(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】プログラム、装置及び方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 30/0203 20230101AFI20241001BHJP
【FI】
G06Q30/0203
(21)【出願番号】P 2023080684
(22)【出願日】2023-05-16
(62)【分割の表示】P 2022103450の分割
【原出願日】2022-06-28
【審査請求日】2023-10-04
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512326986
【氏名又は名称】ユニークビジョン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002815
【氏名又は名称】IPTech弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】白▲土▼ 良之
(72)【発明者】
【氏名】菊池 昌昭
(72)【発明者】
【氏名】十河 利充
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-038431(JP,A)
【文献】特開2018-110013(JP,A)
【文献】特開2002-058010(JP,A)
【文献】特開2012-248071(JP,A)
【文献】特開2009-176242(JP,A)
【文献】特開2011-028517(JP,A)
【文献】特許第7060140(JP,B1)
【文献】特開2001-256395(JP,A)
【文献】特開2015-219723(JP,A)
【文献】特開2007-018190(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータを動作させるためのプログラムであって、
前記プログラムは、前記プロセッサに、
複数のユーザそれぞれに対し、前記ユーザの属性情報の回答を受け付けるためのアンケートを提示するステップと、
各ユーザから、各ユーザに提示された前記アンケートへの回答を受け付けるステップと、
ユーザから前記属性情報の回答を受け付ける都度、ユーザの前記属性情報の回答を前記記憶部に保持させることで、各ユーザの属性情報の回答の履歴を
時系列で前記記憶部に保持させるステップと、
前記記憶部に保持される各ユーザの前記属性情報の回答の履歴に基づいて、前記属性情報の時系列での変化が特定の条件に合致する前記ユーザを集計するステッ
プと、を実行する、プログラム。
【請求項2】
プロセッサと、記憶部とを備えるコンピュータを動作させるための方法であって、
前記方法は、前記プロセッサが、
複数のユーザそれぞれに対し、前記ユーザの属性情報の回答を受け付けるためのアンケートを提示するステップと、
各ユーザから、各ユーザに提示された前記アンケートへの回答を受け付けるステップと、
ユーザから前記属性情報の回答を受け付ける都度、ユーザの前記属性情報の回答を前記記憶部に保持させることで、各ユーザの属性情報の回答の履歴を
時系列で前記記憶部に保持させるステップと、
前記記憶部に保持される各ユーザの前記属性情報の回答の履歴に基づいて、前記属性情報の時系列での変化が特定の条件に合致する前記ユーザを集計するステッ
プと、を実行する、方法。
【請求項3】
制御部と、記憶部とを備える情報処理装置であって、
前記制御部が、
複数のユーザそれぞれに対し、前記ユーザの属性情報の回答を受け付けるためのアンケートを提示するステップと、
各ユーザから、各ユーザに提示された前記アンケートへの回答を受け付けるステップと、
ユーザから前記属性情報の回答を受け付ける都度、ユーザの前記属性情報の回答を前記記憶部に保持させることで、各ユーザの属性情報の回答の履歴を
時系列で前記記憶部に保持させるステップと、
前記記憶部に保持される各ユーザの前記属性情報の回答の履歴に基づいて、前記属性情報の時系列での変化が特定の条件に合致する前記ユーザを集計するステッ
プと、を実行する、情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、プログラム、装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆるマーケティングにおいて、ユーザに対してターゲティングをして広告配信をするために、まずユーザの属性の情報をアンケートで回収することが行われている。この際、ユーザの回答の負荷を下げるべく、複数回にわたってユーザからアンケートを回収することについての技術がある。
【0003】
例えば、宣伝対象に関連する関連アンケートを含む関連アンケートコンテンツと、宣伝対象に関する宣伝を含む宣伝コンテンツと、当該宣伝コンテンツの内容に関連する宣伝アンケートを含む宣伝アンケートコンテンツと、を含むプロモーテッドアンケートコンテンツの配信先となるアンケートモニターを特定し、特定したアンケートモニターの端末装置に対してプロモーテッドアンケートコンテンツを配信し、プロモーテッドアンケートコンテンツを取得した端末装置において、関連アンケートコンテンツを再生した結果、関連アンケートに対する回答の入力を受け付けた場合に宣伝コンテンツを再生し、宣伝コンテンツを再生した後に宣伝アンケートコンテンツを再生するプロモーテッドアンケートプログラムに関する技術がある(特許文献1)。
【0004】
また、営業データとともに、蓄積されている既納顧客データにアンケートのデータを追加して固有の顧客データを作成し、新たに特典を付加した再度のダイレクトメールを送信し、返信されてきた走行距離等の詳細データを前記営業データと顧客データに追加入力して、爾後の営業活動に利用するサポートデータとして蓄積する構成で、ダイレクトメール送信工程と、営業データ管理工程と、顧客データ管理工程と、クーポン等を送信する再度のダイレクトメール送信工程と、サポート工程と、ユーザ評価工程とからなる技術の開示がある(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2015-49545号公報
【文献】特開2003-122898号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ユーザの趣味嗜好は時間の経過とともに(変化とともに)変わりうる。また、ユーザの家族構成なども時間の経過とともに変わりうる。すなわち、ユーザの属性が時間の経過とともに変わりうる。
【0007】
したがって、そのような変化に対応してユーザの属性を特定できるようにすることで、変化するユーザの属性に対応して効率よくキャンペーン等の広告配信をすることができる技術が必要とされている。
【0008】
そこで、本開示は、上記課題を解決すべくなされたものであって、その目的は、ユーザの属性の変化に対応してユーザの属性を特定できるようにすることで、変化するユーザの属性に対応して効率よくキャンペーン等の広告配信をすることができるプログラム、装置及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態によると、プロセッサとメモリとを備えるコンピュータを動作させるためのプログラムが提供される、メモリには、ユーザ毎の属性情報の履歴が格納され、このプログラムは、プロセッサに、事業者のアカウントにより第1のキャンペーンの投稿を行わせることで、複数のユーザに対して第1のキャンペーンの情報を閲覧させる第1ステップと、第1のキャンペーンに参加する操作入力をユーザから受け入れる第2ステップと、第2ステップにおいて操作入力を受け入れたら、過去に実施された1または複数の第2のキャンペーンへの参加毎にそれぞれのユーザからの入力を受け入れたユーザ毎の属性情報の履歴に基づいて、第1のキャンペーンと関連付けてユーザに提示するアンケートの内容をユーザ毎に決定し、アンケートの内容は、ユーザの属性情報をユーザに入力させるものである第3ステップと、第3ステップにより決定した内容に基づいて、アンケートをユーザに提示することで、ユーザから属性情報の入力を受け入れる第4ステップと、第4ステップにおいて属性情報の入力を受け入れたら、属性情報を入力したユーザが第1のキャンペーンに参加したこと、及び、受け入れた属性情報をメモリに格納する第5ステップとを実行させる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、変化するユーザの属性に対応して効率よくキャンペーン等の広告配信をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】実施形態に係るキャンペーン運営システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図2】実施形態に係るキャンペーン運営装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】実施形態に係るキャンペーン運営装置の機能的な構成を示す図である。
【
図4】実施形態に係る端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図5】実施形態に係る端末装置の機能的な構成を示す図である。
【
図6】実施形態に係るキャンペーン運営装置に格納されたキャンペーン参加履歴DBのデータ構造を示す図である。
【
図7】実施形態に係るキャンペーン運営装置に格納されたユーザ情報DBのデータ構造を示す図である。
【
図8】実施形態に係るキャンペーン運営装置に格納された広告主情報DBのデータ構造を示す図である。
【
図9】実施形態に係るキャンペーン運営装置に格納されたキャンペーン実施DBのデータ構造を示す図である。
【
図10】実施形態に係るキャンペーン運営装置に格納されたキャンペーン実績DBのデータ構造を示す図である。
【
図11】実施形態に係るキャンペーン運営装置に格納されたアンケート項目DBのデータ構造を示す図である。
【
図12】実施形態に係るキャンペーン運営システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【
図13】実施形態に係るキャンペーン運営システムの動作を説明するためのフローチャートであって、
図12に示す動作の続きを示す図である。
【
図14】実施形態に係るキャンペーン運営システムにおける端末装置に表示される投稿表示画面の一例を示す図である。
【
図15】実施形態に係るキャンペーン運営システムにおける端末装置に表示されるキャンペーン画面の一例を示す図である。
【
図16】実施形態に係るキャンペーン運営システムにおける端末装置に表示されるキャンペーン画面の他の例を示す図である。
【
図17】実施形態に係るキャンペーン運営システムにおける端末装置に表示されるキャンペーン画面のまた例を示す図である。
【
図18】実施形態に係るキャンペーン運営システムにおける端末装置に表示されるキャンペーン画面のさらに他の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示の実施形態について図面を参照して説明する。実施形態を説明する全図において、共通の構成要素には同一の符号を付し、繰り返しの説明を省略する。なお、以下の実施形態は、特許請求の範囲に記載された本開示の内容を不当に限定するものではない。また、実施形態に示される構成要素のすべてが、本開示の必須の構成要素であるとは限らない。また、各図は模式図であり、必ずしも厳密に図示されたものではない。
【0013】
また、以下の説明において、「プロセッサ」は、1以上のプロセッサである。少なくとも1つのプロセッサは、典型的には、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサであるが、GPU(Graphics Processing Unit)のような他種のプロセッサでもよい。少なくとも1つのプロセッサは、シングルコアでもよいしマルチコアでもよい。
【0014】
また、少なくとも1つのプロセッサは、処理の一部又は全部を行うハードウェア回路(例えばFPGA(Field-Programmable Gate Array)又はASIC(Application Specific Integrated Circuit))といった広義のプロセッサでもよい。
【0015】
また、以下の説明において、「xxxテーブル」といった表現により、入力に対して出力が得られる情報を説明することがあるが、この情報は、どのような構造のデータでもよいし、入力に対する出力を発生するニューラルネットワークのような学習モデルでもよい。従って、「xxxテーブル」を「xxx情報」と言うことができる。
【0016】
