(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-02
(45)【発行日】2024-10-10
(54)【発明の名称】車両用収納装置
(51)【国際特許分類】
B60R 7/06 20060101AFI20241003BHJP
【FI】
B60R7/06 G
(21)【出願番号】P 2021053948
(22)【出願日】2021-03-26
【審査請求日】2023-11-07
(73)【特許権者】
【識別番号】000003997
【氏名又は名称】日産自動車株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】507308902
【氏名又は名称】ルノー エス.ア.エス.
【氏名又は名称原語表記】RENAULT S.A.S.
【住所又は居所原語表記】122-122 bis, avenue du General Leclerc, 92100 Boulogne-Billancourt, France
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】森 壮一郎
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 宥太
(72)【発明者】
【氏名】水江 俊之
(72)【発明者】
【氏名】寿原 雅也
(72)【発明者】
【氏名】宮原 惇
【審査官】高島 壮基
(56)【参考文献】
【文献】実開昭63-047957(JP,U)
【文献】特開平11-170918(JP,A)
【文献】特開2008-037332(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60R 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車室内に配置されるハウジングと、
底部と左右一対の側壁部と奥壁部とを有して構成され、前記ハウジングに開閉可能に取り付けられる収納装置本体と、
前記収納装置本体の収納容量を変更するために前記底部を前記側壁部及び前記奥壁部に対して相対的に移動可能な状態にする可動機構と、を備え
、
前記ハウジングと前記収納装置本体との間に、前記収納装置本体の奥側を回動中心として開閉させる開閉軸が配置され、
前記底部は、上下方向に折り畳み可能な折り畳みリッドを有し、
前記側壁部と前記折り畳みリッドとの間に、前記折り畳みリッドの手前側を回動中心として上下回動させる回動軸が配置される、
車両用収納装置。
【請求項2】
前記折り畳みリッドは、奥側部分と手前側部分とを連結して構成され、
前記底部は、前記折り畳みリッドの前記奥側部分を上方から覆う底板を有する、
請求項
1に記載の車両用収納装置。
【請求項3】
前記折り畳みリッドを一定方向に折り畳むことを許容し、前記折り畳みリッドを多段階の折り畳み位置において保持する一方向移動機構と、
前記折り畳みリッドを初期状態に復帰させるためのリリース機構と、を備える、
請求項
1又は
2に記載の車両用収納装置。
【請求項4】
前記収納装置本体の前記開閉軸と前記折り畳みリッドの前記回動軸とが、互いに非平行となるように配置される、
請求項
1から
3のいずれか一項に記載の車両用収納装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用収納装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車室内に設けられるハウジングと、ハウジングに開閉可能に取り付けられるグローブボックス本体とを備えた車両用収納装置が記載されている。この車両用収納装置は、ハウジングとグローブボックス本体との間に、グローブボックス本体の手前側を中心として奥側を上下回動させることにより収納容積を変更可能な容積可変用ヒンジ部を備える。また、車両用収納装置は、ハウジングとグローブボックス本体との間に、容積可変用ヒンジ部を中心として円弧状に上下移動すると共に、その下限位置を中心としてグローブボックス本体の手前側を上下回動させることにより開閉可能な開閉用可動ヒンジ部を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の車両用収納装置では、収納装置本体(グローブボックス本体)の全体を上下回動させることにより収納容量(収納容積)を変更するようしている。収納装置本体の収納容量を変更しても収納装置本体の形状には変化が表れないため、物を収納装置本体に収納するために開いたときに、そのときの収納装置本体の収納容量を一目で直感的に理解することが困難である。
【0005】
本発明は、上記課題に鑑みて成されたものであり、その目的は、物を収納装置本体に収納するために開いたときに、そのときの収納装置本体の収納容量を一目で直感的に理解することができる車両用収納装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係わる車両用収納装置は、車室内に配置されるハウジングと、ハウジングに開閉可能に取り付けられる収納装置本体と、を備える。車両用収納装置は可動機構を備え、可動機構は、収納装置本体の収納容量を変更するために底部を側壁部及び奥壁部に対して相対的に移動可能な状態にする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、物を収納装置本体に収納するために開いたときに、そのときの収納装置本体の収納容量を一目で直感的に理解することができる車両用収納装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】
