記可搬端末に通知する通知手段としてコンピュータを機能させるプログラムを非一時的に記録する記録媒体。
[付記11]
顧客の操作により商品の識別情報を取得する取得手段と、
前記識別情報が取得されて登録された登録済み商品と、2つ以上の未登録商品とがセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、前記2つ以上の未登録商品からなる未登録商品の組み合わせを表示する表示手段を備える、
可搬端末。
[付記12]
前記表示手段は、前記未登録商品の組み合わせを、前記識別情報の取得画面上、または、登録済み商品のリスト画面上に表示する、
付記11に記載の可搬端末。
[付記13]
前記表示手段は、前記登録済みの商品と、前記2つ以上の未登録商品の組み合わせとを、識別可能に前記値引条件の商品のセットを表示する
付記11または12に記載の可搬端末。
[付記14]
顧客の操作により商品の識別情報を取得する取得手段と、
前記識別情報が取得されて登録された登録済み商品と、2つ以上の未登録商品とがセットで購入された場合に値引条件が満たされるとき、前記2つ以上の未登録商品からなる未登録商品の組み合わせを表示する表示手段としてコンピュータを機能させるプログラムを非一時的に記録する記録媒体。
[付記15]
値引条件が、3つの所定商品のセットの購入であるとき、前記3つの所定の商品のうち登録されていない商品を特定する特定手段と、
顧客の操作により可搬端末を用いて、一の前記所定商品が登録された場合、残り2つの前記所定商品の購入により購入金額が値引きされることを前記可搬端末に通知し、
さらに、残り2つの前記所定商品のうち一の所定商品が登録された場合に、他の所定商品の購入により、値引きされることを前記可搬端末に通知する通知手段を備える
情報処理システム。
【符号の説明】
【0117】
1、10 情報処理システム
11 POSサーバ
12 可搬端末
101 リスト生成部
102 判定部
103 特定部
104 通知部
105 売上管理部
114 記憶部
115 会員DB
116 商品DB
117 購入商品リストDB
118 値引条件DB
119 売上DB