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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】モータ
(51)【国際特許分類】
   H02K 1/278 20220101AFI20241001BHJP
【FI】
H02K1/278
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2022539004
(86)(22)【出願日】2020-11-30
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-06
(86)【国際出願番号】 KR2020017293
(87)【国際公開番号】W WO2021132917
(87)【国際公開日】2021-07-01
【審査請求日】2023-09-04
(31)【優先権主張番号】10-2019-0173173
(32)【優先日】2019-12-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2019-0177621
(32)【優先日】2019-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】517099982
【氏名又は名称】エルジー イノテック カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100129713
【弁理士】
【氏名又は名称】重森 一輝
(74)【代理人】
【識別番号】100137213
【弁理士】
【氏名又は名称】安藤 健司
(74)【代理人】
【識別番号】100143823
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 英彦
(74)【代理人】
【識別番号】100183519
【弁理士】
【氏名又は名称】櫻田 芳恵
(74)【代理人】
【識別番号】100196483
【弁理士】
【氏名又は名称】川嵜 洋祐
(74)【代理人】
【識別番号】100160749
【弁理士】
【氏名又は名称】飯野 陽一
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100182132
【弁理士】
【氏名又は名称】河野 隆
(74)【代理人】
【識別番号】100172683
【弁理士】
【氏名又は名称】綾 聡平
(74)【代理人】
【識別番号】100219265
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 崇大
(74)【代理人】
【識別番号】100146318
【弁理士】
【氏名又は名称】岩瀬 吉和
(72)【発明者】
【氏名】オ,ソンジュ
(72)【発明者】
【氏名】キム,ジェヨン
【審査官】池田 貴俊
(56)【参考文献】
【文献】特開2017-103851(JP,A)
【文献】特開2014-155372(JP,A)
【文献】特開2001-190039(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0386528(US,A1)
【文献】独国特許出願公開第102017223622(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02K 1/278
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフト;
前記シャフトと結合されたロータ;および
前記ロータと対応するように配置されるステータを含み、
前記ロータはロータコアと前記ロータコアの外面に配置されるマグネットと前記ロータコアと接触するガイドを含み、
前記ガイドは前記ロータコアの一側面と接触する第1部材と、前記第1部材から軸方向に延びて前記マグネットの側面と接触する複数個の第2部材を含み、
前記第2部材の一側端部の位置と他側端部の位置は円周方向に異なり、
前記ロータコアは外面から突出した複数個の突起を含み、前記突起は前記マグネットの側面と接触し、軸方向に前記突起の一側端部と前記第2部材の一側端部は接触し
前記突起の軸方向の長さは前記ロータコアの軸方向の長さよりも小さく、
前記第2部材は前記第1部材と同一平面上に位置する段差面を含み、前記段差面は前記マグネットの軸端と接触する、モータ。
【請求項2】
前記第2部材は軸方向に沿って配列する第2-1部材と第2-2部材を含み、
前記第2-1部材と前記第2-2部材は円周方向を基準としてずれて配置されるものの、
前記第2-1部材と前記第2-2部材は互いに連結された一体である、請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記ロータは軸方向に配列される第1ロータコアおよび第2ロータコアと、前記第1ロータコアの外面および前記第2ロータコアの外面に配置される複数個のマグネットを含み、
前記第1ロータコアは前記第1ロータコアの外面から突出する複数個の第1突起を含み、
前記第2ロータコアは前記第2ロータコアの外面から突出する複数個の第2突起を含み、
前記第1部材は、軸方向に前記第1ロータコアと前記第2ロータコア間に配置され、前記第2部材は、軸方向に前記第1突起と第2突起の間に配置されて前記マグネットの側面とそれぞれ接触し、
前記第1部材は前記第1ロータコアの一側面および前記第2ロータコアの他側面と接触し、前記第2部材は前記第1突起の一側面および前記第2突起の他側面と接触する、請求項1に記載のモータ。
【請求項4】
前記ロータコアは前記ロータコアの外面から突出して軸方向に離隔配置される第1突起と第2突起を含み、軸方向に第1突起は前記第2-1部材と接触し、第2突起は前記第2-2部材と接触する、請求項2に記載のモータ
【請求項5】
前記第2部材はボディと前記ボディに延びる延長部を含み、前記ボディは前記マグネットの側面と接触し、前記延長部は前記マグネットの外面の一部と接触する、請求項1に記載のモータ。
【請求項6】
前記第1部材は軸方向に一側から突出する第3突起と、他側から突出する第4突起を含み、前記第3突起は円周方向に前記第4突起にずれて配置される、請求項1に記載のモータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
実施例はモータに関する。
【背景技術】
【0002】
モータはステータとロータを含む。ロータはロータコアとロータコアの外面に配置されるマグネットを含む。ロータコアとマグネットの間には接着剤が塗布される。接着剤が塗布された後、硬化工程を経る。したがって、モータの提供工程が増加し、工程が複雑となる問題点がある。
【0003】
また、ロータはロータコアとマグネットを囲むカバーを含むことができる。カバーは金属素材からなる缶部材であり得る。カバーを使用すると、カバーを被せる過程中にマグネットの位置がずれる問題が発生し得る。また、カバーがマグネットを覆っているため、ロータコアにカバーを被せた後には肉眼でマグネットの位置を確認することが難しく、併せて精密なスキュー角(skew angle)の設定と確認が難しい問題点がある。
