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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-01
(45)【発行日】2024-10-09
(54)【発明の名称】超電導ケーブルおよび電気推進システム
(51)【国際特許分類】
   H01B 12/06 20060101AFI20241002BHJP
   H01B 13/00 20060101ALI20241002BHJP
   H10N 60/81 20230101ALI20241002BHJP
【FI】
H01B12/06
H01B13/00 561C
H10N60/81 ZAA
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2023190288
(22)【出願日】2023-11-07
(62)【分割の表示】P 2023013358の分割
【原出願日】2023-01-31
(65)【公開番号】P2024109029
(43)【公開日】2024-08-13
【審査請求日】2024-04-12
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 (1)ASC 2022にて公開(開催期間 令和4年10月23日~28日) 開催日 令和4年10月28日 (2)昭和電線ホールディングス株式会社HPにて公開 公開日 令和5年1月31日
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)2022年度、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「航空機用先進システム実用化プロジェクト/次世代電動推進システム研究開発/高効率かつ高出力電動推進システム」の委託研究、産業技術力強化法第17条の適用を受ける特許出願
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000002255
【氏名又は名称】SWCC株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】塩原 敬
(72)【発明者】
【氏名】足立 和久
(72)【発明者】
【氏名】三堂 信博
(72)【発明者】
【氏名】青木 裕治
【審査官】北嶋 賢二
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2009/0247412(US,A1)
【文献】特開2018-073698(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2019/0066878(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01B 12/06
H01B 13/00
H10N 60/81
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
外周に表面が滑らかなポリイミド製のテープである絶縁シートが巻回された長尺平面状のテープ状超電導線材が複数枚積層された積層体をそれぞれ有する複数の超電導積層導体を備え、前記積層体の積層方向で隣り合うテープ状超電導線材同士が互いに摺動可能に構成され、
各超電導積層導体の外周に、前記積層体の外周を露出させる隙間を空けつつスパイラル状に巻回された絶縁性の外周被覆シートをさらに備え、各積層体において積層方向の両端それぞれに位置するテープ状超電導線材と前記外周被覆シートとが摺動可能に構成された、
超電導ケーブル。
【請求項2】
前記外周被覆シートは、クラフト紙である、
請求項に記載の超電導ケーブル。
【請求項3】
複数の前記超電導積層導体が、冷媒を流通させる断熱管内で、互いに絶縁されて配置された、
請求項1または2に記載の超電導ケーブル。
【請求項4】
輸送機器に搭載される電気推進システムであって、
請求項1に記載の超電導ケーブルと、電力源と、電動機とを含み、
前記超電導ケーブルにより前記電力源と前記電動機とが接続され、
前記超電導ケーブルを介して電力供給することにより前記電動機を駆動させて前記輸送機器を推進させる、
電気推進システム。
【請求項5】
前記輸送機器は、飛行体である、
請求項に記載の電気推進システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超電導ケーブルおよび電気推進システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、極低温において超電導状態となる超電導線材を導体として用い、大電流を低損失で送電可能な超電導ケーブルが知られている。例えば、CO排出量削減のため電動化が検討されている航空機等の飛行体向けの推進システムにおいては、軽量で、かつ高効率・高出力が可能な超電導技術の必要性が高まっている。このような推進システムの実現に向け、ジェットエンジンから置き換わる電動機への電力供給に適した、大電流を通電可能な超電導ケーブルの開発が進められている。
