(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-09-30
(45)【発行日】2024-10-08
(54)【発明の名称】燃料電池用加湿器
(51)【国際特許分類】
H01M 8/04119 20160101AFI20241001BHJP
H01M 8/04 20160101ALI20241001BHJP
【FI】
H01M8/04119
H01M8/04 N
(21)【出願番号】P 2023532245
(86)(22)【出願日】2021-12-28
(86)【国際出願番号】 KR2021020008
(87)【国際公開番号】W WO2022145947
(87)【国際公開日】2022-07-07
【審査請求日】2023-05-25
(31)【優先権主張番号】10-2020-0188952
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0188953
(32)【優先日】2020-12-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0189249
(32)【優先日】2021-12-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】518215493
【氏名又は名称】コーロン インダストリーズ インク
(74)【代理人】
【識別番号】100083138
【氏名又は名称】相田 伸二
(74)【代理人】
【識別番号】100189625
【氏名又は名称】鄭 元基
(74)【代理人】
【識別番号】100196139
【氏名又は名称】相田 京子
(74)【代理人】
【識別番号】100199004
【氏名又は名称】服部 洋
(72)【発明者】
【氏名】キム ドウ
(72)【発明者】
【氏名】ヤン ヒョンモ
(72)【発明者】
【氏名】アン ウンジョン
(72)【発明者】
【氏名】ホ ジュンクン
【審査官】安池 一貴
(56)【参考文献】
【文献】韓国公開特許第10-2020-0122211(KR,A)
【文献】特表2014-522556(JP,A)
【文献】国際公開第2020/262911(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 8/04-8/0668
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
燃料電池スタックから排出された湿潤気体を用いて、外部から供給された乾燥気体を加湿するための加湿モジュールと、
前記加湿モジュールの一端に結合した第1キャップと、を含む燃料電池用加湿器であって、
前記加湿モジュールは、
両端が開放しているミッドケース(mid-case)と、
前記ミッドケース内に配置され、多数の中空糸膜を含む少なくとも一つのカートリッジ(Cartridge)と、を含み、
前記カートリッジは、
両端が開放しており、前記中空糸膜を収容するインナーケース(Inner Case)と、
前記中空糸膜の一端をポッティングする第1ポット層と、を含み、
前記加湿モジュールは、
前記第1キャップが前記中空糸膜のみと流体連通するように機械的組立によって前記加湿モジュールの一端に気密に結合した(Airtightly coupled)第1パッキング部材と、
前記第1パッキング部材と前記第1ポット層との間を密閉させる第1シーリング部と、
前記第1シーリング部の遊動可能距離を制限するように前記第1パッキング部材に結合した第1遮断部と、を含み、
前記第1シーリング部は、前記第1パッキング部材を基準にして、前記第1パッキング部材と前記第1キャップとの間の第1外部空間及び前記第1外部空間の反対側に配置された内部空間のうちの少なくとも一方に配置されることを特徴とする、燃料電池用加湿器。
【請求項2】
前記第1シーリング部は、前記第1外部空間に配置された第1外部シーラントを含み、
前記第1遮断部は、前記第1外部シーラントの遊動可能距離を制限するように前記第1パッキング部材に結合した第1外部遮断部を含み、
前記第1外部シーラントは前記第1外部遮断部と前記第1ポット層との間に配置された第1外部溝に収容されて前記第1パッキング部材と前記第1ポット層との間を密閉させることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池用加湿器。
【請求項3】
前記第1シーリング部は、前記内部空間に配置された第1内部シーラントを含み、
前記第1遮断部は、前記第1内部シーラントの遊動可能距離を制限するように前記第1パッキング部材に結合した第1内部遮断部を含み、
前記第1内部シーラントは前記第1内部遮断部と前記第1ポット層との間に配置された第1内部溝に収容されて前記第1パッキング部材と前記第1ポット層との間を密閉させることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池用加湿器。
【請求項4】
前記第1シーリング部は、前記第1外部空間に配置された第1外部シーラント、及び前記内部空間に配置された第1内部シーラントを含み、
前記第1遮断部は、前記第1外部シーラントの遊動可能距離を制限するように前記第1パッキング部材に結合した第1外部遮断部、及び前記第1内部シーラントの遊動可能距離を制限するように前記第1パッキング部材に結合した第1内部遮断部を含み、
前記第1外部シーラントは前記第1外部遮断部と前記第1ポット層との間に配置された第1外部溝に収容されて前記第1パッキング部材と前記第1ポット層との間を密閉させるとともに、前記第1内部シーラントは前記第1内部遮断部と前記第1ポット層との間に配置された第1内部溝に収容されて前記第1パッキング部材と前記第1ポット層との間を密閉させることを特徴とする、請求項1に記載の燃料電池用加湿器。
【請求項5】
前記第1外部遮断部は、前記第1パッキング部材から前記第1外部空間に向かって突出した第1外部遮断部材、及び前記第1パッキング部材から前記第1ポット層に向かって突出した第1外部区画部材を含むことを特徴とする、請求項2または4に記載の燃料電池用加湿器。
【請求項6】
燃料電池スタックから排出された湿潤気体を用いて、外部から供給された乾燥気体を加湿するための加湿モジュールと、
前記加湿モジュールの一端に結合した第1キャップと、を含む燃料電池用加湿器であって、
前記加湿モジュールは、
両端が開放しているミッドケース(mid-case)と、
前記ミッドケース内に配置され、多数の中空糸膜を含む少なくとも一つのカートリッジ(Cartridge)と、
前記第1キャップが前記中空糸膜のみと流体連通するように機械的組立によって前記加湿モジュールの一端に気密に結合した(Airtightly coupled)第1パッキング部材と、
前記第1パッキング部材を基準にして、前記ミッドケース側に配置された内部空間で前記第1パッキング部材と前記カートリッジとの間を密閉させる第1シーラントと、を含み、
前記カートリッジは、両端が開放しており、前記中空糸膜を収容するインナーケース(Inner Case)、及び前記中空糸膜の一端をポッティングする第1ポット層を含み、
前記第1パッキング部材は、前記第1シーラントを収容するための第1内部溝、前記第1内部溝の一側に配置された第1遮断部材、及び前記第1内部溝の他側に配置された第1区画部材を含み、
前記第1遮断部材は前記内部空間側に前記第1内部溝よりも長く突出し、
前記第1シーラントは前記第1内部溝に位置して前記第1遮断部材と前記第1ポット層との間を密閉させることを特徴とする、燃料電池用加湿器。
【請求項7】
前記第1シーラントは、前記第1内部溝に配置された第1シーラント本体、及び前記第1シーラント本体から突出して前記第1遮断部材と前記第1ポット層との間を密閉させる第1突出シーラントを含むことを特徴とする、請求項6に記載の燃料電池用加湿器。
【請求項8】
前記第1突出シーラントは、前記第1シーラントが前記第1内部溝よりも大きい体積で塗布された後、前記第1ポット層によって押圧されることによって形成されることを特徴とする、請求項7に記載の燃料電池用加湿器。
【請求項9】
前記第1ポット層は、前記第1パッキング部材側に突出した第1押圧部材を含み、
前記第1シーラントは、前記第1押圧部材を収容するための第1収容溝を含み、
前記第1シーラント本体は、前記第1収容溝に収容された前記第1押圧部材の一側と接触する第1本体接触部材を含み、
前記第1突出シーラントは、前記第1収容溝に収容された前記第1押圧部材の他側と接触する第1突出接触部材を含むことを特徴とする、請求項7に記載の燃料電池用加湿器。
【請求項10】
前記第1押圧部材は、前記第1区画部材が弾性的に圧縮されることによって前記第1内部溝に挿入されることを特徴とする、請求項9に記載の燃料電池用加湿器。
【請求項11】
前記第1パッキング部材には第1押圧羽が結合し、
前記第1押圧羽は前記第1パッキング部材から前記第1ポット層に向かって突出し、前記第1ポット層によって押圧されることによって弾性的に圧縮されることを特徴とする、請求項1または6に記載の燃料電池用加湿器。
【請求項12】
前記ミッドケースは、前記第1パッキング部材の一端の少なくとも一部が挿入される支持溝を含み、
前記第1パッキング部材は、前記ミッドケースの一端の少なくとも一部を挿入させるための第1係合溝を含むことを特徴とする、請求項1または6に記載の燃料電池用加湿器。
【請求項13】
前記ミッドケースは、前記第1パッキング部材の外側面を支持するための支持部材を含むことを特徴とする、請求項12に記載の燃料電池用加湿器。
【請求項14】
前記加湿モジュールは、前記第1パッキング部材の少なくとも一部に挿入され、前記第1パッキング部材の硬度より高い硬度を有する補強材をさらに含むことを特徴とする、請求項1または6に記載の燃料電池用加湿器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加湿された気体を燃料電池に供給するための燃料電池用加湿器に関する。
【背景技術】
【0002】
燃料電池は、乾電池や蓄電池などの一般化学電池とは違い、水素と酸素が供給される限りは電気を生産し続けることができ、熱損失がないので、内燃機関に比べて効率が2倍程高いという長所がある。
【0003】
また、水素と酸素との結合によって発生する化学エネルギーを電気エネルギーに直接変換するので、公害物質の排出が少ない。したがって、燃料電池は環境にやさしい他、エネルギー消費の増加による資源枯渇の心配も減らすことができるという長所がある。
【0004】
このような燃料電池は、使用される電解質の種類によって、大きく、高分子電解質型燃料電池(Polymer Electrolyte Membrane Fuel Cell:PEMFC)、リン酸型燃料電池(Phosphoric Acid Fuel Cell:PAFC)、溶融炭酸塩型燃料電池(Molten Carbonate Fuel Cell:MCFC)、固体酸化物型燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell:SOFC)、及びアルカリ型燃料電池(Alkaline Fuel Cell:AFC)などに分類できる。
