(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-02
(45)【発行日】2024-10-10
(54)【発明の名称】業務内容出力方法、装置、機器、記憶媒体及びプログラムプロダクト
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/00 20240101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q50/00
(21)【出願番号】P 2021079518
(22)【出願日】2021-05-10
【審査請求日】2021-05-10
【審判番号】
【審判請求日】2023-05-10
(31)【優先権主張番号】202011490885.X
(32)【優先日】2020-12-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514322098
【氏名又は名称】ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス テクノロジー カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】Beijing Baidu Netcom Science Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】2/F Baidu Campus, No.10, Shangdi 10th Street, Haidian District, Beijing 100085, China
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】張 安站
(72)【発明者】
【氏名】▲クー▼ 晶瑩
【合議体】
【審判長】伏本 正典
【審判官】月野 洋一郎
【審判官】松田 直也
(56)【参考文献】
【文献】特開2012-239049(JP,A)
【文献】特開2006-190279(JP,A)
【文献】特開2010-55592(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2008/0126110(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
業務ミドルグランドに応用される業務内容出力方法であって、
業務フォアグランドから送信された第1業務内容要求を受信することと、
前記第1業務内容要求によって要求される第1業務内容であって
、複数の
前記業務フォアグランドへ提供される汎用の業務内容である第1業務内容を
、第1業務モデルによって取得し、前記第1業務内容を前記業務フォアグランドに送信
し、前記第1業務モデルが業務内容要求に応答して、第1業務内容を取得するためのプログラム、関数、アルゴリズムまたはAIモデルであることと、
前記業務フォアグランドから送信された第2業務内容要求を受信することと、
前記第2業務内容要求によって要求される第2業務内
容を、
検索モデルまたは検索アルゴリズムを含む第2業務モデルによって取得し、前記第2業務内容を前記業務フォアグランドに送信
し、前記第2業務内容が、第1業務内容に基づく、前記業務フォアグランドと予め取り決められたデータフォーマットに従う検索結果を含むことと
、
前記業務フォアグランドから送信された第3業務内容要求を受信することと、
前記第3業務内容要求によって要求される第3業務内容であって、前記第1業務内容と前記第2業務内容をもとに前記業務フォアグランドのために特注した業務内容である第3業務内容を、第3業務モデルによって取得し、前記第3業務内容を前記業務フォアグランドに送信することとを含み、
前記第3業務モデルは、前記業務フォアグランドのために特注された特注業務モデル、及び前記特注業務モデルに整合する汎用業務モデルを含み、上記汎用業務モデルは、前記第3業務内容を得るように、上記特注業務モデルによって取得された業務内容を更に処理し、
業務ミドルグランドが、第1業務モデルと、第2業務モデルと前記第3業務モデルを含む、業務内容出力方法。
【請求項2】
前記第1業務モデルは、インタフェースサービスを提供する業務モデルであり、且つ、前記業務モデルは、複数の業務フォアグランドへのサービスを提供するための業務モデルであり、
前記第2業務モデルは、前記第2業務内容要求に応じて、対応する業務内容を取得し、取得した業務内容について、前記第2業務内容を、前記業務フォアグランドに予め取り決められたデータフォーマットで出力する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
業務ミドルグランドに応用される業務内容出力装置であって、
業務フォアグランドから送信された第1業務内容要求を受信するための第1受信モジュールと、
前記第1業務内容要求によって要求される第1業務内容であって
、複数の
前記業務フォアグランドへ提供される汎用の業務内容である第1業務内容を
、第1業務モデルによって取得し、前記第1業務内容を前記業務フォアグランドに送信するための第1送信モジュールと、
前記業務フォアグランドから送信された第2業務内容要求を受信するための第2受信モジュールと、
