IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社シロタの特許一覧

特許7563816オーガ装置のロック機構、掘削装置および掘削装置のアタッチメント交換方法
<>
  • 特許-オーガ装置のロック機構、掘削装置および掘削装置のアタッチメント交換方法 図1
  • 特許-オーガ装置のロック機構、掘削装置および掘削装置のアタッチメント交換方法 図2
  • 特許-オーガ装置のロック機構、掘削装置および掘削装置のアタッチメント交換方法 図3
  • 特許-オーガ装置のロック機構、掘削装置および掘削装置のアタッチメント交換方法 図4
  • 特許-オーガ装置のロック機構、掘削装置および掘削装置のアタッチメント交換方法 図5
  • 特許-オーガ装置のロック機構、掘削装置および掘削装置のアタッチメント交換方法 図6
  • 特許-オーガ装置のロック機構、掘削装置および掘削装置のアタッチメント交換方法 図7
  • 特許-オーガ装置のロック機構、掘削装置および掘削装置のアタッチメント交換方法 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】オーガ装置のロック機構、掘削装置および掘削装置のアタッチメント交換方法
(51)【国際特許分類】
   E21B 19/18 20060101AFI20241001BHJP
【FI】
E21B19/18
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2024081712
(22)【出願日】2024-05-20
【審査請求日】2024-05-23
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】595018916
【氏名又は名称】株式会社シロタ
(74)【代理人】
【識別番号】100170449
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 英彦
(72)【発明者】
【氏名】増山 昌崇
【審査官】湯本 照基
(56)【参考文献】
【文献】特開平07-238765(JP,A)
【文献】特開昭64-043695(JP,A)
【文献】特開2024-011444(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E21B 19/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
杭打・地盤改良工事などに利用され、高所に位置するオーガ装置の下端に設けられた第1の嵌合部材と、
前記第1の嵌合部材に嵌合する第2の嵌合部材と、
前記第1の嵌合部材と前記第2の嵌合部材が嵌合した状態を維持するロック機構と備え、
前記第1の嵌合部材は、第1のロック孔を有し、
前記第2の嵌合部材は、前記第1の嵌合部材と第2の嵌合部材が嵌合した状態で前記第1のロック孔に連通する第2のロック孔を有し、
前記ロック機構は、連通する前記第1のロック孔と前記第2のロック孔に挿通されるロックピンと、前記第1の嵌合部材と第2の嵌合部材が嵌合した状態で前記ロックピンを押圧して自動で前記第1のロック孔と前記第2のロック孔に挿通することを特徴とする、オーガ装置のロック機構。
【請求項2】
前記第1の嵌合部材は、一対の前記ロック孔を有し、
前記第2の嵌合部材は、前記第1の嵌合部材と第2の嵌合部材が嵌合した状態で各第1のロック孔に連通する第2のロック孔を有する、請求項1に記載のオーガ装置のロック機構。
【請求項3】
さらに、一対の前記ロック機構を備え、
各ロック機構は、前記第1の嵌合部材または前記第2の嵌合部材に対して固定され、前記ロックピンを前記第2のロック孔から前記第1のロック孔に押圧するシリンダとを備える、請求項2に記載のオーガ装置のロック機構。
【請求項4】
前記シリンダは、前記ロックピンの挿抜方向と直交した方向に伸縮するように設けられ、
前記シリンダが伸縮することで前記ロックピンを挿抜する押圧力方向変換機構とを備える、請求項3に記載のオーガ装置のロック機構。
【請求項5】
各押圧力方向変換機構は、
シリンダの先端に連結し、上下方向に変位可能な第1の変位部材と、
シリンダの先端および前記第1の変位部材に連結し横方向の外側に変位可能な第2の変位部材と、
シリンダの先端、前記第1の変位部材および第2の変位部材に基端を連結され、かつ、前記ロックピンに先端を連結され、横方向の内側に変位可能な第3の変位部材とを備え、
前記第1の変位部材は断面正円の正円孔を備え、
第2の変位部材は、横方向の中央側に位置する断面正円の正円孔と、外側に位置する長穴とを備え、
第3の変位部材は、基端側および先端側に正円の正円孔とを有し、
前記第1の変位部材の正円孔と前記第2の変位部材の正円孔と前記第3の変位部材とは軸部材で回転可能に軸止され、
前記シリンダが前記第1の変位部材を下方に押圧することで前記第3の変位部材が先端に設けられた前記ロックピンを押圧する、請求項4に記載のロック機構。
