(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-02
(45)【発行日】2024-10-10
(54)【発明の名称】UE
(51)【国際特許分類】
H04W 76/10 20180101AFI20241003BHJP
H04W 4/00 20180101ALI20241003BHJP
H04W 88/06 20090101ALI20241003BHJP
H04W 8/24 20090101ALI20241003BHJP
H04W 60/00 20090101ALI20241003BHJP
【FI】
H04W76/10
H04W4/00 110
H04W88/06
H04W8/24
H04W60/00
(21)【出願番号】P 2021567456
(86)(22)【出願日】2020-12-21
(86)【国際出願番号】 JP2020047771
(87)【国際公開番号】W WO2021132190
(87)【国際公開日】2021-07-01
【審査請求日】2023-10-23
(31)【優先権主張番号】P 2019232440
(32)【優先日】2019-12-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】菅原 靖夫
【審査官】松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】Motorola Mobility, Lenovo,MA PDU handling when VPLMN does not support ATSSS,3GPP TSG SA WG2#136 S2-1911866,フランス,3GPP,2019年11月08日
【文献】LG Electronics,Discussion on MA PDU establishment when VPLMN does not support ATSSS,3GPP TSG CT WG1#121 C1-198405,フランス,3GPP,2019年11月04日
【文献】LG Electronics, ZTE, Nokia, Nokia Shanghai Bell, Apple, Ericsson, Motorola Mobility, Lenovo,Clarification on MA PDU session establishment,3GPP TSG CT WG1#119 C1-195123,フランス,3GPP,2019年08月30日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 - 7/26
H04W 4/00 - 99/00
3GPP TSG RAN WG1-4
SA WG1-4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部と送受信部を備えるUE(User Equipment)であって、
前記送受信部は、
3GPPアクセスを介した第1のSA PDUセッション及びnon-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションとで構成される2つのSA PDUセッションを用いて通信を行うeATSSS機能をUEがサポートすることを示す情報、ATSSS-LL機能をUEがサポートすることを示す情報、及びMPTCP機能をUEがサポートすることを示す情報を含む、PDUセッション確立要求メッセージを、コアネットワークに送信し、
前記コアネットワークから、前記eATSSS機能を示すステアリング機能を含むATSSSルールを含むATSSSコンテナIEを含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信したときは、
前記制御部は、前記eATSSS機能のためのSA PDUセッションが確立されたと認識する、ことを特徴とするUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、UEに関する。本出願は、2019年12月24日に出願された日本国特許出願である特願2019-232440号に対して優先権の利益を主張するものであり、それを参照することにより、その内容の全てが本願に含まれる。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、第5世代(5G)の移動通信システムである5GS(5G System)のシステムアーキテクチャが検討されており、新しい手続きや新しい機能のサポートするための議論が行われている。5GSでは、多種多様なサービスを提供するために、新たなコアネットワークである5GC(5G Core Network)が検討されている。Release 16では、Release 15で規定されたPDU(Protocol Data Unit)セッション(シングルアクセスPDUセッション、SA PDUセッションとも称する)ではなく、マルチアクセスPDUセッション(MA PDUセッションとも称する)という特別なPDUセッションを用いて通信するATSSS(Access Traffic Steering, Switching and Splitting)機能(ATSSS feature)(Release 16のATSSS機能とも称する)を5GSでサポートするための議論が開始されている(非特許文献1~4を参照)。さらに、Release 17では、そのATSSS機能の改良技術が検討される予定である(非特許文献5を参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【文献】3GPP TS 23.501 V16.3.0 (2019-12); 3rd Generation PartnershipProject; Technical Specification Group Services and System Aspects; System Architecture for the 5G System; Stage 2 (Release 16)
【文献】3GPP TS 23.502 V16.3.0 (2019-12); 3rd Generation PartnershipProject; Technical Specification Group Services and System Aspects; Procedures for the 5G System; Stage 2 (Release 16)
【文献】3GPP TS 24.501 V16.3.0 (2019-12); 3rd Generation PartnershipProject; Technical Specification Group Core Network and Terminals; Non-Access-Stratum (NAS) protocol for 5G System (5GS); Stage 3 (Release 16)
【文献】3GPP TS 24.193 V1.0.1 (2019-12); 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Core Network and Terminals; Access Traffic Steering, Switching and Splitting; Stage 3 (Release 16)
【文献】SP-190558; 3GPP TSG SA Meeting#84 Newport Beach California, USA Jun 5-7, 2019; Study on Access Traffic Steering, Switch and Splitting support in the 5G system architecture Phase 2
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
Release 16の内容をベースに新機能が追加されるRelease 17では、UE(User Equipment)は、MA PDUセッションを用いて通信するATSSS機能をサポートするが、ATSSS機能を改良した機能であってMA PDUセッションを用いない手法により通信するeATSSS(enhanced ATSSS又はevolved ATSSS)機能(eATSSS feature)(第2のATSSS機能、Release 17のATSSS機能とも称する)をサポートしないUEが存在し得る。また、ATSSS機能をサポートしないが、eATSSS機能をサポートするUEや、ATSSS機能もeATSSS機能もサポートするUEも存在し得る。
【0005】
同様に、5GCについても、ATSSS機能をサポートするが、eATSSS機能をサポートしない5GCや、ATSSS機能をサポートしないが、eATSSS機能をサポートする5GCや、ATSSS機能もeATSSS機能もサポートする5GCが存在し得る。
【0006】
このような状況において、例えば、UEがATSSS機能又はeATSSS機能を用いた通信を行うためのPDUセッションの確立を要求した場合であっても、あるいは、UEがATSSS機能又はeATSSS機能を用いた通信を行うためのPDUセッションの確立を要求するか否かに関わらず、5GCは、UEの能力(UE capabilityとも称する)、及び/又は5GCの能力(Network capabilityとも称する)、及び/又はUEの希望(UE preference)等に基づいて、ATSSS機能又はeATSSS機能を用いた通信を行うためのPDUセッションの確立を許可することが起こり得る。
【0007】
しかしながら、このような課題に対する解決手段は、開示されていない。
【0008】
本発明の一態様は、以上のような事情を鑑みてなされたものであり、その目的は、UEの能力、及び/又は5GCの能力、及び/又はUEの希望等を考慮して、ATSSS機能またはeATSSS機能を用いた通信方法を実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の一実施形態のUEは、制御部と送受信部を備えるUE(User Equipment)であって、前記送受信部は、3GPPアクセスを介した第1のSA PDUセッション及びnon-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションとで構成される2つのSA PDUセッションを用いて通信を行うeATSSS機能をUEがサポートすることを示す情報、ATSSS-LL機能をUEがサポートすることを示す情報、及びMPTCP機能をUEがサポートすることを示す情報を含む、PDUセッション確立要求メッセージを、コアネットワークに送信し、前記コアネットワークから、前記eATSSS機能を示すステアリング機能を含むATSSSルールを含むATSSSコンテナIEを含むPDUセッション確立受諾メッセージを受信したときは、前記制御部は、前記eATSSS機能のためのSA PDUセッションが確立されたと認識する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、UEの能力、及び/又は5GCの能力、及び/又はUEの希望等を考慮して、ATSSS機能またはeATSSS機能を用いた通信方法を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】移動通信システム1の概略を説明する図である。
【
図2】移動通信システム1の詳細構成を説明する図である。
【
図4】主にアクセスネットワーク装置の構成を説明する図である。
【
図5】主にコアネットワーク装置の構成を説明する図である。
【
図7】3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続きを説明する図である。
【
図8】non-3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続きを説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下では、各実施形態で共通する部分の多い、移動通信システム、各装置の構成、各実施形態で用いられる、専門性の高い用語、識別情報等について説明した後、本発明を実施する為の各実施形態について説明する。
【0013】
[1. 移動通信システムの概要]
ここでは、移動通信システムについて説明する。
【0014】
まず、
図1は、移動通信システム1の概略を説明する為の図であり、
図2は、その移動通信システム1の詳細構成を説明する為の図である。
【0015】
図1には、移動通信システム1は、UE(User Equipment)_10、アクセスネットワーク_100、アクセスネットワーク_102、コアネットワーク_200、DN(Data Network)_300により構成されることが記載されている。尚、これらの装置・ネットワークについて、UE、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DN等のように、記号を省略して記載する場合がある。
【0016】
また、
図2には、UE_10、基地局装置_110、基地局装置_120、AMF(Access and Mobility Management Function)_210、SMF(Session Management Function)_220、UPF(User Plane Function)_230、N3IWF(Non-3GPP InterWorking Function)_240、PCF(Policy Control Function)_250、DN_300等の装置・ネットワーク機能、及びこれらの装置・ネットワーク機能を互いに接続するインターフェースが記載されている。
【0017】
尚、5Gシステムである5GS(5G System)は、UE、アクセスネットワーク及びコアネットワークを含んで構成されるが、さらにDNが含まれても良い。
【0018】
UEは、3GPPアクセス(3GPPアクセスネットワーク、3GPP ANとも称する)及び/又はnon-3GPPアクセス(non-3GPPアクセスネットワーク、non-3GPP ANとも称する)を介して、ネットワークサービスに対して接続可能な装置である。また、UEは、携帯電話やスマートフォン等の無線通信が可能な端末装置であってよく、4GシステムであるEPS(Evolved Packet System)にも5GSにも接続可能な端末装置であってよい。また、UEは、UICC(Universal Integrated Circuit Card)やeUICC(Embedded UICC)を備えてよい。尚、UEのことをユーザ装置と表現してもよいし、端末装置と表現してもよい。尚、UEは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能を利用可能であってよい。
【0019】
また、アクセスネットワークは、5Gアクセスネットワーク(5G AN)と呼称してもよい。5G ANは、NG-RAN(NG Radio Access Network)及び/又はnon-3GPP アクセスネットワーク(non-3GPP AN)で構成される。
【0020】
NG-RANには、1以上の基地局装置が配置されている。その基地局装置はgNBであってよい。gNBは、NR(New Radio)ユーザプレーンと制御プレーンをUEに提供するノードであり、5GCに対してNGインターフェース(N2インターフェース又はN3インターフェースを含む)を介して接続するノードである。すなわち、gNBは、5GSのために新たに設計された基地局装置であり、EPSで使用されていた基地局装置(eNB)とは異なる機能を有する。また、複数のgNBがある場合は、各gNBは、例えばXnインターフェースにより、互いに接続している。尚、基地局装置_110は、gNBに対応する。
【0021】
また、以下では、NG-RANは、3GPPアクセスと称することがある。また、non-3GPP ANは、non-3GPPアクセスと称することがある。また、アクセスネットワークに配置されるノードを、まとめてNG-RANノードとも称することがある。
【0022】
また、以下では、アクセスネットワーク、及び/又はアクセスネットワークに含まれる装置に含まれる装置は、アクセスネットワーク装置と呼称する場合がある。
【0023】
なお、アクセスネットワーク_100は3GPPアクセスに対応し、アクセスネットワーク_102はnon-3GPPアクセスに対応する。
【0024】
また、アクセスネットワーク_100には基地局装置_110が配置され、アクセスネットワーク_102には基地局装置_120及び/又はTNAP(Trusted Non-3GPP Access Point)が配置されている。尚、基地局装置_110及び/又は基地局装置_120及び/又はTNAPは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能を利用可能であってよい。
【0025】
また、アクセスネットワーク_102はUntrusted Non-3GPPアクセスまたはTrusted Non-3GPPアクセスと称する場合もある。
図2の基地局装置_120とN3IWFはUntrusted Non-3GPPアクセスの場合について記載している。すなわち、アクセスネットワーク_102がUntrusted Non-3GPPアクセスの場合には、基地局装置_120とN3IWFが用いられる。また、アクセスネットワーク_102がTrusted Non-3GPPアクセス(TNANとも称する)の場合には、基地局装置_120とN3IWFの代わりに、TNAPとTNGF(Trusted Non-3GPP Gateway Function)が使用される。
【0026】
また、コアネットワークは、5GC(5G Core Network)に対応する。5GCには、例えば、AMF、UPF、SMF、PCF等が配置されている。ここで、5GCは、5GCNと表現されてもよい。尚、AMF及び/又はUPF及び/又はSMF及び/又はPCFは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能を利用可能であってよい。
【0027】
また、N3IWFおよびTNGFは、アクセスネットワーク_102またはコアネットワーク_200に配置されてよい。N3IWF及び/又はTNGFは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能を利用可能であってよい。
【0028】
また、以下では、コアネットワーク、及び/又はコアネットワークに含まれる装置は、コアネットワーク装置と称する場合がある。
【0029】
コアネットワークは、アクセスネットワークとDNとを接続した移動体通信事業者(Mobile Network Operator; MNO)が運用するIP移動通信ネットワークの事であってもよいし、移動通信システム1を運用、管理する移動体通信事業者の為のコアネットワークでもよいし、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)、MVNE(Mobile Virtual Network Enabler)等の仮想移動通信事業者や仮想移動体通信サービス提供者の為のコアネットワークでもよい。
【0030】
また、DNは、UEに通信サービスを提供するDNであってよい。また、DNは、パケットデータサービス網として構成されてもよいし、サービス毎に構成されてもよい。さらに、DNは、接続された通信端末を含んでもよい。従って、DNと接続する事は、DNに配置された通信端末やサーバ装置と接続する事であってもよい。さらに、DNとの間でユーザデータを送受信する事は、DNに配置された通信端末やサーバ装置とユーザデータを送受信する事であってもよい。
【0031】
また、以下では、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DNの少なくとも一部、及び/又はこれらに含まれる1以上の装置を、ネットワーク又はネットワーク装置と呼称する場合がある。つまり、ネットワーク及び/又はネットワーク装置が、メッセージを送受信する、及び/又は手続きを実行するということは、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DNの少なくとも一部、及び/又はこれらに含まれる1以上の装置が、メッセージを送受信する、及び/又は手続きを実行することを意味してよい。
【0032】
また、UEは、アクセスネットワークに接続することができる。また、UEは、アクセスネットワークを介して、コアネットワークと接続する事ができる。さらに、UEは、アクセスネットワーク及びコアネットワークを介して、DNに接続する事ができる。すなわち、UEは、DNとの間で、ユーザデータを送受信(通信)する事ができる。また、UEがユーザデータを送受信する際は、IP(Internet Protocol)通信だけでなく、non-IP通信を用いてもよい。
【0033】
ここで、IP通信とは、IPを用いたデータ通信の事であり、IPパケットにより、データの送受信が行われる。IPパケットは、IPヘッダとペイロード部で構成される。ペイロード部には、EPSに含まれる装置・機能や、5GSに含まれる装置・機能が送受信するデータが含まれてよい。
【0034】
また、non-IP通信とは、IPを用いないデータ通信の事であり、IPパケットの構造とは異なる形式により、データの送受信が行われる。例えば、non-IP通信は、IPヘッダが付与されていないアプリケーションデータの送受信によって実現されるデータ通信でもよいし、マックヘッダやEthernet(登録商標)フレームヘッダ等の別のヘッダを付与してUEが送受信するユーザデータを送受信してもよい。
【0035】
[2. 各装置の構成]
次に、各実施形態で使用される各装置(UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置)の構成について、図を用いて説明する。尚、各装置は、物理的なハードウェアとして構成されても良いし、汎用的なハードウェア上に構成された論理的な(仮想的な)ハードウェアとして構成されても良いし、ソフトウェアとして構成されても良い。また、各装置の持つ機能の少なくとも一部(全部を含む)が、物理的なハードウェア、論理的なハードウェア、ソフトウェアとして構成されても良い。
【0036】
尚、以下で登場する各装置・機能内の各記憶部(記憶部_330、記憶部_440、記憶部_540)は、例えば、半導体メモリ、SSD(Solid State Drive)、HDD(Hard Disk Drive)等で構成されている。また、各記憶部は、出荷段階からもともと設定されていた情報だけでなく、自装置・機能以外の装置・機能(例えば、UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置、及び/又はPDN、及び/又はDN)との間で、送受信した各種の情報を記憶する事ができる。また、各記憶部は、後述する各種の通信手続き内で送受信する制御メッセージに含まれる識別情報、制御情報、フラグ、パラメータ等を記憶することができる。また、各記憶部は、これらの情報をUE毎に記憶してもよい。
【0037】
[2.1. UE_10の装置構成]
まず、各実施形態で使用されるUEの装置構成例について、
図3を用いて説明する。UEは、制御部_300、アンテナ_310、送受信部_320、記憶部_330で構成されている。制御部_300、送受信部_320、記憶部_330は、バスを介して接続されている。送受信部_320は、アンテナ_310と接続している。
【0038】
制御部_300は、UE全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_300は、UEにおける他の機能部(送受信部_320、記憶部_330)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_300は、必要に応じて、記憶部_330に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、UEにおける各種の処理を実現する。
【0039】
また、制御部_300は、コアネットワーク側から受信した制御情報、又は記憶部_330に記憶された制御情報に従って、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能による通信を行うことを要求するか否かを決定する機能を有してよい。例えば、制御部_300は、PCFから受信した1以上のURSPルールに基づいて、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能による通信を行うことを要求するか否かを決定してよい。
【0040】
また、制御部_300は、ATSSS機能による通信又はeATSSS機能による通信を行う場合、SMFから受信した1以上のATSSSルールに従って、上りリンクトラフィックをどちらのアクセスに対してルーティングするべきかを決定する機能を有してよい。
【0041】
また、制御部_300は、これらの決定に従って、適切に通信できるように、送受信部320を制御する。
【0042】
送受信部_320は、アンテナ_310を介して、アクセスネットワーク内の基地局装置等と無線通信する為の機能部である。すなわち、UEは、送受信部_320を用いて、アクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置、及び/又はDNとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0043】
