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特許7564936NR V2Xにおける省電力のための方法及び装置
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-01
(45)【発行日】2024-10-09
(54)【発明の名称】NR V2Xにおける省電力のための方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/40 20230101AFI20241002BHJP
   H04W 72/02 20090101ALI20241002BHJP
   H04W 72/25 20230101ALI20241002BHJP
   H04W 72/542 20230101ALI20241002BHJP
   H04W 72/563 20230101ALI20241002BHJP
【FI】
H04W72/40
H04W72/02
H04W72/25
H04W72/542
H04W72/563
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023504089
(86)(22)【出願日】2021-08-09
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-08-15
(86)【国際出願番号】 KR2021010499
(87)【国際公開番号】W WO2022031145
(87)【国際公開日】2022-02-10
【審査請求日】2023-01-19
(31)【優先権主張番号】63/063,216
(32)【優先日】2020-08-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/105,204
(32)【優先日】2020-10-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】502032105
【氏名又は名称】エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】LG ELECTRONICS INC.
【住所又は居所原語表記】128, Yeoui-daero, Yeongdeungpo-gu, 07336 Seoul,Republic of Korea
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100165191
【弁理士】
【氏名又は名称】河合 章
(74)【代理人】
【識別番号】100114018
【弁理士】
【氏名又は名称】南山 知広
(74)【代理人】
【識別番号】100159259
【弁理士】
【氏名又は名称】竹本 実
(74)【代理人】
【識別番号】100202740
【弁理士】
【氏名又は名称】増山 樹
(72)【発明者】
【氏名】イ ソンミン
(72)【発明者】
【氏名】ファン テソン
(72)【発明者】
【氏名】ソ ハンピョル
【審査官】永井 啓司
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0075548(US,A1)
【文献】特表2019-531653(JP,A)
【文献】Huawei, HiSilicon, Sony, ITRI,WF on P-UE sensing for shorter reservation period[online],3GPP TSG RAN WG1 #88 R1-1703834,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_88/Docs/R1-1703834.zip>,2017年02月16日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24- 7/26
H04W 4/00-99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1装置が無線通信を行うための方法であって
リソース選択のための時間間隔を決定するステップと、
前記時間間隔内においてY個の候補スロットを選択するステップと、
部分センシングを行うステップと
記Y個の候補スロットに含まれたSL(sidelink)リソースのうちから少なくとも1つのSLリソースを、前記部分センシングに基づいて選択するステップと、
前記少なくとも1つのSLリソースに基づいてSL通信を行うステップと、を含み、
前記リソース選択が周期的送信によってトリガーされることに基づいて、前記部分センシングは、リソースプールに対して設定されたリソース予約周期値によって前記Y個の候補スロットのそれぞれから周期的に間隔をあけた複数のスロットに対して行われ、
Yの値は、正の整数である、方法。
【請求項2】
送信されるMAC PDU(medium access control protocol data unit)の優先順位に基づいて前記Yの値を決定するステップをさらに含み、
Yの少なくとも1つの候補値は、各優先順位について前記第1装置に対して設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記リソースプールに対する輻輳レベルに基づいて前記Yの値を決定するステップをさらに含み、
Yの少なくとも1つの候補値は、各輻輳レベルについて前記第1装置に対して設定される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記Y個の候補スロットは、以前SCI(sidelink control information)によって通知され得るように選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
第1優先順位に関連する情報及び第1リソースに関連する情報を含む第1SCIを第2装置から受信するステップと、
第2優先順位に関連する情報及び第2リソースに関連する情報を含む第2SCIを第3装置から受信するステップと、をさらに含み、
前記第2装置は、省電力が要求される装置であり、
前記第3装置は、省電力が要求されない装置である、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記第1リソースが前記少なくとも1つのSLリソースと重複することに基づいて、前記第1リソースを再選択するか否かを第1RSRP閾値に基づいて決定するステップと、
前記第2リソースが前記少なくとも1つのSLリソースと重複することに基づいて、前記第2リソースを再選択するか否かを第2RSRP閾値に基づいて決定するステップと、をさらに含み、
省電力が要求される装置に関連する前記第1RSRP閾値は、省電力が要求されない装置に関連する前記第2RSRP閾値と異なる、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記第1リソースが前記少なくとも1つのSLリソースと重複することに基づいて、前記第1リソースを再選択するか否かを前記第1優先順位に関連する前記情報及び第1優先順位閾値に基づいて決定するステップと、
前記第2リソースが前記少なくとも1つのSLリソースと重複することに基づいて、前記第2リソースを再選択するか否かを前記第2優先順位に関連する前記情報及び第2優先順位閾値に基づいて決定するステップと、をさらに含み、
省電力が要求される装置に関連する前記第1優先順位閾値は、省電力が要求されない装置に関連する前記第2優先順位閾値と異なる、請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記第1リソースが前記少なくとも1つのSLリソースと重複することに基づいて、前記第1リソースを再選択するか否かを第3優先順位に関連する情報に基づいて決定するステップであって、前記第3優先順位に関連する前記情報は、省電力が要求される装置に関連する第1優先順位閾値に優先順位オフセット値を適用することによって取得される値である、ステップと、
前記第2リソースが前記少なくとも1つのSLリソースと重複することに基づいて、前記第2リソースを再選択するか否かを前記第2優先順位に関連する前記情報に基づいて決定するステップと、をさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記第1SCIは、省電力装置を示す情報を含む、請求項5に記載の方法。
【請求項10】
前記リソースプールに対して全体センシングに基づいた前記リソース選択が許可されないことに基づいて、前記第1装置は、前記リソースプール上において再評価動作またはプリエンプション動作を行うことが許可されない、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記リソース選択が非周期的送信によってトリガーされることに基づいて、前記部分センシングは、前記Y個の候補スロットの最初のスロットの前のN個のスロットに対して行われ、
Nの値は、正の整数である、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
スロット内でリソース選択をトリガーするステップをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記リソース選択が前記非周期的送信によってトリガーされることに基づいて、前記部分センシングは、前記Y個の候補スロットの前記最初のスロットの前の前記スロットから前記N個のスロットに対して行われる、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
無線通信を行うように適合された第1装置であって
少なくとも1つの送受信機と、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと接続され、命令を格納する少なくとも1つのメモリと、を含み、
前記命令は、実行されることに基づいて、
リソース選択のための時間間隔を決定することと
前記時間間隔内においてY個の候補スロットを選択することと
部分センシングを行うことと、
前記Y個の候補スロットに含まれたSL(sidelink)リソースのうちから少なくとも1つのSLリソースを、前記部分センシングに基づいて選択することと
前記少なくとも1つのSLリソースに基づいてSL通信を行うことと、を含む動作を前記第1装置に行わせ
前記リソース選択が周期的送信によってトリガーされることに基づいて、前記部分センシングは、リソースプールに対して設定されたリソース予約周期値によって前記Y個の候補スロットのそれぞれから周期的に間隔をあけた複数のスロットに対して行われ、
Yの値は、正の整数である、第1装置。
【請求項15】
第1装置を制御するように適合された処理装置であって
少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサと接続され、命令を格納する少なくとも1つのメモリと、を含み、
前記命令は、実行されることに基づいて、
リソース選択のための時間間隔を決定することと
前記時間間隔内においてY個の候補スロットを選択することと
部分センシングを行うことと、
前記Y個の候補スロットに含まれたSL(sidelink)リソースのうちから少なくとも1つのSLリソースを、前記部分センシングに基づいて選択することと
前記少なくとも1つのSLリソースに基づいてSL通信を行うことと、を含む動作を前記第1装置に行わせ
前記リソース選択が周期的送信によってトリガーされることに基づいて、前記部分センシングは、リソースプールに対して設定されたリソース予約周期値によって前記Y個の候補スロットのそれぞれから周期的に間隔をあけた複数のスロットに対して行われ、
Yの値は、正の整数である、処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
サイドリンク(sidelink、SL)とは、端末(User Equipment、UE)間に直接的なリンクを設定し、基地局(Base Station、BS)を経ずに、端末間に音声またはデータなどを直接やり取りする通信方式を意味する。SLは、急速に増加するデータトラフィックによる基地局の負担を解決することができる一つの方案として考慮されている。V2X(vehicle-to-everything)は、有/無線通信を介して他の車両、歩行者、インフラが構築されたモノなどと情報を交換する通信技術を意味する。V2Xは、V2V(vehicle-to-vehicle)、V2I(vehicle-to-infrastructure)、V2N(vehicle-to-network)、及びV2P(vehicle-to-pedestrian)のような四つの類型に区分されることができる。V2X通信は、PC5インターフェース及び/またはUuインターフェースを介して提供されることができる。
【0003】
一方、一層多くの通信機器が一層大きい通信容量を要求するにつれて、既存の無線アクセス技術(Radio Access Technology、RAT)に比べて向上したモバイル広帯域(mobile broadband)通信に対する必要性が台頭されている。それによって、信頼度(reliability)及び遅延(latency)に敏感なサービスまたは端末を考慮した通信システムが論議されており、改善された移動広帯域通信、マッシブMTC(Machine Type Communication)、URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)などを考慮した次世代無線接続技術を新しいRAT(new radio access technology)またはNR(new radio)と称することができる。NRでもV2X(vehicle-to-everything)通信がサポートされることができる。
【0004】
図1は、NR以前のRATに基づくV2X通信とNRに基づくV2X通信を比較して説明するための図面である。図1の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。
【0005】
V2X通信と関連して、NR以前のRATではBSM(Basic Safety Message)、CAM(Cooperative Awareness Message)、DENM(Decentralized Environmental Notification Message)のようなV2Xメッセージに基づいて、安全サービス(safety service)を提供する方案が主に論議された。V2Xメッセージは、位置情報、動的情報、属性情報などを含むことができる。例えば、端末は、周期的なメッセージ(periodic message)タイプのCAM、及び/またはイベントトリガーメッセージ(event triggered message)タイプのDENMを他の端末に送信できる。
【0006】
以後、V2X通信と関連して、多様なV2XシナリオがNRで提示されている。例えば、多様なV2Xシナリオは、車両プラトーニング(vehicle platooning)、向上したドライビング(advanced driving)、拡張されたセンサ(extended sensors)、リモートドライビング(remoted riving)などを含むことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
その一方で、NR V2Xにおいて、部分センシング(partial sensing)またはNOセンシング(no sensing)がサポートされる。部分センシングまたはNOセンシングは全体センシング(full sensing)と比較して、省電力利益が得られる一方、端末の間でリソース衝突を引き起こす可能性がある。したがって、リソース衝突を最小化すると同時に省電力利益を最大化する方法及びこれをサポートする装置を提案する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態において、第1装置が無線通信を行う方法が提供される。前記方法は、選択ウィンドウを決定するステップと、前記選択ウィンドウ内においてY個の候補スロットを選択するステップと、リソースプールに対して設定されたリソース予約周期値に基づいて、前記Y個の候補スロットに関連する少なくとも1つのスロットを決定するステップと、前記少なくとも1つのスロットに対するセンシングに基づいて、前記Y個の候補スロットに含まれたSL(sidelink)リソースのうち、少なくとも1つのSLリソースを選択するステップと、前記少なくとも1つのSLリソースに基づいてSL通信を行うステップと、を含むが、前記Yの値は正の整数である。
【0009】
一実施形態において、無線通信を行う第1装置が提供される。前記第1装置は命令を格納する1つ以上のメモリと、1つ以上の送受信機と、前記1つ以上のメモリと前記1つ以上の送受信機を接続する1つ以上のプロセッサを含むことができる。前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、選択ウィンドウを決定して、前記選択ウィンドウ内においてY個の候補スロットを選択して、リソースプールに対して設定されたリソース予約周期値に基づいて、前記Y個の候補スロットに関連する少なくとも1つのスロットを決定して、前記少なくとも1つのスロットに対するセンシングに基づいて、前記Y個の候補スロットに含まれたSL(sidelink)リソースのうち、少なくとも1つのSLリソースを選択して、前記少なくとも1つのSLリソースに基づいてSL通信を行うが、前記Yの値は正の整数である。
【発明の効果】
【0010】
端末がSL通信を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】NR以前のRATに基づくV2X通信とNRに基づくV2X通信を比較して説明するための図面である。
図2】本開示の一実施例に係る、NRシステムの構造を示す。
図3】本開示の一実施形態に係る、無線プロトコル構造(radio protocol architecture)を示す。
図4】本開示の一実施例に係る、NRの無線フレームの構造を示す。
図5】本開示の一実施例に係る、NRフレームのスロット構造を示す。
図6】本開示の一実施例に係る、BWPの一例を示す。
図7】本開示の一実施例に係る、V2XまたはSL通信を実行する端末を示す。
図8】本開示の一実施例によって、端末が送信モードによってV2XまたはSL通信を実行する手順を示す。
図9】本開示の一実施例に係る、三つのキャストタイプを示す。
図10】本開示の一実施例に係る、CBR測定のためのリソース単位を示す。
図11】本開示の一実施例によって、送信リソースを予約した端末が送信リソースに関連する情報を他の端末に知らせる方法を示す。
図12】本開示の一実施形態によって、端末がリソースプールに対して許可されたリソース予約周期に基づいてセンシングのためのスロットを決定する方法を示している。
図13】本開示の一実施形態によって、端末がリソースプールに対して許可されたリソース予約周期に基づいてセンシングのためのスロットを決定する方法を示している。
図14】本開示の一実施形態によって、端末が選択可能な候補スロットのうち、最初のスロットを基準にN個のスロットをセンシングする方法を示している。
図15】本開示の一実施形態によって、第1装置が無線通信を行う方法を示している。
図16】本開示の一実施形態によって、第1装置が無線通信を行う方法を示している。
図17】本開示の一実施例に係る、通信システム1を示す。
図18】本開示の一実施例に係る、無線機器を示す。
図19】本開示の一実施例に係る、送信信号のための信号処理回路を示す。
図20】本開示の一実施例に係る、無線機器を示す。
図21】本開示の一実施例に係る、携帯機器を示す。
図22】本開示の一実施例に係る、車両または自律走行車両を示す。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本明細書において「AまたはB(A or B)」は「ただA」、「ただB」または「AとBの両方とも」を意味することができる。また、本明細書において「AまたはB(A or B)」は「A及び/またはB(A and/or B)」と解釈されることができる。例えば、本明細書において「A、BまたはC(A、B or C)」は「ただA」、「ただB」、「ただC」、または「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。
【0013】
本明細書で使われるスラッシュ(/)や読点(comma)は「及び/または(and/or)」を意味することができる。例えば、「A/B」は「A及び/またはB」を意味することができる。それによって、「A/B」は「ただA」、「ただB」、または「AとBの両方とも」を意味することができる。例えば、「A、B、C」は「A、BまたはC」を意味することができる。
【0014】
本明細書において「少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)」は、「ただA」、「ただB」または「AとBの両方とも」を意味することができる。また、本明細書において「少なくとも一つのAまたはB(at least one of A or B)」や「少なくとも一つのA及び/またはB(at least one of A and/or B)」という表現は「少なくとも一つのA及びB(at least one of A and B)」と同じく解釈されることができる。
【0015】
また、本明細書において「少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A、B and C)」は、「ただA」、「ただB」、「ただC」、または「A、B及びCの任意の全ての組み合わせ(any combination of A、B and C)」を意味することができる。また、「少なくとも一つのA、BまたはC(at least one of A、B or C)」や「少なくとも一つのA、B及び/またはC(at least one of A、B and/or C)」は「少なくとも一つのA、B及びC(at least one of A、B and C)」を意味することができる。
【0016】
また、本明細書で使われる括弧は「例えば(for example)」を意味することができる。具体的に、「制御情報(PDCCH)」で表示された場合、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたものである。また、本明細書の「制御情報」は「PDCCH」に制限(limit)されずに、「PDDCH」が「制御情報」の一例として提案されたものである。また、「制御情報(即ち、PDCCH)」で表示された場合も、「制御情報」の一例として「PDCCH」が提案されたものである。
【0017】
本明細書において、一つの図面内で個別的に説明される技術的特徴は、個別的に具現されることもでき、同時に具現されることもできる。
【0018】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線通信システムに使われることができる。CDMAは、UTRA(universal terrestrial radio access)やCDMA2000のような無線技術で具現されることができる。TDMAは、GSM(登録商標)(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM evolution)のような無線技術で具現されることができる。OFDMAは、IEEE(institute of electrical and electronics engineers)802.11(Wi-Fi)、IEEE802.16(WiMAX)、IEEE802-20、E-UTRA(evolved UTRA)などのような無線技術で具現されることができる。IEEE802.16mは、IEEE802.16eの進化であって、IEEE802.16eに基づくシステムとの下位互換性(backward compatibility)を提供する。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP(登録商標)(3rd generation partnership project)LTE(long term evolution)は、E-UTRA(evolved-UMTS terrestrial radio access)を使用するE-UMTS(evolved UMTS)の一部として、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC-FDMAを採用する。LTE-A(advanced)は、3GPP LTEの進化である。
【0019】
5G NRは、LTE-Aの後続技術であって、高性能、低遅延、高可用性などの特性を有する新しいClean-slate形態の移動通信システムである。5G NRは、1GHz未満の低周波帯域から1GHz~10GHzの中間周波帯域、24GHz以上の高周波(ミリ波)帯域など、使用可能な全てのスペクトラムリソースを活用することができる。
【0020】
説明を明確にするために、5G NRを中心に記述するが、本開示の一実施例に係る技術的思想がこれに制限されるものではない。
【0021】
図2は、本開示の一実施例に係る、NRシステムの構造を示す。図2の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。
【0022】
図2を参照すると、NG-RAN(Next Generation-Radio Access Network)は、端末10にユーザプレーン及び制御プレーンのプロトコル終端(termination)を提供する基地局20を含むことができる。例えば、基地局20は、gNB(next generation-NodeB)及び/またはeNB(evolved-NodeB)を含むことができる。例えば、端末10は、固定されてもよいし、移動性を有してもよく、MS(Mobile Station)、UT(User Terminal)、SS(Subscriber Station)、MT(Mobile Terminal)、無線機器(Wireless Device)等、他の用語とも呼ばれる。例えば、基地局は、端末10と通信する固定局(fixed station)であり、BTS(Base Transceiver System)、アクセスポイント(Access Point)等、他の用語とも呼ばれる。
【0023】
図2の実施例は、gNBのみを含む場合を例示する。基地局20は、相互間にXnインターフェースで連結されることができる。基地局20は、第5世代コアネットワーク(5G Core Network:5GC)とNGインターフェースを介して連結されることができる。より具体的に、基地局20は、NG-Cインターフェースを介してAMF(access and mobility management function)30と連結されることができ、NG-Uインターフェースを介してUPF(user plane function)30と連結されることができる。
