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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-01
(45)【発行日】2024-10-09
(54)【発明の名称】鉄道車両用主回路システム
(51)【国際特許分類】
   B60L 9/24 20060101AFI20241002BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20241002BHJP
【FI】
B60L9/24 A
H05K7/20 D
【請求項の数】 3
(21)【出願番号】P 2020161207
(22)【出願日】2020-09-25
(65)【公開番号】P2022054164
(43)【公開日】2022-04-06
【審査請求日】2023-07-03
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】390021577
【氏名又は名称】東海旅客鉄道株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】598076591
【氏名又は名称】東芝インフラシステムズ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】000005108
【氏名又は名称】株式会社日立製作所
(73)【特許権者】
【識別番号】000005234
【氏名又は名称】富士電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000578
【氏名又は名称】名古屋国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】加藤 宏和
(72)【発明者】
【氏名】福島 隆文
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 賢司
(72)【発明者】
【氏名】下山 拓紀
(72)【発明者】
【氏名】上野 雅之
(72)【発明者】
【氏名】古屋 政嗣
(72)【発明者】
【氏名】田中 英允
(72)【発明者】
【氏名】牧野 友由
(72)【発明者】
【氏名】尾谷 浩昭
(72)【発明者】
【氏名】内田 寿幸
(72)【発明者】
【氏名】藤谷 幸平
(72)【発明者】
【氏名】味岡 佳史
(72)【発明者】
【氏名】松本 侑大
(72)【発明者】
【氏名】村上 太郎
(72)【発明者】
【氏名】菱田 昭裕
(72)【発明者】
【氏名】滝沢 将光
(72)【発明者】
【氏名】森 義郎
【審査官】冨永 達朗
(56)【参考文献】
【文献】再公表特許第2008/152686(JP,A1)
【文献】国際公開第2020/049782(WO,A1)
【文献】特開2019-033587(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 9/24
H05K 7/20
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
単相交流電力を変換して直流電力を出力するように構成されたコンバータと、
前記コンバータが出力した直流電力を変換して三相交流電力を出力するように構成されたインバータと、
前記インバータが出力した三相交流電力により駆動するように構成された6極の電動機と、
車両床下に配置されると共に、走行風によって前記コンバータ及び前記インバータを冷却するように構成された放熱体と、
を備え、
前記コンバータ及び前記インバータの各相は、パワー半導体素子及びダイオードを有して同じように構成されており、且つ、前記コンバータ及び前記インバータの各相は、前記電動機の駆動時における最大エネルギー損失が互いに等しくなるように構成されており、
前記コンバータの各相において前記パワー半導体素子及び前記ダイオードが前記放熱体と接触する面積は、前記インバータの各相において前記パワー半導体素子及び前記ダイオードが前記放熱体と接触する面積と等しい、
鉄道車両用主回路システム。
【請求項2】
請求項1に記載の鉄道車両用主回路システムであって、
前記コンバータ及び前記インバータは、それぞれ、SiC素子を含む、鉄道車両用主回路システム。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載の鉄道車両用主回路システムであって、
前記コンバータ及び前記インバータの少なくとも一方におけるコンデンサの電荷を放電するように構成された抵抗器をさらに備え、
前記抵抗器は、前記放熱体に取り付けられる、鉄道車両用主回路システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、鉄道車両用主回路システムに関する。
【背景技術】
【0002】
架線から交流電流を集電して走行する鉄道車両では、電力変換装置(つまりコンバータ及びインバータ)によって交流電力を電力変換して電動機に供給する。このような電力変換装置及び電動機を含む主回路システムにおいて、電動機の構造を4極から6極に変えることで、小型化を図ることができる。
【0003】