具体的には、UEは、送受信部_320を用いることにより、基地局装置_110、基地局装置_120、TNAPと通信することができる。すなわち、UEは、3GPPアクセスを介して通信するときは、基地局装置_110と通信する。また、UEは、non-3GPPアクセスを介して通信するときは、基地局装置_120またはTNAPと通信する。より詳細には、UEは、Untrusted non-3GPPアクセスを介して通信するときは、基地局装置_120と通信し、UEは、Trusted non-3GPPアクセスを介して通信するときは、TNAPと通信する。このように、UEとアクセスネットワーク装置との通信路は3つの経路があり得る。
【0044】
また、UEは、送受信部_320を用いることにより、コアネットワーク装置(AMF、SMF、UPF等)と通信することができる。
【0045】
また、UEは、N1インターフェース(UEとAMF間のインターフェース)を介して、AMFとNAS(Non-Access-Stratum)メッセージを送受信することができる。ただし、N1インターフェースは論理的なインターフェースであるため、実際には、UEとAMFの間の通信は、基地局装置_110、基地局装置_120、TNAPを介して行われる。具体的には、UEは、3GPPアクセスを介して通信するときは、基地局装置_110を介して、AMFと通信することができる。また、UEは、non-3GPPアクセス(Untrusted non-3GPPアクセス)を介して通信するときは、基地局装置_120とN3IWFを介して、AMFと通信することができる。また、UEは、non-3GPPアクセス(Trusted non-3GPPアクセス)を介して通信するときは、TNAPとTNGFを介して、AMFと通信することができる。このように、UEとAMFとの通信路は3つの経路があり得る。尚、UEとAMFとの間で交換される情報は、主に制御情報であってよい。
【0046】
また、UEは、N1インターフェースとN11インターフェース(AMFとSMF間のインターフェース)を用いて、SMFと通信することができる。具体的には、UEは、AMFを介して、SMFと通信することができる。より具体的には、UEは、3GPPアクセスを介して通信するときは、基地局装置_110及びAMFを介して、SMFと通信することができる。また、UEは、non-3GPPアクセス(Untrusted non-3GPPアクセス)を介して通信するときは、基地局装置_120及びN3IWF及びAMFを介して、SMFと通信することができる。また、UEは、non-3GPPアクセス(Trusted non-3GPPアクセス)を介して通信するときは、TNAP及びTNGF及びAMFを介して、SMFと通信することができる。このように、UEとSMFとの通信路は3つの経路があり得る。尚、UEとSMFとの間で交換される情報は、主に制御情報であってよい。
【0047】
また、UEは、N3インターフェース(アクセスネットワークとUPF間のインターフェース)を用いて、UPFと通信することができる。具体的には、UEは、3GPPアクセスを介して通信するときは、基地局装置_110を介して、UPFと通信することができる。また、UEは、non-3GPPアクセス(Untrusted non-3GPPアクセス)を介して通信するときは、基地局装置_120とN3IWFを介して、UPFと通信することができる。また、UEは、non-3GPPアクセス(Trusted non-3GPPアクセス)を介して通信するときは、TNAPとTNGFを介して、UPFと通信することができる。このように、UEとUPFとの通信路は3つの経路があり得る。尚、UEとUPFとの間で交換される情報は、主にユーザデータであってよい。
【0048】
また、UEは、N1インターフェースとN11インターフェースとN7インターフェース(SMFとPCF間のインターフェース)を用いて、PCFと通信することができる。具体的には、UEは、AMFおよびSMFを介して、PCFと通信することができる。より具体的には、UEは、3GPPアクセスを介して通信するときは、基地局装置_110及びAMF及びSMFを介して、PCFと通信することができる。また、UEは、non-3GPPアクセス(Untrusted non-3GPPアクセス)を介して通信するときは、基地局装置_120及びN3IWF及びAMF及びSMFを介して、PCFと通信することができる。また、UEは、non-3GPPアクセス(Trusted non-3GPPアクセス)を介して通信するときは、TNAP及びTNGF及びAMF及びSMFを介して、PCFと通信することができる。このように、UEとPCFとの通信路は3つの経路があり得る。尚、UEとPCFとの間で交換される情報は、主に制御情報であってよい。
【0049】
また、UEは、N3インターフェースとN6インターフェース(UPFとDN間のインターフェース)を用いて、DNと通信することができる。具体的には、UEは、3GPPアクセスを介して通信するときは、基地局装置_110とUPFを介して、DNと通信することができる。また、UEは、non-3GPPアクセス(Untrusted non-3GPPアクセス)を介して通信するときは、基地局装置_120とN3IWFとUPFを介して、DNと通信することができる。また、UEは、non-3GPPアクセス(Trusted non-3GPPアクセス)を介して通信するときは、TNAPとTNGFとUPFを介して、DNと通信することができる。このように、UEとDNとの通信路は3つの経路があり得る。尚、UEとDNとの間で交換される情報は、主にユーザデータであってよい。
【0050】
尚、上記は、UEと本明細書において代表的な装置/機能との通信を記載しただけであり、UEは、上記以外の装置/機能、すなわち上記以外のアクセスネットワーク装置及び/又はコアネットワーク装置等と通信することができてよい。
【0051】
また、記憶部_330は、UEの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。また、コアネットワーク側から受信した制御情報は、記憶部_330に記憶されることが望ましい。例えば、記憶部_330は、ATSSSルール、及び/又は第1のATSSSルール、及び/又は第2のATSSSルール等を記憶してよい。
【0052】
また、UEは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするUEであってよい。
【0053】
[2.2. 基地局装置_110の装置構成]
次に、各実施形態で使用される基地局装置_110の装置構成例について、
図4を用いて説明する。
【0054】
基地局装置_110は、3GPPアクセスに配置される基地局装置である。基地局装置_110は、制御部_400、アンテナ_410、ネットワーク接続部_420、送受信部_430、記憶部_440で構成されている。制御部_400、ネットワーク接続部_420、送受信部_430、記憶部_440は、バスを介して接続されている。送受信部_430は、アンテナ_410と接続している。
【0055】
制御部_400は、基地局装置_110全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_400は、基地局装置_110における他の機能部(ネットワーク接続部_420、送受信部_430、記憶部_440)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_400は、必要に応じて、記憶部_440に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、基地局装置_110における各種の処理を実現する。
【0056】
ネットワーク接続部_420は、基地局装置_110が、他のアクセスネットワーク装置及び/又はAMF及び/又はUPFと通信する為の機能部である。すなわち、基地局装置_110は、ネットワーク接続部_420を用いて、他のアクセスネットワーク装置及び/又はAMF及び/又はUPF等との間で、制御情報及び/又はユーザデータを送受信することができる。
【0057】
具体的には、基地局装置_110は、ネットワーク接続部_420を用いることにより、Xnインターフェース(アクセスネットワーク装置間のインターフェース)を介して、他のアクセスネットワーク装置と通信することができる。基地局装置_110は、ネットワーク接続部_420を用いることにより、N2インターフェース(アクセスネットワークとAMF間のインターフェース)を介して、AMFと通信することができる。また、基地局装置_110は、ネットワーク接続部_420を用いることにより、N3インターフェースを介して、UPFと通信することができる。
【0058】
送受信部_430は、アンテナ_410を介して、UEと無線通信する為の機能部である。すなわち、基地局装置_110は、送受信部_430とアンテナ_410を用いて、UEとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0059】
また、基地局装置_110は、UEからコアネットワーク装置宛のユーザデータ及び/又は制御情報を受信した場合、そのコアネットワーク装置にユーザデータ及び/又は制御情報を送信する機能を有している。また、基地局装置_110は、コアネットワーク装置からUE宛のユーザデータ及び/又は制御情報を受信した場合、そのUEにユーザデータ及び/又は制御情報を送信する機能を有している。
【0060】
尚、上記は、基地局装置_110と代表的な装置/機能との通信を記載しただけであり、基地局装置_110が、上記以外の装置/機能、すなわち上記以外のアクセスネットワーク装置及び/又はコアネットワーク装置等と通信することができてよい。
【0061】
記憶部_440は、基地局装置_110の各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0062】
また、基地局装置_110は、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートする基地局装置であってよい。
【0063】
[2.3. 基地局装置_120の装置構成]
次に、各実施形態で使用される基地局装置_120の装置構成例について、
図4を用いて説明する。
【0064】
基地局装置_120は、non-3GPPアクセス(Untrusted non-3GPPアクセス)に配置される基地局装置である。基地局装置_120は、制御部_400、アンテナ_410、ネットワーク接続部_420、送受信部_430、記憶部_440で構成されている。制御部_400、ネットワーク接続部_420、送受信部_430、記憶部_440は、バスを介して接続されている。送受信部_430は、アンテナ_410と接続している。
【0065】
制御部_400は、基地局装置_120全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_400は、基地局装置_120における他の機能部(ネットワーク接続部_420、送受信部_430、記憶部_440)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_400は、必要に応じて、記憶部_440に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、基地局装置_120における各種の処理を実現する。
【0066】
ネットワーク接続部_420は、基地局装置_120がN3IWFと通信する為の機能部であり、N3IWFを介してAMF及び/又はUPFと通信する為の機能部である。すなわち、基地局装置_120は、ネットワーク接続部_420を用いて、N3IWFとの間で、制御情報及び/又はユーザデータを送受信することができる。また、基地局装置_120は、ネットワーク接続部_420を用いて、N3IWFを介して、AMF及び/又はUPF等との間で、制御情報及び/又はユーザデータを送受信することができる。
【0067】
つまり、基地局装置_120は、ネットワーク接続部_420を用いることにより、Y2インターフェース(アクセスネットワークとN3IWF間のインターフェース)を介して、N3IWFと通信することができる。また、基地局装置_120は、N3IWFを介して、N2インターフェース(N3IWFとAMF間のインターフェース)を介して、AMFと通信することができる。また、基地局装置_120は、N3IWFを介して、N3インターフェース(N3IWFとUPF間のインターフェース)を介して、UPFと通信することができる。
【0068】
送受信部_430は、アンテナ_410を介して、UEと無線通信する為の機能部である。すなわち、基地局装置_120は、送受信部_430とアンテナ_410を用いて、Y1インターフェース(アクセスネットワークとUE間のインターフェース)を介して、UEとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0069】
また、基地局装置_120は、UEからコアネットワーク装置宛のユーザデータ及び/又は制御情報を受信した場合、そのコアネットワーク装置にユーザデータ及び/又は制御情報を送信する機能を有している。また、基地局装置_120は、コアネットワーク装置からUE宛のユーザデータ及び/又は制御情報を受信した場合、そのUEにユーザデータ及び/又は制御情報を送信する機能を有している。
【0070】
尚、上記は、基地局装置_120と代表的な装置/機能との通信を記載しただけであり、基地局装置_120が、上記以外の装置/機能、すなわち上記以外のアクセスネットワーク装置及び/又はコアネットワーク装置等と通信することができてよい。
【0071】
記憶部_440は、基地局装置_120の各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0072】
また、基地局装置_120は、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートする基地局装置であってよい。
【0073】
[2.4. TNAPの装置構成]
次に、各実施形態で使用されるTNAPの装置構成例について、
図4を用いて説明する。TNAPは、non-3GPPアクセス(Trusted non-3GPPアクセス)に配置される基地局装置(アクセスポイントとも称する)である。TNAPは、制御部_400、アンテナ_410、ネットワーク接続部_420、送受信部_430、記憶部_440で構成されている。制御部_400、ネットワーク接続部_420、送受信部_430、記憶部_440は、バスを介して接続されている。送受信部_430は、アンテナ_410と接続している。
【0074】
制御部_400は、TNAP全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_400は、TNAPにおける他の機能部(ネットワーク接続部_420、送受信部_430、記憶部_440)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_400は、必要に応じて、記憶部_440に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、TNAPにおける各種の処理を実現する。
【0075】
ネットワーク接続部_420は、TNAPがTNGFと通信する為の機能部であり、TNGFを介してAMF及び/又はUPFと通信する為の機能部である。すなわち、TNAPは、ネットワーク接続部_420を用いて、TNGFとの間で、制御情報及び/又はユーザデータを送受信することができる。また、TNAPは、ネットワーク接続部_420を用いて、TNGFを介して、AMF及び/又はUPF等との間で、制御情報及び/又はユーザデータを送受信することができる。
【0076】
つまり、TNAPは、ネットワーク接続部_420を用いることにより、Taインターフェース(TNAPとTNGF間のインターフェース)を介して、TNGFと通信することができる。また、TNAPは、TNGFを介して、N2インターフェース(TNGFとAMF間のインターフェース)を介して、AMFと通信することができる。また、TNAPは、TNGFを介して、N3インターフェース(TNGFとUPF間のインターフェース)を介して、UPFと通信することができる。
【0077】
送受信部_430は、アンテナ_410を介して、UEと無線通信する為の機能部である。すなわち、TNAPは、送受信部_430とアンテナ_410を用いて、Ytインターフェース(TNAPとUE間のインターフェース)を介して、UEとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0078】
また、TNAPは、UEからコアネットワーク装置宛のユーザデータ及び/又は制御情報を受信した場合、そのコアネットワーク装置にユーザデータ及び/又は制御情報を送信する機能を有している。また、TNAPは、コアネットワーク装置からUE宛のユーザデータ及び/又は制御情報を受信した場合、そのUEにユーザデータ及び/又は制御情報を送信する機能を有している。
【0079】
尚、上記は、TNAPと代表的な装置/機能との通信を記載しただけであり、TNAPが、上記以外の装置/機能、すなわち上記以外のアクセスネットワーク装置及び/又はコアネットワーク装置等と通信することができてよい。
【0080】
記憶部_440は、TNAPの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0081】
また、TNAPは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするTNAPであってよい。
【0082】
[2.5. N3IWF_240の装置構成]
次に、各実施形態で使用されるN3IWFの装置/機能構成例について、
図5を用いて説明する。N3IWFは、UEが5GSに対してnon-3GPPアクセス(Untrusted non-3GPPアクセス)を介して接続する場合に、non-3GPPアクセスと5GCとの間に配置される装置及び/又は機能であり、具体的には、non-3GPPアクセス(Untrusted non-3GPPアクセス)またはコアネットワークに配置される。N3IWFは、制御部_500、ネットワーク接続部_520、記憶部_540で構成されている。制御部_500、ネットワーク接続部_520、記憶部_540は、バスを介して接続されている。
【0083】
制御部_500は、N3IWF全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_500は、N3IWFにおける他の機能部(ネットワーク接続部_520、記憶部_540)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_500は、必要に応じて、記憶部_540に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、N3IWFにおける各種の処理を実現する。
【0084】
ネットワーク接続部_520は、N3IWFが、基地局装置_120、及び/又はAMF、及び/又はUPFと通信する為の機能部である。すなわち、N3IWFは、ネットワーク接続部_520を用いて、基地局装置_120との間で、制御情報及び/又はユーザデータを送受信することができる。また、N3IWFは、ネットワーク接続部_520を用いて、AMF及び/又はUPF等との間で、制御情報及び/又はユーザデータを送受信することができる。
【0085】
つまり、N3IWFは、ネットワーク接続部_520を用いることにより、Y2インターフェースを介して、基地局装置_120と通信することができる。また、N3IWFは、N2インターフェースを介して、AMFと通信することができる。また、N3IWFは、N3インターフェースを介して、UPFと通信することができる。
【0086】
尚、上記は、N3IWFと代表的な装置/機能との通信を記載しただけであり、N3IWFが、上記以外の装置/機能、すなわち上記以外のアクセスネットワーク装置及び/又はコアネットワーク装置等と通信することができてよい。
【0087】
記憶部_540は、N3IWFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0088】
尚、N3IWFは、UEとIPsecトンネルを確立する機能、control planeについてN2インターフェースを終端する機能、user planeについてN3インターフェースを終端する機能、UEとAMFとの間のNASシグナリングをリレーする機能、PDUセッションやQoSに関してSMFからのN2シグナリングを処理する機能、PDUセッションのトラフィックをサポートするために、IPsec SA(Security Association)を確立する機能、UEとUPFとの間でuser planeパケットをリレーする機能(IPsecやN3トンネルのためにパケットをカプセル化/カプセル除去する機能を含む)、untrusted non-3GPPアクセスネットワーク内のローカルモビリティアンカーとしての機能、AMFを選択する機能などを有している。これらの機能は、全て制御部_500によって制御されてよい。
【0089】
また、N3IWFは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするN3IWFであってよい。
【0090】
[2.6. TNGFの装置構成]
次に、各実施形態で使用されるTNGFの装置/機能構成例について、
図5を用いて説明する。TNGFは、UEが5GSに対してnon-3GPPアクセス(Trusted non-3GPPアクセス)を介して接続する場合に、non-3GPPアクセスと5GCとの間に配置される装置及び/又は機能であり、具体的には、non-3GPPアクセス(Trusted non-3GPPアクセス)またはコアネットワークに配置される。TNGFは、制御部_500、ネットワーク接続部_520、記憶部_540で構成されている。制御部_500、ネットワーク接続部_520、記憶部_540は、バスを介して接続されている。
【0091】
制御部_500は、TNGF全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_500は、TNGFにおける他の機能部(ネットワーク接続部_520、記憶部_540)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_500は、必要に応じて、記憶部_540に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、TNGFにおける各種の処理を実現する。
【0092】
ネットワーク接続部_520は、TNGFが、TNAP及び/又はAMF及び/又はUPFと通信する為の機能部である。すなわち、TNGFは、ネットワーク接続部_520を用いて、TNAPとの間で、制御情報及び/又はユーザデータを送受信することができる。また、TNGFは、ネットワーク接続部_520を用いて、AMF及び/又はUPF等との間で、制御情報及び/又はユーザデータを送受信することができる。
【0093】
つまり、TNGFは、ネットワーク接続部_520を用いることにより、Y2インターフェースを介して、TNAPと通信することができる。また、TNGFは、N2インターフェースを介して、AMFと通信することができる。また、TNGFは、N3インターフェースを介して、UPFと通信することができる。
【0094】
尚、上記は、TNGFと代表的な装置/機能との通信を記載しただけであり、TNGFが、上記以外の装置/機能、すなわち上記以外のアクセスネットワーク装置及び/又はコアネットワーク装置等と通信することができてよい。
【0095】
記憶部_540は、TNGFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0096】
尚、TNGFは、N2インターフェースとN3インターフェースを終端する機能、UEがTNANを介して5GCに登録する場合に、承認者として振舞う機能、AMFを選択する機能、UEとAMFとの間のNASメッセージを透過的に(処理せずに)リレーする機能、PDUセッションやQoSをサポートするためSMFとN2シグナリングを処理する機能、UEとUPFとの間のPDUを透過的に(処理せずに)リレーする機能、TNAN内のローカルモビリティアンカーとしての機能などを有している。これらの機能は、全て制御部_500によって制御されてよい。
【0097】
また、TNGFは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするTNGFであってよい。
【0098】
[2.7. AMF_210の装置構成]
次に、各実施形態で使用されるAMFの装置構成例について、
図5を用いて説明する。AMFは、制御部_500、ネットワーク接続部_520、記憶部_540で構成されている。制御部_500、ネットワーク接続部_520、記憶部_540は、バスを介して接続されている。AMFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
【0099】
制御部_500は、AMF全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_500は、AMFにおける他の機能部(ネットワーク接続部_520、記憶部_540)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_500は、必要に応じて、記憶部_540に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、AMFにおける各種の処理を実現する。
【0100】
ネットワーク接続部_520は、AMFが、5G AN内の基地局装置、及び/又は他のAMF、及び/又はSMF、及び/又はPCF、及び/又はNSSF(Network Slice Selection Function)、及び/又はUDM(Unified Data Management)、及び/又はSCEF(Service Capability Exposure Function)と接続する為の機能部である。すなわち、AMFは、ネットワーク接続部_520を用いて、5G AN内の基地局装置、及び/又は他のAMF、及び/又はSMF、及び/又はPCF、及び/又はNSSF、及び/又はUDM、及び/又はSCEFとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0101】
