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特許7564061作業機械の防眩制御システムおよび作業機械の防眩制御方法
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  • 特許-作業機械の防眩制御システムおよび作業機械の防眩制御方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】作業機械の防眩制御システムおよび作業機械の防眩制御方法
(51)【国際特許分類】
   E02F 9/00 20060101AFI20241001BHJP
   F21V 9/40 20180101ALI20241001BHJP
   B60Q 1/04 20060101ALI20241001BHJP
   B60Q 1/00 20060101ALI20241001BHJP
【FI】
E02F9/00 Z
F21V9/40 400
B60Q1/04 Z
B60Q1/00 C
【請求項の数】 8
(21)【出願番号】P 2021104266
(22)【出願日】2021-06-23
(65)【公開番号】P2023003217
(43)【公開日】2023-01-11
【審査請求日】2024-05-09
(73)【特許権者】
【識別番号】000001236
【氏名又は名称】株式会社小松製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】柴田 壮佑
【審査官】荒井 良子
(56)【参考文献】
【文献】特開平11-013086(JP,A)
【文献】特開2017-214761(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E02F 9/00
F21V 9/40
B60Q 1/04
B60Q 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
機械本体と、
前記機械本体の前方に光を照射する前照灯と、
前記機械本体の前方に位置する部分を有する作業機と、
前記作業機の姿勢と前記作業機の姿勢変化との少なくとも一方に関する作業機情報に基づいて前記前照灯からの光の照射により前記作業機にて反射する反射光を調整して防眩するコントローラと、を備えた、作業機械の防眩制御システム。
【請求項2】
前記作業機の前記姿勢変化に関する情報は、前記作業機に含まれるシリンダの圧力の変化と前記作業機を操作する操作装置の入力の変化との少なくとも一方に関する情報である、請求項1に記載の作業機械の防眩制御システム。
【請求項3】
前記機械本体に載置されたキャブをさらに備え、
前記作業機はバケットを有する、請求項1または請求項2に記載の作業機械の防眩制御システム。
【請求項4】
前記キャブはフロントウィンドウを有し、
前記コントローラは、前記前照灯における照射軸の傾斜角度と、前記前照灯における光の照射強度と、前記フロントウィンドウにおける光の透過度とからなる群から選ばれる1種以上を調整することにより、前記作業機で反射される反射光を調整する、請求項3に記載の作業機械の防眩制御システム。
【請求項5】
前記コントローラは、前記作業機情報に基づいて、前記機械本体の外部の像を認識する認識部が眩しい状態から眩しくない状態へと移行したと判定し、かつ反射光の調整を終了すると判定した場合に反射光の調整を終了する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の作業機械の防眩制御システム。
【請求項6】
前記作業機は、前記作業機が前記機械本体に対して上昇する際に、前記機械本体の外部の像を認識する認識部の前方であって前記認識部の高さ位置と同じ高さ位置を通る、請求項1または請求項2に記載の作業機械の防眩制御システム。
【請求項7】
機械本体と、前記機械本体の前方に光を照射する前照灯と、前記機械本体の前方に位置する部分を有する作業機と、を備えた作業機械の防眩制御方法であって、
前記作業機の姿勢と前記作業機の姿勢変化との少なくとも一方に関する作業機情報を取得するステップと、
取得した前記作業機情報に基づいて、前記前照灯からの光の照射により前記作業機にて反射する反射光を調整して防眩するステップと、を備えた、作業機械の防眩制御方法。
【請求項8】
前記作業機情報に基づいて、前記機械本体の外部の像を認識する認識部が眩しい状態から眩しくない状態へと移行したと判定し、かつ反射光の調整を終了すると判定した場合に反射光の調整を終了するステップと、をさらに備えた、請求項7に記載の作業機械の防眩制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、作業機械の防眩制御システムおよび作業機械の防眩制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ホイールローダにおいて前照灯を用いた構造が、たとえば特開2000-296727号公報(特許文献1)に開示されている。特許文献1では、障害物との接触による前照灯の破損を低減するために、前照灯がキャノピの前側の支柱の上部に取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2000-296727号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
