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特許7564265バッテリシステムとアンダーライド保護プレートとの間にガスチャネルを有する自動車
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  • 特許-バッテリシステムとアンダーライド保護プレートとの間にガスチャネルを有する自動車 図1
  • 特許-バッテリシステムとアンダーライド保護プレートとの間にガスチャネルを有する自動車 図2
  • 特許-バッテリシステムとアンダーライド保護プレートとの間にガスチャネルを有する自動車 図3
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】バッテリシステムとアンダーライド保護プレートとの間にガスチャネルを有する自動車
(51)【国際特許分類】
   B60K 1/04 20190101AFI20241001BHJP
【FI】
B60K1/04 Z
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2023031708
(22)【出願日】2023-03-02
(65)【公開番号】P2023133180
(43)【公開日】2023-09-22
【審査請求日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】10 2022 105 511.6
(32)【優先日】2022-03-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(73)【特許権者】
【識別番号】510238096
【氏名又は名称】ドクター エンジニール ハー ツェー エフ ポルシェ アクチエンゲゼルシャフト
【氏名又は名称原語表記】Dr. Ing. h.c. F. Porsche Aktiengesellschaft
【住所又は居所原語表記】Porscheplatz 1, D-70435 Stuttgart, Germany
(74)【代理人】
【識別番号】100202647
【弁理士】
【氏名又は名称】寺町 健司
(72)【発明者】
【氏名】ラルフ ケラー
(72)【発明者】
【氏名】ガブリエル ディルマック
(72)【発明者】
【氏名】フィリップ ケルナー
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー フォルクマー
(72)【発明者】
【氏名】サイモン フリース
(72)【発明者】
【氏名】サルヴァトーレ マルティソット
(72)【発明者】
【氏名】ザシャ モストフィ
(72)【発明者】
【氏名】フレデリック ルースト
【審査官】三宅 龍平
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2021/110246(WO,A1)
【文献】特開2014-159219(JP,A)
【文献】国際公開第2020/039722(WO,A1)
【文献】特開2003-146252(JP,A)
【文献】特開2018-129251(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 1/00 - 1/04
H01M 50/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動車(100)であって、
前記自動車(100)が、バッテリシステム(104)及びアンダーライド保護プレート(106)を備え、
前記アンダーライド保護プレート(106)が、前記自動車(100)内で、少なくとも部分的に前記バッテリシステム(104)の下に配置され、
前記バッテリシステム(104)が、バッテリモジュール(105)を備え、前記バッテリモジュール(105)が、前記バッテリシステム(104)の第1の領域(108)に第1の壁(107)、前記バッテリシステム(104)の第2の領域(108)に第2の壁(107)を、それぞれ備え、
前記アンダーライド保護プレート(106)は、前記第1の領域(108)において及び前記第2の領域(108)において、少なくとも部分的に前記バッテリシステム(104)に直接的又は間接的に当接、かつ、前記第1の領域(108)と前記第2の領域(108)との間に、前記バッテリシステム(104)と前記アンダーライド保護プレート(106)との間の、ガスチャネル(110)の第1のセクション(109)を形成するように成形されることを特徴とする、自動車(100)。
【請求項2】