図2を参照して詳細に説明すると、5GC内にあるAMFは、ネットワーク接続部_520を用いることにより、N2インターフェースを介して、基地局装置と通信することができ、N14インターフェース(AMF間のインターフェース)を介して、他のAMFと通信することができ、N11インターフェースを介して、SMFと通信することができ、N15インターフェース(AMFとPCF間のインターフェース)を介して、PCFと通信することができ、N22インターフェース(AMFとNSSF間のインターフェース)を介して、NSSFと通信することができ、N8インターフェース(AMFとUDM間のインターフェース)を介して、UDMと通信することができる。また、AMFは、ネットワーク接続部_520を用いることにより、N1インターフェースを介して、UEとNASメッセージの送受信をすることができる。ただし、N1インターフェースは論理的なものであるため、実際には、UEとAMFの間の通信は、5G ANを介して行われる。
【0102】
記憶部_540は、AMFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0103】
尚、AMFは、N2インターフェースを用いたRANとの制御メッセージを交換する機能、N1インターフェースを用いたUEとのNASメッセージを交換する機能、NASメッセージの暗号化及び完全性保護を行う機能、登録管理(Registration management; RM)機能、接続管理(Connection management; CM)機能、到達可能性管理(Reachability management)機能、UE等の移動性管理(Mobility management)機能、UEとSMF間のSM(Session Management)メッセージを転送する機能、アクセス認証(Access Authentication、Access Authorization)機能、セキュリティアンカー機能(SEA; Security Anchor Functionality)、セキュリティコンテキスト管理(SCM; Security Context Management)機能、N3IWF(Non-3GPP Interworking Function)に対するN2インターフェースをサポートする機能、N3IWFを介したUEとのNAS信号の送受信をサポートする機能、N3IWFを介して接続するUEの認証する機能等を有している。これらの機能は、全て制御部_500によって制御されてよい。
【0104】
また、登録管理では、UEごとのRM状態が管理される。RM状態は、UEとAMFとの間で同期がとられていてもよい。RM状態としては、非登録状態(RM-DEREGISTERED state)と、登録状態(RM-REGISTERED state)がある。RM-DEREGISTERED状態では、UEはネットワークに登録されていないため、AMFにおけるUEコンテキストが、そのUEに対する有効な位置情報やルーティング情報を持っていない為、AMFはUEに到達できない状態である。また、RM-REGISTERED stateでは、UEはネットワークに登録されているため、UEはネットワークとの登録が必要なサービスを受信することができる。尚、RM状態は、5GMM状態(5GMM state)と表現されてもよい。この場合、RM-DEREGISTERED stateは、5GMM-DEREGISTERED stateと表現されてもよいし、RM-REGISTERED stateは、5GMM-REGISTERED stateと表現されてもよい。
【0105】
言い換えると、5GMM-REGISTERED stateは、各装置が、5GMMコンテキストを確立した状態であってもよいし、PDUセッションコンテキストを確立した状態であってもよい。尚、各装置が5GMM-REGISTERED stateである場合、UE_10は、ユーザデータや制御メッセージの送受信を開始してもよいし、ページングに対して応答してもよい。さらに、尚、各装置が5GMM-REGISTERED stateである場合、UE_10は、初期登録のための登録手続き以外の登録手続き、及び/又はサービス要求手続きを実行してもよい。
【0106】
さらに、5GMM-DEREGISTERED stateは、各装置が、5GMMコンテキストを確立していない状態であってもよいし、UE_10の位置情報がネットワークに把握されていない状態であってもよいし、ネットワークがUE_10に到達不能である状態であってもよい。尚、各装置が5GMM-DEREGISTERED stateである場合、UE_10は、登録手続きを開始してもよいし、登録手続きを実行することで5GMMコンテキストを確立してもよい。
【0107】
また、接続管理では、UEごとのCM状態が管理される。CM状態は、UEとAMFとの間で同期がとられていてもよい。CM状態としては、非接続状態(CM-IDLE state)と、接続状態(CM-CONNECTED state)がある。CM-IDLE状態では、UEはRM-REGISTERED stateにあるが、N1インターフェースを介したAMFとの間で確立されるNASシグナリング接続(NAS signaling connection)を持っていない。また、CM-IDLE状態では、UEはN2インターフェースの接続(N2 connection)、及びN3インターフェースの接続(N3 connection)を持っていない。一方、CM-CONNECTED stateでは、N1インターフェースを介したAMFとの間で確立されるNASシグナリング接続(NAS signaling connection)を持っている。また、CM-CONNECTED stateでは、UEはN2インターフェースの接続(N2 connection)、及び/又はN3インターフェースの接続(N3 connection)を持っていてもよい。
【0108】
さらに、接続管理では、3GPPアクセスにおけるCM状態と、non-3GPPアクセスにおけるCM状態とで分けて管理されてもよい。この場合、3GPPアクセスにおけるCM状態としては、3GPPアクセスにおける非接続状態(CM-IDLE state over 3GPP access)と、3GPPアクセスにおける接続状態(CM-CONNECTED state over 3GPP access)とがあってよい。さらに、non-3GPPアクセスにおけるCM状態としては、non-3GPPアクセスにおける非接続状態(CM-IDLE state over non-3GPP access)と、non-3GPPアクセスにおける接続状態(CM-CONNECTED state over non-3GPP access)とがあってよい。尚、非接続状態はアイドルモード表現されてもよく、接続状態モードはコネクテッドモードと表現されてもよい。
【0109】
尚、CM状態は、5GMMモード(5GMM mode)と表現されてもよい。この場合、非接続状態は、5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode)と表現されてもよいし、接続状態は、5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode)と表現されてもよい。さらに、3GPPアクセスにおける非接続状態は、3GPPアクセスにおける5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode over 3GPP access)と表現されてもよいし、3GPPアクセスにおける接続状態は、3GPPアクセスにおける5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode over 3GPP access)と表現されてもよい。さらに、non-3GPPアクセスにおける非接続状態は、non-3GPPアクセスにおける5GMM非接続モード(5GMM-IDLE mode over non-3GPP access)と表現されてもよいし、non-3GPPアクセスにおける接続状態は、non-3GPPアクセスにおける5GMM接続モード(5GMM-CONNECTED mode over non-3GPP access)と表現されてもよい。尚、5GMM非接続モードはアイドルモード表現されてもよく、5GMM接続モードはコネクテッドモードと表現されてもよい。
【0110】
また、AMFは、コアネットワーク内に1以上配置されてもよい。また、AMFは、1以上のNSI(Network Slice Instance)を管理するNFでもよい。また、AMFは、複数のNSI間で共有される共有CPファンクション(CCNF; Common CPNF(Control Plane Network Function))でもよい。
【0111】
また、AMFは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするAMFであってよい。
【0112】
[2.8. SMF_220の装置構成]
次に、各実施形態で使用されるSMFの装置構成例について、
図5を用いて説明する。SMFは、制御部_500、ネットワーク接続部_520、記憶部_540で構成されている。制御部_500、ネットワーク接続部_520、記憶部_540は、バスを介して接続されている。SMFは、制御プレーンを扱うノードであってよい。
【0113】
制御部_500は、SMF全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_500は、SMFにおける他の機能部(ネットワーク接続部_520、記憶部_540)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_500は、必要に応じて、記憶部_540に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、SMFにおける各種の処理を実現する。
【0114】
ネットワーク接続部_520は、SMFが、AMF、及び/又はUPF、及び/又はPCF、及び/又はUDMと接続する為の機能部である。すなわち、SMFは、ネットワーク接続部_520を用いて、AMF、及び/又はUPF、及び/又はPCF、及び/又はUDMとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0115】
図2を参照して詳細に説明すると、5GC内にあるSMFは、ネットワーク接続部_520を用いることにより、N11インターフェースを介して、AMFと通信することができ、N4インターフェース(SMFとUPF間のインターフェース)を介して、UPFと通信することができ、N7インターフェースを介して、PCFと通信することができ、N10インターフェース(SMFとUDM間のインターフェース)を介して、UDMと通信することができる。
【0116】
記憶部_540は、SMFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0117】
尚、SMFは、PDUセッションの確立・修正・解放等のセッション管理(Session Management)機能、UEに対するIPアドレス割り当て(IP address allocation)及びその管理機能、UPFの選択と制御機能、適切な目的地(送信先)へトラフィックをルーティングする為のUPFの設定機能、NASメッセージのSM部分を送受信する機能、下りリンクのデータが到着したことを通知する機能(Downlink Data Notification)、AMF経由でN2インターフェースを介してANに送信される、AN特有の(ANごとの)SM情報を提供する機能、セッションに対するSSCモード(Session and Service Continuity mode)を決定する機能、ローミング機能等を有している。
【0118】
また、SMFは、PCFから受信した第1のPCCルールから、第1のPCCルールから、第1のATSSSルールと第1のN4ルールを生成する機能を有してよい。また、SMFは、第1のPCCルールと第1のATSSSルールと第1のN4ルールを対応付けて管理してよい(すなわち、マッピングしてよい)。また、SMFは、PCFから受信した第2のPCCルールから、第2のPCCルールから、第2のATSSSルールと第2のN4ルールを生成する機能を有してよい。また、SMFは、第2のPCCルールと第2のATSSSルールと第2のN4ルールを対応付けて管理してよい(すなわち、マッピングしてよい)。
【0119】
これらの機能は、制御部_500によって制御されてよい。また、マッピングされた情報は、記憶部_540で記憶されてよい。
【0120】
また、SMFは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするSMFであってよい。
【0121】
[2.9. UPF_230の装置構成]
次に、各実施形態で使用されるUPFの装置構成例について、
図5を用いて説明する。UPFは、制御部_500、ネットワーク接続部_520、記憶部_540で構成されている。制御部_500、ネットワーク接続部_520、記憶部_540は、バスを介して接続されている。UPFは、ユーザプレーンを扱うノードであってよい。
【0122】
制御部_500は、UPF全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_500は、UPFにおける他の機能部(ネットワーク接続部_520、記憶部_540)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_500は、必要に応じて、記憶部_540に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、UPFにおける各種の処理を実現する。
【0123】
ネットワーク接続部_520は、UPFが、5G AN内の基地局装置、及び/又はSMF、及び/又は他のUPF、及び/又はDNと接続する為の機能部である。すなわち、UPFは、ネットワーク接続部_520を用いて、5G AN内の基地局装置、及び/又はSMF、及び/又は他のUPF、及び/又はDNとの間で、ユーザデータ及び/又は制御情報を送受信することができる。
【0124】
図2を参照して詳細に説明すると、5GC内にあるUPFは、ネットワーク接続部_520を用いることにより、N3インターフェースを介して、基地局装置と通信することができ、N4インターフェースを介して、SMFと通信することができ、N9インターフェース(UPF間のインターフェース)を介して、他のUPFと通信することができ、N6インターフェースを介して、DNと通信することができる。
【0125】
記憶部_540は、UPFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。また、SMFから受信した制御情報は、記憶部_540に記憶されることが望ましい。例えば、記憶部_540は、N4ルール及び/又は第1のN4ルール及び/又は第2のN4ルールを記憶してよい。
【0126】
尚、UPFは、intra-RAT mobility又はinter-RAT mobilityに対するアンカーポイント(端点とも称する)としての機能、DNに相互接続するための外部PDUセッションポイントとしての機能(つまり、DNとコアネットワークとの間のゲートウェイとして、ユーザデータを転送する機能)、パケットのルーティング及び転送する機能、1つのDNに対して複数のトラフィックフローのルーティングをサポートするUL CL(Uplink Classifier)機能、マルチホーム(multi-homed)PDUセッションをサポートするBranching point機能、user planeに対するQoS (Quality of Service) 処理機能、上りリンクトラフィックの検証機能、下りリンクパケットのバッファリング、下りリンクデータ通知(Downlink Data Notification)をトリガする機能等を有している。また、UPFは、SMFから受信したN4ルール及び/又は第1のN4ルール及び/又は第2のN4ルールに基づいて、下りリンクトラフィックをどちらのアクセスに対してルーティングするべきかを決定する機能も有してよい。これらの機能は、全て制御部_500によって制御されてよい。
【0127】
また、UPFは、IP通信及び/又はnon-IP通信の為のゲートウェイでもよい。また、UPFは、IP通信を転送する機能を持ってもよく、non-IP通信とIP通信を変換する機能を持っていてもよい。さらに複数配置されるゲートウェイは、コアネットワークと単一のDNを接続するゲートウェイでもよい。尚、UPFは、他のNFとの接続性を備えてもよく、他のNFを介して各装置に接続してもよい。
【0128】
尚、ユーザプレーン(U-Plane、UPとも称する)は、UEとネットワークとの間で送受信されるユーザデータのことであってよい。ユーザプレーンは、PDUセッションを用いて送受信されてもよい。さらに、5GSの場合、ユーザプレーンは、UEとNG RANとの間のインターフェース、及び/又はN3インターフェース、及び/又はN9インターフェース、及び/又はN6インターフェースを介して送受信されてもよい。
【0129】
さらに、制御プレーン(C-Plane、CPとも称する)は、UEの通信制御等を行うために送受信される制御メッセージのことである。制御プレーンは、UEとAMFとの間のNAS (Non-Access-Stratum)シグナリングコネクションを用いて送受信されてもよい。さらに、5GSの場合、制御プレーンは、UEとNG RANとの間のインターフェース、及びN2インターフェースを用いて送受信されてもよい。
【0130】
さらに、ユーザプレーンは、ユーザデータを送受信する為の通信路でもよく、複数のベアラで構成されてもよい。また、ユーザデータを送受信するための通信路をユーザプレーンリソース(user plane resources)と呼んでもよい。さらに、制御プレーンは、制御メッセージを送受信する為の通信路でもよく、複数のベアラで構成されてもよい。
【0131】
また、UPFは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするUPFであってよい。
【0132】
[2.10. PCF_250の装置構成]
次に、各実施形態で使用されるPCFの装置構成例について、
図5を用いて説明する。PCFは、制御部_500、ネットワーク接続部_520、記憶部_540で構成されている。制御部_500、ネットワーク接続部_520、記憶部_540は、バスを介して接続されている。
【0133】
制御部_500は、PCF全体の動作・機能を制御する機能部である。尚、制御部_500は、PCFにおける他の機能部(ネットワーク接続部_520、記憶部_540)が有さない全ての機能を処理してもよい。制御部_500は、必要に応じて、記憶部_540に記憶されている各種プログラムを読み出して実行する事により、PCFにおける各種の処理を実現する。
【0134】
ネットワーク接続部_520は、PCFが、AMF、及び/又はSMF、及び/又はAF(Application Function)と接続する為の機能部である。すなわち、PCFは、ネットワーク接続部_520を用いて、AMF、及び/又はSMF、及び/又はAFとの間で、制御情報を送受信することができる。
【0135】
PCFは、ネットワーク接続部_520を用いることにより、N15インターフェースを介して、AMFと通信することができ、N7インターフェースを介して、SMFと通信することができ、N5インターフェース(PCFとAF間のインターフェース)を介して、AFと通信することができる。
【0136】
記憶部_540は、UPFの各動作に必要なプログラム、ユーザデータ、制御情報等を記憶する為の機能部である。
【0137】
尚、PCFは、統一されたポリシーフレームワークをサポートする機能、それらを強制するために制御機能(control plane function)に対してポリシールールを提供する機能、登録情報(subscription information)にアクセスする機能などを有している。また、PCFは、PCCルール、及び/又は第1のPCCルール、及び/又は第2のPCCルール、及びURSP(UE Route Selection Policy)ルール等を生成する機能も有している。これらの機能は、全て制御部_500によって制御されてよい。
【0138】
また、PCFは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするPCFであってよい。
【0139】
[3. 各実施形態で用いられる、専門性の高い用語、識別情報の説明]
次に、各実施形態で用いられる、専門性の高い用語、識別情報について、予め説明する。
【0140】
[3.1. 各実施形態で用いられる専門性の高い用語の説明]
まず、各実施形態で用いられる専門性の高い用語について説明する。
【0141】
ネットワークとは、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DNのうち、少なくとも一部を指す。また、アクセスネットワーク、コアネットワーク、DNのうち、少なくとも一部に含まれる1以上の装置を、ネットワーク又はネットワーク装置と称してもよい。つまり、ネットワークがメッセージの送受信及び/又は処理を実行するということは、ネットワーク内の装置(ネットワーク装置、及び/又は制御装置)がメッセージの送受信及び/又は処理を実行することを意味してもよい。逆に、ネットワーク内の装置がメッセージの送受信及び/又は処理を実行するということは、ネットワークがメッセージの送受信及び/又は処理を実行することを意味してもよい。
【0142】
また、SM(セッションマネジメント)メッセージ(NAS (Non-Access-Stratum) SMメッセージとも称する)は、SMのための手続きで用いられるNASメッセージであってよく、AMFを介してUEとSMFの間で送受信される制御メッセージであってよい。さらに、SMメッセージには、PDUセッション確立要求メッセージ、PDUセッション確立受諾メッセージ、PDUセッション完了メッセージ、PDUセッション拒絶メッセージ、PDUセッション変更要求メッセージ、PDUセッション変更受諾メッセージ、PDUセッション変更応答メッセージ等が含まれてもよい。また、SMのための手続きには、PDUセッション確立手続きが含まれてもよい。
【0143】
また、5GS(5G System)サービスは、コアネットワークを用いて提供される接続サービスでよい。さらに、5GSサービスは、EPSサービスと異なるサービスでもよいし、EPSサービスと同様のサービスでもよい。
【0144】
また、non 5GSサービスは、5GSサービス以外のサービスでよく、EPSサービス、及び/又はnon EPSサービスが含まれてもよい。
【0145】
また、DNN(Data Network Name)は、コアネットワーク及び/又はDN等の外部ネットワークを識別する識別情報でよい。さらに、DNNは、コアネットワークを接続するUPF等のゲートウェイを選択するための情報として用いることもできる。DNNは、EPSにおけるAPN(Access Point Name)に相当するものであってもよい。
【0146】
また、PDUセッションとは、PDU接続性サービス(PDU connectivity service)を提供するDNとUEとの間の関連性として定義することができるが、具体的には、UEと外部ゲートウェイ又はDNとの間で確立される接続性であってもよい。UEは、5GSにおいて、アクセスネットワーク及びコアネットワークを介したPDUセッションを確立することにより、PDUセッションを用いて、DNとの間のユーザデータの送受信を行うことができる。ここで、この外部ゲートウェイとは、UPF、SCEF等であってよい。UEは、PDUセッションを用いて、DNに配置されるアプリケーションサーバー等の装置と、ユーザデータの送受信を実行する事ができる。また、PDU接続性サービスとは、UEとDNとの間でPDUの交換を提供するサービスである。また、このPDUセッションは、1つのアクセスネットワーク(3GPPアクセスネットワークまたはnon-3GPPアクセスネットワーク)におけるユーザプレーンリソース(user plane resources)によって構成されてよい。また、PDUセッションは、MA PDUセッションとは異なり、3GPPアクセスを介したuser plane resources及びnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesによって同時に構成されないPDUセッションであってよい。また、このようなPDUセッションを、SA(Single Access) PDUセッションと称してもよい。
【0147】
また、SA PDUセッションとは、eATSSS機能による通信に使用される、3GPPアクセスを介したSA PDUセッション、及びnon-3GPPアクセスを介したSA PDUセッションを意味してよい。
【0148】
また、eATSSS機能とは、3GPPアクセスを介した1以上のSA PDUセッションと、non-3GPPアクセスを介した1以上のSA PDUセッションと、で構成される少なくとも2以上のSA PDUセッションを用いて、UEとDNとの通信を可能にする機能であってよい。すなわち、UEは、eATSSS機能により、2以上のSA PDUセッションを用いて、DN及び/又はDNに配置されるアプリケーションサーバー等の装置/機能と、ユーザデータの送受信を行うことができる。
【0149】
