(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-01
(45)【発行日】2024-10-09
(54)【発明の名称】液体状チョコレート溶液から異物を分離除去する方法
(51)【国際特許分類】
A23G 1/02 20060101AFI20241002BHJP
A23G 1/04 20060101ALI20241002BHJP
B04B 3/00 20060101ALI20241002BHJP
【FI】
A23G1/02
A23G1/04
B04B3/00 E
(21)【出願番号】P 2021052764
(22)【出願日】2021-03-26
【審査請求日】2024-03-14
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】396011956
【氏名又は名称】オサ機械株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108947
【氏名又は名称】涌井 謙一
(74)【代理人】
【識別番号】100117086
【氏名又は名称】山本 典弘
(74)【代理人】
【識別番号】100124383
【氏名又は名称】鈴木 一永
(74)【代理人】
【識別番号】100173392
【氏名又は名称】工藤 貴宏
(74)【代理人】
【識別番号】100189290
【氏名又は名称】三井 直人
(72)【発明者】
【氏名】叶内 優佑
【審査官】二星 陽帥
(56)【参考文献】
【文献】実開昭52-153784(JP,U)
【文献】特開昭53-024071(JP,A)
【文献】特開昭53-026368(JP,A)
【文献】実開昭53-143889(JP,U)
【文献】実開昭54-084391(JP,U)
【文献】中国実用新案第206933204(CN,U)
【文献】特開昭49-075769(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23G 1/02 - 1/04
B04B 3/00
JSTPlus/JST7580(JDreamIII)
日経テレコン
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉛直方向で上端側に大径の投入口部を有し、鉛直方向で下端側に向かって径が小さくなる逆円錐台形状の壁面に複数の透孔を備えていて、異物分離処理が施される流動性を有する液体状
チョコレート溶液が前記投入口部に投入される分離スクリーンと、
前記分離スクリーンを周方向に回転させる回転駆動部と、
前記壁面の外周に配備されていて、前記透孔を前記壁面の外側に向けて通過してきた異物分離処理後の前記
液体状チョコレート溶液を収容する収容部
とを備えている異物分離除去装置
を用いて、
ダマを異物として含んでいる前記液体状チョコレート溶液あるいは、チョコレートが利用されているチョコレート製品を溶解したもので前記チョコレート製品に使用されていた具材を異物として含んでいる前記液体状チョコレート溶液を、前記回転駆動部によって周方向に回転している前記分離スクリーンの前記投入部に投入し、
前記異物が通過できない大きさに設定されている前記透孔を介して前記異物が分離除去された後の前記液体状チョコレート溶液を前記分離スクリーンの前記壁面の外側に向けて通過させると共に、
前記異物が通過できない大きさに設定されている前記透孔を通過できずに前記液体状チョコレート溶液から分離された前記異物を、逆円錐台形状の前記壁面が周方向に回転していることによる遠心力によって、逆円錐台形状の前記壁面の下端側から上端方向に向かって移動させ、前記投入口部の上端外周縁から外部に向けて排出させる
ことで、前記液体状チョコレート溶液から前記異物を分離除去する方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は異物分離除去装置に関する。特に、流動性を有する液体状の飲食品から当該飲食品に含まれている異物を分離除去することに用いられる異物分離除去装置に関する。
【背景技術】
【0002】
流動性を有する液体状の飲食品から当該飲食品に含まれている異物を分離除去する作業は種々の飲食品の分野で行われている。
【0003】
例えば、前記飲食品がチョコレートである場合、チョコレート製造過程でできるダマ等の異物を除去する際に、流動性を有する液体状のチョコレート溶液から当該チョコレート溶液に含まれているダマ等の異物を除去する作業を行うことがある。
【0004】
また、菓子製品などとしていったん使用された後のチョコレートを再利用する際に、チョコレートが利用されている前記チョコレート製品を溶解し、流動性を有する液体状のチョコレート溶液にした後、当該チョコレート溶液に含まれているピーナッツのかけらやパフなどの具材、等の異物を除去する作業が行われることがある。
【0005】
チョコレート製品の分野では、従来はこのような作業に、鉛直方向で上端側に小径の投入口部を有し、鉛直方向の下端側に向かって径が大きくなる円錐台形状の壁面に複数の透孔を備えている分離スクリーンが使用されていた。
