(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】通信方法及び端末装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/232 20230101AFI20241001BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20241001BHJP
H04W 72/1273 20230101ALI20241001BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W72/0446
H04W72/1273
(21)【出願番号】P 2023018439
(22)【出願日】2023-02-09
(62)【分割の表示】P 2020516464の分割
【原出願日】2017-09-19
【審査請求日】2023-02-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100103894
【氏名又は名称】家入 健
(72)【発明者】
【氏名】ガオ ユーカイ
(72)【発明者】
【氏名】ワン ガン
【審査官】青木 健
(56)【参考文献】
【文献】NTT DOCOMO, INC.,Search space design for NR-PDCCH,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1709 R1-1716094,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1-1716094.zip>,2017年09月12日
【文献】Nokia, Nokia Shanghai Bell,On the CORESET configuration and search space design,3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1709 R1-1715749,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1709/Docs/R1-1715749.zip>,2017年09月11日
【文献】ZTE,NR-PDCCH for supporting URLLC,3GPP TSG RAN WG1 #90 R1-1712447,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_90/Docs/R1-1712447.zip>,2017年08月12日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W 4/00 - 99/00
H04B 7/24 - 7/26
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1,4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のサーチスペースセット及び第2のサーチスペースセットに対応する少なくとも1つのコンフィグレーションをネットワーク装置から受信し、
前記第1のサーチスペースセットは前記第2のサーチスペースセットと異なり、
前記第1のサーチスペースセット内で監視されるPDCCHに応じて、前記第2のサーチスペースセット内のPDCCHを監視する、
端末装置によって実行される方法。
【請求項2】
前記第1のサーチスペースセットは、前記第2のサーチスペースセットに関連付けられる、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第2のサーチスペースセット内のPDCCHは、1つのスロットまたは1つのスロット内の複数のシンボルに基づく1つ以上のPDCCH候補で監視される、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記1つのスロット内の複数のシンボルに基づくPDCCH候補の最大数は、前記1つのスロットに基づくPDCCH候補の最大数以下である、
請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のサーチスペースセット内のPDCCH候補の数は、前記第2のサーチスペースセット内のPDCCH候補の数よりも少ない、
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
第1のサーチスペースセット及び第2のサーチスペースセットに対応する少なくとも1つのコンフィグレーションをネットワーク装置から受信し、
前記第1のサーチスペースセットは前記第2のサーチスペースセットと異なり、
前記第1のサーチスペースセット内で監視されるPDCCHに応じて、前記第2のサーチスペースセット内のPDCCHを監視するプロセッサを備える、
端末装置。
【請求項7】
前記第1のサーチスペースセットは、前記第2のサーチスペースセットに関連付けられる、
請求項6に記載の端末装置。
【請求項8】
前記第2のサーチスペースセット内のPDCCHは、1つのスロットまたは1つのスロット内の複数のシンボルに基づく1つ以上のPDCCH候補で監視される、
請求項6又は7に記載の端末装置。
【請求項9】
前記1つのスロット内の複数のシンボルに基づくPDCCH候補の最大数は、前記1つのスロットに基づくPDCCH候補の最大数以下である、
請求項8に記載の端末装置。
【請求項10】
前記第1のサーチスペースセット内のPDCCH候補の数は、前記第2のサーチスペースセット内のPDCCH候補の数よりも少ない、
請求項6乃至9のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項11】
第1のサーチスペースセット及び第2のサーチスペースセットに対応する少なくとも1つのコンフィグレーションを端末装置に送信し、
前記第1のサーチスペースセットは前記第2のサーチスペースセットと異なり、
前記第1のサーチスペースセット内におけるPDCCHの前記端末装置への送信後、前記第2のサーチスペースセット内のPDCCHを前記端末装置に送信する、
ネットワーク装置によって実行される方法。
【請求項12】
前記第1のサーチスペースセットは、前記第2のサーチスペースセットに関連付けられる、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2のサーチスペースセット内のPDCCHは、1つのスロットまたは1つのスロット内の複数のシンボルに基づく1つ以上のPDCCH候補で送信される、
請求項11又は12に記載の方法。
【請求項14】
前記1つのスロット内の複数のシンボルに基づくPDCCH候補の最大数は、前記1つのスロットに基づくPDCCH候補の最大数以下である、
請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1のサーチスペースセット内のPDCCH候補の数は、前記第2のサーチスペースセット内のPDCCH候補の数よりも少ない、
請求項11乃至14のいずれか1項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に電気通信の分野に関し、特に制御情報送信の方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
通信技術の発展に伴い、一般的に高いデータレートを必要とするエンハンストモバイルブロードバンド(eMBB)、長い電池寿命を必要とする多数端末型通信(mMTC)、超信頼性・低遅延通信(URLLC)など、複数のタイプのサービスやトラフィックが提案されている。一方、新しい無線アクセスとして、マルチ送受信ポイント(multi-Transmission and Reception Point: multi-TRP)伝送および/またはマルチパネル伝送のようなマルチアンテナ方式が研究されている。
【0003】
従来、ネットワーク装置(例えば、eNB、gNBまたはTRP)は、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)を介してダウンリンク制御情報(DCI)をシステム内の端末装置(例えば、ユーザ装置(UE))に送信する。PDCCHは、1つ以上の連続した制御チャネルエレメント(CCE)上で送信される。DCIは、例えば、アップリンクおよび/またはダウンリンクデータ伝送のためのリソース割り当てを示す。端末装置は、そのアグリゲーションレベル(AL)、DCIフォーマット、およびPDCCHに割り当てられたリソースを知らないので、DCIのためのブラインドデコードが端末装置に必要とされる。端末装置は、リソースのセット(「サーチスペース」とも呼ばれる)の中で、DCIのブラインドデコードを試みてもよい。DCIを正常にデコードすることに応答して、端末装置は、それに応じてアップリンクおよび/またはダウンリンクデータ送信を実行する。
【0004】