また、以下の説明において、各テーブルの構成は一例であり、1つのテーブルは、2以上のテーブルに分割されてもよいし、2以上のテーブルの全部又は一部が1つのテーブルであってもよい。
【0017】
また、以下の説明において、「プログラム」を主語として処理を説明する場合があるが、プログラムは、プロセッサによって実行されることで、定められた処理を、適宜に記憶部及び/又はインタフェース部などを用いながら行うため、処理の主語が、プロセッサ(或いは、そのプロセッサを有するコントローラのようなデバイス)とされてもよい。
【0018】
プログラムは、計算機のような装置にインストールされてもよいし、例えば、プログラム配布サーバ又は計算機が読み取り可能な(例えば非一時的な)記録媒体にあってもよい。また、以下の説明において、2以上のプログラムが1つのプログラムとして実現されてもよいし、1つのプログラムが2以上のプログラムとして実現されてもよい。
【0019】
また、以下の説明において、種々の対象の識別情報として、識別番号が使用されるが、識別番号以外の種類の識別情報(例えば、英字や符号を含んだ識別子)が採用されてもよい。
【0020】
また、以下の説明において、同種の要素を区別しないで説明する場合には、参照符号(又は、参照符号のうちの共通符号)を使用し、同種の要素を区別して説明する場合は、要素の識別番号(又は参照符号)を使用することがある。
【0021】
また、以下の説明において、制御線や情報線は、説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。全ての構成が相互に接続されていてもよい。
【0022】
<本開示の概要>
本開示に係るシステムでは、事業者のアカウントにより第1のキャンペーンの投稿を行わせることで、複数のユーザに対して第1のキャンペーンの情報を閲覧させる。ユーザは、この事業者のアカウントからの第1のキャンペーンの投稿に関する情報を閲覧し、第1のキャンペーンへの参加を希望する場合、第1のキャンペーンに参加する操作入力を行う。
【0023】
システムは、ユーザからの操作入力を受け入れたら、過去に実施された1または複数の第2のキャンペーンへの参加毎にそれぞれのユーザからの入力を受け入れたユーザ毎の属性情報の履歴に基づいて、第1のキャンペーンと関連付けてユーザに提示するアンケートの内容をユーザ毎に決定する。このアンケートの内容は、ユーザの属性情報をユーザに入力させるものである。
【0024】
次いで、システムは、決定したアンケート内容に基づいて、アンケートをユーザに提示し、ユーザはアンケートに記載されている内容に基づいて属性情報の入力を行う。システムは、ユーザからの属性情報の入力を受け入れたら、属性情報を入力したユーザが第1のキャンペーンに参加したこと、及び、受け入れた属性情報をメモリに格納する。
【0025】
なお、以下の説明において、第1のキャンペーン及び第2のキャンペーンを区別せずに説明する場合、単に「キャンペーン」として説明を行う。
【0026】
本開示において、第1及び第2のキャンペーンは同一の事業者(のアカウント)に係るものが好ましいが、複数の事業者においてユーザの属性情報の履歴を含むキャンペーン情報を共有することに合意、契約がされているならば、同一の事業者である必要はない。
【0027】
また、以下に説明する実施形態において、事業者として広告主を例に説明をしているが、キャンペーンの実施等を行う主体は広告主に限定されない。つまり、キャンペーン実施の主体が商品拡販のための広告宣伝のみを行う主体ではない場合のキャンペーン実施者も、本開示に係る事業者に含まれる。このような事業者の一例として、商品のメーカー、非営利目的でキャンペーンを行うNPO法人等が挙げられる。
【0028】
また、本開示に係るシステムの運用者は事業者である必要はないが、事業者であることを排除する意図はない。通常、事業者は、いわゆるインターネットマーケティングを行う業者にキャンペーン実施を含めて依頼することが多いと考えられる。この場合、システム運用者はインターネットマーケティングを行う業者(含むこの業者から依頼を受けた会社)である。
【0029】
キャンペーンはユーザの属性情報を取得することを主目的とする必要はないが、本開示に係るシステムは、ユーザのキャンペーン参加の条件としてユーザに対してアンケートを実施し、このアンケートに対してユーザが自身の属性情報を入力したことをシステムが確認したら、属性情報を入力したユーザのキャンペーン参加を登録する。
【0030】
本開示において、キャンペーンの具体的内容に限定はないが、一般的に、キャンペーンは参加することによりユーザに何かしらの見返りが与えられることが多く、この見返りがユーザにとってキャンペーンに参加する動機付けになりうる。但し、本開示に係るシステムにおいてユーザに対してキャンペーン参加の見返りを与えることは必須ではない。このような見返りの一例としては、賞品や特典の付与が挙げられる。賞品は具体的な商品であることが多く、特典はインターネット空間等において使用可能なポイント等であることが多い。
【0031】
キャンペーンは事業者が提供する商品、サービスに関するものであることが多いが、その内容が事業者の商品、サービスに関連がないものであってもよい。一例として、事業者に関する情報を閲覧しているが特段事業者の商品等を利用していないユーザについて属性情報を収集するために行うキャンペーンであってもよい。
【0032】
事業者が(本開示に係るシステムの運用者も含めて)キャンペーンを実施する目的は、キャンペーンに参加したユーザの属性情報を取得することである。事業者等は、ユーザの属性情報に基づいて、どのような属性情報を有するユーザがキャンペーンに参加したかを知ることができる。ユーザの属性情報は、好ましくは統計情報として抽象化され、カテゴライズ、クラスタリングされうる。あるいは、ユーザの属性情報に基づいてユーザをグルーピングしてもよい。
【0033】
各種処理がされたユーザの属性情報に基づいて、事業者等は、キャンペーンに係る商品等の認知度、利用者の属性情報の分布(例えば性別毎、年齢層毎)などを解析して把握することができる。そして、この解析結果に基づいて、キャンペーンに係る商品等の広告宣伝方針を検討することができる。また、事業者等は、特定の属性情報を有するユーザに対して広告配信を行うこともできる。広告配信の態様に限定はなく、キャンペーンの投稿を行った媒体のみならず、種々の媒体を用いて広告配信を行うことができる。広告配信の媒体の例としては、SNS(Social Network Service)、会員制サイト、メッセンジャーアプリケーション、チャットアプリ、ダイレクトメールなどの電子的媒体を用いたもの、さらには、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、折り込み広告、列車内などの吊り広告、駅構内等でのポスターなど、電子的媒体を用いないものなど、既知の広告配信媒体が好適に適用可能である。
【0034】
本開示に係るシステムでは、事業者のアカウントにより第1のキャンペーンの投稿を行う。「投稿」という用語は可能な限り広範に解釈すべきであり、「投稿」の態様には、SNS、会員制サイト、メッセンジャーアプリケーション、チャットアプリ、ダイレクトメールなどの電子的媒体を介した態様が広く含まれうる。
【0035】
但し、アンケートを解析する利便性を考慮すると、キャンペーンに参加するユーザを特定できる情報をシステムが取得できることが好ましい。ユーザがいずれかの時点で本開示に係るシステムにユーザ登録し、システムがユーザ登録の際にユーザを特定できる情報(例えばユーザID)をこのユーザに付与し、以降は、ユーザがキャンペーンに参加する際に、ユーザを特定できる情報を用いてシステムにログインする態様も可能であるが、ユーザにユーザ登録のための情報入力を求めることになるので、かかるユーザ登録をせずともシステムがキャンペーンに参加した個々のユーザを識別、特定できる「投稿」「閲覧」の態様が好ましい。このような態様の一例として、次の2つのサービス(第1のサービス、第2のサービス)を例示する。
【0036】
なお、以下の説明において、第1のサービス及び第2のサービスを区別せずに説明する場合、単に「サービス」として説明を行う。
【0037】
第1のサービスは、1ユーザの認証情報に対してユーザが所有するユーザ端末で1アカウントのみ利用可能なサービスである。例えば、第1のサービスは、以下を含みうる。
・ 事業者のアカウントと需要者のアカウントとが含まれ、SNSとして機能するメッセンジャーアプリケーション(例えば、LINE(登録商標))
・ プリペイド方式またはポストペイ方式で支払いが可能な決済アプリケーション(ポイントサービス、PayPay(登録商標)などの支払いサービス)
【0038】
例えば、メッセンジャーアプリケーションにおいて、1つの電話番号につき、1つのアカウントのみ利用可能であることがある。
【0039】
第1のサービスは、アカウントに係る認証情報を用いてユーザがこの第1のサービスにアクセスし、認証情報により認証をされると、このユーザに係るアカウントとして投稿を行うことができる。ここにいう投稿には、テキスト情報のみならず画像情報、サーバに格納されたWebページを含むインターネット上の情報にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)等が含まれうる。
【0040】
第1のサービスでは、特定のアカウントは、このアカウントと特定の関係を有する(友達関係と呼ばれることがある)アカウントの投稿を閲覧することができる。しかし、第1のサービスでは、特定のアカウントは、友達関係にあるアカウントの投稿を閲覧し、この投稿を他の友達関係にあるアカウントにURL等を用いて提示するのみであり、友達関係にあるアカウントをそのままの形で他の友達関係にあるアカウントに対して投稿することはできない。また、友達関係は1アカウント対1アカウント(one-to-one)である。従って、友達関係にあるアカウントであっても、そのアカウントがどのアカウントと友達関係にあるか否かを知ることはできない。
【0041】
第1のサービスにおいて、本開示に係るシステムは、この第1のサービスに投稿を行ったユーザについて、このユーザを特定できる情報を入手することができる。一例として、第1のサービスがLINE(登録商標)であると、LINEはウェブアプリ(LIFFアプリ)としてLIFF(LINE Front-end Framework)というプラットフォームを、LINEを商用として利用するユーザに対して提供している。このLIFFアプリを使うと、第1のサービス(LINE)のユーザIDなどを取得できる。また、LIFFアプリ専用のブラウザとしてLIFFブラウザが提供されており、LINEアプリの画面上でLIFFのURLを開くと、LIFFブラウザでLIFFアプリが開く。このLIFFブラウザはLINEアプリ上で動作し、LIFFアプリはログインなしでユーザデータ(LINE IDなど)にアクセスすることができる。外部ブラウザからURL経由でLIFFアプリを起動してログイン処理(LIFF認証)を行えば、ユーザのプロフィール(LINE IDなど)を取得できる。
【0042】
第2のサービスは、1ユーザの認証情報に対してユーザが所有する前記ユーザ端末で1または複数のアカウントを切り替えて利用可能なサービスである。また、第2のサービスは、第2のサービスを利用する各ユーザの投稿内容を互いに閲覧可能なサービスであることができる。例えば、第2のサービスは、Twitter(登録商標)等のSNSである。
【0043】
第2のサービスでも、アカウントに係る認証情報を用いてユーザがこの第2のサービスにアクセスし、認証情報により認証をされると、このユーザに係るアカウントとして投稿を行うことができる。ここにいう投稿には、テキスト情報のみならず画像情報、サーバに格納されたWebページを含むインターネット上の情報にアクセスするためのURL(Uniform Resource Locator)等が含まれうる。
【0044】
第2のサービスでは、特定のアカウントは、このアカウントと特定の関係を有する(フォロー/フォロワー関係と呼ばれることがある)アカウントの投稿を閲覧することができる。
【0045】
ここで、「フォロー」とは、例えば、一方のアカウント(アカウント「A」)が他方のアカウント(アカウント「B」)を指定して、所定の関係とする入力操作を当該一方のユーザから受け付けることにより、一方のアカウント(アカウント「A」)が他方のアカウント(アカウント「B」)をフォローする、という所定の関係が設定されることをいう。この場合、当該他方のアカウント(アカウント「B」)にとって、当該一方のアカウント(アカウント「A」)は、フォロワーとなる。当該一方のアカウント(アカウント「A」)は、フォローしている当該他方のアカウント(ユーザ「B」)の投稿内容を、タイムライン等において表示させることができる。タイムライン、フィードフォローしているアカウントの投稿ほど、タイムライン(投稿表示画面)等において表示されやすくなることとしてもよい。
