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特許7564212換算装置、換算方法および換算プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】換算装置、換算方法および換算プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/0242 20230101AFI20241001BHJP
【FI】
G06Q30/0242
【請求項の数】 12
(21)【出願番号】P 2022538589
(86)(22)【出願日】2021-04-26
(86)【国際出願番号】 JP2021016560
(87)【国際公開番号】W WO2022018922
(87)【国際公開日】2022-01-27
【審査請求日】2023-01-05
(31)【優先権主張番号】P 2020124863
(32)【優先日】2020-07-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000004237
【氏名又は名称】日本電気株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109313
【弁理士】
【氏名又は名称】机 昌彦
(74)【代理人】
【識別番号】100149618
【弁理士】
【氏名又は名称】北嶋 啓至
(72)【発明者】
【氏名】遠藤 彰一
【審査官】加内 慎也
(56)【参考文献】
【文献】特表2015-532800(JP,A)
【文献】特表2017-535214(JP,A)
【文献】特開2014-179054(JP,A)
【文献】特開2020-077226(JP,A)
【文献】特開2014-052920(JP,A)
【文献】特許第6034481(JP,B1)
【文献】特開2014-071622(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信する受信手段と、
前記第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ前記換算前の値を換算し、前記換算後の値に関する情報を出力する出力手段と
を備え、
前記第二の指標は、インターネットで配信される広告に対して使用される指標、または、放送波で放送される広告に対して使用される指標であり、
前記第一の指標がインプレッション数の場合、前記換算前の値は、インターネットで配信される広告のインプレッション数を示し、前記第二の指標は、延べ視聴率であり、
前記出力手段は、前記第一の指標がインプレッション数の場合、広告の配信対象の配信エリア内における視聴数の基準とする値である配信エリア内基準数に対する前記換算前の値の割合を算出することによって、前記換算後の値を算出する
ことを特徴とする換算装置。
【請求項2】
前記配信エリア内基準数は、前記配信エリア内の、人口数、世帯数、視聴者層の人口数、および視聴可能端末数のうち、いずれか一つ以上に基づく値である
ことを特徴とする請求項1に記載の換算装置。
【請求項3】
前記第一の指標が延べ視聴率の場合、前記換算前の値は、放送波で放送される広告の延べ視聴率を示し、前記第二の指標は、インプレッション数であり、
前記出力手段は、前記第一の指標が延べ視聴率の場合、広告の放送対象の放送エリア内における視聴数の基準とする値である放送エリア内基準数を前記換算前の値に乗算することによって、前記換算後の値を算出する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の換算装置。
【請求項4】
広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信する受信手段と、
前記第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ前記換算前の値を換算し、前記換算後の値に関する情報を出力する出力手段と
を備え、
前記第二の指標は、インターネットで配信される広告に対して使用される指標、または、放送波で放送される広告に対して使用される指標であり、
前記第一の指標が延べ視聴率の場合、前記換算前の値は、放送波で放送される広告の延べ視聴率を示し、前記第二の指標は、インプレッション数であり、
前記出力手段は、前記第一の指標が延べ視聴率の場合、広告の放送対象の放送エリア内における視聴数の基準とする値である放送エリア内基準数を前記換算前の値に乗算することによって、前記換算後の値を算出する
ことを特徴とする換算装置。
【請求項5】
前記放送エリア内基準数は、前記放送エリア内の、人口数、世帯数、視聴者層の人口数、および視聴可能端末数のうち、いずれか一つ以上に基づく値である
ことを特徴とする請求項4に記載の換算装置。
【請求項6】
前記第一の指標がインプレッション数の場合、前記換算前の値は、インターネットで配信される広告のインプレッション数を示し、前記第二の指標は、延べ視聴率であり、
前記出力手段は、前記第一の指標がインプレッション数の場合、広告の配信対象の配信エリア内における視聴数の基準とする値である配信エリア内基準数に対する前記換算前の値の割合を算出することによって、前記換算後の値を算出する
ことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の換算装置。
【請求項7】
前記配信エリア内基準数は、前記配信エリア内の、人口数、世帯数、視聴者層の人口数、および視聴可能端末数のうち、いずれか一つ以上に基づく値である
ことを特徴とする請求項に記載の換算装置。
【請求項8】
前記第一の指標および前記第二の指標は、世帯を基準として算出される指標と、視聴者を分類した視聴者層ごとに算出される指標とのうち少なくともいずれか一つである
ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか一項に記載の換算装置。
【請求項9】
換算装置が、
広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信し、
前記第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ前記換算前の値を換算し、前記換算後の値に関する情報を出力し、
前記第二の指標は、インターネットで配信される広告に対して使用される指標、または、放送波で放送される広告に対して使用される指標であり、
前記第一の指標がインプレッション数の場合、前記換算前の値は、インターネットで配信される広告のインプレッション数を示し、前記第二の指標は、延べ視聴率であり、
前記第一の指標がインプレッション数の場合、広告の配信対象の配信エリア内における視聴数の基準とする値である配信エリア内基準数に対する前記換算前の値の割合を算出することによって、前記換算後の値を算出する
