(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】ポンプ管理装置およびポンプ管理システム
(51)【国際特許分類】
H04M 11/00 20060101AFI20241001BHJP
【FI】
H04M11/00 301
(21)【出願番号】P 2021018330
(22)【出願日】2021-02-08
【審査請求日】2023-10-04
(73)【特許権者】
【識別番号】000148209
【氏名又は名称】株式会社川本製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100108855
【氏名又は名称】蔵田 昌俊
(74)【代理人】
【識別番号】100103034
【氏名又は名称】野河 信久
(74)【代理人】
【識別番号】100179062
【氏名又は名称】井上 正
(74)【代理人】
【識別番号】100153051
【氏名又は名称】河野 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100199565
【氏名又は名称】飯野 茂
(74)【代理人】
【識別番号】100162570
【氏名又は名称】金子 早苗
(72)【発明者】
【氏名】藤田 雅之
(72)【発明者】
【氏名】稲垣 裕大
(72)【発明者】
【氏名】豊田 耕司
【審査官】石井 則之
(56)【参考文献】
【文献】特開2000-209357(JP,A)
【文献】特開2009-159192(JP,A)
【文献】特開2016-163227(JP,A)
【文献】特開2011-205404(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0344871(US,A1)
【文献】特開2000-020556(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0374134(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04M 11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポンプ装置と無線通信網を通じて通信する通信部と、
前記無線通信網を通じた通信を行うために通信事業者から前記ポンプ装置に与えられた加入者識別情報を記憶する加入者情報記憶部と、
前記ポンプ装置との間で、予定された通信が行われていないことを検出する検出部と、
前記予定された通信が行われていないことを前記検出部が検出した場合に、前記加入者識別情報を前記通信事業者の管理装置に送信して、前記ポンプ装置の通信属性を変更して費用の発生を抑制する変更部と
を具備したことを特徴とするポンプ管理装置。
【請求項2】
前記ポンプ装置は、複数存在し、
さらに、前記複数のポンプ装置毎に、予定された通信のタイミングを示す判定基準情報を記憶する基準情報記憶部を備え、
前記検出部は、前記判定基準情報を参照して、前記ポンプ装置との間で予定された通信が行われていないことを検出することを特徴とする請求項1に記載のポンプ管理装置。
【請求項3】
さらに、前記通信事業者が提供する通信サービスに発生した障害についての情報を取得して、前記障害の発生を検出する障害検出部を備え、
前記変更部は、前記障害検出部が障害の発生を検出した場合には、前記ポンプ装置の通信属性を変更しないことを特徴とする請求項1に記載のポンプ管理装置。
【請求項4】
さらに、前記変更部が前記通信属性を変更する場合に、前記通信部を制御して、前記変更を前記ポンプ装置に通知する通知制御部を備えることを特徴とする請求項1に記載のポンプ管理装置。
【請求項5】
前記変更部は、前記通信部が前記ポンプ装置から、通信が行えなくなることを予告する通知を受信した場合に、前記加入者識別情報を前記通信事業者の管理装置に送信して、前記ポンプ装置の通信属性を変更して費用の発生を抑制することを特徴とする請求項1に記載のポンプ管理装置。
【請求項6】
ポンプ装置と、このポンプ装置を管理するポンプ管理装置を備えたポンプ管理システムであって、
前記ポンプ管理装置は、
前記ポンプ装置と無線通信網を通じて通信するポンプ用通信部と、
前記無線通信網を通じた通信を行うために通信事業者から前記ポンプ装置に与えられた加入者識別情報を記憶する加入者情報記憶部と、
前記ポンプ装置との間で、予定された通信が行われていないことを検出する検出部と、
前記予定された通信が行われていないことを前記検出部が検出した場合に、前記加入者識別情報を前記通信事業者の管理装置に送信して、前記ポンプ装置の通信属性を変更して費用の発生を抑制する変更部と、
前記変更部が前記通信属性を変更する場合に、前記ポンプ用通信部を制御して、前記変更を前記ポンプ装置に通知する通知制御部と
を備え、
前記ポンプ装置は、
前記ポンプ管理装置と無線通信網を通じて通信する通信部と、
前記通信部が前記変更の通知を受信した場合に、前記ポンプ管理装置が通信属性を変更したことを示す表示を行う表示部と
を備えることを特徴とするポンプ管理システム。
【請求項7】
ポンプ装置と、このポンプ装置を管理するポンプ管理装置を備えたポンプ管理システムであって、