また、主回路システムの小型化を目的として、鉄道車両の走行風を放熱体に当てることによって電力変換装置を冷却し、冷却装置(つまりブロア)を省略する方法が公知である(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2007-13223号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように電動機を6極とすると、電力変換装置において発熱量が増加すると共に、発熱箇所の偏りが大きくなる。このような発熱箇所の偏りの発生を抑えるために、放熱体の面積を大きくすると、上述した小型化の目的が達成できない。
【0006】
本開示の一局面は、発熱箇所の偏りの発生を抑制しつつ小型化が可能な鉄道車両用主回路システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様は、単相交流電力を変換して直流電力を出力するように構成されたコンバータと、コンバータが出力した直流電力を変換して三相交流電力を出力するように構成されたインバータと、インバータが出力した三相交流電力により駆動するように構成された6極の電動機と、車両床下に配置されると共に、走行風によってコンバータ及びインバータを冷却するように構成された放熱体と、を備える鉄道車両用主回路システムである。コンバータ及びインバータは、電動機の駆動時におけるコンバータの各相の最大エネルギー損失とインバータの各相の最大エネルギー損失とが等しくなるように構成される。
【0008】
このような構成によれば、コンバータの各相の最大エネルギー損失とインバータの各相の最大エネルギー損失とが等しくされることで、電力変換装置における発熱箇所の偏りが小さくなる。そのため、6極の電動機と放熱体とによる小型化を図りつつ、電力変換装置における発熱箇所の偏りの発生を抑制できる。
【0009】
本開示の一態様は、コンバータ及びインバータは、それぞれ、SiC素子を含んでもよい。このような構成によれば、鉄道車両用主回路システムの小型化及び軽量化を促進できる。
【0010】
本開示の一態様は、コンバータ及びインバータの少なくとも一方におけるコンデンサの電荷を放電するように構成された抵抗器をさらに備えてもよい。抵抗器は、放熱体に取り付けられてもよい。このような構成によれば、放熱体によって抵抗器が冷却されるため、抵抗器の冷却装置が不要となる。その結果、主回路システムの小型化を促進できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1図1は、実施形態における鉄道車両用主回路システムの搭載例を示す模式的な斜視図である。
図2図2は、図1のII-II線での模式的な断面図である。
図3図3は、図1の鉄道車両用主回路システムの模式的な回路図である。
図4図4は、図3の電動機の構造を示す模式図である。
図5図5Aは、電動機における回転速度と電圧又は電流との関係の一例を示すグラフであり、図5Bは、電動機における回転速度とトルクとの関係の一例を示すグラフである。
図6図6A図6B及び図6Cは、それぞれ、電力変換装置の各相におけるエネルギー損失を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本開示が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す鉄道車両用主回路システム1(以下、単に「主回路システム1」ともいう。)は、架線から供給される電力によって鉄道車両10を走行させる。鉄道車両10は、例えば、180km/h以上の高速で走行する。
【0013】
図2及び図3に示すように、主回路システム1は、電力変換装置2と、電動機3と、抵抗器4A,4B,4C,4Dと、外部電源5と、放熱体6とを備える。
【0014】
<電力変換装置>
電力変換装置2は、鉄道車両10の床下において、鉄道車両10の走行方向(つまりレールR1,R2の延伸方向)における中央部分に配置されている。鉄道車両10は、コンバータ2Aと、インバータ2Bと、接続部材2Cとを有する。
【0015】
(コンバータ)
コンバータ2Aは、パンタグラフを介して架線から入力される単相交流電力を変換して直流電力を出力するように構成されている。
【0016】
本実施形態のコンバータ2Aは、パワー半導体素子として、SiC素子(つまりシリコンカーバイトで構成された半導体層)を含んでいる。具体的には、コンバータ2Aのパワー半導体素子は全てSiC素子である。
【0017】
図3に示すように、コンバータ2Aは、U相回路と、V相回路とを有する。U相回路及びV相回路は、それぞれ、上アーム(つまり高電位側アーム)と、下アーム(つまり低電位側アーム)とを有する。
【0018】
U相回路及びV相回路それぞれの上アームは、2つのパワー半導体素子を有する。上アームの2つのパワー半導体素子の間には、中間電位端子2Fが接続されている。上アームと中間電位端子2Fとの間には、上アームへ向かう方向を順方向とするダイオードが配置されている。
【0019】
U相回路及びV相回路それぞれの下アームは、2つのパワー半導体素子を有する。下アームの2つのパワー半導体素子の間には、中間電位端子2Fが接続されている。下アームと中間電位端子2Fとの間には、中間電位端子2Fへ向かう方向を順方向とするダイオードが配置されている。
【0020】