【請求項6】
前記一対の押圧力方向変換機構は、前記第1の嵌合部材と連結されている、請求項5に記載のロック機構。
【請求項7】
さらに、一対の前記ロック機構を備え、
各ロック機構は、前記第1の嵌合部材または前記第2の嵌合部材に対して固定され、
前記ロックピンを前記第2のロック孔から前記第1のロック孔に弾性により押圧する弾性機構を備え、
前記弾性機構は、前記第1のロック孔と前記第2のロック孔とが連通した状態でロックピンが挿通される、請求項2に記載のロック機構。
【請求項8】
前記第2の嵌合部材は、前記第1の嵌合部材に対して回転することにより前記第1のロック孔に対して前記第2のロック孔が連通する、請求項7に記載のロック機構。
【請求項9】
前記第2の嵌合部材は、前記オーガ装置の上昇にともない上昇することで前記第1の嵌合部材に対して回転する、請求項8に記載のロック機構。
【請求項10】
請求項1に記載のロック機構により、前記オーガ装置に対してアタッチメントが固定される、掘削装置。
【請求項11】
請求項1に記載のロック機構によりアタッチメントが前記オーガ装置から外れないように固定するアタッチメント交換方法であって
前記第1のロック孔と前記第2のロック孔が連通するように前記第1の嵌合部材と第2の嵌合部材を嵌合すること
前記第1の嵌合部材と第2の嵌合部材を嵌合した状態で、前記第1のロック孔と前記第2のロック孔に自動で前記ロックピンを挿通すること、を含むアタッチメント交換方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、掘削作業にともなう建設機械装置に関し、特に、オーガ装置に取り付けられるアタッチメントの固定(ロック)技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、建設現場などでは、地盤を掘削し杭を打ち込んだり、地盤改良を行ったりする掘削作業がある。そのような掘削作業では、地盤を掘削する際にオーガ装置と称される回転式の重機が用いられる。オーガ装置には、様々なアタッチメントを先端に取り付けて掘削が行われる。
【0003】
このアタッチメントには、地盤を掘削するために設計されたものや、硬い岩石やコンクリートを砕くためのもの、凝固剤を送り込むためのものなどがあり、用途に応じてオーガ装置に交換可能に取り付けられる。
【0004】
例えば、地盤改良用ツールから障害物撤去用ツールに変換することが可能な地盤改良機のツール変換治具についての発明がある(特許文献1を参照)。このツール変換治具によれば、地盤改良用ツールから障害物撤去用ツールへの変換が可能で、作業効率を向上させることができる。
【0005】
また、ツール変換治具において、本体部と一体になる補強部材を有し、大径ツールに対応し押し付け力を高める。中空部を通して中空ロッドの延長が可能であり、部品の共通化が促進されるため、多様な使用態様に対応するツール変換治具が提供される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】特開2024-11444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、従来のアタッチメント交換においては、アタッチメントが地上に建てられた状態でオーガ装置に取付固定するため、基本的にオーガ装置を高所に配置し、高所で取付固定することになっていた。
【0008】
したがって、アタッチメント交換において、高所での作業が発生し、作業者の安全が大きな課題となっている。さらに、手作業による交換は時間がかかり、作業効率が悪くなるという課題もあった。
【0009】
本発明は、上記の問題点を解決するために提案されたものであり、オーガ装置の掘削器具の取り換えを自動化し、高所での作業を不要にすることにより、安全性と作業効率を大幅に向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
(1)上記課題を解決するために、本発明に係るオーガ装置のロック機構は、地盤改質工事などに利用され、高所に位置するオーガ装置の下端に設けられた第1の嵌合部材と、前記第1の嵌合部材に嵌合する第2の嵌合部材と、前記第1の嵌合部材と前記第2の嵌合部材が嵌合した状態を維持するロック機構と備え、前記第1の嵌合部材は、第1のロック孔を有し、前記第2の嵌合部材は、前記第1の嵌合部材と第2の嵌合部材が嵌合した状態で前記第1のロック孔に連通する第2のロック孔を有し、前記ロック機構は、連通する前記第1のロック孔と前記第2のロック孔に挿通されるロックピンと、前記第1の嵌合部材と第2の嵌合部材が嵌合した状態で前記ロックピンを押圧して前記第1のロック孔と前記第2のロック孔に挿通することを特徴とする。
【0011】
このオーガ装置のロック機構によれば、地上から容易にアクセス可能なオーガ装置の下端に位置し、第1の嵌合部材と第2の嵌合部材とを使用してアタッチメントが取り付けられ、ロック機構により、第1の嵌合部材と第2の嵌合部材とを迅速に固定または解放できる。