前記ポンプ管理装置は、
前記ポンプ装置と無線通信網を通じて通信するポンプ用通信部と、
前記無線通信網を通じた通信を行うために通信事業者から前記ポンプ装置に与えられた加入者識別情報を記憶する加入者情報記憶部と、
前記ポンプ装置との間で、予定された通信が行われていないことを検出する検出部と、
前記予定された通信が行われていないことを前記検出部が検出した場合に、前記加入者識別情報を前記通信事業者の管理装置に送信して、前記ポンプ装置の通信属性を変更して費用の発生を抑制する変更部と
を備え、
前記ポンプ装置は、
前記ポンプ管理装置と無線通信網を通じて通信する通信部と、
前記ポンプ管理装置との間で、通信が行われていない場合に、前記ポンプ管理装置が通信属性を変更した可能性を示す表示を行う表示部と
を備えることを特徴とするポンプ管理システム。
【請求項8】
ポンプ装置と、このポンプ装置を管理するポンプ管理装置を備えたポンプ管理システムであって、
前記ポンプ装置は、
前記ポンプ管理装置と無線通信網を通じて通信する通信部と、
作業員の指示に応じて、前記通信部を制御して、通信が行えなくなることを前記ポンプ管理装置に予告する通知を行う通知制御部と
を備え、
前記ポンプ管理装置は、
前記ポンプ装置と無線通信網を通じて通信するポンプ用通信部と、
前記無線通信網を通じた通信を行うために通信事業者から前記ポンプ装置に与えられた加入者識別情報を記憶する加入者情報記憶部と、
前記ポンプ用通信部が前記ポンプ装置から、前記通信が行えなくなる予告の通知を受信した場合に、前記加入者識別情報を前記通信事業者の管理装置に送信して、前記ポンプ装置の通信属性を変更して費用の発生を抑制する変更部と
を備えることを特徴とするポンプ管理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明の実施形態は、給液を行うポンプ装置を管理するポンプ管理装置およびポンプ管理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
ポンプ装置は、ひと度、施設に設置されると、動かされることはほとんど無く、時間が経つにつれ設置した施設の周辺環境が変化することが少なくない。例えば、人口密集度の低い地域に新築されたマンションであっても、数年後には周囲が再開発されビルが立ち並ぶことがある。
【0003】
近時、様々なモノのIoT(Internet of Things)化が検討されており、ポンプ装置も例外ではない。上述したように、設置施設の周辺環境の変化で、IoT化されたポンプ装置の運用にも影響しうる。
【0004】
IoT化のために導入される通信技術には、様々な方式が考えられるが、安定した通信を目的として、LTE(登録商標)(Long-Term Evolution)、4G(4th Generation)あるいは5G(5th Generation)といった通信規格に準拠した無線通信ユニットを備えるポンプ装置が、本発明者らによって検討されている。
【0005】
これらの通信規格に準拠した無線通信ユニットを利用する場合のランニングコストとしては、一般に、無線通信を行わなくても発生する基本料金と、通信量に合わせて変化する従量料金の2種類の費用が存在する。従量従来料金については通信を行わなければ発生することは無いが、基本料金は通信できない状況においても継続して発生する。
【0006】
このため、上述したように、ポンプ装置を設置した施設の周辺環境が変化し、通信が行えなくなった場合であっても、基本料金は発生し続ける。ポンプ装置による通信は、一般的なスマートフォンを利用した通信と異なり、通信の頻度が少ないため、上述したような状況に陥ったことを発見するには時間がかかる可能性があり、管理者の知らぬ間に不要な費用が継続的に発生しうる。
【0007】
また、ポンプ装置のメンテナンスを行うためには、設置施設の管理者や所有者など承認を取る必要があり、周辺環境の変化や災害によって無線通信が断絶したとしても、即座のメンテナンスが容易でない場合が多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明が解決しようとする課題は、ポンプ装置における不要な通信料金の発生を抑制することが可能なポンプ管理装置およびポンプ管理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施形態のポンプ管理装置は、ポンプ用通信部と、加入者情報記憶部と、検出部と、変更部とを備える。ポンプ用通信部は、ポンプ装置と無線通信網を通じて通信し、加入者情報記憶部は、無線通信網を通じた通信を行うために通信事業者からポンプ装置に与えられた加入者識別情報を記憶し、検出部は、ポンプ装置との間で、予定された通信が行われていないことを検出し、変更部は、予定された通信が行われていないことを検出部が検出した場合に、加入者識別情報を通信事業者の管理装置に送信して、ポンプ装置の通信属性を変更して費用の発生を抑制する。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ポンプ装置における不要な通信料金の発生を抑制することが可能なポンプ管理装置およびポンプ管理システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図3】