【0024】
端末とネットワークとの間の無線インターフェースプロトコル(Radio Interface Protocol)の階層は、通信システムで広く知られた開放型システム間相互接続(Open System Interconnection、OSI)基準モデルの下位3個階層に基づいてL1(第1の階層)、L2(第2の階層)、L3(第3の階層)に区分されることができる。このうち、第1の階層に属する物理階層は、物理チャネル(Physical Channel)を利用した情報転送サービス(Information Transfer Service)を提供し、第3の階層に位置するRRC(Radio Resource Control)階層は、端末とネットワークとの間に無線リソースを制御する役割を遂行する。そのために、RRC階層は、端末と基地局との間のRRCメッセージを交換する。
【0025】
図3は本開示の一実施形態に係る、無線プロトコル構造(radio protocol architecture)を示す。図3の実施形態は本開示の様々な実施形態と組み合わせることができる。具体的には、図3の(a)はUu通信のためのユーザプレーン(user plane)の無線プロトコルスタック(stack)を示し、図3の(b)はUu通信のための制御プレーン(control plane)の無線プロトコルスタックを示す。図3の(c)はSL通信のためのユーザプレーンの無線プロトコルスタックを示し、図3の(d)はSL通信のための制御プレーンの無線プロトコルスタックを示す。
【0026】
図3を参照すると、物理階層(physical layer)は、物理チャネルを利用して上位階層に情報転送サービスを提供する。物理階層は、上位階層であるMAC(Medium Access Control)階層とはトランスポートチャネル(transport channel)を介して連結されている。トランスポートチャネルを介してMAC階層と物理階層との間にデータが移動する。トランスポートチャネルは、無線インターフェースを介してデータがどのようにどんな特徴に送信されるかによって分類される。
【0027】
互いに異なる物理階層間、即ち、送信機と受信機の物理階層間は、物理チャネルを介してデータが移動する。前記物理チャネルは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式に変調されることができ、時間と周波数を無線リソースとして活用する。
【0028】
MAC階層は、論理チャネル(logical channel)を介して上位階層であるRLC(radio link control)階層にサービスを提供する。MAC階層は、複数の論理チャネルから複数のトランスポートチャネルへのマッピング機能を提供する。また、MAC階層は、複数の論理チャネルから単数のトランスポートチャネルへのマッピングによる論理チャネル多重化機能を提供する。MAC副階層は、論理チャネル上のデータ転送サービスを提供する。
【0029】
RLC階層は、RLC SDU(Service Data Unit)の連結(concatenation)、分割(segmentation)、及び再結合(reassembly)を実行する。無線ベアラ(Radio Bearer、RB)が要求する多様なQoS(Quality of Service)を保障するために、RLC階層は、透明モード(Transparent Mode、TM)、非確認モード(Unacknowledged Mode、UM)、及び確認モード(Acknowledged Mode、AM)の三つの動作モードを提供する。AM RLCは、ARQ(automatic repeat request)を介してエラー訂正を提供する。
【0030】
RRC(Radio Resource Control)層は制御プレーンでのみ定義される。RRC層は無線ベアラの設定(configuration)、再設定(re-configuration)及び解除(release)に関連して論理チャネル、送信チャネル及び物理チャネルの制御を担当する。RBは端末とネットワーク間のデータ伝送のために第1層(physical層または、PHY層)及び第2層(MAC層、RLC層、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)層、SDAP(Service Data Adaptation Protocol)層)によって提供される論理経路を意味する。
【0031】
ユーザプレーンでのPDCP階層の機能は、ユーザデータの伝達、ヘッダ圧縮(header compression)、及び暗号化(ciphering)を含む。制御プレーンでのPDCP階層の機能は、制御プレーンデータの伝達及び暗号化/完全性保護(integrity protection)を含む。
【0032】
SDAP(Service Data Adaptation Protocol)階層は、ユーザプレーンでのみ定義される。SDAP階層は、QoSフロー(flow)とデータ無線ベアラとの間のマッピング、ダウンリンク及びアップリンクパケット内のQoSフロー識別子(ID)マーキングなどを実行する。
【0033】
RBが設定されるとは、特定サービスを提供するために無線プロトコル階層及びチャネルの特性を規定し、各々の具体的なパラメータ及び動作方法を設定する過程を意味する。また、RBは、SRB(Signaling Radio Bearer)とDRB(Data Radio Bearer)の二つに分けられる。SRBは、制御プレーンでRRCメッセージを送信する通路として使われ、DRBは、ユーザプレーンでユーザデータを送信する通路として使われる。
【0034】
端末のRRC階層と基地局のRRC階層との間にRRC接続(RRC connection)が確立されると、端末は、RRC_CONNECTED状態にあるようになり、そうでない場合、RRC_IDLE状態にあるようになる。NRの場合、RRC_INACTIVE状態が追加で定義され、RRC_INACTIVE状態の端末は、コアネットワークとの連結を維持し、それに対して、基地局との連結を解約(release)することができる。
【0035】
ネットワークから端末にデータを送信するダウンリンクトランスポートチャネルには、システム情報を送信するBCH(Broadcast Channel)と、その以外にユーザトラフィックや制御メッセージを送信するダウンリンクSCH(SharedChannel)とがある。ダウンリンクマルチキャストまたはブロードキャストサービスのトラフィックまたは制御メッセージの場合、ダウンリンクSCHを介して送信されることもでき、または別途のダウンリンクMCH(Multicast Channel)を介して送信されることもできる。一方、端末からネットワークにデータを送信するアップリンクトランスポートチャネルには、初期制御メッセージを送信するRACH(Random Access Channel)と、その以外にユーザトラフィックや制御メッセージを送信するアップリンクSCH(Shared Channel)とがある。
【0036】
トランスポートチャネルの上位において、トランスポートチャネルにマッピングされる論理チャネル(Logical Channel)では、BCCH(Broadcast Control Channel)、PCCH(Paging Control Channel)、CCCH(Common Control Channel)、MCCH(Multicast Control Channel)、MTCH(Multicast Traffic Channel)などがある。
【0037】
図4は、本開示の一実施例に係る、NRの無線フレームの構造を示す。図4の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。
【0038】
図4を参照すると、NRにおいて、アップリンク及びダウンリンク送信で無線フレームを使用することができる。無線フレームは、10msの長さを有し、2個の5msハーフ-フレーム(Half-Frame、HF)に定義されることができる。ハーフ-フレームは、5個の1msサブフレーム(Subframe、SF)を含むことができる。サブフレームは、一つ以上のスロットに分割されることができ、サブフレーム内のスロット個数は、副搬送波間隔(Subcarrier Spacing、SCS)によって決定されることができる。各スロットは、CP(cyclic prefix)によって12個または14個のOFDM(A)シンボルを含むことができる。
【0039】
ノーマルCP(normal CP)が使われる場合、各スロットは、14個のシンボルを含むことができる。拡張CPが使われる場合、各スロットは、12個のシンボルを含むことができる。ここで、シンボルは、OFDMシンボル(または、CP-OFDMシンボル)、SC-FDMA(Single Carrier-FDMA)シンボル(または、DFT-s-OFDM(Discrete Fourier Transform-spread-OFDM)シンボル)を含むことができる。
【0040】
以下の表1は、ノーマルCPが使われる場合、SCS設定(u)によってスロット別シンボルの個数(Nslot symb)、フレーム別スロットの個数(Nframe,u slot)とサブフレーム別スロットの個数(Nsubframe,u slot)を例示する。
【0041】
【表1】
【0042】
表2は、拡張CPが使用される場合、SCSによって、スロット別シンボルの個数、フレーム別スロットの個数とサブフレーム別スロットの個数を例示する。
【0043】
【表2】
【0044】
NRシステムでは、一つの端末に併合される複数のセル間にOFDM(A)ヌメロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)が異なるように設定されることができる。それによって、同じ数のシンボルで構成された時間リソース(例えば、サブフレーム、スロットまたはTTI)(便宜上、TU(Time Unit)と通称)の(絶対時間)区間が併合されたセル間に異なるように設定されることができる。
【0045】
NRにおいて、多様な5Gサービスをサポートするための多数のヌメロロジー(numerology)またはSCSがサポートされることができる。例えば、SCSが15kHzである場合、伝統的なセルラーバンドでの広い領域(wide area)がサポートされることができ、SCSが30kHz/60kHzである場合、密集した-都市(dense-urban)、より低い遅延(lower latency)、及びより広いキャリア帯域幅(wider carrier bandwidth)がサポートされることができる。SCSが60kHzまたはそれより高い場合、位相雑音(phase noise)を克服するために24.25GHzより大きい帯域幅がサポートされることができる。
【0046】
NR周波数バンド(frequency band)は、二つのタイプの周波数範囲(frequency range)に定義されることができる。前記二つのタイプの周波数範囲は、FR1及びFR2である。周波数範囲の数値は、変更されることができ、例えば、前記二つのタイプの周波数範囲は、以下の表3の通りである。NRシステムで使われる周波数範囲のうち、FR1は「sub 6GHz range」を意味することができ、FR2は「above 6GHz range」を意味することができ、ミリ波(millimeter wave、mmW)と呼ばれることができる。
【0047】
【表3】
【0048】
前述したように、NRシステムの周波数範囲の数値は、変更されることができる。例えば、FR1は、以下の表4のように410MHz乃至7125MHzの帯域を含むことができる。即ち、FR1は、6GHz(または、5850、5900、5925MHz等)以上の周波数帯域を含むことができる。例えば、FR1内で含まれる6GHz(または、5850、5900、5925MHz等)以上の周波数帯域は、非免許帯域(unlicensed band)を含むことができる。非免許帯域は、多様な用途で使われることができ、例えば、車両のための通信(例えば、自律走行)のために使われることができる。
【0049】
【表4】
【0050】
図5は、本開示の一実施例に係る、NRフレームのスロット構造を示す。図5の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。
【0051】
図5を参照すると、スロットは、時間領域で複数のシンボルを含む。例えば、ノーマルCPの場合、一つのスロットが14個のシンボルを含み、拡張CPの場合、一つのスロットが12個のシンボルを含むことができる。または、ノーマルCPの場合、一つのスロットが7個のシンボルを含み、拡張CPの場合、一つのスロットが6個のシンボルを含むことができる。
【0052】
搬送波は、周波数領域で複数の副搬送波を含む。RB(Resource Block)は、周波数領域で複数(例えば、12)の連続した副搬送波に定義されることができる。BWP(Bandwidth Part)は、周波数領域で複数の連続した(P)RB((Physical)Resource Block)に定義されることができ、一つのヌメロロジー(numerology)(例えば、SCS、CP長さなど)に対応されることができる。搬送波は、最大N個(例えば、5個)のBWPを含むことができる。データ通信は、活性化されたBWPを介して実行されることができる。各々の要素は、リソースグリッドでリソース要素(Resource Element、RE)と呼ばれ、一つの複素シンボルがマッピングされることができる。
【0053】
以下、BWP(Bandwidth Part)及びキャリアに対して説明する。
【0054】
BWP(Bandwidth Part)は、与えられたヌメロロジーでPRB(physical resource block)の連続的な集合である。PRBは、与えられたキャリア上で与えられたヌメロロジーに対するCRB(common resource block)の連続的な部分集合から選択されることができる。
【0055】
例えば、BWPは活性(active)BWP、イニシャル(initial)BWP及び/又はデフォルト(default)BWPの中で少なくともいずれか一つである。例えば、端末はPCell(primary cell)上の活性(active)DL BWP以外のDL BWPにおいてダウンリンク無線リンク品質(downlink radiolink quality)をモニタリングしない場合がある。例えば、端末は活性DL BWPの外部においてPDCCH、PDSCH(physical downlink shared channel)又はCSI-RS(reference signal)(ただし、RRM除外)を受信しない。例えば、端末は非活性DL BWPに対するCSI(Channel State Information)報告をトリガーしない。例えば、端末は活性UL BWP外部においてPUCCH(physical uplink control channel)又はPUSCH(physical uplink shared channel)を送信しない。例えば、ダウンリンクであるとき、イニシャルBWPは(PBCH(physical broadcast channel)によって設定された)RMSI(remaining minimum system information)CORESET(control resource set)に対する連続RBセットとして与えられる。例えば、アップリンクであるとき、イニシャルBWPはランダムアクセス手順のためにSIB(system information block)によって与えられる。例えば、デフォルトBWPは上位層によって設定される。例えば、デフォルトBWPの初期の値はイニシャルDL BWPである。省エネのために、端末が一定期間の間DCIを検出することができないとき、端末は前記端末の活性BWPをデフォルトBWPに切り替えることができる。
【0056】
一方、BWPは、SLに対して定義されることができる。同じSL BWPは、送信及び受信に使われることができる。例えば、送信端末は、特定BWP上でSLチャネルまたはSL信号を送信することができ、受信端末は、前記特定BWP上でSLチャネルまたはSL信号を受信することができる。免許キャリア(licensed carrier)で、SL BWPは、Uu BWPと別途に定義されることができ、SL BWPは、Uu BWPと別途の設定シグナリング(separate configuration signalling)を有することができる。例えば、端末は、SL BWPのための設定を基地局/ネットワークから受信することができる。例えば、端末は、Uu BWPのための設定を基地局/ネットワークから受信することができる。SL BWPは、キャリア内でout-of-coverage NR V2X端末及びRRC_IDLE端末に対して(あらかじめ)設定されることができる。RRC_CONNECTEDモードの端末に対して、少なくとも一つのSL BWPがキャリア内で活性化されることができる。
【0057】
図6は、本開示の一実施例に係る、BWPの一例を示す。図6の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。図6の実施例において、BWPは、3個と仮定する。
【0058】
図6を参照すると、CRB(common resource block)は、キャリアバンドの一側端から他側端まで番号が付けられたキャリアリソースブロックである。そして、PRBは、各BWP内で番号が付けられたリソースブロックである。ポイントAは、リソースブロックグリッド(resource block grid)に対する共通参照ポイント(common reference point)を指示することができる。
【0059】
BWPは、ポイントA、ポイントAからのオフセット(Nstart BWP)及び帯域幅(Nsize BWP)により設定されることができる。例えば、ポイントAは、全てのヌメロロジー(例えば、該当キャリアでネットワークによりサポートされる全てのヌメロロジー)のサブキャリア0が整列されるキャリアのPRBの外部参照ポイントである。例えば、オフセットは、与えられたヌメロロジーで最も低いサブキャリアとポイントAとの間のPRB間隔である。例えば、帯域幅は、与えられたヌメロロジーでPRBの個数である。
【0060】
以下、V2XまたはSL通信に対して説明する。
【0061】
SLSS(Sidelink Synchronization Signal)は、SL特定的なシーケンス(sequence)であって、PSSS(Primary Sidelink Synchronization Signal)と、SSSS(Secondary Sidelink Synchronization Signal)とを含むことができる。前記PSSSは、S-PSS(Sidelink Primary Synchronization Signal)と称し、前記SSSSは、S-SSS(Sidelink Secondary Synchronization Signal)と称することができる。例えば、長さ-127M-シーケンス(length-127 M-sequences)がS-PSSに対して使われることができ、長さ-127ゴールド-シーケンス(length-127 Gold sequences)がS-SSSに対して使われることができる。例えば、端末は、S-PSSを利用して最初信号を検出(signal detection)することができ、同期を取得することができる。例えば、端末は、S-PSS及びS-SSSを利用して細部同期を取得することができ、同期信号IDを検出することができる。
【0062】
PSBCH(Physical Sidelink Broadcast Channel)はSL信号送受信の前に端末が真っ先に知るべき基本となる(システム)情報が送信される(放送)チャネルである。例えば、前記基本となる情報はSLSSに関連する情報、デュプレックスモード(Duplex Mode、DM)、TDDUL/DL(Time Division Duplex Uplink/Downlink)構成、リソースプール関連情報、SLSSに関連するアプリケーションの種類、サブフレームオフセット、放送情報などである。例えば、PSBCH性能の評価のために、NR V2Xにおいて、PSBCHのペイロードの大きさは24ビットのCRC(Cyclic Redundancy Check)を含んで56ビットである。
【0063】
S-PSS、S-SSS、及びPSBCHは、周期的送信をサポートするブロックフォーマット(例えば、SLSS(Synchronization Signal)/PSBCHブロック、以下、S-SSB(Sidelink-Synchronization Signal Block))に含まれることができる。前記S-SSBは、キャリア内のPSCCH(Physical Sidelink Control Channel)/PSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)と同じヌメロロジー(即ち、SCS及びCP長さ)を有することができ、送信帯域幅は、(あらかじめ)設定されたSL BWP(Sidelink Bandwidth Part)内にある。例えば、S-SSBの帯域幅は、11RB(Resource Block)である。例えば、PSBCHは、11RBにわたっている。そして、S-SSBの周波数位置は、(あらかじめ)設定されることができる。したがって、端末は、キャリアでS-SSBを見つけるために周波数で仮説検出(hypothesis detection)を実行する必要がない。
【0064】
図7は、本開示の一実施例に係る、V2XまたはSL通信を実行する端末を示す。図7の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。
【0065】
図7を参照すると、V2XまたはSL通信における端末という用語は、主にユーザの端末を意味することができる。しかしながら、基地局のようなネットワーク装備が端末間の通信方式によって信号を送受信する場合、基地局も一種の端末と見なされることもできる。例えば、端末1は、第1の装置100であり、端末2は、第2の装置200である。
【0066】
例えば、端末1は、一連のリソースの集合を意味するリソースプール(resource pool)内で特定のリソースに該当するリソース単位(resource unit)を選択することができる。そして、端末1は、前記リソース単位を使用してSL信号を送信することができる。例えば、受信端末である端末2は、端末1が信号を送信することができるリソースプールの設定を受けことができ、前記リソースプール内で端末1の信号を検出することができる。
【0067】
ここで、端末1が基地局の連結範囲内にある場合、基地局は、リソースプールを端末1に知らせることができる。それに対して、端末1が基地局の連結範囲外にある場合、他の端末がリソースプールを知らせ、または端末1は、事前に設定されたリソースプールを使用することができる。
【0068】
一般に、リソースプールは、複数のリソース単位で構成されることができ、各端末は、一つまたは複数のリソース単位を選定し、自分のSL信号の送信に使用することができる。
【0069】
以下、SLでリソース割当(resource allocation)に対して説明する。
【0070】
図8は、本開示の一実施例によって、端末が送信モードによってV2XまたはSL通信を実行する手順を示す。図8の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。本開示の多様な実施例において、送信モードは、モードまたはリソース割当モードと称することができる。以下、説明の便宜のために、LTEにおいて、送信モードは、LTE送信モードと称することができ、NRにおいて、送信モードは、NRリソース割当モードと称することができる。
【0071】
例えば、図8の(a)は、LTE送信モード1またはLTE送信モード3と関連した端末動作を示す。または、例えば、図8の(a)は、NRリソース割当モード1と関連した端末動作を示す。例えば、LTE送信モード1は、一般的なSL通信に適用されることができ、LTE送信モード3は、V2X通信に適用されることができる。
【0072】
例えば、図8の(b)は、LTE送信モード2またはLTE送信モード4と関連した端末動作を示す。または、例えば、図8の(b)は、NRリソース割当モード2と関連した端末動作を示す。
【0073】
図8の(а)を参照すると、LTE送信モード1、LTE送信モード3またはNRリソース割り当てモード1において、基地局はSL送信のために端末によって用いられるSLリソースをスケジューリングすることができる。例えば、基地局は端末1にPDCCH(例えば、DCI(Downlink Control Information))またはRRCシグナリング(例えば、Configured Grant Type1またはConfigured Grant Type2)を介してリソーススケジューリングを実行することができ、端末1は前記リソーススケジューリングによって端末2とV2XまたはSL通信を実行することができる。例えば、端末1はPSCCH(Physical Sidelink Control Channel)を介してSCI(Sidelink Control Information)を端末2に送信した後、前記SCIに基づいたデータをPSSCH(Physical Sidelink Shared Channel)を介して端末2に送信することができる。
【0074】
図8の(b)を参照すると、LTE送信モード2、LTE送信モード4またはNRリソース割当モード2で、端末は、基地局/ネットワークにより設定されたSLリソースまたはあらかじめ設定されたSLリソース内でSL送信リソースを決定することができる。例えば、前記設定されたSLリソースまたはあらかじめ設定されたSLリソースは、リソースプールである。例えば、端末は、自律的にSL送信のためのリソースを選択またはスケジューリングすることができる。例えば、端末は、設定されたリソースプール内でリソースを自体的に選択し、SL通信を実行することができる。例えば、端末は、センシング(sensing)及びリソース(再)選択手順を実行し、選択ウィンドウ内で自体的にリソースを選択することができる。例えば、前記センシングは、サブチャネル単位で実行されることができる。そして、リソースプール内でリソースを自体的に選択した端末1は、PSCCHを介してSCIを端末2に送信した後、前記SCIに基づくデータをPSSCHを介して端末2に送信できる。
【0075】