【0012】
ロック機構により従来手作業で行われていたロック作業が自動で行われることになる。したがって、アタッチメント交換において従来必要だった高所での危険かつ労力を要する手作業を排除し、アタッチメントの交換作業が完了します。これにより、作業者の安全が大幅に向上し、作業効率も改善されるため、全体的なプロジェクトの時間短縮とコスト削減が可能となる。
【0013】
(2)上記したオーガ装置のロック機構において、前記第1の嵌合部材は、一対の前記ロック孔を有し、前記第2の嵌合部材は、前記第1の嵌合部材と第2の嵌合部材が嵌合した状態で各第1のロック孔に連通する第2のロック孔を有する。
【0014】
このオーガ装置のロック機構によれば、一対のロック孔に一対のロックピンが通されて固定される。これにより、第1の嵌合部材と第2の嵌合部材とを嵌合した状態で確実に固定できる。
【0015】
(3)上記したオーガ装置のロック機構は、さらに、一対の前記ロック機構を備え、各ロック機構は、前記第1の嵌合部材または前記第2の嵌合部材に対して固定され、前記ロックピンを前記第2のロック孔から前記第1のロック孔に押圧するシリンダとを備える。
【0016】
このオーガ装置のロック機構によれば、一対のロック機構において、それぞれのロック機構が独立したシリンダによって操作される。シリンダがロックピンを第2のロック孔から第1のロック孔へ押圧し、これによりアタッチメントの固定と解放を迅速かつ確実に行うことができる。これにより、アタッチメント接続の安定性と固定強度が向上し、掘削作業中のアタッチメントのズレや脱落のリスクが軽減され、作業の信頼性と安全性がさらに高まる。
【0017】
(4)上記したオーガ装置のロック機構において、前記シリンダは、前記ロックピンの挿抜方向と直交した方向に伸縮するように設けられ、前記シリンダが伸縮することで前記ロックピンを挿抜する押圧力方向変換機構とを備える。
【0018】
このオーガ装置のロック機構によれば、シリンダがロックピンの挿抜方向と直交する方向に伸縮し、これによりシリンダの押圧力の方向が変換される。この構造により、シリンダの動作がロックピンを効率的に押し出しまたは引き戻す力に変換される。この方向変換機構によって、シリンダをロックピンの挿抜方向と直交する方向に配置しても、ロックピンの挿入及び抜取がスムーズかつ迅速に行われるため、シリンダの配置の自由度が高まる。
【0019】
(5)上記したオーガ装置のロック機構において、各押圧力方向変換機構は、シリンダの先端に連結し、上下方向に変位可能な第1の変位部材と、シリンダの先端および前記第1の変位部材に連結し横方向の外側に変位可能な第2の変位部材と、シリンダの先端、前記第1の変位部材および第2の変位部材に基端を連結され、かつ、前記ロックピンに先端を連結され、横方向の内側に変位可能な第3の変位部材とを備え、前記第1の変位部材は断面正円の正円孔を備え、第2の変位部材は、横方向の中央側に位置する断面正円の正円孔と、外側に位置する長穴を備え、第3の変位部材は、基端側および先端側に正円の正円孔を有し、前記第1の変位部材の正円孔と前記第2の変位部材の正円孔と前記第3の変位部材とは軸部材で回転可能に軸止され、前記シリンダが前記第1の変位部材を下方に押圧することで前記第3の変位部材が先端に設けられた前記ロックピンを押圧する。
【0020】
このオーガ装置のロック機構によれば、複数の変位部材を介してシリンダの直線運動をロックピンの挿入・抜取動作に変換する。第1の変位部材がシリンダからの垂直圧力を受け、この力を第2の変換部材および第3の変位部材を通じて横方向の動きへと効率的に変換することができる。このロック機構により、ロックピンへの直接的な力の適用が可能となり、ロック機構の反応速度と精度が向上する。また、部品間での力の伝達効率が高く、装置の全体的な信頼性と耐久性が向上するため、オーガ装置のメンテナンスコストを削減するとともに稼働率の向上する。
【0021】
(6)上記したオーガ装置のロック機構において、前記一対の押圧力方向変換機構は、前記第1の嵌合部材と連結されている。このオーガ装置のロック機構によれば、押圧力方向変換機構が、オーガ装置に連結された第1の嵌合部材に連結されているため、押圧力方向変換機構をオーガ機構と同時に移動させることができ、掘削作業の効率が向上する。
【0022】
(7)上記したオーガ装置のロック機構は、さらに、一対の前記ロック機構を備え、各ロック機構は、前記第1の嵌合部材または前記第2の嵌合部材に対して固定され、前記ロックピンを前記第2のロック孔から前記第1のロック孔に弾性により押圧する弾性機構を備え、前記弾性機構は、前記第1のロック孔と前記第2のロック孔とが連通した状態でロックピンが挿通される。
【0023】
このオーガ装置のロック機構によれば、一対のロック機構の各々が対応する嵌合部材に固定され、弾性機構を介してロックピンを押圧する設計は、アタッチメントの交換と固定がより迅速かつ確実に行えるようになる。この弾性機構により、ロックピンが第1のロック孔と第2のロック孔間を自動的にかつ弾性的に挿通されるため、人手を要する調整作業が不要となり、作業効率が向上する。
