(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-01
(45)【発行日】2024-10-09
(54)【発明の名称】システム、方法、プログラム、及び、装置
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/10 20120101AFI20241002BHJP
【FI】
G06Q50/10
(21)【出願番号】P 2023174689
(22)【出願日】2023-10-06
【審査請求日】2024-06-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】510218087
【氏名又は名称】有限会社フロンティア
(74)【代理人】
【識別番号】110001782
【氏名又は名称】弁理士法人ライトハウス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川原 和紀
【審査官】酒井 優一
(56)【参考文献】
【文献】韓国登録特許第10-2447426(KR,B1)
【文献】特開2006-089883(JP,A)
【文献】特開2002-339135(JP,A)
【文献】特開2007-042006(JP,A)
【文献】韓国登録特許第10-2468827(KR,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムであって、
ユーザの所有する服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定する色特定手段と、
ユーザのパーソナルカラー
、及び、ユーザの所有する服飾品の特定した色をもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する特定手段
と
を備える、システム。
【請求項2】
少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムであって、
ユーザのパーソナルカラーをもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する特定手段と、
店舗の所有する服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定する色特定手段と、
特定した色が、ユーザのパーソナルカラーに該当するか否かを判定する判定手段と
を備える、システム。
【請求項3】
ユーザが操作するユーザ端末にて、服飾品を撮影する撮影手段
を備え、
色特定手段が、撮影手段にて撮影した服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定する、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
ユーザの所有する服飾品の色を一覧で表示するように制御する表示手段
を備え、
表示手段が、ユーザの所有する服飾品の色に対応する色画像を、ユーザの所有しない服飾品の色に対応する色画像と識別できる態様で表示するように制御する、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項5】
特定手段が、ユーザが所持するユーザ端末の
現在の位置と所定の位置関係にある店舗を、ユーザに推薦する店舗として特定する、又は、
特定手段が、ユーザ端末の
現在の位置と所定の位置関係にある店舗と関連付けられた服飾品を、ユーザに推薦する服飾品として特定する、
請求項1
又は2に記載のシステム。
【請求項6】
特定手段が、ユーザのパーソナルカラーに該当する色を有する服飾品と関連付けられた店舗を、ユーザに推薦する店舗として特定する、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項7】
特定手段が、ユーザの所有する服飾品の色をもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する、
請求
項2に記載のシステム。
【請求項8】
ユーザの所有する服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定する色特定手段と、
特定手段が、特定した色をもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する、
請求項
7に記載のシステム。
【請求項9】
特定手段が、ユーザのパーソナルカラーに該当し、且つ、ユーザの所有する服飾品の色とは異なる色を有する服飾品を、ユーザに推薦する服飾品として特定する、
請求項
1又は7に記載のシステム。
【請求項10】
色特定手段が、店舗の所有する服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定
し、
店舗の所有する服飾品の特定した色が、ユーザのパーソナルカラーに該当するか否かを判定する判定手段と
を備える、請求項
1に記載のシステム。
【請求項11】
特定された店舗に関連付けられた服飾品の購入意思に関する情報、又は、特定された服飾品の購入意思に関する情報を受け付ける購入意思受付手段と
を備える、請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項12】
少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、
ユーザの所有する服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定する色特定ステップと、
ユーザのパーソナルカラー
、及び、ユーザの所有する服飾品の特定した色をもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する特定ステップ
と
を有する、方法。
【請求項13】
少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、
ユーザのパーソナルカラーをもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する特定ステップと
店舗の所有する服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定する色特定ステップと、
特定した色が、ユーザのパーソナルカラーに該当するか否かを判定する判定ステップと
を有する、方法。
【請求項14】
コンピュータ装置を、
ユーザの所有する服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定する色特定手段と、
ユーザのパーソナルカラー
、及び、ユーザの所有する服飾品の特定した色をもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する特定手段
として機能させる、プログラム。
【請求項15】
コンピュータ装置を、
ユーザのパーソナルカラーをもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する特定手段
店舗の所有する服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定する色特定手段と、
特定した色が、ユーザのパーソナルカラーに該当するか否かを判定する判定手段
として機能させる、プログラム。
【請求項16】
ユーザの所有する服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定する色特定手段と、
ユーザのパーソナルカラー
、及び、ユーザの所有する服飾品の特定した色をもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する特定手段
と
を備える、装置。
【請求項17】
ユーザのパーソナルカラーをもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する特定手段と、
店舗の所有する服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定する色特定手段と、
特定した色が、ユーザのパーソナルカラーに該当するか否かを判定する判定手段と
を備える、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、システム、方法、プログラム、及び、装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザに適したコーディネート品に関する情報を提供することができるプログラムについて、例えば、特許文献1が開示されている。特許文献1に記載のプログラムは、ユーザの所有する複数の服飾品に係る画像の登録を受け付ける処理、登録された複数の服飾品に係る画像の一覧から、コーディネートを希望する対象服飾品の選択を受け付けるための受付画面を表示する処理、受付画面を介して対象服飾品の選択を受け付ける処理、及び、選択された対象服飾品に対するコーディネート品と、コーディネート品の購入画面に関する情報とを取得し、対象服飾品の画像、コーディネート品及び購入画面に関する情報を関連付けて出力する処理をコンピュータに実行させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、ユーザのパーソナルカラーをもとに、店舗又は服飾品をユーザに推薦するシステムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の課題は、
