(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-02
(45)【発行日】2024-10-10
(54)【発明の名称】スマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具
(51)【国際特許分類】
G09F 9/00 20060101AFI20241003BHJP
B29C 63/02 20060101ALI20241003BHJP
B29C 63/48 20060101ALI20241003BHJP
【FI】
G09F9/00 342
B29C63/02
B29C63/48
G09F9/00 302
(21)【出願番号】P 2023149976
(22)【出願日】2023-09-15
【審査請求日】2023-09-15
(31)【優先権主張番号】10-2023-0060005
(32)【優先日】2023-05-09
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】523353959
【氏名又は名称】イフテック コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】ファン,ソン ヨン
【審査官】村上 遼太
(56)【参考文献】
【文献】特開2014-098899(JP,A)
【文献】特開2017-161575(JP,A)
【文献】特開2021-071568(JP,A)
【文献】特開2023-007871(JP,A)
【文献】特開2023-019826(JP,A)
【文献】登録実用新案第3180690(JP,U)
【文献】韓国登録実用新案第20-0469016(KR,Y1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0064883(US,A1)
【文献】中国実用新案第211731940(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C08G69/00-69/50
G09F9/00-9/46
H04M1/02-1/23
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具であって、
補助具本体(1)
と、
スマートフォン保護フィルム(2)と、
引手シート(3)と、
を含み、
前記補助具本体(1)
は、
当該補助具本体(1)の
上面に
立設する側壁によって少なくとも部分的に囲まれたスマートフォンスロット
と、
前記スマートフォンスロット
の下
方に
設けられたスマートフォン保護フィルムスロット(11)
と、
前記スマートフォンスロットの
短手方向に
おける前記側壁の各々に設けられ、前記スマートフォンスロットの底面とスライドを形成する小さな位置決めブロック(12)
と、を備え、
前記スマートフォン保護フィルム(2)は、
前記スマートフォン保護フィル
ムスロット(11)に仮固定されるものであり、
スマートフォン保護フィルム本体(21)と
、
前記スマートフォン保護フィルム
本体(21)の上方に積層された保護フィルム(22)
と、
前記保護フィルム(22)の
長手方向の一端部に設けられた連結フィルム(23)
と、を備え、
前記引手シート(3)は、
前記スマートフォンスロットの
下部に挿入して
取り付けられ、
前記引手シート(3)の短手方向の両端部は、それぞれ前記スライドにスライディング連結し、
前記引手シート(3)の長手方向の一端部と
前記連結フィルム(23)
とは、パッチ(24)で
つながることを特徴とするスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具。
【請求項2】
前記スマートフォンスロットの
長手方向における前記側壁
の一方である第1側壁部に
は、引手シート挿入口(13)が設けられており、
前記引手シート(3)
は、前記引手シート挿入口(13)を
通じて前記スマートフォンスロットに挿入されることを特徴とする請求項1に記載のスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具。
【請求項3】
前記補助具本体(1)の
前記上
面の両側に
は、ピンチブロック(14)が設けられており、
前記スマートフォンスロットの
長手方向における前記側壁
の一方である第2側壁部に
は、連結ノッチ(20)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具。
【請求項4】
前記補助具本体(1)の裏面に
は、方向指示表示(19)、フィルム押圧部(15)、排気観察部(16)、
および挿入口指示表示(18)が
、前記スマートフォンスロットの長手方向における前記側壁の一方である第2側壁部から、前記スマートフォンスロットの長手方向における前記側壁の他方である第1側壁部の側へ、それぞれ順に
設けられており、
前記排気観察部(16)
の両側に
は、静電気防止表示(17)が
設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具。
【請求項5】
前記連結フィルム(23)に
は、折り曲げ線(25)が
設けられていることを特徴とする請求項1に記載のスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スマートフォン保護フィルムの貼り付け技術分野に属し、具体的には一種のスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具に関する。