例えば、端末は別の端末に対するSLリソース選択をサポートすることができる。例えば、NRリソース割り当てモード2において、端末はSL送信のための設定されたグラント(configured grant)を設定される。例えば、NRリソース割り当てモード2において、端末は別の端末のSL送信をスケジューリングすることができる。例えば、NRリソース割り当てモード2において、端末はブラインド再送のためのSLリソースを予約することができる。
【0076】
例えば、NRリソース割り当てモード2において、第1端末はSCIを用いてSL送信の優先順位を第2端末に指示することができる。例えば、第2端末は前記SCIをデコードすることができ、第2端末は前記優先順位に基づいてセンシング及び/またはリソース(再)選択を実行することができる。例えば、前記リソース(再)選択手順は、第2端末がリソース選択ウィンドウにおいて候補リソースを識別するステップ及び第2端末が識別された候補リソースのうち、(再)送信のためのリソースを選択するステップを含むことができる。例えば、リソース選択ウィンドウは端末がSL送信のためのリソースを選択する時間間隔(time interval)である。例えば、第2端末がリソース(再)選択をトリガーした後、リソース選択ウィンドウはT1≧0から開始することができ、リソース選択ウィンドウは第2端末の残りのパケット遅延バジェット(remaining packet delay budget)によって制限される。例えば、第2端末がリソース選択ウィンドウにおいて候補リソースを識別するステップにおいて、第2端末が第1端末から受信したSCIによって特定のリソースが指示され及び前記特定のリソースに対するL1 SL RSRP測定値がSL RSRP閾値を超える場合、前記第2端末は前記特定のリソースを候補リソースとして決定しない可能性がある。例えば、SL RSRP閾値は第2端末が第1端末から受信したSCIによって指示されるSL送信の優先順位及び第2端末が選択したリソース上においてSL送信の優先順位に基づいて決定することができる。
【0077】
例えば、前記L1 SL RSRPはSL DMRS(Demodulation Reference Signal)に基づいて測定される。例えば、リソースプール別に時間領域において1つ以上のPSSCH DMRSパターンを設定するか事前に設定される。例えば、PDSCH DMRS設定タイプ1及び/またはタイプ2はPSSCH DMRSの周波数領域パターンと同じまたは類似する。例えば、正確なDMRSパターンはSCIによって指示される。例えば、NRリソース割り当てモード2において、送信端末はリソースプールに対して設定されたまたは事前に設定されたDMRSパターンのうち、特定のDMRSパターンを選択することができる。
【0078】
例えば、NRリソース割り当てモード2において、センシング及びリソース(再)選択手順に基づいて、送信端末は予約なしにTB(Transport Block)の初期送信を実行することができる。例えば、センシング及びリソース(再)選択手順に基づいて、送信端末は第1TBに関連するSCIを用いて第2TBの初期送信のためのSLリソースを予約することができる。
【0079】
例えば、NRリソース割り当てモード2において、端末は同じTB(Transport Block)の以前の送信に関連するシグナリングを介して、フィードバックベースのPSSCH再送のためのリソースを予約することができる。例えば、現在の送信を含めて1つの送信によって予約されるSLリソースの最大個数は2個、3個または4個である。例えば、前記SLリソースの最大個数はHARQフィードバックがイネーブルされるか否かと関係なしに同じである。例えば、1つのTBに対する最大HARQ(再)送信回数は設定または事前設定によって制限される。例えば、最大HARQ(再)送信回数は最大32であり得る。例えば、前記設定または事前設定がなければ、最大HARQ(再)送信回数は指定されていないことであり得る。例えば、前記設定または事前設定は送信端末のためのことである。例えば、NRリソース割り当てモード2において、端末が使用しないリソースを解除するためのHARQフィードバックがサポートされる。
【0080】
例えば、NRリソース割り当てモード2において、端末はSCIを用いて前記端末によって使用される1つ以上のサブチャネル及び/またはスロットを別の端末に指示することができる。例えば、端末はSCIを用いてPSSCH(再)送信のために前記端末によって予約された1つ以上のサブチャネル及び/またはスロットを別の端末に指示することができる。例えば、SLリソースの最小割り当て単位はスロットである。例えば、サブチャネルのサイズは端末に対して設定されるか予め設定される。
【0081】
図9は、本開示の一実施例に係る、三つのキャストタイプを示す。図9の実施例は、本開示の多様な実施例と結合されることができる。具体的に、図9の(a)は、ブロードキャストタイプのSL通信を示し、図9の(b)は、ユニキャストタイプのSL通信を示し、図9の(c)は、グループキャストタイプのSL通信を示す。ユニキャストタイプのSL通信の場合、端末は、他の端末と一対一通信を実行することができる。グループキャストタイプのSL通信の場合、端末は、自分が属するグループ内の一つ以上の端末とSL通信を実行することができる。本開示の多様な実施例において、SLグループキャスト通信は、SLマルチキャスト(multicast)通信、SL一対多(one-to-many)通信などに代替されることができる。
【0082】
以下、SL輻輳制御(sidelink congestion control)について説明する。
【0083】
端末がSL送信リソースを自ら決定するとき、端末は自分が用いるリソースの大きさ及び頻度も自ら決定することになる。勿論、ネットワークなどでの制約により、一定レベル以上のリソースの大きさや頻度を用いることは制限される場合がある。しかし、特定時点で特定地域に多くの端末が集まっている状況で全ての端末が比較的多いリソースを用いるときであれば、お互いの干渉によって全体的な性能が大幅に低下する。
【0084】
したがって、端末はチャネル状況を観察する必要がある。もし、過度に多いリソースが消費されていると判断したら、端末は自らリソース使用を減らす形の動作を取ることが望ましい。本明細書において、これを輻輳制御(Congestion Control、CR)と定義する。例えば、端末は単位時間/周波数リソースにおいて測定されたエネルギーが一定レベル以上であるかどうかを判断し、一定レベル以上のエネルギーが観察された単位時間/周波数リソースの比率によって自分の送信リソースの量及び頻度をコントロールすることができる。本明細書において、一定レベル以上のエネルギーが観察された時間/周波数リソースの比率をチャネル混雑率(Channel Busy Ratio、CBR)と定義する。端末はチャネル/周波数に対してCBRを測定することができる。さらに、端末は測定されたCBRをネットワーク/基地局へ送信することができる。
【0085】
図10は本開示の一実施例に係る、CBR測定のためのリソース単位を示す。図10は本開示の様々な実施例と組み合わせることができる。
【0086】
図10を参照すると、CBRは端末が特定区間(例えば、100ms)の間にサブチャネル単位でRSSI(Received Signal Strength Indicator)を測定した結果、RSSIの測定結果の値が予め設定されたしきい値以上の値を持つサブチャネルの個数を意味する。又は、CBRは特定区間の間のサブチャネルの中で予め設定されたしきい値以上の値を持つサブチャネルの比率を意味する。例えば、図10の実施例において、斜線のサブチャネルが予め設定されたしきい値以上の値を持つサブチャネルであると仮定するとき、CBRは100ms区間の間の斜線のサブチャネルの比率を意味する。さらに、端末はCBRを基地局へ報告することができる。
【0087】
さらに、トラフィック(例えば、パケット)の優先順位を考慮した輻輳制御が必要になる。このために、例えば、端末はチャネルの占有率(Channel occupancy Ratio、CR)を測定することができる。具体的に、端末はCBRを測定し、端末は前記CBRによってそれぞれの優先順位(例えば、k)に該当するトラフィックが占有することができるチャネルの占有率(Channel occupancy Ratio k、CRk)の最大値(CRlimitk)を決定することができる。例えば、端末はCBR測定の値の予め定められた表に基づいて、それぞれのトラフィックの優先順位に対するチャネルの占有率の最大値(CRlimitk)を導出することができる。例えば、比較的優先順位が高いトラフィックであるとき、端末は比較的大きいチャネルの占有率の最大値を導出することができる。その後、端末はトラフィックの優先順位kがiより低いトラフィックのチャネルの占有率の合計を一定の値以下に制限することによって、輻輳制御を実行することができる。このような方法によると、比較的優先順位が低いトラフィックに、より強いチャネルの占有率制限がかかる場合がある。
【0088】
それ以外、端末は送信電力の大きさのコントロール、パケットのドロップ(drop)、再送信するかどかの決定、送信RBの大きさのコントロール(MCS(Modulation and Coding Scheme)調整)などの方法を用いて、SL輻輳制御を実行することができる。
【0089】
以下、HARQ(Hybrid Automatic Repeat Request)手順に対して説明する。
【0090】
SLユニキャスト及びグループキャストの場合、物理階層でのHARQフィードバック及びHARQコンバイニング(combining)がサポートされることができる。例えば、受信端末がリソース割当モード1または2で動作する場合、受信端末は、PSSCHを送信端末から受信することができ、PSFCH(Physical Sidelink Feedback Channel)を介してSFCI(Sidelink Feedback Control Information)フォーマットを使用してPSSCHに対するHARQフィードバックを送信端末に送信できる。
【0091】
例えば、SL HARQフィードバックは、ユニキャストに対してイネーブルされることができる。この場合、non-CBG(non-Code Block Group)動作で、受信端末が前記受信端末をターゲットとするPSCCHをデコーディングし、及び受信端末が前記PSCCHと関連した送信ブロックを成功裏にデコーディングした場合、受信端末は、HARQ-ACKを生成することができる。そして、受信端末は、HARQ-ACKを送信端末に送信できる。それに対して、受信端末が前記受信端末をターゲットとするPSCCHをデコーディングした以後に、受信端末が前記PSCCHと関連した送信ブロックを成功裏にデコーディングできない場合、受信端末は、HARQ-NACKを生成することができる。そして、受信端末は、HARQ-NACKを送信端末に送信できる。
【0092】
例えば、SL HARQフィードバックは、グループキャストに対してイネーブルされることができる。例えば、non-CBG動作で、二つのHARQフィードバックオプションがグループキャストに対してサポートされることができる。
【0093】
(1)グループキャストオプション1:受信端末が前記受信端末をターゲットとするPSCCHをデコーディングした以後に、受信端末が前記PSCCHと関連した送信ブロックのデコーディングに失敗した場合、受信端末は、HARQ-NACKをPSFCHを介して送信端末に送信できる。それに対して、受信端末が前記受信端末をターゲットとするPSCCHをデコーディングし、及び受信端末が前記PSCCHと関連した送信ブロックを成功裏にデコーディングした場合、受信端末は、HARQ-ACKを送信端末に送信しない。
【0094】
(2)グループキャストオプション2:受信端末が前記受信端末をターゲットとするPSCCHをデコーディングした以後に、受信端末が前記PSCCHと関連した送信ブロックのデコーディングに失敗した場合、受信端末は、HARQ-NACKをPSFCHを介して送信端末に送信できる。そして、受信端末が前記受信端末をターゲットとするPSCCHをデコーディングし、及び受信端末が前記PSCCHと関連した送信ブロックを成功裏にデコーディングした場合、受信端末は、HARQ-ACKをPSFCHを介して送信端末に送信できる。
【0095】
例えば、グループキャストオプション1がSL HARQフィードバックに使用される場合、グループキャストの通信を実行する全ての端末は、PSFCHリソースを共有することができる。例えば、同じグループに属する端末は、同じPSFCHリソースを利用してHARQフィードバックを送信することができる。
【0096】
例えば、グループキャストオプション2がSL HARQフィードバックに使用される場合、グループキャストの通信を実行する各々の端末は、HARQフィードバックの送信のために互いに異なるPSFCHリソースを使用することができる。例えば、同じグループに属する端末は、互いに異なるPSFCHリソースを利用してHARQフィードバックを送信することができる。
【0097】
例えば、SL HARQフィードバックがグループキャストに対して有効になったとき、受信端末はTX-RX(Transmission-Reception)距離及び/又はRSRP(Reference Signal Received Power)に基づいてHARQフィードバックを送信端末へ送信するかしないかを決定することができる。
【0098】
例えば、グループキャストオプション1で、TX-RX距離ベースのHARQフィードバックの場合、TX-RX距離が通信範囲の要求事項より小さいまたは同じ場合、受信端末は、PSSCHに対するHARQフィードバックを送信端末に送信できる。それに対して、TX-RX距離が通信範囲の要求事項より大きい場合、受信端末は、PSSCHに対するHARQフィードバックを送信端末に送信しないことがある。例えば、送信端末は、前記PSSCHと関連したSCIを介して、前記送信端末の位置を受信端末に知らせることができる。例えば、前記PSSCHと関連したSCIは、第2のSCIである。例えば、受信端末は、TX-RX距離を前記受信端末の位置と前記送信端末の位置とに基づいて推定または取得することができる。例えば、受信端末は、PSSCHと関連したSCIをデコーディングし、前記PSSCHに使用される通信範囲の要求事項を知ることができる。
【0099】
例えば、リソース割当モード1の場合に、PSFCHとPSSCHとの間の時間(オフセット)は、設定され、またはあらかじめ設定されることができる。ユニキャスト及びグループキャストの場合、SL上で再送信が必要な場合、これはPUCCHを使用するカバレッジ内の端末により基地局に指示されることができる。送信端末は、HARQ ACK/NACKの形態ではなく、SR(Scheduling Request)/BSR(Buffer Status Report)のような形態で前記送信端末のサービング基地局に指示(indication)を送信することもある。また、基地局が前記指示を受信しなくても、基地局は、SLの再送信リソースを端末にスケジューリングできる。例えば、リソース割当モード2の場合に、PSFCHとPSSCHとの間の時間(オフセット)は、設定され、またはあらかじめ設定されることができる。
【0100】
例えば、キャリアにおいて、端末の送信観点から、PSCCH/PSSCHとPSFCH間のTDMがスロットにおいてSLのためのPSFCHフォーマットに対して許可される。例えば、1つのシンボルを持つシーケンスベースのPSFCHフォーマットがサポートされる。ここで、前記1つのシンボルはAGC(automatic gain control)区間ではない場合がある。例えば、前記シーケンスベースのPSFCHフォーマットはユニキャスト及びグループキャストに適用される。
【0101】
例えば、リソースプールと関連したスロット内で、PSFCHリソースは、Nスロット区間に周期的に設定され、または事前に設定されることができる。例えば、Nは、1以上の一つ以上の値に設定されることができる。例えば、Nは、1、2または4である。例えば、特定のリソースプールでの送信に対するHARQフィードバックは、前記特定のリソースプール上のPSFCHを介してのみ送信されることができる。
【0102】
例えば、送信端末がスロット#X乃至スロット#Nにわたって、PSSCHを受信端末に送信する場合、受信端末は、前記PSSCHに対するHARQフィードバックをスロット#(N+A)で送信端末に送信できる。例えば、スロット#(N+A)は、PSFCHリソースを含むことができる。ここで、例えば、Aは、Kより大きいまたは同じ最も小さい整数である。例えば、Kは、論理的スロットの個数である。この場合、Kは、リソースプール内のスロットの個数である。または、例えば、Kは、物理的スロットの個数である。この場合、Kは、リソースプールの内部及び外部のスロットの個数である。
【0103】
例えば、送信端末が受信端末に送信した一つのPSSCHに対する応答として、受信端末がPSFCHリソース上でHARQフィードバックを送信する場合、受信端末は、設定されたリソースプール内で、暗示的メカニズムに基づいて前記PSFCHリソースの周波数領域(frequency domain)及び/またはコード領域(code domain)を決定することができる。例えば、受信端末は、PSCCH/PSSCH/PSFCHと関連したスロットインデックス、PSCCH/PSSCHと関連したサブチャネル、及び/またはグループキャストオプション2ベースのHARQフィードバックのためのグループで各々の受信端末を区別するための識別子のうち少なくともいずれか一つに基づいて、PSFCHリソースの周波数領域及び/またはコード領域を決定することができる。及び/または、例えば、受信端末は、SL RSRP、SINR、L1ソースID、及び/または位置情報のうち少なくともいずれか一つに基づいて、PSFCHリソースの周波数領域及び/またはコード領域を決定することができる。
【0104】
例えば、端末のPSFCHを介したHARQフィードバックの送信とPSFCHを介したHARQフィードバックの受信とが重なる場合、前記端末は、優先順位規則に基づいて、PSFCHを介したHARQフィードバックの送信またはPSFCHを介したHARQフィードバックの受信のうちいずれか一つを選択することができる。例えば、優先順位規則は、少なくとも関連のPSCCH/PSSCHの優先順位の指示(priority indication)に基づくことができる。
【0105】
例えば、端末の複数の端末に対するPSFCHを介したHARQフィードバックの送信が重なる場合、前記端末は、優先順位規則に基づいて特定のHARQフィードバックの送信を選択することができる。例えば、優先順位規則は、少なくとも関連のPSCCH/PSSCHの優先順位の指示(priority indication)に基づくことができる。
【0106】
その一方で、本明細書において、例えば、送信端末(TX UE)は(ターゲット)受信端末(RX UE)にデータを送信する端末である。例えば、TX UEはPSCCH及び/又はPSSCH送信を実行する端末である。例えば、TX UEは(ターゲット)RX UEにSL CSI-RS及び/又はSL CSI報告要求インジケータを送信する端末である。例えば、TX UEは(ターゲット)RX UEにSL(L1)RSRP測定に用いられる(事前に定義された)基準信号(例えば、PSSCH DM-RS(demodulation reference signal))及び/又はSL(L1)RSRP報告要求インジケータを送信する端末である。例えば、TX UEは(ターゲット)RX UEのSL RLM(radio link monitoring)動作及び/又はSL RLF(radio link failure)動作に用いられる、(制御)チャネル(例えば、PSCCH、PSSCHなど)及び/又は前記(制御)チャネル上の基準信号(例えば、DM-RS、CSI-RSなど)を送信する端末である。
【0107】
その一方で、本明細書において、受信端末(RX UE)は送信端末(TX UE)から受信されたデータの復号(decoding)に成功したかどうか及び/又はTX UEが送信した(PSSCHスケジューリングに関連する)PSCCHの検出/復号に成功したかどうかに従ってTX UEにSL HARQフィードバックを送信する端末である。例えば、RX UEはTX UEから受信されたSL CSI-RS及び/又はSL CSI報告要求インジケータに基づいてTX UEにSL CSI送信を実行する端末である。例えば、RX UEはTX UEから受信された(事前に定義された)基準信号及び/又はSL(L1)RSRP報告要求インジケータに基づいて測定されたSL(L1)RSRP測定値をTX UEへ送信する端末である。例えば、RX UEはTX UEにRX UE自身のデータを送信する端末である。例えば、RX UEはTX UEから受信された(事前に設定された)(制御)チャネル及び/又は前記(制御)チャネル上の基準信号に基づいて、SL RLM動作及び/又はSL RLF動作を実行する端末である。
【0108】
その一方で、本明細書において、例えば、TX UEはSCIを介して、以下の情報の中で少なくともいずれか一つの情報をRX UEへ送信することができる。ここで、例えば、TX UEは第1SCI(first SCI)及び/又は第2SCI(second SCI)を介して、以下の情報の中で少なくともいずれか一つの情報をRX UEへ送信することができる。
【0109】
-PSSCH(及び/又はPSCCH)関連リソース割り当て情報(例えば、時間/周波数リソースの位置/数、リソース予約情報(例えば、周期))
【0110】
-SL CSI報告要求インジケータ又はSL(L1)RSRP(及び/又はSL(L1)RSRQ及び/又はSL(L1)RSSI)報告要求インジケータ
【0111】
-(PSSCH上の)SL CSI送信インジケータ(又はSL(L1)RSRP(及び/又はSL(L1)RSRQ及び/又はSL(L1)RSSI)情報送信インジケータ)
【0112】
-MCS(Modulation and Coding Scheme)情報
【0113】
-送信電力情報
【0114】
-L1デスティネーション(destination)ID情報及び/又はL1ソース(source)ID情報
【0115】
-SL HARQプロセス(process)ID情報
【0116】
-NDI(new data indicator)情報
【0117】
-RV(redundancy version)情報
【0118】
-(送信トラフィック/パケット関連)QoS情報(例えば、優先順位情報)
【0119】
-SL CSI-RS送信インジケータ又は(送信される)SL CSI-RSアンテナポートの数情報
【0120】
-TX UEの位置情報又は(SL HARQフィードバックが要求される)ターゲットRX UEの位置(又は距離領域)情報
【0121】
-PSSCHを介して送信されるデータのデコード及び/またはチャネル推定に関連する基準信号(例えば、DM-RSなど)情報。例えば、前記基準信号情報はDM-RSの(時間-周波数)マッピングリソースのパターンに関連する情報、RANK情報、アンテナポートインデックス情報、アンテナポート数情報などである。
【0122】
その一方で、本明細書において、例えば、PSCCHはSCI、第1SCI(1st-stage SCI)及び/または第2SCI(2nd-stage SCI)のうち、少なくともいずれか1つと相互代替/置換される。例えば、SCIはPSCCH、第1SCI及び/または第2SCIのうち、少なくともいずれか1つと相互代替/置換される。例えば、PSSCHは第2SCI及び/またはPSCCHと相互代替/置換される。
【0123】
その一方で、本明細書において、例えば、(比較的)高いSCIペイロード(payload)サイズを考慮してSCI構成フィールドを2つのグループに分けた場合、第1SCI構成フィールドグループを含む第1SCIを1stSCIと称することができ、第2SCI構成フィールドグループを含む第2SCIを2ndSCIに称することができる。例えば、1stSCIと2ndSCIは異なるチャネルを介して送信される。例えば、1stSCIはPSCCHを介して受信端末に送信される。例えば、2ndSCIは(独立した)PSCCHを介して受信端末に送信されるか、PSSCHを介してデータとともにピギーバックされ送信される。
【0124】
その一方で、本明細書において、例えば、「設定」または「定義」は基地局またはネットワークからの(事前)設定を意味する。例えば、「設定」または「定義」は基地局またはネットワークからのリソースプール特定の(事前)設定を意味する。例えば、基地局またはネットワークは「設定」または「定義」に関連する情報を端末に送信することができる。例えば、基地局またはネットワークは事前に定義されたシグナリングを介して、「設定」または「定義」に関連する情報を端末に送信することができる。例えば、事前に定義されるシグナリングはRRCシグナリング、MACシグナリング、PHYシグナリング及び/またはSIBのうち、少なくともいずれか1つを含むことができる。
【0125】
その一方で、本明細書において、例えば、「設定」または「定義」は端末の間に事前に設定されたシグナリングを介して指定または設定されることを意味する。例えば、「設定」または「定義」に関連する情報は端末の間に事前に設定されたシグナリングを介して送受信される。例えば、事前に定義されるシグナリングはPC5 RRCシグナリングである。
【0126】
その一方で、本明細書において、例えば、RLFはOOS(Out-of-Synch)及び/またはIS(In-Synch)と相互代替/置換される。
【0127】
その一方で、本明細書において、例えば、RB(resource block)はサブキャリアに相互代替/置換することができる。例えば、パケット(packet)又はトラフィック(traffic)は送信される階層によってTB(transport block)又はMAC PDU(medium access control protocol data unit)に相互代替/置換することができる。例えば、CBG(code block group)はTBに相互代替/置換することができる。例えば、ソースIDはデスティネーションIDに相互代替/置換することができる。例えば、L1 IDはL2 IDに相互代替/置換することができる。例えば、L1 IDはL1ソースID又はL1デスティネーションIDである。例えば、L2 IDはL2ソースID又はL2デスティネーションIDである。
【0128】
その一方で、本明細書において、例えば、TX UEが再送信リソースを予約/選択/決定する動作は、TX UEがRX UEから受信したSL HARQフィードバック情報に基づいて実際の使用有無が決定される潜在的な(potential)再送信リソースを予約/選択/決定する動作を意味する。
【0129】
その一方で、本明細書において、リソースはスロット又はシンボルに相互代替/置換することができる。例えば、リソースはスロット及び/又はシンボルを含む。例えば、PSSCHはPSCCHに相互代替/置換することができる。
【0130】