[1]少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムであって、ユーザのパーソナルカラーをもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する特定手段を備える、システム;
[2]特定手段が、ユーザが所持するユーザ端末の位置と所定の位置関係にある店舗を、ユーザに推薦する店舗として特定する、又は、特定手段が、ユーザ端末の位置と所定の位置関係にある店舗と関連付けられた服飾品を、ユーザに推薦する服飾品として特定する、前記[1]に記載のシステム;
[3]特定手段が、ユーザのパーソナルカラーに該当する色を有する服飾品と関連付けられた店舗を、ユーザに推薦する店舗として特定する、前記[1]又は[2]に記載のシステム;
[4]特定手段が、ユーザの所有する服飾品の色をもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する、前記[1]又は[2]に記載のシステム;
[5]ユーザの所有する服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定する色特定手段と、特定手段が、特定した色をもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する、前記[4]に記載のシステム;
[6]特定手段が、ユーザのパーソナルカラーに該当し、且つ、ユーザの所有する服飾品の色とは異なる色を有する服飾品を、ユーザに推薦する服飾品として特定する、前記[4]又は[5]に記載のシステム;
[7]店舗の所有する服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定する色特定手段と、特定した色が、ユーザのパーソナルカラーに該当するか否かを判定する判定手段と
を備える、前記[1]~[6]のいずれかに記載のシステム;
[8]特定された店舗に関連付けられた服飾品の購入意思に関する情報、又は、特定された服飾品の購入意思に関する情報を受け付ける購入意思受付手段を備える、前記[1]~[7]のいずれかに記載のシステム;
[9]少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムにおいて実行される方法であって、ユーザのパーソナルカラーをもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する特定ステップを有する、方法;
[10]コンピュータ装置を、ユーザのパーソナルカラーをもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する特定手段として機能させる、プログラム;
[11]ユーザのパーソナルカラーをもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する特定手段を備える、装置;
により解決することができる。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ユーザのパーソナルカラーをもとに、店舗又は服飾品をユーザに推薦するシステムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】本発明の実施の形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。
【
図2】本発明の実施の形態に係るユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図3】本発明の実施の形態に係るサーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【
図4】本発明の実施の形態に係るパーソナルカラー診断処理のフローチャートを示す図である。
【
図5】本発明の実施の形態に係る服飾品登録処理のフローチャートを示す図である。
【
図6】本発明の実施の形態に係る登録テーブルの一例を示す図である。
【
図7】本発明の実施の形態1に係る推薦処理のフローチャートを示す図である。
【
図8】本発明の実施の形態に係るカラータイプ特定処理のフローチャートを示す図である。
【
図9】本発明の実施の形態2に係る推薦処理のフローチャートを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について説明をするが、本発明の趣旨に反しない限り、本発明は、以下の実施の形態に限定されない。以下で説明するフローチャートを構成する各処理の順序は、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で順不同であり、また、処理内容に矛盾や不整合が生じない範囲で、フローチャートを構成する各処理の一部を省略することや、フローチャートを構成する各処理に新たな処理を追加することも可能である。また、フローチャートを構成する各処理を実行する主体となる装置は、本発明の趣旨に反しない限り、他の装置へ変更することが可能である。その際、処理内容に矛盾や不整合が生じないように、処理内容を変更することが可能である。
【0009】
図1は、本発明の実施の形態に係るシステムの構成を示すブロック図である。システムは、ユーザ端末1と、サーバ装置2とを備える。ユーザ端末1及びサーバ装置2は、通信ネットワーク3を介して、互いに通信可能に接続されている。システムでは、ユーザ端末1及びサーバ装置2のいずれかが情報処理装置として機能し得る。ユーザ端末1及びサーバ装置2のいずれかが情報処理装置として機能する際に、必要に応じて、ユーザ端末1とサーバ装置2との間で、情報の送受信を実行する。
【0010】
なお、システムは、少なくとも1のコンピュータ装置を備える。具体的には、システムは、ユーザ端末1のみを備え、ユーザ端末1にて、全ての情報処理を実行してもよい。また、システムは、2以上のユーザ端末1を備えていてもよい。また、システムは、店舗の店員が操作する店舗端末及びシステムの運営者が操作する運営端末を備えていてもよい。
【0011】
ユーザ端末1は、例えば、服飾品や店舗の推薦を受けたいユーザや服飾品の購入を希望するユーザにより操作される。ユーザ端末1は、ユーザに所持される。ユーザ端末1としては、例えば、従来型の携帯電話、タブレット型端末、スマートフォン等などが挙げられる。
【0012】
図2は、本発明の実施の形態に係るユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。ユーザ端末1は、制御部11、RAM12、ストレージ部13、入力部14、表示部15及び通信インタフェース16を備え、それぞれ内部バスにより接続されている。ユーザ端末1は、さらに、撮像部17及び位置特定部18を備えていてもよい。
【0013】
制御部11は、CPUやROMから構成される。制御部11は、ストレージ部13に格納されたプログラムを実行し、ユーザ端末1の制御を行う。RAM12は、制御部11のワークエリアである。ストレージ部13は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。つまり、ストレージ部13は、プログラムを記憶した記録媒体として機能する。制御部11は、RAM12から読み出したプログラム及びデータ、並びに、入力部14、撮像部17、又は位置特定部18にて入力されたデータをもとに、演算処理を行う。
【0014】
表示部15は表示画面を有している。制御部11は、演算処理の結果に応じて、表示画面に画像を表示するためのビデオ信号を出力する。ここで、表示部15の表示画面はタッチセンサを備えるタッチパネルであってもよい。この場合、タッチパネルが入力部14として機能する。また、ユーザ端末1は、カメラ等の撮像部17(撮像手段ともいう)と、GPS等の位置特定部18(位置特定手段ともいう)とを備えていてもよい。
【0015】
通信インタフェース16は無線又は有線により通信ネットワーク3に接続が可能であり、通信ネットワーク3を介して、他のコンピュータ装置とデータを送受信することが可能である。通信インタフェース16を介して受信したデータは、RAM12にロードされ、制御部11により演算処理が行われる。
【0016】
図3は、本発明の実施の形態に係るサーバ装置のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ装置2は、制御部21、RAM22、ストレージ部23及び通信インタフェース24を少なくとも備え、それぞれ内部バスにより接続されている。
【0017】
制御部21は、CPUやROMから構成され、ストレージ部23に格納されたプログラムを実行し、サーバ装置2の制御を行う。また、制御部21は時間を計時する内部タイマを備えている。RAM22は、制御部21のワークエリアである。ストレージ部23は、プログラムやデータを保存するための記憶領域である。つまり、ストレージ部23は、プログラムを記憶した記録媒体として機能する。制御部21は、プログラム及びデータをRAM22から読み出し、ユーザ端末1のそれぞれから受信した情報等をもとに、プログラム実行処理を行う。
【0018】