【0024】
また、このシステムにより、ロックピンの位置決めが精確に行われるため、掘削中のアタッチメントの不意な脱落を防ぎ、作業の安全性を高めることができる。さらに、連続した作業においても、この機構がアタッチメントの確実な固定を持続的に支えることで、装置の信頼性と耐久性が向上する。
【0025】
(8)上記したオーガ装置のロック機構において、前記第2の嵌合部材は、前記第1の嵌合部材に対して90°回転することにより前記第1のロック孔に対して前記第2のロック孔が連通する。
【0026】
このオーガ装置のロック機構によれば、第2の嵌合部材が第1の嵌合部材に対して90°回転することで第1のロック孔と第2のロック孔が連通するため、アタッチメントの交換と固定を迅速かつ簡単に行えるようになる。この回転機構により、ロックピンの挿入が手動操作や追加の工具なしに簡単にできるため、作業効率が大幅に向上する。また、回転動作による直接的な連通は、ロックの安定性を高め、アタッチメントのずれや脱落のリスクを最小限に抑えることができる。これにより、掘削作業の安全性と信頼性が向上し、作業現場での時間とコストの節約に寄与する。
【0027】
(9)上記したオーガ装置のロック機構において、前記第2の嵌合部材は、前記オーガ装置の上昇にともない上昇することで前記第1の嵌合部材に対して90°回転する。このオーガ装置のロック機構によれば、第2の嵌合部材が第1の嵌合部材に自動的に整合し、ロックピンが正確な位置に挿入されるプロセスを自動化することができる。これにより、アタッチメントの固定と解放が迅速かつ容易に行えるため、掘削作業の進行中においてもアタッチメントの交換が簡単にできる。
【0028】
(10)本発明に係る掘削装置は、前記オーガ装置と前記アタッチメントとを固定する上記のロック機構により、前記オーガ装置と前記アタッチメントとを固定する。この掘削装置によれば、アタッチメントの交換や調整を迅速かつ簡単に行うことができるため、作業効率が大幅に向上する。また、ロック機構による確実な固定は、掘削作業中のアタッチメントの安定性を保ち、不意の脱落や動きを防ぐことで作業の安全性を高める。このように、ロック機構を採用することで、掘削装置の操作性、効率、および安全性が向上し、作業現場での信頼性と生産性が強化される。
【0029】
(11)本発明に係る掘削装置のアタッチメント交換方法は、前記した掘削装置を利用し、前記第2の嵌合部材はアタッチメントに連結しており、前記第1の嵌合部材に前記第2の嵌合部材が連結することにより前記オーガ装置に前記アタッチメントが取付られ、前記ロック機構により前記アタッチメントが前記オーガ装置から外れないように固定されることを特徴とする。
【0030】
この掘削装置のアタッチメント交換方法によれば、ロック機構により確実に固定されるため、アタッチメントが掘削中にオーガ装置から外れるリスクが極めて低くなる。この方法により、アタッチメントの取り付けと取り外しが簡単かつ迅速に行えるため、作業効率が大幅に向上する。また、アタッチメントの固定が確実に行われることで、掘削作業の安全性と精度が向上し、装置の信頼性が保たれる。これにより、作業の停止時間の短縮と生産性の向上が実現される。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、高所作業が発生するアタッチメント交換のロック作業を自動化することにより、高所での手作業を不要にし、作業者の安全と効率を向上させ、かつ、作業の時間とコストを削減する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本発明の第1の実施形態に係る掘削装置を示す側面図である。
図2図1に示す掘削装置に設けられる接続装置を示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面断面図、(C)は底面図である。
図3図1に示すオーガ装置に取付けられるアタッチメントを示す図であり、(A)は平面図、(B)は正面断面図、(C)は底面図である。
図4図2に示す接続装置の押圧力変換機構を示すための分解正面図である。
図5図2に示す接続装置のロック機構の動作を説明するための図であり、(A)はロック前の状態を示し、(B)はロック後の状態を示す正面断面図である。
図6】本発明の第2の実施形態に係る掘削装置を示す側面図である。
図7図6に示す掘削装置に設けられる接続装置を示す図であり、(A)は側面図、(B)は正面図である。
図8図5に示す接続装置のロック機構の動作を説明するための図であり、(A)はロック前の状態を示し、(B)はロック後の状態を示す正面断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
以下、本発明の実施形態に係る掘削装置Sについて、図面を参照しつつ説明する。なお、本実施形態において、図1および図6における紙面の上下方向を「上下方向」または「軸線方向」、図1および図6の紙面の左右方向を「前後方向」、紙面紙背方向を「横方向」とも称し、特に上下方向の下方を先端方向、上方を基端方向とも称する。
