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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-01
(45)【発行日】2024-10-09
(54)【発明の名称】表示装置
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20241002BHJP
   H10K 50/10 20230101ALI20241002BHJP
   H10K 59/126 20230101ALI20241002BHJP
   H10K 59/131 20230101ALI20241002BHJP
   H10K 59/35 20230101ALI20241002BHJP
   H10K 59/80 20230101ALI20241002BHJP
【FI】
G09F9/30 338
G09F9/30 349C
G09F9/30 365
H10K50/10
H10K59/126
H10K59/131
H10K59/35
H10K59/80
【請求項の数】 11
(21)【出願番号】P 2023161819
(22)【出願日】2023-09-26
(65)【公開番号】P2024095963
(43)【公開日】2024-07-11
【審査請求日】2023-09-26
(31)【優先権主張番号】10-2022-0190696
(32)【優先日】2022-12-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】501426046
【氏名又は名称】エルジー ディスプレイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110002077
【氏名又は名称】園田・小林弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】イム, ビョンジュン
【審査官】村上 遼太
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2022/0336565(US,A1)
【文献】特開2020-166239(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0088198(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0081128(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0044006(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2017/0345877(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第108447887(CN,A)
【文献】韓国公開特許第10-2018-0062897(KR,A)
【文献】中国特許出願公開第109697958(CN,A)
【文献】特開2008-171907(JP,A)
【文献】韓国公開特許第10-2014-0081662(KR,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G02F 1/133-1/1334
1/1339-1/1341
1/1347
G09F 9/00-9/46
H05B33/00-33/28
44/00
45/60
H10K50/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のサブ画素を含む表示領域及び非表示領域を含む基板;
前記複数のサブ画素に配置される複数の発光素子;
前記表示領域に配置される複数のデータ配線;
前記表示領域に配置され、前記複数のデータ配線にデータ電圧を伝達する複数のデータリンク配線;
前記複数のサブ画素に配置された駆動トランジスタ;及び
前記駆動トランジスタの上部に配置される遮蔽層を含み、
前記遮蔽層は、前記駆動トランジスタのゲート電極と連結された導電層と重畳するように配置され、前記駆動トランジスタのゲート電極と同一電位を有
前記遮蔽層は、前記複数のデータリンク配線と同一層上に配置される、表示装置。
【請求項2】
複数のサブ画素を含む表示領域及び非表示領域を含む基板;
前記複数のサブ画素に配置される複数の発光素子;
前記表示領域に配置される複数のデータ配線;
前記表示領域に配置され、前記複数のデータ配線にデータ電圧を伝達する複数のデータリンク配線;
前記複数のサブ画素に配置された駆動トランジスタ;及び
前記駆動トランジスタの上部に配置される遮蔽層を含み、
前記遮蔽層は、前記駆動トランジスタのゲート電極と連結された導電層と重畳するように配置され、前記駆動トランジスタのゲート電極と同一電位を有し、
前記遮蔽層には、高電位電源が印加される、表示装置。
【請求項3】
前記複数のデータリンク配線は、前記駆動トランジスタと重畳する、請求項1に記載の表示装置。
【請求項4】
前記複数のデータリンク配線のうち前記駆動トランジスタと重畳するように配置されたデータリンク配線は、前記駆動トランジスタが配置されたサブ画素と異なるサブ画素にデータ信号を伝達する、請求項に記載の表示装置。
【請求項5】
前記遮蔽層は、高電位電源配線から延びている、請求項に記載の表示装置。
【請求項6】
前記複数のサブ画素に配置される複数の画素回路は、
高電位電源配線と連結されたソース電極及び発光信号配線と連結されたゲート電極を含む第1トランジスタ;
前記高電位電源配線と連結されたキャパシタ;
前記複数のデータ配線と連結されたソース電極、前記第1トランジスタと連結されたドレイン電極及び第2スキャン配線と連結されたゲート電極を含む第2トランジスタ;
前記第1トランジスタ及び前記第2トランジスタと第1ノードで連結されたソース電極を有し、前記キャパシタと連結されたゲート電極を含む駆動トランジスタ;
前記駆動トランジスタのゲート電極及び前記キャパシタと第2ノードで連結されたソース電極、前記駆動トランジスタのドレイン電極と連結されたドレイン電極及び第スキャン配線と連結されたゲート電極を含む第3トランジスタ;及び
前記駆動トランジスタのドレイン電極及び前記第3トランジスタのドレイン電極と連結されたソース電極、前記発光素子と連結されたドレイン電極及び前記発光信号配線と連結されたゲート電極を有する第4トランジスタを含む、請求項1に記載の表示装置。
【請求項7】
前記遮蔽層は、前記第2ノードと重畳するように配置される、請求項に記載の表示装置。
【請求項8】
前記遮蔽層は、発光期間の間、前記複数のデータリンク配線が電圧変化により前記第2ノードの電圧が変動することを減少させるように、前記高電位電源配線と連結されている、請求項に記載の表示装置。
【請求項9】
前記複数のデータリンク配線は、前記基板の中央部に配置された前記複数のデータ配線ののうちのデータ配線間に配置された複数の第1部分と、前記複数の第1部分に接続され、前記複数のデータ配線と交差する方向に配置された複数の第2部分とを含む、請求項6に記載の表示装置。
【請求項10】
前記第1トランジスタ、前記第2トランジスタ、前記第4トランジスタ及び前記駆動トランジスタはPタイプのトランジスタであり、前記第3トランジスタはNタイプのトランジスタである、請求項6に記載の表示装置。
【請求項11】