ことを特徴とする換算方法。
【請求項10】
換算装置が、
広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信し、
前記第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ前記換算前の値を換算し、前記換算後の値に関する情報を出力し、
前記第二の指標は、インターネットで配信される広告に対して使用される指標、または、放送波で放送される広告に対して使用される指標であり、
前記第一の指標が延べ視聴率の場合、前記換算前の値は、放送波で放送される広告の延べ視聴率を示し、前記第二の指標は、インプレッション数であり、
前記第一の指標が延べ視聴率の場合、広告の放送対象の放送エリア内における視聴数の基準とする値である放送エリア内基準数を前記換算前の値に乗算することによって、前記換算後の値を算出する
ことを特徴とする換算方法。
【請求項11】
コンピュータに、
広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信する受信機能と、
前記第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ前記換算前の値を換算し、前記換算後の値に関する情報を出力する出力機能と
を実現させ、
前記第二の指標は、インターネットで配信される広告に対して使用される指標、または、放送波で放送される広告に対して使用される指標であり、
前記第一の指標がインプレッション数の場合、前記換算前の値は、インターネットで配信される広告のインプレッション数を示し、前記第二の指標は、延べ視聴率であり、
前記出力機能は、前記第一の指標がインプレッション数の場合、広告の配信対象の配信エリア内における視聴数の基準とする値である配信エリア内基準数に対する前記換算前の値の割合を算出することによって、前記換算後の値を算出する
ことを特徴とする換算プログラム。
【請求項12】
コンピュータに、
広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信する受信機能と、
前記第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ前記換算前の値を換算し、前記換算後の値に関する情報を出力する出力機能と
を実現させ、
前記第二の指標は、インターネットで配信される広告に対して使用される指標、または、放送波で放送される広告に対して使用される指標であり、
前記第一の指標が延べ視聴率の場合、前記換算前の値は、放送波で放送される広告の延べ視聴率を示し、前記第二の指標は、インプレッション数であり、
前記出力機能は、前記第一の指標が延べ視聴率の場合、広告の放送対象の放送エリア内における視聴数の基準とする値である放送エリア内基準数を前記換算前の値に乗算することによって、前記換算後の値を算出する
ことを特徴とする換算プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、換算装置、換算方法および記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットで配信される番組の広告の価値を計るための指標(広告指標)として、インプレッション数が使用されている。
【0003】
インプレッション数は、その番組の枠内(その番組の一度の配信開始から配信終了までの時間をいう)に配信されたCM(Commercial Message)が視聴された回数で示される。番組の枠内でCMが複数回配信される場合には、各CMが視聴された回数の合計が、その番組のインプレッション数となる。
【0004】
たとえば、特許文献1には、インプレッション数による広告効果指標の算出について記載されている。
【0005】
放送局では、インターネット配信におけるCM枠を販売する場合、過去に配信された番組のインプレッション数を参考にして、将来配信する予定の番組について、CM1回分のインプレッション数を予測する。そして、予測されたインプレッション数を1口として、スポンサーとの間でCM配信の契約を行う。CM1回分のインプレッション数の予測値と契約口数とを互いに乗算した値を、以降、契約インプレッション数という。また、放送局は、契約口数分のインプレッション数を確保できるように、CMを配信する。たとえば、契約インプレッション数が50万回であれば、インプレッション数の実績値が50万回以上になるように、複数回CMを配信する。
【0006】
一方、放送波で放送される番組については、広告指標として、GRP(延べ視聴率:gross rating point)が使用されている。GRPは、番組の枠内で放送されたCMの視聴率を、CMが放送された回数分合算したものである。視聴率は、所定の番組や広告を視聴した世帯(または個人)の数の、視聴率算出対象の世帯(または個人)に対する割合である。
【0007】
そして、放送局では、放送波による放送のCM枠を販売する場合、過去に放送された番組のGRPを参考にして、将来放送する予定の番組について、CM1回分のGRPを予測する。そして、予測したGRPを1口として、スポンサーとの間でCM放送の契約を行う。また、契約口数分のGRPを確保できるように、CMを放送する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【文献】特開2010-262633号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、上述のように、インターネットでの配信と放送波での放送とでは、使用される広告指標が異なる。また、CM枠の契約は広告指標に基づいている。そのため、放送局では、インターネットでの配信のCM枠と放送波での放送のCM枠とをまとめて販売することができない。その結果、放送局では、CM枠の販売において、インターネットでの配信と放送波での放送とで、別の契約が行われている。
【0010】