【0034】
掘削装置は、バックホウやパイルドライバーのようなベースマシンと、ベースマシンのリーダの先端に取り付けられるオーガ装置と、オーガ装置に取付けられるアタッチメントと、オーガ装置とアタッチメントを接続する接続機構とを備える。オーガ装置は、種々のアタッチメントまたは同種のアタッチメントを交換可能に取り付けられる。本実施形態において、地盤を掘削するための掘削アタッチメントを取り付ける形態について説明する。しかし、アタッチメントは他の用途に適した他のアタッチメントであってもよい。
【0035】
[第1の実施形態]
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る掘削装置S1は、例えば、架道橋のような空頭制限のある環境下における掘削作業に利用される。掘削装置S1は、ベースマシンS11と、ベースマシンS11のリーダの先端に取り付けられるオーガ装置S12と、オーガ装置S12の先端に設けられるアタッチメントS13と、オーガ装置S12にアタッチメントS13を交換可能に接続する接続機構S14とを備える。
【0036】
第1の実施形態において空頭制限があるため、掘削装置S1は、ベースマシンS11として比較的小型なベースマシンが用いられ、1つ目のアタッチメントS13で掘削を行い、当該アタッチメントS13が地中に埋設された状態で2つ目のアタッチメントS13の基端が、ベースマシンS11のオーガ装置S12に接続機構S14を介して交換して取り付けられ、2つ目のアタッチメントS13が1つ目のアタッチメントS13の基端に連結されて深度を深めるように掘削が行われ、目的の深度に到達するまでアタッチメントS13を順次追加して掘削が行われる。
【0037】
接続機構S14は、アタッチメントS13をオーガ装置S12に容易に接続できるように、オーガ装置S12の先端に設けられた第1の接続部10と、アタッチメントS13の基端に設けられた第2の接続部20とから接続機構S14を形成する。第1の接続部10に第2の接続部20が接続することでオーガ装置S12にアタッチメントS13が取り付けられる。接続機構S14の各部の材料は、機能に適応した金属材料が用いられる。
【0038】
図2に示すように、第1の接続部10は、オーガ装置S12に連結され、第1の嵌合部材11を支持固定する支持部12と、支持部12に支持された第1の嵌合部材11と、後述する第2の嵌合部材21が第1の嵌合部材11に嵌合された状態で第1の嵌合部材11と第2の嵌合部材21をロックするロック機構13とを備える。
【0039】
支持部12は、概略、第1の円板部材14と第1の円板部材14に載置される第2の円板部材15とを備える。第1の円板部材14は、周囲にボルトBを貫通されてオーガ装置S12に固定されている。第2の円板部材15は、第1の円板部材14と第2の円板部材15は中央の連結部材16により連結されている。
【0040】
第1の嵌合部材11は、概略円筒状に形成されており、中央に軸線方向に延在する断面六角形の止り穴11aが形成されている。第1の嵌合部材11は、溶接により第1の円板部材14に固定されている。第1の嵌合部材11は、後述するロックピン35が横方向に挿通する一対の第1のロック穴11bを1つの対向する面に有する。
【0041】
図3に示すように、第2の嵌合部材21は、第1の嵌合部材11の六角形の接続穴に対応した六角形の接続軸部21aと、接続軸部21aから延在するアタッチメント部23とを備える。接続軸部21aは、後述するロックピン35を受ける一対の第2のロック孔21bを横方向外側に開放するように備える。アタッチメント部23は、図示しないが、第2の嵌合部材21を備えるアタッチメントS13の用途により種々の形状に形成されている。
【0042】
再び図2を参照して、ロック機構13は、第1の嵌合部材11の先端に連結される基板部材31と、基板部材31の横方向の両側から連結される一対のシリンダ支持部32と、シリンダ支持部32に支持されるシリンダ33と、シリンダ33の伸縮する先端に連結する押圧力方向変換機構34と、押圧力方向変換機構34により軸線方向に伸縮するシリンダ33の押圧力を横方向に変換されて押圧されるロックピン35を備える。ロックピン35は、概略板状に形成されており、第1のロック穴11bに向けた先端部を正面視の断面を半円状に形成されており、第1のロック穴11bはロックピン35の先端部に対応した形状に穿たれており、第2のロック孔21bは、概略断面矩形に穿たれている。
【0043】
基板部材31は、円形の中央部31cと、中央部31cから横方向に延在する両側部31bとを備え(図2(C)を参照)、中央部31cは第1の嵌合部材11の止り穴11aと同一断面の通り穴31aを有し、止り穴11aと通り穴31aが連通した状態で、中央部31cの周囲にボルトBを貫通されて第1の嵌合部材11に連結されている。なお、本実施形態において通り穴31aと止り穴11aとにより形成される穴を第1の接続穴と称する。これにより、第1の接続穴は断面六角形の止り穴とされている。