【0004】
また、ロータのコアの内部にマグネットが挿入結合されるIPM(Inner Permanent Magnet)ロータと、ロータのコアの表面にマグネットが付着されるSPM(Surface Permanent Magnet)ロータに分かれる。
【0005】
SPMロータはロータコアの外周面に接着剤を利用して複数のマグネットをボンディングする。この時、ロータコアの外周面とマグネット間の接着剤が流れ落ちながら他部品を汚染させたり、接着力が不均一な問題が発生する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、実施例は前記のような問題点を解決するためのものであって、マグネットの位置を整列させ、スキュー角(skew angle)の設定と確認が容易であり、マグネットの接着剤が流れ落ちる現象を防止できるモータを提供することをその目的とする。
【0007】
実施例が解決しようとする課題は以上で言及された課題に限定されず、ここで言及されていないさらに他の課題は以下の記載から当業者に明確に理解され得るであろう。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するための実施例は、回転軸と、前記回転軸と結合されたロータおよび前記ロータと対応するように配置されるステータを含み、前記ロータはロータコアと前記ロータコアの外面に配置されるマグネットと前記ロータコアと接触するガイドを含み、前記ガイドは前記ロータコアの一側面と接触する第1部材と、前記第1部材から軸方向に延びて前記マグネットの側面と接触する複数個の第2部材を含み、前記第2部材の一側端部の位置と他側端部の位置は円周方向に異なるモータを提供することができる。
【0009】
実施例は、回転軸と、前記回転軸と結合されたロータおよび前記ロータと対応するように配置されるステータを含み、前記ロータはロータコアと、前記ロータコアの外面に配置されるマグネットと、前記マグネットの側面と接触する第2部材を含み、前記第2部材は軸方向に沿って配列される第2-1部材と第2-2部材を含み、前記第2-1部材と前記第2-2部材は円周方向を基準としてずれて配置されるものの、前記第2-1部材と前記第2-2部材は互いに連結された一体であり得る。
【0010】
実施例は、回転軸と、前記回転軸と結合されたロータおよび前記ロータと対応するように配置されるステータを含み、前記ロータは軸方向に配列される第1ロータコアおよび第2ロータコアと、前記第1ロータコアの外面および前記第2ロータコアの外面に配置される複数個のマグネットを含み、前記第1ロータコアは前記第1ロータコアの外面から突出する複数個の第1突起を含み、前記第2ロータコアは前記第2ロータコアの外面から突出する複数個の第2突起を含み、前記ロータは、軸方向に前記第1ロータコアと前記第2ロータコア間に配置される第1部材と、軸方向に前記第1突起と第2突起の間に配置されて前記マグネットの側面とそれぞれ接触する第2部材420、430をさらに含み、
【0011】
前記第1部材は前記第1ロータコアの一側面および前記第2ロータコアの他側面と接触し、前記第2部材420、430は前記第1突起の一側面および前記第2突起の他側面と接触することができる。
【0012】
好ましくは、前記ロータコアは軸方向に配列される第1ロータコアと第2ロータコアを含み、前記第1部材は前記第1ロータコアと前記第2ロータコア間に配置され得る。
【0013】
好ましくは、前記第2部材は軸方向に前記第1部材の一側に延びる第2-1部材と、前記第1部材の他側に延びる第2-2部材を含むことができる。
【0014】
好ましくは、前記第2部材の両側面は段差面を含むことができる。
【0015】
好ましくは、前記ロータコアは外面から突出した複数個の突起を含み、前記突起は前記マグネットの側面と接触し、軸方向に前記突起の一側端部と前記第2部材の一側端部は接触し得る。
【0016】
好ましくは、前記ロータコアは前記ロータコアの外面から突出して軸方向に離隔配置される第1突起と第2突起を含み、軸方向に第1突起は前記第2-1部材と接触し、第2突起は前記第2-2部材と接触し得る。
【0017】
好ましくは、前記第2部材はボディと前記ボディに延びる延長部を含み、前記ボディは前記マグネットの側面と接触し、前記延長部は前記マグネットの外面の一部と接触し得る。
【0018】
好ましくは、前記第1部材は軸方向に一側から突出する第3突起と、他側から突出する第4突起を含み、前記第3突起は円周方向に前記第4突起にずれて配置され得る。
【0019】
前記目的を達成するための一実施例は、シャフト;前記シャフトと結合するロータ;および前記ロータと対応するように配置されるステータを含み、前記ロータはロータコアと、前記ロータコアの外側面に配置される複数のマグネットを含み、前記ロータコアと前記マグネットの間には空間部が形成され、前記空間部に配置される少なくとも一つの隔壁を含み、前記隔壁は前記空間部と軸方向にオーバーラップされ得る。
【0020】
好ましくは、前記空間部には接着剤が配置され得る。
好ましくは、前記空間部は前記隔壁によって少なくとも二つの区域に区画され、前記少なくとも二つの区域は軸方向に配置され得る。
【0021】
好ましくは、前記隔壁は前記空間部の下端に配置され、前記空間部は前記隔壁によって下側の少なくとも一部が閉鎖され得る。
【0022】
好ましくは、前記ロータコアは前記マグネットと接する面に前記空間部を形成する溝が形成され、前記ロータコアから前記少なくとも一つの隔壁が延長され得る。
【0023】
好ましくは、前記ロータコアは円周方向に互いに離隔する複数の第1面と、前記複数の第1面の間に配置されて円周方向に互いに離隔する複数の第2面と、前記複数の第1面と前記複数の第2面を連結する複数の第3面と、前記複数の第2面の間に配置される第4面を含むことができる。
【0024】
好ましくは、前記ロータの中心から前記第1面までの距離は前記ロータの中心から前記第2面までの距離より大きくてもよい。
【0025】
好ましくは、前記ロータの中心から前記第2面までの距離は前記ロータの中心から前記第4面までの距離より大きくてもよい。
【0026】
好ましくは、前記マグネットは前記ロータコアと接する面に前記空間部を形成する溝が形成され、前記マグネットから前記少なくとも一つの隔壁が延長され得る。
【0027】
好ましくは、前記隔壁の軸方向に垂直な断面の幅は前記空間部の軸方向に垂直な断面の幅より小さくてもよい。
【0028】
好ましくは、前記隔壁の軸方向に垂直な断面の幅は前記空間部の軸方向の垂直な断面の幅と同一であってもよい。
【0029】
