(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】粉粒体処理装置
(51)【国際特許分類】
B01J 8/24 20060101AFI20241001BHJP
F26B 9/06 20060101ALI20241001BHJP
F26B 23/10 20060101ALI20241001BHJP
F26B 23/00 20060101ALI20241001BHJP
F26B 23/06 20060101ALI20241001BHJP
【FI】
B01J8/24
F26B9/06 Z
F26B23/10 Z
F26B23/00 Z
F26B23/06 Z
(21)【出願番号】P 2020182566
(22)【出願日】2020-10-30
【審査請求日】2023-03-14
(73)【特許権者】
【識別番号】591011384
【氏名又は名称】株式会社パウレック
(74)【代理人】
【識別番号】100107423
【氏名又は名称】城村 邦彦
(74)【代理人】
【識別番号】100120949
【氏名又は名称】熊野 剛
(72)【発明者】
【氏名】夏山 晋
(72)【発明者】
【氏名】長谷川 浩司
(72)【発明者】
【氏名】長門 琢也
(72)【発明者】
【氏名】富田 陽介
【審査官】小久保 勝伊
(56)【参考文献】
【文献】特開2002-172320(JP,A)
【文献】特表昭63-500373(JP,A)
【文献】特開2008-030033(JP,A)
【文献】特開2004-174481(JP,A)
【文献】特開2013-253242(JP,A)
【文献】特開平03-279846(JP,A)
【文献】特公昭43-012872(JP,B1)
【文献】特開平02-143080(JP,A)
【文献】特開平10-128098(JP,A)
【文献】特開昭60-234664(JP,A)
【文献】特開2001-276598(JP,A)
【文献】特開平04-073587(JP,A)
【文献】特開2016-067971(JP,A)
【文献】特開平04-100532(JP,A)
【文献】特開平06-319978(JP,A)
【文献】米国特許第06321461(US,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B01J 2/00、2/16、8/24
F26B 9/06
F26B 23/10
F26B 23/00
F26B 23/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
粉粒体に所定の運動を与えつつ、該粉粒体の造粒、コーティング、乾燥および混合のうち少なくとも一の処理を行う処理室を有する装置本体と、該処理室に気体を供給する給気経路と、前記処理室から気体を排出する排気経路とを備える粉粒体処理装置において、
前記給気経路に、気体を蒸気により加熱する蒸気加熱手段と、該蒸気加熱手段によって加熱された気体を、通電による発熱で加熱する電気加熱手段とが配設されており、
前記処理室に供給される気体の給気温度が、前記電気加熱手段によって制御されることを特徴とする粉粒体処理装置。
【請求項2】
前記電気加熱手段が、前記蒸気加熱手段と前記装置本体との間の前記給気経路において、前記装置本体の近傍となる部位に配設されていることを特徴とする請求項1に記載の粉粒体処理装置。
【請求項3】
前記電気加熱手段が、前記蒸気加熱手段と前記装置本体との間の前記給気経路において、前記装置本体の側となる部位に配設されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の粉粒体処理装置。
【請求項4】
前記給気経路と前記排気経路とを接続するバイパス経路を備え、
前記給気経路は、前記バイパス経路に接続する接続部を有し、
前記電気加熱手段が、前記接続部と前記装置本体との間の前記給気経路に配設されていることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の粉粒体処理装置。
【請求項5】
隔壁により、前記蒸気加熱手段が配設される第1空間と、前記装置本体が配設される第2空間とが区画されており、