【0044】
シリンダ支持部32は、基板部材31の両側部31bの横方向の端部から軸線方向に延在する第1の支持部12と、第1の支持部12の基端に載置され溶接固定される第2の支持部22とを備え、第1の支持部12が基板部材31の両側部31bの端部にボルトBを通して連結されている(図2(B)を参照)。第2の支持部22は、軸方向に貫通孔(図示しない)を有し、当該貫通孔にシリンダ33の伸縮部33aが挿通されて、シリンダ33が載置されている。
【0045】
押圧力方向変換機構34は、シリンダ33の先端に連結し上下方向に変位可能な第1の変位部材34aと、第1の変位部材34aに連結し横方向の外側に変位可能な第2の変位部材34bと、第1の変位部材34aに連結し横方向の内側に変位可能な第3の変位部材34cとを備える。各変位部材は、横方向に直行する前後方向に間隔をおいて配置された一対の板状部材からなる。
【0046】
図4に示すように、第1の変位部材34aは、各板状部材に設けられる断面正円形の第1の正円孔34oを有し、第2の変位部材34bは、各板状部材に設けられ、横方向の中央側に位置する断面正円形の第2の正円孔34pと、横方向の外側に位置する長孔34qとを有し、第3の変位部材34cは、各板状部材に設けられ、横方向の外側に位置する断面正円形の第3の正円孔34rと、横方向の中央側に位置する断面正円形の第4の正円孔34sとを備える。第1の正円孔34o~第4の正円孔34sおよび長孔34qは各変位部材の各板状部材を貫通している。
【0047】
図5に示すように、第1の変位部材34aの第1の正円孔34oと第2の変位部材34bの第2の正円孔34pと第3の部材の第3の正円孔34rは同軸に第1の軸部材34uを通されて回転可能に結合している。また、第2の変位部材34bの長孔34qは、シリンダ支持部32の第1の支持部12に設けられた第2の軸部材34vに回転移動可能に通されて結合している。さらに、第3の変位部材34cは第4の正円孔34sに第3の軸部材34wを貫通させてロックピン35に回転可能に結合している。
【0048】
シリンダ33が上下方向に伸縮することにより第1の変位部材34aが上下に変位し、これに連動して第2の変位部材34bおよび第3の変位部材34cが変位してロックピン35が横方向に変位する。具体的には、シリンダ33の伸縮部33aが上方に位置する場合は、第1の変位部材34aが上昇し、第2の変位部材34bの中央側および第3の変位部材34cの外側が上方に位置し、第2の変位部材34bは中央側が高位となる斜め、第3の変位部材34cは外側が高位となる斜めの状態となる(図5(A)を参照)。
【0049】
シリンダ33の先端が下方に位置する場合は、第1の変位部材34aが下降し、第2の変位部材34bおよび第3の変位部材34cは、水平の状態となる。なお、シリンダ33の伸縮部材が上位置から下位置に移動する際に、第2の変位部材34bの長孔34qは、外側に第2の軸部材34vを受けた状態から内側に受けた状態に変位する。第2の軸部材34vが長孔34qの最内側に位置すると第2の変位部材34bは水平な状態となる。このとき、第3の変位部材34cの第3の正円孔34rは、第2の変位部材34bの第2の正円孔34pに軸止めされているため、第4の正円孔34sが中央側に変位するように、第3の変位部材34cは水平な状態となる。これにより、第3の変位部材34cがロックピン35を内側に押圧するように変位する(図5(B)を参照)。
【0050】
掘削装置S1は、第1の嵌合部材11と第2の嵌合部材21とが嵌合した状態で第1の嵌合部材11の第1のロック穴11bと第2の嵌合部材21の第2のロック孔21bとが連通し、第1のロック穴11bと第2のロック孔21bとにロックピン35が挿通するようロック機構30のシリンダ33が動作し、第1の嵌合部材11と第2の嵌合部材21をロックする。なお、一対のシリンダ33は、個別に動作してもよいし、同時に動作してもよい。
【0051】
掘削装置S1は、オーガ装置S12に1つ目の掘削用のアタッチメントS13が取り付けられて掘削を行い、当該アタッチメントS13が地中に埋設された状態で2つ目の掘削用のアタッチメントS13を交換される。このとき、接続機構S14が高所の状態で2つ目のアタッチメントS13に交換されるが、オーガ装置S12にアタッチメントS13を接続しロックする機構がシリンダ33により自動でロックされる。掘削装置S1は、頻繁にアタッチメントS13の交換が必要となるが、本実施形態においてアタッチメントS13の交換が容易かつ安全になるため、掘削作業の効率が高くなる。
【0052】
本発明に係る第1の実施形態において、ロック機構は、シリンダが上下方向に伸縮し押圧力変換機構を介してロックピンを横方向に押圧する形態について説明した。しかし、ロック機構は、シリンダが横方向に伸縮しロックピンを横方向に押圧する形態であってもよい。
【0053】