また、UEがeATSSS機能により通信するということは、UEが、3GPPアクセスを介した1以上のSA PDUセッションと、non-3GPPアクセスを介した1以上のSA PDUセッションと、で構成される少なくとも2以上のSA PDUセッションを用いて、DNと通信することを意味して。また、UEがeATSSS機能により通信するということは、UEが、3GPPアクセスを介した2以上のSA PDUセッションのみを用いてDNと通信することを意味してもよいし、non-3GPPアクセスを介した2以上のSA PDUセッションのみを用いてDNと通信することを意味してもよい。
【0150】
また、MA PDUセッションとは、1つの3GPPアクセスネットワークと1つのnon-3GPPアクセスネットワークを同時に使用することが可能なPDU接続性サービスを提供するPDUセッションであっても良い。また、MA PDUセッションは、ある時点では、1つの3GPPアクセスネットワーク、または1つのnon-3GPPアクセスネットワークを使用することが可能なPDU接続性サービスを提供するPDUセッションであっても良い。言い換えると、MA PDUセッションは、3GPPアクセスを介したuser plane resources、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesで構成されてよい。また、UEがATSSS機能により通信するということは、UEがMA PDUセッションを用いてDNと通信することを意味してよい。
【0151】
また、ATSSS機能とは、3GPPアクセスを介したuser plane resources、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesで構成される1つのMA PDUセッションを用いて、UEとDNとの通信を可能にする機能であってよい。すなわち、UEは、ATSSS機能により、1つのMA PDUセッションを用いて、DN及び/又はDNに配置されるアプリケーションサーバー等の装置/機能と、ユーザデータの送受信を行うことができる。
【0152】
また、UEがATSSS機能により通信するということは、UEが1つのMA PDUセッションを用いてDNと通信することを意味してもよいし、UEが3GPPアクセスを介したuser plane resourcesのみを用いてDNと通信することを意味してもよいし、UEがnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesのみを用いてDNと通信することを意味してもよいし、3GPPアクセスを介したuser plane resources及びnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesを用いてDNと通信することを意味してもよい。
【0153】
尚、各装置(UE、及び/又はアクセスネットワーク装置、及び/又はコアネットワーク装置)は、SA PDUセッション又はMA PDUセッションに対して、1以上の識別情報、DNN、TFT、PDUセッションタイプ、アプリケーション識別情報、NSI識別情報、アクセスネットワーク識別情報、及びSSCモード、その他の情報を対応づけて管理してもよい。
【0154】
また、以下では、MA PDUセッション及びSA PDUセッションをまとめて、PDUセッションと呼称する場合がある。
【0155】
また、PDU(Protocol Data Unit又はPacket Data Unit)セッションタイプは、PDUセッションのタイプを示すものであり、IPv4、IPv6、Ethernet(登録商標)、Unstructuredがある。IPv4が指定された場合、IPv4を用いてデータの送受信を行うことを示す。IPv6が指定された場合は、IPv6を用いてデータの送受信を行うことを示す。Ethernet(登録商標)が指定された場合は、Ethernet(登録商標)フレームの送受信を行うことを示す。また、Ethernet(登録商標)は、IPを用いた通信を行わないことを示してもよい。Unstructuredが指定された場合は、Point-to-Point(P2P)トンネリング技術を用いて、DNにあるアプリケーションサーバー等にデータを送受信することを示す。P2Pトンネリング技術としては、例えば、UDP/IPのカプセル化技術を用いても良い。尚、PDUセッションタイプには、上記の他にIPが含まれても良い。IPは、UEがIPv4とIPv6の両方を使用可能である場合に指定する事ができる。尚、IPはIPv4v6とも表現されてもよい。
【0156】
また、ネットワークスライス(NS)とは、特定のネットワーク能力及びネットワーク特性を提供する論理的なネットワークである。UE及び/又はネットワークは、5GSにおいて、ネットワークスライス(NWスライス; NS)をサポートすることができる。
【0157】
また、ネットワークスライスインスタンス(NSI)とは、ネットワーク機能(NF)のインスタンス(実体)と、必要なリソースのセットで構成され、配置されるネットワークスライスを形成する。ここで、NFとは、ネットワークにおける処理機能であって、3GPPで採用又は定義されたものである。NSIはコアネットワーク内に1以上構成される、NSの実体である。また、NSIはNST(Network Slice Template)を用いて生成された仮想的なNF(Network Function)により構成されてもよい。ここで、NSTとは、要求される通信サービスや能力(capability)を提供する為のリソース要求に関連付けられ、1以上のNFの論理的表現である。つまり、NSIとは、複数のNFにより構成されたコアネットワーク内の集合体でよい。また、NSIはサービス等によって配送されるユーザデータを分ける為に構成された論理的なネットワークでよい。NSには、1以上のNFが構成されてよい。NSに構成されるNFは、他のNSと共有される装置であってもよいし、そうでなくてもよい。UE、及び/又ネットワーク内の装置は、NSSAI、及び/又はS-NSSAI、及び/又はUE usage type、及び/又は1以上のNSI ID等の登録情報、及び/又はAPNに基づいて、1以上のNSに割り当てられることができる。尚、UE usage typeは、NSIを識別するための使用される、UEの登録情報に含まれるパラメータ値である。UE usage typeはHSSに記憶されていてよい。AMFはUE usage typeに基づきSMFとUPFを選択してもよい。
【0158】
また、S-NSSAI(Single Network Slice Selection Assistance Information)は、NSを識別するための情報である。S-NSSAIは、SST(Slice/Service type)のみで構成されてもよいし、SSTとSD(Slice Differentiator)の両方で構成されてもよい。ここで、SSTとは、機能とサービスの面で期待されるNSの動作を示す情報である。また、SDは、SSTで示される複数のNSIから1つのNSIを選択する際に、SSTを補間する情報であってもよい。S-NSSAIは、PLMNごとに特有な情報であってもよいし、PLMN間で共通化された標準の情報であってもよい。また、ネットワークは、デフォルトS-NSSAIとして、UEの登録情報に1以上のS-NSSAIを記憶してもよい。尚、S-NSSAIがデフォルトS-NSSAIである場合において、UEが登録要求メッセージにおいて有効なS-NSSAIをネットワークに送信しないときは、ネットワークは、UEに関係するNSを提供してもよい。
【0159】
また、NSSAI(Network Slice Selection Assistance Information)は、S-NSSAIの集まりである。NSSAIに含まれる、各S-NSSAIはアクセスネットワーク又はコアネットワークがNSIを選択するのをアシストする情報である。UEはPLMNごとにネットワークから許可されたNSSAIを記憶してもよい。また、NSSAIは、AMFを選択するのに用いられる情報であってよい。
【0160】
また、SSCモードは、5Gシステム(5GS)において、システム、及び/又は各装置がサポートするセッションサービス継続(Session and Service Continuity)のモードを示すものである。より詳細には、UEとUPFとの間で確立されたPDUセッションがサポートするセッションサービス継続の種類を示すモードであってもよい。なお、SSCモードはPDUセッション毎に設定されるセッションサービス継続の種類を示すモードであってもよい。さらに、SSCモードは、SSCモード1、SSCモード2、SSCモード3の3つのモードから構成されていてもよい。尚、PDUセッションに対応づけられたSSCモードは、PDUセッションが存続している間は、変更されなくてもよい。
【0161】
また、SSCモード1は、ネットワークが、UEに提供する接続性サービスを維持するモードである。尚、PDUセッションに対応づけられたPDUセッションタイプが、IPv4又はIPv6である場合、セッションサービス継続の際に、IPアドレスは維持されてもよい。
【0162】
さらに、SSCモード1は、UEがネットワークに接続する際に用いるアクセステクノロジーに関わらず、同じUPFが維持され続けるセッションサービス継続のモードであってもよい。より詳細には、SSCモード1は、UEのモビリティが発生しても、確立しているPDUセッションのPDUセッションアンカーとして用いられるUPFを変更せずに、セッションサービス継続を実現するモードであってもよい。
【0163】
また、SSCモード2は、ネットワークが、UEに提供された接続性サービスと、対応するPDUセッションとを解放するモードである。尚、SSCモード2では、PDUセッションに対応づけられたPDUセッションタイプが、IPv4、IPv6又はIPv4v6である場合、PDUセッションのアンカーを変更する際に、UEに割り当てられたIPアドレスは解放されてもよい。
【0164】
さらに、SSCモード2は、UPFのサービングエリア内でのみ、同じUPFが維持され続けるセッションサービス継続のモードであってもよい。より詳細には、SSCモード2は、UEがUPFのサービングエリア内にいる限り、確立しているPDUセッションが用いるUPFを変更せずに、セッションサービス継続を実現するモードであってもよい。さらに、SSCモード2は、UPFのサービングエリアから出るような、UEのモビリティが発生した場合に、確立しているPDUセッションが用いるUPFを変更して、セッションサービス継続を実現するモードであってもよい。
【0165】
ここで、UPFのサービングエリアとは、1つのUPFがセッションサービス継続機能を提供することができるエリアであってもよいし、UEがネットワークに接続する際に用いるRATやセル等のアクセスネットワークのサブセットであってもよい。さらに、アクセスネットワークのサブセットとは、1又は複数のRAT、及び/又はセルから構成されるネットワークであってもよい。
【0166】
尚、SSCモード2のPDUセッションのアンカーポイント(以下、PDUセッションアンカー、PSAとも呼称する)の変更は、各装置が、SSCモード2のPSAを変更する手続きを実行することによって実現されてよい。尚、アンカー又はアンカーポイントを、端点と表現してもよい。
【0167】
また、SSCモード3は、接続性が消失しないことを、ネットワークが担保しつつ、ユーザプレーンの変更がUEに明らかになるモードである。尚、SSCモード3の場合、よりよい接続性サービスを実現するために、確立しているPDUセッションが切断される前に、新しいPDUセッションアンカーポイントを通るPDUセッションが確立されてもよい。さらに、SSCモード3では、PDUセッションに対応づけられたPDUセッションタイプが、IPv4、IPv6又はIPv4v6である場合、PDUセッションのアンカーを変更する際に、UEに割り当てられたIPアドレスは維持されなくてもよい。
【0168】
さらに、SSCモード3は、UEとUPFとの間で確立されたPDUセッション、及び/又は通信路を切断する前に、同じDNに対して、新たなUPFを介した新たなPDUセッション、及び/又は通信路を確立することを許可するセッションサービス継続のモードであってもよい。さらに、SSCモード3は、UEがマルチホーミングになることを許可するセッションサービス継続のモードであってもよい。さらに、SSCモード3は、複数のPDUセッション、及び/又はPDUセッションに対応づけられたUPFを用いたセッションサービス継続が許可されたモードであってもよい。言い換えると、SSCモード3の場合、各装置は、複数のPDUセッションを用いてセッションサービス継続を実現してもよいし、複数のUPFを用いてセッションサービス継続を実現してもよい。
【0169】
ここで、各装置が、新たなPDUセッション、及び/又は通信路を確立する場合、新たなUPFの選択は、ネットワークによって実施されてもよいし、新たなUPFは、UEがネットワークに接続した場所に最適なUPFであってもよい。さらに、複数のPDUセッション、及び/又はPDUセッションが用いるUPFが有効である場合、UEは、アプリケーション、及び/又はフローの通信の新たに確立されたPDUセッションへの対応づけを、即座に実施してもよいし、通信の完了に基づいて実施してもよい。
【0170】
尚、SSCモード3のPDUセッションのアンカーポイントの変更は、各装置が、各装置が、SSCモード3のPSAを変更する手続きを実行することによって実現されてよい。
【0171】
また、デフォルトSSCモードは、特定のSSCモードが定まらない場合に、UE及び/又はネットワークが用いるSSCモードである。具体的には、デフォルトSSCモードは、アプリケーションからのSSCモードの要求がない場合、及び/又はアプリケーションに対してSSCモードを決めるためのUEのポリシーがない場合に、UEが用いるSSCモードであってもよい。また、デフォルトSSCモードは、UEからのSSCモードの要求がない場合に、ネットワークが用いるSSCモードであってもよい。
【0172】
なお、デフォルトSSCモードは、加入者情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はUEのポリシーに基づいて、DN毎に設定されていてもよいし、PDN毎に設定されていてもよいし、UE、及び/又は加入者毎に設定されていてもよい。さらに、デフォルトSSCモードは、SSCモード1、SSCモード2又はSSCモード3を示す情報であってもよい。
【0173】
また、IPアドレス維持 (IP address preservation) は、同じIPアドレスを使い続けることができる技術である。IPアドレス維持がサポートされている場合、UEは、TA外へ移動した場合においても、ユーザデータの通信に対して同じIPアドレスを用い続けることが可能である。言い換えると、IPアドレス維持がサポートされている場合、各装置は、PDUセッションのアンカーポイントが変更される際においても、ユーザデータの通信に対して同じIPアドレスを用い続けることが可能であってよい。
【0174】
また、ステアリング機能は、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするUEと、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするネットワークとが、3GPPアクセス及び/又はnon-3GPPアクセスを介して、トラフィックをステアリング(steering)したり、切り替えたり(switching)、分けたり(splitting)する機能であってよい。具体的には、ステアリング機能には、MPTCP(Multi-Path Transmission Control Protocol)機能と、ATSSS(Access Traffic Steering, Switching, Splitting)-LL(Low-Layer)機能と、eATSSS機能が含まれてよい。
【0175】
ここで、MPTCP機能は、IP層より上の層のステアリング機能であり、TCPトラフィックに適用される。MPTCP機能が適用されるトラフィックは、MPTCPフローと称する場合がある。また、UEのMPTCP機能は、3GPPアクセス及び/又はnon-3GPPアクセスのuser planeを使って、UPFのMPTCPプロキシ機能と通信することができる。また、UEは、PDUセッションを要求し、MPTCP capabilityを提供すると、MPTCP 機能がenabledになってよいし、UPFは、MPTCP 機能をenableすることに合意すると、UPFは、MPTCP Proxy 機能をenabledになってよい。また、ネットワークは、PDUセッションのための1つのIPアドレス/プレフィックスと、2つのIPアドレス/プレフィックス(link-specific multipathアドレスとも称する)を割り当てる。link-specific multipathアドレスのうちの1つは、3GPPアクセスを介したsubflowを確立するために使用され、もう1つは、non-3GPPアクセスを介したsubflowを確立するために使用される。また、link-specific multicastアドレスは、UEのMPTCP 機能でのみ使用。N6を介してroutingできない。また、ネットワークは、MPTCP proxy情報(MPTCP proxyのIPアドレス、port number、typeを含んでよい)をUEに送信することができる。ここで、typeはType 1(transport converter)であってよい。また、ネットワークは、MPTCP機能を適用するべきアプリのリストをUEに示す場合がある。
【0176】
また、ATSSS-LL機能は、IP層より下の層のステアリング機能であり、全てのタイプのトラフィック(TCPトラフィック、UDP(User Data Protocol)トラフィック、ethernetトラフィック等)に適用される。ATSSS-LL機能が適用されるトラフィックを、Non-MPTCP flowと称する場合がある。また、UPFでは、ATSSS-LL機能と同じであるか、又は似たステアリング機能がサポートされてよい。また、UEのATSSS-LL機能は、ATSSS rulesとlocal conditionsに基づいて、上りトラフィックのsteering, switch, splitを決定する。また、UEは、SA PDUセッションを要求し、ATSSS-LL capabilityを提供すると、ATSSS-LL機能がenabledになってよいし、UEがATSSS-LL capabilityを提供すると、UPFにおけるATSSS-LL機能がenabledになってよい。
【0177】
また、eATSSS機能は、MPTCP機能及びATSSS-LL機能とは異なる、新たなステアリング機能であってもよい。また、eATSSS機能は、MPTCP機能又はATSSS-LL機能と同様の機能であってもよい。また、eATSSS機能は、MPTCP機能及びATSSS-LL機能を含む機能であってもよい。すなわち、MPTCP機能及びATSSS-LL機能は、ATSSS機能を実現するステアリング機能の一部であってもよいし、eATSSS機能を実現するステアリング機能の一部であってもよい。
【0178】
また、ATSSSルールズ(ATSSS rules)は、1以上のATSSSルール(ATSSS rule)をリスト化したものであってもよい。ATSSSルールは、ルール優先度(Rule Precedence)、及び/又はトラフィック記述子(Traffic Descriptor)、及び/又はアクセス選択記述子(Access Selection Descriptor)で構成されてよい。
【0179】
ここで、ATSSSルールにおけるルール優先度は、UEにおいて評価されるATSSSルールの順番を定義するものである。UEは、ATSSSルールズを受信した場合、つまり、1以上のATSSSルールを受信した場合、各ATSSSルールにおけるルール優先度を参照し、優先度の高いATSSルールから順番に評価してよい。
【0180】
また、ATSSSルールにおけるトラフィック記述子は、ATSSSルールをいつ適用するかを示すものである。ここで、ATSSSルールにおけるトラフィック記述子は、アプリケーション記述子(Application descriptors)、及び/又はIP記述子(IP descriptors)、及び/又はnon-IP記述子(Non-IP descriptors)で構成されてよい。
【0181】
ここで、ATSSSルールにおけるトラフィック記述子におけるアプリケーション記述子は、トラフィックを生成するアプリケーションを識別する情報を示してよい。
【0182】
また、ATSSSルールにおけるトラフィック記述子におけるIP記述子は、IPトラフィックの送信先(destination)を識別する情報を示してよい。
【0183】
また、ATSSSルールにおけるトラフィック記述子におけるnon-IP記述子は、non-IPトラフィック(例えば、ethernetトラフィックやunstructuredトラフィック)の送信先(destination)を識別する情報を示してよい。
【0184】
また、ATSSSルールにおけるアクセス選択記述子は、ステアリングモード、及び/又はステアリング機能で構成されてよい。
【0185】
ここで、ステアリングモードは、サービスデータフロー(SDFとも称する)のトラフィックを3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスのどちらに分配するべきかを示す情報であって良い。また、ステアリングモードには、Active-Standby、Smallest Delay、Load-Balancing、Priority-basedの4つのモードが含まれてよい。
【0186】
また、Active-Standbyは、activeなアクセスとstandbyアクセスとを設定し、activeなアクセスが利用可能なときは、そのアクセスに対して、サービスデータフロー(SDF)をステアリングし、そのactiveなアクセスが利用不能になったときは、standbyアクセスにSDFを切り替えるモードであってよい。また、Active-Standbyは、activeなアクセスのみを設定し、standbyアクセスを設定しない場合は、activeなアクセスが利用可能なときは、そのアクセスに対して、サービスデータフロー(SDF)をステアリングし、そのactiveなアクセスが利用不能になったとしても、standbyアクセスにSDFを切り替えることはできないモードであってよい。
【0187】
また、Smallest Delayは、最小のRTT(Round-Trip Time)を持つアクセスに対して、サービスデータフロー(SDF)をステアリングするモードであってよい。また、このモードが設定された場合、UEとUPFは、3GPPアクセスを介して通信した場合のRTT、およびnon-3GPPアクセスを介して通信した場合のRTTを決定するための測定を行ってよい。
【0188】
また、Load-Balancingは、両方のアクセスに、サービスデータフロー(SDF)を分けるモードであってよい。また、Load-Balancingが指定される場合は、さらに、3GPPアクセスおよびnon-3GPPアクセスを介して送信されるべきサービスデータフロー(SDF)の割合を示す情報も含んでよい。
【0189】
また、Priority-basedは、優先度の高いアクセス(high priority access)に対して、そのアクセスが混雑していると判断されるまで、サービスデータフロー(SDF)の全てのトラフィックをステアリングするために使用するモードであってよい。また、そのアクセスが混雑している判断された場合は、そのSDFのトラフィックは、優先度の高いアクセスだけでなく、優先度の低いアクセス(low priority access)に対しても、SDFのトラフィックが送信されるモードであってよい。さらに、high priority accessが利用不能になった場合、SDFの全てのトラフィックがlow priority accessに対して送信されるモードであってよい。
【0190】
また、ATSSSルールにおけるアクセス選択記述子におけるステアリング機能は、サービスデータフロー(SDFとも称する)のトラフィックをステアリングするために、UEがサポートするステアリング機能、又はMPTCP機能、又はATSSS-LL機能、又はeATSSS機能のいずれを使用するべきかを示してよい。
【0191】
また、N4ルールは、ATSSSルールと同様の構成であってよい。
【0192】
また、URSPルールズ((UE Route Selection Policy) rules)とは、1以上のURSPルール(UE Route Selection Policy Rule)のりストで構成されてよい。また、各URSPルールは、ルール優先度(Rule Precedence)、及び/又はトラフィック記述子(Traffic descriptor)、及び/又はルート選択記述子リスト(List of Route Selection Descriptors)で構成されてよい。
【0193】
ここで、URSPルールにおけるルール優先度は、UEにおいて強制されるURSPルールの順番を示す。UEは、URSPルールズを受信した場合、つまり、1以上のURSPルールを受信した場合、各URSPルールにおけるルール優先度を参照し、優先度の高いURSPルールから順番に適用してよい。
【0194】
また、URSPルールにおけるトラフィック記述子は、URSPルールをいつ適用するかを示すものである。ここで、URSPルールにおけるトラフィック記述子は、アプリケーション記述子(Application descriptors)、及び/又はIP記述子(IP descriptors)、及び/又はドメイン記述子(Domain descriptors)、及び/又はnon-IP記述子(Non-IP descriptors)、及び/又はDNN(Data Network Name)、及び/又は接続能力(Connection Capabilities)で構成されてよい。