【0005】
これらの各燃料電池は、根本的に同一原理によって作動するが、使用される燃料の種類、運転温度、触媒、電解質などが互いに異なる。特に、高分子電解質型燃料電池(PEMFC)は、他の燃料電池に比べて低温で動作するという点、及び出力密度が大きいため小型化が可能な点から、小規模据置型発電装備の他に輸送システムにおいても最も有望なものと知られている。
【0006】
高分子電解質型燃料電池(PEMFC)の性能を向上させる上で最も重要な要素の一つは、膜-電極接合体(Membrane Electrode Assembly:MEA)の高分子電解質膜(Polymer Electrolyte Membrane又はProton Exchange Membrane:PEM)に一定量以上の水分を供給することによって含水率を保たせることである。高分子電解質膜が乾燥すると発電効率が急に低下するためである。
【0007】
高分子電解質膜を加湿する方法には、1)耐圧容器に水を満たした後、対象気体を拡散器(diffuser)に通過させて水分を供給するバブラー(bubbler)加湿方式、2)燃料電池反応に必要な供給水分量を計算し、ソレノイド弁を通してガス遊動管に水分を直接供給する直接噴射(direct injection)方式、及び3)高分子分離膜を用いてガスの遊動層に水分を供給する加湿膜方式などがある。
【0008】
これらの中でも、排ガス中に含まれる水蒸気だけを選択的に透過させる膜を用いて、高分子電解質膜に供給される空気に水蒸気を提供することによって高分子電解質膜を加湿する膜加湿方式が、加湿器を軽量化及び小型化できるという点で有利である。
【0009】
膜加湿方式に用いられる選択的透過膜は、モジュールを形成する場合に単位体積当たりの透過面積が大きい中空糸膜が好ましい。すなわち、中空糸膜を用いて加湿器を製造すると、接触表面積の広い中空糸膜を高集積化できるので、小容量でも燃料電池の加湿が十分となり、低価素材の使用が可能であり、燃料電池から排出される高温の排ガス(off-gas)中の水分と熱を回収し、加湿器を用いて再使用できるという利点がある。
【0010】
図1は、通常の燃料電池用加湿器の概略分解斜視図である。
【0011】
図1に例示するように、通常の膜加湿方式の加湿器100は、外部から供給される空気と燃料電池スタック(図示せず)から排出される排ガスとの間に水分取替が起きる加湿モジュール110、及び該加湿モジュール110の両端に結合しているギャップ120を含む。
【0012】
これらのギャップ120のいずれか一方は、外部から供給される空気を前記加湿モジュール110に伝達し、他方は、前記加湿モジュール110によって加湿された空気を燃料電池スタックに伝達する。
【0013】
前記加湿モジュール110は、排ガス湿潤気体流入口(off-gas inlet)111aと排ガス湿潤気体流出口(off-gas outlet)111bを有するミッドケース(mid-case)111、及び該ミッドケース111内の複数の中空糸膜112を含む。これらの中空糸膜112の束の両端は、硬質ポット部113にポットされている。前記硬質ポット部113は、一般に、キャスティング(casting)方式で液状ポリウレタン樹脂のような液状ポリマーを硬化させることによって形成される。
【0014】
外部から供給される空気は、前記中空糸膜112の中空に沿って流れる。前記排ガス湿潤気体流入口111aから前記ミッドケース111内に流入した排ガスは、前記中空糸膜112の外表面と接触した後、前記排ガス湿潤気体流出口111bを通って前記ミッドケース111から流出する。前記排ガスが前記中空糸膜112の外表面と接触する際に、前記排ガス中に含有されている水分が前記中空糸膜112を透過することにより、前記中空糸膜112の中空に沿って流れている空気を加湿する。
【0015】
一般に、
図1に例示するように、前記中空糸膜112の末端がポットされている硬質ポット部113、及び硬質ポット部113と前記ミッドケース111との間の樹脂層114が、前記ギャップ120の内部空間を前記ミッドケース111の内部空間から遮断する。前記硬質ポット部113と類似に、前記樹脂層114も、一般に、キャスティング方式で液状ポリウレタン樹脂のような液状ポリマーを硬化させることによって形成される。
【0016】
しかしながら、前記樹脂層114の形成のためのキャスティング工程は、相対的に長い工程時間がかかるため、加湿器100の生産性を低下させる問題があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は、上述したような問題を解決するために案出されたもので、キャスティング工程を用いた樹脂層の形成によって加湿器の生産性が低下することを防止できる燃料電池用加湿器を提供するためのものである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
前記のような課題を解決するために、本発明は次のような構成を含むことができる。
【0019】
本発明は、燃料電池スタックから排出された湿潤気体を用いて、外部から供給された乾燥気体を加湿するための加湿モジュール、及び前記加湿モジュールの一端に結合した第1キャップを含むことができる。前記加湿モジュールは、両端が開放しているミッドケース(mid-case)、及び前記ミッドケース内に配置され、多数の中空糸膜を含む少なくとも一つのカートリッジ(Cartridge)を含むことができる。前記カートリッジは、両端が開放しており、前記中空糸膜を収容するインナーケース(Inner Case)、及び前記中空糸膜の一端をポッティングする第1ポット層を含むことができる。
【0020】
本発明の第1実施例による燃料電池用加湿器は、前記加湿モジュールが、前記第1キャップが前記中空糸膜のみと流体連通するように機械的組立によって前記加湿モジュールの一端に気密に結合した(Airtightly coupled)第1パッキング部材、前記第1パッキング部材と前記第1ポット層との間を密閉させる第1シーリング部、及び前記第1シーリング部の遊動可能距離を制限するように前記第1パッキング部材に結合した第1遮断部、を含み、前記第1シーリング部は、前記第1パッキング部材を基準にして、前記第1パッキング部材と前記第1キャップとの間の第1外部空間及び前記第1外部空間の反対側に配置された内部空間のうちの少なくとも一方に配置されることができる。
【0021】
本発明の第2実施例による燃料電池用加湿器は、前記第1キャップが前記中空糸膜のみと流体連通するように機械的組立によって前記加湿モジュールの一端に気密に結合した(Airtightly coupled)第1パッキング部材、前記第1パッキング部材を基準にして、前記ミッドケース側に配置された内部空間で前記第1パッキング部材と前記カートリッジとの間を密閉させる第1シーラントを含むことができる。前記第1パッキング部材は、前記第1シーラントを収容するための第1内部溝、前記第1内部溝の一側に配置された第1遮断部材、及び前記第1内部溝の他側に配置された第1区画部材を含み、前記第1遮断部材は前記内部空間側に前記第1内部溝よりも長く突出し、前記第1シーラントは前記第1内部溝に位置して前記第1遮断部材と前記第1ポット層との間を密閉させることができる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、次のような効果を図ることができる。
【0023】
本発明は、キャップの内部空間とミッドケースの内部空間を密閉させるためのキャスティング工程が省略可能なように具現される。したがって、本発明は、生産のための工程時間の短縮によって生産性を増大させることができる。
【0024】
本発明は、キャスティング工程を省略することにより、カートリッジの周辺に形成され得る隙間を密閉させることで、乾燥気体と湿潤気体とが直接的に混合されることを防止するための密閉力を強化することができる。したがって、本発明は乾燥気体を加湿する加湿工程の安全性を向上させることができる。
【0025】
本発明は、シーラントに突出構造を具現することで、シーラントによる密閉面積をもっと確保することができる。よって、本発明は、シーラントによる密閉力をもっと強化することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】通常の燃料電池用加湿器の概略分解斜視図である。
【0027】
【
図2】本発明に係る燃料電池用加湿器の概略分解斜視図である。
【0028】
【
図3】本発明に係る燃料電池用加湿器を
図2のI-I線を基準にして示す概略分解断面図である。
【0029】
【
図4】本発明に係る燃料電池用加湿器を
図2のI-I線を基準にして示す概略結合断面図である。
【0030】
【
図5】
図4のA部を拡大して示す概略断面図である。
【
図6】
図4のA部を拡大して示す概略断面図である。
【
図7】
図4のA部を拡大して示す概略断面図である。
【0031】
【
図8】
図2のI-I線を基準に示す部分側断面図である。
【0032】
【
図9】本発明の補強材を説明するために
図4のA部を拡大して示す概略断面図である。
【0033】
【
図10】本発明に係る燃料電池用加湿器においてミッドケースに2個のカートリッジが結合する実施例を示す概略分解斜視図である。
【0034】
【
図11】本発明に係る燃料電池用加湿器においてミッドケースに3個のカートリッジが結合する実施例を示す概略分解斜視図である。
【0035】
【
図12】本発明に係る燃料電池用加湿器を
図2のI-I線を基準に示す概略分解断面図である。
【0036】
【
図13】本発明に係る燃料電池用加湿器を
図2のI-I線を基準に示す概略結合断面図である。
【0037】
【0038】
【
図15】
図2のI-I線を基準に、第1パッキング部材、カートリッジ、及び第1シーラントが結合する前の形態を示す部分分解断面図である。
【0039】
【
図16】本発明に係る燃料電池用加湿器において第1パッキング部材がミッドケースに結合する前の形態を示す概略断面図である。
【0040】
【
図17】第1パッキング部材がカートリッジに結合した形態を示す概略断面図である。
【
図18】第1パッキング部材がカートリッジに結合した形態を示す概略断面図である。
【0041】
【
図19】本発明に係る燃料電池用加湿器においてミッドケースに2個のカートリッジが結合する実施例を示す概略分解斜視図である。
【0042】
【
図20】本発明に係る燃料電池用加湿器においてミッドケースに3個のカートリッジが結合する実施例を示す概略分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