図1に示したポンプ管理装置の構成例を示す図。
【
図4】
図1に示したポンプ装置の動作を説明するためのフローチャート。
【
図5】
図1に示したポンプ管理装置の動作を説明するためのフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、一実施形態に係わるポンプ管理システムについて説明する。
図1は、実施形態に係わるポンプ管理システムの概略構成を示す図である。このポンプ管理システムは、ポンプ装置100-1~100-nを移動通信網NW1を通じてポンプ管理装置200が管理するものである。
【0014】
ポンプ装置100-1~100-nは、それぞれ例えば、建物や施設の地下などに設けられた設備室に設置され、受水槽に貯められた水や水道管本管から供給される水をモータの力によって駆動されたポンプによって送水するものである。なお、このような浄水以外の液体を対象としたポンプ装置であってもよい。
【0015】
またポンプ装置100-1~100-nは、設定される施設などに応じて好適するさまざまなタイプのポンプが存在するが、本実施形態の説明において、いずれのタイプのポンプ装置にも共通する点については、ポンプ装置100として説明する。すなわち、ポンプ装置100として説明する場合、いずれのポンプ装置100-1~100-nにも共通する構成と動作の説明である。
【0016】
基地局BSは、移動通信システムの基地局装置であって、ポンプ装置100をはじめ、スマートフォンや携帯電話機などと無線通信することも可能であり、これらの通信デバイスを移動通信網NW1に接続する。
【0017】
ゲートウェイ装置GWは、移動通信網NW1に接続され、移動通信網NW1とポンプ管理装置200の間で、例えばプロトコル変換を行うネットワークノードとしての役割を果たし、移動通信網NW1とポンプ管理装置200を相互接続する。
【0018】
ポンプ管理装置200は、ポンプ装置100-1~100-nの運用状態などを監視および管理するものであって、ゲートウェイ装置GWおよび移動通信網NW1を通じて、ポンプ装置100-1~100-nの運用状態の情報の収集や記録、遠隔制御を行う。
【0019】
またポンプ管理装置200は、後述する回線監視サーバ300から移動通信網NW1についての情報を取得し、必要に応じて、通信管理サーバ400と通信して、ポンプ装置100-1~100-nの通信属性を個々に変更することが可能である。
【0020】
なお、ここでいう通信属性とは、ポンプ装置100-1~100-nが利用する通信サービスについて、通信事業者との契約に関わるものであり、例えば、「未開通」、「開通」、「休止」、「解約」の少なくとも4つの状態のいずれかである。
【0021】
上記「未開通」は、通信事業者が提供する通信サービスを利用する契約の前の状態であり、通信サービスを利用するための通信は行えないものの、例えば、ポンプ管理装置200などによって、「開通」のための登録手続を経ることで、「開通」した状態となる。
【0022】
上記「開通」は、上記登録手続を経て、通信サービスが利用できる状態、すなわち、通信することができる。また、この「開通」した状態では、サービスを利用するための基本料金(例えば、月単位)と、通信量に応じた従量料金が発生する。これらの料金は、通信サービスの利用者あるいは管理者に対して、通信事業者から請求される。
【0023】
なお、通信事業者からの請求は、管理者を通じて、間接的に通信サービスの利用者に行われる場合もある。また通信事業者は、別の通信事業者から移動通信システムのリソースを借り受けて、上記通信サービスを提供する場合もある。
【0024】
上記「休止」は、「開通」した状態から、一時的に、サービスの利用を停止した状態であって、基本料金や従量料金は発生しないか、あるいは、通常の基本料金よりも低く設定された料金のみが請求され、所定の手続を経てサービスの利用を再開、すなわち、再び「開通」に変更可能な契約が維持された状態である。
【0025】
上記「解約」は、いったん「開通」した状態から、サービス利用のための契約を解約した状態であって、基本料金や従量料金は発生しない。
【0026】
回線監視サーバ300は、通信事業者が提供する通信サービスの運用状態や移動通信網NW1などに生じた障害の検出や監視を行うものであって、通信網NW2を通じたポンプ管理装置200からの要求に応じて、上記運用状態や障害の発生に関する情報をポンプ管理装置200に提供する。
【0027】
通信管理サーバ400は、通信事業者が提供する通信サービスの加入者の情報を管理するものであって、通信サービスの加入者に対する課金や請求費用の管理を行うとともに、通信網NW2を通じた、例えばポンプ管理装置200からの要求に応じて、加入者の通信属性を変更する。
【0028】
なお、加入者の通信属性の変更は、加入者が利用する通信ユニットに与えられた加入者識別情報に基づいて行われる。すなわち、通信管理サーバ400は、上記加入者識別情報と、通信属性を対応付けて管理するデータベースを備える。
【0029】
次に、
図2を参照して、ポンプ装置100について説明する。
ポンプ装置100は、ポンプ部100pと、制御盤100cとを主な構成要素として備える。