前記目的を達成するための他の実施例は、シャフト;前記シャフトと結合するロータ;および前記ロータと対応するように配置されるステータを含み、前記ロータはロータコアと、前記ロータコアの外側面に配置される複数のマグネットを含み、前記ロータコアは軸方向に積層された複数の第1プレートと少なくとも一つの第2プレートを含み、前記第1プレートは前記マグネットと接する面に溝が形成され、前記第2プレートは前記マグネットと接する面に溝が形成されないモータを提供することができる。
【0030】
好ましくは、前記溝には接着剤が配置され得る。
好ましくは、前記複数の第1プレートは連続で積層され、前記少なくとも一つの第2プレートは前記複数の第1プレートの下側に積層され得る。
【0031】
好ましくは、前記少なくとも一つの第2プレートは前記複数の第1プレートの間に積層され得る。
【0032】
好ましくは、前記第2プレートは外側部が前記溝に配置された接着剤と軸方向にオーバーラップされ得る。
【0033】
好ましくは、前記ロータコアの軸方向の長さに対する前記少なくとも一つの第2プレートの軸方向厚さの和の比は0.3未満であり得る。
【0034】
好ましくは、前記第1プレートは円周方向に互いに離隔する複数の第1-1面と、前記複数の第1-1面の間に配置されて円周方向に互いに離隔する複数の1-2面と、前記複数の第1-1面と前記複数の第1-2面を連結する複数の第1-3面と、前記複数の第1-2面の間に配置される第1-4面を含み、前記第2プレートは円周方向に互いに離隔する複数の第2-1面と、前記複数の第2-1面の間に配置される2-2面と、前記複数の第1-1面と前記第2-2面を連結する複数の第2-3面を含むことができる。
【0035】
好ましくは、前記ロータの中心から前記第1-1面までの距離は前記ロータの中心から前記第1-2面までの距離より大きく、前記ロータの中心から前記第2-1面までの距離は前記ロータの中心から前記第2-2までの距離より大きくてもよい。
【0036】
好ましくは、前記ロータの中心から前記第1-2面までの距離は前記ロータの中心から前記第1-4面までの距離より大きくてもよい。
【0037】
前記目的を達成するためのさらに他の実施例は、シャフト;前記シャフトと結合するロータ;および前記ロータの外側に配置されるステータを含み、前記ロータはロータコアと、前記ロータコアの外側面に接着剤によって接着される複数のマグネットを含み、前記ロータコアは軸方向に積層された複数の第1プレートと少なくとも一つの第3プレートを含み、前記第1プレートは前記マグネットと接する面に第1溝が形成され、前記第3プレートは前記マグネットと接する面に第2溝が形成され、前記第1溝と前記第2溝には前記接着剤が配置され、前記第2溝の軸方向に垂直な断面の幅は前記第1溝の軸方向に垂直な断面の幅より小さいモータを提供する。
【0038】
好ましくは、前記第1溝には接着剤が配置され得る。
好ましくは、前記複数の第1プレートは連続で積層され、前記第3プレートは前記複数の第1プレートの下側に積層され得る。
【0039】
好ましくは、前記少なくとも一つの第3プレートは前記複数の第1プレートの間に積層され得る。
【0040】
好ましくは、前記第3プレートの外側部は前記第1溝に配置された接着剤と軸方向にオーバーラップされ得る。
【0041】
好ましくは、前記ロータコアの軸方向の長さに対する前記少なくとも一つの第3プレートの軸方向厚さの和の比は0.3未満であり得る。
【0042】
好ましくは、前記第1プレートは円周方向に互いに離隔する複数の第1-1面と、前記複数の第1-1面の間に配置されて円周方向に互いに離隔する複数の第1-2面と、前記複数の第1-1面と前記複数の第1-2面を連結する複数の第1-3面と、前記複数の第1-2面の間に配置される第1-4面を含み、前記第3プレートは円周方向に互いに離隔する複数の第3-1面と、前記複数の第3-1面の間に配置されて円周方向に互いに離隔する複数の第3-2面と、前記複数の第3-1面と前記複数の第3-2面を連結する複数の第3-3面と、前記複数の第3-2面の間に配置される第3-4面を含むことができる。
【0043】
好ましくは、前記ロータの中心から前記第1-1面までの距離は前記ロータの中心から前記第1-2面までの距離より大きく、前記ロータの中心から前記第3-1面までの距離は前記ロータの中心から前記第3-2面までの距離より大きくてもよい。
【0044】
好ましくは、前記ロータの中心から前記第1-2面までの距離は前記ロータの中心から前記第1-4面までの距離より大きく、前記ロータの中心から前記第3-2面までの距離は前記ロータの中心から前記第3-4面までの距離より大きくてもよい。
【0045】
好ましくは、前記ロータの中心から前記第3-4面までの距離は前記ロータの中心から前記第1-4面までの距離より大きくてもよい。
【発明の効果】
【0046】
実施例によると、接着剤なしにロータコアにマグネットを固定できる利点がある。
【0047】
実施例によると、マグネットの位置整列が容易であr、精密な利点がある。
【0048】
実施例によると、接着剤の硬化過程を省略してモータの製造工程を簡素化し、製造時間を減らす利点がある。
【0049】
実施例によると、マグネットをロータコアに装着する過程でマグネット同士でぶつかってマグネットが破損することを防止する利点がある。
【0050】
実施例によると、マグネットを固定するカバーを除去できる利点がある。
【0051】
実施例によると、スキュー角の精密度を高めてコギングトルクを減らす利点がある。
【0052】
実施例によると、マグネット付着のための接着剤が流れ落ちる現象を防止して接着剤が他部品を汚染させることを防止でき、ロータコアとマグネットの間の接着力を均一に維持させてモータの耐久性を高め、使用寿命を延ばし得る利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0053】
図1】実施例に係るモータを図示した図面である。
図2】ロータの分解図である。
図3】ロータの斜視図である。
図4】第1ロータコアを図示した斜視図である。
図5】第2ロータコアを図示した斜視図である。
図6】ガイドを上側から見た斜視図である。
図7】ガイドを下側から見た斜視図である。
図8】一側から見た第2部材を基準としてスキュー角を図示した図面である。
図9】他側から見た第2部材を基準としてスキュー角を図示した図面である。
図10】第3突起と第4突起を基準としてスキュー角を図示した図面である。
図11】ロータコアにガイドが装着される過程を図示した図面である。
図12】ガイドを通じてマグネットをロータコアに固定する過程を図示した図面である。
図13図3のA-Aを基準とするロータの側断面図である。
図14図3のB-Bを基準とするロータの側断面図である。
図15】第1突起によって支持される第1マグネットを図示した図面である。
図16】第2部材によって追加的に支持されるマグネットを図示した図面である。
図17】他の実施例に係るモータの断面図である。
図18】他の実施例に係るロータの図面である。
図19】他の実施例に係るロータの図面である。
図20】他の実施例に係るロータの図面である。
図21図20CC′断面に接着剤を適用した状態を図示した図面である。
図22】第1プレートと第2プレートの平面図である。