新しい無線アクセスでは、DCIをブラインドデコードするためのサーチスペースは、「コアセット」と呼ばれ、これは、連続するCCEのグループに論理的にマッピングされる。さらに、スロットベースのスケジューリングと非スロットベースのスケジューリングが3GPP(登録商標)仕様の著作物で設計され、合意されている。端末装置にスロットベーススケジューリング用のコアセット(スロットベースコアセットとも呼ばれる)が構成されている場合、端末装置は、1つのスロットの間コアセットを監視し、コアセット内のDCIをブラインドでデコードしようとすることがある。しかしながら、非スロットベースのスケジューリングでは、1つのスロット内に周期を有する複数のコアセット(シンボルベースのコアセットとも呼ばれる)が端末装置のために構成される。すなわち、端末装置は、1つのスロット内で異なるコアセットを監視する必要がある。周期によって決定されるコアセット監視機会の数は、スロットベースのスケジューリングと比較して大幅に増加する。これは、端末装置がDCIをブラインドでデコードするために、高い複雑性、高いレイテンシ、および/または高い消費電力をもたらす可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一般に、本開示の例示的な実施形態は、制御情報を送信するための方法および装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の態様では、ネットワーク装置に実装された方法が提供される。その方法によれば、PDCCH送信のためのコンフィグレーションが、少なくとも1つのスロット内のシンボルベースの制御リソースセット(コアセット)の複数の周期に基づいて決定される。コンフィグレーションは、シンボルベースのコアセットの複数のシンボルベースのコアセットへのPDCCH候補の第1の数(PDCCH candidate)の割り当てを示す。PDCCH候補の第1の数は、スロットベースのコアセットに対して予め設定されたPDCCH候補の第2の数よりも少ない。前記コンフィグレーションは、前記ネットワーク装置によってサービスされる端末装置に送信される。ダウンリンク制御情報(DCI)は、コンフィグレーションに基づいて、複数のシンボルベースのコアセット内の端末装置に送信される。
【0007】
第2の態様では、端末装置に実装された方法が提供される。この方法によれば、PDCCH送信のためのコンフィグレーションが、端末装置にサービスを提供するネットワーク装置から受信される。このコンフィグレーションは、シンボルベースの複数のコアセットへのPDCCH候補の第1の数の割り当てを示す。PDCCH候補の第1の数は、スロットベースのコアセットに対して予め設定されたPDCCH候補の第2の数よりも少ない。ダウンリンク制御情報(DCI)のための相対的なブラインド検出は、複数のシンボルベースのコアセットにおけるコンフィグレーションに基づいて実行される。
【0008】
第3の態様では、ネットワーク装置が提供される。ネットワーク装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとから構成される。メモリは、プロセッサによって実行され、ネットワーク装置にアクションを実行させる命令を格納する。アクションは、以下を含む。少なくとも1つのスロット内の複数のシンボルベースの制御リソースセット(コアセット)の周期に基づいて、PDCCH送信のためのコンフィグレーションを決定することと、前記コンフィグレーションは、複数のシンボルベースのコアセットへのPDCCH候補の第1の数の割り当てを示し、前記PDCCH候補の第1の数は、前記スロットベースのコアセットに予め設定されたPDCCH候補の第2の数よりも小さいことを示すことと、ネットワーク装置によってサービスされる端末装置にコンフィグレーションを送信し、コンフィグレーションに基づいて、複数のシンボルベースのコアセットの端末装置にダウンリンク制御情報(DCI)を送信すること。
【0009】
第4の態様では、端末装置が提供される。端末装置は、プロセッサと、プロセッサに結合されたメモリとから構成される。メモリは、プロセッサによって実行されると、端末装置に動作を実行させる命令を格納する。アクションは、端末装置にサービスを提供するネットワーク装置から、PDCCH送信のためのコンフィグレーションを受信すること、コンフィグレーションは、1つのスロット内の複数のシンボルベースの制御リソースセット(コアセット)へのPDCCH候補の第1の数の割り当てを示し、PDCCH候補の第1の数は、スロットベースのコアセットのために予め設定されたPDCCH候補の第2の数よりも小さいこと、およびコンフィグレーションに基づいて、複数のシンボルベースのコアセット内のダウンリンク制御情報(DCI)のためのそれぞれのブラインド検出を実行することからなる。
【0010】
第6の態様では、そこに格納された命令を有するコンピュータ可読媒体が提供される。命令は、少なくとも1つのプロセッサで実行されると、少なくとも1つのプロセッサに第2の態様に従った方法を実行させる。
【0011】
第7の態様において、コンピュータ可読記憶媒体に当接可能に記憶されたコンピュータプログラム製品が提供される。このコンピュータプログラム製品は、少なくとも1つのプロセッサ上で実行されると、少なくとも1つのプロセッサに第1の態様または第2の態様に従った方法を実行させる命令を含む。
【発明の効果】
【0012】
本開示の他の特徴は、以下の記述により容易に理解できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
添付の図面における本開示のいくつかの実施形態のより詳細な説明を通して、本開示の上記および他の目的、特徴、および利点がより明らかになるであろう。
【
図1】
図1は、本開示の実施形態が実施され得る通信環境のブロック図である。
【
図2】
図2は、スロットベースのスケジューリングにおける入れ子になったサーチスペースを示す。
【
図3】
図3は、本開示のいくつかの実施形態に従って制御情報を送信するためのプロセスを示す。
【
図4】
図4は、本開示のいくつかの実施形態の一例を示す。
【
図5】
図5は、本開示のいくつかの実施形態の一例を示す。
【
図6】
図6は、本開示のいくつかの実施形態の一例を示す。
【
図7】
図7は、本開示のいくつかの実施形態の一例を示す。
【
図8】
図8は、本開示のいくつかの実施形態の一例を示す。
【
図9】
図9は、本開示のいくつかの実施形態の一例を示す。
【
図10】
図10は、本開示のいくつかの実施形態に従った例示的な方法のフローチャートを示す。
【
図11】
図11は、本開示のいくつかの実施形態に従った例示的な方法のフローチャートを示す。
【
図12】
図12は、本開示のいくつかの実施形態に従った装置のブロック図を示す。
【
図13】
図13は、本開示のいくつかの実施形態に従った装置のブロック図を示す。
【
図14】
図14は、本開示の実施形態を実施するのに適した装置の簡略化されたブロック図を示す。図面を通して、同一または類似の参照数字は、同一または類似の要素を表す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本開示の原理は、現在、いくつかの例示的な実施形態を参照して記載される。これらの実施形態は、例示の目的のためにのみ記載されており、本開示の範囲に関するいかなる制限も示唆することなく、当技術分野に熟練した者が本開示を理解し、実施するのに役立つことが理解されるであろう。本明細書に記載された開示は、以下に記載されたもの以外の様々な態様で実施することができる。
【0015】
以下の説明および特許請求の範囲において、別段の定義がない限り、本明細書で使用されるすべての技術的および科学的用語は、本開示が属する技術分野の通常の技術者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
【0016】
本明細書で使用されるように、「ネットワーク装置」または「基地局」(BS)という用語は、端末装置が通信可能なセルまたはカバレッジを提供またはホストすることが可能なデバイスを指す。ネットワーク装置の例としては、ノードB(NodeBまたはNB)、進化したノードB(eNodeBまたはeNB)、次世代ノードB(gNB)、リモート無線ユニット(RRU)、無線ヘッド(RH)、リモート無線ヘッド(RRH)、フェムトノード、ピコノード、TRPなどの低電力ノードなどが挙げられるが、これらに限定されない。議論の目的のために、以下では、いくつかの実施形態が、ネットワーク装置の例としてTRPを参照して説明される。
【0017】
本明細書で使用されるように、「端末装置」という用語は、無線または有線の通信機能を有する任意の装置を指す。端末装置の例としては、ユーザ装置(UE)、パーソナルコンピュータ、デスクトップ、携帯電話、携帯電話、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ポータブルコンピュータ、デジタルカメラなどの画像キャプチャ装置、ゲーム装置、音楽ストレージおよび再生装置、または無線または有線インターネットアクセスおよびブラウジングなどを可能にするインターネット装置が挙げられるが、これらに限定されない。議論の目的のために、以下では、いくつかの実施形態を、端末装置の例としてUEを参照して説明する。
【0018】
本明細書で使用されるように、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈が明確に別のことを示さない限り、複数形も含むことが意図されている。用語”含む”およびその変種は、"含むが、これに限定されない”ことを意味する開放的な用語として読み取られるべきである。"に基づいて”は、"少なくとも部分的には”に基づいて”と読み替えることになる。"一実施形態”および”一実施形態”という用語は、"少なくとも1つの実施形態”と読み替えられる。"別の実施形態”という用語は、"少なくとも1つの他の実施形態”と読み替えられる。「第1」、「第2」などの用語は、異なる対象を指す場合もあれば、同じ対象を指す場合もある。明示的および暗示的な他の定義が、以下に含まれてもよい。
【0019】
いくつかの例では、値、手順、または装置は、「最良」、「最低」、「最高」、「最小」、「最大」、またはそのようなものとして言及される。そのような記述は、多くの使用されている機能的代替物の中から選択が可能であることを示すことを意図しており、そのような選択は、より優れたもの、より小さいもの、より高いもの、または他の選択よりも好ましいものである必要はないことが理解されるであろう。
