IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社 資生堂の特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】油中水型乳化化粧料
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/73 20060101AFI20241001BHJP
   A61K 8/06 20060101ALI20241001BHJP
   A61K 8/37 20060101ALI20241001BHJP
   A61Q 1/02 20060101ALI20241001BHJP
   A61Q 5/00 20060101ALI20241001BHJP
   A61Q 17/04 20060101ALI20241001BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20241001BHJP
   A61Q 19/02 20060101ALI20241001BHJP
【FI】
A61K8/73
A61K8/06
A61K8/37
A61Q1/02
A61Q5/00
A61Q17/04
A61Q19/00
A61Q19/02
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2019523932
(86)(22)【出願日】2018-06-06
(86)【国際出願番号】 JP2018021657
(87)【国際公開番号】W WO2018225765
(87)【国際公開日】2018-12-13
【審査請求日】2021-05-07
【審判番号】
【審判請求日】2023-02-22
(31)【優先権主張番号】P 2017113235
(32)【優先日】2017-06-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000001959
【氏名又は名称】株式会社 資生堂
(74)【代理人】
【識別番号】100149294
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 直人
(72)【発明者】
【氏名】トゥアティマリアンヌ 彩香
(72)【発明者】
【氏名】八巻 悟史
(72)【発明者】
【氏名】渡辺 百合香
(72)【発明者】
【氏名】香取 崇広
(72)【発明者】
【氏名】永禮 由布子
【合議体】
【審判長】阪野 誠司
【審判官】井上 典之
【審判官】小石 真弓
(56)【参考文献】
【文献】特開2013-063954(JP,A)
【文献】発明協会公開技報公技番号2016-501563
【文献】特開2011-126832(JP,A)
【文献】特開2017-071602(JP,A)
【文献】特開2012-046447(JP,A)
【文献】国際公開第2017/057675(WO,A1)
【文献】特開2001-058934(JP,A)
【文献】特開平10-175819(JP,A)
【文献】特開2000-327547(JP,A)
【文献】特開平5-221841(JP,A)
【文献】特開2006-348013(JP,A)
【文献】特開2010-195773(JP,A)
【文献】再公表特許第2014/185249(JP,A1)
【文献】特開2023-054249(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 8/00- 8/99
A61Q 1/00- 90/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)6~40質量%の紫外線吸収剤、
(B)デキストリン脂肪酸エステル、及び
(C)平均粒子径が7~22μmの範囲である脂肪酸石鹸処理タルク
を含み、
紫外線散乱剤を含まない、油中水型乳化化粧料。
【請求項2】
(B)デキストリン脂肪酸エステルがパルミチン酸デキストリンである、請求項1記載の油中水型乳化化粧料。
【請求項3】
(C)脂肪酸石鹸処理タルクがステアリン酸カルシウム処理タルクである、請求項1又は2記載の油中水型乳化化粧料。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は油中水型乳化化粧料に関する。さらに詳しくは、紫外線散乱剤を実質的に配合しなくても、汗やプールの水、海水、雨等の水分と接触することにより塗布直後よりも高い紫外線防御効果を発揮し、しかも塗布後の外観、使用性及び洗浄性にも優れた油中水型乳化化粧料に関する。
【背景技術】
【0002】
紫外線の害から皮膚や毛髪を守ることはスキンケア、ボディケア、ヘアケアにおける重要な課題の一つであり、最近では夏のプールや海での水浴や冬のスキーなどの野外活動における過酷な紫外線条件下に限らず、日常生活においても紫外線を防御することが重要であると考えられている。このため、通常のメーキャップ化粧料やヘアケア化粧料等でも紫外線防御効果を有するものが望まれている。
【0003】
しかし、皮膚に塗布した日焼け止め化粧料が水や汗等の水分と接触すると、塗布した化粧料から紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が流出し、紫外線防御効果が低下することが避けられない。そこで、紫外線防御効果の低下を阻止するため、日焼け止め化粧料の耐水性や被膜強度を改善する等の様々な試みがなされてきた。
