(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】カテーテル
(51)【国際特許分類】
A61M 25/10 20130101AFI20241001BHJP
【FI】
A61M25/10 530
A61M25/10 542
(21)【出願番号】P 2021041238
(22)【出願日】2021-03-15
【審査請求日】2023-11-15
(73)【特許権者】
【識別番号】000109543
【氏名又は名称】テルモ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100141829
【氏名又は名称】山田 牧人
(74)【代理人】
【識別番号】100123663
【氏名又は名称】広川 浩司
(72)【発明者】
【氏名】浅香 俊成
(72)【発明者】
【氏名】安井 真人
(72)【発明者】
【氏名】大田 徹
(72)【発明者】
【氏名】山下 昂輝
【審査官】竹下 晋司
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-131856(JP,A)
【文献】特開平08-196640(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61M 25/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
先端部にバルーンを有し、該バルーンに連通する拡張ルーメンを備えたカテーテルであって、
前記拡張ルーメンは陰圧状態であり、前記拡張ルーメンの基端部には当該拡張ルーメンの陰圧状態を維持する密閉部が設けられ
、
前記密閉部は、流体注入器具を挿入可能な弁体を有するカテーテル。
【請求項2】
長尺なシャフト部を有し、該シャフト部の先端部に前記バルーンが設けられ、前記シャフト部の基端部にハブが設けられ、
前記拡張ルーメンは前記バルーンから前記シャフト部および前記ハブまで連通し、
前記ハブに前記密閉部が取付けられる請求項1に記載のカテーテル。
【請求項3】
先端部にバルーンを有し、該バルーンに連通する拡張ルーメンを備えたカテーテルであって、
前記拡張ルーメンは陰圧状態であり、前記拡張ルーメンの基端部には当該拡張ルーメンの陰圧状態を維持する密閉部が設けられ、
前記拡張ルーメンまたは該拡張ルーメンと連通する空間部に接し、前記拡張ルーメンの陰圧時に凹み形状を形成する検出部を有する
カテーテル。
【請求項4】
先端部にバルーンを有し、該バルーンに連通する拡張ルーメンを備えたカテーテルであって、
前記拡張ルーメンは陰圧状態であり、前記拡張ルーメンの基端部には当該拡張ルーメンの陰圧状態を維持する密閉部が設けられ、
前記拡張ルーメンの径方向の拡縮によって径が変化する検出部材を有し、
前記検出部材は、径が大きくなることで広がる切欠部を有する
カテーテル。
【請求項5】
先端部にバルーンを有し、該バルーンに連通する拡張ルーメンを備えたカテーテルであって、
前記拡張ルーメンは液密状態であり、前記拡張ルーメンの基端部には当該拡張ルーメンの液密状態を維持する密閉部が設けられ
、
前記密閉部は、流体注入器具を挿入可能な弁体を有するカテーテル。
【請求項6】
前記密閉部は、前記弁体の基端側を密封する蓋部材を有する請求項
1または5に記載のカテーテル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、長尺なシャフト部の先端部にバルーンを有するカテーテルに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば心筋梗塞や狭心症のような狭窄した病変部の治療では、拡張可能なバルーンを備えるカテーテルを狭窄部に挿入して、バルーンの拡張によって狭窄部を広げることが行われている。また、その他の治療においても、バルーンを有するカテーテルが用いられることがある。
【0003】
バルーンは、手元部から拡張用の流体を注入することで拡張させることができる。このため、カテーテルには、バルーンに拡張用の流体を流通させるための拡張ルーメンが設けられる。カテーテルの使用開始前の状態において、拡張ルーメンには空気が入っているため、使用前には拡張ルーメンにプライミングを実施する必要がある(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
拡張ルーメンをプライミングするには、手元部において拡張ルーメンにインデフレータ等を接続し、空気と液体とを置き換える操作を行う。しかし、手動で流体を送り込むため、手間を要すると共に、拡張ルーメン内の空気を完全には除去できない可能性がある。
【0006】