【0030】
ポンプ部100pは、1つまたは複数のポンプユニット、アキュムレータ、これらを繋ぐ給水路、逆止弁、各種センサを備え、例えば、制御盤100cから供給される電力が制御されることにより、一次側のポンプ吸込口から吸い込んだ液体を増圧して圧送を行い、二次側のポンプ吐出口より液体を送出する。
【0031】
なお、ポンプ部100pの形態については、様々なものが考えられるが一般的なポンプであればよいので、詳細については省略する。またポンプ部100pは、上述したような構成に限定されるものではない。
【0032】
制御盤100cは、作業員からの指示を受け付け、その指示にしたがってポンプ部100pの動作を制御するものであって、電源回路110と、蓄電池111と、表示部120と、通信部130と、操作部140と、記憶部150と、通信コネクタ160と、センサインタフェース(I/F)170と、制御部180とを備える。
【0033】
電源回路110は、インバータを備え、分電盤から供給される電力を上記ポンプユニット内のモータを駆動させるための交流電力に変換して供給することで、例えば、吐出する液体が目標の圧力となるように制御する機能を有するものである。
【0034】
蓄電池111は、停電などにより分電盤から電力が供給されない場合に、制御盤100cの一部機能を動作させるためのバックアップ電力を蓄えるためのものである。
【0035】
表示部120は、液晶パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル、7セグメントLED、LEDランプなどのデバイスを用いた表示装置であって、制御部180から与えられる情報を作業員に対して視覚的に示すものである。
【0036】
制御部180の制御によって表示部120に示される情報としては、当該ポンプ装置100の運用の状態や設定を示す情報(通信属性を含む)などである。なお、視覚的な方法以外に、音(音声)などにより、作業員に情報を報知するようにしてもよい。
【0037】
通信部130は、LTE(Long-Term Evolution)、4G(4th Generation)あるいは5G(5th Generation)といった通信規格に準拠した無線通信ユニットであって、基地局BSと無線通信して、移動通信網NW1およびゲートウェイGWを通じて、ポンプ管理装置200と通信する。
【0038】
なお、通信部130は、通信事業者が提供する通信サービスを利用するための加入者識別情報として、SIM(Subscriber Identity Module)を搭載し、上記加入者識別情報を用いて通信を行う。SIMは、SIMカードでもよいし、eSIM(Embedded SIM)であってもよい。また、通信事業者がSIM以外の方法でサービス加入者を識別(特定)する場合には、その方法に準じた識別情報(ID情報)を記憶する記憶デバイスを備える。
【0039】
操作部140は、表示部120の表示上に設けられるタッチパネルや、複数のキースイッチなどであって、作業員からの要求や指示を受け付け、これを制御部180に伝達する。なお、マイクロホンを備えて、入力された音声が示すコマンドを制御部180が認識して、作業員からの要求や指示を制御部180に伝達するようにしてもよい。
【0040】
記憶部150は、SDRAM(Synchronous Dynamic RAM)、NANDフラッシュメモリやEPROM(Erasable Programmable ROM)などの半導体メモリを用いたものであって、制御部180の制御プログラムや制御データ、当該ポンプ装置100の動作ログ、各種センサの検出結果、当該ポンプ装置100に設定された通信属性の種別、種々の動作についてのスケジュール情報(例えば、定期通知のタイミング(時刻))などを記憶する。
【0041】
通信コネクタ160は、例えばRS-232Cなどのシリアル通信の規格に準拠した通信ケーブル(シリアルケーブル)を接続するためのコネクタである。なお、信号を送受信するための通信インタフェースとしての機能は、制御部180が備える。
【0042】
センサインタフェース170は、当該ポンプ装置100内(あるいは外)に配備された各種センサを接続するためのインタフェースであって、各センサに動作電力を供給するとともに、制御部180からの指示を上記各種センサに与えたり、あるいは上記各種センサが検知した情報を制御部180に伝達する。
【0043】
なお、
図2では、センサの例として、漏水センサ171、圧力センサ172、浸水センサ173、流量センサ174を示したが、これら以外のセンサを設け、センサインタフェース170を通じて各センサが検知した情報を制御部180に入力するようにしてもよい。
【0044】
漏水センサ171は、ポンプ部100p周りからの漏水を検出する。
圧力センサ172は、ポンプ部100pによって送出される液体の圧力を検出する。
浸水センサ173は、洪水などによって、ポンプ装置100周りに浸水が発生したことを検出する。
流量センサ174は、ポンプ部100pによって送出される液体の量を検出する。
【0045】
制御部180は、プロセッサやメモリを備える。メモリには、記憶部150から読み込んだ制御プログラムや制御データが記憶され、プロセッサが上記制御プログラムを実行して上記制御データにしたがって、種々の制御や処理を行う。