前記第2業務内容要求によって要求される第2業務内
容を、
検索モデルまたは検索アルゴリズムを含む第2業務モデルによって取得し、前記第2業務内容を前記業務フォアグランドに送信するための第2送信モジュールと
前記業務フォアグランドから送信された第3業務内容要求を受信するための第3受信モジュールと、
前記第3業務内容要求によって要求される第3業務内容であって、前記第1業務内容と前記第2業務内容をもとに前記業務フォアグランドのために特注した業務内容である第3業務内容を、第3業務モデルによって取得し、前記第3業務内容を前記業務フォアグランドに送信するための第3送信モジュールを含
み、
前記第1業務モデルが業務内容要求に応答して、第1業務内容を取得するためのプログラム、関数、アルゴリズムまたはAIモデルであり、
前記第2業務内容が、第1業務内容に基づく、前記業務フォアグランドと予め取り決められたデータフォーマットに従う検索結果を含み、
前記第3業務モデルは、前記業務フォアグランドのために特注された特注業務モデル、及び前記特注業務モデルに整合する汎用業務モデルを含み、
上記汎用業務モデルは、前記第3業務内容を得るように、上記特注業務モデルによって取得された業務内容を更に処理し、
上記業務ミドルグランドが、第1業務モデルと、第2業務モデルと前記第3業務モデルを含む、業務内容出力装置。
【請求項4】
前記第1業務モデルは、インタフェースサービスを提供する業務モデルであり、且つ、前記業務モデルは、複数の業務フォアグランドへのサービスを提供するための業務モデルであり、
前記第2業務モデルは、前記第2業務内容要求に応じて、対応する業務内容を取得し、取得した業務内容について、前記第2業務内容を、前記業務フォアグランドに予め取り決められたデータフォーマットで出力する、請求項
3に記載の装置。
【請求項5】
少なくとも1つのプロセッサと、及び
前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されたメモリを含み、
ここで、前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なコマンドが格納されており、前記コマンドが前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、請求項1
又は2に記載の方法の前記少なくとも1つのプロセッサによる実行を可能にする、電子機器。
【請求項6】
コンピュータコマンドが格納されている非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータコマンドは、請求項1
又は2に記載の方法を前記コンピュータに実行させる、非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、コンピュータ技術分野に関し、特にミドルグランド技術に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、システムは、業務バックグランド、業務ミドルグランド、業務フォアグランドに分けられることが多く、実際の応用において、業務バックグランドの変更頻度が業務ミドルグランドよりも低く、業務ミドルグランドの変更頻度が業務フォアグランドよりも低いことが多い。関連技術において、業務フォアグランドのニーズを満たすために、業務ミドルグランドは、必ず業務ミドルグランドの一部コードの開発を業務フォアグランドに求める。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、業務内容出力方法、装置、機器、記憶媒体及びプログラムプロダクトを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の1つの態様によれば、業務内容出力方法を提供し、業務フォアグランドから送信された第1業務内容要求を受信することと、前記第1業務内容要求によって要求される第1業務内容であって、複数の業務フォアグランドへ提供される汎用の業務内容である第1業務内容を、第1業務モデルによって取得し、前記第1業務内容を前記業務フォアグランドに送信することと、前記業務フォアグランドから送信された第2業務内容要求を受信することと、前記第2業務内容要求によって要求される第2業務内容であって、前記業務フォアグランドと予め取り決められた業務内容である第2業務内容を、第2業務モデルによって取得し、前記第2業務内容を前記業務フォアグランドに送信することとを含む。
【0005】
本開示のもう1つの態様によれば、業務ミドルグランドに応用される業務内容出力装置を提供し、業務フォアグランドから送信された第1業務内容要求を受信する第1受信モジュールと、前記第1業務内容要求によって要求される第1業務内容であって、複数の業務フォアグランドへ提供される汎用の業務内容である第1業務内容を、第1業務モデルによって取得し、前記第1業務内容を前記業務フォアグランドに送信する第1送信モジュールと、前記業務フォアグランドから送信された第2業務内容要求を受信する第2受信モジュールと、前記第2業務内容要求によって要求される第2業務内容であって、前記業務フォアグランドと予め取り決められた業務内容である第2業務内容を、第2業務モデルによって取得し、前記第2業務内容を前記業務フォアグランドに送信する第2送信モジュールとを含む。
