(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-01
(45)【発行日】2024-10-09
(54)【発明の名称】ごみ収集車
(51)【国際特許分類】
B65F 3/00 20060101AFI20241002BHJP
G01N 23/10 20180101ALI20241002BHJP
G01N 23/18 20180101ALI20241002BHJP
【FI】
B65F3/00 A
B65F3/00 K
G01N23/10
G01N23/18
(21)【出願番号】P 2024038493
(22)【出願日】2024-03-12
【審査請求日】2024-04-10
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】521082008
【氏名又は名称】株式会社日本選別化工
(74)【代理人】
【識別番号】110000051
【氏名又は名称】弁理士法人共生国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】尾野 令奈
【審査官】高橋 祐介
(56)【参考文献】
【文献】特開平08-012004(JP,A)
【文献】特開2009-062172(JP,A)
【文献】中国特許出願公開第107042973(CN,A)
【文献】特開平08-166359(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65F 3/00
G01N 23/10
G01N 23/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体後部にごみタンクとごみ投入口を備えた
ごみ袋のごみ収集車であって、
前記ごみ投入口の内部に設けられ、ごみ袋を運ぶリフターと、
前記リフターの上端からごみ袋を袋受け室に落下させる落下通路と、
前記落下通路を挟むように設けられたX線源及びX線ラインセンサからなり、落下するごみ袋を撮像してX線画像を得るX線装置と、
前記X線画像からごみ袋に異物が混入してないかを判別する判別手段と、
前記判別手段の判別結果に応じて、異物有りごみ袋と異物無しごみ袋に分別するように回動する回動板と、が備えら
れ、
前記袋受け室の後方に異物袋回収室が設けられ、前記異物袋回収室の入口に払出し板が設けられ、前記ごみタンクの入口に押出し板が設けられて、
前記異物有りごみ袋の場合、前記回動板が一方向に回動して前記異物袋回収室の入口に前記異物有りごみ袋を送り出し、払出し板が前記異物有りごみ袋を前記異物袋回収室に払い出し、
前記異物無しごみ袋の場合、前記回動板が他方向に回動して前記ごみタンクの入口に前記異物無しごみ袋を送り出し、前記押出し板が前記異物無しごみ袋を前記ごみタンクに押し込むことを特徴とするごみ収集車。
【請求項2】
前記異物袋回収室は、開閉可能な底蓋を備えることを特徴とする
請求項1に記載のごみ収集車。
【請求項3】
前記異物有りごみ袋の場合、前記回動板の回動が停止され、
前記異物無しごみ袋の場合、前記回動板が回動して前記異物無しごみ袋を前記ごみタンクの入口に送り出すことを特徴とする請求項1に記載のごみ収集車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ごみ収集車に関し、より具体的には、発火の危険のあるカセットボンベやスプレー缶などが可燃ごみの中に混入していても、当該ごみ袋をごみタンク内に押し込まないようにできるごみ収集車に関する。
【背景技術】
【0002】
可燃ごみのごみ袋にカセットボンベやスプレー缶が混入していて、ごみ収集車に火災が発生するケースが起きている。特許文献1のごみ収集車は、車両後部のごみ袋投入口にコイルからなる金属検知器(21)を備え、爆発の危険のあるガスボンベ等を検出している。金属検知器(21)はアルミニウムに反応するので、アルミ蒸着された菓子袋を含むごみ袋に対し警告ベルを止める等の操作などが面倒である。