【0004】
こうした試みのなかで、近年、水分との接触により、紫外線防御効果が低下せず、逆に効果が向上するという特異な効果(以下、「紫外線防御能向上効果」と称する場合がある)を有する日焼け止め化粧料が提案されている。
例えば、特許文献1には、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト等の有機変性粘土鉱物と、デキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、及び脂肪酸又はその塩のような油相増粘剤を、シリコーン油を除く不揮発性液状油分に対して所定の質量比となるように配合することにより、水分と接触することによって塗布直後よりも紫外線防御効果が向上することが記載されている。
【0005】
しかし、紫外線防御能向上効果を奏する日焼け止め化粧料のうち、特に油中水型の乳化形態のものについては、当該効果を実現するために、紫外線散乱剤を化粧料中に、通常は10~30質量%、少なくとも6質量%程度配合することが好ましかった。ところが、紫外線散乱剤を高配合すると、酸化チタンや酸化亜鉛に代表される紫外線散乱剤は紫外線の他に可視光も散乱するため、化粧料を肌に塗布した際にいわゆる“白浮き”を生じ、外観を損なうことがある。さらに、酸化亜鉛などはその収斂作用により肌に乾燥感を与え、使用感を損なう傾向がある。また、分散安定性等の改善のために表面に疎水化処理を施した紫外線散乱剤を使用した場合には、紫外線散乱剤が石鹸等で洗い落としにくくなり、洗浄性に劣るなどの問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【文献】国際公開第2016/068298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、紫外線散乱剤を実質的に配合しなくても、紫外線防御能向上効果を発揮することができる油中水型乳化化粧料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者等は、前記の課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、紫外線吸収剤を、油相増粘剤及び特定の疎水性粉末と組み合わせて用いることにより、紫外線防御能向上効果を有する油中水型乳化化粧料において、紫外線散乱剤の配合量を低減又は無配合とすることが可能になることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
即ち、本発明は、
(A)6~40質量%の紫外線吸収剤、
(B)油相増粘剤、及び
(C)以下の(i)~(iii)から選択される1以上の疎水性粉末:
(i)疎水化処理タルク、
(ii)平均粒子径が30μm以上であるシリコーン粉末、
(iii)架橋密度が40%以上である架橋型ポリメチルメタクリレート粉末
を含み、
紫外線散乱剤を含まないか含んでも6質量%以下である、油中水型乳化化粧料を提供するものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、上記構成とすることにより、汗やプールの水、海水、雨等の水分と接触した後の紫外線防御効果が、化粧料を肌に塗布した直後よりも顕著に向上する。さらに、本発明の油中水型乳化化粧料は、紫外線散乱剤を実質的に配合しなくても優れた紫外線防御能向上効果を発揮するため、白浮きしにくく、粉っぽさや乾燥感を抑えることができ、通常の洗浄料や石鹸で簡単に落とすことも可能である。
すなわち、本発明は、紫外線防御能向上効果に加えて、塗布後の外観、使用性及び洗浄性にも優れた化粧料を提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0011】
上記の通り、本発明の油中水型乳化化粧料は、(A)紫外線吸収剤、(B)油相増粘剤、及び(C)疎水性粉末を含むことを特徴としている。以下、本発明の化粧料を構成する各成分について詳述する。
【0012】
<(A)紫外線吸収剤>
本発明に係る油中水型乳化化粧料に配合される(A)紫外線吸収剤(以下、単に「(A)成分」と称する場合がある)は、日焼け止め化粧料に通常配合されるものを使用することができる。
本発明で用いられる紫外線吸収剤は、特に限定されるものではないが、具体例としては、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、オクトクリレン、ジメチコジエチルベンザルマロネート、ポリシリコン-15、t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン、エチルヘキシルトリアゾン、ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、オキシベンゾン-3、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、ホモサレート、サリチル酸エチルへキシル等の有機紫外線吸収剤を挙げることができる。
【0013】
(A)成分の配合量は、油中水型乳化化粧料全量に対して、6~40質量%、より好ましくは8~35質量%、さらに好ましくは10~30質量%である。(A)成分の配合量が6質量%未満では十分な紫外線防御効果が得られにくく、40質量%を超えて配合しても配合量に見合った紫外線防御効果の増加を期待できず、安定性が悪くなるなどの点から好ましくない。(A)成分は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
