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特許7563931管理装置、管理方法、管理プログラム、転送制御装置、転送制御システム、転送制御方法および転送制御プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】管理装置、管理方法、管理プログラム、転送制御装置、転送制御システム、転送制御方法および転送制御プログラム
(51)【国際特許分類】
   H04L 47/70 20220101AFI20241001BHJP
   H04N 21/24 20110101ALI20241001BHJP
   H04N 21/237 20110101ALI20241001BHJP
   H04N 21/6338 20110101ALI20241001BHJP
【FI】
H04L47/70
H04N21/24
H04N21/237
H04N21/6338
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2020165608
(22)【出願日】2020-09-30
(65)【公開番号】P2022057380
(43)【公開日】2022-04-11
【審査請求日】2023-08-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000227205
【氏名又は名称】NECプラットフォームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】篠原 隆
(72)【発明者】
【氏名】奥野 義幸
【審査官】前田 健人
(56)【参考文献】
【文献】特開2004-064323(JP,A)
【文献】米国特許第06839767(US,B1)
【文献】小山 智史,IP番組制作システムの制御方式,[オンライン],2019年,[検索日 2024.05.14], インターネット:<URL:https://jstage.jst.go.jp/article/itej/73/5/73_920/_pdf/-char/ja>
【文献】NHK技研R&D 2020年1月号 解説01 番組制作のための光・IP伝送技術の研究開発動向,[オンライン],2020年01月,[検索日 2024.05.14], インターネット:<URL:https://nhk.or.jp/strl/publica/rd/179/2.html>
【文献】github AMWA-TV/is-06/docs/3.2 Data Model - Network Flow.md,[オンライン],2020年08月04日,[検索日 2024.05.14], インターネット:<URL:https://github.com/AMWA-TV/i-06/blob/0bdda9abf3536c67a2a26a5eaa36b975506425a3/docs/3.2.%20Data%20Model%20-%20Network%20Flow.md>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 47/00-47/83
H04L 41/00-43/55
H04N 21/24
H04N 21/237
H04N 21/6338
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置であって、
前記管理装置が管理する前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を、転送制御装置へ送信する送信部
を備え、
前記転送制御装置は、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理し、前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御し、
前記所要帯域情報は、前記放送素材の種別を示す素材種別情報と、前記放送素材に映像信号が含まれる場合の前記映像信号の種別を示す信号種別情報とを含む
ことを特徴とする管理装置。
【請求項2】
前記入力元装置から前記所要帯域情報を受信する装置情報受信部
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
【請求項3】
放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置であって、
前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を受信する受信部と、
前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置へ転送される前記放送素材に関し、転送される前記放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力する出力部と、
前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御する制御部と
を備え、
前記所要帯域情報は、前記放送素材の種別を示す素材種別情報と、前記放送素材に映像信号が含まれる場合の前記映像信号の種別を示す信号種別情報とを含む
ことを特徴とする転送制御装置。
【請求項4】
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置と、
前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置と
を備え、
前記管理装置は、請求項1または請求項2に記載の管理装置である
ことを特徴とする転送制御システム。
【請求項5】
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置と、
前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置と
を備え、
前記転送制御装置は、請求項に記載の転送制御装置である
ことを特徴とする転送制御システム。
【請求項6】
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置に関し、
前記管理装置が管理する前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を、転送制御装置へ送信し、
前記転送制御装置は、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理し、前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御し、
前記所要帯域情報は、前記放送素材の種別を示す素材種別情報と、前記放送素材に映像信号が含まれる場合の前記映像信号の種別を示す信号種別情報とを含む
ことを特徴とする管理方法。
【請求項7】
放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に関し、
前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を受信し、
前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置へ転送される前記放送素材に関し、転送される前記放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力し、
前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御し、
前記所要帯域情報は、前記放送素材の種別を示す素材種別情報と、前記放送素材に映像信号が含まれる場合の前記映像信号の種別を示す信号種別情報とを含む
ことを特徴とする転送制御方法。
【請求項8】
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置に関し、
コンピュータに、
前記管理装置が管理する前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を受信する装置情報受信機能と、
前記所要帯域情報を転送制御装置へ送信する送信機能と
を実現させ、
前記転送制御装置は、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理し、前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御し、
前記所要帯域情報は、前記放送素材の種別を示す素材種別情報と、前記放送素材に映像信号が含まれる場合の前記映像信号の種別を示す信号種別情報とを含む
