IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 思林創作室有限公司の特許一覧

特許7564574蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット
<>
  • 特許-蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット 図1
  • 特許-蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット 図2
  • 特許-蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット 図3
  • 特許-蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット 図4
  • 特許-蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット 図5
  • 特許-蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット 図6
  • 特許-蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット 図7
  • 特許-蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット 図8
  • 特許-蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット 図9
  • 特許-蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット 図10
  • 特許-蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット 図11
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-01
(45)【発行日】2024-10-09
(54)【発明の名称】蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/07 20060101AFI20241002BHJP
【FI】
A47J37/07
【請求項の数】 10
(21)【出願番号】P 2023112431
(22)【出願日】2023-07-07
【審査請求日】2023-07-07
(31)【優先権主張番号】2023104691008
(32)【優先日】2023-04-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523259972
【氏名又は名称】思林創作室有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100194526
【弁理士】
【氏名又は名称】叶野 徹
(72)【発明者】
【氏名】林 偉亮
【審査官】芝井 隆
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-327066(JP,A)
【文献】特開平08-010174(JP,A)
【文献】実開平02-001049(JP,U)
【文献】中国実用新案第216047840(CN,U)
【文献】中国特許出願公開第113455930(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第111000457(CN,A)
【文献】中国特許出願公開第107049061(CN,A)
【文献】米国特許出願公開第2016/0037969(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 37/07
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
枠体構造であり、底板、天板、対向設置される2枚の第1側板、対向設置される2枚の第2側板を備え、前記枠体構造を形成するように前記底板、前記天板と前記第1側板、前記第2側板がいずれも取り外し可能に接続され、一方の前記第1側板には少なくとも2つの第1取付孔が開設され、両前記第1側板には2列の第2取付孔が対応して開設され、前記第1取付孔が前記第2取付孔の上方に位置するグリル本体と、
両前記第1側板において対応して設置されて下段に位置する前記第2取付孔に穿設される第1串ロッドと、
「S」形状をなし、複数本の前記第1串ロッドにより支持される第1銅管材と、前記第1銅管材の上に設置され、前記第1銅管材により支持される焼き網と、
焼炭を収納するための支持体であって、支持網と前記支持網の下面に接続される支持ブロックとを備え、前記底板の上に設置され、前記支持網と前記底板との間に隙間がある支持体と、
