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特許7564836システム、携帯端末、サーバ、情報処理装置、プログラム、又は方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-01
(45)【発行日】2024-10-09
(54)【発明の名称】システム、携帯端末、サーバ、情報処理装置、プログラム、又は方法
(51)【国際特許分類】
   G16H 50/00 20180101AFI20241002BHJP
【FI】
G16H50/00
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2022017369
(22)【出願日】2022-02-07
(65)【公開番号】P2023114831
(43)【公開日】2023-08-18
【審査請求日】2023-05-10
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】399103847
【氏名又は名称】SOMPOひまわり生命保険株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100114188
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100119253
【弁理士】
【氏名又は名称】金山 賢教
(74)【代理人】
【識別番号】100160255
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 祐輔
(74)【代理人】
【識別番号】100127812
【弁理士】
【氏名又は名称】城山 康文
(72)【発明者】
【氏名】宮▲崎▼ 雄次
(72)【発明者】
【氏名】末次 友実子
【審査官】今井 悠太
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-028625(JP,A)
【文献】国際公開第2022/005969(WO,A1)
【文献】特開2018-180856(JP,A)
【文献】特開2019-164608(JP,A)
【文献】特開2016-120351(JP,A)
【文献】特開2011-198184(JP,A)
【文献】特開2020-113186(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G16H 10/00-80/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
血中グルコース値に係る情報を取得する取得部、
前記血中グルコース値に係る情報に含まれる血中グルコース値が所定の閾値よりも高い場合に、携帯端末へ送信するメッセージ、を決定する決定部と、
前記決定したタイミングで、前記送信するメッセージを、前記携帯端末へ送信する送信部、
を備え
前記決定部は、更に、前記携帯端末において表示された動画の視聴時間が所定の閾値を超えた場合に、送信されるメッセージ内に含まれる運動についての情報を変更して、前記メッセージを決定する、
システム。
【請求項2】
前記血中グルコース値に係る情報は、前記血中グルコース値に係る利用者を特定する情報と関連付けられており、
前記利用者を特定する情報は、前記利用者が加入している保険商品と関連付けられている、
請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記血中グルコース値に係る情報は、血糖値スパイクに係る情報を含む、
請求項1又は2に記載のシステム。
【請求項4】
システムを、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得手段、
前記血中グルコース値に係る情報に含まれる血中グルコース値が所定の閾値よりも高い場合に、携帯端末へ送信するメッセージを決定する決定手段、
前記決定したタイミングで、前記送信するメッセージを前記携帯端末へ送信する送信手段、
として動作させるためのプログラムであって、
前記決定手段は、更に、前記携帯端末において表示された動画の視聴時間が所定の閾値を超えた場合に、送信されるメッセージ内に含まれる運動についての情報を変更して、前記メッセージを決定する、
プログラム
【請求項5】
システムが、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得ステップ、
前記血中グルコース値に係る情報に含まれる血中グルコース値が所定の閾値よりも高い場合に、携帯端末へ送信するメッセージを決定する決定ステップ、
前記決定したタイミングで、前記送信するメッセージを前記携帯端末へ送信する送信ステップ、
を実行する方法であって、
前記決定ステップは、更に、前記携帯端末において表示された動画の視聴時間が所定の閾値を超えた場合に、送信されるメッセージ内に含まれる運動についての情報を変更して、前記メッセージを決定する、
方法
【請求項6】
血中グルコース値に係る情報を取得する取得部、
前記血中グルコース値に係る情報を情報処理装置に送信する送信部、
前記血中グルコース値に係る情報に含まれる血中グルコース値が所定の閾値よりも高い場合に決定させたメッセージを受信する受信部、
受信した前記メッセージを表示する表示部、
を備える携帯端末であって、
前記メッセージは、更に、前記携帯端末において表示された動画の視聴時間が所定の閾値を超えた場合に、送信されるメッセージ内に含まれる運動についての情報を変更して、決定されたメッセージである、
携帯端末
【請求項7】
携帯端末を、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得手段、
前記血中グルコース値に係る情報を情報処理装置に送信する送信手段、
前記血中グルコース値に係る情報に含まれる血中グルコース値が所定の閾値よりも高い場合に決定させたメッセージを受信する受信手段、
受信した前記メッセージを表示する表示手段、
として動作させるためのプログラムであって、
前記メッセージは、更に、前記携帯端末において表示された動画の視聴時間が所定の閾値を超えた場合に、送信されるメッセージ内に含まれる運動についての情報を変更して、決定されたメッセージである、
プログラム
【請求項8】
携帯端末が、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得ステップ、
前記血中グルコース値に係る情報を情報処理装置に送信する送信ステップ、
前記血中グルコース値に係る情報に含まれる血中グルコース値が所定の閾値よりも高い場合に決定させたメッセージを受信する受信ステップ、
受信した前記メッセージを表示する表示ステップ、
を実行する方法であって、
前記メッセージは、更に、前記携帯端末において表示された動画の視聴時間が所定の閾値を超えた場合に、送信されるメッセージ内に含まれる運動についての情報を変更して、決定されたメッセージである、
方法
【請求項9】
前記システムが、前記血中グルコース値に係る情報を格納可能なメモリを備える、請求項1ないしのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項10】
前記システムが、前記血中グルコース値に係る情報を格納可能なメモリを備える、請求項に記載のプログラム。
【請求項11】
前記システムが、前記血中グルコース値に係る情報を格納可能なメモリを備える、請求項に記載の方法。
【請求項12】
前記携帯端末が、前記血中グルコース値に係る情報を格納可能なメモリを備える、請求項に記載の携帯端末。
【請求項13】
前記携帯端末が、前記血中グルコース値に係る情報を格納可能なメモリを備える、請求項に記載のプログラム。
【請求項14】
前記携帯端末が、前記血中グルコース値に係る情報を格納可能なメモリを備える、請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願において開示された技術は、システム、携帯端末、サーバ、情報処理装置、プログラム、又は方法に関する。
【背景技術】
【0002】
人から得られた情報をより適切に利用する技術が望まれている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2008-164608号公報
【文献】特開2020-30473号公報
【文献】特開2013-117941号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、いずれの上記技術においても、人から得られた情報の利用は不十分である。そこで、本発明に係る様々な実施形態は、上記の課題を解決するために、システム、携帯端末装置、サーバ、情報処理装置、プログラム、又は方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一例に係るシステムは、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得部、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて、携帯端末へ送信するメッセージ、を決定する決定部と、
前記決定に基づいて、前記送信するメッセージを、前記携帯端末へ送信する送信部、
を備えるシステム。
【0006】
一例に係るコンピュータプログラムは、
システムを、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得手段、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて、携帯端末へ送信するメッセージを決定する決定手段、
前記決定に基づいて、前記送信するメッセージを前記携帯端末へ送信する送信手段、
として動作させるためのプログラム。
【0007】
一例に係る方法は、
システムが、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得ステップ、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて、携帯端末へ送信するメッセージを決定する決定ステップ、
前記決定に基づいて、前記送信するメッセージを前記携帯端末へ送信する送信ステップ、
を実行する方法。
【0008】
一例に係る携帯端末は、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得部、
前記血中グルコース値に係る情報を情報処理装置に送信する送信部、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて決定させたメッセージを受信する受信部、
受信した前記メッセージを表示する表示部、
を備える携帯端末。