以下では、本発明に係る燃料電池用加湿器の実施例を、添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0044】
図2~
図4、
図10及び
図11を参照すると、本発明に係る燃料電池用加湿器1は、燃料電池スタック(図示せず)から排出された湿潤気体を用いて、外部から供給された乾燥気体を加湿するためのものである。乾燥気体は、燃料ガス又は空気であってもよい。乾燥気体は湿潤気体によって加湿された後、前記燃料電池スタックに供給されることができる。本発明に係る燃料電池用加湿器1は、乾燥気体の加湿のための加湿モジュール2、及び前記加湿モジュール2の一端に結合している第1キャップ3を含む。前記加湿モジュール2は、複数の中空糸膜221が結合しているカートリッジ(Cartridge)22、前記カートリッジ22が結合しているミッドケース(Mid-case)21、及び前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間に配置され、前記カートリッジ22と前記ミッドケース21間を密閉させる第1パッキング部材23を含む。前記第1パッキング部材23は、キャスティング(casting)工程無しで、結合によって前記カートリッジ22と前記ミッドケース21間を密閉させることができる。これにより、前記第1パッキング部材23は、前記第1キャップ3の内部空間ISと前記ミッドケース21の内部空間ISを密閉させることができる。したがって、本発明に係る燃料電池用加湿器1は、相対的に長い工程時間がかかるキャスティング工程が省略できるので、生産のための工程時間の短縮によって生産性を増大させることができる。
【0045】
以下では、前記加湿モジュール2及び前記第1キャップ3について、添付の図面を参照して具体的に説明する。
【0046】
図2~
図4、
図10及び
図11を参照すると、前記加湿モジュール2は、外部から供給された気体を加湿するものである。前記加湿モジュール2は燃料電池スタックから排出された湿潤気体を用いて、外部から供給された乾燥気体を加湿することができる。前記加湿モジュール2の一端には前記第1キャップ3が結合することができる。前記加湿モジュール2の他端には第2キャップ4が結合することができる。前記第1キャップ3は、乾燥気体を前記加湿モジュール2に伝達することができる。この場合、前記第2キャップ4は、前記加湿モジュール2で湿潤気体によって加湿された乾燥気体を、前記燃料電池スタックに伝達することができる。前記第1キャップ3は湿潤気体を前記加湿モジュール2に伝達することができる。この場合、前記第2キャップ4は前記加湿モジュール2で乾燥気体を加湿した後の湿潤気体を外部に排出することができる。
【0047】
前記加湿モジュール2は、前記カートリッジ22、前記ミッドケース21、及び前記第1パッキング部材23を含むことができる。
【0048】
前記カートリッジ22は、前記中空糸膜221を複数個含む。前記中空糸膜221は、前記カートリッジ22として具現され、モジュール化することができる。これにより、前記カートリッジ22を前記ミッドケース21に結合させる工程により、前記中空糸膜221は前記ミッドケース21の内部に設けられることができる。したがって、本発明に係る燃料電池用加湿器1は、前記中空糸膜221に対する設置作業、分離作業、及び取替作業の容易性を向上させることができる。前記カートリッジ22は、前記中空糸膜221を収容するインナーケース(Inner case)222を含むことができる。前記中空糸膜221は、前記インナーケース222の内部に配置されてモジュール化することができる。前記中空糸膜221は、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、スルホン化ポリスルホン樹脂、ポリビニリデンフルオリド(PVDF)樹脂、ポリアクリロニトリル(PAN)樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエステルイミド樹脂、又はこれらのうち2以上の混合物で形成された高分子膜を含むことができる。
【0049】
前記カートリッジ22は、第1ポット層223、及び第2ポット層224を含むことができる。前記第1ポット層223及び第2ポット層224は、前記多数の中空糸膜221の末端部がポッティングして、前記インナーケース222の開口を閉鎖させるものである。前記多数の中空糸膜221の一側が前記第1ポット層223によって固定され、前記多数の中空糸膜221の他側が前記第2ポット層224によって固定されることができる。前記第1ポット層223及び第2ポット層224は、キャスティング工程で液状ポリウレタン樹脂のような液状樹脂を硬化させることによって形成されることができる。前記第1ポット層223及び第2ポット層224は前記多数の中空糸膜221の末端部と前記インナーケース222とを固定させることもできる。
【0050】
前記第1ポット層223及び第2ポット層224は前記多数の中空糸膜221の中空を塞げないように形成されることができる。これにより、外部から供給された乾燥気体または湿潤気体は前記第1ポット層223及び第2ポット層224との干渉なしに前記中空糸膜221の中空に供給されることができ、前記第1ポット層223及び第2ポット層224との干渉なしに前記中空糸膜221の中空から流出することができる。
【0051】
前記カートリッジ22は、前記インナーケース222に形成された流入孔(図示せず)及び流出孔(図示せず)を含むことができる。前記流入孔は湿潤気体または乾燥気体を前記インナーケース222の内部に流入させるためのものである。前記流入孔は前記インナーケース222を貫通して形成されることができる。前記流出孔は湿潤気体または乾燥気体を前記インナーケース222の内部から外部に流出させることができる。
【0052】
前記ミッドケース21は前記カートリッジ22が結合したものである。前記ミッドケース21は、内部に前記カートリッジ22を収容するための収容孔211を含むことができる。前記収容孔211は前記ミッドケース21の内部に配置されることができる。前記ミッドケース21の内面と前記カートリッジ22の外面との間に空間が形成されるように、前記カートリッジ22は前記収容孔211に挿入されることにより前記ミッドケース21の内部に配置されることができる。
【0053】
前記ミッドケース21の一側には流入口212及び流出口213が形成されることができる。
【0054】
前記流入口212は、前記ミッドケース21の内部に湿潤気体または乾燥気体を流入させることができる。前記流出口213は、前記ミッドケース21の内部から湿潤気体または乾燥気体を流出させることができる。前記流入口212、前記流出口213、及び前記ミッドケース21は一体に形成されることができる。
【0055】
前記流入口212及び前記流出口213を通して湿潤気体が遊動する場合、湿潤気体は前記流入口212を通して前記ミッドケース21の内面と前記インナーケース222の外面との間に供給され、前記流入孔を通して前記インナーケース222の内部に供給されて前記中空糸膜221の外表面と接触することができる。この過程で、湿潤気体に含有されていた水分が前記中空糸膜221を透過することで、前記中空糸膜221の中空に沿って流れる乾燥気体を加湿することができる。加湿された乾燥気体は前記中空糸膜221から流出した後、前記第2キャップ4を通して前記燃料電池スタックに供給されることができる。乾燥気体を加湿した後の湿潤気体は前記流出孔を通して前記インナーケース222の外面と前記ミッドケース21の内面との間に流出し、前記流出口213を通して前記ミッドケース21の外部に流出することができる。前記流入口212は前記燃料電池スタックに連結されて湿潤気体を受けることができる。この場合、湿潤気体は前記燃料電池スタックから排出される排ガス(Off-gas)であり得る。
【0056】
前記流入口212及び前記流出口213を通して乾燥気体が遊動する場合、乾燥気体は前記流入口212を通して前記ミッドケース21の内面と前記インナーケース222の外面との間に供給され、前記流入孔を通して前記インナーケース222の内部に供給されて前記中空糸膜221の外表面と接触することができる。この過程で、湿潤気体に含有されていた水分が前記中空糸膜221を透過することで、前記インナーケース222の内部に流入された乾燥気体を加湿することができる。加湿された乾燥気体は、前記流出孔を通して前記インナーケース222の外面と前記ミッドケース21の内面との間に流出し、前記流出口213を通して前記ミッドケース21の外部に流出した後、前記燃料電池スタックに供給されることができる。乾燥気体を加湿した後の湿潤気体は前記中空糸膜221から流出した後、前記第2キャップ4を通して外部に排出されることができる。前記第1キャップ3は前記燃料電池スタックに連結され、湿潤気体を受けることができる。この場合、湿潤気体は前記燃料電池スタックから排出される排ガス(Off-gas)であり得る。
【0057】
図2~
図20を参照すると、前記第1パッキング部材23は前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間を密閉させるものである。前記第1パッキング部材23は乾燥気体と湿潤気体が直接的に混合されることを防止することができる。前記第1パッキング部材23は前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間に配置されることができる。この場合、前記カートリッジ22は前記第1パッキング部材23に形成された第1通過孔231に挿入されることができる。前記第1パッキング部材23は前記カートリッジ22と密着することで、前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間を密閉することができる。この場合、前記カートリッジ22のサイズは前記第1通過孔231より大きく形成されることができる。これにより、前記カートリッジ22は前記第1通過孔231に締まりばめ方式で挿入されることができる。前記第1パッキング部材23は弾性変形(Elastic Deformation)可能な素材から形成されることができる。例えば、前記第1パッキング部材23はゴム類から形成されることができる。前記第1パッキング部材23は、前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間を密閉するように、枠形に形成されることができるが、必ずしもこれに限定されず、前記第1パッキング部材23が前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間を密閉することができれば、他の形態にも形成されることができる。
【0058】
