(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-01
(45)【発行日】2024-10-09
(54)【発明の名称】光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置
(51)【国際特許分類】
G02B 7/04 20210101AFI20241002BHJP
G02B 7/02 20210101ALI20241002BHJP
G03B 15/00 20210101ALI20241002BHJP
G03B 30/00 20210101ALI20241002BHJP
H04N 23/50 20230101ALI20241002BHJP
H04N 23/57 20230101ALI20241002BHJP
【FI】
G02B7/04 D
G02B7/02 Z
G02B7/04 E
G03B15/00 V
G03B30/00
H04N23/50
H04N23/57
(21)【出願番号】P 2021138402
(22)【出願日】2021-08-26
【審査請求日】2024-02-27
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006220
【氏名又は名称】ミツミ電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大坂 智彦
(72)【発明者】
【氏名】遠田 洋平
【審査官】藏田 敦之
(56)【参考文献】
【文献】特開2009-216934(JP,A)
【文献】特開2006-292959(JP,A)
【文献】特開2011-017769(JP,A)
【文献】特開2006-098507(JP,A)
【文献】特開平10-260465(JP,A)
【文献】特開2007-041410(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02B 7/02 - 7/16
G03B 15/00
G03B 30/00
H04N 23/50 - 23/57
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学素子を駆動する光学素子駆動装置であって、
前記光学素子の外周を囲んで前記光学素子を保持可能な開口部を有する保持部と、
前記保持部を内側に収容する収容部と、
前記収容部の内側において、周方向の少なくとも3箇所に分散した位置で前記保持部と当接する複数の当接部を有し、前記複数の当接部により前記保持部を前記開口部の内側に向かう方向に押圧しながら前記保持部を前記光学素子の光軸方向に移動可能に支持する支持部と、
を備え、
前記支持部は、前記複数の当接部に夫々対応して複数設けられ、少なくとも1つの前記支持部は、前記内側に向かう方向への付勢力を前記当接部に付与する弾性部材を有し、
前記弾性部材は、
前記光軸方向に延在し、内部に配置される前記当接部が前記光軸方向に移動可能な溝部を有し、前記溝部は、前記当接部に当接して前記当接部に前記付勢力を付与する、
光学素子駆動装置。
【請求項2】
前記支持部は、前記複数の当接部により前記開口部の内側に位置する一点に向かう方向に押圧する、
請求項1に記載の光学素子駆動装置。
【請求項3】
前記支持部は夫々、前記保持部の外側で前記光軸方向に延在する第1溝部と、前記収容部の内側で前記光軸方向に延在し、前記溝部を含む第2溝部とを有し、
前記第1溝部と前記第2溝部とは、前記当接部を挟持するよう互いに対向して設けられる、
請求項1又は2に記載の光学素子駆動装置。
【請求項4】
前記第1溝部は、前記保持部の外側に取り付けられた第1レール部材により構成され、
前記第2溝部は、前記収容部の内側に取り付けられた第2レール部材により構成され、
前記第1レール部材及び前記第2レール部材は、前記保持部及び前記収容部より硬質な材料からなる、
請求項3に記載の光学素子駆動装置。
【請求項5】
前記弾性部材は、
前記溝部と、
前記溝部に前記周方向両側から夫々接続して弾性変形可能に設けられ、弾性変形で生じる復元力を前記付勢力として前記溝部に伝達する一対の変形部と、
前記一対の変形部に前記周方向両側から夫々接続して設けられ、前記変形部を弾性変形させた状態で前記収容部に固定される一対の固定部と、
を有する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の光学素子駆動装置。
【請求項6】
前記一対の固定部は、互いに引き延ばされた状態で前記収容部に固定される、
請求項5に記載の光学素子駆動装置。
【請求項7】
前記収容部は、平面視矩形状であり、
前記弾性部材を有する1つの前記支持部は、前記収容部の4つの角部のうちの第1角部に対応する部分に配置され、他の前記支持部は、前記4つの角部を避けた部分に配置され、
前記保持部を前記光軸方向に移動可能に駆動する一対の駆動部は、前記第1角部の両隣りに位置する第2及び第3角部に対応する部分に、互いに対向して配置される、