前記高電位電源配線は、前記第2ノードと前記データリンク配線との間に発生する寄生キャパシタンスが低減されるように、前記第2ノード上に配置されている、請求項6に記載の表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書は、表示装置に関し、より詳細には、寄生キャパシタンスによる画面斑が低減された表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータのモニタやTV、携帯電話等に使用される表示装置には、自ら光を発光する有機発光表示装置(Organic Light Emitting Display;OLED)等と、別途の光源を要する液晶表示装置(Liquid Crystal Display;LCD)等がある。
【0003】
表示装置は、コンピュータのモニタ及びTVだけではなく、個人携帯機器までその適用範囲が多様になっており、広い表示面積を有しながらも減少した体積及び重さを有する表示装置についての研究が進行している。
【0004】
一方、表示装置の一側には、基板上にボンディングされる印刷回路基板が配置される。このような印刷回路基板が配置される領域は、実際の映像が表示されない領域であり、表示装置の前面に配置される場合、該当領域を隠すためのベゼルが必要である。そこで、このようなベゼル領域を最小化するために、印刷回路基板が配置される基板の一側を基板の背面にベンディングする技術が開発されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本明細書が解決しようとする課題は、リンク配線を表示領域に配置してベゼル領域が減少した表示装置を提供することである。
【0006】
本明細書が解決しようとする他の課題は、表示装置の表示領域でリンク配線と駆動トランジスタとの間に発生する寄生キャパシタンスが低減された表示装置を提供することである。
【0007】
本明細書が解決しようとするまた他の課題は、リンク配線が配置された領域で発生する画面斑が減少した表示装置を提供することである。
【0008】
本明細書の課題は、以上において言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述したような課題を解決するために、本明細書の一実施例に係る表示装置は、複数のサブ画素を含む表示領域及び非表示領域を含む基板、複数のサブ画素に配置される複数の発光素子、表示領域に配置される複数のデータ配線、表示領域に配置され、複数のデータ配線にデータ電圧を伝達する複数のデータリンク配線、複数のサブ画素に配置される駆動トランジスタ及び、駆動トランジスタの上部に配置される遮蔽層を含み、遮蔽層は、駆動トランジスタのゲート電極と同一電位を有する部分と重畳するように配置される。従って、表示装置の画面斑を低減させることができる。
【0010】
その他の実施例の具体的な事項は、詳細な説明及び図面に含まれている。
【発明の効果】
【0011】
本明細書は、ベンディング領域と表示領域との間に配置されるリンク配線を表示領域に配置してベゼル領域を減少させることができる。
【0012】
本明細書は、駆動トランジスタに発生する寄生キャパシタンスを遮蔽することができる。
【0013】
本明細書は、表示領域に配置されたリンク配線の電圧変化によって発生し得る輝度偏差を低減させて、表示装置の信頼性を改善することができる。
【0014】
本明細書に係る効果は、以上において例示された内容により制限されず、さらに多様な効果が本明細書内に含まれている。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本明細書の一実施例に係る表示装置の平面図である。
図2】本明細書の一実施例に係る表示装置の表示領域に対する概略的な平面図である。
図3】本明細書の一実施例に係る表示装置のサブ画素の回路図である。
図4】一つのフレームの間、本明細書の一実施例に係る有機発光表示装置の画素に印加される信号を示す波形図である。
図5】本明細書の一実施例に係る表示装置の拡大平面図である。
図6図5のVI-VI’に沿った断面図である。
図7図5のVII-VII’に沿った断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本明細書の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本明細書は、以下において開示される実施例に制限されるものではなく、互いに異なる多様な形状に具現され、単に、本実施例は、本明細書の開示が完全なものとなるようにし、本明細書の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものである。
【0017】
本明細書の実施例を説明するための図面に開示された形状、面積、比率、角度、個数等は、例示的なものであるので、本明細書が図示された事項に制限されるものではない。明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。また、本明細書を説明するにあたって、関連した公知技術についての具体的な説明が本明細書の要旨を不要に濁す恐れがあると判断される場合、その詳細な説明は省略する。本明細書上において言及された「含む」、「有する」、「なされる」等が使用される場合、「~だけ」が使用されない以上、他の部分が加えられ得る。構成要素を単数で表現した場合、特に明示的な記載事項がない限り、複数を含む場合を含む。
【0018】
構成要素を解釈するにあたって、別途の明示的な記載がなくても誤差範囲を含むものと解釈する。
【0019】
位置関係についての説明である場合、例えば、「~上に」、「~上部に」、「~下部に」、「~隣に」等と二部分の位置関係が説明される場合、「すぐ」または「直接」が使用されない以上、二部分の間に一つ以上の他の部分が位置してもよい。
【0020】
素子または層が他の素子または層の「上(on)」と称されるものは、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子を介在した場合をいずれも含む。
【0021】
また、第1、第2等が多様な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されない。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本明細書の技術的思想内で第2構成要素であってもよい。
【0022】
明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。
【0023】
図面で示された各構成の面積及び厚さは、説明の便宜のために示されたものであり、本明細書は、示された構成の面積及び厚さに必ずしも限定されるものではない。
【0024】
本明細書の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であってもよく、関連関係で共に実施してもよい。
【0025】
以下においては、添付の図面を参照して、本明細書の多様な実施例を詳細に説明する。
【0026】
図1は、本明細書の一実施例に係る表示装置の概略的な平面図である。図1においては、図示の便宜上、基板110、パッド部PAD、駆動集積回路D-IC、印刷回路基板PCB及び複数のサブ画素SPだけを示している。
【0027】
図1を参照すると、表示装置100は、基板110、パッド部PAD、ゲート駆動部、駆動集積回路D-IC及び印刷回路基板PCBを含む。
【0028】
基板110には、表示領域AA及び表示領域AAを囲む非表示領域NAが定義され得る。表示領域AAは、表示装置100で実際に映像が表示される領域であり、表示領域AAには、後述する発光素子及び発光素子を駆動するための多様な駆動素子が配置され得る。非表示領域NAは、映像が表示されない領域であり、表示領域AAを囲む領域と定義され得る。非表示領域NAには、表示領域AAに配置された複数のサブ画素SPを駆動するための多様な構成要素が配置され得る。
【0029】