【0046】
フォロー/フォロワー関係は複数のアカウントに対して成立する。従って、あるアカウントのタイムラインには、フォローしている複数のアカウントの投稿を含めた投稿が表示されうる。
【0047】
第2のサービスにおいて、あるアカウントは、フォロー/フォロワー関係にあるアカウントの投稿を、自身のアカウントのフォロワーに対して、内容をそのままの形で投稿することができる。これを再投稿という。また、第2のサービスにおいて、あるアカウントは、フォロー/フォロワー関係にあるアカウントの投稿を特定して(メンションと呼ばれることがある)フォロー/フォロワー関係にあるアカウントに対して返信をすることができる。返信されたアカウントのタイムライン等には、この返信のみを特定して表示することができる。
【0048】
さらに、第2のサービスにおいて、対となる特定のアカウント間で、その他のアカウントには公開されないメッセージ送受信方法(ダイレクトメッセージ)においてメッセージを送受信することができる。
【0049】
第2のサービスにおいても、本開示に係るシステムは、この第2のサービスに投稿を行ったユーザについて、このユーザを特定できる情報を入手することができる。
【0050】
アンケートを介してユーザから取得するユーザの属性情報に特段の限定はない。属性情報には、いわゆる個人情報である氏名、住所、性別、年齢(含む生年月日)、家族構成などと、個人の現在の生活や嗜好等の情報とを含みうる。属性情報の中には、ユーザの生活の変化、年齢変化に伴って変化する(可能性のある)情報が含まれうる。一例として、数年前にユーザから取得した年齢は、数年の時間経過に伴い変化しているであろう。嗜好に関する情報(例えばどのような酒類を最近好んで摂取している)についても、ユーザの生活環境や年齢変化に伴って変化しうる。本開示に係るシステムは、このように時間経過に伴って変化しうる属性情報を適切にかつ効率良く取得し、属性情報に基づくマーケティングを効率良く行うものである。
【0051】
アンケートを通じてユーザの属性情報を取得する際に、一回のアンケートで多くの属性情報についての入力を求めると、ユーザがアンケートに回答する手間を感じる可能性がある。そこで、本開示に係るシステムでは、マーケティングに必要なユーザの属性情報を一回のアンケートで全て取得せずに、一回のアンケートでは項目を絞った属性情報の入力をユーザに求め、複数回のアンケート(つまりは複数回のキャンペーン)を通じて多数の属性情報を取得している。
【0052】
この際、ユーザが回答する手間をあまり感じない属性情報、また、マーケティングを行う上で最低限の属性情報などの観点から、本開示に係るシステムでは、少なくともユーザに対して入力を求める基本的属性情報を設けている。基本的属性情報は任意に選択可能であるが、一例として、ユーザの性別、年齢、家族の人数、地域の少なくとも一つに関する情報を基本的属性情報として取り扱うことが好ましい。
【0053】
本開示に係るシステムでは、事業者等は複数のキャンペーンを実施する。システムの運用において現在(または直近に)行われるキャンペーンを第1のキャンペーンと称し、第1のキャンペーンの実施時期に先立って(重複する期間があっても問題はない)行われるキャンペーンを第2のキャンペーンと称する。第2のキャンペーンは複数回実施されうる。
【0054】
第1のキャンペーンにおいてユーザがキャンペーンの参加についての操作入力をすると、システムは、既に蓄積されているユーザ毎の属性情報の履歴を参照し、このユーザに対して提示するアンケートの内容を決定する。このアンケートは、ユーザに対して属性情報の入力を求めるものである。上述したように、ユーザの属性情報には時間経過によって変化しうるものもあるので、既に蓄積されているユーザ毎の属性情報の履歴に含まれている属性情報の項目と重複する項目についてのアンケート内容であってもよい。アンケート内容をどのように決定するかについては後に詳述する。
【0055】
そして、本開示に係るシステムは、決定したアンケート内容に基づいてアンケートをユーザに提示し、ユーザがこのアンケートに沿って属性情報を入力したら、属性情報を入力したユーザが第1のキャンペーンに参加したことを登録し、さらに、入力した属性情報を蓄積する。この際、キャンペーンに参加するユーザが、第1のキャンペーンに時間的に先行する第2のキャンペーンに参加していたことは必須ではない。つまり、ユーザ毎の属性情報の履歴には、第1のキャンペーン参加時において属性情報がない場合も含まれる。
【0056】
<実施形態>
<実施形態の概要>
図1を参照して、実施形態である情報処理装置であるキャンペーン運営装置が適用されたキャンペーン運営システムの概要について説明する。本実施形態では、事業者が広告主である場合を例にとって説明する。
【0057】
実施形態に係るキャンペーン運営システム1は、情報処理装置であるキャンペーン運営装置10、端末装置20、サービスサーバ30及びキャンペーンサイトサーバ40を有する。
【0058】
キャンペーン運営装置10は、上述した第1のサービス及び第2のサービスの少なくとも一方を用いて第1のキャンペーンに関する投稿を行い、広告主のキャンペーンの応募者であるユーザがこの第1のキャンペーンに参加するための操作入力を端末装置20を介して行ったら、操作入力をしたユーザから過去収集した属性情報の履歴を参照し、この履歴に基づいてユーザに対して行うアンケートの内容を決定してアンケートを提示し、ユーザがアンケートに回答することで属性情報を入力したら、この属性情報を記憶するとともにユーザが第1のキャンペーンに参加したことを登録するための装置である。
【0059】
キャンペーン運営装置10は、
図1において図示を省略した広告主から、サービスにおける広告主のアカウントについて投稿すること、メッセージを閲覧すること等の許可をする設定を受け付ける。これにより、キャンペーン運営装置10は、例えば第1のサービスにおいて、以下を行うことができる。
・ 広告主のアカウントとして、第1のサービスにおいてキャンペーンを実施し、運営すること。具体的には、広告主のアカウントとして、キャンペーンに関する情報が含まれた投稿を第1のサービスで行うことができる。加えて、第1のサービスにおいてキャンペーン情報が含まれた画面を用意し(サービスサーバ30またはキャンペーンサイトサーバ40に画面データをアップロードし)、第1のサービスのユーザであって広告主と友達関係にあるアカウントを有するユーザにこの画面を閲覧可能にさせることができる。
・ 広告主のアカウントとして、第1のサービスにおけるユーザにメッセージを送信すること
・ 少なくともキャンペーンに関する投稿に対して特定の操作入力を行ったアカウントに関する情報(アカウントを特定するためのID等)を入手すること
【0060】
また、キャンペーン運営装置10は、例えば第2のサービスにおいて以下を行うことができる。この際、キャンペーン運営装置10は、広告主から、第2のサービスにおける広告主のアカウントについて投稿をすること等の許可をする設定を受け付けておくことが好ましい。
・ 第2のサービスのアカウントを有するユーザに対して、このユーザのアカウントで第2のサービスに投稿を行わせること。好ましくは、ユーザのアカウントによる第2のサービスへの投稿は、通常、このユーザのアカウントを用いてユーザが第2のサービスに投稿を行う際のフォーマット(画面等のインタフェースを含む)と略同一である。
・ ユーザが投稿、返信、再投稿した情報を閲覧し、投稿を行ったユーザのアカウントに関する情報(アカウントを特定するためのID等)を入手すること
・ 広告主のアカウントとユーザとの間で送受信され、当該広告主のアカウントとユーザとで閲覧可能としつつ、その他のユーザには公開されないメッセージ送受信方法(ダイレクトメッセージ)においてメッセージを送受信すること。
・ 投稿がユーザのタイムライン等により閲覧された回数、投稿に対するエンゲージメント(投稿に対して第2のサービスのユーザが反応した回数、広告主のアカウントのプロフィールが閲覧された回数、投稿に対していいねがついた数、投稿の詳細を閲覧する操作が行われた回数)等の分析結果を取得すること。第2のサービスを提供する事業者が、第2のサービスの各アカウントに対し、各アカウントでなされた投稿についての閲覧数、エンゲージメント等の分析結果を提供していることがある。
・ ユーザが送信するメッセージに対し、当該メッセージの内容に応じてメッセージを構成するテキスト文を言語処理等により解析する、メッセージに特定のキーワード(例えばキャンペーンに関連するキーワード)が含まれているか判別する
・第2のサービスにおいて、第2のサービスのアカウントとして、投稿記事に対する評価(良い、悪い、気に入った等)を行う。当該投稿記事に対する評価(例えば、「良い」がつけられた数など)は、投稿記事それぞれについて、サービスサーバ30等によって保持され得る。
【0061】
キャンペーン運営装置10は、広告主に対し、サービスにおけるキャンペーンの投稿に関する情報を集計して、広告主に分析結果を提示すること等を行う。
【0062】
端末装置20は、ユーザが保有する端末であり、一例としてスマートフォン、タブレット端末等の携帯可能でかつ通信可能な情報処理端末である。端末装置20を保有するユーザは、少なくとも第1のサービスまたは第2のサービスについてそれぞれアカウントを有する。また、端末装置20を有するユーザのアカウントは、少なくとも第1のサービスにおいて広告主のアカウントに対して友達関係にあり、好ましくは第2のサービスについても広告主のアカウントをフォローしている。
【0063】
サービスサーバ30は、サービスを運営するサーバである。また、キャンペーンサイトサーバ40は、キャンペーン運営装置10が第1のキャンペーンを運営、実施するに当たって、キャンペーン画面等を格納し、ユーザの端末装置20にこのキャンペーン画面等を閲覧させて第1のキャンペーンへの参加に関する操作入力を受け入れ、これをキャンペーン運営装置10に転送し、また、キャンペーン運営装置10から送信されたアンケートをユーザの端末装置20に提示し、ユーザからの属性情報の入力を受け入れる。従って、キャンペーンサイトサーバ40はいわゆるWebサーバとしての機能を有する。但し、上述したように、サービスサーバ30が例えば第1のサービス、特に、LINEである場合、サービスサーバ30がキャンペーンサイトサーバ40の機能を兼ね備える態様が可能であるので、本開示においてキャンペーンサイトサーバ40は必須ではない。
【0064】
<キャンペーン運営システム1の基本構成>
本実施形態のキャンペーン運営システム1は、既に
図1を参照して説明したように、ネットワークNを介して接続されたキャンペーン運営装置10、端末装置20、サービスサーバ30及びキャンペーンサイトサーバ40を有する。キャンペーン運営装置10のハードウェア構成を
図2に、端末装置20のハードウェア構成を
図4に示す。これらキャンペーン運営装置10、端末装置20、サービスサーバ30及びキャンペーンサイトサーバ40は、情報処理装置により構成されている。
【0065】
情報処理装置は演算装置と記憶装置とを備えたコンピュータにより構成されている。コンピュータの基本ハードウェア構成および、当該ハードウェア構成により実現されるコンピュータの基本機能構成は後述する。なお、キャンペーン運営装置10、端末装置20、サービスサーバ30及びキャンペーンサイトサーバ40のそれぞれについて、後述するコンピュータの基本ハードウェア構成およびコンピュータの基本機能構成と重複する説明は繰り返さない。
【0066】
ネットワークNは、インターネット、LAN、無線基地局等によって構築される各種移動通信システム等で構成される。例えば、ネットワークには、3G、4G、5G移動通信システム、LTE(Long Term Evolution)、所定のアクセスポイントによってインターネットに接続可能な無線ネットワーク(例えばWi-Fi(登録商標))等が含まれる。無線で接続する場合、通信プロトコルとして例えば、Z-Wave(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等が含まれる。有線で接続する場合は、ネットワークには、USB(Universal Serial Bus)ケーブル等により直接接続するものも含む。
【0067】
以下、各装置の構成およびその動作を説明する。
【0068】
<キャンペーン運営装置10のハードウェア構成>
