(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】タッチディスプレイ装置
(51)【国際特許分類】
G06F 3/041 20060101AFI20241001BHJP
【FI】
G06F3/041 522
G06F3/041 512
G06F3/041 410
(21)【出願番号】P 2023068343
(22)【出願日】2023-04-19
【審査請求日】2023-04-19
(31)【優先権主張番号】10-2023-0011242
(32)【優先日】2023-01-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】キム, サンギュ
(72)【発明者】
【氏名】シン, スンロク
(72)【発明者】
【氏名】リー, トゥクス
(72)【発明者】
【氏名】チャン, ユンナラ
(72)【発明者】
【氏名】リー, ジョンフン
【審査官】亀澤 智博
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2017/0185198(US,A1)
【文献】特開2019-121383(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第112599101(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0188863(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0033391(US,A1)
【文献】国際公開第2015/166687(WO,A1)
【文献】米国特許出願公開第2013/0215075(US,A1)
【文献】特開2012-159817(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/03
G06F 3/041 - 3/047
G02F 1/13 - 1/1368
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイパネルに配置された第1グループのゲートラインを駆動する第1のゲート駆動回路;
前記第1グループと区別される第2グループのゲートラインを駆動する第2のゲート駆動回路;及び
前記第1グループのゲートラインが駆動される第1期間及び前記第2グループのゲートラインが駆動される第2期間において、前記ディスプレイパネルに配置された複数のタッチ電極を第1のタッチモードに従って駆動し、前記第1期間と前記第2期間との間の少なくとも一部の期間において、前記複数のタッチ電極を第2のタッチモードに従って駆動するタッチ駆動回路、を含
み、
前記第1のタッチモードは、前記ディスプレイパネル上のユーザの指によるタッチをセンシングするモードであり、
前記第2のタッチモードは、前記ディスプレイパネル上のユーザのペンによるタッチをセンシングするモードである、タッチディスプレイ装置。
【請求項2】
前記第1グループのゲートラインの最後のゲートラインが駆動される時期と、前記第2グループのゲートラインの一番目のゲートラインが駆動される時期との間に、第1の間隔が存在し、
前記第2グループのゲートラインの最後のゲートラインが駆動される時期と、前記第1グループのゲートラインの一番目のゲートラインが駆動される時期との間に、第2の間隔が存在する、請求項1に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第1の間隔は、前記第2の間隔と同じである、請求項2に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項4】
前記第1の間隔の少なくとも一部の期間中、前記複数のタッチ電極の全部は、前記第2のタッチモードに従って駆動され、前記第2の間隔の少なくとも一部の期間中、前記複数のタッチ電極の全部は、前記第2のタッチモードに従って駆動される、請求項2に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項5】
前記第1期間において、前記第1グループのゲートラインの少なくとも2つは、同時に駆動され、前記第2期間において、前記第2グループのゲートラインの少なくとも2つは、同時に駆動される、請求項1に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項6】
前記第1グループのゲートラインの少なくとも2つは、互いに電気的に接続され、前記第2グループのゲートラインの少なくとも2つは、互いに電気的に接続されている、請求項1に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項7】
前記第1グループのゲートラインの各々は、前記第2グループのゲートラインのそれぞれと交互に配置されている、請求項1に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項8】
前記第1のゲート駆動回路は、第1のゲートスタートパルスを受信して動作するように構成され、前記第2のゲート駆動回路は、前記第1のゲートスタートパルスが入力される時期とは異なる時期で入力される第2のゲートスタートパルスを受けて動作するように構成される、請求項1に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項9】
前記第1のタッチモードにおいて、前記複数のタッチ電極のうち、第1のタッチ電極はタッチ駆動電極として動作し、第2のタッチ電極はタッチセンシング電極として動作し、
前記第2のタッチモードにおいて、前記第1のタッチ電極と前記第2のタッチ電極とは、一部の期間において前記タッチ駆動電極として動作し、残りの期間において前記タッチセンシング電極として動作する、請求項1に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項10】
前記第1のタッチモードにおいて、前記第1のタッチ電極に第1のタッチ駆動信号が供給され、前記第2のタッチモードにおいて、前記第1のタッチ電極と前記第2のタッチ電極に第2のタッチ駆動信号が供給され、前記第2のタッチ駆動信号の振幅は、前記第1のタッチ駆動信号の振幅よりも大きい、請求項9に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項11】
前記第2のタッチモードにおいて、前記第1のタッチ電極が前記タッチ駆動電極として動作する期間は、前記第2のタッチ電極が前記タッチ駆動電極として動作する期間と区別される、請求項9に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項12】
ディスプレイパネルに配置された複数のタッチ電極;
第1期間において、前記複数のタッチ電極の一部を第1のタッチモードに従って駆動し、第2期間において、前記複数のタッチ電極の他の一部を前記第1のタッチモードに従って駆動し、前記第1期間と前記第2期間との間の少なくとも一部の期間において、前記複数のタッチ電極の全部を第2のタッチモードに従って駆動するタッチ駆動回路;及び
前記第1期間において、前記ディスプレイパネルに配置された複数のゲートラインの一部を駆動し、前記第2期間において、前記複数のゲートラインの他の一部を駆動し、前記第1期間と前記第2期間との間では、前記複数のゲートラインを駆動しないゲート駆動回路、を含むタッチディスプレイ装置。
【請求項13】
前記第1期間と前記第2期間との間隔は、フレーム期間に含まれるブランク期間の長さに等しい、請求項12に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項14】
前記第1期間と前記第2期間のそれぞれにおいて、前記複数のゲートラインの少なくとも2つ以上が同時に駆動される、請求項12に記載のタッチディスプレイ装置。
【請求項15】
ディスプレイパネルに配置された複数のタッチ電極;及び
前記複数のタッチ電極を駆動するタッチ駆動回路を含み、
前記タッチ駆動回路は、フレーム期間のアクティブ期間のうち、第1期間及び第2期間において、前記複数のタッチ電極を第1のタッチモードに従って駆動し、前記フレーム期間のブランク期間、及び前記第1期間と前記第2期間との間において、前記複数のタッチ電極を第2のタッチモードに従って駆動
し、
前記第1のタッチモードは、前記ディスプレイパネル上のユーザの指によるタッチをセンシングするモードであり、
前記第2のタッチモードは、前記ディスプレイパネル上のユーザのペンによるタッチをセンシングするモードである、タッチディスプレイ装置。
【請求項16】
前記第1期間と前記第2期間のそれぞれにおいて、前記複数のタッチ電極の一部が駆動され、前記ブランク期間、及び前記第1期間と前記第2期間との間の期間のそれぞれにおいて、前記複数のタッチ電極の全部が駆動される、請求項15に記載のタッチディスプレイ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[1]本開示の実施形態は、タッチディスプレイ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
[2]ディスプレイ装置は、ディスプレイパネルに対するユーザの指やペンなどによるタッチを認識し、認識されたタッチに基づいて、入力処理を行う機能を提供することができる。
【0003】
[3]一例として、ディスプレイ装置は、ディスプレイパネルに含まれる複数のタッチ電極を含むことができる。ディスプレイ装置は、複数のタッチ電極を駆動し、ユーザのタッチによって生じるキャパシタンスの変化を検出することで、タッチの有無及びタッチ座標をセンシングすることができる。
【0004】
[4]ディスプレイパネルは、複数のタッチ電極の他に、ディスプレイ駆動のための各種電極と信号ラインとを含むことができる。ディスプレイ駆動のための電極とタッチ電極との間には、寄生キャパシタンスが形成され得る。
【0005】
[5]寄生キャパシタンスにより、ディスプレイ駆動のための信号が、タッチセンシングのノイズとして機能するか、又はタッチセンシングのための信号が、ディスプレイ駆動のノイズとして機能するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
[6]本開示の実施形態は、ディスプレイ駆動のための電極と、タッチセンシングのための電極との間の寄生キャパシタンスによって、ディスプレイ駆動の性能又はタッチセンシングの性能が低下するのを防止することができる方法を提供することができる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[7]本開示の実施形態は、ディスプレイパネルに配置された第1グループのゲートラインを駆動する第1のゲート駆動回路、第1グループと区別される第2グループのゲートラインを駆動する第2のゲート駆動回路、及び第1グループのゲートラインが駆動される第1期間と、第2グループのゲートラインが駆動される第2期間に、ディスプレイパネルに配置された複数のタッチ電極を、第1のタッチモードに従って駆動し、第1期間と第2期間との間の少なくとも一部の期間に、複数のタッチ電極を第2のタッチモードに従って駆動するタッチ駆動回路を含むタッチディスプレイ装置を提供することができる。