また、サーバ装置2は、複数のコンピュータ装置に分散して機能するものであってもよい。例えば、サーバ装置2に代えて、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術を利用してもよい。
【0019】
また、プログラムは、CD-ROMなどの記録媒体に記憶されていてもよい。この場合、記録媒体に記憶されたプログラムが、ユーザ端末1又はサーバ装置2にインストールされて、所定の機能を実行することとしてもよい。或いは、プログラムは、システム外部のコンピュータ装置から配信されてもよい。この場合、システム外部のコンピュータ装置から配信されたプログラムが、ユーザ端末1又はサーバ装置2にインストールされて、所定の機能を実行することとしてもよい。
【0020】
店舗端末は、店舗の店員や店舗のウェブサイトを管理するユーザによって操作される。運営端末は、システムを管理するユーザによって操作される。店舗端末及び運営端末は、ユーザ端末1又はサーバ装置2と同様のハードウェア構成を有する端末である。そのため、ハードウェア構成について、説明は省略する。
【0021】
[システムの概要]
本発明の実施の形態のシステムは、ユーザのパーソナルカラーをもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する特定手段を備えることができる。パーソナルカラーは、例えば、ユーザの肌、瞳又は髪の色をもとに診断した、個人に似合う(調和する)色、又は、色の系統(タイプ)のことをいう。本実施の形態において、パーソナルカラーは、特定の色である場合と、パーソナルカラーのタイプである場合とを含む。
【0022】
パーソナルカラーのタイプには、それぞれ、複数の色が含まれる。パーソナルカラーのタイプは、公知の分類を用いることができる。例えば、パーソナルカラーのタイプは、黄みの強いイエローベース、又は、青みの強いブルーベースの2種類に分類されていてもよく、さらに、明るさや彩度といった色調から特定される春、夏、秋、冬の4種類に分類されていてもよく、より細かい種類に分類されていてもよい(例えば、16種類)。以下の実施の形態では、パーソナルカラーとして、春、夏、秋、冬の4種類のパーソナルカラーのタイプに分類する例について、説明する。また、服飾品の色が該当するパーソナルカラーのタイプを、カラータイプと表すことがある。
【0023】
店舗は、服飾品を製造及び/又は販売する場所である。店舗は、服飾品を製造及び/又は販売する企業(ブランド)によって運営される。店舗は、実店舗であってもよく、オンラインにおける店舗であってもよい。また、店舗がオンライン上のウェブサイトである場合、該店舗は、1の実店舗の服飾品を取り扱うウェブサイトであってもよく、複数の実店舗の服飾品を取り扱うウェブサイトであってもよい。
【0024】
服飾品は、少なくとも一部に色を有する物品であって、ユーザが身に着ける物品である。服飾品は、例えば、ブラウスやティーシャツ等のトップス、アウター、パンツ、スカート等の衣服だけでなく、靴、ネックレスや指輪等のアクセサリー、帽子やマフラー、財布、腕時計等の小物類、及び、口紅やアイシャドウ等の化粧品等のユーザが身に着ける物品又はユーザが所持して持ち歩くことのできる物品も含まれる。また、服飾品は、例えば、食器等の雑貨、ソファ等のインテリア、炊飯器等の家電製品等のユーザが生活において利用する日用品を含んでいてもよい。
【0025】
[パーソナルカラー診断処理]
図4は、本発明の実施の形態に係るパーソナルカラー診断処理のフローチャートを示す図である。パーソナルカラー診断処理は、ユーザのパーソナルカラーを特定する処理である。パーソナルカラー診断処理は、ユーザの任意のタイミングで実行される。日焼け等でユーザの肌の色が変化することもあるため、所定の間隔(例えば四半期に一回)でパーソナルカラー診断処理が実行されてもよい。例えば、所定の間隔で、パーソナルカラー診断処理の実行をユーザに促す指示情報が、ユーザ端末1に表示されてもよい。
【0026】
まず、ユーザは、ユーザ端末1にダウンロードされたアプリケーションプログラム(以下、専用アプリという)を起動し、サーバ装置2にアクセスすることで、システムにログインする。システムへのログインは、ユーザ端末1からWebブラウザを経由してサーバ装置2にアクセスすることで行ってもよい。
【0027】
なお、ユーザが初めてシステムにログインする際には、ユーザは、ユーザ端末1を操作し、ユーザに関するユーザ情報等を入力することで、初期設定を行う。ユーザは、初期設定として、ユーザ名、パスワード、性別、生年月日、メールアドレス、クレジットカード情報等のユーザ情報を入力する。また、ユーザ情報として、サイズ、ユーザの好みの服飾品の系統(例えば、綺麗系、可愛い系、コンサバ系)等を入力してもよい。
【0028】
次に、入力したユーザ情報をサーバ装置2に送信することで、サーバ装置2にて、ユーザの登録がされる。登録されたユーザは、ユーザを識別するためのユーザ識別情報(以下、ユーザIDともいう)を付与されてもよい。ユーザIDはユーザ情報と関連付けて、サーバ装置2に記憶される。また、システムにおいて、登録されたユーザ専用のページが作成される。
【0029】
システムにログインすると、ユーザは、ユーザ端末1において、パーソナルカラー診断処理の開始を入力する。ユーザ端末1にて、パーソナルカラー診断処理の開始の入力を受け付けると、ユーザ端末1にて、質問が表示される(ステップS1)。ステップS1にて表示される質問の内容は、パーソナルカラー診断処理の開始要求をサーバ装置2に送信することで、サーバ装置2からユーザ端末1に送信されてもよく、ユーザ端末1に予め記憶されていてもよい。
【0030】
ユーザが質問に対して回答を入力することで、ユーザ端末1にて、質問の回答が入力される(ステップS2)。ステップS2にて入力された質問の回答が、ユーザIDと関連付けて、ユーザ端末1からサーバ装置2に送信される(ステップS3)。そして、サーバ装置2にて、質問の回答が受信される(ステップS4)。
【0031】
ステップS1にて表示される質問は、パーソナルカラーを特定するために必要な質問である。また、表示される質問の数は、1つでもよく、複数であってもよい。質問の内容は、例えば、目の色、印象、髪の色、肌の色、質感等があげられる。1つの質問に対して、複数の回答の選択肢がユーザ端末1に表示され、ユーザが1の選択肢を選択することで、回答がユーザ端末1に入力される。
【0032】
また、ステップS1にて表示される質問は、ユーザの画像を求めるものであってもよい。この場合、ユーザは、ユーザ端末1にて撮像された画像、又は、ユーザ端末1に記憶された画像を選択することで、質問の回答が入力される。選択された画像は、ステップS3にて、ユーザ端末1からサーバ装置2に送信される。
【0033】
サーバ装置2にて質問の回答が受信されると、ユーザのパーソナルカラーが特定される(ステップS5)。受信した回答をもとに、パーソナルカラーを特定するための方法としては、特に限定されず、例えば、公知のものを用いることができる。特定されたパーソナルカラーは、ユーザIDと関連付けて、サーバ装置2に記憶される(ステップS6)。特定されたパーソナルカラーと関連付けて、時間情報がサーバ装置2に記憶されてもよい。時間情報は、ステップS3にて質問の回答を送信した時刻でもよく、ステップS4にて質問の回答を受信した時刻でもよい。
【0034】
特定されたパーソナルカラーに関する情報が、特定結果として、サーバ装置2からユーザ端末1に送信される(ステップS7)。ユーザ端末1にて、特定結果が受信され(ステップS8)、特定結果が表示される(ステップS9)。ユーザ端末1に、ユーザのパーソナルカラーが記憶される(ステップS10)。以上のステップS1~S10の処理により、パーソナルカラー診断処理は終了する。
【0035】
ステップS5の処理について、具体的に説明する。ステップS5において、受信した質問の回答をもとに、ユーザのパーソナルカラーのタイプが特定される。パーソナルカラーのタイプを特定するための情報やパーソナルカラーのタイプの説明を含むパーソナルカラーのタイプに関する情報は、予めサーバ装置2に記憶されている。なお、ステップS5において、サーバ装置2は、受信した質問の回答をもとに、ユーザの最も適するパーソナルカラーのタイプと2番目に適するパーソナルカラーのタイプを特定してもよく、受信した質問の回答をもとに、ユーザが適するパーソナルカラーのタイプ(春、夏、秋、冬)の割合を特定してもよい。
【0036】
ステップS9で表示される特定結果は、特定したパーソナルカラーのタイプだけでなく、タイプの解説や具体的にどのような色が似合うのかの解説が含まれていてもよい。例えば、特定されたパーソナルカラーのタイプに該当する色画像が表示されてもよく、特定されたパーソナルカラーのタイプの色の服飾品が表示されてもよい。また、他のパーソナルカラーのタイプの解説が表示されてもよい。ユーザは、他のタイプを選択することにより、他のタイプの解説や該タイプの人が似合う色の解説をユーザ端末1に表示させてもよい。
【0037】
また、ユーザ端末1では、特定したパーソナルカラーのタイプに該当する複数の色画像を一覧で表示することができる。ユーザが、ユーザ端末1を操作して、一覧で表示された複数の色画像から1の色画像を選択すると、選択された色画像のみが、表示画面において拡大されて表示されてもよい。また、複数の色画像について、それぞれどのパーソナルカラーのタイプに属するかをわかるような態様で、複数の色画像が一覧で表示されてもよい。複数の色画像を一覧で表示する表示処理は、例えば、以下のように実行できる。まず、ユーザ端末1の表示画面において、パーソナルカラーの色画像が表示される領域を左上領域、右上領域、左下領域、右下領域の4つの領域にわける。そして、ユーザ端末1は、表示画面の左上領域に春タイプ、右上領域に夏タイプ、左下領域に秋タイプ、右下に冬タイプのパーソナルカラーの色画像を表示することができる。各領域には、複数の色画像(例えば12種類)が表示される。