その一方で、本明細書において、SL MODE 1は、基地局が事前に定義されたシグナリング(例えば、DCI又はRRCメッセージ)を介してTX UEのためのSL送信リソースを直接スケジューリングするリソース割り当て方法又は通信方法を意味する。例えば、SL MODE 2は、端末が基地局又はネットワークから設定されるか事前に設定されたリソースプール(resource pool)内でSL送信リソースを独立して選択するリソース割り当て方法又は通信方法を意味する。例えば、SL MODE 1に基づいてSL通信を行う端末はMODE 1 UE又はMODE 1 TX UEと称することができ、SL MODE 2に基づいてSL通信を行う端末はMODE 2 UE又はMODE 2 TX UEと称することができる。
【0131】
その一方で、本明細書において、例えば、DG(dynamic grant)はCG(configured grant)及び/又はSPSグラント(semi persistent scheduling grant)に相互代替/置換することができる。例えば、DGはCG及びSPSグラントの組み合わせに相互代替/置換することができる。例えば、CGはCGタイプ1(configured grant type 1)及び/又はCGタイプ2(configured grant type 2)の中で少なくともいずれか一つを含む。例えば、CGタイプ1において、グラントはRRCシグナリングによって提供され、設定されたグラントとして格納される。例えば、CGタイプ2において、グラントはPDCCHによって提供され、グラントの活性化又は非活性化を示すL1シグナリングに基づいて設定されたグラントとして格納又は削除される。例えば、CGタイプ1において、基地局はRRCメッセージを介して周期的なリソースをTX UEに割り当てることができる。例えば、CGタイプ2において、基地局はRRCメッセージを介して周期的なリソースをTX UEに割り当てることができ、基地局はDCIを介して前記周期的なリソースを動的に活性化(activation)又は非活性化(deactivation)することができる。
【0132】
その一方で、本明細書において、チャネルは信号(signal)と相互代替/置換される。例えば、チャネルの送受信は信号の送受信を含むことができる。例えば、信号の送受信はチャネルの送受信を含むことができる。例えば、キャストはユニキャスト、グループキャスト及び/またはブロードキャストのうち、少なくともいずれか1つと相互代替/置換される。例えば、キャストタイプはユニキャスト、グループキャスト及び/またはブロードキャストのうち、少なくともいずれか1つと相互代替/置換される。例えば、キャストまたはキャストタイプはユニキャスト、グループキャスト及び/またはブロードキャストを含むことができる。
【0133】
その一方で、本明細書において、リソースはスロット又はシンボルに相互代替/置換される。例えば、リソースはスロット及び/又はシンボルを含む。
【0134】
その一方で、本明細書において、優先順位はLCP(Logical Channel Prioritization)、レイテンシー(latency)、信頼性(reliability)、必要最小限通信範囲(minimum required communication range)、PPPP(Prose Per-Packet Priority)、SLRB(Sidelink Radio Bearer)、QoSプロファイル(profile)、QoSパラメータ、及び/又は要件(requirement)のうち少なくともいずれか一つに相互代替/置換される。
【0135】
その一方で、本明細書において、例えば、説明の便宜上、RX UEが以下の情報のうち少なくとも一つをTX UEへ送信するとき用いる(物理的)チャネルをPSFCHと言える。
【0136】
-SL HARQフィードバック、SL CSI、SL(L1) RSRP
【0137】
その一方で、本明細書において、UuチャネルはULチャネル及び/又はDLチャネルを含む。例えば、ULチャネルはPUSCH、PUCCH、SRS(Sounding Refernece Signal)などを含む。例えば、DLチャネルはPDCCH、PDSCH、PSS/SSSなどを含む。例えば、SLチャネルはPSCCH、PSSCH、PSFCH、PSBCH、PSSS/SSSSなどを含む。
【0138】
その一方で、本明細書において、サイドリンク情報はサイドリンクメッセージ、サイドリンクパケット、サイドリンクサービス、サイドリンクデータ、サイドリンク制御情報、及び/又はサイドリンクTB(Transport Block)のうち少なくともいずれか一つを含む。例えば、サイドリンク情報はPSSCH及び/又はPSCCHを介して送信される。
【0139】
その一方で、本明細書において、優先順位が高いのは優先順位値が小さいことを意味し、優先順位が低いのは優先順位値が大きいことを意味する。例えば、表5は優先順位の一例を示す。
【0140】
【表5】
【0141】
表5を参照すると、例えば、最も小さい優先順位値に関連するサービスA又は論理チャネルAの優先順位が最も高い場合がある。例えば、最も大きい優先順位値に関連するサービスC又は論理チャネルCの優先順位が最も低い場合がある。
【0142】
その一方で、NR V2X通信又はNRサイドリンク通信において、送信端末はサイドリンク送信(例えば、初期送信及び/又は再送)のための一つ以上の送信リソースを予約/選択することができ、送信端末は前記一つ以上の送信リソースの位置に関する情報を受信端末に知らせることができる。
【0143】
その一方で、サイドリンク通信実行のとき、送信端末が受信端末に対する送信リソースを予約又は事前に決定する方法は代表的に以下の形態である。
【0144】
例えば、送信端末はチェーン(chain)ベースに送信リソースの予約を実行することができる。具体的に、例えば、送信端末がK個の送信リソースの予約を実行するとき、送信端末は任意の(又は特定の)送信時点又は時間リソースにおいて受信端末へ送信するSCIを介してK個より少ない送信リソースの位置情報を受信端末へ送信するか知らせることができる。すなわち、例えば、前記SCIは前記K個より少ない送信リソースの位置情報を含む。又は、例えば、送信端末が特定のTBに関連するK個の送信リソースの予約を実行するとき、送信端末は任意の(又は特定の)送信時点又は時間リソースにおいて受信端末へ送信するSCIを介してK個より少ない送信リソースの位置情報を受信端末に知らせるか送信することができる。すなわち、前記SCIは前記K個より少ない送信リソースの位置情報を含む。このとき、例えば、送信端末が任意の(又は特定の)送信時点又は時間リソースにおいて送信される一つのSCIを介してK個より小さい送信リソースの位置情報だけを受信端末にシグナリングすることで、SCIペイロード(payload)の過渡な増加による性能低下を防ぐことができる。
【0145】
図11は本開示の一実施例によって、送信リソースを予約した端末が送信リソースに関連する情報を他の端末に知らせる方法を示す。図11の実施例は本開示の様々な実施例と組み合わせることができる。
【0146】
具体的に、例えば、図11の(a)はK値が4であるとき、送信端末が一つのSCIを介して(最大)2個の送信リソースの位置情報を受信端末へ送信/シグナリングすることで、チェーンベースのリソース予約を実行する方法を示す。例えば、図11の(b)はK値が4であるとき、送信端末が一つのSCIを介して(最大)3個の送信リソース位置情報を受信端末へ送信/シグナリングすることで、チェーンベースのリソース予約を実行する方法を示す。例えば、図11の(a)及び(b)を参照すると、送信端末は4番目(又は最後)送信関連PSCCHを介して、4番目の送信関連リソース位置情報だけを受信端末へ送信/シグナリングすることができる。例えば、図11の(a)を参照すると、送信端末は4番目(又は最後)の送信関連PSCCHを介して、4番目の送信関連リソース位置情報だけでなく、3番目の送信関連リソース位置情報を追加に受信端末へ送信/シグナリングすることができる。例えば、図11の(b)を参照すると、送信端末は4番目(又は最後)の送信関連PSCCHを介して、4番目の送信関連リソース位置情報だけでなく、2番目の送信関連リソース位置情報及び3番目の送信関連リソース位置情報を追加に受信端末へ送信/シグナリングすることができる。このとき、例えば、図11の(a)及び(b)において、送信端末が4番目(又は最後)の送信関連PSCCHを介して4番目の送信関連リソース位置情報だけを受信端末へ送信/シグナリングするとき、送信端末は用いられないか残りの送信リソースの位置情報フィールド/ビットを事前に設定された値(例えば、0)に設定又は指定することができる。例えば、図11の(a)及び(b)において、送信端末が4番目(又は最後)の送信関連PSCCHを介して4番目の送信関連リソース位置情報だけを受信端末へ送信/シグナリングするとき、送信端末は用いられないか残りの送信リソースの位置情報フィールド/ビットが(4個の送信のうち)最後送信であることを示す事前に設定された状態/ビット値を指示するように設定又は指定することができる。
【0147】
その一方で、例えば、送信端末はブロック(block)ベースに送信リソースの予約を実行することができる。具体的に、例えば、送信端末がK個の送信リソースの予約を実行するとき、送信端末は任意の(又は特定の)送信時点又は時間リソースにおいて受信端末へ送信するSCIを介してK個の送信リソースに関連する位置情報を全部受信端末へ送信するか又は知らせることができる。すなわち、前記SCIは前記K個の送信リソースの位置情報を含む。例えば、送信端末が特定のTBに関連するK個の送信リソースの予約を実行するとき、送信端末は任意の(又は特定の)送信時点又は時間リソースにおいて受信端末へ送信するSCIを介してK個の送信リソースに関連する位置情報を全部受信端末へ送信するか又は知らせることができる。すなわち、前記SCIは前記K個の送信リソースの位置情報を含む。例えば、図11の(c)はK値が4であるとき、送信端末が一つのSCIを介して4個の送信リソース位置情報を受信端末にシグナリングすることで、ブロックベースのリソース予約を実行する方法を示す。
【0148】
本明細書において、例えば、第1リソースを予約した端末がプリエンプション(pre-emption)または再評価(re-evaluation)に基づいて前記第1リソースを除去(remove)して及び第2リソースを選択する場合、前記第2リソースは再選択されたリソースと称することができる。
【0149】
本明細書において、例えば、P-UEは歩行者端末、省電力が要求される装置、部分センシング(partial sensing)に基づいてリソース選択を実行する装置、ランダム選択(すなわち、no sensing)に基づいてリソース選択を実行する装置などを含むことができる。
【0150】
本明細書において、例えば、V-UEは車両、省電力が要求されない装置、全体センシング(full sensing)に基づいてリソース選択を実行する装置などを含むことができる。
【0151】
本開示の一実施形態によれば、周期的リソース予約を実行する場合、PERIOD #Xのリソース領域上において、プリエンプションチェック動作が実行される将来の周期のリソース領域はPERIOD #X+Kのリソース領域に限定される。例えば、K値は1に固定される。例えば、K値は端末に対して事前に設定された値である。ここで、例えば、前記ルールはプリエンプションチェック動作に必要な最小処理時間値より、周期値が大きい場合にのみ限定して適用できる。例えば、前記ルールはプリエンプションチェック動作に必要な最小処理時間値より、周期値が大きいか等しい場合にのみ限定して適用できる。
【0152】
例えば、周期的リソース予約を実行する場合、PERIOD #Xのリソース領域上において、プリエンプションチェック動作が実行される将来の周期のリソース領域はPERIOD #Xのリソース領域からプリエンプションチェック動作に必要な最小処理時間値以降の将来の周期のリソース領域に限定される。例えば、周期的リソース予約を実行する場合、PERIOD #Xのリソース領域上において、プリエンプションチェック動作が実行される将来の周期のリソース領域はPERIOD #Xのリソース領域からプリエンプションチェック動作に必要な最小処理時間値以降の最も早く現れる(予約リソースが属した)将来の周期のリソース領域に限定される。例えば、周期的リソース予約を実行する場合、PERIOD #Xのリソース領域上において、プリエンプションチェック動作が実行される将来の周期のリソース領域はPERIOD #Xのリソース領域からプリエンプションチェック動作に必要な最小処理時間値以降の最も早く現れる(予約リソースが属した)事前に設定された個数の将来の周期のリソース領域に限定される。例えば、前記事前に設定された個数は1である。
【0153】
本開示の一実施形態によれば、周期的リソース予約を実行する場合、端末はプリエンプションに基づいてリソース再選択を実行することができる。例えば、この場合、もし再選択されたリソースが以前SCIによって予約/シグナリングできない場合、端末は前記再選択されたリソースに関連するSCI上においてリソース予約周期をシグナリング/送信しない。例えば、上述した動作は一種のワンショット(one-shot)送信の形で解釈できる。その一方で、例えば、もし再選択されたリソースが以前SCIによって予約/シグナリングできる場合、端末は前記再選択されたリソースに関連するSCI上においてリソース予約周期をシグナリング/送信することができ、端末は前記再選択されたリソースを周期的に使用することができる。
【0154】
例えば、もし周期的予約リソースのうち、一部のリソースがプリエンプションベースで再選択する必要があれば、端末は関連SLグラント全体に対するリソース再選択を実行するように設定することができる。例えば、もし周期的予約リソースのうち、一部のリソースがプリエンプションベースで再選択する必要があれば、端末は関連SLグラント全体をクリアすることができ、リソース再選択を実行することができる。
【0155】
本開示の一実施形態によれば、周期的リソース予約を実行する場合、1つの周期内においてたくさんの再送リソースを確保するために、端末は複数の周期的リソース予約を併合して、1つのSL HARQプロセスのために使用することができる。ここで、例えば、併合された複数の周期的リソース予約は全て同じ(または共通的な(common))リソース再選択トリガー関連カウンター値及び/またはリソース予約された周期個数を持つように(または共有するように)設定される。または、例えば、それぞれの周期的リソース予約は独立したリソース再選択トリガー関連カウンター値及び/またはリソース予約された周期個数を持つことができる。このような場合、例えば、リソース再選択が(最小)1つの周期的リソース予約に対してトリガーされれば、リソース再選択は併合された全ての周期的リソース予約に対して実行される。または、例えば、リソース再選択が(最小)1つの周期的リソース予約に対してトリガーされれば、リソース再選択は当該周期的リソース予約に対してのみ実行される。
【0156】
その一方で、次期システムでは、端末消費電力を節約するために、端末がセンシング動作を省略するかまたは簡略化されたセンシング動作を実行することができる。例えば、端末はセンシング動作なしに予約リソースまたはSL送信のための候補リソースを選択することができる。例えば、端末はセンシングウィンドウ内の一部のスロットに対してSCI検出を試みることができ、端末は検出したSCIによって指示されたセンシング情報(例えば、予約リソース)及び従来のRSRPに基づいて前記指示された予約リソースを利用可能リソースに含めるかまたは除外するか否かを決定することができる。例えば、端末は前記SCI検出を試みるスロットを実装的に選択することができる。例えば、前記SCI検出を試みるスロットは端末がSL送信を実行する予約リソースまたは候補リソースから導出できる。例えば、端末はSL送信を実行する予約リソースまたは候補リソースに対して特定の周期値を仮定して、センシングウィンドウ内SCIを検出するスロットの位置を導出/決定することができる。
【0157】
例えば、端末は部分センシング(partial sensing)を実行することができ、端末は前記部分センシングに基づいてリソースを選択/予約することができる。例えば、全体センシング(full sensing)と比較して、部分センシングは省電力の側面から利益がある。例えば、NR V2Xにおいて、全体センシング手順は表6及び表7のように定義することができる。例えば、NR V2Xにおいて、プリエンプションまたは再評価のための全体センシング手順は表6から表8のように定義することができる。
【0158】
【表6】
【0159】
【表7】
【0160】
【表8】
【0161】
例えば、LTE V2Xにおいて、部分センシング手順は表9のように定義することができる。
【0162】
【表9】
【0163】
本開示の一実施形態によれば、同じプール上において共存する別の端末(例えば、全体センシングを実行する端末)との衝突をできるだけ防ぐために、部分センシングに関連する選択ウィンドウに対するY値(例えば、最小個数)は送信パケットの優先順位、リソースプールの干渉レベル、車両-端末(V-UE)の存在有無などに応じて、異なるように設定される。例えば、前記候補リソースに対するスロットの個数Y値(例えば、最小個数)は送信パケットの優先順位、リソースプールの干渉レベル、車両-端末(V-UE)の存在有無などに応じて、異なるように設定される。
【0164】
例えば、Y個のサブフレーム/スロットのセット内の特定のサブフレーム/スロットに関連するセンシングサブフレーム/スロットの個数/位置(例えば、最小個数)を決定するために使用される数式(例えば、n-100*k)において、k値はリソースプールに許可された最大リソース予約周期値に限られない。具体的には、例えば、端末はRSSIベースのセンシングを実行しないため、k値はリソースプールに許可された最大リソース予約周期値に限られない。例えば、端末はリソースプールに対して許可されたリソース予約周期値に基づいて、Y個のサブフレーム/スロットのセット内の特定のサブフレーム/スロットに関連するセンシングサブフレーム/スロットを決定することができる。本明細書において、例えば、Y個のサブフレーム/スロットのセットは最小Y個の候補サブフレーム/スロットを含むサブフレーム/スロットのセットである。例えば、Y個のサブフレーム/スロットのセットは最小Y個の候補サブフレーム/スロットを含む選択ウィンドウ内サブフレーム/スロットのセットである。
【0165】
図12及び図13は本開示の一実施形態によって、端末がリソースプールに対して許可されたリソース予約周期に基づいてセンシングのためのスロットを決定する方法を示している。図12及び図13の実施形態は本開示の様々な実施形態と組み合わせることができる。
【0166】
図12及び図13の実施形態において、リソースプールに対して許可されたリソース予約周期はP1及びP2と仮定する。さらに、端末はスロット#Kを選択するための部分センシングを実行すると仮定する。
【0167】
図12を参照すれば、端末はスロット#KからP1以前に位置するスロット、及びスロット#KからP2以前に位置するスロットに対してセンシングを実行することができる。
【0168】
図13を参照すれば、端末はスロット#KからP1以前に位置するスロット、及びスロット#KからP2以前に位置するスロットに対してセンシングを実行することができる。さらに、選択的に、端末はスロット#KからA*P1以前に位置するスロット、及びスロット#KからB*P2以前に位置するスロットに対してセンシングを実行することができる。例えば、A及びBは2以上の正の整数である。
【0169】
例えば、Y個のサブフレーム/スロットのセット内の特定のサブフレーム/スロットに関連するセンシングサブフレーム/スロットの個数/位置(例えば、最小個数)を決定するために使用される数式(例えば、n-100*k)において、定数100は異なる値に設定される。例えば、Y個のサブフレーム/スロットのセット内の特定のサブフレーム/スロットに関連するセンシングサブフレーム/スロットの個数/位置(例えば、最小個数)を決定するために使用される数式(例えば、n-100*k)において、定数100はP-UEの送信パケット、干渉レベルなどごとに異なる値に設定される。例えば、Y個のサブフレーム/スロットのセット内の特定のサブフレーム/スロットに関連するセンシングサブフレーム/スロットの個数/位置(例えば、最小個数)を決定するために使用される数式(例えば、n-100*k)において、定数100はリソースプールに対して許可されたリソース予約周期値に設定される。
【0170】
例えば、端末がY個のサブフレーム/スロットのセットを選択する場合、端末は以前(prior)SCIを介して予約ができるように、Y個のサブフレーム/スロットのセットをできるだけ選択することができる。
【0171】
例えば、Y値は再送要件及び/またはサービス要件にしたがって、端末に対して異なるように設定される。
【0172】
例えば、端末は以前(prior)SCIを介して予約するようにY個のサブフレーム/スロットを選択することができる。
【0173】
例えば、必要な再送回数だけのサブフレーム/スロットがY値に基づいてサポートされなければ、端末は部分センシング動作を適用/実行しない可能性がある。
【0174】
例えば、周期的リソース予約がリソースプール上において許可されなければ、端末は数式(例えば、n-100*k)に基づいてセンシングを実行しない可能性がある。例えば、端末は選択ウィンドウの最初のスロットから事前に設定された個数のスロットをセンシングすることができる。例えば、端末はNサブフレーム/スロットから32スロット以前までのみセンシングすることができる。
【0175】
図14は本開示の一実施形態によって、端末が選択可能な候補スロットのうち、最初のスロットを基準にN個のスロットをセンシングする方法を示している。図14の実施形態は本開示の様々な実施形態と組み合わせることができる。
【0176】
図14の実施形態において、端末が選択可能な候補スロットはスロット#M、スロット#(M+T1)及びスロット#(M+T1+T2)と仮定する。この場合、端末がセンシングを実行する必要があるスロットは選択可能な候補スロットのうち、最初のスロット(すなわち、スロット#M)を基準に決定することができる。例えば、端末は選択可能な候補スロットのうち、最初のスロットを基準スロットとして決定した後、前記基準スロットから(以前の)N個のスロットに対してセンシングを実行することができる。
【0177】
図14を参照すれば、選択可能な候補スロットのうち、最初のスロット(すなわち、スロット#M)を基準に、端末はN個のスロットに対するセンシングを実行することができる。例えば、端末はスロット#M以前のN個のスロットに対するセンシングを実行することができ、端末はセンシングの結果に基づいて選択可能な候補スロット(すなわち、スロット#M、スロット#(M+T1)及びスロット#(M+T1+T2))のうち、少なくとも1つのSLリソースを選択することができる。例えば、Nは端末に対して設定するか事前に設定される。例えば、前記N個のスロットのうち、最後のスロット及びスロット#Mの間には処理のための時間ギャップが存在する。
【0178】
本開示の一実施形態によれば、LTE対比、P-UEの送信をさらに保護するためのメカニズムが導入することができる。例えば、省電力のために、P-UEの送信をさらに保護するためのメカニズムを導入することができる。
【0179】
例えば、SCI上にP-UEを示す情報(例えば、P-UE指示子)が含まれる。例えば、P-UEはP-UEを示す情報を含むSCIを送信することができる。この場合、例えば、事前に設定された他のRSRP閾値(例えば、表7のステップ7)が前記P-UEの送信に対して適用できる。例えば、端末がプリエンプションまたは再評価動作を実行する場合、事前に設定された他のRSRP閾値(例えば、表7のステップ7)が前記P-UEの送信に対して適用できる。例えば、端末がプリエンプション動作を実行する場合、前記P-UEの送信に対する優先順位閾値(例えば、表8の優先順位閾値)が異なるように設定される。
【0180】
例えば、ランダムセンシング/部分センシングが許可されるプールにおいて適用されるRSRP閾値、プリエンプション優先順位などは異なるように設定される。例えば、ランダムセンシング/部分センシングが許可されないプールと比較して、ランダムセンシング/部分センシングが許可されるプールにおいて適用されるRSRP閾値、プリエンプション優先順位などは異なるように設定される。
【0181】
例えば、第2SCIのフォーマット、PSCCHスクランブル/PSCCHDMRSシーケンス初期化、SCI上のIDなどに基づいて、端末がP-UEであるかどうか区別することができる。例えば、干渉ランダム化のために、PSSCH/第2SCIスクランブルまたはDMRSを別途初期化するか否かを決定する必要がある。例えば、干渉ランダム化のために、PSSCH/第2SCIスクランブルまたはDMRSは別途初期化することができる。
【0182】
例えば、P-UEが優先順位の値を含むSCIを送信する場合、前記優先順位の値に事前に設定されたオフセットを適用するように設定される。例えば、前記SCIを受信した端末は前記優先順位の値に事前に設定されたオフセットを適用することができ、前記端末は前記オフセットが適用された優先順位値に基づいてプリエンプション動作を実行することができる。
【0183】
本開示の一実施形態によれば、部分センシングを実行する端末がプリエンプション動作/再評価動作を実行するか否かが設定される。例えば、プリエンプション動作/再評価動作は端末の消費電力を増加させることができるため、プリエンプション動作/再評価動作は部分センシングを実行する端末に対して許可されない場合がある。
【0184】
例えば、部分センシングを実行する端末はプリエンプション動作/再評価動作を実行することができる。この場合、全体センシングを実行する端末(例えば、V-UE)と比較して、部分センシングを実行する端末に係るプリエンプション動作/再評価動作に関連するタイムラインはルーズ(loose)(例えば、頻度またはいつまで測定されたSCIなどの条件)になる可能性がある。例えば、全体センシングを実行する端末(例えば、V-UE)と比較して、部分センシングを実行する端末に係るプリエンプション動作/再評価動作に関連するセンシングウィンドウは短い場合がある。
【0185】
例えば、プリエンプション動作/再評価動作を適用するか否かはUEタイプによって異なるように設定される。
【0186】
例えば、P UEのカウンタースケーリングファクタ(counter scaling factor)/スケーリング(scaling)が適用される下限(lower bound)周期値は、V-UEと異なるように設定される。例えば、部分センシングまたはランダム選択であるかにしたがって、カウンタースケーリングファクタ(counter scaling factor)/スケーリング(scaling)が適用される下限(lower bound)周期値は異なるように設定される。