【0003】
例えば特許文献1には、三相同軸型の超電導ケーブルが記載されている。特許文献1に記載の超電導ケーブルは、金属製である断熱内管および断熱外管により構成される二重管構造の断熱管を有し、断熱内管の内側に、複数の超電導層を同軸状に積層したケーブルコアを収容するとともに冷媒を流通させ、かつ断熱内管と断熱外管との間を真空状態にすることで断熱する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【文献】特開2020-119769号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の超電導ケーブルにおいては、ケーブルコアが同軸構造を採るため、全体として構成が複雑であるほか、重量が嵩むおそれがある。例えば上述したような電動式の飛行体の実現に向けては、電動機等を含む電気推進システム全体の軽量化・小型化が重要な課題である。当該システムに適用する超電導ケーブルにも、軽量であることや構成が簡素であることが求められる。
【0006】
本発明の目的は、大電流の通電性能を確保しつつ全体構成の簡素化および軽量化を図ることができる超電導ケーブルおよび超電導ケーブルを備えた電気推進システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る超電導ケーブルの一態様は、
外周に表面が滑らかなポリイミド製のテープである絶縁シートが巻回された長尺平面状のテープ状超電導線材が複数枚積層された積層体をそれぞれ有する複数の超電導積層導体を備え、前記積層体の積層方向で隣り合うテープ状超電導線材同士が互いに摺動可能に構成され、
各超電導積層導体の外周に、前記積層体の外周を露出させる隙間を空けつつスパイラル状に巻回された絶縁性の外周被覆シートをさらに備え、各積層体において積層方向の両端それぞれに位置するテープ状超電導線材と前記外周被覆シートとが摺動可能に構成された
【0008】
本発明に係る電気推進システムの一態様は、
輸送機器に搭載される電気推進システムであって、
上記の超電導ケーブルと、電力源と、電動機とを含み、
前記超電導ケーブルにより前記電力源と前記電動機とが接続され、
前記超電導ケーブルを介して電力供給することにより前記電動機を駆動させて前記輸送機器を推進させる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、大電流の通電性能を確保しつつ全体構成の簡素化および軽量化を図ることができる超電導ケーブルおよび超電導ケーブルを備えた電気推進システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1図1は、本発明の実施の形態1に係る超電導ケーブルを適用した電気推進システムの構成を模式的に示す図である。
図2図2は、本発明の実施の形態1に係る超電導ケーブルの断面構成を模式的に示す図である。
図3図3は、超電導線材単体の積層構造を模式的に示す図である。
図4図4は、図2に示す超電導積層導体の積層構造および電極との接続構造を模式的に示す図である。
図5図5は、図2に示す超電導積層導体を側方から見た外観図である。
図6図6は、本発明の実施の形態2に係る超電導ケーブルの断面構成を模式的に示す図である。
図7図7は、図6に示すスペーサを側方から見た外観図である。
図8図8は、本発明の実施の形態2の変形例1に係る超電導ケーブルの断面構成を模式的に示す図である。
図9図9は、本発明の実施の形態2の変形例2に係る超電導ケーブルの断面構成を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態に係る超電導ケーブルついて、図面を参照しながら説明する。
【0012】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る超電導ケーブルを適用した電気推進システムの構成を模式的に示す図である。
【0013】
電気推進システム1は、輸送機器に搭載されて、輸送機器を推進させる。輸送機器は、例えば飛行体である。電気推進システム1は、タービン11、燃料タンク12、出力軸13、超電導発電機14、インバーター15、超電導モータ16、出力軸17、プロペラ18、冷却システム19、および送電ケーブル20、21を有する。ここで、飛行体には、航空機のほか、ヘリコプター、飛行ドローンなど、回転翼により揚力および推進力のうち少なくとも一つを発生させて空中を飛行するものが含まれる。飛行体は、有人および無人を問わない。また、プロペラ18には、いわゆるダクティッドファンを含む。
【0014】
電気推進システム1は、燃料タンク12の燃料を燃焼させて得られるガスでタービン11を回転させ、その回転の動力を出力軸13により取り出し超電導発電機14(電力機器および電力源の一例)に入力して超電導発電機14に発電させる。電気推進システム1は、超電導発電機14の発電電力を送電ケーブル20によりインバーター15(電力機器および電力源の一例)へ送電し、インバーター15にて直流電力から交流電力に変換する。電気推進システム1は、交流電力を送電ケーブル21により超電導モータ16(電力機器および電動機の一例)に供給して超電導モータ16を回転させ、これに伴い、出力軸17を介して超電導モータ16に接続されたプロペラ18を回転させて、推進力を発生させる。