前記ガスチャネル(110)の第2のセクション(109)が、前記バッテリシステム(104)と前記アンダーライド保護プレート(106)との間で、前記ガスチャネル(110)の前記第1のセクション(109)に実質的に平行に隣接して設けられ、前記第1の領域(108)及び/又は前記第2の領域(108)において、前記ガスチャネル(110)には、前記第1のセクション(109)から前記第2のセクション(109)への通路が形成されることを特徴とする請求項1に記載の自動車(100)。
【請求項3】
前記アンダーライド保護プレート(106)は、前記ガスチャネル(110)が前記バッテリシステム(104)の下曲がりくねって延在するように成形されることを特徴とする、請求項2に記載の自動車(100)。
【請求項4】
前記バッテリシステム(104)が、いくつかのバッテリモジュール(105)を備え、前記アンダーライド保護プレート(106)が、前記ガスチャネル(110)が前記バッテリモジュール(105)のうちの少なくとも2つの下に形成されるように、成形されることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の自動車(100)。
【請求項5】
前記バッテリシステム(104)が、前記ガスチャネル(110)の中に開口する少なくとも1つの脱ガス開口部(112)を備えることを特徴とする、請求項1に記載の自動車(100)。
【請求項6】
前記ガスチャネル(110)が、少なくとも1つの位置(116)に、ガスを環境(118)の中に又は更なるガス伝搬構成要素の中へ流出させるための開口部を備えることを特徴とする、請求項1に記載の自動車(100)。
【請求項7】
前記バッテリシステム(104)が、いくつかの脱ガス開口部(112)を備え、前記ガスチャネル(110)が、いくつかのガス入口開口部のうちのそれぞれ1つを介して前記バッテリシステム(104)の前記脱ガス開口部(112)のうちの1つに接続されることを特徴とする、請求項1に記載の自動車(100)。
【請求項8】
前記バッテリシステム(104)が、前記第1の壁(107)と前記第2の壁(107)との間にいくつかの脱ガス開口部(112)を備え、前記第1のセクション(109)が、いくつかのガス入口開口部のうちのそれぞれ1つを介して前記バッテリシステム(104)の前記脱ガス開口部(112)のうちの1つに接続されることを特徴とする、請求項1に記載の自動車(100)。
【請求項9】
前記アンダーライド保護プレート(106)が、いくつかの層を備え、前記バッテリシステム(104)に面する前記層の最上部が、少なくとも第1の領域(108)及び前記第2の領域(108)において、少なくとも部分的に、直接的又は間接的に、前記バッテリシステム(104)に当接するために構成される形状を有することを特徴とする、請求項1に記載の自動車(100)。
【請求項10】
前記アンダーライド保護プレート(106)が、少なくとも3つの層を備え、前記層のうちの2つが、少なくとも部分的に繊維複合材料からなり、これらの2つの層の間に中間層が配置され、中間層が、少なくとも部分的に圧縮可能発泡体からなることを特徴とする、請求項1に記載の自動車(100)。
【請求項11】
前記アンダーライド保護プレート(106)が、金属シート構造を少なくとも部分的に備えることを特徴とする、請求項1に記載の自動車(100)。
【請求項12】
前記アンダーライド保護プレート(106)が、少なくとも前記ガスチャネル(110)の2つのセクション(109)の間の通路において、前記ガスチャネル(110)におけるガスの流れ方向(120)を変化させるように形成され、その結果、変化の際に遠心力が前記ガス中の粒子に作用し、それによって粒子が前記ガスから濾過されることを特徴とする、請求項1に記載の自動車(100)。
【請求項13】
前記アンダーライド保護プレート(106)が、圧縮可能材料、特に不織布又は発泡体を、前記第1の領域(108)において、及び/又は前記第2の領域(108)において、前記バッテリシステム(104)に面するに備えることを特徴とする、請求項1に記載の自動車(100)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッテリシステムとアンダーライド保護プレートとの間にガスチャネルを有する自動車に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、アンダーライド保護又はその他の底部プレートを有する電気自動車を開示する。このプレートは、その上に配置されたバッテリモジュール用の支持表面を備える。ガス転換チャネルは、プレート内に配置される。ガスチャネルの壁は、バッテリモジュールの壁に対応するように配置される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開第2021/053133号
【発明の概要】
【0004】