【0008】
[8]本開示の実施形態は、ディスプレイパネルに配置された複数のタッチ電極、第1期間に複数のタッチ電極の一部を、第1のタッチモードに従って駆動し、第2の期間に複数のタッチ電極の他の一部を、第1のタッチモードに従って駆動し、第1期間と第2期間との間の少なくとも一部の期間に、複数のタッチ電極の全てを、第2のタッチモードに従って駆動するタッチ駆動回路、及び第1期間にディスプレイパネルに配置された複数のゲートラインの一部を駆動し、第2期間に複数のゲートラインの他の一部を駆動し、第1期間と第2期間との間に、複数のゲートラインを駆動しないゲート駆動回路を含むタッチディスプレイ装置を提供することができる。
【0009】
[9]本開示の実施形態は、ディスプレイパネルに配置された複数のタッチ電極、及び複数のタッチ電極を駆動するタッチ駆動回路を含み、タッチ駆動回路は、フレーム期間のアクティブ期間中、第1期間と第2期間に、複数のタッチ電極を第1のタッチモードに従って駆動し、フレーム期間のブランク期間及び第1期間と第2期間との間に、複数のタッチ電極を第2のタッチモードに従って駆動するタッチディスプレイ装置を提供することができる。
【発明の効果】
【0010】
[10]本開示の実施形態によれば、ディスプレイパネルに配置されたタッチ電極が駆動されるタッチモードに応じて、ディスプレイ駆動が行われる方法を調整することにより、タッチ電極とディスプレイ駆動のための電極との間の寄生キャパシタンスによって、ディスプレイ駆動又はタッチセンシングの性能が低下することを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
[11]
【
図1】本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置の概略構成を示す図である。
【
図2】本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置に含まれるサブピクセルの回路構造の一例を示す図である。
【
図3】本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置に含まれるタッチセンサ構造の一例を示す図である。
【
図4】
図3に示すI-I’部分の断面構造の一例を示す図である。
【
図5】本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置においてディスプレイ駆動及びタッチセンシングが行われる方式の一例を示す図である。
【
図6】本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置においてディスプレイ駆動及びタッチセンシングが行われる方式の別の例を示す図である。
【
図7a】
図7aは、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置に、ディスプレイ駆動のための駆動回路と、信号ラインとが配置された構造の一例を示す図である。
【
図7b】
図7bは、
図7aに示すタッチディスプレイ装置においてディスプレイ駆動及びタッチセンシングが行われる方式の一例を示す図である。
【
図8a】
図8aは、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置に、ディスプレイ駆動のための駆動回路と、信号ラインとが配置された構造の別の例を示す図である。
【
図8b】
図8bは、
図8aに示すタッチディスプレイ装置においてディスプレイ駆動及びタッチセンシングが行われる方式の一例を示す図である。
【
図9】本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置に、ディスプレイ駆動のための駆動回路と、信号ラインとが配置された構造の別の例を示す図である。
【
図10a】
図10aは、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置に、ディスプレイ駆動のための駆動回路と、信号ラインとが配置された構造の別の例を示す図である。
【
図10b】
図10bは、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置に、ディスプレイ駆動のための駆動回路と、信号ラインとが配置された構造の別の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
[12]以下、本開示の一部の実施形態を、例示的な図面を参照して詳細に説明する。各図面の構成要素に参照符号を付け加えることにおいて、同一の構成要素については、たとえ他の図面上に表示されていても、可能な限り同一の符号を付することがある。なお、本開示を説明するに当たって、関連する公知の構成又は機能の具体的な説明が、本開示の要旨を曖昧にすることがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上で言及した「含む」、「有する」、「からなる」などが使用される場合、「~のみ」が使用されない限り、他の部分が追加されてもよい。構成要素を単数として表現した場合に、特に明示的な記載事項のない限り、複数を含む場合を含むことができる。
【0013】
[13]また、本開示の構成要素を説明するにあたって、第1、第2、A、B、(a)、(b)などの用語を使用することができる。これらの用語は、その構成要素を、他の構成要素と区別するためのものであるだけで、その用語によって当該構成要素の本質、順番、順序又は数などは限定されない。
【0014】
[14]構成要素の位置関係についての説明において、2つ以上の構成要素が、「連結」、「結合」又は「接続」されると記載されている場合、2つ以上の構成要素が、直接「連結」、「結合」又は「接続」され得るが、2つ以上の構成要素と他の構成要素とが、さらに「介在」され、「連結」、「結合」又は「接続」されることも可能であることを理解されたい。ここで、他の構成要素は、互いに「連結」、「結合」又は「接続」される2つ以上の構成要素のうち1つ以上に含まれてもよい。
【0015】
[15]構成要素や、動作方法や作製方法などに関する時間的流れの関係の説明において、例えば、「~後に」、「~に続いて」、「~次に」、「~前に」などで、時間的先後関係又は流れ的前後関係が説明される場合、「直ちに」又は「直接」が使用されていない限り、連続的でない場合も含み得る。
【0016】
[16]一方、構成要素に関する数値又はその対応情報(例えば、レベルなど)が言及されている場合、別途の明示的な記載がなくても、数値又はその対応情報は、各種要因(例えば、工程上の要因、内部又は外部の衝撃、ノイズなど)によって発生できる誤差の範囲を含むと解釈され得る。
【0017】
[17]以下、添付の図面を参照して、本開示の様々な実施形態を詳細に説明する。
【0018】
[18]
図1は、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100の概略構成を示す図である。
図2は、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100に含まれるサブピクセルSPの回路構造の一例を示す図である。
【0019】
[19]
図1及び
図2を参照すると、タッチディスプレイ装置100は、ディスプレイパネル110と、ディスプレイパネル110を駆動するためのゲート駆動回路120と、データ駆動回路130と、コントローラ140とを含むことができる。
【0020】
[20]タッチディスプレイ装置100は、ディスプレイ駆動のための構成に加えて、タッチセンシングのための構成をさらに含むことができる。
【0021】
[21]ディスプレイパネル110は、複数のサブピクセルSPが配置されるアクティブ領域AAと、アクティブ領域AAの外側に位置するノンアクティブ領域NAとを含むことができる。ディスプレイパネル110には、複数のゲートラインGLと複数のデータラインDLとが配置され得る。複数のサブピクセルSPは、ゲートラインGLとデータラインDLとが交差する領域に位置することができる。
【0022】
[22]ゲート駆動回路120は、コントローラ140によって制御することができる。ゲート駆動回路120は、ディスプレイパネル110に配置された複数のゲートラインGLに、スキャン信号を順次出力して、複数のサブピクセルSPの駆動タイミングを制御することができる。
【0023】
[23]ゲート駆動回路120は、1つ以上のゲートドライバ集積回路(GDIC:Gate Driver Integrated Circuit)を含むことができる。ゲート駆動回路120は、駆動方式に応じて、ディスプレイパネル110の片側だけに配置されてもよく、両側に配置されてもよい。
【0024】
[24]各ゲートドライバ集積回路GDICは、テープオートメーテッドボンディング(TAB:Tape Automated Bonding)方式、又は、チップオンガラス(COG:Chip On Glass)方式で、ディスプレイパネル110のボンディングパッドに接続することができる。又は、各ゲートドライバ集積回路GDICは、GIP(Gate In Panel)タイプで具現され、直接ディスプレイパネル110に配置されてもよい。あるいは、各ゲートドライバ集積回路GDICは、ディスプレイパネル110に集積化されて配置されてもよい。あるいは、各ゲートドライバ集積回路GDICは、ディスプレイパネル110に連結されたフィルム上に実装されるチップオンフィルム(COF:Chip On Film)方式で具現されてもよい。
【0025】
[25]データ駆動回路130は、コントローラ140から映像データDATAを受信し、映像データDATAをアナログ形式のデータ電圧Vdataに変換することができる。データ駆動回路130は、ゲートラインGLを介して、スキャン信号が印加されるタイミングに合わせて、データ電圧Vdataを各データラインDLに出力し、各サブピクセルSPが映像データに応じた明るさを表現するようにすることができる。
【0026】
[26]データ駆動回路130は、1つ以上のソースドライバ集積回路(SDIC:Source Driver Integrated Circuit)を含むことができる。各ソースドライバ集積回路SDICは、シフトレジスタ、ラッチ回路、デジタルアナログコンバータ、及び出力バッファなどを含むことができる。
【0027】
[27]各ソースドライバ集積回路SDICは、テープオートメーテッドボンディング(TAB)方式又はチップオンガラス(COG)方式で、ディスプレイパネル110のボンディングパッドに接続することができる。あるいは、各ソースドライバ集積回路SDICは、直接ディスプレイパネル110に配置されてもよい。あるいは、各ソースドライバ集積回路SDICは、ディスプレイパネル110に集積化されて配置されてもよい。あるいは、各ソースドライバ集積回路SDICは、チップオンフィルム(COF)方式で実現されてもよい。この場合、各ソースドライバ集積回路SDICは、ディスプレイパネル110に連結されたフィルム上に実装され、フィルム上の配線を介して、ディスプレイパネル110と電気的に接続されてもよい。