【0020】
本開示で論じられる通信は、New Radio Access(NR)、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、Wideband Code Division Multiple Access(WCDMA(登録商標))、Code Division Multiple Access(CDMA)、Global System for Mobile Communications(GSM(登録商標))などを含むがこれらに限定されない任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られているか、または将来開発される予定のいずれかの世代の通信プロトコルに従って行われてもよい。通信プロトコルの例としては、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0021】
図1は、本開示の実施形態が実施され得る例示的な通信ネットワーク100を示す。ネットワーク100は、ネットワーク装置110と、ネットワーク装置110によってサービスされる3つの端末装置120-1、120-3(集合的に端末装置120と呼ばれるか、または個別に端末装置120と呼ばれる)とを含む。ネットワーク装置110のカバー範囲は、セル102とも呼ばれる。基地局および端末装置の数は、制限を示唆することなく、例示の目的のためだけのものであることを理解されたい。ネットワーク100は、本開示の実施形態を実施するために適合された任意の適切な数の基地局および端末装置を含むことができる。図示されていないが、セル102に隣接して1つ以上の隣接セルが存在してもよく、そこでは、1つ以上の対応するネットワーク装置が、そこに配置された多数の端末装置にサービスを提供することが理解されるであろう。
【0022】
ネットワーク装置110は、端末装置120と通信してもよい。ネットワーク100における通信は、Long Term Evolution(LTE)、LTE-Evolution、LTE-Advanced(LTE-A)、Wideband Code Division Multiple Access(WCDMA)、Code Division Multiple Access(CDMA)、Global System for Mobile Communications(GSM)などを含むがこれらに限定されない任意の適切な規格に準拠してもよい。さらに、通信は、現在知られているか、または将来開発される予定のいずれかの世代の通信プロトコルに従って行われてもよい。通信プロトコルの例としては、第1世代(1G)、第2世代(2G)、2.5G、2.75G、第3世代(3G)、第4世代(4G)、4.5G、第5世代(5G)の通信プロトコルが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0023】
ネットワーク装置110は、通常のデータ通信に加えて、ダウンリンクで端末装置120に制御情報を送信してもよい。本明細書で使用されるように、「ダウンリンク(DL)」は、ネットワーク装置から端末装置へのリンクを意味し、「アップリンク(UL)」は、端末装置からネットワーク装置へのリンクを意味する。例えば、ネットワーク装置110は、PDCCHを介してDCIを端末装置120に送信してもよい。DCIは、ダウンリンクまたはアップリンクにおけるデータ伝送のためのリソース割り当てを示してもよい。PDCCHは、1つのCCEで送信されてもよいし、複数の連続するCCEのアグリゲーションで送信されてもよく、ここで、CCEは、複数のリソース要素グループ(REG)に対応していてもよい。PDCCHが占有する連続したCCEの数は、「アグリゲーションレベル(AL)」と呼ばれることがある。
【0024】
端末装置120は、詳細な制御チャネル構造を明示的に知らされていないので、ブラインドでDCIのデコードを試みなければならない。DCIのデコードに成功したことに応答して、端末装置120は、それに応じてネットワーク装置110とアップリンクおよび/またはダウンリンクのデータ伝送(例えば、PDSCHおよび/または物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)を介したデータ伝送)を実行してもよい。複数のPDCCHがサブフレーム内で送信され得るので、端末装置120は、所定のサブフレーム制御領域内の全てのPDCCHを監視しなければならない。端末装置120におけるデコードタスクを単純化するために、制御領域全体を、UEが(PDCCHのそれぞれをデコードしようとするように)監視すべき共通のサーチスペースとUE固有のサーチスペースとに細分化することができる。各サーチスペースは、データ長がPDCCHフォーマットに依存する複数のPDCCH候補から構成されてもよい。PDCCH候補は、連続したCCEから構成されてもよい。したがって、サーチスペースの大きさは、そこに含まれるPDCCH候補の数とALによって決定されてもよい。例えば、表1は、LTEシステムにおける各アグリゲーションレベルに関連付けられたPDCCH候補の数を示す。
【表1】
【0025】
上述したように、新規の無線アクセスにおいて、DCIをブラインドデコードするためのサーチスペース(「ブラインド検出」とも呼ばれる)は、連続するCCEのグループに論理的にマッピングすることができる「コアセット」と呼ばれることがある。さらに、スロットベースのスケジューリングと非スロットベースのスケジューリングが可能になっている。
【0026】
スロットベースのスケジューリングでは、スロットベースのコアセットが端末装置120に構成されてもよい。端末装置120は、1つのスロットの間、スロットベースのコアセットを監視してもよい。この場合、入れ子になったサーチスペースをサポートしてもよい。例えば、
図2は、スロットベースのスケジューリングにおけるネストされたサーチスペースを示している。
図2に示すように、スロットベースのコアセット210は、論理的に24個の連続するCCEに対応してもよい。端末装置120-1のためのサーチスペース220および端末装置120-2のためのサーチスペース230が
図2に示されている。
【0027】
サーチスペース220を例にとると、端末装置120-1のための最も高いAL8に関連付けられたサーチスペース220は、(例えば、表1のように)LTEのように決定されてもよい。例えば、サーチスペース220は、完全に16個のCCEのサイズを有していてもよい。他のALのPDCCH候補は、決定されたサーチスペース220内に割り当てられてもよい。PDCCH候補に対する第1のCCEインデックスは、端末装置120のUE-ID(パラメータp1として表される)、サーチスペース内のPDCCH候補の数(パラメータp2として表される)、PDCCH候補が占有するCCEの数(パラメータp3として表される)、スロットベースのコアセット内のCCEの数(パラメータp4として表される)、およびランダム化係数(a randomization factor)(パラメータp5として表される)の関数として決定することができる。すなわち、PDCCH候補の第1のCCEインデックスは、f(p1、p2、p3、p4、p5)として定義することができる。スロットベースのスケジューリングでは、キャリアごとのスロットあたりのPDCCHブラインド検出(BD)の最大数は、44のような定数に制限されてもよい。
【0028】
しかしながら、非スロットベースのスケジューリング(「シンボルベースのスケジューリング」とも呼ばれる)では、1つのスロット内の所定の周期を有する複数のシンボルベースのコアセットが、端末装置120に対して構成されてもよい。端末装置120は、1つのスロット内で異なるコアセットを監視する必要があってもよく、コアセット監視機会の数は、スロットベースのスケジューリングと比較して著しく増加してもよい。この場合、端末装置120が、監視機会ごとにサーチスペース全体でPDCCHブラインド検出を実行することは望ましくないかもしれず、これは、高い複雑さ、高いレイテンシ、および/または高い電力消費をもたらす可能性がある。したがって、非スロットベースのスケジューリングのために、監視機会ごとのBDの最大数を減らす必要がある。
【0029】
上記の問題および他の潜在的な1つ以上の問題を解決するために、本開示の例示的な実施形態に従って、制御情報を送信するための解決策が提供される。この解決策により、スロットベースのスケジューリングと比較して減少した数のPDCCH候補を、ネットワーク装置110によってシンボルベースの複数のコアセットに割り当てることができる。従って、DCIをブラインドデコードするためのサーチスペースを減少させることができ、端末装置120によって実行されるBDの数を同様に減少させることができる。
【0030】
本開示の原理および実施形態は、以下の図を参照して詳細に説明されるが、その中で、
図3は、本開示のいくつかの実施形態に従って制御情報を送信するためのプロセス300を示す。議論の目的のために、プロセス300は、
