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特許7564596ペダル付き原動機付自転車及びナンバープレートの反転機構
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-01
(45)【発行日】2024-10-09
(54)【発明の名称】ペダル付き原動機付自転車及びナンバープレートの反転機構
(51)【国際特許分類】
   B62J 50/26 20200101AFI20241002BHJP
【FI】
B62J50/26
【請求項の数】 6
(21)【出願番号】P 2024083000
(22)【出願日】2024-05-22
【審査請求日】2024-05-22
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523277747
【氏名又は名称】株式会社ENNE
(74)【代理人】
【識別番号】100201329
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 真二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100167601
【弁理士】
【氏名又は名称】大島 信之
(74)【代理人】
【識別番号】100220917
【弁理士】
【氏名又は名称】松本 忠大
(72)【発明者】
【氏名】張 欣
【審査官】高瀬 智史
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-189348(JP,A)
【文献】特開2023-001831(JP,A)
【文献】特開2023-067659(JP,A)
【文献】特開2023-074446(JP,A)
【文献】特開2022-048240(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2015/0151805(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 50/26
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
動力を遮断しペダルを漕ぐことで自転車としても走行可能なペダル付き原動機付自転車であって、
車両本体の後方に設けた反転機構を備え、
前記反転機構は、ナンバープレートを前記車両本体の幅方向に軸支する回動軸を備え、
前記ナンバープレートを、前記回動軸を中心に上方に跳ね上げることで、前記ナンバープレートの表示面を前記車両本体の後方に向けた表示状態から、前記ナンバープレートの表示面を前記車両本体の前方又は下方に向けた非表示状態へ、切り替え可能に構成し
前記車両本体が、後輪の上方に設けたリアキャリアを備え、
前記リアキャリアが、前記非表示状態において前記ナンバープレートを収容可能な収容空間を有することを特徴とする、
ペダル付き原動機付自転車。
【請求項2】
前記反転機構が、1本または複数本のアームバーを備え、
前記アームバーの一端を前記回動軸に軸支し、他端を前記ナンバープレートに固定したことを特徴とする、
請求項1に記載のペダル付き原動機付自転車。
【請求項3】
前記リアキャリアが、前記収容空間の上部を閉鎖可能な蓋を備えることを特徴とする、
請求項に記載のペダル付き原動機付自転車。
【請求項4】
前記反転機構が、前記ナンバープレートを背面から厚み方向に軸支する転倒軸を備え、
前記ナンバープレートを、前記転倒軸を中心に少なくとも90度転倒可能に構成したことを特徴とする、
請求項1に記載のペダル付き原動機付自転車。
【請求項5】
前記車両本体が、制御手段を備え、
前記制御手段が、前記非表示状態において、原動機から車輪への動力の供給を無効にすることを特徴とする、
請求項1乃至のいずれか一項に記載のペダル付き原動機付自転車。
【請求項6】
動力を遮断しペダルを漕ぐことで自転車としても走行可能なペダル付き原動機付自転車において、車両本体の後方に設ける、ナンバープレートの反転機構であって、
ナンバープレートを前記車両本体の幅方向に軸支する回動軸を備え、
前記ナンバープレートを、前記回動軸を中心に上方に跳ね上げることで、前記ナンバープレートの表示面を前記車両本体の後方に向けた表示状態から、前記ナンバープレートの表示面を前記車両本体の前方又は下方に向けた非表示状態へ、切り替え可能に構成し