請求項1から6のいずれか一項に記載の光学素子駆動装置。
【請求項8】
前記弾性部材は、前記収容部において、少なくとも1つの前記支持部の外周側に設けられた空洞部を有し、当該支持部と前記空洞部との間の部位が、前記弾性部材として、前記当接部との接触による弾性変形で生じる復元力を前記付勢力として前記当接部に付与する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の光学素子駆動装置。
【請求項9】
請求項1から8のいずれか一項に記載の光学素子駆動装置と、
前記保持部を前記光軸方向に移動可能に駆動する駆動部と、
前記光学素子により結像された被写体像を撮像する撮像部と、
を備える、
カメラモジュール。
【請求項10】
情報機器又は輸送機器であるカメラ搭載装置であって、
請求項9に記載のカメラモジュールと、
前記カメラモジュールで得られた画像情報を処理する画像処理部と、
を備える、
カメラ搭載装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光学素子を駆動する光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、スマートフォン等のカメラ搭載装置には、カメラモジュールが搭載されている。このようなカメラモジュールには、光学素子を駆動する光学素子駆動装置が使用されている。
【0003】
光学素子駆動装置は、オートフォーカス機能(以下「AF機能」と称する、AF:Auto Focus)を有している。光学素子駆動装置は、AF機能により、レンズを駆動して、被写体を撮影するときのピント合わせを自動的に行っている。
【0004】
例えば、特許文献1には、レンズを保持するレンズホルダと、レンズの光軸方向に移動可能にレンズホルダを支持するボール部材と、レンズホルダに駆動力を与えるアクチュエーターとを備えたレンズ駆動装置が示されている。特許文献1では、平面視が略矩形状のベースの内側にレンズホルダが収容されており、ボール部材は、ベースの隣り合う角部の2箇所に配置されて、レンズホルダを移動可能に支持している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、カメラモジュールの高画素数化に伴い、カメラモジュールのレンズやセンサのサイズや重量が増加する傾向にある。特許文献1においては、ベースの隣り合う角部の2箇所にボール部材が配置されており、ボール部材は、レンズホルダの略一端側でレンズホルダを支持する構造である。そのため、このような支持構造では、レンズのサイズや重量が増加すると、レンズが傾く(チルトする)おそれがあり、レンズを安定して移動可能に支持することが難しい。
【0007】
本発明の目的は、光学素子を安定して移動可能に支持する光学素子駆動装置、カメラモジュール及びカメラ搭載装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る光学素子駆動装置は、
光学素子を駆動する光学素子駆動装置であって、
前記光学素子の外周を囲んで前記光学素子を保持可能な開口部を有する保持部と、
前記保持部を内側に収容する収容部と、
前記収容部の内側において、周方向の少なくとも3箇所に分散した位置で前記保持部と当接する複数の当接部を有し、前記複数の当接部により前記保持部を前記開口部の内側に向かう方向に押圧しながら前記保持部を前記光学素子の光軸方向に移動可能に支持する支持部と、
を備え、
前記支持部は、前記複数の当接部に夫々対応して複数設けられ、少なくとも1つの前記支持部は、前記内側に向かう方向への付勢力を前記当接部に付与する弾性部材を有し、
前記弾性部材は、前記光軸方向に延在し、内部に配置される前記当接部が前記光軸方向に移動可能な溝部を有し、前記溝部は、前記当接部に当接して前記当接部に前記付勢力を付与する。
【0009】
本発明に係るカメラモジュールは、
前記光学素子駆動装置と、
前記保持部を前記光軸方向に移動可能に駆動する駆動部と、
前記光学素子により結像された被写体像を撮像する撮像部と、
を備える。
【0010】
本発明に係るカメラ搭載装置は、
情報機器又は輸送機器であるカメラ搭載装置であって、
前記カメラモジュールと、
前記カメラモジュールで得られた画像情報を処理する画像処理部と、
を備える。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、光学素子を安定して移動可能に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】本発明の実施の形態に係るカメラモジュールを搭載するスマートフォンを示す正面図である。
【
図2】カメラモジュール及び撮像部を示す斜視図である。
【
図3】カメラモジュールの光学素子駆動装置が有する光学素子駆動装置本体の平面図である。
【
図4】
図3に示す光学素子駆動装置本体の変形例(変形例1)を説明する平面図である。
【
図5】
図3及び