【0028】
[28]コントローラ140は、ゲート駆動回路120とデータ駆動回路130とに各種制御信号を供給し、ゲート駆動回路120とデータ駆動回路130の駆動を制御することができる。
【0029】
[29]コントローラ140は、プリント回路基板又はフレキシブルプリント回路上に実装することができる。コントローラ140は、プリント回路基板又はフレキシブルプリント回路を介して、ゲート駆動回路120及びデータ駆動回路130と電気的に接続することができる。
【0030】
[30]コントローラ140は、各フレームで設定されたタイミングに従って、ゲート駆動回路120がスキャン信号を出力するように制御することができる。コントローラ140は、外部(例えば、ホストシステム)から受信した映像データを、データ駆動回路130で使用するデータ信号形式に合わせて変換し、変換された映像データDATAを、データ駆動回路130に出力できる。
【0031】
[31]コントローラ140は、映像データと共に、垂直同期信号VSYNC、水平同期信号HSYNC、入力データイネーブル信号DE(Data Enable)、及びクロック信号CLKなどを含む各種タイミング信号を、外部(例えば、ホストシステム)から受信することができる。
【0032】
[32]コントローラ140は、外部から受信した各種タイミング信号を用いて、各種制御信号を生成し、ゲート駆動回路120及びデータ駆動回路130に出力することができる。
【0033】
[33]一例として、コントローラ140は、ゲート駆動回路120を制御するために、ゲートスタートパルス(GSP:Gate Start Pulse)、ゲートシフトクロック(GSC:Gate Shift Clock)、及びゲート出力イネーブル信号(GOE:Gate Output Enable)などを含む各種ゲート制御信号GCSを、ゲート駆動回路120に出力することができる。
【0034】
[34]ゲートスタートパルスGSPは、ゲート駆動回路120を構成する1つ以上のゲートドライバ集積回路GDICの動作スタートタイミングを制御することができる。ゲートシフトクロックGSCは、1つ以上のゲートドライバ集積回路GDICに共通に入力されるクロック信号であり、スキャン信号のシフトタイミングを制御することができる。ゲート出力イネーブル信号GOEは、1つ以上のゲートドライバ集積回路GDICのタイミング情報を指定することができる。
【0035】
[35]また、コントローラ140は、データ駆動回路130を制御するために、ソーススタートパルス(SSP:Source Start Pulse)、ソースサンプリングクロック(SSC:Source Sampling Clock)、及びソース出力イネーブル信号(SOE:Source Output Enable)などを含む各種データ制御信号DCSを、データ駆動回路130に出力することができる。
【0036】
[36]ソーススタートパルスSSPは、データ駆動回路130を構成する1つ以上のソースドライバ集積回路SDICのデータサンプリングスタートタイミングを制御することができる。ソースサンプリングクロックSSCは、1つ以上のソースドライバ集積回路SDICのそれぞれにおけるデータのサンプリングタイミングを制御するクロック信号であり得る。ソース出力イネーブル信号SOEは、データ駆動回路130の出力タイミングを制御することができる。
【0037】
[37]タッチディスプレイ装置100は、ディスプレイパネル110、ゲート駆動回路120、データ駆動回路130などに、各種電圧又は電流を供給するか、又は供給する各種電圧又は電流を制御する電源管理集積回路をさらに含むことができる。
【0038】
[38]各サブピクセルSPは、ゲートラインGLとデータラインDLとの交差によって定義される領域であってもよく、タッチディスプレイ装置100の種類に応じて、液晶層が配置されても、光を発散する素子が配置されてもよい。
【0039】
[39]例えば、タッチディスプレイ装置100が有機発光表示装置である場合、複数のサブピクセルSPに有機発光ダイオードOLEDと複数の回路素子が配置され得る。複数の回路素子によって、有機発光ダイオードOLEDに供給される電流を制御することにより、映像データに対応する明るさを、各サブピクセルSPが表すことができる。
【0040】
[40]又は、場合によっては、サブピクセルSPに発光ダイオード(LED)、マイクロ発光ダイオード(μLED)又は量子ドット発光ダイオード(QLED)が配置されてもよい。
【0041】
[41]
図2を参照すると、複数のサブピクセルSPはそれぞれ、発光素子EDを含むことができる。サブピクセルSPは、発光素子EDに供給される駆動電流を制御する駆動トランジスタDRTを含むことができる。
【0042】
[42]サブピクセルSPは、サブピクセルSPを駆動するために、発光素子EDと駆動トランジスタDRTに加えて、少なくとも1つの回路素子を含むことができる。
【0043】
[43]例えば、サブピクセルSPは、第1のトランジスタT1、第2のトランジスタT2、第3のトランジスタT3、第4のトランジスタT4、第5のトランジスタT5及びストレージキャパシタCstgを含むことができる。
【0044】
[44]
図2に示されている例は、6つのトランジスタ及び1つのキャパシタが配置された6T1C構造を示しているが、本開示の実施形態は、これに限定されない。
図2に示されている例は、トランジスタがP型である場合を示しているが、サブピクセルSPに配置されたトランジスタの少なくとも一部は、N型であってもよい。
【0045】
[45]また、サブピクセルSPに配置されたトランジスタは、例えば、低温多結晶シリコン(LTPS:Low Temperature Poly Silicon)からなる半導体層又は酸化物半導体(Oxide)からなる半導体層を含むことができる。また、場合によっては、サブピクセルSPに、低温多結晶シリコンからなる半導体層を含むトランジスタと、酸化物半導体からなる半導体層を含むトランジスタとを混合して配置してもよい。
【0046】
[46]第1のトランジスタT1は、データラインDLと第1のノードN1との間に電気的に接続され得る。第1のトランジスタT1は、第1のゲートラインGL1を介して供給される第1のスキャン信号Scan1によって制御され得る。第1のトランジスタT1は、第1のノードN1にデータ電圧Vdataが印加されることを制御することができる。
【0047】
[47]第2のトランジスタT2は、第2のノードN2と第3のノードN3との間に電気的に接続され得る。第2のノードN2は、駆動トランジスタDRTのゲートノードであり得る。第3のノードN3は、駆動トランジスタDRTのドレインノード又はソースノードであり得る。第2のトランジスタT2は、第2のゲートラインGL2を介して供給される第2のスキャン信号Scan2によって制御することができる。第2のトランジスタT2は、駆動トランジスタDRTの閾値電圧の変化を補償する動作を実行することができる。
【0048】
[48]第3のトランジスタT3は、基準電圧Vrefが供給されるラインと、第1のノードN1との間に電気的に接続され得る。第3のトランジスタT3は、発光制御ラインEMLを介して供給される発光制御信号EMによって制御することができる。第3のトランジスタT3は、第1のノードN1が放電されるか、又は第1のノードN1に基準電圧Vrefが印加されることを制御することができる。
【0049】
[49]第4のトランジスタT4は、第3のノードN3と第5のノードN5との間に電気的に接続され得る。第5のノードN5は、発光素子EDと電気的に接続されたノードであり得る。第4のトランジスタT4は、発光制御ラインEMLを介して供給される発光制御信号EMによって制御することができる。第4のトランジスタT4は、発光素子EDに駆動電流が供給されるタイミングを制御することができる。
【0050】
[50]第5のトランジスタT5は、基準電圧Vrefが供給されるラインと、第5のノードN5との間に電気的に接続され得る。第5のトランジスタT5は、第2のゲートラインGL2を介して供給される第2のスキャン信号Scan2によって制御され得る。第5のトランジスタT5は、第5のノードN5が放電されるか、又は第5のノードN5に基準電圧Vrefが印加されることを制御することができる。
【0051】
[51]駆動トランジスタDRTは、第4のノードN4と第3のノードN3との間に電気的に接続され得る。第4のノードN4は、第1の駆動電圧VDDが供給されるラインと電気的に接続され得る。第1の駆動電圧VDDは、例えば、高電位駆動電圧であり得る。第4のノードN4は、駆動トランジスタDRTのソースノード又はドレインノードであり得る。
【0052】
[52]駆動トランジスタDRTは、第2のノードN2の電圧と第4のノードN4の電圧との差によって制御することができる。駆動トランジスタDRTは、発光素子EDに供給される駆動電流を制御することができる。
【0053】
[53]駆動トランジスタDRTは、第4のノードN4と電気的に接続されたバックゲート電極を含むことができる。駆動トランジスタDRTのソースノードと電気的に接続されたバックゲート電極によって、駆動トランジスタDRTの電流出力が安定的に行われ得る。バックゲート電極は、例えば、駆動トランジスタDRTのチャネルへの外部光の入射を遮断するための金属層を用いて配置することができる。
【0054】
[54]発光素子EDは、第5のノードN5と第2の駆動電圧VSSが供給されるラインとの間に電気的に接続されてもよい。第2の駆動電圧VSSは、例えば、低電位駆動電圧であり得る。
【0055】
[55]発光素子EDは、第5のノードN5と電気的に接続された第1の電極層E1、第2の駆動電圧VSSが印加される第2の電極層E2、及び第1の電極層E1と第2の電極層E2との間に配置された発光層ELを含むことができる。
【0056】
[56]発光素子EDは、駆動トランジスタDRTによって供給される駆動電流に応じた明るさを表すことができる。発光素子EDの駆動タイミングは、第4のトランジスタT4によって制御することができる。
【0057】
[57]
図2に示されているサブピクセルSPの駆動タイミングを簡単に説明すると、第2のゲートラインGL2を介して、ターンオンレベルの第2のスキャン信号Scan2が供給され得る。サブピクセルSPに配置されたトランジスタは、P型であるので、ターンオンレベルは、ローレベルであり得る。
【0058】
[58]ターンオンレベルの第2のスキャン信号Scan2によって、第2のトランジスタT2と第5のトランジスタT5をターンオンすることができる。
【0059】
[59]第2のトランジスタT2がターンオンされるので、第2のノードN2と第3のノードN3とが電気的に接続できる。第1の駆動電圧VDDに駆動トランジスタDRTの閾値電圧が反映された電圧を、第2のトランジスタT2を介して、第2のノードN2に印加することができる。これにより、駆動トランジスタDRTの閾値電圧の変化を補償することができる。