ことを特徴とする管理プログラム。
【請求項9】
放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に関し、
コンピュータに、
前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を受信する受信機能と、
前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置へ転送される前記放送素材に関し、転送される前記放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力する出力機能と、
前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御する制御機能と
を実現させ、
前記所要帯域情報は、前記放送素材の種別を示す素材種別情報と、前記放送素材に映像信号が含まれる場合の前記映像信号の種別を示す信号種別情報とを含む
ことを特徴とする転送制御プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理装置、管理方法、管理プログラム、転送制御装置、転送制御システム、転送制御方法および転送制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
IP(Internet Protocol)技術の発展に伴い、放送局において、IPベースの通信ネットワークを用いたシステムの構築が促進されている。IPベースのネットワークアーキテクチャを採用すれば、たとえば、汎用のルータおよびスイッチといったIPベースの通信機器を用いて高速かつ大容量の通信ネットワークを低コストで構築することが可能となる。
【0003】
IPネットワークを用いた放送局のシステムでは、放送素材の入力元となる放送機器(入力元装置)から放送素材の出力先となる放送機器(出力先装置)に対して、ルータ等の通信機器を介して放送素材の転送が行われる。なお、放送素材とは、たとえば、映像や音声やアンシラリデータなどを含む放送用コンテンツに応じた情報である。また、入力元装置は、たとえば、屋外で使用されるカメラや素材バンクや編集装置などから放送素材を受信する装置である。出力先装置は、たとえば、送信所や素材バンクなどに向けて放送素材を送信する装置である。
【0004】
入力元装置から出力先装置への放送素材の転送を制御する転送制御装置は、自動番組制御装置(APS(Automatic Program control System))などから入力される指示に応じて、出力先装置に対して、出力先装置が受信する放送素材を指示する。そして、出力先装置は、放送素材を転送する通信機器に対して、指定された放送素材の転送を要求する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開2000-261454号公報
【文献】特開2003-234776号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
入力元装置を管理する入力側の転送制御装置と出力先装置を管理する出力側の転送制御装置とが異なる場合、出力側の転送制御装置は、入力側の転送制御装置の配下の入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を把握していない。そのため、入力側の装置と出力側の装置との間で、所要帯域情報を活用することができない。
【0007】
たとえば、図13に示すシステムにおいて、入力側の通信装置と出力側の通信装置との間の利用可能帯域の上限が10Gbpsであったとする。また、入力側の通信装置の配下の入力元装置から出力側の通信装置の配下の出力先装置へ、所要帯域が3Gbpsの放送素材が3つ転送されているとする。この状態で、さらに、所要帯域が3Gbpsの放送素材が1つ追加で転送されると、入力側の通信装置から出力側の通信装置へ転送される放送素材の所要帯域の合計が、10Gbpsを超えてしまう。このような状態になると、転送される放送素材にパケットロスが発生する可能性がある。特許文献1や特許文献2では、このような問題に関して特に言及されていない。
【0008】
本発明の目的は、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することを可能にする、管理装置、管理方法、管理プログラム、転送制御装置、転送制御システム、転送制御方法および転送制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一態様において、管理装置は、放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置であって、前記管理装置が管理する前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を、転送制御装置へ送信する送信部を備え、前記転送制御装置は、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理し、前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御することを特徴とする。
【0010】
また、本発明の他の態様において、管理方法は、放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置に関し、前記管理装置が管理する前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を、転送制御装置へ送信し、前記転送制御装置は、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理し、前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御することを特徴とする。
【0011】
また、本発明の他の態様において、管理プログラムは、放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置に関し、コンピュータに、前記管理装置が管理する前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を受信する装置情報受信機能と、前記所要帯域情報を転送制御装置へ送信する送信機能とを実現させ、前記転送制御装置は、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理し、前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御することを特徴とする。
【0012】
また、本発明の他の態様において、転送制御装置は、放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置であって、前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を受信する受信部と、前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置へ転送される前記放送素材に関し、転送される前記放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力する出力部と、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の他の態様において、転送制御方法は、放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に関し、前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を受信し、前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置へ転送される前記放送素材に関し、転送される前記放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力し、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御することを特徴とする。
【0014】