【0006】
本開示のもう1つの態様によれば、少なくとも1つのプロセッサと、及び前記少なくとも1つのプロセッサと通信可能に接続されたメモリを含む電子機器を提供し、ここで、前記メモリには、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行可能なコマンドが格納されており、前記コマンドが前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、本開示による業務内容出力方法の前記少なくとも1つのプロセッサによる実行を可能にする。
【0007】
本開示のもう1つの態様によれば、コンピュータコマンドが格納されている非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供し、前記コンピュータコマンドは、本開示による業務内容出力方法を前記コンピュータに実行させる。
【0008】
本開示のもう1つの態様によれば、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラムプロダクトを提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、本開示による業務内容出力方法が実現される。
【発明の効果】
【0009】
本開示の技術手段によれば、第1業務モデル、第2業務モデルによって業務フォアグランドに異なる業務内容を出力するため、業務フォアグランドの開発コストを低減することができる。
【0010】
このセクションに記載された内容は、本開示の実施例のポイントや重要な特徴を特定することを意図するものではなく、また、本開示の範囲を限定するために使用されるものでもないことを理解されたい。本開示の他の特徴は、以下の明細書から容易に理解される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面は、本願の案をよりよく理解するためのものであり、本開示の限定にならない。
【0012】
【
図1】本開示による業務内容出力方法のフローチャートである。
【
図2】本開示による業務内容出力方法の実験概念図である。
【
図3】本開示による業務内容出力装置の構造図である。
【
図4】本開示による別の業務内容出力装置の構造図である。
【
図5】本開示の実施例の業務内容出力方法を実現するための電子機器のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して本願の例示的な実施例を説明し、理解することに寄与する本願の実施例の様々な詳細が含まれるが、それらは、単に例示的なものであると考えるべきである。よって、当業者にとって、ここに記載の実施例に対し、本願の範囲や趣旨から逸脱することなく様々な変更や修正を行うことができることを認識すべきである。同様に、明確及び簡潔のために、以下の記載では、既知の機能や構造の記載を省略している。
【0014】
図1を参照する。
図1は、本開示による業務内容出力方法のフローチャートである。
図1に示すように、以下のステップを含む。
【0015】
ステップS101において、業務フォアグランドから送信された第1業務内容要求を受信する。
【0016】
上記ステップは、複数の業務フォアグランドをサポートするためのミドルグランドである業務ミドルグランドによって実行される。例えば、上記業務ミドルグランドは、検索業務フォアグランド、入力法業務フォアグランド、医療業務フォアグランド、小説業務フォアグランド、医療美容業務フォアグランド、自動車業務フォアグランドなどのフォアグランドに業務内容を提供する。
【0017】
本開示における業務ミドルグランドは、業務バックグランドから提供されたデータを取得し、業務バックグランドから提供されたデータに対して、対応するミドルグランド処理を行うことによって、業務フォアグランドへ提供される業務内容を得る。なお、本開示において、業務ミドルグランドによって実行されるミドルグランド処理内容を限定せず、例えば並べ替え、データ選別、データ加工、データフォーマット調整、データ生産、データ分類、データ検証などを含むが、それらに限られない。
【0018】
上記業務フォアグランドは、検索業務フォアグランド、入力法業務フォアグランド、医療業務フォアグランド、小説業務フォアグランド、医療美容業務フォアグランド、自動車業務フォアグランドなど、特定業務のフォアグランドである。
【0019】
上記第1業務内容要求は、複数の業務フォアグランドに適用する業務内容を要求するためのものであり、例えば、複数の業務フォアグランドがいずれも検索結果を要求したり、推奨結果を要求したり、ニュースデータを要求したり、天気データを要求したりする。
【0020】
ステップS102において、前記第1業務内容要求によって要求される第1業務内容であって、複数の業務フォアグランドへ提供される汎用の業務内容である第1業務内容を、第1業務モデルによって取得し、前記第1業務内容を前記業務フォアグランドに送信する。
【0021】
業務ミドルグランドは、上記第1業務内容要求を受信すると、上記第1業務内容要求によって要求される第1業務内容を、上記第1業務モデルによって取得して上記業務フォアグランドに送信する。