図1を参照して説明される。プロセス300は、ネットワーク装置110と、ネットワーク装置110によってサービスされる1つ以上の端末装置120とを含んでもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、ネットワーク装置110は、少なくとも1つのスロット内のシンボルベースのコアセットの周期に基づいて、PDCCH伝送のためのコンフィグレーションを決定してもよい(310)。いくつかの実施形態では、所定の数値で、例えば、1つのスロットが14個のシンボルで構成されている場合、シンボルベースのコアセットの周期は、X個のシンボルであり得、ここで、Xは整数であり、1≦X≦14である。例えば、この場合、周期は、2シンボルまたは7シンボルである。いくつかの実施形態では、コンフィグレーションは、複数のシンボルベースのコアセットへのPDCCH候補の数(「PDCCH候補の第1の数」とも呼ばれる)の割り当てを示してもよい。PDCCH候補の第1の数は、スロットベースのコアセットに対して予め設定された数のPDCCH候補(「PDCCH候補の第2の数」とも呼ばれる)よりも少なくてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク装置110は、PDCCH送信のためのコンフィグレーションを端末装置120に送信する(320)。一実施形態では、PDCCH送信のためのコンフィグレーションは、上位レイヤシグナリングを介して送信することができる。一実施形態では、ネットワーク装置110および端末装置120は、PDCCH送信のためのコンフィグレーションが予め設定されていてもよく、したがって、コンフィグレーションを送信するためのシグナリングは必要なくてもよい。一実施形態では、PDCCH送信のためのコンフィグレーションは、コアセット周期によって暗黙的に示されてもよい。例えば、コアセット周期がネットワーク装置110および端末装置120に対して構成されていることに応答して、PDCCHのためのコンフィグレーションを決定することができる。そして、ネットワーク装置(330)は、そのコンフィグレーションに基づいて、シンボルベースの複数のコアセットにおけるダウンリンク制御情報(DCI)を端末装置120に送信する。他方、PDCCH送信のためのコンフィグレーションを取得することに応答して、端末装置120は、コンフィグレーションに基づいて、シンボルベースのコアセットの複数のシンボルベースのコアセットにおけるDCIのためのそれぞれのブラインド検出を実行する(340)。いくつかの実施形態の例は、以下でさらに詳細に説明される。
【0032】
いくつかの実施形態では、シンボルベースのコアセットのためのPDCCH候補の最大数は、スロットベースのコアセットのためのPDCCH候補の最大数とは異なっていてもよい。一実施形態では、シンボルベースのコアセットのためのPDCCH候補の最大数は、スロットベースのコアセットのためのPDCCH候補の最大数以下であってもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、アグリゲーションレベルの少なくとも1つについて、シンボルベースのコアセットのためのPDCCH候補の数は、スロットベースのコアセットの数とは異なっていてもよい。ある実施形態では、アグリゲーションレベルの少なくとも1つについて、シンボルベースのコアセットのためのPDCCH候補の数は、スロットベースのコアセットの数よりも多くなくてもよい。
【0034】
いくつかの実施形態では、PDCCH候補の最大数は、シンボルベースのコアセットの異なる周期に対して異なっていてもよい。一実施形態では、周期の小さい値に関連付けられたシンボルベースのコアセットのためのPDCCH候補の最大数は、周期の大きい値に関連付けられたシンボルベースのコアセットのためのPDCCH候補の最大数よりも多くなくてもよい。いくつかの実施形態では、シンボルベースのコアセットのための集約レベルの少なくとも1つについて、PDCCH候補の数は、異なる周期に対して異なっていてもよい。一実施形態では、シンボルベースのコアセットのためのアグリゲーションレベルの少なくとも1つについて、周期の小さい値に対するPDCCH候補の数は、周期の大きい値に対するPDCCH候補の数よりも大きくなくてもよい。
【0035】
上述したように、1つの実施形態では、シンボルベースのコアセットの周期は、X1シンボルであり得る。PDCCH候補の最大数は、Y1であってもよい。AL iに対するPDCCH候補の数は、Zi_1であってもよい。別の実施形態では、別の実施形態では、シンボルベースのコアセットの周期はX2シンボルであってもよく、PDCCH候補の最大数はY2であってもよい。AL iに対するPDCCH候補の数は、Zi_2であってもよい。一実施形態では、周期値X1<X2であれば、PDCCH候補の最大数Y1は、Y2よりも大きくなくてもよい。別の実施形態では、周期値X1<X2の場合、AL iのPDCCH候補の数Zi_1は、Zi_2よりも大きくなくてもよい。ある実施形態では、いくつかのALに対するPDCCH候補の数は、0であってもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、コアセットが異なるnumerologiesで構成されている場合、コアセットのためのPDCCH候補の最大数は異なっていてもよい。例えば、numerologiesは、サイクリックプレフィックス(CP)長およびサブキャリア間隔のうちの少なくとも1つを含んでもよい。
【0037】
上述したように、1つの実施形態では、1つのコンフィグレーションでは、コアセットのサブキャリア間隔の値は、S1kHzであってもよい。PDCCH候補の最大数は、Ys1であってもよい。AL iに対するPDCCH候補の数は、Zi_s1であってもよい。別の実施形態では、別の実施形態では、コアセットのサブキャリア間隔値はS2kHzであってもよく、PDCCH候補の最大数はYs2であってもよい。AL iに対するPDCCH候補の数は、Zi_s2であってもよい。一実施形態では、サブキャリア間隔値S1>S2の場合、PDCCH候補の最大数Ys1は、Ys2よりも大きくなくてもよい。別の実施形態では、周期値S1>S2の場合、AL iに対するPDCCHカンデットの数Zi_s1は、Zi_s2よりも大きくなくてもよい。ある実施形態では、いくつかのALに対するPDCCH候補の数は0であってもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、PDCCH候補の完全に最大の数は、1つの時間持続時間に対して固定されていてもよい。一実施形態では、時間持続時間は、1つの絶対時間持続時間、例えば、T msであってもよい。一実施形態では、T ms内のPDCCH候補の完全最大数は、Y
maxであってもよい。一実施形態では、T ms内で、1つのUEに対するコアセットの数は、Nであってもよく、1つの実施形態では、コアセットの各々について、コアセットの数は、Y
nであってもよく、ここで、1≦n≦Nであり、全てのコアセットに対するPDCCH候補の総数は、Y
maxよりも大きくない。すなわち、
【数1】
または
【数2】
である。例えば、コアセットの各々について、PDCCH候補の数は、floor(Y
max/N)に均等に分割されてもよい。
【0039】
一実施形態では、上述したように、複数のシンボルベースのコアセットの各々は、スロットベースのコアセットよりも少ないPDCCH候補を有してもよい。すなわち、スロットベースのコアセットは、PDCCHのための縮小されていないサーチスペースに対応してもよく、複数のシンボルベースのコアセットは、PDCCHのための縮小されたサーチスペースに対応してもよい。一実施形態では、各ALのためのPDCCH候補のそれぞれの数は、表1と比較して低減され得る。例えば、スロットベースのコアセットにおけるAL iに対するPDCCH候補の数が
【数3】
で表され、シンボルベースのコアセットにおけるAL iに対するPDCCH候補の数がM
iで表される場合、
【数4】
であり、ここでα
iはAL iに対する低減係数を表し、0≦α
i≦1である。別の実施形態では、表1以外の新しいテーブルをシンボルベースコアセットについて定義し、各ALに対するPDCCH候補のそれぞれの数を示し、集約レベルのうちの少なくとも1つの候補のそれぞれの数を削減してもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、シンボルベースのコアセットのための縮小されたサーチスペースは、スロットベースのコアセットのための縮小されていないサーチスペースと同じ数のCCEを占有してもよい。
図4は、そのような実施形態の一例を示す。
【0041】
図4では、例えば、各スロットは、合計で14個のシンボルを含んでもよい。いくつかの実施形態では、同じコアセットは、スロットベースのスケジューリングとシンボルベースのスケジューリングの両方のために構成され得る。例えば、
図4に示すように、コアセット410は、スロットベースのスケジューリングとシンボルベースのスケジューリングの両方のために構成される。別の実施形態では、異なるコアセットは、それぞれスロットベースのスケジューリングとシンボルベースのスケジューリングのために構成されてもよい。例えば、一実施形態では、URLLC専用の異なる帯域幅部分の新しいコアセットをシンボルベースのスケジューリングに使用することができる。
【0042】
図4に示すように、1つのスロット内の7シンボルの周期を有するコアセット410および420は、シンボルベースのスケジューリングのために構成されてもよい。シンボルベースのスケジューリングのためのコアセット410を例にとると、コアセット410は、論理的に24個の連続したCCEに対応してもよい。端末装置120-1のための縮小されたサーチスペース430および端末装置120-2のための縮小されたサーチスペース440は、シンボルベースのコアセット410に対応してもよい。一実施形態では、最も高いAL8に関連付けられた縮小されたサーチスペース430のサイズは、スロットベースのスケジューリングのための縮小されていないサーチスペース(例えば、