図2は、キャンペーン運営装置10の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。キャンペーン運営装置10は、プロセッサ101、主記憶装置102、補助記憶装置103、通信IF(Interface)104、入力IF105、出力IF106を少なくとも有する。これらは通信バス107により相互に電気的に接続される。また、キャンペーン運営装置10には、入力IF105を介して入力装置110が、出力IF106を介して出力装置111がそれぞれ接続されている。
【0069】
プロセッサ101とは、プログラムに記述された命令セットを実行するためのハードウェアである。プロセッサ101は、演算装置、レジスタ、周辺回路等から構成される。
【0070】
主記憶装置102とは、プログラム、及びプログラム等で処理されるデータ等を一時的に記憶するためのものである。例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性のメモリである。
【0071】
補助記憶装置103とは、データ及びプログラムを保存するための記憶装置である。例えば、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disc Drive)、光磁気ディスク、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリ等である。
【0072】
通信IF104とは、有線又は無線の通信規格を用いて、他のコンピュータとネットワークを介して通信するための信号を入出力するためのインタフェースである。
【0073】
入力IF105は、キャンペーン運営装置10の操作者(オペレータ)からの入力操作を受け付けるための入力装置110とのインタフェースとして機能する。出力IF106は、オペレータに対し情報を提示するための出力装置111とのインタフェースとして機能する。入力装置110は、オペレータからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置111は、オペレータに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。
【0074】
なお、各ハードウェア構成の全部または一部を複数のコンピュータに分散して設け、ネットワークを介して相互に接続することによりキャンペーン運営装置10を仮想的に実現することができる。このように、キャンペーン運営装置10は、単一の筐体、ケースに収納されたコンピュータだけでなく、仮想化されたコンピュータシステムも含む概念である。
<端末装置20のハードウェア構成>
【0075】
図4は、端末装置20の基本的なハードウェア構成を示すブロック図である。端末装置20は、各ユーザが操作する装置である。端末装置20は、移動体通信システムに対応したスマートフォン、タブレット等の携帯端末などにより実現される。この他に、端末装置20は、例えば据え置き型のPC(Personal Computer)、ラップトップPCであるとしてもよい。端末装置20は、プロセッサ201、主記憶装置202、補助記憶装置203、通信IF(Interface)204、入力装置205、出力装置206を少なくとも有する。
【0076】
端末装置20は、
図2に示すネットワークNを介してキャンペーン運営装置10、サービスサーバ30、キャンペーンサイトサーバ40等と通信可能に接続される。端末装置20は、5G、LTE(Long Term Evolution)などの通信規格に対応した無線基地局、IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)802.11などの無線LAN(Local Area Network)規格に対応した無線LANルータ等の通信機器と通信することによりネットワークNに接続される。
【0077】
入力装置205は、ユーザからの入力操作を受け付けるための入力装置(例えば、タッチパネル、タッチパッド、マウス等のポインティングデバイス、キーボード等)である。出力装置206は、ユーザに対し情報を提示するための出力装置(ディスプレイ、スピーカ等)である。
【0078】
<キャンペーン運営装置10の機能構成>
キャンペーン運営装置10のハードウェア構成が実現する機能構成を
図3に示す。キャンペーン運営装置10は、記憶部120、制御部130及び通信部140を備える。記憶部120はキャンペーン運営装置10の主記憶装置102及び補助記憶装置103により構成され、制御部130は主にキャンペーン運営装置10のプロセッサ101により構成される。
【0079】
通信部140は、ネットワークNを介して端末装置20等との間での通信を行う。
【0080】
<キャンペーン運営装置10の記憶部120の構成>
キャンペーン運営装置10の記憶部120は、キャンペーン参加履歴DB(DataBase)122、ユーザ情報DB123、広告主情報DB124、キャンペーン画面データ125、キャンペーン実施DB126、キャンペーン実績DB127及びアンケート項目DB128を有する。
【0081】
これらキャンペーン参加履歴DB122等のうち、キャンペーン画面データ125を除くものはデータベースである。ここに言うデータベースは、リレーショナルデータベースを指し、行と列によって構造的に規定された表形式のテーブルと呼ばれるデータ集合を、互いに関連づけて管理するためのものである。データベースでは、表をテーブル、表の列をカラム、表の行をレコードと呼ぶ。リレーショナルデータベースでは、テーブル同士の関係を設定し、関連づけることができる。
【0082】
通常、各テーブルにはレコードを一意に特定するための主キーとなるカラムが設定されるが、カラムへの主キーの設定は必須ではない。制御部130は、各種プログラムに従ってプロセッサ101に、記憶部120に記憶された特定のテーブルにレコードを追加、削除、更新を実行させることができる。
【0083】
図6は、キャンペーン参加履歴DB122のデータ構造を示す図である。キャンペーン参加履歴DB122は、キャンペーン運営装置10が運営・管理するキャンペーンに応募したユーザの参加履歴を管理するデータベースであり、キャンペーン管理部133等により情報が格納、更新される。
【0084】
キャンペーン参加履歴DB122は、個々のキャンペーンを特定するためのキャンペーンIDを主キーとして、ユーザID、及び参加日時のカラムを有するテーブルである。
【0085】
「キャンペーンID」は、キャンペーンを特定するための情報である。「ユーザID」は、キャンペーンに応募したユーザを特定するための情報である。「参加日時」は、ユーザがキャンペーンに応募した日時である。
【0086】
図7は、ユーザ情報DB123のデータ構造を示す図である。ユーザ情報DB123は、キャンペーン運営装置10が運営・管理するキャンペーンに応募したユーザの情報、特にユーザの属性情報の履歴を管理するデータベースであり、キャンペーン管理部133等により情報が格納、更新される。
【0087】
ユーザ情報DB123は、個々のユーザを特定するためのユーザIDを主キーとして、アカウント情報、キャンペーンID、優先度及び属性情報のカラムを有するテーブルである。
【0088】
「ユーザID」は、ユーザを特定するための情報である。「アカウント情報」は、「ユーザID」により特定されるユーザが登録しているサービスにおいてユーザを特定することができるアカウントに関する情報である。「キャンペーンID」は、「ユーザID」により特定されるユーザが参加したことがあるキャンペーンを特定するための情報であり、キャンペーン参加履歴DB122の「キャンペーンID」と共通である。ここで、ユーザは複数のキャンペーンに参加することがあるので、カラム「キャンペーンID」には複数のキャンペーンIDが格納されうる。「優先度」は、「ユーザID」により特定されるユーザに対して広告主が本実施形態のキャンペーン運営装置10を介した投稿を含む広告配信を行う際の優先度に関する情報である。優先度の算出方法については後述する。「属性情報」は「ユーザID」により特定されるユーザがキャンペーン運営装置10に入力したユーザの属性に関する情報である。
【0089】
カラム「属性情報」はさらに、氏名、住所、性別、年齢、家族、嗜好品のサブカラムを有する。なお、図示の関係で上記サブカラムのみ図示しているが、カラム「属性」のサブカラムは
図7に示すものに限定されない。また、
図7に示したサブカラムの全てが必須ではなく、例えば氏名、住所など個人情報保護法により一定レベルの管理を要求される属性情報については取得しない(ユーザ情報DB123に含めない)ことも可能である。
【0090】
「氏名」は「ユーザID」により特定されるユーザの氏名に関する情報であり、「住所」は「ユーザID」により特定されるユーザの住所に関する情報であり、「性別」は「ユーザID」により特定されるユーザの性別に関する情報であり、「年齢」は「ユーザID」により特定されるユーザの年齢に関する情報であり、「家族」は「ユーザID」により特定されるユーザの家族に関する情報であり、「嗜好品」は「ユーザID」により特定されるユーザが嗜む嗜好品に関する情報である。
【0091】
幾つかの属性情報は、時間経過によって変化しうる。このため、サブカラムである各々の属性情報のうち一部の属性情報について、この属性情報をいつ取得したか(取得年月日)が紐付けられてユーザ情報DB123に格納されている。この際、ユーザの属性情報の時系列での変化を把握する観点で、同一項目の属性情報についてユーザがアンケートに回答することにより複数の属性情報の入力があった場合、これら複数の属性情報が取得年月日と関連付けられて(紐付けられて)ユーザ情報DB123に格納される。
【0092】
図8は、広告主情報DB124のデータ構造を示す図である。広告主情報DB124は、キャンペーン運営装置10が運営・管理するキャンペーンの広告主の情報を管理するデータベースであり、事前に必要な情報が格納されている。
【0093】
広告主情報DB124は、個々の広告主を特定するための広告主IDを主キーとして、サービスのアカウントID、サービスのパスワードのカラムを有するテーブルである。
【0094】
「広告主ID」は、広告主を特定するための情報である。「サービスのアカウントID」は、広告主のサービスにおけるアカウントIDである。「サービスのパスワード」は、広告主のサービスにおけるパスワードである。
【0095】
図9は、キャンペーン実施DB126のデータ構造を示す図である。キャンペーン実施DB126は、キャンペーン運営装置10が運営・管理するキャンペーンの実施履歴を管理するデータベースである。
【0096】
キャンペーン実施DB126は、個々のキャンペーンを特定するためのキャンペーンIDを主キーとして、開始日時、及び終了日時のカラムを有するテーブルである。
【0097】
「キャンペーンID」は、キャンペーンを特定するための情報であり、キャンペーン参加履歴DB122の「キャンペーンID」と共通である。「開始日時」は、キャンペーンIDにより特定されるキャンペーンが開始された日時である。「終了日時」は、キャンペーンIDにより特定されるキャンペーンが終了した日時である。
【0098】
図10は、キャンペーン実績DB127のデータ構造を示す図である。キャンペーン実績DB127は、キャンペーン運営装置10が運営・管理するキャンペーンの実績を管理するデータベースであり、キャンペーン管理部133等により情報が格納、更新される。
【0099】
キャンペーン実績DB127は、個々のキャンペーンを特定するためのキャンペーンIDを主キーとして、応募総数、第2のサービス投稿数、再投稿数、及びメンション数のカラムを有するテーブルであり、広告効果測定部136等により情報が格納、更新される。
【0100】
「キャンペーンID」は、キャンペーンを特定するための情報であり、キャンペーン参加履歴DB122の「キャンペーンID」と共通である。「応募総数」は、キャンペーンIDにより特定されるキャンペーンへの応募総数である。「サービス投稿数」は、キャンペーン運営システム1を介してユーザがサービスに投稿した総数である。「再投稿数」は、サービスが第2のサービスである場合、キャンペーン運営システム1を介してユーザが第2のサービスに投稿した投稿が第2のサービスにおいて再投稿された総数である。「メンション数」は、サービスが第2のサービスである場合、キャンペーン運営システム1を介してユーザが第2のサービスに投稿した投稿が第2のサービスにおいてメンションされた総数である。
【0101】
図11は、アンケート項目DB128のデータ構造を示す図である。アンケート項目DB128は、キャンペーン運営装置10がユーザに対して提示するアンケートの項目を管理するデータベースであり、事前に必要な情報が格納されている。
【0102】