【0022】
ここで、上記第1業務内容が複数の業務フォアグランドへ提供される汎用の業務内容であることは、異なる業務フォアグランドの第1業務内容要求に対してステップS102で送信される業務内容が同じでもよい。例えば、入力法業務フォアグランド、検索業務フォアグランドに対し、この2つの業務フォアグランドから送信された第1業務内容要求が同じであれば、上記第1業務モデルによってこの2つの業務フォアグランドに送信する第1業務内容が同じでもよい。
【0023】
ステップS103において、前記業務フォアグランドから送信された第2業務内容要求を受信する。
【0024】
上記第2業務内容要求は、上記業務フォアグランドに適用する業務内容を要求するためのものであり、例えば、検索結果を要求したり、推奨結果を要求したり、ニュースデータを要求したり、天気データを要求したりする。
【0025】
ステップS104において、前記第2業務内容要求によって要求される第2業務内容であって、前記業務フォアグランドと予め取り決められた業務内容である第2業務内容を、第2業務モデルによって取得し、前記第2業務内容を前記業務フォアグランドに送信する。
【0026】
前記第2業務内容要求によって要求される第2業務内容を第2業務モデルによって取得することは、上記第2業務内容要求によって要求され、且つ業務フォアグランドと予め取り決められた第2業務内容を、第2業務モデルによって取得してもよい。
【0027】
なお、本開示における第1業務モデル、第2業務モデルは、業務ミドルグランドに予め配置された機能的モジュールである。これらの機能的モジュールは、業務要求に応答して、対応する業務内容を取得するための機能的モジュールである。本開示において、業務モデルの実現方式を限定しない。例えば、業務モデルは、業務内容要求に応答して、対応する業務内容を取得するためのプログラム、関数、アルゴリズム、AIモデル、業務システム、業務フレームなどの少なくとも1つを含む。更に、業務モデルは、能力出力モデルとも呼ばれる。
【0028】
本開示の技術手段によれば、第1業務モデル、第2業務モデルによって業務フォアグランドに異なる業務内容を出力するため、業務フォアグランドの開発コストを低減することができる。例えば、上記第1業務モデルによれば、業務フォアグランドが上記第1業務内容を取得する際に、業務フォアグランドが直接遠隔サービスによって業務ミドルグランドを呼び出して上記第1業務内容を得ることが実現され、業務フォアグランドの開発コストが低減される。
【0029】
なお、本開示に係る上記方法は、業務ミドルグランドによって実行可能であり、業務ミドルグランドは、サーバ、コンピュータ、携帯電話などの電子機器に配置可能である。
【0030】
代替的な実施形態として、上記第1業務モデルは、インタフェースサービスを提供する業務モデルであり、且つ、前記業務モデルは、複数の業務フォアグランドへのサービスを提供するための業務モデルである。
【0031】
上記第1業務モデルがインタフェースサービスを提供する業務モデルであることは、複数の業務フォアグランドが上記インタフェースサービスによって第1業務モデルを呼び出し、対応する第1業務内容を得る。
【0032】
例えば、業務ミドルグランドに検索用の第1業務モデルが既に存在する場合、入力法業務フォアグランドは、該業務モデルを直接呼び出して、対応する検索結果を得る。具体的には、入力法業務フォアグランドは、ユーザから一部の用語を入力すると同時に、ユーザの体験を向上可能な高品質な検索結果がないかを整合することを希望する。例えば「XX区の天気」を入力すると、ユーザが検索エンジン又はAppでXX区の天気を検索したい可能性が高いため、入力法業務フォアグランドは、XX区の天気の予報情報をポップアップして、ユーザの利用体験を大きく向上することができる。また例えば、YY株を入力すると、YYのリアルタイムの株価のページをポップアップするなど。
【0033】
該実施形態において、上記第1業務モデルによって、業務ミドルグランドから直接業務フォアグランドに業務内容を提供することが実現され、該業務内容の取得に関する業務フォアグランドの開発を不要とすることができるため、業務フォアグランドの開発コストが低減する。例えば、これらの場面では、完全な業務内容の提供が業務フォアグランドから業務ミドルグランドに求められ、フォアグランドは、単に業務ミドルグランドの業務内容を利用したいだけであって、関連する開発をしない。例えば、一部のAppのトップページでは、一部の推奨情報を必要とするが、業務ミドルグランドの既存の推奨システムによって、汎用の推奨結果を取得する。
【0034】
また、該実施形態において、業務ミドルグランドの業務性能を向上させるために、業務ミドルグランドは、第1業務内容を取得するサービスの安定性、性能、ピーク値のアクセススループットなどの業務パラメータ情報を、予め業務フォアグランドと取り決める。それによって、業務ミドルグランドは、これらのパラメータ情報に基づいて、第1業務内容を業務フォアグランドに提供する。
【0035】
代替的な実施形態として、前記第2業務モデルは、前記第2業務内容要求に応じて、対応する業務内容を取得し、取得した業務内容について、前記第2業務内容を、前記業務フォアグランドに予め取り決められたデータフォーマットで出力する。