図2のサーチスペース220)のサイズと同じであってもよく、それは、完全に16個のCCEである。また、他のALのPDCCH候補は、スロットベーススケジューリングと比較して、サーチスペース430内に同じように入れ子になっていてもよいし、異なっていてもよい。さらに、PDCCH候補の第1のCCEインデックスは、スロットベーススケジューリングと同様の機能によって決定されてもよい。すなわち、PDCCH候補に対する第1のCCEインデックスは、f(p1、p2、p3、p4、p5)として定義することができ、ここで、p1は端末装置120-1のUE_IDである。
【0043】
いくつかの実施形態では、1つのUEに対するPDCCH候補のためのCCEインデックスは、このUEのために構成された最大ALに基づいて定義されてもよい。そして、このUEのために構成された他のALを有するPDCCH候補のための第1のCCEインデックスは、第1のCCEインデックスに基づいてUE固有のオフセットを有してもよい。例えば、UE固有のオフセットは、UE_ID、RNTIのうちの少なくとも1つに関連していてもよい。
【0044】
いくつかの実施形態では、減少したPDCCH候補の数のために、サーチスペースは依然としてネストされている。例えば、1つのUEに対して構成された最大ALに対するPDCCH候補の数が減少してもよく、このUEに対する他のより少ないAL値に対しては、PDCCH候補のためのCCEは、依然として最大ALに対するPDCCH候補のためのCCE内に入れ子になっている。一実施形態では、ALのうちの少なくとも1つのALに対するPDCCH候補の数が減少した場合、1つより少ないALに対するPDCCH候補のためのCCEは、より大きいALに対するPDCCH候補のためのCCEの中に入れ子にされる。
【0045】
一実施形態では、端末装置120-2のための縮小されたサーチスペース440は、端末装置120-1のための縮小されたサーチスペース430と同じサイズを共有していてもよいが、異なるCCEインデックスからのものであってもよい。例えば、異なるCCEインデックスは、端末装置120-1とは異なる端末装置120-2のUE-IDを関数fに適用することによって決定されてもよい。このように、端末装置120は、スロットベースのスケジューリングと同様の関数fにより、縮小されたサーチスペースを決定することができる。
【0046】
一実施形態では、シンボルベースのコアセットのための縮小されたサーチスペースは、スロットベースのコアセットのための縮小されていないサーチスペースと比較して、減少された数のCCEを占有してもよい。
図5は、そのような実施形態の一例を示す。
【0047】
図5では、例えば、各スロットは、合計で14個のシンボルを含んでもよい。いくつかの実施形態では、同じコアセットは、スロットベースのスケジューリングとシンボルベースのスケジューリングの両方のために構成され得る。別の実施形態では、異なるコアセットは、それぞれスロットベースのスケジューリングおよびシンボルベースのスケジューリングのために構成されてもよい。例えば、一実施形態では、URLLC専用の異なる帯域幅部分の新しいコアセットをシンボルベースのスケジューリングのために使用することができる。
図5に示すように、コアセット510はスロットベースのスケジューリングのために構成され、一方、1スロット内の7シンボルの周期を有するコアセット520および530はシンボルベースのスケジューリングのために構成される。
【0048】
シンボルベースのスケジューリングのためのコアセット520を例にとると、コアセット510は、論理的に24個の連続したCCEに対応してもよい。端末装置120-1のための縮小されたサーチスペース540および端末装置120-2のための縮小されたサーチスペース550が、シンボルベースのコアセット520に対応してもよい。一実施形態では、最も高いAL8に関連付けられた縮小されたサーチスペース540のサイズは、スロットベースのスケジューリングのための縮小されていないサーチスペース(例えば、
図2のサーチスペース220)のサイズよりも小さくてもよい。
図5に示すように、最も高いAL8に関連付けられた縮小されたサーチスペース540のサイズは、完全に8個のCCEであり、スロットベーススケジューリング用のサーチスペース220のサイズの半分に過ぎない。他のALのPDCCH候補は、スロットベーススケジューリングと同様に、または異なる方法でサーチスペース430内に入れ子にされてもよい。具体的には、PDCCH候補の第1のCCEインデックスを決定する際に、f以外の別の関数gを使用することができる。代替的に、一実施形態では、'4'は、'8'の代わりに、関数fの最も高いALとして機能してもよい。そうすると、シンボルベースのスケジューリングにおいて、PDCCH候補のための第1のCCEインデックスを決定するために、同じ関数fを使用することができる。
【0049】
一実施形態では、端末装置120-2のための縮小されたサーチスペース550は、端末装置120-1のための縮小されたサーチスペース540と同じサイズを共有していてもよいが、異なるCCEインデックスからのものであってもよい。例えば、異なるCCEインデックスは、端末装置120-1のUE-IDとは異なる端末装置120-2のUE-IDを関数fに適用して決定されてもよい。このように、端末装置120のサーチスペースを縮小できる。
【0050】
いくつかの実施形態では、複数のシンボルベースのコアセットは、第1のシンボルベースのコアセットと第2のシンボルベースのコアセットを含んでもよく、ここで、第1のシンボルベースのコアセットは、第2のシンボルベースのコアセットに続いている。ネットワーク装置110は、第1のシンボルベースコアセットがPDCCHのための縮小されていないサーチスペースに対応し、第2のシンボルベースコアセットが所定のアグリゲーションレベルに関連付けられたPDCCHのための縮小されたサーチスペースに対応するように、所定のアグリゲーションレベルに基づいてPDCCH送信のためのコンフィグレーションを決定してもよい。すなわち、1つのコアセットにおけるサーチスペースの縮小は、前者のコアセットとの関連付けに依存してもよい。
図6は、そのような実施形態の一例を示す。
【0051】
図6では、例えば、各スロットは、合計で14個のシンボルを含んでもよい。異なるコアセットは、それぞれスロットベースのスケジューリングとシンボルベースのスケジューリングのために構成されてもよい。例えば、
図6に示すように、コアセット610はスロットベースのスケジューリングのために構成され、一方、1スロット内に2シンボルの周期を有するコアセット611-617はシンボルベースのスケジューリングのために構成される。
【0052】
図6に示すように、コアセット611および614は、端末装置120-1のための非縮小サーチスペース620など、PDCCHのための通常のサーチスペースに対応していてもよい。すなわち、端末装置120-1は、PDCCH用のサーチスペース620において、通常のブラインド検出を行ってもよい。例えば、端末装置120-1は、サーチスペース620内でPDCCHのデコードを試みるために、あらゆるAL、あらゆるDCI形式を試してもよい。一旦、端末装置120-1がDCIを正常にデコードすると、端末装置120-1は、対応するAL、例えば「4」を決定してもよい。
【0053】
図6に示すように、コアセット611に続くコアセット612-613、およびコアセット614に続くコアセット615-617は、PDCCHのための縮小されたサーチスペースに対応してもよい。コアセット612-613および615-617のいずれかに対応するPDCCHのための縮小されたサーチスペースは、630で表されてもよい。具体的には、縮小されたサーチスペース630は、端末装置120-1によって決定された対応するAL(例えば、'4')に対応していてもよい。
【0054】
一実施形態では、例えば、ネットワーク装置110は、AL4のPDCCH候補をコアセット612-613および615-617にのみ割り当ててもよい。すなわち、縮小されたサーチスペース630は、
図6に示すように、決定されたALに対するPDCCH候補のみを含んでもよい。この場合、端末装置120-1は、それに応じて、AL4に対するPDCCH候補のみからなる縮小されたサーチスペース630においてBDを実行してもよい。
【0055】
別の実施形態では、ネットワーク装置110は、決定されたALよりも小さくないALのためのPDCCH候補のみをコアセット612-613および615-617に割り当ててもよい。すなわち、縮小されたサーチスペース630は、決定されたALよりも小さくないALに対するPDCCH候補、例えば、AL8および4に対するPDCCH候補を含んでもよい。この場合、端末装置120-1は、決定されたALに応じて、AL8および4に対するPDCCH候補からなる縮小されたサーチスペース630において、BDを実行してもよい。
【0056】
さらに別の実施形態では、ネットワーク装置110は、決定されたALよりも大きくないALのためのPDCCH候補のみをコアセット612-613および615-617に割り当ててもよい。すなわち、縮小されたサーチスペース630には、決定されたALよりも大きくないALに対するPDCCH候補、例えば、AL4、2および1に対するPDCCH候補が含まれていてもよい。この場合、端末装置120-1は、AL4、2および1に対するPDCCH候補で構成される縮小されたサーチスペース630において、適宜、BDを実行してもよい。
【0057】
このようにして、端末装置120-1は、コアセット612-613および615-617にそれぞれ対応する縮小されたサーチスペース内でBDを実行してもよい。明らかに、端末装置120-1のためのサーチスペースは縮小され得る。
【0058】
いくつかの実施形態では、シンボルベースのコアセットの複数の第1のサブセットは、PDCCHのための縮小されていないサーチスペースに対応してもよく、シンボルベースのコアセットの複数の第2のサブセットは、PDCCHのための縮小されたサーチスペースに対応してもよい。一実施形態では、ネットワーク装置110によって決定されたPDCCH送信のためのコンフィグレーションは、第1のサブセットおよび第2のサブセットに関連付けられたパターンの表示を含んでもよい。