前記第1銅管材の一端には接続され、水平に設けられる第1管路と、この第1管路に対して垂直に設けられる第2管路とを備え、前記第2管路が開口して設置され、前記第1管路が前記第1取付孔に穿設されて前記第1銅管材と着脱可能に接続されることができ、前記第1管路が前記第1銅管材に対して回動可能であり、前記第2管路が前記第1側板の外に設けられる第1外継手とを備えることを特徴とする蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット。
【請求項2】
「S」形状をなす第2銅管材をさらに備え、前記底板のエッジ位置に第3取付孔が開設され、前記第2銅管材の底端が前記第3取付孔に穿設でき、前記第2銅管材が前記焼き網と前記第1側板との間に設けられ、前記焼き網と当接可能であることを特徴とする請求項1に記載の蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット。
【請求項3】
前記第1側板の内面には第1支持ステーが接続され、前記第2側板の内面には第2支持ステーが接続され、前記第2支持ステーの前記底板への投影はいずれも隣接する両前記第3取付孔の間に位置し、前記第2支持ステーと前記第1支持ステーの間には隙間があり、前記第2銅管材は前記第1支持ステーと前記第2支持ステーの間の隙間に設けられ、前記第1銅管材は、前記第1支持ステーと前記第2支持ステーに支持されることができることを特徴とする請求項2に記載の蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット。
【請求項4】
前記第2銅管材の先端に第2外継手が接続され、前記第2外継手は開口して設けられ、前記第2銅管材の底端にはバルブユニットが着脱可能に接続され、前記バルブユニットは前記第2銅管材の管路の開放または密閉を制御することができることを特徴とする請求項2に記載の蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット。
【請求項5】
両前記第1側板において対応して設置されて上段に位置する第2取付孔に穿設可能であり、食べ物を刺し通すための第2串ロッドも設けられていることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット。
【請求項6】
前記第2串ロッドの一端には、第1挟持材と第2挟持材とを備える挟持手段が着脱可能に接続され、前記第1挟持材は第1挟持部と第1接続部を備え、前記第2挟持材は第2挟持部と第2接続部を備え、前記第1接続部と前記第2接続部は接続軸を介してヒンジ結合され、前記接続軸のスリーにはトーションスプリングが設けられ、前記トーションスプリングの両端はそれぞれ前記第1接続部、前記第2接続部に接続され、前記第1挟持部と前記第2挟持部は前記第2串ロッドを挟持することができることを特徴とする請求項5に記載の蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット。
【請求項7】
前記底板には灰漏れ口が開設され、前記底板の外面には第1密閉材が接続され、前記第1密閉材は原料投入口を有し、前記第1密閉材は前記底板の外面に回動可能に接続され、第1状態と第2状態を有し、前記第1状態において、前記原料投入口と前記灰漏れ口とが少なくとも部分的に重なることができ、前記第2状態において、前記第1密閉材が前記灰漏れ口を密閉することを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット。
【請求項8】
前記底板には灰漏れ口が開設され、前記底板には第2密閉材が接続され、前記第2密閉材は前記底板に摺動可能に接続され、前記灰漏れ口を密閉することを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット。
【請求項9】
前記第2側板には、焼炭を添加するための供給口がさらに開設けられ、前記供給口には、前記第2側板に枢着する戸体が設けられていることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット。
【請求項10】
前記グリル本体用の支持台をさらに備え、前記支持台は、第1スタンド、第2スタンド、および耐熱テープを備え、前記第1スタンドと前記第2スタンドは交差して設けられてヒンジ結合され、前記耐熱テープの両端はそれぞれ第1スタンドの先端、第2スタンドの先端に接続されていることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願はバーベキュー設備の技術分野に関し、具体的には、蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