【0036】
上記第2業務モデルは、予め上記業務フォアグランドと協議しておいたものであり、具体的に、第2業務モデルによって出力される業務内容のデータフォーマットを予め取り決める。
【0037】
該実施形態において、データフォーマットが予め取り決められた第2業務内容を上記第2業務モデルによって業務フォアグランドに出力することによって、業務フォアグランドが第2業務内容を取得する際に、データフォーマットを定義するだけで、該データフォーマットの業務内容を得ることができ、業務フォアグランドの開発コストが低減する。例えば、業務フォアグランドは、検索サービスのデータフォーマットを予め定義し、業務ミドルグランドは、検索要求を取得すると、第2業務モデルに含まれる対応する検索モデル、検索アルゴリズムなどによって、該検索要求に対応する検索結果を取得すると、取得した検索結果を、業務フォアグランドに予め取り決められたデータフォーマットで出力する。
【0038】
代替的な実施形態として、前記方法は、前記業務フォアグランドから送信された第3業務内容要求を受信することと、前記第3業務内容要求によって要求される第3業務内容であって、前記業務フォアグランドのために特注した業務内容である第3業務内容を、第3業務モデルによって取得し、前記第3業務内容を前記業務フォアグランドに送信することとを更に含む。
【0039】
上記第3業務内容要求は、前記業務フォアグランドのために特注した業務内容を要求するためのものである。業務ミドルグランドは、上記第3業務内容要求を受信すると、上記第3業務内容要求によって要求され、上記業務フォアグランドのために特注した第3業務内容を、上記第3業務モデルによって取得する。
【0040】
上記第3業務モデルは、業務ミドルグランドに予め配置された機能的モジュールである。該機能的モジュールは、業務要求に応答して、対応する業務内容を取得するための機能的モジュールである。本開示において、第3業務モデルの実現方式を限定しない。例えば、第3業務モデルは、業務要求に応答して、対応する業務内容を取得するためのプログラム、関数、アルゴリズム、AIモデル、業務システム、業務フレームなどの少なくとも1つを含む。
【0041】
該実施形態において、業務フォアグランドに対して特注した業務内容を上記第3業務モデルによって提供することができるので、業務フォアグランドの業務性能を向上させることができる。
【0042】
選択的に、前記第3業務モデルは、前記業務フォアグランドのために特注された特注業務モデル、及び前記特注業務モデルに整合する汎用業務モデルを含む。
【0043】
前記業務フォアグランドのために特注された特注業務モデルは、業務フレームのベースレイヤを上記業務フォアグランドに提供する業務モデルである。該業務モデルは、上記業務フォアグランドのために特注されたプログラム、関数、アルゴリズム、AIモデル、業務システム、業務フレームなどの少なくとも1つを含む。
【0044】
上記特注業務モデルに整合する汎用業務モデルは、上記特注業務モデルとセットになる汎用業務モデルである。例えば、上記業務ミドルグランドが検索結果を取得する場合、汎用業務モデルは、転置索引サービス、正列計算サービス、予測サービス、意味索引サービスなどのためのモデルである。
【0045】
上記汎用業務モデルは、上記特注業務モデルによって取得された業務内容を更に処理し、例えば、転置索引、正列計算、予測、意味索引などの処理を行う。
【0046】
該実施形態において、第3業務モデルが特注業務モデル及び汎用業務モデルを含むため、業務フォアグランドによって取得される第3業務内容の業務効果を向上させる。また、業務ミドルグランドと業務フォアグランドをデカップリングして業務ミドルグランドと業務フォアグランドの能力を向上させるために、上記第3業務モデルは、業務フォアグランドに統一的な業務フレームを提供する。且つ業務フォアグランドは、該業務フレームに基づいて、特注開発を行い、独立してオンライン化や変更などを行う。業務ミドルグランドは、業務フレームのベースレイヤ動作メカニズム及び業務フレームが依存する汎用サービス(即ち上記汎用業務モデル)を業務フォアグランドに提供する。
【0047】
本開示において、第3業務モデルは、特注業務モデル及び汎用業務モデルを含むことに限定されず、例えば、特注業務モデルのみを含んでもよい。
【0048】
なお、本開示において、第1業務モデル、第2業務モデル、第3業務モデルは、業務フォアグランドの異なる段階に適用可能である。例えば、第1業務モデルは、業務フォアグランドの発展初期サービスに用いられ、第2業務モデルは、業務フォアグランドの発展中期サービスに用いられ、第3業務モデルは、業務フォアグランドの発展後期サービスに用いられる。
【0049】
例えば、業務フォアグランドは、発展初期(例えば1ヶ月目、1週目又は1日目)において、第1業務モデルによって汎用の検索結果を取得する。このように、業務フォアグランドに自身の業務内容を有するが、業務内容に対する効果は、汎用のニーズしかない。例えば新規の業務フォアグランドの場面において、業務フォアグランドは、業務ミドルグランドに既存の第1業務モデルを介して業務能力(例えば検索能力、推奨能力)を迅速に構築することを希望し、まずユーザに汎用業務を提供してから、次いでユーザのオンラインのフィードバック及び実際の効果分析に基づいて、特定のデータフォーマットを定義して、業務フォアグランドの業務性能を向上させる。