図23】第1プレートと第2プレートの個数と積層順を変形させた多様な変形例を図示した図面である。
図24】他の実施例に係るロータの図面である。
図25】図24DD′断面に接着剤を適用した状態を図示した図面である。
図26】第1プレートと第3プレートの平面図である。
図27】他の実施例に係るロータの図面である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
シャフトの長さ方向(上下方向)と平行な方向を軸方向とし、シャフトを中心として軸方向と垂直な方向を半径方向とし、シャフトを中心として半径方向の半径を有する円に沿っていく方向を円周方向とする。
【0055】
図1は、実施例に係るモータを図示した図面である。
図1を参照すると、実施例に係るモータはシャフト100、ロータ200、ステータ300、ガイド400と、ハウジング500を含むことができる。以下、内側とはハウジング500からモータの中心であるシャフト100に向かう方向を表し、外側とはシャフト100からハウジング500の方向に向かう方向である内側の反対方向を表す。
【0056】
シャフト100はロータ200に結合され得る。電流の供給を通じてロータ200とステータ300に電磁的相互作用が発生するとロータ200が回転し、これに連動してシャフト100が回転する。シャフト100は車両の操向装置と連結されて動力を伝達することができる。
【0057】
ロータ200はステータ300と電気的相互作用を通じて回転する。ロータ200はステータ300の内側に配置され得る。
【0058】
ステータ300はロータ200の外側に配置される。ステータ300はステータコア300A、コイル300Bおよびステータコア300Aに装着されるインシュレーター300Cを含むことができる。コイル300Bはインシュレーター300Cに巻かれ得る。インシュレーター300Cはコイル300Bとステータコア300Aの間に配置されてステータコア300Aとコイル300B間を互いに電気的に絶縁させる役割をする。コイル300Bはロータ200のマグネット(図2の220)と電気的相互作用を誘発する。
【0059】
ハウジング500はロータ200およびステータ300の外側に配置され得る。
【0060】
図2は、ロータの分解図である。
図2を参照すると、ロータ200はロータコア210と、マグネット220と、ガイド400を含むことができる。マグネット220のロータコア210の外側に配置される。ガイド400はプラスチック樹脂からなり得る。マグネット220は複数個の単位マグネットが組み合わせられたものであり得る。
【0061】
ロータコア210は第1ロータコア210Aと、第2ロータコア210Bを含むことができる。第1ロータコア210Aと第2ロータコア210Bは軸方向に配列される。第1ロータコア210Aと第2ロータコア210Bはスキュー角(skew angle)を形成するように配置され得る。マグネット220は第1マグネット220Aと第2マグネット220Bに区分され得る。第1マグネット220Aは第1ロータコア210Aの外面に配置される。第2マグネット220Bは第2ロータコア210Bの外面に配置される。
【0062】
ガイド400は軸方向を基準として、第1ロータコア210Aと第2ロータコア210Bの間に配置され得る。ガイド400はマグネット220をロータコア210に固定するための部材であり、また第1ロータコア210Aと第2ロータコア210Bの結合を補助する部材であり得る。
【0063】
図3はロータ200の斜視図であり、図4は第1ロータコア210Aを図示した斜視図である。
【0064】
図3および図4を参照すると、第1ロータコア210Aと第2ロータコア210Bはガイド400を挟んで軸方向に積層される。第1ロータコア210Aと第2ロータコア210Bは一定のスキュー角でずれて配置され、これに対応して第1マグネット220Aと第2マグネット220Bも一定のスキュー角でずれて配置される。ロータコア210は複数個の突起211A、211Bを含むことができる。突起211A、211Bはマグネット220の側面と接触する。以下、突起211A、211Bのうち、第1ロータコア210Aに配置された突起211A、211Bを第1突起211Aと称し、第2ロータコア210Bに配置された突起211A、211Bを第2突起211Bと称する。
【0065】
第1ロータコア210Aは複数個の第1突起211Aを含むことができる。第1突起211Aは第1ロータコア210Aに第1マグネット220Aをガイドし固定するためのものである。第1突起211Aは第1ロータコア210Aの外面から突出する。そして第1突起211Aは軸方向に沿って長く配置され得る。複数個の第1突起211Aは第1ロータコア210Aの円周方向に沿って一定の間隔をおいて配置され得る。第1マグネット220Aは隣接する第1突起211Aの間に配置される。
【0066】
第1突起211Aの軸方向長さL1は第1ロータコア210Aの軸方向長さL2より小さい。第1突起211Aの一側端が第1ロータコア210Aの一側端と一致すれば、図4のように第1突起211Aがない空間S1が設けられる。この空間S1はガイド400の第2部材420、430が進入する空間S1である。
【0067】
第1ロータコア210Aは複数の第1ホール212Aが配置される。第1ホール212Aは第1ロータコア210Aの一側面と他側面を貫通して配置される。第1ホール212Aはガイド400の第3突起440が挿入される個所である。
【0068】
図5は、第2ロータコア210Bを図示した斜視図である。
図3および図5を参照すると、第2ロータコア210Bは複数個の第2突起211Bを含むことができる。第2突起211Bは第2ロータコア210Bに第2マグネット220Bをガイドし固定するためのものである。第2突起211Bは第2ロータコア210Bの外面から突出する。そして第2突起211Bは軸方向に沿って長く配置され得る。複数個の第2突起211Bは第2ロータコア210Bの円周方向に沿って一定の間隔をおいて配置され得る。第2マグネット220Bは隣接する第2突起211Bと第2突起211Bの間に配置される。
【0069】
第2突起211Bの軸方向長さL3は第2ロータコア210Bの軸方向長さL4より小さい。第2突起211Bの一側端が第2ロータコア210Bの一側端と一致すれば、図5のように第2突起211Bがない空間S2が設けられる。この空間S2はガイド400の第2部材420、430が進入する空間S2である。
【0070】
第2ロータコア210Bは複数の第2ホール212Bが配置される。第2ホール212Bは第2ロータコア210Bの一側面と他側面を貫通して配置される。第2ホール212Bはガイド400の第4突起450が挿入される個所である。
【0071】
図6はガイド400を上側から見た斜視図であり、図7はガイド400を下側から見た斜視図である。
【0072】
図6および図7を参照すると、ガイド400は第1部材410と第2部材420、430を含むことができる。
【0073】