図1を参照すると、基板110は、第1非ベンディング領域NBA1と、表示領域AAの一側から延びてベンディングされたベンディング領域BA、及びベンディング領域BAの一側から延びて非表示領域NAを含む第2非ベンディング領域NBA2を含むことができる。第1非ベンディング領域NBA1は、複数のサブ画素SPが配置される表示領域AAと対応し、フラット(flat)な状態を維持する領域である。第2非ベンディング領域NBA2は、第1非ベンディング領域NBA1に対向する領域であり、駆動集積回路D-IC及びパッド部PADに連結された印刷回路基板PCBのように回路素子が配置され、フラットな状態を維持する領域である。
【0030】
ベンディング領域BAは、ベンディングされた状態を維持する領域である。一方、基板110中、ベンディング領域BAで基板110の両側コーナーを切断して形成されたノッチ(notch)が配置され得る。例えば、母基板でパネル単位に切断する工程で基板110の両側面を切断してノッチを形成することができる。そこで、ベンディング領域BAに配置される基板110の面積が相対的に減少して基板110が受けるようになる応力が減少し得る。一方、切断工程時に発生し得るクラック(Crack)の伝播を防ぐためにノッチを含む切断面に沿って基板110の内側にクラック防止構造が配置され得る。
【0031】
第2非ベンディング領域NBA2にパッド部PADが配置される。パッド部PADは、外部電源とデータ駆動信号等を受けるかタッチ信号をやり取りするために印刷回路基板PCBと電気的に連結され得る。そこで、パッド部PADを通して駆動信号、データ電圧等のような多様な駆動信号を駆動集積回路D-ICに供給できる。
【0032】
第2非ベンディング領域NBA2に駆動集積回路D-ICが配置され得る。駆動集積回路D-ICは、複数のサブ画素SPにデータ信号を提供できる。例えば、駆動集積回路D-ICは、タイミングコントローラから供給されたデータタイミング制御信号に応答してタイミングコントローラから供給されるデータ信号をサンプリングし、ラッチして、ガンマ基準電圧に変換して出力できる。駆動集積回路D-ICは、複数のデータ配線を通してデータ信号を出力できる。
【0033】
ベンディング領域BAがベンディングされることで駆動集積回路D-IC及びパッド部PADに連結された印刷回路基板PCBが基板110の背面側に移動するようになり、第1非ベンディング領域NBA1と重畳し得る。そこで、基板110の上部から眺めたとき、駆動集積回路D-IC、パッド部PADに連結された印刷回路基板PCBのような回路素子が視認されないことがあり得る。また、ベンディング領域BAがベンディングされることで基板110の上部で視認される非表示領域NAの大きさが減少してナローベゼル(narrow bezel)が具現され得る。
【0034】
第1非ベンディング領域NBA1で非表示領域NAにゲート駆動部が配置され得る。ゲート駆動部は、表示領域AAの側面に配置され、タイミングコントローラの制御下にゲート信号と発光制御信号を出力して、ゲート配線、発光制御信号配線等のような配線を通してデータ電圧が充電されるサブ画素SPを選択し、発光タイミングを調整することができる。ゲート駆動部は、シフトレジスタ(shift register)を利用してスキャン信号と発光制御信号をシフトさせ、ゲート信号と発光制御信号を順次に供給できる。ゲート駆動部は、GIP(Gate-driver In Panel)方式で基板110上に直接形成され得るが、これに制限されるものではない。
【0035】
第1非ベンディング領域NBA1に複数の高電位電源配線VDDLが配置され得る。高電位電源配線は、複数のサブ画素SPそれぞれに高電位電源電圧を伝達する配線である。複数の高電位電源配線VDDLは、第1高電位電源配線VDDL1、第1高電位電源配線上に配置される第2高電位電源配線VDDL2及び第2高電位電源配線上に配置される第3高電位電源配線VDDL3を含むことができる。
【0036】
駆動集積回路D-ICと連結されてベンディング領域BA及び第1非ベンディング領域NBA1に延びる複数のデータ配線が配置され得る。複数のデータ配線は、駆動集積回路D-ICに印加された信号を表示領域AAに配置されたサブ画素SPに伝達できる。
【0037】
第1非ベンディング領域NBA1に駆動集積回路D-ICとゲート駆動部を連結する複数のゲートリンク配線が配置され得る。ゲートリンク配線は、パッド部PADから入る外部電源を第1非ベンディング領域NBA1に配置されたゲート駆動部に伝達できる。以下においては、複数のデータ配線の詳細な説明のために図2を共に参照する。
【0038】
図2は、本明細書の一実施例に係る表示装置の表示領域に対する概略的な拡大平面図である。図2においては、説明の便宜のために、表示装置100の多様な構成要素のうち、基板110、低電位電源配線VSSL及び複数のデータ配線DLだけを示している。
【0039】
図2を参照すると、基板110上に低電位電源配線VSSLが配置される。低電位電源配線VSSLは、複数のサブ画素SPの発光素子のカソードと電気的に連結され得る。低電位電源配線VSSLは、表示領域AAで列方向に延びて配置され得る。例えば、低電位電源配線VSSLは、基板110の中央部で第1データ配線DL1と第1部分DLL1との間に配置され得る。一方、図2において示していないが、低電位電源配線VSSLと連結される低電位電源リンク配線が配置され得る。低電位電源リンク配線は、表示領域AAで行方向に配置されて複数のサブ画素SPの発光素子のカソードと電気的に連結され得るが、これに制限されるものではない。
【0040】
図2を参照すると、複数のデータ配線DLは、複数の第1データ配線DL1及び複数の第2データ配線DL2及び複数のデータリンク配線DLLを含む。
【0041】
複数の第1データ配線DL1は、駆動集積回路D-ICと表示領域AAとの間で直線形態に配置され得る。そこで、複数の第1データ配線DL1は、駆動集積回路D-ICの幅と対応する領域に配置され得る。例えば、駆動集積回路D-ICが基板110の中央部に配置される場合、複数の第1データ配線DL1は、基板110の中央部に配置され、基板110の外郭部に配置されなくて済む。
【0042】
複数の第1データ配線DL1は、別途のリンク配線なしに複数のサブ画素SPと連結され得る。即ち、複数の第1データ配線DL1は、駆動集積回路D-ICで延びて複数のサブ画素SPと直接連結され得る。
【0043】
複数の第2データ配線DL2は、複数の第1データ配線DL1の外側に配置される。例えば、複数の第1データ配線DL1が基板110の中央部に配置される場合、複数の第2データ配線DL2は、基板110の外郭部に配置され得る。
【0044】
複数の第2データ配線DL2は、複数のデータリンク配線DLLを通して複数のサブ画素SPと連結され得る。即ち、複数の第2データ配線DL2は、駆動集積回路D-ICで延びて配置される複数のデータリンク配線DLLを通して複数のサブ画素SPと連結され得る。
【0045】
図2を参照すると、複数のデータリンク配線DLLは、表示領域AAに配置される。複数のデータリンク配線DLLは、複数の第1データ配線DL1の間に配置される複数の第1部分DLL1及び複数の第1部分DLL1と連結され、複数のデータ配線DLと交差する方向に配置される第2部分DLL2を含む。
【0046】
複数の第1部分DLL1は、駆動集積回路D-ICで延びて配置される。複数の第1部分DLL1は、駆動集積回路D-ICと表示領域AAとの間で直線形態に配置され得る。例えば、複数の第1部分DLL1は、駆動集積回路D-ICの幅と対応する領域で複数の第1データ配線DL1の間に配置され得る。そこで、駆動集積回路D-ICが基板110の中央部に配置される場合、複数の第1部分DLL1は、基板110の中央部に配置され、基板110の外郭部に配置されなくて済む。
【0047】