【0003】
本出願人は、特許文献2で対象物を落下させて撮像するX線異物検出装置を提案し、特許文献3でX線装置を備える小型家電ごみの処理装置を提案した。X線装置によれば、不透明なごみ袋に誤って混入したカセットボンベやスプレー缶などを検出できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開平8-12004号公報
【文献】実用新案登録第3238689号公報
【文献】特許第7389528号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、異物無しのごみ袋はごみタンクに押し込み、金属等の異物が有るごみ袋は、異物の無いごみ袋と分別できるごみ収集車を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるごみ収集車は、車体後部にごみタンクとごみ投入口を備えたごみ収集車であって、前記ごみ投入口の内部に設けられ、ごみ袋を運ぶリフターと、前記リフターの上端からごみ袋を袋受け室に落下させる落下通路と、前記落下通路を挟むように設けられたX線源及びX線ラインセンサからなり、落下するごみ袋を撮像してX線画像を得るX線装置と、前記X線画像からごみ袋に異物が混入してないかを判別する判別手段と、前記判別手段の判別結果に応じて、異物有りごみ袋と異物無しごみ袋に分別するように回動する回動板と、が備えられることを特徴とする。
【0007】
前記袋受け室の後方に異物袋回収室が設けられ、前記異物袋回収室の入口に払出し板が設けられ、前記ごみタンクの入口に押出し板が設けられて、前記異物有りごみ袋の場合、前記回動板が一方向に回動して前記異物袋回収室の入口に前記異物有りごみ袋を送り出し、払出し板が前記異物有りごみ袋を前記異物袋回収室に払い出し、前記異物無しごみ袋の場合、前記回動板が他方向に回動して前記ごみタンクの入口に前記異物無しごみ袋を送り出し、前記押出し板が前記異物無しごみ袋を前記ごみタンクに押し込むことを特徴とする。
【0008】
前記異物袋回収室は、開閉可能な底蓋を備えることを特徴とする。
【0009】
前記異物有りごみ袋の場合、前記回動板の回動が停止され、前記異物無しごみ袋の場合、前記回動板が回動して前記異物無しごみ袋を前記ごみタンクの入口に送り出すことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によるごみ収集車は、ごみ袋を一定間隔で運ぶリフターと、リフターの上端からごみ袋を落下させて袋受け室に導く落下通路と、落下するごみ袋を撮像してX線画像を得るX線装置と、X線画像からごみ袋に金属などの異物が混入してないかを判別する判別手段と、判別手段の判別結果に応じて、異物有りごみ袋と異物無しごみ袋に分別するように回動する回動板と、を設けたので、袋受け室に落下したごみ袋を回動板によって、異物無しごみ袋と異物有りごみ袋とに分別できる。
【0011】
袋受け室の後方に異物袋回収室を設け、異物袋回収室の入口に払出し板を設け、ごみタンクの入口に押出し板を設けたので、異物有りごみ袋の場合、回動板が一方向に回動して異物袋回収室の入口に異物有りごみ袋を送り出し、払出し板が異物有りごみ袋を異物袋回収室に払い出すことができる。異物有りごみ袋を異物袋回収室に回収するので、ごみタンクに押圧して押し込まずに済む。また、リフターと回動板を停止させることがないので、連続運転が可能で回収作業がスムーズに進められる。異物無しごみ袋の場合、回動板が他方向に回動してごみタンクの入口に異物無しごみ袋を送り出し、押出し板が異物無しごみ袋をごみタンクに押し込むことができる。
【0012】
異物袋回収室は、開閉可能な底蓋を備えたので、ごみ処理場での異物有りごみ袋の吐き出しが容易にできる。底蓋を開放状態にしておけば、異物有りごみ袋がごみ収集車の後部から路面に落ちるので、異物有りごみ袋の回収をおこなわないようなことができる。異物有りごみ袋を別の車両で回収するなども可能になる。