【0015】
本実施の形態に係る超電導ケーブル100(詳しくは後述する)は、電気推進システム1において電力機器間の送電ケーブル20、21として使用される。なお、本実施の形態において、送電ケーブル20は直流通電用のケーブルであり、送電ケーブル21は交流通電用のケーブルであるが、いずれも、電力源(超電導発電機14およびインバーター15)から電動機(超電導モータ16)への電力供給ケーブルとして機能する。超電導ケーブル100は、送電ケーブル20、21のいずれにも適用可能である。
【0016】
電気推進システム1は、超電導発電機14および超電導モータ16といった各種電力機器ならびに送電ケーブル20、21(超電導ケーブル100)において、導体に超電導体を使用する、全超電導式のシステムである。これにより、きわめて高効率に高出力を得ることが可能な電気推進システムを実現することができる。
【0017】
電気推進システム1は、使用時において超電導体の超電導状態を維持するため、冷却システム19により液体窒素(冷媒の一例)を電気推進システム1内部に循環させて、超電導体を極低温状態に冷却する。
【0018】
電気推進システム1は、例えば飛行体(輸送機器の一例)を推進させる飛行体用電気推進システムとして利用される。この場合、飛行体の動力源が、従来のジェットエンジンから超電導モータ16に置き換わる。これにより、燃料として仮に従来同様のジェット燃料を使用するとしても、燃料消費量を大幅に低減できるためCO排出量を大幅に削減することができる。また、鉄心および銅線で構成される従来型の電動機では、飛行体の飛行に必要な推進力を得るのに必要な重量がジェットエンジンの10倍以上となるところ、超電導モータ16を使用する電気推進システム1では、理論上、ジェットエンジンと同等の重量でジェットエンジンよりも高い出力、例えば2倍以上の飛行体が推進するのに必要な出力を得ることができる。すなわち、飛行体用電気推進システムの実現が可能である。
【0019】
ところで、電気推進システム1で飛行体をより効率的に推進させるには、電気推進システム1全体の軽量化・小型化が必要である。そのためには、電力機器だけでなく送電ケーブル20、21についても、重量の軽量化および構成の簡素化が必要となる。本実施の形態では、以下説明する通り、大電流の通電性能を確保しつつ全体構成の簡素化および軽量化を図ることができる超電導ケーブル100が提供される。よって、この超電導ケーブル100を電気推進システム1に使用することで、飛行体をより効率的に推進させるのに必要な電気推進システム1の全体の軽量化・小型化を実現することができる。
【0020】
図2は、超電導ケーブル100の断面構成を模式的に示す図である。
【0021】
超電導ケーブル100は、複数本のケーブルコア120、および断熱管150を有する。本実施の形態では、ケーブルコア120の本数は3本であり、そのため、超電導ケーブル100は三相ケーブル等としての使用に適している。ケーブルコア120の本数は2本以上であればよく、超電導ケーブル100の細径化・簡素化を実現できる限り何本でもよい。
【0022】
ケーブルコア120はそれぞれ、超電導積層導体122および相間絶縁シート124を有する。
【0023】
超電導積層導体122は、それぞれが複数のテープ状超電導線材1222を積層した積層体である。ここで、テープ状とは、形状が長尺平面状であり、その厚さに対して平面寸法が十分に大きい形状であることを意味する。超電導積層導体122をテープ状超電導線材1222で構成することにより、同電流を流通させる場合の超電導積層導体122の軸方向の断面積を、大幅に小さくすることができる。このため、複数の超電導積層導体122を収容する断熱管150を大幅に細径化することができるとともに、軽量化することができる。
【0024】
超電導積層導体122を構成する個々のテープ状超電導線材1222は、図3に示す通り、基板1222bの上面側に、順に、中間層1222c、超電導層1222dおよび保護層1222eを積層し、保護層1222eの上面および基板1222bの下面のそれぞれに安定化層1222a、1222fを積層した、積層構造を有する。基板1222bは、例えば金属基板である。中間層1222cは、例えば、Al層、LaMnO層、MgO層、LaMnO層およびCeO層を順次積層した構造を有する。超電導層1222dは、超電導体からなる層であり、本実施の形態では、液体窒素の沸点(77K)を超える比較的高温の臨界温度をもつイットリウム系超電導体等の酸化物超電導体(REBaCu7-δ。REはY、Nd、Sm、Gd、Dy、Eu、Er、Yb、Pr、およびHoからなる群から選択される少なくとも1種の元素を表す。)からなる層である。保護層1222eは、例えばAg層である。安定化層1222a、1222fは、例えばCu層である。個々のテープ状超電導線材1222の厚さは最大250μm程度である。なお、上述したテープ状超電導線材単体の積層構造や製造方法、厚さ等の寸法等については公知の技術を適用可能であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