複数の第2部分DLL2は、第1データ配線DL1、第2データ配線DL2及び複数の第1部分DLL1と交差する方向に配置され、複数の第2データ配線DL2と複数の第1部分DLL1を連結する。そこで、駆動集積回路D-ICで印加される信号は、表示領域AAに配置された第1部分DLL1及び第2部分DLL2を通して第2データ配線DL2に伝達され得る。
【0048】
そこで、データリンク配線DLLは、表示領域AAの内部で配置されるので、表示装置100のベゼル領域が縮小できる。既存の表示装置100においては、複数のデータ配線DLのうち基板110の外郭部に配置されるデータ配線DLと駆動集積回路D-ICを連結するためのデータリンク配線DLLが表示領域AAとベンディング領域BAとの間の非表示領域NAに配置された。そこで、表示装置100のベゼル領域縮小が制限され、高解像度の表示装置100の具現に困難が発生した。これに対して、本明細書の一実施例に係る表示装置100においては、基板110の外郭部に配置されるデータ配線DLと駆動集積回路D-ICを連結するためのデータリンク配線DLLが表示領域AAの内部に配置され、表示領域AAとベンディング領域BAとの間に配置される非表示領域NAを縮小でき、高解像度の表示装置100を具現できる。
【0049】
図3は、本明細書の一実施例に係る表示装置のサブ画素の回路図である。
【0050】
図3を参照すると、複数のサブ画素SPの発光素子OLEDを駆動するための駆動回路は、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、駆動トランジスタDT、第3トランジスタT3、第4トランジスタT4及びストレージキャパシタSCを含む。そして、このような駆動回路を駆動させるために、第1スキャン配線SL1、第2スキャン配線SL2、発光信号配線EML、データ配線DL、高電位電源配線VDDL、低電位電源配線VSSL及びデータリンク配線DLLを含む複数の配線を含む。
【0051】
サブ画素SPの駆動回路に含まれた第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、第3トランジスタT3、第4トランジスタT4及び駆動トランジスタDTそれぞれは、ゲート電極、ソース電極及びドレイン電極を含むことができる。
【0052】
サブ画素SPの駆動回路の複数のトランジスタのうち一部は、Pタイプのトランジスタに具現され、他の一部は、Nタイプのトランジスタに具現され得る。例えば、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、第4トランジスタT4及び駆動トランジスタDTは、Pタイプのトランジスタに具現され、第3トランジスタT3は、Nタイプのトランジスタに具現され得るが、これに制限されるものではない。
【0053】
Pタイプのトランジスタである第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、第4トランジスタT4及び駆動トランジスタDTは、LTPS(Low-Temperature Polycrystalline Silicon)薄膜トランジスタであってよい。Nタイプのトランジスタである第3トランジスタT3は、酸化物(Oxide)薄膜トランジスタであってよい。
【0054】
Pタイプのトランジスタは、ソース電極からドレイン電極に正孔(Hole)が流れるので、ソース電極からドレイン電極に電流が流れ得る。Nタイプのトランジスタは、ソース電極からドレイン電極に電子(Electron)が流れるので、ドレイン電極からソース電極に電流が流れ得る。
【0055】
第1トランジスタT1は、高電位電源電圧VDDを駆動トランジスタDTのソース電極である第1ノードN1に印加することができる。第1トランジスタT1は、発光信号配線EMLと連結されたゲート電極、高電位電源配線VDDLと連結されたソース電極及び第1ノードN1に連結されたドレイン電極を含むことができる。第1トランジスタT1は、ターンオンレベルであるローレベルの発光信号EMに応答して、高電位電源電圧VDDを駆動トランジスタDTのソース電極である第1ノードN1に印加することができる。
【0056】
ストレージキャパシタSCは、それぞれのサブ画素SPに格納されたデータ電圧Vdataを一つのフレームの間維持させることができる。ストレージキャパシタSCは、第2ノードN2に連結される第1電極及び高電位電源配線VDDLに連結される第2電極を含むことができる。即ち、ストレージキャパシタSCの第1電極は、駆動トランジスタDTのゲート電極に連結され、ストレージキャパシタSCの第2電極は、高電位電源配線VDDLに連結され得る。
【0057】
第2トランジスタT2は、データ配線DLから供給を受けるデータ電圧Vdataを駆動トランジスタDTのソース電極である第1ノードN1に印加することができる。第2トランジスタT2は、第2スキャン配線SL2に連結されるゲート電極、データ配線DLに連結されたソース電極及び第1トランジスタT1のドレイン電極である第1ノードN1に連結されたドレイン電極を含むことができる。第2トランジスタT2は、ターンオンレベルであるローレベルの第2スキャン信号Scan2に応答して、データ配線DLから供給を受けるデータ電圧Vdataを駆動トランジスタDTのソース電極である第1ノードN1に印加することができる。
【0058】
駆動トランジスタDTは、ソース電極とゲート電極間の電圧Vsgによって発光素子OLEDに印加される駆動電流を制御できる。駆動トランジスタDTのソース電極は第1ノードN1に連結され、ゲート電極は第2ノードN2に連結され、ドレイン電極は第3ノードN3に連結され得る。具体的に、駆動トランジスタDTのソース電極は、第1ノードN1で第1トランジスタT1のドレイン電極及び第2トランジスタT2のドレイン電極と連結され得る。また、駆動トランジスタDTのゲート電極は、第2ノードN2でストレージキャパシタSCと連結され得る。また、駆動トランジスタDTのドレイン電極は、第3ノードN3で第3トランジスタT3のドレイン電極及び第4トランジスタT4のソース電極と連結され得る。
【0059】
第3トランジスタT3は、駆動トランジスタDTのゲート電極及びドレイン電極をダイオードコネクティングさせることができる。第3トランジスタT3は、漏れ電流を最小化させるために、Nタイプのトランジスタである酸化物薄膜トランジスタであってよい。第3トランジスタT3は、第3ノードN3に連結されたドレイン電極、第2ノードN2に連結されたソース電極及び第1スキャン配線SL1に連結されたゲート電極を含むことができる。具体的に、第3トランジスタT3のゲート電極は、第1スキャン配線SL1と連結され、第3トランジスタT3のドレイン電極は、駆動トランジスタDTのドレイン電極及び第4トランジスタT4のドレイン電極と連結され、第3トランジスタT3のソース電極は、ストレージキャパシタSC及び駆動トランジスタDTのゲート電極と連結され得る。
【0060】
第4トランジスタT4は、駆動トランジスタDTと発光素子OLED間の電流パス(path)を形成することができる。第4トランジスタT4は、第3ノードN3に連結されたソース電極、発光素子OLEDのアノードに連結されたドレイン電極及び発光信号配線EMLに連結されたゲート電極を含むことができる。具体的に、第4トランジスタT4のソース電極は、駆動トランジスタDTのドレイン電極及び第3トランジスタT3のドレイン電極と連結され得る。
【0061】
次いで、サブ画素SPの駆動回路に対する動作を説明するために図4を共に参照する。
【0062】
図4は、本明細書の一実施例に係る表示装置のサブ画素に印加される信号を示す波形図である。
【0063】
図4を参照すると、本明細書の一実施例に係る表示装置100において、一つのフレームは、サンプリング(Sampling)期間及び発光(Emission)期間に区分され得る。図4においては示されていないが、一つのフレームは、初期化(Initial)期間をさらに含んでもよい。例えば、初期化期間は、駆動トランジスタDTのゲート電極を初期化する期間であってよいが、これに制限されるものではない。