U相回路及びV相回路それぞれの高電位側は、コンデンサを介して中間電位端子2Fに接続されている。U相回路及びV相回路それぞれの低電位側も、コンデンサを介して中間電位端子2Fに接続されている。
【0021】
コンバータ2AのU相回路は、上アームと下アームとの間において、交流端子2Dを介して外部電源5に電気的に接続されている。コンバータ2AのV相回路も、上アームと下アームとの間において、交流端子2Eを介して外部電源5に電気的に接続されている。
【0022】
外部電源5は、架線から入力される単相交流電圧を降圧する主変圧器を含む交流電源である。コンバータ2Aには、U相回路及びV相回路に接続された外部電源5を介して単相交流電圧が入力される。
【0023】
(インバータ)
インバータ2Bは、コンバータ2Aが出力した直流電力を変換して三相交流電力を出力するように構成されている。本実施形態のインバータ2Bは、パワー半導体素子として、SiC素子を含んでいる。具体的には、インバータ2Bのパワー半導体素子は全てSiC素子である。
【0024】
インバータ2Bは、U相回路と、V相回路と、W相回路とを有する。U相回路、V相回路及びW相回路は、それぞれ、上アーム(つまり高電位側アーム)と、下アーム(つまり低電位側アーム)とを有する。
【0025】
U相回路、V相回路及びW相回路それぞれの上アームは、2つのパワー半導体素子を有する。上アームの2つのパワー半導体素子の間には、中間電位端子2Gが接続されている。上アームと中間電位端子2Gとの間には、上アームへ向かう方向を順方向とするダイオードが配置されている。
【0026】
U相回路、V相回路及びW相回路それぞれの下アームは、2つのパワー半導体素子を有する。下アームの2つのパワー半導体素子の間には、中間電位端子2Gが接続されている。下アームと中間電位端子2Gとの間には、中間電位端子2Gへ向かう方向を順方向とするダイオードが配置されている。
【0027】
U相回路、V相回路及びW相回路それぞれの高電位側は、コンデンサを介して中間電位端子2Gに接続されている。U相回路、V相回路及びW相回路それぞれの低電位側も、コンデンサを介して中間電位端子2Gに接続されている。
【0028】
インバータ2BのU相回路、V相回路、及びW相回路は、それぞれ、上アームと下アームとの間において、交流端子2H,2I,2Jを介して電動機3に電気的に接続されている。
【0029】
(接続部材)
接続部材2Cは、コンバータ2Aとインバータ2Bとを電気的に接続している。接続部材2Cは、第1部21と、第2部22と、第3部23とを有する。
【0030】
第1部21は、コンバータ2Aの高電位側とインバータ2Bの高電位側とを接続している。第2部22は、コンバータ2Aの中間電位端子2Fとインバータ2Bの中間電位端子2Gとを接続している。第3部23は、コンバータ2Aの低電位側とインバータ2Bの低電位側とを接続している。
【0031】
<電動機>
電動機3は、鉄道車両10の走行動力源であり、鉄道車両10の車輪(図示省略)を回転させる。電動機3は、インバータ2Bが出力した三相交流電力により駆動するように構成された誘導電動機であり、極数は6である。
【0032】
図4に示すように、電動機3は、6つの固定子31A-31Fと、固定子31A-31Fの内側に配置された回転子32とを有する。6つの固定子31A-31Fは、電動機3の周方向(つまり回転方向)において互いに異なる極が隣接するように配置されている。
【0033】
6極の電動機は、例えば4極の電動機に比べて、固定子の径方向における幅を小さくすることができる。そのため、電動機3によって主回路システム1の小型化及び軽量化を図ることができる。
【0034】
<抵抗器>
図3に示す第1抵抗器4A及び第2抵抗器4Bは、常時、コンバータ2A及びインバータ2Bにおけるコンデンサの電荷を放電するように構成されている。
【0035】
第1抵抗器4Aは、接続部材2Cの第1部21と第2部22とを接続する回路に配置されている。つまり、第1抵抗器4Aは、コンバータ2A及びインバータ2Bの複数の上アームと並列に接続されている。
【0036】
第2抵抗器4Bは、接続部材2Cの第3部23と第2部22とを接続する回路に配置されている。つまり、第2抵抗器4Bは、コンバータ2A及びインバータ2Bの複数の下アームと並列に接続されている。
【0037】
第1抵抗器4A及び第2抵抗器4Bは、後述する放熱体6に取り付けられている。第1抵抗器4A及び第2抵抗器4Bは、放熱体6との熱交換によって、放電によって発生する熱を放出する。
【0038】
第3抵抗器4C及び第4抵抗器4Dは、電力変換装置2において異常が発生した時に、コンバータ2A及びインバータ2Bにおけるコンデンサの電荷を放電するように構成されている。
【0039】
第3抵抗器4Cは、スイッチング素子と共に、接続部材2Cの第1部21と第2部22とを接続する回路に接続されている。第4抵抗器4Dは、スイッチング素子と共に接続部材2Cの第3部23と第2部22とを接続する回路に接続されている。
【0040】
<放熱体>
図1に示す放熱体6は、鉄道車両10の床下に配置されると共に、走行風Wによってコンバータ2A及びインバータ2Bを冷却するように構成されている。放熱体6は、鉄道車両10の下方に露出している。
【0041】