【0046】
上記の制御や処理において制御部180は、作業員からの指示を受け付け、その指示にしたがって当該ポンプ装置100の各部を統括して制御し、例えば、自動運転制御や、定期通知処理を行う。
【0047】
自動運転制御は、例えば、運転周波数の切り替え、時刻などに応じたポンプの始動や停止、給水の圧力が目標値で一定となるような圧力制御、あるいは単位時間あたりの給水量が一定となる制御などの制御を行う。
【0048】
定期通知処理では、所定の周期で各種センサから得た情報を、当該ポンプ装置100の状態を示す動作ログとして記憶部150に記録し、その後、予め設定したタイミングで通信部130を制御して、上記動作ログをポンプ管理装置200に通知する。詳細については、後に
図4を参照して説明する。
【0049】
なお、制御部180は、現在の時刻を計時する時計機能を備える。また制御部180は、特定の処理(例えば、時計機能、通信制御、表示制御、入力受付処理など)を行わせるためのASIC(Application Specific Integrated Circuit)などを備えて、これが上記プロセッサと協働して動作するように構成してもよい。
【0050】
次に、
図3を参照して、ポンプ管理装置200について説明する。
ポンプ管理装置200は、操作部210と、表示部220と、記憶部230と、データベース240と、ポンプ用通信部250と、通信事業者用通信部260と、制御部270とを備える。
【0051】
操作部210は、キーボードやマウスなどであって、オペレータからの要求や指示を受け付け、これを制御部270に伝達する。
表示部220は、液晶パネルや有機ELパネル、7セグメントLED、LEDランプなどのデバイスを用いた表示装置であって、制御部270から与えられる情報をオペレータに対して視覚的に示すものである。
【0052】
記憶部230は、SDRAM、NANDフラッシュメモリやEPROMなどの半導体メモリを用いたものであって、制御部270の制御プログラムや制御データなどを記憶する。
【0053】
データベース240は、記憶部230よりも相対的に記憶容量の大きい記憶装置であって、半導体メモリやHDD(Hard Disk Drive)などの記憶媒体を備え、ポンプ装置100から得た動作ログを保存するために用いられる。
【0054】
またデータベース240は、加入者情報記憶部および基準情報記憶部の一例であって、例えば、ポンプ装置100の識別情報に対応付けて、上記動作ログを記憶するとともに、通信管理テーブルとして、上記識別情報に対応付けて、そのポンプ装置100の通信部130が搭載するSIMが記憶する加入者識別情報、現在の通信属性、通信ができなくなった場合に設定する通信属性、通信ができなくなったことを判定する基準を示す判定基準情報を対応付けて記憶する。
【0055】
なお、判定基準情報は、例えば、予定された定期通知のタイミング(時刻)と、通信ができなくなったことを判定するための閾値(回数)を含み、ポンプ装置100毎に設定される。すなわち、定期通知のタイミング(時刻)は、ポンプ装置100-1~100-n毎に、任意に設定することが可能である。
【0056】
定期通知のタイミングの例としては、1日あたり1~2回程度の周期を想定する。すなわち、24時間、あるいは12時間に1回程度の通知周知を想定する。なお、この通知周期は、例であり、限定されるものではない。
【0057】
またポンプ管理装置200の処理負荷を分散するために、ポンプ装置100-1~100-n毎に定期通知のタイミング(時刻)を分散して設定することが好ましい。
【0058】
ポンプ用通信部250は、ゲートウェイ装置GWおよび移動通信網NW1を通じてポンプ装置100と通信する。
通信事業者用通信部260は、通信網NW2を通じて、回線監視サーバ300や通信管理サーバ400と通信する。
【0059】
制御部270は、プロセッサやメモリを備える。メモリには、記憶部230から読み込んだ制御プログラムや制御データが記憶され、プロセッサが上記制御プログラムを実行して上記制御データにしたがって、種々の制御や処理を行う。
【0060】
なお、制御部270は、検出部、変更部、障害検出部、通知制御部の一例であるとともに、現在の時刻を計時する時計機能を備える。
【0061】
上記の制御や処理において制御部270は、オペレータからの指示を受け付け、その指示にしたがって当該ポンプ管理装置200の各部を統括して制御し、例えば、ポンプ情報収集制御や、通信監視処理を行う。
【0062】
ポンプ情報収集制御では、ポンプ装置100で実行される定期通知処理によって通知される動作ログを受信し、これをポンプ装置100毎に集計して、データベース240に記録する。
【0063】
通信監視処理では、ポンプ装置100との間で行われる通信を監視し、例えば、通信が行えない場合に、そのポンプ装置100が備える通信部130のSIMについて、通信事業者に対して通信属性の変更を申請する処理を行う。詳細については、後に
図5を参照して説明する。
【0064】
次に、上記構成のポンプ管理システムの動作について説明する。以下の説明では特に、ポンプ管理装置200に向けたポンプ装置100による定期通知処理と、ポンプ管理装置200における通信監視処理について説明し、ポンプ装置100における給水のためのポンピングのメカニズムや動作についての説明は省略する。