【0009】
一例に係るコンピュータプログラムは、
携帯端末を、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得手段、
前記血中グルコース値に係る情報を情報処理装置に送信する送信手段、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて決定させたメッセージを受信する受信手段、
受信した前記メッセージを表示する表示手段、
として動作させるためのプログラム。
【0010】
一例に係る方法は、
携帯端末が、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得ステップ、
前記血中グルコース値に係る情報を情報処理装置に送信する送信ステップ、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて決定させたメッセージを受信する受信ステップ、
受信した前記メッセージを表示する表示ステップ、
を実行する方法。
【0011】
一例に係る携帯端末は、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得部、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて、表示するメッセージを決定する決定部と、
前記決定に基づいて、前記表示するメッセージを表示する表示部、
を備える携帯端末。
【0012】
一例に係るコンピュータプログラムは、
携帯端末を、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得手段、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて、表示するメッセージを決定する決定手段、
前記決定に基づいて、前記表示するメッセージを表示する表示手段、
として動作させるためのプログラム。
【0013】
一例に係る方法は、
携帯端末が、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得ステップ、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて、表示するメッセージを決定する決定ステップ、
前記決定に基づいて、前記表示するメッセージを表示する表示ステップ、
を実行する方法。
【発明の効果】
【0014】
本発明の一実施形態により、生体関連情報をより適切に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、一実施例に係る情報処理装置の機能の具体例を示すブロック図である。
図2図2は、一実施例に係る情報処理装置による構成を示すブロック図である。
図3図3は、一実施例に係るシステムの画面の一例である。
図4図4は、一実施例に係るシステムの画面の一例である。
図5図5は、血糖値の変動を示すグラフの例である。
図6図6は、一実施例に係るシステムの画面の一例である。
図7図7は、一実施例に係るシステムの画面の一例である。
図8図8は、一実施例に係るシステムの画面の一例である。
図9図9は、一実施例に係る情報処理装置のフロー例を示すブロック図である。
図10図10は、一実施例に係るシステムが備えるデータの一例である。
図11図11は、一実施例に係る情報処理装置のフロー例を示すブロック図である。
図12図12は、一実施例に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、添付図面を適宜参照して、本発明に係る様々な実施例を説明する。
【0017】
1.本願発明の一例のシステムに係る機能
本願に係る一例のシステムは、人に係る情報を取得し、かかる情報に基づいて、決定処理を行う機能を有する。一例のシステムは、図1のように、取得部、決定部、通信部、及び/又は、表示部、を備えてよい。他の一例のシステムは、取得部、及び、決定部、を備えてよい。また、他の一例のシステムは、取得部、決定部、及び、通信部、を備えてよい。また、他の一例のシステムは、取得部、決定部、及び、表示部、を備えてよい。
【0018】
1.1.取得部
取得部は、情報を取得する機能を有する。例えば、取得部は、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、利用者の行動に係る情報、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、及び/又は、利用者のストレスに係る情報、を取得する機能を有してよい。取得部は、これらの情報に限られず、例えば、疾病予測リスクの情報、保険商品・サービスに係る情報、保険料の算定、給付請求に係る情報、給付金額の算定、更新時の割引率や割引額、及び/又は、利用者の今後の好ましい行動についての情報を取得してよい。
【0019】
取得の態様は、種々のものでよい。例えば、後述の携帯端末が他の計測器から取得する態様でもよいし、携帯端末内において本願発明の一例に係るプログラムが他のプログラムや携帯端末内の記憶装置から取得する態様でもよいし、サーバ及び/又はクラウドが携帯端末から有線又は無線の通信を介して取得する態様でもよいし、サーバ及び/又はクラウド内において本願発明の一例に係るプログラムが他のプログラム又はサーバ及び/又はクラウド内の記憶装置から取得する態様でもよい。
【0020】
1.2.決定部
決定部は、情報を判定する機能を有する。例えば、決定部は、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、利用者の行動に係る情報、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、及び/又は、利用者のストレスに係る情報、に基づいて、1)メッセージを送信するかしないかを決定する、2)送信されるメッセージを決定する、及び/又は、3)メッセージを送信するタイミングを決定する、機能を有してよい。なお、決定部は、1)乃至3)の一部又は全部を独立に決定してもよいし、1)乃至3)の一部又は全部を組み合わせて実質的に合わせて決定してもよい。また、決定部は、機械学習部を含んでもよいし、含まなくてもよい。また、機械学習部は、機械学習機能、及び/又は、機械学習済み機能、を有してよい。
【0021】
1.3.通信部
通信部は、情報を通信する機能を有する。通信部は、携帯端末との間で通信する機能を有してよい。また、通信部は、管理端末との間で通信する機能を有してよい。通信は、送信及び/又は受信を含んでよい。通信は、有線又は無線であってよい。通信部は、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、利用者の行動に係る情報、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、利用者のストレスに係る情報、及び/又は、メッセージ、を通信する機能を有してよい。また、通信部は、これらの情報に限られず、例えば、疾病予測リスクの情報、保険商品・サービスに係る情報、保険料の算定、給付請求に係る情報、給付金額の算定、更新時の割引率や割引額、及び/又は、利用者の今後の好ましい行動についての情報を通信してよい。
【0022】
1.4.表示部
表示部は、情報を表示する機能を有する。表示部は、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、利用者の行動に係る情報、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、利用者のストレスに係る情報、及び/又は、メッセージ、を表示する機能を有してよい。また、表示部は、これらの情報に限られず、例えば、疾病予測リスクの情報、保険商品・サービスに係る情報、保険料の算定、給付請求に係る情報、給付金額の算定、更新時の割引率や割引額、及び/又は、利用者の今後の好ましい行動についての情報、を表示してよい。
【0023】
なお、本願書類において、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、利用者の行動に係る情報、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、利用者のストレスに係る情報、及び/又は、メッセージ、の情報は、通信や処理の過程において、適宜、形式の変更や情報の追加、修正、削除、がされてよい。
【0024】
2.実施例
2.1.実施例1
実施例1に係るシステムは、利用者が利用する携帯端末、携帯端末から取得した情報を処理するサーバ、を備えてよい。例えば、図2は、一例のシステムを図示する。本図において、携帯端末21aと21bは、ネットワーク22を介して、サーバ23aと情報の通信が可能なように接続されていてよい。本図では、携帯端末を2つ図示しているが、一または複数であってよく、その数は限定されない。携帯端末は、本例に係るシステムを利用する利用者が利用するものであってよい。また、本図においては、サーバ23aは、管理者端末23bおよび23cと接続されているが、かかる構成例に限らなくてよい。管理者端末はなくてもよいし、管理者端末は2以上の複数であってもよい。サーバ23aは、一又は複数のサーバであってよく、一又は複数のサーバは、一又は複数の情報処理装置であってよい。また、サーバ23aは、クラウドであってもよい。また、サーバ及び/又はクラウドの場合において、サーバ及び/又はクラウドが実行される情報処理装置自体は、サーバ及び/又はクラウド内で実行される処理の実行者自身が所有する情報処理装置であってもよいし、かかる実行者自身が所有しない情報処理装置であってもよい。後者の場合、第三者の所有の情報処理装置を利用する態様であってよい。情報処理装置については、後述する。
【0025】
なお、本願書類において、システムという語は、サーバ、クラウド、携帯端末、などの単体又は複数の情報処理装置を指してよい。例えば、システムは、一又は複数のサーバ、及び、一又は複数の携帯端末、を指してよい。また、例えば、システムは、一又は複数のサーバのみを指してもよいし、一又は複数の携帯端末のみを指してもよい。携帯端末は、携帯可能な情報処理装置であれば種々の装置が考えられ、例えば、スマートフォン、タブレット、PDA、ノートパソコン、ラップトップ、タブレットPC、ハンドヘルド、ポータブルコンピュータ、などであってよい。
【0026】
次に、本例のシステムの利用される態様について説明する。
【0027】
まず、本例のシステムに係る一又は複数の携帯端末に、携帯端末において実行される情報処理が実装されたコンピュータプログラムが、ダウンロードされ、インストールされてよい。
【0028】