【0060】
[60]第5のトランジスタT5がターンオンされるので、第5のノードN5に基準電圧Vrefが印加され得る。第5のノードN5が初期化され得る。
【0061】
[61]その後、第1のゲートラインGL1を介して、ターンオンレベルの第1のスキャン信号Scan1が供給され得る。
【0062】
[62]ターンオンレベルの第1スキャン信号Scan1によって、第1のトランジスタT1がターンオンされ得る。
【0063】
[63]第1のトランジスタT1がターンオンされるので、第1のノードN1にデータ電圧Vdataが印加され得る。
【0064】
[64]ストレージキャパシタCstgの両端に、データ電圧Vdataと駆動トランジスタDRTの閾値電圧を反映した第1の駆動電圧VDDが印加された状態となり得る。
【0065】
[65]その後、発光制御線ラインEMLを介して、ターンオンレベルの発光制御信号EMが供給され得る。
【0066】
[66]第3のトランジスタT3と第4のトランジスタT4とがターンオンされ得る。
【0067】
[67]第3のトランジスタT3がターンオンされるので、第1のノードN1の電圧が、基準電圧Vrefに変更できる。第1のノードN1と結合された第2のノードN2の電圧は、第1のノードN1の電圧の変化に応じて変更できる。
【0068】
[68]第2のノードN2には、駆動トランジスタDRTの閾値電圧とデータ電圧Vdataが第1の駆動電圧VDDに反映された電圧が印加された状態となり、第4のノードN4には、第1の駆動電圧VDDが印加された状態になることがある。第2のノードN2の電圧と第4のノードN4の電圧との差は、データ電圧Vdataと駆動トランジスタDRTの閾値電圧が反映された電圧であり得る。データ電圧Vdataに対応する駆動電流が、駆動トランジスタDRTによって供給できる。
【0069】
[69]第4のトランジスタDRTがターンオンされるので、駆動トランジスタDRTによって供給される駆動電流が、発光素子EDに供給され得る。
【0070】
[70]発光素子EDは、駆動電流に応じた明るさを示し、発光素子EDを含むサブピクセルSPが、映像データに対応するイメージを表示することができる。
【0071】
[71]また、本開示の実施形態は、映像を表示するディスプレイパネル110にタッチセンサ構造を具現することで、ディスプレイパネル110に対するユーザのタッチをセンシングする機能を提供することができる。
【0072】
[72]
図3は、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100に含まれるタッチセンサ構造の一例を示す図である。
図4は、
図3に示すI-I’部分の断面構造の一例を示す図である。
【0073】
[73]
図3を参照すると、タッチディスプレイ装置100は、ディスプレイパネル110に配置された複数のタッチ電極ラインTELと複数のタッチルーティング配線TLとを含むことができる。タッチディスプレイ装置100は、複数のタッチ電極ラインTELと複数のタッチルーティング配線TLを駆動するタッチ駆動回路150を含むことができる。
【0074】
[74]複数のタッチ電極ラインTELはそれぞれ、タッチルーティング配線TLを介して、タッチ駆動回路150と電気的に接続することができる。タッチ駆動回路150は、別々に配置されてもよく、場合によっては、ディスプレイ駆動のための回路と統合して配置されてもよい。一例では、タッチ駆動回路150は、データ駆動回路130と統合された形態で配置することができる。
【0075】
[75]複数のタッチ電極ラインTELはそれぞれ、一方向に沿って、互いに電気的に接続された複数のタッチ電極TEを含むことができる。また、複数のタッチ電極ラインTELのそれぞれは、複数のタッチ電極TEを、互いに電気的に接続する複数のタッチ電極接続パターンCLを含むことができる。
【0076】
[76]一例として、複数のX-タッチ電極ラインX-TELはそれぞれ、第1方向に沿って配列された複数のX-タッチ電極X-TEと、複数のX-タッチ電極X-TEを互いに電気的に接続する複数のXタッチ電極接続パターンX-CLを含むことができる。
【0077】
[77]複数のYタッチ電極ラインY-TELはそれぞれ、第1方向と交差する第2方向に沿って配列された複数のYタッチ電極Y-TEと、複数のYタッチ電極Y-TEを互いに電気的に接続する複数のYタッチ電極接続パターンY-CLを含むことができる。
【0078】
[78]X-タッチ電極ラインX-TELと、Yタッチ電極ラインY-TELとは、異なる層に配置されてもよい。あるいは、Xタッチ電極X-TEと、Yタッチ電極Y-TEとは、同じ層に配置されてもよい。この場合、Xタッチ電極接続パターンX-CLと、Yタッチ電極接続パターンY-CLのうち一方は、タッチ電極TEとは異なる層に配置することができる。
【0079】
[79]タッチ電極TEは、例えば、正方形であってもよいが、これに限定されない。
【0080】
[80]タッチ電極TEは、透明な導電性物質からなり、ディスプレイパネル110の映像表示機能を妨げることなく、配置することができる。
【0081】
[81]又は、タッチ電極TEは、不透明な金属からなってもよい。この場合、タッチ電極TEは、ディスプレイパネル110に配置された発光素子EDの発光領域と対応する領域が開口した形態であり得る。一例として、タッチ電極TEは、メッシュ状に具現され、発光領域を避けて配置することができる。
【0082】
[82]
図4を参照すると、基板SUBは、複数のサブピクセルSPが配置されたアクティブ領域AAと、アクティブ領域AAの外側に位置するノンアクティブ領域NAとを含むことができる。
【0083】
[83]アクティブ領域AAは、発光素子EDによって光が発散する発光領域EAと、発光領域EA以外の領域である非発光領域NEAとを含むことができる。
【0084】
[84]バッファ層BUFを基板SUB上に配置することができる。
【0085】
[85]薄膜トランジスタTFTは、バッファ層BUF上に配置することができる。
【0086】
[86]薄膜トランジスタTFTは、活性層ACTとゲート電極GEとを含むことができる。薄膜トランジスタTFTは、ソース電極SEとドレイン電極(図示せず)とを含むことができる。
【0087】
[87]アクティブ層ACTは、バッファ層BUF上に配置することができる。アクティブ層ACTは、半導体材料からなることができる。アクティブ層ACTは、非晶質シリコン又は多結晶シリコンからなることができる。
【0088】
[88]ゲート絶縁層GIは、活性層ACT上に配置されてもよい。
【0089】
[89]ゲート電極GEは、ゲート絶縁層GI上に位置することができる。ゲート電極GEは、第1の金属層M1を用いて配置することができる。
【0090】
[90]第1の金属層M1を用いて、複数の信号ラインを配置することができる。
【0091】
[91]例えば、第2の駆動電圧VSSを供給する第2の電源ラインVSLは、第1の金属層M1を用いて配置することができる。
【0092】
[92]第2の電源ラインVSLは、非アクティブ領域NAに位置することができる。場合によっては、第2の電源ラインVSLは、アクティブ領域AAに位置されてもよい。
【0093】
[93]第2の電源ラインVSLは、第2の電極層E2と電気的に接続することができる。第2の電源ラインVSLと第2の電極層E2との間の少なくとも一部の領域に、第2の電極接続パターンCCPが配置されてもよい。
【0094】
[94]第1の層間絶縁層ILD1が、ゲート電極GE上に配置され得る。
【0095】
[95]キャパシタ電極CEは、第1の層間絶縁層ILD1上に位置することができる。キャパシタ電極CEは、第2の金属層M2を用いて配置することができる。
【0096】
[96]キャパシタ電極CEは、第1の薄膜トランジスタTFT1のゲート電極GEと、ストレージキャパシタCstgとを形成することができる。第1の薄膜トランジスタTFT1は、一例として、
図2に示す駆動トランジスタDRTであり得る。
【0097】
[97]第2の層間絶縁層ILD2が、キャパシタ電極CE上に配置され得る。
【0098】
[98]ソース電極SEは、第2の層間絶縁層ILD2上に位置することができる。ソース電極SEは、コンタクトホールを介して、アクティブ層ACTと電気的に接続することができる。ソース電極SEは、第3の金属層M3を用いて配置することができる。
【0099】
[99]第3の金属層M3を用いて、複数の信号ラインを配置することができる。
【0100】
[100]例えば、データ電圧Vdataを供給するデータラインDLは、第3の金属層M3を用いて配置することができる。第1の駆動電圧VDDを供給する第1の電源ラインVDLは、第3の金属層M3を用いて配置することができる。
【0101】
[101]第1の電源ラインVDLの一部は、アクティブ領域AAに位置することができる。場合によっては、第1の電源ラインVDLは、非アクティブ領域NAに配置されてもよい。
【0102】
[102]データラインDL、第1の電源ラインVDL、及び第2の電源ラインVSLなどは、いくつかの金属層の少なくとも一部を用いて、多様に配置することができる。
【0103】
[103]
図4は、データラインDLと第1の電源ラインVDLとが、第3の金属層M3を用いて配置された例を示すが、データラインDLと第1の電源ラインVDLとは、第1の金属層M1又は第2の金属層M2を用いて配置することもできる。
【0104】
[104]また、
図4に示されている例のように、第1の電源ラインVDLは、第3の金属層M3からなる部分と、第4の金属層M4からなる部分とを含むことができる。これにより、第1の電源ラインVDLの抵抗を低減することができる。
【0105】
[105]第3の層間絶縁層ILD3が、第3の金属層M3上に配置され得る。
【0106】
[106]第1の平坦化層PAC1が、第3の層間絶縁層ILD3上に配置され得る。第1の平坦化層PAC1は、例えば、有機材料からなることができる。
【0107】
[107]第4の金属層M4は、第1の平坦化層PAC1上に位置することができる。
【0108】
[108]第4の金属層M4を用いて、第1の電源ラインVDLの一部を配置することができる。
【0109】
[109]第4の金属層M4を用いて、第1の電極接続パターンACPを配置することができる。第1の電極接続パターンACPにより、第2の薄膜トランジスタTFT2と、発光素子EDとを電気的に接続することができる。第2の薄膜トランジスタTFT2は、例えば、
図2に示す第4のトランジスタT4又は第5のトランジスタT5であり得る。
【0110】
[110]第2の平坦化層PAC2が、第4の金属層M4上に配置され得る。第2の平坦化層PAC2は、一例として、有機材料からなることができる。
【0111】
[111]発光素子EDが、第2の平坦化層PAC2上に配置され得る。
【0112】
[112]発光素子EDの第1の電極層E1は、第2の平坦化層PAC2上に位置することができる。
【0113】
[113]バンク層BNKは、第1の電極層E1の一部を露出させ、第2の平坦化層PAC2上に配置できる。