【0038】
また、ユーザ端末1への操作により、ステップS5にて特定されたパーソナルカラーのタイプに該当する複数の色画像が、一覧で表示されるようにしてもよい。例えば、ユーザは、店舗やウェブサイトにて服飾品を購入する際に、ユーザ端末1に表示されたユーザのパーソナルカラーのタイプに含まれる色画像を確認することができる。
【0039】
なお、パーソナルカラー診断処理は、上記の態様に限定されず、公知のパーソナルカラー診断の方法を適宜実行できる。また、ユーザは、事前に診断したパーソナルカラーを、ユーザ端末1に入力してもよい。入力されたパーソナルカラーは、ユーザIDと関連付けて、ユーザ端末1及びサーバ装置2に記憶される。
【0040】
なお、ステップS7~S10の処理は省略されてもよい。或いは、ステップS7~S9の処理は、ユーザ端末1からの表示要求に応じて、実行されてもよい。また、ステップS6又はS10の処理は省略されてもよい。
【0041】
[服飾品登録処理]
次に、服飾品登録処理について説明する。服飾品登録処理は、ユーザの所有する服飾品をシステムに登録する処理である。服飾品登録処理において、服飾品の色及びカラータイプが特定される。
図5は、本発明の実施の形態に係る服飾品登録処理のフローチャートを示す図である。
【0042】
まず、ユーザは、ユーザ端末1を操作し、システムにログインする。システムへは、パーソナルカラー診断処理と同様の方法により、ログインできる。次に、ユーザは、ユーザ端末1において、服飾品登録処理の開始を入力する。例えば、ユーザは、ユーザ端末1に表示された「服飾品登録」のアイコンを選択することで、服飾品登録処理の開始を入力できる。ユーザ端末1にて、服飾品登録処理の開始の入力を受け付けると、ユーザ端末1のカメラが起動する。ユーザ端末1のカメラにて、登録をする服飾品が撮影される(ステップS21)。つまり、服飾品の画像は、ユーザ端末1の備える撮像手段により撮像される。
【0043】
次に、ユーザ端末1にて、撮影した服飾品の分類が入力される(ステップS22)。服飾品の分類とは、服飾品の用途(種類)を示す情報である。服飾品の分類には、例えば、トップス、アウター、パンツ、スカート等である情報が含まれる。
【0044】
ステップS21にて撮影された服飾品の画像情報と、ステップS22にて入力された服飾品の分類とが、ユーザIDと関連付けて、ユーザ端末1からサーバ装置2に送信され(ステップS23)、サーバ装置2にて受信される(ステップS24)。
【0045】
サーバ装置2にて、受信した服飾品の画像情報から、服飾品の色が特定される(ステップS25)。そして、特定された服飾品の色から、服飾品のカラータイプが特定される(ステップS26)。サーバ装置2に、服飾品に関する服飾品情報がユーザIDと関連付けて記憶される(ステップS27)。
【0046】
服飾品情報は、登録テーブル30に記憶されてもよい。
図6は、本発明の実施の形態に係る登録テーブルの一例を示す図である。登録テーブル30はユーザID「001」(不図示)の登録テーブルである。登録テーブル30の情報は、サーバ装置2のストレージ部23に記憶されている。登録テーブル30には、服飾品情報として、服飾品ID31、色ID32、分類33、及び、カラータイプ34が、それぞれ関連付けて記憶されている。登録テーブル30には、服飾品の画像情報その他の情報が記憶されていてもよい。
【0047】
服飾品ID31は、服飾品を識別する識別情報である。服飾品ID31は、例えば、新たな服飾品を記憶する度に、服飾品ごとに発行される。色ID32は、色を識別する識別情報である。例えば、色ID32について、「001」は「レッド」、「002」は「ローズ」のように、1の色IDと特定の色とが関連付けられている。
【0048】
また、1の色IDと複数の類似する色とが関連付けられていてもよい。例えば、R、G、及びBの値によって表現されるRGBについて、(0、0、0)と(12、0、3)とを同じ色ID32に関連付けることができる。具体的には、R、G、及びBの値は、それぞれ0~255で表現される。それぞれのR、G、及びBの値を所定の値毎に分割された値は、同じ値としてみなすことができる。例えば、値を16分割した場合、0~15、16~31、32~27・・・の値は、それぞれ同じ値とみなすことができる。つまり、1の色と類似する色とは、1の色のRGBと、RGBの値が所定の範囲内にある色のことを指す。
【0049】
RGBで表現される全ての色ごとに色ID32が関連付けられる場合、色ID32は、16,777,216通り付与される。一方、色ID32を複数の類似する色と関連付けることにより、記憶される色ID32の数を減らすことができる。
【0050】
分類33は、服飾品の分類を示す情報である。カラータイプ34は、服飾品のカラータイプの情報であり、ステップS26にて特定されたカラータイプが記憶される。
【0051】
図6において、ユーザID「001」の登録テーブル30には、服飾品ID「0002」に対応する服飾品について、服飾品の色が色ID「023」に対応する色であり、服飾品の分類がスカートであり、カラータイプが秋であることが登録されている。
【0052】
ステップS27にて、服飾品情報が記憶されると、服飾品の色とカラータイプの情報が、サーバ装置2からユーザ端末1に送信される(ステップS28)。ユーザ端末1にて、服飾品の色とカラータイプの情報が、受信されると(ステップS29)、それらが表示される(ステップS30)。ユーザ端末1に、服飾品情報が記憶される(ステップS31)。以上のステップS21~S31の処理により、服飾品登録処理は終了する。
【0053】
ステップS25の服飾品の色の特定の処理について、説明する。ステップS25でサーバ装置2は、服飾品の色を、RGBで特定してもよく、HSVで特定してもよく、色IDで特定してもよく、RGB又はHSVの値に関連付けられた色の名称で特定してもよい。服飾品の色が色の名称で特定される場合、サーバ装置2に、色の名称とRGB又はHSVの値とが関連付けて記憶される。
【0054】
服飾品の色を特定する処理方法は、特に限定されない。例えば、サーバ装置2は、ユーザの所有する服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定することができる。具体的には、サーバ装置2は、ステップS24にて受信した画像において最も面積が大きい色を、服飾品の色として特定してもよい。或いは、サーバ装置2は、ステップS24にて受信した画像から服飾品に対応する部分を抽出する。そして、サーバ装置2は、抽出した服飾品に対応する部分において最も面積が大きい色を、服飾品の色として特定してもよく、抽出した服飾品に対応する部分の面積のうち、所定の割合以上(例えば30%以上)を占める色を、服飾品の色として特定してもよい。サーバ装置2が所定の割合以上を占める色を特定する場合、サーバ装置2は、1つの服飾品に対し、複数の色を特定してもよい。
【0055】
なお、ステップS25において、サーバ装置2は、AI(人工知能)等を活用することで、服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定してもよい。
【0056】
ステップS26のカラータイプの特定処理について、説明する。サーバ装置2のストレージ部23には、色テーブルが記憶されている。色テーブルは、色の情報(色の名称、RGB値、HSV値、又は、色ID)とカラータイプとを関連付けて記憶している。ステップS25において服飾品の色が特定されると、サーバ装置2は、色テーブルを参照して、カラータイプを特定できる。
【0057】
なお、ステップS21の服飾品の撮影の処理に代えて、ユーザは、ユーザ端末1に記憶された服飾品の画像を選択することとしてもよい。
【0058】
なお、ステップS21の服飾品の撮影処理及びステップS22の服飾品の分類の入力処理に代えて、ユーザは、服飾品を識別可能な識別情報を入力することとしてもよい。服飾品を識別可能な識別情報は、例えば、JANコード、EANコード等の商品コードである。商品コードにより、服飾品の品番、色、及び、サイズに関する情報を特定できる。識別情報は、ユーザ端末1への操作により入力されてもよく、ユーザ端末1のカメラにて識別情報(バーコード)を撮影し、OCR機能により特定されてもよい。この場合、サーバ装置2には、識別情報から、服飾品の色及び/又は分類を特定することのできるデータベースが記憶されている。よって、ステップS25において、サーバ装置2は、上記データベースを参照することで、入力された識別情報より、服飾品の色及び/又は分類を特定することができる。
【0059】
なお、ユーザ端末1は、服飾品登録処理を行った複数の服飾品の色を一覧で表示する機能を有していてもよい。ステップS30の服飾品の色とカラータイプの情報の表示処理において、この機能を実行できるようにしてもよい。服飾品登録処理を行った複数の服飾品の色を一覧で表示する方法としては、表示画面に、パーソナルカラーのタイプごとに、マトリクス状(格子状)に複数の色画像を並べて表示し、登録された服飾品の色に対応する色画像を、登録されていない色に対応する色画像と識別できる態様で表示する方法があげられる。