アンケート項目DB128は、個々のアンケートの項目を特定するための項目IDを主キーとして、項目種別、項目内容及び項目データ定義のカラムを有するテーブルである。
【0103】
「項目ID」は、アンケートの項目を特定するための情報である。「項目種別」は、項目IDにより特定されるアンケートの項目がどのような属性情報を取得するための項目であるかを特定するための情報である。本実施形態のキャンペーン運営装置10では、ユーザの属性情報は基本的属性情報とそれ以外の追加的属性情報とに分けている。従って、カラム「項目種別」には、基本的属性情報または追加的属性情報のいずれかが格納される。「項目内容」は、項目IDにより特定されるアンケートの項目の具体的内容を示す情報である。「項目データ定義」は、項目IDにより特定されるアンケートの項目に示すユーザの属性情報がどのようなデータ型でユーザ情報DB123に格納されるかを示す情報である。
【0104】
キャンペーン画面データ125は、ユーザが端末装置20を介してサービスの広告主アカウントの投稿画面を閲覧した際に表示されるキャンペーン画面を端末装置20に表示させるためのデータである。このキャンペーン画面データ125はサービスサーバ30またはキャンペーンサイトサーバ40に事前にアップロードされている。
<キャンペーン運営装置10の制御部130の構成>
【0105】
キャンペーン運営装置10の制御部130は、受信制御部131、送信制御部132、キャンペーン管理部133、属性情報管理部134、アンケート内容決定部135、及び広告効果測定部136を備える。制御部130は、記憶部120に記憶されたアプリケーションプログラム121を実行することにより、これら受信制御部131等の機能ユニットが実現される。
【0106】
受信制御部131は、キャンペーン運営装置10が外部の装置から通信プロトコルに従って信号を受信する処理を制御する。
【0107】
送信制御部132は、キャンペーン運営装置10が外部の装置に対し通信プロトコルに従って信号を送信する処理を制御する。
【0108】
キャンペーン管理部133は、本実施形態のキャンペーン運営装置10によるキャンペーン運営の管理を行う。
まず、キャンペーン管理部133は、キャンペーン画面データ125をサービスサーバ30またはキャンペーンサイトサーバ40に事前にアップロードすることで、キャンペーンサイトの準備を行う。
次に、キャンペーン管理部133は、広告主のアカウントにより、広告主のキャンペーンの投稿を行う。
【0109】
具体的には、キャンペーン管理部133は、まず、任意のタイミングで、広告主情報DB124に格納されたサービスのアカウントID及びパスワードを用いてサービスサーバ30にログインする。これにより、キャンペーン運営装置10(キャンペーン管理部133)は、広告主のアカウントにより、広告主のキャンペーンの投稿を含む各種投稿をサービスにおいて行うことができる。任意のタイミングは、例えば、キャンペーンの広告開始前、開始時、キャンペーン期間内の所定のタイミングなどである。
【0110】
次に、キャンペーン管理部133は、キャンペーンに関する投稿記事を、ログインした当該アカウント名義で、つまり、広告主のアカウントとして投稿する。投稿記事には、キャンペーンのタイトル、期間、特典などの情報が含まれる。並行して、キャンペーン管理部133は、キャンペーン画面データ125をサービスサーバ30にアップロードする。なお、キャンペーン画面データ125はサービスサーバ30以外のサーバ、例えばキャンペーンサイトサーバ40にアップロードしてもよい。但し、端末装置20を利用するユーザがサービスサーバ30からキャンペーンサイトサーバ40に遷移する際に、別サーバに移行したことを感知しにくい(画面遷移がスムースであるなど)サーバにアップロードすることが好ましい。
【0111】
キャンペーンに関する投稿記事は、この投稿記事をユーザが端末装置20で閲覧し、この投稿記事を契機としてユーザがキャンペーンに応募するために所定の操作入力を行えるように構成されている。このような構成の一例としては、投稿記事にクリック可能なボタン、メニューが付随し、このボタン等をユーザが端末装置20でクリックすると画面遷移がされるような構成が挙げられる。
【0112】
キャンペーン応募の手順には種々ありうるが、本実施形態のキャンペーン運営装置10では、キャンペーン管理部133によるキャンペーンに関する投稿記事の投稿に対して、ユーザがキャンペーンに応募するために所定の操作入力を行うと、キャンペーン画面に遷移する構成を採用している。キャンペーン画面の一例を
図15に示す。キャンペーン画面の詳細については後述する
【0113】
但し、本実施形態のキャンペーン運営装置10が運営・管理するキャンペーンとしては、キャンペーン画面を経由したものとキャンペーン画面を経由しないものとを同時並行して実施してもよい。以下の説明では、キャンペーン運営装置10は、キャンペーン画面を経由するキャンペーン応募とキャンペーン画面を経由しないキャンペーン応募とをキャンペーン期間中に同時並行して実施しているものとする。キャンペーン画面を経由しない応募形態としては、キャンペーン管理部133によるキャンペーンに関する投稿記事の投稿に対して、ユーザがキャンペーンに応募するために所定の操作入力を行うと、属性情報(サービスのアカウント情報など、住所・氏名は必須ではない)の入力画面に遷移し、ユーザが属性情報を入力したらキャンペーン応募が終了するような形態がある。
【0114】
キャンペーン画面にはキャンペーン応募用のボタンが設けられており、キャンペーンに応募するユーザは、このボタンに対して所定の操作入力(例えばボタンをクリックする)を行うことにより応募手続に遷移する。
【0115】
キャンペーン画面に設けられたキャンペーン応募用のボタンに対して所定の操作入力が行われると、キャンペーン管理部133は、サービスサーバ30から、所定の操作入力を行ったユーザのサービスにおけるアカウント情報(主にアカウントID)を取得し、このアカウント情報がユーザ情報DB123に格納されていない場合は、ユーザIDを新規生成した上で、取得したアカウント情報をユーザ情報DB123に格納する。
【0116】
この後、キャンペーン管理部133は、ユーザからキャンペーンに参加する操作入力があったことを、取得したアカウント情報とともにアンケート内容決定部135に通知する。そして、キャンペーン管理部133は、アンケート内容決定部135が決定したアンケート内容に基づいてユーザにアンケートを提示し、ユーザがアンケートに回答することで属性情報の入力操作を行ったら、入力された属性情報を属性情報管理部134に送出するとともに、ユーザ情報DB123にキャンペーンIDを書き込むことで、該当するユーザがキャンペーンに参加したことを登録する。
【0117】
また、キャンペーン管理部133は、第1のキャンペーンの情報を閲覧するユーザの数に制限がある場合、ユーザ情報DB123に格納されている優先度を参照し、優先度の値に基づいて、第1のキャンペーンの情報が閲覧可能なユーザを選定する。
【0118】
例えばサービスサーバ30は、広告主が広告目的で投稿しうる投稿数(含むキャンペーン運営装置10の運営者が広告主のアカウントを用いて投稿する数)に一定の制限を設けることがある。サービスサーバ30の運営業者は、広告主に対して商用目的で投稿を行うことを許可させる場合、所定の料金を支払うことで所定回数の商用目的の投稿を許可することがある。つまり、商用目的の投稿数に一定の制限が設けられることがある。このような場合、広告主は広告効果を最大限にするために、広告効果の高い(一例として広告主の商品を購買する可能性が高い)ユーザに優先的に広告に係る投稿を閲覧させることを希望する。サービスサーバ30が特定のユーザのみを対象に広告主の投稿の閲覧を許可する(つまりユーザを選んで投稿を配信する)ことができる場合、キャンペーン管理部133は、優先度の高い順にユーザを選択してこれらユーザに対して広告に係る投稿を閲覧させる。
【0119】
キャンペーン管理部133は、このような観点からユーザ毎の優先度を算出し、算出した優先度をユーザ情報DB123に格納する。優先度の算出方法に制限はないが、一例として、キャンペーン管理部133は、一定期間(全期間であってもよい)における広告主のキャンペーンの参加回数を算出し、この算出回数を例えば1~5の範囲の優先度に量子化することで算出する手法が挙げられる。ユーザのキャンペーン参加回数は、ユーザ情報DB123に格納されているキャンペーンIDの個数により算出することができる。
【0120】
さらに、キャンペーン管理部133は、ユーザ毎の第1のキャンペーン及び第2のキャンペーンを含む前記広告主によるキャンペーンの参加回数が第2の所定回数以上であるとき、特定のコンテンツに関する情報をこのユーザに閲覧させる。
【0121】
参加回数が多いということは、そのユーザはキャンペーンに頻繁に参加し、その都度アンケートに回答して属性情報を入力しているということでもある。そこで、キャンペーン管理部133は、広告主に対する関心が高いと想定されるユーザに対して、特定の(好ましくは特別の)コンテンツに関する情報を提供する。特定のコンテンツに関する情報は、ユーザにとってある種の特典と考えることもできる。
【0122】
ここで、特定のコンテンツに関する情報をユーザに閲覧させるタイミングは、第1のキャンペーンに係る属性情報の入力後であれば任意であり、例えば、第1のキャンペーンの実施後一定期間経過後にユーザ毎のキャンペーンの参加回数を集計し、特定の参加回数の条件、及び、後述する、ユーザ毎の属性情報の変化の条件に合致するユーザの集計を行い、集計結果に基づいて、特定のコンテンツに関する情報をユーザに閲覧させてもよい。
【0123】
このようなユーザに対して閲覧させる特定のコンテンツは、キャンペーンの参加回数が第2の所定回数未満のユーザが閲覧できない、特定のコンテンツであることが好ましい。特定のコンテンツは広告主と関係がない(広告主が提供する商品等や広告主そのものとは関係がない)コンテンツでもよいし、広告主と関係があるコンテンツであってもよい。広告主と関係があるコンテンツ、特に、広告主に関する特定の広告に関するコンテンツであると、ユーザに対して広告配信をすることができ、これにより、広告効果の高いと考えられるユーザに対してより効果的な広告配信を行うことができる。
【0124】
キャンペーン管理部133がユーザに閲覧させる特定のコンテンツには、条件に合致しないユーザに対して閲覧させない(閲覧を制限する)コンテンツであることを除き、特段の限定はない。このコンテンツは、条件に合致するユーザに対する特典であるとも言える。コンテンツは画像、映像等、種々の形態を取りうる。コンテンツの内容にも特段の限定はなく、景品と交換可能なクーポンに関する画像、閲覧したユーザのみが入手可能な情報(一例として配信される動画コンテンツ等にアクセスできるURL)が表示された画像、などが挙げられる。
【0125】
さらに、キャンペーン管理部133は、後述する広告効果測定部136と共同して、条件に合致したユーザに対して抽選を行い、抽選結果に応じて(例えば当選したら)特定のコンテンツに関する情報の提供の有無を決定する、また、抽選結果に応じて異なるコンテンツに関する情報を提供することもできる。
【0126】
あるいは、またさらに、キャンペーン管理部133は、ユーザの属性情報に基づいて、特定の属性情報を有するユーザにのみ特定のコンテンツに関する情報を閲覧させてもよいし、属性情報に応じて異なるコンテンツに関する情報を閲覧させてもよい。この際、属性情報に応じて当選確率を変えてもよい。
【0127】
さらに、キャンペーン管理部133は、ユーザ情報DB123を参照して、属性情報が入力または更新された日時に関する情報をユーザ毎に検出し、この属性情報が入力または更新された日時に関する情報に基づいて、ユーザ毎の属性情報の時系列での変化を検出し、この変化に基づいて、特定のコンテンツに関する情報を決定する。
【0128】
つまり、キャンペーン管理部133は、同一ユーザの属性情報の時系列での変化を検出し、この変化に応じて閲覧させる特定のコンテンツの情報を変化させる。コンテンツの情報変化の態様は上述したようなものと同様である。
【0129】
一例として、キャンペーン管理部133は、広告に係る商品が飲料である場合、ユーザ情報DB123を参照して、属性情報の一例である、特定のユーザの飲料の時系列での消費量の変化を検出する。そして、飲料が増加している場合、このユーザに対してクローズドな(つまり参加資格を有する者のみ参加可能な)試飲会への参加チケットに関する情報を閲覧させる。また、キャンペーン管理部133は、ブランド毎、メーカー毎の飲料の時系列での消費量の変化を検出し、この変化に基づいて閲覧させる特定のコンテンツを変化、決定してもよい。
【0130】