【0114】
[114]発光層ELは、第1の電極層E1上に位置することができる。発光層ELは、バンク層BNKの一部上に位置することができる。
【0115】
[115]第2の電極層E2は、発光層ELとバンク層BNK上に位置することができる。
【0116】
[116]バンク層BNKによって、発光領域EAが決定され得る。
【0117】
[117]封止層ENCAPが、発光素子ED上に配置され得る。封止層ENCAPは、単層から構成されてもよく、複数の層から構成されてもよい。一例として、封止層ENCAPは、第1の無機層、有機層及び第2の無機層からなり得る。
【0118】
[118]封止層ENCAP上には、タッチセンサ構造が配置され得る。
【0119】
[119]例えば、タッチバッファ層TBUFは、封止層ENCAP上に配置することができる。タッチバッファ層TBUFは、例えば、無機材料からなり得る。場合によっては、タッチバッファ層TBUFは、配置されなくてもよい。この場合、タッチセンサ構造に含まれる電極を、直接封止層ENCAP上に配置することができる。
【0120】
[120]タッチ電極接続パターンCLが、タッチバッファ層TBUF上に配置され得る。
【0121】
[121]タッチ絶縁層TILDは、タッチ電極接続パターンCL上に配置することができる。タッチ絶縁層TILDは、有機物質であっても、無機物質であってもよい。タッチ絶縁層TILDが有機材料の場合、タッチ絶縁層TILDと、タッチ電極接続パターンCLとの間に、無機材料からなる層をさらに配置することができる。
【0122】
[122]タッチ電極TEは、タッチ絶縁層TILD上に配置することができる。
【0123】
[123]タッチ保護層TPACが、タッチ電極TE上に配置され得る。
【0124】
[124]タッチ電極TEとタッチ電極接続パターンCLが、複数の層を用いて配置されるため、Xタッチ電極ラインX-TELと、Yタッチ電極ラインY-TELとを含むタッチセンサ構造が容易に実施できる。
【0125】
[125]タッチ電極TEとタッチ電極接続パターンCLとは、発光領域EAを回避して配置することができる。タッチ電極TEとタッチ電極接続パターンCLとは、非発光領域NEAと重畳することができる。
【0126】
[126]タッチ電極TEとタッチ電極接続パターンCLとが、封止層ENCAP上に配置され、発光領域EAを回避して位置するため、ディスプレイパネル110の映像表示機能に影響を与えずに、ディスプレイパネル110にタッチセンサ構造が含まれ得る。
【0127】
[127]
図4には示されていないが、タッチ電極TEに接続されたタッチルーティング配線TLは、封止層ENCAPの傾斜面に沿って配置することができる。タッチルーティング配線TLは、タッチ電極TEと同一層に位置してもよく、タッチ電極接続パターンCLと同一層に位置してもよい。あるいは、2つの層を用いてタッチルーティング配線TLを配置してもよい。タッチルーティング配線TLは、ノンアクティブ領域NAに位置するパッドと電気的に接続することができる。
【0128】
[128]複数のX-タッチ電極ラインX-TELと、複数のY-タッチ電極ラインY-TELとが交差して配置された構造では、タッチ駆動回路150が、タッチルーティング配線TLを介して、タッチ電極ラインTELを駆動して、タッチセンシングを行うことができる。
【0129】
[129]一例として、Xタッチ電極ラインX-TEL、及び、Yタッチ電極ラインY-TELの一方は、タッチ駆動信号が印加されるタッチ駆動電極であってもよい。 Xタッチ電極ラインX-TEL及びY-タッチ電極ラインY-TELの他方は、タッチセンシング信号が検出されるタッチセンシング電極であってもよい。
【0130】
[130]タッチ駆動回路150は、Xタッチ電極ラインX-TELと、Yタッチ電極ラインY-TELとに、異なる信号が印加された状態で、ユーザによるタッチ時に発生する相互キャパシタンスの変化を検出することができる。
【0131】
[131]タッチ駆動回路150は、検出された相互キャパシタンスの変化に応じたセンシングデータを、タッチコントローラに伝達することができる。タッチコントローラは、タッチ駆動回路150から受信したセンシングデータに基づいて、ディスプレイパネル110に対するタッチの発生有無と、タッチ座標とを検出することができる。
【0132】
[132]ディスプレイパネル110に配置されたタッチ電極ラインTELは、アクティブ領域AAにおいて複数の領域に分割されて配置され得る。
【0133】
[133]タッチ電極ラインTELが、領域別に分割されて配置されるので、タッチ電極ラインTELのロードを低減することができる。ディスプレイパネル110の面積が増えると、タッチ電極ラインTELのロードが軽減され、タッチセンシングの性能を向上させることができる。
【0134】
[134]また、タッチ駆動回路150は、Xタッチ電極ラインX-TELと、Yタッチ電極ラインY-TELとを駆動し、ユーザの指によるタッチだけでなく、ペンなどの機器によるタッチも認識することができる。
【0135】
[135]タッチ駆動回路150が、ペン等によるタッチを認識するためにタッチ電極ラインTELを駆動する方式及び時期(時間)は、指によるタッチを認識するためにタッチ電極ラインTELを駆動する方式及び時期(時間)と異なる場合がある。
【0136】
[136]
図5は、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100においてディスプレイ駆動及びタッチセンシングが行われる方式の一例を示す図である。
図5に示す方式によるタッチセンシングが、
図3に示すタッチセンサ構造によって行われる場合を例示的に説明するが、本開示の実施形態は、これに限定されない。
【0137】
[137]
図5を参照すると、タッチディスプレイ装置100は、ディスプレイ駆動と同時に、タッチセンシングを行うことができる。
【0138】
[138]1つのフレーム期間を例示的に説明すると、フレーム期間は、ゲートラインGLにスキャン信号が供給され、ディスプレイ駆動のためのデータ電圧Vdataが供給されるアクティブ期間と、ゲートラインGLが駆動されないブランク期間とを含むことができる。
【0139】
[139]タッチディスプレイ装置100は、フレーム期間のアクティブ期間とブランク期間に、タッチセンシングのための駆動を行うことができる。タッチディスプレイ装置100は、アクティブ期間とブランク期間に応じて、タッチ電極ラインTELを異なる方式で駆動し、タッチセンシングを行うことができる。
【0140】
[140]一例として、タッチディスプレイ装置100のタッチ駆動回路150は、1つのフレーム期間中に、第1のタッチモードTM1によるタッチセンシングと、第2のタッチモードTM2によるタッチセンシングとを行うことができる。1つのフレーム期間は、例えば、第1のタッチセンシング期間SEP1、第2のタッチセンシング期間SEP2、第3のタッチセンシング期間SEP3、及び第4のタッチセンシング期間SEP4を含むことができる。
【0141】
[141]第1のタッチセンシング期間SEP1、第2のタッチセンシング期間SEP2、及び第3のタッチセンシング期間SEP3は、フレーム期間のアクティブ期間に対応し得る。
【0142】
[142]第4のタッチセンシング期間SEP4は、フレーム期間のブランク期間に対応することができる。
【0143】
[143]タッチ駆動回路150は、第1のタッチセンシング期間SEP1及び第3のタッチセンシング期間SEP3に、第1のタッチモードTM1に従って、タッチ電極ラインTELを駆動することができる。第1のタッチモードTM1は、一例として、ディスプレイパネル110に対するユーザの指によるタッチをセンシングするモードであり得る。
【0144】
[144]タッチ駆動回路150は、前述のX-タッチ電極ラインX-TEL及びY-タッチ電極ラインY-TELのうちタッチ駆動電極に、第1のタッチ駆動信号TDS1を供給することができる。タッチ駆動回路150は、前述のXタッチ電極ラインX-TEL及びYタッチ電極ラインY-TELのうちタッチセンシング電極に、定電圧を供給し、ユーザのタッチによるキャパシタンスの変化を検出することができる。
【0145】
[145]タッチ駆動回路150は、第2のタッチセンシング期間SEP2と第4のタッチセンシング期間SEP4に、第2のタッチモードTM2に従って、タッチ電極ラインTELを駆動することができる。第2のタッチモードTM2は、一例として、ディスプレイパネル110に対するユーザのペンによるタッチをセンシングするモードであり得る。
【0146】
[146]第2のタッチセンシング期間SEP2及び第4のタッチセンシング期間SEP4のそれぞれは、第1のサブセンシング期間SUBP1及び第2のサブセンシング期間SUBP2を含むことができる。
【0147】
[147]タッチ駆動回路150は、第1のサブセンシング期間SUBP1に、第2のタッチ駆動信号TDS2を、タッチ電極ラインTELに供給することができる。 一例として、タッチ駆動回路150は、Xタッチ電極ラインX-TELと、Yタッチ電極ラインY-TELとに、第2のタッチ駆動信号TDS2を供給することができる。
【0148】
[148]Xタッチ電極ラインX-TELに、第2のタッチ駆動信号TDS2が供給される期間は、Yタッチ電極ラインY-TELに、第2のタッチ駆動信号TDS2が供給される期間と区別することができる。
【0149】
[149]タッチ電極ラインTELに、第2のタッチ駆動信号TDS2が供給されると、ディスプレイパネル110の外部に位置するペンに、アップリンク信号が送信できる。アップリンク信号は、ペンの動作に必要なタイミング情報や、各種情報を含むことができる。
【0150】
[150]アップリンク信号は、ディスプレイパネル110の外部に位置するペンに伝達される信号であるため、第2のタッチ駆動信号TDS2の振幅は、第1のタッチ駆動信号TDS1の振幅よりも大きくてもよいが、本開示の実施形態は、これに限定されない。
【0151】
[151]タッチ駆動回路150は、第2のサブセンシング期間SUBP2に、定電圧をタッチ電極ラインTELに供給することができる。一例として、タッチ駆動回路150は、Xタッチ電極ラインX-TELと、Y-タッチ電極ラインY-TELに同時に、定電圧を供給することができる。
【0152】
[152]タッチ駆動回路150は、第2のサブセンシング期間SUBP2に、ペンによって送信されるペン駆動信号PDSを受信することができる。タッチ駆動回路150は、第2のサブセンシング期間SUBP2に受信される信号に基づいて、ペンの情報やペンによるタッチなどを検出することができる。
【0153】
[153]このように、タッチ駆動回路150は、フレーム期間中に時間的に区切られたセンシング期間に、第1のタッチモードTM1又は第2のタッチモードTM2に従って、タッチ電極ラインTELを駆動し、ユーザの指又はペンによるタッチを検出することができる。
【0154】
[154]また、タッチ駆動回路150は、第1のタッチモードTM1と第2のタッチモードTM2で、様々なタッチ駆動周波数に応じて、タッチ電極ラインTELを駆動することができる。