前記電気加熱手段
が前記第2空間に配設され
、前記給気経路が、前記蒸気加熱手段と前記電気加熱手段との間において、前記隔壁を貫通していることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の粉粒体処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬品、食品、農薬等の錠剤、ソフトカプセル、ペレット、顆粒、その他これらに類するもの(以下、これらを総称して粉粒体という。)の造粒、コーティング、乾燥および混合のうち少なくとも一の処理を行う粉粒体処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医薬品、食品、農薬等の粉粒体について造粒、コーティング、乾燥および混合のうち少なくとも一の処理を行う粉粒体処理装置として、例えば、流動層装置、造粒装置、コーティング装置等が挙げられる(例えば特許文献1参照)。
【0003】
これらはバッチ単位での粉粒体の処理に使用される装置であり、目標とする製品品質と製品物性を得るために、しばしば、装置内の処理室に供給される気体の温度(給気温度)が調整される。
【0004】
とりわけ粉粒体の処理において、基剤を溶媒に溶解もしくは分散した液をスプレー噴霧する場合、溶媒の乾燥状態が製品物性に影響を与えるため、スプレー速度の設定値に合わせ、適正に給気温度を調整することは重要な操作である。
【0005】
また、一般的には、目標とする製品物性を実現するために、1つのバッチに対する処理において、給気温度、風量、スプレー速度等の処理条件を変更する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、風量やスプレー速度は、応答性が良好で、設定値の変更に対してすぐに新たな設定値となるのに対し、給気温度は、応答性が良好でなく、設定温度の変更に対して新たな設定温度になるまでに時間を要する傾向がある。その結果、処理条件の変更時において、例えば乾燥不足により、意図しない粒子凝集が起き、望む製品物性が得られないというリスクがある。
【0008】
また、給気温度の変更は蒸気を媒体としたヒータで行うが、仕様上25℃から90℃位までをコントロールするため、処理が進むことによる給気温度の小さな変更値(例えば5~10℃)においては、ヒータの伝熱面積が大きく、徐々に出力を制御しないとハンチングする。そこで、徐々に温度変化するように制御を行うが、これも影響し、設定温度の変更に対する給気温度の追随性が低下する。
【0009】
本発明は、上記事情に鑑み、設定温度に対する給気温度の応答性を向上させることが可能な粉粒体処理装置を提供することを技術的課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために創案された本発明に係る粉粒体処理装置は、粉粒体に所定の運動を与えつつ、該粉粒体の造粒、コーティング、乾燥および混合のうち少なくとも一の処理を行う処理室を有する装置本体と、該処理室に気体を供給する給気経路と、前記処理室から気体を排出する排気経路とを備える粉粒体処理装置において、前記給気経路に、気体を蒸気により加熱する蒸気加熱手段と、該蒸気加熱手段によって加熱された気体を、通電による発熱で加熱する電気加熱手段とが配設されており、前記処理室に供給される気体の給気温度が、前記電気加熱手段によって制御されることを特徴とする。
【0011】
この構成によれば、給気温度は、電気加熱手段を制御することによって制御される。電気加熱手段は、通電によって発熱するため、電気加熱手段の発熱(気体の加熱)を電気的に制御することが容易である。そのため、設定温度を変更した場合に、電気加熱手段による発熱(気体の加熱)の変更も素早く行うことができる。従って、設定温度の変更に給気温度を素早く追随させることが可能である。また、電気加熱手段の発熱(気体の加熱)を電気的に制御することが容易なため、電気加熱手段の発熱(気体の加熱)を細かく制御できる。従って、設定温度の変更が小さいものであっても、給気温度を素早く追随させることが可能である。
【0012】