【0064】
図4を参照すると、サンプリング期間の間、第1スキャン配線SL1を通して伝達される第1スキャン信号Scan1は、ターンオンレベルであるハイレベルであり、第2スキャン配線SL2を通して伝達される第2スキャン信号Scan2は、ターンオンレベルであるローレベルであり、発光信号配線EMLを通して伝達される発光信号EMは、ターンオフレベルであるハイレベルであってよい。そこで、第2トランジスタT2、第3トランジスタT3及び駆動トランジスタDTはターンオンされ、第1トランジスタT1及び第4トランジスタT4はターンオフされ得る。
【0065】
サンプリング期間の間、第2トランジスタT2はターンオンされて、データ電圧Vdataは第1ノードN1に印加され得る。また、第3トランジスタT3もターンオンされるので、駆動トランジスタDTはダイオードコネクション(diode connection)されて、駆動トランジスタDTのゲート電極とドレイン電極がショートされることで、駆動トランジスタDTがダイオードのように動作され得る。サンプリング期間で、駆動トランジスタDTのソース電極とドレイン電極との間には、電流Idsが流れ得る。駆動トランジスタDTのゲート電極とドレイン電極は、ダイオードコネクションされた状態であるため、ソース電極からドレイン電極に流れる電流によって、第2ノードN2の電圧は、駆動トランジスタDTのゲート電極とソース電極間の電圧Vgsが閾値電圧Vthである時まで上昇し得る。サンプリング期間の間に、第2ノードN2の電圧は、データ電圧Vdataと駆動トランジスタDTの閾値電圧Vthの差に該当する電圧に充電される。
【0066】
発光期間の間、第1スキャン配線SL1を通して伝達される第1スキャン信号Scan1は、ターンオフレベルであるローレベルであり、第2スキャン配線SL2を通して伝達される第2スキャン信号Scan2は、ターンオフレベルであるハイレベルであり、発光信号配線EMLを通して伝達される発光信号EMは、ターンオンレベルであるローレベルであってよい。そこで、第1トランジスタT1、駆動トランジスタDT及び第4トランジスタT4はターンオンされ、第2トランジスタT2及び第3トランジスタT3はターンオフされ得る。
【0067】
発光期間の間、第1トランジスタT1がターンオンされて第1ノードN1に高電位電源電圧VDDが印加され得る。また、駆動トランジスタDT及び第4トランジスタT4がターンオンされて、駆動トランジスタDT、第3ノードN3、第4トランジスタT4を経て発光素子OLEDにつながる電流パスが形成され得る。結局、駆動トランジスタDTのソース電極とドレイン電極を経由する駆動電流Ioledは、発光素子OLEDに印加され得る。
【0068】
一方、上述した駆動回路が配置された一つのサブ画素SPには、データリンク配線DLLが配置され得る。本明細書の一実施例に係る表示装置100は、データリンク配線DLLが表示領域AA内に配置された表示装置100であるので、一つのサブ画素SPには、他のサブ画素SPにデータ電圧Vdataを伝達するデータリンク配線DLLが配置され得る。このとき、データリンク配線DLLに印加されるデータ電圧Vdataは、任意の時点でスイングし得る。図4においては、データリンク配線DLLに印加されるデータ電圧Vdataが発光期間で第1レベルL1から第2レベルL2に変化した場合を仮定して、第2ノードN2での電圧変化を説明する。
【0069】
サンプリング期間の間、第1ノードN1である駆動トランジスタDTのソース電極の電圧は、データ電圧Vdataレベルに上昇し、駆動トランジスタDTのゲート電極の電圧は、データ電圧Vdataと駆動トランジスタDTの閾値電圧Vthの差に該当するレベルに上昇し得る。以後、発光期間に第1ノードである駆動トランジスタDTのソース電極の電圧は、高電位電源電圧VDDレベルに上昇し得る。駆動トランジスタDTのゲート電極の電圧は、ストレージキャパシタSCに格納されるので、発光期間にも維持され得る。
【0070】
ただし、発光期間でデータリンク配線DLLに印加されるデータ電圧Vdataが第1レベルL1から第2レベルL2に下降する場合、データリンク配線DLLと第2ノードN2間のフリンジキャパシタンス(fringe capacitance)FCにより第2ノードN2に該当する駆動トランジスタDTのゲート電極の電圧もまた変動し得る。具体的に、第2ノードN2と隣接するように配置されるデータリンク配線DLLに印加されるデータ電圧Vdataが変動することで、第2ノードN2にカップリング現象が発生し得る。そこで、第2ノードN2とデータリンク配線DLLとの間にフリンジキャパシタンスFCが形成され得る。従って、図4に示されたように、発光期間で第2ノードN2の電圧は点線に維持されなければならないが、実線に該当する大きさに減少し得る。このようなフリンジキャパシタンスFCにより、駆動トランジスタDTのゲート電極とソース電極間の電圧Vgsが変動してクロストーク(cross talk)が発生して画面に斑が生じる問題が発生し得る。
【0071】
図5は、本明細書の一実施例に係る表示装置の拡大平面図である。図6は、図5のVI-VI’に沿った断面図である。図7は、図5のVII-VII’に沿った断面図である。図5は、一つのサブ画素SPに対する拡大平面図である。図5においては、説明の便宜のために発光素子OLEDの図示は省略している。図5乃至図7を参照すると、本明細書の一実施例に係る表示装置100は、基板110、第1平坦化層PNL1、第2平坦化層PNL2、駆動トランジスタDT、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、第3トランジスタT3、第4トランジスタT4及びストレージキャパシタSC、第1スキャン配線SL1、第2スキャン配線SL2、データ配線DL、高電位電源配線VDDL及び発光信号配線EMLを含む。
【0072】
複数のサブ画素SPは、赤色サブ画素、緑色サブ画素、青色サブ画素及び白色サブ画素を含むことができる。例えば、行方向に沿って赤色サブ画素、白色サブ画素、青色サブ画素及び緑色サブ画素が順次に配置され得るが、複数のサブ画素SPの配置順序は、これに制限されない。
【0073】
複数のサブ画素SPそれぞれには、駆動トランジスタDT、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、第3トランジスタT3、第4トランジスタT4、ストレージキャパシタSCを含む駆動回路及び複数の高電位電源配線VDDL、複数のデータ配線DL、複数の高電位電源配線VDDL、複数の低電位電源配線及び複数の発光信号配線EML、第1スキャン配線SL1、第2スキャン配線SL2及びバンク等が配置され得る。
【0074】
図6及び図7を参照すると、基板110上にバッファ層111が配置される。バッファ層111は、基板110の外側から浸透した水分および/または酸素が拡散されることを防止できる。即ち、バッファ層111の厚さや積層構造を制御して表示装置100の透湿特性を制御できる。バッファ層111は、無機物質からなり得、例えば、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単層や複層で構成され得るが、これに制限されるものではない。
【0075】
バッファ層111上で複数のサブ画素SPそれぞれに駆動トランジスタDT、第1トランジスタT1、第2トランジスタT2、第3トランジスタT3、第4トランジスタT4及びストレージキャパシタSCが配置される。
【0076】
駆動トランジスタDTは、アクティブ層ACT、ゲート電極GE、ソース電極及びドレイン電極を含むことができる。
【0077】