【0014】
<(B)油相増粘剤>
本発明に係る油中水型乳化化粧料に配合される(B)油相増粘剤(以下、単に「(B)成分」と称する場合がある)は、油中水型乳化化粧料の油相の粘度を調整することができるものである。(B)成分としては、デキストリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、脂肪酸もしくはその塩、植物性硬化油又は固形もしくは半固形の植物油、有機変性粘土鉱物、グリセリル脂肪酸エステル、及び、アミノ酸系ゲル化剤が好ましい。
【0015】
デキストリン脂肪酸エステルは、デキストリンまたは還元デキストリンと高級脂肪酸とのエステルであり、化粧料に一般的に使用されているものであれば特に制限されず使用することができる。デキストリンまたは還元デキストリンは平均糖重合度が3~100のものを用いるのが好ましい。また、デキストリン脂肪酸エステルの構成脂肪酸としては、炭素数8~22の飽和脂肪酸を用いるのが好ましい。具体的には、パルミチン酸デキストリン、オレイン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン、ミリスチン酸デキストリン、(パルミチン酸/2-エチルヘキサン酸)デキストリン等を挙げることができる。
【0016】
ショ糖脂肪酸エステルは、その脂肪酸が直鎖状あるいは分岐鎖状の、飽和あるいは不飽和の、炭素数12から22のものを好ましく用いることができる。具体的には、ショ糖カプリル酸エステル、ショ糖カプリン酸エステル、ショ糖ラウリン酸エステル、ショ糖ミリスチン酸エステル、ショ糖パルミチン酸エステル、ショ糖ステアリン酸エステル、ショ糖オレイン酸エステル、ショ糖エルカ酸エステル、酢酸ステアリン酸スクロース等を挙げることができる。
【0017】
脂肪酸は、常温で固形のものを使用することができ、例えば、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等を挙げることができる。また、脂肪酸の塩としては、これらのカルシウム塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩等を挙げることができる。
【0018】
植物性硬化油は、パーム核硬化油、硬化ひまし油、水添ピーナッツ油、水添ナタネ種子油、水添パーム油、水添ツバキ油、水添大豆油、水添オリーブ油、水添マカダミアナッツ油、水添ヒマワリ油、水添小麦胚芽油、水添米胚芽油、水添米ヌカ油、水添綿実油、水添アボカド油等を挙げることができる。
また、植物性硬化油と同様に、室温で固形又は半固形の植物油も使用することができる。ここで、固形油とは25℃において固体の油を意味し、半固形油とは25℃において半量が固体である油を意味する。より具体的には、融点が44℃~90℃の範囲であり、25℃でB型粘度計により測定した粘度が5000mPa・s以上のもの、さらには10000mPa・s以上であるものが好ましい。室温で固形又は半固形の植物油としては、カカオ脂、ヤシ油、パーム油、パーム核油、モクロウ、シアバター等を例示することができる。
【0019】
有機変性粘土鉱物は、三層構造を有するコロイド性含水ケイ酸アルミニウムの一種で、下記一般式(1)で表される粘土鉱物を第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で変性したものを使用することができる。
(X,Y)2―3(Si,Al)10(OH)1/3・nHO (1)
(但し、X=Al,Fe(III),Mn(III),Cr(III)、Y=Mg,Fe(II),Ni,Zn,Li、Z=K,Na,Ca)
【0020】
具体的にはモンモリロナイト、サポナイト、ヘクトライト等の天然または合成(この場合、式中の(OH)基がフッ素で置換されたもの)のモンモリロナイト群(市販品ではビーガム、クニピア、ラポナイト等がある)およびナトリウムシリシックマイカやナトリウムまたはリチウムテニオライトの名で知られる合成雲母(市販品ではダイモナイト:トピー工業(株)等がある)等の粘土鉱物を第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤で処理して得られる。
【0021】
ここで用いられる第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤は、下記一般式(2)で表されるものである。
【化1】
(式中、Rは炭素数10~22のアルキル基またはベンジル基、Rはメチル基または炭素数10~22のアルキル基、RおよびRは炭素数1~3のアルキル基またはヒドロキシアルキル基、Xはハロゲン原子またはメチルサルフェート残基を表す。)
【0022】
かかる第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤としては、例えばドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、アラキルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアンモニウムクロリド、アラキルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、アラキルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリスチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、および相当するブロミド等、更にはジパルミチルプロピルエチルアンモニウムメチルサルフェート等が挙げられる。本発明の実施にあたっては、これらのうち一種または二種以上が任意に選択される。