図7は、そのような実施形態の一例を示す。
【0059】
図7では、例えば、各スロットは、合計で14個のシンボルを含んでもよい。異なるコアセットは、それぞれスロットベースのスケジューリングおよびシンボルベースのスケジューリングのために構成されてもよい。例えば、
図7に示すように、コアセット710はスロットベースのスケジューリングのために構成され、一方、1スロット内に2シンボルの周期を有するコアセット711-717はシンボルベースのスケジューリングのために構成される。
【0060】
端末装置120-1では、コアセット711および714は、PDCCHのための通常のサーチスペースに対応してもよく、コアセット712-713および715-717は、PDCCHのための縮小されたサーチスペースに対応してもよい。通常のサーチスペースおよび縮小されたサーチスペースのパターンは、すべてのコアセットで衝突のバランスをとるように、UE固有のものであってもよい。
【0061】
いくつかの実施形態では、異なる端末装置のための異なるパターンは、異なるシフト値に基づいて決定されてもよい。例えば、
図7に示すように、端末装置120-2のためのパターン730は、端末装置120-1のためのパターン720をシフトすることによって導出され得る。すなわち、端末装置120-2については、コアセット712および715は、PDCCHのための通常のサーチスペースに対応してもよく、コアセット711、713-714および716-717は、PDCCHのための縮小されたサーチスペースに対応してもよい。
【0062】
いくつかの実施形態では、パターンはまた、通常のサーチスペースと縮小されたサーチスペースとの間の割合を示してもよい。一実施形態では、割合は、最大スケジューリング遅延と最大BD数がバランスするように決定され、構成されてもよい。
【0063】
いくつかの実施形態では、ネットワーク装置110によって送信されるDCIは、異なる用途のための異なるDCIを含んでもよく、異なるDCIは、それぞれ異なるフォーマットに関連付けられてもよい。例えば、DCIフォーマットaは第1のDCIに使用されてもよく、DCIフォーマットbは第2のDCIに使用されてもよく、DCIフォーマットcは第3のDCIに使用されてもよく...などである。いくつかの実施形態では、いくつかのDCIは、限定されたコアセットでのみ送信されてもよい。いくつかの実施形態では、ネットワーク装置110は、シンボルベースのコアセットの複数の異なるサブセットがそれぞれ異なるDCIを送信するために使用されるように、PDCCH送信のためのコンフィグレーションを決定してもよい。例えば、ネットワーク装置110は、第1のDCIを送信するためのシンボルベースの複数のコアセットの第3のサブセット、第2のDCIを送信するためのシンボルベースの複数のコアセットの第4のサブセット...などを決定してもよい。
図8は、そのような実施形態の一例を示す。
【0064】
図8では、例えば、各スロットは、合計で14個のシンボルを含んでもよい。異なるコアセットは、それぞれスロットベースのスケジューリングおよびシンボルベースのスケジューリングのために構成されてもよい。例えば、
図8に示すように、コアセット810はスロットベースのスケジューリングのために構成され、一方、1スロット内に2シンボルの周期を有するコアセット811-817はシンボルベースのスケジューリングのために構成される。
【0065】
図8に示すように、異なる場合の異なるDCIを送信するために、異なるDCIフォーマットが使用されてもよい。例えば、DCIフォーマットaは、グループコモンDCIのために使用され、グループコモンDCIは、コアセット811を含むサブセット820においてのみ送信されてもよい。DCIフォーマットbは、フォールバックDCIに使用され、フォールバックDCIは、コアセット811および814を含むサブセット830でのみ送信されてもよい。DCIフォーマットcは、他のDCIに使用され、他のDCIは、コアセット811-817を含むサブセット840で送信されてもよい。このようにして、端末装置120は、コアセット811のDCIフォーマットa、b、およびcのDCIのデコードを試みてもよい。端末装置120は、コアセット814において、DCIフォーマットbおよびcのDCIのデコードを試みてもよい。端末装置120は、コアセット812-813および815-817において、DCIフォーマットcのDCIのデコードのみを試みてもよい。
【0066】
一実施形態では、異なるDCIフォーマットは、異なるサイズに関連付けられていてもよい。例えば、一実施形態では、フォーマットa、bおよびcのサイズは、互いに異なっていてもよい。このようにして、端末装置120による監視機会あたりのBDの最大数をさらに減少させることができる。別の実施形態では、異なるDCIフォーマットは同じサイズに関連付けられていてもよく、したがって、端末装置120によるDCIフォーマットを解析する回数を減少させることができる。
【0067】
いくつかの実施形態では、ネットワーク装置110は、事前に構成されたスロットフォーマットに基づいて、PDCCH伝送のためのコンフィグレーションを決定してもよい。事前に構成されたスロットフォーマットは、ダウンリンク伝送に使用されるスロット内の少なくとも1つのシンボルを示してもよい。具体的には、少なくとも1つのシンボルは、複数のシンボルベースのコアセットの第5のサブセットに対応していてもよい。一実施形態では、例えば、ネットワーク装置110は、シンボルベースのコアセットの複数の第5のサブセットに、より多くのPDCCH候補を割り当ててもよい。具体的には、一実施形態では、ネットワーク装置110は、すべてのPDCCH候補を、シンボルベースのコアセットの複数の第5のサブセットに割り当ててもよい。すなわち、DCIは、シンボルベースのコアセットの複数のサブセットのうちの第5のサブセットでのみ送信されてもよい。
【0068】
いくつかの実施形態では、スロットフォーマットは、端末装置120に対して構成されてもよい。例えば、スロットフォーマットは、無線リソース制御(RRC)層、メディアアクセス制御(MAC)層などの上位層シグナリングを介して、またはDCIに含まれていてもよいスロットフォーマット情報(SFI)によって構成されてもよい。いくつかの実施形態では、端末装置120がスロットフォーマットで構成されると、端末装置120は、スロットフォーマットに基づいてBDを実行してもよい。
図9は、そのような実施形態の一例を示す。
【0069】
図9では、例えば、各スロットは、合計で14個のシンボルを含んでもよい。異なるコアセットは、それぞれスロットベースのスケジューリングおよびシンボルベースのスケジューリングのために構成されてもよい。例えば、
図8に示すように、コアセット910はスロットベースのスケジューリングのために構成され、一方、1スロット内に2シンボルの周期を有するコアセット911-917はシンボルベースのスケジューリングのために構成される。さらに、スロットのフォーマットが構成されており、スロット内の一部のシンボルがダウンリンク伝送に使用され、スロット内の一部のシンボルがアップリンク伝送に使用され、スロット内の他のシンボルが予約されているか不明であることを示す。例えば、
図9に示すように、ダウンリンク送信用のシンボルには「D」のラベルが付され、アップリンク送信用のシンボルには「U」のラベルが付され、予約済みまたは未知のシンボルには「R」のラベルが付されている。この場合、構成されたスロットフォーマットに基づいて、監視機会ごとに端末装置120によって実行されるBDの最大数をさらに減少させることができる。
【0070】
いくつかの実施形態では、例えば、所与の数値での全ダウンリンクスロットにおける監視機会当たりのBDの最大数は、表2のように定義されてもよい。
【表2】
【0071】
いくつかの実施形態では、K個のコアセットがダウンリンク送信のために利用できない場合、例えば「U」および「R」でラベル付けされたシンボルに対応して、監視機会当たりのBDの最大数を表3のように決定することができる。例えば、
図9に示すように、ダウンリンク送信のために利用できないK個のコアセットは、コアセット915-917を含み、したがって、K=3である。このように、端末装置は、スロット内のBDの数を増加させることなく、スケジューリングの機会を増やすことができる。
【表3】
【0072】
いくつかの実施形態では、端末装置120がSFIでも構成されている場合、端末装置120は、ダウンリンク伝送に使用されるコアセットがどのコアセットであるかを決定することができる。いくつかの実施形態では、端末装置120は、ダウンリンク伝送のためにそれらのコアセットにおいてのみBDを実行し、他のコアセットをスキップしてもよい。このようにして、端末装置は、追加のシグナリングを行うことなく、BDの数をさらに減らしてもよい。
【0073】
図10は、本開示のいくつかの実施形態に従った例示的な方法1000のフローチャートである。方法1000は、
図1に示すように、ネットワーク装置110において実施され得る。議論の目的のために、方法800は、
図1を参照して、ネットワーク装置110の観点から説明される。
【0074】
アクト(act)1010において、ネットワーク装置110は、少なくとも1つのスロット内のシンボルベースのコアセットの周期に基づいて、PDCCH伝送のための構成を決定する。一実施形態では、コンフィグレーションは、複数のシンボルベースのコアセットへのPDCCH候補の第1の数の割り当てを示してもよい。一実施形態では、PDCCH候補の第1の数は、スロットベースのコアセットに対して予め設定されたPDCCH候補の第2の数よりも少ない。