また、本発明の他の態様において、転送制御プログラムは、放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に関し、コンピュータに、前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を受信する受信機能と、前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置へ転送される前記放送素材に関し、転送される前記放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力する出力機能と、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御する制御機能とを実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第一の実施形態の管理装置および転送制御装置の構成例を示す図である。
図2】本発明の第一の実施形態の管理装置の動作例を示す図である。
図3】本発明の第一の実施形態の転送制御装置の動作例を示す図である。
図4】本発明の第二の実施形態の転送制御装置を含む転送システムの構成例を示す図である。
図5】本発明の第二の実施形態の転送システムを含むシステムの構成例を示す図である。
図6】本発明の第二の実施形態の転送制御装置を含むシステムの構成例を示す図である。
図7】本発明の第二の実施形態の転送制御装置の構成例を示す図である。
図8】本発明の第二の実施形態の転送制御装置の構成例を示す図である。
図9】本発明の第二の実施形態の所要帯域情報と所要帯域の値との対応表の例を示す図である。
図10】本発明の第二の実施形態の転送制御装置が受信した所要帯域情報に関する記憶内容の例を示す図である。
図11】本発明の第二の実施形態の転送制御装置に転送されている放送素材の情報の例を示す図である。
図12】本発明の各実施形態のハードウェア構成例を示す図である。
図13】課題の説明におけるシステムの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施形態について説明する。
【0018】
図1に本実施形態の管理装置10および転送制御装置20の構成例を示す。
【0019】
まず、管理装置10について説明する。本実施形態の管理装置10は、送信部11を含む。
【0020】
管理装置10は、放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する。
【0021】
送信部11は、管理装置10が管理する入力元装置が入力する放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を、転送制御装置20へ送信する。転送制御装置20は、放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理し、所要帯域情報に基づいて、管理装置10が管理する入力元装置から転送制御装置20が管理する出力先装置への放送素材の転送を制御する。
【0022】
このように管理装置10を構成することによって、管理装置10は、管理装置10が管理する入力元装置が入力する放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を、転送制御装置20へ送信する。そのため、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0023】
次に、転送制御装置20について説明する。転送制御装置20は、放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する。転送制御装置20は、受信部22、出力部23および制御部24を含む。
【0024】
受信部22は、放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置10から、入力元装置が入力する放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を受信する。出力部23は、所要帯域情報に基づいて、管理装置10が管理する入力元装置から転送制御装置20が管理する出力先装置へ転送される放送素材に関し、転送される放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力する。制御部24は、管理装置10が管理する入力元装置から転送制御装置20が管理する出力先装置への放送素材の転送を制御する。
【0025】
このように転送制御装置20を構成することによって、転送制御装置20は、入力元装置を管理する管理装置10から、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を受信する。また、転送制御装置20は、所要帯域情報に基づいて、転送制御装置20が管理する出力先装置へ転送される放送素材に関し、転送される放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力する。そのため、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0026】
次に、図2に本実施形態の管理装置10の動作の例を示す。
【0027】
送信部11は、管理装置10が管理する入力元装置が入力する放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を、転送制御装置20へ送信する(ステップS101)。転送制御装置20は、放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理し、所要帯域情報に基づいて、管理装置10が管理する入力元装置から転送制御装置20が管理する出力先装置への放送素材の転送を制御する。
【0028】
管理装置10は、このように動作することによって、管理装置10が管理する入力元装置が入力する放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を、転送制御装置20へ送信する。そのため、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0029】
次に、図3に本実施形態の転送制御装置20の動作の例を示す。
【0030】
受信部22は、放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置10から、入力元装置が入力する放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を受信する(ステップS201)。出力部23は、所要帯域情報に基づいて、転送制御装置20が管理する出力先装置へ転送される放送素材に関し、転送される放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力する(ステップS202)。制御部24は、管理装置10が管理する入力元装置から転送制御装置20が管理する出力先装置への放送素材の転送を制御する(ステップS203)。
【0031】
転送制御装置20は、このように動作することによって、入力元装置を管理する管理装置10から、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を受信する。また、転送制御装置20は、所要帯域情報に基づいて、転送制御装置20が管理する出力先装置へ転送される放送素材に関し、転送される放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力する。そのため、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0032】
以上で説明したように、本発明の第一の実施形態では、管理装置10は、管理装置10が管理する入力元装置が入力する放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を、転送制御装置20へ送信する。また、転送制御装置20は、入力元装置を管理する管理装置10から、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を受信する。また、転送制御装置20は、所要帯域情報に基づいて、転送制御装置20が管理する出力先装置へ転送される放送素材に関し、転送される放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力する。そのため、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0033】
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施形態について説明する。