【0025】
上述した通り、超電導積層導体122は、複数のテープ状超電導線材1222を積層して構成されている。テープ状超電導線材1222の積層枚数は特に限定されないが、電気推進システム1による飛行体の推進において求められる運転電流値に基づいて決定することができる。
【0026】
図4は、超電導積層導体122の積層構造および電極102との接続構造を模式的に示す図である。超電導積層導体122は、端部が電極102の溝内に収納されて接続されている。超電導積層導体122は、一例として全部で30枚のテープ状超電導線材1222が積層されて構成されている。電極102は、例えば、超電導発電機14、インバーター15、超電導モータ16などと接続する。ここで、電力は、電極102に対して、例えば超電導積層導体122の積層方向における表側および裏側の方向から供給され、電極102を介して、それぞれの超電導積層導体122に通電される。
【0027】
超電導積層導体122は、積層方向における中央から超電導積層導体122の最上面122Uの間に積層された15枚のテープ状超電導線材1222(上側半部の一例)は、上向きとなるように、積層されており、かつ積層方向における中央から超電導積層導体122の最下面122Lの間に積層された15枚のテープ状超電導線材1222(下側半部の一例)は、下向きとなるように、積層されている。換言すれば、表側、すなわち上側半分のテープ状超電導線材1222では、基板1222bよりも上方に超電導層1222dが位置し、裏側、すなわち下側半分のテープ状超電導線材1222では、基板1222bよりも下方に超電導層1222dが位置する。
【0028】
これにより、超電導積層導体122は、表側(最上面122U側)に位置する場合でも、裏側(最下面122L)側に位置する場合でも、導通パスの長さを短くすることができ。よって、超電導積層導体122の積層体の向き、すなわちケーブルコア120の向きによる導通への影響を抑制することができる。ここで、導通パスとは、電極102に対して電力供給される位置から、複数のテープ状超電導線材1222のそれぞれの超電導層1222dまでの通電する経路の長さを指す。
【0029】
なお、図4には図示されていないが、テープ状超電導線材1222は一枚一枚、外周に素線絶縁シート126(図5参照)が巻回されており、他のテープ状超電導線材1222から絶縁されている。素線絶縁シート126は、表面が滑らかな材料からなり、例えば耐熱性・耐電圧性を有する樹脂製である。素線絶縁シート126は、例えばポリイミド製のテープであってもよい。よって、各超電導積層導体122において、積層方向で隣り合うテープ状超電導線材1222同士が互いに摺動可能となる。これにより、積層されたテープ状超電導線材1222間の摺動性を確保することができる。また、最上面122Uおよび最下面122Lに位置するテープ状超電導線材1222と外周の相間絶縁シート124との間の摺動性も得ることができる。そのため、超電導積層導体122の可撓性・屈曲性、ひいては超電導ケーブル100の可撓性・屈曲性を確保することができる。
【0030】
超電導積層導体122は、外周に相間絶縁シート124が巻回されている。相間絶縁シート124は、絶縁性材料で構成されている。相間絶縁シート124は、例えばクラフト紙を用いることができる。本実施の形態では、相間絶縁シート124は、各超電導積層導体122の外周に多重に巻回されているため、相間絶縁シート124のみで超電導積層導体122同士を絶縁することができる。すなわち、他の絶縁するための構造物を要することなく、超電導積層導体122同士の相間絶縁を確保することができる。したがって、超電導ケーブル100の構成の簡素化および軽量化を図ることができる。一例として、多重巻回された相間絶縁シート124の厚さは2mmであり、十分薄いため、多重巻回であってもケーブルコア120を著しく大径化することはない。
【0031】
相間絶縁シート124は、図5に示すように軸方向で隙間127を空けつつスパイラル状に巻回される。相間絶縁シート124の隙間127は、例えば1~2mm程度である。これにより、超電導積層導体122の屈曲に伴う皺等の発生を抑制することができる。なお、相間絶縁シート124は、隙間127を空けずに、超電導積層導体122の外周を完全に被覆するように巻回されてもよい。
【0032】
断熱管150は、一本の超電導ケーブル100として複数本のケーブルコア120を纏めて内部に収容すると共に、ケーブルコア120を冷却するための冷媒を充填させ流通させることが可能な管状部材である。また、断熱管150は、外部の熱が内部に伝達するのを遮断可能な断熱性を有する。以下の実施例では、断熱管150がコルゲート管152である場合について、説明する。
【0033】
断熱管150は、コルゲート管152および断熱材154を有する。断熱材154は、コルゲート管152の外周に沿って備えられる。断熱材154は、コルゲート管152の外周面を被覆して設けられてもよい。
【0034】