【0187】
例えば、P-UE onlyまたはランダム選択only(及び/または部分センシングonly)リソースプールにおいて、プリエンプション動作/再評価動作は許可されない場合がある。
【0188】
本開示の一実施形態によれば、部分センシング及びランダム選択が全て許可されたリソースプールが端末に対して設定され、及び端末が部分センシング能力を持っており、及び端末が部分センシングまたはランダム選択のうちいずれか1つのみを使用するように指示されない場合、端末は部分センシングまたはランダム選択のうちいずれか1つを選択することができる。
【0189】
例えば、干渉レベルが高い場合、端末は部分センシングを選択することができ、端末は部分センシングに基づいてSL送信のためのリソースを選択することができる。例えば、リソースプールの干渉レベルが高い場合、端末は部分センシングを選択することができ、端末は部分センシングに基づいてSL送信のためのリソースを選択することができる。
【0190】
例えば、端末のパケット送信の優先順位が比較的低い場合、端末は部分センシングを選択することができ、端末は部分センシングに基づいてSL送信のためのリソースを選択することができる。例えば、端末のパケット送信に関連する優先順位値が閾値より大きい場合、及び/または端末のパケット送信に関連する優先順位値が別の端末のパケット送信に関連する優先順位値より大きい場合、端末は部分センシングを選択することができ、端末は部分センシングに基づいてSL送信のためのリソースを選択することができる。
【0191】
例えば、端末のパケット送信の優先順位が比較的高い場合、端末は部分センシングを選択することができ、端末は部分センシングに基づいてSL送信のためのリソースを選択することができる。例えば、端末のパケット送信に関連する優先順位値が閾値より小さい場合、及び/または端末のパケット送信に関連する優先順位値が別の端末のパケット送信に関連する優先順位値より小さい場合、端末は部分センシングを選択することができ、端末は部分センシングに基づいてSL送信のためのリソースを選択することができる。
【0192】
例えば、端末のバッテリ残量が十分な場合、端末は部分センシングを選択することができ、端末は部分センシングに基づいてSL送信のためのリソースを選択することができる。例えば、端末のバッテリ残量が閾値以上である場合、端末は部分センシングを選択することができ、端末は部分センシングに基づいてSL送信のためのリソースを選択することができる。例えば、前記端末はRX能力(capability)がある端末である。
【0193】
例えば、上述した条件が満たされない場合、端末はランダム選択でフォールバック(fallback)することができる。例えば、上述した条件が満たされない場合、端末はランダム選択を選択することができ、端末はランダム選択に基づいてSL送信のためのリソースを選択することができる。
【0194】
例えば、上述した開示は端末がサービス優先順位によって異なるリソース選択方法を選択することと解釈することができる。
【0195】
例えば、再評価は高い優先順位のパケット送信に対してのみ適用され、プリエンプションは低い優先順位のパケット送信に対してのみ適用される。
【0196】
本開示の一実施形態によれば、P-UEがPSCCH/PSSCHを受信できない場合、V-UEに対して定義された手順は(事前)設定されたCBR値に基づいて再利用することができる。
【0197】
例えば、P-UEのCBR測定ウィンドウ/CR評価ウィンドウ(evaluation window)は、V-UEと異なるように設定される。例えば、P-UEはYセットによって決定されたセンシングウィンドウ内のセンシングサブフレーム/スロット上において測定されたRSSI値のみに基づいて、CBR値を計算/獲得することができる。例えば、センシングが実行されないセンシングウィンドウ内のサブフレーム/スロットはビジー(busy)とカウントされる。例えば、Yセットは最小Y個の候補サブフレーム/スロットを含むサブフレーム/スロットのセットである。例えば、Yセットは最小Y個の候補サブフレーム/スロットを含む選択ウィンドウ内のサブフレーム/スロットのセットである。
【0198】
例えば、ビジー(busy)を判断するためのRSSI閾値または輻輳レベルベースの物理層パラメータ値がP-UEに対して別途設定される。
【0199】
例えば、端末のタイプ別にCBR測定ウィンドウ及び/またはCR評価ウィンドウが異なるように(事前に)設定される。
【0200】
本開示の一実施形態によれば、端末が複数のリソースプールの間でスイッチする場合、獲得された/計算されたCBR値及び/または獲得された/計算されたCR値を処理する方法が提案される。例えば、獲得された/計算されたCBR値及び/または獲得された/計算されたCR値はリセットすることができる。例えば、端末が第1リソースプールに対してCBR値及び/またはCR値を獲得した後、端末が前記第1リソースプールにおいて第2リソースプールにスイッチした場合、端末は前記第1リソースプールに対して獲得されたCBR値及び/またはCR値をリセットすることができる。
【0201】
本開示の一実施形態によれば、優先順位別X値(例えば、表7のステップ7のX値)がP-UEに対して別途設定される。例えば、V-UEのための優先順位別X値と別途、P-UEのための優先順位別X値が設定される。
【0202】
例えば、優先順位別T2 min値(例えば、表7のステップ1のT2 min値)がP-UEに対して別途設定される。例えば、V-UEのための優先順位別T2 min値と別途、P-UEのための優先順位別T2 min値が設定される。
【0203】
例えば、例外的に、X%を満足させるためのRSRP閾値ブースト(例えば、表7のステップ7)に対する制限がP-UEに対して設定される。
【0204】
例えば、センシングウィンドウ値はV-UEと異なるようにP-UEに対して設定される。例えば、センシングウィンドウ値がP-UEに対して別途設定される。
【0205】
その一方で、複雑(complexity)、消費電力(power consumption)などを考慮して、P-UEに対する送信方法(scheme)(例えば、ランク-2、MCSテーブル)を制限するか決定する必要がある。また、LTE V2Xによれば、ランダム選択/部分センシングを実行する端末はSLSS/PSBCH送信を実行しなかった。一方、NR V2Xにおいて、ランダム選択/部分センシングを実行する端末がSLSS/PSBCH送信を実行することを許可するか否かを決定する必要がある。また、LTE V2Xと同様に、選択可能なリソース予約周期に下限値(例えば、100ms)を設定するか決定する必要がある。
【0206】
例えば、端末は実際のパケット送信を実行する場合にのみSLSS/PSBCH送信を実行することができる。例えば、D2Dディスカバリーのように、端末は実際のパケット送信を実行する場合にのみSLSS/PSBCH送信を実行することができる。
【0207】
例えば、端末は160msより長い周期に基づいてSLSS/PSBCH送信を実行することができる。例えば、SLSS/PSBCH送信のためのリソースが既存のと同じでも、端末は160msより長い周期に基づいてSLSS/PSBCH送信を実行することができる。
【0208】
例えば、P-UEがSLSS/PSBCHを送信する場合、前記SLSS/PSBCHは比較的高い優先順位と見なされる。例えば、P-UEによって送信されるSLSS/PSBCHの優先順位はV-UEによって送信されるSLSS/PSBCHの優先順位より高い場合がある。例えば、P-UEによって送信されるSLSS/PSBCHの優先順位が比較的高いため、前記SLSS/PSBCHを受信した周辺の端末は前記SLSS/PSBCHに基づいて同期クラスタ(sync cluster)を生成することができる。
【0209】
本開示の一実施形態によれば、P-UEのための第2SCIに関連するベータ候補値及び/またはアルファ値はV-UEと異なるように設定される。例えば、V-UEのための第2SCIに関連するベータ候補値及び/またはアルファ値と別途、P-UEのための第2SCIに関連するベータ候補値及び/またはアルファ値がP-UEに対して設定される。例えば、さらに、部分センシングまたはランダム選択有無によって、当該パラメータ候補値は異なるように設定される。
【0210】
例えば、P-UEのためのDMRSパターン候補またはMCSテーブル候補はV-UEと異なるように設定される。例えば、V-UEのためのDMRSパターン候補またはMCSテーブル候補と別途、P-UEのためのDMRSパターン候補またはMCSテーブル候補がP-UEに対して設定される。例えば、さらに、部分センシングまたはランダム選択有無によって、当該パラメータ候補は異なるように設定される。
【0211】
本開示の一実施形態によれば、ランダム選択または部分センシングベースのパケット送信に対するHARQフィードバックイネーブル(feedback enabled)を許可するか否かを決定する必要がある。
【0212】
例えば、ランダム選択または部分センシングベースのパケット送信は同じリソースプール上の全体センシングベースの送信を実行する端末にたくさんの干渉を与える。このため、再送が増加することができる。したがって、例えば、PSFCHリソースRBセットは別途設定される。
【0213】
例えば、ランダム選択または部分センシングに基づいて送信を実行する端末がHARQ feedback enabled MAC PDUを送信する場合、前記端末は事前に設定された別途のリソースを使用することができる。
【0214】
例えば、部分センシングがリソースプールに対して許可され、及びランダム選択されたリソースが予約される場合にのみ、端末はランダム選択されたリソースに基づいてHARQ feedback enabled MAC PDUを送信するように許可される。あるいは、例えば、部分センシングがリソースプールに対して許可され、及びランダム選択されたリソースが予約される場合、端末はランダム選択されたリソースに基づいてHARQ feedback enabled MAC PDUを送信するように許可されない場合がある。
【0215】
例えば、ACK/NACKがサポートされる場合、K値(例えば、PSSCH-to-PSFCH値)が設定される。例えば、クロック速度(clock speed)を下げる場合、消費電力(power consumption)を減らすことができる。この場合、代わりに、さらに大きいK値(例えば、PSSCH-to-PSFCH値)が必要になる。
【0216】
例えば、通信範囲(communication range)別ゾーンの長さ/幅(zone length/width)値がP-UEに対して別途設定される。例えば、V-UEのための通信範囲(communication range)別ゾーンの長さ/幅(zone length/width)値と別途、P-UEのための通信範囲(communication range)別ゾーンの長さ/幅(zone length/width)値がP-UEに対して設定される。
【0217】
本開示の一実施形態によれば、SL経路ロスベースの電力制御をP-UEに対して許可するか否かを決定する必要がある。例えば、P-UEがRX能力がなければ、P-UEはSL経路ロスベースの電力制御を実行できない場合がある。例えば、P-UEが部分的な(partial)RX能力があれば、P-UEがSL経路ロスベースの電力制御を実行することはRSRP精度問題で非効率になる可能性がある。例えば、P-UEが部分的な(partial)RX能力があれば、P-UEはSL経路ロスベースの電力制御を実行することができる。
【0218】
例えば、P-UEの公称電力(nominal power)はV-UEと異なるように設定される。例えば、P-UEの公称電力(nominal power)はV-UEと同じく設定される。
【0219】
例えば、P-UEの最大電力(maximum power)は制限される。例えば、DL経路ロスベースのチャネル電力制御パラメータが含まれる。例えば、P-UEのDL経路ロスベースのチャネル電力制御パラメータが制限される。
【0220】
本開示の一実施形態によれば、UL-SL優先化(prioritization)はUEタイプ別に異なる場合がある。例えば、UL-SL優先化はNR/LTEの装置内の共存(in-devicecoexistence)においてSL優先化状況も含むことができる。例えば、UEタイプ別に閾値のセットが異なる場合がある。例えば、装置内の共存において、P-UEのSL送信は重要であるため、P-UEのSL送信は優先される。例えば、装置内共存において、P-UEのSL送信は重要であるため、P-UEのSL送信は別のSL受信より優先される。
【0221】
例えば、P-UEはSL送信を実行する機会が少なかったが、UL送信によるSL送信を放棄するかどうか問題になる可能性がある。したがって、P-UEのSL送信はUL送信より優先される。
【0222】
例えば、リソースプール別に前記センシング動作実行有無及び/またはセンシング動作簡略化有無などが(事前に)設定される。例えば、センシング動作を実行しないことがサポートされ、及び簡略化されたセンシング動作を実行することがサポートされれば、端末は実装的にセンシング動作有無及び方法を決定することができる。例えば、端末は輻輳レベル別に及び/またはサービスタイプ別に及び/または残りの電力別に及び/または省電力モード別にセンシング動作有無及び方法を決定することができる。例えば、干渉レベルが高いか、または自身のパケット送信が比較的低い優先順位であるか、またはバッテリ残量が(閾値より)十分であれば、端末は部分センシングを選択することができる。例えば、端末は受信能力(capability)がある端末である。例えば、上述した条件が満足されなければ、端末はランダム選択でフォールバック(fallback)することができる。例えば、上述した開示は端末がサービス優先順位によって異なるリソース選択方法を選択することと解釈することができる。
【0223】
その一方で、従来の端末はセンシング動作を実行した後、SL送信のための予約リソースまたは候補リソースを決定することができる。以降、端末は継続的にSCI検出を試みることができ、端末は検出されたSCIによって指示された予約リソース及びこれに対応するRSRP測定値によって前記予約リソースまたは前記候補リソースに対する再評価または再選択またはプリエンプションを実行することができる。例えば、新しく検出されたSCIによって指示された予約リソースに対するRSRP測定値が特定の閾値を超える場合、及び前記予約リソースが端末の送信のための候補リソースと重なる場合、端末は前記候補リソースを再選択するプロセスを実行することができる。例えば、前記新しく検出されたリソースはプリエンプション条件(例えば、受信優先順位値が特定の閾値未満であり、受信優先順位値が送信優先順位値より小さい場合)を満足するリソースである。
【0224】
前記再評価プロセス及び/またはプリエンプションプロセスによれば、端末はリソースを再選択した以降、継続的にSCI検出を試みる必要があり、これは端末の消費電力を高めることができる。したがって、例えば、継続的なセンシング動作及び/または再評価プロセス実行有無及び/またはプリエンプション動作実行有無は端末のタイプ別に異なるように設定されるか実行される。例えば、P-UEまたは省電力端末は(当該リソースプールに当該動作が設定された場合であっても)継続的なセンシング動作及び/または再評価プロセス実行及び/またはプリエンプション動作実行を省略することができる。例えば、継続的なセンシング動作及び/または再評価プロセス実行及び/またはプリエンプション動作を実行する場合、反映するSCI検出時点に対する時間制約が端末タイプ別に異なるように決定または設定される。例えば、従来の端末がm-T3(ここで、mはSL送信に対する(時間上、早い)候補リソース)時点まで検出されたSCIに基づいて再評価プロセス実行有無及び/またはプリエンプション動作実行有無を決定したとすれば、P-UEはm-T`3(例えば、T`3はT3以上の値)時点まで検出されたSCIに基づいて再評価プロセス実行有無及び/またはプリエンプション動作実行有無を決定することができる。
【0225】
例えば、センシングウィンドウ内に検出されたSCIによって指示された予約リソースを決定する場合、周期適用有無及び周期の個数に対する情報(例えば、counter scaling)が端末のタイプによって異なる場合がある。例えば、従来の端末が指示された予約リソースに対して1つの周期のみで拡張したことに基づいて利用可能リソースを決定した場合、P-UEは指示された予約リソースを複数の周期で拡張して利用可能リソースを決定することができる。例えば、従来の端末が指示された予約リソースを複数の周期のみで拡張したことに基づいて利用可能リソースを決定した場合、P-UEは指示された予約リソースを単一周期または少ない数の周期で拡張して利用可能リソースを決定することができる。
【0226】
例えば、指示された予約リソースに対するRSRP測定値に基づいて前記予約リソースを利用可能リソースにおいて除外するか否かを決定するのに使用される閾値は、端末のタイプによって異なるように(事前に)設定される。例えば、リソース再選択ウィンドウのサイズは端末のタイプによって異なるように決定することができる。例えば、リソース再選択ウィンドウの開始位置、開始位置の下限値または開始位置の上限値のうち、少なくともいずれか1つは端末のタイプによって異なるように(事前に)設定される。例えば、リソース再選択ウィンドウの終了位置、終了位置の下限値または終了位置の上限値のうち、少なくともいずれか1つは端末のタイプによって異なるように(事前に)設定される。例えば、リソース再選択ウィンドウ内全体リソース対比利用可能リソースに対して許可される比率下限値(例えば、X値)は端末のタイプによって異なるように(事前に)設定される。
【0227】
例えば、リソースセンシングウィンドウのサイズは端末のタイプによって異なるように決定することができる。例えば、リソースセンシングウィンドウの開始位置、開始位置の下限値または開始位置の上限値のうち、少なくともいずれか1つは端末のタイプによって異なるように(事前に)設定される。例えば、リソースセンシングウィンドウの終了位置、終了位置の下限値または終了位置の上限値のうち、少なくともいずれか1つは端末のタイプによって異なるように(事前に)設定される。
【0228】
例えば、CBR測定ウィンドウ及び/またはCR評価ウィンドウ(evaluation window)は端末のタイプ別に異なるように(事前に)設定される。
【0229】
例えば、端末は第1SCI及び/または第2SCI及び/またはPSSCHに基づいて端末のタイプ(例えば、V-UE、P-UE)を分けることができる。例えば、前記第1SCIは予約された(reserved)フィールドを用いて端末のタイプを指示することができる。例えば、端末のタイプは第2SCIのフォーマットに基づいて分けられる。例えば、端末のタイプはPSCCHスクランブルシーケンス及び/またはDMRSシーケンス及び/またはPSCCH CRCマスキングシーケンスに基づいて分けられる。例えば、端末のタイプはL1ソースID及び/またはL1デスティネーションIDに基づいて分けられる。例えば、端末がSCIによって指示された予約リソースに対するRSRP測定値に基づいて前記予約リソースを利用可能リソースにおいて除外するか否かを決定する場合、前記決定に使用されるRSRP閾値は端末のタイプによって異なるように(事前に)設定される。
【0230】
その一方で、端末のタイプに応じて、SL受信動作が制限される。前記の状況において、特定の端末はPSCCH/PSSCH送信以降、これに対応するPSFCH受信を実行することができないか限られた位置においてPSFCHを受信することができる。例えば、端末のタイプによって及び/または端末が実行するセンシング動作方法またはセンシング動作実行有無によって、SL HARQフィードバック活性化可否が異なるように設定/指示される。例えば、センシング動作を実行しない端末及び/または簡略化されたセンシング動作を実行する端末はSL HARQフィードバックをサポートしないか非活性化することができる。例えば、端末のタイプによって及び/または端末が実行するセンシング動作方法またはセンシング動作実行有無によって、PSFCH関連設定(例えば、PSFCHリソースの周期及び/またはRBの位置及び/またはCSの個数及び/またはPSSCH及びPSFCHの間のタイミングまたはスロットオフセット)が異なるように(事前に)設定される。
【0231】
例えば、端末のタイプによって及び/または端末が実行するセンシング動作方法またはセンシング動作実行有無によって、CSI報告トリガー活性化可否が異なるように設定/指示される。例えば、センシング動作を実行しない端末及び/または簡略化されたセンシング動作を実行する端末はCSI報告トリガーを実行しない可能性がある。または、例えば、センシング動作を実行しない端末及び/または簡略化されたセンシング動作を実行する端末に対して、CSI報告ウィンドウのサイズが異なるように(事前に)設定されるか(PC5-RRCシグナリングを介して)設定される。
【0232】
例えば、端末のタイプによって及び/または端末が実行するセンシング動作方法またはセンシング動作実行有無によって、サポート可能な電力制御方法を決定することができる。例えば、センシング動作を実行しない端末及び/または簡略化されたセンシング動作を実行する端末はSL経路ロスベースの電力制御方法をサポートしないか非活性化することができる。例えば、センシング動作を実行しない端末及び/または簡略化されたセンシング動作を実行する端末に対して、Poまたは公称電力(nominal power)値が異なるように(事前に)設定される。例えば、センシング動作を実行しない端末及び/または簡略化されたセンシング動作を実行する端末に対して、最大送信電力値が(事前に)設定される。
【0233】
例えば、端末のタイプによって及び/または端末が実行するセンシング動作方法またはセンシング動作実行有無によって、UL及びSLの間の優先順位を決定するために使用される閾値グループが異なるように(事前に)設定されるか(RRCシグナリングを介して)設定される。
【0234】
例えば、端末のタイプによって及び/または端末が実行するセンシング動作方法またはセンシング動作実行有無によって、第2SCIマッピング関連パラメータ(例えば、ベータ値候補、アルファ値など)が異なるように(事前に)設定される。
【0235】
例えば、端末のタイプによって及び/または端末が実行するセンシング動作方法またはセンシング動作実行有無によって、PSSCH DMRSパターン候補が異なるように(事前に)設定される。例えば、端末のタイプによって及び/または端末が実行するセンシング動作方法またはセンシング動作実行有無によって、指示可能なPSSCH DMRSパターンが制限される。
【0236】
例えば、端末のタイプによって及び/または端末が実行するセンシング動作方法またはセンシング動作実行有無によって、PSSCHの送信の形が制限される。例えば、前記PSSCHの送信の形は送信アンテナポートの個数またはランク(rank)を含むことができる。例えば、前記PSSCHの送信の形は使用可能なMCSテーブルに関連する情報を含むことができる。
【0237】
以下、ランダムリソース選択及び部分センシング動作について具体的に説明する。
【0238】
このセクションでは、LTE SLの原理をNRモード2動作に適用するとき、消費電力を減らすためにリソース割り当てに対してある追加改善事項を考慮することができるかに対する高いレベルのビュー(high-level views)を提供する。
【0239】
LTE SLの部分センシング動作によれば、省電力端末(P-UE)がTTI mにおいてリソース(再)選択を決定するとき、可能な候補リソース(すなわち、Y個のスロット)が選択ウィンドウ(すなわち、[m+T1、m+T2])において選択され、Yの最小許可値が(事前)設定される。どのY値を(事前)設定するかによって、消費電力レベルと再送可能回数が変更できる。(予め)設定されたY値が必要な再送回数より少ないといった問題を避けるために、優先順位値(またはサービスタイプ/要件)別に異なるY値が(予め)設定されていると考慮することができる。このようにすることで、部分センシング動作の場合でも、互い別のサービスタイプに必要な互い他の再送回数を効率的にサポートすることができる。また、リソースプールの干渉レベル(例えば、CBR)が低い場合、平均的な観点から互い別の端末間のリソース衝突確率が下げることができる。この場合、比較的小さいY値を適用しても性能低下が大きくない。同じリソースプールにおいてセンシング動作を実行する端末がある場合、当該端末が選択したリソースに対する干渉をできるだけ減らすことが望ましい。このような側面を考慮するとき、互い別の(予め)設定されたY値はリソースプールの互い別の干渉レベルに適用されるかセンシング動作を実行する端末が検出されるか否か(例えば、特にUEタイプ情報がSCIを介してシグナリングされる場合)によって適用されるように定義することができる。またY個のスロットのセット内のスロットnに対してモニタリングされるスロットの最小個数または位置を決定するLTE SL原則を単に再利用するか否かを議論する必要がある。具体的には、LTE SLにおいてP-UEはY個のスロットのセット内のスロットnにおいて任意の候補リソースに対して少なくともスロットn-100*kをセンシングすることができ、kのセットは[1,10]範囲の各要素で(事前)設定される。NRモード2では、センシングウィンドウ内においてRSSI測定を実行する必要がないため、k値の上限はリソースプールにおいて許可される最大予約周期で設定されると判断される。もしモニタリングされる最初のスロットが常にスロットnより100スロット前に位置する場合、短い周期(例えば、<100スロット)でリソースをした端末との衝突を避けることが難しい。リソースプールに比較的短い予約期間を持った候補のみ許可されれば、この問題はさらに悪化する。したがって、「slotn-100*k」′方程式の定数値(すなわち、100)は(事前)設定可能な値に変更できる。
【0240】
例えば、端末の((LTE/NR)SL及び/またはUL)送信動作のため、前記端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)のうち、一部のスロットに対するモニタリングが実行できなかった場合、端末は前記スロットNを選択ウィンドウ内において選択する必要があるY個のスロットにおいて排除するように設定される。例えば、端末の((LTE/NR)SL及び/またはUL)送信動作のため、前記端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)のうち、一部のスロットに対するモニタリングが実行できなかった場合、端末は前記スロットNを選択ウィンドウ内において低い優先度で選択するように設定される。