図4に示す光学素子駆動装置本体の支持部の変形例(変形例2)を説明する平面図である。
【
図8】
図3及び
図4に示す光学素子駆動装置本体の支持部の変形例(変形例3)を説明する平面図である。
【
図10】
図9に示す支持部の第2レール部材の斜視図である。
【
図11】2つの駆動部を有する場合の光学素子駆動装置本体の平面図である。
【
図12A】車載用カメラモジュールを搭載するカメラ搭載装置としての自動車を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
[スマートフォン]
図1A及び
図1Bは、本実施の形態に係るカメラモジュールAを搭載するスマートフォンM(カメラ搭載装置の一例)を示す図である。
図1AはスマートフォンMの正面図であり、
図1BはスマートフォンMの背面図である。
【0015】
スマートフォンMは、2つの背面カメラOC1、OC2からなるデュアルカメラを有する。本実施の形態では、背面カメラOC1、OC2に、カメラモジュールAが適用されている。
【0016】
カメラモジュールAは、AF機能を備え、被写体を撮影するときのピント合わせを自動的に行うことができる。なお、カメラモジュールAは、振れ補正機能(以下「OIS機能」と称する、OIS:Optical Image Stabilization)を備えていてもよい。OIS機能により、撮影時に生じる振れ(振動)を光学的に補正して、像ぶれのない画像を撮影することができる。
【0017】
[カメラモジュール]
図2は、カメラモジュールA及び撮像部5を示す斜視図である。
図3は、
図2に示すカメラモジュールAの光学素子駆動装置1が有する光学素子駆動装置本体4Aの平面図である。
図2及び
図3に示すように、本実施の形態では、直交座標系(X,Y,Z)を使用して説明する。
【0018】
カメラモジュールAは、例えば、スマートフォンMで撮影が行われる場合、X方向が上下方向(又は左右方向)、Y方向が左右方向(又は上下方向)、Z方向が前後方向となるように搭載される。すなわち、Z方向が光軸方向であり、
図2において、図中上側(+Z側)が光軸方向受光側、下側(-Z側)が光軸方向結像側である。また、以降において、Z軸に直交するX方向及びY方向を「光軸直交方向」と称し、XY面を「光軸直交面」と称する。また、光軸に直交する方向を「径方向」と称する。
【0019】
図2及び
図3に示すように、カメラモジュールAは、AF機能を実現する光学素子駆動装置1、円筒形状のレンズバレルにレンズが収容されてなるレンズ部2及びレンズ部2により結像された被写体像を撮像する撮像部5等を備える。すなわち、光学素子駆動装置1は、光学素子としてレンズ部2を駆動する、いわゆる、レンズ駆動装置である。
【0020】
[カバー]
光学素子駆動装置1において、光学素子駆動装置本体4Aは、外側をカバー3で覆われている。カバー3は、光軸方向から見た平面視で矩形状の有蓋四角筒体である。本実施の形態では、カバー3は、平面視で正方形状を有している。カバー3は、上面に略円形の開口301を有する。レンズ部2は、光学素子駆動装置本体4Aの保持部10の開口部11に収容され、カバー3の開口301から外部に臨み、例えば、光軸方向における移動に伴い、カバー3の開口面よりも光軸方向受光側に突出するように構成されている。カバー3の内壁は、光学素子駆動装置本体4Aの収容部20の側面に、例えば、接着により固定され、光学素子駆動装置本体4Aを収容する。
【0021】
カバー3は、光学素子駆動装置1の外部からの電磁波を遮断する部材、例えば、磁性体からなるシールド部材を有している。
【0022】
[撮像部]
撮像部5は、光学素子駆動装置1の光軸方向結像側に配置される。撮像部5は、例えば、イメージセンサー基板501、イメージセンサー基板501に実装される撮像素子502及び制御部503を有する。撮像素子502は、例えば、CCD(charge-coupled device)型イメージセンサー、CMOS(complementary metal oxide semiconductor)型イメージセンサー等により構成され、レンズ部2により結像された被写体像を撮像する。
【0023】
制御部503は、例えば、制御ICで構成され、光学素子駆動装置1の駆動制御を行う。光学素子駆動装置1は、イメージセンサー基板501に搭載され、機械的かつ電気的に接続される。なお、制御部503は、イメージセンサー基板501に設けられてもよいし、カメラモジュールAが搭載されるカメラ搭載機器(本実施の形態では、スマートフォンM)に設けられてもよい。
【0024】
[光学素子駆動装置本体]
光学素子駆動装置本体4Aは、光学素子であるレンズ部2を駆動する光学素子駆動装置である。光学素子駆動装置本体4Aは、
図3に示すように、レンズ部2の外周を囲んでレンズ部2を保持可能な開口部11を有する保持部10と、保持部10を内側の収容開口部21に収容する収容部20とを有する。
【0025】