また、電気加熱手段は、蒸気加熱手段に比較して、伝熱面積を小さくすることが可能である。そのため、電気加熱手段は、蒸気加熱手段に比較して、ハンチングを起こしにくくすることが可能である。従って、電気加熱手段では、蒸気加熱手段に比較して、素早く温度変化するように制御することが可能である。これにより、設定温度の変更に対する給気温度の追随性を向上させることが可能である。
【0013】
このように、上記の構成によれば、設定温度に対する給気温度の応答性を向上させることが可能である。すなわち、本発明に係る粉粒体処理装置によれば、設定温度に対する給気温度の応答性を向上させることが可能な粉粒体処理装置を提供することが可能である。
【0014】
また、電気加熱手段は、蒸気加熱手段では必要となる蒸気を使用するためのドレンや配管等が不要である。従って、設置コストや設置スペースを削減することができる。
【0015】
また、電気加熱手段によって気体の給気温度を制御するので、蒸気加熱手段による加熱の制御を単純化することが可能になる。この場合、蒸気量等の制御機構を不要にすることができ、製造コストを削減することができる。
【0016】
上記の構成において、前記電気加熱手段が、前記蒸気加熱手段と前記装置本体との間の前記給気経路において、前記装置本体の近傍となる部位に配設されていてもよい。
【0017】
ここで、「装置本体の近傍」とは、装置本体から給気経路に沿って10mまでの範囲を意味する(以下、同様)。
【0018】
この構成であれば、電気加熱手段による加熱の制御結果を、給気温度に直ぐに反映させることができる。従って、設定温度に対する給気温度の応答性を更に向上させることができる。また、特に給気経路における気体の風量が少ない場合、給気経路からの放熱割合が大きくなり、給気温度が上昇しにくい(もしくは給気温度が設定値まで上がらない)。これに対し、電気加熱手段を装置本体の近傍に配設することで、給気経路からの放熱を補うことが出来るため、風量が少なくても給気温度を制御することが可能である。
【0019】
上記の構成において、前記電気加熱手段が、前記蒸気加熱手段と前記装置本体との間の前記給気経路において、前記装置本体の側となる部位に配設されていてもよい。
【0020】
この構成であれば、電気加熱手段が、蒸気加熱手段と装置本体との間の給気経路において、蒸気加熱手段の側となる部位に配設される場合より、電気加熱手段を装置本体の近くに配設することができる。
【0021】
上記の構成において、前記給気経路と前記排気経路とを接続するバイパス経路を備え、前記給気経路は、前記バイパス経路に接続する接続部を有し、前記電気加熱手段が、前記接続部と前記装置本体との間の前記給気経路に配設されていてもよい。
【0022】
この構成であれば、電気加熱手段が、蒸気加熱手段と接続部との間の給気経路に配設される場合より、電気加熱手段を装置本体の近くに配設することができる。
【0023】
上記の構成において、隔壁により、前記蒸気加熱手段が配設される第1空間と、前記装置本体が配設される第2空間とが区画されており、前記電気加熱手段が、前記第2空間に配設されていてもよい。
【0024】
この構成であれば、隔壁により、蒸気加熱手段が配設される空間と、装置本体が配設される空間とが区画されている場合に、電気加熱手段を装置本体の近くに配設することができる。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、設定温度に対する給気温度の応答性を向上させることが可能な粉粒体処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明の実施形態に係る粉粒体処理装置の全体を示す概略図である。
【
図2】(A)は粉粒体処理装置の要部を示す概略図であり、(B)と(C)は粉粒体処理装置の要部の変形例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
【0028】