【0013】
異物有りごみ袋の場合、回動板が停止されるので、作業員が異物有りごみ袋を取り出すなどの作業ができる。取り出した異物有りごみ袋は、別の車両で回収するなどが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明によるごみ収集車の側面視の内部構造図である。
【
図2】ごみ収集車の後部を示す背面図である。(A)は車体後部左側にはリフターが設けられ、車体後部右側にはリフターがない例である。(B)は車体後部左側と車体後部右側の両方にリフターがある例である。
【
図3】ごみ袋の判別を行なうブロック図である。(A)は車体左側のみにX線装置を含む要素がある構成例で、(B)は車体左側と車体右側の両方にX線装置を含む要素がある構成例である。
【
図4】ごみ袋の判別を行なうタイムチャートである。車体左側のみにX線装置を含む要素がある構成例でのタイムチャートである。
【
図5】ごみ袋の判別を行なうタイムチャートである。車体左側と車体右側の両方にX線装置を含む要素がある構成例でのタイムチャートである。
【
図6】ごみ袋の判別を行なうフローチャートである。
【
図7】異物無しごみ袋の振分けの動作説明図である。
【
図8】異物有りごみ袋の振分けの動作説明図である。
【
図10】リチウムイオン電池が使用される小型家電の例である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
従前においては、金属検出器、色彩選別機、マグネットセパレータ等の選別機により、ごみ袋内の異物を検出することがなされていたが、近年、アルミ包材や粉砕すると発火するリチウムイオン電池、ボタン電池等がごみ袋内に混入しているため、従前の選別機では、除去することができないものとなっている。本発明は、このようなごみ袋に対し、X線を使用することにより選別することを可能とするものである。
【0016】
以下、図面を参照して、本発明によるごみ収集車を詳しく説明する。
【0017】
図1は、本発明によるごみ収集車100の側面視の内部構造図である。車体後部にはごみタンク1が備えられ、最後部にごみ投入口2を備え、ごみ袋15が投入される。ごみ投入口2の内部には、ごみ袋15を一定間隔で運ぶリフター4が設けられる。また、リフター4の上端からごみ袋15を落下させて袋受け室6に導く落下通路5が設けられる。袋受け室6の後方側には異物袋回収室12がある。落下通路5を挟むように設けられたX線源8及びX線ラインセンサ9からなり、落下するごみ袋15を撮像してX線画像を得るX線装置7が設けられる。
【0018】
さらに、X線画像を解析して、ごみ袋に異物が混入してないかを判別する判別手段11(
図1には図示せず)を設けている。判別手段11はPC(パーソナルコンピュータ)を使用できる。判別手段11の判別結果が金属の異物無しごみ袋の場合、袋受け室6のごみ袋15をごみタンク1の方向に振分け、判別手段11の判別結果が金属の異物有りごみ袋15の場合、袋受け室6のごみ袋15を異物袋回収室12の方向に振分ける回動板10を備える。さらに、振り分けられた異物無しごみ袋をごみタンク1に押し出す押出し板3と、異物有りごみ袋を異物袋回収室12に払い出す払出し板13を備える。
【0019】
図2は、ごみ収集車100の後部を示す背面図である。(A)は車体後部左側にはリフター4が設けられ、車体後部右側にはリフター4がない例である。(B)は車体後部左側と車体後部右側の両方にリフター4を設けた例である。リフター4は、一定の速度で回転し、突起で支えたごみ袋15を上昇させる。(A)の構成は、リフター4が車体の左側にのみ設けられ、右側は従来と同様のリフター4がないごみ投入口である。(B)の構成は、車体後部左側と車体後部右側の両方にリフター4を設けている。
【0020】