保持部10は、円筒形状のレンズ部2に対応して、中央部に円筒形状の開口部11を有する。開口部11の内周面は、例えば、取付溝等を形成することにより、レンズ部2を開口部11内に保持可能に構成されている。保持部10の外側である外周面12は、円筒形状に形成されている。外周面12は、その複数箇所(
図3では、一例として、3箇所)に、光軸OAの光軸方向に沿って延在する第1溝部13を有している。
【0026】
収容部20は、円筒形状の保持部10に対応して、中央部に円筒形状の収容開口部21を有する。収容開口部21の内側である内周面22は、第1溝部13と対向して、光軸方向に沿って延在する第2溝部23を有している。収容部20の外形は、平面視で矩形状に形成されている。
【0027】
対向する第1溝部13と第2溝部23との間には、ボール部材31が圧入されて配置されている。レンズ部2の傾き(チルト)を安定して抑制したい場合、対向する第1溝部13と第2溝部23との間に複数のボール部材31を配置することが望ましく、その場合、複数のボール部材31は、光軸方向に沿って並ぶよう配置される。
【0028】
第1溝部13、第2溝部23及びボール部材31により支持部40Aが構成され、支持部40Aは、複数のボール部材31に夫々対応して複数設けられる。そして、支持部40Aにより、保持部10は、収容部20に対して、光軸方向に移動可能に支持されている。支持部40Aは、収容部20の内側、つまり、収容開口部21の内周面22において、周方向の少なくとも3箇所(
図3では、一例として、3箇所)に分散した位置に各々配置されている。
【0029】
支持部40Aを3箇所に分散して配置する場合、支持部40A同士の間の角度は、120°間隔で配置することが望ましいが、この角度は適宜に変更可能である。
【0030】
また、支持部40Aは、内周面22の3箇所以上に、例えば、4箇所や5箇所に分散して配置されてもよいが、対象を安定して支持可能な3点支持を基本として、3点支持の間を更に支持するよう、6箇所や9箇所等の3の倍数箇所に配置されることが望ましい。
【0031】
支持部40Aにおいて、ボール部材31は、収容部20の第2溝部23により、保持部10の第1溝部13に向かって押圧するよう構成されている。つまり、ボール部材31は、保持部10の第1溝部13に当接して、開口部11の内側に向かう方向に押圧するよう構成されている。ボール部材31は、本発明における当接部に該当する。
【0032】
具体的には、
図3に示すように、ボール部材31は、開口部11の内側に向かう押圧力F1~F3を第1溝部13へ付与するよう構成されている。このとき、各々の押圧力F1~F3は、光軸方向から見て、開口部11の内側に位置する一点に、例えば、開口部11が平面視で真円である場合には、開口部11の中心(光軸OAの位置)に向かう方向(
図3中の一点鎖線を参照)であることが望ましい。
【0033】
また、収容開口部21の内周面22には、保持部10を光軸方向に駆動する駆動部51が取り付けられている。光学素子駆動装置本体4Aは、支持部40A及び駆動部51により、保持部10と共にレンズ部2を光軸方向に駆動することができ、これにより、AF機能を実現する。
【0034】
駆動部51は、収容開口部21の内周面22において、支持部40Aが配置された箇所とは異なる箇所に配置されている。ここでは、一例として、3つの支持部40Aのうちの1つの支持部40Aに対し、光軸OAを挟んで互いに対向する箇所に、1つの駆動部51が配置されている。
【0035】
駆動部51は複数箇所に配置してもよく、その場合は、支持部40Aと同様に、内周面22において、周方向に分散して各々配置される。
【0036】
例えば、駆動部51を2箇所に配置する場合には、支持部40Aが配置された箇所とは異なる箇所であって、光軸OAを挟んで互いに対向する箇所に配置する。一例として、後述の
図11に示す光学素子駆動装置本体4Cと同じように、支持部40A及び駆動部51を配置すればよい。
【0037】
具体的には、1つの支持部40Aを、収容部20の4つの角部20a~20dのうちの1つの角部20a(本発明における第1角部)に対応する部分に配置し、他の支持部40Aを4つの角部20a~20dを避けた部分に配置する。そして、一対の駆動部51を、上記の角部20aの両隣りに位置する角部20b、20d(本発明における第2、第3角部)に対応する部分に、互いに対向するよう配置する。
【0038】
また、駆動部51としては、例えば、ボイスコイルモーター(VCM:Voice Coil Motor)や超音波モーター等の駆動源を用いることができる。
【0039】
以上説明したように、本実施の形態においては、支持部40Aが内周面22の少なくとも3箇所に分散して配置されているので、収容部20は、支持部40Aを介して、保持部10を安定して支持することができる。加えて、支持部40Aのボール部材31が第1溝部13に当接して、開口部11の内側に向かう方向に押圧するよう構成されている。このため、保持部10を開口部11の内側に向かう方向に押圧しながら、保持部10を光軸方向に移動可能に支持することになり、レンズ部2の傾き(チルト)を抑制することができる。この結果、収容部20は、支持部40Aを介して、保持部10を安定して支持することができ、レンズ部2のサイズや重量が増加しても、レンズ部2を安定して移動可能に支持することができる。