社会の発展に伴い、人々の生活レベルはますます良くなり、近年来、特にアウトドアキャンプや野外炊事が流行しており、普通は露天バーベキュー設備を持ってバーベキューをするのが好まれるが、従来のバーベキュー設備は体積が大きく、着脱できず、持ち運びが不便である。また、バーベキューを行う際には、一般には別途火をおこして湯を沸かすなどの操作が必要であり、使い勝手があまりよくない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願は、持ち運びが便利で、バーベキューをしながら水を沸かすことができる蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願は、次のようにして実現される。
本願は、
枠体構造であり、底板、天板、対向設置される2枚の第1側板、対向設置される2枚の第2側板を備え、枠体構造を形成するように底板、天板と第1側板、第2側板がいずれも取り外し可能に接続され、一方の第1側板には少なくとも2つの第1取付孔が開設され、両第1側板には2列の第2取付孔が対応して開設され、第1取付孔が第2取付孔の上方に位置するグリル本体と、
両第1側板において対応して設置されて下段に位置する第2取付孔に穿設される第1串ロッドと、
「S」形状をなし、複数本の第1串ロッドにより支持される第1銅管材と、
第1銅管材の上に設置され、第1銅管材により支持される焼き網と、
焼炭を収納するための支持体であって、支持網と支持網の下面に接続される支持ブロックとを備え、底板の上に設置され、支持網と底板との間に隙間がある支持体と、
第1銅管材の一端には接続され、垂直に設けられる第1管路と第2管路とを備え、第2管路が開口して設置され、第1管路が第1取付孔に穿設されて第1銅管材と着脱可能に接続されることができ、第1管路が第1銅管材に対して回動可能であり、第2管路が第1側板の外に設けられる第1外継手とを備える蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニットを提供する。
【0005】
可能な一実施形態では、蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニットは、「S」形状をなす第2銅管材をさらに備え、底板のエッジ位置に第3取付孔が開設され、第2銅管材の底端が第3取付孔に穿設でき、第2銅管材が焼き網と第1側板との間に設けられ、焼き網と当接可能である。
【0006】
可能な一実施形態では、第1側板の内面には第1支持ステーが接続され、第2側板の内面には第2支持ステーが接続され、第2支持ステーの底板への投影はいずれも隣接する両第3取付孔の間に位置し、第2支持ステーと第1支持ステーの間には隙間があり、第2銅管材は第1支持ステーと第2支持ステーの間の隙間に設けられ、第1銅管材は、第1支持ステーと第2支持ステーに支持されることができる。
【0007】
可能な一実施形態では、両第1側板において対応して設置されて上段に位置する第2取付孔に穿設可能であり、食べ物を刺し通すための第2串ロッドも設けられている。
【0008】
可能な一実施形態では、第2串ロッドの一端には、第1挟持材と第2挟持材とを備える挟持手段が着脱可能に接続され、第1挟持材は第1挟持部と第1接続部を備え、第2挟持材は第2挟持部と第2接続部を備え、第1接続部と第2接続部は接続軸を介してヒンジ結合され、接続軸のスリープにはトーションスプリングが設けられ、トーションスプリングの両端はそれぞれ第1接続部、第2接続部に接続され、第1挟持部と第2挟持部は串ロッドを挟持することができる。
【0009】
可能な一実施形態では、底板には灰漏れ口が開設され、底板の外面には第1密閉材が接続され、第1密閉材は原料投入口を有し、第1密閉材は底板の外面に回動可能に接続され、第1状態と第2状態を有し、第1状態において、原料投入口と灰漏れ口とが少なくとも部分的に重なることができ、第2状態において、第1密閉材が灰漏れ口を密閉する。
【0010】
可能な一実施形態では、底板には灰漏れ口が開設され、底板には第2密閉材が接続され、第2密閉材は底板に摺動可能に接続され、灰漏れ口を密閉する。
可能な一実施形態では、第2側板には、焼炭を添加するための供給口がさらに開設けられ、供給口には、第2側板に枢着する戸体が設けられている。
【0011】
可能な一実施形態では、グリル本体用の支持台をさらに備え、支持台は、第1スタンド、第2スタンド、および耐熱テープを備え、第1スタンドと第2スタンドは交差して設けられてヒンジ結合され、耐熱テープの両端はそれぞれ第1スタンドの先端、第2スタンドの先端に接続されている。
【0012】
本願は、少なくとも次のような有益な効果を有する。
【0013】
本願の蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニットは、グリル本体が枠体構造であり、底板、天板、対向設置される2枚の第1側板、対向設置される2枚の第2側板が取り外し可能に接続されて形成されており、持ち運ぶ際にはまず蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニットを取り外し、使用する必要がある場合には、組み立てを行い、持ち運びがより便利である。さらに、天板、底板、第1側板、第2側板が仕口方式で接続され、部品の使用を低減することができる。ここで、支持体は焼炭を収納し、支持網と底板との間に隙間がある場合、焼炭による炭の灰は支持網から底板に落下し、片付けを容易にすることができる。