本発明による自動車であって、特に電気ドライブではバッテリシステムと、アンダーライド保護プレートとを備え、アンダーライド保護プレートが、少なくともバッテリシステムの下のセクションで自動車内に配置され、バッテリシステムが、バッテリモジュールを備え、バッテリモジュールが、バッテリシステムの第1の領域に第1の壁と、バッテリシステムの第2の領域に第2の壁とを備え、アンダーライド保護プレートが、アンダーライド保護プレートが第1の領域において及び第2の領域において、バッテリシステムに少なくともセクションで直接的又は間接的に当接するように形成され、第1の領域と第2の領域との間で、ガスチャネルの第1のセクションが、バッテリシステムとアンダーライド保護プレートとの間に形成されている。壁は、これらの領域におけるバッテリシステムの機械的安定性の増加を提供する。アンダーライド保護プレートとバッテリシステムとの間のギャップ、及び壁が配置される領域間のギャップは、ガスチャネルを形成する。下からアンダーライド保護プレートへの負荷導入の場合、それによって、力がバッテリモジュールの壁に導入される。この配置の利点は、ガスがバッテリシステムの外側で伝搬され、冷却することができることであり、負荷導入の場合、力は、バッテリシステムの機械的安定性が増加した領域に適用される。これにより、ガスチャネルの形状に関する高度な自由度が可能になり、追加の設計空間要件なしに実装することができる。
【0005】
好ましくは、アンダーライド保護プレートは、アンダーライド保護プレートが第1の領域のセクションにおいて、及び/又は第2の領域のセクションにおいて、ガスチャネルの第2のセクションへの通路を形成するように、形成され、第2のセクションは、ガスチャネルの第1のセクションに実質的に平行に隣接し、バッテリシステムとアンダーライド保護プレートとの間に、かつ第2のバッテリモジュールの2つの壁の間に延在する。通路は、バッテリシステム上のアンダーライド保護プレートの当接領域で不通となり、それによってガスチャネルのこれらのセクションが相互に接続される。ガスがいくつかのバッテリモジュールを通過して流れるという事実により、更なるバッテリモジュールの熱量の増加によって強く冷却される。これにより、ガスの点火をより効果的に防止することができる。同時に、アンダーライド保護プレートの当接は、垂直壁によって補強されるバッテリモジュールの領域上のバッテリシステムへの最適な力の導入、及びボラード負荷の場合のバッテリシステムの保護効果のみを達成する。
【0006】
好ましくは、アンダーライド保護プレートは、アンダーライド保護プレートが、バッテリシステムとアンダーライド保護プレートとの間の、バッテリシステムの下に曲がりくねって走るガスチャネルを形成するように形成される。更なるバッテリモジュールの熱質量は、冷却を更に効率的にする。これは、大幅に拡張されたガスチャネルにおける標的ガス導入による火炎フォーメーション、及びガスチャネルをいくつかのバッテリモジュールに熱接続することによって冷却の改善を達成する。
【0007】
バッテリシステムは、好ましくはいくつかのバッテリモジュールを備え、アンダーライド保護プレートは、ガスチャネルがバッテリモジュールのうちの少なくとも2つの下に形成されるように成形される。これにより、複数のバッテリモジュールの熱容量が、ガスを冷却するために使用される。
【0008】
バッテリシステムは、好ましくは、ガスチャネルに開口する少なくとも1つの脱ガス開口部を備える。
【0009】
ガスチャネルは、好ましくは、少なくとも1つの位置、環境の中又は更なるガス伝搬構成要素の中へのガスの流出のための開口部を備える。
【0010】
バッテリシステムは、好ましくは、いくつかの脱ガス開口部を備え、ガスチャネルは、バッテリシステムの脱ガス開口部のうちの1つにそれぞれ接続されたいくつかのガス入口開口部を備える。
【0011】
好ましくは、バッテリシステムは、第1の壁と第2の壁との間にいくつかの脱ガス開口部を備え、第1のセクションは、バッテリシステムの脱ガス開口部のうちの1つにそれぞれ接続されたいくつかのガス入口開口部を備える。
【0012】
アンダーライド保護プレートは、いくつかの層を好ましくは備え、バッテリシステムに面した層のうちの最上部が、バッテリシステムを用いて、少なくとも部分的に、直接的又は間接的に、当接のために、少なくとも第1の領域及び第2の領域において構成される形状を有する。
【0013】
一実施形態では、アンダーライド保護プレートは、好ましくは、少なくとも3つの層を備え、層のうちの2つは、少なくとも部分的に繊維複合材料からなり、これらの2つの層の間に中間層が配置され、この中間層は、少なくとも部分的に圧縮可能発泡体からなる。
【0014】
一実施形態では、アンダーライド保護プレートは、好ましくは、少なくとも部分的に金属シート構造からなる。
【0015】