本発明に係る第1の実施形態において、ロック機構は、第1の変位部材、第2の変位部材および第3の変位部材によりシリンダの押圧力を変換する形態について説明した。しかし、ロック機構は、他の構成により押圧力を変換するものであってもよい。
【0054】
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係る掘削装置S2は、例えば、ビルや道路、鉄道、橋梁などの大型構造物を支える既成の基礎杭を地中に施工する際の掘削作業に利用される。掘削装置S2は、ベースマシンS21と、ベースマシンS21のリーダの先端に取り付けられるオーガ装置S22と、オーガ装置S22の先端に設けられるアタッチメントS23と、オーガ装置S22にアタッチメントS23を交換可能に接続する接続機構S24とを備える。
【0055】
図6に示すように、第2の実施形態において、掘削装置S2は、ベースマシンS21として大型のパイルドライバーが用いられ、掘削目的の深度に相当する長尺のアタッチメントS23がベースマシンS21のオーガ装置S22に接続機構S24を介して交換可能に取り付けられる。掘削装置S2は、1度の掘削作業で目的の深度まで掘削を行うためアタッチメントが長尺化し、交換時の接続機構S24が高位となる。
【0056】
接続機構S24は、アタッチメントS23をオーガ装置S22に容易に接続できるように、オーガ装置S22の先端に設けられた第1の接続部60と、アタッチメントS23の基端に設けられた第2の接続部70とから接続機構S24を形成する。第1の接続部60に第2の接続部70が接続することでオーガ装置S22にアタッチメントS23が取り付けられる。接続機構S24の各部の材料は、機能に適応した金属材料が用いられる。
【0057】
図7に示すように、第1の接続部60は、オーガ装置S22に連結される延在支持部材62と、延在支持部材62に固定して支持された第1の嵌合部材61と、後述する第2の嵌合部材71が第1の嵌合部材61に嵌合された状態で第1の嵌合部材61と第2の嵌合部材71をロックするロック機構80とを備える。
【0058】
第1の嵌合部材61は、概略、第1の嵌合部材61の基端を形成する基端円板部材61aと、基端円板部材61aから軸線方向に延在する先端棒状部材61bとを備える。先端円形基板62aと基端円板部材61aとは周囲をボルトBにより固定されている。また、基端円板部材61aと先端棒状部材61bは溶接固定されており補助部材により強固に固定されている。先端棒状部材61bは、横方向に貫通する第1のロック孔61cと第1のロック孔61cの下方に隣り合う軸孔61dとを有する。
【0059】
第2の嵌合部材71は、先端棒状部材61bを回転可能に受ける回転受部71aと、回転受部71aから延在する延在支持部材72と、延在支持部材72の先端に連結するアタッチメントS23を受けるアタッチメント受部73とを備える。回転受部71aは、前面視でU字形状に形成されており、U字の両側部を貫通する一対の第2のロック孔71cと、一対のロック孔71cの下方に隣り合う一対の第2の軸孔71dとを有する。また、回転受部71aは、U字の下端部に延在支持部材72を溶接で固定して連結されている。
【0060】
第2の嵌合部材71の回転受部71aは、第1の嵌合部材61の先端棒状部材61bの軸孔61dに、第2の嵌合部材71の一対の軸孔71dが連通する状態で軸孔61dと一対の軸孔71dに軸部73dが通されて回転可能に第1の嵌合部材61に連結されている。第1の嵌合部材61の第1のロック孔61cと、第2の嵌合部材71の一対の第2のロック孔71cとは、第1の嵌合部材61と第2の嵌合部材71が上下方向に沿った状態で連通し、ロックピン85が挿通され、それ以外の状態では孔の位置がずれてロックピン85が挿通されないように形成されている。
【0061】
ロック機構80は、回転受部71aの一対の第2のロック孔71cに挿通される一対のロックピン85と、ロックピン85を中央側に向けて押圧する一対の弾性部86とを備える。各弾性部86は回転受部71aに連結して設けられており、ロックピン85は弾性部86に連結されている。ロックピン85は、回転受部71aの両側部の71dに挿通して先端棒状部材61bの貫通孔に向けて弾性部86により押圧される。
【0062】
掘削装置S2は、第1の嵌合部材61の先端棒状部材61bと第2の嵌合部材71の延在支持部材62とが上下方向に沿った状態で第1の嵌合部材61の一対の第1のロック孔61cと第2の嵌合部材71の一対の第2のロック孔72cが連通するように組み合わされており、ロック機構80の弾性部86が一対のロックピン85を中央側に押圧している。第1のロック孔61cと一対の第2のロック孔72cが連通した状態で、ロックピン85が第1のロック孔61cと一対の第2のロック孔72cとに通されて第1の嵌合部材61と第2の嵌合部材71がロックされる。
【0063】