図1は、第1実施形態に係わる車両用収納装置の斜視図である。
【
図2】
図2は、第1実施形態に係わる車両用収納装置の分解斜視図である。
【
図3】
図3は、第1実施形態に係わる車両用収納装置の正面図である。
【
図4】
図4は、第1実施形態に係わる車両用収納装置の側断面図である。
【
図5】
図5は、収納装置本体を奥側から見た一部破断斜視図である。
【
図6】
図6は、折り畳みリッドの初期状態を示す車両用収納装置の一部破断図である。
【
図7】
図7は、
図6の収納装置本体を開いた状態を示す車両用収納装置の一部破断図である。
【
図8】
図8は、折り畳みリッドを折り畳んだ状態を示す車両用収納装置の一部破断図である。
【
図9】
図9は、
図8の収納装置本体を開いた状態を示す車両用収納装置の一部破断図である。
【
図10】
図10は、第2実施形態に係わる車両用収納装置の概略的な側面図である。
【
図11】
図11は、第2実施形態に係わる車両用収納装置の概略的な正面図である。
【
図12】
図12は、第2実施形態に係わる車両用収納装置の概略的な平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図面を参照して、実施形態を説明する。図面の記載において同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0010】
(第1実施形態)
[車両用収納装置1Aの構成]
図1から
図9を参照して、第1実施形態に係わる車両用収納装置1Aの構成を説明する。
【0011】
図1に示す車両用収納装置1Aは、いわゆるグローブボックスであり、車室内のインストルメントパネルの助手席側部分の下部に配置される。
【0012】
図1から
図5に示すように、車両用収納装置1Aは、ハウジング2と、収納装置本体(グローブボックス本体)3と、を備える。
【0013】
ハウジング2は、車室内に配置される。ハウジング2は、上面部4と、左右一対の側面部5,5と、奥面部6とを有して構成され、下面(下部)が開口している。本実施形態では、上面部4及び奥面部6は、略四角形状に形成されており、側面部5は、略三角形状に形成されている。
【0014】
収納装置本体3は、ハウジング2に開閉可能に取り付けられる。収納装置本体3は、底部(リッド)7と、左右一対の側壁部8,8と、奥壁部9とを有して構成され、上面(上部)が開口している。本実施形態では、奥壁部9は、略四角形状に形成されており、側壁部8は、略三角形状に形成されている。
【0015】
左右一対の側壁部8,8の外側にはそれぞれ、サイドカバー11が取り付けられている。また、左右一対の側壁部8,8は、手前側において連結壁部12により接続されている。
【0016】
ハウジング2と収納装置本体3との間には、収納装置本体3の奥側を回動中心として開閉させる開閉軸13が配置されている。本実施形態では、開閉軸13は収納装置本体3側に設けられており、開閉軸13を上下方向に回動可能に支持する軸受部14がハウジング2側に設けられている。
【0017】
本実施形態では、開閉軸13は、車幅方向と平行になるように収納装置本体3の側壁部8(又はサイドカバー11)に配置されている。なお、開閉軸13は、車幅方向と非平行になるように収納装置本体3の側壁部8に配置されていてもよい。
【0018】
また、ハウジング2と収納装置本体3との間には、開閉用ロック機構15が配置されている。この開閉用ロック機構15は、収納装置本体3に対して突出収納可能に設けられる横爪16と、この横爪16と係合可能な爪受部17とを有している。横爪16は、図示しない付勢部材(スプリング等)によって常時付勢されている。本実施形態では、横爪16は収納装置本体3の手前側の部分に設けられており、横爪16と係合する爪受部17がハウジング2の側面部5の手前側の部分に設けられている。
【0019】
開閉用ロック機構15は、左右一対の横爪16,16を有しており、これら左右一対の横爪16,16の内の一方には、操作レバー(オープンレバー)18が取り付けられている。また、左右一対の横爪16,16は、リンク部材19(
図5参照)により連結されている。さらに、本実施形態では、開閉用ロック機構15の主要な構成要素(横爪16、操作レバー18、リンク部材19等)は、収納装置本体3の手前側の部分(連結壁部12)によって覆われている。
【0020】
また、収納装置本体3の両側壁部8,8(又は両サイドカバー11,11)には、ストッパ(突起)20aが設けられ、ハウジング2の両側面部5,5には、ストッパ20aが挿通されるガイド(溝)20bが設けられている。これらの収納装置本体3側のストッパ20aとハウジング2側のガイド20bとにより、収納装置本体3の開閉範囲が規定される。