【0040】
なお、本実施の形態では、支持部40Aは、ボール部材31を用いる構成であるが、ボール部材31に代えて、ローラー部材を用いてもよい。その場合、ローラー部材の形状や配置等に応じて、第1溝部13や第2溝部23の形状等を変更すればよい。また、ボール部材31に代えて、光軸方向に延在するシャフト部材や保持部10の外周面12から外側に突出する突出部又は収容部20の収容開口部21の内周面22から内側に突出する突出部でもよい。その場合、シャフト部材や突出部が光軸方向に摺動可能に支持されるよう、第1溝部13や第2溝部23の形状等を変更すればよい。
【0041】
<変形例1>
図4は、
図3に示す光学素子駆動装置本体4Aの変形例である光学素子駆動装置本体4Bを説明する平面図である。
【0042】
図4に示す本変形例の光学素子駆動装置本体4Bにおいては、後述する空洞部24を除いて、
図3に示す光学素子駆動装置本体4Aと同じ構成要素を有するので、同じ構成要素については、同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
【0043】
光学素子駆動装置本体4Bにおいて、収容部20は、厚さ等を調整することにより、弾性変形が可能となる樹脂材料からなる。
【0044】
そして、光学素子駆動装置本体4Bにおいては、支持部40Aの第2溝部23に対して、適切な付勢力を付与するため、第2溝部23の外周側に空洞部24が形成されている。平面視における第2溝部23と空洞部24との間の距離や形状等を変更することにより、第2溝部23と空洞部24との間の部位が弾性変形する際に第2溝部23に付与する付勢力を調整することができる。
【0045】
ここでは、第2溝部23と空洞部24との間の部位が、本発明における弾性部材に該当する。第1溝部13と第2溝部23との間に圧入されたボール部材31との接触により、第2溝部23と空洞部24との間の部位には弾性変形が生じる。第2溝部23と空洞部24との間の部位は、その弾性変形により生じる復元力を付勢力として第2溝部23、ボール部材31に付与することになる。これにより、適切な付勢力を第2溝部23に付与して、ボール部材31を介して、適切な押圧力F1~F3を保持部10の第1溝部13へ付与することができる。
【0046】
なお、
図4においては、全ての支持部40Aに対して、空洞部24を各々配置しているが、空洞部24は、少なくとも1つの支持部40Aに対して配置されていればよい。この場合、1つの支持部40Aにおいて、第2溝部23に付与する付勢力を調整することで、保持部10を介する力の作用、反作用により、他の支持部40Aにおいても、第2溝部23に付与する付勢力を調整可能である。
【0047】
また、空洞部24は、収容部20を光軸方向に貫通する貫通孔により形成してもよいし、収容部20を光軸方向に凹設する有底の凹部により形成してもよい。
【0048】
以上説明したように、本変形例においては、支持部40A(第2溝部23)に対して適切な付勢力を付与するための空洞部24が形成されているので、保持部10(第1溝部13)へ適切な押圧力F1~F3を付与することができる。このため、保持部10を開口部11の内側に向かう方向に押圧、付勢しながら、保持部10を光軸方向に移動可能に支持することになり、レンズ部2の傾き(チルト)を抑制することができる。この結果、収容部20は、支持部40Aを介して、保持部10を安定して支持することができ、レンズ部2のサイズや重量が増加しても、レンズ部2を安定して移動可能に支持することができる。
【0049】
<変形例2>
図5は、
図3に示す光学素子駆動装置本体4Aや
図4に示す光学素子駆動装置本体4Bの支持部40Aの変形例となる支持部40Bを説明する平面図である。また、
図6は、支持部40Bの斜視図であり、
図7は、支持部40Bの分解斜視図である。なお、
図7においては、支持部40Bを構成する各部材について、見る角度を変えて図示している。
【0050】
本変形例は、
図3に示す光学素子駆動装置本体4Aや
図4に示す光学素子駆動装置本体4Bにおける支持部40Aに代えて、後述する支持部40Bを用いる構成としたものである。そのため、光学素子駆動装置本体4Aや光学素子駆動装置本体4Bと同じ構成要素については、同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
【0051】
レンズ部2の傾き(チルト)をより強く抑制するためには、保持部10側へ付与する押圧力F1~F3もより強くすることが望ましい。ボール部材31は、一般的には、セラミックスや合金等の材料からなるため、押圧力F1~F3をより強くするためには、ボール部材31を挟持する第1溝部13及び第2溝部23には、押圧力F1~F3に耐えられる強度が求められる。
【0052】