【背景技術】
【0002】
人々の生活水準が向上するにつれて、スマートフォンやタブレット端末等の携帯用電子機器の使用頻度が高まっており、電子機器の液晶画面を保護するためにディスプレイ表面に保護フィルムを貼り付け液晶画面に対する保護を強化することが一般的となっている。
【0003】
市販されているスマートフォン保護フィルムは、一般的にスマートフォン保護フィルム本体と、保護フィルムの表と裏に1枚ずつ貼り付けられている保護フィルムが含まれる。スマートフォンにフィルムを貼り付ける際、裏面の保護フィルムを取り外した後、保護フィルム本体をスマートフォンに貼り付け、保護フィルム本体と液晶画面の間の空気を押し出した後、スマートフォン保護フィルム本体の表面のフィルムを剥離することでフィルムの貼り付けが完了する。
【0004】
現在、多くの電子機器メーカーが生産している電子機器には、スマートフォン保護フィルムが貼り付けられておらず、人々はスマートフォン保護フィルムを購入して自前でフィルムを貼り付けなければならず、フィルムの貼り付け過程において位置ずれ問題が発生すると見栄えが悪くなってしまう。そこで、スマートフォン保護フィルムを貼り付ける補助具が必要となる。
【0005】
しかし、従来のスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具には問題点が多かった。まず、従来のスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具は、スマートフォン保護フィルムと位置決め補助具を嵌め合わせるのにスマートフォン保護フィルム表面の保護フィルムを利用するため、貼り付け作業に関する難易度が比較的高いため正しく貼り付けるのが難しく、また、フィルムを張り付ける際に保護フィルムを貼り付けたスマートフォン保護フィルムを位置決め補助具に仮固定する必要があるため、2つの工程のうち、どちらかがずれるとフィルムが位置ずれして貼り付け効果が悪くなる。
【0006】
次に、2つの工程すべてにおいて特定の道具と専門技術を有する者が作業しなければならないため、位置決め補助具を再使用できないため資源の浪費問題を招いた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、既存の技術の欠点を克服したスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明の実施例によるスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具は、補助具本体、補助具本体上部にスマートフォンのスロットを設け、スマートフォンスロットの下部にスマートフォン保護フィルムのスロットを設け、スマートフォンスロットの両方の側壁に小さな位置決めブロックを設け、スマートフォンスロットの底面と2つのスライドを形成する。そしてスマートフォン保護フィルム、スマートフォン保護フィルムスロットに仮固定するにあたり、スマートフォン保護フィルム本体とその外側の保護フィルムを含み、保護フィルムの下段には連結フィルムが設けられている。そして引手シート、スマートフォンスロットの下段を貫通して設けられており両端がそれぞれ2つのスライドにつなげられ、その上段と連結フィルムの間はパッチでつながっている。
【0009】
また、スマートフォンスロットの下段側壁に引手シート挿入口が設けられており、前記引手シートが引手シート挿入口を貫通するようになり、補助具本体の上端両側にはピンチブロックが設けられていて、スマートフォンスロットの上段側壁には連結ノッチが設けられている。
【0010】
また、補助具本体の裏面には方向指示表示、フィルム押圧部、排気観察部、挿入口指示表示が上下に順に備わっており、排気観察部の両側には静電気防止表示が備わっていて、連結フィルムには折り曲げ線が備わっている。
【発明の効果】
【0011】
本発明の実施例にともなうスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具は、次のような有益な効果を持つ。
【0012】
本発明においては、スマートフォンスロットの下部にスマートフォン保護フィルムスロットを設けて、スマートフォン保護フィルムをスロットに仮固定することでフィルムの貼り付け過程においてスマートフォン保護フィルムが位置ずれして貼り付けられることを防止するためフィルムの貼り付け効果に優れ、引手シートと連結フィルムの間をパッチでつなげることで引手シートを引っ張ると保護フィルムが容易に保護フィルム本体から剥離してスマートフォン保護フィルム本体が重力の作用によりスマートフォンに付着するため操作が簡単である。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明によるスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具の分割構造を表す斜視図である。
【
図2】本発明によるスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具のA部の構造の拡大図である。
【
図3】本発明によるスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具の本体構造を表す斜視図である。
【