【0034】
まず、図4に、転送システム70-1の構成例を示す。転送システム70-1は、転送制御装置30-1、転送装置60-1、入力元装置40-1-1から入力元装置40-1-m(mは0以上の整数)、および、出力先装置50-1-1から出力先装置50-1-n(nは0以上の整数)を含む。
【0035】
入力元装置40-1-1から入力元装置40-1-mは、放送素材の入力元となり得る装置である。入力元装置40-1-1から入力元装置40-1-mは、たとえば、屋外で使用されるカメラや素材バンクや編集装置などから受信した放送素材を、転送装置60-1に入力する。
【0036】
出力先装置50-1-1から出力先装置50-1-nは、放送素材の出力先となり得る装置である。出力先装置50-1-1から出力先装置50-1-nは、たとえば送信所や素材バンクなど、各々に対応付けられている出力先に向けて、受信した素材を送信する。転送システム70-1には、入力元装置または出力先装置が、合わせて1以上含まれる。すなわち、m+nは、1以上の整数である。
【0037】
転送制御装置30-1は、たとえば、APS(図示せず)等からの指示に応じて、対象の出力先装置へ、当該出力先装置が受信する放送素材を指示する。
【0038】
転送装置60-1は、放送素材を転送する。転送装置60-1は、転送システム70-1に含まれる入力元装置(入力元装置40-1-1から入力元装置40-1-m)から出力先装置(出力先装置50-1-1から出力先装置50-1-n)へ放送素材を転送する。また、転送装置60-1は、他の転送システムの転送装置から出力先装置(出力先装置50-1-1から出力先装置50-1-n)へ放送素材を転送することも可能である。また、転送装置60-1は、入力元装置(入力元装置40-1-1から入力元装置40-1-m)から他の転送システムの転送装置へ放送素材を転送することも可能である。また、転送装置60-1は、他の転送システムの転送装置から受信した放送素材を、さらに他の転送システムの転送装置へ転送することも可能である。
【0039】
図5に、図4に示す転送システム70-1を含むシステムの構成例を示す。図5に示すように、図4に示す転送システム70-1は、ネットワーク80を介して、転送システム70-2や転送システム70-k(kは2以上の整数)と接続することが可能である。転送システム70-2や転送システム70-kは、各々、転送システム70-1と同様に構成されている。
【0040】
より具体的には、転送システム70-1に含まれる転送制御装置30-1は、転送システム70-2に含まれる転送制御装置30-2や、転送システム70-kに含まれる転送制御装置30-k(図示せず)と接続することが可能である。また、転送システム70-1に含まれる転送装置60-1は、転送システム70-2に含まれる転送装置60-2や、転送システム70-kに含まれる転送装置60-k(図示せず)との間で、放送素材を送受信することが可能である。
【0041】
図6に、図5に示すシステムの一部を抜粋した構成例を示す。以降、図6を用いて、本実施形態の説明を行う。
【0042】
図6に示す例では、転送制御装置30-1は、入力元装置40-1-1と入力元装置40-1-2とを管理する。また、転送制御装置30-2は、入力元装置40-2-1と出力先装置50-2-1と出力先装置50-2-2とを管理する。本実施形態では、転送制御装置30-1と転送制御装置30-2は、第一の実施形態の管理装置10の機能と転送制御装置20の機能との両方を備える。
【0043】
次に、図7に転送制御装置30-1の構成例を示す。転送制御装置30-1は、送信部31-1、受信部32-1、出力部33-1、制御部34-1および装置情報受信部35-1を含む。
【0044】
また、図8に転送制御装置30-2の構成例を示す。転送制御装置30-2も、転送制御装置30-1と同様に、送信部31-2、受信部32-2、出力部33-2、制御部34-2および装置情報受信部35-2を含む。
【0045】
送信部31-1と送信部31-2は、第一の実施形態の管理装置10(図1)の送信部11に相当する。受信部32-1と受信部32-2は、第一の実施形態の転送制御装置20の受信部22に相当する。出力部33-1と出力部33-2は、第一の実施形態の転送制御装置20の出力部23に相当する。制御部34-1と制御部34-2は、第一の実施形態の転送制御装置20の制御部24に相当する。
【0046】
なお、第一の実施形態の管理装置10(図1)の送信部11に相当する送信部31-1は、管理モジュール36-1に含まれる。そして、管理モジュール36-1は、転送制御装置30-1とは別の筐体に構成されていてもよい。同様に、第一の実施形態の管理装置10の送信部11に相当する送信部31-2は、管理モジュール36-2に含まれる。そして、管理モジュール36-2は、転送制御装置30-2とは別の筐体に構成されていてもよい。
【0047】
まず、転送制御装置30-1について説明する。
【0048】
装置情報受信部35-1は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置40-1-1と入力元装置40-1-2とから、装置情報を受信する。入力元装置40-1-1は、入力元装置40-1-1が入力する放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を含む装置情報を送信する。また、入力元装置40-1-2は、入力元装置40-1-2が入力する放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を含む装置情報を送信する。
【0049】
装置情報受信部35-1は、たとえば、入力元装置40-1-1および入力元装置40-1-2から送信される情報登録通知を受け取ることによって、入力元装置40-1-1および入力元装置40-1-2に関する装置情報を受信することができる。
【0050】
装置情報受信部35-1は、たとえば、NMOS(Networked Media Open Specifications)規格で規定されている方法を使用して、装置情報を受信してもよい。
【0051】
SMPTE(Society of Motion Picture and Television Engineers)は、IPを用いて放送用コンテンツを伝送する信号の規格であるST2110を規格化している。また、AMWA(Advanced Media Workflow Association)は、NMOS(Networked Media Open Specifications)規格の策定を進めている。NMOS規格は、SMPTE ST2110によって提供されているトランスポート層に加えて、IPベースでの制御や管理レイヤーを提供するための規格である。
【0052】
たとえば、NMOS IS-04には、NMOSネットワークに参加している装置の管理方法が規定されている。装置情報受信部35-1は、この仕組みを利用して、入力元装置に関する装置情報を受信することができる。
【0053】
送信部31-1は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置(40-1-1、40-1-2)が入力する放送素材の所要帯域情報を、出力側の転送制御装置30-2へ送信する。また、送信部31-1は、所要帯域情報とともに、入力元装置の識別情報や入力元装置を含む転送システムの識別情報を、転送制御装置30-2へ送信する。転送システムの識別情報は、たとえば、転送制御装置30-1の識別情報や転送装置60-1の識別情報を含んでいてもよい。
【0054】
また、転送制御装置30-1は、さらに、転送制御装置30-1が管理する入力元装置(40-1-1、40-1-2)について、マルチキャストグループアドレスの情報を転送制御装置30-2へ送信する。マルチキャストグループアドレスは、出力先装置が放送素材を受信する場合に使用される。
【0055】
所要帯域情報は、入力元装置(40-1-1、40-1-2)が入力する放送素材の転送に要する所要帯域を転送制御装置30-2が知ることを可能にする情報である。所要帯域情報は、所要帯域の値であってもよいし、所要帯域の値を得ることができる情報であってもよい。
【0056】
たとえば、転送制御装置30-2は、所要帯域情報と所要帯域の値との対応関係を示す対応表を記憶していてもよい。図9に対応表の例を示す。この場合、送信部31-1は、素材種別情報と、素材種別情報が「映像」の場合には信号種別情報とを含む所要帯域情報を送信する。素材種別情報は、放送素材の種別、たとえば、映像、音声、データなどの種別を示す情報である。信号種別情報は、放送素材に映像信号が含まれる場合の、映像信号の種別を示す情報である。なお、この対応表では、音声やデータの所要帯域は、映像に比べて非常に小さいため、0とされている。