そのため、本変形例においては、保持部10の外側である外周面12に第1レール部材15(本発明における第1溝部)を取り付け、収容部20の内側である内周面22に第2レール部材25(本発明における第2溝部)を取り付けている。第1レール部材15及び第2レール部材25は、一般的に、樹脂等から形成される保持部10や収容部20よりも硬質の材料、例えば、金属材料等から形成されている。
【0053】
第1レール部材15は、保持部10と共に自身が光軸方向に移動する際にボール部材31を回転可能に挟持する挟持面15aと、外周面12に取り付ける爪部15b、15cとを有している。挟持面15aは、光軸方向に延在する湾曲面であり、平面視において、その中央部が開口部11の内側に凹むよう湾曲している。爪部15bは、光軸方向受光側(+Z側)に延在し、挟持面15aを挟む2箇所に配置されている。また、爪部15cは、開口部11の内側に向かって延在し、挟持面15a、爪部15bを挟む2箇所に配置されている。
【0054】
図示は省略しているが、保持部10には、爪部15bを挿入する挿入溝が形成されており、また、爪部15cを挿入する挿入溝が形成されている。これらの挿入溝に爪部15b、15cを挿入し、固定することで、第1レール部材15は保持部10の外周面12に取り付けられる。
【0055】
第2レール部材25は、ボール部材31を回転可能に挟持する挟持面25aを有している。挟持面25aは、光軸方向に延在する湾曲面であり、平面視において、その中央部が外周面12に対して外側に凹むよう湾曲している。
【0056】
第2レール部材25は、上述した第2溝部23内に配置されて、例えば、接着剤等の接合法により、第2溝部23内に固定されている。
【0057】
第1レール部材15及び第2レール部材25は、ボール部材31を間に挟持するよう互いに対向して配置されている。第1レール部材15と第2レール部材25との間には、一例として、2つのボール部材31が挟持されている。2つのボール部材31は、互いの距離が一定に保たれると共に光軸方向における位置決めができるよう、リテーナー32に保持されている。
【0058】
なお、第1レール部材15の挟持面15a及び第2レール部材25の挟持面25aの表面粗さをより滑らかに調整することにより、これらの間に挟持されるボール部材31がよりスムーズに回転するようにしてもよい。これにより、第1レール部材15が光軸方向によりスムーズに移動すること、つまり、保持部10が光軸方向によりスムーズに移動することが可能となる。
【0059】
以上説明したように、本変形例においては、保持部10や収容部20よりも硬質の材料からなる第1レール部材15及び第2レール部材25が設けられており、第1レール部材15及び第2レール部材25でボール部材31を挟持している。このように、第1レール部材15及び第2レール部材25がボール部材31を挟持しているので、上記実施の形態や変形例1の構成と比較して、ボール部材31による保持部10や収容部20の変形を抑制することができる。また、押圧力F1~F3を強くしても、第1レール部材15及び第2レール部材25は変形し難く、強い押圧力F1~F3を保持部10側へ付与することができ、レンズ部2の傾き(チルト)をより強く抑制することができる。
【0060】
この結果、収容部20は、支持部40Bを介して、保持部10を安定して支持することができ、レンズ部2のサイズや重量が増加しても、レンズ部2を安定して移動可能に支持することができる。
【0061】
<変形例3>
図8は、
図3に示す光学素子駆動装置本体4Aや
図4に示す光学素子駆動装置本体4Bの支持部40Aの変形例となる支持部40Cを説明する平面図である。また、
図9は、支持部40Cの斜視図であり、
図10は、支持部40Cの第2レール部材の斜視図である。
【0062】
本変形例も、
図3に示す光学素子駆動装置本体4A及び
図4に示す光学素子駆動装置本体4Bにおける支持部40Aや
図5に示す支持部40Bに代えて、後述する支持部40Cを用いる構成としたものである。そのため、光学素子駆動装置本体4A及び光学素子駆動装置本体4Bや支持部40Bと同じ構成要素については、同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
【0063】
本変形例は、
図5に示す支持部40Bの第2レール部材25に代えて、弾性変形が可能な第2レール部材27(本発明における弾性部材)を用いる構成としたものである。第2レール部材27も、収容部20の内周面22に取り付けられ、保持部10や収容部20よりも硬質の材料、例えば、金属材料等から形成されている。第1レール部材15、ボール部材31及びリテーナー32は、変形例2で説明した通りである。
【0064】
第2レール部材27は、収容部20の内周面22に形成された内壁面26に固定される固定部27d(本発明における第1固定部及び第2固定部)と、付勢力を付与するようボール部材31に接触する付与部27bとを有する。
【0065】