【0023】
有機変性粘土鉱物の代表的なものとしては、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト(ジステアリルジモニウムヘクトライト)、ジメチルアルキルアンモニウムヘクトライト、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムヘクトライト、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム処理ケイ酸アルミニウムマグネシウム等が挙げられる。なかでも、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライトが特に好ましい。市販品としては、ベントン27(ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロライド処理ヘクトライト:エレメンティスジャパン社製)およびベントン38(ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド処理ヘクトライト:エレメンティスジャパン社製)が好ましい。
【0024】
グリセリル脂肪酸エステルは、グリセリン、炭素数18~28の二塩基酸及び炭素数8~28の脂肪酸(ただし、二塩基酸を除く)を反応させることにより得られるエステル化反応生成物であり、化粧料に一般的に使用されているものであれば特に制限されず使用することができる。具体的には、(ベヘン酸/イソステアリン酸/エイコサン二酸)グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)ポリグリセリル-10等を挙げることができる。
【0025】
アミノ酸系ゲル化剤は、ジブチルラウロイルグルタミド、ジブチルエチルヘキサノイルグルタミド、ポリアミド‐8、ポリアミド-3、N-ラウロイル-L-グルタミン酸ジブチルアミド等を挙げることができる。
【0026】
(B)成分は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。(B)成分の配合量は、油中水型乳化化粧料全量に対して、好ましくは0.1~15質量%、さらに好ましくは0.2~10質量%、より好ましくは0.4~8質量%である。(B)成分の配合量が0.1質量%未満では水分との接触により紫外線防御効果が損なわれる傾向があり、15質量%を超えて配合すると高粘度となり、肌上での伸びが重くなるなどの使用性の点で好ましくない。
【0027】
<(C)疎水性粉末>
本発明に係る油中水型乳化化粧料に配合される疎水性粉末(以下、単に「(C)成分」と称する場合がある)は、水との相互作用が小さく、水との親和性が小さい粉末粒子であり、通常化粧料において使用性を改善する目的で配合される場合が多い。疎水性粉末は、本来的に疎水性の素材の粉末粒子の他、親水性または疎水性の粉末粒子を基素材としこれに疎水化処理を施した粉末が含まれる。
これらの中でも本発明に係る油中水型乳化化粧料に配合される(C)疎水性粉末は、以下の(i)~(iii)のタイプ:
(i)疎水化処理タルク、
(ii)平均粒子径が30μm以上であるシリコーン粉末、
(iii)架橋密度が40%以上である架橋型ポリメチルメタクリレート粉末
から選択されるのが好ましい。
【0028】
(i)疎水化処理タルク
疎水化処理タルクは、ケイ酸塩系粘土鉱物であるタルクを基素材とし、その表面を疎水化処理した粉末である。後述する実施例に示すように、疎水化処理タルクは、疎水化処理の種類を問わず紫外線防御能向上効果を発揮できるため、(C)成分の中でも特に好ましい。
疎水化処理は、特に制限されるものではないが、例えば、シリコーン処理(メチルハイドロジェンポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーンオイル;メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン等のアルキルシラン;トリフルオロメチルエチルトリメトキシシラン、ヘプタデカフルオロデシルトリメトキシシラン等のフルオロアルキルシラン等による処理)、脂肪酸処理(パルミチン酸、イソステアリン酸、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、ロジン酸、12-ヒドロキシステアリン酸等による処理)、脂肪酸石鹸処理(ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、12-ヒドロキシステアリン酸等による処理)、脂肪酸エステル処理(デキストリン脂肪酸エステル、コレステロール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル等による処理)等が挙げられる。これらの疎水化処理は、常法に従って行うことができる。疎水化処理の中でも、粉末粒子に高い安定性を付与可能である等の点から、シリコーン処理が好適である。