【0014】
第1銅管材が複数の第1穿刺棒により支持され、バーベキューグリルが第1銅管材の上に設置され、第1銅管材により支持されることで、バーベキューグリルは食品を焼くために使用するができる。上段に位置する第2取付孔には、第2串ロッドを挿入することもでき、第2串ロッドが食べ物を刺し通すことができ、天板を覆うことで、食べ物を蒸し焼きすることができる。第1外継手の第1管路は第1銅管材に着脱可能に接続され、第2管路は第1管路に垂直に設けられ、第2管路は開口して設置されているので、バーベキューを行うと同時に、第2管路の開口部が上向きになることを保証し、第2管路に水を供給することにより、水が第1銅管材に入って加熱され、湯を使用する必要がある場合は、第1管路を回動させることにより、第2管路が下向きになり、湯を出して使用することができる。また第2管路は第1管路に垂直に設けられ、第1側板の外に設置されているため、第1側板と第2管路は互いに当接することができ、第1銅管材はグリル本体内でより安定している。
【0015】
本願の実施例の態様をより明確に説明するために、以下に実施例で使用する必要がある図面を簡単に説明する。以下の図面は本願のいくつかの実施例のみを示しているので、範囲の限定とみなすべきではなく、当業者にとっては、創造的な労働を払わずに、これらの図面に基づいて他の関連図面を得ることができることを理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本願の実施例に係る蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニットのグリル本体の第1視角における構造概略図である。
図2】本願の実施例の第1視角におけるグリル本体の内部の一部の構造の断面図である。
図3】本発明の実施例に係る底板の一構造概略図である。
図4】本願の実施例に係る第1密閉材の構成概略図である。
図5】本願の実施例に係る底板及び第2密閉材の構造概略図である。
図6】本願の実施例の第1銅管材の配置概略図である。
図7】本願の実施例の別の視角におけるグリル本体の構成概略図である。
図8】本願の実施例の串ロッドと挟持手段の構造概略図である。
図9】本願の実施例の挟持手段の構成図である。
図10】本発明の実施例に係る第2銅管材の配置図である。
図11】本願の実施例に係る支持台の構造概略図である。。
【発明を実施するための形態】
【0017】
本願の実施例の目的、態様及び利点をより明確にするために、以下に、本願の実施例における態様を、本願の実施形態における図面に結合して明確で完全に説明する。明らかに、説明される実施例は、本願の一部の実施例であり、すべてのものではない。一般には、ここで図面に記載・図示される本願の実施例のユニットは、様々な異なる構成で配置され、設計されることができる。
【0018】
したがって、以下、添付図面において提供される本願の実施例の詳細な説明は、保護請求する本願の範囲を限定することを意図するものではなく、本願の選択される実施例のみを示すものである。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行うことなく取得した他の実施例は、何れも本願保護の範囲に属する。
【0019】
類似の符号と英文字は次の図において類似項を表しているので、ある項が図面に定義されると、次の図においてそれをさらに定義して解釈する必要がない。
【0020】
本願の記載において、なお、用語「上」、「下」、「内」、「外」などが示す方位または位置関係は、図面に示す方位または位置関係に基づくものであるか、または当該出願製品の使用時に通常配置される方位または位置関係であり、単に、本明細書の説明を容易にし、説明を簡略化するために過ぎず、指定される装置または要素が特定の方位を有したり、特定の方位で構成され、操作されることを示したり示唆したりするのではないため、本願に対する制限とは理解できない。また、用語「第1」、「第2」、「第3」などは、説明を区別するために過ぎず、相対的な重要性を示したり示唆したりすることを理解されていない。
【0021】
本願の説明において、なお、特に明確な規定や限定がない限り、用語「設置」、「取付」、「接続」は広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続でもよいし、取り外し可能な接続又は一体的に接続されてもよいし、直接に接続されてもよいし、中間媒体を介して間接に接続されてもよいし、2つの要素の内部が連通してもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて本願における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0022】