【0075】
いくつかの実施形態では、スロットベースのコアセットは、制御チャネル要素(CCE)の第3の数に対応する。いくつかの実施形態では、複数のシンボルベースコアセットの各々は、CCEの第4の数に対応し、第3の数は、第4の数よりも大きいか、または等しい。
【0076】
いくつかの実施形態では、複数のシンボルベースのコアセットは、第1および第2のシンボルベースのコアセットを含み、第1のシンボルベースのコアセットは、第2のシンボルベースのコアセットに続く。いくつかの実施形態では、ネットワーク装置110は、次のように、所定のアグリゲーションレベルに基づいて、PDCCH送信のためのコンフィグレーションを決定してもよい:第1のシンボルベースコアセットは、PDCCHのための縮小されていないサーチスペースに対応し、第2のシンボルベースコアセットは、所定のアグリゲーションレベルに関連付けられたPDCCHのための縮小されたサーチスペースに対応する。
【0077】
いくつかの実施形態では、シンボルベースのコアセットの複数の第1のサブセットは、PDCCHのための縮小されていないサーチスペースに対応し、シンボルベースのコアセットの複数の第2のサブセットは、PDCCHのための縮小されたサーチスペースに対応する。いくつかの実施形態では、ネットワーク装置110は、第1のサブセットおよび第2のサブセットに関連付けられたパターンを決定することにより、PDCCH送信のためのコンフィグレーションを決定してもよい。一実施形態では、パターンは、第1のサブセットと第2のサブセットとの間の割合を示す。
【0078】
いくつかの実施形態では、DCIは、第1のフォーマットの第1のDCIと、第2のフォーマットの第2のDCIとを含み、第1のフォーマットは、第2のフォーマットとは異なる。いくつかの実施形態では、ネットワーク装置110は、第1のDCIを送信するためのシンボルベースのコアセットの複数の第3のサブセットと、第2のDCIを送信するためのシンボルベースのコアセットの複数の第4のサブセットとを決定することによって、PDCCH送信のためのコンフィグレーションを決定してもよく、第3のサブセットは第4のサブセットとは異なる。
【0079】
いくつかの実施形態では、ネットワーク装置110は、ダウンリンク送信に使用されるスロット内の少なくとも1つのシンボルを示す予め構成されたスロットフォーマットに基づいて、PDCCH送信のためのコンフィグレーションを決定してもよい。
【0080】
いくつかの実施形態では、少なくとも1つのシンボルは、シンボルベースのコアセットの複数の第5のサブセットに関連付けられている。いくつかの実施形態では、ネットワーク装置110は、PDCCH候補の第1の数が第5のサブセットに割り当てられるように、構成されたスロットフォーマットに基づいてコンフィグレーションを決定してもよい。
【0081】
アクト1020において、ネットワーク装置110は、コンフィグレーションを端末装置120に送信する。次いで、アクト1030において、ネットワーク装置110は、コンフィグレーションに基づいて、シンボルベースの複数のコアセットにおいて、ダウンリンク制御情報(DCI)を端末装置120に送信する。
【0082】
図11は、本開示のいくつかの実施形態に従った例示的な方法1100のフローチャートを示す。方法1100は、
図1に示すように、端末装置120において実施され得る。議論の目的のために、方法1100は、
図1を参照して端末装置120の観点から説明される。
【0083】
アクト1110において、端末装置120は、ネットワーク装置110から、PDCCH送信のためのコンフィグレーションを受信する。一実施形態では、コンフィグレーションは、1つのスロット内の複数のシンボルベース制御リソースセット(コアセット)へのPDCCH候補の第1の数の割り当てを示してもよい。一実施形態では、PDCCH候補の第1の数は、スロットベースのコアセットに対して予め設定されたPDCCH候補の第2の数よりも少ない。
【0084】
アクト1120において、端末装置120は、コンフィグレーションに基づいて、複数のシンボルベースのコアセットにおけるダウンリンク制御情報(DCI)のためのそれぞれのブラインド検出を実行する。
【0085】
いくつかの実施形態では、スロットベースのコアセットは、第3の数の制御チャネル要素(CCE)に対応する。いくつかの実施形態では、複数のシンボルベースのコアセットの各々は、CCEの第4の数に対応し、第3の数は、第4の数以上である。
【0086】
いくつかの実施形態では、複数のシンボルベースのコアセットは、第1のシンボルベースのコアセットおよび第2のシンボルベースのコアセットを含み、第1のシンボルベースのコアセットは、第2のシンボルベースのコアセットの後に続く。いくつかの実施形態では、コンフィグレーションは、第1のシンボルベースコアセットがPDCCHのための縮小されていないサーチスペースに対応し、第2のシンボルベースコアセットがPDCCHのための縮小されたサーチスペースに対応することを示してもよい。いくつかの実施形態では、端末装置120は、PDCCHのための縮小されていないサーチスペースにおける第1のDCIのための第1のブラインド検出を実行してもよい。第1のDCIの検出に応答して、端末装置120は、PDCCHのための縮小されたサーチスペースに関連付けられたアグリゲーションレベルを決定してもよい。そして、端末装置120は、アグリゲーションレベルに基づいて、PDCCHのための縮小されたサーチスペースにおける第2のDCIのための第2のブラインド検出を実行してもよい。
【0087】
いくつかの実施形態では、コンフィグレーションは、第1のフォーマットで第3のDCIを送信するためのシンボルベースのコアセットの複数の第1のサブセットと、第2のフォーマットで第4のDCIを送信するためのシンボルベースのコアセットの複数の第2のサブセットとを示し、第1のフォーマットは、第2のフォーマットとは異なる。いくつかの実施形態では、端末装置120は、シンボルベースのコアセットの複数の第1のサブセットのうちの1つにおいて第3のDCIのための第3のブラインド検出を実行し、シンボルベースのコアセットの複数の第2のサブセットのうちの1つにおいて第4のDCIのための第4のブラインド検出を実行することによって、DCIのためのそれぞれのブラインド検出を実行してもよい。
【0088】
いくつかの実施形態では、コンフィグレーションは、スロットフォーマットの指示を含み、スロットフォーマットは、ダウンリンク送信に使用されるスロット内の少なくとも1つのシンボルを示す。いくつかの実施形態では、端末装置120は、スロットフォーマットに基づいて、DCIのためのそれぞれのブラインド検出を実行してもよい。
【0089】
いくつかの実施形態では、ダウンリンク伝送のための少なくとも1つのシンボルは、シンボルベースのコアセットの複数の第3のサブセットに関連付けられている。いくつかの実施形態では、端末装置120は、第3のサブセットにおけるDCIのためのそれぞれのブラインド検出を実行してもよい。
【0090】
図12は、本開示のいくつかの実施形態に従った装置1200のブロック図である。装置1200は、
図1のネットワーク装置110の例示的な実施形態とみなすことができる。示されるように、装置1200は、少なくとも1つのスロット内のシンボルベースの制御リソースセット(コアセット)の複数の周期に基づいて、PDCCH送信のためのコンフィグレーションを決定するように構成された決定モジュール1210を含み、コンフィグレーションは、シンボルベースのコアセットの複数のシンボルベースのコアセットへのPDCCH候補の第1の数の割り当てを示し、PDCCH候補の第1の数は、スロットベースのコアセットのために予め構成されたPDCCH候補の第2の数よりも小さい。装置1200はまた、ネットワーク装置によってサービスされる端末装置にコンフィグレーションを送信するように構成された第1の送信モジュール1220を含む。さらに、装置1200は、コンフィグレーションに基づいて、複数のシンボルベースコアセットの端末装置にダウンリンク制御情報(DCI)を送信するように構成された第2の送信モジュール1230も含む。
【0091】
図13は、本開示のいくつかの実施形態に従った装置1300のブロック図である。装置1300は、
図1の端末装置120の例示的な実施形態とみなすことができる。示されるように、装置1300は、端末装置にサービスを提供するネットワーク装置から、PDCCH送信のためのコンフィグレーションを受信するように構成された受信モジュール1310を含み、このコンフィグレーションは、1つのスロット内の複数のシンボルベースの制御リソースセット(コアセット)へのPDCCH候補の第1の数の割り当てを示し、PDCCH候補の第1の数は、スロットベースのコアセットのために予め構成されたPDCCH候補の第2の数よりも小さい。装置1300はまた、コンフィグレーションに基づいて、複数のシンボルベースのコアセット内のダウンリンク制御情報(DCI)のためのそれぞれのブラインド検出を実行するように構成された検出モジュール1320を含む。
【0092】
明快さのために、
図12および/または
図13は、装置1200および/または1300のいくつかの任意のモジュールを図示していない。しかしながら、
図1-10を参照して説明した様々な特徴が、同様に装置1200に適用可能であり、