ここで、本発明に係る燃料電池用加湿器1は、前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間を密閉する構造に対するさまざまな実施例を含むことができる。以下では、前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間を密閉する構造の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。
【0059】
【0060】
<第1実施例による燃料電池用加湿器>
【0061】
図2~
図11を参照すると、第1実施例による燃料電池用加湿器1は、第1シーリング部240、及び第1遮断部260を含むことができる。
【0062】
前記第1シーリング部240は前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させるものである。前記シーリング部240は、前記第1パッキング部材23を基準にして、前記第1パッキング部材23と前記第1キャップ3との間の第1外部空間OS及び前記第1外部空間OSの反対側に配置された内部空間ISのうちの少なくとも一方に配置されることができる。
【0063】
例えば、
図5のように、前記第1シーリング部240は前記第1外部空間OSに配置され、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させることができる。例えば、
図6のように、前記第1シーリング部240は前記内部空間ISに配置され、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させることができる。前記第1シーリング部240は前記外部空間OS及び前記内部空間ISの両方に配置されることで、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を前記外部空間OS及び前記内部空間ISでそれぞれ密閉させることもできる。
【0064】
したがって、第1実施例による燃料電池用加湿器1は、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との組立構造によって前記第1キャップ3が前記中空糸膜221のみと流体連通するように前記第1キャップ3と前記第1ポット層223との間を密閉させる構造の製造容易性を向上させることに加えて、前記第1シーリング部240によって前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間に形成される隙間を通して流体が移動することを防止することで、前記第1キャップ3と前記第1ポット層223との間を密閉させる構造の気密性を向上させることができる。前記シーリング部240は、液状ポリウレタン樹脂、液状シリコン樹脂、液状エポキシ樹脂、液状エラストマー樹脂、及びその組合せからなる群から選択された液状樹脂であり、前記第1パッキング部材23に塗布された後、前記第1パッキング部材23が前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間に配置されると、硬化して第1ポット層223と前記第1パッキング部材23との間を密閉することができる。前記シーリング部240は、前記第1パッキング部材23が前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間に配置された後、前記第1ポット層223と前記第1パッキング部材23との間の隙間を詰めるように塗布されて硬化することで、前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間を密閉することもできる。
【0065】
図5及び
図7を参照すると、前記第1シーリング部240が前記第1外部空間OSに配置されるように具現される場合、前記第1シーリング部240は前記第1外部シーラント24を含むことができる。
【0066】
前記第1外部シーラント24は前記第1外部空間OSで前記第1ポット層223と前記第1パッキング部材23との間を密閉させるものである。前記第1外部シーラント24は前記外部空間OSで前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させることができる。前記第1外部シーラント24は、前記第1パッキング部材23を基準に、前記第1外部空間OSに向かうように配置されることができる。前記第1外部シーラント24は、前記カートリッジ22が前記第1通過孔231に挿入されるのに伴い、前記第1ポット層223と前記第1パッキング部材23との間に形成される隙間に塗布された後、硬化することができる。よって、前記第1外部シーラント24は前記第1外部空間OSで前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間に形成された隙間を密閉することで、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間で乾燥気体と湿潤気体とが直接的に混合されることを防止することができる。前記第1外部シーラント24は、液状ポリウレタン樹脂、液状シリコン樹脂、液状エポキシ樹脂、液状エラストマー樹脂、及びその組合せからなる群から選択された液状樹脂であり、前記第1パッキング部材23に塗布された後、前記第1パッキング部材23が前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間に配置されると、硬化して前記第1外部空間OSで第1ポット層223と前記第1パッキング部材23との間を密閉することができる。前記第1外部シーラント24は、前記第1パッキング部材23が前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間に配置された後、前記第1ポット層223と前記第1パッキング部材23との間の隙間を詰めるように塗布されて硬化することで、前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間を密閉することもできる。
【0067】
図6及び
図7を参照すると、前記第1シーリング部240が前記内部空間ISに配置されるように具現される場合、前記第1シーリング部240は前記第1内部シーラント25を含むことができる。
【0068】
前記第1内部シーラント25は前記内部空間ISで前記第1ポット層223と前記第1パッキング部材23との間を密閉させるものである。前記第1内部シーラント25は、前記第1パッキング部材23を基準にして、前記第1外部空間OSの反対側に配置された内部空間ISで前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させるものである。前記第1内部シーラント25は、前記第1パッキング部材23を基準に、前記ミッドケース21の内部に向かうように配置されることができる。前記第1内部シーラント25は、前記カートリッジ22が前記第1通過孔231に挿入されるのに伴い、前記第1ポット層223と前記第1パッキング部材23との間に形成される隙間に塗布された後、硬化することができる。よって、前記第1内部シーラント25は前記内部空間ISで前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間に形成された隙間を密閉することで、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間で乾燥気体と湿潤気体とが直接的に混合されることを防止することができる。前記第1内部シーラント25は、液状ポリウレタン樹脂、液状シリコン樹脂、液状エポキシ樹脂、液状エラストマー樹脂、及びその組合せからなる群から選択された液状樹脂であり、前記第1パッキング部材23に塗布された後、前記第1パッキング部材23が前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間に配置されると、硬化して前記内部空間ISで前記カートリッジ22と前記第1パッキング部材23との間を密閉することができる。前記第1内部シーラント25は、前記第1パッキング部材23が前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間に配置された後、前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間の隙間を詰めるように塗布されて硬化することで、前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間を密閉することもできる。
【0069】
図5~
図7を参照すると、前記第1シーリング部240が前記第1外部空間OS及び前記内部空間ISの両方に配置されるように具現される場合、前記第1シーリング部240は前記第1外部シーラント24及び前記第1内部シーラント25の両者を含むこともできる。したがって、第1実施例による燃料電池用加湿器1は次のような作用効果を図ることができる。
【0070】
第一、第1実施例による燃料電池用加湿器1は、第1パッキング部材23を用いて前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間を密閉させることに加えて、シーラントを用いて前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させることで、前記第1パッキング部材23と前記カートリッジ22との間の密閉力を強化することができる。
【0071】
第二、前記第1外部シーラント24が前記第1外部空間OSで前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉することに加えて、前記第1内部シーラント25が前記内部空間ISで前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉するので、シーラントによる二重密閉構造を具現することができる。したがって、第1実施例による燃料電池用加湿器1は、シーラントによって前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間の密閉面積を増大させることができるので、前記第1パッキング部材23と前記カートリッジ22との間の密閉力をもっと強化することができる。
【0072】
第三、前記第1外部シーラント24によって、前記第1外部空間OSから前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間に形成された空間に気体が流入することを防止するとともに、前記第1内部シーラント25によって、前記内部空間ISから前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間に形成された空間に気体が流入することを防止することができる。これにより、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間に浸透した気体によって前記第1パッキング部材23が前記第1ポット層223から分離される方向に力を受けることを防止することができる。よって、第1実施例による燃料電池用加湿器1は、前記第1パッキング部材23と前記カートリッジ22との密着力が低下することを防止することができる。