【0006】
流動性を有する液体状のチョコレート溶液を前記投入口部に投入し、複数の前記透孔を通過できない上述のダマ等や、具材などの異物を、複数の前記透孔を介して分離スクリーンの外側に排出されていくチョコレート溶液から分離するものである。
【0007】
チョコレート製品の分野で行われている上述の分離スクリーンを用いた従来の作業では、円錐台形状の分離スクリーンの内壁面に上述のダマ等や、具材などの異物が残ることから、これらを取り除く作業が必要になり、上述の作業を行うたびに分離スクリーンを取り外して、分離スクリーンの内壁面に残った上述のダマ等や、具材などの異物を取り除く作業を行い、その後、もう一度分離スクリーンをもとに戻すという作業が必要であった。
【0008】
一方、飲食品の分野では、遠心力を利用した遠心分離方式によって、流動性を有する液状物から当該液状物に含有されている屑などの異物を分離除去する装置に関する提案が行われている。
【0009】
例えば、特許文献1には、天ぷらや、唐揚げ等の揚げ物を調理する際にできる揚げカスを、遠心力を利用して油から除去する提案が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
この発明は、流動性を有する液体状の飲食品から当該飲食品に含まれている異物を分離除去することに用いられる異物分離除去装置を提案することを目的にしている。
【課題を解決するための手段】
【0012】
[1]
鉛直方向で上端側に大径の投入口部を有し、鉛直方向で下端側に向かって径が小さくなる逆円錐台形状の壁面に複数の透孔を備えていて、異物分離処理が施される流動性を有する液体状の飲食品が前記投入口部に投入される分離スクリーンと、
前記分離スクリーンを周方向に回転させる回転駆動部と、
前記壁面の外周に配備されていて、前記透孔を前記壁面の外側に向けて通過してきた異物分離処理後の前記飲食品を収容する収容部
とを備えている異物分離除去装置。
[2]
前記分離スクリーンの前記投入口部の外周に配備されている異物収容部を更に備えている[1]の異物分離除去装置。
[3]
流動性を有する液体状の前記飲食品がチョコレートである[1]又は[2]の異物分離除去装置。
[4]
前記透孔を通過できずに分離除去される異物が、チョコレート製造過程でできるダマ、あるいは、チョコレート製品を溶解した流動性を有する液体状のチョコレート溶液に含まれている前記チョコレート製品に含有されていた具材である[3]の異物分離除去装置。
【発明の効果】
【0013】
流動性を有する液体状の飲食品から当該飲食品に含まれている異物を分離除去することに用いられる異物分離除去装置を提供することができる。
【0014】
この異物分離除去装置によれば、異物分離除去工程後、分離除去された前記異物を前記装置内から取り除く作業を不要にする、あるいは、当該取り除く作業に要する時間を大幅に少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の一実施形態に係る異物分離除去装置の概略断面図。
【
図2】本発明の一実施形態に係る異物分離除去装置の概略平面図。
【
図3】本発明の他の実施形態に係る異物分離除去装置の概略断面図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
この実施形態の異物分離除去装置は、流動性を有する液体状の飲食品から当該飲食品に含まれている異物を分離除去することに用いられる。
【0017】
この実施形態では、異物分離除去装置が、チョコレート製造過程でできるダマ等の異物を除去すべく、流動性を有する液体状のチョコレート溶液から当該チョコレート溶液に含まれているダマ等の異物を除去する作業や、菓子製品などとしていったん使用された後のチョコレートを再利用すべく、チョコレートが利用されている前記チョコレート製品を溶解し、流動性を有する液体状のチョコレート溶液にした後、当該チョコレート溶液に含まれているピーナッツのかけらやパフなどの具材、等の異物を除去する作業に用いられる場合について説明する。
【0018】
異物分離除去装置1は分離スクリーン2を備えている。
【0019】
分離スクリーン2は、
図1図示のように、鉛直方向で上端側に大径の投入口部4を有し、鉛直方向で下端側に向かって径が小さくなる逆円錐台形状の壁面5に複数の透孔6(
図2)を備えている。
【0020】
異物分離除去装置1は、更に、分離スクリーン2を、
図2に矢印10で示す周方向に回転させる回転駆動部3を備えている。
【0021】
異物分離除去処理が施される流動性を有する液体状の飲食品がチョコレートであって、チョコレート製造過程でできるダマ等の異物を除去する場合、流動性を有する液体状のチョコレート溶液を、回転駆動部3によって周方向に回転している分離スクリーン2の投入部4に、
図1に矢印11で示すように、投入する。これにより、透孔6を通過できない大きさであるダマ等の異物は、チョコレート溶液から分離される。
【0022】