図1-9および11を参照して説明した様々な特徴が、同様に装置1300に適用可能であることが理解されるべきである。さらに、装置1200および/または装置1300のそれぞれのモジュールは、ハードウェアモジュールまたはソフトウェアモジュールであってもよい。例えば、いくつかの実施形態では、装置1200および/または1300は、部分的にまたは完全に、ソフトウェアおよび/またはファームウェアによって実装されてもよく、例えば、コンピュータ読み取り可能な媒体上に具現化されたコンピュータプログラム製品として実装されてもよい。代替的に、またはそれに加えて、装置1000および/または1100は、部分的にまたは完全にハードウェアに基づいて実装されてもよく、例えば、集積回路(IC)、特定用途向け集積回路(ASIC)、システムオンチップ(SOC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などとして実装されてもよい。本開示の範囲は、この側面において限定されるものではない。
【0093】
図14は、本開示の実施形態を実施するのに適したデバイス1400の簡略化されたブロック図である。デバイス1400は、
図1のネットワークデバイス110または端末デバイス120のさらなる例示的な実施形態とみなすことができる。したがって、デバイス1400は、ネットワークデバイス110または端末デバイス120の少なくとも一部において、またはその少なくとも一部として実装され得る。
【0094】
示されるように、デバイス1400は、プロセッサ1410と、プロセッサ1410に結合されたメモリ1420と、プロセッサ1410に結合された適当な送信機(TX)および受信機(RX)1440と、TX/RX1440に結合された通信インターフェースとを含む。メモリ1420は、プログラム1430の少なくとも一部を記憶する。TX/RX1440は、双方向通信用である。TX/RX1440は、通信を容易にするために少なくとも1つのアンテナを有するが、実際には、本願で言及されるアクセスノードは、複数のアンテナを有していてもよい。通信インターフェースは、eNB間の双方向通信のためのX2インターフェース、モビリティ管理エンティティ(MME)/サービングゲートウェイ(S-GW)とeNBとの間の通信のためのS1インターフェース、eNBと中継ノード(RN)との間の通信のためのUnインターフェース、またはeNBと端末装置との間の通信のためのUuインターフェースなど、他のネットワーク要素との通信に必要な任意のインターフェースを表してもよい。
【0095】
プログラム1430は、関連するプロセッサ1410によって実行されると、
図1から
図11を参照して本明細書で議論されるように、デバイス1400が本開示の実施形態に従って動作することを可能にするプログラム命令を含むことが想定される。本開示の実施形態は、デバイス1400のプロセッサ1410によって実行可能なコンピュータソフトウェアによって、またはハードウェアによって、またはソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実施されてもよい。プロセッサ1410は、本開示の様々な実施形態を実施するように構成されてもよい。さらに、プロセッサ1410とメモリ1420との組み合わせは、本開示の様々な実施形態を実施するように適合された処理手段1450を形成してもよい。
【0096】
メモリ1420は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、非一過性コンピュータ可読記憶媒体、半導体ベースの記憶装置、磁気記憶装置およびシステム、光記憶装置およびシステム、固定メモリおよびリムーバブルメモリなどの任意の適したデータ記憶技術を使用して実施されてもよい。装置1400には1つのメモリ1420のみが示されているが、装置1400には物理的に異なる複数のメモリモジュールが存在してもよい。プロセッサ1410は、ローカル技術ネットワークに適した任意のタイプのものであってもよく、非限定的な例として、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含んでもよい。装置1400は、メインプロセッサを同期させるクロックに同期してスレーブ化されたアプリケーション固有の集積回路チップのような複数のプロセッサを有してもよい。
【0097】
一般に、本開示の様々な実施形態は、ハードウェアまたは特別目的回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組み合わせで実装されてもよい。いくつかの側面は、ハードウェアで実装されてもよく、他の側面は、コントローラ、マイクロプロセッサ、または他のコンピューティングデバイスによって実行されてもよいファームウェアまたはソフトウェアで実装されてもよい。本開示の実施形態の様々な側面が、ブロック図、フローチャート、または他のいくつかの図示を用いて図示され、説明されているが、本明細書に記載されたブロック、装置、システム、技術または方法は、非限定的な例として、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、特殊目的回路またはロジック、汎用ハードウェアまたはコントローラまたは他のコンピューティングデバイス、またはそれらの任意の組み合わせで実装されてもよいことが理解されるであろう。
【0098】
本開示はまた、非一過性のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に当接可能に記憶された少なくとも1つのコンピュータプログラム製品を提供する。このコンピュータプログラム製品は、
図1から
図11のいずれかを参照して上述したようなプロセスまたは方法を実行するために、ターゲットの実プロセッサまたは仮想プロセッサ上のデバイスで実行される、プログラムモジュールに含まれるようなコンピュータ実行可能な命令を含む。一般に、プログラムモジュールは、特定のタスクを実行するか、または特定の抽象データ型を実装するルーチン、プログラム、ライブラリ、オブジェクト、クラス、コンポーネント、データ構造、またはそのようなものを含む。プログラムモジュールの機能は、様々な実施形態において所望されるように、プログラムモジュール間で結合されてもよいし、分割されてもよい。プログラムモジュールのための機械実行可能な命令は、ローカルデバイス内で実行されてもよいし、分散デバイス内で実行されてもよい。分散型デバイスでは、プログラムモジュールは、ローカル記憶媒体とリモート記憶媒体の両方に配置されてもよい。
【0099】
本開示の方法を実行するためのプログラムコードは、1つ以上のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、特殊用途コンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサまたはコントローラに提供されてもよく、そのようなプログラムコードは、プロセッサまたはコントローラによって実行されると、フローチャートおよび/またはブロック図で指定された機能/操作が実行されるようになる。前記プログラムコードは、全体的に機械上で実行されてもよいし、部分的に機械上で実行されてもよいし、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして実行されてもよいし、部分的に機械上で実行されてもよいし、部分的に機械上で実行されてもよいし、部分的に遠隔の機械上で実行されてもよいし、全体的に遠隔の機械またはサーバ上で実行されてもよい。
【0100】
前記プログラムコードは、機械可読媒体上で具現化されてもよく、これは、命令実行システム、装置、または装置によって、またはそれに関連して使用するためのプログラムを含むか、または格納することができる任意の有形媒体であってもよい。機械可読媒体は、機械可読信号媒体または機械可読記憶媒体であってもよい。機械可読媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線的、または半導体システム、装置、デバイス、または前記の任意の適切な組み合わせを含むが、これらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例としては、1本以上のワイヤを有する電気的接続、ポータブル・コンピュータ・ディスケット、ハードディスク、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(EPROMまたはフラッシュ・メモリ)、光ファイバー、ポータブル・コンパクト・ディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光ストレージ・デバイス、磁気ストレージ・デバイス、または前述の任意の適切な組み合わせが挙げられる。
【0101】
さらに、操作は特定の順序で描かれているが、これは、望ましい結果を達成するために、そのような操作が示された特定の順序で実行されること、または逐次的に実行されること、または示されたすべての操作が実行されることを要求するものとして理解されるべきではない。特定の状況では、マルチタスクおよび並列処理が有利であり得る。同様に、いくつかの特定の実施形態の詳細が上記の議論に含まれているが、これらは、本開示の範囲を制限するものとして解釈されるべきではなく、特定の実施形態に特異的であり得る特徴の記述として解釈されるべきである。別々の実施形態の文脈で説明されている特定の特徴は、単一の実施形態において組み合わせて実施されてもよい。逆に、単一の実施形態の文脈で説明されている様々な特徴もまた、複数の実施形態で別々に、または任意の好適なサブ組み合わせで実装されてもよい。
【0102】
本開示は、構造的特徴および/または方法的行為に特有の言語で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲に定義された本開示は、必ずしも上述の特定の特徴または行為に限定されるものではないことが理解されるべきである。むしろ、上述の特定の特徴および行為は、特許請求の範囲の実施形態の例示的な形態として開示されている。