コルゲート管152は、円管形状の軸方向断面を有する管状部材であり、内周面および外周面に、周方向の溝が波形形状に形成されている。なお、コルゲート管152は、内周面および外周面の周方向の溝が、さらに軸方向のスパイラル状に形成されていてもよい。コルゲート管152は、円管形状における内周面を外縁とする内部空間1521を有する。内部空間1521は、複数本のケーブルコア120を収容することが可能で、かつ使用時には冷媒を一方向に流通させることが可能である。
【0035】
超電導ケーブル100は、コルゲート管152の内側に、従来技術である三相同軸ケーブルにおけるフォーマに相当する、他の冷媒を流通させる管状部材を有していない。すなわち、コルゲート管152が、複数本のケーブルコア120を収容しかつ冷媒を流通させる流路を形成する単一の管状部材である。すなわち、断熱管150は、単管構造を有する。コルゲート管152の材料は、冷媒が使用される極低温において、所定の弾性を有することが望ましい。本実施の形態では、コルゲート管152は、例えばステンレス材料等の金属製である。
【0036】
上記従来の超電導ケーブル等、二重管構造を有する超電導ケーブルでは、二重管がケーブル全体の重量のうちかなりの割合(例えば約7割)を占めていた。一方、断熱管150が単管構造を採る本実施の形態では、単純に管状部材の本数が2本から1本に減る分、大幅にケーブル全体の重量を軽量化することができる。また、冷媒等のための内部空間を形成する管、すなわちコルゲート管152の外側に、別の大径の管を設ける必要がなくなる。このため、断熱管150の細径化、ひいては超電導ケーブル200全体の細径化が図られる。
【0037】
断熱管150は、コルゲート管152の周面に沿って断熱材154を配置した構成を有する。断熱材154としては、冷媒が使用される極低温において断熱性を有する材料を用いることが好ましい。断熱材154は、外部からコルゲート管152への熱の侵入を防止する。断熱材154は、例えば断熱シートであってもよい。断熱シートは、例えばアルミ蒸着ポリエステルフィルムにポリエステルのネットや不織布を層状に重ねた素材である。断熱シートは、コルゲート管152の外周に巻きつけられて、コルゲート管152の外周を被覆する。断熱シートは、コルゲート管152への輻射熱の侵入を防止する。この構成により、単管構造であっても、超電導ケーブル100に適した断熱を行うことができる。また、コルゲート管152の周面に沿って断熱材154を配置するため、確実な断熱が可能である。
【0038】
特に、本実施の形態では、断熱管150が、コルゲート管152から構成された単管構造であり、断熱材154をコルゲート管152の外周側に配置することが好ましい。本実施の形態では、図に示すように、断熱材154はコルゲート管152の外周面を被覆して設けられている。この構成では、超電導ケーブル100の内側の大部分を冷媒用の空間として使用することができるため、コルゲート管152を細径化しても、冷媒の流路の確保が容易となる。
【0039】
コルゲート管152の内部空間1521において、それぞれが超電導積層導体122を有する複数本のケーブルコア120は、多芯構造(本実施の形態では三芯構造)に配置されている。本実施の形態のように、超電導積層導体122を用いて構成されたケーブルコア120の多芯構造を採用したことで、上記従来の同軸型の構造に比べて、ケーブル全体の構成をシンプルにすることができる。この場合、三本纏めたケーブルコア120の外径を、三層の超電導体を同軸状に配置した従来の超電導ケーブルのケーブルコアに比べて、大幅に細径化することができる。このように、ケーブルコア120を細径化したことにより、断熱管150の大幅な細径化が可能となり、その結果、断熱管150の重量が著しく軽量化されることで、ケーブル全体の重量を軽量化することができる。さらに、断熱管150を単管構造とした場合、さらにケーブル全体の重量を軽量化することができる。
【0040】
さらに、本実施の形態では、複数本のケーブルコア120をそれぞれ構成する導体が、テープ状超電導線材1222を多数積層した積層体(超電導積層導体122)であるため、構造が簡素である。
【0041】
すなわち、本実施の形態によれば、超電導ケーブル100は、使用時に冷媒を流通させる内部空間1521を有する断熱管150と、それぞれが複数のテープ状超電導線材1222を積層した積層体であり、内部空間1521内で互い絶縁されて多芯構造に配置された複数の超電導積層導体122と、を有する。この構成によれば、上述した通り、大電流の通電性能を確保しつつ、ケーブル全体の構成の簡素化と軽量化との両立を図ることができる。
【0042】
また、図2に示されるように、本実施の形態では、複数本のケーブルコア120、すなわち複数本の超電導積層導体122は、断熱管150に、緩挿された状態で収容されている。複数本纏めたケーブルコア120の外径が、断熱管150の内径よりも十分に小さくなり、ケーブルコア120以外の内部空間1521の容量を全て冷媒の容量として利用することができる。このため、超電導ケーブル100を細径化しても、一定程度の冷媒容量を確保することができる。また、ケーブルコア120の収容に遊びがあるため、その分、断熱管150屈曲させる際に、断熱管150の屈曲に伴って断熱管150とケーブルコア120との間で接触等が生じるのを低減することができる。これにより、超電導ケーブル100の可撓性および屈曲性を確保することができる。よって、超電導ケーブル100を使用環境にて配線する際の、超電導ケーブル100の取り回しが良好となる。