【0065】
まず、
図4を参照して、ポンプ装置100による定期通知処理について説明する。この定期通知処理は、制御部180によってなされる。
図4は、上記定期通知処理のフローチャートであって、この処理は、制御盤100cの操作部140内に設けられた、当該ポンプ装置100の主電源スイッチがONされると開始される。
【0066】
ステップS401において制御部180は、通信部130によって受信される情報をチェックし、ポンプ管理装置200から、通信属性を強制変更する通知を受けた(あるいは、受けていた)か否かを判定する。ここで、通信属性を強制変更する通知を受けた(あるいは、受けていた)場合には、ステップS402に移行し、一方、受けていない場合には、ステップS403に移行する。
【0067】
ここでいう強制変更とは、ポンプ管理装置200側の判断で、通信属性を変更することを決定したことを意味し、上記通知は、まもなく通信属性が「開通」から「休止」に変更される予定にあることを通知するものである。このため、上記通知を受けた後、所定時間が経過した後に、通信属性の変更がポンプ管理装置200で行われる。なお、上記通知に、変更後の通信属性を示す情報(通信属性識別情報)を含ませるようにしてもよい。
【0068】
ステップS402において制御部180は、表示部120を制御して、通信属性が強制的に「休止」に変更されたことを意味する表示を行い、ステップS403に移行する。なお、上記通知を受けた時点では、通信属性はまだ「開通」であるため、ステップS402に移行してから、所定の時間が経過した後に通信を行い、通信ができないことを確認した場合に、通信属性が強制的に「休止」に変更されたことを意味する表示を行うようにしてもよい。
【0069】
ステップS403において制御部180は、操作部140を通じて、作業員から通信機能を停止させる指示を受けたか否かを判定する。ここで、通信機能を停止させる指示を受けた場合には、ステップS413に移行し、一方、上記指示を受けていない場合には、ステップS404に移行する。
【0070】
なお、作業員が通信機能を停止させる指示を行う場合の例として、ポンプ装置100の定期メンテナンス、ポンプ装置100の撤去や交換、通信機能のみの使用停止などが考えられる。いずれも、通信機能の一時的な停止、あるいは、恒久的な停止を行うためのものである。
【0071】
ステップS404において制御部180は、時刻情報と、記憶部150に記憶されるスケジュール情報に基づいて、定期通知のタイミングが到来したか否かを判定する。ここで、定期通知のタイミングが到来した場合には、ステップS405に移行し、一方、上記タイミングが到来していない場合には、ステップS401に移行する。
【0072】
ステップS405において制御部180は、各種センサ(漏水センサ171、圧力センサ172、浸水センサ173)などからの検出結果、すなわちポンプ装置100の運用状態を示す情報を検出・収集し、ステップS406に移行する。
【0073】
ステップS406において制御部180は、ステップS405で検出・収集した情報を、検出した時刻に対応付けて動作ログとして記憶部150に記録し、ステップS407に移行する。
【0074】
ステップS407において制御部180は、通信部130を制御して、ステップS406で記憶部150に記録した動作ログを定期通知としてポンプ管理装置200に送信し、ステップS408に移行する。
【0075】
なお、ステップS407に移行した時点で、送信が完了していないことを示す未送信フラグが付与された動作ログ(過去に送信できなかった未送信の動作ログ)がある場合には、その動作ログについても、このタイミングで改めて送信を試みる送信リトライを行う。
【0076】
ステップS408において制御部180は、動作ログの通知が完了したか否かを判定する。ここで、上記通知が完了した場合には、ステップS409に移行し、上記通知が完了しなかった場合(通知失敗の場合)には、ステップS411に移行する。
【0077】
ステップS409において制御部180は、送信した動作ログに対して、通知完了(送信済み)を示す送信済みフラグを付与して記憶部150に記録し、ステップS410に移行する。
【0078】
ステップS410において制御部180は、表示部120にエラー表示があれば、それを消灯して、ステップS401に移行する。なお、このタイミングで、エラー表示がない場合には、そのままステップS401に移行する。
【0079】
ステップS411において制御部180は、通知が完了しなかった、すなわち、通知が失敗した動作ログに対して、通知失敗(未送信)を示す未送信フラグを付与して記憶部150に記録し、ステップS412に移行する。
【0080】
ステップS412において制御部180は、表示部120を制御して、動作ログの送信など、ポンプ管理装置200との通信が失敗した旨を示すエラー表示を行い、ステップS401に移行する。なお、このエラー表示は、通信ができないことにより、通信属性がポンプ管理装置200にて、これから「休止」に変更される可能性、あるいはすでに「休止」に変更された可能性があることを意味する。