【0057】
次に、転送制御装置30-2について説明する。
【0058】
受信部32-2は、放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する転送制御装置30-1から、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を受信する。また、受信部32-2は、受信した情報を記憶部(図示せず)に記憶させる。また、受信部32-2は、所要帯域情報と所要帯域の値との対応表(図9)を参照して、受信した所要帯域情報に対応する所要帯域の値を記憶部にさらに記憶させてもよい。
【0059】
図10に、受信した所要帯域情報に関する記憶内容の例を示す。図10に示す例では、転送制御装置の識別情報、入力元装置の識別情報、所要帯域情報および所要帯域の値が対応付けられて記憶されている。
【0060】
出力部33-2は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置から転送制御装置30-2が管理する出力先装置へ転送される放送素材に関し、転送される放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力する。出力部33-2は、合計値と設定との比較を、受信部32-2が受信した所要帯域情報に基づいて行う。
【0061】
より具体的には、たとえば、制御部34-2は、転送制御装置30-2が管理する出力先装置へ転送されている放送素材を入力している入力元装置の識別情報を、記憶部に記憶させておく。たとえば、制御部34-2は、転送制御装置30-2が管理する出力先装置の各々について、放送素材が転送されている場合には、各々の出力先装置に転送されている放送素材の情報を、記憶部に記憶させる。また、制御部34-2は、転送制御装置30-2が管理する出力先装置の各々について、放送素材が転送されていない場合には、転送されていないことを示す情報を、記憶部に記憶させる。
【0062】
図11に、出力先装置の各々に転送されている放送素材の情報の例を示す。図11に示す例では、出力先装置の識別情報と、転送されている放送素材の識別情報とが対応付けられて記憶されている。この例では、転送されている放送素材の識別情報は、入力元装置の識別情報である。
【0063】
そして、出力部33-2は、次のいずれかの場合に、転送される放送素材の転送に要する所要帯域の合計値を算出する。
【0064】
一つ目は、転送制御装置30-2が管理する出力先装置へ転送されている放送素材の所要帯域情報に変更があった場合である。受信部32-2は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を受信する。そして、受信した所要帯域情報が、転送制御装置30-2が管理している出力先装置に転送されている放送素材を入力する入力元装置の所要帯域情報であり、かつ、以前に受信した所要帯域情報から変更されていた場合に、出力部33-2は、所要帯域の合計値を算出する。
【0065】
二つ目は、転送制御装置30-2が管理する出力先装置に対する、放送素材の受信を指示する指示が入力された場合である。転送制御装置30-2には、APSなどから、転送制御装置30-2が管理する出力先装置に対する、放送素材の受信を指示する指示が入力される。放送素材の受信を指示する指示は、新たに放送素材を受信する場合と、受信している放送素材を切り替える場合に入力される。そして、この場合に、出力部33-2は、転送される放送素材の転送に要する帯域の合計値を算出する。
【0066】
出力部33-2は、転送される放送素材の転送に要する帯域の合計値を、次のように算出することができる。記憶部には、図11のように、転送制御装置30-2が管理する出力先装置の各々について、転送されている放送素材の情報が記憶されている。また、記憶部には、図10のように、入力元装置が入力する放送素材の各々について、所要帯域情報が記憶されている。また、記憶部には、図9のように、所要帯域情報と所要帯域の値との対応関係が記憶されている。
【0067】
出力部33-2は、これらを参照し、受信を指示された放送素材を受信した場合に転送される放送素材、または、所要帯域が変更された場合に転送される放送素材の所要帯域の合計値を算出する。なお、放送素材の受信指示や、所要帯域情報の変更の前に転送されていた放送素材の所要帯域の値の合計値は、放送素材の受信指示や、所要帯域情報の変更の前に、あらかじめ算出されていてもよい。
【0068】
そして、出力部33-2は、転送される放送素材の所要帯域の合計値と所定の設定値とを比較する。所定の設定値は、転送装置60-1と転送装置60-2との間の伝送帯域の上限値から所定のマージン値を減算した値であってもよい。また、所定の設定値は、転送装置60-2が、複数の転送装置から放送素材を受信可能である場合には、その各々について設けられていてもよいし、複数の転送装置から受信可能な帯域の合計値として設けられていてもよい。
【0069】
たとえば、転送装置60-2が、転送装置60-1と転送装置60-3(図示せず)から放送素材を受信可能であるとする。この場合、出力部33-2は、転送装置60-1から受信する放送素材の所要帯域の合計値と転送装置60-1についての設定値とを比較し、さらに、転送装置60-3から受信する放送素材の所要帯域の合計値と転送装置60-3についての設定値とを比較してもよい。また、出力部33-2は、転送装置60-1から受信する放送素材の所要帯域と転送装置60-3から受信する放送素材の所要帯域との合計値と、転送装置60-1と転送装置60-3との合計値に対して設定された設定値とを比較してもよい。
【0070】
そして、出力部33-2は、比較結果を出力する。出力部33-2は、たとえば、比較結果を、表示手段(図示せず)を制御する表示制御装置(図示せず)や、アラーム情報を出力するアラーム出力装置(図示せず)へ出力してもよい。たとえば、合計値が設定値以上であることを示す比較結果が表示手段に表示された場合、作業者が手動で転送制御装置30-2を操作して、放送素材の転送を中止させる、出力先装置に受信させる放送素材を変更する、などの対処を行うことができる。
【0071】
制御部34-2は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置から転送制御装置30-2が管理する出力先装置への放送素材の転送を制御する。
【0072】
制御部34-2は、APS等からの指示に応じて、転送制御装置30-2が管理する出力先装置に対して、放送素材の受信を指示する。放送素材の受信を指示された出力先装置は、転送装置60-2に対して、Joinメッセージを送信する。転送装置60-2は、受信したJoinメッセージを転送装置60-1へ送信する。転送装置60-1と転送装置60-2は、Joinメッセージを受信すると、Joinメッセージで要求された放送素材を転送する。
【0073】
たとえば、出力先装置50-2-1が受信する放送素材を、入力元装置40-1-1が入力する放送素材から入力元装置40-1-2が入力する放送素材へ切り替えることを指示する指示が、転送制御装置30-2に入力されたとする。この場合、制御部34-2は、出力先装置50-2-1に対して、入力元装置40-1-2が入力する放送素材を受信するよう指示する。出力先装置50-2-1は、入力元装置40-1-2のマルチキャストグループアドレスを含むJoinメッセージを、転送装置60-2へ送信する。また、転送装置60-2は、転送装置60-1へJoinメッセージを送信する。Joinメッセージを受信した転送装置60-1と転送装置60-2は、入力元装置40-1-2が入力する放送素材の転送を開始する。出力先装置50-2-1は、入力元装置40-1-2のマルチキャストグループアドレスが宛先に含まれる放送素材を受信する。
【0074】
また、出力部33-2は、比較結果を制御部34-2に出力してもよい。そして、制御部34-2は、比較結果に応じて、転送制御、すなわち、転送制御装置30-2が管理する出力先装置が受信する放送素材の制御を行ってもよい。
【0075】
たとえば、制御部34-2は、所要帯域の合計値が所定の設定値以上であることを示す比較結果を受信した場合に、転送される放送素材の所要帯域の合計値が設定値未満になるような転送制御を行ってもよい。
【0076】