【0155】
[155]例えば、タッチディスプレイ装置100のディスプレイ駆動周波数が、Fa Hzの場合、第1のタッチモードTM1によるタッチ駆動周波数は、Fb Hzであり、第2のタッチモードTM2によるタッチ駆動周波数は、Fc Hzであり得る。
【0156】
[156]第1のタッチモードTM1によるタッチ駆動周波数Fb Hzは、ディスプレイ駆動周波数Fa Hzと同じであり得る。第1のタッチモードTM1によるタッチ駆動周波数Fb Hzが、ディスプレイ駆動周波数Fa Hzと同じであるので、1つのフレーム期間中に、タッチ駆動回路150による指タッチセンシングを1回行うことができる。
【0157】
[157]タッチ駆動回路150は、第1のタッチセンシング期間SEP1に、タッチ電極ラインTELの一部のみを駆動し、タッチセンシングを行うことができる。タッチ駆動回路150は、第3のタッチセンシング期間SEP3に、タッチ電極ラインTELの残りを駆動し、タッチセンシングを行うことができる。
【0158】
[158]第1のタッチセンシング期間SEP1及び第3のタッチセンシング期間SEP2に、タッチ電極ラインTELの一部が駆動されるため、タッチセンシングと、ディスプレイ駆動との間の干渉を低減することができる。また、タッチ駆動回路150は、第1のタッチモードTM1において差動センシング方式により、タッチセンシング信号を検出し、ディスプレイ駆動に応じてタッチセンシング信号のノイズが発生することを防止することができる。
【0159】
[159]第2のタッチモードTM2によるタッチ駆動周波数Fc Hzは、ディスプレイ駆動周波数Fa Hzと異なっていてもよい。一例として、第2のタッチモードTM2によるタッチ駆動周波数Fc Hzは、ディスプレイ駆動周波数Fa Hzより大きい場合がある。
【0160】
[160]タッチ駆動回路150は、第2のタッチセンシング期間SEP2に、タッチ電極ラインTELの全部を駆動し、タッチセンシングを行うことができる。タッチ駆動回路150は、第4のタッチセンシング期間SEP4に、タッチ電極ラインTELの全部を駆動し、タッチセンシングを行うことができる。
【0161】
[161]第2のタッチモードTM2によるタッチセンシングは、フレーム期間のアクティブ期間中に1回、ブランク期間中に1回行われるので、ディスプレイ駆動周波数よりも高いタッチ駆動周波数によるタッチセンシングが、1つのフレーム期間に行われ得る。
【0162】
[162]又は、場合によっては、第1のタッチモードTM1によるタッチ駆動周波数Fb Hzは、ディスプレイ駆動周波数Fa Hzと異なり、第2のタッチモードTM2によるタッチ駆動周波数Fc Hzは、ディスプレイ駆動周波数Fa Hzと同一であり得る。あるいは、場合によっては、第2のタッチモードTM2によるタッチ駆動周波数Fc Hzは、ディスプレイ駆動周波数Fa Hz又は第1のタッチモードTM1によるタッチ駆動周波数Fb Hzより小さいことがある。
【0163】
[163]また、本開示の実施形態は、各タッチモードによるタッチセンシング期間と対応する期間に、ディスプレイ駆動が行われる方式を調整することによって、ディスプレイ駆動とタッチセンシングとの間の干渉をさらに低減することができる。
【0164】
[164]
図6は、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100においてディスプレイ駆動及びタッチセンシングが行われる方式の別の例を示す図である。
【0165】
[165]
図6を参照すると、タッチディスプレイ装置100は、ディスプレイ駆動周波数Fa Hzに応じて、ディスプレイ駆動を行うことができる。
【0166】
[166]タッチディスプレイ装置100は、ディスプレイ駆動と同時に、タッチセンシングを行うことができる。一例として、タッチディスプレイ装置100は、タッチ駆動周波数Fb Hzに応じて、第1のタッチモードTM1によるタッチセンシングを行うことができる。タッチディスプレイ装置100は、タッチ駆動周波数Fc Hzに応じて、第2のタッチモードTM2によるタッチセンシングを行うことができる。
【0167】
[167]1つのフレーム期間は、第1のタッチセンシング期間SEP1、第2のタッチセンシング期間SEP2、第3のタッチセンシング期間SEP3、及び第4のタッチセンシング期間SEP4を含むことができる。
【0168】
[168]タッチ駆動回路150は、第1のタッチセンシング期間SEP1と第3のタッチセンシング期間SEP3とに、第1のタッチモードTM1によるタッチセンシングを行うことができる。タッチ駆動回路150は、第2のタッチセンシング期間SEP2と第4のタッチセンシング期間SEP4とに、第2のタッチモードTM2によるタッチセンシングを行うことができる。
【0169】
[169]第2のタッチモードTM2によるタッチ駆動周波数Fc Hzが、第1のタッチモードTM1によるタッチ駆動周波数Fb Hzよりも大きい場合を例示的に説明する。
【0170】
[170]ディスプレイ駆動側面では、1つのフレーム期間は、第1のアクティブ期間、ブレーキ期間、第2のアクティブ期間、及びブランク期間を含むことができる。
【0171】
[171]第1のアクティブ期間及び第2のアクティブ期間のそれぞれは、第1のタッチセンシング期間SEP1及び第3のタッチセンシング期間SEP3に対応し得る。
【0172】
[172]ブレーキ期間は、第1のアクティブ期間と第2のアクティブ期間との間の期間であり得る。ブレーキ期間は、第2のタッチセンシング期間SEP2に対応することができる。
【0173】
[173]ブランク期間は、第4のタッチセンシング期間SEP4に対応することができる。次のフレームと連続して見ると、ブランク期間は、第2のアクティブ期間と第1のアクティブ期間との間の期間であるとみなすことができる。
【0174】
[174]ブレーキ期間の長さは、ブランク期間の長さと同じであってもよい。あるいは、ブレーキ期間の長さは、ブランク期間の長さと異なってもよいが、第2のタッチセンシング期間SEP2の長さよりも長く設定されてもよい。
【0175】
[175]第1のアクティブ期間と、第2のアクティブ期間とに、ディスプレイパネル110に配置されたゲートラインGLに、スキャン信号が供給され、ディスプレイ駆動が行われ得る。一例として、第1のアクティブ期間に、ディスプレイパネル110に配置された複数のゲートラインGLの一部が駆動され、第2のアクティブ期間に、ディスプレイパネル110に配置された複数のゲートラインGLの残りを駆動することができる。
【0176】
[176]ブレーキ期間とブランク期間とに、ディスプレイパネル110に配置されたゲートラインGLは、駆動しなくてもよい。
【0177】
[177]第2のタッチモードTM2によるタッチセンシングが行われる第2のタッチセンシング期間SEP2及び第4のタッチセンシング期間SEP4のそれぞれは、ゲートラインGLが駆動されないブレーキ期間及びブランク期間に対応することができる。
【0178】
[178]第2のタッチモードTM2によるタッチセンシングが行われる期間に、ゲートラインGLが駆動されず、データ電圧Vdataが、サブピクセルSPに供給されなくてもよい。
【0179】
[179]第2のタッチモードTM2によるタッチセンシング時、ディスプレイ駆動によるノイズが、タッチセンシングに影響を与えることを防止することができる。また、振幅の大きい第2のタッチ駆動信号TDS2が印加される期間が、ブレーキ期間及びブランク期間に対応するため、第2のタッチモードTM2による駆動が、ディスプレイ駆動に影響を与えることを防止することができる。
【0180】
[180]ディスプレイパネル110に配置されたゲートラインGLの接続構造及びゲートラインGLを駆動するゲート駆動回路120は、ディスプレイ駆動が、第1のアクティブ期間と第2のアクティブ期間に分けられて実行できるように提供され得る。
【0181】
[181]
図7aは、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100に、ディスプレイ駆動のための駆動回路と、信号ラインが配置された構造の一例を示す図である。
図7bは、
図7aに示すタッチディスプレイ装置100においてディスプレイ駆動とタッチセンシングが行われる方式の一例を示す図である。
【0182】
[182]
図7aを参照すると、ゲート駆動回路120は、第1のゲート駆動回路121と第2のゲート駆動回路122とを含むことができる。
【0183】
[183]第1のゲート駆動回路121は、ディスプレイパネル110に配置された複数のゲートラインGLの一部を駆動することができる。第2のゲート駆動回路122は、ディスプレイパネル110に配置された複数のゲートラインGLの残りを駆動することができる。
【0184】
[184]複数のゲートラインGLのうち、第1のゲート駆動回路121によって駆動されるゲートラインGLを、第1グループのゲートラインGLと呼ぶことができる。複数のゲートラインGLのうち、第2のゲート駆動回路122によって駆動されるゲートラインGLを、第2グループのゲートラインGLと呼ぶことができる。
【0185】
[185]例えば、ディスプレイパネル110にn本のゲートラインGLが配置された場合、第1のゲート駆動回路121は、n本のゲートラインGLのうち奇数番目のゲートライン(GL(1)、GL(3)、…、GL(n-3)、GL(n-1))を駆動することができる。第2のゲート駆動回路122は、n本のゲートラインGLのうち、偶数番目のゲートライン(GL(2)、GL(4)、…、GL(n-2)、GL(n))を駆動することができる。
【0186】
[186]場合によって、第1のゲート駆動回路121は、ディスプレイパネル110の上側部のゲートラインGLを駆動し、第2のゲート駆動回路122は、下側部のゲートラインGLを駆動することができる。
【0187】
[187]第1のゲート駆動回路121と、第2のゲート駆動回路122とは、互いに区切られる期間に動作し、ゲートラインGLを駆動することができる。また、第1のゲート駆動回路121と、第2のゲート駆動回路122とは、別途のゲートスタートパルスGSPに従って動作することができる。
【0188】
[188]例えば、第1のゲート駆動回路121は、第1のゲートスタートパルスGSP1を受信し、第1のゲートスタートパルスGSP1に従って動作することができる。第2のゲート駆動回路122は、第1のゲートスタートパルスGSP1と異なる時期(時間)に入力される第2のゲートスタートパルスGSP2を受信し、第2のゲートスタートパルスGSP2に従って動作することができる。
【0189】
[189]第1のゲートスタートパルスGSP1及び第2のゲートスタートパルスGSP2によって、ゲートラインGLが第1のゲート駆動回路121及び第2のゲート駆動回路122により駆動される期間を調整することができる。
【0190】
[190]第1のゲート駆動回路121及び第2のゲート駆動回路122が、ゲートラインGLを駆動する期間は、フレーム期間の第1のアクティブ期間及び第2のアクティブ期間に対応することができる。