【0081】
ステップS413において制御部180は、通信部130を制御して、不通予定通知をポンプ管理装置200に送信し、ステップS414に移行する。なお、不通予定通知は、当該ポンプ装置100との通信が行えなくなることを予告するものである。
【0082】
ステップS414において制御部180は、不通予定通知が完了したか否かを判定する。ここで、上記通知が完了した場合には、ステップS415に移行し、上記通知が完了しなかった場合(通知失敗の場合)には、ステップS412に移行する。
【0083】
ステップS415において制御部180は、表示部120を制御して、通信属性をポンプ装置100側から任意に「休止」に変更した旨を示す表示を行い、当該処理を終了する。
【0084】
次に、
図5を参照して、ポンプ管理装置200による通信監視処理について説明する。この通信監視処理は、制御部270によってなされる。
図5に示すフローチャートは、継続的に実行される。
【0085】
ステップS501において制御部270は、ポンプ用通信部250を制御して、ポンプ装置100からの定期通知の受信を開始し、ステップS502に移行する。
【0086】
ステップS502において制御部270は、ポンプ用通信部250がポンプ装置100から定期通知を受信したか否かを判定する。ここで、定期通知を受信した場合には、ステップS503に移行し、一方、定期通知を受信していない場合には、ステップS504に移行する。なお、上記定期通知は、前述した
図4のステップS407で送信された定期通知(動作ログ)である。
【0087】
ステップS503において制御部270は、ポンプ用通信部250がポンプ装置100から受信した定期通知(動作ログ)をデータベース240に記録し、ステップS502に移行する。なお、動作ログは、ポンプ装置100-1~100-n毎に集計して記録される。
【0088】
ステップS504において制御部270は、ポンプ用通信部250がポンプ装置100から不通予定通知を受信したか否かを判定する。ここで、不通予定通知を受信した場合には、ステップS508に移行し、一方、不通予定通知を受信していない場合には、ステップS505に移行する。なお、上記不通予定通知は、前述した
図4のステップS413で送信された不通予定通知である。
【0089】
ステップS505において制御部270は、データベース240が記憶するポンプ装置100毎の動作ログの記録の有無に基づいて、ポンプ装置100毎に、通信ができない状態の可能性があるか否かを判定する。ここで、通信ができない状態の可能性があると判定した場合には、ステップS506に移行し、一方、通信ができる状態にあると判定した場合には、ステップS502に移行する。
【0090】
より具体的には、制御部270は、データベース240に記録された動作ログ、現在の時刻およびデータベース240の判定基準情報を参照し、(ステップS407による)定期通知が受信できていない回数(予定された動作ログが記録されていない回数)が、閾値を超えている場合に、該当するポンプ装置100が通信できない状態の可能性があると判定する。
【0091】
ステップS506において制御部270は、通信事業者用通信部260を制御して、回線監視サーバ300と通信し、移動通信網NW1に関わる通信サービスの障害発生についての情報(以下、障害発生情報と称する)を取得する。そして制御部270は、上記障害発生情報に基づいて、ポンプ装置100毎に、通信事業者が提供する通信サービスに障害が発生しているか否かを判定する。
【0092】
ここで、通信サービスに障害が発生している場合には、ステップS502に移行し、一方、上記障害が発生していない場合には、該当するポンプ装置100を特定し、ステップS507に移行する。すなわち、通信サービスに障害が発生していないにもかかわらず、ポンプ装置100から定期通知が受信できない場合に、ステップS507に移行し、それ以外の場合には、再びステップS502に移行して、通信サービスの障害以外の理由で、ポンプ装置100が通信できない状況の発生(予定も含む)を監視する。
【0093】
ステップS507において制御部270は、ポンプ用通信部250を制御して、ステップS506で特定したポンプ装置100に対して、通信属性を強制変更する旨の通知を行い、ステップS508に移行する。
【0094】
なお、この通知は、ポンプ装置100において、前述した
図4のステップS401で受信されるものである。ただし、すでに、ポンプ管理装置200とポンプ装置100との間で通信できない状態に陥っている場合には、上記通知は、ポンプ装置100には到達しないことはいうまでもない。
【0095】
ステップS508において制御部270は、ステップS506で特定したポンプ装置100について、データベース240に記録される通信管理テーブルを参照し、通信不可時に設定する通信属性を読み出し、ステップS509に移行する。
【0096】
ステップS509において制御部270は、通信事業者用通信部260を制御して、通信管理サーバ400と通信し、ステップS506で特定したポンプ装置100について、ステップS508で読み出した通信属性に変更する申請(要請)を行い、ステップS502に移行する。
【0097】
