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特許7563805水平間隔及び垂直間隔にて配置される複数のアンテナを含むレーダー装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】水平間隔及び垂直間隔にて配置される複数のアンテナを含むレーダー装置
(51)【国際特許分類】
   G01S 7/02 20060101AFI20241001BHJP
   H01Q 21/06 20060101ALI20241001BHJP
【FI】
G01S7/02 218
H01Q21/06
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023538758
(86)(22)【出願日】2020-12-29
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2024-01-12
(86)【国際出願番号】 KR2020019294
(87)【国際公開番号】W WO2022145513
(87)【国際公開日】2022-07-07
【審査請求日】2023-06-22
(31)【優先権主張番号】10-2020-0184677
(32)【優先日】2020-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】520107984
【氏名又は名称】ビットセンシング インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100087398
【弁理士】
【氏名又は名称】水野 勝文
(74)【代理人】
【識別番号】100128783
【弁理士】
【氏名又は名称】井出 真
(74)【代理人】
【識別番号】100128473
【弁理士】
【氏名又は名称】須澤 洋
(74)【代理人】
【識別番号】100160886
【弁理士】
【氏名又は名称】久松 洋輔
(72)【発明者】
【氏名】イ,ジェ ウン
(72)【発明者】
【氏名】イム,ヘ スン
【審査官】藤田 都志行
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-153871(JP,A)
【文献】特開2020-153869(JP,A)
【文献】特開2018-170571(JP,A)
【文献】特表2017-521683(JP,A)
【文献】特開2015-042962(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第111175703(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G01S 7/00- 7/42
G01S 13/00-13/95
H01Q 21/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーダー装置において、
第1の水平間隔及び第1の垂直間隔に基づいて、対角線の方向に配置される複数の送信アンテナを含む送信アンテナ部と、
前記第1の水平間隔に基づいて配置される複数の受信アンテナを含む第1の受信アンテナグループ及び、前記第1の水平間隔に基づいて配置される複数の受信アンテナを含む第2の受信アンテナグループを含む受信アンテナ部と、
前記送信アンテナ部を通じて送信信号を送信し、前記受信アンテナ部を通じて対象体から反射された反射信号を受信する送受信部と、
前記受信された反射信号を処理して前記対象体に関する情報を導出する処理部と、
を含み、
前記第1の受信アンテナグループに含まれる少なくとも1つの前記受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナグループに含まれる少なくとも1つの前記受信アンテナは交互に配置されており
前記送信アンテナ部は、少なくとも2つ以上の送信アンテナグループを含み、各送信アンテナグループは、前記第1の水平間隔及び前記第1の垂直間隔に基づいて、対角線の方向に配置される複数の送信アンテナを含み、前記少なくとも2つ以上の送信アンテナグループに属した各グループは、前記受信アンテナ部に含まれる受信アンテナの個数及び前記第1の水平間隔に基づいて、互いに間隔を置いて配置される、レーダー装置。
【請求項2】
前記少なくとも2つ以上の送信アンテナグループは、誤差補償定数にさらに基づいて、互いに間隔を置いて配置され、
前記誤差補償定数は、0以上の定数である、請求項に記載のレーダー装置。
【請求項3】
前記誤差補償定数が前記受信アンテナ部に含まれる受信アンテナの個数及び前記送信アンテナ部に含まれる送信アンテナの個数に基づいて決定される臨界値以上の偶数である場合、
互いに異なる送信アンテナグループに含まれる少なくとも2つの送信アンテナ間の位置がオーバーラップされる、請求項に記載のレーダー装置。
【請求項4】
前記処理部は、前記オーバーラップされた少なくとも2つの送信アンテナに対応して受信された信号に基づいて、前記受信された反射信号に対する誤差補償を行う、請求項に記載のレーダー装置。
【請求項5】
前記第1の受信アンテナグループに含まれる1つの受信アンテナと前記第2の受信アンテナグループに含まれる1つの受信アンテナは、第2の水平間隔にて互いに隣接するように配置される、請求項1に記載のレーダー装置。
【請求項6】
前記第1の水平間隔は、前記第2の水平間隔の少なくとも2倍以上の値である、請求項に記載のレーダー装置。