本発明の目的は、インターネットで配信される広告の視聴に関する指標を示す値と放送波で放送される広告の視聴に関する指標を示す値とに関し、一方の指標を示す値を他方の指標を示す値へ換算することを可能にする、換算装置、換算方法および記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の一態様において、換算装置は、広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信する受信手段と、前記第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ前記換算前の値を換算し、前記換算後の値に関する情報を出力する出力手段とを備え、前記第二の指標は、インターネットで配信される広告に対して使用される指標、または、放送波で放送される広告に対して使用される指標であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の他の態様において、換算方法は、広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信し、前記第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ前記換算前の値を換算し、前記換算後の値に関する情報を出力し、前記第二の指標は、インターネットで配信される広告に対して使用される指標、または、放送波で放送される広告に対して使用される指標であることを特徴とする。
【0013】
また、本発明の他の態様において、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録された換算プログラムは、コンピュータに、広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信する受信機能と、前記第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ前記換算前の値を換算し、前記換算後の値に関する情報を出力する出力機能とを実現させ、前記第二の指標は、インターネットで配信される広告に対して使用される指標、または、放送波で放送される広告に対して使用される指標であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、インターネットで配信される広告の視聴に関する指標を示す値と放送波で放送される広告の視聴に関する指標を示す値とに関し、一方の指標を示す値を他方の指標を示す値へ換算することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の第一の実施形態の換算装置の構成例を示す図である。
図2】本発明の第一の実施形態の換算装置の動作例を示す図である。
図3】本発明の第二の実施形態の換算装置を含むシステムの構成例を示す図である。
図4】本発明の第二の実施形態の換算装置の構成例を示す図である。
図5】本発明の第二の実施形態の換算装置が表示手段に表示させる表示の例を示す図である。
図6】本発明の第二の実施形態の換算装置が表示手段に表示させる表示の例を示す図である。
図7】本発明の第二の実施形態の換算装置が表示手段に表示させる表示の例を示す図である。
図8】本発明の第二の実施形態の換算装置の動作例を示す図である。
図9】本発明の第二の実施形態の換算装置の動作例を示す図である。
図10】本発明の各実施形態のハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[第一の実施形態]
本発明の第一の実施形態について説明する。
【0017】
図1に本実施形態の換算装置10の構成例を示す。本実施形態の換算装置10は、受信部11と出力部12とを含む。
【0018】
受信部11は、広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信する。出力部12は、第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ換算前の値を換算する。また、出力部12は、換算後の値に関する情報を出力する。なお、第二の指標は、インターネットで配信される広告に対して使用される指標、または、放送波で放送される広告に対して使用される指標である。
【0019】
このように換算装置10を構成することによって、換算装置10は、広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信し、第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ換算前の値を換算する。また、換算装置10は、換算後の値に関する情報を出力する。これにより、インターネットでの配信で使用される指標および放送波での放送で使用される指標のうち、一方の指標を示す換算前の値を、他方の指標を示す換算後の値に換算することが可能になる。そのため、インターネットで配信される広告の視聴に関する指標を示す値と放送波で放送される広告の視聴に関する指標を示す値とに関し、一方の指標を示す値を他方の指標を示す値へ換算することが可能になる。
【0020】
次に、図2に本実施形態の換算装置10の動作の例を示す。
【0021】
受信部11は、広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信する(ステップS101)。出力部12は、第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ換算前の値を換算する。また、出力部12は、換算後の値に関する情報を出力する(ステップS102)。
【0022】
以上で説明したように、本発明の第一の実施形態では、換算装置10は、広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信し、第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ換算前の値を換算する。また、換算装置10は、換算後の値に関する情報を出力する。これにより、インターネットの配信で使用される指標および放送波での放送で使用される指標のうち、一方の指標を示す換算前の値を、他方の指標を示す換算後の値に換算することが可能になる。そのため、インターネットで配信される広告の視聴に関する指標を示す値と放送波で放送される広告の視聴に関する指標を示す値とに関し、一方の指標を示す値を他方の指標を示す値へ換算することが可能になる。
【0023】
[第二の実施形態]
次に、本発明の第二の実施形態におけるシステムについて説明する。
【0024】
まず、図3に、本実施形態の換算装置20を含むシステムの構成例を示す。本実施形態の換算装置20を含むシステムは、換算装置20および表示手段60を含む。また、本実施形態の換算装置20を含むシステムは、視聴率提供装置40およびインプレッション数提供装置50のうち少なくともいずれかを含んでいてもよい。
【0025】
また、換算装置20、インプレッション数提供装置50および表示手段60は、営業放送システム70に含まれる。営業放送システム70は、放送される番組や広告(CM)などを管理するシステムである。
【0026】
視聴率提供装置40は、放送波で放送される番組のGRPの実績値を提供する。視聴率提供装置40は、将来放送される予定の番組のGRPの予測値を提供してもよい。
【0027】