後輪の上方に設けたリアキャリアを備え、
前記リアキャリアが、前記非表示状態において前記ナンバープレートを収容可能な収容空間を有することを特徴とする、
反転機構。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペダル付き原動機付自転車及びペダル付き原動機付自転車におけるナンバープレートの反転機構に関する。
【背景技術】
【0002】
原動機付自転車に自転車のペダルを設けることで、人力で自転車としても走行可能な、ペダル付き原動機付自転車が知られている。従来、ペダル付き原動機付自転車は、原動機を使用せずにペダルによって人力だけで走行することが可能であっても、車体の構造が自転車に変わるわけではないため、依然として原動機付自転車として扱われていた(非特許文献1)。
しかし、近年では、ペダル付原動機付自転車において、原動機モードから、原動機の力を使わずにペダルだけで走行する人力モードへの切り替えが可能な車両が開発されており、これらの車両の内、(1)乗車者が、車両が停止していない状態で原動機モードから人力モードに切り替えることができず、かつ、人力モードから原動機モードに切り替えることもできないこと、(2)人力モードでは、ナンバープレートを表示できず、原動機付自転車として適法に走行できない構造であり、かつそれが外観から明確に区別できること、の2つの要件を満たす車両については、それぞれのモードに応じて、原動機付自転車又は自転車として取り扱われることとなった(非特許文献2)。
原動機モードから人力モードに切り替えることで、ヘルメットの着用が任意となり、普通自転車の走行が認められている歩道や自転車道の走行が可能となる。
このようなペダル付き原動機付自転車として、ナンバープレートの表示面に下方からカバーを被せ、表示面に目隠しすることで、原動機付自転車から自転車へ車両区分を変更可能な車両が知られている(非特許文献3)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】“「ペダル付きの原動機付自転車」の取扱いについて”,[online],平成17年3月,警察庁交通局,[令和6年5月11日検索],インターネット<URL:https://www.npa.go.jp/koutsuu/kikaku44/pedal.pdf>
【文献】“「車両区分を変化させることができるモビリティ」について(通達),[online],令和3年6月28日,警察庁交通局,[令和6年5月11日検索],インターネット<URL:https://www.npa.go.jp/laws/notification/koutuu/kouki/kouki20210628.pdf>
【文献】“モーターファン 原付と自転車に早変わりする電動モペット(ペダル付き電動バイク)。実際のメリットを考えてみる。”,[online],令和5年10月12日,株式会社三栄,[令和6年5月11日検索],インターネット<URL:https://motor-fan.jp/bikes/article/89013/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来技術のペダル付き原動機付自転車は、ナンバープレートの表示面をカバーで目隠しする構造であり、人力モードであってもナンバープレート自体の位置は変わらない。
このため、人力モードで走行する際、車両の側方や前方から見ると依然としてナンバープレートの外形が視認できるため、原動機モードであると誤解され、交通取締を受けたり、歩行者からクレームを受けてトラブルとなるおそれがある。
【0005】
本発明の目的は、以上のような従来技術の課題を解決するための、ペダル付き原動機付自転車及びナンバープレートの反転機構を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のペダル付き原動機付自転車は、車両本体の後方に設けた反転機構を備え、反転機構は、ナンバープレートを車両本体の幅方向に軸支する回動軸を備え、ナンバープレートを、回動軸を中心に上方に跳ね上げることで、ナンバープレートの表示面を車両本体の後方に向けた表示状態と、ナンバープレートの表示面を車両本体の前方又は下方に向けた非表示状態と、に切り替え可能に構成したことを特徴とする。