ダウンロードされてインストールされた本例に係るアプリケーション(コンピュータプログラム)は、インストールされた携帯端末の利用者に係る情報の入力を受け、記録してよい。例えば、利用者に係る情報は、利用者を特定する情報を含んでよい。利用者を特定する情報は、利用者の氏名、利用者の電子メール、利用者の電話番号、利用者を特定するID、利用者の加入している保険商品を特定する情報、及び/又は、利用者の住所を含んでよい。利用者を特定するIDは、利用者が加入している保険商品と関連付けられたものでよい。
【0029】
また、かかる利用者に係る携帯端末(本願において、利用者携帯端末ということもある。)のアプリケーション(本願において、利用者アプリということもある。なお、本願において、利用者アプリに代えて、利用者携帯端末、又は簡単に携帯端末、という語を用いることもある。)は、利用者に係る情報の入力を受け、記録してもよい。利用者に係る情報は、利用者自身に係る情報、及び/又は、利用者の生活に係る情報、を含んでよい。利用者自身に係る情報は、利用者の体重、利用者の身長、及び/又は、利用者の健康診断に係る情報、を含んでよい。利用者の生活に係る情報は、利用者の食事に係る情報を含んでよい。利用者の食事に係る情報は、利用者の朝食・昼食・夕食の時間帯の情報、利用者の食事内容の情報、を含んでよい。
【0030】
利用者に係る情報は、利用者が、利用者アプリの初期情報として入力されてもよいし、利用者が日々の生活に伴って生じた情報として入力されてもよい。
【0031】
なお、利用者に係る情報は、利用者が携帯端末の入力機能(例えば、タッチスクリーン)を用いて入力した情報でもよいし、利用者を特定する情報と関連付けられた利用者についてのデータベースなどからの情報を取得してもよい。例えば、利用者を特定する情報と、利用者が加入する保険に係る情報を利用して、かかる保険に係る情報と関連付けられた利用者の健康診断結果の情報、が関連付けられてよい。
【0032】
次に、日々の生活における一例のシステムの利用態様を説明する。
【0033】
図3は、利用者が、利用者アプリを利用するにあたり、入力する項目を選択する画面の一例を示す。本図は、利用者に対して、血糖値(本願において、血中グルコース値と称することもある)、血圧、体重、薬、食事、及び/又は、運動、などの情報の入力を選択する画面を表示する。利用者は、これらのうちの一つを選択し、対応する情報を入力してよい。利用者アプリは、利用者による入力に対応して、入力された情報の入力を受け付け、利用者を示す情報及び/又は入力日時と関連付けて記憶してよい。
【0034】
サーバは、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧、利用者の体重、及び/又は、利用者の行動に係る情報、に基づいてメッセージを送信することを決定し、送信してよい。
【0035】
サーバは、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧、利用者の体重、及び/又は、利用者の行動に係る情報、に基づいて送信するメッセージを決定し、送信してよい。
【0036】
サーバは、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧、利用者の体重、及び/又は、利用者の行動に係る情報、に基づくタイミングで、メッセージを、送信してよい。
【0037】
<食事に係る情報>
携帯端末は、利用者の食事に係る情報を取得してよい。携帯端末は、利用者による入力を受け付け、利用者の食事に係る情報を記憶してよい。利用者による入力は、利用者が携帯端末においてタッチパネル又はボタンなどによって食事に係る情報を入力したものであってよい。
【0038】
例えば、図4は、利用者に係る情報を入力する画面の一例である。利用者は、食事(例えば、昼食)の際、時刻41、時間帯42、食事43、及び/又は、他の項目44、を入力してよい。利用者は、食事に係る情報を入力できてよく、利用者アプリは食事に係る情報を受け付けて日時と関連付けて記憶してよい。食事に係る情報に含まれる食事は、食品分類によって階層化された食品の分類から選択してもよいし、お気に入りの食事を事前に登録しておき複数のお気に入りの食事の中の一を選択してもよい。これらの場合、食品の入力負担が減少し、食品の入力がされる可能性が高まり、利用者アプリが利用者の情報を収集できる可能性が増加する利点がある。また、食事の写真を撮像できるようになってもよい。この場合、利用者アプリは、利用者携帯端末の撮像機能と連動し、利用者アプリから手軽に食事の撮像が可能であり、利用者アプリは撮像された食事の写真を日時と関連付けて記録してよい。また、他の項目においては、利用者アプリは、血糖値、血圧と脈拍、体重、薬、メモと写真の入力を受け付けて、これらの全部または一部と日時と関連付けて記憶してよい。
【0039】
携帯端末は、利用者の食事に係る情報を、取得したことに対応して、及び/又は、所定の条件の充足に対応して、サーバに送信してよい。所定の条件は、例えば、所定の期間毎であってよい。携帯端末からの利用者の食事に係る情報の送信に対して、サーバは利用者の食事に係る情報を取得してよい。
【0040】
<血中グルコース値に係る情報>
まず、携帯端末は、血中グルコース値に係る情報を取得する。取得する態様は、種々のものであってよい。例えば、携帯端末は、血糖測定デバイスと情報の通信が可能なように接続され、携帯端末は、かかる血糖測定デバイスから測定された利用者の血中グルコース値に係る情報を取得してよい。他の一例として、携帯端末は血糖測定機能を備え、携帯端末は、かかる血糖測定機能によって測定された利用者の血中グルコース値に係る情報を取得してよい。
【0041】
血中グルコース値に係る情報は、継続的な血中グルコース値の情報であってよい。継続的な血中グルコース値は、少なくとも血糖値スパイクについての情報を収集できる程度の間隔の情報であってよい。
【0042】
血糖値スパイクとは、食後の短時間(所定時間)だけ血糖値が急上昇(所定の範囲を超えて上昇)するという現象であり、特に、糖尿病に罹患しておらず普段は正常な血糖値なのに、食後の短時間だけ血糖値が急上昇するという現象である。例えば、血糖値スパイクが生じる人の一つの例としては、血糖値スパイクの多くの人は、食事前の血糖値は正常なことが多く、正常な場合、食後2時間の血糖値は140mg/dL未満であるが、血糖値スパイクの場合は血糖値が140mg/dL以上となるような状態である。図5は、健康な状態51のグラフと、血糖値スパイク52のグラフの状態を、図示した一例である。この場合、血糖値スパイク52において、血糖値スパイクが生じていても、平均血糖値は健康な状態と変わらないこともあり、また、空腹時血糖やHbA1cが正常なことが多いため健康診断結果では分からないことが多い。しかしながら、血糖値スパイクを放置し、激しい血糖値変動が生じると、2型糖尿病、動脈硬化、認知症の進行が早くなる、などの健康を害する可能性が生じるという問題がある。一例のシステムが、血糖値スパイクについての情報を収集できる場合、かかる情報を健康のための利用できる可能性がある利点がある。また、一例のシステムが、血糖値スパイクについての情報を利用者に表示できる場合、利用者は血糖値スパイクについての情報を理解し、健康に役立てることができる可能性がある利点がある。
【0043】
血中グルコース値の継続的な取得に代えて、所定の短期的な時間毎の取得であってもよい。所定の短期的な時間毎とは、例えば、3分毎、5分毎、10分毎、20分毎、30分毎、60分毎程度であってよく、上述の血糖値スパイクを検知できる程度の間隔であってよい。一例のシステムが、断続的又は所定の短期的な時間毎に血中グルコース値を取得する場合、生体に関する時間的に偏りのある情報ではないため、より生体に関して精緻な分析が可能な情報となる利点がある。
【0044】
上述の継続的又は所定の短期的な時間毎に血中グルコース値を取得可能な手段としては、血糖値の常時モニタリング技術(Continuous Glucose Monitoring: CGM)が利用されてよい。かかるCGM技術を実行できる機器は、採血することなく、皮下の間質液中の糖濃度(間質グルコース値)を持続的に測定することで、1日の血糖変動を知ることが出来る医療機器であってよい。かかるCGM技術を実行可能な技術としては、例えば、皮下に刺した細いセンサーにより、皮下の間質液中の糖濃度(間質グルコース値)を持続的に測定したり、指に光を当てる技術によって血糖値を測定するなどの技術があり、これらが用いられてよい。
【0045】
携帯端末は、血中グルコース値に係る情報を、常時、定期的、又は所定の条件が充足した場合に、サーバに送信してよい。常時とは、例えば、携帯端末がサーバと通信可能になっている時間帯であってよい。この場合、血中グルコース値に係る情報を、サーバに迅速に伝達できる利点がある。また、定期的とは、30秒毎、1分毎、3分毎、5分毎、10分毎、30分毎、1時間毎、などの所定の期間毎であってよく、携帯端末は、その送信時間までに測定された血中グルコース値に係る情報の一部又は全部を、サーバに対して送信してよい。また、所定の条件とは、例えば、血中グルコース値に係る情報が所定の条件を充足する場合であってよい。例えば、血中グルコース値が所定の値を超えた場合や、血中グルコース値の変化率が所定の値を超えた場合、などであってよい。定期的又は所定の条件が充足した場合であれば、常時と比較して、通信負荷を低減できる利点がある。
【0046】
一例に係るシステムのサーバは、携帯端末から、利用者についての、血中グルコース値に係る情報を、取得してよい。一例に係るシステムのサーバは、取得した血中グルコース値に係る情報が所定の第1条件を充足するかどうかを、決定してよい。所定の第1条件は、血中グルコース値に係る情報が、所定の血中グルコース値の閾値よりも高いかどうかの条件であってよい。例えば、ある利用者に係る携帯端末についての血中グルコース値に係る情報が、所定の血中グルコース値よりも高い場合に、条件が充足するとしてよい。
【0047】
サーバは、血中グルコース値に係る情報に基づいて、送信するメッセージを決定してよい。例えば、サーバは、血中グルコース値が所定の値(例えば140mg/dl)以上である場合、血中グルコース値が所定の値(例えば140mg/dl)よりも高いことを含むメッセージを決定してよい。また、メッセージは、かかる内容に加えて又は代えて、測定された血中グルコース値の最も高い値、前回のスキャンからの経過時間、血中グルコース値がかかる所定の値を超えている経過時間、及び/又は、かかる経過時間における平均の血中グルコース値、を含んでよい。血中グルコース値の最も高い値、経過時間、平均の血中グルコース値の情報が得られる場合、利用者はより自らの体の状態の情報を得ることができて理解できる。特に、後述するとおり、日々の食事に係る情報が利用者アプリに記録されている場合において、関係しうる(例えば、所定の時間の範囲など、近接している時間内であるという関係)、血中グルコース値に係る情報と、食事に係る情報と、が対比して表示されることで、食事と血中グルコース値との関係を利用者は理解できる可能性が高まる利点がある。