【請求項7】
前記第1の受信アンテナグループに含まれる1つの受信アンテナと、前記第2の受信アンテナグループに含まれる1つの受信アンテナは、互いに隣接するように配置され、第2の垂直間隔に基づいて垂直の段差を形成するように配置される、請求項1に記載のレーダー装置。
【請求項8】
レーダー装置において、
第1の水平間隔及び第1の垂直間隔に基づいて、対角線の方向に配置される複数の送信アンテナを含む送信アンテナ部と、
前記第1の水平間隔に基づいて配置される複数の受信アンテナを含む第1の受信アンテナグループ及び、前記第1の水平間隔に基づいて配置される複数の受信アンテナを含む第2の受信アンテナグループを含む受信アンテナ部と、
前記送信アンテナ部を通じて送信信号を送信し、前記受信アンテナ部を通じて対象体から反射された反射信号を受信する送受信部と、
前記受信された反射信号を処理して前記対象体に関する情報を導出する処理部と、
を含み、
前記第1の受信アンテナグループに含まれる少なくとも1つの前記受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナグループに含まれる少なくとも1つの前記受信アンテナは交互に配置されており、
前記第1の受信アンテナグループに含まれる1つの受信アンテナと、前記第2の受信アンテナグループに含まれる1つの受信アンテナは、互いに隣接するように配置され、第2の垂直間隔に基づいて垂直の段差を形成するように配置され、
前記第1の垂直間隔は、前記第2の垂直間隔の少なくとも2倍以上の値である、レーダー装置。
【請求項9】
レーダー装置において、
第1の水平間隔及び第1の垂直間隔に基づいて、対角線の方向に配置される複数の送信アンテナを含む送信アンテナ部と、
前記第1の水平間隔に基づいて配置される複数の受信アンテナを含む第1の受信アンテナグループ及び、前記第1の水平間隔に基づいて配置される複数の受信アンテナを含む第2の受信アンテナグループを含む受信アンテナ部と、
前記送信アンテナ部を通じて送信信号を送信し、前記受信アンテナ部を通じて対象体から反射された反射信号を受信する送受信部と、
前記受信された反射信号を処理して前記対象体に関する情報を導出する処理部と、
を含み、
前記第1の受信アンテナグループに含まれる少なくとも1つの前記受信アンテナ及び前記第2の受信アンテナグループに含まれる少なくとも1つの前記受信アンテナは交互に配置されており、
前記第1の受信アンテナグループに含まれる何れか1つの受信アンテナの下位グループは、前記第2の受信アンテナグループに含まれる何れか1つの受信アンテナの下位グループと互いに交互に配置されて第1の群集を形成し、
前記第1の受信アンテナグループに含まれる他の1つの受信アンテナの下位グループは、前記第2の受信アンテナグループに含まれる他の1つの受信アンテナの下位グループと互いに交互に配置されて第2の群集を形成し、
前記第1の群集に含まれる受信アンテナ及び前記第2の群集に含まれる受信アンテナは、前記受信アンテナ部に含まれる受信アンテナの個数、誤差補償定数、及び前記第1の水平間隔に基づいて、互いに間隔を置いて配置される、レーダー装置。
【請求項10】
前記第1の群集に含まれる受信アンテナ及び前記第2の群集に含まれる受信アンテナは、間隔補償定数にさらに基づいて、互いに間隔を置いて配置される、請求項に記載のレーダー装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水平間隔及び垂直間隔にて配置される複数のアンテナを含むレーダー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、レーダー装置は、電波の送受信を通じて、標的装置の距離、速度、及び角度の探知や追跡のために、高解像度の角度分解能を有するべきである。
【0003】
従来の自動車で使われていたレーダー装置は、自動車の走行方向へ方位角(azimuth)軸と並ぶようにアンテナアレイが配列されていて、道路上に位置した対象物に対する角度を推定することができた。しかし、方位角軸にアンテナアレイが並ぶように配列されていれば、標高(elevation)方向に対する対象物の角度の検出が不可である。
【0004】
最近、標高方向に関する情報抽出のため、レーダー装置に水平方向に対するアンテナ、及び垂直方向に対するアンテナを追加に配列することで垂直角度を検出するアンテナパターンが用いられている。
【0005】
しかし、水平角度及び垂直角度の検出を別途に行う場合、同一距離及び同一速度上に多数の対象物が存在する場合、垂直角度及び水平角度の区分が曖昧であるとの問題がある(図1aを参照)。
【0006】
このような問題を解決するためには、レーダー装置に2次元のアレイアンテナ配列(planar array)を構成して、垂直角度及び水平角度を同時に抽出しなければならない。
【0007】