より具体的には、制御部270は、ステップS506で特定したポンプ装置100の通信部130のSIM(加入者識別情報)と、「休止」を示す通信属性の識別情報を対応付けて、通信管理サーバ400に通知する。
【0098】
この申請(要請)を受けた通信管理サーバ400は、通知された加入者識別情報の加入者に対して、通信属性を「休止」にする設定を行い、サービスを休止する。これにより、ステップS506で特定したポンプ装置100について、サービスの利用料金が抑制される。
【0099】
以上のように本実施形態では、ポンプ管理装置200は、ポンプ装置100と通信が行えない場合に、通信事業者(通信管理サーバ400)に対して上記ポンプ装置100の通信属性を変更するようにしている。
【0100】
したがって、上記ポンプ管理装置200によれば、なんらかの事情(例えば、災害など)で復旧に時間がかかるような状態や、設置された環境の変化で、通信が行えない状態にポンプ装置100が陥ったとしても、ポンプ装置100の通信属性を例えば「休止」に変更して、不要な通信料金の発生を抑制することができる。
【0101】
例えば、災害の場合には、多数のポンプ装置100が同時に通信ができない状態に陥り、復旧作業に取りかかれるまでに時間を要する可能性がある。このような場合にも、早期に通信属性の変更ができるので、利便性が高い。
【0102】
またポンプ装置100と通信が行えない状態は、ポンプ装置100からの定期的な動作ログの通知を監視し、ポンプ装置100から能動的な不通予定通知を受信することで、ポンプ管理装置200は認識することができる。
【0103】
なお、ポンプ装置100は、メンテナンスや撤去、交換、通信機能のみの使用停止などの理由で、作業員の任意の操作により、ポンプ管理装置200に通信機能の停止を指示(不通予定通知)することができる。
【0104】
またポンプ管理装置200は、回線監視サーバ300からサービスや移動通信網NW1などに生じた障害についての情報を取得し、ポンプ装置100と通信が行えない場合でも、上記障害が発生した場合には、通信属性を変更しないようにしている。このため、通信事業者のサービスやネットワークなどの一時的な障害に原因の可能性がある場合には、通信属性を変更することを防止できる。
【0105】
またポンプ管理装置200は、通信属性を変更する場合には、通信がすでに行えない可能性があっても、通信属性の変更を予告する通知を行うようにしている。そして、この予告を受けたポンプ装置100は、通信属性が強制的に変更される旨を表示により示すようにしている。
【0106】
このため、ポンプ装置100の通信機能が正常に運用できる場合には、上記表示がなされるので、作業員は、通信機能が正常であるにも関わらず、ポンプ管理装置200側の判断で強制的にポンプ装置100の通信属性が変更されていることを認識することができる。
【0107】
またポンプ装置100は、動作ログの定期的な通知が失敗した場合には、その旨を表示するようにしている。このため、この表示を見た作業員は、上記ポンプ装置100の動作ログが通知できる状態にないことに加えて、ポンプ管理装置200によって既に通信属性が変更されている可能性があることを認識することができる。
【0108】
なお、この発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また上記実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって種々の発明を形成できる。また例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除した構成も考えられる。さらに、異なる実施形態に記載した構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0109】
例えば、上記実施形態では、ポンプ管理装置200は、ポンプ装置100と通信する通信手段としてポンプ用通信部250を備えるとともに、通信事業者の回線監視サーバ300や通信管理サーバ400と通信する通信手段として通信事業者用通信部260を備えるようにした。
【0110】
これに代わって例えば、ポンプ管理装置200が1つの通信部のみを備えて、この通信部を用いて、ポンプ装置100、回線監視サーバ300および通信管理サーバ400と通信するようにしてもよい。
その他、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を施しても同様に実施可能であることはいうまでもない。
【符号の説明】
【0111】
100,100-1~100-n…ポンプ装置、100c…制御盤、100p…ポンプ部、110…電源回路、111…蓄電池、120…表示部、130…通信部、140…操作部、150…記憶部、160…通信コネクタ、170…センサインタフェース、171…漏水センサ、172…圧力センサ、173…浸水センサ、174…流量センサ、180…制御部、200…ポンプ管理装置、210…操作部、220…表示部、230…記憶部、240…データベース、250…ポンプ用通信部、260…通信事業者用通信部、270…制御部、300…回線監視サーバ、400…通信管理サーバ、NW1…移動通信網、NW2…通信網。