【0060】
登録された服飾品の色に対応する色画像を、登録されていない色に対応する色画像と識別できる態様で表示する方法としては、特に限定されないが、例えば、登録された服飾品の色に対応する色画像についてのみ、色画像の周囲を黒線などの所定の色の線で囲う方法、色画像の周囲を太線で囲う方法、又は、色画像中に服飾品の画像、所定の文字、記号、図柄等を表示する方法があげられる。
【0061】
服飾品登録処理を行った複数の服飾品の色を一覧で表示する表示処理は、次のように実行できる。例えば、ユーザ端末1の表示画面において、パーソナルカラーの色画像が表示される領域を左上領域、右上領域、左下領域、右下領域の4つの領域にわける。ユーザ端末1は、表示画面の左上領域に春タイプ、右上領域に夏タイプ、左下領域に秋タイプ、右下に冬タイプのパーソナルカラーの色画像を表示する。各領域には、複数の色画像(例えば12種類)が表示される。そして、登録された服飾品の画像が、登録された服飾品の色に対応する色画像に重畳して表示される。なお、ユーザ端末1の表示画面について、パーソナルカラーの色画像が表示される領域の分け方は特に限定されない。領域の分け方としては、例えば、表示画面の縦方向又は横方向に第1領域~第4領域の4つの領域に分けることがあげられる。
【0062】
なお、ユーザ端末1は、服飾品登録処理を行った複数の分類ごとに、服飾品の色を一覧で表示する機能を有していてもよい。ステップS30の服飾品の色とカラータイプの情報の表示処理において、この機能を実行できるようにしてもよい。
【0063】
なお、ステップS21及びS22の処理の順序は入れ替えられてもよい。また、ステップS22及びステップS28~S30の処理は省略されてもよい。また、ステップS27又はS31の処理は省略されてもよい。ステップS22の処理が省略される場合、サーバ装置2にて、AI等を活用することで、服飾品の画像をもとに、服飾品の分類を特定してもよい。
【0064】
なお、ステップS25及びS26の処理は省略されてもよい。ステップS25及びS26の処理が省略される場合、ステップS23の処理の前に、ユーザ端末1にて、服飾品のカラータイプが入力される。また、ステップS25の処理は省略されてもよい。ステップS25の処理が省略される場合、ステップS23の処理の前に、ユーザ端末1にて、服飾品の色が入力される。服飾品の色は、ユーザ端末1に表示された複数の色画像から選択することで、入力されてもよい。そして、ステップS26にて、サーバ装置2は、入力された服飾品の色をもとに、服飾品のカラータイプを特定できる。
【0065】
[推薦処理]
次に、店舗及び/又は服飾品(以下、店舗・服飾品という)の推薦処理(以下、推薦処理という)について説明する。推薦処理は、ユーザのパーソナルカラーをもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する処理を備える。推薦処理は、パーソナルカラー診断処理の後に実行される。また、服飾品登録処理の後に実行されることが好ましい。
【0066】
図7は、本発明の実施の形態1に係る推薦処理のフローチャートを示す図である。実施の形態1に係る推薦処理は、ユーザが所持するユーザ端末1の位置と所定の位置関係にある店舗を、ユーザに推薦する店舗として特定する処理、又は、ユーザ端末1の位置と所定の位置関係にある店舗と関連付けられた服飾品を、ユーザに推薦する服飾品として特定する処理である。
【0067】
実施の形態1に係る推薦処理は、例えば、ユーザが街中で買い物や散歩等をしている際に、実行されてもよい。以下では、街中で買い物をするユーザによって、推薦処理が実行される場合を説明する。
【0068】
まず、ユーザは、ユーザ端末1を操作し、システムにログインする(ステップS41)。システムへは、パーソナルカラー診断処理と同様の方法により、ログインできる。次に、ユーザは、ユーザ端末1において、店舗・服飾品の推薦要求を入力する(ステップS42)。例えば、ユーザは、ユーザ端末1に表示された「実店舗(位置情報を利用する)」のアイコンを選択する。次に、ユーザは、ユーザ端末1に表示された「おすすめ服飾品」又は「おすすめ店舗」のアイコンを選択する。これらの操作により、店舗・服飾品の推薦要求が入力される。
【0069】
ユーザ端末1にて、推薦要求の入力を受け付けると、ユーザ端末1の位置情報が特定される(ステップS43)。ユーザ端末1の位置情報は、ユーザ端末1の備える位置特定手段(位置特定部18)により特定できる。特定された位置情報が、ユーザIDと関連付けて、ユーザ端末1からサーバ装置2に送信され(ステップS44)、サーバ装置2にて受信される(ステップS45)。次に、サーバ装置2にて、推薦する店舗・服飾品が特定される(ステップS46)。特定された店舗・服飾品の情報が、サーバ装置2からユーザ端末1に送信される(ステップS47)。
【0070】
ユーザ端末1にて、店舗・服飾品の情報が受信される(ステップS48)。ユーザ端末1にて、店舗・服飾品の情報が表示される(ステップS49)。以上のステップS41~S49の処理により、実施の形態1に係る推薦処理は終了する。
【0071】
ここで、サーバ装置2には、店舗に関する店舗情報が記憶されている。店舗情報は、店舗端末への操作入力により、サーバ装置2に記憶される。店舗情報は、店舗ID、店舗の名前、店舗の住所(位置情報)、店舗のカラータイプ、店舗のターゲットとする年齢層、店舗の所有する服飾品の系統、店舗の所有する服飾品の服飾品情報等を含んでいる。店舗端末への操作入力により、店舗の所有する服飾品の服飾品情報を登録する際は、上述の服飾品登録処理と同様の処理が実行されてもよい。また、服飾品情報は、店舗IDと関連付けて、上述の登録テーブルと同様に記憶されていてもよい。服飾品情報は、服飾品の価格、服飾品の在庫数、及び、服飾品のサイズの情報を含んでいてもよい。サーバ装置2には、服飾品情報と店舗情報とが関連付けて記憶されているともいえる。
【0072】
店舗IDは、店舗を識別するための識別情報である。店舗のカラータイプは、店舗に関連付けられたパーソナルカラーのタイプである。また、店舗のカラータイプとして、店舗に特定の色を関連付けてもよい。店舗のカラータイプは、店員による店舗端末の操作入力により任意に選択されたカラータイプでもよく、店舗の所有する服飾品情報から特定されるカラータイプでもよい。サーバ装置2が店舗の所有する服飾品の服飾品情報からカラータイプを特定する場合、最も所有する点数の多いカラータイプを特定してもよく、所定の条件(例えば所有する服飾品の40%以上)を満たすカラータイプを特定してもよい。
【0073】
ステップS46の推薦する店舗・服飾品を特定する処理について説明する。まず、サーバ装置2において、ユーザ端末1のユーザIDに対応するパーソナルカラーが特定される。次に、サーバ装置2は、受信した位置情報及びユーザのパーソナルカラーをもとに、店舗・服飾品を特定する。サーバ装置2は、ユーザに推薦する店舗・服飾品として、店舗、該店舗に関連付けられた服飾品、服飾品、又は、該服飾品に関連付けられた店舗を特定できる。また、サーバ装置2は、所定の条件を満たす店舗(例えばユーザの位置から半径50m以内にある店舗)を特定した後に、該店舗が所有する服飾品であって、ユーザのパーソナルカラーに応じた服飾品を特定してもよい。
【0074】
なお、店舗に関連付けられた服飾品は、店舗が製造又は所有する服飾品である。店舗に関連付けられた服飾品の服飾品情報は、店舗情報に関連付けられた服飾品情報でもよい。服飾品に関連付けられた店舗は、該服飾品の製造元又は所有元の店舗である。服飾品に関連付けられた店舗の店舗情報は、服飾品情報に関連付けられた店舗情報でもよい。
【0075】
ステップS46について、具体的には、サーバ装置2は、ユーザ端末1の位置と所定の位置関係(例えば半径100m以内)にある店舗であって、ユーザのパーソナルカラーに該当する色又はユーザのパーソナルカラーと同じタイプが関連付けられた店舗を、ユーザに推薦する店舗として特定してもよい。また、ステップS46について、サーバ装置2は、ユーザ端末1の位置と所定の位置関係にある店舗と関連付けられた服飾品であって、ユーザのパーソナルカラーに該当する色を有する服飾品を、ユーザに推薦する服飾品として特定してもよい。また、ステップS46について、サーバ装置2は、ユーザ端末1の位置と所定の位置関係にある店舗であって、ユーザのパーソナルカラーに該当する色を有する服飾品と関連付けられた店舗を、ユーザに推薦する店舗として特定してもよい。また、ステップS46について、サーバ装置2は、ユーザ端末1の位置と所定の位置関係にある店舗と関連付けられた服飾品であって、ユーザのパーソナルカラーに該当する色又はユーザのパーソナルカラーと同じタイプが関連付けられた店舗と関連付けられた服飾品を、ユーザに推薦する服飾品として特定してもよい。
【0076】
なお、「ユーザのパーソナルカラーに該当する色」とは、ユーザのパーソナルカラーが特定の色の場合、該色と同じ又は類似する色であり、ユーザのパーソナルカラーがパーソナルカラーのタイプの場合、該タイプに含まれる色である。
【0077】