【0043】
(実証試験)
発明者らは、超電導ケーブル100を製造して、製造した超電導ケーブル100について実証試験を行った。具体的には、大気中・液体窒素(77K)浸漬冷却の環境下で、各相のケーブル臨界電流値(I値)を、直流4端子法にて取得した。その結果、各相I値は約1900Aとなり、飛行体の推進に必要な、直流通電での目標I値(=1570A)以上の通電を達成した。すなわち、この試験により、本実施の形態に係る超電導ケーブル100は、飛行体用電気推進システム(電気推進システム1)において、少なくとも直流通電用(送電ケーブル20としての使用)に適していることが確認された。なお、今回、実証試験を行った超電導ケーブル100のケーブル長は20mである。
【0044】
また、例えば特許文献1に記載の三相同軸型の超電導ケーブル(11kV-3kA)では、同軸構造ケーブルコアの重量2.4kg/m、二重コルゲート管の重量7.9kg/m、断熱材の重量なし(真空)および液体窒素1.8kg/mであり、合計重量は12.1kg/mとなり、単位重量は4.03kg/kA/mであった。これに対し、本実施の形態に係る超電導ケーブル100(1kV-1.5kA)では、三芯構造のケーブルコア120の重量0.57kg/m、単一のコルゲート管152の重量0.58kg/m、断熱材154の重量0.27kg/mおよび液体窒素の重量0.52kg/mであり、合計重量は1.94kg/mとなり、単位重量は1.29kg/kA/mとなった。よって、本実施の形態に係る超電導ケーブル100では、従来の三相同軸型の超電導ケーブルに対して約1/3の重量を達成した。ここで、三相同軸型の超電導ケーブル(11kV-3kA)ではφ64.3mmであったケーブルコアの外径を、積層導体にすることにより、超電導ケーブル100(1kV-1.5kA)ではφ39.5mmに細径化することができ、同時に軽量化することができている。ケーブルコア120の外径の細径化が、超電導ケーブル100全体の重量の軽量化に大きく寄与している。
【0045】
(実施の形態2)
以下、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態を含む以下の説明では、上述した実施の形態と共通または対応する部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略または簡略化する。ここでは、上述した実施の形態との相違点を中心に説明する。
【0046】
図6は、本実施の形態に係る超電導ケーブル200の断面構成を模式的に示す図である。本実施の形態に係る超電導ケーブル200は、主として、相間絶縁に相間絶縁スペーサ228を用いる点で、実施の形態1で説明した超電導ケーブル100と相違する。
【0047】
相間絶縁スペーサ228は、断熱管150の内部空間1521を複数の室1521a、1521b、1521cに分割する。複数のケーブルコア220a、220b、220c(以下、総称として「ケーブルコア220」という場合がある。)は、これら複数の室1521a、1521b、1521cにそれぞれ配置されている。なお、ケーブルコア220a、220b、220cはそれぞれ、超電導積層導体122の外周に相間絶縁シート224を巻回して構成されている。
【0048】
相間絶縁スペーサ228の材料は、所定の絶縁性を有していればよく、特に限定されない。相間絶縁スペーサ228は、金属製の場合と比較して大幅に軽量とすることができるため、樹脂製とすることが望ましい。相間絶縁スペーサ228の樹脂材料は、冷媒が使用される極低温での信頼性が高いものであることが好ましい。さらに、信頼性と加工容易性とを両立した樹脂材料であることが望ましい。具体的には、相間絶縁スペーサ228の樹脂材料は、耐寒温度が-50℃以下であることが望ましい。また、相間絶縁スペーサ228の材料は、冷媒を使用する極低温において可撓性および弾性を有することが望ましい。また、相間絶縁スペーサ228の樹脂材料は、押出成形に適していることが望ましい。相間絶縁スペーサ228を構成する樹脂材料としては、例えばポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリフェニルスルフォン樹脂、ガラス繊維強化樹脂等が挙げられる。相間絶縁スペーサ228を構成する樹脂材料は、ポリオレフィン樹脂等のゴム代替材料であってもよい。
【0049】
相間絶縁スペーサ228が樹脂製である場合に用いられる樹脂材料の機械特性は、例えば、密度が1.29g/cm以下であり、ISO1791eAで規定される-30℃におけるノッチ付きシャルピー衝撃強さが25kJ/m、およびISO2039-1で規定されるボール圧入硬度が124MPa以上である。また、相間絶縁スペーサ228が樹脂製である場合に用いられる樹脂材料の電気特性は、例えば、IEC60250で規定される100Hzに対する誘電率が3.8以下、IEC60250で規定される100Hzに対する誘電正接が17E-4以下、IEC60093で規定される体積抵抗が1013Ω・cmより大きく、IEC4025で規定される表面抵抗率が1014Ωより大きく、IEC60243-13で規定される絶縁耐力が44kV/mm以上、および、IEC60112で規定される耐トラッキング性が150以上である。