また、異物分離除去処理が施される流動性を有する液体状の飲食品がチョコレートであって、菓子製品などとしていったん使用された後のチョコレートを再利用する場合、チョコレートが利用されている前記チョコレート製品を溶解し、流動性を有する液体状のチョコレート溶液にした後、当該チョコレート溶液を、回転駆動部3によって周方向に回転している分離スクリーン2の投入部4に、
図1に矢印11で示すように、投入する。これにより、透孔6を通過できない大きさであるピーナッツのかけらやパフなどの具材、等の異物は、チョコレート溶液から分離される。
【0023】
この実施形態では、投入口部4の内径を332mm、壁面5の鉛直方向(上下方向)高さを170mm、逆円錐形状の壁面5の開口角度を
図1図示のように70度に設定し、壁面5に、直径0.8mmの透孔6が複数個設けられているパンチングメタルによって分離スクリーン2を構成している。
【0024】
逆円錐台形状の分離スクリーン2の大きさ(投入口部4の内径、壁面5の鉛直方向(上下方向)高さ、逆円錐台形状の壁面5の開口角度)は、異物分離処理を施す流動性を有する液体状の飲食品や、分離処理する異物(例えば、チョコレート製造過程でできるダマ等の異物や、再利用対象になっているチョコレート菓子製品に含まれていたピーナッツのかけらやパフなどの具材、等)に応じて好ましいサイズに適宜設定することができる。
【0025】
透孔6の大きさは、チョコレート溶液に含まれていて分離すべき異物(例えば、ピーナッツのかけら、パフ、など)の大きさ(サイズ)に応じて設定することができ、例えば、平均直径0.6mm~1.2mmの範囲で種々に設定することができる。
【0026】
異物分離処理を施す流動性を有する液体状の飲食品や、分離処理する異物(例えば、チョコレート製造過程でできるダマ等の異物や、再利用対象になっているチョコレート菓子製品に含まれていたピーナッツのかけらやパフなどの具材、等)に応じて透孔6の大きさを前述の範囲内で種々に設定することができる。
【0027】
この実施形態では、壁面5の内周面の全面積に対する、複数の透孔6全体の総面積の割合、すなわち、開口率を25.8%にしている。
【0028】
開口率は、異物分離処理の効率を考慮して22.3%~40.3%の範囲で任意に設定することができる。異物分離処理を施す流動性を有する液体状の飲食品や、分離処理する異物(例えば、チョコレート製造過程でできるダマ等の異物や、再利用対象になっているチョコレート菓子製品に含まれていたピーナッツのかけらやパフなどの具材、等)に応じて前述の範囲で開口率を種々に設定することができる。
【0029】
この実施形態では、パンチングメタルによって分離スクリーン2を構成しているが、上述した開口6の大きさ、開口率を満たすものであれば、メッシュ状体、網体によって分離スクリーン2を構成することもできる。
【0030】
この実施形態では、回転駆動部3によって分離スクリーン2を矢印10で示す周方向に1500rpmの回転数で回転させている。
【0031】
異物分離処理を施す流動性を有する液体状の飲食品や、分離処理する異物(例えば、チョコレート製造過程でできるダマ等の異物や、再利用対象になっているチョコレート菓子製品に含まれていたピーナッツのかけらやパフなどの具材、等)に応じて回転数は580~1730rpmの範囲内で適宜設定することができる。
【0032】
上述したように分離スクリーン2の投入部4に投入されたチョコレート溶液から分離された異物は、逆円錐台形状の壁面5が周方向に回転していることによる遠心力によって、矢印12で示すように、逆円錐台形状の壁面5の下端側から上端方向に向かって次第に移動し、矢印13で示すように、投入口部4の上端外周縁から外部に向けて排出されていく。
【0033】
上述した逆円錐台形状の分離スクリーン2の大きさ(投入口部4の内径、壁面5の鉛直方向(上下方向)高さ、逆円錐形状の壁面5の開口角度)、透孔6の大きさ、開口率、分離スクリーン2を矢印10で示す周方向に回転させる回転数(回転速度)の範囲は、液体状の飲食品(例えば、チョコレート製造過程でできるダマ等の異物が除去される流動性を有する液体状のチョコレート溶液や、菓子製品などとしていったん使用された後のチョコレートを再利用するべくチョコレートが利用されているチョコレート製品を溶解した流動性を有する液体状のチョコレート溶液、等)から、異物(例えば、チョコレート製造過程でできるダマ等の異物や、前記チョコレート製品に含有されていたピーナッツのかけら、パフなどの具材、等の異物)を、上述した遠心分離方式で、効率的に分離、除去する上で好ましい範囲として設定されているものである。
【0034】
上述した遠心分離方式による異物分離処理を施す流動性を有する液体状の飲食品の性状、特性や、当該流動性を有する液体状の飲食品から分離される異物の大きさ、性状、特性などに応じて、逆円錐台形状の分離スクリーン2の大きさ(投入口部4の内径、壁面5の鉛直方向(上下方向)高さ、逆円錐台形状の壁面5の開口角度)、透孔6の大きさ、開口率、分離スクリーン2を矢印10で示す周方向に回転させる回転数(回転速度)などは、上述したそれぞれの範囲内に置いて、上述した遠心分離方式で、効率的に異物を分離、除去することができる好ましいサイズ、回転数(回転速度)に適宜設定することができる。