例えば、ユーザのパーソナルカラーのタイプが「夏」の場合、ステップS46について、サーバ装置2は、ユーザ端末1の位置から所定の距離の範囲内の店舗(例えば半径300m以内にある店舗)であって、「夏」のカラータイプに該当する店舗を特定してもよい。また、ステップS46について、サーバ装置2は、ユーザ端末1の位置から所定の距離の範囲内の店舗が所有する服飾品であって、「夏」のカラータイプに該当する色を有する服飾品を特定してもよい。また、ステップS46について、サーバ装置2は、ユーザ端末1の位置から所定の距離の範囲内の店舗であって、「夏」のカラータイプに該当する色を有する服飾品を所有する店舗を特定してもよい。また、ステップS46について、サーバ装置2は、ユーザ端末1の位置から所定の距離の範囲内の店舗が所有する服飾品であって、「夏」のカラータイプに該当する店舗が所有する服飾品を特定してもよい。
【0078】
さらに、ステップS46について、サーバ装置2は、ユーザの所有する服飾品の色をもとに、ユーザに推薦する店舗・服飾品を特定してもよい。また、ステップS46について、サーバ装置2は、服飾品登録処理にて、撮影した服飾品の画像から特定した色をもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定してもよい。
【0079】
具体的には、ステップS46について、サーバ装置2は、ユーザのパーソナルカラーに該当し、且つ、ユーザの所有する服飾品の色とは異なる色を有する服飾品を、ユーザに推薦する服飾品として特定してもよい。また、ステップS46について、サーバ装置2は、ユーザのパーソナルカラーに該当し、且つ、ユーザの所有する服飾品の色と同じ色を有する服飾品を、ユーザに推薦する服飾品として特定してもよい。また、ステップS46について、サーバ装置2は、ユーザのパーソナルカラーに該当し、且つ、ユーザの所有する服飾品の色とは異なる色を有する服飾品に関連付けられた店舗を、ユーザに推薦する店舗として特定してもよい。また、ステップS46について、サーバ装置2は、ユーザのパーソナルカラーに該当し、且つ、ユーザの所有する服飾品の色と同じ色を有する服飾品に関連付けられた店舗を、ユーザに推薦する店舗として特定してもよい。
【0080】
さらに、ステップS46について、サーバ装置2は、ユーザの所有する服飾品の色及び服飾品の分類をもとに、ユーザに推薦する店舗・服飾品を特定してもよい。具体的には、ステップS46について、サーバ装置2は、ユーザに推薦する服飾品として、ユーザのパーソナルカラーに該当し、且つ、ユーザの所有する服飾品の分類と同じ分類の服飾品であって、該分類の服飾品の色とは異なる色を有する服飾品、ユーザのパーソナルカラーに該当し、且つ、ユーザの所有する服飾品の分類と異なる分類の服飾品であって、該分類の服飾品の色と同じ色を有する服飾品、又は、ユーザのパーソナルカラーに該当し、且つ、ユーザの所有する服飾品の分類と異なる分類の服飾品であって、該分類の服飾品の色と異なる色を有する服飾品を特定してもよい。また、ステップS46について、サーバ装置2は、上記のように特定した服飾品に関連付けられた店舗を、ユーザに推薦する店舗として特定してもよい。
【0081】
なお、ステップS46において、1のパーソナルカラーのタイプだけでなく、複数のカラータイプをもとに、店舗・服飾品が特定されてもよい。例えば、ステップS5にて特定されたユーザのパーソナルカラーのタイプの割合に応じて、或いは、ユーザのパーソナルカラーに最も適するパーソナルカラーと、2番目に適するパーソナルカラーに応じて、ステップS46において、サーバ装置2にて店舗・服飾品が特定されてもよい。サーバ装置2は、ユーザのパーソナルカラーのタイプの割合又はユーザの適するパーソナルカラーに応じて、特定される店舗・服飾品の数の割合を変化させることができる。
【0082】
なお、ステップS46において特定される店舗・服飾品は、ユーザ端末1への操作入力に応じて、変化してもよい。例えば、ステップS42の店舗・服飾品の推薦要求の入力において、「おすすめ服飾品」のアイコンが選択された場合、ステップS46では、服飾品が特定される。また、ステップS42の店舗・服飾品の推薦要求の入力において、「おすすめ店舗」のアイコンが選択された場合、ステップS46では、店舗が特定される。
【0083】
また、ステップS46では、ユーザのパーソナルカラー及びその他の情報から推薦する店舗・服飾品を特定してもよい。具体的には、ステップS42において、ユーザは、店舗・服飾品の特定に必要な情報をユーザ端末1に入力してもよい。入力される情報は、例えば、現在地から店舗までの距離、服飾品の価格、服飾品の分類、服飾品のサイズ、服飾品の柄・模様、服飾品の系統、服飾品又は店舗のターゲットとする年齢層、所有する服飾品の分類と同じ分類か異なる分類か、所有する服飾品の色と同じ色か異なる色か、お勧めされる店舗数、お勧めされる服飾品の数等があげられる。ステップS46では、サーバ装置2は、ステップS42において入力された情報に一致する店舗・服飾品を特定する。或いは、ステップS46では、サーバ装置2は、ユーザ登録において入力されたユーザ情報(サイズや服飾品の系統)に一致する店舗・服飾品を特定してもよい。
【0084】
ステップS49にて表示される店舗の情報は、例えば、店舗の名前、店舗の住所、電話番号等が含まれる。また、店舗の位置情報と、ステップS43にて特定したユーザ端末1の位置情報とが、マップ上に表示されてもよい。ステップS49にて表示される服飾品の情報は、服飾品の画像、服飾品のカラータイプ、服飾品の色、服飾品の価格、服飾品の分類等を含む。また、服飾品の情報として、店舗における在庫数が表示されてもよい。
【0085】
なお、ステップS49にて、ユーザ端末1にて店舗・服飾品を表示後、ユーザの操作に応じて、特定された店舗・服飾品をユーザ端末1に記憶してもよい。これにより、ユーザは、表示された店舗まで移動できない場合も、推薦された店舗・服飾品を後から見返すことができる。また、店舗のウェブサイトのURLや服飾品を購入可能なウェブサイトのURLが、特定された店舗・服飾品と関連付けて、ユーザ端末1に記憶されてもよい。
【0086】
[カラータイプ特定処理]
次に、カラータイプ特定処理について説明する。カラータイプ特定処理は、服飾品の画像をもとに服飾品の色を特定する処理と、特定した色が、ユーザのパーソナルカラーに該当するか否かを判定する処理とを備える。カラータイプ特定処理は、パーソナルカラー診断処理の後に実行される。
【0087】
カラータイプ特定処理は、例えば、ユーザが街中の店舗において、店舗の所有する服飾品に対して実行されてもよく、ユーザが所有する服飾品に対して実行されてもよい。ユーザは、店舗において気に入った服飾品を見つけると、カラータイプ特定処理により、服飾品が自身のパーソナルカラーと一致するか否かを確認することができる。以下では、街中の店舗において、店舗の所有する服飾品のカラータイプを特定する場合を説明する。
【0088】
まず、ユーザは、ユーザ端末1を操作し、システムにログインする。システムへは、パーソナルカラー診断処理と同様の方法により、ログインできる。次に、ユーザは、ユーザ端末1において、カラータイプ特定処理の開始を入力する。例えば、ユーザ端末1に表示された「カラータイプ特定」のアイコンを入力する。ユーザ端末1にて、カラータイプ特定処理の開始の入力を受け付けると、ユーザ端末1のカメラが起動する。ユーザ端末1のカメラにて、カラータイプを特定する服飾品が撮影される(ステップS51)。
【0089】
次に、ユーザ端末1にて、撮影した服飾品の分類が入力される(ステップS52)。ステップS51にて撮影された服飾品の画像情報と、ステップS52にて入力された服飾品の分類とが、ユーザIDと関連付けてユーザ端末1からサーバ装置2に送信され(ステップS53)、サーバ装置2にて受信される(ステップS54)。
【0090】
サーバ装置2にて、受信した服飾品の画像情報から、服飾品の色が特定される(ステップS55)。そして、特定された服飾品の色から、服飾品のカラータイプが特定される(ステップS56)。なお、ステップS51~S56の処理は、ステップS21~S26の処理と同様であるため、詳しい説明は省略する。
【0091】
次に、サーバ装置2にて、特定したカラータイプがユーザのパーソナルカラーに該当するか否かを判定する(ステップS57)。サーバ装置2からユーザ端末1に、判定結果が送信され(ステップS58)、ユーザ端末1にて判定結果が受信される(ステップS59)。
【0092】
ユーザ端末1にて、判定結果が表示される(ステップS60)。判定結果は、服飾品の画像、服飾品の分類、服飾品の色、服飾品のカラータイプ等が含まれる。ユーザ端末1にて、受信した判定結果に対応する服飾品情報が記憶される(ステップS61)。ステップS61では、ユーザの操作に応じて、服飾品情報がユーザ端末1に記憶されてもよい。以上のステップS51~S61の処理により、カラータイプ特定処理は終了する。
【0093】
なお、ステップS51及びS52の処理の順序は入れ替えられてもよい。また、ステップS52及びS61の処理は省略されてもよい。ステップS52の処理が省略される場合、サーバ装置2にて、AI等を活用することで、服飾品の画像をもとに、服飾品の分類を特定してもよい。
【0094】
なお、ステップS55の処理は省略されてもよい。ステップS55の処理が省略される場合、ステップS53の処理の前に、ユーザ端末1にて、服飾品の色が入力される。服飾品の色は、ユーザ端末1に表示された複数の色画像から選択することで、入力されてもよい。そして、ステップS56にて、サーバ装置2は、入力された服飾品の色をもとに、服飾品のカラータイプを特定できる。
【0095】