GRP(延べ視聴率)は、番組の枠内で放送された広告の視聴率を、広告が放送された回数分合算したものである。また、視聴率は、所定の広告を視聴した世帯の数の、視聴率算出対象の世帯の数に対する割合、または、所定の広告を視聴した個人の数の、視聴率算出対象の個人の数に対する割合である。GRPは、世帯を基準として算出されてもよいし、視聴者個人を基準とし、年齢や性別などで視聴者を分類した視聴者層ごとに算出されてもよい。また、GRPは、番組単位で算出されてもよいし、広告の放送一回ずつについて算出されてもよい。
【0028】
インプレッション数提供装置50は、インターネットで配信される番組のインプレッション数の実績値を提供する。また、インプレッション数提供装置50は、将来配信される予定の番組のインプレッション数の予測値を提供してもよい。
【0029】
インプレッション数は、インターネットで配信された番組の枠内で配信された広告が視聴された回数を、広告が配信された回数分合算したものである。また、インプレッション数は、世帯を基準として集計されてもよいし、視聴者個人を基準とし、年齢や性別などで視聴者を分類した視聴者層ごとに集計されてもよい。また、インプレッション数は、番組単位で集計されてもよいし、広告の配信一回ずつについて集計されてもよい。
【0030】
なお、インプレッション数提供装置50が、インプレッション数の実績値や予測値の提供を、営業放送システム70で得られる情報に基づいて行う場合、本実施形態の換算装置20を含むシステムを容易に構築できるというメリットがある。また、インプレッション数の提供を放送局の局舎内に設置された営業放送システム70内で行うことができるので、セキュリティの観点でもメリットがある。
【0031】
表示手段60は、換算装置20からの指示に応じて表示を行う。なお、表示手段60は、出力デバイスとしてのディスプレイ等を含んでいてもよいし、入出力デバイスとしてのタッチパネル等を含んでいてもよい。
【0032】
次に、図4に、本実施形態の換算装置20の構成例を示す。
【0033】
換算装置20は、受信部11と出力部12と表示制御部23とを含む。
【0034】
受信部11は、換算前の値を受信する。換算前の値は、広告の視聴に関する第一の指標を示す。
【0035】
換算前の値は、たとえば、インターネットで配信される番組または広告のインプレッション数の実績値である。または、換算前の値は、インターネットで配信される番組または広告のインプレッション数の予測値であってもよい。これらの場合、第一の指標はインプレッション数である。
【0036】
また、換算前の値は、たとえば、放送波で放送される番組または広告のGRPの実績値であってもよい。または、換算前の値は、放送波で放送される番組または広告のGRPの予測値であってもよい。これらの場合、第一の指標はGRPである。
【0037】
出力部12は、換算前の値を、第二の指標を示す換算後の値に換算する。第二の指標は、広告の視聴に関する指標であるが、第一の指標とは異なる指標である。
【0038】
たとえば、第一の指標がインプレッション数の場合、第二の指標はGRPである。たとえば、出力部12は、インターネットで配信される番組または広告のインプレッション数の実績値や予測値(換算前の値)を、GRPに相当する換算後の値へ換算する。
【0039】
また、たとえば、第一の指標がGRPの場合、第二の指標はインプレッション数である。たとえば、出力部12は、放送波で放送される番組または広告のGRPの実績値または予測値(換算前の値)を、インプレッション数に相当する換算後の値へ換算する。
【0040】
そして、出力部12は、換算後の値に関する情報を表示制御部23へ出力する。表示制御部23は、換算後の値に関する情報を表示手段60に表示させる。
【0041】
また、受信部11は、さらに、第二の指標を示す第二の指標値を受信してもよい。
【0042】
たとえば、換算前の値が、インターネットで配信され番組または広告のインプレッション数を示し、換算後の値が、換算前の値をGRP相当へ換算した値の場合、第二の指標値は、放送波で放送される所定の番組または広告のGRPを示してもよい。
【0043】
また、たとえば、換算前の値が、放送波で放送される番組または広告のGRPを示し、換算後の値が、換算前の値をインプレッション数相当へ換算した値の場合、第二の指標値は、インターネットで配信される所定の番組または広告のインプレッション数を示してもよい。
【0044】
また、出力部12は、換算後の値に加えて、第二の指標値を出力してもよい。また、出力部12は、換算後の値に関する情報として、換算後の値と第二の指標値との演算結果を出力してもよい。演算結果は、たとえば、換算後の値と第二の指標値とを加算した値である。また、演算結果は、換算後の値と第二の指標値との差や、換算後の値に対する第二の指標値の比率や、第二の指標値に対する換算後の値の比率などであってもよい。換算後の値は換算前の値を第二の指標に換算したものであり、また、第二の指標値は、第二の指標を示す値である。このように、換算後の値と第二の指標値はいずれも第二の指標を示す値であるので、加算、減算、除算などの演算を行うことができる。
【0045】
より具体的には、換算前の値が、インターネットで配信される広告のインプレッション数を示し、換算後の値が、換算前の値をGRP相当へ換算した値であるとする。また、第二の指標値が、放送波で放送される広告のGRPを示すとする。この場合、換算後の値と第二の指標値は、いずれもGRPを示すので、換算後の値と第二の指標値とを加算した値も、GRPを示す値である。つまり、この場合、出力部12は、インターネットで配信される広告のGRP換算値と放送波で放送される広告のGRPとを加算した値を出力することができる。
【0046】
このように、インターネットで配信される広告と放送波で放送される広告の広告指標との演算が可能になることによって、放送局は、たとえば、インターネットで配信される広告の枠と放送波で放送される広告の枠とを、まとめて販売することが可能になる。たとえば、インターネットでの配信のGRPと放送波での放送のGRPとの合計値を契約GRPとして契約を行うことが可能になる。そして、インターネットでの配信のGRPと放送波での放送のGRPの合計値が契約GRPに達するように、広告の、インターネットでの配信と放送波での放送とを行うことが可能になる。
【0047】
また、インターネットで配信される番組の広告指標と放送波で放送される番組の広告指標とを揃えることによって、放送波で放送された番組のGRPの実績値を用いて、将来インターネットで配信される予定の番組のGRPを予測することも可能になる。
【0048】
次に、換算前の値を換算後の値へ換算する方法について説明する。
【0049】
まず、換算前の値がインターネットで配信される広告のインプレッション数を示し、第二の指標がGRPである場合について説明する。
【0050】