【0073】
第四、前記第1外部シーラント24及び前記第1内部シーラント25は液状として塗布されることにより、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間の隙間の形態やサイズにかかわらず、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させることができる。したがって、前記第1パッキング部材23及び前記カートリッジ22を密閉させるための作業において前記第1パッキング部材23及び前記カートリッジ22の形態に対する対応力を向上させることができる。
【0074】
図2~
図6を参照すると、前記加湿モジュール2は第1遮断部260を含むことができる。
【0075】
前記第1遮断部260は、前記第1シーリング部240の遊動可能距離を制限するように、前記第1パッキング部材23に結合したものである。前記第1遮断部260は、前記第1シーリング部240を基準に、前記第1ポット層223の反対側に位置するように、前記第1パッキング部材23に結合することができる。これにより、前記第1遮断部260は、前記第1シーリング部240が液状として塗布された後に硬化する過程で前記第1ポット層223によって押圧されるか、または前記第1シーリング部240の自重によって前記第1ポット層223から遠ざかる方向に遊動することを防止することで、前記第1シーリング部240による密閉力が低下することを防止することができる。
【0076】
図7を参照すると、前記第1遮断部260は、第1外部遮断部26、及び第1内部遮断部27を含むことができる。
【0077】
前記第1外部遮断部26は前記第1外部シーラント24の遊動可能距離を制限するためのものである。前記第1外部遮断部26は前記第1パッキング部材23に結合することができる。前記第1内部遮断部27は前記第1内部シーラント25の遊動可能距離を制限するためのものである。前記第1内部遮断部27は前記第1パッキング部材23に結合することができる。前記第1内部遮断部27は前記第1外部遮断部26から離隔した位置で前記第1パッキング部材23に結合することができる。例えば、前記第1外部遮断部26は前記第1パッキング部材23において前記第1キャップ3に向かう側に配置された面に結合し、前記第1内部遮断部27は、前記第1パッキング部材23を基準に、前記内部空間ISに向かう側に配置された面に結合することができる。前記第1内部遮断部27は複数形成されることができる。この場合、前記第1内部遮断部27は前記第1軸方向(X軸方向)に沿って離隔して配置されることができる。
【0078】
前記第1パッキング部材23は、前記第1外部シーラント24を収容するための第1外部溝232、及び前記第1内部シーラント25を収容するための第1内部溝233を含むことができる。
【0079】
前記第1外部溝232は前記第1外部遮断部26と前記第1ポット層223との間に配置されることができる。前記第1外部シーラント24は前記第1外部溝232に収容されるように塗布された後に硬化することができる。前記第1外部シーラント24は前記第1外部溝232に収容されることにより、前記第1外部遮断部26と前記第1ポット層223との間に位置することができる。このように、前記第1外部シーラント24は前記第1外部溝232に沿って塗布されて硬化することで、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させることができる。前記第1外部遮断部26は、前記第1外部溝232に収容された前記第1外部シーラント24の遊動可能距離を制限することができる。前記第1外部遮断部26は前記第1パッキング部材23から突出するように前記第1パッキング部材23に結合することができる。これにより、前記第1外部溝232に収容された前記第1外部シーラント24の遊動は前記第1外部遮断部26によって制限することができる。
【0080】
前記第1内部溝233は前記第1内部遮断部27と前記第1ポット層223との間に配置されることができる。前記第1内部シーラント25は前記第1内部溝233に収容されるように塗布された後に硬化することができる。前記第1内部シーラント25は前記第1内部溝233に収容されることにより、前記第1内部遮断部27と前記第1ポット層223との間に位置することができる。これにより、前記第1内部遮断部27は前記第1内部溝233に収容されて硬化することで、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させることができる。前記第1内部遮断部27は前記第1内部溝233に収容された前記第1内部シーラント25の遊動可能距離を制限することができる。前記第1内部遮断部27は前記第1パッキング部材23から突出するように前記第1パッキング部材23に結合することができる。これにより、前記第1内部溝233に収容された前記第1内部シーラント25の遊動は前記第1内部遮断部27によって制限することができる。
【0081】
したがって、第1実施例による燃料電池用加湿器1は次のような作用効果を図ることができる。
【0082】
第一、第1外部溝232は前記第1外部シーラント24が塗布される経路をガイドし、前記第1内部溝233は前記第1内部シーラント25が塗布される経路をガイドすることで、前記第1外部シーラント24及び前記第1内部シーラント25の塗布作業の容易性及び正確性を向上させることができる。
【0083】
第二、前記第1外部溝232及び前記第1内部溝233はそれぞれ前記第1外部シーラント24及び前記第1内部シーラント25を収容することで、前記第1外部シーラント24及び前記第1内部シーラント25が硬化する前に塗布位置を脱して遊動することを制限することができる。これにより、第1外部シーラント24及び前記第1内部シーラント25が塗布位置を脱することによって前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させるシーラントの比が低下する程度を減らすことができる。したがって、本発明に係る燃料電池用加湿器1は、シーラントによる密閉作業の正確性をもっと向上させ、シーラントによる密閉効率を増大させることで、シーラントによる密閉作業に投入されるコストを低めることができる。
【0084】
前記第1外部溝232及び前記第1内部溝233は半球形に形成されることができるが、必ずしもこれに限定されず、前記第1外部シーラント24及び前記第1内部シーラント25を収容することができれば、他の形態に形成されることができる。前記第1外部溝232及び前記第1内部溝233は前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223とが交わる境界に沿って閉曲線形に形成されることができる。
【0085】
図2~
図4及び
図7を参照すると、前記第1外部遮断部26は前記第1外部溝232に収容された前記第1外部シーラント24の遊動可能距離を制限するためのものである。前記第1外部遮断部26は前記第1パッキング部材23から突出するように前記第1パッキング部材23に結合することができる。これにより、前記第1外部溝232に収容された前記第1外部シーラント24の遊動は前記第1外部遮断部26によって制限することができる。よって、第1実施例による燃料電池用加湿器1は、前記第1外部溝232に加えて、前記第1外部遮断部26を用いて前記第1外部シーラント24の遊動を制限することで、シーラント塗布作業の正確性をもっと向上させ、第1外部シーラント24によって密閉する作業の安全性をもっと向上させることができる。
【0086】
前記第1外部遮断部26は、第1外部遮断部材261、及び第1外部区画部材262を含むことができる。
【0087】
前記第1外部遮断部材261は前記第1外部溝232に収容された前記第1外部シーラント24が遊動することを制限するためのものである。前記第1パッキング部材23から前記第1外部空間OSに向かって突設されることができる。前記第1外部遮断部材261は前記第1外部溝232を取り囲むように配置されることができる。この場合、前記第1外部シーラント24は前記第1外部遮断部材261と前記第1ポット層223との間に配置されることができる。これにより、前記第1外部溝232に収容された前記第1外部シーラント24が前記第1ポット層223に向かう方向の反対方向に遊動することを制限することができる。
【0088】
前記第1外部区画部材262は前記第1外部空間OSに存在する前記第1外部シーラント24の損失量を減らすためのものである。前記第1外部区画部材262は前記第1パッキング部材23から前記第1ポット層223に向かって突設されることができる。前記第1外部区画部材262によって、前記第1外部空間OSに配置された前記第1外部シーラント24が前記内部空間ISで遊動することを制限することができる。これにより、前記第1外部空間OSが前記第1外部シーラント24の損失量を減らすことができる。よって、第1実施例による燃料電池用加湿器1は前記第1外部空間OSで前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させる前記第1外部シーラント24の量を増大させることができるので、前記第1外部空間OSで前記第1外部シーラント24による密閉力をもっと強化させることができる。
【0089】
また、前記第1外部区画部材262は、前記第1パッキング部材23が前記第1ポット層223側に密着すると、前記第1ポット層223を弾性的に圧迫することができる。これにより、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間の密閉力をもっと強化させることができる。
【0090】
前記第1内部遮断部27は前記第1内部溝233に収容された前記第1内部シーラント25の遊動可能距離を制限するためのものである。前記第1内部遮断部27は前記第1パッキング部材23から突出するように前記第1パッキング部材23に結合することができる。これにより、前記第1内部溝233に収容された前記第1内部シーラント25の遊動は前記第1外部遮断部26によって制限することができる。
【0091】
したがって、第1実施例による燃料電池用加湿器1は、前記第1内部溝233に加えて、前記第1内部遮断部27を用いて前記第1内部シーラント25の遊動を制限することで、シーラント塗布作業の正確性をもっと向上させ、第1内部シーラント25によって密閉する作業の安全性をもっと向上させることができる。
【0092】
図2~
図4及び
図7を参照すると、前記第1内部遮断部27は、内部遮断部材271、及び内部区画部材272を含むことができる。
【0093】