【0048】
サーバは、血中グルコース値に係る情報に加えて、他の情報に基づいて、送信するメッセージを決定してよい。例えば、サーバは、血中グルコース値に係る情報、及び、血中グルコース値に係る情報を取得した日における血中グルコース値についてのメッセージの送信回数、に基づいて、送信するメッセージを決定してよい。例えば、ある日における血中グルコース値に係る情報についてのメッセージを送る回数が、2回目と、3回目、などの送信回数を用いて、メッセージを決定してよい。例えば、メッセージが血中グルコース値の情報を伝達するものであれば、1回目が食事と血中グルコース値の関係の情報を含むメッセージ、2回目が血中グルコース値と健康の関係の情報を含むメッセージ、3回目は血中グルコース値の血糖値スパイクを減少させるための運動の情報を含むメッセージ、などであってよい。このように、送信されるメッセージは、特定の日における送信回数のみに応じて異なる内容であってもよい。また、これらのメッセージの一部又は全部は、血中グルコース値を計測していることに対する肯定的評価を示すものを含んでよい。例えば、「計測する習慣を続けましょう。」などのメッセージを含んでよい。
【0049】
サーバは、複数の、血中グルコース値に係る情報に基づいて、送信するメッセージを決定してよい。例えば、サーバは、一の血中グルコース値に係る情報と、他の血中グルコース値に係る情報、を用いて送信するメッセージを決定してよい。また、サーバは、一の血中グルコース値に係る情報と、かかる一の血中グルコース値に係る情報が得られた又は測定された時点よりも前に得られた他の血中グルコース値に係る情報、を用いて送信するメッセージを決定してよい。また、サーバは、所定の時間帯における、一の血中グルコース値に係る情報と、一の血中グルコース値に係る情報が得られた日の前日の他の血中グルコース値に係る情報、を用いて送信するメッセージを決定してよい。例えば、所定の時間帯における、一の血中グルコース値と、かかる一の血中グルコース値の取得した日の前日の他の血中グルコース値と、を比較して、送信するメッセージを決定してよい。ここで、一の血中グルコース値と、他の血中グルコース値は、いずれも所定の時間帯において、最も高い血中グルコース値であってよい。この場合、最も高い血中グルコース値の比較が可能である利点がある。また、所定の時間帯は、予め定められた時間帯又は利用者によって指定や入力された時間帯であってよい。また、所定の時間帯は、例えば、朝食、昼食、夕食などの食事の時間帯であってよく、例えば、7時~9時、11時~13時、19時~21時、などの設定でよい。また、一の血中グルコース値が、前日の他の血中グルコース値よりも高い場合、送信されるメッセージは、前日よりも血糖値が高いこと、及び/又は、一の血中グルコース値と前日の他の血中グルコース値の差分の値(すなわち、どの程度血糖値が高いか)、を含んでよい。また、一の血中グルコース値が、前日の他の血中グルコース値よりも低い場合、送信されるメッセージは、前日よりも血糖値が低いこと、及び/又は、一の血中グルコース値と前日の他の血中グルコース値の差分の値(すなわち、どの程度血糖値が低いか)、を含んでよい。また、これらのメッセージは、血中グルコース値の測定をしていることを肯定的に評価する情報が含まれてよい。また、これらのメッセージは、食事及び/又は運動に着目する旨を指摘する情報が含まれてよい(例えば、血糖値が増加した場合には、「昨日記録した食事を今日の食事を照らし合わせてみましょう!糖質が多い、脂質が多い食事が含まれていませんか?」などの文章がメッセージ内に含まれ、血糖値が低下した場合には、「食生活、運動習慣に変化が起きたでしょうか。それならば素晴らしいです。食べる順番などでも血糖値の上昇を防ぐことができます。引き続きこの調子で頑張りましょう!」などの文章がメッセージ内に含まれてよい。)。
【0050】
サーバは、血中グルコース値に係る情報に基づいて、送信するタイミングを決定してよい。例えば、サーバは、血中グルコース値に係る情報についての情報の受信に対応して、メッセージを携帯端末に送信してよい。この場合、血中グルコース値に係る情報に対応する最新のメッセージを、迅速に携帯端末に送信して、利用者にメッセージを伝達できる利点がある。また、サーバは、血中グルコース値に係る情報に関するメッセージを携帯端末に送信してから所定の期間経過後に送信してよい。例えば、サーバは、前回のメッセージの送信から2時間経過後にメッセージを送信し、携帯端末は、かかるメッセージを受信して表示してよい。
【0051】
<体重に係る情報>
携帯端末は、利用者の体重に係る情報を取得してよい。携帯端末は、利用者による入力を受け付け、利用者の体重に係る情報を記憶してよい。利用者による入力は、利用者が携帯端末においてタッチパネル又はボタンなどによって体重に係る情報を入力したものであってよい。また、かかる構成に加えて又は代えて、携帯端末が体重計と連携して、利用者の体重に係る情報を取得してもよい。例えば、体重計が取得した利用者の体重に係る情報を、有線又は無線通信によって携帯端末に通信し、携帯端末がかかる利用者の体重に係る情報を取得してよい。体重に係る情報は、体重(重さ)、体重が測定又は入力された日時、測定した計測器を特定する情報、及び/又は、利用者を特定する情報、を含んでよい。
【0052】
携帯端末は、利用者の体重に係る情報を、取得したことに対応して、及び/又は、所定の条件の充足に対応して、サーバに送信してよい。所定の条件は、例えば、所定の期間毎であってもよいし、体重に係る情報に係る条件であってよい。体重に係る情報に係る条件は、体重が所定の値と比較するものを含んでよい。携帯端末からの利用者の体重に係る情報の送信に対して、サーバは利用者の体重に係る情報を取得してよい。
【0053】
サーバは、取得した利用者の体重に応じて、対応するメッセージを、かかる利用者の携帯端末に対して送信してよい。例えば、利用者の体重が、前回記憶された値又は所定の値よりも大きい場合又は小さい場合、メッセージが送信されてよい。所定の値は、身長に対する平均の体重、身長に対する所定の肥満の程度の値、などであってよい。また、メッセージは、利用者の体重が前回記憶された値よりも増加している場合、例えば、利用者の体重が増加している旨、及び場合によっては前回記憶された値と比較した増加の差分値、を含んでよい。また、メッセージは、利用者の体重が前回記憶された値よりも減少している場合、例えば、利用者の体重が減少している旨、及び場合によっては前回記憶された値と比較した減少の差分値、を含んでよい。
【0054】
<血圧に係る情報>
携帯端末は、利用者の血圧に係る情報を取得してよい。携帯端末は、利用者による入力を受け付け、利用者の血圧に係る情報を記憶してよい。利用者による入力は、利用者が携帯端末においてタッチパネル又はボタンなどによって血圧に係る情報を入力したものであってよい。また、かかる構成に加えて又は代えて、携帯端末が血圧計と連携して、利用者の血圧に係る情報を取得してもよい。例えば、血圧計が取得した利用者の血圧に係る情報を、有線又は無線通信によって携帯端末に通信し、携帯端末がかかる利用者の血圧に係る情報を取得してよい。血圧に係る情報は、血圧値、血圧が測定又は入力された日時、測定した計測器を特定する情報、及び/又は、利用者を特定する情報、を含んでよい。血圧値は、拡張期の値、及び/又は、収縮期の値、を含んでよい。
【0055】
携帯端末は、利用者の血圧に係る情報を、取得したことに対応して、及び/又は、所定の条件の充足に対応して、サーバに送信してよい。所定の条件は、例えば、所定の期間毎であってもよいし、血圧に係る情報に係る条件であってよい。血圧に係る情報に係る条件は、血圧が所定の値と比較するものを含んでよい。携帯端末からの利用者の血圧に係る情報の送信に対して、サーバは利用者の血圧に係る情報を取得してよい。
【0056】
サーバは、取得した利用者の血圧に応じて、対応するメッセージを、かかる利用者の携帯端末に対して送信してよい。例えば、利用者の血圧が、所定の値以上、及び/又は、所定の値以下、の場合に、メッセージを送信してよい。例えば、利用者の血圧が収縮期(上の値)において所定の血圧第1の値(例えば、135mmHg)以上の場合、及び/又は、利用者の血圧が拡張期(下の値)において所定の血圧第2の値(例えば、85mmHg)以下の場合、においてメッセージを送信してよい。また、利用者の収縮期の血圧が所定の血圧第1の値よりも高い場合、メッセージは、利用者の収縮期の血圧が所定の血圧第1の値よりも高いことを含んでよい。また、利用者の各長期の血圧が所定の血圧第2の値よりも低い場合、メッセージは、利用者の拡張期血圧が所定の血圧第2の値よりも低いことを含んでよい。また、利用者の収縮期の血圧が所定の血圧第1の値よりも高くかつ利用者の拡張期の血圧が所定の血圧第2の値よりも低い場合、メッセージは、利用者の収縮期の血圧が所定の血圧第1の値よりも高くかつ利用者の拡張期の血圧が所定の血圧第2の値よりも低いことを含んでよい。また、メッセージは、定期的に計測していることを肯定的に評価する旨を含んでよい。例えば、「計測する習慣を続けましょう。」などのメッセージを含んでよい。
【0057】
<利用者の行動に係る情報>
携帯端末は、利用者の行動に係る情報を取得してよい。携帯端末は、利用者による入力を受け付け、利用者の行動に係る情報を記憶してよい。利用者による入力は、利用者が携帯端末においてタッチパネル又はボタンなどによって行動に係る情報を入力したものであってよい。また、かかる構成に加えて又は代えて、携帯端末が、利用者の行動に係る情報を取得してもよい。利用者の行動に係る情報は、例えば、利用者が歩行した場合の歩数の情報、利用者が階段を上り下りした場合の段数の情報、利用者が特定の動画を視聴した場合の視聴時間、及び/又は、利用者が携帯端末を移動させた場合の移動に係る情報、を含んでよい。また、利用者の行動に係る情報は、これらの情報と関連付けて、利用者を特定する情報、及び/又は、測定された又は取得した日時の情報、を含んでよい。歩数の情報は、携帯端末内の歩数を検知する機能に基づいた情報でよい。また、段数の情報は、携帯端末内の段数を検知する機能に基づいた情報でよい。歩数の情報及び段数の情報は、利用者が、具体的により健康に結びつく行動をしていることを示す情報と考えられる。視聴時間は、利用者アプリ又は上述のメッセージと関連付けられた動画の視聴時間であってよい。視聴時間(継続)時間は、利用者が、動画を実際に視聴している時間と考えられ、視聴継続時間は、利用者が動画に興味を持って動画から知見を得る行動であり、具体的に健康に結びつく行動をしていることを示す情報と考えられる。移動に係る情報は、利用者アプリ又は上述のメッセージと関連付けられた動画(特に、運動に関連する動画)の再生中であれば、動画に示された運動に沿った行動である可能性があり、利用者が具体的に健康に結びつく行動をしていることを示す情報と考えられる。なお、移動に係る情報は、GPSによる経度・緯度の情報に基づいて算定されてよい。また、移動に係る情報は、携帯端末内のジャイロセンサーによって携帯端末の傾き情報を用いて、算出されてもよい。以上において、利用者が、具体的に健康に結びつく行動をしていることを示す情報を取得することにより、(何も健康に結びつく行動をしない場合と比較して)利用者の意識が行動に変わっていることを示す情報を収集できることを意味し、かかる情報を利用できる利点がある。