【0241】
例えば、端末の((LTE/NR)SL及び/またはUL)送信動作のため、前記端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)のうち、事前に設定された閾値個数/比率(TH_NMN)以上のスロットに対するモニタリングが実行できなかった場合、端末は前記スロットNを選択ウィンドウ内において選択する必要があるY個のスロットにおいて排除するように設定される。例えば、端末の((LTE/NR)SL及び/またはUL)送信動作のため、前記端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)のうち、事前に設定された閾値個数/比率(TH_NMN)以上のスロットに対するモニタリングが実行できなかった場合、端末は前記スロットNを選択ウィンドウ内において低い優先度で選択するように設定される。
【0242】
例えば、端末の((LTE/NR)SL及び/またはUL)送信動作のため、前記端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)のうち、全てのスロットに対するモニタリングが実行できなかった場合、端末は前記スロットNを選択ウィンドウ内において選択する必要があるY個のスロットにおいて排除するように設定される。例えば、端末の((LTE/NR)SL及び/またはUL)送信動作のため、前記端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)のうち、全てのスロットに対するモニタリングが実行できなかった場合、端末は前記スロットNを選択ウィンドウ内において低い優先度で選択するように設定される。
【0243】
前記ルールが適用される場合、例えば、端末は事前に設定されたK値に基づいて(連動された)全てのスロットに対してセンシングできるように、Y個のスロットを選択ウィンドウ内において(限定してまたは優先的に)選択することができる。例えば、端末は事前に設定されたK値に基づいて(連動された)スロットのうち、事前に設定された閾値個数/比率以上の個数(TH_YMN)のスロットに対してセンシングできるように、Y個のスロットを選択ウィンドウ内において(限定してまたは優先的に)選択することができる。
【0244】
例えば、端末が部分センシングに基づいて複数のSLグラント(及び/またはBOOKING PROCESS)(BK_PR)関連(周期的)リソース選択/予約を実行する場合、端末が特定のBK_PR#A関連選択ウィンドウ内においてY個のスロットを選択するとき、端末は(K値に基づいてセンシングが実行される必要があるスロットが)別のBK_PR#B関連リソース選択/予約においてセンシングが実行されたスロットとできるだけ多く重なるようにY個のスロットを優先的に選択することができる。例えば、端末が部分センシングに基づいて複数のSLグラント(及び/またはBOOKING PROCESS)(BK_PR)関連(周期的)リソース選択/予約を実行する場合、端末が特定のBK_PR#A関連選択ウィンドウ内においてY個のスロットを選択するとき、端末は(K値に基づいてセンシングが実行される必要があるスロットが)別のBK_PR#B関連リソース選択/予約においてセンシングが実行されたスロットと事前に設定された閾値個数(TH_OMN)以上に重なるようにY個のスロットを優先的に選択することができる。例えば、端末がBK_PR#A関連リソース選択/予約のためのセンシングスロットを選択/決定する場合、端末はBK_PR#B関連リソース選択/予約に使用されたセンシングスロットを優先的に選定/活用することができる。
【0245】
例えば、V-UEと異なるように、P-UEのセンシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数(SEN_WIN)はリソースプールに設定/許可された最大リソース予約周期値と見なす/決定することができる。例えば、V-UEと異なるように、P-UEのセンシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数(SEN_WIN)はリソースプールに設定/許可された最小リソース予約周期値と見なす/決定することができる。例えば、V-UEと異なるように、P-UEのセンシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数(SEN_WIN)はリソースプールに設定/許可されたリソース予約周期値の平均値と見なす/決定することができる。例えば、V-UEと異なるように、P-UEのセンシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数(SEN_WIN)はリソースプールに設定/許可された事前に設定されたリソース予約周期値と見なす/決定することができる。例えば、端末のタイプによって、センシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数が異なるように設定される。
【0246】
例えば、端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)の(最大または最小)個数、パターン/組み合わせ、センシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数のうち、少なくともいずれか1つはサービス/パケットの優先順位別に(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)の(最大または最小)個数、パターン/組み合わせ、センシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数のうち、少なくともいずれか1つはサービス/パケットの要件別に(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)の(最大または最小)個数、パターン/組み合わせ、センシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数のうち、少なくともいずれか1つは送信パケット関連残りのPDB値別に(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)の(最大または最小)個数、パターン/組み合わせ、センシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数のうち、少なくともいずれか1つはリソースプール内輻輳レベル(例えば、CBR)別に(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)の(最大または最小)個数、パターン/組み合わせ、センシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数のうち、少なくともいずれか1つはHARQフィードバックベースのパケット(例えば、MAC PDU)送信有無に基づいて(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)の(最大または最小)個数、パターン/組み合わせ、センシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数のうち、少なくともいずれか1つは再評価実行に対して(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)の(最大または最小)個数、パターン/組み合わせ、センシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数のうち、少なくともいずれか1つはプリエンプション実行に対して(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)の(最大または最小)個数、パターン/組み合わせ、センシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数のうち、少なくともいずれか1つは再評価ベースのリソース再選択に対して(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)の(最大または最小)個数、パターン/組み合わせ、センシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数のうち、少なくともいずれか1つはプリエンプションベースのリソース再選択に対して(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、端末が選択ウィンドウ内において(前記説明した)Y値に基づいて選択したスロットNに関連する(センシングウィンドウ内)センシングを実行する必要があるスロットM(例えば、M=N-100*K)の(最大または最小)個数、パターン/組み合わせ、センシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数のうち、少なくともいずれか1つは初期センシングベースのリソース選択に対して(独立的にまたは異なるように)設定される。
【0247】
例えば、端末が初期センシングに基づいてリソース選択/予約を実行する場合、前記初期センシングに関連するセンシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数(INI_SENS)は比較的大きく及び/または多く(例えば、1秒または1秒内に属するスロットの個数)設定される。その一方で、例えば、端末が以降、(SCIによってシグナリングされた)選択/予約リソースに対するプリエンプションチェック/動作及び/または再選択されたリソースに対する再評価動作及び/または初期センシングに基づいて選択されたリソースに対する再評価動作を実行する場合、前記動作に関連するセンシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数(AF_SENS)は比較的小さく及び/または少なく(例えば、32スロット)設定される。
【0248】
例えば、端末が初期センシングに基づいてリソース選択/予約を実行する場合、前記初期センシングに関連するセンシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数(INI_SENS)は比較的小さく及び/または少なく設定される。その一方で、例えば、端末が以降、(SCIによってシグナリングされた)選択/予約リソースに対するプリエンプションチェック/動作及び/または再選択されたリソースに対する再評価動作及び/または初期センシングに基づいて選択されたリソースに対する再評価動作を実行する場合、前記動作に関連するセンシングウィンドウの(最大または最小)サイズ及び/またはセンシングスロットの(最大または最小)個数(AF_SENS)は比較的大きく及び/または多く設定される。
【0249】
例えば、端末が(センシングなしに)ランダムリソース選択及び/または部分センシングベースのリソース選択を実行する場合、別の端末は(再評価/プリエンプションに基づいて)効果的に前記リソースに対するセンシング/衝突回避を実行する必要がある。このために、選択ウィンドウ内において、前記端末は前記選択ウィンドウの開始時点から事前に設定されたオフセット値(OFF_VAL)以降に位置したリソースを(優先的にまたは限定して)選択することができる。
【0250】
例えば、端末は実行したセンシングタイプに関連する情報(例えば、NOセンシング、部分センシング、全体センシング)及び/またはリソース選択/予約タイプに関連する情報(例えば、ランダム選択)をSCI上の事前に設定されたビット(例えば、予約されたビット)及び/またはフィールドを介してシグナリング/送信するように設定される。ここで、例えば、端末が事前に設定されたセンシングタイプ及び/またはリソース選択/予約タイプ(例えば、NOセンシング(または部分センシングまたは全体センシング)、ランダム選択のうち、最小1つで設定される)に基づいて選択/予約された(別の端末(例えば、P-UEに限られる)の)送信リソース(SEN_RSC)を検出/把握して、及びSEN_RSCと重なる前記端末の選択/予約リソースがプリエンプション及び/または再評価手順において存在する場合、(A)端末は(常に)リソース再選択を実行するようにするか、及び/または(B)端末はSEN_RSC関連(パケット)優先順位を事前に設定された値と仮定して(またはSEN_RSC関連(パケット)優先順位に事前に設定されたオフセット値(PRI_OFF)を足してまたはSEN_RSC関連(パケット)優先順位は(常に)自身の(パケット)優先順位より高いと仮定して)プリエンプション動作及び/または再評価動作を実行することができる。
【0251】
例えば、事前に設定されたタイプの端末が(例外的に)デコードに成功したMAC PDUを再び受信すれば、前記端末はPSFCH送信(例えば、ACK)を省略するように設定される。例えば、事前に設定されたタイプの端末が(例外的に)デコードに成功したMAC PDUを再び受信すれば、前記端末は事前に設定された閾値回数(RE_THNUM)までのみPSFCH送信を実行することができる。
【0252】
例えば、前記パラメータ(例えば、TH_NMN、TH_YMN、TH_OMN、SEN_WIN、INI_SENS、AF_SENS、OFF_VAL、PRI_OFF及び/またはRE_THNUM)及び/または本開示のルールの適用有無はサービス/パケットの優先順位別に(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、前記パラメータ(例えば、TH_NMN、TH_YMN、TH_OMN、SEN_WIN、INI_SENS、AF_SENS、OFF_VAL、PRI_OFF及び/またはRE_THNUM)及び/または本開示のルールの適用有無はサービス/パケットの要件別に(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、前記パラメータ(例えば、TH_NMN、TH_YMN、TH_OMN、SEN_WIN、INI_SENS、AF_SENS、OFF_VAL、PRI_OFF及び/またはRE_THNUM)及び/または本開示のルールの適用有無は送信パケット関連残りのPDB値別に(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、前記パラメータ(例えば、TH_NMN、TH_YMN、TH_OMN、SEN_WIN、INI_SENS、AF_SENS、OFF_VAL、PRI_OFF及び/またはRE_THNUM)及び/または本開示のルールの適用有無はリソースプール内輻輳レベル(例えば、CBR)別に(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、前記パラメータ(例えば、TH_NMN、TH_YMN、TH_OMN、SEN_WIN、INI_SENS、AF_SENS、OFF_VAL、PRI_OFF及び/またはRE_THNUM)及び/または本開示のルールの適用有無はHARQフィードバックベースのパケット(例えば、MAC PDU)送信有無に基づいて(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、前記パラメータ(例えば、TH_NMN、TH_YMN、TH_OMN、SEN_WIN、INI_SENS、AF_SENS、OFF_VAL、PRI_OFF及び/またはRE_THNUM)及び/または本開示のルールの適用有無は再評価実行に対して(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、前記パラメータ(例えば、TH_NMN、TH_YMN、TH_OMN、SEN_WIN、INI_SENS、AF_SENS、OFF_VAL、PRI_OFF及び/またはRE_THNUM)及び/または本開示のルールの適用有無はプリエンプション実行に対して(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、前記パラメータ(例えば、TH_NMN、TH_YMN、TH_OMN、SEN_WIN、INI_SENS、AF_SENS、OFF_VAL、PRI_OFF及び/またはRE_THNUM)及び/または本開示のルールの適用有無は再評価ベースのリソース再選択に対して(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、前記パラメータ(例えば、TH_NMN、TH_YMN、TH_OMN、SEN_WIN、INI_SENS、AF_SENS、OFF_VAL、PRI_OFF及び/またはRE_THNUM)及び/または本開示のルールの適用有無はプリエンプションベースのリソース再選択に対して(独立的にまたは異なるように)設定される。例えば、前記パラメータ(例えば、TH_NMN、TH_YMN、TH_OMN、SEN_WIN、INI_SENS、AF_SENS、OFF_VAL、PRI_OFF及び/またはRE_THNUM)及び/または本開示のルールの適用有無は初期センシングベースのリソース選択に対して(独立的にまたは異なるように)設定される。
【0253】
提案1:部分センシング動作の場合、RAN1は選択ウィンドウ内において候補スロットの最小個数とセンシングウィンドウ内においてモニタリングするスロットの最小個数または位置を(事前)設定/決定する方法について議論する。
【0254】
TXプール設定が部分センシング動作とランダムリソース選択を全て許可して、及びP-UEがそのうち1つのみ使用するように指示されない場合、そのうち1つを選択する方法について議論する必要がある。例えば、リソースプールの干渉レベル/バッテリの残量が(事前に)設定された閾値より高いか(または送信するパケットの優先順位値が(事前に)設定された閾値より小さい場合)、P-UEは部分センシング動作を選択する。そうでなければ、ランダムリソース選択が選択される。
【0255】
提案2:TXプール(事前)設定が部分センシング動作とランダムリソース選択を全て許可する場合、RAN1は2つのうち、1つを選択するための基準を定義するか否かまたは定義する方法を議論する。
【0256】
P-UEの消費電力を減らす方法のうち、1つは再送確率を下げるかパケット転送成功率を高めることである。このような意味から、P-UEの送信を保護するための潜在的な改善事項に対して議論することができる。例えば、UEタイプ情報がSCIを介してシグナリングされると定義した後、センシング動作(または再評価/プリエンプション手順)のうち、P-UEが予約したリソースが感知されれば、(選択ウィンドウ内の候補リソースセットにおいて)がリソースを除外するか否かは別途(事前)設定されたRSRP閾値に基づいて決定される。P-UEによって予約されたリソースに適用されるRSRP閾値はV-UEによって予約されたリソースに適用されることより比較的低く設定される。または、P-UEによって予約されたリソースにおいて測定されたRSRP値に(事前)設定されたオフセット値を追加することを考慮することができる。プリエンプション動作において、異なるように(事前)設定された優先順位閾値は異なるUEタイプによって予約されたリソース間に適用できる(例えば、P-UEによって予約されたリソースに比較的高い優先順位閾値が適用)。またP-UEが比較的干渉レベルが低いリソースを選択するために、リソース排除手順後、残りの候補リソースの最小パーセント(X)(または選択ウィンドウに対するT2の最小値)はV-UEと異なるように(事前)設定される。選択ウィンドウにおいて識別された候補リソースの総リソース数に対する比率がX%未満である場合、RSRP閾値増分数の上限値(または増加されたRSRP閾値)はP-UEに対して(事前)設定される。
【0257】
提案3:RAN1はP-UEの予約されたリソースを保護してP-UEが干渉レベルが低いリソースを選択するようにするか否かまたは方法を議論する。
【0258】
ランダムリソース選択を使用する場合、センシング動作を実行した別の端末によって選択されたリソースに対する干渉をできるだけ減らすことが望ましい。このような意味から、NRモード2の場合、TXプールにおいて部分センシングが許可されれば、周期的リソース予約手順によってランダムに選択されたリソースを再選択するLTE SLのメカニズムを再利用することができる。
【0259】
提案4:RAN1は(センシング動作を実行する)別のUEがP-UEによってランダムに選択されたリソースを避けるようにする方法を議論する。
【0260】
再評価/プリエンプション手順は追加的な消費電力を必要とするため、P-UEがこのような動作をいつ実行するか/実行するか否かを議論する必要がある。例えば、P-UEがこのような動作をサポート/実行しないと単純に定義することができるが、P-UEの送信リソースが別のUEの送信リソースと衝突する確率が高くなる。またはP-UEが再評価/プリエンプション動作を実行するか否かは、例えば、リソースプールの干渉レベル、送信するパケットの優先順位、バッテリ残量などを考慮して決定することができる。具体的には、リソースプールの干渉レベル/バッテリの残量が(事前)設定された閾値より低い場合、P-UEはこのような動作を実行する必要がない。また、優先順位値が低いパケットに対してのみ再評価動作を実行して、優先順位値が高いパケットに対してのみプリエンプション動作を実行する。再評価/プリエンプション動作を実行する頻度/部分(portion)はP-UEに対して(事前)設定される。
【0261】
提案5:RAN1はP-UEに対する再評価/プリエンプション動作を許可するか否かまたは方法を議論する。
【0262】
P-UEがSL受信能力がない可能性を考慮して、混雑制御の側面からPHYパラメータ調整をサポートする方法を議論する必要がある。PHYパラメータの選択が(事前)設定されたCBR値に基づくというLTE SLの原理を再利用することが可能である。
【0263】
提案6:P-UEにSL受信能力がないとき、RAN1は混雑制御の側面からPHYパラメータ調整をサポートする方法を議論する。
【0264】
さらに議論すべきテーマのうち、1つはP-UEがランダムに選択されたリソースを使用してHARQフィードバックイネーブルされたMAC PDUを送信するかどうかである。許可された場合、ランダムに選択されたリソースを介した送信は別の端末のPSSCH/PSCCH受信及びPSFCH受信全てに対する干渉を生成することができる。このような問題を解決するために、例えば、HARQフィードバックイネーブルされたMAC PDUはセンシング動作によって選択されたリソースのみを使用して送信されるように定義することができる(すなわち、HARQフィードバックディセーブルされたMAC PDUのみがランダム選択されたリソースを使用して送信される)。または、PSFCHリソースセットはセンシング動作によって選択されたリソースのPSFCHリソースセットと直交(orthogonal)するランダムに選択されたリソースに対して追加的に(事前)設定される。HARQフィードバックイネーブルされたMAC PDU送信に使用されるリソースプールはランダムに選択されたリソースとセンシング動作を介して選択されたリソース間に別途(事前)設定される。PSSCHと関連PSFCHの間の最小時間間隔またV-UEより大きくなるように、P-UEに対して別途(事前)設定される(例えば、低い処理/クロック速度のための消費電力の減少利益達成)。
【0265】
提案7:RAN1はランダムに選択されたリソースを使用してHARQフィードバックイネーブルされたMAC PDU送信を許可するか否かまたは許可する方法を議論する。
【0266】
また、(SL/DL経路ロスベースの電力制御手順において)OLPCパラメータ/最大SL送信電力値がP-UEとV-UE間に同じか否かに対して議論する必要がある。例えば、消費電力を減らすために比較的小さいOLPCパラメータ/最大SL送信電力値をP-UEに対して別途(事前)設定することができる。
【0267】
提案8:RAN1はP-UEのTX電力制御サポート否かまたはサポート方法を議論する。
【0268】
SLパケット送信のドロップ(drop)は消費電力減少の側面から否定的な影響を及ぼすため、UL-SL優先化(prioritization)手順においてP-UEのSL送信をどのように処理するかに対する議論が必要である。例えば、P-UE観点からSL送信がUL送信と重複する場合、別途(事前)設定されたSL(またはUL)優先順位閾値を使用してどの送信をドロップするか決定するように定義することができる。このSL(またはUL)優先順位閾値はV-UEがUL-SL優先化手順を実行することに使用することより比較的大きい(または、小さい)場合がある。またはP-UEのSL送信の優先順位値に(事前)設定されたオフセット値を足すことができる。そうすることで、P-UEのSL送信の頻繁なドロップを避けることができる。
【0269】
提案9:RAN1はUL-SL優先化手順においてP-UEのSL送信処理するか否かまたは処理方法を議論する。
【0270】
パケット送信の信頼性が高くなれば、P-UEの消費電力を減らすのに役立つ。このような意味から、第2SCIがマッピングされるREの個数を決定/調整するベータ値(または、第2SCIがマッピングされるREの上限を決定するアルファ値)はP-UEに対して別途(事前)設定でき、これはV-UEのことより大きい(例えば、低い符号化レートのための第2SCIのデコード性能利益達成)。どのセンシング方法を使用するかによって、選択されたリソースに対する干渉レベルが異なる。このような側面を考慮して、ランダムリソース選択と部分センシング動作の間(または全体センシング動作と部分センシング動作の間)に互い別のベータ値セットが(事前)設定される。
【0271】
提案10:RAN1はP-UEのパケット送信の信頼性を高めるか否かまたは高める方法を議論する。
【0272】
P-UEの複雑度/消費電力を減らすためには、2つのレイヤーにおいてPSSCH送信(または高い変調次数)とSL-SSB送信をサポート/実行することであるかに対する議論が必要である。LTE SLにおいて部分センシング動作やランダムリソース選択を実行するP-UEはSL-SSBを送信しない。例えば、実際のパケットが送信される前に最も近いSLSSスロットにおいてのみ、P-UEがSL-SSB送信を実行すると定義することができる。このアクセス方法を使用すれば、SL-SSB送信において消費する電力を減らすことができる。
【0273】
提案11:RAN1は、例えば、2つのレイヤーにおいてPSSCH送信、高い変調次数及びSL-SSB送信に対するP-UEの能力を定義する方法を議論する。
【0274】
本開示の様々な実施形態によれば、端末のタイプによって及び/または端末が実行するセンシング動作方法またはセンシング動作実行有無によって、端末は異なる方法でリソース(再)選択を実行することができる。これを介して、リソース衝突を最小化すると同時に省電力利益を最大化することができる。