GRPは、広告を視聴した世帯(または個人)の数の、視聴率算出対象の世帯(または個人)の数に対する割合(百分率)を、広告の放送回数分合算することによって、算出される。
【0051】
そのため、本実施形態の出力部12は、広告を視聴した世帯(または個人)の数の代わりにインプレッション数を使用する。また、本実施形態の出力部12は、視聴率算出対象の世帯(または個人)の数の代わりに、広告の配信対象のエリア(配信エリア)内の基準数(配信エリア内基準数)を使用して、インプレッション数をGRP相当に換算する。この場合の換算式を式1に示す。
【0052】
換算後の値=換算前の値/配信エリア内基準数×100 (式1)
すなわち、出力部12は、配信エリア内基準数に対する換算前の値(インプレッション数)の割合を算出することによって、換算後の値(GRP相当)を算出することができる。
【0053】
配信エリア内基準数は、広告の配信対象のエリア内における視聴数の基準とする値である。配信エリア内基準数は、たとえば、配信エリア内の人口数であってもよい。出力部12は、配信エリア内の人口数を、たとえば、営業放送システム70で保持されている人口統計学的データから得ることができる。また、配信エリア内基準数は、配信エリア内に存在する、インターネット配信されている広告を視聴可能な端末の数や、その推定値であってもよい。たとえば、出力部12は、インターネット配信されている広告を視聴可能な端末数を、全国の視聴可能端末数に、全国の人口数に対する配信エリア内人口数の割合を乗算することによって、推定することができる。
【0054】
また、換算後の値は、世帯を基準として算出されてもよいし、視聴者個人を基準とし、年齢や性別などで視聴者を分類した視聴者層ごとに算出されてもよい。世帯を基準とする場合、出力部12は、配信エリア内基準数として、配信エリア内の世帯数を使用してもよい。視聴者個人を基準とする場合、出力部12は、配信エリア内基準数として、配信エリア内の視聴者層の人口数を使用してもよい。また、換算前の値(インプレッション数)も、世帯を基準として集計されたものであってもよいし、視聴者個人を基準とし、視聴者層ごとに集計されたものであってもよい。
【0055】
次に、換算前の値が放送波で放送される広告のGRPを示し、第二の指標がインプレッション数である場合について説明する。
【0056】
インプレッション数は、広告が視聴された回数を、広告の配信回数分合算することによって、算出される。また、GRPは、広告を視聴した世帯(または個人)の数の、視聴率算出対象の世帯(または個人)の数に対する割合を、広告の放送回数分合算した値である。
【0057】
そのため、本実施形態の出力部12は、割合を視聴回数に変換するために、広告の放送対象のエリア内の基準数(放送エリア内基準数)を使用して、インプレッション数をGRP相当に換算する。この場合の換算式を式2に示す。
【0058】
換算後の値=換算前の値×放送エリア内基準数/100 (式2)
すなわち、出力部12は、放送エリア内基準数を換算前の値(GRP)に乗算することによって、換算後の値(インプレッション数相当)を算出することができる。
【0059】
配信エリア内基準数は、広告の放送対象のエリア内における視聴数の基準とする値である。放送エリア内基準数は、たとえば、放送エリア内の人口数であってもよい。また、放送エリア内基準数は、放送エリア内に存在する、放送波による放送を視聴可能な端末の数や、その推定値であってもよい。たとえば、出力部12は、放送波による放送を視聴可能な端末数を、全国の視聴可能端末数に、全国の人口数に対する放送エリア内人口数の割合を乗算することによって、推定することができる。
【0060】
また、換算後の値は、世帯を基準として算出されてもよいし、視聴者個人を基準とし、視聴者層ごとに算出されてもよい。世帯を基準とする場合、出力部12は、放送エリア内基準数として、放送エリア内の世帯数を使用してもよい。視聴者個人を基準とする場合、出力部12は、放送エリア内基準数として、放送エリア内の視聴者層の人口数を使用してもよい。また、換算前の値(GRP)も、世帯を基準として集計されたものであってもよいし、視聴者個人を基準とし、視聴者層ごとに集計されたものであってもよい。
【0061】
次に、換算後の値に関する情報の表示について説明する。
【0062】
本実施形態の表示制御部23は、換算後の値に関する情報を表示手段60に表示させる。
【0063】
図5に、表示手段60の表示の例を示す。図5に示す例では、表示制御部23は、換算後の値に関する情報を番組と対応付けて、表示手段60に表示させている。
【0064】
図5に示す表では、横軸が曜日、縦軸が番組の区分を示している。また、各番組枠の上段は、放送波による放送のGRPを示す。また、下段は、インターネット配信のインプレッション数をGRPへ換算した値を示す。なお、表示制御部23は、GRPの実績値や、インプレッション数の実績値をGRPへ換算した値を表示手段60に表示させてもよいし、GRPの予測値や、インプレッション数の予測値をGRPへ換算した値を表示手段60に表示させてもよい。
【0065】
また、図6に、換算後の値に関する情報の表示の他の例を示す。図6に示す例では、放送波による放送のGRP(第二の指標値)と、インターネット配信のインプレッション数をGRPへ換算した値(換算後の値)とに加えて、換算後の値と第二の指標値との合計が表示されている。表示制御部23は、換算後の値と第二の指標値との合計だけを表示手段60に表示させてもよい。
【0066】
また、図7に、換算後の値に関する情報の表示の他の例を示す。図7に示す例では、第二の指標は、インプレッション数である。図7に示す例では、表の上部のドロップダウンボックスによって、GRP表示とするかインプレッション数表示とするかが切り替えられる。GRP表示の場合、換算装置20の出力部12は、インターネット配信のインプレッション数を、GRP相当の値へ換算する。また、インプレッション数表示の場合、換算装置20の出力部12は、放送波による放送のGRPを、インプレッション数相当の値へ換算する。
【0067】
なお、図5から図7に示す例では、表示制御部23は、GRPやインプレッション数を番組と対応付けて表示手段60に表示させているが、番組と対応付けない方法で表示させてもよい。
【0068】
図5から図7のように、表示制御部23が換算後の値に関する情報と番組とを対応付けて表示手段60に表示させることによって、換算後の値に関する情報をユーザに把握させやすくなるというメリットがある。
【0069】