図4】本発明によるスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下において、本発明によるスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具の具体的な実施形態を添付図面1-4を参考としながら追加説明する。本発明によるスマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具は、下記実施例の説明に限るものではない。
【0015】
本発明の実施例において図面1乃至4に示した通り、スマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具の具体的な実施形態を表したもので次の内容を含む。
【0016】
補助具本体(1)は、補助具本体(1)の上部にスマートフォンスロットが設けられており、スマートフォンスロットの下部にスマートフォン保護フィルムスロット(11)を設け、スマートフォンスロットの両側壁に小さな位置決めブロック(12)が設けられていて、スマートフォンスロットの底面と2つのスライドを形成する。
【0017】
スマートフォン保護フィルム(2)はスマートフォン保護フィルムのスロット(11)に固定するのであるが、スマートフォン保護フィルム本体(21)及びその外側の保護フィルム(22)を含み、保護フィルム(22)の下段には連結フィルム(23)が設けられている。
【0018】
引手シート(3)はスマートフォンスロットの下段を貫通して設けられていて両端がそれぞれ2つのスライドにスライディング連結され、その上端と連結フィルム(23)の間はパッチ(24)でつながっている。
【0019】
また、スマートフォンスロットの下段側壁に引手シート挿入口(13)が設けられていて引手シート(3)が引手シート挿入口(13)を貫通するようになっており、補助具本体(1)の上端両側にはピンチブロック(14)が設けられていて、スマートフォンスロットの上端側壁には連結ノッチ(20)が設けられている。
【0020】
また、補助具本体(1)の裏面には方向指示表示(19)、フィルム押圧部(15)、排気観察部(16)、挿入口指示表示(18)が上下に順に備わっており、前記排気観察部(16)の両壁には静電気防止表示(17)が備わっている。
【0021】
また、連結フィルム(23)には折り曲げ線(25)が付いており、保護フィルム(22)の離型は静電気を有するPETフィルムで、引手シート(3)が保護フィルム(22)を引き抜く際に保護フィルム(22)がスマートフォンの液晶画面と若干のローリング摩擦を起こすことで液晶画面の微細なホコリを取り除くため自動的にホコリ除去作用を行う。
【0022】
動作原理は図面1乃至4に示した通り、まずスマートフォン保護フィルム(2)を保護フィルムスロット(11)に挿入し、スマートフォン保護フィルム本体(21)がスマートフォン保護フィルムスロット(11)の底面に接した後、引手シート挿入口(13)に引手シート(3)を挿入して引手シート(3)をスライドに挿入する。その際、スマートフォン保護フィルム(2)は保護フィルムスロット(11)に位置し、引手シート(3)の上端と連結フィルム(23)の間をパッチ(24)で連結する。
【0023】
スマートフォンの液晶画面を内側にしてスマートフォンスロットに入れ、最後に引手シート(3)を引っ張ると引手シート(3)が保護フィルム(22)をスマートフォン保護フィルム本体(21)から剥離させ、スマートフォン保護フィルム本体(21)は重力の作用でスマートフォンの液晶画面に貼り付けられ、排気を完了した後にフィルムの貼り付けが完了する。
【0024】
続いてフィルムを貼り付けたスマートフォンを取り外して保護フィルム(22)を引手シート(3)から分離して新しいスマートフォン保護フィルム(2)をもって上記の過程を繰り返す。
【0025】
上記の内容は具体的な正しい実施形態と合わせて本発明を詳細に説明したもので、本発明の具体的な実施形態がこの説明に限るものとはみなさない。本発明が属する技術分野の一般技術者の場合、本発明のアイデアを脱しないという前提のもとで、いくつかの簡単な推論または代替が可能であって、すべて本発明の保護範囲に属するものと見なさなければならない。
【符号の説明】
【0026】
11:スマートフォン保護フィルムスロット、12:位置決めブロック、13:引手シート挿入口、14:ピンチブロック、15:フィルム押圧部、16:排気観察部、17:静電気防止表示、18:挿入口指示表示、19:方向指示表示、20:連結ノッチ、2:スマートフォン保護フィルム、21:スマートフォン保護フィルム本体、22:保護フィルム、23:連結フィルム、24:パッチ、25:折り曲げ線、3:引手シート
【要約】
【課題】スマートフォン保護フィルムの貼り付け補助具を提供する。
【解決手段】補助具本体、補助具本体の上部にスマートフォンスロットを設け、スマートフォンスロットの下部にはスマートフォン保護フィルムスロットが設けられており、スマートフォン保護フィルムはスマートフォン保護フィルムスロットに設置してスマートフォン保護フィルム本体及びその外側の保護フィルムを含み、保護フィルムの下段には連結フィルムが設けられている。引手シート、スマートフォンスロットの下段に挿入して固定され、両端がそれぞれ2つのスライドにスライディング連結され、その上端と連結フィルムの間はパッチでつながっている。本発明は、スマートフォン保護フィルムの貼り付け技術分野に適用され、フィルムの貼り付け効果に優れ、操作が簡便でリサイクルも可能である。
【選択図】
図1