たとえば、制御部34-2は、放送素材の受信を指示する指示を受信し、当該放送素材を受信すると所要帯域の合計値が設定値以上になる場合に、当該放送素材の受信を出力先装置に指示しない制御を行ってもよい。または、制御部34-2は、当該放送素材の受信の停止を出力先装置に指示する制御を行ってもよい。または、制御部34-2は、他の放送素材の受信を出力先装置に指示する制御を行ってもよい。たとえば、あらかじめ所要帯域が小さい放送素材を入力する入力元装置40-2-1を転送制御装置30-2の配下に用意し、入力元装置40-2-1が入力する放送素材の受信を出力先装置に指示してもよい。
【0077】
また、制御部34-2は、転送制御装置30-2が管理する出力先装置が受信している放送素材を入力する入力元装置の所要帯域情報が変更になり、所要帯域の合計値が設定値以上になる場合に、放送素材の受信の停止を当該出力先装置に指示してもよい。または、制御部34-2は、他の放送素材の受信を当該出力先装置に指示する制御を行ってもよい。
【0078】
このようにすることで、転送制御装置30-2は、転送装置60-1から転送装置60-2に転送される放送素材の所要帯域の合計値が設定値を超えないように転送制御を行うことが可能になる。その結果、所要帯域の合計値が伝送帯域の上限値を超えることによるパケットロスの発生を低減する制御を行うことが可能になる。
【0079】
このように転送制御装置30-1を構成することによって、転送制御装置30-1は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置が入力する放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を、転送制御装置30-2へ送信する。また、このように転送制御装置30-2を構成することによって、転送制御装置30-2は、入力元装置を管理する転送制御装置30-1から、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を受信する。また、転送制御装置30-2は、所要帯域情報に基づいて、転送制御装置30-2が管理する出力先装置へ転送される放送素材に関し、転送される放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力する。そのため、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0080】
次に、図2図3とを用いて、本実施形態の転送制御装置30-1と転送制御装置30-2の動作例について説明する。
【0081】
まず、転送制御装置30-1の装置情報受信部35-1は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置から、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を受信する。また、転送制御装置30-1の送信部31-1は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を、転送制御装置30-2へ送信する(図2のステップS101)。
【0082】
転送制御装置30-1は、たとえば、新たな入力元装置が転送制御装置30-1の管理下に追加された場合や、転送制御装置30-1が管理する入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報が変更になった場合などに、所要帯域情報を送信する。
【0083】
転送制御装置30-2の受信部32-2は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を、転送制御装置30-1から受信する(図3のステップS201)。
【0084】
また、転送制御装置30-2の出力部33-2は、転送制御装置30-2が管理する出力先装置へ転送される放送素材に関し、転送される放送素材の転送に要する帯域の合計値を算出する。また、出力部33-2は、算出した合計値と所定の設定値とを比較し、比較結果を出力する(図3のステップS202)。
【0085】
出力部33-2は、たとえば、転送制御装置30-2が管理する出力先装置に対して放送素材の受信を指示する指示が入力された場合に、ステップS202の動作を行う。また、出力部33-2は、転送制御装置30-1から受信した所要帯域情報が、記憶部に記憶されている所要帯域情報(たとえば図10)から変更になっている場合に、ステップS202の動作を行う。
【0086】
出力部33-2は、たとえば、表示手段を制御する表示制御装置などに、比較結果を出力する。
【0087】
また、転送制御装置30-2の制御部34-2は、転送制御装置30-2が管理する出力先装置への放送素材の転送を制御する(図3のステップS203)。出力部33-2は、比較結果を制御部34-2に出力してもよい。そして、制御部34-2は、比較結果に応じて、放送素材の転送を制御してもよい。
【0088】
転送制御装置30-1は、このように動作することによって、転送制御装置30-1が管理する入力元装置が入力する放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を、転送制御装置30-2へ送信する。また、転送制御装置30-2は、このように動作することによって、入力元装置を管理する転送制御装置30-1から、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を受信する。また、転送制御装置30-2は、所要帯域情報に基づいて、転送制御装置30-2が管理する出力先装置へ転送される放送素材に関し、転送される放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力する。そのため、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0089】
以上で説明したように、本発明の第二の実施形態では、転送制御装置30-1は、転送制御装置30-1が管理する入力元装置が入力する放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を、転送制御装置30-2へ送信する。また、転送制御装置30-2は、入力元装置を管理する転送制御装置30-1から、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を受信する。また、転送制御装置30-2は、所要帯域情報に基づいて、転送制御装置30-2が管理する出力先装置へ転送される放送素材に関し、転送される放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力する。そのため、入力元装置が入力する放送素材の所要帯域情報を、放送素材の入力側の装置と出力側の装置とで活用することが可能になる。
【0090】
[ハードウェア構成例]
上述した本発明の各実施形態における管理装置10および転送制御装置(20、30-1、30-2)(以下、転送制御装置等とよぶ)を、一つの情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。なお、転送制御装置等は、物理的または機能的に少なくとも二つ以上の複数の情報処理装置が用いられて実現されてもよい。また、転送制御装置等は、専用の装置として実現されてもよいし、汎用の装置が用いられてもよい。また、転送制御装置等の一部の機能のみを情報処理装置を用いて実現してもよい。
【0091】
図12は、本発明の各実施形態の転送制御装置等を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置90は、通信インタフェース91、入出力インタフェース92、演算装置93、記憶装置94、不揮発性記憶装置95およびドライブ装置96を含む。
【0092】
たとえば、図1の送信部11は、通信インタフェース91と演算装置93とで実現することが可能である。また、受信部22は、通信インタフェース91と演算装置93とで、出力部23や制御部24は、演算装置93で実現することが可能である。
【0093】
通信インタフェース91は、各実施形態の転送制御装置等が、有線および無線のうち少なくとも一方で外部装置と通信するための通信手段である。なお、転送制御装置等を、少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現する場合、それらの装置の間を通信インタフェース91経由で相互に通信可能なように接続してもよい。
【0094】
入出力インタフェース92は、入力デバイスの一例であるキーボードや、出力デバイスとしてのディスプレイ等のマンマシンインタフェースである。