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、拡張ルーメンに対するプライミングを容易にすることのできるカテーテルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成する本発明に係るカテーテルは、先端部にバルーンを有し、該バルーンに連通する拡張ルーメンを備えたカテーテルであって、前記拡張ルーメンは陰圧状態であり、前記拡張ルーメンの基端部には当該拡張ルーメンの陰圧状態を維持する密閉部が設けられ、前記密閉部は、流体注入器具を挿入可能な弁体を有する。
【0008】
また、上記目的を達成する本発明に係るカテーテルは、先端部にバルーンを有し、該バルーンに連通する拡張ルーメンを備えたカテーテルであって、前記拡張ルーメンは陰圧状態であり、前記拡張ルーメンの基端部には当該拡張ルーメンの陰圧状態を維持する密閉部が設けられ、前記拡張ルーメンまたは該拡張ルーメンと連通する空間部に接し、前記拡張ルーメンの陰圧時に凹み形状を形成する検出部を有する。
また、上記目的を達成する本発明に係るカテーテルは、先端部にバルーンを有し、該バルーンに連通する拡張ルーメンを備えたカテーテルであって、前記拡張ルーメンは陰圧状態であり、前記拡張ルーメンの基端部には当該拡張ルーメンの陰圧状態を維持する密閉部が設けられ、前記拡張ルーメンの径方向の拡縮によって径が変化する検出部材を有し、前記検出部材は、径が大きくなることで広がる切欠部を有する。
また、上記目的を達成する本発明に係るカテーテルは、先端部にバルーンを有し、該バルーンに連通する拡張ルーメンを備えたカテーテルであって、前記拡張ルーメンは液密状態であり、前記拡張ルーメンの基端部には当該拡張ルーメンの液密状態を維持する密閉部が設けられ、前記密閉部は、流体注入器具を挿入可能な弁体を有する。
【発明の効果】
【0009】
上記のように構成したカテーテルは、拡張ルーメンが陰圧であるので、プライミングの実施者が流体注入器具を拡張ルーメン内に挿入するだけで、流体が拡張ルーメン内に吸引されて充填されるので、プライミングの作業を容易にすることができる。また、拡張ルーメン内が流体で確実に満たされるので、拡張ルーメン内に空気が残ることを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】第1の実施形態に係るカテーテルの全体正面図である。
【
図5】密閉部の断面図であって、(a)は流体注入器具を弁体に挿入し始めた状態を、(b)は流体注入器具を弁体の奥まで挿入した状態を、それぞれ表した図である。
【
図6】カテーテルの基端部付近の正面図であって、(a)は使用開始前の状態を、(b)は蓋部材を取り外した状態を、(c)は密閉部に流体注入器具を接続した状態を、それぞれ表す図である。
【
図8】検出部材の正面図であって、(a)は径方向収縮時の、(b)は径方向拡張時の、それぞれ状態を表す図である。
【
図9】外管のうち検出部材を取付けた部分付近の拡大断面図であって、(a)は拡張ルーメンが陰圧時の、(b)は拡張ルーメンが大気圧時の、それぞれ状態を表す図である。
【
図10】第2の実施形態に係るカテーテルの全体正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。なお、図面の寸法比率は、説明の都合上、誇張されて実際の比率とは異なる場合がある。
【0012】
まず、カテーテル10の構造を説明する。
図1,2に示すように、カテーテル10は、長尺なシャフト部20と、シャフト部20の先端部に設けられるバルーン21と、シャフト部20の基端に固着されたハブ22とを有している。
【0013】
シャフト部20は、先端および基端が開口した管体である外管30と、外管30の内部に配置される管体である内管31とを備えている。内管31は、外管30の中空内部に納められており、シャフト部20は、先端部において二重管構造となっている。内管31の中空内部は、ガイドワイヤを挿通させるガイドワイヤルーメン32である。また、外管30の中空内部であって、内管31の外側には、バルーン21の拡張用流体を流通させる拡張ルーメン33が形成される。
【0014】
内管31は、開口部34において外部に開口している。内管31は、外管30の先端よりもさらに先端側まで突出している。
【0015】
バルーン21は、基端側端部が外管30の先端部に固定され、先端側端部が内管31の先端部に固定されている。これにより、バルーン21の内部が拡張ルーメン22と連通している。拡張ルーメン22を介してバルーン21に拡張用流体を注入することで、バルーン21を拡張させることができる。拡張用流体は気体でも液体でもよく、例えばヘリウムガス、CO2ガス、O2ガス、N2ガス、Arガス等の気体や、生理食塩水、造影剤等の液体を用いることができる。
【0016】
ハブ22は、内腔がシャフト部20の拡張ルーメン33と連通し、基端側に開口している。このため、拡張ルーメン33は、バルーン21からシャフト部20およびハブ22まで連通している。拡張ルーメン33は、カテーテル10の使用前の状態において、陰圧状態となっている。拡張ルーメン33内の気圧は、0.1atm未満、好ましくは、0.01atm未満とされている。
【0017】
ハブ22の基端部には、拡張ルーメン33の陰圧状態を維持するために密閉部24が設けられる。