【0195】
また、URSPルールにおけるトラフィック記述子におけるアプリケーション記述子は、OSのIDと、OSのアプリケーションIDを含んでよい。
【0196】
また、URSPルールにおけるトラフィック記述子におけるIP記述子は、IPトラフィックの送信先(destination)を識別する情報を示し、例えば、IPアドレス、IPv6ネットワークプレフィックス、ポート番号、プロトコル番号などを含んでよい。
【0197】
また、URSPルールにおけるトラフィック記述子におけるドメイン記述子(Domain descriptors)は、送信先のFQDN(Fully Qualified Domain Name)を示してよい。
【0198】
また、URSPルールにおけるトラフィック記述子におけるnon-IP記述子は、non-IPトラフィック(例えば、ethernetトラフィックやunstructuredトラフィック)の送信先(destination)を識別する情報を示してよい。
【0199】
また、URSPルールにおけるトラフィック記述子におけるDNNは、アプリケーションによって提供されるDNNに関する情報であって良い。
【0200】
また、URSPルールにおけるトラフィック記述子における接続能力は、UEがある能力(capability)を用いてネットワークへの接続を要求するときに、UEのアプリケーションによって提供される情報を示してよい。
【0201】
また、URSPルールにおけるルート選択記述子リストは、1以上のルート選択記述子(Route Selection Descriptor)で構成されてよい。各ルート選択記述子は、ルール選択記述子優先度(Route Selection Descriptor Precedence)、及び/又はルート選択構成(Route selection components)で構成されてよい。
【0202】
ルール選択記述子優先度は、ルート選択記述子が適用される順番を示す。UEは、ルート選択記述子リストを受信した場合、つまり、1以上のルート選択記述子を受信した場合、各ルート選択記述子におけるルール選択記述子優先度を参照し、優先度の高いルート選択記述子から順番に適用してよい。
【0203】
また、ルート選択構成は、SSCモード選択(SSC Mode Selection)、及び/又はネットワークスライス選択(Network Slice Selection)、及び/又はDNN選択(DNN Selection)、及び/又はPDUセッションタイプ選択(PDU Session Type Selection)、及び/又はノンシームレスオフロード指示(Non-Seamless Offload indication)、及び/又はアクセスタイプ嗜好(Access Type preference)で構成されてよい。
【0204】
ここで、SSCモード選択は、アプリケーションのトラフィックを、指定されたSSCモードのPDUセッションを介して、ルーティングすることを示してよい。
【0205】
また、ネットワークスライス選択は、示された1以上のS-NSSAIをサポートするPDUセッションを使って、アプリケーションのトラフィックをルーティングすることを示してよい。
【0206】
また、DNN選択は、示された1以上のDNNをサポートするPDUセッションを使って、アプリケーションのトラフィックをルーティングすることを示してよい。
【0207】
また、PDUセッションタイプ選択は、示されたPDUセッションタイプをサポートするPDUセッションを使って、アプリケーションのトラフィックをルーティングすることを示してよい。
【0208】
また、ノンシームレスオフロード指示は、アプリケーションのトラフィックを、non-3GPPアクセスに対するオフロードすることを示してよい。
【0209】
また、アクセスタイプ嗜好は、UEがPDUセッションを確立する必要がある場合、PDUセッションを確立するアクセスタイプを示してよい。ここで、アクセスタイプとは、3GPP、又はnon-3GPP、又はマルチアクセス(Multi-Access)、又はeATSSSを示してよい。ここで、eATSSSは、eATSSS機能を用いたPDUセッションを確立する際に指定されてよく、確立されるSA PDUセッションに対応する3GPPアクセス又はnon-3GPPアクセスが示されてもよい。
【0210】
また、第1のPCCルールは、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションにおける上りリンクトラフィック及び下りリンクトラフィックを、どのように3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスに分配するかが示されるルールであってよい。言い換えると、第1のPCCルールは、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションにおける上りリンクトラフィック及び下りリンクトラフィックについて、3GPPアクセスを介した第1のSA PDUセッションと、non-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションとで、どのように分配するかが示されるルールであってよい。また、第1のPCCルールは、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションにおける上りリンクトラフィック及び下りリンクトラフィックについて、3GPPアクセスを介した第1のSA PDUセッションに対してどのように分配するかのみが示されるルールであってもよい。また、第1のPCCルールは、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションにおける上りリンクトラフィック及び下りリンクトラフィックについて、non-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションに対してどのように分配するかのみが示されるルールであってもよい。このルールは、eATSSSポリシー制御情報として、第1のPCCルールに含まれてもよい。
【0211】
また、第2のPCCルールは、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける上りリンクトラフィック及び下りリンクトラフィックを、どのように3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスに分配するかが示されるルールであってよい。言い換えると、第2のPCCルールは、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける上りリンクトラフィック及び下りリンクトラフィックについて、3GPPアクセスを介したuser plane resourcesと、non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesとで、どのように分配するかが示されるルールであってよい。また、第2のPCCルールは、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける上りリンクトラフィック及び下りリンクトラフィックについて、MA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対してどのように分配するかのみが示されるルールであってもよい。また、第2のPCCルールは、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける上りリンクトラフィック及び下りリンクトラフィックについて、MA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対してどのように分配するかのみが示されるルールであってもよい。このルールは、ATSSSポリシー制御情報として、第1のPCCルールに含まれてもよい。
【0212】
また、第1のATSSSルールは、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションにおける上りリンクトラフィックを、どのように3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスに分配するかが示されるルールであってよい。言い換えると、第1のATSSSルールは、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションにおける上りリンクトラフィックについて、3GPPアクセスを介した第1のSA PDUセッションと、non-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションとで、どのように分配するかが示されるルールであってよい。また、第1のATSSSルールは、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションにおける上りリンクトラフィックについて、3GPPアクセスを介した第1のSA PDUセッションに対してどのように分配するかのみが示されるルールであってもよい。また、第1のATSSSルールは、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションにおける上りリンクトラフィックについて、non-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションに対してどのように分配するかのみが示されるルールであってもよい。また、第1のATSSSルールは、上述のように、UEがサポートするステアリング機能、又はMPTCP機能、又はATSSS-LL機能、又はeATSSS機能のいずれかを示すステアリング機能を含んでよい。また、第1のATSSSルールは、SMFからUEに送信され、UEにおいて使用される。
【0213】
また、第2のATSSSルールは、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける上りリンクトラフィックを、どのように3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスに分配するかが示されるルールであってよい。言い換えると、第2のATSSSルールは、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける上りリンクトラフィックについて、3GPPアクセスを介したuser plane resourcesと、non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesとで、どのように分配するかが示されるルールであってよい。また、第2のATSSSルールは、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける上りリンクトラフィックについて、MA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対してどのように分配するかのみが示されるルールであってもよい。また、第2のATSSSルールは、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける上りリンクトラフィックについて、MA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対してどのように分配するかのみが示されるルールであってもよい。また、第2のATSSSルールは、上述のように、UEがサポートするステアリング機能、又はMPTCP機能、又はATSSS-LL機能、又はeATSSS機能のいずれかを示すステアリング機能を含んでよい。また、第2のATSSSルールは、SMFからUEに送信され、UEにおいて使用される。
【0214】
また、第1のN4ルールは、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションにおける下りリンクトラフィックを、どのように3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスに分配するかが示されるルールであってよい。言い換えると、第1のN4ルールは、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションにおける下りリンクトラフィックについて、3GPPアクセスを介した第1のSA PDUセッションと、non-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションとで、どのように分配するかが示されるルールであってよい。また、第1のN4ルールは、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションにおける下りリンクトラフィックについて、3GPPアクセスを介した第1のSA PDUセッションに対してどのように分配するかのみが示されるルールであってもよい。また、第1のN4ルールは、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションにおける下りリンクトラフィックについて、non-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションに対してどのように分配するかのみが示されるルールであってもよい。また、第1のN4ルールは、SMFからUPFに送信され、UPFにおいて使用される。
【0215】
また、第2のN4ルールは、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける下りリンクトラフィックを、どのように3GPPアクセスとnon-3GPPアクセスに分配するかが示されるルールであってよい。言い換えると、第2のN4ルールは、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける下りリンクトラフィックについて、3GPPアクセスを介したuser plane resourcesと、non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesとで、どのように分配するかが示されるルールであってよい。また、第2のN4ルールは、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける下りリンクトラフィックについて、MA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対してどのように分配するかのみが示されるルールであってもよい。また、第2のN4ルールは、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける下りリンクトラフィックについて、MA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対してどのように分配するかのみが示されるルールであってもよい。また、第2のN4ルールは、SMFからUPFに送信され、UPFにおいて使用される。
【0216】
[3.2. 各実施形態で用いられる識別情報の説明]
次に、各実施形態で用いられる識別情報について説明する。
【0217】
まず、第1の識別情報は、DNNである。また、第1の識別情報は、UEが要求するDNNを示す情報であってよい。また、第1の識別情報は、確立を要求するPDUセッションの接続先となるDNを識別するDNNであってよい。
【0218】
また、第2の識別情報は、ATSSS-LL機能をUEがサポートするか否かを示してよい。また、第2の識別情報は、UE能力(UE capability)を示す情報であってよい。また、第2の識別情報は、ATSSS-LL能力(ATSSS-LL capability)を示す情報と表現されてもよい。
【0219】
また、第3の識別情報は、MPTCP機能をUEがサポートするか否かを示してよい。また、第3の識別情報は、UE能力を示す情報であってよい。また、第3の識別情報は、MPTCP能力(MPTCP capability)を示す情報と表現されてもよい。尚、第2の識別情報及び第3の識別情報は、ATSSS能力(ATSSS capability)を示す情報と表現されてもよい。
【0220】
また、第4の識別情報は、eATSSS機能をUEがサポートするか否かを示してよい。また、第4の識別情報は、UE能力を示す情報であってよい。また、第4の識別情報は、eATSSS能力(eATSSS capability)を示す情報と表現されてもよい。尚、ATSSS能力(ATSSS capability)を示す情報は、第2の識別情報及び第3の識別情報に加えて、第4の識別情報を含んでもよい。
【0221】
また、第5の識別情報は、PDUセッションを識別するためのPDUセッションIDである。また、第5の識別情報は、UEがMA PDUセッションの確立を要求するときは、MA PDUセッションを識別するためのPDUセッションIDであってよく、SA PDUセッションの確立を要求するときは、SA PDUセッションを識別するためのPDUセッションIDであってよい。すなわち、第5の識別情報は、第9の識別情報と関連付けられた情報であってもよい。
【0222】
また、第6の識別情報は、PDUセッションタイプである。また、第6の識別情報は、UEが要求するPDUセッションタイプを示す情報であってもよい。また、第6の識別情報は、PDUセッションのタイプを識別するためのPDUセッションタイプであってよい。また、第6の識別情報は、IPv4、IPv6、IPv4v6、Unstructured、Ethernet(登録商標)のいずれかを示してよい。
【0223】
また、第7の識別情報は、SSCモードである。また、第7の識別情報は、PDUセッションに対してUEが要求するSSCモードであってよい。また、第7の識別情報は、SSCモード1、SSCモード2、SSCモード3のいずれかを示してよい。
【0224】
また、第8の識別情報は、1以上のS-NSSAIである。また、第8の識別情報は、UEが要求する1以上のS-NSSAIであってよい。また、第8の識別情報は、PDUセッションに対してUEが要求する1以上のS-NSSAIであってもよい。また、第8の識別情報は、登録手続き(Registration procedure)における登録受諾(Registration Accept)メッセージに含まれるAllowed NSSAIとして、ネットワークによって少なくとも一方のアクセス(3GPPアクセス又はnon-3GPPアクセス)に対して許可された1以上のS-NSSAIであってよい。
【0225】
ここで、両方のアクセスに対して許可されたS-NSSAIとは、ネットワークへの3GPPアクセスを介した接続が許可されており、かつ、ネットワークへのnon-3GPPアクセスを介した接続が許可されているS-NSSAIを意味してよい。
【0226】
また、第9の識別情報は、(ATSSS機能のための)MA PDUセッションの確立を要求することを示す情報、及び/又は(eATSSS機能のための)SA PDUセッションの確立を要求することを示す情報であってよい。また、第9の識別情報は、ATSSS機能による通信を要求することを示す情報、及び/又はeATSSS機能による通信を要求することを示す情報であってよい。また、第9の識別情報は、MA PDUセッションを構成する3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を要求することを示す情報、又はMA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を要求することを示す情報であってもよい。また、第9の識別情報は、要求タイプ(Request type)であってもよい。すなわち、第9の識別情報である要求タイプ(Request type)によって、(ATSSS機能のための)MA PDUセッションの確立を要求すること、及び/又は(eATSSS機能のための)SA PDUセッションの確立を要求すること、及び/又はATSSS機能による通信を要求すること、及び/又はeATSSS機能による通信を要求すること、及び/又はMA PDUセッションを構成する3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を要求すること、及び/又はMA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を要求すること、を示してよい。例えば、(ATSSS機能のための)MA PDUセッションの確立を要求するとき、及び/又はATSSS機能による通信を要求するとき、及び/又はMA PDUセッションを構成する3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を要求するとき、及び/又はMA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を要求するときは、第9の識別情報である要求タイプは、MA PDU requestを示してよい。また、例えば、(eATSSS機能のための)SA PDUセッションの確立を要求するとき、及び/又はeATSSS機能による通信を要求するときは、第9の識別情報である要求タイプは、eATSSS、又はeATSSS request、又はSA PDU requestを示してよい。
【0227】
また、第10の識別情報は、すでに確立しているSA PDUセッションを識別するためのPDUセッションIDである。例えば、第10の識別情報は、3GPPアクセスを介したSA PDUセッションをすでに確立している場合には、3GPPアクセスを介したSA PDUセッションを識別するためのPDUセッションIDであってよい。また、例えば、第10の識別情報は、non-3GPPアクセスを介したSA PDUセッションをすでに確立している場合には、non-3GPPアクセスを介したSA PDUセッションを識別するためのPDUセッションIDであってよい。
【0228】
また、第11の識別情報は、第1から10の識別情報によって示される1以上の情報を併せ持った情報であってよい。例えば、第11の識別情報は、第2から4の識別情報を1つの識別情報とすることができる。このように、第11の識別情報を利用することで、第2の識別情報、第3の識別情報、第4の識別情報をまとめた1つの情報として、情報を提供できてよい。
【0229】
また、第21の識別情報は、DNNである。また、第21の識別情報は、ネットワークが許可したDNNを示す情報であってよい。また、第21の識別情報は、確立されるPDUセッションの接続先となるDNを識別するDNNであってよい。
【0230】
また、第22の識別情報は、ATSSS-LL機能をネットワークがサポートするか否かを示してよい。また、第22の識別情報は、ネットワーク能力(network capability)を示す情報であってよい。また、第22の識別情報は、ATSSS-LL能力(ATSSS-LL capability)を示す情報と表現されてもよい。
【0231】
また、第23の識別情報は、MPTCP機能をネットワークがサポートするか否かを示してよい。また、第23の識別情報は、ネットワーク能力を示す情報であってよい。また、第23の識別情報は、MPTCP能力(MPTCP capability)を示す情報と表現されてもよい。尚、第22の識別情報及び第23の識別情報は、ATSSS能力(ATSSS capability)を示す情報と表現されてもよい。
【0232】
また、第24の識別情報は、eATSSS機能をネットワークがサポートするか否かを示してよい。また、第24の識別情報は、ネットワーク能力を示す情報であってよい。また、第24の識別情報は、eATSSS能力(eATSSS capability)を示す情報と表現されてもよい。尚、ATSSS能力(ATSSS capability)を示す情報は、第22の識別情報及び第23の識別情報に加えて、第24の識別情報を含んでもよい。
【0233】
また、第25の識別情報は、確立されるPDUセッションを識別するためのPDUセッションIDである。また、第25の識別情報は、MA PDUセッションの確立が許可されるときは、MA PDUセッションを識別するためのPDUセッションIDであってよく、SA PDUセッションの確立が許可されるときは、SA PDUセッションを識別するためのPDUセッションIDであってよい。
【0234】
また、第26の識別情報は、PDUセッションタイプである。また、第26の識別情報は、ネットワークが許可したPDUセッションタイプを示す情報であってもよい。また、第26の識別情報は、PDUセッションのタイプを識別するためのPDUセッションタイプであってよい。また、第26の識別情報は、IPv4、IPv6、IPv4v6、Unstructured、Ethernet(登録商標)のいずれかを示してよい。
【0235】
また、第27の識別情報は、SSCモードである。また、第27の識別情報は、確立されるPDUセッションに対してネットワークが許可したSSCモードであってよい。また、第27の識別情報は、SSCモード1、SSCモード2、SSCモード3のいずれかを示してよい。
【0236】
また、第28の識別情報は、1以上のS-NSSAIである。また、第28の識別情報は、ネットワークが許可した1以上のS-NSSAIであってよい。また、第28の識別情報は、確立されるPDUセッションに対して、ネットワークが許可した1以上のS-NSSAIであってよい。また、第28の識別情報は、第8の識別情報に含まれる1以上のS-NSSAIの中から選択された1以上のS-NSSAIであってもよい。また、第28の識別情報は、第8の識別情報に含まれない1以上のS-NSSAIの中から選択された1以上のS-NSSAIであってもよい。