【0050】
業務フォアグランドの発展中期(例えば2ヶ月目、2週目又は2日目)において、発展初期の業務内容のユーザフィードバック及び実際の効果分析に基づいて、特定のデータフォーマットを定義し、該特定のデータフォーマットの業務内容を第2業務モデルによって取得し、業務効果を向上させる。
【0051】
業務フォアグランドの発展後期(例えば3ヶ月目、3週目又は3日目)において、第1業務モデル、第2業務モデルによって出力された業務内容を基に、業務内容に内容加工や計算を行う特注ニーズ、オンラインソート効果の特注ニーズなどを決定する。
【0052】
上記第3業務モデルによって、特注された業務内容を取得することで、更に業務効果を向上させる。
【0053】
本開示において、上記第1業務モデル、第2業務モデル、第3業務モデルの3つの階層によって、業務の特注能力を徐々に向上させることで、業務フォアグランドは、業務内容なしから業務内容ありへ、そして業務内容の長期発展が実現され、ユーザ、データトラフィックなどの有益な効果を取得する。
【0054】
実験データによれば、第1業務モデル、第2業務モデル、第3業務モデルは、億単位の業務内容要求を実現可能であり、且つ、具体的に
図2に示すように、複数のアプリケーションの業務フォアグランドに用いられる。また、第1業務モデルは、アプリケーションプログラムインタフェースAPI(Application Programming Interface)によって呼び出される。第2業務モデルは、データ及びサービスのアクセスからリコールまでを実現し、即ちデータ及びサービスに対応する業務内容をリコールする。第3業務モデルは、深層特注をサポートし、且つ特注が同じである複数の業務フォアグランドで再利用可能である。
【0055】
本開示の技術手段によれば、第1業務モデル、第2業務モデルによって異なる業務内容を業務フォアグランドに出力するため、業務フォアグランドの開発コストを低減することができる。
【0056】
図3を参照する。
図3は、本開示による業務内容出力装置を示す。
図3に示すように、業務内容出力装置300は、業務フォアグランドから送信された第1業務内容要求を受信する第1受信モジュール301と、前記第1業務内容要求によって要求される第1業務内容であって、複数の業務フォアグランドへ提供される汎用の業務内容である第1業務内容を、第1業務モデルによって取得し、前記第1業務内容を前記業務フォアグランドに送信する第1送信モジュール302と、前記業務フォアグランドから送信された第2業務内容要求を受信する第2受信モジュール303と、前記第2業務内容要求によって要求される第2業務内容であって、前記業務フォアグランドと予め取り決められた業務内容である第2業務内容を、第2業務モデルによって取得し、前記第2業務内容を前記業務フォアグランドに送信する第2送信モジュール304とを含む。
【0057】
選択的に、
図4に示すように、前記装置は、前記業務フォアグランドから送信された第3業務内容要求を受信する第3受信モジュール305と、前記第3業務内容要求によって要求される第3業務内容であって、前記業務フォアグランドのために特注した業務内容である第3業務内容を、第3業務モデルによって取得し、前記第3業務内容を前記業務フォアグランドに送信する第3送信モジュール306とを更に含む。
【0058】
選択的に、前記第1業務モデルは、インタフェースサービスを提供する業務モデルであり、且つ、前記業務モデルは、複数の業務フォアグランドへのサービスを提供するための業務モデルである。前記第2業務モデルは、前記第2業務内容要求に応じて、対応する業務内容を取得し、取得した業務内容について、前記第2業務内容を、前記業務フォアグランドに予め取り決められたデータフォーマットで出力する。
【0059】
選択的に、前記第3業務モデルは、前記業務フォアグランドのために特注された特注業務モデル、及び前記特注業務モデルに整合する汎用業務モデルを含む。
【0060】
本実施例による装置は、
図1に示す方法実施例で実現される各プロセスを実現可能であり、同じ技術効果を奏することもできるので、重複を避けるために、ここでは繰り返して記載しない。
【0061】
本開示の実施例によれば、本開示は、電子機器、コンピュータコマンドが格納されている非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を更に提供する。
【0062】
図5は、本開示の実施例の業務内容出力方法に係る電子機器のブロック図である。電子機器は、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、PDA(Personal Digital Assistant)、及び他の適切なコンピュータなどの様々な形態のデジタルコンピュータを表すことが意図される。電子機器はまた、パーソナルデジタルプロセシング、セルラー電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイス、及び他の同様のコンピューティングデバイスなど、様々な形態のモバイルデバイスを表してもよい。本明細書に示される構成要素、それらの接続及び関係、並びにそれらの機能は、単なる例であり、本明細書に記載及び/又は特許請求される本願の実現を限定することを意図しない。