作業機の状態によっては、前照灯の光が作業機に反射されて、反射光がオペレータの目に入る。これにより反射光が作業の邪魔になる。
【0005】
本開示の目的は、反射光が作業の邪魔になることを抑制できる作業機械の防眩制御システムおよび作業機械の防眩制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の作業機械の防眩制御システムは、機械本体と、前照灯と、作業機と、コントローラとを備える。前照灯は、機械本体の前方に光を照射する。作業機は、機械本体の前方に位置する部分を有する。コントローラは、作業機の姿勢と作業機の姿勢変化との少なくとも一方に関する作業機情報に基づいて前照灯からの光の照射により作業機にて反射する反射光を調整して防眩する。
【0007】
本開示の作業機械の防眩制御方法は、機械本体と、機械本体の前方に光を照射する前照灯と、機械本体の前方に位置する部分を有する作業機と、を備えた作業機械の防眩制御方法であって、以下のステップを備える。作業機の姿勢と作業機の姿勢変化との少なくとも一方に関する作業機情報が取得される。取得した作業機情報に基づいて、前照灯からの光の照射により作業機にて反射する反射光が調整されて防眩される。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、反射光が作業の邪魔になることを抑制できる作業機械の防眩制御システムおよび作業機械の防眩制御方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の一実施の形態における作業機械の一例としてホイールローダの構成を示す斜視図である。
図2図1のホイールローダにおける前照灯の照射範囲と作業機の姿勢とを示す側面図である。
図3図1に示す作業機械の防眩制御システムにおける機能ブロックの一例を示す図である。
図4図1に示す作業機械の防眩制御方法の一例を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、明細書および図面において、同一の構成要素または対応する構成要素には、同一の符号を付し、重複する説明を繰り返さない。また、図面では、説明の便宜上、構成を省略または簡略化している場合もある。また、実施の形態と変形例との少なくとも一部は、互いに任意に組み合わされてもよい。
【0011】
<ホイールローダ1の構成>
一実施の形態における作業機械の一例としてホイールローダの構成について図1を用いて説明する。なお本実施の形態における作業機械はホイールローダに限定されるものではない。本実施の形態の作業機械は、作業機と前照灯とを搭載し、かつ作業機がキャブ(運転室)の前方に位置する作業機械であればよく、ブルドーザ、バックホーローダなどであってもよい。
【0012】
図1は、本開示の一実施の形態における作業機械の一例としてホイールローダの構成を示す斜視図である。ホイールローダ1は、機械本体2、作業機3、走行装置4およびキャブ5を有している。
【0013】
機械本体2は、前フレーム11と、後フレーム12とを有している。前フレーム11には、作業機3が取り付けられている。後フレーム12には、図示しないエンジンなどが搭載されている。
【0014】
前フレーム11と後フレーム12とには、ステアリングシリンダ13(図2)が取り付けられている。ステアリングシリンダ13は、作動油の供給によって伸縮する油圧シリンダである。ステアリングシリンダ13の伸縮によって、前フレーム11および後フレーム12は互いに左右方向に揺動可能である。
【0015】
走行装置4は、前走行輪4aと後走行輪4bとを有している。前走行輪4aおよび後走行輪4bの各々が回転駆動されることによってホイールローダ1が自走する。キャブ5は、機械本体2上に載置され、後フレーム12に取り付けられている。キャブ5は、作業機3の後方に配置されている。キャブ5内には、オペレータが着座する運転席5S、オペレータが操作する操作装置7(図3)などが配置されている。
【0016】
作業機3は、前フレーム11の前方に取り付けられている。このため作業機3は、機械本体2の前方に位置する部分を有している。作業機3は、キャブ5の前方に位置している。作業機3は、バケット6と、ブーム14と、ベルクランク16と、チルトロッド17、ブームシリンダ18と、バケットシリンダ19とを有している。なおバケット6はアタッチメントの一態様である。アタッチメントは、バケット6に限定されず、フォーク、ブレーカなどの別の態様であってもよい。
【0017】