【0050】
相間絶縁スペーサ228は、内部空間1521を断熱管150(コルゲート管152)の軸周り方向に、複数の室1521a、1521b、1521cに分割する。よって、ケーブルコア220a、220b、220cをそれぞれの室1521a、1521b、1521cに収容させることで、ケーブルコア220a、220b、220cを断熱管150の軸周り方向に分散させ、維持することができる。これにより、断熱管150内でのケーブルコア220a、220b、220cの偏在を回避して、より確実な相間絶縁やより均等な冷却を実現することができる。
【0051】
相間絶縁スペーサ228は、断熱管150において径方向に放射状に延在する複数の隔壁2281ab、2281bc、2281caを有する。これにより、相間絶縁スペーサ228は、内部空間1521を軸周り方向で確実に複数の室1521a、1521b、1521cに分割することができ、確実に断熱管150内でのケーブルコア220a、220b、220cの偏在を回避することができる。
【0052】
本実施の形態では、相間絶縁スペーサ228を配置して内部空間1521を分割し、これにより形成された各室1521a、1521b、1521cに個別にケーブルコア220(超電導積層導体122)を配置する構成により、簡単に相間絶縁を実現することができる。このため、各ケーブルコア220においては必ずしも、相間絶縁シート224単体で相間絶縁を実現する必要はない。相間絶縁シート224は、超電導積層導体122の積層状態を維持できる程度に超電導積層導体122を束ねていれば良い。相間絶縁シート224は、例えば、相間絶縁シート224の厚さは0.2mmでよい。そこで、本実施の形態では、各ケーブルコア220において、超電導積層導体122の外周には、相間絶縁シート224が一重だけ巻回されている。これにより、超電導積層導体122への通電時、超電導積層導体122からの排熱を効率よく行うことができる。
【0053】
複数の隔壁2281ab、2281bc、2281caは、断熱管150の軸方向でスパイラル状に延在している(図7参照)。したがって、隔壁2281ab、2281bc、2281caによって区画された各室1521a、1521b、1521cにケーブルコア220a、220b、220cを収容すると、ケーブルコア220を撚り合わせた状態に容易に維持することができる。また、隔壁2281ab、2281bc、2281caは、断熱管150の軸方向でスパイラル状の形状であることにより、超電導ケーブル200の可撓性および屈曲性を著しく阻害することがない。
【0054】
以上のように本実施の形態によれば、超電導ケーブル200は、断熱管150に内挿され、内部空間1521を複数の室1521a、1521b、1521cに分割する相間絶縁スペーサ228を有する。複数の超電導積層導体122は、複数の室1521a、1521b、1521cに個別に配置されている。この構成により、相間絶縁スペーサ228を断熱管150内に配置するだけで相間絶縁を実現することができ、また、簡素な構成であるため、ケーブル全体の構成の簡素化および軽量化を図ることができる。
【0055】
また、図6に示されるように、本実施の形態では、複数本のケーブルコア220(複数本の超電導積層導体122)は、各室1521a、1521b、1521cに、緩挿された状態で収容されている。これにより、各ケーブルコア220の軸方向における断面積が、各室1521a、1521b、1521cの軸方向における断面積よりも十分に小さい。このため、ケーブルコア220以外の室1521a、1521b、1521cの容量を全て冷媒の容量として利用することができる。よって、ケーブルコア220を十分に冷却することができる。また、ケーブルコア220の収容に遊びがあるため、その分、断熱管150を屈曲させる際に、断熱管150の屈曲に伴って断熱管150とケーブルコア220との間で接触等が生じるのを低減することができる。これにより、超電導ケーブル200の可撓性および屈曲性を確保することができる。よって、超電導ケーブル200を使用環境にて配線する際の、超電導ケーブル200の取り回しが良好となる。
【0056】
(実証試験)
発明者らは、本実施の形態に係る超電導ケーブル200について実証試験を行った。実証試験は、超電導ケーブル200を1mの長さについて、大気中・液体窒素(77K)浸漬冷却の環境下で、交流通電測定を実施した。交流通電による導体劣化判定が困難であるため、この試験では、交流通電前後に直流通電での臨界電流値(I値)を測定した。まず、直流4端子法にて得られた超電導ケーブル200のI値は3800Aであった。続いて、交流通電を、500Arms(負荷率0.19)から1400Arms(負荷率0.52)まで51Hzにて行った。そして、電流値を変化させる毎に直流4端子法にてI値を測定して、導体劣化を判定した。その結果、事前に把握したI値3800Aが観測され、また、劣化がないことが確認された。一般に、交流通電では、直流通電時には発生しない交流損失による発熱があるため、直流通電に比べて要求性能を満たすことが難しくなるところ、この試験により、本実施の形態に係る超電導ケーブル200は、交流通電での要求性能を満たすことが確認された。すなわち、本実施の形態に係る超電導ケーブル200は、飛行体用電気推進システム(実施の形態1で説明した電気推進システム1)において、交流通電用(送電ケーブル21としての使用)にも適していることが確認された。