実施例
本実施例は、グリル本体11と、第1銅管材12と、第1串ロッド161と、焼炭を収納するための支持体13と、第1外継手14とを備える蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット10を提供する。
【0023】
図1を参照すると、グリル本体11は直方体の枠体構造であり、天板116、底板113、対向設置される2枚の第1側板111、対向設置される2枚の第2側板112を備え、枠体構造を形成するように、天板116、底板113と第1側板111、第2側板112はいずれも取り外し可能に接続される。なお、取り外し可能な接続はボルト、ナットの方式で実現することができるし、挿着、仕口などの方式で実現することもでき、本実施例は取り外し可能な接続方式について具体的に限定するものではなく、取り外し可能な接続の目的を達成できればよい。その中で、仕口の方式を採用することで部品の使用を減らすことができ、持ち運びがより便利になる。
【0024】
グリル本体11は枠体構造であり、天板116、底板113、対向設置される2枚の第1側板111及び対向設置される2枚の第2側板112が取り外し可能に接続されて形成されており、持ち運ぶ際にはまず蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット10を取り外し、使用する必要がある場合には、組み立てを行うことができ、持ち運びがより便利である。
【0025】
支持体13は、支持網131と、支持網131の下面に接続される支持ブロック132とを備え、支持体13は底板113の上に設置され、支持網131と底板113との間に隙間があり、これにより焼炭による炭の灰を支持網131から底板113に落下させ、片付けを容易にすることができる。
【0026】
さらに、底板113には、炭の灰を排出しやすくするために、灰漏れ口1131(図3及び図5参照)が開設されている。図3及び図4を参照して、一実施形態において、底板113の外面には第1密閉材181が接続され、第1密閉材181は原料投入口1811を有し、第1密閉材181は底板113の外面に回動可能に接続され、且つ第1状態と第2状態とを有し、第1状態では、原料投入口1811と灰漏れ口1131とは少なくとも部分的に重なることができ、第2状態では、第1密閉材181は灰漏れ口1131を密閉する。底板113上の炭の灰を片付ける必要がある場合は、第1密閉材181を回動させることで、第1密閉材181を第1状態にし、原料投入口1811と灰漏れ口1131とが少なくとも部分的に重なり、堆積灰を洗浄することができ、通常の使用時には、第1密閉材181を回動させることで、第1密閉材181を第2状態にし、第1密閉材181は灰漏れ口1131を密閉する。
【0027】
図5を参照すると、可能な別の実施形態では、底板113には、灰漏れ口1131を密閉するために底板113と摺動可能に接続される第2密閉材182も接続されている。底板113上の炭の灰を片付ける必要がある場合は、第2密閉材182を摺動させ、灰漏れ口1131を開けて片付け、片付けた後、第2密閉材182を摺動させて灰漏れ口1131を密閉することで、正常に使用する。
【0028】
また、両第1側板111には、2列の第2取付孔1112が対応して開設されている。第1串ロッド161は、両第1側板111において対応して設置されて下段に位置する第2取付孔1112に穿設され、第1銅管材12は複数本の第1串ロッド161により支持され、第1銅管材12は「S」形状をなしている。焼き網162は、第1銅管材12の上に設けられ、第1銅管材12により支持されることで、焼き網162は食べ物を焼くために使用することができる。
【0029】
図6を参照すると、一方の第1側板111には、第2取付孔1112の上方に位置する少なくとも2つの第1取付孔1111が開設されている。さらに、第1側板111の内面には第1支持ステー114が接続され、第2側板112の内面には第2支持ステー115が接続され、第1銅管材12は、第1銅管材12の安定性を高めるために、第2支持ステー115と第1支持ステー114ともにより支持されることができる。
【0030】
図7を参照すると、選択可能には、第2側板112には第2支持ステー115と支持網131との間に位置する供給口1122が設けられている。また、供給口1122には戸体が取り付けられ、戸体は第2側板112に枢着されている。戸体を開けると、供給口1122を通じて支持網131に焼炭を加えることができ、供給口1122により空気をより流通させることができ、焼炭の燃焼に有利である。
【0031】