ブーム14の基端部は、前フレーム11に回転自在に取付けられている。バケット6は、ブーム14の先端に回転自在に取付けられている。ブームシリンダ18はブーム14を駆動する。ブームシリンダ18の一端は、前フレーム11に回転可能に取り付けられている。ブームシリンダ18の他端は、ブーム14に回転可能に取り付けられている。
【0018】
ブームシリンダ18はたとえば油圧シリンダである。ブームシリンダ18は、作動油の給排によって伸縮する。これによりブーム14が駆動し、ブーム14の先端に取り付けられたバケット6が昇降する。ブーム14の先端が上昇した状態ではバケット6はキャブ5よりも高い位置に位置する。
【0019】
ベルクランク16の一方端部はバケットシリンダ19を介在して前フレーム11に接続されている。ベルクランク16の他方端部はチルトロッド17などを介在してバケット6に接続されている。
【0020】
バケットシリンダ19の一端は前フレーム11に回転可能に取り付けられている。バケットシリンダ19の他端はベルクランク16に回転可能に取り付けられている。バケットシリンダ19はたとえば油圧シリンダである。バケットシリンダ19は、作動油の給排によって伸縮する。これによりバケット6が駆動し、バケット6がブーム14に対して上下に回動する。
【0021】
ホイールローダ1は、左右1対の前照灯21と、左右1対の前照灯22とを有している。左右1対の前照灯21の各々は、前フレーム11に取り付けられている。左右1対の前照灯22の各々は、キャブ5の上端(屋根)近傍に取り付けられている。
【0022】
前照灯21、22の各々は、機械本体2の前方に光を照射する。前照灯21、22の各々は、たとえば光の照射強度を変更可能である。前照灯21、22の各々は、たとえばハイビームとロービームとの切り替えが可能である。ハイビームでは、ホイールローダ1の前方における光の照射距離がロービームよりも長くなる。前照灯21、22の各々は、ハイビームとロービームとの2段階の切り替えに限定されず、たとえば前照灯21、22における光の照射軸の傾斜角度を3段階以上または無段階で変更可能であってもよい。上記照射軸の傾斜角度は、前後方向に対して照射軸が傾斜する角度である。
【0023】
ホイールローダ1は機械本体2の外部の像を認識する認識部を含んでいる。機械本体2の外部の像を認識する認識部は、キャブ5と、運転席5Sと、カメラ(図示せず)との少なくとも1つを含んでいる。機械本体2の外部の像は、前照灯21、22から照射され作業機3で反射して上記認識部に達する反射光の光量の情報を含んでいる。
【0024】
上記認識部は、前照灯21、22から照射された光が作業機3で反射することにより生じた反射光を認識する部分である。機械本体2の外部の像を認識する主体は、たとえばキャブ5の内部空間に搭乗したオペレータ、運転席5Sに着座したオペレータ、またはカメラであってもよい。このため上記認識部としてのキャブ5は、たとえばキャブ5内におけるオペレータの搭乗領域MR(たとえばキャブ5の内部空間)であってもよい。以下においては、機械本体2の外部の像を認識する認識部の一例として、搭乗領域MRについて説明する。
【0025】
キャブ5は、フロントウィンドウ5Fを有している。フロントウィンドウ5Fは、搭乗領域MRの前方に配置されている。フロントウィンドウ5Fは、フロントウィンドウ5Fにおける光の透過度を調整できるように構成されている。フロントウィンドウ5Fは、たとえば遮光部23を有している。遮光部23は、フロントウィンドウ5Fにおける光の透過度を調整可能である。遮光部23は、たとえば液晶パネルである。
【0026】
遮光部23を構成する液晶パネルは、液晶を2つの偏光板で挟み込んだ構成を有している。2つの偏光板は、互いに偏光板の向きが90度ずれた状態となるように配置されている。2つの偏光板の間には、液晶分子が一方の偏光板から他方の偏光板にかけて90度ねじれるように配置されている。これにより液晶に電圧を印加していない状態では、液晶パネルは光を透過する。一方、液晶に電圧を印加すると、液晶分子が直立してねじれが解消されるため、液晶パネルは光を遮断する。この原理を用い、液晶パネルの液晶に印加する電圧を調整することにより、フロントウィンドウ5Fにおける光の透過度が調整される。
【0027】
本実施形態のホイールローダ1においては、前照灯21、22における照射軸の傾斜角度と、前照灯21、22における光の照射強度と、フロントウィンドウ5Fにおける光の透過度とからなる群から選ばれる1種以上が調整可能である。これにより前照灯21、22から照射された後に作業機3で反射されて搭乗領域MRに向かう反射光の強度が調整可能である。なお前照灯21、22における照射軸の傾斜角度の調整は、前照灯21、22の各々のハイビームとロービームとの切り替えを含む。
【0028】
上記における前後、左右、上下の位置関係は、キャブ5内の運転席5Sに着座したオペレータを基準としている。前方とは運転席5Sに着座したオペレータに正対する方向である。後方とは前方に対向する方向である。左右方向は運転席5Sに着座したオペレータの左右方向である。上下方向は運転席に着座したオペレータの上下方向である。