【0058】
携帯端末は、利用者の行動に係る情報を、取得したことに対応して、及び/又は、所定の条件の充足に対応して、サーバに送信してよい。所定の条件は、例えば、所定の期間毎であってもよいし、行動に係る情報に係る条件であってよい。行動に係る情報に係る条件は、上述の歩数・段数・視聴時間・移動量等が所定の値と比較するものを含んでよい。携帯端末からの利用者の行動に係る情報の送信に対して、サーバは利用者の行動に係る情報を取得し、利用者と関連付けて、記憶してよい。
【0059】
また、サーバは、利用者が歩行した場合の歩数の情報、利用者が階段を上り下りした場合の段数の情報、利用者が特定の動画を視聴した場合の視聴時間、及び/又は、利用者が携帯端末を移動させた場合の移動に係る情報、を用いて、送信するメッセージを決定してよい。例えば、サーバは、所定の期間内における、歩数の情報、段数の情報、視聴時間、及び/又は、移動に係る情報、に対して、各々重み付け係数を適用することによって算出された算出値と所定の閾値を比較することによって、送信するメッセージを決定してよい。また、サーバは、かかる算出値を、複数の所定の閾値を用いたランクに基づいて、かかるランクに対応して送信するメッセージを決定してよい。例えば、運動の激しさに応じたランクのA乃至Dに応じて、送信するメッセージがA’乃至D’に対応付けられており、対応するメッセージが送信されてよい。また、かかるメッセージは、さらなる健康を増進させるための動画を表示させるための情報(例えば、動画へのリンク、動画へのURLなど)を含み、かかる動画を表示させるための情報は、上述のランクに対応した、運動の動画(例えば、運動の激しさに応じて強度の高い運動を紹介する動画など)を含んでよい。
【0060】
また、例えば、サーバは、利用者の行動に係る情報を用いて、血中グルコース値についてのメッセージを送信するタイミングや内容を変更してよい。より具体的には、利用者についての行動に係る情報に応じて、送信されるメッセージ内に含まれる運動を変更してよい。例えば、動画の視聴時間が所定の閾値を超えた場合、送信されるメッセージ内に含まれる運動についての情報をより付加の高い運動についての情報に変更してよい。なお、この場合においても、メッセージ内に含まれる動画は、視聴者の興味を維持するために、適宜、変更されてよい。
【0061】
次に、利用者アプリが表示する画面をいくつか説明する。図6は、利用者アプリが表示する画面の一例である。本画面は、特定の日61における、血中グルコース値の目標範囲内の割合63と、血糖変動と日記65を表示する例である。本図は、12月17日の水曜日の例である。また、血中グルコース値の目標範囲内の割合は、一日の時間(24時間)のうち、血中グルコース値が、各範囲において、どの程度の時間、占めていたかを示す。より具体的には、54未満及び54乃至69の血中グルコース値を示す時間は0%であり、70乃至140の血中グルコース値を示す時間は91%であり、141乃至250の血中グルコース値を示す時間は9%であり、250を超える血中グルコース値を示す時間は0%とするものである。かかる割合の表示により、いわゆる健康とされている70乃至140の血中グルコース値が一日の間のどの程度の割合であり、血糖値スパイクが生じる141乃至250及び250を超える血中グルコース値が一日の間のどの程度の割合であるか、を利用者は理解できる利点がある。特に、141以上の血中グルコース値の%の程度によっては、血糖値スパイクの程度(高い又は低い)を理解することができる利点がある。かかる血中グルコース値が、上述の区分(例えば、54未満、54乃至69、70乃至140、141乃至250、251以上という区分)のいずれに分類され、その割合の値(例えば、区分に対応して、0%、9%、91%など)は、利用者アプリ内で計算されてもよいし、サーバ内で計算されてもよい。サーバにおいて、利用者毎に、日毎に、血中グルコース値に基づく区分の割合の値が算出された場合、健康に与える影響の参考になる情報を生成できる利点がある。
【0062】
血糖変動と日記65は、血中グルコース値がどの時間帯に増加しているか、をグラフによって示すものである。本図においては、6時~12時の間(特に12時の直前)に血中グルコース値が140を超えていることが分かる場合、かかる140を超える血中グルコース値の増加は、血糖値スパイクである可能性がある。また、18時以降にも同様に、血中グルコース値の140を超えていることが表示される場合、血糖値スパイクの可能性がある。このような情報が利用者の携帯端末に表示された場合、時間帯と血中グルコース値の変動の関係を理解することができるため、日々の生活がどのように血中グルコース値に影響を与えるか(そして血糖値スパイクが生じる可能性に影響を与えるか)を利用者は理解できる利点がある。
【0063】
また、図7も、同様に、特定の日(17日の木曜日)71について、血中グルコース値の目標範囲内の割合73と、血糖変動と日記75を示す一例である。本図は、日記として、食事や運動についての情報が入力され、利用者アプリが記録して表示している例を示す。例えば、12時には食事を示すマーク77aが表示され、食事をしていることが理解される。そしてその直後(所定の時間内)に、血中グルコース値が140を超えて175に至って表示されている場合、利用者は血糖値スパイクが生じていることが理解できる。また、食事79には、具体的な食事の内容及び食事に含まれるカロリーが表示されている。このように、血中グルコース値に係る情報と食事に係る情報を利用者アプリが記憶して、血中グルコース値の変動と食事に係る情報を関連付けて表示することによって、食事が血中グルコース値に与える影響を利用者は理解できる利点がある。この場合において、利用者に対し、血糖値スパイクを考慮して、食事を変えるなどの具体的に健康を意識した行動に移す機会を提供できる利点がある。また、他方、運動77bの直後(所定の時間内)においては、血中グルコース値が低下している。このように、血中グルコース値に係る情報と運動に係る情報を利用者アプリが記憶して、血中グルコース値の変動と運動に係る情報を関連付けて表示することによって、運動が血中グルコース値に与える影響を利用者は理解できる利点がある。この場合において、利用者に対し、血糖値スパイクを考慮して、運動をするなどの具体的に健康を意識した行動に移す機会を提供できる利点がある。
【0064】
一例のシステムに係る利用者アプリは、血中グルコース値に係る情報と、食事に係る情報とを取得し、かかる利用者アプリは、血中グルコース値の変動情報と、食事情報と、日時を重ね合わせて一画面内に表示してよい。血中グルコース値に係る情報は、血中グルコース値とかかる血中グルコース値が計測された日時情報と、を関連づけて含んでよい。食事に係る情報は、食事の内容及び/又は食事に含まれたカロリーと、食事が取られた日時と、を関連付けて含んでよい。利用者アプリは、血中グルコース値に係る情報内の日時と、食事に係る情報内の日時と、を対応付けてグラフ上に表示してよい。このように、血中グルコース値に係る情報と食事に係る情報を利用者アプリが記憶して、血中グルコース値の変動と食事に係る情報を関連付けて表示することによって、食事が血中グルコース値に与える影響を利用者は理解できる利点がある。特に食事についての情報が詳細である場合、より利用者は食事の詳細についても意識できる利点がある。
【0065】
一例のシステムに係る利用者アプリは、血中グルコース値に係る情報と、運動に係る情報とを取得し、かかる利用者アプリは、血中グルコース値の変動情報と、運動情報と、日時を重ね合わせて一画面内に表示してよい。血中グルコース値に係る情報は、血中グルコース値とかかる血中グルコース値が計測された日時情報と、を関連づけて含んでよい。運動に係る情報は、運動の内容及び/又は運動によって消費されたカロリーと、運動がされた日時と、を関連付けて含んでよい。利用者アプリは、血中グルコース値に係る情報内の日時と、運動に係る情報内の日時と、を対応付けてグラフ上に表示してよい。このように、血中グルコース値に係る情報と運動に係る情報を利用者アプリが記憶して、血中グルコース値の変動と運動に係る情報を関連付けて表示することによって、運動が血中グルコース値に与える影響を利用者は理解できる利点がある。特に運動についての情報が詳細である場合、より利用者は運動の詳細についても意識できる利点がある。
【0066】
また、同様に、一例のシステムに係る利用者アプリは、血中グルコース値に係る情報と、運動に係る情報と、食事に係る情報と、を取得し、かかる利用者アプリは、血中グルコース値の変動情報と、運動に係る情報と、食事に係る情報と、日時と、を重ね合わせて一画面内に表示してよい。
【0067】
図8は、利用者アプリが表示する他の画面の例である。1日の24時間を6時間ずつ4つに分割したうちの4つ目(18時~24時)81が現在選択され、この4つ目に含まれる食事を示すマーク85、及び運動を示すマーク83及び87、に対応して、画面の下部に食事及び運動の詳細が表示されてよい。すなわち、運動については、利用者アプリは、記録された時刻情報と関連付けられて、運動の種類、運動の継続時間、及び/又は、運動による消費カロリー情報、が記録されてよい。利用者アプリは、時間帯及び血中グルコース値を示す運動マーク83に対応して、詳細な時間情報、消費カロリー、実際の運動の種類、及び/又は、運動の継続時間、を示す運動の詳細83a又は87aを表示してよい。また、食事については、利用者アプリは、記録された時刻情報と関連付けられて、食事の種類、食事の量、食事に含まれるカロリー情報、及び/又は、食事に含まれる炭水化物の量、が記録されてよい。利用者アプリは、時間帯及び血中グルコース値を示す食事マーク85に対応して、詳細な時間情報、食事内のカロリー、食事内の炭水化物の量、及び/又は、食事の内容、を示す食事の詳細85aを表示してよい。
【0068】
図9は、一例のシステムにおけるサーバ(及び/又はクラウド)が備える機能の具体的な一例を示すものである。
【0069】
また、図10は、一例のシステムが備えるデータの一例である。本図が示す通り、利用者を特定する情報(例えば、利用者ID)及び日時と関連付けられて、血中グルコース値が記憶されてよい。かかる利用者毎の血中グルコース値の情報により、血中グルコース値が、利用者毎に、日時に対してどのように変動しているかの情報を一例のシステムが収集して記憶し、利用者についての健康の情報の分析及び/又は利用者への情報提供に利用できる利点がある。