広告主を含む事業者が時系列での属性情報の変化を検出する目的は様々である。一例として、商品がビールであれば消費量及び消費頻度の変化を知りたいと考えるであろうし、化粧品であれば使用している化粧品のブランドが何であるか(さらにはブランドを変えたといった変化)を知りたいと考えるであろうし、サービスがゲームであれば、プレイしている時間、ゲーム、ジャンル、そしてこれらの変化を知りたいと考えるであろう。事業者が外食産業であれば、外食に行く店のブランドそれぞれの利用頻度及びその変化、ブランドの変化を知りたいと考えるであろう。事業者がテーマパークの運営者であれば、家族構成の変化に伴って利用頻度が変化したか否か、さらにはどのように変化したかを知りたいと考えるであろう。商品がオーディオ関係のもの(例えばヘッドホン)であれば、日単位の利用時間及び用途、そしてその変化を知りたいと考えるであろう。キャンペーン管理部133は、かかるユーザ毎の属性情報の変化を検出し、検出した変化に基づいて、閲覧させる特定のコンテンツの情報を変化させる。
【0131】
以上のキャンペーン管理部133の動作は、サービス(サービスサーバ30)が提供するAPI(Application Platform Interface)によって実現してもよい。
【0132】
属性情報管理部134は、サービスサーバ30及びキャンペーンサイトサーバ40の少なくとも一方を介してユーザが入力し、好ましくは、キャンペーン画面を介してユーザが入力したユーザの属性情報を受け入れ、入力された属性情報をユーザ情報DB123に格納する。
【0133】
いずれのユーザが属性情報を入力したか否かを特定するためには、キャンペーン管理部133が取得したユーザのアカウント情報に基づくと良い。キャンペーン画面がサービスサーバ30に設けられていれば、属性情報を入力したユーザのアカウント情報は容易に入手できる。一方、キャンペーン画面がキャンペーンサイトサーバ40に設けられている場合、キャンペーン管理部133によるキャンペーンに関する投稿記事の投稿に対して、ユーザがキャンペーンに応募するために所定の操作入力を行ったことに対応してキャンペーンサイトサーバ40に遷移する際に、キャンペーン管理部133は、このユーザのアカウント情報をキャンペーンサイトサーバ40に送出する。そして、キャンペーンサイトサーバ40は、ユーザによる属性情報の入力があったら、ユーザにより入力された属性情報とともに、ユーザのアカウント情報もキャンペーン運営装置10に送出する。
【0134】
この際、属性情報管理部134は、既にユーザ情報DB123に格納されている属性情報の項目(サブカラム)について、新たにユーザから属性情報の入力があった場合、既に格納されている属性情報を上書きしても良いし、それぞれ異なる取得年月日である情報を取得年月日のフィールドに記録した上で同一の項目について複数のフィールドを設けてもよい。
【0135】
アンケート内容決定部135は、本実施形態のキャンペーン運営装置10により運営されるキャンペーンにおいてユーザに提示されるアンケートの内容を決定する。
【0136】
具体的には、アンケート内容決定部135は、キャンペーン管理部133による広告主のアカウント名義の投稿を介して第1のキャンペーンの情報を閲覧したユーザが、この第1のキャンペーンに参加する操作入力を行い、キャンペーン管理部133がこの操作入力を受け入れたら、アンケート内容決定部135は、キャンペーンに参加する操作入力を行ったユーザのアカウント情報を入手し、このアカウント情報に基づいてユーザ情報DB123を検索する。
【0137】
次いで、ユーザ情報DB123の検索の結果、アンケート内容決定部135は、第1のキャンペーンへの参加の操作入力を行ったユーザが、過去、第1のキャンペーンに時間的に先行する第2のキャンペーンにおいて入力をした属性情報の履歴を特定する。
【0138】
さらに、アンケート内容決定部135は、第2のキャンペーンにおいてユーザが入力した属性情報の履歴に基づいて、第1のキャンペーンに伴ってこのユーザに提示すべきアンケートの内容をユーザ毎に決定する。そして、アンケート内容決定部135は、決定したアンケートの内容をキャンペーン管理部133に送出し、キャンペーン管理部133は、アンケート内容決定部135が決定した内容のアンケートをユーザに提示する。
【0139】
好ましくは、アンケート内容決定部135は、アンケート項目DB128を参照し、このアンケート項目DB128に格納されている項目についての属性情報の入力を求めるアンケートを生成する。
【0140】
アンケート内容決定部135によるアンケート内容決定手順に特段の制限はないが、好ましくは、以下の観点に基づいて決定する。
【0141】
一つの観点としては、時間経過に伴ってユーザの属性情報は変化しうるので、過去のキャンペーン(つまり第2のキャンペーン)の際にユーザが入力した属性情報の履歴及び属性情報の取得年月日を参照し、履歴にある属性情報の項目及び取得年月日から算出できる経過期間に基づいて、アンケートの内容を決定するという観点である。
【0142】
例えば、アンケート内容決定部135は、算出した経過期間が所定期間以上であるとき、アンケートの内容を第2のキャンペーンにおけるアンケートの内容と同一の内容を含む内容に決定する。経過期間が所定期間以上であるということは、ユーザは広告主が提供するキャンペーンに久し振りに参加したことになる。従って、ユーザの属性情報も変化している確率が高い。そこで、アンケート内容決定部135は、既にユーザ情報DB123に格納されている属性情報(これは第2のキャンペーンにおいて既にユーザにより入力されている)について再度アンケートを経由してユーザに入力を求める内容のアンケートを作成する。当然、ユーザ情報DB123に既に格納されている属性情報の履歴がある項目のみについてのアンケートにする必要はなく、履歴がない項目を追加してもよいし、ユーザ情報DB123に既に格納されている属性情報の履歴がある項目全てについてのアンケートにする必要もない。
【0143】
また、アンケート内容決定部135は、ユーザ情報DB123に既に格納されている属性情報の履歴にユーザの年齢に関する属性情報が含まれているとき、経過期間及び年齢に関する属性情報に基づいてユーザの現在の年齢を推定し、推定した年齢に基づいてアンケートの内容を決定する。ユーザの年齢変化に伴って変化しうる属性がある。一例として、嗜好品に関するユーザの属性情報、例えば、どの酒類を好んで摂取しているなど、については、年齢変化に伴い変化する可能性が高い。より詳細には、ユーザの年齢が生活習慣病についての注意が一般的に必要な年齢(いわゆる中年以降)に達していると、糖質制限をした酒類であるとか低アルコール率の酒類であるとかを好む可能性が出てくる。そこで、アンケート内容決定部135は、ユーザの年齢を推定し、推定した年齢に基づいてアンケートの内容を決定する。上述した例であれば、糖質制限をした酒類についての摂取頻度についてのアンケートが挙げられる。
【0144】
特に、酒類や煙草のように、法的制限により所定の年齢(この場合は20歳)以上のユーザのみ使用可能な商品についてのアンケートは、ユーザの年齢が20歳未満のうちはアンケートとして提示することができない。従って、第2のキャンペーンにおいてユーザに提示するアンケートには、このような商品に関する内容のアンケートは含まれず、よって、属性情報の履歴にも含まれない。また、商品ではないが、公営競技に関しても20歳未満の利用が制限されている。
【0145】
そこで、アンケート内容決定部135は、今現在のユーザの年齢を推定し、前回のユーザの年齢は20歳未満であったが、現在推定されるユーザの年齢が20歳以上であれば、上述した商品等に関する項目のアンケートを含めた内容のアンケートにする。
【0146】
さらに、ユーザの年齢により変化することが予想される属性情報として、ユーザの地域または家族構成が挙げられる。つまり、ユーザが学校(大学院、大学、高校、専門学校等)を卒業したことを契機に親元を離れて暮らすことが考えられる。同様に、ユーザが結婚適齢期を過ぎれば、結婚、出産(含む配偶者の出産)を経験することにより家族構成が変化することが考えられる。このような属性情報の変化は必ず生じるわけではないが、確率的に変化することが相当程度予想されるので、属性情報が変化していないことも含めて、このような属性情報についてのアンケートをアンケート内容決定部135が作成する。地域の定義については後述する。
【0147】
別の観点は、ユーザに提示するアンケートの内容を、ユーザに提示するアンケートの提示回数が増える毎に詳細な内容にし、ユーザがアンケートに回答する心理的障壁を最初は低く設定し、順次、詳細な内容のアンケートにすることで、ユーザの回答の負担を下げるという観点である。
【0148】
特に、ユーザがアンケートに回答する心理的障害が低い属性情報は、広告主にとってもユーザの属性を判断する基本的な属性情報(以下、「基本的属性情報」と言う)であることが多い。そこで、アンケート内容決定部135は、キャンペーン参加履歴DB122及びユーザ情報DB123を参照し、第1のキャンペーンへの参加の操作入力をしたユーザが第1のキャンペーン及び第2のキャンペーンを含む広告主によるキャンペーンに参加した回数を算出し、この参加回数が第1の所定回数以下であるとき、アンケートの内容を、ユーザの基本的属性情報をユーザに入力させるものとする。つまり、ユーザのキャンペーン参加回数が少ない(第1の所定回数以下)場合、まずはアンケートに回答する心理的障害が低い属性情報(これが基本的属性情報でもある)を中心に属性情報の入力をユーザに依頼する。
【0149】
ここに、基本的属性情報は、ユーザの性別、年齢、家族の人数、地域の少なくとも一つに関する情報を含む。基本的属性情報をどのように設定するかは、キャンペーンの内容や、広告主を含むキャンペーン運用者がユーザからどのような属性情報を取得してこれを広告活動に活かすかという広告戦略等に基づいて定めればよい。
【0150】
地域をどのような地理的範囲(行政区画など)に設定するかは任意であり、都道府県単位、市町村単位、さらには番地単位など、広告主がどのようなキャンペーンを実施するか等の観点から定めればよい。また、ユーザが単身赴任であるなど、複数の居所を有する場合、これら複数の居所についての地域に関する情報を基本的属性情報としてもよい。加えて、仕事先、自宅等、ユーザの生活状況に応じて複数の地域に関する情報を基本的属性情報としてもよい。
【0151】
また、アンケート内容決定部135は、キャンペーン参加履歴DB122及びユーザ情報DB123を参照してユーザが第1のキャンペーン及び第2のキャンペーンを含む広告主によるキャンペーンに参加した回数を算出し、算出した参加回数が増加しているとき、アンケートの内容に、広告主または広告主が提供する商品に関するアンケートの内容を増加させる。
【0152】
ここに、参加回数が増加しているとは、参加回数が第3の所定回数以上であること、また、ユーザのキャンペーンへの参加頻度が増加している(個々のキャンペーンの参加日時の時間間隔が短くなっている)ことの少なくとも一方を含む。参加回数が増加しているということは、ユーザが広告主のキャンペーンについての関心が高い(高まっている)ことであると考えられる。そこで、アンケート内容決定部135は、このようなユーザに対して広告主または広告主が提供する商品に関するアンケートの内容を増加させることで、ユーザの詳細な属性情報であり、しかも、広告主等にとっても広告活動を行う上で重要な属性情報を取得することができる。しかも、ユーザの関心度が高いことから、ユーザがアンケートに回答する心理的障害が低いと予想され、回答率を高くすることができる。
【0153】
また、アンケート内容決定部135は、ユーザに提示するアンケートの項目数を所定数にする。1回のアンケートで収集できるユーザの属性情報に一定の制限は出るものの、ユーザがアンケートに回答する負担を軽減することができ、よって回答率を高くすることができる。
【0154】
なお、ユーザ情報DB123を検索しても該当するユーザの属性情報の履歴がない、つまり、ユーザが初めてキャンペーン運営装置10が管理するキャンペーンに参加した(第1のキャンペーンが最初に参加したキャンペーンである)と判断できる場合、アンケート内容決定部135は、基本的属性情報を含む属性情報についての入力を求めるアンケートをこのユーザに提示することとしてもよい。
【0155】
広告効果測定部136は、サービスサーバ30等を検索し、キャンペーン管理部133が投稿した広告主のアカウントによる投稿数、この投稿がユーザにより再投稿(サービスがTwitterであればリツイート)された数、及び、他のユーザにより引用された(サービスがTwitterであればメンション)数を個々のキャンペーン毎に特定する。また、広告効果測定部136は、アンケートに回答することでキャンペーンに参加した総数(応募総数)を、キャンペーン参加履歴DB122等を参照して特定する。そして、広告効果測定部136は、特定した情報をキャンペーン実績DB127に格納する。