【0029】
バックホーローダのような作業機械においては、機械本体2の前後方向の一方側および他方側のそれぞれに第1作業機(たとえばローダバケット)および第2作業機(たとえばバックホー)が取り付けられている。このような作業機械においては、運転席5Sに着座したオペレータの正面に第1作業機が位置する場合には、機械本体2に対して第1作業機が取り付けられた側が前方となる。また運転席5Sに着座したオペレータの正面に第2作業機が位置する場合には、機械本体2に対して第2作業機が取り付けられた側が前方となる。
【0030】
<前照灯の照射範囲と作業機の姿勢>
次に、図1のホイールローダにおける前照灯の照射範囲と作業機の姿勢とについて説明する。
【0031】
図2は、図1のホイールローダにおける前照灯の照射範囲と作業機の姿勢とを示す側面図である。図2には、前照灯21がたとえばハイビームとなった状態が示されている。前照灯21がハイビームとなっている場合、前照灯21は、側面視において照射範囲AIを照らしている。
【0032】
一方、作業機3は、機械本体2の前方において上下方向に駆動する。作業機3のたとえばバケット6は、機械本体2に対して上昇する際に、搭乗領域MRの前方であって搭乗領域MRの高さ位置Hと同じ高さ位置を通る。作業機3のたとえばバケット6は、前照灯21の照射範囲AI内を通過する。
【0033】
作業機3の駆動により照射範囲AIに作業機3が位置する状態では、前照灯21から照射された光が作業機3に照射されて作業機3にて反射する。たとえば照射範囲AIにバケット6が位置する場合、前照灯21から照射された光がバケット6の後面BSに照射され、後面BSで反射される。作業機3で反射した反射光は、バケット6の後面BSの角度によっては、搭乗領域MRを照らす可能性がある。反射光が搭乗領域MRを照らした場合、搭乗領域MRに照射される光の照射強度が所定値以上になり、搭乗領域MRが眩しい状態となる。
【0034】
本実施形態においては、作業機3の姿勢(ブーム14の角度、バケット6の角度)に関する情報に基づいて搭乗領域MRが眩しい状態(照射強度が所定値以上の状態)となったと判定された場合に、反射光の調整が実行される。反射光の調整が実行される作業機3の姿勢は、ブーム14の高さが所定高さ以上となる所定のブーム14の角度、加えてバケット6がキャブ5と前後方向に正対する抱え込みの(チルト)状態となる所定のバケット6の角度である。反射光の調整においては、作業機3の姿勢に基づいて搭乗領域MRが眩しい状態になったと判定した場合に搭乗領域MRが眩しくない状態になるように作業機3からの反射光が調整される。
【0035】
また反射光の調整においては、作業機3の姿勢変化に関する情報に基づいて搭乗領域MRが眩しい状態になったと判定された場合に搭乗領域MRが眩しくない状態になるように作業機3からの反射光が調整されてもよい。作業機3の姿勢変化に関する情報は、たとえば作業機3に含まれるシリンダの圧力の変化と作業機3を操作する操作装置の入力信号の変化との少なくとも一方に関する情報である。作業機3に含まれるシリンダは、たとえばブームシリンダ18およびバケットシリンダ19である。作業機3を操作する操作装置7(図3)は、たとえばオペレータにより操作されるブームレバーである。
【0036】
具体的には作業機3の作業局面がたとえば積荷状態となったことに基づいて、反射光の調整が実行されてもよい。作業機3の作業局面が積荷状態となった場合、積荷をダンプトラックに積み込むために作業機3は機械本体2に対して上昇し、前照灯21の照射範囲AIを通過するからである。
【0037】
このように反射光の調整においては、作業機3の姿勢と作業機3の姿勢変化との少なくとも一方に関する作業機情報に基づいて搭乗領域MRが眩しい状態になったと判定された場合に搭乗領域MRが眩しくない状態になるようにバケット6からの反射光が調整されて防眩される。
【0038】
反射光の調整においては、バケット6から搭乗領域MRへ向かう反射光を調整するために、たとえば前照灯21の照射軸の傾斜角度、前照灯21の照射強度、遮光部23の透過度のいずれかが単独でまたは任意の組み合わせで自動で調整される。
【0039】
なお図2においては前照灯21の照射範囲AIと作業機3の状態との関係について説明したが、前照灯22の照射範囲と作業機3の状態との関係も上記の説明と同様であるため、その説明を繰り返さない。
【0040】
<防眩制御システムの構成>
次に、本実施形態における防眩制御システムの構成について図3を用いて説明する。
【0041】
図3は、図1に示す作業機械の防眩制御システムにおける機能ブロックの一例を示す図である。図3に示されるように、防眩制御システムは、作業機3と、操作装置7と、前照灯21、22と、遮光部23と、コントローラ30と、作業機状態検出センサ41と、前照灯状態検出センサ42と、反射光調整部50とを有している。