例示的には、蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット10は、両第1側板111において対応して設置されて上側に位置する第1取付孔1111に穿設可能であり食べ物を刺し通すための第2串ロッド163をさらに備えている。蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット10は天板116を有するので、グリル本体11の内部で第2串ロッド163により焼き鳥や大きな肉などをローストすることができる。また、第2串ロッド163が複数本ある場合には、第2串ロッド163の上に焼き網162を載置し、2層の焼き網162により異なる食材を焼いてもよい。また、2列の第2取付孔1112の距離を設計することにより、異なる間隔の焼き網162を得ることができる。
【0032】
さらに、第2串ロッド163の一端には取外し可能に挟持機構17が接続され、図9を参照して、挟持機構17は第1挟持材171と第2挟持材172を備え、第1挟持材171は第1挟持部1711と第1接続部1712とを備え、第2挟持材172は第2挟持部1721と第2接続部1722とを備え、第1接続部1712と第2接続部1722とは接続軸173によりヒンジ結合され、接続軸173のスリープにはトーションスプリングが設けられ、トーションスプリングの両端はそれぞれ第1接続部1712、第2接続部1722に接続され、第1挟持部1711と第2挟持部1721は第2串ロッド163を挟持することができる。
【0033】
使用時には、第1挟持部1711と第2挟持部1721により第2串ロッド163を挟持することで、第2串ロッド163を両第1側板111の第2取付孔1112に挿入することがより容易になり、バーベキューが必要な場合は、挟持手段17を取り外し、焼き上がって食用する必要がある場合は、挟持機構17により第2串ロッド163を挟持し、両第1側板111から容易に取り外すことができる。
【0034】
また、引き続き図6及び図7を参照すると、第1銅管材12の一端には、垂直に設けられる第1管路141と第2管路142とを備える第1外継手14が接続され、第2管路142は開口して設けられ、第1管路141は、第1取付孔1111に穿設されて第1銅管材12に着脱可能に接続され、第1管路141は、第1銅管材12に対して回動可能であり、第2管路142は、第1側板111の外に設けられている。
【0035】
第2管路142は第1管路141に垂直に設けられ、第2管路142は開口して設けられているので、バーベキューを行うと同時に、第2管路142の口が上向きになることを保証し、第2管路142に水を供給することにより、水が第1管路を介して第1銅管材12に入って加熱され、湯を使用する必要があるときに、第1管路141を回動させることにより、第1管路142を下向きにし、湯を出して使用することができる。第2管路142は第1管路141に垂直に設けられ、第1側板111の外に設けられ、第1側板111と第2管路142とが互いに当接可能であるので、第1銅管材12はグリル本体11内でより安定している。また、第1銅管材12に湯があるため、焼炭が消火して加熱作用がなくなっても、第1銅管材12に温度があり、焼き網162の上に置かれた食べ物は、第1銅管材12の温度により保温作用が果たすことができる。
【0036】
さらに、蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット10は、第2銅管材15をさらに備え、図10を参照すると、第2銅管材15は「S」形状をなし、底板113のエッジ位置に第3取付孔1132が開設され、第2銅管材15の底端が第3取付孔1132に穿設可能であり、第2銅管材15が焼き網162と第1側板111との間に設けられ、焼き網162と当接可能であることで、第2銅管材15がグリル本体11に安定して設けられることができる。
【0037】
第1支持ステー114と第2支持ステー115が設けられている場合、第2支持ステー115の底板113への投影はいずれも隣接する両第3取付孔1132の間に位置し、第2支持ステー115と第1支持ステー114の間には隙間があり、第2銅管材15は第1支持ステー114と第2支持ステー115の間の隙間に設けられている。
【0038】
第2支持ステー115の底板113への投影はいずれも隣接する両第3取付孔1132の間に位置し、第2支持ステー115と第1支持ステー114の間に隙間があるため、第2銅管材15は第1支持ステー114と第2支持ステー115の間の隙間に係止することができ、その後、その底端は第3取付孔1132に穿設することができる。なお、第1銅管材12が「S」形状をなし、第2銅管材15は、装着時に第1銅管材12を避けることができる。第2銅管材15の先端から冷水を加え、バーベキューを行う際に第2銅管材15における水を短時間で加熱することができ、第2銅管材15の底端から直接湯を受けて、手や食器の洗浄などを行うことができる。
【0039】
選択可能には、第2銅管材15の先端には第2外継手151が接続され、第2外継手151は開口して設けられ、開口した第2外継手151により第2銅管材15に水を容易に加えることができる。
【0040】