【0063】
図5に示すように、該電子機器は、1又は複数のプロセッサ501、メモリ502、及び高速インターフェースと低速インターフェースを含む、各構成要素を接続するためのインターフェースを含む。各構成要素は、異なるバスで相互に接続され、共通のマザーボード上に実装されてもよいし、必要に応じて他の形態で実装されてもよい。プロセッサは、インターフェースに結合されたディスプレイデバイスなどの外部入出力装置にGUIのグラフィカル情報を表示するために、メモリ内又はメモリ上に記憶されたコマンドを含む、電子機器内で実行されるコマンドを処理する。他の実施形態では、複数のプロセッサ及び/又は複数のバスが、必要に応じて、複数のメモリとともに使用される。また、複数の電子機器が接続され、各機器が必要な動作の一部を提供するようにしてもよい(例えば、サーバアレイ、ブレードサーバの集合、マルチプロセッサシステムなど)。
図5では、1つのプロセッサ501を例に挙げている。
【0064】
メモリ502は、本開示による非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体である。ここで、前記メモリは、少なくとも1つのプロセッサによって実行されるコマンドが格納されている。それによって、前記少なくとも1つのプロセッサは、本開示による業務内容出力方法を実行する。本開示の非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体は、本開示による業務内容出力方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータコマンドを記憶する。
【0065】
非一時的コンピュータ読み取り可能な記憶媒体としてのメモリ502は、本開示の実施例における業務内容出力方法に対応するプログラムコマンド/モジュール(例えば、
図3に示す第1受信モジュール301、第1送信モジュール302、第2受信モジュール303及び第2送信モジュール304)などの非一時的なソフトウェアプログラム、非一時的なコンピュータ実行可能プログラム及びモジュールなどを記憶するために使用される。プロセッサ501は、メモリ502に格納された非一時的ソフトウェアプログラム、コマンド及びモジュールを実行することにより、サーバの各種機能アプリケーションやデータ処理を実行し、即ち、上記方法の実施例における業務内容出力方法を実現する。
【0066】
メモリ502は、オペレーティングシステム、少なくとも1つの機能に必要なアプリケーションを記憶することができるプログラム記憶領域と、業務内容出力方法に係る電子機器の使用に応じて作成されたデータなどを記憶することができるデータ記憶領域とを含む。また、メモリ502は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、また、少なくとも1つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイスなどの非一時的メモリ、又は他の非一時的ソリッドステートメモリデバイスなどを含んでもよい。一部の実施例では、メモリ502は、選択的にプロセッサ501に対して遠隔に配置されたメモリを含んでもよい。これらの遠隔メモリは、ネットワークを介して業務内容出力方法に係る電子機器に接続される。上記ネットワークの例としては、インターネット、イントラネット、ローカルエリアネットワーク、移動体通信ネットワーク、及びこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない。
【0067】
業務内容出力方法に係る電子機器は、入力装置503と出力装置504とを更に含んでもよい。プロセッサ501、メモリ502、入力装置503及び出力装置504は、バス又は他の方式で接続され、
図5では、バスを介して接続される例が示される。
【0068】
タッチスクリーン、キーパッド、マウス、トラックパッド、タッチパッド、ポインティングスティック、1つ又は複数のマウスボタン、トラックボール、ジョイスティックなどの入力装置としての入力装置503は、入力された数字又は文字情報を受信し、業務内容出力方法に係る電子機器のユーザ設定及び機能制御に関するキー信号入力を生じる。出力装置504は、ディスプレイ装置、補助照明装置(例えば、LED)、及び触覚フィードバック装置(例えば、振動モータ)などを含む。該表示装置は、液晶ディスプレイ(LCD)、発光ダイオード(LED)ディスプレイ、及びプラズマディスプレイを含むが、これらに限定されない。一部の実施形態では、表示装置は、タッチスクリーンであってもよい。
【0069】