【0042】
作業機状態検出センサ41は、作業機3の状態と操作装置7の状態との少なくとも一方の状態(作業機3の姿勢または姿勢変化)を検出する。作業機状態検出センサ41は、たとえばストロークセンサ、ポテンショメータ、IMU(Inertial Measurement Unit)、撮像装置、圧力センサなどである。
【0043】
作業機状態検出センサ41としてストロークセンサが用いられる場合、たとえばブームシリンダ18およびバケットシリンダ19の各々にストロークセンサが取り付けられる。ストロークセンサにより各シリンダのストローク量を検出することができる。これらのストローク量から作業機3の姿勢を検出することができる。
【0044】
作業機状態検出センサ41としてポテンショメータが用いられる場合、たとえばブームシリンダ18のブーム14側端部付近、バケットシリンダ19のベルクランク16側端部付近にポテンショメータが取り付けられる。各ポテンショメータにより、機械本体2に対するブーム14の回転角度、ブーム14に対するバケット6の回転角度の各々を検出することができる。これらの回転角度から作業機3の姿勢を検出することができる。
【0045】
作業機状態検出センサ41としてIMUが用いられる場合、たとえばブーム14およびバケット6の各々にIMUが取り付けられる。IMUの各々は、3軸の角度(または角速度)と加速度とを検出する。IMUにより検出された3軸の角度(または角速度)と加速度とにより、ブーム14およびバケット6の各々の姿勢を検出することができる。
【0046】
作業機状態検出センサ41として撮像装置が用いられる場合、撮像装置により、ブーム14およびバケット6の状態が撮像される。撮像装置により撮像された撮像情報から、ブーム14およびバケット6の各々の姿勢を検出することができる。
【0047】
作業機状態検出センサ41として圧力センサが用いられる場合、圧力センサにより、たとえばブームシリンダ18およびバケットシリンダ19の少なくとも一方の油圧が検出される。ブームシリンダ18およびバケットシリンダ19の少なくとも一方の油圧を検出することにより、作業機3が空荷状態であるのか、積荷状態であるのかの作業局面を検出することができる。これにより作業機3に含まれるシリンダ18、19の圧力の変化を作業機状態検出センサ41により検出することができる。
【0048】
また作業機状態検出センサ41として圧力センサが用いられる場合、圧力センサにより、たとえばパイロット油圧方式の操作装置7におけるパイロット油圧(PPC圧力)が検出される。また作業機状態検出センサ41としてポテンショメータが用いられる場合、ポテンショメータにより、たとえば電気方式の操作装置7における操作角度が検出される。これにより操作装置7の入力の変化を作業機状態検出センサ41により検出することができる。
【0049】
前照灯状態検出センサ42は、前照灯21、22の照射の状態を検出する。前照灯状態検出センサ42は、たとえば角度センサ、ハイ・ロー検出センサ、電流センサなどである。
【0050】
前照灯状態検出センサ42として角度センサが用いられる場合、前照灯21、22における照射軸の傾斜角度が角度センサにより検出される。
【0051】
前照灯状態検出センサ42としてハイ・ロー検出センサが用いられる場合、前照灯21、22がハイビームおよびロービームのいずれの状態であるのかがハイ・ロー検出センサにより検出される。
【0052】
たとえばハイビームとロービームとの間でバルブが切り替えられる場合には、ハイ・ロー検出センサは、ハイビーム用のバルブに電流が供給されているのか、ロービーム用のバルブに電流が供給されているのかを検出する。この場合、ハイ・ロー検出センサはたとえば電流センサである。
【0053】
前照灯状態検出センサ42として電流センサが用いられる場合、前照灯21、22に供給される電流量が電流センサにより検出される。電流センサで電流量を検出することにより前照灯21、22の照射強度を検出することができる。
【0054】
コントローラ30は、前照灯21、22からの光の照射により作業機3にて反射して搭乗領域MRに向かう反射光を作業機3の状態に基づいて調整して防眩する。コントローラ30は、作業機3の姿勢と作業機3の作業局面との少なくとも一方に基づいて作業機3の状態を判定する。コントローラ30は、前照灯21、22における照射軸の傾斜角度と、前照灯21、22における光の照射強度と、フロントウィンドウ5Fの透過度とからなる群から選ばれる1種以上を調整することにより、作業機3から搭乗領域MRに向かって反射された反射光を調整して防眩する。
【0055】
コントローラ30は、作業機3の姿勢と作業機3の姿勢変化との少なくとも一方に関する作業機情報に基づいて、機械本体2の外部の像を認識する認識部(たとえば搭乗領域MR)が眩しい状態から眩しくない状態へと移行したと判定し、かつ反射光の調整を終了すると判定した場合に反射光の調整を終了する。
【0056】