【0057】
また、本実施の形態に係る超電導ケーブル200(1kV-1.5kA)では、三芯構造のケーブルコア220の重量0.57kg/m、単一のコルゲート管152の重量0.58kg/m、断熱材154の重量0.27kg/m、液体窒素の重量0.52kg/mおよび相間絶縁スペーサ228の重量0.23kg/mであり、合計重量は2.17kg/mとなり、単位重量は1.45kg/kA/mとなった。よって、本実施の形態に係る超電導ケーブル200では、従来の三相同軸型の超電導ケーブルに対して約1/3の重量を達成した。
【0058】
(実施の形態2の変形例1)
断熱管150は、いわゆる真空断熱管であってもよい。具体的には、図8に示す超電導ケーブル200Aにおいて、断熱管150は、内管156a、外管156b、および内管156aと外管156bとの間の空間156cを有する。ここで、外管156bは、内管156aの外周に配置される。断熱管150の空間156cは真空状態である。これにより断熱管150は、外周に断熱材154を備える必要がないため、細径化しつつ効果的に断熱を行うことができる。なお、内管156aおよび外管156bはコルゲート管であることが望ましい。また、内管156aと外管156bとの材料は、同じであってもよく、異なってもいてもよい。断熱管150、すなわち、内管156aと外管156bの材料には、例えばステンレス材料等の金属材料を用いることができる。また、断熱管150は、内管156aの外周に断熱材154を備えてもよい。
【0059】
(実施の形態2の変形例2)
図9に変形例として示す超電導ケーブル200Bのように、相間絶縁スペーサ228Aを、断熱管150(コルゲート管152)に、緩挿された状態で収容してもよい。この場合、実施の形態2で説明した相間絶縁スペーサ228に比べてさらに、超電導ケーブル200Bの可撓性および屈曲性を確保しやすくなる。また、相間絶縁スペーサ228Aの隔壁2281ab、2281bc、2281caのいずれもの先端は、内部空間1521内で断熱管150に、接合していない。このような構成により、複数の室1521a、1521b、1521cは、互いに流体が連通可能な状態となる。よって、例えば図9に示す通り室1521a、1521bが室1521cの上方で並んだ状態を前提として、室1521aに液体窒素が一部気化した場合に、気化した窒素を室1521aに閉じ込めることなく、隔壁2281abの上方に形成される隙間の部分に気体を配置させることができる。隔壁2281abの上方部分にはケーブルコア220(ケーブルコア220a、220b)は位置しにくいため、ケーブルコア220(ケーブルコア220a、220b)が気体に曝される可能性が低い。このように、室1521a、1521b、1521c間での流体(冷媒)の移動を容易にすることで、冷却効果に偏りが生じることを抑制することができる。なお、図9では、相間絶縁スペーサ228Aの隔壁2281bc、2281caの先端が断熱管150と接しているように見えるが、流体の流通は可能となっている。
【0060】
以上、本発明の実施の形態を具体的に説明したが、本発明は上述した特定の実施の形態に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、上記実施の形態に記載された具体例に対する種々の変形および変更が可能である。
【産業上の利用可能性】
【0061】
本発明の超電導ケーブルは、送電ケーブルや電力供給ケーブルとして好適に利用することができる。
【符号の説明】
【0062】
1 電気推進システム
11 タービン
12 燃料タンク
13、17 出力軸
14 超電導発電機
15 インバーター
16 超電導モータ
18 プロペラ
19 冷却システム
20、21 送電ケーブル
100、200、200A、200B 超電導ケーブル
102 電極
120、220、220a、220b、220c ケーブルコア
122 超電導積層導体
122U 最上面
122L 最下面
1222 超電導線材
1222a、1222f 安定化層
1222b 基板
1222c 中間層
1222d 超電導層
1222e 保護層
124、224 相間絶縁シート
126 素線絶縁シート
127 隙間
150 断熱管
152 コルゲート管
1521 内部空間
1521a、1521b、1521c 室
154 断熱材
156a 内管
156b 外管
156c 空間
228、228A 相間絶縁スペーサ
2281ab、2281bc、2281ca 隔壁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9