【0070】
また、同様に、一例のシステムは、利用者を特定する情報(例えば、利用者ID)及び日時と関連付けて、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、利用者の行動に係る情報、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、及び/又は、利用者のストレスに係る情報、を記憶してよい。かかる利用者毎の、利用者の血圧に係る情報、及び/又は、利用者の体重に係る情報、が収集されて記憶されていることにより、利用者毎に、これらの情報と、血中グルコース値の変動と、の関係を示す情報を収集できる利点がある。
【0071】
なお、これらのデータにおいて、日時は、測定日時であってもよいし、情報を受信した日時、又は、情報を記録した日時、であってもよい。測定日時が生体情報としては正確であるものの、測定日時に近い日時の情報として、受信又は記録した日時を利用できる可能性がある。また、日時は、上述では5分毎の記憶の例を示したが、より短く2分や3分などであってもよいし、より長く7分や10分や15分などであってもよい。血中グルコース値の情報であれば、血糖値スパイクの状態を記録できるようなものであれば、その測定間隔は種々のものが取れてよい。また、血圧に係る情報や体重に係る情報は、その測定間隔は長めでよく、例えば、6時間毎、12時間毎、24時間毎、48時間毎、など種々の間隔であってもよい。
【0072】
本例に係るシステムの処理は、図11で示されるとおり、次のステップで処理されてよい。
【0073】
<ステップ1>
携帯端末は、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、及び/又は、利用者の体重に係る情報、を取得し、サーバに送信する。
【0074】
<ステップ2>
サーバは、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、及び/又は、利用者の体重に係る情報、を取得する。
【0075】
<ステップ3>
サーバは、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、及び/又は、利用者の体重に係る情報、に基づいて、メッセージを送信するかしないか、送信するメッセージ、及び/又は、メッセージを送信するタイミング、を決定する。
【0076】
<ステップ4>
サーバはメッセージを携帯端末に送信し、携帯端末はメッセージを受信し、携帯端末はメッセージを表示する。
【0077】
なお、上述の構成に代えて、一例のシステムは、一又は複数の携帯端末に、一時的に(例えば、利用している最中のみ)WEBブラウザによってダウンロードされてWEBブラウザ上で実行される態様であってもよい。
【0078】
2.2.実施例2
実施例2に係るシステムは、利用者に係る種々の情報を利用するものである。本例に係るシステムは、実施例1に係るシステムにおいて利用された利用者に係る情報の一部又は全部に加えて又は代えて、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、及び/又は、利用者のストレスに係る情報、を利用してよい。
【0079】
<性格診断結果に係る情報・ライフスタイルの属性>
本例に係る携帯端末は、利用者の性格診断結果に係る情報、及び/又は、利用者のライフスタイルの属性、を取得してよい。利用者の性格診断結果に係る情報、及び/又は、利用者のライフスタイルの属性は、携帯端末において、利用者による入力を受け付けることにより、携帯端末内に記憶されてよい。利用者による入力は、利用者が携帯端末においてタッチパネル又はボタンなどを利用した入力であってよい。また、性格診断結果に係る情報は、携帯端末において表示されたこれらの情報を特定するための複数の選択肢(性格を推定するような質問に対する複数の回答)の一が選択されることによって生成されたものであってよい。利用者の性格診断結果に係る情報は、性格が分類されたものを含んでよく、例えば、楽天家、芸術家、堅実家、完璧主義などの分類を含んでよい。また、ライフスタイルの属性は、携帯端末において表示されたこれらの情報を特定するための複数の選択肢(例えば、昼夜の生活リズム、通勤時間の手段や長さ、食事の傾向などについての質問に対する複数の回答)の一が選択されることによって生成されたものであってよい。利用者のライフスタイルに係る情報は、代表的な人のライフスタイルが分類されたものを含んでよく、例えば、会社員、菜食主義、リモートワークなどの分類を含んでよい。
【0080】
<健康診断結果に係る情報>
携帯端末は、利用者の健康診断結果に係る情報を取得してよい。携帯端末は、利用者による入力を受け付け、利用者の健康診断結果に係る情報を記憶してよい。利用者による入力は、利用者が携帯端末においてタッチパネル又はボタンなどによって健康診断結果に係る情報を入力したものであってよい。また、かかる構成に加えて又は代えて、携帯端末に入力された利用者を特定する情報が用いられて、かかる利用者と関連付けられている過去に受信した健康診断結果に係る情報が、本例に係るシステムとは異なるシステム内のデータベースなどから取得してもよい。この場合、過去の複数年の健康診断結果に係る情報が、携帯端末に取得されてよい。
【0081】
<ストレスに係る情報>
携帯端末は、利用者のストレスに係る情報を取得してよい。携帯端末は、利用者による入力を受け付け、利用者のストレスに係る情報を記憶してよい。利用者による入力は、利用者が携帯端末においてタッチパネル又はボタンなどによってストレスに係る情報を入力したものであってよい。例えば、利用者が、主観で感じているストレスの程度を入力してよい。かかる入力は、複数の選択肢(ストレスが、低く感じるものから、高く感じるものまでを数値化したもの)の一を選択したものでよい。また、かかる構成に加えて又は代えて、携帯端末自体又は携帯端末と連携した他のシステムが、利用者のストレスに係る情報を取得してもよい。ストレスに係る情報は、種々の手法によって、取得してよい。例えば、利用者の血流に基づいて判定してよい。利用者の血流は静脈であってよい。例えば、血流は、利用者の顔面の静脈に基づいてよい。利用者の顔面の静脈は、利用者の顔面の撮像画像に基づいて測定されてよい。携帯端末自体又は携帯端末と連携した他のシステムが、利用者の顔面を撮像し、かかる撮像画像に基づいて、ストレスに係る情報を取得してよい。ストレスに係る情報は、ストレスの程度を示す数値を含んでよい。ここで、ストレスの程度を示す数値が所定の閾値よりも高い場合に、ストレスが高いことを示すものであってよい。ストレスに係る情報は、ストレスを計測する機器による測定値、ストレスが測定又は入力された日時、測定した計測器を特定する情報、及び/又は、利用者を特定する情報、を含んでよい。ストレスについての測定値は、ストレスの程度を示す値であってよい。
【0082】
携帯端末は、性格診断結果に係る情報、ライフスタイルの属性、健康診断結果に係る情報、及び/又は、ストレスに係る情報、を取得したことに対応してサーバに送信してよい。携帯端末からの情報の送信に対して、サーバは利用者の性格診断結果に係る情報、ライフスタイルの属性、健康診断結果に係る情報、及び/又は、ストレスに係る情報を取得してよい。また、上記の構成に代えて、サーバは、携帯端末から直接これらの情報を取得せず、他のシステムから取得してもよい。この場合、サーバは、携帯端末から、これらの情報を取得するためのクレデンシャルを取得して利用することによって、これらの情報を取得してもよい。特に健康診断結果に係る情報等、守秘性が要求される情報の場合、携帯端末から認証情報を取得することに対応して、健康診断結果に係る情報を他のシステムから取得する権限を取得した上で、健康診断結果に係る情報を取得してもよい。
【0083】
サーバは、性格診断結果に係る情報、ライフスタイルの属性、健康診断結果に係る情報、及び/又は、ストレスに係る情報、を利用して、送信するメッセージを決定し、送信してよい。追加的に又は代替的に、サーバは、性格診断結果に係る情報、ライフスタイルの属性、健康診断結果に係る情報、及び/又は、ストレスに係る情報、を利用してメッセージを送信するタイミングを決定して、メッセージを送信してよい。
【0084】
また、サーバは、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、利用者の行動に係る情報、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、及び/又は、利用者のストレスに係る情報、を利用して、送信するメッセージを決定し、送信してよい。追加的に又は代替的に、サーバは、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、利用者の行動に係る情報、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、及び/又は、利用者のストレスに係る情報、を利用してメッセージを送信するタイミングを決定して、メッセージを送信してよい。
【0085】
例えば、サーバは、血中グルコース値に係る情報と、性格診断結果に係る情報と、を用いて、メッセージを送信するタイミングを決定し、メッセージを送信してよい。例えば、性格診断結果に係る情報が芸術家や楽天家に分類されている第1利用者(メッセージの受信を気にしないと考えられる)に対しては、性格診断結果に係る情報が完璧主義者や堅実家に分類されている第2利用者(メッセージの受信を気にすると考えられる)に対するものと比較して、メッセージの送信間隔を狭めて、メッセージを送信してよい。また、上述の第1利用者(メッセージの内容も気にしないと考えられる)に対しては、上述の第2利用者(メッセージの内容を気にすると考えられる)に対するものと比較して、送信の度にメッセージの表現を誇張して、メッセージを送信してよい。
【0086】
また、サーバは、ライフスタイルの属性、を用いて、メッセージを送信するタイミングを決定し、メッセージを送信してよい。例えば、サーバは、利用者の通勤時間帯に合わせてメッセージを送信してよい。また、ライフスタイルの属性が、利用者の勤務日と休務日の情報を含む場合、サーバは、利用者が勤務日にできないような行動(例えば、ハイキングや登山に行ったりスポーツをする等の、勤務日であれば時間が足りない、所定の時間が必要な行動)を促すメッセージを、利用者の休務日に送信してよい。また、ライフスタイルの属性が、利用者の勤務時間帯と勤務時間外の情報を含む場合、サーバは、利用者に簡単な運動を促すメッセージを、利用者の勤務時間外に送信してよい。
【0087】