ここに記載するシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、特定用途向けASIC(特定用途向け集積回路)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせにおいて実現される。これらの様々な実施形態は、記憶システム、少なくとも1つの入力装置、及び少なくとも1つの出力装置からデータ及びコマンドを受信し、該記憶システム、該少なくとも1つの入力装置、及び該少なくとも1つの出力装置にデータ及びコマンドを送信することができる専用又は汎用のプログラマブルプロセッサである少なくとも1つのプログラマブルプロセッサを含むプログラマブルシステム上で実行及び/又は解釈可能な1つ又は複数のコンピュータプログラムで実現することを含む。
【0070】
これらのコンピュータプログラム(プログラム、ソフトウェア、ソフトウェアアプリケーション、又はコードとも呼ばれる)は、プラグラマブルプロセッサの機械コマンドを含み、これらのコンピュータプログラムは、高レベルのプロセス及び/又はオブジェクト指向プログラミング言語、及び/又はアセンブリ/機械言語で実現される。本明細書で使用される場合、用語「機械読み取り可能な媒体」及び「コンピュータ読み取り可能な媒体」は、機械読み取り可能な信号として機械コマンドを受信する機械読み取り可能な媒体を含む、プラグラマブルプロセッサに機械コマンド及び/又はデータを提供するための任意のコンピュータプログラム製品、デバイス、及び/又は装置(例えば、磁気ディスク、光学ディスク、メモリ、プログラム可能論理デバイス(PLD))を指す。用語「機械読み取り可能な信号」は、機械コマンド及び/又はデータをプログラマブルプロセッサに提供するために使用される任意の信号を指す。
【0071】
ユーザとの対話を提供するために、本明細書に記載されたシステム及び技術は、ユーザに情報を表示するための表示装置(例えば、CRT(陰極線管)又はLCD(液晶ディスプレイ)モニタ)と、ユーザがコンピュータに入力を提供することができるキーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)とを有するコンピュータ上で実施される。他の種類の装置を使用して、ユーザとの対話を提供してもよい。例えば、ユーザに提供されるフィードバックは、任意の形態の感覚フィードバック(例えば、視覚フィードバック、聴覚フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよい。ユーザからの入力は、音声入力、又は触覚入力を含む任意の形態で受信される。
【0072】
ここに記載のシステム及び技術は、バックエンド構成要素を含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバとして)、又はミドルウェア構成要素を含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンド構成要素を含むコンピューティングシステム(例えば、ユーザが本明細書に記載のシステム及び技術の実施形態と相互作用するグラフィカルユーザインターフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ)、又はそのようなバックエンド構成要素、ミドルウェア構成要素、又はフロントエンド構成要素の任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムにおいて実施される。システムの構成要素は、任意の形式又は媒体(例えば、通信ネットワーク)のデジタルデータ通信によって互いに接続される。通信ネットワークとしては、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、インターネットなどが挙げられる。
【0073】
コンピュータシステムは、クライアント及びサーバを含む。クライアント及びサーバは、一般に、互いから離れており、通常、通信ネットワークを介して対話する。クライアントとサーバの関係は、それぞれのコンピュータ上で実行され、互いにクライアント-サーバ関係を有するコンピュータプログラムによって生成される。
【0074】
本開示は、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラムプロダクトを提供し、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、本開示による業務内容出力方法が実現される。
【0075】
本開示の技術手段によれば、第1業務モデル、第2業務モデルによって異なる業務内容を業務フォアグランドに出力するため、業務フォアグランドの開発コストを低減することができる。
【0076】
上記に示された様々な形態のフローが、ステップの順序変更、追加、又は削除のために使用されることが理解されるべきである。例えば、本開示に記載された各ステップは、並列に実行されても、順次的に実行されても、異なる順序で実行されてもよく、本開示に開示された技術的解決手段の所望の結果を実現できる限り、本明細書ではこれについて限定しない。
【0077】
上述した具体的な実施形態は、本開示の保護範囲への制限にならない。当業者にとって、設計の要求や他の要素によって様々な修正、組み合わせ、サブ組み合わせ及び置換を行うことができることは、明らかである。本開示の趣旨や原則内に為した修正、均等置換及び改良などは、すべて本開示の保護範囲に含まれるべきである。