バッファ層111上に駆動トランジスタDTのアクティブ層ACTが配置される。駆動トランジスタDTのアクティブ層ACTは、ポリシリコン(polycrystalline silicon)を含むことができる。例えば、アクティブ層ACTは、低温ポリシリコン(LTPS)を含むことができる。例えば、バッファ層111上に非晶質シリコン(a-Si)物質を蒸着し、脱水素化工程及び結晶化工程を遂行する方式でポリシリコンが形成され、ポリシリコンをパターニングしてアクティブ層ACTが形成され得る。
【0078】
駆動トランジスタDTのアクティブ層ACTは、チャネル領域、ソース領域及びドレイン領域を含むことができる。ソース領域は、ソース電極と連結されたアクティブ層ACTの部分を意味し、ドレイン領域は、ドレイン電極と連結されたアクティブ層ACTの部分を意味する。例えば、ソース領域及びドレイン領域は、アクティブ層ACTのイオンドーピング(不純物ドーピング)により構成され得る。
【0079】
アクティブ層ACT上に第1ゲート絶縁層112が配置される。第1ゲート絶縁層112は、ゲート電極GEとアクティブ層ACTを絶縁させるための層であり、絶縁物質からなり得る。例えば、第1ゲート絶縁層112は、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単一層または複層で構成され得るが、これに制限されない。第1ゲート絶縁層112には、駆動トランジスタDTのソース電極及びドレイン電極それぞれが駆動トランジスタDTのアクティブ層ACTのソース領域及びドレイン領域それぞれに連結されるためのコンタクトホールが形成され得る。
【0080】
第1ゲート絶縁層112上でアクティブ層ACTに重畳するようにゲート電極GEが配置される。ゲート電極GEは、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0081】
第1ゲート絶縁層112上で駆動トランジスタDTと重畳するように第1キャパシタ電極SC1が配置され得る。図6に示されたように、第1キャパシタ電極SC1は、ゲート電極GEと一体になされ得る。そこで、第1キャパシタ電極SC1は、ゲート電極GEと同じ物質からなり得る。例えば、第1キャパシタ電極SC1は、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。第1キャパシタ電極SC1は、第2ノードN2と連結され得るが、これに制限されるものではない。
【0082】
第1ゲート絶縁層112上で第2スキャン配線SL2及び発光信号配線EMLが配置される。第2スキャン配線SL2及び発光信号配線EMLは、ゲート電極GEと同じ物質からなり得る。例えば、第2スキャン配線SL2及び発光信号配線EMLは、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0083】
第2スキャン配線SL2は、第2トランジスタT2のゲート電極と連結され得る。第2スキャン配線SL2は、第2トランジスタT2のゲート電極と一体になされ得るが、これに制限されるものではない。
【0084】
発光信号配線EMLは、第1トランジスタT1のゲート電極及び第4トランジスタT4のゲート電極と連結され得る。第1トランジスタT1のゲート電極及び第4トランジスタT4のゲート電極と一体になされ得るが、これに制限されるものではない。
【0085】
ゲート電極GE、第1キャパシタ電極SC1、第2スキャン配線SL2及び発光信号配線EML上で第1層間絶縁層113が配置される。第1層間絶縁層113は、絶縁性物質からなり得る。例えば、第1層間絶縁層113は、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単層や複層で構成され得るが、これに制限されるものではない。第1層間絶縁層113には、駆動トランジスタDTのアクティブ層ACTのソース領域及びドレイン領域を露出させるためのコンタクトホールが形成され得る。
【0086】
第1層間絶縁層113上で第2キャパシタ電極SC2が配置される。第2キャパシタ電極SC2は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。第2キャパシタ電極SC2は、第1キャパシタ電極SC1と重畳するように配置され、駆動トランジスタDT上で駆動トランジスタDTと重畳するように配置され得る。
【0087】
第1層間絶縁層113上で第1高電位電源配線VDDL1が配置される。第1高電位電源配線VDDL1は、図6に示された第2キャパシタ電極SC2と一体になされ得るが、これに制限されるものではない。第1高電位電源配線VDDL1は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0088】
第2キャパシタ電極SC2上に第2層間絶縁層114が配置される。第2層間絶縁層114は、絶縁性物質からなり得る。例えば、第2層間絶縁層114は、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単層や複層で構成され得るが、これに制限されるものではない。第1層間絶縁層113には、駆動トランジスタDTのアクティブ層ACTのソース領域及びドレイン領域を露出させるためのコンタクトホールが形成され得る。
【0089】
図6及び図7に示していないが、第2層間絶縁層114上に追加バッファ層が配置され得る。追加バッファ層は、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単層や複層で構成され得るが、これに制限されるものではない。第2層間絶縁層114上に第3トランジスタT3が配置される。第3トランジスタT3は、第3高電位電源配線VDDL3と重畳する領域に配置され得る。
【0090】
図6及び図7に示していないが、第2層間絶縁層114上に第3トランジスタT3のアクティブ層が配置され得る。第3トランジスタT3のアクティブ層は、駆動トランジスタDTのアクティブ層ACTの活性化及び水素化工程以後に配置され得る。第3トランジスタT3のアクティブ層は、酸化物半導体からなり得る。例えば、第3トランジスタT3のアクティブ層は、IGZO(indium-gallium-zinc-oxide)等のような多様な酸化物半導体からなり得るが、これに制限されるものではない。
【0091】
第3トランジスタT3のアクティブ層上に第2ゲート絶縁層115が配置され得る。第2ゲート絶縁層115は、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単一層または複層で構成され得るが、これに制限されない。第2ゲート絶縁層115には、駆動トランジスタDTのソース電極及びドレイン電極それぞれが駆動トランジスタDTのアクティブ層ACTのソース領域及びドレイン領域それぞれに連結されるためのコンタクトホールが形成され得る。
【0092】
図6及び図7に示していないが、第2ゲート絶縁層115上に第3トランジスタT3のゲート電極が配置され得る。第3トランジスタT3のゲート電極は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0093】
図6及び図7に示していないが、第2ゲート絶縁層115上に第1スキャン配線SL1が配置され得る。第1スキャン配線SL1は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。第1スキャン配線SL1は、第3トランジスタT3のゲート電極と連結され得る。例えば、第1スキャン配線SL1は、第3トランジスタT3のゲート電極と一体になされ得るが、これに制限されるものではない。
【0094】