コントローラ30は、作業機状態信号取得部30aと、前照灯状態信号取得部30bと、作業機状態判定部30cと、メモリ30dと、反射光調整信号出力部30eとを有している。
【0057】
作業機状態信号取得部30aは、作業機状態検出センサ41の検出結果を、作業機3の姿勢と作業機3の姿勢変化との少なくとも一方に関する作業機情報を示す信号として取得する。作業機状態信号取得部30aは、取得した作業機情報を示す信号を作業機状態判定部30cに出力する。
【0058】
前照灯状態信号取得部30bは、前照灯状態検出センサ42の検出結果を示す信号を取得する。前照灯状態信号取得部30bは、取得した信号を作業機状態判定部30cに出力する。
【0059】
メモリ30dは、作業機3の状態と前照灯21、22の状態と搭乗領域MRにおける反射光の強度との関係を示す関係テーブルを記憶する。メモリ30dは、コントローラ30に含まれていてもよく、またコントローラ30とは別個に設けられていてもよい。
【0060】
作業機状態判定部30cは、作業機状態信号取得部30aから取得した信号と前照灯状態信号取得部30bから取得した信号とに基づいて、作業機3の状態が搭乗領域MRから見たときに作業機3からの反射光が眩しい状態になっているか否かを判定する。この際、作業機状態判定部30cは、メモリ30dに記憶された上記関係テーブルを参照する。作業機状態判定部30cは、判定結果を示す信号を反射光調整信号出力部30eへ出力する。
【0061】
反射光調整信号出力部30eは、作業機状態判定部30cから判定結果を示す信号を取得すると、その信号を反射光調整部50へ出力する。反射光調整信号出力部30eから出力される信号により、反射光調整部50が調整される。
【0062】
反射光調整部50は、コントローラ30(反射光調整信号出力部30e)からの信号に基づいて前照灯21、22または遮光部23の状態を調整する。反射光調整部50は、前照灯制御部50aと、遮光部制御部50bとを有している。前照灯制御部50aは、前照灯21、22の照射軸の傾斜角度、照射強度などを調整する。遮光部制御部50bは、遮光部23の透過度を調整する。
【0063】
前照灯制御部50aは、たとえば前照灯21、22の照射軸の傾斜角度を制御する。また前照灯制御部50aは、たとえば前照灯21、22のハイビームとロービームとの切り替えを制御する。たとえばハイビームとロービームとの間でバルブが切り替えられる場合、前照灯制御部50aは、ハイビーム用のバルブとロービーム用のバルブとに供給する電流を切り替えるように制御する。また前照灯制御部50aは、たとえば前照灯21、22に供給される電流量を制御する。これにより前照灯21、22の照射強度が制御される。
【0064】
遮光部制御部50bは、遮光部23がたとえば液晶パネルよりなる場合、液晶パネルの液晶に印加する電圧を調整する。これにより遮光部制御部50bにより、遮光部23における光の透過度が調整される。
【0065】
搭乗領域MRにおいて反射光が眩しいとの判定結果を反射光調整部50が取得した場合、反射光調整部50は、搭乗領域MRにおける反射光の強度を調整する。具体的には、前照灯制御部50aは、たとえば前照灯21、22からの光が作業機3になるべく照射されないように、または作業機3で反射した反射光が搭乗領域MRになるべく向かわないように前照灯21、22の照射軸を調整する。前照灯制御部50aは、たとえば前照灯21、22をハイビームからロービームに切り替える。遮光部制御部50bは、フロントウィンドウ5Fが光を透過し難くなるように遮光部23を制御する。たとえば遮光部制御部50bは、液晶パネルの液晶に電圧を印加して光が液晶パネルを透過し難くする。
【0066】
コントローラ30は、ホイールローダ1に搭載されていてもよく、ホイールローダ1の外部に離れて配置されていてもよい。コントローラ30がホイールローダ1の外部に離れて配置されている場合、コントローラ30は、センサ41、42、反射光調整部50などと無線により接続されていてもよい。コントローラ30は、たとえばプロセッサであり、CPU(Central Processing Unit)であってもよい。
【0067】
<防眩制御方法>
次に、本実施形態における防眩制御方法について図3および図4を用いて説明する。
【0068】
図4は、図1に示す作業機械の防眩制御方法の一例を示すフロー図である。図3および図4に示されるように、まず通常制御から防眩制御に切り替えられる(ステップS1)。通常制御から防眩制御への切り替えは、たとえばオペレータが通常制御から防眩制御への切り替えスイッチを操作することにより行なわれる。
【0069】
通常制御とは、防眩制御以外の制御である。通常制御においては、オペレータの手動操作により、前照灯21、22の照射軸の傾斜角度、照射強度、遮光部23の透過度などが調整される。
【0070】
防眩制御へ切り替えられることにより防眩制御が開始される。防眩制御においては上記のとおり、前照灯21、22の状態と作業機3の状態と操作装置7の状態とに基づいてコントローラ30により、自動で前照灯21、22の照射状態または遮光部23の透過度が調整される。