第1部材410は軸方向に第1ロータコア210Aと第2ロータコア210Bの間に配置されて。第1ロータコア210Aの一側面と第2ロータコア210Bの他側面と接触する。第1部材410は中心にシャフトが貫通するホールが形成された環状平板の部材であり得る。第1部材410は第3突起440と第4突起450を含むことができる。第3突起440は軸方向に第1部材410の一側面から突出する。そして第4突起450は軸方向に第1部材410の他側面から突出する。第3突起440は第1ロータコア210Aの第1ホール212Aに挿入され、第4突起450は第2ロータコア210Bの第2ホール212Bに挿入される。第3突起440と第4突起450はそれぞれ複数個配置され得る。第3突起440と第4突起450は円柱状を有することができる。
【0074】
第2部材420、430は第1部材410から軸方向に延びてマグネット220の側面と接触する部材である。第2部材420、430は複数個が配置される。複数個の第2部材420、430は第1部材410のエッジに沿って一定の間隔をおいて配置され得る。隣接する第2部材420、430と第2部材420、430の間にはマグネット220が位置する。
【0075】
それぞれの第2部材420、430は第2-1部材420と第2-2部材430に区分され得る。第2-1部材420は第1部材410の一側面から軸方向に延びる。第2-2部材430は第1部材410の他側面から軸方向に延びる。したがって、軸方向を基準として、第2-1部材420は第1部材410の一側に配置され、第2-2部材430は第1部材410の他側に配置され得る。
【0076】
スキュー角を具現するために、第2部材420、430の一側端部の位置と他側端部の位置がガイド400の円周方向に異なって配置される。第2部材420、430の一側端部は第2-1部材420の一側端部421に該当し、第2部材420、430の他側端部は第2-2部材430の一側端部431に該当し得る。第2-1部材420と第2-2部材430は軸方向に沿って互いに連結された部材であるが、ガイド400の円周方向を基準としてずれて配置される。
【0077】
第2-1部材420と第2-2部材430はガイド400の円周方向を基準としてずれて配置されるため、第2部材420、430の両側面は段差面T1、T2を形成する。例えば、第2部材420、430には第1部材410の一側面と同一平面上に配置される図6のT1のような第1段差面T1が設けられ得、第1部材410の他側面と同一平面上に配置される図7のT2のような第2段差面T2が設けられ得る。第1段差面T1は第1マグネット220Aの一側面と接触する面であり、第2段差面T2は第2マグネット220Bの一側面と接触する面である。このような第1段差面T1と第2段差面T2はマグネット220を軸方向を支持する役割をする。
【0078】
図8は一側から見た第2部材420、430を基準としてスキュー角を図示した図面であり、図9は他側から見た第2部材420、430を基準としてスキュー角を図示した図面である。
【0079】
図8および図9を参照すると、ガイド400の円周方向を基準として、第2-1部材420と第2-2部材430はずれて配置される。したがって、ガイド400の中心を基準として、第2-1部材420の一側端部421の中心P1と第2-2部材430の一側端部431の中心P2がなす角R1がモータのスキュー角に該当する。したがって、このような第2-1部材420と第2-2部材430に沿って装着されるマグネット220は該当スキュー角をなす位置に精密に案内され得る。
【0080】
図10は、第3突起440と第4突起450を基準としてスキュー角を図示した図面である。
【0081】
図10を参照すると、ガイド400の円周方向を基準として、第3突起440と第4突起450はずれて配置される。したがって、ガイド400の中心を基準として、第3突起440の中心と第4突起450の中心がなす角R2がモータのスキュー角に該当する。ガイド400がロータコア210に装着される過程で、第3突起440は第1ロータコア210Aの第1ホール212Aに挿入され、第4突起450は第2ロータコア210Bの第2ホール212Bに挿入されるため、ガイド400の円周方向に第2-1部材420と第2-2部材430の位置を精密に整列することができる。第2-1部材420と第2-2部材430の位置が精密に設定されると、第2-1部材420と第2-2部材430に沿って装着されるマグネット220は該当スキュー角をなす位置に精密に案内され得る。
【0082】
図11はロータコア210にガイド400が装着される過程を図示した図面であり、図12はガイド400を通じてマグネット220をロータコア210に固定する過程を図示した図面である。
【0083】
図11および図12を参照すると、軸方向に、ガイド400を挟んでガイド400の一側で第1ロータコア210Aがガイド400に装着され、ガイド400の他側で第2ロータコア210Bが装着され得る。ガイド400の円周方向に、第2-1部材420と第1突起211Aが整列した状態で第1ロータコア210Aがガイド400に装着される。そして、ガイド400の円周方向に、第2-2部材430と第2突起211Bが整列した状態で第2ロータコア210Bがガイド400に装着される。
【0084】
この時、第2-1部材420と第1突起211Aが向かい合った状態で近くなって最終的には互いに接触することになる。そして、第2-2部材430と第2突起211Bも向かい合った状態で近くなって最終的には互いに接触することになる。
【0085】
その後、マグネット220を、軸方向に沿って第2部材420、430と第2部材420、430の間に差し込む。
【0086】
図13図3のA-Aを基準とするロータ200の側断面図であり、図14図3のB-Bを基準とするロータ200の側断面図である。
【0087】
図13を参照すると、ガイド400によってマグネット220がロータコア210に組み立てられると、第1突起211Aの一側面211Aaが第2-1部材420の一側端部421と接触する。この時、第2マグネット220Bの一側端は第2部材420、430の第2段差面T2と接触する。第2マグネット220Bは第2段差面T2により軸方向に支持される。
【0088】
図14を参照すると、ガイド400によりマグネット220がロータコア210に組み立てられると、第2突起211Bの一側面211Baが第2-2部材430の一側端部431と接触する。この時、第1マグネット220Aの一側端は第2部材420、430の第1段差面T1と接触する。第1マグネット220Aは第1段差面T1により軸方向に支持される。
【0089】
図15は第1突起211Aにより支持される第1マグネット220Aを図示した図面であり、図16は第2部材420、430により追加的に支持されるマグネット220を図示した図面である。
【0090】
図15を参照すると、第1突起211Aは第1マグネット220Aの側面と接触し、第1マグネット220Aの組立を案内し、ロータ200の円周方向に第1マグネット220Aが流動しないように支持する。また、第1突起211Aは内側の幅より外側の幅を大きく形成して、ロータ200の半径方向に第1マグネット220Aが離脱しないように固定する。図面に図示してはいないが、第2突起211Bも第2マグネット220Bをこのように支持する。