【0021】
図6に示す収納装置本体3を閉じた状態(閉状態)から、
図7に示す収納装置本体3を開いた状態(開状態)とするには、収納装置本体3の手前側の部分(連結壁部12)に設けた操作レバー18を左右方向の内側に移動させる。すると、横爪16が図示しない付勢部材の付勢力に抗して左右方向の内側に移動されて爪受部17との係合が解除され、収納装置本体3のロックが解除されて収納装置本体3が開いた状態となる。
【0022】
本実施形態の底部7は、可動機構21と、一方向移動機構22と、リリース機構23と、を備える。
【0023】
可動機構21は、収納装置本体3の収納容量を変更するために底部7を側壁部8,8及び奥壁部9に対して相対的に移動可能な状態にする。この可動機構21は、折り畳みリッド24と、底板25とを有して構成される。換言すると、底部7が、折り畳みリッド24と、底板25とを有して構成されている。
【0024】
折り畳みリッド24は、奥側部分24aと手前側部分24bとをヒンジ部24cにより連結して構成され、底板25は、折り畳みリッド24の奥側部分24aを上方から覆うように配置されている。
【0025】
側壁部8と折り畳みリッド24との間には、折り畳みリッド24の手前側部分24bを回動中心として上下回動させる回動軸26が配置されている。本実施形態では、回動軸26は折り畳みリッド24の手前側部分24bに設けられており、回動軸26を上下方向に回動可能に支持する軸受部27が側壁部8に設けられている。
【0026】
また、本実施形態では、回動軸26は、収納装置本体3の開閉軸13と平行になるように折り畳みリッド24の手前側部分24bに配置されている。
【0027】
また、側壁部8と折り畳みリッド24との間には、折り畳みリッド24の手前側部分24bを回動中心として上下回動させることにより、折り畳みリッド24を上下移動させるための上下移動軸31が配置されている。本実施形態では、上下移動軸31は折り畳みリッド24の奥側部分24aに設けられており、上下移動軸31の上下移動を案内する直線状のガイド溝32が側壁部8に設けられている。
【0028】
さらに、底板25の両側部にはそれぞれ、上下一対の突起部33,33が配置されており、この突起部33には、ローラ34が装着されている。すなわち、底板25の両側部にはそれぞれ、上下一対のローラ34,34が配置されている。そして、底板25の両側部に配置された上下一対のローラ34,34が、折り畳みリッド24の上下移動軸31と同様に、側壁部8に設けられたガイド溝32に対して保持されている。
【0029】
底板25の両側部にそれぞれ上下一対の突起部33,33(上下一対のローラ34,34)が配置されていることにより、底板25が常時略水平姿勢を保つように構成されている。
【0030】
一方向移動機構22は、折り畳みリッド24を一定方向に折り畳むことを許容し、折り畳みリッド24を多段階の折り畳み位置において保持する。この一方向移動機構22は、折り畳みリッド24及び側壁部8の手前側の部分に設けられている。なお、一方向移動機構22は、折り畳みリッド24及び側壁部8の奥側の部分に設けられていてもよい。
【0031】
本実施形態の一方向移動機構22は、収納装置本体3に対して回動可能に設けられる歯止め(ラッチ)35と、この歯止め35と係合可能な円弧形状の歯車(ラック)36とを有している。歯止め35は、図示しない付勢部材(スプリング等)によって常時付勢されている。本実施形態では、歯止め35は折り畳みリッド24の手前側部分24bに設けられており、歯止め35と係合する歯車36が側壁部8の手前側の部分に設けられている。
【0032】
リリース機構23は、折り畳みリッド24を初期状態に復帰させるためのものである。このリリース機構23は、一方向移動機構22の歯止め35に連結されるリリースレバー37を有している。このリリースレバー37は、折り畳みリッド24の手前側部分24bに配置されている。本実施形態では、リリース機構23の主要な構成要素(リリースレバー37等)は、折り畳みリッド24の手前側部分24bに装着されたカバー部材28によって覆われている。
【0033】
次に、折り畳みリッド24の動作について説明する。
【0034】
収納装置本体3の収納容量を変更する場合には、折り畳みリッド24を収納装置本体3の外側から内側へと押し込むことにより、折り畳みリッド24を側壁部8,8及び奥壁部9に対して相対的に移動させる(
図8及び
図9参照)。一方向移動機構22により、折り畳みリッド24は折り畳みの途中で保持されることができる。
【0035】
その一方、収納装置本体3の収納容量を変更した状態から所定の初期容量(
図6及び
図7に示す初期状態)に戻す場合には、折り畳みリッド24の手前側部分24bに設けたリリースレバー37を上下方向に回動させる。すると、歯止め35が図示しない付勢部材の付勢力に抗して歯車36から離れる方向に回動されて歯車36との係合が解除され、一方向移動機構22による保持が解除されて折り畳みリッド24が折り畳んだ状態から
図6及び
図7に示す初期状態に復帰する。
【0036】
以下に、第1実施形態による作用効果を説明する。
【0037】