また、サーバは、性格診断結果に係る情報を用いて、メッセージを送信するタイミングを決定してよい。例えば、利用者の血中グルコース値が所定の閾値よりも高く測定された場合において、サーバは、第1の性格のタイプの場合は第1所定の期間の経過後にメッセージを送信するのに対し、第2の性格のタイプの場合は第1所定の期間とは異なる第2の所定の期間の経過後にメッセージを送信してよい。
【0088】
また、本例に係るサーバは、上述の構成に加えて又は代えて、機械学習が可能な機械学習部を備えてよい。機械学習部は、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、利用者の行動に係る情報、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、及び/又は、利用者のストレスに係る情報、と、送信されるメッセージ及び/又はメッセージを送信するタイミング、の間の関係を機械学習してよい。この場合、機械学習部は、機械学習された各情報の関係に基づいて、相関関係を生成してもよい。かかる相関関係が生成されることによって、新たな情報を収集できる利点がある。
【0089】
また、サーバは、機械学習済みの機械学習部を備え、取得した、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、利用者の行動に係る情報、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、及び/又は、利用者のストレスに係る情報、に基づいて、送信するメッセージ、及び/又は、メッセージを送信するタイミング、を決定し、決定されたメッセージを、決定されたタイミングで携帯端末に送信し、携帯端末はかかるメッセージを表示してよい。かかる構成により、機械学習によって得られたより適切なメッセージを、より適切なタイミングで表示できる効果が得られる可能性がある。
【0090】
また、サーバは、かかる機械学習部が、追加的に又は代替的に、利用者についての、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、利用者の行動に係る情報、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、及び/又は、利用者のストレスに係る情報、と、疾病予測リスクの情報との関係を機械学習する機能を有してよい。この場合、機械学習部が、利用者についての、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、利用者の行動に係る情報、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、及び/又は、利用者のストレスに係る情報、を取得して適用し、対応する、疾病予測リスクの情報を生成してよい。また、サーバは、かかる疾病予測リスクの情報に基づいて、かかる利用者に対して保険商品・サービスを選択し、かかる保険商品・サービスに係る情報を、携帯端末に送信して、携帯端末はかかる保険商品・サービスに係る情報を表示してよい。この場合、より利用者に適した保険商品・サービスの情報を提供できる利点がある。また、サーバは、追加的に又は代替的に、かかる疾病予測リスクの情報に基づいて、かかる利用者について、保険料の算定、給付金額の算定、及び/又は、更新時の割引率や割引額、を決定してよい。また、保険料の算定、給付金額の算定、及び/又は、更新時の割引率や割引額、は携帯端末に送信され、携帯端末上で表示されてよい。この場合、より利用者に適した、保険料の算定、給付金額の算定、及び/又は、更新時の割引率や割引額を決定し、利用者に通知し、利用者による保険の加入へとつなげることができる可能性が高くなる利点がある。
【0091】
また、サーバは、かかる機械学習部が、追加的に又は代替的に、利用者についての、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、利用者の行動に係る情報、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、及び/又は、利用者のストレスに係る情報、と、疾病予測リスクの情報との関係を機械学習する機能を有してよい。この場合、機械学習部が、利用者についての、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、利用者の行動に係る情報、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、及び/又は、利用者のストレスに係る情報、を取得して適用し、対応する、疾病予測リスクの情報を生成してよい。また、サーバは、かかる疾病予測リスクの情報に基づいて、かかる利用者に対して保険商品・サービスを選択し、かかる保険商品・サービスに係る情報を、携帯端末に送信して、携帯端末はかかる保険商品・サービスに係る情報を表示してよい。この場合、より利用者に適した保険商品・サービスの情報を提供できる利点がある。
【0092】
また、サーバは、かかる機械学習部が、追加的に又は代替的に、利用者についての、利用者に係る情報、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、利用者の行動に係る情報、利用者の性格診断結果に係る情報、利用者のライフスタイルの属性、利用者の健康診断結果に係る情報、利用者のストレスに係る情報、及び/又は、保険についての支払い情報、の相関関係を学習してよい。この場合、かかる相関関係の情報に基づいて、新たな保険商品の開発ができる可能性がある利点がある。
【0093】
また、サーバは、保険金の請求に係る情報の取得に対応して、血中グルコース値に係る情報に基づく今後の行動に係るアドバイスを、携帯端末に送信してもよい。例えば、サーバの機械学習部は、上述の各機能に追加的に又は代替的に、保険金の請求に係る情報に含まれる請求の要因(例えば、所定の病気の発生)と、血中グルコース値に係る情報と、今後の好ましい行動と、の関係を機械学習してよい。そして、かかる関係を機械学習済みの機械学習部に対し、利用者の保険金の請求と利用者に係る血中グルコース値に係る情報が適用されることによって、サーバは利用者に対する今後の好ましい行動についての情報を生成してよく、サーバはかかる情報を、利用者の携帯端末に送信してよく、携帯端末はかかる利用者の今後の好ましい行動についての情報を表示してよい。
【0094】
以上の機械学習部において、特に、血中グルコース値に係る情報が利用される場合、血中グルコース値に係る情報の変動に基づく血糖値スパイクが、健康状態や疾病リスクに与える影響を機械学習できることから、かかる影響を考慮した、利用者により適切な保険商品・サービスの情報の提供、保険商品・サービスの開発、を促進できる可能性がある利点がある。
【0095】
なお、本願における機械学習部は、機械学習済みモデルによって実現されてもよい。ここで、当該学習済みモデルは、人工知能ソフトウェアの一部であるプログラムモジュールとしての利用が想定される。本発明の学習済みモデルは、CPU及びメモリを備えるコンピュータにて用いられる。具体的には、コンピュータのCPUが、メモリに記憶された学習済みモデルからの指令に従って、機械学習及び/又は機械学習済み機能の適用を処理してよい。
【0096】
2.3.実施例3
実施例3に係るシステムは、利用者携帯端末において利用できるものである。本例に係るシステムは、上述の実施例1及び/又は実施例2に係るシステムの機能が、サーバ・クラウドを利用せず、携帯端末内において実現できてよい。
【0097】
例えば、本例に係るシステムの携帯端末は、利用者による入力又は携帯端末と連携されている他の機器から、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、性格診断結果に係る情報、ライフスタイルの属性、健康診断結果に係る情報、及び/又は、ストレスに係る情報、を取得してよい。
【0098】
また、本例に係るシステムの携帯端末は、取得した、利用者の食事に係る情報、血中グルコース値に係る情報、利用者の血圧に係る情報、利用者の体重に係る情報、性格診断結果に係る情報、ライフスタイルの属性、健康診断結果に係る情報、及び/又は、ストレスに係る情報、に基づいて、メッセージを表示するかしないかを決定し、表示する場合における表示するメッセージを決定し、及び/又は、メッセージを表示するタイミングを決定してよい。
【0099】
この場合、携帯端末は、取得部、決定部、及び表示部、を備えてよい。なお、本例に係るシステムにおいても、サーバやクラウドと通信する機能を備えてよく、例えば、実施例2において説明したサーバやクラウドに実装された機械学習部に対して、取得した種々の情報を送信してもよい。かかるサーバやクラウドに実装された機械学習部は、かかる情報を利用して機械学習を行ってよい。
【0100】
2.4.様々な実施態様について
第1の態様によるシステムは、「
血中グルコース値に係る情報を取得する取得部、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて、携帯端末へ送信するメッセージ、を決定する決定部と、
前記決定に基づいて、前記送信するメッセージを、前記携帯端末へ送信する送信部、
を備える」ものである。ここで、「前記血中グルコース値に係る情報に基づいて、携帯端末へ送信するメッセージ、を決定する」とは、血中グルコース値に係る情報のみに基づいて、携帯端末へ送信するメッセージ、を決定してもよいし、血中グルコース値に係る情報及び他の情報に基づいて、携帯端末へ送信するメッセージ、を決定してもよい。かかる構成により、健康に関連する血中グルコース値に係る情報に応じたメッセージを提供できる利点がある。
【0101】
第2の態様によるシステムは、上記第1の態様において「
前記決定部は、前記血中グルコース値に係る情報に含まれる血中グルコース値と、以前に取得した血中グルコース値に係る情報に含まれる血中グルコース値と、を比較して、送信する前記メッセージを決定し、
前記送信部は、決定された前記メッセージを送信する、
」ものである。ここで、「以前に取得した血中グルコース値に係る情報に含まれる血中グルコース値」とは、「前記血中グルコース値に係る情報に含まれる血中グルコース値」よりも時間的に前に取得したものであればよい。かかる構成により、血中グルコース値を比較した上で、メッセージを決定できる利点がある。なお、かかる構成においては、単に比較した上で、メッセージを決定すればよい。また、追加的な構成として、かかるシステムは、比較した結果に基づいてメッセージを決定してもよい。
【0102】
第3の態様によるシステムは、上記第1の態様又は上記第2の態様において「前記決定部は、前記携帯端末の利用者に係る情報を用いて、前記メッセージを決定する」ものである。
【0103】