既存に具現されていた2次元のアレイアンテナ配列の場合、送信アンテナ及び受信アンテナが一体型になっているTRモジュールを用いるのが一般的であった(図1bを参照)。しかし、このようなTRモデルは、高価のハードウェアリソースが必要であり、自動車に割り当てられた77GHzの高周波上では現在、具現が不可である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】韓国公開特許公報第2019-0058072号(2019年5月29日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためのものであって、複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナの効率的な配置を通じて、中長距離及び近距離の感知時に、水平及び垂直方向への角度分解能を向上させることができるレーダー装置を提供する。但し、本実施例が達成しようとする技術的課題は、上述の技術的課題に限定されるものではなく、また他の技術的課題が存在し得る。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上述した技術的課題を解決するための技術的手段として、本発明の第1の側面によるレーダー装置は、第1の水平間隔及び第1の垂直間隔に基づいて、対角線の方向に配置される複数の送信アンテナを含む送信アンテナ部と、前記第1の水平間隔に基づいて配置される第1の受信アンテナグループ及び第2の受信アンテナグループを含む受信アンテナ部と、前記送信アンテナ部を通じて送信信号を送信し、前記受信アンテナ部を通じて対象体から反射された反射信号を受信する送受信部と、前記受信された反射信号を処理して前記対象体に関する情報を導出する処理部と、を含むことができる。
【0011】
本発明の第2の側面によるレーダー装置は、第1の水平間隔に基づいて配置される第1の送信アンテナグループ及び第2の送信アンテナグループを含む送信アンテナ部と、前記第1の水平間隔及び第1の垂直間隔に基づいて、対角線の方向に配置される複数の受信アンテナを含む受信アンテナ部と、前記送信アンテナ部を通じて送信信号を送信し、前記受信アンテナ部を通じて対象体から反射された反射信号を受信する送受信部と、前記受信された反射信号を処理して前記対象体に関する情報を導出する処理部と、を含むことができる。
【0012】
上述した課題を解決するための手段は、単なる例示であり、本発明を制限する意図で解釈されてはならない。上述した例示的な実施例の他にも、図面及び発明の詳細な説明に記載された追加の実施例が存在し得る。
【発明の効果】
【0013】
上述した本発明の課題を解決するための手段の何れか1つによると、本発明は、複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナの効率的な配置を通じて、中長距離及び近距離の感知時、水平及び垂直方向への角度分解能を向上させることができる。
【0014】
なお、本発明は、複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナが水平間隔及び垂直間隔にて水平の段差及び垂直の段差を有するように配置することで、水平方向及び垂直方向に物体情報を精密に感知できるような効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1a】従来のレーダー装置に関する問題点を説明するための図である。
図1b】従来のレーダー装置に関する問題点を説明するための図である。
図2】本発明の一実施例に係る、レーダー装置に対するブロック構成図である。
図3a】本発明の一実施例に係る、レーダー装置に含まれたアンテナの配列構成及び平面(planar)アレイを示す実施例である。
図3b】本発明の一実施例に係る、レーダー装置に含まれたアンテナの配列構成及び平面アレイを示す実施例である。
図3c】本発明の一実施例に係る、レーダー装置に含まれたアンテナの配列構成及び平面アレイを示す実施例である。
図4a】本発明の一実施例に係る、誤差補償定数によるアンテナの配列構成の例示図である。
図4b】本発明の一実施例に係る、誤差補償定数によるアンテナの配列構成の例示図である。
図4c】本発明の一実施例に係る、誤差補償定数によるアンテナの配列構成の例示図である。
図5a】本発明の一実施例に係る、レーダー装置の信号波形及び垂直感知の結果を示す図である。
図5b】本発明の一実施例に係る、レーダー装置の信号波形及び垂直感知の結果を示す図である。
図6a】本発明の一実施例に係る、図3aのアンテナの配列構成による等価状態を示す図である。
図6b】本発明の一実施例に係る、図3aのアンテナの配列構成による等価状態を示す図である。
図7a】本発明の他の実施例に係る、レーダー装置に含まれたアンテナの配列構成及びアンテナの配列構成による等価状態を示す図である。
図7b】本発明の他の実施例に係る、レーダー装置に含まれたアンテナの配列構成及びアンテナの配列構成による等価状態を示す図である。
図7c】本発明の他の実施例に係る、レーダー装置に含まれたアンテナの配列構成及びアンテナの配列構成による等価状態を示す図である。
図8a】本発明の他の実施例に係る、レーダー装置に含まれたアンテナの配列構成、平面(planar)アレイ及びアンテナの配列構成による等価状態を示す図である。
図8b】本発明の他の実施例に係る、レーダー装置に含まれたアンテナの配列構成、平面アレイ及びアンテナの配列構成による等価状態を示す図である。
図8c】本発明の他の実施例に係る、レーダー装置に含まれたアンテナの配列構成、平面アレイ及びアンテナの配列構成による等価状態を示す図である。
図8d】本発明の他の実施例に係る、レーダー装置に含まれたアンテナの配列構成、平面アレイ及びアンテナの配列構成による等価状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下では、添付した図面を参照しながら、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できるように本発明の具現例及び実施例を詳しく説明する。ところが、本発明は様々な異なる形態に具現されることができ、ここで説明する実施例に限定されるものではない。そして、図面において、本発明を明確に説明するために、説明とは関係ない部分は省略しており、明細書全体に亘って類似した部分に対しては類似した図面符号を付けている。