図3に示すように、密閉部24の基端部には、蓋部材43が取付けられる。密閉部24は、
図4に示すように、密閉部24は、本体部40の内腔41が基端側開口部41aと先端側開口部41bとを有し、内腔41の基端部には弁体42が設けられる。弁体42は、密閉部24に流体注入器具が挿入されていない状態で、密閉部24の基端側開口部41aを密閉し、拡張ルーメン33の陰圧状態を維持する。蓋部材43は、密閉部24に係合することで、密閉部24の内腔41の密閉性をより高くすることができる。
【0018】
図5(a)に示すように、流体注入器具15を弁体42に挿入することで、弁体42は本体部40の基端部において変形する。
図5(b)に示すように、弁体42は、流体注入器具15を貫通させるように変形することができる。これにより、流体注入器具15から拡張ルーメン33に対し流体を注入することができる。
【0019】
バルーン21の軸心方向の長さは特に限定されないが、好ましくは5~500mm、より好ましくは10~300mm、さらに好ましくは20~200mmである。
【0020】
バルーン21の拡張時の外径は、特に限定されないが、好ましくは1~10mm、より好ましくは2~8mmである。
【0021】
バルーン21の構成材料は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等のポリオレフィンや、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ナイロンエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用できる。また、バルーン21の表面には、薬剤または親水性コーティングあるいは撥水性コーティングなどのコート層が設けられていてもよい。
【0022】
シャフト部20を構成する外管30および内管31は、ある程度の可撓性を有する材料により形成されるのが好ましく、そのような材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、あるいはこれら二種以上の混合物等のポリオレフィンや、軟質ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアミド、ポリアミドエラストマー、ポリエステル、ポリエステルエラストマー、ポリウレタン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素樹脂、シリコーンゴム、ラテックスゴム等が使用できる。
【0023】
次に、拡張ルーメン33をプライミングする手順について説明する。
図6(a)に示すように、ハブ21の基端部には、蓋部材43が取付けられた密閉部24が設けられている。プライミングの実施者は、まず、
図6(b)に示すように、密閉部24から蓋部材43を取り外す。蓋部材43は、カテーテル10の製造時から使用時までの長時間に渡って、拡張ルーメン33の密閉性を保持することができる。
【0024】
蓋部材43を取り外したら、流体が充填された流体注入器具15を密閉部24の弁体42に対して挿入する。流体注入器具15に充填される流体は、造影剤が含まれた生理食塩水である。ただし、流体はそれ以外であってもよい。流体注入器具15の先端が弁体42を貫通し、拡張ルーメン33と連通すると、拡張ルーメン33の陰圧により、流体注入器具15内の流体が拡張ルーメン33内に吸引される。これにより、拡張ルーメン33内を流体で満たすことができる。
【0025】
拡張ルーメン33内が密閉された陰圧状態であることで、プライミングの実施者が流体注入器具15を拡張ルーメン33内に挿入するだけで、流体が拡張ルーメン33内に吸引されて充填されるので、プライミングの作業を容易にすることができる。また、拡張ルーメン33内が流体で確実に満たされるので、拡張ルーメン33内に空気が残ることを防止できる。
【0026】
拡張ルーメン33内を流体で満たしたら、流体注入器具15と密閉部24を取り外し、カテーテル10を処置に使用する。
【0027】
カテーテル10のいずれかの場所に、拡張ルーメン33が陰圧状態にあることを確認できる検出部を設けてもよい。
図7に示すように、密閉部24には、拡張ルーメン33を構成する内腔41と連通する空間部50を設け、空間部50の外周面を、陰圧によって変形可能な薄肉状に形成した検出部51とすることができる。検出部51は、空間部50と連通する拡張ルーメン33が陰圧状態では、凹み形状を形成する。拡張ルーメン33が大気圧、あるいはそれに近い状態では、検出部51の凹み形状は形成されず、本体部40の外表面と面一状となる。このように、拡張ルーメン33が陰圧状態で凹み形状を形成する検出部51を設けることで、プライミング前に拡張ルーメン33内が陰圧状態であるか否かを容易に判別することができる。なお、検出部は、密閉部24以外の部位、例えば、ハブ21やシャフト部20に設けられてもよい。また、検出部は、拡張ルーメン33に直接、接していてもよい。