【0275】
図15は本開示の一実施形態によって、第1装置が無線通信を行う方法を示している。図15の実施形態は本開示の様々な実施形態と組み合わせることができる。
【0276】
図15を参照すれば、ステップS1510において、第1装置は選択ウィンドウを決定することができる。ステップS1520において、第1装置は前記選択ウィンドウ内においてY個の候補スロットを選択することができる。ステップS1530において、第1装置はリソースプールに対して設定されたリソース予約周期値に基づいて、前記Y個の候補スロットに関連する少なくとも1つのスロットを決定することができる。ステップS1540において、第1装置は前記少なくとも1つのスロットに対するセンシングに基づいて、前記Y個の候補スロットに含まれたSL(sidelink)リソースのうち、少なくとも1つのSLリソースを選択することができる。ステップS1550において、第1装置は前記少なくとも1つのSLリソースに基づいてSL通信を実行することができる。例えば、前記Yの値は正の整数である。
【0277】
さらに、例えば、第1装置は送信されるMAC PDU(medium access control protocol data unit)の優先順位に基づいて前記Y値を決定することができる。例えば、少なくとも1つの候補Y値は優先順位別に前記第1装置に対して設定される。
【0278】
さらに、例えば、第1装置は前記リソースプールに対する輻輳レベルに基づいて前記Y値を決定することができる。例えば、少なくとも1つの候補Y値は輻輳レベル別に前記第1装置に対して設定される。
【0279】
例えば、前記Y個の候補スロットは以前(prior)SCI(sidelink control information)によって指示できるように選択される。
【0280】
さらに、例えば、第1装置は第1優先順位に関連する情報及び第1リソースに関連する情報を含む第1SCI(sidelink control information)を第2装置から受信することができ、第1装置は第2優先順位に関連する情報及び前記第2リソースに関連する情報を含む第2SCIを第3装置から受信することができる。例えば、前記第2装置は省電力が要求される装置であり、前記第3装置は省電力が要求されない装置である。
【0281】
さらに、例えば、第1装置は前記第1リソースが前記少なくとも1つのSLリソースと重複することに基づいて、前記第1リソースを再選択するか否かを第1RSRP閾値に基づいて決定することができ、第1装置は前記第2リソースが前記少なくとも1つのSLリソースと重複することに基づいて、前記第2リソースを再選択するか否かを第2RSRP閾値に基づいて決定することができる。例えば、前記省電力が要求される装置に関連する前記第1RSRP閾値は前記省電力が要求されない装置に関連する前記第2RSRP閾値と異なる場合がある。
【0282】
さらに、例えば、第1装置は前記第1リソースが前記少なくとも1つのSLリソースと重複することに基づいて、前記第1リソースを再選択するか否かを前記第1優先順位に関連する情報及び第1優先順位閾値に基づいて決定することができ、第1装置は前記第2リソースが前記少なくとも1つのSLリソースと重複することに基づいて、前記第2リソースを再選択するか否かを前記第2優先順位に関連する情報及び第2優先順位閾値に基づいて決定することができる。例えば、前記省電力が要求される装置に関連する前記第1優先順位閾値は前記省電力が要求されない装置に関連する前記第2優先順位閾値と異なる場合がある。
【0283】
さらに、例えば、第1装置は前記第1リソースが前記少なくとも1つのSLリソースと重複することに基づいて、前記第1リソースを再選択するか否かを第3優先順位に関連する情報に基づいて決定することができる。例えば、前記第3優先順位に関連する情報は前記省電力が要求される装置に関連する前記第1優先順位閾値に優先順位オフセット値を適用した値である。さらに、例えば、第1装置は前記第2リソースが前記少なくとも1つのSLリソースと重複することに基づいて、前記第2リソースを再選択するか否かを前記第2優先順位に関連する情報に基づいて決定することができる。
【0284】
例えば、前記第1SCIは省電力装置を示す情報を含むことができる。
【0285】
例えば、前記リソースプールに対して全体センシングに基づいたリソース選択が許可されないことに基づいて、前記第1装置は前記リソースプール上において再評価(re-evaluation)動作またはプリエンプション(pre-emption)動作を実行するように許可されない。
【0286】
例えば、ランダムリソース選択または部分センシングに基づいたリソース選択は前記リソースプールに対して許可される。例えば、前記リソースプールに対する輻輳レベルが閾値レベルより高いことに基づいて、前記少なくとも1つのSLリソースは前記部分センシングに基づいて選択される。例えば、前記第1装置のバッテリ残量が閾値よりたくさんのことに基づいて、前記少なくとも1つのSLリソースは前記部分センシングに基づいて選択される。さらに、例えば、第1装置は送信されるMAC PDU(medium access control protocol data unit)の優先順位に基づいて、前記ランダムリソース選択または前記部分センシングに基づいたリソース選択のうちいずれか1つを選択することができる。
【0287】
例えば、前記リソース予約周期値は最大リソース予約周期値を含むことができる。例えば、前記少なくとも1つのスロットの間の間隔は前記最大リソース予約周期値を超過しない場合がある。
【0288】
例えば、前記少なくとも1つのスロットは以下の数式によって獲得することができる。
【0289】
少なくとも1つのスロット=n-a*k
【0290】
ここで、nはY個の候補スロットであり、kは前記少なくとも1つのスロットを示すためのビットマップであり、aは前記リソース予約周期値である。
【0291】
前記提案方法は本開示の様々な実施形態に係る装置に適用できる。先ず、第1装置100のプロセッサ102は選択ウィンドウを決定することができる。そして、第1装置100のプロセッサ102は前記選択ウィンドウ内においてY個の候補スロットを選択することができる。そして、第1装置100のプロセッサ102はリソースプールに対して設定されたリソース予約周期値に基づいて、前記Y個の候補スロットに関連する少なくとも1つのスロットを決定することができる。そして、第1装置100のプロセッサ102は前記少なくとも1つのスロットに対するセンシングに基づいて、前記Y個の候補スロットに含まれたSL(sidelink)リソースのうち、少なくとも1つのSLリソースを選択することができる。そして、第1装置100のプロセッサ102は前記少なくとも1つのSLリソースに基づいてSL通信を実行するように送受信機106を制御することができる。例えば、前記Yの値は正の整数である。
【0292】
本開示の一実施形態によれば、無線通信を行う第1装置が提供される。例えば、第1装置は命令を格納する1つ以上のメモリと、1つ以上の送受信機と、前記1つ以上のメモリと前記1つ以上の送受信機を接続する1つ以上のプロセッサを含むことができる。例えば、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、選択ウィンドウを決定して、前記選択ウィンドウ内においてY個の候補スロットを選択して、リソースプールに対して設定されたリソース予約周期値に基づいて、前記Y個の候補スロットに関連する少なくとも1つのスロットを決定して、前記少なくとも1つのスロットに対するセンシングに基づいて、前記Y個の候補スロットに含まれたSL(sidelink)リソースのうち、少なくとも1つのSLリソースを選択して、前記少なくとも1つのSLリソースに基づいてSL通信を実行することができる。例えば、前記Yの値は正の整数である。
【0293】
本開示の一実施形態によれば、第1端末を制御するように設定された装置(apparatus)が提供される。例えば、装置は1つ以上のプロセッサと、前記1つ以上のプロセッサによって実行できるように接続され、及び命令を格納する1つ以上のメモリを含むことができる。例えば、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、選択ウィンドウを決定して、前記選択ウィンドウ内においてY個の候補スロットを選択して、リソースプールに対して設定されたリソース予約周期値に基づいて、前記Y個の候補スロットに関連する少なくとも1つのスロットを決定して、前記少なくとも1つのスロットに対するセンシングに基づいて、前記Y個の候補スロットに含まれたSL(sidelink)リソースのうち、少なくとも1つのSLリソースを選択して、前記少なくとも1つのSLリソースに基づいてSL通信を実行することができる。例えば、前記Yの値は正の整数である。
【0294】
本開示の一実施形態によれば、命令を記録している非一時的コンピュータ可読記憶媒体が提供される。例えば、前記命令は、実行されるとき、第1装置に、選択ウィンドウを決定するようにして、前記選択ウィンドウ内においてY個の候補スロットを選択するようにして、リソースプールに対して設定されたリソース予約周期値に基づいて、前記Y個の候補スロットに関連する少なくとも1つのスロットを決定するようにして、前記少なくとも1つのスロットに対するセンシングに基づいて、前記Y個の候補スロットに含まれたSL(sidelink)リソースのうち、少なくとも1つのSLリソースを選択するようにして、前記少なくとも1つのSLリソースに基づいてSL通信を実行するようにすることができる。例えば、前記Yの値は正の整数である。
【0295】
図16は本開示の一実施形態によって、装置が無線通信を行う方法を示している。図16の実施形態は本開示の様々な実施形態と組み合わせることができる。
【0296】
図16を参照すれば、ステップS1610において、第1装置はSL(sidelink)送信のために選択可能な候補スロットを決定することができる。ステップS1620において、第1装置は前記選択可能な候補スロットのうち、最初のスロットから、センシングのためのN個のスロットを決定することができる。例えば、前記N個のスロットは前記選択可能な候補スロットに含まれたSLリソースのうち、少なくとも1つのSLリソースを選択するための少なくとも1つのスロットである。ステップS1630において、第1装置は前記N個のスロットに対するセンシングに基づいて、前記少なくとも1つのSLリソースを選択することができる。ステップS1640において、第1装置は前記少なくとも1つのSLリソースに基づいて、PSSCH(physical sidelink shared channel)を介してMAC PDU(medium access control protocol data unit)を第2装置に送信することができる。例えば、前記Nの値は正の整数である。
【0297】
例えば、前記最初のスロットの位置の変更に基づいて、前記センシングのためのN個のスロットの位置は変更できる。
【0298】
例えば、リソース選択がトリガーされる時点と関係なしに、前記センシングのためのN個のスロットは前記選択可能な候補スロットのうち、前記最初のスロットの位置に基づいて決定することができる。
【0299】
例えば、前記少なくとも1つのSLリソースは候補SLリソースのうち、選択される。例えば、前記候補SLリソースの個数は総候補リソースの個数のXパーセント以上であり、前記第1装置が省電力が要求される装置であるか否かに基づいて、前記Xの値は異なるように設定することができ、前記Xの値は正の整数である。例えば、前記候補SLリソースの個数が総候補リソースの個数のXパーセント未満であり、及び前記第1装置が省電力が要求される装置であることに基づいて、総候補リソースの個数のXパーセント以上の候補SLリソースの個数を確保するためのRSRP(reference signal received power)閾値ブーストは前記第1装置に対して許可されない場合があり、前記Xの値は正の整数である。
【0300】
さらに、例えば、第1装置は前記PSSCHを介してSCI(sidelink control information)を送信することができる。例えば、前記第1装置が省電力が要求される装置であるか否かに基づいて、前記PSSCHに関連するリソース上に前記SCIをマッピングするためのパラメータは異なるように設定される。例えば、前記第1装置のリソース選択方法に基づいて、前記PSSCHに関連するリソース上に前記SCIをマッピングするためのパラメータは異なるように設定することができ、前記リソース選択方法はランダム選択ベースのリソース選択、部分センシングベースのリソース選択または全体センシングベースのリソース選択を含むことができる。
【0301】
さらに、例えば、第1装置はDMRS(demodulation reference signal)を送信することができる。例えば、前記第1装置が省電力が要求される装置であるか否かに基づいて、前記DMRSをマッピングするための候補パターンは異なるように設定される。例えば、前記第1装置のリソース選択方法に基づいて、前記DMRSをマッピングするための候補パターンは異なるように設定することができ、前記リソース選択方法はランダム選択ベースのリソース選択、部分センシングベースのリソース選択または全体センシングベースのリソース選択を含むことができる。
【0302】
例えば、前記第1装置が省電力が要求される装置であるか否かに基づいて、候補MCS(modulation and coding scheme)テーブルは異なるように設定される。
【0303】
例えば、前記第1装置のリソース選択方法に基づいて、候補MCS(modulation and coding scheme)テーブルは異なるように設定することができ、前記リソース選択方法はランダム選択ベースのリソース選択、部分センシングベースのリソース選択または全体センシングベースのリソース選択を含むことができる。
【0304】
例えば、前記第1装置が部分センシングベースのリソース選択を実行することに基づいて、前記第1装置が前記MAC PDUに対するHARQ(hybrid automatic repeat request)フィードバックをイネーブルすることは許可されない場合がある。
【0305】
前記提案方法は本開示の様々な実施形態に係る装置に適用できる。先ず、第1装置100のプロセッサ102はSL(sidelink)送信のために選択可能な候補スロットを決定することができる。そして、第1装置100のプロセッサ102は前記選択可能な候補スロットのうち、最初のスロットから、センシングのためのN個のスロットを決定することができる。例えば、前記N個のスロットは前記選択可能な候補スロットに含まれたSLリソースのうち、少なくとも1つのSLリソースを選択するための少なくとも1つのスロットである。そして、第1装置100のプロセッサ102は前記N個のスロットに対するセンシングに基づいて、前記少なくとも1つのSLリソースを選択することができる。そして、第1装置100のプロセッサ102は前記少なくとも1つのSLリソースに基づいて、PSSCH(physical sidelink shared channel)を介してMAC PDU(medium access control protocol data unit)を第2装置に送信するように送受信機106を制御することができる。例えば、前記Nの値は正の整数である。
【0306】
本開示の一実施形態によれば、無線通信を行う第1装置が提供される。例えば、第1装置は命令を格納する1つ以上のメモリと、1つ以上の送受信機と、前記1つ以上のメモリと前記1つ以上の送受信機を接続する1つ以上のプロセッサを含むことができる。例えば、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、SL(sidelink)送信のために選択可能な候補スロットを決定して、前記選択可能な候補スロットのうち、最初のスロットから、センシングのためのN個のスロットを決定するが、前記N個のスロットは前記選択可能な候補スロットに含まれたSLリソースのうち、少なくとも1つのSLリソースを選択するための少なくとも1つのスロットであり、前記N個のスロットに対するセンシングに基づいて、前記少なくとも1つのSLリソースを選択して、前記少なくとも1つのSLリソースに基づいて、PSSCH(physical sidelink shared channel)を介してMAC PDU(medium access control protocol data unit)を第2装置に送信することができる。例えば、前記Nの値は正の整数である。
【0307】
本開示の一実施形態によれば、第1端末を制御するように設定された装置(apparatus)が提供される。例えば、装置は1つ以上のプロセッサと、前記1つ以上のプロセッサによって実行できるように接続され、及び命令を格納する1つ以上のメモリを含むことができる。例えば、前記1つ以上のプロセッサは前記命令を実行して、SL(sidelink)送信のために選択可能な候補スロットを決定して、前記選択可能な候補スロットのうち、最初のスロットから、センシングのためのN個のスロットを決定するが、前記N個のスロットは前記選択可能な候補スロットに含まれたSLリソースのうち、少なくとも1つのSLリソースを選択するための少なくとも1つのスロットであり、前記N個のスロットに対するセンシングに基づいて、前記少なくとも1つのSLリソースを選択して、前記少なくとも1つのSLリソースに基づいて、PSSCH(physical sidelink shared channel)を介してMAC PDU(medium access control protocol data unit)を第2端末に送信することができる。例えば、前記Nの値は正の整数である。
【0308】
本開示の一実施形態によれば、命令を記録している非一時的コンピュータ可読記憶媒体が提供される。前記命令は、実行されるとき、第1装置に、SL(sidelink)送信のために選択可能な候補スロットを決定するようにして、前記選択可能な候補スロットのうち、最初のスロットから、センシングのためのN個のスロットを決定するようにするが、前記N個のスロットは前記選択可能な候補スロットに含まれたSLリソースのうち、少なくとも1つのSLリソースを選択するための少なくとも1つのスロットであり、前記N個のスロットに対するセンシングに基づいて、前記少なくとも1つのSLリソースを選択するようにして、前記少なくとも1つのSLリソースに基づいて、PSSCH(physical sidelink shared channel)を介してMAC PDU(medium access control protocol data unit)を第2装置に送信するようにすることができる。例えば、前記Nの値は正の整数である。
【0309】
本開示の多様な実施例は、相互結合されることができる。
【0310】
以下、本開示の多様な実施例が適用されることができる装置に対して説明する。
【0311】
これに制限されるものではなく、本文書に開示された多様な説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図は、機器間に無線通信/連結(例えば、5G)を必要とする多様な分野に適用されることができる。
【0312】
以下、図面を参照してより具体的に例示する。以下の図面/説明で同じ図面符号は、異なるように記述しない限り、同じ、または対応されるハードウェアブロック、ソフトウェアブロックまたは機能ブロックを例示することができる。
【0313】
図17は、本開示の一実施例に係る、通信システム1を示す。
【0314】
図17を参照すると、本開示の多様な実施例が適用される通信システム1は、無線機器、基地局、及びネットワークを含む。ここで、無線機器は、無線接続技術(例えば、5G NR(New RAT)、LTE(Long Term Evolution))を利用して通信を実行する機器を意味し、通信/無線/5G機器と呼ばれる。これに制限されるものではなく、無線機器は、ロボット100a、車両100b-1、100b-2、XR(eXtended Reality)機器100c、携帯機器(Hand-held device)100d、家電100e、IoT(Internet of Thing)機器100f、AI機器/サーバ400を含むことができる。例えば、車両は、無線通信機能が備えられた車両、自律走行車両、車両間の通信を実行することができる車両などを含むことができる。ここで、車両は、UAV(Unmanned Aerial Vehicle)(例えば、ドローン)を含むことができる。XR機器は、AR(Augmented Reality)/VR(Virtual Reality)/MR(Mixed Reality)機器を含み、HMD(Head-Mounted Device)、車両に備えられたHUD(Head-Up Display)、テレビ、スマートフォン、コンピュータ、ウェアラブルデバイス、家電機器、デジタルサイネージ(signage)、車両、ロボットなどの形態で具現されることができる。携帯機器は、スマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、コンピュータ(例えば、ノートブック等)などを含むことができる。家電は、TV、冷蔵庫、洗濯機などを含むことができる。IoT機器は、センサ、スマートメーターなどを含むことができる。例えば、基地局、ネットワークは、無線機器で具現されることができ、特定無線機器200aは、他の無線機器に基地局/ネットワークノードとして動作することもできる。
【0315】
ここで、本明細書の無線機器100a~100fにおいて実装される無線通信技術は、LTE、NR、6Gだけでなく、低電力通信のためのNarrowband Internet of Thingsを含めることができる。このとき、例えばNB-IoT技術はLPWAN(Low Power Wide Area Network)技術の一例であり、LTE Cat NB1及び/又はLTE Cat NB2などの規格として実装することができ、上述した名称に限定するものではない。さらに又は、大概、本明細書の無線機器100a~100fで実装される無線通信技術は、LTE-M技術に基づいて通信を行うことができる。このとき、一例として、LTE-M技術はLPWAN技術の一例であり、eMTC(enhanced Machine Type Communication)などの様々な名称で呼ばれる。例えば、LTE-M技術は1)LTE CAT 0、2)LTE Cat M1、3)LTE Cat M2、4)LTE non-BL(non-Bandwidth Limited)、5)LTE-MTC、6)LTE Machine Type Communication、及び/又は 7)LTE Mなどの様々な規格のうちの少なくともいずれか一つで実装することができ、上述した名称に限定するものではない。さらに、又は大概、本明細書の無線機器100a~100fで実装される無線通信技術は、低電力通信を考慮したジグビー(ZigBee(登録商標))、ブルートゥース(登録商標)(Bluetooth(登録商標))、及び低消費電力広域無線ネットワーク(Low Power Wide Area Network,LPWAN)の少なくともいずれか一つを含むことができ、上記の名称に限定するものではない。一例として、Zigbee技術はIEEE 802.15.4などの様々な規格をベースにして、小型/低電力デジタル通信に関連するPAN(personal area networks)を生成することができ、様々な名称で呼ばれる。
【0316】
無線機器100a~100fは、基地局200を介してネットワーク300と連結されることができる。無線機器100a~100fにはAI(Artificial Intelligence)技術が適用されることができ、無線機器100a~100fは、ネットワーク300を介してAIサーバ400と連結されることができる。ネットワーク300は、3Gネットワーク、4G(例えば、LTE)ネットワークまたは5G(例えば、NR)ネットワークなどを利用して構成されることができる。無線機器100a~100fは、基地局200/ネットワーク300を介して互いに通信することもできるが、基地局/ネットワークを介することなく、直接通信(例えば、サイドリンク通信(sidelink communication))することもできる。例えば、車両100b-1、100b-2は、直接通信(例えば、V2V(Vehicle to Vehicle)/V2X(Vehicle to everything)communication)をすることができる。また、IoT機器(例えば、センサ)は、他のIoT機器(例えば、センサ)または他の無線機器100a~100fと直接通信をすることができる。
【0317】
無線機器100a~100f/基地局200、基地局200/基地局200間には無線通信/連結150a、150b、150cが行われることができる。ここで、無線通信/連結は、アップリンク/ダウンリンク通信150a、サイドリンク通信150b(または、D2D通信)、及び基地局間の通信150c(例えば、relay、IAB(Integrated Access Backhaul)のような多様な無線接続技術(例えば、5G NR)を介して行われることができる。無線通信/連結150a、150b、150cを介して無線機器と基地局/無線機器、基地局と基地局は、互いに無線信号を送信/受信することができる。例えば、無線通信/連結150a、150b、150cは、多様な物理チャネルを介して信号を送信/受信することができる。そのために、本開示の多様な提案に基づいて、無線信号の送信/受信のための多様な構成情報設定過程、多様な信号処理過程(例えば、チャネルエンコーディング/デコーディング、変調/復調、リソースマッピング/デマッピング等)、リソース割当過程などのうち少なくとも一部が実行されることができる。
【0318】
図18は、本開示の一実施例に係る、無線機器を示す。
【0319】
図18を参照すると、第1の無線機器100と第2の無線機器200は、多様な無線接続技術(例えば、LTE、NR)を介して無線信号を送受信することができる。ここで、{第1の無線機器100、第2の無線機器200}は、図17の{無線機器100x、基地局200}及び/または{無線機器100x、無線機器100x}に対応することができる。
【0320】