【0017】
本発明の明細書全体において、ある部分が他の部分と「連結」されているという場合、これは「直接的に連結」されている場合だけでなく、その中間に他の素子を挟んで「電気的に連結」されている場合も含む。なお、ある部分が、ある構成要素を「含む」という場合、「含む」という場合、これは、特に反対の記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。
【0018】
本明細書において「部」とは、ハードウェアにより実現されるユニット(unit)、ソフトウェアにより実現されるユニット、両方を用いて実現されるユニットを含む。また、1つのユニットが2つ以上のハードウェアを用いて実現されても良く、2つ以上のユニットが1つのハードウェアにより実現されても良い。
【0019】
本明細書において、端末又はデバイスが行うと記述された動作や機能のうち一部は、当該端末又はデバイスと連結されたサーバにおいて代わりに行われても良い。それと同様に、サーバが行うと記述された動作や機能のうち一部も、当該サーバと連結された端末又はデバイスにおいて行われても良い。
【0020】
以下、添付の構成図または処理フローチャートを参考しながら、本発明の実施のための具体的な内容について説明する。
【0021】
図2は、本発明の一実施例に係る、レーダー装置200に対するブロック構成図である。図2に示すように、レーダー装置200は、送信アンテナ部210、受信アンテナ部220、送受信部230及び処理部240を含むことができる。
【0022】
レーダー装置200は、車の特定の位置に装着され、送信アンテナ部210を通じて送信信号を送信した後、車の周辺にある対象体に反射して戻って来る受信信号を、受信アンテナ部220を通じて受信することで、対象体の存在有無、位置、方向、速度、またはサイズなどを感知することができる。
【0023】
レーダー装置200は、感知された対象体の感知結果を、前方の車に対する衝突防止のために、または安全な車線変更のために用いることで、車システムを正確に制御することができる。
【0024】
送信アンテナ部210は、対象体の感知のために、送信信号を送信するための複数の送信アンテナを含むことができる。
【0025】
送信アンテナ部210は、少なくとも2つ以上の送信アンテナグループを含むことができる。ここで、各送信アンテナグループは、第1の水平間隔及び第1の垂直間隔にて、または第1の水平間隔及び第1の垂直間隔に基づいて、対角線の方向に配置される複数の送信アンテナを含むことができる。例えば、第1の水平間隔は2*Aであり、第1の垂直間隔は2*Bであり得る。ここで、AとBは、互いに同じ値(例えば、AとBは0.5ラムダ)に設定されることができる。
【0026】
少なくとも2つ以上の送信アンテナグループに属した各グループは、受信アンテナ部220に含まれた受信アンテナの個数及び第1の水平間隔に基づいて、互いに間隔を置いて配置され得る。少なくとも2つ以上の送信アンテナグループは、誤差補償定数(例えば、自然数)にさらに基づいて、互いに間隔を置いて配置されることができる。例えば、送信アンテナグループ間の間隔は、[式1]に基づいて計算可能である。
【0027】
[式1]
送信アンテナグループ間の間隔=(N-K)*A
【0028】
ここで、Nは、受信アンテナ部220に含まれた受信アンテナの個数であり、Kは、誤差補償定数であり、Aは、第1の水平間隔/2である。
【0029】
図3aは、レーダー装置200に含まれたアンテナ装置の複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナの配列構成の第1の例を示す例示図であり、図3cは、レーダー装置200に含まれたアンテナ装置の複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナの配列構成の第2の例を示す例示図である。
【0030】
図3aに示すように、送信アンテナ部210は、第1の水平間隔2*A及び第1の垂直間隔2*Bにて対角線の方向に配置されている第1の送信アンテナグループTx1及び第2の送信アンテナグループTx2を含むことができる。ここで、第1の送信アンテナグループTx1及び第2の送信アンテナグループTx2は、受信アンテナRx1、Rx2の個数及び第1の水平間隔に基づいて、互いに間隔を置いて配置され得る。
【0031】
図3cに示すように、送信アンテナ部210は、第1の水平間隔2*A及び第1の垂直間隔2*Bにて対角線の方向に配置されている複数の送信アンテナグループTx1、Tx2、...、TxNから構成されることができる。ここで、複数の送信アンテナグループTx1、Tx2、...、TxNの各々は、受信アンテナRx1、Rx2の個数及び第1の水平間隔に基づいて、互いに間隔を置いて配置されることができる。
【0032】
図3aに示すように、受信アンテナRx1、Rx2の個数及び第1の水平間隔に基づいて、第1の送信アンテナグループTx1及び第2の送信アンテナグループTx2が互いに間隔を置いて配置される場合、図3cに比べて水平分解能は半分に低下され、垂直分解能は2倍向上することができる。
【0033】