このように換算装置20を構成することによって、換算装置20は、広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信し、第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ換算前の値を換算する。また、換算装置20は、換算後の値に関する情報を出力する。これにより、インターネットの配信で使用される指標および放送波での放送で使用される指標のうち、一方の指標を示す換算前の値を、他方の指標を示す換算後の値に換算することが可能になる。そのため、インターネットで配信される広告の視聴に関する指標を示す値と放送波で放送される広告の視聴に関する指標を示す値とに関し、一方の指標を示す値を他方の指標を示す値へ換算することが可能になる。
【0070】
次に、図8図9に、本実施形態の換算装置20の動作例を示す。図8は、インプレッション数をGRPに換算する場合の動作例である。また、図9は、GRPをインプレッション数に換算する場合の動作例である。
【0071】
まず、図8について説明する。
【0072】
受信部11は、インターネットで配信される番組のインプレッション数を示す換算前の値を受信する(ステップS201)。また、受信部11は、放送波で放送される番組のGRPを示す第二の指標値を受信してもよい。
【0073】
出力部12は、換算前の値を、式1に基づいて、GRPを示す換算後の値に換算する(ステップS202)。そして、出力部12は、換算後の値を出力する。また、出力部12は、換算後の値と第二の指標値との演算結果を出力してもよい。
【0074】
そして、表示制御部23は、換算後の値を表示手段60に表示させる(ステップS203)。また、表示制御部23は、放送波で放送される番組のGRP(第二の指標値)や、換算後の値と第二の指標値との演算結果を表示手段60に表示させてもよい。
【0075】
次に、図9について説明する。
【0076】
受信部11は、放送波で放送される番組のGRPを示す換算前の値を受信する(ステップS301)。また、受信部11は、インターネットで配信される番組のインプレッション数を示す第二の指標値を受信してもよい。
【0077】
出力部12は、換算前の値を、式2に基づいて、インプレッション数を示す換算後の値に換算する(ステップS302)。そして、出力部12は、換算後の値を出力する。また、出力部12は、換算後の値と第二の指標値との演算結果を出力してもよい。
【0078】
そして、表示制御部23は、換算後の値を表示手段60に表示させる(ステップS303)。また、表示制御部23は、インターネットで配信される番組のインプレッション数を示す第二の指標値や、換算後の値と第二の指標値との演算結果を表示手段60に表示させてもよい。
【0079】
以上で説明したように、本発明の第二の実施形態では、換算装置20は、広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信し、第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ換算前の値を換算する。また、換算装置20は、換算後の値に関する情報を出力する。これにより、インターネットの配信で使用される指標および放送波での放送で使用される指標のうち、一方の指標を示す換算前の値を、他方の指標を示す換算後の値に換算することが可能になる。そのため、インターネットで配信される広告の視聴に関する指標を示す値と放送波で放送される広告の視聴に関する指標を示す値とに関し、一方の指標を示す値を他方の指標を示す値へ換算することが可能になる。
【0080】
[ハードウェア構成例]
上述した本発明の各実施形態における換算装置(10、20)を、一つの情報処理装置(コンピュータ)を用いて実現するハードウェア資源の構成例について説明する。なお、換算装置は、物理的または機能的に少なくとも二つ以上の複数の情報処理装置が用いられて実現されてもよい。また、換算装置は、専用の装置として実現されてもよいし、汎用の装置が用いられてもよい。また、換算装置の一部の機能のみを情報処理装置を用いて実現してもよい。
【0081】
図10は、本発明の各実施形態の換算装置を実現可能な情報処理装置のハードウェア構成例を概略的に示す図である。情報処理装置90は、通信インタフェース91、入出力インタフェース92、演算装置93、記憶装置94、不揮発性記憶装置95およびドライブ装置96を含む。
【0082】
たとえば、図1の受信部11は通信インタフェース91で、出力部12は演算装置93で実現することが可能である。
【0083】
通信インタフェース91は、各実施形態の換算装置が、有線および無線のうち少なくとも一方で外部装置と通信するための通信手段である。なお、換算装置を、少なくとも二つの情報処理装置を用いて実現する場合、それらの装置の間を通信インタフェース91経由で相互に通信可能なように接続してもよい。
【0084】
入出力インタフェース92は、入力デバイスの一例であるキーボードや、出力デバイスとしてのディスプレイ等のマンマシンインタフェースである。
【0085】
演算装置93は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)やマイクロプロセッサ等の演算処理装置や複数の電気回路によって実現される。演算装置93は、たとえば、不揮発性記憶装置95に記憶された各種プログラムを記憶装置94に読み出し、読み出したプログラムに従って処理を実行することが可能である。
【0086】
記憶装置94は、演算装置93から参照可能な、RAM(Random Access Memory)等のメモリ装置であり、プログラムや各種データ等を記憶する。記憶装置94は、揮発性のメモリ装置であってもよい。
【0087】
不揮発性記憶装置95は、たとえば、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、等の、不揮発性の記憶装置であり、各種プログラムやデータ等を記憶することが可能である。
【0088】
ドライブ装置96は、たとえば、後述する記録媒体97に記録されているデータの読み込みやデータの書き込みを処理する装置である。
【0089】
記録媒体97は、たとえば、光ディスク、光磁気ディスク、半導体フラッシュメモリ等、データを記録可能な任意の記録媒体である。
【0090】
本発明の各実施形態は、たとえば、図10に例示した情報処理装置90により換算装置を構成し、この換算装置に対して、上記各実施形態において説明した機能を実現可能なプログラムを供給することにより実現してもよい。
【0091】
この場合、換算装置に対して供給したプログラムを、演算装置93が実行することによって、実施形態を実現することが可能である。また、換算装置のすべてではなく、一部の機能を情報処理装置90で構成することも可能である。
【0092】
さらに、上記プログラムを記録媒体97に記録しておき、換算装置の出荷段階、あるいは運用段階等において、適宜上記プログラムが不揮発性記憶装置95に格納されるよう構成してもよい。なお、この場合、上記プログラムの供給方法は、出荷前の製造段階、あるいは運用段階等において、適当な治具を利用して換算装置内にインストールする方法を採用してもよい。また、上記プログラムの供給方法は、インターネット等の通信回線を介して外部からダウンロードする方法等の一般的な手順を採用してもよい。