【0237】
また、第29の識別情報は、ネットワークによって許可されたことを示す情報であって良い。例えば、第29の識別情報は、(ATSSS機能のための)MA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はATSSS機能による通信が許可されたことを示してもよい。また、第29の識別情報は、(eATSSS機能のための)SA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたことを示してもよい。
【0238】
また、第30の識別情報は、ATSSSルール、又は第1のATSSSルール、又は第2のATSSSルールである。尚、第30の識別情報に含まれるステアリング機能は、UEがサポートするステアリング機能、及び/又はATSSS-LL機能、及び/又はMPTCP機能、及び/又はeATSSS機能が示されてよい。
【0239】
また、第31の識別情報は、登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを実行することを指示する情報であってよい。また、第31の識別情報は、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションのうち、まだ確立されていないSA PDUセッションを確立するために、登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを実行することを指示する情報であってよい。また、第31の識別情報は、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションのうち、まだ確立されていないアクセスを介したuser plane resourcesをSA PDUセッションを確立するために、登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを実行することを指示する情報であってよい。尚、登録手続き及び/又はPDUセッション確立手続きを実行することの指示は、第21から30、32の識別情報のうちの少なくとも一部を送信することで、伝えられてもよい。
【0240】
また、第32の識別情報は、第21から31の識別情報によって示される1以上の情報を併せ持った情報であってよい。例えば、第32の識別情報は、第22から24の識別情報を1つの識別情報とすることができる。このように、第32の識別情報を利用することで、第22の識別情報、第23の識別情報、第24の識別情報をまとめた1つの情報として、情報を提供できてよい。
【0241】
[4. 第1の実施形態]
本実施形態では、UEが3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスを介して同一のPLMN(オペレータのコアネットワーク)に登録されている場合に、ATSSS機能を用いた通信を行うためのMA PDUセッション及び/又はeATSSS機能を用いた通信を行うためのSA PDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きについて、
図7及び
図8を用いて説明する。
【0242】
また、UEは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートする場合、PDUセッション確立手続きを開始してよい。また、ATSSS機能をサポートするUEが、ATSSS機能による通信を要求する場合、PDUセッション確立手続きを開始してよい。また、eATSSS機能をサポートするUEが、eATSSS機能による通信を要求する場合、PDUセッション確立手続きを開始してよい。また、ATSSS機能及びeATSSS機能をサポートするUEが、ATSSS機能による通信及び/又はeATSSS機能による通信を要求する場合、PDUセッション確立手続きを開始してよい。また、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするUEに対して、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能による通信を行うことをユーザが予め設定していた場合、UEは、PDUセッション確立手続きを開始してよい。また、UEは、UE内に予め記憶されている情報、及び/又はアクセスネットワークから事前に受信した情報、及び/又はコアネットワークから事前に受信した情報(例えば、登録手続き等の手続きで受信した情報、及び/又はPCFから事前に受信しているURSPルール等を含む)などに基づいて、PDUセッション確立手続きを開始してよい。
【0243】
[4.1. 3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続き]
次に、3GPPアクセスを介して実行されるPDUセッション確立手続きについて、
図7を用いて説明する。まず、UEは、アクセスネットワークを介して、AMFにPDUセッション確立要求メッセージを含むN1SMコンテナを含むNASメッセージを送信することにより(S700)、PDUセッション確立手続きを開始する。NASメッセージは、例えばN1インターフェースを介して送信されるメッセージであり、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。
【0244】
ここで、アクセスネットワークとは、3GPPアクセス又はnon-3GPPアクセスであるが、以下では3GPPアクセスの場合を例にとって説明する。すなわち、UEは、3GPPアクセスに含まれる基地局装置を介して、AMFにNASメッセージを送信する。
【0245】
また、UEは、PDUセッション確立要求メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージに、第1から9、11の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することにより、UEが要求することを、ネットワーク側に通知することができる。
【0246】
ここで、第1~9、11の識別情報は、3.2章の通りであってよい。
【0247】
尚、UEは、第2から4の識別情報で示される機能のうち、少なくとも1つの機能をサポートしていることが好ましく、機能をサポートしている場合には、識別情報は機能をサポートすることを示すことが好ましい。
【0248】
尚、UEは、第1から9、11の識別情報について、NASレイヤよりも下位レイヤ(例えば、RRC(Radio Resource Control)レイヤ、MAC(Medium Access Control)レイヤ、RLC(Radio Link Control)レイヤ、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤ等)の制御メッセージや、NASレイヤよりも上位レイヤ(例えば、トランスポートレイヤ、セッションレイヤ、プレゼンテーションレイヤ、アプリケーションレイヤ等)の制御メッセージに含めて送信してもよい。
【0249】
次に、AMFは、NASメッセージを受信すると、UEが要求していること、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0250】
ここで、AMFは、UEが両方のアクセスを介して登録されているが、UEから受信したS-NSSAI(第8の識別情報)が両方のアクセスに対して許可されていない場合には、PDUセッションの確立要求を拒絶してよい。また、AMFは、ネットワーク及び/又はコアネットワーク装置が、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートしない場合、PDUセッションの確立要求を拒絶してもよい。
【0251】
ここで、UEが両方のアクセスを介して登録されているとは、UEが3GPPアクセスを介してネットワークに登録されており、かつ、UEがnon-3GPPアクセスを介してネットワークに登録されていることを意味してよい。
【0252】
また、S-NSSAIが両方のアクセスに対して許可されていないとは、ネットワークへの3GPPアクセスを介した接続が許可されておらず、かつ、ネットワークへのnon-3GPPアクセスを介した接続が許可されていないS-NSSAIを意味してよい。
【0253】
また、PDUセッションの確立要求を拒絶するとき、各装置は、S702以降のステップをスキップ、すなわち中止してもよい。
【0254】
また、PDUセッションの確立要求を拒絶するとき、AMFは、PDUセッションの確立要求を拒絶することを示す情報を含むNASメッセージを、UEに送信してもよい。このとき、AMFは、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部を、SMFに送信する必要はない。また、UEは、AMFから、このNASメッセージを受信することにより、本手続きが正常に完了しなかったこと、又は本手続きが異常に完了したことを検出してよい。
【0255】
また、PDUセッションの確立要求を拒絶するとき、AMFは、SMFに対して、PDUセッションの確立要求を拒絶することを示す情報を送信し、SMFが、PDUセッション確立拒絶メッセージを含むN1 SMコンテナを含むNASメッセージを、UEに送信してもよい。このとき、PDUセッション確立拒絶メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージには、PDUセッションの確立要求を拒絶することを示す情報が含まれてよい。また、UEは、SMFから、PDUセッション確立拒絶メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージを受信することにより、本手続きが正常に完了しなかったこと、又は本手続きが異常に完了したことを検出してよい。
【0256】
次に、AMFは、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部の転送先として、SMFを選択する(S702)。尚、AMFは、NASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、転送先のSMFを選択してもよい。また、AMFは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするSMFを選択してもよい。ここでは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするSMF_220が選択されたものとする。
【0257】
次に、AMFは、選択されたSMFに、例えばN11インターフェースを介して、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部を送信する(S704)。また、AMFは、SMFに対して、UEが両方のアクセスに登録されていることを示す情報を送信してもよい。
【0258】
次に、SMFは、AMFから送信された情報等(メッセージ、コンテナ、情報)を受信すると、UEが要求していること、及び/又はAMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0259】
ここで、SMFは、第1の条件判別をしてもよい。また、第1の条件判別は、UEの要求を受諾するか否かを判断する為のものであってよい。また、第1の条件判別において、SMFは、第1の条件判別が真か偽かを判定する。また、SMFは、第1の条件判別を真と判定した場合、
図7の(A)の手続きを開始してよく、第1の条件判別を偽と判定した場合、UEの要求を拒絶する手続きを開始してよい。UEの要求を拒絶する手続きは、4.4章で説明する。
【0260】
尚、第1の条件判別は、AMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又は加入者情報(subscription information)、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMFが保持するコンテキスト等に基づいて、実行されてもよい。
【0261】
例えば、UEの要求をネットワークが許可する場合、第1の条件判別は真と判定してよく、UEの要求をネットワークが許可しない場合、第1の条件判別は偽と判定してよい。また、UEの接続先のネットワーク、及び/又はネットワーク内の装置が、UEが要求する機能をサポートしている場合、第1の条件判別は真と判定してよく、UEが要求する機能をサポートしていない場合、第1の条件判別は偽と判定してよい。また、送受信された識別情報が許可される場合、第1の条件判別は真と判定してよく、送受信された識別情報が許可されない場合、第1の条件判別は偽と判定してよい。
【0262】
また、ネットワークが、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立を許可する場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可する場合、及び/又はeATSSS機能による通信を許可する場合は、第1の条件判別は真と判定してよい。また、ネットワークが、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立を許可しない場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可しない場合、及び/又はeATSSS機能による通信を許可しない場合は、第1の条件判別は偽と判定してよい。
【0263】
また、ネットワークが、MA PDUセッションの確立を許可する場合、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可する場合、及び/又はATSSS機能による通信を許可する場合は、第1の条件判別は真と判定してよい。また、ネットワークが、MA PDUセッションの確立を許可しない場合、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可しない場合、及び/又はATSSS機能による通信を許可しない場合は、第1の条件判別は偽と判定してよい。
【0264】
尚、第1の条件判別の真偽を判定する条件は、前述した条件に限らなくてよい。
【0265】
次に、
図7の(A)の手続きの各ステップを説明する。
【0266】
まず、SMFは、PCFを選択してもよい。例えば、SMFは、受信した識別情報に基づいて、適切なPCFを選択してよい。例えば、SMFは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするPCFを選択してもよい。ここでは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするPCF_250が選択されたものとする。
【0267】
次に、SMFは、AMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部を、PCFに送信してよい(S706)。
【0268】
また、SMFは、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立を許可する判断をした場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可する判断をした場合、及び/又はeATSSS機能による通信を許可する判断をした場合、SMFは、さらに追加の情報をPCFに送信してもよい。ここで、追加の情報としては、「eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立を許可したことを示す情報」、及び/又は「3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可したことを示す情報」、及び/又は「eATSSS機能による通信を許可したこと」、及び/又は「確立されるSA PDUセッション及び/又はuser plane resourcesに対応するアクセスタイプ」が含まれてよい。ここで、アクセスタイプは、3GPPアクセスを示してよい。
【0269】
また、SMFは、MA PDUセッションの確立を許可する判断をした場合、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可する判断をした場合、及び/又はATSSS機能による通信を許可する判断をした場合、SMFは、さらに追加の情報をPCFに送信してもよい。ここで、追加の情報としては、「MA PDUセッションの確立を許可したことを示す情報」、及び/又は「MA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可したことを示す情報」、及び/又は「eATSSS機能による通信を許可したこと」、及び/又は「確立されるMA PDUセッションにおけるuser plane resourcesに対応するアクセスタイプ」が含まれてよい。ここで、アクセスタイプは、3GPPアクセスを示してよい。
【0270】
尚、上記の判断は、SMFが行うものとして記載したが、PCFが行ってもよい。すなわち、SMF及び/又はPCFが上記の判断を行ってもよい。SMFが上記の判断を行わない場合は、SMFは、上記の追加の情報をPCFに送信しなくてよい。
【0271】
次に、PCFは、SMFから送信された情報等(メッセージ、コンテナ、情報)を受信すると、それらの内容を認識することができる。
【0272】
尚、PCFは、SMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又は加入者情報(subscription information)等に基づいて、SMFにおける上記の判断と同様の判断を行ってもよい。
【0273】
PCFが上記の判断を行った場合は、PCFは、SMFからPCFに送信されるものとして記載した、上記の追加の情報を、SMFに送信してよい。
【0274】
また、PCFは、SMFにおいて上記の判断が行われていることを検出したときは、この判断を行わなくてもよい(スキップしてもよい)。
【0275】
また、SMF及び/又はPCFによって、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信が許可された場合、PCFは、第1のPCCルールを生成してよい。
【0276】
また、SMF及び/又はPCFによって、MA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はATSSS機能による通信が許可された場合、PCFは、第2のPCCルールを生成してよい。
【0277】
そして、PCFは第1のPCCルール又は第2のPCCルールを生成した場合は、生成したPCCルールをSMFに送信してよい。
【0278】
尚、PCFは、第1のPCCルール及び第2のPCCルールを、共通の1つのPCCルールとして生成してもよい。すなわち、PCCルールは、第1のPCCルール及び/又は第2のPCCルールを含むものであってよい。そして、PCFは、生成したPCCルールをSMFに送信してよい。
【0279】
次に、SMFは、PCFから送信された情報を受信すると、それらの情報の内容を認識することができる。
【0280】
そして、SMFは、PCFから第1のPCCルールを受信した場合、第1のPCCルールから、第1のATSSSルール(第30の識別情報)と、第1のN4ルールを生成してよい。また、SMFは、第1のPCCルールと、第1のATSSSルールと、第1のN4ルールとを対応付けて管理してよい(すなわち、マッピングしてよい)。
【0281】
また、SMFは、PCFから第2のPCCルールを受信した場合、第2のPCCルールから、第2のATSSSルール(第30の識別情報)と、第2のN4ルールを生成してよい。また、SMFは、第2のPCCルールと、第2のATSSSルールと、第2のN4ルールとを対応付けて管理してよい(すなわち、マッピングしてよい)。
【0282】
尚、SMFは、PCFから、第1のPCCルールや第2のPCCルールではなく、PCCルールを受信した場合、PCCルールから、ATSSSルール(第30の識別情報)と、N4ルールを生成してよい。この場合、ATSSSルールは、第1のATSSSルール及び/又は第2のATSSSルールを含むものであってよく、N4ルールは、第1のN4ルール及び/又は第2のN4ルールを含むものであってよい。また、SMFは、PCCルールと、ATSSSルールと、N4ルールとを対応付けて管理してよい(すなわち、マッピングしてよい)。
【0283】
次に、SMFは、確立するPDUセッションに対するUPFを選択し、選択されたUPFに、例えばN4インターフェースを介して、N4セッション確立要求メッセージを送信する(S708)。
【0284】
また、SMFは、PCFから第1のPCCルールを受信した場合には、N4セッション確立要求メッセージに第1のN4ルールを含めてよい。また、SMFは、PCFから第2のPCCルールを受信した場合には、N4セッション確立要求メッセージに第2のN4ルールを含めてよい。また、SMFは、PCFからPCCルールを受信した場合には、N4セッション確立要求メッセージにN4ルールを含めてよい。
【0285】
ここで、SMFは、AMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又はPCFから受信した情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMFが保持するコンテキスト等に基づいて、1以上のUPFを選択してよい。また、複数のUPFが選択された場合、SMFは、各UPFに対してN4セッション確立要求メッセージを送信してよい。
【0286】
また、SMF及び/又はPCFによって、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信が許可された場合、SMFは、eATSSS機能をサポートするUPFを選択してよい。
【0287】
また、SMF及び/又はPCFによって、MA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はATSSS機能による通信が許可された場合、SMFは、ATSSS機能をサポートするUPFを選択してよい。
【0288】
ここでは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするUPF_230が選択されたものとする。
【0289】
次に、UPFは、N4セッション確立要求メッセージを受信すると(S708)、SMFから受信した情報の内容を認識することができる。
【0290】
また、UPFは、SMFから第1のN4ルール又は第2のN4ルール又はN4ルールを受信した場合には、受信したN4ルールに従って動作するように設定してよい。
【0291】
すなわち、UPFは、第1のN4ルールを受信した場合、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションにおける下りリンクトラフィックについて、この手続き(PDUセッション確立手続き)で確立しようとしている3GPPアクセスを介した第1のSA PDUセッションに対して、第1のN4ルールに従って動作させる設定を行ってよい。尚、UPFは、この手続きの後に実行される2回目のPDUセッション確立手続きで確立される予定のnon-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションに対して、第1のN4ルールに従って動作させる設定を、このタイミングで行わないことが好ましいが、行ってもよい。
【0292】
また、UPFは、この手続き(PDUセッション確立手続き)で第1のN4ルールを受信した場合であっても、3GPPアクセスを介した第1のSA PDUセッションに対して、第1のN4ルールに従って動作させる設定を行わなくてもよい。この場合、UPFは、この手続きの後に実行される2回目のPDUセッション確立手続きでnon-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションの確立が許可された後に送信されるN4セッション確立要求メッセージの受信に基づいて、3GPPアクセスを介した第1のSA PDUセッション及びnon-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションに対して、第1のN4ルールに従って動作させる設定を行ってもよい。
【0293】
また、UPFは、第1のN4ルールを含むN4ルールを受信した場合も、同様の設定を行ってよい。
【0294】
また、UPFは、第2のN4ルールを受信した場合、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける下りリンクトラフィックについて、3GPPアクセスを介したuser plane resourcesと、non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対して、第2のN4ルールに従って動作させる設定を行ってよい。
【0295】
また、UPFは、第2のN4ルールを含むN4ルールを受信した場合も、同様の設定を行ってよい。
【0296】
また、UPFは、N4セッション確立要求メッセージの受信、及び/又は上記設定の完了に基づいて、例えばN4インターフェースを介して、SMFにN4セッション確立応答メッセージを送信してよい(S710)。このN4セッション確立応答メッセージには、上記設定が完了したことを示す情報を含めて送信してよい。また、UPFは、3GPPアクセスを介したSA PDUセッションに対して第1のN4ルールを適用していない場合には、このN4セッション確立応答メッセージには、3GPPアクセスを介したSA PDUセッションに対して第1のN4ルールを適用していないことを示す情報を含めて送信してよい。
【0297】