図3cに示すように、受信アンテナRx1、Rx2の個数及び第1の水平間隔に基づいて、複数の送信アンテナグループTx1、Tx2、...、TxNが互いに間隔を置いて配置される場合、図3aに比べて水平分解能が2倍向上され、垂直分解能は半分に性能が低下されることができる。
【0034】
このように、水平方向及び垂直方向に対するレーダー装置200のアンテナ空間のサイズ変化(図3a及び図3cを参照)を通じて、水平分解能及び垂直分解能を調整することができる。
【0035】
受信アンテナ部220は、送信アンテナ部210から送信された送信信号が、周辺にある対象体により反射されて帰って来る受信信号を受信するための複数の受信アンテナを含むことができる。
【0036】
受信アンテナ部220は、第1の水平間隔にて、または第1の水平間隔に基づいて水平方向に並ぶように配置される第1の受信アンテナグループ及び第2の受信アンテナグループを含むことができる。すなわち、第1の受信アンテナグループに含まれた複数の受信アンテナは、水平方向に第1の水平間隔だけ離れて配列され、受信アンテナグループに含まれた複数の受信アンテナは、水平方向に第1の水平間隔だけ離れて配列され得る。
【0037】
図3a及び図3cに示すように、第1の受信アンテナグループRx1に含まれた少なくとも1つの受信アンテナ、及び第2の受信アンテナグループRx2に含まれた少なくとも1つの受信アンテナは、互いに交互に配置されることができる。すなわち、第1の受信アンテナグループRx1の受信アンテナと第2の受信アンテナグループRx2の受信アンテナの各々は、規則的にジグザグの形態に配置されることができる。
【0038】
例えば、受信アンテナ部220に含まれた複数の受信アンテナの個数が12個の場合、第1の受信アンテナグループRx1は6個の受信アンテナから構成され、第2の受信アンテナグループRx2は6個の受信アンテナから構成され得る。
【0039】
第1の受信アンテナグループRx1の1つの受信アンテナ及び第2の受信アンテナグループRx2の1つの受信アンテナは、互いに隣接するように配置され、水平方向に第2の水平間隔に基づいて配置されることができる。ここで、第2の水平間隔は、第1の水平間隔の少なくとも1/2倍以上の値であり得る。ここで、第2の水平間隔はAである。
【0040】
第1の受信アンテナグループRx1に含まれた複数の受信アンテナは、水平方向に第1の水平間隔だけ離れて配列され、受信アンテナグループRx2に含まれた複数の受信アンテナは、水平方向に第1の水平間隔だけ離れて配列されることができる。ここで、第1の水平間隔は第2の水平間隔の少なくとも2倍以上の値を有する。
【0041】
互いに隣接するように配置される第1の受信アンテナグループRx1の1つの受信アンテナ、及び第2の受信アンテナグループRx2の1つの受信アンテナは、互いに隣接するように配置され、第2の垂直間隔に基づいて垂直の段差を形成するように配置されることができる。ここで、第2の垂直間隔は、第1の垂直間隔の少なくとも1/2倍以上の値であり得る。ここで、第2の垂直間隔はBである。
【0042】
上述したようなレーダー装置200のアンテナ配列パターンを活用すれば、送信アンテナ部210及び受信アンテナ部220が互いに重なることなく配置可能になる。
【0043】
図3aに示すようなアンテナの配列構成を通じて、多重入出力(MIMO:Multiple Input and Multiple Output)の処理が行われば、図3bに示すような平面アンテナアレイの構成ができる。すなわち、図3aに示すようなアンテナ配列構成を用いて多重入出力の仮想アレイ(virtual array)を具現すれば、平面アンテナアレイを構成することができる。このような平面アンテナアレイの構成により、垂直方向及び水平方向に対する角度の検出を同時に行うことができる。
【0044】
図3bに示すように、平面アンテナアレイは、三角形の格子(triangle lattice)が連続した構造を有する。
【0045】
複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナを有するイメージング(imaging)レーダー装置の多重入出力を構成することにおいて、本発明のアンテナの配列構成に、ユニフォーム線形アレイ(Uniform linear array)を配置することで、サイドローブ(Side_lobe)のレベルを改善することができる。
【0046】
一方、誤差補償定数(式1のK)が受信アンテナ部220に含まれた受信アンテナの個数及び送信アンテナ部210に含まれた送信アンテナの個数に基づいて決定される臨界値以上の偶数である場合、互いに異なる送信アンテナグループに含まれた少なくとも2つの送信アンテナ間の位置がオーバーラップされ得る。
【0047】
例えば、図4aに示すように、受信アンテナ部220に含まれた受信アンテナの個数Nが16個であり、誤差補償定数Kが0に設定されれば、第1の送信アンテナグループTx1に含まれた複数の送信アンテナと、第2の送信アンテナグループTx2に含まれた複数のアンテナと、の間の位置はオーバーラップされない。
【0048】
図4bに示すように、受信アンテナ部220に含まれた受信アンテナの個数Nが16個であり、誤差補償定数Kが6に設定されれば、第1の送信アンテナグループTx1に含まれた1つの送信アンテナ、及び第2の送信アンテナグループTx2に含まれた1つの送信アンテナ間の位置がオーバーラップされる。
【0049】