第1の無線機器100は、一つ以上のプロセッサ102及び一つ以上のメモリ104を含み、追加的に一つ以上の送受信機106及び/または一つ以上のアンテナ108をさらに含むことができる。プロセッサ102は、メモリ104及び/または送受信機106を制御し、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を具現するように構成されることができる。例えば、プロセッサ102は、メモリ104内の情報を処理して第1の情報/信号を生成した後、送受信機106を介して第1の情報/信号を含む無線信号を送信することができる。また、プロセッサ102は、送受信機106を介して第2の情報/信号を含む無線信号を受信した後、第2の情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ104に格納することができる。メモリ104は、プロセッサ102と連結されることができ、プロセッサ102の動作と関連した多様な情報を格納することができる。例えば、メモリ104は、プロセッサ102により制御されるプロセスのうち一部または全部を実行し、または本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを格納することができる。ここで、プロセッサ102とメモリ104は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機106は、プロセッサ102と連結されることができ、一つ以上のアンテナ108を介して無線信号を送信及び/または受信することができる。送受信機106は、送信機及び/または受信機を含むことができる。送受信機106は、RF(Radio Frequency)ユニットと混用されることができる。本開示において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0321】
第2の無線機器200は、一つ以上のプロセッサ202、一つ以上のメモリ204を含み、追加的に一つ以上の送受信機206及び/または一つ以上のアンテナ208をさらに含むことができる。プロセッサ202は、メモリ204及び/または送受信機206を制御し、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を具現するように構成されることができる。例えば、プロセッサ202は、メモリ204内の情報を処理して第3の情報/信号を生成した後、送受信機206を介して第3の情報/信号を含む無線信号を送信することができる。また、プロセッサ202は、送受信機206を介して第4の情報/信号を含む無線信号を受信した後、第4の情報/信号の信号処理から得た情報をメモリ204に格納することができる。メモリ204は、プロセッサ202と連結されることができ、プロセッサ202の動作と関連した多様な情報を格納することができる。例えば、メモリ204は、プロセッサ202により制御されるプロセスのうち一部または全部を実行し、または本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図を実行するための命令を含むソフトウェアコードを格納することができる。ここで、プロセッサ202とメモリ204は、無線通信技術(例えば、LTE、NR)を具現するように設計された通信モデム/回路/チップの一部である。送受信機206は、プロセッサ202と連結されることができ、一つ以上のアンテナ208を介して無線信号を送信及び/または受信することができる。送受信機206は、送信機及び/または受信機を含むことができる送受信機206は、RFユニットと混用されることができる。本開示において、無線機器は、通信モデム/回路/チップを意味することもできる。
【0322】
以下、無線機器100、200のハードウェア要素に対してより具体的に説明する。これに制限されるものではなく、一つ以上のプロトコル階層が一つ以上のプロセッサ102、202により具現されることができる。例えば、一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の階層(例えば、PHY、MAC、RLC、PDCP、RRC、SDAPのような機能的階層)を具現することができる。一つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図によって、一つ以上のPDU(Protocol Data Unit)及び/または一つ以上のSDU(Service Data Unit)を生成することができる。一つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図によって、メッセージ、制御情報、データまたは情報を生成することができる。一つ以上のプロセッサ102、202は、本文書に開示された機能、手順、提案及び/または方法によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を含む信号(例えば、ベースバンド信号)を生成し、一つ以上の送受信機106、206に提供できる。一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の送受信機106、206から信号(例えば、ベースバンド信号)を受信することができ、本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図によって、PDU、SDU、メッセージ、制御情報、データまたは情報を取得することができる。
【0323】
一つ以上のプロセッサ102、202は、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサまたはマイクロコンピュータと呼ばれる。一つ以上のプロセッサ102、202は、ハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせにより具現されることができる。一例として、一つ以上のASIC(Application Specific Integrated Circuit)、一つ以上のDSP(Digital Signal Processor)、一つ以上のDSPD(Digital Signal Processing Device)、一つ以上のPLD(Programmable Logic Device)または一つ以上のFPGA(Field Programmable Gate Arrays)が一つ以上のプロセッサ102、202に含まれることができる。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図は、ファームウェアまたはソフトウェアを使用して具現されることができ、ファームウェアまたはソフトウェアは、モジュール、手順、機能などを含むように具現されることができる。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図は、実行するように設定されたファームウェアまたはソフトウェアが一つ以上のプロセッサ102、202に含まれ、または一つ以上のメモリ104、204に格納されて一つ以上のプロセッサ102、202により駆動されることができる。本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図は、コード、命令語及び/または命令語の集合形態でファームウェアまたはソフトウェアを使用して具現されることができる。
【0324】
一つ以上のメモリ104、204は、一つ以上のプロセッサ102、202と連結されることができ、多様な形態のデータ、信号、メッセージ、情報、プログラム、コード、指示及び/または命令を格納することができる。一つ以上のメモリ104、204は、ROM、RAM、EPROM、フラッシュメモリ、ハードドライブ、レジスタ、キャッシュメモリ、コンピュータ読み取り格納媒体及び/またはこれらの組み合わせで構成されることができる。一つ以上のメモリ104、204は、一つ以上のプロセッサ102、202の内部及び/または外部に位置できる。また、一つ以上のメモリ104、204は、有線または無線連結のような多様な技術を介して、一つ以上のプロセッサ102、202と連結されることができる。
【0325】
一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上の他の装置に本文での方法及び/または動作流れ図等で言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送信することができる。一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上の他の装置から本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図等で言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを受信することができる。例えば、一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上のプロセッサ102、202と連結されることができ、無線信号を送受信することができる。例えば、一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の送受信機106、206が一つ以上の他の装置にユーザデータ、制御情報または無線信号を送信するように制御できる。また、一つ以上のプロセッサ102、202は、一つ以上の送受信機106、206が一つ以上の他の装置からユーザデータ、制御情報または無線信号を受信するように制御できる。また、一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上のアンテナ108、208と連結されることができ、一つ以上のアンテナ108、208を介して本文書に開示された説明、機能、手順、提案、方法及び/または動作流れ図等で言及されるユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを送受信するように設定されることができる。本文書で、一つ以上のアンテナは、複数の物理アンテナであり、または複数の論理アンテナ(例えば、アンテナポート)である。一つ以上の送受信機106、206は、受信されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどを一つ以上のプロセッサ102、202を利用して処理するために、受信された無線信号/チャネルなどをRFバンド信号からベースバンド信号に変換(Convert)できる。一つ以上の送受信機106、206は、一つ以上のプロセッサ102、202を利用して処理されたユーザデータ、制御情報、無線信号/チャネルなどをベースバンド信号からRFバンド信号に変換できる。そのために、一つ以上の送受信機106、206は、(アナログ)オシレータ及び/またはフィルタを含むことができる。
【0326】
図19は、本開示の一実施例に係る、送信信号のための信号処理回路を示す。
【0327】
図19を参照すると、信号処理回路1000は、スクランブラ1010、変調器1020、レイヤーマッパ1030、プリコーダ1040、リソースマッパ1050、信号生成器1060を含むことができる。これに制限されるものではなく、図19の動作/機能は、図18のプロセッサ102、202及び/または送受信機106、206で実行されることができる。図19のハードウェア要素は、図18のプロセッサ102、202及び/または送受信機106、206で具現されることができる。例えば、ブロック1010~1060は、図18のプロセッサ102、202で具現されることができる。また、ブロック1010~1050は、図18のプロセッサ102、202で具現され、ブロック1060は、図18の送受信機106、206で具現されることができる。
【0328】
コードワードは、図19の信号処理回路1000を経て、無線信号に変換されることができる。ここで、コードワードは、情報ブロックの符号化されたビットシーケンスである。情報ブロックは、送信ブロック(例えば、UL-SCHの送信ブロック、DL-SCHの送信ブロック)を含むことができる。無線信号は、多様な物理チャネル(例えば、PUSCH、PDSCH)を介して送信されることができる。
【0329】
具体的に、コードワードは、スクランブラ1010によりスクランブルされたビットシーケンスに変換されることができる。スクランブルに使われるスクランブルシーケンスは、初期化値に基づいて生成され、初期化値は、無線機器のID情報などが含まれることができる。スクランブルされたビットシーケンスは、変調器1020により変調シンボルシーケンスに変調されることができる。変調方式は、pi/2-BPSK(pi/2-Binary Phase Shift Keying)、m-PSK(m-Phase Shift Keying)、m-QAM(m-Quadrature Amplitude Modulation)などを含むことができる。複素変調シンボルシーケンスは、レイヤーマッパ1030により一つ以上の送信レイヤーにマッピングされることができる。各送信レイヤーの変調シンボルは、プリコーダ1040により該当アンテナポート(ら)にマッピングされることができる(プリコーディング)。プリコーダ1040の出力zは、レイヤーマッパ1030の出力yをN*Mのプリコーディング行列Wと掛けて得られる。ここで、Nはアンテナポートの個数であり、Mは送信レイヤーの個数である。ここで、プリコーダ1040は、複素変調シンボルに対するトランスフォーム(transform)プリコーディング(例えば、DFT変換)を実行した以後にプリコーディングを実行することができる。また、プリコーダ1040は、トランスフォームプリコーディングを実行せずにプリコーディングを実行することができる。
【0330】
リソースマッパ1050は、各アンテナポートの変調シンボルを時間-周波数リソースにマッピングできる。時間-周波数リソースは、時間ドメインで複数のシンボル(例えば、CP-OFDMAシンボル、DFT-s-OFDMAシンボル)を含み、周波数ドメインで複数の副搬送波を含むことができる。信号生成器1060は、マッピングされた変調シンボルから無線信号を生成し、生成された無線信号は、各アンテナを介して他の機器へ送信されることができる。そのために、信号生成器1060は、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)モジュール及びCP(Cyclic Prefix)挿入器、DAC(Digital-to-Analog Converter)、周波数アップリンク変換器(frequency uplink converter)などを含むことができる。
【0331】
無線機器において、受信信号のための信号処理過程は、図19の信号処理過程1010~1060の逆で構成されることができる。例えば、無線機器(例えば、図18の100、200)は、アンテナポート/送受信機を介して外部から無線信号を受信することができる。受信された無線信号は、信号復元器を介してベースバンド信号に変換されることができる。そのために、信号復元器は、周波数ダウンリンク変換器(frequency downlink converter)、ADC(analog-to-digital converter)、CP除去器、FFT(Fast Fourier Transform)モジュールを含むことができる。以後、ベースバンド信号は、リソースデマッパ過程、ポストコーディング(postcoding)過程、復調過程、及びデスクランブル過程を経て、コードワードに復元されることができる。コードワードは、復号(decoding)を経て、元の情報ブロックに復元されることができる。したがって、受信信号のための信号処理回路(図示せず)は、信号復元器、リソースデマッパ、ポストコーダ、復調器、デスクランブラ、及び復号器を含むことができる。
【0332】
図20は、本開示の一実施例に係る、無線機器を示す。無線機器は、使用-例/サービスによって多様な形態で具現されることができる(図17参照)。
【0333】
図20を参照すると、無線機器100、200は、図18の無線機器100、200に対応し、多様な要素(element)、成分(component)、ユニット/部(unit)、及び/またはモジュール(module)で構成されることができる。例えば、無線機器100、200は、通信部110、制御部120、メモリ部130、及び追加要素140を含むことができる。通信部は、通信回路112及び送受信機(ら)114を含むことができる。例えば、通信回路112は、図18の一つ以上のプロセッサ102、202及び/または一つ以上のメモリ104、204を含むことができる。例えば、送受信機(ら)114は、図18の一つ以上の送受信機106、206及び/または一つ以上のアンテナ108、208を含むことができる。制御部120は、通信部110、メモリ部130、及び追加要素140と電気的に連結され、無線機器の諸般動作を制御する。例えば、制御部120は、メモリ部130に格納されたプログラム/コード/命令/情報に基づいて、無線機器の電気的/機械的動作を制御することができる。また、制御部120は、メモリ部130に格納された情報を通信部110を介して、外部(例えば、他の通信機器)に無線/有線インターフェースを介して送信し、または通信部110を介して、外部(例えば、他の通信機器)から無線/有線インターフェースを介して受信された情報をメモリ部130に格納することができる。
【0334】
追加要素140は、無線機器の種類によって多様に構成されることができる。例えば、追加要素140は、パワーユニット/バッテリ、入出力部(I/O unit)、駆動部、及びコンピューティング部のうち少なくとも一つを含むことができる。これに制限されるものではなく、無線機器は、ロボット(図17の100a)、車両(図17の100b-1、100b-2)、XR機器(図17の100c)、携帯機器(図17の100d)、家電(図17の100e)、IoT機器(図17の100f)、デジタル放送用端末、ホログラム装置、公共安全装置、MTC装置、医療装置、フィンテック装置(または、金融装置)、セキュリティ装置、気候/環境装置、AIサーバ/機器(図17の400)、基地局(図17の200)、ネットワークノードなどの形態で具現されることができる。無線機器は、使用-例/サービスによって、移動可能であり、または固定された場所で使われることができる。
【0335】
図20において、無線機器100、200内の多様な要素、成分、ユニット/部、及び/またはモジュールは、全体が有線インターフェースを介して相互連結され、または少なくとも一部が通信部110を介して無線で連結されることができる。例えば、無線機器100、200内で制御部120と通信部110は有線で連結され、制御部120と第1のユニット(例えば、130、140)は、通信部110を介して無線で連結されることができる。また、無線機器100、200内の各要素、成分、ユニット/部、及び/またはモジュールは、一つ以上の要素をさらに含むことができる。例えば、制御部120は、一つ以上のプロセッサの集合で構成されることができる。例えば、制御部120は、通信制御プロセッサ、アプリケーションプロセッサ(Application processor)、ECU(Electronic Control Unit)、グラフィック処理プロセッサ、メモリ制御プロセッサなどの集合で構成されることができる。他の例として、メモリ部130は、RAM(Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)、揮発性メモリ(volatile memory)、非-揮発性メモリ(non-volatile memory)及び/またはこれらの組み合わせで構成されることができる。
【0336】
以下、図20の具現例に対して、他の図面を参照してより詳細に説明する。
【0337】
図21は、本開示の一実施例に係る、携帯機器を示す。携帯機器は、スマートフォン、スマートパッド、ウェアラブル機器(例えば、スマートウォッチ、スマートグラス)、携帯用コンピュータ(例えば、ノートブック等)を含むことができる。携帯機器は、MS(Mobile Station)、UT(user terminal)、MSS(Mobile Subscriber Station)、SS(Subscriber Station)、AMS(Advanced Mobile Station)またはWT(Wireless terminal)と呼ばれる。
【0338】
図21を参照すると、携帯機器100は、アンテナ部108、通信部110、制御部120、メモリ部130、電源供給部140a、インターフェース部140b、及び入出力部140cを含むことができる。アンテナ部108は、通信部110の一部で構成されることができる。ブロック110~130/140a~140cは、各々、図20のブロック110~130/140に対応する。
【0339】
通信部110は、他の無線機器、基地局と信号(例えば、データ、制御信号等)を送受信することができる。制御部120は、携帯機器100の構成要素を制御し、多様な動作を実行することができる。制御部120は、AP(Application Processor)を含むことができる。メモリ部130は、携帯機器100の駆動に必要なデータ/パラメータ/プログラム/コード/命令を格納することができる。また、メモリ部130は、入/出力されるデータ/情報などを格納することができる。電源供給部140aは、携帯機器100に電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリなどを含むことができる。インターフェース部140bは、携帯機器100と他の外部機器の連結をサポートすることができる。インターフェース部140bは、外部機器との連結のための多様なポート(例えば、オーディオの入/出力ポート、ビデオの入/出力ポート)を含むことができる。入出力部140cは、映像情報/信号、オーディオ情報/信号、データ、及び/またはユーザから入力される情報の入力を受け、または出力することができる。入出力部140cは、カメラ、マイクロフォン、ユーザ入力部、ディスプレイ部140d、スピーカー及び/またはハプティックモジュールなどを含むことができる。
【0340】
一例として、データ通信の場合、入出力部140cは、ユーザから入力された情報/信号(例えば、タッチ、文字、音声、イメージ、ビデオ)を取得し、取得された情報/信号は、メモリ部130に格納されることができる。通信部110は、メモリに格納された情報/信号を無線信号に変換し、変換された無線信号を他の無線機器に直接送信し、または基地局に送信できる。また、通信部110は、他の無線機器または基地局から無線信号を受信した後、受信された無線信号を元の情報/信号に復元できる。復元された情報/信号は、メモリ部130に格納された後、入出力部140cを介して多様な形態(例えば、文字、音声、イメージ、ビデオ、ハプティック)で出力されることができる。
【0341】
図22は、本開示の一実施例に係る、車両または自律走行車両を示す。車両または自律走行車両は、移動型ロボット、車両、汽車、有/無人飛行体(Aerial Vehicle、AV)、船舶などで具現されることができる。
【0342】
図22を参照すると、車両または自律走行車両100は、アンテナ部108、通信部110、制御部120、駆動部140a、電源供給部140b、センサ部140c、及び自律走行部140dを含むことができる。アンテナ部108は、通信部110の一部で構成されることができる。ブロック110/130/140a~140dは、各々、図20のブロック110/130/140に対応する。
【0343】
通信部110は、他の車両、基地局(例えば、基地局、路辺基地局(Road Side unit)等)、サーバなどの外部機器と信号(例えば、データ、制御信号等)を送受信することができる。制御部120は、車両または自律走行車両100の要素を制御し、多様な動作を実行することができる。制御部120は、ECU(Electronic Control Unit)を含むことができる。駆動部140aは、車両または自律走行車両100を地上で走行するようにすることができる。駆動部140aは、エンジン、モータ、パワートレイン、輪、ブレーキ、ステアリング装置などを含むことができる。電源供給部140bは、車両または自律走行車両100に電源を供給し、有/無線充電回路、バッテリなどを含むことができる。センサ部140cは、車両状態、周辺環境情報、ユーザ情報などを得ることができる。センサ部140cは、IMU(inertial measurement unit)センサ、衝突センサ、ホイールセンサ(wheel sensor)、速度センサ、傾斜センサ、重量検知センサ、ヘッディングセンサ(heading sensor)、ポジションモジュール(position module)、車両の前進/後進センサ、バッテリセンサ、燃料センサ、タイヤセンサ、ステアリングセンサ、温度センサ、湿度センサ、超音波センサ、照度センサ、ペダルポジションセンサなどを含むことができる。自律走行部140dは、走行中である車線を維持する技術、アダプティブクルーズコントロールのように速度を自動で調節する技術、決められた経路に沿って自動で走行する技術、目的地が設定されると、自動で経路を設定して走行する技術などを具現することができる。
【0344】
一例として、通信部110は、外部サーバから地図データ、交通情報データなどを受信することができる。自律走行部140dは、取得されたデータに基づいて自律走行経路とドライビングプランを生成することができる。制御部120は、ドライビングプランによって車両または自律走行車両100が自律走行経路に沿って移動するように駆動部140aを制御することができる(例えば、速度/方向調節)。自律走行途中、通信部110は、外部サーバから最新の交通情報データを非/周期的に取得し、周辺車両から周辺交通情報データを取得することができる。また、自律走行途中、センサ部140cは、車両状態、周辺環境情報を取得することができる。自律走行部140dは、新しく取得されたデータ/情報に基づいて自律走行経路とドライビングプランを更新することができる。通信部110は、車両位置、自律走行経路、ドライビングプランなどに対する情報を外部サーバに伝達できる。外部サーバは、車両または自律走行車両から収集された情報に基づいて、AI技術などを利用して交通情報データをあらかじめ予測でき、予測された交通情報データを車両または自律走行車両に提供できる。
【0345】
本明細書に記載された請求項は、多様な方式に組み合わせ可能である。例えば、本明細書の方法請求項の技術的特徴が組み合わせられて装置で具現されることができ、本明細書の装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて方法で具現されることができる。また、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて装置で具現されることができ、本明細書の方法請求項の技術的特徴と装置請求項の技術的特徴が組み合わせられて方法で具現されることができる。
図1
図2
図3(a)】
図3(b)】
図3(c)】
図3(d)】
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11(a)】
図11(b)】
図11(c)】
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22