【0093】
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
【0094】
(付記1)
広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信する受信手段と、
前記第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ前記換算前の値を換算し、前記換算後の値に関する情報を出力する出力手段と
を備え、
前記第二の指標は、インターネットで配信される広告に対して使用される指標、または、放送波で放送される広告に対して使用される指標である
ことを特徴とする換算装置。
【0095】
(付記2)
前記第一の指標がインプレッション数の場合、前記換算前の値は、インターネットで配信される広告のインプレッション数を示し、前記第二の指標は、GRP(gross rating point)である
ことを特徴とする付記1に記載の換算装置。
【0096】
(付記3)
前記出力手段は、前記第一の指標がインプレッション数の場合、広告の配信対象の配信エリア内における視聴数の基準とする値である配信エリア内基準数に対する前記換算前の値の割合を算出することによって、前記換算後の値を算出する
ことを特徴とする付記2に記載の換算装置。
【0097】
(付記4)
前記配信エリア内基準数は、前記配信エリア内の、人口数、世帯数、視聴者層の人口数、および視聴可能端末数のうち、いずれか一つ以上に基づく値である
ことを特徴とする付記3に記載の換算装置。
【0098】
(付記5)
前記第一の指標がGRPの場合、前記換算前の値は、放送波で放送される広告のGRPを示し、前記第二の指標は、インプレッション数である
ことを特徴とする付記1から付記4のいずれかに記載の換算装置。
【0099】
(付記6)
前記出力手段は、前記第一の指標がGRPの場合、広告の放送対象の放送エリア内における視聴数の基準とする値である放送エリア内基準数を前記換算前の値に乗算することによって、前記換算後の値を算出する
ことを特徴とする付記5に記載の換算装置。
【0100】
(付記7)
前記放送エリア内基準数は、前記放送エリア内の、人口数、世帯数、視聴者層の人口数、および視聴可能端末数のうち、いずれか一つ以上に基づく値である
ことを特徴とする付記6に記載の換算装置。
【0101】
(付記8)
前記第一の指標および前記第二の指標は、世帯を基準として算出される指標と、視聴者を分類した視聴者層ごとに算出される指標とのうち少なくともいずれか一つである
ことを特徴とする付記1から付記7のいずれかに記載の換算装置。
【0102】
(付記9)
前記換算後の値に関する情報を表示手段に表示させる表示制御手段
をさらに備えることを特徴とする付記1から付記8のいずれかに記載の換算装置。
【0103】
(付記10)
前記受信手段は、さらに、前記第二の指標を示す第二の指標値を受信し、
前記表示制御手段は、前記換算後の値と前記第二の指標値とを前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記9に記載の換算装置。
【0104】
(付記11)
前記受信手段は、さらに、前記第二の指標を示す第二の指標値を受信し、
前記出力手段は、前記換算後の値に関する情報として、前記換算後の値と前記第二の指標値との演算結果を出力し、
前記表示制御手段は、前記演算結果を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記9に記載の換算装置。
【0105】
(付記12)
前記第一の指標がインプレッション数の場合、前記第二の指標値は、放送波で放送される広告のGRPを示し、
前記第一の指標がGRPの場合、前記第二の指標値は、インターネットで配信される広告のインプレッション数を示す
ことを特徴とする付記10または付記11に記載の換算装置。
【0106】
(付記13)
広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信し、
前記第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ前記換算前の値を換算し、前記換算後の値に関する情報を出力し、
前記第二の指標は、インターネットで配信される広告に対して使用される指標、または、放送波で放送される広告に対して使用される指標である
ことを特徴とする換算方法。
【0107】
(付記14)
前記第一の指標がインプレッション数の場合、前記換算前の値は、インターネットで配信される広告のインプレッション数を示し、前記第二の指標は、GRP(gross rating point)である
ことを特徴とする付記13に記載の換算方法。
【0108】
(付記15)
前記第一の指標がインプレッション数の場合、広告の配信対象の配信エリア内における視聴数の基準とする値である配信エリア内基準数に対する前記換算前の値の割合を算出することによって、前記換算後の値を算出する
ことを特徴とする付記14に記載の換算方法。
【0109】
(付記16)
前記配信エリア内基準数は、前記配信エリア内の、人口数、世帯数、視聴者層の人口数、および視聴可能端末数のうち、いずれか一つ以上に基づく値である
ことを特徴とする付記15に記載の換算方法。
【0110】
(付記17)
前記第一の指標がGRPの場合、前記換算前の値は、放送波で放送される広告のGRPを示し、前記第二の指標は、インプレッション数である
ことを特徴とする付記13から付記16のいずれかに記載の換算方法。
【0111】
(付記18)
前記第一の指標がGRPの場合、広告の放送対象の放送エリア内における視聴数の基準とする値である放送エリア内基準数を前記換算前の値に乗算することによって、前記換算後の値を算出する
ことを特徴とする付記17に記載の換算方法。
【0112】
(付記19)
前記放送エリア内基準数は、前記放送エリア内の、人口数、世帯数、視聴者層の人口数、および視聴可能端末数のうち、いずれか一つ以上に基づく値である
ことを特徴とする付記18に記載の換算方法。
【0113】
(付記20)
前記第一の指標および前記第二の指標は、世帯を基準として算出される指標と、視聴者を分類した視聴者層ごとに算出される指標とのうち少なくともいずれか一つである
ことを特徴とする付記13から付記19のいずれかに記載の換算方法。
【0114】
(付記21)
前記換算後の値に関する情報を表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記13から付記20のいずれかに記載の換算方法。
【0115】