図4cに示すように、受信アンテナ部220に含まれた受信アンテナの個数Nが16個であり、誤差補償定数Kが8に設定されれば、第1の送信アンテナグループTx1に含まれた2つの送信アンテナ、及び第2の送信アンテナグループTx2に含まれた2つの送信アンテナ間の位置(例えば、水平上で位置)がオーバーラップされる。
【0050】
図4b及び図4cに示すように、各送信アンテナグループにおける少なくとも2つの送信アンテナ間の位置をオーバーラップすることで、送信アンテナグループ別の送信信号に対応する反射信号に対する誤差が補償されることができる。ここで、オーバーラップされる2つの送信アンテナと対応して受信された信号は、物理的に同じポジションを有する信号に該当することができる。よって、該信号は、理論上に同位相を有するべきであるが、様々な外部環境要因によるノイズにより異なる値を有することができる。これにより、オーバーラップされる2つの送信アンテナと対応して受信された信号において誤差がない場合、同位相を有するという点を用いることで、誤差補償を行うことができる。例えば、2つの送信アンテナと対応して受信された各々の信号間の誤差補償定数(a=(基準になる送信アンテナとオーバーラップされる送信アンテナと対応して受信された信号の位相値)/(基準になる送信アンテナと対応して受信された信号の位相値)を導出し、導出された誤差補償定数を基準になる送信アンテナとオーバーラップされる送信アンテナが含まれたアンテナグループに適用することで、誤差の補償を行うことができる。
【0051】
送受信部230は、送信アンテナ部210を通じて送信信号を送信し、受信アンテナ部220を通じて対象体から反射された反射信号を受信することができる。例えば、図5aに示すように、送受信部120は、第1の送信方式(例えば、fast-chirp TDMA方式)を使って、送信アンテナ部210を通じて一定間隔にて送信信号を速く送信し、受信アンテナ部220を通じて対象体から反射された反射信号を受信することができる。
【0052】
処理部240は、対象体から反射された反射信号を処理して、対象体に関する情報を導出することができる。例えば、処理部240は、受信された反射信号を通じて対象体の高さ等のような垂直情報、及び対象体の幅等の水平情報を獲得することができる。例えば、図5bに示すように、処理部240は、反射された反射信号のサイズが最大である位置から、対象物の方位角及び標高方向に対する角度を推定することができる。
【0053】
仮想受信アンテナ形成部250は、処理部240により少なくとも2つ以上の送信アンテナグループを通じて多重入出力の処理を行う場合、受信アンテナ部220に含まれた複数の受信アンテナと同じ水平方向に、既に設定された水平間隔にて配置された仮想受信アンテナ部を形成することができる。
【0054】
例えば、第1の送信アンテナTx1及び第2の送信アンテナTx2を通じて、同じ送信信号が同時に送信されれば、送信信号に基づいて対象体から反射されて帰って来る受信信号を受信する受信アンテナの立場からは、同じ受信信号が空間的に水平方向に、既に設定された水平間隔(すなわち、第1の送信アンテナTx1及び第2の送信アンテナTx2間の離隔間隔N*A)だけ離隔された位置にシフトされて受信されることと同じ効果を有する。このようにシフトされた位置に生成された受信アンテナを、仮想受信アンテナVRxと表現することができる。
【0055】
すなわち、第1の受信アンテナRx1から既に設定された水平間隔だけ離隔された位置に第1の仮想受信アンテナVRx1が生成され、第2の受信アンテナRx2から既に設定された水平間隔だけ離隔された位置に第2の仮想受信アンテナVRx2が生成されることができる。
【0056】
この際、第1の受信アンテナRx1及び第2の受信アンテナRx2と同じ水平方向に形成された第1の仮想受信アンテナVRx1及び第2の仮想受信アンテナVRx2間に、第1の受信アンテナRx1及び第2の受信アンテナRx2と対応されるように、垂直間隔にて垂直の段差が形成されることができる。
【0057】
結果的に、受信端では、第1の受信アンテナRx1、第2の受信アンテナRx2、第1の仮想受信アンテナVRx1、及び第2の仮想受信アンテナVRx2が形成されることで、2倍の水平面積に拡張された拡張開口性能を確保することができ、これを通じて、中長距離の対象体の水平情報を精密に測定することができ、水平方向情報に対する分解能または解像度を向上させることができる。
【0058】
なお、本発明は、垂直の段差が形成されている複数の受信アンテナRx1、Rx2及び複数の仮想受信アンテナVRx1、VRx2を通じて対象体を感知し、位相差を用いて対象体の垂直角度を感知及び推定することができる。
【0059】
補間部260は、複数の受信アンテナ及び複数の仮想受信アンテナに多重入出力の仮想アレイ補間法(MIMO Virtual Array Interpolation)を適用して、複数の受信アンテナ及び複数の仮想受信アンテナに該当する水平面積及び垂直面積内に三角のラテックスの形態に配置されたアンテナパターンを構成することができる。補間部260は、複数の受信アンテナに多重入出力の仮想アレイ補間法を適用することで、制限された受信チャンネル数において最大の放射開口部を確保することができる。
【0060】
ここで、多重入出力の仮想アレイ補間法を用いることで、各送信アンテナ及び受信アンテナ間の空間的な相手距離及び実際に受信された受信信号を、2次元の高速フーリエ変換(FFT、Fast Fourier Transform)を行って、対象体の距離、速度の変化による周波数成分信号を抽出し、抽出された周波数成分信号から対象体の周波数に該当するパワー及び位相に関する情報を活用して、アンテナから実際に存在しない仮想アンテナのシグナルを類推することができる。