前記内部遮断部材271は前記第1内部溝233に収容された前記第1内部シーラント25の遊動可能距離を制限するためのものである。前記内部遮断部材271は前記第1パッキング部材23から突設されることができる。前記内部遮断部材271は前記第1内部溝233を取り囲むように配置されることができる。この場合、前記第1内部シーラント25は前記内部遮断部材271と前記第1ポット層223との間に配置されることができる。これにより、前記第1内部溝233に収容された前記第1内部シーラント25が前記第1ポット層223に向かう方向の反対方向に遊動することを制限することができる。
【0094】
前記内部区画部材272は前記内部空間ISに存在する前記第1内部シーラント25の損失量を減らすためのものである。前記内部区画部材272は前記第1パッキング部材23から前記第1ポット層223に向かって突設されることができる。前記内部空間ISに配置された前記第1内部シーラント25が前記内部区画部材272によって前記内部空間ISから前記第1外部空間OSに遊動することを制限することができる。これにより、前記内部空間ISが前記第1内部シーラント25の損失量を減らすことができる。よって、第1実施例による燃料電池用加湿器1は前記内部空間ISで前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させる前記第1内部シーラント25の量を増大させることができるので、前記内部空間ISでの前記第1内部シーラント25の密閉力をもっと強化させることができる。
【0095】
図7及び
図9を参照すると、前記加湿モジュール2は、前記第1パッキング部材23に結合する第1押圧羽28を含むことができる。前記第1押圧羽28は前記第1パッキング部材23から前記第1ポット層223に向かって突設されることができる。前記第1押圧羽28は前記第1ポット層223によって押圧されることによって弾性的に圧縮されることができる。前記第1押圧羽28が前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間に配置されることで、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間に形成された隙間を通して気体または液体が遊動することを制限することができる。これにより、第1実施例による燃料電池用加湿器1は、前記第1外部シーラント24及び前記第1内部シーラント25に加えて、前記第1押圧羽28が前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉することで、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間の密閉力をもっと強化することができる。
【0096】
前記第1押圧羽28は弾性変形(Elastic Deformation)可能な素材から形成されることができる。例えば、前記第1押圧羽28はゴム類から形成されることができる。
【0097】
図7~
図9を参照すると、前記ミッドケース21は、前記第1パッキング部材23の一端の少なくとも一部が挿入されて支持される支持溝214を含むことができる。前記第1パッキング部材23は、前記支持溝214に挿入された状態で前記ミッドケース21の一端の少なくとも一部を挿入させるための第1係合溝235を含むことができる。前記第1係合溝235は、前記ミッドケース21の少なくとも一部を挿入させることで、前記ミッドケース21と前記第1パッキング部材23との間に係合構造が具現されることができる。例えば、
図7のように、前記ミッドケース21が有する内側突出部(inner projection)215及び外側突出部(outer projection)216のうち前記ミッドケース21の内部空間ISにもっと近く配置された前記内側突出部215が前記第1係合溝235に挿入されることで、前記ミッドケース21と前記第1パッキング部材23との間に係合構造を具現することができる。具体的には、前記第1パッキング部材23の縁部に配置された突出部は前記支持溝214に挿入され、前記内側突出部215及び外側突出部216のうち前記内側突出部215が前記支持溝214に挿入されることができる。これにより、前記第1パッキング部材23及び前記ミッドケース21が前記第1軸方向(X軸方向)を基準に移動することを制限することができる。したがって、第1実施例による燃料電池用加湿器1は、前記第1パッキング部材23と前記ミッドケース21との間の結合力を増大させることで、前記第1パッキング部材23を用いて前記ミッドケース21と前記カートリッジ22との間の密閉力をもっと強化することができる。
【0098】
前記ミッドケース21は、前記第1パッキング部材23の外側面を支持するための支持部材217を含むことができる。前記支持部材217は前記外側突出部216において前記第1パッキング部材23の外側面と接触する部分に配置されることができる。前記第1パッキング部材23が圧力を受けることで、前記第1パッキング部材23の外側面が前記支持部材217によって支持されると、前記第1パッキング部材23が前記ミッドケース21側に圧縮されて前記ミッドケース21に密着することができる。これにより、第1実施例による燃料電池用加湿器1は、前記第1パッキング部材23と前記ミッドケース21との間の結合力をもっと増大させることで、前記第1パッキング部材23を用いて前記ミッドケース21と前記カートリッジ22との間の密閉力をもっと強化することができる。
【0099】
図9を参照すると、前記加湿モジュール2は、前記第1パッキング部材23の少なくとも一部に挿入されており、前記第1パッキング部材23の硬度より高い硬度を有する補強材5をさらに含むことができる。
【0100】
例えば、前記第1パッキング部材23は10~100ShoreAの第1硬度を有することができ、前記補強材は前記第1硬度より高い第2硬度を有することができる。
【0101】
図10を参照すると、第1実施例による燃料電池用加湿器1は、前記ミッドケース21に前記カートリッジ22が複数結合するように具現されることができる。この場合、前記ミッドケース21には前記カートリッジ22、22’の間に配置された隔壁部材(図示せず)を含むことができる。前記カートリッジ22、22’は前記隔壁部材の間に配置され、個別的に着脱可能に前記ミッドケース21に結合することができる。
【0102】
前記ミッドケース21に前記カートリッジ22が複数結合するように具現された場合、前記第1パッキング部材23は第1サブパッキング部材234を含むことができる。
【0103】
前記第1サブパッキング部材234は前記カートリッジ22、22’の間に配置されて前記カートリッジ22、22’の間を密閉させるものである。前記第1サブパッキング部材234は、前記カートリッジ22、22’の間を通して乾燥気体と湿潤気体とが直接的に混合されることを防止することができる。
【0104】
前記第1サブパッキング部材234は、乾燥気体及び湿潤気体のうちの少なくとも一つの圧力によって前記カートリッジ22、22’に密着することができる。したがって、第1実施例による燃料電池用加湿器1は、前記カートリッジ22、22’の間を通して乾燥気体と湿潤気体とが直接的に混合されることを防止するための密閉力を追加的な構成なしに具現することができるので、前記カートリッジ22、22’の間の密閉力を強化するためのコストを低めることができる。第1サブパッキング部材234は弾性変形(Elastic Deformation)可能な素材から形成されることができる。例えば、前記第1サブパッキング部材234はゴム類から形成されることができる。
【0105】
図2~
図10を参照すると、前記第2キャップ4は前記加湿モジュール2の他端に結合したものである。前記加湿モジュール2は、前記第2キャップ4が前記中空糸膜のみと流体連通するように機械的組立によって前記加湿モジュールの一端に気密に結合した(Airtightly coupled)第2パッキング部材23’を含むことができる。前記第2キャップ4と前記カートリッジ22との間の空間は第2パッキング部材23’によって密閉されることができる。前記第2パッキング部材23’は前記第1パッキング部材23とほぼ一致するように具現されるので、これについての具体的な説明は省略する。
【0106】
前記加湿モジュール2は、前記第2パッキング部材23’と前記第2ポット層224との間を密閉させる第2シーリング部、前記第2パッキング部材23’に結合した第2遮断部、及び前記第2パッキング部材23’に結合した第2押圧羽を含むことができる。前記第2シーリング部、前記第2遮断部、及び前記第2押圧羽は前記第1シーリング部240、前記第1遮断部260、及び前記第1押圧羽28とほぼ一致するように具現されるので、これについての具体的な説明は省略する。前記ミッドケース21に前記カートリッジ22が複数結合した場合、前記第2パッキング部材23’は第2サブパッキング部材(図示せず)を含むことができる。前記第2サブパッキング部材も前記第1サブパッキング部材234とほぼ一致するように具現されるので、これについての具体的な説明は省略する。
【0107】
一方、
図10には前記ミッドケース21に2個のカートリッジ22が結合するものとして示されているが、これに限定されず、
図11に示すように、第1実施例による燃料電池用加湿器1は前記ミッドケース21に3個のカートリッジ21、21’、21”が結合するように具現されることもできる。このために、前記第1パッキング部材23は2個の前記第1サブパッキング部材234を含み、前記第2パッキング部材23’は2個の前記第2サブパッキング部材を含むことができる。図示されていないが、第1実施例による燃料電池用加湿器1は前記ミッドケース21に4個以上のカートリッジ22が結合するように具現されることもできる。この場合、前記ミッドケース21に結合したカートリッジ22の個数に対応するように前記第1サブパッキング部材234及び前記第2サブパッキング部材のそれぞれの個数が増加することができる。例えば、前記カートリッジ22の個数がN個になるように具現される場合、前記第1サブパッキング部材234及び前記第2サブパッキング部材はそれぞれN-1個から具現されることができる。
【0108】
【0109】
<第2実施例による燃料電池用加湿器>
【0110】
図2及び
図12~
図18を参照すると、第2実施例による燃料電池用加湿器1は、前記加湿モジュール2が第1シーラント6を含むように具現されることができる。
【0111】
前記第1シーラント6は、前記第1パッキング部材23を基準にして、前記ミッドケース21側に配置された内部空間ISで前記第1パッキング部材23と前記カートリッジ22との間を密閉させるものである。前記内部空間ISには前記収容孔211が位置することができる。前記第1シーラント6は前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉することで、前記第1パッキング部材23と前記カートリッジ22との間を密閉することができる。これを具体的に説明すると次のようである。