第3トランジスタT3のゲート電極及び第1スキャン配線SL1上に第3層間絶縁層116が配置され得る。第3層間絶縁層116は、絶縁性物質からなり得る。例えば、第3層間絶縁層116は、シリコン酸化物(SiOx)またはシリコン窒化物(SiNx)の単層や複層で構成され得るが、これに制限されるものではない。第3層間絶縁層116には、駆動トランジスタDTのアクティブ層ACTのソース領域及びドレイン領域を露出させるためのコンタクトホールが形成され得る。
【0095】
図6及び図7に示していないが、第3層間絶縁層116上に駆動トランジスタDTのソース電極及びドレイン電極が配置され得る。駆動トランジスタDTのソース電極は、第1ゲート絶縁層112、第1層間絶縁層113、第2層間絶縁層114、第2ゲート絶縁層115、及び第3層間絶縁層116に形成されたコンタクトホールを通してアクティブ層ACTと連結され得る。駆動トランジスタDTのソース電極及びドレイン電極は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0096】
一方、第3層間絶縁層116上に配置された駆動トランジスタDTのドレイン電極は、第3トランジスタT3のドレイン電極及び第4トランジスタT4のソース電極と連結され得る。そこで、駆動トランジスタDTのドレイン電極は、第3ノードN3と称され得る。
【0097】
第3層間絶縁層116上に第3トランジスタT3のドレイン電極と駆動トランジスタDTのゲート電極GEが連結される第2ノードN2が配置され得る。第2ノードN2は、駆動トランジスタのゲート電極と連結され、駆動トランジスタDTのゲート電極GEと同一電位が印加される導電層を指し得る。第2ノードN2は、駆動トランジスタDTのソース電極及びドレイン電極と同じ物質からなり得る。第2ノードN2は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0098】
第3層間絶縁層116上に第2高電位電源配線VDDL2が配置される。第2高電位電源配線VDDL2は、第1高電位電源配線VDDL1と第3高電位電源配線VDDL3を連結できる。第2高電位電源配線VDDL2は、駆動トランジスタDTのソース電極、ドレイン電極と同じ物質からなり得る。第2高電位電源配線VDDL2は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。また、図6を参照すると、第2高電位電源配線VDDL2は、第2キャパシタ電極SC2上でストレージキャパシタSCと重畳するように配置され得る。
【0099】
第3層間絶縁層116上にデータリンク配線DLLの第2部分DLL2が配置され得る。データリンク配線DLLの第2部分DLL2は、駆動トランジスタDTのソース電極、ドレイン電極と同じ物質からなり得る。第2部分DLL2は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0100】
データリンク配線DLLの第2部分DLL2は、基板110上でデータリンク配線DLLの第1部分DLL1と交差するように配置され、データリンク配線DLLの第1部分DLL1と電気的に連結され得る。
【0101】
駆動トランジスタDTのソース電極、ドレイン電極、第2高電位電源配線VDDL2、及び第2部分DLL2上に第1平坦化層PNL1が配置される。第1平坦化層PNL1は、基板110の上部を平坦化する絶縁層である。第1平坦化層PNL1は、有機物質からなり得、例えば、ポリイミド(Polyimide)またはフォトアクリル(Photo Acryl)の単一層または複層で構成され得るが、これに制限されない。
【0102】
第1平坦化層PNL1上にデータ配線DL、データリンク配線DLLの第1部分DLL1及び第3高電位電源配線VDDL3が配置される。
【0103】
第1平坦化層PNL1上にデータ配線DLが配置される。データ配線DLは、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0104】
図5を参照すると、データ配線DLは、列方向に延びて配置され、第2トランジスタT2のソース電極と連結されて、駆動トランジスタDTにデータ電圧を印加することができる。
【0105】
一方、図5乃至図7に示されたデータ配線DLは、別途のリンク配線なしに駆動集積回路D-ICで延びてサブ画素SPと連結され得る。そこで、図5乃至図7に示されたデータ配線DLは、第1データ配線DL1であってよい。
【0106】
第1平坦化層PNL1上にデータリンク配線DLLの第1部分DLL1が配置される。データリンク配線DLLの第1部分DLL1は、データ配線DLと同じ物質からなり得る。データリンク配線DLLの第1部分DLL1は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0107】
図5を参照すると、第1部分DLL1は、上でデータ配線DLのように列方向に延びて配置され得る。このとき、図6を参照すると、第1部分DLL1は、第1平坦化層PNL1上でデータ配線DLと第3高電位電源配線VDDL3との間に配置され得る。
【0108】
一方、複数のデータリンク配線DLLの第1部分DLL1は、駆動トランジスタDTの上部で駆動トランジスタDTと重畳するように配置され得る。例えば、列方向に延びて配置される第1部分DLL1は、同じ列に配置された複数の駆動トランジスタDTと重畳するように配置され得る。
【0109】
一方、第1部分DLL1は、下部で重畳するように配置された複数の駆動トランジスタDTと絶縁された状態であり得る。また、第1部分DLL1は、第1部分DLL1と同じ列に配置された複数の駆動トランジスタDTと互いに異なるデータ信号を受け得る。例えば、第1部分DLL1が第1列に配置された駆動トランジスタDT上に配置される場合、第1列に配置された第1部分DLL1は、第2部分DLL2を通して第1列と異なる列に配置された駆動トランジスタDTにデータ信号を印加することができる。そこで、複数のデータリンク配線DLLのうち駆動トランジスタDTと重畳するように配置されたデータリンク配線DLLは、駆動トランジスタDTが配置されたサブ画素SPと異なるサブ画素SPにデータ信号を伝達できる。
【0110】
第1平坦化層PNL1上に第3高電位電源配線VDDL3が配置される。第3高電位電源配線VDDL3は、データリンク配線DLLの第1部分DLL1及びデータ配線DLと同じ物質からなり得る。第3高電位電源配線VDDL3は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0111】
図5を参照すると、第3高電位電源配線VDDL3は、第1部分DLL1及びデータ配線DLのように列方向に延びて配置され得る。このとき、図5及び図6を参照すると、第3高電位電源配線VDDL3は、第3ノードN3と重畳するように配置され得る。
【0112】
図5及び図7を参照すると、第1平坦化層PNL1上に遮蔽層190が配置される。遮蔽層190は、第3高電位電源配線VDDL3、データリンク配線DLLの第1部分DLL1及びデータ配線DLと同じ物質からなり得る。遮蔽層190は、導電性物質、例えば、銅(Cu)、アルミニウム(Al)、モリブデン(Mo)、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、クロム(Cr)またはこれに対する合金で構成され得るが、これに制限されない。
【0113】
図5を参照すると、遮蔽層190は、駆動トランジスタDT上に配置される。例えば、遮蔽層190は、図5及び図7に示されたように、駆動トランジスタDTのゲート電極と同一電位を有する第2ノードN2と重畳するように配置される。
【0114】
図5及び図6を参照すると、遮蔽層190は、第3高電位電源配線VDDL3と電気的に連結され得る。遮蔽層190が第3高電位電源配線VDDL3と一体になされた場合、遮蔽層190は、図5に示されたように、高電位電源配線VDDLから延びて第2ノードN2と重畳するように配置され得る。そこで、遮蔽層190には、高電位電源である定電圧が印加され得、遮蔽層190は、発光期間の間、複数のデータリンク配線DLLの電圧変化により第2ノードN2の電圧が変動することを減少させることができる。