【0061】
図6aは、第1の送信アンテナグループTx1で1つの送信アンテナ、及び第2の送信アンテナグループTx2で1つの送信アンテナを通じて多重入出力の処理が行われる時に形成される仮想受信アンテナ部VRxを示す図である。
【0062】
図6bは、第1の送信アンテナグループTx1に含まれた複数の送信アンテナのうち、2個の送信アンテナを通じて多重入出力の処理が行われる時に形成される仮想受信アンテナ部VRxを示す図である。
【0063】
図7aは、レーダー装置200に含まれたアンテナ装置の複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナの配列構成の第3の例を示す例示図であり、図7bは、レーダー装置200に含まれたアンテナ装置の複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナの配列構成の第4の例を示す例示図であり、図7cは、図7bのアンテナ配列構成による等価状態を示す図である。
【0064】
図3aに該当するアンテナ配列構成の第1の例と、図7aに該当するアンテナ配列構成の第3の例は、互いに送信アンテナの配列と受信アンテナの配列との順序が狂った構成に該当する。すなわち、第1の例の送信アンテナの配列は、第3の例の受信アンテナの配列と、その形態が対応されることができ、第1の例の受信アンテナの配列は、第3の例の送信アンテナの配列と、その形態が対応されることができる。このように、本発明は、送信アンテナ側及び受信アンテナ側の何れにも用いられ得るアンテナ配列構成を提案している。よって、第3の例におけるアンテナ配列構成及び信号処理に対する動作は、第1の例で説明したアンテナ配列構成及び動作を参考することができ、そのように行われることができる。
【0065】
ここで、図7aは、図3aの送信アンテナ部210に含まれた複数の送信アンテナと受信アンテナ部220に含まれた複数の受信アンテナ間の配置を変更したアンテナ配列構造を示す図である。
【0066】
図7aに示すように、送信アンテナ部210は、第1の水平間隔に基づいて配置される第1の送信アンテナグループTx1及び第2の送信アンテナグループTx2を含むことができる。ここで、第1の送信アンテナグループTx1に含まれた送信アンテナ及び第2の送信アンテナグループTx2に含まれた送信アンテナが、互いに交互に間隔を置いて配置されることができる。
【0067】
互いに隣接するように配置される第1の送信アンテナグループTx1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナグループTx2の送信アンテナは、第2の水平間隔に基づいて配置されることができる。ここで、第2の水平間隔は第1の水平間隔の少なくとも1/2倍以上の値であることができる。
【0068】
互いに隣接するように配置される第1の送信アンテナグループTx1の送信アンテナ及び第2の送信アンテナグループTx2の送信アンテナは、第2の垂直間隔に基づいて垂直の段差を形成するように配置されることができる。
【0069】
受信アンテナ部220は、第1の水平間隔及び第1の垂直間隔に基づいて、対角線の方向に配置される第1の受信アンテナグループRx1及び第2の受信アンテナグループRx2を含むことができる。ここで、第1の水平間隔は、第2の水平間隔の少なくとも2倍以上の値であり、第1の垂直間隔は第2の垂直間隔の少なくとも2倍以上の値であり得る。
【0070】
図7bに示すように、送信アンテナ部210は、第1の水平間隔2*A及び第1の垂直間隔2*Bに基づいて、対角線の方向に配置されている第1の送信アンテナグループTx1及び第2の送信アンテナグループTx2から構成され得る。ここで、第1の送信アンテナグループTx1及び第2の送信アンテナグループTx2は、受信アンテナRx1、Rx2の個数及び第1の水平間隔に基づいて、互いに離隔して配置され得る。例えば、第1の送信アンテナグループTx1及び第2の送信アンテナグループTx2間の間隔は、[式2]に基づいて計算されることができる。
【0071】
[式2]
送信アンテナグループTx1、Tx2間の間隔=(N/2-K)*A
【0072】
ここで、Nは、受信アンテナ部220に含まれた受信アンテナの個数であり、Kは、誤差補償定数であり、Aは、第1の水平間隔/2である。
【0073】
受信アンテナ部220は、第1の受信アンテナグループRx1及び第2の受信アンテナグループRx2を含むことができる。具体的に、第1の受信アンテナグループRx1に含まれた何れか1つの受信アンテナの下位グループRx1_1は、第2の受信アンテナグループRx2に含まれた何れか1つの受信アンテナの下位グループRx2_1と、互いに交互に配置されて第1の群集を形成することができる。
【0074】
第1の受信アンテナグループRx1に含まれた他の1つの受信アンテナの下位グループRx1_2は、前記第2の受信アンテナグループRx2に含まれた他の1つの受信アンテナの下位グループRx2_2と、互いに交互に配置されて第2の群集を形成することができる。
【0075】
第1の群集に含まれた受信アンテナRx1_1、Rx2_1及び第2の群集に含まれた受信アンテナRx1_2、Rx2_2は、受信アンテナ部220に含まれた受信アンテナの個数、誤差補償定数、及び第1の水平間隔に基づいて、互いに間隔を置いて配置されることができる。
【0076】