【0095】
演算装置93は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置や複数の電気回路によって実現される。演算装置93は、たとえば、不揮発性記憶装置95に記憶された各種プログラムを記憶装置94に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行することが可能である。
【0096】
記憶装置94は、演算装置93から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置94は、揮発性のメモリ装置であってもよい。
【0097】
不揮発性記憶装置95は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記憶することが可能である。
【0098】
ドライブ装置96は、たとえば、後述する記録媒体97に記録されているデータの読み込みやデータの書き込みを処理する装置である。
【0099】
記録媒体97は、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
【0100】
本発明の各実施形態は、たとえば、図12に例示した情報処理装置90により転送制御装置等を構成し、この転送制御装置等に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なプログラムを供給することにより実現してもよい。
【0101】
この場合、転送制御装置等に対して供給したプログラムを、演算装置93が実行することによって、実施形態を実現することが可能である。また、転送制御装置等のすべてではなく、一部の機能を情報処理装置90で構成することも可能である。
【0102】
さらに、上記プログラムを記録媒体97に記録しておき、転送制御装置等の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜上記プログラムが不揮発性記憶装置95に格納されるよう構成してもよい。なお、この場合、上記プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは運用段階等において、適当な治具を利用して転送制御装置等内にインストールする方法を採用してもよい。また、上記プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等の一般的な手順を採用してもよい。
【0103】
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。
【0104】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0105】
(付記1)
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置であって、
前記管理装置が管理する前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を、転送制御装置へ送信する送信部
を備え、
前記転送制御装置は、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理し、前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御する
ことを特徴とする管理装置。
【0106】
(付記2)
前記所要帯域情報は、前記放送素材の種別を示す素材種別情報と、前記放送素材に映像信号が含まれる場合の前記映像信号の種別を示す信号種別情報とを含む
ことを特徴とする付記1に記載の管理装置。
【0107】
(付記3)
前記入力元装置から前記所要帯域情報を受信する装置情報受信部
をさらに備えることを特徴とする付記1または付記2に記載の管理装置。
【0108】
(付記4)
前記送信部は、新たな前記入力元装置が前記管理装置の管理下に追加された場合や、前記管理装置が管理する前記入力元装置が入力する前記放送素材の前記所要帯域情報が変更になった場合に、前記所要帯域情報の送信を行う
ことを特徴とする付記1から付記3のいずれかに記載の管理装置。
【0109】
(付記5)
放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置であって、
前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を受信する受信部と、
前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置へ転送される前記放送素材に関し、転送される前記放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力する出力部と、
前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御する制御部と
を備えることを特徴とする転送制御装置。
【0110】
(付記6)
前記所要帯域情報は、前記放送素材の種別を示す素材種別情報や、前記放送素材に映像信号が含まれる場合の前記映像信号の種別を示す信号種別情報を含む
ことを特徴とする付記5に記載の転送制御装置。
【0111】
(付記7)
前記出力部は、前記比較結果を、表示手段を制御する表示制御装置や、アラーム情報を出力するアラーム出力装置へ出力する
ことを特徴とする付記5または付記6に記載の転送制御装置。
【0112】
(付記8)
前記制御部は、前記比較結果に応じて、前記放送素材の転送を制御する
ことを特徴とする付記5から付記7のいずれかに記載の転送制御装置。
【0113】
(付記9)
前記出力部は、前記転送制御装置が管理する前記出力先装置へ転送されている前記放送素材を入力する前記入力元装置の前記所要帯域情報に変更があった場合に、前記比較を行う
ことを特徴とする付記5から付記8のいずれかに記載の転送制御装置。
【0114】
(付記10)
前記制御部は、前記所要帯域情報の変更によって前記合計値が前記設定値以上になる場合に、前記所要帯域情報に変更があった前記入力元装置が入力する前記放送素材が転送されている前記出力先装置に対して、転送されている前記放送素材の受信の停止を指示する、または、他の前記放送素材の受信を指示する
ことを特徴とする付記9に記載の転送制御装置。
【0115】
(付記11)
前記出力部は、前記転送制御装置が管理する前記出力先装置に対する、前記放送素材の受信を指示する指示が入力された場合に、前記比較を行う
ことを特徴とする付記5から付記10のいずれかに記載の転送制御装置。
【0116】
(付記12)
前記制御部は、受信を指示された前記放送素材の受信によって前記合計値が前記設定値以上になる場合に、前記放送素材の受信を指示された前記出力先装置に対して、転送されている前記放送素材の受信の停止を指示する、他の前記放送素材の受信を指示する、前記放送素材の受信を指示しない、のいずれかの制御を行う
ことを特徴とする付記11に記載の転送制御装置。
【0117】
(付記13)
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置と、
前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置と
を備え、
前記管理装置は、付記1から付記4のいずれかに記載の管理装置である
ことを特徴とする転送制御システム。
【0118】
(付記14)
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置と、
前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置と
を備え、
前記転送制御装置は、付記5から付記12のいずれかに記載の転送制御装置である
ことを特徴とする転送制御システム。
【0119】
(付記15)
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置に関し、
前記管理装置が管理する前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を、転送制御装置へ送信し、
前記転送制御装置は、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理し、前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御する
ことを特徴とする管理方法。
【0120】
(付記16)