疎水化処理タルクは市販品を利用することができ、例えば「ステアリン酸カルシウム処理タルク」(藤本化学製品株式会社製)を挙げることができる。
【0029】
(ii)平均粒子径が30μm以上であるシリコーン粉末
シリコーン粉末は、平均粒子径が30μm以上であれば、化粧料原料として通常用いられているものを使用することができる。シリコーン粉末としては、例えば、メチルポリシロキサン網状重合体、架橋型メチルポリシロキサン、架橋型シリコーン網状型シリコーンブロック共重合体及びシリル化シリカ等が知られているが、これらの中でも、特に架橋型シリコーン網状型シリコーンブロック共重合体が好ましい。
【0030】
シリコーン粉末の平均粒子径は30μm以上であり、より好ましくは32μm以上、さらに好ましくは35μm以上である。平均粒子径が30μm未満では水分との接触により紫外線防御効果が損なわれる傾向がある。一方、平均粒子径の上限は特に制限されないが、使用性や安定性の観点から70μm以下が好ましい。シリコーン粉末の粒度分布としては5~100μmのものが好ましい。シリコーン粉末の平均粒子径はレーザー回折散乱法により測定することができる。
【0031】
使用可能なシリコーン粉末の市販品としては、例えば「KSP-102」(信越化学工業株式会社製、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、平均粒子径:30μm)を挙げることができる。
【0032】
(iii)架橋密度が40%以上である架橋型ポリメチルメタクリレート粉末
架橋型ポリメチルメタクリレート粉末(PMMA粉末)は、架橋密度が40%以上であるものを使用することができる。架橋型ポリメチルメタクリレート粉末の架橋密度は、40%以上であり、より好ましくは42%以上、さらに好ましくは45%以上である。架橋密度が40%未満のPMMA粉末を使用した場合には、水分との接触により紫外線防御効果が損なわれる傾向がある。一方、架橋密度の上限は特に制限されないが、使用性の観点から60%以下が好ましい。架橋密度は、溶媒膨潤法等の公知の種々の方法によって求めることができる。
【0033】
上記(i)~(iii)から選択される(C)成分は、1種を単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。(C)成分の配合量は、油中水型乳化化粧料全量に対して、好ましくは3~30質量%、さらに好ましくは5~25質量%、より好ましくは5~20質量%である。(B)成分の配合量が3質量%未満では水分との接触により紫外線防御効果が損なわれる傾向があり、30質量%を超えて配合するときしみ感、よれ、べたつきが生ずる等、使用性が悪くなる場合や製剤化が困難になる場合がある。
【0034】
<紫外線散乱剤>
本発明の油中水型乳化化粧料は、紫外線散乱剤を配合しなくても、上記(A)~(C)成分を含有することによって紫外線防御能向上効果を実現することができる。
しかし、紫外線に対する防御効果をさらに向上させる等の目的で、紫外線散乱剤を少量配合することは差し支えない。本発明の油中水型乳化化粧料に紫外線散乱剤を配合する場合には、紫外線散乱剤による白浮きや使用性の低下を抑えるために、油中水型乳化化粧料全量に対して、6%質量以下、好ましくは5質量%以下、さらに好ましくは4質量%以下、特に好ましくは3質量%以下とするのが好ましい。
【0035】
本発明の油中水型乳化化粧料に配合可能な紫外線散乱剤は特に限定されるものでなく、化粧料に通常用いられる紫外線散乱剤を使用することができる。紫外線散乱剤の例としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化鉄、酸化セリウム、酸化タングステン等の微粒子状の金属酸化物や、これらの表面を各種疎水化表面処理したものを挙げることができる。疎水化表面処理剤としては、化粧料分野で汎用されているもの、例えば、ジメチコン、アルキル変性シリコーン等のシリコーン、オクチルトリエトキシシランなどのアルコキシシラン、パルミチン酸デキストリンなどのデキストリン脂肪酸エステル、ステアリン酸などの脂肪酸を用いることができる。
【0036】
本発明の油中水型乳化化粧料には、上記必須成分以外に、化粧料に通常用いられる成分、例えば、油分、水、アルコール類、界面活性剤、油性活性剤、水性活性剤、水相増粘剤、保湿剤、酸化防止剤等を必要に応じて適宜配合してよい。
【0037】
なかでも、本発明で使用できる界面活性剤は、油中水型の乳化形態を実現するため、HLBが8未満の界面活性剤であり、特にシリコーン系界面活性剤が好ましい。
HLBが8未満のシリコーン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン、及び/又はポリグリセリン・アルキル共変性シリコーンを挙げることができる。具体例には、KF-6017(PEG-10ジメチコン、信越化学工業株式会社製)、KF-6028(PEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、信越化学工業株式会社製)、ABIL EM90(セチルPEG/PPG-10/1ジメチコン、Evonik Goldschmidt社製)、KF-6038(ラウリルPEG-9ポリジメチルシロキシエチルジメチコン、信越化学工業株式会社製)、ビスブチルジメチコンポリグリセリル-3等が含まれる。