付与部27bの内側(第1レール部材15側)は、ボール部材31を回転可能に挟持する挟持面27aとなっている。挟持面27aは、光軸方向に延在する湾曲面であり、平面視において、その中央部が外周面12に対して外側に凹むよう湾曲している。
【0066】
付与部27bは、付与部27bを挟むように2箇所に配置された変形部27cに接続される。平面視において、変形部27cは、蛇行形状に形成されており、2箇所に配置された変形部27cは、付与部27bを挟んで、線対称となるように配置されている。このように形成された変形部27cは弾性変形可能であり、弾性変形で生じる復元力を付勢力として付与部27bに伝達する。また、変形部27cは、2つの固定部27dを互いに近づける方向に引っ張るよう構成されている(
図8中の黒矢印を参照)。
【0067】
固定部27dは、付与部27b、変形部27cを挟む2箇所に配置され、変形部27cに接続される。2箇所に配置された固定部27dは、保持部10を囲む周方向の互いに反対の方向に沿って延在し、内壁面26に各々固定される。固定部27dは、固定孔27eを有しており、固定孔27eが、内壁面26に形成された係止部(図示省略)に係止されることで、内壁面26に固定される。
【0068】
固定部27dを内壁面26に固定する際には、2つの固定部27dを互いに近づける方向に力が働くよう、2つの固定部27dを外側に引っ張った(引き延ばした)状態で固定孔27eを内壁面26の係止部に係止して、固定部27dを内壁面26に固定する。このようにして、2つの固定部27dが内壁面26の2つの固定面26a、26bを互いに近づける方向に引っ張るので、収容部20を介して(収容部20全体で)、他の支持部40Cを付勢することが可能となる。これは、例えば、支持部40Cを1つ設け、それ以外を上記の支持部40Bとする構成の場合でも、支持部40Cの第2レール部材27により、収容部20を介して(収容部20全体で)、支持部40Bを付勢することが可能となる。
【0069】
内壁面26は、第2レール部材27の形状に対応して、内周面22に形成されている。ここでは、一例として、2つの固定部27dが固定される内壁面26の2つの固定面26a、26bが互いに直交するように形成されている。
【0070】
3つの支持部を設ける場合、2つの支持部40Bと1つの支持部40Cとの組み合わせとすると、スペースを要する支持部40Cを1つ設ければよいので、省スペースを図ることができ、装置全体の小型化を図ることができる。また、複雑な形状の第2レール部材27を1つ設ければよいので、複数設ける場合と比較して、コストダウンを図ることができる。
【0071】
ここで、2つの支持部40Bと1つの支持部40Cとを組み合わせた場合であって、2つの駆動部51を有する場合の一例を
図11に示す。
図11は、2つの駆動部51を有する場合の光学素子駆動装置本体4Cの平面図である。光学素子駆動装置本体4Cにおいても、上述した光学素子駆動装置本体4A、4Bや変形例2で示す構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
【0072】
光学素子駆動装置本体4Cは、上述したように、2つの支持部40Bと、1つの支持部40Cと、2つの駆動部51とを有する。このような構成を有する場合、一例として、
図11に示すように、支持部40B、支持部40C及び駆動部51を配置すればよい。
【0073】
具体的には、第2レール部材27を有する1つの支持部40Cを、収容部20の4つの角部20a~20dのうちの1つの角部20a(本発明における第1角部)に対応する部分に配置する。また、他の2つの支持部40Bを4つの角部20a~20dを避けた部分に配置する。そして、一対の駆動部51を、上記の角部20aの両隣りに位置する角部20b、20d(本発明における第2、第3角部)に対応する部分に、光軸OAを挟んで、互いに対向するよう配置する。
【0074】
図11に示すように、2つの支持部40Bと1つの支持部40Cとを組み合わせた場合、1つの支持部40Cが付勢力を付与する部分となり、2つの支持部40Bが付勢力を受ける部分となる。このような構成において、収容開口部21の内周面22における支持部40Bの位置は、以下のようにして設定して配置する。
【0075】
具体的には、支持部40Cにおいて、第2レール部材27の付勢力によるボール部材31の押圧力F1の方向、例えば、押圧力F1の方向を延長する延長線(図中の二点鎖線)を想定する。想定された延長線に対して、線対称となるよう2つの支持部40Bの位置を設定し、配置する。このような位置に2つの支持部40Bを配置することにより、2つの支持部40Bが1つの支持部40Cから受ける付勢力が均等になり、保持部10を安定して支持することができる。
【0076】
2つの支持部40Bと1つの支持部40Cとの間は120°間隔が理想的であるが、必ずしも120°間隔にしなくてもよく、その場合、上述したように、押圧力F1の方向(延長線)に対して線対称となるように、支持部40Bの位置を設定し、配置すればよい。また、一対の駆動部51も、押圧力F1の方向(延長線)に対して線対称となるよう、角部20b、20dに対応する部分に互いに対向するよう配置する。