アンダーライド保護プレートは、ガスチャネルの2つのセクションの間の少なくとも通路において、ガスチャネル内のガスの流れ方向を変化させるようにも好ましくは形成され、その結果、変化すると、遠心力がガス中の粒子に作用し、それによって粒子がガスから濾過される。ガスチャネルの2つのセクションの間の流れの方向を分流することによって、ガス中の任意の粒子は、結果として生じる遠心力のためにガスから濾過される。
【0016】
アンダーライド保護プレートは、好ましくは、圧縮可能材料、特に不織布又は発泡体を、第1の領域及び/又は第2の領域におけるバッテリシステムに面するその側面上に備える。これにより、許容誤差の場合も、バッテリシステム上の当接が確実になる。
【0017】
更なる有利な実施形態は、以下の説明及び図面から明らかになる。図面は、以下を示す。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】自動車のセクションの斜視図である。
図2】バッテリモジュールの図である。
図3】アンダーライド保護プレートの図である。
【0019】
図1では、電気ドライブ102を有する自動車100が斜視図で示されている。
【0020】
自動車100は、少なくとも1つのバッテリモジュール105及びアンダーライド保護プレート106を有するバッテリシステム104を備える。
【0021】
アンダーライド保護プレート106は、少なくとも断面では、バッテリシステム104の下の自動車100に配置される。実施例では、「バッテリシステム104の下」は、特にバッテリシステム104と、下側に対応する、少なくともx方向及びy方向のセクションの自動車100の下側との間の、自動車100の真下のz方向に、アンダーライド保護プレート106が延在することを意味する。
【0022】
実施例では、アンダーライド保護プレート106の上のz方向に配置され、x方向に隣あってy方向に延在する、8つのバッテリモジュール105が示されている。
【0023】
バッテリモジュール105内のセルの熱イベントの場合、大量のガスが生成されるが、これはセルから、及びバッテリシステム104の外に伝搬される必要がある。
【0024】
ここで重要なのは、ガスが、高温である限り、酸素がガスの点火を促進するため、あまりにも多くの酸素と混合しないことである。同時に、ガスは、酸素の混合物よりも低い温度で燃焼を停止するため、ガスを環境内に伝搬する前に、可能な限り冷却されるべきである。ガスと共に、粒子は典型的には、ガスの点火を促進するセルから排出されるので、可能な限りガスから濾過されるべきである。
【0025】
ガスは、バッテリシステム104内で冷却するために伝搬され得る。しかしながら、ガスは非常に高温かつ導電性であるため、これは電気絶縁溶融のリスクを負っており、結果として、短絡及びアーク、すなわち、高エネルギー、バッテリシステムの電力バー間の電気フラッシュバックが、バッテリシステム104でその伝搬を停止することに関して管理することは非常に困難である。
【0026】
したがって、本発明による自動車は、以下のように有利に構成される。
【0027】
壁107は、それぞれz方向及びy方向に延在する、バッテリモジュール105の間にそれぞれ配置される。
【0028】
すなわち、バッテリシステム104は、バッテリモジュール105当たり、バッテリシステム104の第1の領域108の第1の壁107、及びバッテリシステム104の第2の領域108の第2の壁107を備える。各バッテリモジュール105は、第1の壁107及び第2の壁107を備えることが規定され得る。2つの隣接するバッテリモジュール105は、共通壁107を備えることが規定され得る。アンダーライド保護プレート106は、アンダーライド保護プレート106が、第1の領域108及び第2の領域108において、バッテリシステム104に対して少なくともセクションで直接的又は間接的に当接するように形状付けられる。
【0029】
第1の領域108と第2の領域108との間で、アンダーライド保護プレート106は、各バッテリモジュール105について、バッテリシステム104とアンダーライド保護プレート106との間にガスチャネル110のセクション109を形成するように形成される。これらの領域108では、壁は、バッテリシステム104の機械的安定性の増加を提供する。アンダーライド保護プレート106とバッテリシステム104との間、及び壁107が配置される領域108間のギャップは、ガスチャネル110を形成する。
【0030】
バッテリシステム104は、少なくとも1つの脱ガス開口部112を備え、それを通して、ガスはバッテリシステム104からガスチャネル110の中に通ることができる。図1の例では、脱ガス開口部112が概略的に示されており、いくつかの脱ガス開口部112が、バッテリモジュール105毎に提供されている。バッテリシステム104は、ガスチャネル110の中に開口する少なくとも1つの脱ガス開口部112を備える。