図3は、ごみ袋15の判別を行なうブロック図である。(A)は車体左側のみにX線装置7を含む要素がある構成例で、(B)は車体左側と車体右側の両方にX線装置7を含む要素がある構成例である。(A)の構成は、リフター4が車体の左側にのみ設けられ、右側は従来と同様のリフター4がないごみ投入口である。落ち葉などごみ袋15の内容が明らかなものは、リフター4のないごみ投入口に手早く投入できる。(B)の構成は、車体後部左側と車体後部右側の両方にリフター4を設けているので、ごみ袋15、15を同時にリフター4に載せ置くことができる。
【0021】
図4は、ごみ袋15の判別を行なうタイムチャートで、車体左側のみにX線装置を含む要素がある構成例でのタイムチャートである。
図5は、ごみ袋15の判別を行なうタイムチャートで、車体左側と車体右側の両方にX線装置を含む要素がある構成例でのタイムチャートである。リフター4は、三角形の時刻で自由落下する。ごみ袋15が落下する間隔は、リフター4の速度が一定で、ごみ袋15が突起の箇所で支持されるので、一定のピッチとなる。例として、ピッチは2秒とすることができる。初速度0の自由落下では、0.5秒もあれば、約2.5mを落下するので、落下通路5の高さによるが、袋受け室6に落ちるまでの時間はこれより短い。その間、X線装置7によるごみ袋15の撮像が行なわれる。
【0022】
X線画像の判別処理は、判別手段11のコンピュータで行なう。撮像したX線画像の画素に、X線が遮断されて受光量が閾値より少ない画素を見つけ出す。X線ラインセンサの画素数を2000画素とし、落下方向にも2000画素とするとX線画像は4百万個(=2000×2000)の画素数となり、処理時間がかかる。例として1秒程度が想定できる。ピッチが2秒の場合、撮像時間とX線画像の判別処理時間を2秒から引いた残りの時間が、回動板10の振分け時間と、押出し板3又は払出し板13の動作時間となる。これらの処理時間が2秒以内であれば、袋受け室6には、ごみ袋15が排出されて存在しないので、リフター4から次のごみ袋15が落下できる。
図5に示すように車体の左右にリフター4がある構成では、2個/2秒(=1個/秒)の投入ができる。
【0023】
図6は、ごみ袋15の判別を行なうフローチャートである。S1はX線画像の画素の光量が閾値以下なら1、それ以外なら0に変換し2値化するステップである。各画素には受光量を示す数値が入っているので、これを1か0かで2値化しVX線画素のサイズを小さくする。閾値は、金属のようなX線の受光量が低い値とすることができる。S2は、N×N(例:8×8)を1画素として低密度化するステップである。例として8×8画素がすべて1なら1、それ以外は0に変換する。これにより、小さな粒のような金属は無視できる。1mを2000画素で撮像する場合、1画素は0.5mmであるから8×8画素は、4mm角の64画素となるので、64画素が全て閾値以下の1である区画を示す。S3は、低密度化したX線画像の‘画素が1’の個数を数える。S4は、所定の数以上の1の個数があるか判定する。つまり、所定以上の大きさの金属の塊があるか判定する。S5は、X線を遮断するような塊はなく異物無しごみ袋と判定した場合である。S6は、X線を遮断するような塊があり異物有りごみ袋と判定した場合である。X線画像の2値化と低画質化により、処理速度をより高速にできる。
【0024】
図7は、異物無しごみ袋15の振分けの動作説明図である。ごみ袋15の落下、撮像を経て、ごみ袋15の判別が異物無しごみ袋の場合を示す。袋受け室6に落下したごみ袋15が異物無しごみ袋と判別された場合、回動板10でごみ袋15をごみタンク1の側に持ち上げることによって振分け、押出し板3でごみタンク1の中に押し出す。
図7に示すように、(A)~(C)に向かって、(1)~(8)の順に処理を行なう。(1)押出し板3(下端)は8時方向、回動板10は9時方向、払出し板13は7時方向を向いている。(2)異物無しのごみ袋の場合、回動板10を時計回りに1回転させる。これによりごみ袋をごみタンク1の入口方向に移動させる。(3)次に押出し板3を反時計回りに5時の方向に回動し、ごみ袋の押し込みに備える。(B)では、(4)回動板10を時計回りに9時方向に回動して、ごみ袋をごみタンク1の入口に押し上げる。(5)押出し板3を時計回りに8時方向に回動する。(C)では、(6)押出し板3の回動により、ごみ袋がごみタンク1に押し込まれる。(7)この状態では、次のごみ袋が、袋受け室6に落下可能である。(8)上記の(1)に戻る。