【0035】
こうして、本実施形態の異物分離除去装置1を用いて異物分離除去工程を終えた後には、分離スクリーン2を異物分離除去装置1から取り外し、分離スクリーン2内に残った異物を取り除く工程を行った上で、再度、分離スクリーン2を異物分離除去装置1に戻して次の異物分離除去工程に備える必要がなくなる。あるいは、分離スクリーン2内に残った異物を取り除く作業が必要になる場合であっても、上述した遠心分離方式での分離除去により、異物は
図1に矢印12で示すように、逆円錐台形状の壁面5の下端側から上端方向に向かって次第に移動し、矢印13で示すように、投入口部4の上端外周縁から外部に向けて排出されていることから、当該取り除く作業に要する時間を大幅に少なくすることができる。
【0036】
そこで、異物分離除去工程後、分離除去された前記異物を異物分離除去装置内から取り除く作業を不要にする、あるいは、当該取り除く作業に要する時間を大幅に少なくすることができる。
【0037】
図3図示の実施形態は、分離スクリーン2の投入口部4の外周に異物収容部8が配備されているものである。その他の構造は
図1、
図2図示のものと同一であるので共通する部材には同一の符号をつけてその説明を省略している。
【0038】
図3図示の実施形態の場合、再生利用するチョコレート製品を溶解した流動性を有する液体状のチョコレート溶液は、異物収容部8の上端開口を塞いでいる蓋部9の中央側の開口部9aを介して、矢印11で示すように、分離スクリーン2の投入口部4に投入される。
【0039】
異物が分離されて、矢印14で示すように、透孔6を壁面5の外側に向けて通過してきたチョコレート溶液は、壁面5の外周に配備されているチョコレート溶液収容部7に収容され、矢印15で示すように、次工程に向けて排出されていく。
【0040】
一方、上述したように、矢印13で示すように、投入口部4の上端外周縁から外部に向けて排出される異物は異物収容部8内に収容され、ヘラなどを用いて、異物収容部8から取り除くことができる。
【0041】
これによって、分離除去された後の異物を簡単に取り除くことができ、異物分離除去工程後、分離除去された前記異物を異物分離除去装置内から取り除く作業に要する時間を大幅に少なくすることができる。
【0042】
なお、
図3では図示していないが、異物収容部8の底面部に下り傾斜する傾斜を設けておき、投入口部4の上端外周縁から矢印13で示すように異物収容部8内に排出されてきた異物が当該傾斜に沿って自動的に下側に向かって移動する形態にすることができる。この場合、下り傾斜する傾斜の最も下側になる箇所に排出口を設けておき、異物収容部8内に排出されてきた異物が傾斜に沿って自動的に排出口に移動して排出されていく形態にすることもできる。
【0043】
また、図示していないが、異物収容部8にヒータ、等の保温手段を付設し、投入口部4の上端外周縁から矢印13で示すように異物収容部8内に排出されてきた異物を、異物収容部8内において保温する実施形態にすることもできる。
【0044】
以上に説明したように、この実施形態の異物分離除去装置を、チョコレート製造過程でできるダマ等の異物を除去する作業や、菓子製品などとしていったん使用された後のチョコレートを再利用すべく、チョコレートが利用されている前記チョコレート製品を溶解し、流動性を有する液体状のチョコレート溶液にした後、当該チョコレート溶液に含まれているピーナッツのかけらやパフなどの具材からなる異物を除去する作業に用いると、前記ダマ等や、溶解したチョコレート製品に含まれている具材(例えば、ピーナッツのかけら、パフ、など)を、遠心分離方式で、効率的に分離、除去することができる。
【0045】
以上、添付図面を用いて本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態に限られることなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲において種々に変更可能である。
【0046】
例えば、上述した実施形態では、チョコレート製造過程でできるダマ等の異物を除去する作業や、菓子製品などとしていったん使用された後のチョコレートを再利用すべく、チョコレートが利用されている前記チョコレート製品を溶解し、流動性を有する液体状のチョコレート溶液にした後、当該チョコレート溶液に含まれているピーナッツのかけらやパフなどの具材からなる異物を除去する作業で説明したが、種々の流動性を有する液体状の飲食品から当該飲食品に含まれている種々の異物を分離除去することに本実施形態の異物分離除去装置を用いることができる。
【0047】
この場合、異物分離処理を施す流動性を有する液体状の飲食品や、液体状の当該飲食品から分離除去する異物に応じて、逆円錐台形状の分離スクリーン2の大きさ(投入口部4の内径、壁面5の鉛直方向(上下方向)高さ、逆円錐台形状の壁面5の開口角度)、透孔6の大きさ、開口率、分離スクリーン2を矢印10で示す周方向に回転させる回転数(回転速度)を、上記で説明したそれぞれの範囲内において好ましいサイズ、回転数(回転速度)に設定することになる。