なお、ステップS56の処理は省略されてもよい。この場合、ステップS57において、ステップS55にて特定された色が、ユーザのパーソナルカラーと同じ色又は類似する色であるか、或いは、ユーザのパーソナルカラーのタイプに含まれるか否かを判定する。ユーザのパーソナルカラーのタイプに含まれるか否かを判定する場合、例えば、サーバ装置2は、色テーブルを参照して、ステップS55にて特定された色が、ユーザのパーソナルカラーのタイプに含まれるか否かを判定する。
【0096】
なお、ステップS57の処理において、サーバ装置2にて、特定した服飾品の色が、ユーザのパーソナルカラーにどの程度近しいのか(類似度ともいう)、又は、特定した服飾品の色が、ユーザのパーソナルカラーにどの程度近しいのかに応じて定められる、ユーザにどの程度似合うか(マッチ度ともいう)を特定してもよい。ステップS60では、特定された類似度又はマッチ度がユーザ端末1にて表示される。
【0097】
類似度及び/又はマッチ度を特定する方法を説明する。例えば、サーバ装置2は、ステップS55にて特定した色のRGBと、ユーザのパーソナルカラーのRGBとを比較して、RGBの差を算出する。RGBの差の算出方法は任意に設定可能であるが、例えば、R、G、及び、Bの値の差分を二乗し、二乗した値の和の平方根をRGBの差としてもよい。このRGBの差を類似度とすることができる。サーバ装置2は、RGBの差の値と、マッチ度との対応関係を記憶しており、サーバ装置2にて、上記対応関係をもとに、特定したRGBの差からマッチ度が特定される。
【0098】
類似度及び/又はマッチ度は、次のように特定されてもよい。例えば、サーバ装置2は、ステップS55にて特定した色のRGBと、ユーザのパーソナルカラーのタイプに含まれる色のRGBとを比較して、パーソナルカラーのタイプに含まれる色の中から、最もRGBの差が小さい色を特定する。このRGBの差を類似度とすることができる。そして、サーバ装置2にて、上記対応関係をもとに、特定したRGBの差から、マッチ度が特定されてもよい。
【0099】
この他、マッチ度を特定する方法としては、例えば、服飾品の色と、パーソナルカラーと、マッチ度との対応関係が記憶されたテーブルを参照して、マッチ度を特定する方法があげられる。
【0100】
その他、マッチ度を特定する方法としては、例えば、複数の異なる分類のパーソナルカラーのタイプと、マッチ度との対応関係が記憶されたテーブルを参照して、マッチ度を特定する方法があげられる。具体的には、サーバ装置2は、2分類のパーソナルカラーのタイプと、4分類のパーソナルカラーのタイプと、マッチ度との対応関係が記憶されたテーブルを参照して、マッチ度を特定する。パーソナルカラーのタイプを2分類(イエローベースとブルーベース)と4分類(春、夏、秋、冬)にわける場合、春と秋はイエローベース、夏と冬はブルーベースにそれぞれ含まれる。服飾品の色が、ユーザの4分類のパーソナルカラーのタイプに該当する色の場合はマッチ度を100%、ユーザの4分類のパーソナルカラーのタイプに該当しない色であって、2分類のパーソナルカラーのタイプに該当する場合はマッチ度を80%、ユーザの4分類のパーソナルカラーのタイプに該当しない色であって、2分類のパーソナルカラーのタイプに該当しない色の場合はマッチ度を50%と特定できる。
【0101】
なお、上記では、街中の店舗において、店舗の所有する服飾品のカラータイプを特定する場合について説明したが、オンラインで見つけた服飾品についても、同様にカラータイプ特定処理を実行できる。オンラインにおける服飾品について、カラータイプ特定処理が実行される場合、ステップS51の服飾品の撮影に代えて、ユーザは、カラータイプを特定したい服飾品の画像をユーザ端末1に入力する。或いは、ユーザは、服飾品の識別情報(商品コード)をユーザ端末1に入力する。ステップS55において、サーバ装置2は、識別情報から服飾品の色に関する情報を特定するためのデータベースを参照することで、入力された識別情報より、服飾品の色を特定することができる。
【0102】
[推薦処理]
次に、本発明の実施の形態2に係る推薦処理について説明する。
図9は、本発明の実施の形態2に係る店舗・服飾品の推薦処理のフローチャートを示す図である。実施の形態2に係る推薦処理は、ユーザのパーソナルカラーをもとに、ユーザに推薦する店舗・服飾品を特定する処理である。
【0103】
実施の形態2に係る推薦処理は、例えば、ユーザがオンラインで買い物をする際に、実行されてもよい。以下では、オンラインで買い物をするユーザによって、推薦処理が実行される場合を説明する。なお、実施の形態2に係る推薦処理において、店舗とは、服飾品を販売するウェブサイトを示してもよく、服飾品の製造元又は販売元の企業・ブランドを示してもよい。
【0104】
まず、ユーザは、ユーザ端末1を操作し、システムにログインする(ステップS71)。システムへは、パーソナルカラー診断処理と同様の方法により、ログインできる。次に、ユーザは、ユーザ端末1において、店舗・服飾品の推薦要求を入力する(ステップS72)。例えば、ユーザは、ユーザ端末1に表示された「オンラインショップ」のアイコンを選択する。次に、ユーザは、ユーザ端末1に表示された「おすすめ服飾品」又は「おすすめ店舗」のアイコンを選択する。
【0105】
次に、ユーザ端末1からサーバ装置2に、入力された店舗・服飾品の推薦要求が、ユーザIDと関連付けて送信される(ステップS73)。サーバ装置2にて、店舗・服飾品の推薦要求が受信される(ステップS74)。次に、サーバ装置2にて、ユーザのパーソナルカラーをもとに、店舗・服飾品が特定される(ステップS75)。
【0106】
ステップS75の推薦する店舗・服飾品を特定する処理について説明する。まず、サーバ装置2において、ユーザ端末1のユーザIDに対応するパーソナルカラーが特定される。次に、サーバ装置2は、ユーザのパーソナルカラーをもとに、店舗・服飾品を特定する。サーバ装置2は、ユーザに推薦する店舗・服飾品として、店舗、該店舗に関連付けられた服飾品、服飾品、又は、該服飾品に関連付けられた店舗を特定できる。また、サーバ装置2は、店舗を特定した後に、該店舗が所有する服飾品であって、ユーザのパーソナルカラーに応じた服飾品を特定してもよい。
【0107】
なお、ステップS46と同様の処理について、説明を省略する場合がある。
【0108】
ステップS75について、具体的には、サーバ装置2は、ユーザのパーソナルカラーに該当する色を有する服飾品を、ユーザに推薦する服飾品として特定してもよい。また、ステップS75について、サーバ装置2は、ユーザのパーソナルカラーに該当する色を有する服飾品と関連付けられた店舗を、ユーザに推薦する店舗として特定してもよい。また、ステップS75について、サーバ装置2は、ユーザのパーソナルカラーに該当する色又はユーザのパーソナルカラーと同じタイプが関連付けられた店舗を、ユーザに推薦する店舗として特定してもよい。また、ステップS75について、サーバ装置2は、ユーザのパーソナルカラーに該当する色又はユーザのパーソナルカラーと同じタイプが関連付けられた店舗と関連付けられた服飾品を、ユーザに推薦する服飾品として特定してもよい。また、ステップS75について、サーバ装置2は、ユーザのパーソナルカラーに該当する色又はユーザのパーソナルカラーと同じタイプが関連付けられた店舗と関連付けられた服飾品であって、ユーザのパーソナルカラーに該当する色を有する服飾品をユーザに推薦する服飾品として特定してもよい。
【0109】
例えば、ユーザのパーソナルカラーのタイプが「夏」の場合、ステップS75について、サーバ装置2は、「夏」のカラータイプに該当する色を有する服飾品を特定してもよい。また、ステップS75について、サーバ装置2は、「夏」のカラータイプに該当する色を有する服飾品を所有する店舗を特定してもよい。また、ステップS75について、サーバ装置2は、「夏」のカラータイプに該当する店舗を特定してもよい。また、ステップS75について、サーバ装置2は、「夏」のカラータイプに該当する店舗が所有する服飾品を特定してもよい。また、ステップS75について、サーバ装置2は、「夏」のカラータイプに該当する店舗が所有する服飾品であって、「夏」のカラータイプに該当する色を有する服飾品を特定してもよい。
【0110】
さらに、サーバ装置2は、ステップS46と同様に、ユーザの所有する服飾品の色をもとに、ユーザに推薦する店舗・服飾品を特定してもよい。また、ステップS75について、サーバ装置2は、服飾品登録処理において、撮影した服飾品の画像から特定した色をもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定してもよい。また、ステップS75について、サーバ装置2は、ステップS46と同様に、ユーザの所有する服飾品の色及び服飾品の分類をもとに、ユーザに推薦する店舗・服飾品を特定してもよい。
【0111】
なお、ステップS75において、1のパーソナルカラーのタイプだけでなく、複数のカラータイプをもとに、店舗・服飾品が特定されてもよい。例えば、ステップS5にて特定されたユーザのパーソナルカラーのタイプの割合に応じて、或いは、ユーザのパーソナルカラーに最も適するパーソナルカラーと、2番目に適するパーソナルカラーに応じて、ステップS75において、サーバ装置2にて店舗・服飾品が特定されてもよい。サーバ装置2は、ユーザのパーソナルカラーのタイプの割合又はユーザの適するパーソナルカラーに応じて、特定される店舗・服飾品の数の割合を変化させることができる。
【0112】