(付記22)
さらに、前記第二の指標を示す第二の指標値を受信し、
前記換算後の値と前記第二の指標値とを前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記21に記載の換算方法。
【0116】
(付記23)
さらに、前記第二の指標を示す第二の指標値を受信し、
前記換算後の値に関する情報として、前記換算後の値と前記第二の指標値との演算結果を出力し、
前記演算結果を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記21に記載の換算方法。
【0117】
(付記24)
前記第一の指標がインプレッション数の場合、前記第二の指標値は、放送波で放送される広告のGRPを示し、
前記第一の指標がGRPの場合、前記第二の指標値は、インターネットで配信される広告のインプレッション数を示す
ことを特徴とする付記22または付記23に記載の換算方法。
【0118】
(付記25)
コンピュータに、
広告の視聴に関する第一の指標を示す換算前の値を受信する受信機能と、
前記第一の指標と異なる第二の指標を示す換算後の値へ前記換算前の値を換算し、前記換算後の値に関する情報を出力する出力機能と
を実現させ、
前記第二の指標は、インターネットで配信される広告に対して使用される指標、または、放送波で放送される広告に対して使用される指標である
ことを特徴とする換算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0119】
(付記26)
前記第一の指標がインプレッション数の場合、前記換算前の値は、インターネットで配信される広告のインプレッション数を示し、前記第二の指標は、GRP(gross rating point)である
ことを特徴とする付記25に記載の換算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0120】
(付記27)
前記出力機能は、前記第一の指標がインプレッション数の場合、広告の配信対象の配信エリア内における視聴数の基準とする値である配信エリア内基準数に対する前記換算前の値の割合を算出することによって、前記換算後の値を算出する
ことを特徴とする付記26に記載の換算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0121】
(付記28)
前記配信エリア内基準数は、前記配信エリア内の、人口数、世帯数、視聴者層の人口数、および視聴可能端末数のうち、いずれか一つ以上に基づく値である
ことを特徴とする付記27に記載の換算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0122】
(付記29)
前記第一の指標がGRPの場合、前記換算前の値は、放送波で放送される広告のGRPを示し、前記第二の指標は、インプレッション数である
ことを特徴とする付記25から付記28のいずれかに記載の換算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0123】
(付記30)
前記出力機能は、前記第一の指標がGRPの場合、広告の放送対象の放送エリア内における視聴数の基準とする値である放送エリア内基準数を前記換算前の値に乗算することによって、前記換算後の値を算出する
ことを特徴とする付記29に記載の換算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0124】
(付記31)
前記放送エリア内基準数は、前記放送エリア内の、人口数、世帯数、視聴者層の人口数、および視聴可能端末数のうち、いずれか一つ以上に基づく値である
ことを特徴とする付記30に記載の換算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0125】
(付記32)
前記第一の指標および前記第二の指標は、世帯を基準として算出される指標と、視聴者を分類した視聴者層ごとに算出される指標とのうち少なくともいずれか一つである
ことを特徴とする付記25から付記31のいずれかに記載の換算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0126】
(付記33)
前記換算後の値に関する情報を表示手段に表示させる表示制御機能
をさらにコンピュータに実現させることを特徴とする付記25から付記32のいずれかに記載の換算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0127】
(付記34)
前記受信機能は、さらに、前記第二の指標を示す第二の指標値を受信し、
前記表示制御機能は、前記換算後の値と前記第二の指標値とを前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記33に記載の換算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0128】
(付記35)
前記受信機能は、さらに、前記第二の指標を示す第二の指標値を受信し、
前記出力機能は、前記換算後の値に関する情報として、前記換算後の値と前記第二の指標値との演算結果を出力し、
前記表示制御機能は、前記演算結果を前記表示手段に表示させる
ことを特徴とする付記33に記載の換算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0129】
(付記36)
前記第一の指標がインプレッション数の場合、前記第二の指標値は、放送波で放送される広告のGRPを示し、
前記第一の指標がGRPの場合、前記第二の指標値は、インターネットで配信される広告のインプレッション数を示す
ことを特徴とする付記34または付記35に記載の換算プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0130】
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0131】
この出願は、2020年7月22日に出願された日本出願特願2020-124863を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
【符号の説明】
【0132】
10、20 換算装置
11 受信部
12 出力部
23 表示制御部
40 視聴率提供装置
50 インプレッション数提供装置
60 表示手段
70 営業放送システム
90 情報処理装置
91 通信インタフェース
92 入出力インタフェース
93 演算装置
94 記憶装置
95 不揮発性記憶装置
96 ドライブ装置
97 記録媒体
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10