【0191】
[191]例えば、
図7bを参照すると、第1のゲート駆動回路121は、フレーム期間中、第1のアクティブ期間に第1グループのゲートラインGLを駆動することができる。
【0192】
[192]第1のゲート駆動回路121は、第1のアクティブ期間に合わせて、第1のゲートスタートパルスGSP1を受信され得る。第1のゲート駆動回路121は、第1のゲートスタートパルスGSP1を受信すると、スキャン信号G(1)、G(3)、G(5)、…、G(n-1)を順次出力して、第1グループのゲートラインGLを駆動することができる。
【0193】
[193]第1のアクティブ期間には、第1グループのゲートラインGLによって駆動されるサブピクセルSPに、データ電圧Vdataが供給され、ディスプレイ駆動を行うことができる。
【0194】
[194]第1のゲート駆動回路121によって、第1グループのゲートラインGLが駆動される期間に、第1のタッチモードTM1によるタッチセンシングを行うことができる。
【0195】
[195]第2のゲート駆動回路122は、第2のアクティブ期間に合わせて、第2のゲートスタートパルスGSP2を受信され得る。第2のゲート駆動回路122は、第2のゲートスタートパルスGSP2を受信すると、スキャン信号G(2)、G(4)、G(5)、…、G(n)を順次出力して、第2グループのゲートラインGLを駆動することができる。
【0196】
[196]第2のアクティブ期間には、第2グループのゲートラインGLによって駆動されるサブピクセルSPに、データ電圧Vdataが供給され、ディスプレイ駆動を行うことができる。
【0197】
[197]第2のゲート駆動回路122によって、第2グループのゲートラインGLが駆動される期間に、第1のタッチモードTM1によるタッチセンシングを行うことができる。
【0198】
[198]第1グループのゲートラインGLのうち最後のゲートラインGLが駆動される時期(期間)と、第2グループのゲートラインGLのうち一番目のゲートラインGLが駆動される時期(期間)との間に間隔が存在してもよい。
【0199】
[199]第1グループのゲートラインGLのうち(n-1)番目のゲートライン(GL(n-1))に、スキャン信号G(n-1)が供給される時期(期間)と、第2のゲート駆動回路122に、第2のゲートスタートパルスGSP2が供給される時期(期間)との間の間隔が存在してもよい。スキャン信号G(n-1)の出力時期(出力期間)と、スキャン信号G(2)の出力時期(出力期間)との間の間隔が存在してもよい。
【0200】
[200]スキャン信号G(n-1)の出力時期(出力期間)と、スキャン信号G(2)の出力時期(出力期間)との間の期間は、ブレーキ期間であり得る。ブレーキ期間と対応する期間に、第2のタッチモードTM2によるタッチセンシングを行うことができる。
【0201】
[201]第1のゲート駆動回路121と第2のゲート駆動回路122とが区別されるゲートラインGLを駆動し、別途のゲートスタートパルスGSPに従って動作するので、第1のアクティブ期間と第2のアクティブ期間との間に、ブレーキ期間が存在する可能性がある。ブレーキ期間と対応する期間に、第2のタッチモードTM2によるタッチセンシングが行われるため、ディスプレイ駆動が、第2のタッチモードTM2によるタッチセンシングに影響を与えることを防止することができる。
【0202】
[202]また、連続フレームで見ると、第2グループのゲートラインGLのうち最後のゲートラインGLに、スキャン信号G(n)が供給される時期(期間)と、第1グループのゲートラインGLの第1のゲートラインGL(1)に、スキャン信号G(1)が供給される時期(期間)との間に間隔が存在してもよい。
【0203】
[203]スキャン信号G(n)が供給される時期(期間)と、スキャン信号G(1)が供給される時期(期間)との間の間隔は、ブランク期間であり、ブレーキ期間と同じであり得る。同様に、スキャン信号G(n)が供給される時期(期間)と、スキャン信号G(1)が供給される時期(期間)との間に、第2のタッチモードTM2によるタッチセンシングが行われるので、ディスプレイ駆動が、第2のタッチモードTM2によるタッチセンシングに影響を与えることを防止することができる。
【0204】
[204]さらに、本開示の実施形態によれば、第1のゲート駆動回路121と第2のゲート駆動回路122のそれぞれは、2つ以上のゲートラインGLを同時に駆動することができる。
【0205】
[205]これにより、1つのフレーム期間がブレーキ期間を含み、第1のアクティブ期間と第2のアクティブ期間とに分けられて、ディスプレイ駆動が行われる場合、サブピクセルSPにデータ電圧Vdataが供給される時間を十分に確保することができる。
【0206】
[206]
図8aは、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100に、ディスプレイ駆動のための駆動回路と信号ラインとが配置された構造の別の例を示す図である。
図8bは、
図8aに示すタッチディスプレイ装置100においてディスプレイ駆動とタッチセンシングが行われる方式の一例を示す図である。
【0207】
[207]
図8a及び
図8bを参照すると、ディスプレイパネル110に配置されたn本のゲートラインGLは、第1グループのゲートライン(GL(1)、GL(3)、…、GL(n-3)、GL(n-1))と第2グループのゲートライン(GL(2)、GL(4)、…、GL(n-2)、GL(n))とを含むことができる。
【0208】
[208]第1のゲート駆動回路121は、第1のゲートスタートパルスGSP1に従って動作することができる。第1のゲート駆動回路121は、第1グループのゲートラインGLを駆動することができる。第1グループのゲートラインGLは、例えば、奇数番目のゲートライン(GL(1)、GL(3)、…、GL(n-3)、GL(n-1))であってもよい。第1のアクティブ期間に第1グループのゲートラインGLが駆動され、ディスプレイ駆動が行われてもよい。
【0209】
[209]第2のゲート駆動回路122は、第2のゲートスタートパルスGSP2に従って動作することができる。第2のゲートスタートパルスGSP2は、第1のゲートスタートパルスGSP1が入力される時期(時間)とは異なる時期(時間)で入力されてもよい。
【0210】
[210]第2のゲート駆動回路122は、第2グループのゲートラインGLを駆動することができる。第2グループのゲートラインGLは、例えば、偶数番目のゲートライン(GL(2)、GL(4)、…、GL(n-2)、GL(n))であってもよい。第2のアクティブ期間に第2グループのゲートラインGLが駆動され、ディスプレイ駆動が行われてもよい。
【0211】
[211]第1のゲート駆動回路121は、第1グループのゲートラインGLの2つ以上を同時に駆動することができる。第2のゲート駆動回路122は、第2グループのゲートラインGLの2つ以上を同時に駆動することができる。
【0212】
[212]第1のゲート駆動回路121と第2のゲート駆動回路122のそれぞれは、2つ以上のゲートラインGLに、同時にスキャン信号を供給し、ゲートラインGLを駆動することができる。
【0213】
[213]第1グループのゲートラインGLの少なくとも2つ以上は、互いに電気的に接続されてもよい。第2グループのゲートラインGLの少なくとも2つ以上は、互いに電気的に接続されてもよい。
【0214】
[214]例えば、各グループに含まれるゲートラインGLの少なくとも2つは、アクティブ領域AAの外側で互いに電気的に接続され得る。ゲートラインGLが互いに電気的に接続されている部分は、ゲート駆動回路120の外部で、ノンアクティブ領域NAに位置してもよく、ゲート駆動回路120の内部に位置してもよい。
【0215】
[215]2つ以上のゲートラインGLが互いに電気的に接続された構造によって、2つ以上のゲートラインGLを同時に駆動することができる。
【0216】
[216]例えば、第1のゲート駆動回路121は、スキャン信号G(1)によって、第1のゲートラインGL(1)と第3のゲートラインGL(3)とを同時に駆動することができる。第2のゲート駆動回路122は、スキャン信号G(2)によって、第2のゲートラインGL(2)と第4のゲートラインGL(4)とを同時に駆動することができる。
【0217】
[217]2つのゲートラインGLが同時に駆動されるので、1つの列に配置されたサブピクセルSPに、データ電圧Vdataを供給するデータラインDLを2本ずつ配置することができる。一例として、
図8aに示されている例のように、第1のデータラインDL(1)と第2のデータラインDL(2)とが、第1列のサブピクセルSPの駆動のために配置され得る。
【0218】
[218]第1のデータラインDL(1)及び第2のデータラインDL(2)のそれぞれは、第1のゲート駆動回路121によって駆動されるゲートラインGLに接続されたサブピクセルSPと、第2のゲート駆動回路122とによって駆動されるゲートラインGLに接続されたサブピクセルSPと電気的に接続され、データ電圧Vdataを供給することができる。
【0219】
[219]第1のゲート駆動回路121及び第2のゲート駆動回路122のそれぞれによって、2つのゲートラインGLが同時に駆動され、ディスプレイ駆動のためのデータ電圧Vdataが、各サブピクセルSPに供給され得る。
【0220】
[220]第1のゲート駆動回路121によって駆動される第1グループのゲートラインGLに供給されるスキャン信号の数は、n/2本に減らすことができる。第2のゲート駆動回路122によって駆動される第2グループのゲートラインGLに供給されるスキャン信号の数は、n/2本に減らすことができる。
【0221】
[221]第1のアクティブ期間と第2のアクティブ期間のそれぞれに供給されるスキャン信号の数が減少するので、スキャン信号の長さを増加させることができる。データ電圧VdataがサブピクセルSPに供給されるのに必要な期間を十分に確保することができる。
【0222】
[222]フレーム期間中、第2のタッチモードTM2によるタッチセンシングを行うために、ゲートラインGLが区分されて駆動され、アクティブ期間にブレーキ期間が挿入された場合でも、データ電圧Vdataが供給される期間を十分に確保することができる。ディスプレイ駆動の性能を低下することなく、タッチセンシングの性能を向上することができる。
【0223】
[223]また、ゲート駆動回路120によって、同時に駆動されるゲートラインGLの数や、追加的に配置されるデータラインDLの配置構造は、様々であり得る。
【0224】
[224]
図9、
図10a及び
図10bは、本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置100に、ディスプレイ駆動のための駆動回路と信号ラインとが配置された構造の別の例を示す図である。
【0225】
[225]
図9を参照すると、第1のゲート駆動回路121は、第1グループのゲートラインGLのうち2つのゲートラインGLを同時に駆動することができる。第2のゲート駆動回路122は、第2グループのゲートラインGLのうち2つのゲートラインGLを同時に駆動することができる。