【0007】
本発明のペダル付き原動機付自転車は、反転機構が、1本または複数本のアームバーを備え、アームバーの一端を回動軸に軸支し、他端をナンバープレートに固定していてもよい。
【0008】
本発明のペダル付き原動機付自転車は、車両本体が、後輪の上方に設けたリアキャリアを備え、リアキャリアが、非表示状態においてナンバープレートを収容可能な収容空間を有していてもよい。
【0009】
本発明のペダル付き原動機付自転車は、リアキャリアが、前記収容空間の上部を閉鎖可能な蓋を備えていてもよい。
【0010】
本発明のペダル付き原動機付自転車は、反転機構が、ナンバープレートを背面から厚み方向に軸支する転倒軸を備え、ナンバープレートを、転倒軸を中心に少なくとも90度転倒可能に構成していてもよい。
【0011】
本発明のペダル付き原動機付自転車は、車両本体が、制御手段を備え、制御手段が、非表示状態において、原動機から車輪への動力の供給を無効にしてもよい。
【0012】
本発明の反転機構は、原動機付自転車の車両本体の後方に設け、ナンバープレートを車両本体の幅方向に軸支する回動軸を備え、ナンバープレートを、回動軸を中心に上方に跳ね上げることで、ナンバープレートの表示面を車両本体の後方に向けた表示状態と、ナンバープレートの表示面を車両本体の前方又は下方に向けた非表示状態と、に切り替え可能に構成したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明のペダル付き原動機付自転車及びナンバープレートの反転機構は、ナンバープレートを車両後方の掲示位置から前方に反転可能な構造であるため、人力モードで走行する際にナンバープレートを掲示していないことが明白であり、原動機モードで走行していると誤解を受けるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】ペダル付き原動機付自転車の説明図
図2a】反転機構の説明図(1)
図2b】反転機構の説明図(2)
図3a】ナンバープレートの反転の説明図(1)
図3b】ナンバープレートの反転の説明図(2)
図3c】ナンバープレートの反転の説明図(3)
図4】実施例2の説明図
図5a】実施例3の説明図(1)
図5b】実施例3の説明図(2)
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明のペダル付き原動機付自転車及びナンバープレートの反転機構について詳細に説明する。なお本発明において「高さ方向」「幅方向」「長さ方向」等の方位性の用語は、ペダル付き原動機付自転車の車両本体における各方位を意味する。
【実施例1】
【0016】
[ペダル付き原動機付自転車]
<1>全体の構成
本発明のペダル付き原動機付自転車1は、原動機15aを用いて走行可能であり、かつ原動機15aの動力を遮断しペダル機構15bを用いることで自転車としても走行可能な原動機付自転車である。
ペダル付き原動機付自転車1は、車両本体10と、ナンバープレート20と、反転機構30と、を少なくとも備える(図1)。詳細には、車両本体10の後方に反転機構30を介してナンバープレート20を付設する。
ペダル付き原動機付自転車1は、反転機構30によって、ナンバープレート20の表示面20aを車両本体10の後方に向けた表示状態M1と、ナンバープレート20の表示面20aを車両本体10の前方又は下方に向けた非表示状態M2と、に切り替え可能な構成に1つの特徴を備える。
【0017】
<1.1>原動機付自転車の定義
原動機付自転車は、道路交通法に定義される車両であって、内燃式又は電気式の原動機を用いて走行可能な車両である。原動機付自転車は、一般原動機付自転車と、特定小型原動機付自転車とに区分される。本例では電気式の一般原動機付自転車について説明するが、内燃式の一般原動機付自転車や特定小型原動機付自転車であってもよい。
一般原動機付自転車は、定格出力(安定した出力を連続発生可能な電力量)によって、定格出力0.6kW以下の原付一種と、定格出力0.6kW以上1.0KW以下の原付二種とに分かれる。原付一種の運転には、原付免許以上の免許が必要であり、原付二種の運転には、小型限定普通二輪免許以上の免許が必要である。
【0018】
<2>車両本体
車両本体10は、ペダル付き原動機付自転車1の本体構造である。