【0156】
広告効果測定部136は、キャンペーン期間が終了したら(キャンペーン期間中であってもよい)、キャンペーン実績DB127を参照し、キャンペーンによる広告効果を算出する。また、広告効果測定部136は、キャンペーンに参加したユーザに対して抽選を行い、抽選に当選したユーザに対して特典を附与してもよい。特典は、例えば、景品、任意のサービスにおけるポイント、仮想通貨、クーポンなどである。
【0157】
また、特典は、キャンペーンに参加したユーザのみ体験することができる物、サービス、権利であってもよい。一例として、キャンペーンに係るキャラクターとの会話が楽しめるチャットボットへの参加、キャンペーン参加者のみ提供される画像ファイルなどが挙げられる。
【0158】
<端末装置20の機能構成>
端末装置20のハードウェア構成が実現する機能構成を
図5に示す。端末装置20は、複数のアンテナ(アンテナ211、アンテナ212)と、各アンテナに対応する無線通信部(第1無線通信部221、第2無線通信部222)と、操作受付部230(タッチ・センシティブ・デバイス2301及びディスプレイ2302を含む)と、記憶部270と、制御部280とを含む。端末装置20は、
図5では特に図示していない機能及び構成(例えば、電力を保持するためのバッテリー、バッテリーから各回路への電力の供給を制御する電力供給回路等)も有している。
図5に示すように、端末装置20に含まれる各ブロックは、バス等により電気的に接続される。
【0159】
アンテナ211は、端末装置20が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ211は、空間から電波を受信して受信信号を第1無線通信部221へ与える。
【0160】
アンテナ212は、端末装置20が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ212は、空間から電波を受信して受信信号を第2無線通信部222へ与える。
【0161】
第1無線通信部221は、端末装置20が他の無線機器と通信するため、アンテナ211を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第2無線通信部222は、端末装置20が他の無線機器と通信するため、アンテナ212を介して信号を送受信するための変復調処理等を行う。第1無線通信部221と第2無線通信部222とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路等を含む通信モジュールである。第1無線通信部221と第2無線通信部222とは、端末装置20が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部280へ与える。
【0162】
タッチ・センシティブ・デバイス2301は、ディスプレイ2302表面にユーザがタッチすることによるユーザの入力操作を受け付ける。タッチ・センシティブ・デバイス2301は、ディスプレイ2302に表示されている表示物を選択等するためのポインティングデバイスであり、画面上で選択された位置情報と、タッチされていることを示す情報とを入力信号として制御部280へ出力する。
【0163】
ディスプレイ2302は、制御部280の制御に応じて、画像、動画、テキストなどのデータを表示する。ディスプレイ2302は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイによって実現される。なお、ディスプレイ2302は、例えば静電容量方式のタッチ・センシティブ・デバイス2301とともに用いられることで、タッチパネルに対するユーザの接触位置を検出する、タッチスクリーンである。
【0164】
記憶部270は、ユーザ情報2701及びアプリケーションプログラム2702を記憶する。
【0165】
制御部280は、記憶部270に記憶されるアプリケーションプログラム2702を読み込んで、プログラムに含まれる命令を実行することにより、端末装置20の動作を制御する。制御部280は、例えば予め端末装置20にインストールされている(記憶部270に格納されている)アプリケーションであるアプリケーションプログラム2702に従って動作することにより、入力操作受付部2801と、送受信部2802と、データ処理部2803と、報知制御部2804としての機能を発揮する。
【0166】
入力操作受付部2801は、タッチ・センシティブ・デバイス2301等の入力装置に対するユーザの入力操作を受け付ける処理を行う。
【0167】
送受信部2802は、端末装置20が、キャンペーン運営装置10等の外部の装置と、通信プロトコルに従ってデータを送受信するための処理を行う。
【0168】
データ処理部2803は、端末装置20が入力を受け付けたデータに対し、プログラムに従って演算を行い、演算結果をメモリ等に出力する処理を行う。
【0169】
報知制御部2804は、ユーザに対し情報を提示する処理を行う。報知制御部2804は、表示画像をディスプレイ2302に表示させる処理、音声をスピーカ(図示せず)に出力させる処理等を行う。
【0170】
<キャンペーン運営システム1の動作>
以下、
図12、
図13のフローチャート及び
図14~
図18の画面例を参照しながら、本実施形態のキャンペーン運営システム1の処理について説明する。なお、以下の説明では、端末装置20を保有するユーザは既にサービスに自身のアカウントでログインしており、キャンペーン運営装置10は既にサービスに広告主のアカウントでログインしているものとする。また、キャンペーン運営装置10はサービスサーバ30またはキャンペーンサイトサーバ40にキャンペーン画面データ125を送信し、このキャンペーン画面データ125をサービスサーバ30等にアップロードしているものとする。
【0171】
まず、キャンペーン運営装置10は、キャンペーン実績DB127を更新して第1のキャンペーンを開始する(S1200)。次いで、キャンペーン運営装置10は、広告主のアカウントとしてキャンペーンに関する投稿を行う(S1201)。
【0172】
端末装置20のディスプレイ2302に表示される投稿画面の一例を
図14に示す。
図14に示す画面例は、サービスとして第2のサービスを利用したものである。投稿画面1400には、複数のアカウント(広告主A、○野×男)からの投稿1401が順に表示されている。ここで、本実施形態のキャンペーン運営システム1によるキャンペーンの運営、管理を委託している広告主を広告主Aとして以下の説明を行う。
【0173】
広告主Aの投稿1401には、キャンペーンの概要が記載された領域1402と、サービスサーバ30またはキャンペーンサイトサーバ40内に設けられた第1のキャンペーンの詳細を示すキャンペーン画面へアクセスするためのリンクが表示された領域1403と、第1のキャンペーンに関する画像が掲載された領域1404とが設けられている。また、この投稿1401を閲覧したユーザが投稿1401に返信する、再投稿する、広告主Aに直接メッセージを送信するためのボタン1405~1407が設けられている。
【0174】
端末装置20を所有するユーザはサービスサーバ30にアクセスし、サービスの投稿画面を閲覧する(S1250)。
【0175】
ユーザが広告主Aの投稿内容に興味を持って、その詳細を閲覧するために、広告主Aの投稿1401に対して所定の操作入力を行う(典型的にはこの投稿1401のリンク1403をクリックする)(S1251)。サービスサーバ30またはキャンペーンサイトサーバ40は、ユーザがリンク1403をクリックした動作に対応して、
図15に示すような第1のキャンペーン応募画面1500をユーザの端末装置20のディスプレイ2302に表示させる。ユーザがこの第1のキャンペーン応募画面1500を閲覧し、第1のキャンペーンへの参加を希望する場合、第1のキャンペーン応募画面1500に設けられたボタン1501をクリックすることで、第1のキャンペーンに参加する操作入力を行う(S1251)。
【0176】
ユーザによる第1のキャンペーンへの参加の操作入力があったことをキャンペーン運営装置10は検知し、操作入力をしたユーザのアカウント情報を取得する(S1202)。次いで、キャンペーン運営装置10は、S1202で取得したユーザのアカウント情報に基づいてユーザ情報DB123を検索し、第1のキャンペーンに先立つ第2のキャンペーンにおいてユーザが入力した属性情報の履歴を検索する。そして、キャンペーン運営装置10は、検索したユーザの属性情報の履歴に基づいて、このユーザに提示するアンケートの内容を決定する(S1203)。
【0177】
図13に移行して、キャンペーン運営装置10は、S1203で決定したアンケート内容に基づくアンケートをユーザの端末装置20に提示し、ユーザに対してアンケートの入力を求める(S1300)。ユーザは、端末装置20に提示されたアンケートに自身の属性情報を入力する(S1350)。
【0178】
ユーザの端末装置20のディスプレイ2302に表示される、アンケート画面の一例を
図16及び
図17に示す。
【0179】
図16に示す画面例は、該当するユーザが成人でしかも既に第2のキャンペーンへの参加履歴がある(従ってキャンペーン運営装置10に属性情報の履歴がある)場合、このユーザの端末装置20のディスプレイ2302に表示される画面である。この場合、キャンペーン運営装置10は、ユーザに対して追加的属性情報の入力を求めるアンケートをユーザに提示する。
【0180】
アンケート画面1600には、嗜好品としてビールの飲酒頻度及び飲酒しているメーカー名を問うアンケートがユーザに提示されている。ユーザは、端末装置20のディスプレイ2302の画面をタッチすることで、該当する項目のボタン1601を選択し、また、プルダウンメニュー1602によりメーカーを選択することで、属性情報の入力を行う。そして、ユーザが属性情報の入力を行い、ボタン1603をタッチすることで第1のキャンペーンに応募する。
【0181】
図17に示す画面例は、該当するユーザがキャンペーン運営装置10が管理するキャンペーンに初めて参加するか、あるいは、第2のキャンペーンへの参加履歴がある(従ってキャンペーン運営装置10に属性情報の履歴がある)が、属性情報の取得から相当の年月が経過している場合に、このユーザの端末装置20のディスプレイ2302に表示される画面である。この場合、キャンペーン運営装置10は、ユーザに対して基本的属性情報の入力を求めるアンケートをユーザに提示する。
【0182】
アンケート画面1700には、ユーザの氏名、年齢及び家族構成を問うアンケートがユーザに提示されている。ユーザは、端末装置20のディスプレイ2302の画面をタッチすることで、該当する項目のボックス1701、1702にテキストを入力し、また、ボタン1703を選択することで、属性情報の入力を行う。そして、ユーザが属性情報の入力を行い、ボタン1704をタッチすることで第1のキャンペーンに応募する。
【0183】
ユーザがアンケートに回答することで属性情報を入力したら、キャンペーン運営装置10は、ユーザにより入力された属性情報をユーザ情報DB123に格納する(S1301)。そして、キャンペーン運営装置10は、キャンペーン参加履歴DB122、ユーザ情報DB123を更新することで、属性情報を入力したユーザが第1のキャンペーンに参加したことを登録し(S1302)、ユーザの端末装置20のディスプレイ2302に、
図18に示すように、第1のキャンペーンの登録が終了した旨の情報1801が記載された登録終了画面1800を表示させる。
【0184】
この後、キャンペーン運営装置10は、第1のキャンペーンの終了時期が来たら第1のキャンペーンを終了し、キャンペーン実施DB126を更新する(S1303)。さらに、キャンペーン運営装置10は、サービスサーバ30を検索することで所定の情報を入手し、入手した情報をキャンペーン実績DB127に格納する(S1304)。
【0185】
<実施形態の効果>
以上詳細に説明したように、本実施形態のキャンペーン運営システム1によれば、第1のキャンペーンに時間的に先行する第2のキャンペーンにおけるユーザの属性情報の履歴に基づいて、ユーザに提示するアンケートの内容を決定している。従って、本実施形態のキャンペーン運営システム1によれば、ユーザの属性の変化に対応してユーザの属性を特定できるようにすることができ、これにより、変化するユーザの属性に対応して効率よくキャンペーン等の広告配信をすることができる。
【0186】
また、本実施形態のキャンペーン運営システム1によれば、広告主のキャンペーンにユーザが興味を持つタイミングにかかわらず、ユーザから、興味の度合いに応じてアンケートの回答により属性を特定することができるため、トライアル顧客やリピーター顧客など様々な顧客から効率よく属性を取得することができ、その後の広告配信を効果的に行うことができる。