シリコーン系界面活性剤の配合量は、油中水型乳化化粧料全量に対して、好ましくは0.1~8質量%、さらに好ましくは0.2~7質量%、より好ましくは0.4~5質量%である。
【0038】
本発明の油中水型乳化化粧料は、例えば日焼け止めクリーム、日焼け止め乳液、日焼け止めローションとして提供できるのみならず、日焼け止め効果を付与したファンデーション、化粧下地、メーキャップ化粧料、毛髪化粧料等としても使用でき、常法により製造することができる。
【実施例
【0039】
以下に具体例を挙げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。また、以下の実施例等における配合量は特に断らない限り質量%を示す。
【0040】
(実施例1~10及び比較例1~3)
以下の表1及び表2に掲げた組成を有する油中水型乳化化粧料を、油性成分を加温して溶解し粉末を分散させたものに、別途混合した水相を添加し、攪拌処理にて乳化することにより調製した。
【0041】
紫外線防御能向上効果の測定方法
測定プレート(Sプレート)(5×5cmのV溝PMMA板、SPFMASTER-PA01)に各例の化粧料(サンプル)を2mg/cmの量で滴下し、60秒間指で塗布し、15分間乾燥した後に形成された塗膜の吸光度を株式会社日立製作所社製U-3500型自記録分光光度計にて測定した。無塗布をコントロールとし、吸光度(Abs)を以下の式で算出し、280nm~400nmにおける測定値を積算した。
Abs=-log(T/To)
T:サンプルの透過率、To:無塗布の透過率
測定したプレートを硬度50~500の水に十分に浸し、30分間そのまま水中で撹拌した(スリーワンモーターで300rpm)。その後、表面の水滴がなくなるまで15~30分程度乾燥させ、再び吸光度を測定し、水浴前後のAbs積算値からAbs変化率(以下の式)を紫外線防御能向上効果として算出した。
紫外線防御能向上効果:
Abs変化率(%)=(水浴後のAbs積算値)/(水浴前のAbs積算値)×100
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
上記表1及び表2に示すように、紫外線散乱剤を全く含んでいなくても、油相増粘剤に加えて、疎水性粉末として疎水化処理タルク(実施例1、実施例3~10)又は平均粒子径が30μm以上であるシリコーン粉末(実施例2)を配合することにより、Abs変化率が100%を超える、すなわち、水浴前と比較して水浴後の紫外線防御効果が向上したことが確認された。特に、疎水化処理タルクは疎水化処理の種類に関係なく紫外線防御能向上効果を達成することが確認された(実施例3~10)。
一方、平均粒子径が30μm未満のシリコーン粉末や無水ケイ酸(シリカ粉末)を使用した場合には、Abs変化率が100%を下回り、紫外線防御能向上効果は見られなかった(比較例1~3)。
【0045】
(実施例11~19及び比較例4~7)
下記の表3に掲げた組成を有する油中水型乳化化粧料を調製し、上記と同様に水浴前後のAbs変化率を求めた。
【0046】
【表3A】
【表3B】
【0047】
表3に示すように、疎水性粉末として、疎水化処理タルク(実施例11~12、14~19)又は架橋密度が40%以上である架橋型ポリメチルメタクリレート粉末(実施例13)が配合されていれば、他の一般的な粉末成分と併用しても紫外線防御能向上効果を達成できることが確認された(実施例11~19)。
一方、本発明で使用可能な特定の疎水性粉末を含まない場合には、他の一般的な粉末成分を同等量配合しても紫外線防御能向上効果は得られなかった(比較例4~7)。
【0048】
(実施例20、21及び比較例8)
下記の表4に掲げた組成を有する油中水型乳化化粧料を調製し、上記と同様に水浴前後のAbs変化率を求めた。
【0049】
【表4】
【0050】
表4に示すように、油相増粘剤の組み合わせや配合量を変えても、紫外線防御能向上効果が得られることが確認された(実施例20、21)。
一方、本発明で使用可能な特定の疎水性粉末を含まない場合には、水浴攪拌後に 紫外線防御能向上効果は得られなかった(比較例8)。
【0051】
(実施例22~27及び比較例9、10)
下記の表5A及び表5Bに掲げた組成を有する油中水型乳化化粧料を調製し、上記と同様に水浴前後のAbs変化率を求めた。
【0052】
【表5A】
【0053】
【表5B】
【0054】
表5A及び表5Bに示すように、油相増粘剤が1種のみであっても、高い紫外線防御能向上効果が得られた(実施例22~27)。一方、油相増粘剤を全く含まない場合には、水浴攪拌後の紫外線防御効果が著しく低下し、紫外線防御能向上効果は得られなかった(比較例9、10)。
これにより、少なくとも1種の油相増粘剤と疎水性粉末とを組み合わせて配合することにより、十分な紫外線防御能向上効果を達成できることが確認された。
【0055】
以下に、本発明の油中水型乳化化粧料の処方例を挙げる。本発明はこれらの処方例によって何ら限定されるものではなく、特許請求の範囲によって特定されるものであることはいうまでもない。なお、配合量は全て油中水型乳化化粧料全量に対する質量%で表す。
【0056】
処方例1.下地化粧料
(成分名) 配合量(%)
オクトクリレン 3
サリチル酸オクチル 3
2,4-ビス-[{4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ}-フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン

ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 1
酸化亜鉛 3
酸化チタン 2
パルミチン酸デキストリン 4
ワセリン 2
トリメチルシロキシケイ酸 2
ポリオキシブチレン(9)ポリオキシプロピレン(1)グリコール

イソステアリン酸 1
セバシン酸ジイソプロピル 8
ミネラルオイル 3
トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 2
メチルポリシロキサン 3
デカメチルシクロペンタシロキサン 20
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 2
精製水 残余
食塩 適量
エデト酸三ナトリウム 適量
香料 適量
グリセリン 1
ブチレングリコール 3
アルコール 6
ハイドロゲンジメチコン処理パール剤(マイカ・酸化チタン)

メチルハイドロジェンポリシロキサン処理パール剤(マイカ・酸化チタン・酸化スズ)

ステアリン酸カルシウム処理タルク(平均粒子径:7μm) 5
無水ケイ酸(平均粒子径:5μm) 1
架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体(平均粒子径:5μm)

黒酸化鉄 1
黄酸化鉄 0.3
ベンガラ 0.3
【0057】
処方例2.BBクリーム
(成分名) 配合量(%)
オクトクリレン 5
ホモサレート 10
4-tert-ブチル-4’-メトキシジベンゾイルメタン 1
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 2
酸化チタン 5
酢酸ステアリン酸スクロース 3
マイクロクリスタリンワックス 1
トリメチルシロキシケイ酸 3
ポリオキシブチレン(9)ポリオキシプロピレン(1)グリコール