次に、SMFは、N4セッション確立要求メッセージに対する応答メッセージとして、N4セッション確立応答メッセージを受信すると、UPFから受信した情報の内容を認識することができる。
【0298】
次に、SMFは、PDUセッション確立要求メッセージの受信、及び/又はUPFの選択、及び/又はN4セッション確立応答メッセージの受信などに基づいて、例えばN11インターフェースを介して、N1 SMコンテナ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はPDUセッションID(第25の識別情報)を、AMFに送信する(S712)。ここで、N1 SMコンテナには、PDUセッション確立受諾メッセージが含まれてよく、さらに、PDUセッション確立受諾メッセージには、ATSSSコンテナIE(Information Element)、及び/又は新たなATSSSコンテナIEが含まれてよい。
【0299】
次に、N1 SMコンテナ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はPDUセッションID(第25の識別情報)を受信したAMFは、アクセスネットワークを介して、UEにNASメッセージを送信する(S714)(S716)。ここで、NASメッセージは、例えばN1インターフェースを介して、送信される。また、NASメッセージは、ダウンリンクNASトランスポート(DL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。
【0300】
具体的には、AMFは、アクセスネットワークに対して、N2 PDUセッション要求メッセージを送信すると(S714)、N2 PDUセッション要求メッセージを受信したアクセスネットワークは、UEに対して、NASメッセージを送信する(S716)。ここで、N2 PDUセッション要求メッセージには、NASメッセージ、及び/又はN2 SM情報が含まれてよい。また、NASメッセージには、PDUセッションID(第25の識別情報)及び/又はN1 SMコンテナが含まれてよい。
【0301】
ここで、アクセスネットワークとは、3GPPアクセスである。すなわち、AMFは、3GPPアクセスに含まれる基地局装置_110を介して、UEにNASメッセージを送信する。
【0302】
また、PDUセッション確立受諾メッセージは、PDUセッション確立要求に対する応答メッセージであってよい。また、PDUセッション確立受諾メッセージは、PDUセッションの確立が受諾されたことを示してよい。
【0303】
ここで、SMF及び/又はAMFは、ATSSSコンテナIE、及び/又は新たなATSSSコンテナIE、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションID(第25の識別情報)、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージを送信することで、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求の少なくとも一部が受諾されたことを示してもよい。
【0304】
ここで、SMF及び/又はPCFによって、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信が許可された場合、SMF及び/又はAMFは、ATSSSコンテナIE、及び/又は新たなATSSSコンテナIE、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージに、第21から32の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。
【0305】
ここで、第21~32の識別情報は、3.2章の通りであってよい。
【0306】
また、第21の識別情報は、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの接続先となるDNを識別するDNNである。尚、第21の識別情報は、第1の識別情報と同一であってよい。
【0307】
また、ネットワークは、第22から24の識別情報で示される機能のうち、少なくとも1つの機能をサポートしていることが好ましく、機能をサポートしている場合には、識別情報は機能をサポートすることを示すことが好ましい。
【0308】
また、第25の識別情報は、3GPPアクセスを介したSA PDUセッションを識別するためのPDUセッションIDであり、第5の識別情報と同一であってよい。
【0309】
また、第29の識別情報は、(eATSSS機能のための)SA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたことを示してよい。
【0310】
また、第30の識別情報は、ATSSSルール又は第1のATSSSルールであってよい。尚、第30の識別情報に含まれるステアリング機能は、UEがサポートするステアリング機能、又はeATSSS機能が示されることが好ましい。
【0311】
また、第31の識別情報は、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションのうち、まだ確立されていないSA PDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行することを指示する情報であってよい。
【0312】
また、SMF及び/又はAMFは、ATSSSコンテナIE、及び/又は新たなATSSSコンテナIE、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージに、第21~32の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することにより、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションのうち、まだ確立されていないSA PDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行することを指示することを、UEに通知してよい。
【0313】
また、SMF及び/又はPCFによって、MA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はATSSS機能による通信が許可された場合、SMF及び/又はAMFは、ATSSSコンテナIE、及び/又は新たなATSSSコンテナIE、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージに、第21から30、32の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。
【0314】
ここで、第21~30、32の識別情報は、3.2章の通りであってよい。
【0315】
ここで、第21の識別情報は、MA PDUセッションの接続先となるDNを識別するDNNである。尚、第21の識別情報は、第1の識別情報と同一であってよい。
【0316】
また、ネットワークは、第22から23の識別情報で示される機能のうち、少なくとも1つの機能をサポートしていることが好ましく、機能をサポートしている場合には、識別情報は機能をサポートすることを示すことが好ましい。
【0317】
また、第25の識別情報は、MA PDUセッションを識別するためのPDUセッションIDであり、第5の識別情報と同一であってよい。
【0318】
また、第29の識別情報は、(ATSSS機能のための)MA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はATSSS機能による通信が許可されたことを示してよい。
【0319】
また、第30の識別情報は、ATSSSルール又は第2のATSSSルールであってよい。尚、第30の識別情報に含まれるステアリング機能は、UEがサポートするステアリング機能、又はATSSS-LL機能、又はMPTCP機能が示されることが好ましい。
【0320】
尚、SMF及び/又はAMFは、第21から30、32の識別情報について、NASレイヤよりも下位レイヤ(例えば、RRCレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ等)の制御メッセージや、NASレイヤよりも上位レイヤ(例えば、トランスポートレイヤ、セッションレイヤ、プレゼンテーションレイヤ、アプリケーションレイヤ等)の制御メッセージに含めて送信してもよい。
【0321】
また、SMF及び/又はAMFは、ATSSSコンテナIE、及び/又は新たなATSSSコンテナIE、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージに、第21~30、32の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することにより、MA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はATSSS機能による通信が許可されたことを、UEに通知してよい。
【0322】
SMF及び/又はAMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。
【0323】
尚、SMF及び/又はAMFは、ATSSSコンテナIE、及び/又は新たなATSSSコンテナIE、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージにどの識別情報を含めるかを、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMF及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、選択、決定をしてもよい。
【0324】
次に、UEは、例えばN1インターフェースを介して、NASメッセージを受信すると(S716)、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が受諾されたこと、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0325】
例えば、eATSSS機能を示すステアリング機能を含む第30の識別情報を含む、ATSSSコンテナIE及び/又は新たなATSSSコンテナIEを含むPDUセッション確立受諾メッセージを、UEが受信したとき、UEは、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションが確立されたこと、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションのうち、まだ確立されていないSA PDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行することを指示されていることを認識してもよい。
【0326】
また、例えば、UEが、(eATSSS機能のための)SA PDUセッションの確立を要求すること、又はeATSSS機能による通信を要求することを示す第9の識別情報を送信した場合に、UEがサポートするステアリング機能を示すステアリング機能を含む第30の識別情報を含む、ATSSSコンテナIE及び/又は新たなATSSSコンテナIEを含むPDUセッション確立受諾メッセージを、UEが受信したとき、UEは、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションが確立されたこと、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションのうち、まだ確立されていないSA PDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行することを指示されていることを認識してもよい。
【0327】
また、例えば、eATSSS機能をネットワークがサポートすることを示す第24の識別情報を、UEが受信したときは、UEは、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションが確立されたこと、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションのうち、まだ確立されていないSA PDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行することを指示されていることを認識してもよい。
【0328】
また、例えば、第29の識別情報及び/又は31の識別情報を、UEが受信したときは、UEは、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションが確立されたこと、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションのうち、まだ確立されていないSA PDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行することを指示されていることを認識してもよい。
【0329】
また、UEが、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションが確立されたこと、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションのうち、まだ確立されていないSA PDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行することを指示されていることを認識した後、3GPPアクセスを介したSA PDUセッションが確立されている状態であってよい。言い換えると、UEを含む各装置は、3GPPアクセスを介したSA PDUセッションを用いて、DNと通信可能な状態であってよい。
【0330】
また、例えば、UEがサポートするステアリング機能、又はATSSS-LL機能、又はMPTCP機能を示すステアリング機能を含む第30の識別情報を含む、ATSSSコンテナIE及び/又は新たなATSSSコンテナIEを含むPDUセッション確立受諾メッセージを、UEが受信したとき、UEは、3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスを介したMA PDUセッションが確立されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたことを認識してもよい。
【0331】
また、UEが、3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスを介したMA PDUセッションが確立されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたことを認識した後、3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesを用いたMA PDUセッションが確立されている状態であってよい。言い換えると、UEを含む各装置は、3GPPアクセスを介したuser plane resourcesで構成されるMA PDUセッションを用いて、DNと通信可能な状態であってよい また、UEは、NASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容に基づいて、受信した第25の識別情報(PDUセッションID)が、MA PDUセッションを識別するためのものか、3GPPアクセスを介したSA PDUセッションを識別するためのものかを特定できてよい。
【0332】
以上で、
図7の(A)の手続きは、正常に完了してよい。
【0333】
また、この後の各装置の挙動について、「MA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はATSSS機能による通信が許可された場合」については、4.2章で説明し、「eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信が許可された場合」については、4.3章で説明する。
【0334】
[4.2. ATSSS機能による通信のためのMA PDUセッションの確立が許可された場合]
次に、4.1章において、SMF及び/又はPCFによって、MA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はATSSS機能による通信が許可された場合、UEを含む各装置は、
図7の(B)の手続きを実行してよい。以下では、
図7の(B)の手続きを説明する。
【0335】
まず、S716でNASメッセージを受信したUEは、上述のように、3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスを介したMA PDUセッションが確立されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたことを認識している状態であってよい。すなわち、UEを含む各装置は、3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesを用いたMA PDUセッションが確立されている状態であってよい。言い換えると、UEを含む各装置は、3GPPアクセスを介したuser plane resourcesで構成されるMA PDUセッションを用いて、DNと通信可能な状態であってよい。
【0336】
次に、SMFは、すでに選択されているUPF_230に、N4インターフェースを介して、N4セッション修正要求メッセージを送信してもよい(S718)。ここで、N4セッション修正要求メッセージは、N4ルール又は第2のN4ルールを含めて送信する必要はないが、含めて送信してもよい。
【0337】
次に、UPF_230は、N4セッション修正要求メッセージを受信すると、SMFから受信した情報の内容を認識することができる。また、UPFは、第2のN4ルールを受信した場合、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける下りリンクトラフィックについて、3GPPアクセスを介したuser plane resourcesと、non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対して、第2のN4ルールに従って動作させる設定を行ってもよい。また、UPFは、第2のN4ルールを含むN4ルールを受信した場合も、同様の設定を行ってよい。
【0338】
また、UPF_230は、N4インターフェースを介して、SMFに対して、N4セッション修正応答メッセージを送信してよい(S720)。上記設定を行った場合は、N4セッション修正応答メッセージに設定が完了したことを示す情報を含めてもよい。
【0339】
次に、SMFは、N4セッション修正応答メッセージを受信すると、UPFから受信した情報の内容を認識することができる。尚、S718とS720は省略してもよい。
【0340】
次に、SMFは、例えばN11インターフェースを介して、N2 SM情報、及び/又はPDUセッションID、及び/又はアクセスタイプを、AMFに送信する(S722)。ここで、PDUセッションIDは、S712で送信したPDUセッションIDと同一であってよく、アクセスタイプはnon-3GPPアクセスを示してよい。また、SMFは、AMFに、N1 SMコンテナを送信する必要はないが、送信してもよい。尚、SMFは、PDUセッションID及び/又はアクセスタイプをAMFに送信することで、non-3GPPアクセスを介して、N2 SM情報を送信するべきであることを示してよい。
【0341】
次に、AMFは、N2 SM情報、及び/又はPDUセッションID、及び/又はアクセスタイプを受信すると、アクセスタイプで指定されたnon-3GPPアクセスを介して、N2 SM情報を送信するべきであることを認識してよい。
【0342】
次に、MA PDUセッションがuntrusted non-3GPP accessを利用する場合、AMFは、N3IWFに対して、N2 PDUセッション要求メッセージを送信してよい。また、MA PDUセッションがTrusted non-3GPP accessを利用する場合、AMFは、TNGF及び/又はTNAPに対して、N2 PDUセッション要求メッセージを送信してよい。ここでは、N2 PDUセッション要求メッセージがN3IWFに送信されるものとする(S724)。また、N2 PDUセッション要求メッセージには、N2 SM情報が含まれてよい。また、N2 PDUセッション要求メッセージには、NASメッセージが含まれる必要はないが、含めてもよい。
【0343】
次に、N3IWFは、アクセスネットワークを介して、UEとの間で、IPsec child SA(セキュリティアソシエーション)の確立手続きを実行する(S726)。
【0344】
具体的には、N3IWFは、MA PDUセッション(MA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resources)に対するIPsec Child SAを確立するために、RFC 7296に記載されるIKEv2規格に従って、IKE Create_Child_SA要求メッセージをUEに送信する。ここで、IKE Create_Child_SA要求メッセージは、要求したIPsec Child SAがトンネルモードで動作することを示してよい。また、IKE Create_Child_SA要求メッセージには、このChild SAに関連するPDUセッションIDが含まれてよい。言い方を変えると、IPsec Child SAは、MA PDUセッションのPDUセッションIDと関連付けられてよい。
【0345】
次に、UEは、IPsec Child SAを受諾すると、IKE Create_Child_SA応答メッセージを、N3IWFに送信する。
【0346】
以上により、UEとN3IWFとの間で、IPsec Child SAが確立される。
【0347】
IPsec Child SAが確立された後、N3IWFは、基地局装置_120を介して、UEに対して、PDUセッション確立受諾メッセージを含むNASメッセージを送信することができる。また、NASメッセージは、ダウンリンクNASトランスポート(DL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。
【0348】
また、SMF及び/又はAMFは、N2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージに、第21から30、32の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。SMF及び/又はAMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UE及び/又はN3IWF及び/又はアクセスネットワークに通知することができる。
【0349】
尚、第21から30、32の識別情報の内容は、
図7の(A)の手続きにおける内容と同一でよい。
【0350】
尚、UEは、IKE Create_Child_SA要求メッセージの受信、及び/又はIKE Create_Child_SA応答メッセージの送信に基づいて、ATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションが確立されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はATSSS機能による通信が許可されたことを認識してもよい。
【0351】
尚、UPFにおけるN4ルール又は第2のN4ルールの適用は、S708のN4セッション確立要求メッセージの受信後に行われてもよいし、S718のN4セッション修正要求メッセージの受信後に行われてもよい。
【0352】
また、UEにおけるATSSSルール又は第2のATSSSルールの適用は、S716のNASメッセージの受信後に行われてもよいし、S726のIPsec Child SAの確立後に行われてもよい。
【0353】
【0354】
この段階で、UEを含む各装置は、既に確立されている3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに加えて、non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesを用いたMA PDUセッションを確立することができる。言い換えると、UEを含む各装置は、3GPPアクセスを介したuser plane resourcesと、non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesとを用いたMA PDUセッションを用いて、DNと通信可能な状態となってよい。
【0355】
[4.3. eATSSS機能による通信のためのSA PDUセッションの確立が許可されたとき]
次に、4.1章において、SMF及び/又はPCFによって、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションのうち、まだ確立されていないSA PDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行することを指示されている場合、UEを含む各装置は、non-3GPPアクセスを介したSA PDUセッション(第2のSA PDUセッション)を確立するために、
図8の手続き(non-3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続き)を開始してよい。この場合、
図7の(B)を実行しなくてよい。以下では、
図8の手続きについて説明する。
【0356】