前記所要帯域情報は、前記放送素材の種別を示す素材種別情報と、前記放送素材に映像信号が含まれる場合の前記映像信号の種別を示す信号種別情報とを含む
ことを特徴とする付記15に記載の管理方法。
【0121】
(付記17)
前記入力元装置から前記所要帯域情報を受信する
ことを特徴とする付記15または付記16に記載の管理方法。
【0122】
(付記18)
新たな前記入力元装置が前記管理装置の管理下に追加された場合や、前記管理装置が管理する前記入力元装置が入力する前記放送素材の前記所要帯域情報が変更になった場合に、前記所要帯域情報の送信を行う
ことを特徴とする付記15から付記17のいずれかに記載の管理方法。
【0123】
(付記19)
放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に関し、
前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を受信し、
前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置へ転送される前記放送素材に関し、転送される前記放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力し、
前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御する
ことを特徴とする転送制御方法。
【0124】
(付記20)
前記所要帯域情報は、前記放送素材の種別を示す素材種別情報や、前記放送素材に映像信号が含まれる場合の前記映像信号の種別を示す信号種別情報を含む
ことを特徴とする付記19に記載の転送制御方法。
【0125】
(付記21)
前記比較結果を、表示手段を制御する表示制御装置や、アラーム情報を出力するアラーム出力装置へ出力する
ことを特徴とする付記19または付記20に記載の転送制御方法。
【0126】
(付記22)
前記比較結果に応じて、前記放送素材の転送を制御する
ことを特徴とする付記19から付記21のいずれかに記載の転送制御方法。
【0127】
(付記23)
前記転送制御装置が管理する前記出力先装置へ転送されている前記放送素材を入力する前記入力元装置の前記所要帯域情報に変更があった場合に、前記比較を行う
ことを特徴とする付記19から付記22のいずれかに記載の転送制御方法。
【0128】
(付記24)
前記所要帯域情報の変更によって前記合計値が前記設定値以上になる場合に、前記所要帯域情報に変更があった前記入力元装置が入力する前記放送素材が転送されている前記出力先装置に対して、転送されている前記放送素材の受信の停止を指示する、または、他の前記放送素材の受信を指示する
ことを特徴とする付記23に記載の転送制御方法。
【0129】
(付記25)
前記転送制御装置が管理する前記出力先装置に対する、前記放送素材の受信を指示する指示が入力された場合に、前記比較を行う
ことを特徴とする付記19から付記24のいずれかに記載の転送制御方法。
【0130】
(付記26)
受信を指示された前記放送素材の受信によって前記合計値が前記設定値以上になる場合に、前記放送素材の受信を指示された前記出力先装置に対して、転送されている前記放送素材の受信の停止を指示する、他の前記放送素材の受信を指示する、前記放送素材の受信を指示しない、のいずれかの制御を行う
ことを特徴とする付記25に記載の転送制御方法。
【0131】
(付記27)
放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置に関し、
コンピュータに、
前記管理装置が管理する前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を受信する装置情報受信機能と、
前記所要帯域情報を転送制御装置へ送信する送信機能と
を実現させ、
前記転送制御装置は、前記放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理し、前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御する
ことを特徴とする管理プログラム。
【0132】
(付記28)
前記所要帯域情報は、前記放送素材の種別を示す素材種別情報と、前記放送素材に映像信号が含まれる場合の前記映像信号の種別を示す信号種別情報とを含む
ことを特徴とする付記27に記載の管理プログラム。
【0133】
(付記29)
前記装置情報受信機能は、前記所要帯域情報を前記入力元装置から受信する
ことを特徴とする付記27または付記28に記載の管理プログラム。
【0134】
(付記30)
前記送信機能は、新たな前記入力元装置が前記管理装置の管理下に追加された場合や、前記管理装置が管理する前記入力元装置が入力する前記放送素材の前記所要帯域情報が変更になった場合に、前記所要帯域情報の送信を行う
ことを特徴とする付記27から付記29のいずれかに記載の管理プログラム。
【0135】
(付記31)
放送素材の出力先となり得る出力先装置を管理する転送制御装置に関し、
コンピュータに、
前記放送素材の入力元となり得る入力元装置を管理する管理装置から、前記入力元装置が入力する前記放送素材の転送に要する帯域に関する所要帯域情報を受信する受信機能と、
前記所要帯域情報に基づいて、前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置へ転送される前記放送素材に関し、転送される前記放送素材の転送に要する帯域の合計値と所定の設定値とを比較した比較結果に関する情報を出力する出力機能と、
前記管理装置が管理する前記入力元装置から前記転送制御装置が管理する前記出力先装置への前記放送素材の転送を制御する制御機能と
を実現させることを特徴とする転送制御プログラム。
【0136】
(付記32)
前記所要帯域情報は、前記放送素材の種別を示す素材種別情報や、前記放送素材に映像信号が含まれる場合の前記映像信号の種別を示す信号種別情報を含む
ことを特徴とする付記31に記載の転送制御プログラム。
【0137】
(付記33)
前記出力機能は、前記比較結果を、表示手段を制御する表示制御装置や、アラーム情報を出力するアラーム出力装置へ出力する
ことを特徴とする付記31または付記32に記載の転送制御プログラム。
【0138】
(付記34)
前記制御機能は、前記比較結果に応じて、前記放送素材の転送を制御する
ことを特徴とする付記31から付記33のいずれかに記載の転送制御プログラム。
【0139】
(付記35)
前記出力機能は、前記転送制御装置が管理する前記出力先装置へ転送されている前記放送素材を入力する前記入力元装置の前記所要帯域情報に変更があった場合に、前記比較を行う
ことを特徴とする付記31から付記34のいずれかに記載の転送制御プログラム。
【0140】
(付記36)
前記制御機能は、前記所要帯域情報の変更によって前記合計値が前記設定値以上になる場合に、前記所要帯域情報に変更があった前記入力元装置が入力する前記放送素材が転送されている前記出力先装置に対して、転送されている前記放送素材の受信の停止を指示する、または、他の前記放送素材の受信を指示する
ことを特徴とする付記35に記載の転送制御プログラム。
【0141】
(付記37)
前記出力機能は、前記転送制御装置が管理する前記出力先装置に対する、前記放送素材の受信を指示する指示が入力された場合に、前記比較を行う
ことを特徴とする付記31から付記36のいずれかに記載の転送制御プログラム。
【0142】
(付記38)
前記制御機能は、受信を指示された前記放送素材の受信によって前記合計値が前記設定値以上になる場合に、前記放送素材の受信を指示された前記出力先装置に対して、転送されている前記放送素材の受信の停止を指示する、他の前記放送素材の受信を指示する、前記放送素材の受信を指示しない、のいずれかの制御を行う
ことを特徴とする付記37に記載の転送制御プログラム。
【符号の説明】
【0143】
10 管理装置
11、31-1、31-2 送信部
20、30-1、30-2 転送制御装置
22、32-1、32-2 受信部
23、33-1、33-2 出力部
24、34-1、34-2 制御部
35-1、35-2 装置情報受信部
40 入力元装置
50 出力先装置
60-1、60-2 転送装置
70 転送システム
80 ネットワーク
90 情報処理装置
91 通信インタフェース
92 入出力インタフェース
93 演算装置
94 記憶装置
95 不揮発性記憶装置
96 ドライブ装置
97 記録媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13