【0077】
以上説明したように、本変形例においても、保持部10や収容部20よりも硬質の材料からなる第1レール部材15及び第2レール部材27が設けられており、第1レール部材15及び第2レール部材27でボール部材31を挟持している。このため、変形例2で説明したように、ボール部材31による保持部10や収容部20の変形を抑制することができ、強い押圧力F1~F3を保持部10側へ付与することができ、レンズ部2の傾き(チルト)をより強く抑制することができる。
【0078】
また、支持部40Cが適切な付勢力を付与するための弾性部材となる第2レール部材27を備えているので、ボール部材31を介して、保持部10へ適切な押圧力F1~F3を付与することができる。このため、レンズ部2の傾き(チルト)を抑制することができる。
【0079】
この結果、収容部20は、支持部40Cを介して、保持部10を安定して支持することができ、レンズ部2のサイズや重量が増加しても、レンズ部2を安定して移動可能に支持することができる。
【0080】
[他の実施の形態]
本発明は上記実施の形態、変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
【0081】
例えば、上記実施の形態、変形例では、スマートフォンMを例に挙げて説明したが、本発明は、カメラモジュールとカメラモジュールで得られた画像情報を処理する画像処理部とを有するカメラ搭載装置に適用できる。カメラ搭載装置は、情報機器及び輸送機器を含む。情報機器は、例えば、カメラ付き携帯電話機、ノート型パソコン、タブレット端末、携帯型ゲーム機、webカメラ、カメラ付き車載装置(例えば、バックモニター装置、ドライブレコーダー装置)を含む。また、輸送機器は、例えば、自動車を含む。
【0082】
図12A、
図12Bは、車載用カメラモジュールVC(Vehicle Camera)を搭載するカメラ搭載装置としての自動車Vを示す図である。
図12Aは自動車Vの正面図であり、
図12Bは自動車Vの後方斜視図である。自動車Vは、車載用カメラモジュールVCとして、上記実施の形態、変形例で説明したカメラモジュールAを搭載する。
図12A、
図12Bに示すように、車載用カメラモジュールVCは、例えば、前方に向けてフロントガラスに取り付けられたり、後方に向けてリアゲートに取り付けられたりする。この車載用カメラモジュールVCは、バックモニター用、ドライブレコーダー用、衝突回避制御用、自動運転制御用等として使用される。
【0083】
また、上記実施の形態、変形例では、光学素子としてレンズ部2を駆動する光学素子駆動装置1について説明したが、駆動対象となる光学素子は、ミラーやプリズム等のレンズ以外の光学素子であってもよい。
【0084】
また、上記実施の形態、変形例では、レンズ部2や保持部10は円筒形状に形成されているが、レンズ部2と共に保持部10をZ方向に駆動できれば、レンズ部2や保持部10の形状は適宜に変更可能である。そして、レンズ部2や保持部10の形状に対応して、開口部11や収容開口部21の形状も変更される。また、収容部20の外形は、平面視で矩形状に形成されているが、収容部20の外形も、適宜に変更可能である。
【0085】
また、上記実施の形態、変形例では、光学素子駆動装置1はAF機能を有しているが、AF機能だけでなく、ズーム機能等、レンズ部2を光軸方向に移動させる機能を有するものでもよい。
【0086】
以上、本発明の実施の形態、変形例について説明した。なお、以上の説明は、本発明の好適な実施の形態の例証であり、本発明の範囲はこれに限定されない。つまり、上記装置の構成や各部分の形状についての説明は一例であり、本発明の範囲においてこれらの例に対する様々な変更や追加が可能であることは明らかである。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本発明に係る光学素子駆動装置及びカメラモジュールは、例えば、スマートフォン、携帯電話機、デジタルカメラ、ノート型パソコン、タブレット端末、携帯型ゲーム機、車載カメラ等のカメラ搭載装置に搭載して、有用なものである。
【符号の説明】
【0088】
1 光学素子駆動装置
2 レンズ部
3 カバー
4A、4B、4C 光学素子駆動装置本体
5 撮像部
10 保持部
11 開口部
12 外周面
13 第1溝部
15 第1レール部材
15a 挟持面
15b、15c 爪部
20 収容部
20a、20b、20c、20d 角部
21 収容開口部
22 内周面
23 第2溝部
24 空洞部
25 第2レール部材
25a 挟持面
26 内壁面
26a、26b 固定面
27 第2レール部材
27a 挟持面
27b 付与部
27c 変形部
27d 固定部
27e 固定孔
31 ボール部材
32 リテーナー
40A、40B、40C 支持部
51 駆動部
301 開口
501 イメージセンサー基板
502 撮像素子
503 制御部