【0028】
検出部として、シャフト部20の外管30に検出部材55を設けてもよい。
図8(a)に示すように、検出部材44は、外管30を内部に挿通できるリング状に形成される。検出部材44は、ゴム等の弾性体で形成される。また、検出部材44は、周方向に複数の切欠部56を有している。
図8(b)に示すように、検出部材44の径が大きくなることで、切欠部56は周方向に広がり、溝状となって視認することができる。
【0029】
図9(a)のように、拡張ルーメン33が陰圧状態では、外管30の径は小さく、検出部材55は小径の状態である。
図9(b)のように、拡張ルーメン33が大気圧、あるいはそれに近い状態では、外管30の径は大きくなり、それによって検出部材55の径も大きくなる。このとき、
図8(b)のように切欠部56が周方向に広がり、溝状となって視認できることで、拡張ルーメン33内が陰圧状態にあるか否かを容易に判別できる。なお、プライミングを行ったら、検出部材44は取り外す。
【0030】
次に、カテーテルの第2の実施形態について説明する。
図10に示すように、本実施形態のカテーテル60は、シャフト部70の先端部にバルーン71を、シャフト部70の基端部にハブ72を、それぞれ有している。ハブ72の基端部には密閉部としての蓋部材75が取付けられている。
【0031】
本実施形態では、使用前の状態において、シャフト部70の拡張ルーメンには生理食塩水などの流体が充填されて液密の状態となっている。蓋部材75は、流体が流出しないように拡張ルーメンを密閉している。
【0032】
本実施形態のカテーテル60は、拡張ルーメンが液密の状態であるため、プライミングの作業が不要である。このため、このカテーテル60は、蓋部材75を取り外すだけですぐに使用することができる。
【0033】
以上のように、本実施形態に係るカテーテル10は、先端部にバルーン21を有し、バルーン21に連通する拡張ルーメン33を備えたカテーテル10であって、拡張ルーメン33は陰圧状態であり、拡張ルーメン33の基端部には当該拡張ルーメン33の陰圧状態を維持する密閉部24が設けられる。このように構成したカテーテル10は、拡張ルーメン33が陰圧であるので、プライミングの実施者が流体注入器具を拡張ルーメン33内に挿入するだけで、流体が拡張ルーメン33内に吸引されて充填されるので、プライミングの作業を容易にすることができる。また、拡張ルーメン33内が流体で確実に満たされるので、拡張ルーメン33内に空気が残ることを防止できる。
【0034】
また、長尺なシャフト部20を有し、シャフト部20の先端部にバルーン21が設けられ、シャフト部20の基端部にハブ21が設けられ、拡張ルーメン33はバルーン21からシャフト部20およびハブ21まで連通し、ハブ21に密閉部24が取付けられるようにしてもよい。これにより、拡張ルーメンが手元部で密閉されているので、拡張ルーメンへの流体の注入を手元部で容易に行うことができる。
【0035】
また、密閉部24は、流体注入器具15を挿入可能な弁体42を有するようにしてもよい。これにより、拡張ルーメンの陰圧状態を弁体で維持しつつ、流体注入器具を弁体に挿入することで簡単に流体の注入を行うことができる。
【0036】
また、密閉部24は、弁体42の基端側を密封する蓋部材43を有するようにしてもよい。これにより、拡張ルーメンの陰圧状態を長時間に渡って確実に維持できる。
【0037】
また、拡張ルーメン33または該拡張ルーメン33と連通する空間部50に接し、拡張ルーメン33の陰圧時に凹み形状を形成する検出部51を有するようにしてもよい。これにより、拡張ルーメンの陰圧状態を簡単に判別できる。
【0038】
また、拡張ルーメン33の径方向の拡縮によって径が変化する検出部材55を有し、検出部材55は、径が大きくなることで広がる切欠部56を有するようにしてもよい。これにより、拡張ルーメンの陰圧状態を簡単に判別できる。
【0039】
また、先端部にバルーン71を有し、バルーン71に連通する拡張ルーメン33を備えたカテーテル60であって、拡張ルーメン33は液密状態であり、拡張ルーメン33の基端部には当該拡張ルーメン33の液密状態を維持する密閉部75が設けられるようにしてもよい。これにより、プライミングの作業を不要とし、処置の準備に要する時間を少なくすることができる。
【0040】
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の技術的思想内において当業者により種々変更が可能である。
【符号の説明】
【0041】
10 カテーテル
15 流体注入器具
20 シャフト部
21 バルーン
22 ハブ
24 密閉部
30 外管
31 内管
32 ガイドワイヤルーメン
33 拡張ルーメン
34 開口部
40 本体部
41 内腔
41a 基端開口部
41b 先端開口部
42 弁体
43 蓋部材
50 空間部
51 検出部
55 検出部材
56 切欠部
60 カテーテル
70 シャフト部
71 バルーン
72 ハブ
75 蓋部材