【0071】
防眩制御において、コントローラ30の作業機状態信号取得部30aは、作業機状態検出センサ41から上記作業機情報を示す信号を取得する(ステップS2a)。作業機状態信号取得部30aは、作業機情報を示す信号を作業機状態判定部30cに出力する。
【0072】
コントローラ30の前照灯状態信号取得部30bは、前照灯状態検出センサ42から前照灯21、22の状態を示す信号を取得する(ステップS2b)。前照灯状態信号取得部30bは、前照灯21、22の状態を示す信号を作業機状態判定部30cに出力する。
【0073】
この後、作業機状態判定部30cが、作業機3および前照灯21、22の各々の状態を示す信号に基づいて、搭乗領域MRが反射光により眩しい状態にあるか否かを判定する(ステップS3)。この判定の際、作業機状態判定部30cは、メモリ30dに記憶された、作業機3および前照灯21、22の状態と搭乗領域MRにおける眩しさ(反射光の強度)との関係を示す関係テーブルを参照する。
【0074】
この判定においては、図2に示されるように、たとえば作業機3が前照灯21の照射範囲AIに位置して作業機3で反射した反射光が搭乗領域MRへ向かうことにより、搭乗領域MRが眩しい状態となっているか否かが判定される。
【0075】
上記判定において搭乗領域MRが眩しい状態ではないと判定された場合、作業機情報の取得(ステップS2a)と前照灯21の状態の取得(ステップS2b)とが繰り返される。また上記判定において搭乗領域MRが眩しい状態ではあると判定された場合、作業機3からの反射光が調整され防眩される(ステップS4)。
【0076】
反射光の調整は、たとえば前照灯21、22の照射強度を減ずることにより行なわれる。前照灯21、22の照射強度は、たとえば前照灯21、22に供給される電流値を減らすことにより減ぜられる。
【0077】
反射光の調整は、前照灯21、22の照射軸の傾斜角度を調整することにより行なわれてもよい。これにより、前照灯21の照射範囲AIにたとえばバケット6が入らないように前照灯21の照射軸の傾斜角度が調整される。前照灯21、22の照射軸における傾斜角度の調整は、たとえば前照灯21をハイビームからロービームへ切り替えることにより行なわれてもよい。
【0078】
反射光の調整は、遮光部23の透過度を下げることにより行なわれてもよい。遮光部23の透過度は、遮光部23が液晶パネルよりなる場合、液晶パネルの液晶に印加する電圧を高くすることにより調整される。
【0079】
上記のように作業機3および前照灯21の状態に基づいて搭乗領域MRへ向かって反射する反射光が調整され防眩される。
【0080】
この後、搭乗領域MRが眩しくない状態であることが確認されたら、反射光の調整が解除されてもよい。以下、この反射光調整の解除について説明する。
【0081】
反射光の調整(ステップS4)が行なわれた後、作業機状態信号取得部30aは、作業機状態検出センサ41から作業機情報を示す信号を取得する(ステップS5a)。作業機状態信号取得部30aは、作業機情報を示す信号を作業機状態判定部30cに出力する。また前照灯状態信号取得部30bは、前照灯状態検出センサ42から前照灯21、22の状態を示す信号を取得する(ステップS5b)前照灯状態信号取得部30bは、前照灯21、22の状態を示す信号を作業機状態判定部30cに出力する。
【0082】
この後、作業機状態判定部30cが、作業機情報と前照灯21、22の状態との各々を示す信号に基づいて、搭乗領域MRが反射光により眩しい状態から眩しくない状態へ移行したか否かを判定する(ステップS6)。この判定の際、作業機状態判定部30cは、メモリ30dに記憶された、作業機3および前照灯21、22の状態と搭乗領域MRにおける眩しさ(反射光の強度)との関係を示す関係テーブルを参照する。
【0083】
この判定において搭乗領域MRが眩しくない状態へ移行していないと作業機状態判定部30cが判定した場合、反射光が再度調整される(ステップS4)。またこの判定において搭乗領域MRが眩しくない状態へ移行したと作業機状態判定部30cが判定した場合、反射光の調整を終了するか否かの判定が行なわれる(ステップS7)。
【0084】
反射光の調整を終了するか否かの判定は、作業機3の角度が所定角度以下となっているか否かと、作業状態が積荷状態(ブームシリンダ18のボトム圧が所定値以下)であるか否かとを条件として行なわれる。
【0085】
この判定において反射光の調整を終了すべきでないと判定された場合、反射光の調整(ステップS4)が維持される。またこの判定において反射光の調整を終了すべきであると判定された場合、反射光の調整を行なわないように反射光の調整が終了される(ステップS8)。
【0086】
なお反射光の調整が終了された後も防眩制御は継続している。このため反射光の調整が終了された後に、搭乗領域MRが眩しい状態になったとコントローラ30が判定した場合には反射光の調整が再度行なわれる。防眩制御から通常制御への切り替えは、たとえばオペレータが防眩制御から通常制御への切り替えスイッチを操作することにより行なわれる。