図1は、本発明の実施形態に係る粉粒体処理装置の全体を示す概略図である。粉粒体処理装置1は、粉粒体に所定の運動を与えつつ、該粉粒体の造粒、コーティング、乾燥および混合のうち少なくとも一の処理を行う処理室2aを有する装置本体2と、処理室2aに気体としてのエアを供給する給気経路3と、処理室2aからエアを排出する排気経路4と、給気経路3と排気経路4とを接続するバイパス経路5とを備える。給気経路3は、バイパス経路5に接続する第1接続部3aを有し、排気経路4は、バイパス経路5に接続する第2接続部4aを有する。なお、以下の説明において、上流側及び下流側とは、経路内を通過するエアの流れの方向に関するものとする。
【0029】
本実施形態では、粉粒体処理装置1は、製剤に使用される流動層装置である。流動層装置は、装置本体2内の処理室2aの底部から供給されたエアによって、処理室2a内で粉粒体粒子を浮遊流動させて流動層を形成しつつ、不図示のスプレーノズルからスプレー液(膜剤液、結合剤液等)を噴霧して造粒又はコーティング処理を行うものである。
【0030】
流動層装置の装置本体2は、処理室2aに気体分散板2bを介してエアを供給する給気室2cと、処理室2aからフィルタ部2dを介してエアを排出する排気室2eとを有する。本発明では、給気室2cは給気経路3の一部を構成し、排気室2eは排気経路4の一部を構成する。
【0031】
給気経路3には、エアを蒸気により加熱する蒸気加熱手段6と、蒸気加熱手段6によって加熱されたエアを、通電による発熱で加熱する電気加熱手段7とが配設されている。処理室2aに供給されるエアの給気温度は、電気加熱手段7によって制御される。
【0032】
電気加熱手段7は、蒸気加熱手段6と装置本体2との間の給気経路3において、装置本体2の近傍となる部位に配設されている。また、電気加熱手段7は、蒸気加熱手段6と装置本体2との間の給気経路3において、装置本体2の側となる部位に配設されている。また、電気加熱手段7は、第1接続部3aと装置本体2との間の給気経路3に配設されている。また、隔壁Wにより、蒸気加熱手段6が配設される第1空間S1(機械室)と、装置本体2が配設される第2空間S2(製剤室)とが区画されており、電気加熱手段7は、第2空間S2に配設されている。なお、バイパス経路5は、第1空間S1に設けられている。
【0033】
詳述すると、給気経路3の第1接続部3aの上流側には、空調機8が配設されており、空調機8内に蒸気加熱手段6が配設されている。蒸気加熱手段6は、空調機8の2次ヒータであり、その上流側に空調機8の1次ヒータ8aが配設されている。1次ヒータ8aは、基準空気(25℃、相対湿度50%)等を生成するものであり、通常、一定の温度となるように制御されている。なお、空調機8内の1次ヒータ8aの上流側には、冷水によってエアを除湿する除湿部8bが配設され、更にその上流側に粗フィルタ8cが配設されている。また、空調機8内の蒸気加熱手段6の下流側には中性能又は高性能フィルタ8dが配設されている。
【0034】
また、給気経路3における空調機8と第1接続部3aの間には、第1風量測定装置9aが配設されている。給気経路3における第1接続部3aと電気加熱手段7との間には、第2風量測定装置9bが配設されている。電気加熱手段7と装置本体2との間の給気経路3には、給気ダンパ10aが配設されている。給気ダンパ10aと装置本体2との間の給気経路3には、給気温度計11aが設置されている。また、バイパス経路5の中間部には、バイパスダンパ10bが配設されている。
【0035】
また、第2接続部4aと装置本体2との間の排気経路4には、排気ダンパ10cが配設されている。そして、排気ダンパ10cと装置本体2との間の排気経路4には、排気温度計11bが設置されている。排気経路4の第2接続部4aの下流側には、集塵機12が配設されており、その下流側に排気ファン13が配設されている。
【0036】
エアは、不図示の給気源から給気経路3に供給され、給気経路3を流れ、空調機8、第1風量測定装置9a、第2風量測定装置9b、電気加熱手段7、給気ダンパ10aを通過し、給気温度計11aのセンサ部に接触後に、装置本体2内の処理室2aに供給される。そして、処理室2aに供給されたエアは、処理室2aで粉粒体粒子を浮遊流動させる。そして、エアは、処理室2aから排気経路4に排出され、排気経路4を流れ、排気温度計11bのセンサ部に接触後に、集塵機12を通過し、排気ファン13から排出される。なお、バイパスダンパ10bが開状態の場合、給気経路3を流れるエアの一部は、第1接続部3aからバイパス経路5に入り、バイパスダンパ10bを通過し、第2接続部4aから排気経路4に入る。