【0091】
図16を参照すると、第2-1部材420はボディ422と、ボディ422から延びる延長部422を含むことができる。ボディ422は隣接する第1マグネット220Aと第1マグネット220Aの間に配置され、第1マグネット220Aの側面と接触する。ボディ422は第1マグネット220Aの側面と接触し、第1マグネット220Aの組立を案内し、ロータ200の円周方向に第1マグネット220Aが流動しないように支持する。
【0092】
延長部423は第1マグネット220Aの外面と接触する。延長部423は第1マグネット220Aの外面と接触し、ロータ200の半径方向に第1マグネット220Aが離脱しないように第1突起211Aとともに堅固に固定する。図面に図示してはいないが、第2-2部材430もこのようなボディと延長部を含み、第2マグネット220Bもこのように支持する。
【0093】
図17は、他の実施例に係るモータの断面図である。
図17を参照すると、実施例に係るモータは、一側に開口が形成されたハウジング1100、ハウジング1100の上部に配置されるカバー1200、ハウジング1100の内部に配置されるステータ1300、ステータ1300の内側に配置されるロータ1400、ロータ1400に結合して回転するシャフト1500、ステータ1300の上側に配置されるバスバー1600およびシャフト1500の回転を監視するセンサ部1700を含むことができる。
【0094】
ハウジング1100とカバー1200はモータの外形を形成することができる。ハウジング1100とカバー1200は結合して収容空間を形成する。この時、収容空間にはステータ1300、ロータ1400およびシャフト1500等が配置され得る。この時、シャフト1500は収容空間内に回転可能に配置される。したがって、モータはシャフト1500の上部と下部にそれぞれ配置されるベアリング10をさらに含むことができる。
【0095】
ハウジング1100の形状または材質は多様に変更され得る。例えば、ハウジング1100は高温でもよく耐え得る金属材質であり得る。
【0096】
カバー1200はハウジング1100の上部に配置されてハウジング1100の開口を覆う。
【0097】
ステータ1300はハウジング1100の内側に配置され得る。この時、ステータ1300は熱間圧入方式を通じてハウジング1100に結合され得る。したがって、ステータ1300はハウジング1100の内周面に支持され得る。
【0098】
ステータ1300はロータ1400の外側に配置される。ステータ1300はステータコア1310とコイル1320とインシュレーター1330を含むことができる。インシュレーター1330はステータコア1310に装着される。この時、コイル1320はインシュレーター1330に巻線される。ここで、インシュレーター1330はステータコア1310とコイル1320の間に配置されてコイル1320を絶縁させる。
【0099】
ステータコア1310には回転磁界を形成するコイル1320が巻線され得る。
【0100】
ステータコア1310は薄い鋼板の形態の複数個のプレートが互いに積層された形態で形成され得るが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、ステータコア1310は一つの単品で形成されてもよい。また、ステータコア1310は複数個の単位ステータコアを円周方向に沿って配置して形成することができる。ロータ1400はステータ1300の内側に配置され得る。そして、中心部にシャフト1500が結合され得る。
【0101】
シャフト1500はベアリング10によってハウジング1100の内部で回転可能に配置され得る。そして、シャフト1500はロータ1400の回転に連動して共に回転することができる。
【0102】
図18は、他の実施例に係るロータの図面である。
図18を参照すると、ロータ1400はロータコア1410とマグネット1420を含むことができる。ロータコア1410はステータ1300の中央に形成された円筒形の空間部に回転可能に配置される。
【0103】
ロータコア1410の外周面に複数個のマグネット1420が配置され得る。そしてロータコア1410とマグネット1420は向き合う面が接合され得る。この時、ロータコア1410とマグネット1420の間に空間部1410Gが形成され得る。空間部1410Gには接着剤が配置され得る。そして、空間部1410Gに配置される少なくとも一つの隔壁1410Wを含むことができる。この時、隔壁1410Wは空間部1410Gと軸方向にオーバーラップされる。すなわち、少なくとも一つの隔壁1410Wは空間部1410Gに配置された接着剤を軸方向に支える役割をすることができる。
【0104】
隔壁1410Wは複数個であり得る。隔壁1410Wは空間部1410Gを少なくとも二つの区域に区画することができる。区画された区域は軸方向に配置され得る。隔壁1410Wは空間部1410Gを上部と下部に分けることができる。この時、接着剤は空間部1410Gの上部と下部にそれぞれ塗布され得る。そして隔壁1410Wは空間部1410Gの下端に配置され得る。この時、空間部1410Gは隔壁1410Wによって下側の少なくとも一部が閉鎖され得る。
【0105】
隔壁1410Wは外側端がマグネット1420に接することができる。この時、隔壁1410Wを軸方向の垂直に切断した断面積の幅は空間部1410Gを軸方向の垂直に切断した断面積の幅と同一である。したがって、隔壁1410Wは空間部1410Gを閉鎖された複数の区域に区画することができる。そして、空間部1410Gの下側を閉鎖することができる。
【0106】
隔壁1410Wは外側端がマグネット1420から離隔してもよい。この時、隔壁1410Wを軸方向の垂直に切断した断面積の幅は空間部1410Gを軸方向の垂直に切断した断面積の幅より小さくてもよい。したがって、隔壁1410Wは空間部1410Gを複数の区域に区画するものの、前記区域が一部連結され得る。そして、空間部1410Gの下側が一部のみ閉鎖され得る。
【0107】
ロータコア1410はマグネット1420と接する面に軸方向に延びる溝が形成され得る。この時、溝はロータコア1410とマグネット1420の間の空間部1410Gを形成することができる。そしてロータコア1410から隔壁1410Wが延長され得る。
【0108】
ロータコア1410は外周面に複数の第1面1410-1、複数の第2面1410-2、複数の第3面1410-3および第4面1410-4を含むことができる。
【0109】
第1面1410-1は複数個である。複数の第1面1410-1は複数のマグネット1420の間に配置され得る。複数の第1面1410-1は円周方向に互いに離隔する。第1面1410-1はマグネット1420と接触しない。
【0110】