イソステアリン酸 1
テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット 8
α-オレフィンオリゴマー 3
トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 2
メチルポリシロキサン 3
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 2
イソドデカン 10
デカメチルシクロペンタシロキサン 3
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3
精製水 残余
食塩 適量
エデト酸三ナトリウム 適量
香料 適量
ソルビトール 1
ジプロピレングリコール 5
アルコール 10
メチルポリシロキサン処理パール剤(雲母チタン) 2
ステアリン酸カルシウム処理タルク(平均粒子径:7μm)
10
架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体(平均粒子径:5μm)

黒酸化鉄 1
黄酸化鉄 0.7
ベンガラ 0.3
【0058】
処方例3.美白乳液
(成分名) 配合量(%)
オクトクリレン 5
ホモサレート 10
パラメトキシケイ皮酸2-エチルヘキシル 5
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 3
酸化チタン 1
酸化亜鉛 3
酢酸ステアリン酸スクロース 3
パルミチン酸デキストリン 2
トリメチルシロキシケイ酸 3
ポリオキシブチレン(9)ポリオキシプロピレン(1)グリコール

テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリトリット 5
セバシン酸ジイソプロピル 12
トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 5
メチルポリシロキサン 3
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 1
イソドデカン 10
デカメチルシクロペンタシロキサン 5
ビスブチルジメチコンポリグリセリル-3 1
精製水 残余
トラネキサム酸 2
4-メトキシサリチル酸カリウム塩 1
食塩 適量
エデト酸三ナトリウム 適量
香料 適量
グリセリン 3
ジプロピレングリコール 3
アルコール 8
ステアリン酸カルシウム処理タルク(平均粒子径:7μm) 5
【0059】
処方例4.W/O型BBクリーム
(成分名) 配合量(質量%)
精製水 残余
アルコール 5
エデト酸三ナトリウム 0.1
食塩 0.1
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.01
フェノキシエタノール 1
グリセリン 5
エリスリトール 1
キシリトール 1
トルメンチラエキス 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
2-O-エチル-L-アスコルビン酸 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
ミリスチン酸イソプロピル 5
トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 5
セバシン酸ジイソプロピル 5
安息香酸アルキル(C12-15) 3
メチルポリシロキサン 6
シクロペンタシロキサン 6
トリシロキシケイ酸50%のシクロペンタシロキサン溶液 2
パルミチン酸デキストリン 2
メトキシケイヒ酸2-エチルヘキシル 5
ホモサレート 5
疎水化処理微粒子酸化チタン(粒径:15nm) 3
疎水化処理微粒子酸化亜鉛(粒径:15nm) 3
疎水化処理顔料級酸化チタン 3
疎水化処理酸化鉄赤 適量
疎水化処理酸化鉄黄 適量
疎水化処理酸化鉄黒 適量
疎水化処理タルク 3
架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体(平均粒子径:5μm)

微粒子ジメチルシリル化シリカ 0.5
ラウリルPEG-9ポリジメチルポリシロキシエチルジメチコン

ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 1
パルミチン酸デキストリン 0.5
イソステアリン酸 0.2
トコフェロール 0.01
香料 適量
【0060】
処方例5.W/O型下地化粧料
(成分名) 配合量(質量%)
精製水 残余
アルコール 10
エデト酸三ナトリウム 0.1
食塩 0.1
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.01
グリセリン 1
キシリトール 1
トルメンチラエキス 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
2-O-エチル-L-アスコルビン酸 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
イソドデカン 5
セバシン酸ジイソプロピル 8
トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 5
ミリスチン酸イソプロピル 5
PBG/PPG-9/1コポリマー 2
メチルポリシロキサン 5
シクロペンタシロキサン 3
カプリリルメチコン 3
高重合アミノプロピルジメチコン20%のジメチコン20cs溶液

トリフルオロアルキルジメチルトリメチルシロキシケイ酸50%ジメチコン溶液

パルミチン酸デキストリン 2
メトキシケイヒ酸2-エチルヘキシル 5
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 1
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
0.5
疎水化処理微粒子酸化チタン(粒径:15nm) 2
疎水化処理微粒子酸化亜鉛(粒径:15nm) 5
疎水化処理顔料級酸化チタン 5
疎水化処理酸化鉄赤 適量
疎水化処理酸化鉄黄 適量
疎水化処理酸化鉄黒 適量
疎水化処理タルク 5
架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体(平均粒子径:5μm)

疎水化処理タルク 3
PEG-9ポリジメチルポリシロキシエチルジメチコン 1.5
PEG/PPG-19/19ジメチコン50%のシクロペンタシロキサン溶液
0.5
ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 0.4
イソステアリン酸 0.3
トコフェロール 0.01
香料 適量
【0061】
処方例6.W/O型ヘア用化粧料
(成分名) 配合量(質量%)
精製水 残余
アルコール 8
エデト酸三ナトリウム 0.2
シリカ 0.5
グリセリン 1
ポリオキシエチレン(14)ポリオキシプロピレン(7)ジメチルエーテル

カニナバラ果実エキス 0.1
ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
2-O-エチル-L-アスコルビン酸 0.5
グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
イソドデカン 10
トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル 5
ミリスチン酸イソプロピル 5
セバシン酸ジイソプロピル 5
安息香酸アルキル(C12-15) 3
PBG/PPG-9/1コポリマー 1
メチルポリシロキサン 10
シクロペンタシロキサン 3
トリシロキシケイ酸50%のシクロペンタシロキサン溶液 0.5
トリ酢酸テトラステアリン酸スクロース 1
パルミチン酸デキストリン 2
メトキシケイヒ酸2-エチルヘキシル 5
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル 2
ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン

ポリシリコーン-15 3
オクトクリレン 5
架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体(平均粒子径:5μm)
10
ステアリン酸カルシウム処理タルク(平均粒子径:7μm) 3
セチルPEG/PPG-10/1ジメチコン 1
ラウリルPEG-9ポリジメチルポリシロキシエチルジメチコン

ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 0.5
イソステアリン酸 0.3
セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.3
トコフェロール 0.01
香料 適量