図8(A)に示すように、掘削装置S2にアタッチメントS23を取り付ける際は、オーガ装置S22を下降させ上下方向に延在する第1の嵌合部材61の下端が地面に接触するか、それに近い状態に置かれ、第2の嵌合部材71を横方向に沿わせた状態で取り付ける。その後、オーガ装置S22を上昇させると、図8(B)に示すように、第1の嵌合部材61も上昇し、第2の嵌合部材71の一端が第1の嵌合部材61の上昇に伴い持ち上げられる。その後、第2の嵌合部材71が上下方向に沿うまで持ち上げられると、貫通孔と一対の貫通孔が連通した状態でロックピン85が通孔と一対の貫通孔に通されて第1の嵌合部材61と第2の嵌合部材71がロックされる。
【0064】
掘削装置のアタッチメント交換方法は、第1の実施形態に係るロック機構または第2の実施形態に係るロック機構によりオーガ装置に対してアタッチメントが固定される。
【0065】
本発明に係る第2の実施形態において、ロック機構は、第2の嵌合部材が第1の嵌合部材に対して90°回転することにより第1のロック孔と第2のロック孔とが連通する形態について説明した。しかし、ロック機構は、第2の嵌合部材が第1の嵌合部材に対して回転することにより第1のロック孔と第2のロック孔とが連通すれば他の形態であってもよい。
【0066】
本発明の実施形態において、ロック機構は、シリンダまたは弾性部が、ロックピンを押圧して自動で第1の嵌合部材と第2の嵌合部材を固定(ロック)する形態について説明した。しかし、ロック機構は、他の機構によって自動で第1の嵌合部材と第2の嵌合部材を固定(ロック)する形態であってもよい。
【0067】
本発明の実施形態において、ロック機構は、一対のシリンダまたは一対の弾性部が、それぞれ、ロックピンを押圧して第1の嵌合部材と第2の嵌合部材を固定(ロック)する形態について説明した。しかし、ロック機構は、1つのシリンダまたは1つの弾性部が1つのロックピンを押圧して固定(ロック)する形態であってもよい。
【0068】
以上、本発明の実施形態に係るに掘削装置、掘削装置のロック機構および掘削装置のアタッチメント交換方法について説明した。ただし、掘削装置、掘削装置のロック機構および掘削装置のアタッチメント交換方法は上記の実施形態に限定されず、発明の目的を達成する範囲で他の構成とすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0069】
本発明は、埋没杭の抜去に利用できる。
【符号の説明】
【0070】
B :ボルト
S :掘削装置
S1 :掘削装置
S11 :ベースマシン
S12 :オーガ装置
S13 :アタッチメント
S14 :接続機構
S2 :掘削装置
S21 :ベースマシン
S22 :オーガ装置
S23 :アタッチメント
S24 :接続機構
10 :第1の接続部
11 :第1の嵌合部材
11a :穴
11b :第1のロック穴
12 :支持部
13 :ロック機構
14 :第1の円板部材
15 :第2の円板部材
16 :連結部材
20 :第2の接続部
21 :第2の嵌合部材
21a :接続軸部
21b :第2のロック孔
22 :第2の支持部
23 :アタッチメント部
30 :ロック機構
31 :基板部材
31a :穴
31b :両側部
31c :中央部
32 :シリンダ支持部
33 :シリンダ
33a :伸縮部
34 :押圧力方向変換機構
34a :第1の変位部材
34b :第2の変位部材
34c :第3の変位部材
34o :第1の正円孔
34p :第2の正円孔
34q :長孔
34r :第3の正円孔
34s :第4の正円孔
34u :第1の軸部材
34v :第2の軸部材
34w :第3の軸部材
35 :ロックピン
60 :第1の接続部
61 :第1の嵌合部材
61a :基端円板部材
61b :先端棒状部材
61c :第1のロック孔
61d :軸孔
62 :延在支持部材
62a :先端円形基板
70 :第2の接続部
71 :第2の嵌合部材
71a :回転受部
71c :第2のロック孔
71d :軸孔
72 :延在支持部材
72c :第2のロック孔
73d :軸部
80 :ロック機構
85 :ロックピン
86 :弾性部

【要約】      (修正有)
【課題】オーガ装置のアタッチメントの取り換えを自動化し、高所での作業を不要にすることにより、安全性と作業効率を大幅に向上させる。
【解決手段】オーガ装置のロック機構は、杭打・地盤改良工事などに利用され、高所に位置するオーガ装置の下端に設けられた第1の嵌合部材と、前記第1の嵌合部材に嵌合する第2の嵌合部材と、前記第1の嵌合部材と前記第2の嵌合部材が嵌合した状態を維持するロック機構と備え、前記第1の嵌合部材は、第1のロック孔を有し、前記第2の嵌合部材は、前記第1の嵌合部材と第2の嵌合部材が嵌合した状態で前記第1のロック孔に連通する第2のロック孔を有し、前記ロック機構は、連通する前記第1のロック孔と前記第2のロック孔に挿通されるロックピンと、前記第1の嵌合部材と第2の嵌合部材が嵌合した状態で前記ロックピンを押圧して前記第1のロック孔と前記第2のロック孔に挿通することを特徴とする。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8