第2面1410-2は複数の第1面1410-1の間に配置され得る。第2面1410-2は複数個である。複数の第2面1410-2は互いに離隔する。この時、ロータの中心から第1面1410-1までの距離はロータの中心から第2面1410-2までの距離より大きくてもよい。すなわち、第2面1410-2は第1面1410-1よりシャフト1500方向に凹入形成される。この時、第2面1410-2はマグネット1420の内側面と接触する。
【0111】
第3面1410-3は複数の第1面1410-1と複数の第2面1410-2を連結する。この時、第3面1410-3はマグネット1420の両側面とそれぞれ接触される。
【0112】
第4面1410-4は複数の第2面1410-2の間に配置される。この時、ロータの中心から前記第2面1410-2までの距離は前記ロータの中心から前記第4面1410-4までの距離より大きくてもよい。すなわち、第4面1410-4は第2面1410-2よりシャフト1500方向に凹入形成される。この時、第4面1410-4とマグネット1420の間には空間部1410Gが形成され得る。
【0113】
図面に図示してはいないが、マグネットの内側面に溝が形成され得る。この時、溝によってマグネットとロータコア間に空間部が形成され得る。そして、マグネットの内側面から隔壁が延長され得る。また、図面に図示してはいないが、マグネットのまたはロータコアのうち選択された一つに溝が形成されてもよい。この時、溝によってマグネットとロータコアの間の空間部が形成され得る。そしてマグネットのまたはロータコアのうち他の一つから隔壁が延びることも可能である。
【0114】
図19および図20は他の実施例に係るロータの図面であり、図21図19のCC′断面に接着剤を塗布した状態を図示した図面である。
【0115】
図19および図20を参照すると、ロータコア1410Aは複数のコアプレートが積層形成され得る。複数のコアプレートは軸方向に積層される。ロータコア1410Aの外周面には複数のマグネット1420が配置される。この時、ロータコア1410Aは複数のマグネット1420が配置されるための複数のマグネット溝が形成され得る。複数のマグネット溝は円周方向に離隔配置され得る。この時、マグネット溝の深さはマグネット1420の厚さより小さく形成され得る。
【0116】
ロータコア1410Aは互いに形状が異なる少なくとも二種類のコアプレートで形成され得る。ロータコア1410Aは複数の第1プレート1411と少なくとも一つの第2プレート1412が積層され得る。
【0117】
第1プレート1411にはマグネット1420と接する面に溝が形成される。そして、第2プレート1412はマグネット1420と接する面に溝が形成されない。図21を参照すると、第1プレート1411の溝には接着剤Gが配置される。この時、第2プレート1412の外側端は第1プレート1411の溝と軸方向に遮断される。したがって、第1プレート1411の溝に配置された接着剤Gは第2プレート1412の外側端によって流れ落ちることが防止され得る。
【0118】
図22は、第1プレートと第2プレートの平面図である。
第1プレート1411は外周面に複数の第1-1面1411-1と、複数の第1-2面1411-2と、第1-3面1411-3と、第1-4面1411-4を含むことができる。
【0119】
第1-1面1411-1は複数個である。複数の第1-1面1411-1は複数のマグネット1420の間に配置され得る。複数の第1-1面1411-1は円周方向に互いに離隔する。第1-1面1411-1はマグネット1420と接触しない。
【0120】
第1-2面1411-2は複数の第1-1面1411-1の間に配置され得る。第1-2面1411-2は複数個である。複数の第1-2面1411-2は互いに離隔する。この時、ロータの中心から第1-1面1411-1までの距離はロータの中心から第1-2面1411-2までの距離より大きくてもよい。すなわち、第1-2面1411-2は第1-1面1411-1よりシャフト1500方向に凹入形成される。第1-2面1411-2はマグネット1420の内側面と接触する。この時、第1-2面1411-2には第1溝1411Gが形成され得る。
【0121】
第1-3面1411-3は複数の第1-1面1411-1と複数の第1-2面1411-2を連結する。この時、第1-3面1411-3はマグネット1420の両側面とそれぞれ接触される。
【0122】
第1-4面1411-4は複数の第1-2面1411-2の間に配置される。この時、ロータの中心から前記第1-2面1411-2までの距離は前記ロータの中心から前記第1-4面1411-4までの距離より大きくてもよい。すなわち、第1-4面1411-4は第1-2面1411-2よりシャフト1500方向に凹入形成される。この時、第1-4面1411-4とマグネット1420の間には第1溝1411Gが形成され得る。各第1プレート1411の第1溝1411Gは軸方向に連結される。したがって、複数の第1プレート1411を積層すれば、軸方向に長く延びた溝が形成され得る。そして、第1溝1411Gには接着剤Gが配置される。
【0123】
第2プレート1412は外周面に複数の第2-1面1412-1と、第2-2面1412-2と、複数の第2-3面1412-3を含むことができる。
【0124】
第2-1面1412-1は複数個である。複数の第2-1面1412-1は複数のマグネット1420の間に配置され得る。複数の第2-1面1412-1は円周方向に互いに離隔する。第2-1面1412-1はマグネット1420と接触しない。
【0125】
第2-2面1412-2は複数の第2-1面1412-1の間に配置され得る。離隔した第2-1面1412-1の間に配置される第2-2面1412-2は1個である。この時、ロータの中心から第2-1面1412-1までの距離はロータの中心から第2-2面1412-2までの距離より大きくてもよい。すなわち、第2-2面1412-2は第2-1面1412-1よりシャフト1500方向に凹入形成される。第2-2面1412-2はマグネット1420の内側面と接触することができる。この時、第2-2面1412-2には溝が形成されない。この時、第2-2面1412-2の一部は第1溝1411Gと軸方向にオーバーラップされ得る。
【0126】
第2-3面1412-3は複数の第2-1面1412-1と複数の第2-2面1412-2を連結する。この時、第2-3面1412-3はマグネット1420の両側面とそれぞれ接触される。
【0127】
第2プレート1412は2個であり得る。図19および図20のように、一つの第2プレート1412は複数の第1プレート1411の間に積層され、他の一つの第2プレート1412は複数の第1プレート1411の下側に積層され得る。この時、上側の第1溝1411Hから流れ落ちる接着剤を一つの第2プレート1412が支え、下側の第1溝1411Gから流れ落ちる接着剤を他の一つの第2プレート1412が支えて、接着剤が流れ落ちることをより効果的に防止することができる。
【0128】
ロータコア1410は第1プレート1411と第2プレート1412は個数と積層順によって形状が変わり得る。
【0129】