【0031】
図2では、バッテリシステム104の図が示されている。バッテリシステム104は、アンダーライド保護プレート106上に配置される。図2は、いくつかの脱ガス開口部112の例示的な配置を示す。
【0032】
図3では、アンダーライド保護プレート106の図が示されている。
【0033】
アンダーライド保護プレート106への下からの負荷導入の場合、力は、バッテリモジュール105の壁107に導入される。ガスは、バッテリシステム104の外側のガスチャネル110に伝搬される。
【0034】
実施例では、アンダーライド保護プレート106は、アンダーライド保護プレート106が、第1の領域108のセクション114における、及び/又は第2の領域108のセクション114における、ガスチャネル110の第2のセクション109への通路を形成するように形成される。各壁にそれぞれの開口部が提供されることが規定され得る。壁内に複数の開口部を提供することができる。実施例では、開口部は、このバッテリモジュール105の対向する前面上において、同じバッテリモジュール105の壁に配置される。
【0035】
実施例では、第2のセクション109は、ガスチャネル110の第1のセクション109と実質的に平行に、バッテリシステム104とアンダーライド保護プレート106との間に、かつ第2のバッテリモジュール105の2つの壁107の間に、延在する。
【0036】
通路は、バッテリシステム104上のアンダーライド保護プレート106の領域108で不通となり、それによって、ガスチャネル110のこれらのセクション109が相互接続される。結果として、ガスはいくつかのバッテリモジュール105を通過して流れる。
【0037】
実施例では、アンダーライド保護プレート106は、アンダーライド保護プレート106が、バッテリシステム104とアンダーライド保護プレート106との間に曲がりくねったガスチャネル110を形成するように形成される。
【0038】
実施例では、ガスチャネル110は、8つのバッテリモジュール105の下に形成される。他の配置については、ガスチャネル110は、1つのバッテリモジュール105の下にのみ、又は少なくとも2つのバッテリモジュール105の下に形成することができる。
【0039】
実施例では、少なくとも1つの位置116で、ガスチャネル110は、環境118内又は更なるガス伝搬構成要素内へのガスの流出のための開口部を備える。
【0040】
バッテリシステム104は、いくつかの脱ガス開口部112を含むことができ、ガスチャネル110は、いくつかのガス入口開口部(図には示さず)を備える。これらは、例えば、それぞれ、バッテリシステム104の脱ガス開口部112のうちの1つに接続される。
【0041】
実施例では、バッテリシステム104は、第1の壁107と第2の壁107との間にいくつかの脱ガス開口部112を備える。セクション109によれば、実施例では、いくつかのガス入口開口部が配置され、これらはそれぞれ、バッテリシステム104の脱ガス開口部112のうちの1つに接続されている。
【0042】
アンダーライド保護プレート106は、いくつかの層を備えることができる。
【0043】
実施例では、バッテリシステム104に面する層の最上部は、少なくとも、少なくとも第1の領域108における、及び第2の領域108におけるセクションで、バッテリシステム104上の直接的又は間接的な当接のために、バッテリモジュール105毎に構成される形状を有する。
【0044】
例えば、アンダーライド保護プレート106は、少なくとも3つの層を備え、層のうちの2つは、少なくとも部分的に繊維複合材料からなり、これらの2つの層の間に中間層が配置され、この中間層は、少なくとも部分的に圧縮可能発泡体からなる。
【0045】
更なる実施例では、アンダーライド保護プレート106は、少なくとも部分的に金属シート構造からなる。
【0046】
アンダーライド保護プレート106は、ガスチャネル110の2つのセクション109の間の少なくとも通路において、ガスチャネル110内のガスの流れ方向120を変化させるように形成することができ、その結果、変化すると、遠心力がガス中の粒子に作用し、それによって粒子がガスから濾過される。ガスチャネル110の2つのセクション109の間を通過する流れ方向120を分流することによって、ガス中のいかなる粒子も、結果として生じる遠心力のためにガスから濾過される。
【0047】
アンダーライド保護プレート106は、その側面上に、バッテリシステム104に面して、圧縮可能な材料、特に不織布又は発泡体を、第1の領域108及び/又は第2の領域108に有することができる。結果として、バッテリモジュール105上の当接はまた、許容値の場合に確実とされる。
図1
図2
図3