第1の群集に含まれた受信アンテナRx1_1、Rx2_1、及び第2の群集に含まれた受信アンテナRx1_2、Rx2_2は、間隔補償定数にさらに基づいて、互いに間隔を置いて配置されることができる。
【0077】
例えば、第1の群集及び第2の群集間の間隔は、[式3]に基づいて計算されることができる。
【0078】
[式3]
第1の群集及び第2の群集間の間隔=(N/2-K)+1*A
【0079】
ここで、Nは、受信アンテナ部220に含まれた受信アンテナの個数であり、Kは、誤差補償定数であり、+1は、間隔補償定数であり、Aは、第1の水平間隔/2である。間隔補償定数は、ジグザグの形態に配列されたアンテナ配列構成に対する連続性を維持しながら、第1の群集及び第2の群集が物理的にオーバーラップされないようにする定数値に該当することができる。
【0080】
図7bに示すように、アンテナ配置変化を通じて、空間効率性を増加させることができる。
【0081】
図7cに示すように、誤差補償定数Kが0に設定された場合、送信アンテナグループTx1で1つの送信アンテナ、及び第2の送信アンテナグループTx2で1つの送信アンテナを通じて多重入出力の処理が行われる時、複数の仮想受信アンテナ部VRx1_1、VRx1_2、VRx2_1、VRx2_2が形成されることができる。
【0082】
図8aは、レーダー装置200に含まれたアンテナ装置の複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナの配列構成の第5の例を示す例示図であり、図8bは、図8aのアンテナ配列構成による平面アレイを示す図であり、図8cは、図8aのアンテナ配列構成による等価状態を示す図であり、図8dは、レーダー装置200に含まれたアンテナ装置の複数の送信アンテナ及び複数の受信アンテナの配列構成の第6の例である。一方、第5の例のアンテナ配列構成及び第6の例のアンテナ配列構成は、第1の例及び第3の例のように、送信アンテナの配列と受信アンテナの配列が、その形態が、互いに順序が狂うように設計されることもできる。
【0083】
図8aに示すように、送信アンテナ部210は、第1の水平間隔2*Aにて同じ線上に配置された複数の送信アンテナTxを含むことができる。
【0084】
受信アンテナ部220は、第2の水平間隔A及び第2の垂直間隔Bに基づいて、第1の対角線の方向に配置される複数の受信アンテナRxを含むことができる。
【0085】
図8aに示すようなレーダー装置200のアンテナパターンを活用するようになれば、送信アンテナ部210及び受信アンテナ部220が互いに重ならないように配置可能である。
【0086】
図8aに示すようなアンテナの配列構成を通じて多重入出力の処理が行われば、図8bに示すような平面アンテナアレイの構成が可能である。図8bに示すように、平面アンテナアレイは、三角形の格子(triangle lattice)が連続した構造を有する。
【0087】
図8cに示すように、複数の送信アンテナTxのうち、第1の送信アンテナ、第2の送信アンテナ、及び第3の送信アンテナを通じて多重入出力の処理が行われる時、複数の仮想受信アンテナ部VRx1、VRx2が形成されることができる。
【0088】
図8dに示すように、送信アンテナ部210は、第1の水平間隔2*Aにて同じ線上に配置された複数の送信アンテナTxを含むことができる。
【0089】
受信アンテナ部220は、第2の水平間隔A及び第2の垂直間隔Bに基づいて、第2の対角線の方向に配置される複数の受信アンテナRxを含むことができる。
【0090】
本発明の一実施例は、コンピュータにより実行されるプログラムモジュールのようなコンピュータにより実行可能な命令語を含む記録媒体の形態に具現されても良い。コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータによりアクセスできる任意の可用媒体であっても良く、揮発性及び不揮発性の媒体、分離型及び非分離型の媒体を全て含む。また、コンピュータ読み取り可能な媒体は、コンピュータ格納媒体を含んでいても良い。コンピュータ格納媒体は、コンピュータ読み取り可能な命令語、データ構造、プログラムモジュール、又はその他のデータのような情報格納のための任意の方法又は技術に具現された揮発性及び不揮発性、分離型及び非分離型の媒体を全て含む。
【0091】
上述した本発明の説明は例示のためのものであり、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、本発明の技術的思想や必須の特徴を変更せずに他の具体的な形態に容易に変形可能であるということを理解できるはずである。それゆえ、前記した実施例は全ての面において例示的なものであり、限定的なものではないと理解すべきである。例えば、単一型で説明されている各構成要素は分散して実施されても良く、同様に、分散したものと説明されている構成要素も結合された形態で実施されても良い。
【0092】
本発明の範囲は、前記詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲により示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、並びにその均等概念から導出される全ての変更又は変形された形態が本発明の範囲に含まれると解釈されなければならない。
図1a
図1b
図2
図3a
図3b
図3c
図4a
図4b
図4c
図5a
図5b
図6a
図6b
図7a
図7b
図7c
図8a
図8b
図8c
図8d