放熱体6は、第1放熱部6Aと、第2放熱部6Bとを有する。第1放熱部6A及び第2放熱部6Bは、それぞれ、鉄道車両10の床面を構成する底壁から下方に突出する複数のフィンを有する。複数のフィンは、厚み方向が鉄道車両10の走行方向と直交する向きとなるように、互いに離れて配置されている。
【0042】
第1放熱部6Aは、コンバータ2Aの少なくとも一部(具体的にはパワー半導体素子)と接触しており、主にコンバータ2Aを冷却する。第2放熱部6Bは、インバータ2Bの少なくとも一部(具体的にはパワー半導体素子)と接触しており、主にインバータ2Bを冷却する。また、第1放熱部6A及び第2放熱部6Bの少なくとも一方は、第1抵抗器4A又は第2抵抗器4Bと接触している。
【0043】
放熱体6は、コンバータ2A、インバータ2B、第1抵抗器4A及び第2抵抗器4Bが発生させる熱を複数のフィンを介して走行風Wに伝達する。つまり、放熱体6は、主回路システム1と大気との熱交換を行う。
【0044】
<エネルギー損失>
図5Aは、4極の電動機における回転速度と出力電圧V1及び出力電流I1との関係と、6極の電動機における回転速度と出力電圧V2及び出力電流I2との関係とを示す一例である。また、図5Bは、電動機におけるトルク特性の一例である。
【0045】
図5Aに示すように、4極の電動機に比べて、6極の電動機は低速域における出力電流が大きい。そのため、6極の電動機を用いた場合は、電力変換装置2におけるエネルギー損失が大きくなる。
【0046】
そのため、図6Aに示すコンバータ2Aにおけるパワー半導体素子の損失がインバータ2Bよりも大きくなる設計、又は図6Bに示すコンバータ2Aにおけるパワー半導体素子の損失がインバータ2Bよりも小さくなる設計の場合、放熱体6の走行風を利用した冷却では、コンバータ2Aとインバータ2Bとの温度差が大きくなり、発熱箇所の偏りが発生する。なお、図6A図6B及び図6Cの各相における黒四角の数は、エネルギー損失の大きさを模式的に表している。
【0047】
これに対し、図6Cに示すように、コンバータ2A及びインバータ2Bが、電動機3の駆動時におけるコンバータ2Aの各相(つまり、U相及びV相)の最大エネルギー損失とインバータ2Bの各相(つまり、U相、V相及びW相)の最大エネルギー損失とが等しくなるように構成されることで、放熱体6の面積を抑制しつつ、発熱箇所の偏りの発生を抑制できる。
【0048】
本実施形態では、コンバータ2Aの各相においてパワー半導体素子及びダイオードが放熱体6の第1放熱部6Aと接触する面積と、インバータ2Bの各相においてパワー半導体素子及びダイオードが放熱体6の第2放熱部6Bと接触する面積とは等しい。
【0049】
[1-2.効果]
以上詳述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1a)コンバータ2Aの各相の最大エネルギー損失とインバータ2Bの各相の最大エネルギー損失とが等しくされることで、電力変換装置2における発熱箇所の偏りが小さくなる。そのため、6極の電動機3と放熱体6とによる小型化を図りつつ、電力変換装置2における発熱箇所の偏りの発生を抑制できる。
【0050】
(1b)コンバータ2A及びインバータ2BがそれぞれSiC素子を含むことで、主回路システム1の小型化及び軽量化を促進できる。
【0051】
(1c)放熱体6によって第1抵抗器4A及び第2抵抗器4Bが冷却されるため、第1抵抗器4A及び第2抵抗器4Bの冷却装置が不要となる。その結果、主回路システム1の小型化を促進できる。
【0052】
[2.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
【0053】
(2a)上記実施形態の鉄道車両用主回路システム1において、コンバータ2A及びインバータ2Bは、必ずしもSiC素子を含まなくてもよい。コンバータ2A及びインバータ2Bは、例えばSi素子で構成されてもよい。
【0054】
(2b)上記実施形態の鉄道車両用主回路システム1において、第1抵抗器4A及び第2抵抗器4Bは、必ずしも放熱体6に取り付けられなくてもよい。
(2c)上記実施形態の鉄道車両用主回路システム1において、電力変換装置2(つまりコンバータ2A、インバータ2B及び接続部材2C)の回路構成は一例である。
【0055】
(2d)上記実施形態における1つの構成要素が有する機能を複数の構成要素として分散させたり、複数の構成要素が有する機能を1つの構成要素に統合したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加、置換等してもよい。なお、特許請求の範囲に記載の文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
【符号の説明】
【0056】
1…鉄道車両用主回路システム、2…電力変換装置、2A…コンバータ、
2B…インバータ、2C…接続部材、2D,2E…交流端子、
2F,2G…中間電位端子、2H,2I,2J…交流端子、3…電動機、
4A…第1抵抗器、4B…第2抵抗器、4C…第3抵抗器、4D…第4抵抗器、
5…外部電源、6…放熱体、6A…第1放熱部、6B…第2放熱部、10…鉄道車両、
21…第1部、22…第2部、23…第3部、31A-31F…固定子、
32…回転子。
図1
図2
図3
図4
図5
図6