なお、ステップS75において特定される店舗・服飾品は、ユーザ端末1への操作入力に応じて、変化してもよい。例えば、ステップS72の店舗・服飾品の推薦要求の入力において、「おすすめ服飾品」のアイコンが選択された場合、ステップS75では、服飾品が特定される。また、ステップS72の店舗・服飾品の推薦要求の入力において、「おすすめ店舗」のアイコンが選択された場合、ステップS75では、店舗が特定される。
【0113】
ステップS75では、ユーザのパーソナルカラー及びその他の情報から推薦する店舗・服飾品を特定してもよい。具体的には、ステップS72において、ユーザは、店舗・服飾品の特定に必要な情報をユーザ端末1に入力してもよい。入力される情報は、例えば、服飾品の価格、服飾品の分類、服飾品のサイズ、服飾品の柄・模様、服飾品の系統、服飾品又は店舗のターゲットとする年齢層、所有する服飾品の分類と同じ分類か異なる分類か、所有する服飾品の色と同じ色か異なる色か、お勧めされる店舗数、お勧めされる服飾品の数等があげられる。ステップS75では、ステップS72において入力された情報に一致する店舗・服飾品を特定する。或いは、ステップS75では、ユーザ登録において入力されたユーザ情報(サイズや服飾品の系統)に一致する店舗・服飾品を特定してもよい。
【0114】
ステップS75にて特定された店舗・服飾品の情報が、サーバ装置2からユーザ端末1に送信され(ステップS76)、ユーザ端末1にて受信される(ステップS77)。ユーザ端末1にて、店舗・服飾品の情報が表示される(ステップS78)。
【0115】
ステップS78にて表示される店舗の情報は、店舗(ブランド)の名称、店舗のカラータイプ、ターゲットとする年齢層、店舗のウェブサイトのURL等が含まれる。ステップS78において、店舗のウェブサイトに遷移して、ユーザ端末1に店舗のウェブサイトを表示してもよく、店舗に関連付けられた服飾品が表示されてもよい。
【0116】
ステップS78にて表示される服飾品の情報は、服飾品の色、服飾品のカラータイプ、服飾品の分類、サイズ、価格、服飾品に関連付けられた店舗情報、購入可能なウェブサイトのURL等が含まれる。ステップS78において、ユーザ端末1に服飾品を購入可能な画面が表示されてもよい。なお、ステップS78にて、ユーザ端末1にて店舗・服飾品を表示後、ユーザの操作に応じて、特定された店舗・服飾品をユーザ端末1に記憶してもよい。これにより、ユーザは、推薦された店舗・服飾品を後から見返すことができる。
【0117】
表示された服飾品について、ユーザが購入を希望する場合、或いは、表示された店舗に関連付けられた服飾品について、ユーザが購入を希望する場合、ユーザは、ユーザ端末1に服飾品の購入希望を入力する(ステップS79)。具体的には、ユーザ端末1に表示された服飾品の購入アイコンを押下して、購入希望が入力される。ここで、購入希望が入力される服飾品は、特定された店舗に関連付けられた服飾品であってもよく、特定された服飾品であってもよい。
【0118】
ユーザ端末1にて、服飾品の購入意思に関する情報が入力されると、入力された購入意思に関する情報が、ユーザIDと関連付けられてサーバ装置2に送信される(ステップS80)。サーバ装置2にて、購入に関する情報が受信される(ステップS81)。ステップS81では、サーバ装置2は、特定された店舗に関連付けられた服飾品の購入意思に関する情報、又は、特定された服飾品の購入意思に関する情報を受け付ける。サーバ装置2にて、入力された服飾品について、決済処理が実行される(ステップS82)。
【0119】
ステップS82の決済処理の方法は、特に限定されないが、例えば、銀行振り込み、QRコード(登録商標)決済等の電子決済、クレジットカード払い、デポジット払い、ポイント払い等の方法をとることができる。ステップS82にて、決済処理が実行されると、システムの運営者は、購入された服飾品をユーザへ発送する。以上のステップS71~S82の処理により、実施の形態2に係る推薦処理は終了する。
【0120】
なお、ステップS79~S82の処理は、省略されてもよい。また、ステップS81及びS82の処理は、サーバ装置2とは異なるコンピュータ装置にて実行されてもよい。例えば、ステップS81及びS82の処理は、店舗のECサーバにて、実行されてもよい。この場合、決済された服飾品は、該店舗の担当者より、ユーザに発送される。
【0121】
なお、ステップS49及びS78において、推薦する服飾品の色について、類似度及び/又はマッチ度を表示してもよい。類似度及びマッチ度は、カラータイプ特定処理にて記載した内容と同一である。
【0122】
なお、実施の形態1に係る推薦処理と、実施の形態2に係る推薦処理は、同じ専用アプリにて実行されることができる。
【0123】
なお、ユーザ端末1のみからなるシステムの場合、ステップS25~S27、S46、S55~S57、S75の処理は、ユーザ端末1にて実行され、また、サーバ装置2との送受信に係る処理は、省略される。また、処理に必要な情報(登録テーブル、色テーブル、店舗情報等)は、ユーザ端末1のストレージ部13に記憶される。
【0124】
なお、上記では、ユーザのパーソナルカラーとして、パーソナルカラーのタイプを特定する態様について説明したが、ユーザのパーソナルカラーとして特定の色を特定する構成としてもよい。この場合、上記のステップS46及びS75と同様に、サーバ装置2は、特定されたパーソナルカラーをもとに、ユーザに推薦する店舗・服飾品を特定できる。具体的には、サーバ装置2は、特定されたパーソナルカラーと同じ色又は類似する色の服飾品、該服飾品に関連付けられた店舗、又は、特定されたパーソナルカラーが含まれるカラータイプの店舗・服飾品を特定できる。
【0125】
本発明によれば、ユーザのパーソナルカラーをもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定するため、ユーザのパーソナルカラーに該当する店舗又は服飾品をユーザに推薦できる。これにより、ユーザに対して、新たな買い物体験を提供できる。また、買い物におけるユーザの満足度を向上させることができる。また、無限に店舗・服飾品が存在するオンラインでの買い物において、ユーザのパーソナルカラーに適する店舗・服飾品が推薦されるため、ユーザは効率的に買い物を進めることができる。
【0126】
本発明によれば、ユーザが所持するユーザ端末の位置と所定の位置関係にある店舗を、ユーザに推薦する店舗として特定する、又は、ユーザ端末の位置と所定の位置関係にある店舗と関連付けられた服飾品を、ユーザに推薦する服飾品として特定するため、ユーザの位置から近い店舗又は店舗に関連付けられた服飾品を、ユーザに推薦できる。これにより、ユーザは自分に似合う服飾品を所有する店舗を見て回ることができ、ユーザはより楽しく買い物をすることができる。
【0127】
本発明によれば、ユーザのパーソナルカラーに該当する色を有する服飾品と関連付けられた店舗を、ユーザに推薦する店舗として特定するため、ユーザは自分に似合う服飾品に関連付けられた店舗を知ることができる。
【0128】
本発明によれば、ユーザの所有する服飾品の色をもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定するため、ユーザは自身の所有する服飾品とのコーディネートを楽しむことができる。
【0129】
本発明によれば、ユーザの所有する服飾品の画像をもとに特定した服飾品の色をもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定するため、ユーザの所有する服飾品の実際の色に合った店舗又は服飾品をユーザに推薦できる。
【0130】
本発明によれば、ユーザのパーソナルカラーに該当し、且つ、ユーザの所有する服飾品の色とは異なる色を有する服飾品を、ユーザに推薦する服飾品として特定するため、ユーザに似合う色で、且つ、ユーザが所有していない色の服飾品をユーザに推薦できる。
【0131】
本発明によれば、店舗の所有する服飾品の画像をもとに特定した服飾品の色が、ユーザのパーソナルカラーに該当するか否かを判定するため、ユーザは気に入った服飾品が自身のパーソナルカラーに該当するか否かを確認できる。
【0132】
本発明によれば、特定された店舗に関連付けられた服飾品の購入意思に関する情報 、又は、特定された服飾品の購入意思に関する情報を受け付けるため、ユーザは推薦された服飾品を購入することができる。
【符号の説明】
【0133】
1:ユーザ端末 2:サーバ装置 3:通信ネットワーク
11:制御部 12:RAM 13:ストレージ部
14:入力部 15:表示部 16:通信インタフェース 17:撮像部
18:位置特定部
21:制御部 22:RAM 23:ストレージ部 24:通信インタフェース
30:登録テーブル
31:服飾品ID 32:色ID 33:分類 34:カラータイプ
【要約】
【課題】
本発明は、ユーザのパーソナルカラーをもとに、店舗又は服飾品をユーザに推薦するシステムを提供することを目的とする。
【解決手段】
少なくとも1のコンピュータ装置を備えるシステムであって、ユーザのパーソナルカラーをもとに、ユーザに推薦する店舗又は服飾品を特定する特定手段を備える、システム。システムにおいて、特定手段が、ユーザが所持するユーザ端末の位置と所定の位置関係にある店舗を、ユーザに推薦する店舗として特定してもよい。又は、特定手段が、ユーザ端末の位置と所定の位置関係にある店舗と関連付けられた服飾品を、ユーザに推薦する服飾品として特定してもよい。
【選択図】
図7