車両本体10は、フレーム11と、2つの車輪12と、ハンドル13と、サドル14と、車輪12を駆動させる走行手段15と、保安設備16と、を少なくとも備える。本例では更に、走行手段15を制御する制御手段17と、フレーム11の後方に設けたリアキャリア18と、を備える。
保安設備16は、法定の保安基準を満たすための設備であって、ヘッドライト、ブレーキランプ、ウィンカ―、スピードメーター、バックミラー(不図示)等を含む。
車両本体10のその他の構造は、一般のペダル付き原動機付自転車として公知であるため、ここでは詳述しない。
【0019】
<2.1>走行手段
走行手段15は、ペダル付き原動機付自転車1を走行させる手段である。
走行手段15は、原動機15aと、ペダル機構15bと、の組合せからなり、利用目的や交通状況等に応じて、いずれかの機構を選択することができる。
原動機15aは、動力を用いて走行するための機構であって、例えば車輪12に設けたモータと、モータに電力を供給するバッテリと、モータの回転を制御するアクセル機構及びリミッタと、を含む。
ペダル機構15bは、人力により走行するための機構であって、例えばフレーム11に設けたクランクと、クランクの先端に設けたペダルと、クランク軸と後方の車輪12にそれぞれ設けたスプロケットと、2つのスプロケットを動力伝達自在に接続するチェーンと、を含む。
ただし走行手段15の構造はこれに限らず、例えば原動機15aが内燃式の場合、公知のガソリンエンジン機構を備えていてもよい。また、ペダル付き原動機付自転車1が電動アシスト機能を備える場合、ペダル機構15bが更にモータ、バッテリ、トルクセンサ、減速ギア等を備えていてもよい。
【0020】
<2.2>制御手段
制御手段17は、走行手段15を制御する手段である。
制御手段17は、ナンバープレート20の非表示状態において、原動機15aから車輪12への動力の供給を無効(人力モード)にする。ここで「原動機から車輪への動力の供給を無効にする」とは、原動機15aにおいてバッテリからモータへの電力供給を遮断することのほか、バッテリからモータへ電力を供給しつつモータの回転を車輪12に伝達させないことを含む。
本例では制御手段17として、反転機構30の回動軸31にリンクさせた切り替えスイッチを採用する。
制御手段17によって、非表示状態M2時に原動機15aを無効とすることで、誤ってナンバープレート20を非表示としたまま原動機15aで走行することを防ぐことができる。
なお、制御手段17はペダル付き原動機付自転車1の必須の構成要素ではない。
【0021】
<2.3>リアキャリア
リアキャリア18は、ナンバープレート20を収容可能な架台である。
リアキャリア18は、フレーム11の後方において車輪12の上方に設け、内側にナンバープレート20を収容可能な収容空間18aを備える。
本例ではリアキャリア18として、パイプフレーム構造を採用し、上方に収容空間18aと連通する開口を設ける。なお、各図では、リアキャリア18をパイプフレームのみで記載しているが、実際にはパイプフレームを樹脂製のカバー等で被覆していてもよい。
ただしリアキャリア18の具体的な構造は上記に限らず、要はフレーム11の後方においてナンバープレート20を収容空間18a内に収容可能な構造であればよい。
【0022】
<3>反転機構
反転機構30は、ナンバープレート20を反転させる機構である。
反転機構30は、ナンバープレート20を車両本体10の幅方向に軸支する回動軸31を少なくとも備える。本例では更に、2本のアームバー32と、ベースプレート33と、転倒軸34と、を備える(図2a)。詳細には、例えば以下の構造とする(図2b)。
リアキャリア18上部において幅方向に並列する2本のパイプに、幅方向内側に向けて2本の回動軸31を設ける。側面視略L字形状の2本のアームバー32を並列配置し、2本のアームバー32の先端を連結板32aで連結する。2本のアームバー32の基端をそれぞれ2本の回動軸31に軸支する。連結板32aの後面中央に、連結板32aの厚み方向に突出する転倒軸34を設け、ベースプレート33を回動可能に軸支する。ベースプレート33の背面にナンバープレート20を固定する。
反転機構30は、以上の構造により、ナンバープレート20を上方に跳ね上げて回動軸31廻りに後方に反転させることができる。また、ナンバープレート20を、転倒軸34を中心にベースプレート33ごと90度転倒させることができる。