図23はロータコアの第1プレートと第2プレートの個数と積層順を変形させた多様な変形例を図示した図面である。
【0130】
図23の(a)を参照すると、第2プレート1412は1個であり得る。そして、複数の第1プレート1411は連続で積層され得る。この時、一つの第2プレート1412は積層された複数の第1プレート1411の下側に積層され得る。この時、ロータコアの最も下端部に配置された第2プレート1412が第1プレート1411の第1溝から流れ落ちる接着剤を支えることができる。
【0131】
図23の(b)を参照すると、第2プレート1412は3個以上であり得る。この時、3個以上の第2プレート1412は第1プレート1411の間に積層され得る。ここで、第1プレート1411の間に積層された第2プレート1412は軸方向に離隔配置される。そして、一つの第2プレート1412は複数の第1プレート1411の下側に積層され得る。
【0132】
第2プレート1412の個数が増加するほど接着剤が流れ落ちることを防止する効果は大きくなり得る。しかし、第2プレート1412の個数が増加するほど第1溝1411Gが遮蔽され、これにより磁気的な役割が減少してロータ1400の磁気特性が低減され得る。したがって、第2プレート1412の個数は4個以下であり得る。また、ロータコアの軸方向の長さに対する少なくとも一つの第2プレート1412の軸方向厚さの和は0.3未満であり得る。例えば、ロータコアの軸方向の長さに対する少なくとも一つの第2プレート1412の軸方向厚さの和は0.2未満であり得る。
【0133】
第2プレート1412の個数によって第2プレート1412の軸方向厚さの大きさが変わり得る。表1は第2プレートの個数による最大第2プレートの厚さを記載した表である。
【0134】
【表1】
【0135】
表1のように、第2プレートの個数が増加すれば第2プレートの軸方向厚さも減少する。この時、ロータコアの軸方向の長さに対する第2プレートの軸方向厚さの和(T)が0.2を超過する場合、ロータの磁気特性が落ちることになる。
【0136】
本発明の他の実施例によると、ロータコアの磁気特性を高めるために、ロータコアの溝が軸方向に全部遮断されないように形成され得る。
【0137】
図24は他の実施例に係るロータの図面であり、図25は図24のDD′断面に接着剤を適用した状態を図示した図面であり、図26は第1プレートと第3プレートの平面図である。ここで、図17図23と同一の図面符号を有する構成は同一の形状と機能を有する同一部材であるため、重複する説明は省略することにする。
【0138】
図24および図25を参照すると、ロータコア1410Bは複数の第1プレート1411と、少なくとも一つの第3プレート1413を含むことができる。この時、複数の第1プレート1411と少なくとも一つの第3プレート1413は軸方向に積層形成され得る。
【0139】
図26を参照すると、第1プレート1411はマグネット1420と接する面に第1溝1411Gが形成され、第3プレート1413はマグネット1420と接する面に第2溝1413Gが形成され得る。前記第2溝1413Gは前記第1溝1411Gより半経方向の幅が小さくてもよい。この時、複数の第1プレート1411と第3プレート1413が軸方向に積層されて複数の第1溝1411Gと少なくとも一つの第2溝1413Gが同一の軸方向線上に配置され得る。この時、複数の第1溝1411Gは軸方向に長く延長され得る。そして、第2溝1413Gは延びた複数の第1溝1411Gの間に配置され得る。または第2溝1413Gは複数の第1溝1411Bの下側に配置され得る。
【0140】
第3プレート1413は複数の第3-1面1413-1と、複数の第3-2面1413-2と、複数の第3-3面1413-3と、第3-4面1413-4を含むことができる。
【0141】
第3-1面1413-1は複数個である。複数の第3-1面1413-1は複数のマグネット1420の間に配置され得る。複数の第3-1面1413-1は円周方向に互いに離隔する。第3-1面1413-1はマグネット1420と接触しない。
【0142】
第3-2面1413-2は複数の第3-1面1413-1の間に配置され得る。第3-2面1413-2は複数個である。複数の第3-2面1413-2は互いに離隔する。この時、ロータの中心から第3-1面1413-1までの距離はロータの中心から第3-2面1413-2までの距離より大きくてもよい。すなわち、第3-2面1413-2は第3-1面1413-1よりシャフト1500方向に凹入形成される。第3-2面1413-2はマグネット1420の内側面と接触する。この時、第3-2面1413-2には第2溝1413Gが形成され得る。
【0143】
第3-3面1413-3は複数の第3-1面1413-1と複数の第3-2面1413-2を連結する。この時、第3-3面1413-3はマグネット1420の両側面とそれぞれ接触される。
【0144】
第3-4面1413-4は複数の第3-2面1413-2の間に配置される。この時、ロータの中心から前記第3-2面1413-2までの距離は前記ロータの中心から前記第3-4面1413-4までの距離より大きくてもよい。すなわち、第3-4面1413-4は第3-2面1413-2よりシャフト1500方向に凹入形成される。この時、第3-4面1413-4とマグネット1420の間には第2溝1413Gが形成され得る。各第1プレート1411の第1溝1411Gは軸方向に連結される。したがって、複数の第1プレート1411を積層すれば、軸方向に長く延びた溝が形成され得る。第2溝1413Gには接着剤Gを塗布しない。ただし、第1溝1411Gの接着剤が流れ落ちながら第2溝1413Gの一部の接着剤Gが配置されることもある。
【0145】
本発明のさらに他の実施例によると、ロータコアは第1プレートと第2プレートおよび第3プレートが同時に適用されてもよい。この時、ロータコアの軸方向に延びる溝は下端部が全部遮断され、その上側部は一部のみが遮断され得る。
【0146】
図27は他の実施例に係るロータの図面である。ここで、図17図26と同一の図面符号を有する構成は同一の形状と機能を有する同一部材であるため、重複する説明は省略することにする。
【0147】
図27を参照すると、ロータコアは複数の第1プレート1411と、少なくとも一つの第2プレート1412と、少なくとも一つの第3プレート1413が積層形成され得る。
【0148】
この時、第3プレート1412は複数の第1プレート1411の間に積層され得る。そして、積層された第1プレート1411と第3プレート1413の下側に第2プレート1412が配置され得る。この時、第1溝に配置された接着剤は第2溝を通過しながら一部のみが遮断され、第2プレート1412によって完全に遮断され得る。
【0149】
前述された実施例にはインナーロータ型モータを例として説明したが、これに限定されない。本発明はアウターロータ型モータにも適用可能である。また、車両用または家電用などの多様な機器に利用することができる。
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