【0187】
加えて、例えば広告配信数に上限がある場合など、ユーザから収集した属性に応じて、広告配信を効果的に行うことができる。
【0188】
<付記>
なお、上記した実施形態は本開示を分かりやすく説明するために構成を詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成に追加、削除、置換することが可能である。
【0189】
一例として、上述した実施形態のキャンペーン運営システム1では、広告主のアカウントによる投稿をサービスを経由して(サービスサーバ30に)行っていたが、サービスを経由せずに広告主のアカウントにより投稿を行ってもよい。例えば、キャンペーン運営装置10がキャンペーンサイトサーバ40を運営し、このキャンペーンサイトサーバ40へのアクセスを求めるダイレクトメールをユーザに配信する(この場合はダイレクトメールの送信が投稿に相当する)形態であってもよい。この場合、キャンペーンサイトサーバ40を別途設けることなく、キャンペーン運営装置10がキャンペーンサイトサーバ(Webサーバ)として動作する形態であってもよい。
【0190】
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、本発明は、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードによっても実現できる。この場合、プログラムコードを記録した記憶媒体をコンピュータに提供し、そのコンピュータが備えるプロセッサが記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施例の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、及びそれを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。このようなプログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、CD-ROM、DVD-ROM、ハードディスク、SSD、光ディスク、光磁気ディスク、CD-R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどが用いられる。
【0191】
また、本実施例に記載の機能を実現するプログラムコードは、例えば、アセンブラ、C/C++、perl、Shell、PHP、Java(登録商標)等の広範囲のプログラム又はスクリプト言語で実装できる。
【0192】
さらに、実施例の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを、ネットワークを介して配信することによって、それをコンピュータのハードディスクやメモリ等の記憶手段又はCD-RW、CD-R等の記憶媒体に格納し、コンピュータが備えるプロセッサが当該記憶手段や当該記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行するようにしてもよい。
【0193】
以上の各実施形態で説明した事項を以下に付記する。
【0194】
(付記1)
プロセッサ(101)とメモリ(102、103)とを備えるコンピュータを動作させるためのプログラム(121)であって、メモリ(102、103)には、ユーザ毎の属性情報の履歴(123)が格納され、プログラム(121)は、プロセッサ(101)に、事業者のアカウントにより第1のキャンペーンの投稿を行わせることで、複数のユーザに対して第1のキャンペーンの情報を閲覧させる第1ステップ(S1201)と、第1のキャンペーンに参加する操作入力をユーザから受け入れる第2ステップ(S1202)と、第2ステップ(S1202)において操作入力を受け入れたら、過去に実施された1または複数の第2のキャンペーンへの参加毎にそれぞれのユーザからの入力を受け入れたユーザ毎の属性情報の履歴(123)に基づいて、第1のキャンペーンと関連付けてユーザに提示するアンケートの内容をユーザ毎に決定し、アンケートの内容は、ユーザの属性情報をユーザに入力させるものである第3ステップ(S1203)と、第3ステップ(S1203)により決定した内容に基づいて、アンケートをユーザに提示することで、ユーザから属性情報の入力を受け入れる第4ステップ(S1301)と、第4ステップ(S1301)において属性情報の入力を受け入れたら、属性情報を入力したユーザが第1のキャンペーンに参加したこと、及び、受け入れた属性情報をメモリ(102、103)に格納する第5ステップ(S1302、S1303)とを実行させる、プログラム(121)。
(付記2)
第3ステップ(S1203)において、ユーザに提示するアンケートの項目数を所定数にする付記1記載のプログラム(121)。
(付記3)
メモリ(102、103)には、ユーザ毎の第1のキャンペーン及び第2のキャンペーンを含む事業者によるキャンペーンの参加回数に関する情報が格納されており、第3ステップ(S1203)において、ユーザの参加回数が第1の所定回数以下であるとき、アンケートの内容を、ユーザの基本的属性情報をユーザに入力させるものとする付記1または2記載のプログラム(121)。
(付記4)
基本的属性情報は、ユーザの性別、年齢、家族の人数、地域の少なくとも一つに関する情報が含まれる、付記3記載のプログラム(121)。
(付記5)
メモリ(102、103)には、ユーザ毎の第1のキャンペーン及び第2のキャンペーンを含む事業者によるキャンペーンの参加回数に関する情報が格納されており、第3ステップ(S1203)において、ユーザの参加回数が増加しているとき、アンケートの内容に、事業者または事業者が提供する商品に関するアンケートの内容を増加させる付記1~4のいずれかに記載のプログラム(121)。
(付記6)
メモリ(102、103)には、属性情報が入力または更新された日時に関する情報が格納されており、第3ステップ(S1203)において、第2のキャンペーンからの経過期間を算出し、算出した経過期間に基づいてもアンケートの内容を決定する付記1~5のいずれかに記載のプログラム(121)。
(付記7)
第3ステップ(S1203)において、算出した経過期間が所定期間以上であるとき、アンケートの内容を、第2のキャンペーンにおけるアンケートの内容と同一の内容を含む内容に決定する、付記6記載のプログラム(121)。
(付記8)
第3ステップ(S1203)において、メモリ(102、103)に格納されている属性情報の履歴(123)を参照し、この履歴(123)に、第2のキャンペーンにおいて格納されたユーザの年齢に関する属性情報が含まれているとき、経過期間及び年齢に関する属性情報に基づいてユーザの現在の年齢を推定し、推定した年齢に基づいてアンケートの内容を決定する付記6記載のプログラム(121)。
(付記9)
第3ステップ(S1203)において、推定した年齢に基づいて決定したアンケートの内容は、法的制限により所定の年齢以上のユーザのみ使用可能な商品に関する内容を含む付記8記載のプログラム(121)。
(付記10)
第3ステップ(S1203)において、推定した年齢に基づいて決定したアンケートの内容は、ユーザの地域または家族構成に関する内容の少なくとも一方を含む付記8記載のプログラム(121)。
(付記11)
メモリ(102、103)には、ユーザ毎の優先度の値(123)が格納され、第1ステップ(S1201)において、第1のキャンペーンの情報を閲覧するユーザの数に制限がある場合、第1のキャンペーンの情報を閲覧するユーザの数が制限を下回るように、優先度の値に基づいて、第1のキャンペーンの情報が閲覧可能なユーザを選定する付記1~10のいずれかに記載のプログラム(121)。
(付記12)
メモリ(102、103)には、ユーザ毎の第1のキャンペーン及び第2のキャンペーンを含む事業者によるキャンペーンの参加回数に関する情報が格納されており、プログラム(121)は、さらにプロセッサ(101)に、ユーザの参加回数が第2の所定回数以上であるとき、特定のコンテンツに関する情報を閲覧させる第6ステップを実行させる付記1~11のいずれかに記載のプログラム(121)。
(付記13)
メモリ(102、103)には、属性情報が入力または更新された日時に関する情報が格納されており、第6ステップにおいて、属性情報が入力または更新された日時に関する情報に基づいて、メモリに格納されたユーザ毎の属性情報の時系列での変化を検出し、この変化に基づいて、特定のコンテンツに関する情報を決定する付記12記載のプログラム(121)。
(付記14)
第1ステップ(S1201)において、ユーザの認証情報に基づいてアカウントが発行されるサービスにおいて、第1のキャンペーンの投稿を行わせることで、複数のユーザに対して第1のキャンペーンの情報を閲覧させ、メモリ(102、103)に格納されている属性情報の履歴(123)はアカウント毎である付記1~12のいずれかに記載のプログラム(121)。
(付記15)
プロセッサ(101)とメモリ(102、103)とを備える情報処理装置(10)であって、メモリ(102、103)には、ユーザ毎の属性情報の履歴(123)が格納され、プロセッサ(101)が、事業者のアカウントにより第1のキャンペーンの投稿を行わせることで、複数のユーザに対して第1のキャンペーンの情報を閲覧させる第1ステップ(S1201)と、第1のキャンペーンに参加する操作入力をユーザから受け入れる第2ステップ(S1202)と、第2ステップ(S1202)において操作入力を受け入れたら、過去に実施された1または複数の第2のキャンペーンへの参加毎にそれぞれのユーザからの入力を受け入れたユーザ毎の属性情報の履歴(123)に基づいて、第1のキャンペーンと関連付けてユーザに提示するアンケートの内容をユーザ毎に決定し、アンケートの内容は、ユーザの属性情報をユーザに入力させるものである第3ステップ(S1203)と、第3ステップ(S1203)により決定した内容に基づいて、アンケートをユーザに提示することで、ユーザから属性情報の入力を受け入れる第4ステップ(S1301)と、第4ステップ(S1301)において属性情報の入力を受け入れたら、属性情報を入力したユーザが第1のキャンペーンに参加したこと、及び、受け入れた属性情報をメモリ(102、103)に格納する第5ステップ(S1302、S1303)とを実行する装置(10)。
(付記16)
プロセッサ(101)とメモリ(102、103)とを備え、メモリ(102、103)には、ユーザ毎の属性情報の履歴(123)が格納されるコンピュータ(10)のプロセッサ(101)が、事業者のアカウントにより第1のキャンペーンの投稿を行わせることで、複数のユーザに対して第1のキャンペーンの情報を閲覧させる第1ステップ(S1201)と、第1のキャンペーンに参加する操作入力をユーザから受け入れる第2ステップ(S1202)と、第2ステップ(S1202)において操作入力を受け入れたら、過去に実施された1または複数の第2のキャンペーンへの参加毎にそれぞれのユーザからの入力を受け入れたユーザ毎の属性情報の履歴(123)に基づいて、第1のキャンペーンと関連付けてユーザに提示するアンケートの内容をユーザ毎に決定し、アンケートの内容は、ユーザの属性情報をユーザに入力させるものである第3ステップ(S1203)と、第3ステップ(S1203)により決定した内容に基づいて、アンケートをユーザに提示することで、ユーザから属性情報の入力を受け入れる第4ステップ(S1301)と、第4ステップ(S1301)において属性情報の入力を受け入れたら、属性情報を入力したユーザが第1のキャンペーンに参加したこと、及び、受け入れた属性情報をメモリ(102、103)に格納する第5ステップ(S1302、S1303)とを実行する方法。
【符号の説明】
【0195】
1 キャンペーン運営システム、10 キャンペーン運営装置、20 端末装置、30 サービスサーバ、40 キャンペーンサイトサーバ、101 プロセッサ、102 主記憶装置、103 補助記憶装置、120 記憶部、121 アプリケーションプログラム、122 キャンペーン参加履歴DB、123 ユーザ情報DB、124 広告主情報DB、125 キャンペーン画面データ、126 キャンペーン実施DB、127 キャンペーン実績DB、128 アンケート項目DB、130 制御部、133 キャンペーン管理部、134 属性情報管理部、135 アンケート内容決定部、136 広告効果測定部、140 通信部、201 プロセッサ、202 主記憶装置、203 補助記憶装置、230 操作受付部、2301 タッチ・センシティブ・デバイス、2302 ディスプレイ、270 記憶部、280 制御部