【0112】
まず、前記第1シーラント6は前記第1パッキング部材23に塗布される。前記第1シーラント6は前記第1通過孔231の周囲を取り囲むように前記第1パッキング部材23に塗布されることができる。
【0113】
次いで、前記第1シーラント6が塗布された前記第1パッキング部材23の第1通過孔231に前記カートリッジ22が挿入される。これにより、前記第1シーラント6は前記第1ポット層223と前記第1パッキング部材23との間に形成される隙間に位置することができる。よって、前記第1シーラント6は前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間に形成された隙間を密閉することで、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間で乾燥気体と湿潤気体とが直接的に混合されることを防止することができる。
【0114】
前記第1シーラント6は、液状ポリウレタン樹脂、液状シリコン樹脂、液状エポキシ樹脂、液状エラストマー樹脂、及びその組合せからなる群から選択された液状樹脂であり、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間に形成された隙間を詰めた後に硬化して前記カートリッジ22と前記第1パッキング部材23との間を密閉することができる。
【0115】
これにより、第2実施例による燃料電池用加湿器1は次のような作用効果を図ることができる。
【0116】
第一、前記第1シーラント6によって前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間の隙間を密閉させることで、前記第1パッキング部材23と前記カートリッジ22との間の密閉力を強化することができる。
【0117】
第二、前記第1シーラント6は液状として塗布されることにより、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間の隙間の形態やサイズにかかわらず、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させることができる。よって、前記第1パッキング部材23及び前記カートリッジ22を密閉させるための作業において前記第1パッキング部材23及び前記カートリッジ22の形態に対する対応力を向上させることができる。
【0118】
図2及び
図12~
図18を参照すると、前記第1パッキング部材23は、前記第1ポット層223と前記ミッドケース21との間に配置される第1パッキング本体230、前記第1シーラント6を収容するための第1内部溝233、前記第1内部溝233の一側に配置された第1遮断部材236、及び前記第1内部溝233の他側に配置された第1区画部材237を含むことができる。
【0119】
前記第1パッキング本体230は前記第1パッキング部材23の外形を成すものである。前記第1パッキング本体230はX軸方向の垂直方向に貫通されることによって前記第1通過孔231を形成することができる。前記第1パッキング本体230は、前記第1通過孔231に前記カートリッジ22を収容することで、前記ミッドケース21と前記第1ポット層223との間に配置されることができる。前記第1パッキング本体230が前記ミッドケース21と前記第1ポット層223との間で前記ミッドケース21及び前記第1ポット層223にそれぞれ密着することにより、前記第1パッキング本体230と前記第1キャップ3との間の空間を前記第1パッキング本体230と前記ミッドケース111との間の空間から遮断することができる。
【0120】
前記第1内部溝233は前記第1パッキング本体230において前記ミッドケース21に向かう面に配置されることができる。前記第1内部溝233は前記第1通過孔231の周囲を取り囲むように形成されることができる。前記第1シーラント6は前記第1内部溝233に収容されるように前記第1パッキング部材23に塗布されることができる。これにより、前記第1内部溝233は前記第1シーラント6の塗布経路をガイドする役割を果たすことで第1シーラント6の塗布作業の便宜性を向上させることができ、前記第1シーラント6が硬化する前まで遊動することを制限することで前記第1シーラント6の塗布作業の正確性を向上させることができる。
【0121】
前記第1遮断部材236は前記第1内部溝233に収容された前記第1シーラント6の遊動可能距離を制限するためのものである。前記第1遮断部材236は前記第1内部溝233の一側に配置されることができる。前記第1遮断部材236は前記第1内部溝233の一側で前記第1内部溝233を取り囲むように配置されることができる。前記第1内部溝233は前記第1遮断部材236と前記第1ポット層223との間に配置されることができる。前記第1遮断部材236は前記第1パッキング本体230から前記内部空間ISに突設されることができる。前記第1遮断部材236は前記内部空間IS側に前記第1内部溝233よりも長く突出することができる。前記第1シーラントは前記第1内部溝233に位置して前記第1遮断部材236と前記第1ポット層223との間を密閉させることができる。これにより、前記第1内部溝233に収容された前記第1シーラント6が前記第1遮断部材236側に遊動することを制限することができる。よって、第2実施例による燃料電池用加湿器1は、前記第1内部溝233に加えて、前記第1遮断部材236によって前記第1シーラント6の遊動を制限することができるので、前記第1シーラント6の塗布作業の正確性をもっと向上させることができる。
【0122】
前記第1区画部材237は前記第1内部溝233の他側に配置されることができる。前記第1内部溝233の他側は前記第1内部溝233を基準に前記第1内部溝233の一側の反対方向であり得る。前記第1区画部材237は前記第1内部溝233の他側で前記第1通過孔231を取り囲むように配置されることができる。これにより、前記第1内部溝233は前記第1遮断部材236と前記第1区画部材237との間に位置することができる。前記第1区画部材237は前記第1パッキング本体230から前記ミッドケース21側に突設されることができる。これにより、前記第1内部溝233に収容された前記第1シーラント6が前記第1区画部材237側に遊動することを制限することができる。
【0123】
前記第1シーラント6は、前記第1内部溝233に位置する第1シーラント本体61、及び前記第1シーラント本体61から突出して前記第1遮断部材236と前記第1ポット層223との間を密閉させる第1突出シーラント62を含むことができる。
【0124】
前記第1シーラント本体61は前記第1内部溝233で前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させるものである。前記第1シーラント本体61は前記第1シーラント6が前記第1内部溝233に塗布されて収容されることによって形成されることができる。前記第1シーラント本体61は前記第1内部溝233で前記第1パッキング部材23及び前記第1ポット層223にそれぞれ密着して前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させることができる。
【0125】
前記第1突出シーラント62は前記第1シーラント本体61から前記内部空間IS側に突出することで、前記第1遮断部材236と前記第1ポット層223との間に配置されることができる。この場合、前記第1遮断部材236は前記内部空間IS側に前記第1内部溝233よりも長く突出することができる。これにより、前記第1突出シーラント62の一側には前記第1遮断部材236が配置され、前記第1突出シーラント62の他側には前記第1ポット層223が配置されることで、前記第1ポット層223と第1遮断部材236との間を密閉することができる。前記第1突出シーラント62の他側は、前記第1突出シーラント62を基準に、前記第1突出シーラント62の一側の反対側を意味する。したがって、前記第1シーラント本体61によって前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させるとともに前記第1突出シーラント62によって前記第1遮断部材236と前記第1ポット層223との間を密閉させることができる。よって、第2実施例による燃料電池用加湿器1は、前記第1シーラント6が前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉させる面積を増大させることができるので、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間の密閉力を強化することができる。
【0126】
図13~
図18を参照すると、前記第1突出シーラント62は、前記第1シーラント6が前記第1内部溝233よりも大きい体積で塗布された後、前記第1ポット層223によって押圧されることによって形成されることができる。これを具体的に説明すると、次のようである。
【0127】
まず、
図16のように、前記第1シーラント6が前記第1内部溝233よりも大きい体積で塗布されると、前記第1シーラント6のうち前記第1内部溝233の体積を超える部分は前記第1内部溝233から突出する。
【0128】
次いで、
図16で矢印方向に沿って前記第1パッキング部材23が移動すると、前記第1ポット層223によって前記第1シーラント6が押圧されることにより、
図15のように、前記第1シーラント本体61から前記第1突出シーラント62が形成されることができる。
【0129】
図12~
図18を参照すると、前記第1ポット層223は、前記第1パッキング部材23側に突出した第1押圧部材2231を含むことができる。前記第1押圧部材2231は前記第1シーラント6を押圧するためのものである。
図16のように、前記第1シーラント6は、前記第1パッキング部材23が矢印方向に移動すると、前記第1押圧部材2231によって押圧されることにより、
図17のように形態が変形することができる。この場合、前記第1シーラント6は、前記第1押圧部材2231を収容するための第1収容溝63(