【0037】
粉粒体処理装置1では、給気温度計11aで検出される温度が設定値になるように、電気加熱手段7によるエアの加熱を自動で制御する。これにより、処理室2aに供給されるエアの給気温度が、電気加熱手段7によって制御される。
【0038】
以上のように構成された粉粒体処理装置1では、以下の効果を享受できる。
【0039】
給気温度は、電気加熱手段7を制御することによって制御される。電気加熱手段7は、通電によって発熱するため、電気加熱手段7の発熱(気体の加熱)を電気的に制御することが容易である。そのため、設定温度を変更した場合に、電気加熱手段7による発熱(気体の加熱)の変更も素早く行うことができる。従って、設定温度の変更に給気温度を素早く追随させることが可能である。また、電気加熱手段7の発熱(気体の加熱)を電気的に制御することが容易なため、電気加熱手段7の発熱(気体の加熱)を細かく制御できる。従って、設定温度の変更が小さいものであっても、給気温度を素早く追随させることが可能である。
【0040】
また、電気加熱手段7は、蒸気加熱手段6に比較して、伝熱面積を小さくすることが可能である。そのため、電気加熱手段7は、蒸気加熱手段6に比較して、ハンチングを起こしにくくすることが可能である。従って、電気加熱手段7では、蒸気加熱手段6に比較して、素早く温度変化するように制御することが可能である。これにより、設定温度の変更に対する給気温度の追随性を向上させることが可能である。
【0041】
このように、本実施形態の構成によれば、設定温度に対する給気温度の応答性を向上させることが可能である。すなわち、本実施形態に係る粉粒体処理装置1によれば、設定温度に対する給気温度の応答性を向上させることが可能な粉粒体処理装置を提供することが可能である。
【0042】
また、電気加熱手段7は、蒸気加熱手段6では必要となる蒸気を使用するためのドレンや配管等が不要である。従って、設置コストや設置スペースを削減することができる。
【0043】
また、電気加熱手段7によって気体の給気温度を制御するので、蒸気加熱手段6による加熱の制御を単純化することが可能になる。この場合、蒸気量等の制御機構を不要にすることができ、製造コストを削減することができる。
【0044】
本発明は、上記実施形態に限定されるものでは無く、その技術的思想の範囲内で、様々な変形が可能である。例えば、上記実施形態では、
図2(A)に拡大して示すように、第1接続部3aと装置本体2との間において、給気経路3は分岐していなかったが、例えば、
図2(B)、
図2(C)に示すように、給気経路3は分岐していてもよい。
【0045】
図2(B)の図示例では、第2風量測定装置9bと給気ダンパ10aとの間の給気経路3に、電気加熱手段7は配設されておらず、主ダンパ10dが配設されている。給気経路3における主ダンパ10dの上流側の部位と下流側の部位に分岐経路14の両端が接続しており、分岐経路14に電気加熱手段7が配設されている。分岐経路14における電気加熱手段7の上流側と下流側のそれぞれに副ダンパ10eが配設されている。
【0046】
図2(C)の図示例は、
図2(B)の図示例において、電気加熱手段7と副ダンパ10eが配設された分岐経路14が、複数(2つ)形成されたものとなっている。
【0047】
また、上記実施形態では、給気温度を検出する給気温度計11aが、装置本体2の外の給気経路3に設置されていたが、装置本体2内の給気経路3(給気室2c内)や処理室2a内に設置されていてもよい。
【0048】
また、上記実施形態では、粉粒体処理装置は、流動層装置であったが、粉粒体に所定の運動を与えつつ、該粉粒体の造粒、コーティング、乾燥および混合のうち少なくとも一の処理を行うものであればよく、例えば、造粒装置、コーティング装置等であってもよい。
【符号の説明】
【0049】
1 粉粒体処理装置
2 装置本体
2a 処理室
3 給気経路
3a 第1接続部
4 排気経路
5 バイパス経路
6 蒸気加熱手段
7 電気加熱手段
S1 第1空間
S2 第2空間
W 隔壁