【0025】
図8は、異物有りごみ袋15の振分けの動作説明図である。ごみ袋15の落下、撮像を経て、ごみ袋15の判別が異物有りごみ袋の場合を示す。袋受け室6に落下したごみ袋15が異物有りごみ袋と判別された場合、回動板10でごみ袋15を異物袋回収室12の側に持ち上げることによって振分け、払出し板13で異物袋回収室12の中に払い出す。
図8に示すように、(A)~(C)に向かって、(1)~(8)の順に処理を行なう。(1)押出し板3(下端)は8時方向、回動板10は9時方向、払出し板13は7時方向を向いている。(2)異物有りごみ袋の場合、払出し板13を時計回りに10時の方向に回動させる。(3)回動板10を反時計回りに5時の方向に回動させる。(4)払出し板13を7時の方向に回動して、ごみ袋を異物袋回収室12に払い出す。(5)ごみ袋が異物袋回収室12に移動する。(6)回動板10を時計回りに9時方向に戻す。(7)この状態では、次のごみ袋が袋受け室6に落下可能である。(8)上記の(1)に戻る。
【0026】
図9は、発火の可能性が高い廃棄物の例である。カセットボンベ(例:高さが20cm、直径が7cm)、ライター(例:高さが8cm、幅2.5cm)、スプレー缶(例:高さが20cm、直径が7cm)、リチウムイオン電池(円筒型18650:高さ6.5cm、直径1。8cm)などは、いずれも金属のカバーがあるので、X線装置で検出できる。なお、向きは、ごみ袋の中で、姿勢が一定ではないので、スプレー缶の場合、円形に撮像される場合や長方形に撮像される場合がある。細かい針やクギなどは画像処理で無視できるが、コーヒー金属管などは検出される。
【0027】
図10は、リチウムイオン電池が使用される小型家電の例であり、小型家電の名称を併記してある。これら小型家電品は誤ってごみ袋に混入されていれも、所定の金属カバーで覆われているので検出できる。
【0028】
本実施例では、異物袋回収室12を設け、異物有りごみ袋を分別して回収する例を説明した。判別手段11の判別結果が異物有りごみ袋の場合、リフター4と回動板10が直ちに停止し、ブザーを鳴動して、異物有りごみ袋を袋受け室の側面ドアから作業者が取り出せるように構成することもできる。この構造では、回動板10の逆回動が不要で、払出し板や板異物袋回収室12も不要となるので、構造上の簡素化、小型化が可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0029】
本発明は、発火の危険のあるカセットボンベなどが可燃ごみ袋に誤って混入していても、ごみタンク内に押し込まず、分別して回収できるごみ収集車として好適である。
【符号の説明】
【0030】
1 ごみタンク
2 ごみ投入口
3 押出し板
4 リフター
5 落下通路
6 袋受け室
7 X線装置
8 X線源
9 X線ラインセンサ
10 回動板
11 判別手段
12 異物袋回収室
13 払出し板
14 底蓋
15 ごみ袋
100 ごみ収集車
【要約】
【課題】可燃性の廃棄物が混入したごみ袋をごみタンクから遠ざけて振り分けることができるごみ収集車を提供する。
【解決手段】
本発明は、車体後部にごみタンクとごみ投入口を備えたごみ収集車であって、ごみ投入口の内部に設けられ、ごみ袋を運ぶリフターと、リフターの上端からごみ袋を袋受け室に落下させる落下通路と、落下通路を挟むように設けられたX線源及びX線ラインセンサからなり、落下するごみ袋を撮像してX線画像を得るX線装置と、X線画像からごみ袋に異物が混入してないかを判別する判別手段と、判別手段の判別結果に応じて、異物有りごみ袋と異物無しごみ袋に分別するように回動する回動板と、が備えられる。
【選択図】
図1