選択可能には、第2銅管材15の底端にはバルブユニット152が着脱可能に接続され、バルブユニット152は第2銅管材15の管路の開放または密閉を制御でき、第2銅管材15における水の流出を制御することができ、バルブユニット152を密閉すると、第2銅管材15における水をより長時間加熱することができ、バルブユニット152を開放すると、第2銅管材15における水の流出を制御することができる。
【0041】
さらに、図11を参照して、蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット10は、グリル本体11用の支持台19をさらに備え、支持台19は、第1スタンド191、第2スタンド192、および耐熱テープ193を備え、第1スタンド191と第2スタンド192は交差して設られてヒンジ結合され、耐熱テープ193の両端は、第1スタンド191の先端、第2スタンド192の先端にそれぞれ接続されている。
支持台19によりグリル本体11を支持して使用することができ、使用者が立ち上がって使用するのに便利である。このうち、第1スタンド191と第2スタンド192とは交差して設けられてヒンジ結合され、耐熱テープ193の両端はそれぞれ第1スタンド191の先端、第2スタンド192の先端に接続されているので、持ち運ぶ際には、支持台19を単独で収納し、第1スタンド191と第2スタンド192を重ね合わせて持ち運ぶやすくすることができる。
【0042】
以上より、本願の蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット10は、持ち運ぶ際に蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット10を取り外しておき、使用する必要がある場合には、組み立てを行うことができ、持ち運びがより便利になる。天板、底板、第1側板、第2側板は仕口で接続され、部品の使用を減らすことができる。第1銅管材12は複数本の第1串ロッド161により支持され、焼き網162は第1銅管材12の上に設けられ、第1銅管材12により支持され、焼き網162は食べ物を焼くために使用することができる。第1外継手14の第1管路141は第1銅管材12に着脱可能に接続され、第2管路142は第1管路141に垂直に設けられ、第2管路142は開口して設置されているので、バーベキューを行うと同時に、第2管路142の口が上向きになることを保証し、第2管路142に水を供給することで、第1銅管材12に水が入って加熱され、湯を使用する必要があるときは、第1管路141を回動させることにより、湯を出して使うことができる。また、第2管路142は、第1管路141に垂直に設けられ、第1側板111の外に設けられているため、第1側板111と第2管路142とは互いに当接可能であり、第1銅管材12は、グリル本体11内でより安定している。
【0043】
以上は本願の好適な実施例にすぎず、本願を限定するためには使用されず、当業者にとっては、本願は様々な改良や変更をすることができる。本願の主旨と原則において行ったいかなる修正、等価置換、改善などは、何れも本願の保護範囲に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0044】
10 蒸し焼き式多機能バーベキューグリルユニット
11 グリル本体
111 第1側板
1111 第1取付孔
1112 第2取付孔
112 第2側板
1122 供給口
113 底板
1131 灰漏れ口
1132 第3取付孔
114 第1支持ステー
115 第2支持ステー
116 天板
12 第1銅管材
13 支持体
131 支持網
132 支持ブロック
14 第1外継手
141 第1管路
142 第2管路
15 第2銅管材
151 第2外継手
152 バルブユニット
161 第1串ロッド
162 焼き網
163 第2串ロッド
17 挟持手段
171 第1挟持材
1711 第1挟持部
1712 第1接続部
172 第2挟持材
1721 第2挟持部
1722 第2接続部
173 接続軸
181 第1密閉材
1811 原料投入口
182 第2密閉材
19 支持台
191 第1スタンド
192 第2スタンド
193 耐熱テープ

【要約】      (修正有)
【課題】持ち運びに便利であり、仕口を採用することで部品の使用を減らすことができ、バーベキューをしながら水を沸かすことができる。バーベキューグリルユニットを提供する。
【解決手段】グリル本体11は仕口で接続される天板116、底板、第1側板111及び第2側板112を備え、第1側板には少なくとも2つの第1取付孔1111と2列の第2取付孔1112が開設され、第1串ロッド161は下段の第2取付孔に穿設され、第1銅管材は複数本の第1串ロッドに支持され、支持体は、支持網と支持網の下面に接続される支持ブロックとを備え、第1外継手は、垂直に設けられる第1管路と第2管路とを備え、第1管路は第1取付孔に穿設されて第1銅管材に着脱可能に接続されることができ、第1管路は第1銅管材に対して回動可能である。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11