ただし反転機構30の具体的な構造は上記に限らず、少なくともナンバープレート20を上方に跳ね上げて反転可能な構造であればよい。
【0023】
<4>ナンバープレートの反転
本発明のペダル付き原動機付自転車1は、反転機構30によって、ナンバープレート20の表示面20aを車両本体10の後方に向けた表示状態M1から、車両本体10の前方又は下方に向けた非表示状態M2へと、容易に反転させることができる。詳細には、例えば以下の手順でナンバープレートを反転させる。
ナンバープレート20を、転倒軸34を中心にベースプレート33ごと90度転倒させて、横向き(縦長)にする(図3a)。
横向きのナンバープレート20を、上方に跳ね上げ、回動軸31を中心に前方に回動させる(図3b)。こうして、ナンバープレート20を反転させ、表示面20aを下方又は前方に向けてリアキャリア18の収容空間18a内に収容する(図3c)。
また、上記の手順を反対に行うことで、非表示状態M2から表示状態M1に切り替えることができる。
ただしナンバープレート20の反転方法は上記に限らず、例えば反転機構30が転倒軸34を備えない場合には、収容空間18aの幅を広げて、ナンバープレート20を縦向き(横長)のまま、反転させて収容空間18a内に収容してもよい。
【実施例2】
【0024】
[反転機構がアームバーを備えない実施例]
実施例1では、反転機構30がアームバー32を備え、アームバー32を回動軸31に軸支したが、これに限らない。本例では反転機構30が、アームバー32を備えず、ベースプレート33をリアキャリア18に直接軸支する(図4)。
詳細には、ベースプレート33を、後板と上板とからなる側面視略L字形状に構成し、上板の前端部を、リアキャリア18の幅方向に延在する2本の回動軸31に軸支する。また、ベースプレート33の後板によって、ブレーキランプ等の保安設備16が隠れるのを防ぐために、ベースプレート33の後板に保安設備16を通す貫通窓33aを設ける。
【実施例3】
【0025】
[リアキャリアが蓋を備える実施例]
実施例1では、リアキャリア18の収容空間18aが上方に開放されていたが、これに限らない。本例では、リアキャリア18に、収容空間18aの上部を覆う蓋18bを備える。
詳細には、蓋18bは、例えば合成皮革内にウレタン樹脂を充填してなるシート状構造からなり、蓋18bの下方に、先端にプラスチックバックルを付設した2対のベルトを設ける(図5(a))。
本例の場合、蓋18bをリアキャリア18上に載せてベルトをパイプフレームに通し、プラスチックバックルを留めることで、非表示状態M2において、ナンバープレート20を収容空間18a内に完全に隠すことができ、かつ蓋18b上に荷物等を搭載することができる。
なお、蓋18bの構造はベルト連結構造に限らず、リアキャリア18の上部における一方の側辺に、蓋18bを長手方向に軸支し、収容空間18aに対して幅方向に開閉する構造(図5(b))、又はリアキャリア18の上部における前辺に蓋18bを幅方向に軸支し、収容空間18aに対して長手方向に開閉する構造等としてもよい。
【符号の説明】
【0026】
1 ペダル付き原動機付自転車
10 車両本体
11 フレーム
12 車輪
13 ハンドル
14 サドル
15 走行手段
15a 原動機
15b ペダル機構
16 保安設備
17 制御手段
18 リアキャリア
18a 収容空間
18b 蓋
20 ナンバープレート
20a 表示面
30 反転機構
31 回動軸
32 アームバー
33 ベースプレート
33a 貫通窓
34 転倒軸
M1 表示状態
M2 非表示状態
【要約】
【課題】ペダル付き原動機付自転車及びペダル付き原動機付自転車におけるナンバープレートの反転機構を提供する。
【解決手段】本発明のペダル付き原動機付自転車1は、動力を遮断しペダルを漕ぐことで自転車としても走行可能なペダル付き原動機付自転車1であって、車両本体10の後方に設けた反転機構30を備え、反転機構30は、ナンバープレート20を車両本体10の幅方向に軸支する回動軸31を備え、ナンバープレート20を、回動軸31を中心に上方に跳ね上げることで、ナンバープレート20の表示面20aを車両本体10の後方に向けた表示状態M1と、ナンバープレート20の表示面20aを車両本体10の前方又は下方に向けた非表示状態M2と、に切り替え可能に構成したことを特徴とする。
【選択図】図2
図1
図2a
図2b
図3a
図3b
図3c
図4
図5a
図5b