【0115】
データ配線DL、データリンク配線DLLの第1部分DLL1、第3高電位電源配線VDDL3及び遮蔽層190上に第2平坦化層PNL2が配置される。第2平坦化層PNL2は、基板110の上部を平坦化する絶縁層である。第2平坦化層PNL2は、有機物質からなり得る。第2平坦化層PNL2は、有機物質からなり得、例えば、ポリイミド(Polyimide)またはフォトアクリル(Photo Acryl)の単一層または複層で構成され得るが、これに制限されない。
【0116】
一方、図面に示していないが、第2平坦化層PNL2上にアノード、発光層及びカソードを含む発光素子OLEDが配置され得る。発光素子OLEDは、第4トランジスタT4のドレイン電極と連結されてデータ配線DLに印加されるデータ信号によって発光できる。
【0117】
非表示領域NAに配置される駆動回路及び外部回路と表示領域AAに配置された複数のサブ画素SPとの連結のためのリンク配線が非表示領域NAに配置された表示装置が使用された。例えば、駆動回路及び外部回路が基板110の背面にベンディングされる場合、ベンディング領域BA及びベンディング領域BAと表示領域AAとの間に配置される非表示領域NAに複数のリンク配線を配置した。ただし、基板110の外郭部に配置されるデータ配線DLと駆動集積回路D-ICを連結するために非表示領域NAで斜線に配置されるリンク配線の場合、応力に脆弱で破損される危険がある。そこで、複数のリンク配線は、ベンディング領域BAと表示領域AAとの間に配置される非表示領域NAに配置された。そこで、リンク配線が非表示領域NAに配置されることで表示装置100のベゼル領域縮小が制限された。
【0118】
そこで、表示装置100のベゼル領域を縮小するためにリンク配線を表示装置100の表示領域AAの内部に配置した。例えば、駆動集積回路D-ICで直線形態に延びて複数のサブ画素SPと連結される第1データ配線DL1、及び駆動集積回路D-ICで直線形態に延びて、複数のデータリンク配線DLLで複数のサブ画素SPと連結される第2データ配線DL2を表示領域AAに配置した。そこで、データリンク配線DLLを表示領域AAに配置することで表示装置100のベゼル領域が縮小された。ただし、列方向に配置されたサブ画素SP上に他のサブ画素SPにデータ電圧Vdataを伝達するデータリンク配線DLLが配置されることで、サブ画素SPに配置された駆動トランジスタDTと駆動トランジスタDTと重畳して配置されたデータリンク配線DLLとの間に寄生キャパシタンスが発生する問題が発生した。例えば、駆動トランジスタDTと重畳して配置されたデータリンク配線DLLには、駆動トランジスタDTと連結されたデータ配線DLと異なるデータ信号が印加され得る。そこで、駆動トランジスタDTの上部に第2ノードN2と異なる時点で変動する信号が印加されるデータリンク配線DLLが配置されることで、第2ノードN2に寄生キャパシタンスが形成され得る。そこで、データリンク配線DLLと第2ノードN2間の寄生キャパシタンスにより、駆動トランジスタDTのゲート電極とソース電極間の電圧が変動して輝度差が発生し、画面に斑が生じる問題が発生し得る。
【0119】
そこで、本明細書の一実施例に係る表示装置100においては、第2ノードN2上に高電位電源配線VDDLを配置して第2ノードN2とデータリンク配線DLLとの間に発生する寄生キャパシタンスを低減させることができる。具体的に、第2ノードN2と隣接して配置された配線のうち定電圧が印加される高電位電源配線VDDLを延ばして第2ノードN2と重畳するように配置する。そこで、第2ノードN2と第2ノードN2と隣接して配置されたデータリンク配線DLLとの間に発生する寄生キャパシタンスが最小化され得、駆動トランジスタDTのゲート電極とソース電極間の電圧Vgsが変動することを低減できる。従って、本明細書の一実施例に係る表示装置100においては、第2ノードN2の変動による輝度差を低減して画面に斑が生じる問題を低減できる。
【0120】
本明細書の実施例に係る表示装置は、下記のように説明され得る。
【0121】
本明細書の一実施例に係る表示装置は、複数のサブ画素を含む表示領域及び非表示領域を含む基板、複数のサブ画素に配置された複数の発光素子、表示領域に配置される複数のデータ配線、表示領域に配置され、複数のデータ配線にデータ電圧を伝達する複数のデータリンク配線、複数のサブ画素に配置された駆動トランジスタ及び駆動トランジスタの上部に配置される遮蔽層を含み、遮蔽層は、駆動トランジスタのゲート電極と同一電位を有する部分と重畳するように配置される。
【0122】
本明細書の他の特徴によれば、複数のデータリンク配線は、駆動トランジスタと重畳し得る。
【0123】
本明細書のまた他の特徴によれば、複数のデータリンク配線は、駆動トランジスタの上部に配置され得る。
【0124】
本明細書のまた他の特徴によれば、複数のデータリンク配線のうち駆動トランジスタと重畳するように配置されたデータリンク配線は、駆動トランジスタが配置されたサブ画素と異なるサブ画素にデータ信号を伝達できる。
【0125】
本明細書のまた他の特徴によれば、遮蔽層は、複数のデータリンク配線と同一層上に配置され得る。
【0126】
本明細書のまた他の特徴によれば、遮蔽層には、定電圧が印加され得る。
【0127】
本明細書のまた他の特徴によれば、遮蔽層には、高電位電源が印加され得る。
【0128】
本明細書のまた他の特徴によれば、装置は、複数のサブ画素に配置される複数の画素回路は、高電位電源配線と連結されたソース電極及び発光信号配線と連結されたゲート電極を含む第1トランジスタ、高電位電源配線と連結されたキャパシタ、データ配線と連結されたソース電極、第1トランジスタと連結されたドレイン電極及び第2スキャン配線と連結されたゲート電極を含む第2トランジスタ、第1トランジスタ及び第2トランジスタと第1ノードで連結されたソース電極を有し、キャパシタと連結されたゲート電極を含む駆動トランジスタ、駆動トランジスタのゲート電極及びキャパシタと第2ノードで連結されたソース電極、駆動トランジスタのドレイン電極と連結されたドレイン電極及び第2スキャン配線と連結されたゲート電極を含む第3トランジスタ、及び駆動トランジスタのドレイン電極及び第3トランジスタのドレイン電極と連結されたソース電極、発光素子と連結されたドレイン電極及び発光信号配線と連結されたゲート電極を有する第4トランジスタを含むことができる。
【0129】
本明細書のまた他の特徴によれば、遮蔽層は、第2ノードと重畳するように配置され得る。
【0130】
本明細書のまた他の特徴によれば、遮蔽層は、発光期間の間、複数のデータリンク配線が電圧変化により第2ノードの電圧が変動することを減少させるように高電位電源配線と連結され得る。
【0131】
以上、添付の図面を参照して、本明細書の実施例をさらに詳細に説明したが、本明細書は、必ずしもこのような実施例に限定されるものではなく、本明細書の技術思想を外れない範囲内で多様に変形実施され得る。従って、本明細書に開示された実施例は、本明細書の技術思想を制限するためのものではなく、説明するためのものであり、このような実施例によって本明細書の技術思想の範囲が制限されるものではない。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、制限的ではないものと理解すべきである。本明細書の保護範囲は、下記の請求の範囲によって解釈されるべきであり、それと同等な範囲内にある全ての技術思想は、本明細書の権利範囲に含まれるものと解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7