図15に図示)を含むことができる。前記第1収容溝63は、前記第1押圧部材2231によって前記第1シーラント6が押圧されることによって形成されることができる。前記第1シーラント本体61は、前記第1収容溝63に収容された前記第1押圧部材2231の一側と接触する第1本体接触部材611を含むことができる。前記第1シーラント本体61は前記第1内部溝233に収容された状態で、前記第1本体接触部材611によって前記第1押圧部材2231の一側と前記第1パッキング部材23との間を密閉することができる。前記第1押圧部材2231の一側は前記第1押圧部材2231において前記第1内部溝233に向かう側を意味する。前記第1突出シーラント62は、前記第1内部溝233に収容された前記第1押圧部材2231の他側と接触する第1突出接触部材621を含むことができる。前記第1突出シーラント62は前記第1突出接触部材621によって前記第1押圧部材2231の他側と前記第1遮断部材236との間を密閉することで、前記第1シーラント本体61に加えて、前記第1押圧部材2231と前記第1パッキング部材23との間を密閉することができる。前記第1押圧部材2231の他側は前記第1押圧部材2231において前記第1遮断部材236に向かう側を意味する。前記第1押圧部材2231の一側と前記第1押圧部材2231の他側とが成す角度は垂直であり得るが、必ずしもこれに限定されず、前記第1押圧部材2231の一側が前記第1シーラント本体61に接触し、前記第1押圧部材2241の他側が前記第1突出シーラント62に接触することができれば、他の角度になることもできる。
【0130】
図17及び
図18を参照すると、前記第1押圧部材2231は、前記第1区画部材237が弾性的に圧縮されることにより、前記第1内部溝233に挿入されることができる。例えば、
図17で、前記第1パッキング部材23に前記第1押圧部材2231側に追加的な圧力をかけることで、
図18のように、前記第1区画部材237が弾性的に圧縮されると、前記第1押圧部材2231は前記第1内部溝233(
図17及び
図18の点線部分)に挿入されることができる。これにより、前記第1押圧部材2231が前記第1内部溝233に挿入された体積の分だけ、前記第1内部溝233に収容された前記第1シーラント本体61を前記第1内部溝233から押し出すことにより、前記第1突出シーラント62の体積が増加することができる。これにより、前記第1突出シーラント62において前記第1押圧部材2231の他側と接する前記第1突出接触部材621の面積が増大することができる。よって、第2実施例による燃料電池用加湿器1は、前記第1シーラント6が前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉する面積を増大させることで、前記第1パッキング部材23と前記カートリッジ22との間の密閉力をもっと強化することができる。
【0131】
図14及び
図15を参照すると、前記加湿モジュール2は、前記第1パッキング部材23に結合する第1押圧羽28を含むことができる。前記第1押圧羽28は前記第1パッキング部材23から前記第1ポット層223に向かって突設されることができる。前記第1押圧羽28は前記第1ポット層223によって押圧されることによって弾性的に圧縮されることができる。前記第1押圧羽28が前記第1ポット層223に密着することにより、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間に形成された隙間で気体または液体が遊動することを制限することができる。これにより、第2実施例による燃料電池用加湿器1は、前記第1シーラント6に加えて、前記第1押圧羽28によって前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間を密閉することで、前記第1パッキング部材23と前記第1ポット層223との間の密閉力をもっと強化することができる。
【0132】
前記第1押圧羽28は弾性変形(Elastic Deformation)可能な素材から形成されることができる。例えば、前記第1押圧羽28はゴム類から形成されることができる。
【0133】
図14及び
図16を参照すると、前記ミッドケース21は、前記第1パッキング部材23の一端の少なくとも一部が挿入されて支持される支持溝214を含むことができる。前記第1パッキング部材23は、前記支持溝214に挿入された状態で前記ミッドケース21の一端の少なくとも一部が挿入されるための第1係合溝235を含むことができる。前記第1係合溝235は、前記ミッドケース21の少なくとも一部が挿入されることで、前記ミッドケース21と前記第1パッキング部材23との間に係合構造を具現することができる。
【0134】
例えば、
図14のように、前記ミッドケース21が有する内側突出部(inner projection)215及び外側突出部(outer projection)216)のうち前記ミッドケース21の内部空間ISにもっと近く配置された前記内側突出部215が前記第1係合溝235に挿入されることで、前記ミッドケース21と前記第1パッキング部材23との間に係合構造を具現することができる。具体的には、前記第1パッキング部材23の縁部に配置された突出部は前記支持溝214に挿入され、前記内側突出部215及び外側突出部216のうち前記内側突出部215が前記支持溝214に挿入されることができる。これにより、前記第1パッキング部材23及び前記ミッドケース21が前記第1軸方向(X軸方向)を基準に移動することを制限することができる。よって、第2実施例による燃料電池用加湿器1は前記第1パッキング部材23と前記ミッドケース21との間の結合力を増大させることで、前記第1パッキング部材23によって前記ミッドケース21と前記カートリッジ22との間の密閉力をもっと強化することができる。
【0135】
前記ミッドケース21は前記第1パッキング部材23の外側面を支持するための支持部材217を含むことができる。前記支持部材217は前記外側突出部216において前記第1パッキング部材23の外側面と接触する部分に配置されることができる。前記第1パッキング部材23が圧力を受けて前記第1パッキング部材23の外側面が前記支持部材217によって支持されると、前記第1パッキング部材23が前記ミッドケース21側に圧縮されて前記ミッドケース21に密着することができる。これにより、第2実施例による燃料電池用加湿器1は、前記第1パッキング部材23と前記ミッドケース21との間の結合力をもっと増大させることで、前記第1パッキング部材23によって前記ミッドケース21と前記カートリッジ22との間の密閉力をもっと強化することができる。
【0136】
図14を参照すると、前記加湿モジュール2は、前記第1パッキング部材23の少なくとも一部に挿入される補強材5をさらに含むことができる。前記補強材5は前記第1パッキング本体230の内部に配置されることができる。前記補強材5は前記第1パッキング部材23の硬度より高い硬度を有する。例えば、前記第1パッキング部材23は10~100ShoreAの第1硬度を有することができ、前記補強材は前記第1硬度より高い第2硬度を有することができる。これにより、前記第1パッキング部材23は前記補強材5によってもっと強い強度を具現することができる。
【0137】
図19を参照すると、第2実施例による燃料電池用加湿器1は、前記ミッドケース21に前記カートリッジ22が複数結合するように具現されることができる。この場合、前記ミッドケース21は、前記カートリッジ22、22’の間に配置された隔壁部材(図示せず)を含むことができる。前記カートリッジ22、22’は前記隔壁部材の間に配置され、個別的に着脱可能に前記ミッドケース21に結合することができる。
【0138】
前記ミッドケース21に前記カートリッジ22が複数結合するように具現された場合、前記第1パッキング部材23は第1サブパッキング部材234を含むことができる。
【0139】
前記第1サブパッキング部材234は前記カートリッジ22、22’の間に配置されて前記カートリッジ22、22’の間を密閉させるものである。前記第1サブパッキング部材234は、前記カートリッジ22、22’の間を通して乾燥気体と湿潤気体とが直接的に混合されることを防止することができる。
【0140】
前記第1サブパッキング部材234は乾燥気体及び湿潤気体のうちの少なくとも一つの圧力によって前記カートリッジ22、22’に密着することができる。よって、第2実施例による燃料電池用加湿器1は、前記カートリッジ22、22’の間を通して乾燥気体と湿潤気体とが直接的に混合されることを防止するための密閉力を追加的な構成なしに具現することができるので、前記カートリッジ22、22’の間の密閉力を強化するためのコストを低めることができる。第1サブパッキング部材234は弾性変形(Elastic Deformation)可能な素材から形成されることができる。例えば、前記第1サブパッキング部材234はゴム類から形成されることができる。
【0141】
図2及び
図12~
図20を参照すると、前記第2キャップ4は前記加湿モジュール2の他端に結合したものである。前記第2キャップ4と前記カートリッジ22との間の空間は、第2パッキング部材23’によって、前記カートリッジ22と前記ミッドケース21との間の空間に対して密閉されることができる。前記第2パッキング部材23’は前記第1パッキング部材23とほぼ一致するように具現されるので、これについての具体的な説明は省略する。
【0142】
前記加湿モジュール2は、前記第2パッキング部材23’と前記カートリッジ22との間を密閉させる第2シーラント6’(
図13に図示)、及び前記第2パッキング部材23’に結合した第2押圧羽(図示せず)を含むことができる。前記第2シーラント6’及び前記第2押圧羽は、前記第1シーラント6及び前記第1押圧羽28とほぼ一致するように具現されるので、これについての具体的な説明は省略する。
【0143】
前記ミッドケース21に前記カートリッジ22が複数結合した場合、前記第2パッキング部材23’は第2サブパッキング部材(図示せず)を含むことができる。前記第2サブパッキング部材は前記第1サブパッキング部材234とほぼ一致するように具現されるので、これについての具体的な説明は省略する。一方、
図19には前記ミッドケース21に2個のカートリッジ22が結合するものとして示されているが、これに限定されず、
図20に示すように、第2実施例による燃料電池用加湿器1は前記ミッドケース21に3個のカートリッジ21、21’、21”が結合するように具現されることもできる。このために、前記第1パッキング部材23は2個の第1サブパッキング部材234を含み、前記第2パッキング部材23’は2個の第2サブパッキング部材を含むことができる。図示されていないが、第2実施例による燃料電池用加湿器1は前記ミッドケース21に4個以上のカートリッジ22が結合するように具現されることもできる。この場合、前記ミッドケース21に結合したカートリッジ22の個数に対応して前記第1サブパッキング部材234及び前記第2サブパッキング部材のそれぞれの個数が増加することができる。例えば、前記カートリッジ22の個数がN個になるように具現される場合、前記第1サブパッキング部材234及び前記第2サブパッキング部材はそれぞれN-1個から具現されることができる。
【0144】
以上で説明した本発明は、前述した実施例及び添付の図面に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内で様々な置換、変形及び変更が可能であるということが、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者にとって明らかであろう。