第4の態様によるシステムは、上記第1乃至上記第3のいずれか一の態様において「前記利用者に係る情報は、前記利用者の行動に係る情報を含む」ものである。
【0104】
第5の態様によるシステムは、上記第1乃至上記第4のいずれか一の態様において「前記利用者に係る情報は、前記携帯端末において測定された前記利用者の運動に係る情報、及び/又は、前記携帯端末において表示された動画に係る情報、を含む」ものである。
【0105】
第6の態様によるシステムは、上記第1乃至上記第5のいずれか一の態様において「前記利用者に係る情報は、前記携帯端末を介して取得された情報を含む」ものである。
【0106】
第7の態様によるシステムは、上記第1乃至上記第6のいずれか一の態様において「前記血中グルコース値に係る情報は、血糖値スパイクに係る情報を含む」ものである。
【0107】
第8の態様によるコンピュータプログラムは、「
システムを、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得手段、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて、携帯端末へ送信するメッセージを決定する決定手段、
前記決定に基づいて、前記送信するメッセージを前記携帯端末へ送信する送信手段、
として動作させるためのプログラム」である。
【0108】
第9の態様による方法は、「
システムが、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得ステップ、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて、携帯端末へ送信するメッセージを決定する決定ステップ、
前記決定に基づいて、前記送信するメッセージを前記携帯端末へ送信する送信ステップ、
を実行する方法」である。
【0109】
第10の態様による携帯端末は、「
血中グルコース値に係る情報を取得する取得部、
前記血中グルコース値に係る情報を情報処理装置に送信する送信部、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて決定させたメッセージを受信する受信部、
受信した前記メッセージを表示する表示部、
を備える携帯端末」である。ここで、「前記血中グルコース値に係る情報に基づいて決定させたメッセージ」とは、携帯端末が前記血中グルコース値に係る情報を送信することによって、情報処理装置においてメッセージを決定させるためのトリガーの機能を奏することを示してよい。かかる構成により、携帯端末主導のメッセージの決定を実現できる利点がある。
【0110】
第11の態様によるコンピュータプログラムは、「
携帯端末を、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得手段、
前記血中グルコース値に係る情報を情報処理装置に送信する送信手段、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて決定させたメッセージを受信する受信手段、
受信した前記メッセージを表示する表示手段、
として動作させるためのプログラム」である。
【0111】
第12の態様による方法は、「
携帯端末が、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得ステップ、
前記血中グルコース値に係る情報を情報処理装置に送信する送信ステップ、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて決定させたメッセージを受信する受信ステップ、
受信した前記メッセージを表示する表示ステップ、
を実行する方法」である。
【0112】
第13の態様による携帯端末は、「
血中グルコース値に係る情報を取得する取得部、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて、表示するメッセージを決定する決定部と、
前記決定に基づいて、前記表示するメッセージを表示する表示部、
を備える携帯端末」である。
【0113】
第14の態様によるコンピュータプログラムは、「
携帯端末を、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得手段、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて、表示するメッセージを決定する決定手段、
前記決定に基づいて、前記表示するメッセージを表示する表示手段、
として動作させるためのプログラム」である。
【0114】
第15の態様による方法は、「
携帯端末が、
血中グルコース値に係る情報を取得する取得ステップ、
前記血中グルコース値に係る情報に基づいて、表示するメッセージを決定する決定ステップ、
前記決定に基づいて、前記表示するメッセージを表示する表示ステップ、
を実行する方法」である。
【0115】
第16の態様によるシステムは、上記第1乃至上記第15のいずれか一の態様において「前記システムが、前記血中グルコース値に係る情報を格納可能なメモリを備える」ものである。
【0116】
第17の態様によるコンピュータプログラムは、上記第1乃至上記第16のいずれか一の態様において「前記システムが、前記血中グルコース値に係る情報を格納可能なメモリを備える」ものである。
【0117】
第18の態様による方法は、上記第1乃至上記第17のいずれか一の態様において「前記システムが、前記血中グルコース値に係る情報を格納可能なメモリを備える」ものである。
【0118】
3.情報処理装置
上述の実施例1乃至3に係るシステム(及び2.4の実施態様)に利用される、携帯端末、サーバ、又は、クラウドは、一又は複数の情報処理装置から構成されてよい。情報処理装置10は、図12のように、バス11、演算装置12、記憶装置13、入力装置14、表示装置15及び通信IF16を有してよい。また、情報処理装置10は、ネットワーク19を介して、携帯端末と、直接または間接的に接続されてよい。また、情報処理装置10は、図示しないデータベースと接続されてよい。また、データベースは、情報処理装置10内に含まれていてもよい。
【0119】
バス11は、演算装置12、記憶装置13、入力装置14、表示装置15及び通信IF16の間の情報を伝達する機能を有してよい。
【0120】
演算装置12の例としては、例えばプロセッサが挙げられる。これは、CPUであってもよいし、MPUであってもよい。また、グラフィックスプロセッシングユニット、デジタルシグナルプロセッサなどを有してもよい。要するに、演算装置12は、プログラムの命令を実行できる装置であればよい。
【0121】
記憶装置13は、情報を記録する装置である。これは、外部メモリと内部メモリのいずれでもよく、主記憶装置と補助記憶装置のいずれでもよい。また、磁気ディスク(ハードディスク)、光ディスク、磁気テープ、半導体メモリなどでもよい。また、ネットワークを介した記憶装置又は、ネットワークを介したクラウド上の記憶装置を有してもよい。
【0122】
なお、演算装置に近い位置で情報を記憶する、レジスタ、L1キャッシュ、L2キャッシュなどは、本図の模式図においては、演算装置12内に含まれる場合もあるが、計算機アーキテクチャのデザインにおいて、情報を記録する装置としては、記憶装置13がこれらを含んでもよい。要するに、演算装置12、記憶装置13及びバス11が協調して、情報処理を実行できるよう構成されていればよい。
【0123】
記憶装置13は、本発明に関連するサービスを実行するプログラムを備えることができる。また、本発明に関連するサービスを実行する際に必要なデータを、適宜記録することもできる。
【0124】
また、上記は、演算装置12が、記憶装置13に備えられたプログラムに基づいて実行される場合を記載したが、上記のバス11、演算装置12と記憶装置13が組み合わされた形式の一つとして、本件システムに係る情報処理を、ハードウェア回路自体を変更することができるプログラマブルロジックデバイス又は実行する情報処理が決まっている専用回路で実現されてもよい。
【0125】
入力装置14は、情報を入力するものであるが、他の機能を有してもよい。入力装置14としては、キーボード、マウス、タッチパネル、又はペン型の指示装置などの指示装置が挙げられる。
【0126】
表示装置15は、例えば、ディスプレイがあるが、他の機能を有してもよい。また、表示装置15は、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなどでもよい。要するに、情報を表示できる装置であればよい。また、タッチパネルのように入力装置14を一部に備えてもよい。
【0127】
ネットワーク19は、通信IF16と共に、情報を伝達する。すなわち、情報処理装置である10の情報を、ネットワークを介して他の情報端末18に伝達できるようにする機能を有する。通信IF16は、どのような接続形式でもよく、USB、IEEE1394、イーサネット(登録商標)、PCI、SCSIなどでもよい。ネットワーク19は、有線と無線のいずれでもよく、光ファイバ、同軸ケーブル、イーサネットケーブルなどを用いてもよい。
【0128】
本図では、一台の情報処理装置10として説明したが、情報処理装置10は、複数の情報処理装置で構成されてもよい。当該複数の情報処理装置は、内部的に接続されていてもよいし、外部的に接続されていてもよい。また、情報処理装置10が複数の情報処理装置で構成される場合、その所有者は、異なってもよい。また、情報処理装置10を本願発明に係るシステムとして運営する者は、情報処理装置10の所有者と異なっていてもよい。また、上記のサーバは、物理的な存在であってもよいし、仮想的なものであってもよい。例えば、クラウドコンピューティングを用いて、情報処理装置10を仮想的に実現してもよい。
【0129】
本願書類の実施例において述べた発明例は、本願書類で説明されたものに限らず、その技術的思想の範囲内で、種々の例に適用できることはいうまでもない。
【0130】
また、本願書類で説明される処理及び手順は、実施形態において明示的に説明されたものによってのみならず、ソフトウェア、ハードウェア又はこれらの組み合わせによっても実現可能なものであってよい。特にサーバが行う処理として説明した技術は、クラウド、又はサーバとクラウドの組み合わせの情報処理装置によって処理されてよい。また、本願書類で説明される処理及び手順は、それらの処理・手順をコンピュータプログラムとして実装し、各種のコンピュータに実行させることが可能であってよい。例えば、サーバが行う処理として説明した技術は、サーバに実装されるコンピュータプログラムが有する機能によって、実現されてよい。また、これらのプログラムは、非一過性又は一時的な記憶媒体に記憶されてよい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12