(1)車両用収納装置1Aは、車室内に配置されるハウジング2と、底部7と左右一対の側壁部8,8と奥壁部9とを有して構成され、ハウジング2に開閉可能に取り付けられる収納装置本体3と、を備える。また、車両用収納装置1Aは、収納装置本体3の収納容量を変更するために底部7を側壁部8,8及び奥壁部9に対して相対的に移動可能な状態にする可動機構21を備える。
【0038】
本実施形態の車両用収納装置1Aでは、収納装置本体3を構成する構成要素の内、底部(リッド)7のみを移動可能な構造にしている。物を収納装置本体3に収納するために開いたときに、収納装置本体3の収納容量の変化が収納装置本体3の上端から底部7までの距離に表れるため、そのときの収納装置本体3の収納容量を一目で直感的に理解することができる。
【0039】
(2)ハウジング2と収納装置本体3との間に、収納装置本体3の奥側を回動中心として開閉させる開閉軸13が配置され、底部7は、上下方向に折り畳み可能な折り畳みリッド24を有する。側壁部8と折り畳みリッド24との間に、折り畳みリッド24の手前側を回動中心として上下回動させる回動軸26が配置される。
【0040】
車両用収納装置1Aの底部(リッド)7を上下方向に折り畳み可能な構造にしたので、車両用収納装置1Aの前後方向の長さの拡大を抑制することができ、車室内空間を拡大することができる。また、車両用収納装置1Aをいわゆるグローブボックスに適用した場合、乗員が足を組み替えたり崩したりする際に、折り畳みリッド24をある程度折り畳むことにより乗員の足が車両用収納装置1Aと干渉することを回避することが可能になる。
【0041】
さらに、収納装置本体3の奥側を回動中心として開閉させる構造にしたので、折り畳みリッド24の折り畳み状態に拘わらず、一般的な車両用収納装置と同様に手前側に配置した操作レバー18により収納装置本体3を開くことができる。このため、収納装置本体3の開閉を容易に行うことができる。
【0042】
(3)折り畳みリッド24は、奥側部分24aと手前側部分24bとを連結して構成され、底部7は、折り畳みリッド24の奥側部分24aを上方から覆う底板25を有する。
【0043】
底部7が折り畳みリッド24の奥側部分24aを上方から覆う底板25を有することにより、物が折り畳みリッド24に挟まれることを抑制することが可能になる。
【0044】
(4)車両用収納装置1Aは、折り畳みリッド24を一定方向に折り畳むことを許容し、折り畳みリッド24を多段階の折り畳み位置において保持する一方向移動機構22と、折り畳みリッド24を初期状態に復帰させるためのリリース機構23と、を備える。
【0045】
車両用収納装置1Aが一方向移動機構22を備えることにより、収納装置本体3に収納する物の大きさに応じて収納装置本体3の収納容量を多段階に変更することができる。また、折り畳みリッド24を折り畳む途中で止めて、その状態で折り畳みリッド24を保持することができる。
【0046】
さらに、車両用収納装置1Aがリリース機構23を備えることにより、折り畳みリッド24をある程度折り畳んだ状態から初期状態に復帰させることができる。
【0047】
(第2実施形態)
[車両用収納装置1Bの構成]
図10から
図12を参照して、第2実施形態に係わる車両用収納装置1Bの構成を説明する。なお、この実施形態においては、ストッパ20a及びガイド20bの図示は省略している。
【0048】
図10から
図12に示すように、車両用収納装置1Bでは、折り畳みリッド24の回動軸26は、収納装置本体3の開閉軸13と非平行になるように配置されている。すなわち、収納装置本体3の開閉軸13と折り畳みリッド24の回動軸26とが、互いに非平行となるように配置されている。
【0049】
なお、収納装置本体3の開閉軸13が車幅方向と平行に配置されていてもよく、逆に、折り畳みリッド24の回動軸26が車幅方向と平行に配置されていてもよい。また、開閉軸13及び回動軸26の両方が、車幅方向と非平行になるように配置されていてもよい。
【0050】
また、車両用収納装置1Bでは、折り畳みリッド24とハウジング2の側面部5との間に、収納領域41が形成されている。この収納領域41は、薄い物又は細長い物を入れて収納する小物入れとして利用することができる。
【0051】
以下に、第2実施形態による作用効果を説明する。
【0052】
車両用収納装置1Bでは、収納装置本体3の開閉軸13と折り畳みリッド24の回動軸26とが、互いに非平行となるように配置される。
【0053】
収納装置本体3の開閉軸13と折り畳みリッド24の回動軸26とを非平行に設定することにより、折り畳みリッド24の形状を車室内のインストルメントパネル等の形状に応じて自由に設定することが可能になる。
【0054】
上記のように、本発明の実施形態を記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【符号の説明】
【0055】
1A,1B 車両用収納装置
2 ハウジング
3 収納装置本体(グローブボックス本体)
7 底部(リッド)
8 側壁部
9 奥壁部
13 開閉軸
21 可動機構
22 一方向移動機構
23 リリース機構
24 折り畳みリッド
24a 奥側部分
24b 手前側部分
25 底板
26 回動軸