【0087】
<効果>
次に、本実施形態の効果について説明する。
【0088】
暗所にて作業機械が作業する場合、前照灯により前方を照らすことで作業機械の前方を明るく照らし出すことができる。これによりオペレータは作業機械の前方の地形、積荷の状況などを把握できる。
【0089】
図2に示されるように、作業機3が前照灯21の照射範囲AIに入り、前照灯21から照射された光が作業機3で反射して搭乗領域MRへ向かうことにより、搭乗領域MRが眩しい状態となる。これは前照灯21としてLEDが用いられる場合、作業機3が雨などにより水に濡れている場合などにおいて、より顕著となる。
【0090】
この対策として作業機3をたとえば光を吸収しやすい色彩または材質に変更するなどの手段が考えられる。しかしバケットを塗装できない現場(たとえば畜産関係の現場など)がある。また作業内容などから材質を変更できない場合もある。
【0091】
これに対して本実施形態においては図1および図3に示されるように、コントローラ30の反射光調整信号出力部30eは、前照灯21、22からの光の照射により作業機3にて反射して搭乗領域MRに向かう反射光を作業機情報に基づいて調整する指令を発する。これにより反射光調整部50により反射光が調整され、作業機3から反射した反射光が作業の邪魔になることが抑制される。これにより作業機3の色彩、材質などを変更する必要がなくなる。
【0092】
また本実施形態においては図1および図3に示されるように、作業機情報としての作業機3の姿勢変化に関する情報は、作業機3に含まれるシリンダ18、19の圧力の変化と作業機3を操作する操作装置7の入力の変化との少なくとも一方に関する情報である。これによりシリンダ18、19の圧力変化および操作装置7の入力変化に基づく反射光の調整が可能となる。
【0093】
また本実施形態においては図1および図3に示されるように、コントローラ30の反射光調整信号出力部30eは、前照灯21、22における照射軸の傾斜角度と、前照灯21、22における光の照射強度と、フロントウィンドウ5Fにおける光の透過度とからなる群から選ばれる1種以上を調整する指令を発する。これにより作業機3で反射され搭乗領域MRに向かう反射光の強度が調整される。
【0094】
また本実施形態においては図4に示されるように、コントローラ30は、作業機情報に基づいて、機械本体2の外部の像を認識する認識部(たとえば搭乗領域MR)が眩しい状態から眩しくない状態へと移行したと判定し、かつ反射光の調整を終了すると判定した場合に反射光の調整を終了する。これにより認識部が眩しくない状態になった場合には、反射光の調整が自動で終了する。
【0095】
また本実施形態においては図2に示されるように、作業機3は、作業機3が機械本体2に対して上昇する際に、認識部(たとえば搭乗領域MR)の前方であって認識部の高さ位置Hと同じ高さ位置を通る。このような作業機械1において前照灯21から照射された光が認識部に反射しやすい。このため、このような作業機械1に本実施形態の防眩制御を実行することにより効果的に認識部の眩しさを軽減することができる。
【0096】
なお前照灯21、22として、キャブ5の前方に配置されたものについて説明したが、前照灯は、キャブ5の後方に位置していても機械本体2の前方に光を照射できるものであればよい。また作業機3は、作業機3の全体が機械本体2の前方に位置していてもよく、作業機3の一部のみが機械本体2の前方に位置していてもよい。また前照灯21、22の照射強度は、前照灯21、22として点灯させる光源(たとえばLED(Light Emitting Diode))の個数を調整することにより調整されてもよい。
【0097】
なお上記実施形態においては、機械本体2の外部の像を認識する認識部の一例として、搭乗領域MRについて説明したが、上記認識部は搭乗領域MRに限定されるものではなく、キャブ5、運転席5Sおよびカメラのいずれであってもよい。
【0098】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0099】
1 ホイールローダ、2 機械本体、3 作業機、4 走行装置、4a 前走行輪、4b 後走行輪、5 キャブ、5F フロントウィンドウ、5S 運転席、6 バケット、7 操作装置、11 前フレーム、12 後フレーム、13 ステアリングシリンダ、14 ブーム、16 ベルクランク、17 チルトロッド、18 ブームシリンダ、19 バケットシリンダ、21,22 前照灯、23 遮光部、30 コントローラ、30a 作業機状態信号取得部、30b 前照灯状態信号取得部、30c 作業機状態判定部、30d メモリ、30e 反射光調整信号出力部、41 作業機状態検出センサ、42 前照灯状態検出センサ、50 反射光調整部、50a 前照灯制御部、50b 遮光部制御部、AI 照射範囲、BS 後面、MR 監視領域。
図1
図2
図3
図4