【0226】
[226]第1のゲート駆動回路121と第2のゲート駆動回路122のそれぞれによって、2つのゲートラインGLが同時に駆動されるので、各列に配置されたサブピクセルSPを駆動するための2つのデータラインDLを配置することができる。
【0227】
[227]各列に配置された2つのデータラインDLは、
図8aに示されている例のように、列の一側に配置され得る。
【0228】
[228]又は、各列に配置された2つのデータラインDLは、
図9に示されている例のように、各列の両側に配置されてもよい。
【0229】
[229]例えば、第1のデータラインDL(1)は、第1列の一側に配置することができる。第2のデータラインDL(2)と第3のデータラインDL(3)は、第1列と第2列との間に配置することができる。第4のデータラインDL(4)と第5のデータラインDL(5)は、第2列と第3列との間に配置することができる。
【0230】
[230]各データラインDLは、第1のゲート駆動回路121によって駆動されるゲートラインGLに接続されたサブピクセルSPと、第2のゲート駆動回路122によって駆動されるゲートラインGLに接続されたサブピクセルSPに電気的に接続されてもよい。
【0231】
[231]2つのゲートラインGLが同時に駆動されるにつれて、追加に配置されるデータラインDLが、各列の両側に配置されるので、ディスプレイパネル110のアクティブ領域AAにおいて、データラインDLが対称的に配置され得る。2つのゲートラインGLの同時駆動に応じて、データ電圧VdataがサブピクセルSPに供給され、ディスプレイ駆動を行うことができる。
【0232】
[232]第2のタッチモードTM2によるタッチセンシングが行われる期間と対応するブレーキ期間が、フレーム期間に含まれていても、データ電圧Vdataが供給される期間が十分に確保され、ディスプレイ駆動を行うことができる。
【0233】
[233]また、同時に駆動されるゲートラインGLの数を増加させ、データ電圧Vdataが供給される期間を増加させてもよいし、データ電圧Vdataが供給される期間を十分に確保した状態で、第2のタッチモードTM2によるタッチセンシングが行われる期間を増やしてもよい。
【0234】
[234]例えば、
図10aを参照すると、第1のゲート駆動回路121は、第1グループのゲートラインGLのうち3つのゲートラインGLを同時に駆動することができる。一例として、第1のゲート駆動回路121は、スキャン信号G(1)を用いて、第1のゲートラインGL(1)、第3のゲートラインGL(3)及び第5のゲートラインGL(5)を同時に駆動することができる。
【0235】
[235]第2のゲート駆動回路122は、第2グループのゲートラインGLのうち3つのゲートラインGLを同時に駆動することができる。一例として、第2のゲート駆動回路122は、スキャン信号G(2)を用いて、第2のゲートラインG(2)、第4のゲートラインG(4)、第6のゲートラインGL(6)を同時に駆動することができる。
【0236】
[236]3つのゲートラインGLが同時に駆動されるので、各列に3本のデータラインDLを配置することができる。第1のデータラインDL(1)、第2のデータラインDL(2)及び第3のデータラインDL(3)はそれぞれ、第1のゲート駆動回路121によって駆動されるゲートラインGLに接続されたサブピクセルSP、及び、第2のゲート駆動回路122によって駆動されるゲートラインGLに接続されたサブピクセルSPに電気的に接続されてもよい。
【0237】
[237]ディスプレイパネル110にn本のゲートラインGLが配置され、第1のゲート駆動回路121と第2のゲート駆動回路122とに分けて駆動される構造において、3本のゲートラインGLが同時に駆動されるので、第1のアクティブ期間及び第2のアクティブ期間のそれぞれにおいて、ゲートラインGLを駆動するために供給されるスキャン信号の数は、n/3個に減少され得る。
【0238】
[238]データ電圧Vdataが供給される期間を十分に確保することができ、場合によっては、第1のアクティブ期間と第2のアクティブ期間との間に挿入されるブレーキ期間の長さを増加させることができる。
【0239】
[239]また、各ゲート駆動回路120によって、同時に駆動されるゲートラインGLの数は、4本であってもよい。
【0240】
[240]
図10bを参照すると、第1のゲート駆動回路121と第の2ゲート駆動回路122のそれぞれによって駆動されるゲートラインGLのうち4つのゲートラインGLを同時に駆動することができる。
【0241】
[241]第1のアクティブ期間及び第2のアクティブ期間のそれぞれにおいて、ゲートラインGLを駆動するために供給されるスキャン信号の数は、n/4に減少できる。
【0242】
[242]このように、第1のアクティブ期間と第2のアクティブ期間との間に、ブレーキ期間が挿入される場合、第1のゲート駆動回路121と第2のゲート駆動回路122のそれぞれによって、同時に駆動されるゲートラインGLの数を増加させ、ディスプレイ駆動の性能を低下することなく、ブレーキ期間を確保することができる。
【0243】
[243]フレーム期間に含まれるブランク期間と対応する期間だけでなく、ブレーキ期間と対応する期間に、第2のタッチモードTM2によるタッチセンシングを行うので、第2のタッチモードTM2に従って行われるタッチセンシングの性能を向上させることができる。
【0244】
[244]以上で説明した本開示の実施形態を簡単に説明すると、以下の通りである。
【0245】
[245]本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置は、ディスプレイパネルに配置された第1グループのゲートラインを駆動する第1のゲート駆動回路、第1グループと区別される第2グループのゲートラインを駆動する第2のゲート駆動回路、及び第1グループのゲートラインが駆動される第1期間と、第2グループのゲートラインが駆動される第2期間に、ディスプレイパネルに配置された複数のタッチ電極を第1のタッチモードに従って駆動し、第1期間と第2期間との間の少なくとも一部の期間に、複数のタッチ電極を第2のタッチモードに従って駆動するタッチ駆動回路を含むことができる。
【0246】
[246]第1グループのゲートラインの最後のゲートラインが駆動される時期(期間)と、第2グループのゲートラインの第1のゲートラインが駆動される時期(期間)との間に、第1の間隔が存在することができる。
【0247】
[247]第2グループのゲートラインの最後のゲートラインが駆動される時期(期間)と、第1グループのゲートラインの第1のゲートラインが駆動される時期(期間)との間に、第2の間隔が存在することができる。
【0248】
[248]第1の間隔は、第2の間隔と同じであり得る。
【0249】
[249]第1の間隔の少なくとも一部の期間中、複数のタッチ電極のすべてを、第2のタッチモードに従って駆動することができる。第2の間隔の少なくとも一部の期間中、複数のタッチ電極の全ては、第2のタッチモードに従って駆動され得る。
【0250】
[250]第1期間中に、第1グループのゲートラインの少なくとも2つは、同時に駆動できる。第2の期間に、第2グループのゲートラインの少なくとも2つは、同時に駆動できる。
【0251】
[251]第1グループのゲートラインの少なくとも2つは、互いに電気的に接続されてもよい。第2グループのゲートラインの少なくとも2つは、互いに電気的に接続されてもよい。
【0252】
[252]第1グループのゲートラインのそれぞれは、第2グループのゲートラインのそれぞれと交互に配置され得る。
【0253】
[253]第1の ゲート駆動回路は、第1のゲートスタートパルスを受信して動作することができる。第2のゲート駆動回路は、第1のゲートスタートパルスが入力される時期(時間)とは異なる時期(時間)に入力される第2のゲートスタートパルスを受信して動作することができる。
【0254】
[254]第1のタッチモードでは、複数のタッチ電極の第1のタッチ電極は、タッチ駆動電極として動作し、第2のタッチ電極は、タッチセンシング電極として動作することができる。第2のタッチモードでは、第1のタッチ電極と第2のタッチ電極は、一部の期間にタッチ駆動電極として動作し、残りの期間にタッチセンシング電極として動作することができる。
【0255】
[255]第1のタッチモードでは、第1のタッチ電極に第1のタッチ駆動信号が供給され、第2のタッチモードでは、第1のタッチ電極と第2のタッチ電極に、第2のタッチ駆動信号が供給され得る。第2のタッチ駆動信号の振幅は、第1のタッチ駆動信号の振幅より大きくてもよい。
【0256】
[256]第2のタッチモードでは、第1のタッチ電極がタッチ駆動電極として動作する期間は、第2のタッチ電極がタッチ駆動電極として動作する期間と区別できる。
【0257】
[257]本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置は、ディスプレイパネルに配置された複数のタッチ電極、第1期間に複数のタッチ電極の一部を、第1のタッチモードに従って駆動し、第2の期間に複数のタッチ電極の他の一部を、第1のタッチモードに従って駆動し、第1期間と第2期間との間の少なくとも一部の期間に、複数のタッチ電極の全てを、第2のタッチモードに従って駆動するタッチ駆動回路、及び第1期間にディスプレイパネルに配置された複数のゲートラインの一部を駆動し、第2の期間に複数のゲートラインの他の一部を駆動し、第1期間と第2の期間との間に、複数のゲートラインを駆動しないゲート駆動回路を含むことができる。
【0258】
[258]第1期間と第2期間との間の間隔は、フレーム期間に含まれるブランク期間の長さと等しくてもよい。
【0259】
[259]第1期間と第2期間のそれぞれにおいて、複数のゲートラインの少なくとも2つ以上が、同時に駆動され得る。
【0260】
[260]本開示の実施形態によるタッチディスプレイ装置は、ディスプレイパネルに配置された複数のタッチ電極、及び複数のタッチ電極を駆動するタッチ駆動回路を含み、タッチ駆動回路は、フレーム期間のアクティブ期間のうち第1期間及び第2期間に、複数のタッチ電極を第1タッチモードに従って駆動し、フレーム期間のブランク期間及び第1期間と第2期間との間に、複数のタッチ電極を第2のタッチモードに従って駆動することができる。
【0261】
[261]第1期間と第2期間のそれぞれにおいて、複数のタッチ電極の一部が駆動され、ブランク期間及び第1期間と第2期間との間の期間のそれぞれにおいて、複数のタッチ電極の全てが駆動され得る。
【0262】
[262]以上の説明は、本開示の技術思想を例示的に説明したものに過ぎず、本開示が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、本開示の本質的な特性から逸脱しない範囲で、様々な修正及び変形が可能であるだろう。また、本開示に示されている実施形態は、本開示の技術思想を限定するものではなく、説明するためのものであるため、これらの実施形態によって、本開示の技術思想の範囲が限定されるものではない。