まず、S716でNASメッセージを受信したUEは、上述のように、UEは、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションが確立されたこと、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションのうち、まだ確立されていないSA PDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行することを指示されていることを認識している状態であってよい。すなわち、UEを含む各装置は、3GPPアクセスを介したSA PDUセッション(第1のSA PDUセッション)が確立されている状態であってよい。また、UEを含む各装置は、3GPPアクセスを介した第1のSA PDUセッションを用いて、DNと通信可能な状態であってよい。
【0357】
まず、UEは、アクセスネットワークを介して、AMFにPDUセッション確立要求メッセージを含むN1SMコンテナを含むNASメッセージを送信することにより(S800)、PDUセッション確立手続きを開始する。NASメッセージは、例えばN1インターフェースを介して送信されるメッセージであり、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。尚、PDUセッション確立要求メッセージは、本手続きより前に、例えばnon-3GPPアクセスを介した登録手続き等が実行されることにより、UEとAMFとの間でNASメッセージの送受信のために確立されたIPsec SAを利用して、AMFに送信されてよい。
【0358】
ここで、アクセスネットワークとは、non-3GPPアクセスである。また、上述のように、non-3GPPアクセスには、Untrusted non-3GPPアクセスとTrusted non-3GPPアクセスがあるが、ここでは、Untrusted non-3GPPアクセスの場合を例にとって説明する。すなわち、UEは、non-3GPPアクセスに含まれる基地局装置_120を介して、AMFにNASメッセージを送信する。
【0359】
また、UEは、PDUセッション確立要求メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージに、第1から11の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することにより、UEが要求することを、ネットワーク側に通知することができる。
【0360】
ここで、第1~11の識別情報は、3.2章の通りであってよい。
【0361】
ここで、第1の識別情報は、第2のSA PDUセッションの接続先となるDNを識別するDNNである。この第1の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第1の識別情報及び/又は第21の識別情報と同一であることが好ましい。
【0362】
また、この第2の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第2の識別情報と同一であることが好ましい。
【0363】
また、この第3の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第3の識別情報と同一であることが好ましい。
【0364】
また、この第4の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第4の識別情報と同一であることが好ましい。
【0365】
尚、UEは、第2から4の識別情報で示される機能のうち、少なくとも1つの機能をサポートしていることが好ましく、機能をサポートしている場合には、識別情報は機能をサポートすることを示すことが好ましい。
【0366】
また、第5の識別情報は、第2のSA PDUセッションを識別するためのPDUセッションIDである。この第5の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第5の識別情報及び/又は第25の識別情報とは異なることが好ましい。これは、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで確立されたSA PDUセッション(第1のSA PDUセッション)と、このnon-3GPPアクセスを介して実行されるPDUセッション確立手続きで確立されるSA PDUセッション(第2のSA PDUセッション)とは、異なるSA PDUセッションであるためであってよい。
【0367】
また、この第6の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第6の識別情報及び/又は第26の識別情報と同一であることが好ましい。
【0368】
また、この第7の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第7の識別情報及び/又は第27の識別情報と同一であってもよいし、異なってもよい。
【0369】
また、この第8の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第8の識別情報及び/又は第28の識別情報と同一であってもよいし、異なってもよい。
【0370】
また、第9の識別情報は、(eATSSS機能のための)SA PDUセッションの確立を要求することを示す情報、及び/又はeATSSS機能による通信を要求することを示す情報であってよい。この第9の識別情報は、要求タイプ(Request type)であってもよい。すなわち、第9の識別情報である要求タイプ(Request type)によって、(eATSSS機能のための)SA PDUセッションの確立を要求すること、及び/又はeATSSS機能による通信を要求することを示してよい。例えば、(eATSSS機能のための)SA PDUセッションの確立を要求するとき、及び/又はeATSSS機能による通信を要求するときは、第9の識別情報である要求タイプは、eATSSS、又はeATSSS request、又はSA PDU requestを示してよい。
【0371】
また、この第10の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第5の識別情報及び/又は第25の識別情報と同一であることが好ましく、この手続きで送信される第5の識別情報と異なることが好ましい。
【0372】
尚、UEは、第1から11の識別情報について、NASレイヤよりも下位レイヤ(例えば、RRCレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ)の制御メッセージや、NASレイヤよりも上位レイヤ(トランスポートレイヤ、セッションレイヤ、プレゼンテーションレイヤ、アプリケーションレイヤ)の制御メッセージに含めて送信してもよい。
【0373】
尚、この手続きで送信される第1~9、11の識別情報が、(3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続き)で送信された第1~9、11の識別情報と同一の場合には、UEは、このPDUセッション確立手続きにおける第1~9、11の識別情報のうちの少なくとも一部を送信しなくてよい。
【0374】
次に、AMFは、NASメッセージを受信すると、UEが要求していること、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0375】
ここで、AMFは、UEが両方のアクセスを介して登録されているが、UEから受信したS-NSSAI(第8の識別情報)が両方のアクセスに対して許可されていない場合には、第2のSA PDUセッションの確立要求を拒絶してもよい。また、AMFは、ネットワーク及び/又はコアネットワーク装置が、eATSSS機能をサポートしない場合、第2のSA PDUセッションの確立要求を拒絶してもよい。
【0376】
ここで、UEが両方のアクセスを介して登録されているとは、UEが3GPPアクセスを介してネットワークに登録されており、かつ、UEがnon-3GPPアクセスを介してネットワークに登録されていることを意味してよい。
【0377】
また、S-NSSAIが両方のアクセスに対して許可されていないとは、ネットワークへの3GPPアクセスを介した接続が許可されておらず、かつ、ネットワークへのnon-3GPPアクセスを介した接続が許可されていないS-NSSAIを意味してよい。
【0378】
また、第2のSA PDUセッションの確立要求を拒絶するとき、各装置は、S802以降のステップをスキップ、すなわち中止してもよい。
【0379】
また、第2のSA PDUセッションの確立要求を拒絶するとき、AMFは、第2のSA PDUセッションの確立要求を拒絶することを示す情報を含むNASメッセージを、UEに送信してもよい。このとき、AMFは、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部を、SMFに送信する必要はない。また、UEは、AMFから、このNASメッセージを受信することにより、本手続きが正常に完了しなかったこと、又は本手続きが異常に完了したことを検出してよい。
【0380】
また、第2のSA PDUセッションの確立要求を拒絶するとき、AMFは、SMFに対して、PDUセッションの確立要求を拒絶することを示す情報を送信し、SMFが、PDUセッション確立拒絶メッセージを含むN1 SMコンテナを含むNASメッセージを、UEに送信してもよい。このとき、PDUセッション確立拒絶メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージには、第2のSA PDUセッションの確立要求を拒絶することを示す情報が含まれてよい。また、UEは、SMFから、PDUセッション確立拒絶メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージを受信することにより、本手続きが正常に完了しなかったこと、又は本手続きが異常に完了したことを検出してよい。
【0381】
次に、AMFは、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部の転送先として、SMFを選択する(S802)。尚、AMFは、NASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、転送先のSMFを選択してもよい。また、AMFは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするSMFを選択してもよい。ここでは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするSMF_220が選択されたものとする。
【0382】
次に、AMFは、選択されたSMFに、例えばN11インターフェースを介して、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部を送信する(S804)。また、AMFは、SMFに対して、UEが両方のアクセスに登録されていることを示す情報を送信してもよい。
【0383】
次に、SMFは、AMFから送信された情報等(メッセージ、コンテナ、情報)を受信すると、UEが要求していること、及び/又はAMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0384】
ここで、SMFは、第1の条件判別をしてもよい。また、第1の条件判別は、UEの要求を受諾するか否かを判断する為のものであってよい。また、第1の条件判別において、SMFは、第1の条件判別が真か偽かを判定する。また、SMFは、第1の条件判別を真と判定した場合、
図8の(A)の手続きを開始してよく、第1の条件判別を偽と判定した場合、UEの要求を拒絶する手続きを開始してよい。UEの要求を拒絶する手続きは、4.4章で説明する。
【0385】
尚、第1の条件判別は、AMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又は加入者情報(subscription information)、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMFが保持するコンテキスト等に基づいて、実行されてもよい。
【0386】
例えば、UEの要求をネットワークが許可する場合、第1の条件判別は真と判定してよく、UEの要求をネットワークが許可しない場合、第1の条件判別は偽と判定してよい。また、UEの接続先のネットワーク、及び/又はネットワーク内の装置が、UEが要求する機能をサポートしている場合、第1の条件判別は真と判定してよく、UEが要求する機能をサポートしていない場合、第1の条件判別は偽と判定してよい。また、送受信された識別情報が許可される場合、第1の条件判別は真と判定してよく、送受信された識別情報が許可されない場合、第1の条件判別は偽と判定してよい。
【0387】
また、ネットワークが、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立を許可する場合、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可する場合、及び/又はeATSSS機能による通信を許可する場合は、第1の条件判別は真と判定してよい。また、ネットワークが、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立を許可しない場合、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可しない場合、及び/又はeATSSS機能による通信を許可しない場合は、第1の条件判別は偽と判定してよい。
【0388】
尚、第1の条件判別の真偽を判定する条件は、前述した条件に限らなくてよい。
【0389】
次に、
図8の(A)の手続きの各ステップを説明する。
【0390】
まず、SMFは、PCFを選択してもよい。例えば、SMFは、受信した識別情報に基づいて、適切なPCFを選択してよい。例えば、SMFは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするPCFを選択してもよい。また、例えば、SMFは、そのeATSSS機能による通信に使用されるSA PDUセッションを確立するために本手続きが実行されたことを検出した場合は、すでに選択されているPCFを選択してもよい。ここでは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするPCF_250が選択されたものとする。
【0391】
次に、SMFは、AMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部を、PCFに送信してよい(S806)。
【0392】
また、SMFは、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立を許可する判断をした場合、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可する判断をした場合、及び/又はeATSSS機能による通信を許可する判断をした場合、SMFは、さらに追加の情報をPCFに送信してもよい。ここで、追加の情報としては、「eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立を許可したことを示す情報」、及び/又は「non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可したことを示す情報」、及び/又は「eATSSS機能による通信を許可したこと」、及び/又は「確立されるSA PDUセッション及び/又はuser plane resourcesに対応するアクセスタイプ」が含まれてよい。ここで、アクセスタイプは、non-3GPPアクセスを示してよい。
【0393】
尚、上記の判断は、SMFが行うものとして記載したが、PCFが行ってもよい。すなわち、SMF及び/又はPCFが上記の判断を行ってもよい。SMFが上記の判断を行わない場合は、SMFは、上記の追加の情報をPCFに送信しなくてよい。
【0394】
次に、PCFは、SMFから送信された情報等(メッセージ、コンテナ、情報)を受信すると、それらの内容を認識することができる。
【0395】
尚、PCFは、SMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又は加入者情報(subscription information)等に基づいて、SMFにおける上記の判断と同様の判断を行ってもよい。
【0396】
PCFが上記の判断を行った場合は、PCFは、SMFからPCFに送信されるものとして記載した、上記の追加の情報を、SMFに送信してよい。
【0397】
また、PCFは、SMFにおいて上記の判断が行われていることを検出したときは、この判断を行わなくてもよい(スキップしてもよい)。
【0398】
また、SMF及び/又はPCFによって、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信が許可された場合、PCFは、第1のPCCルール又はPCCルールを生成してよい。
【0399】
尚、3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続きで生成された第1のPCCルール又はPCCルールが、non-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションに対する分配ルールを含む場合には、PCFは、この第1のPCCルール又はPCCルールを生成しなくてよい。この場合、SMFに、第1のPCCルール又はPCCルールを送信する必要はない。
【0400】
また、3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続きで生成された第1のPCCルール又はPCCルールが、non-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションに対する分配ルールを含んでいない場合には、non-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションに対する分配ルールを含む第1のPCCルール又はPCCルールを生成してよい。
【0401】
また、PCFは、3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続きにおいて、第1のPCCルール又はPCCルールを生成しなかった場合は、この手続きにおいて、3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションに対する分配ルール、及びnon-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションに対する分配ルールを含む第1のPCCルール又はPCCルールを生成してもよい。
【0402】
そして、PCFは第1のPCCルールを生成した場合は、生成したPCCルールをSMFに送信してよい。
【0403】
尚、PCFは、第1のPCCルールを、前述のPCCルールとして生成してもよい。すなわち、PCCルールが、第1のPCCルールを含むものであってよい。そして、PCFは、生成したPCCルールをSMFに送信してよい。
【0404】
次に、SMFは、PCFから送信された情報を受信すると、それらの情報の内容を認識することができる。
【0405】
そして、SMFは、PCFから第1のPCCルールを受信した場合、第1のPCCルールから、第1のATSSSルール(第30の識別情報)と、第1のN4ルールを生成してよい。また、SMFは、第1のPCCルールと、第1のATSSSルールと、第1のN4ルールとを対応付けて管理してよい(すなわち、マッピングしてよい)。
【0406】
尚、SMFは、PCFから、第1のPCCルールではなく、PCCルールを受信した場合、PCCルールから、ATSSSルール(第30の識別情報)と、N4ルールを生成してよい。この場合、ATSSSルールは、第1のATSSSルールと同一であってよく、N4ルールは、第1のN4ルールと同一であってよい。また、SMFは、PCCルールと、ATSSSルールと、N4ルールとを対応付けて管理してよい(すなわち、マッピングしてよい)。
【0407】
次に、SMFは、第1のSA PDUセッションに対するUPFを選択し、選択されたUPFに、例えばN4インターフェースを介して、N4セッション確立要求メッセージを送信する(S808)。
【0408】
また、SMFは、PCFから第1のPCCルールを受信した場合には、N4セッション確立要求メッセージに第1のN4ルールを含めてよい。また、SMFは、PCFからPCCルールを受信した場合には、N4セッション確立要求メッセージにN4ルールを含めてよい。
【0409】
ここで、SMFは、AMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又はPCFから受信した情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMFが保持するコンテキスト等に基づいて、1以上のUPFを選択してよい。また、複数のUPFが選択された場合、SMFは、各UPFに対してN4セッション確立要求メッセージを送信してよい。
【0410】
また、SMF及び/又はPCFによって、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信が許可された場合、SMFは、eATSSS機能をサポートするUPFを選択してよい。
【0411】
また、SMFは、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きにおいて、すでにUPFが選択されている場合は、そのUPFを選択してもよい。
【0412】
ここでは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするUPF_230が選択されたものとする。
【0413】
次に、UPFは、N4セッション確立要求メッセージを受信すると(S808)、SMFから受信した情報の内容を認識することができる。
【0414】
また、UPFは、SMFから第1のN4ルール又はN4ルールを受信した場合には、受信したN4ルールに従って動作するように設定してよい。
【0415】
すなわち、UPFは、第1のN4ルールを受信した場合、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションにおける下りリンクトラフィックについて、この手続き(PDUセッション確立手続き)で確立しようとしているnon-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションに対して、第1のN4ルールに従って動作させる設定を行ってよい。また、UPFは、第1のN4ルールを受信した場合、eATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションにおける下りリンクトラフィックについて、3GPPアクセスを介した第1のSA PDUセッション及びnon-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションに対して、第1のN4ルールに従って動作させる設定を行ってもよい。また、UPFは、第1のN4ルールと同一内容のN4ルールを受信した場合も、上記と同様の設定を行ってよい。
【0416】
また、UPFは、N4セッション確立要求メッセージの受信、及び/又は上記設定の完了に基づいて、例えばN4インターフェースを介して、SMFにN4セッション確立応答メッセージを送信してよい(S810)。このN4セッション確立応答メッセージには、上記設定が完了したことを示す情報を含めて送信してよい。
【0417】
次に、SMFは、N4セッション確立要求メッセージに対する応答メッセージとして、N4セッション確立応答メッセージを受信すると、UPFから受信した情報の内容を認識することができる。
【0418】
次に、SMFは、PDUセッション確立要求メッセージの受信、及び/又はUPFの選択、及び/又はN4セッション確立応答メッセージの受信などに基づいて、例えばN11インターフェースを介して、N1 SMコンテナ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はPDUセッションID(第25の識別情報)を、AMFに送信する(S812)。ここで、N1 SMコンテナには、PDUセッション確立受諾メッセージが含まれてよく、さらに、PDUセッション確立受諾メッセージには、ATSSSコンテナIE(Information Element)、及び/又は新たなATSSSコンテナIEが含まれてよい。
【0419】
次に、AMFは、N1 SMコンテナ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はPDUセッションID(第25の識別情報)を受信する。
【0420】
そして、non-3GPPアクセス(untrusted non-3GPPアクセス)を介したSA PDUセッションが確立される場合には、AMFは、N3IWFに対して、N2 PDUセッション要求メッセージを送信してよい(S814)。ここで、N2 PDUセッション要求メッセージには、NASメッセージ、及び/又はN2 SM情報が含まれてよい。また、NASメッセージには、PDUセッションID(第25の識別情報)及び/又はN1 SMコンテナが含まれてよい。尚、Trusted non-3GPP accessを介したSA PDUセッションが確立される場合には、AMFは、TNGF及び/又はTNAPに対して、N2 PDUセッション要求メッセージを送信してよい。
【0421】
次に、N3IWFは、アクセスネットワークを介して、UEとの間で、IPsec child SA(セキュリティアソシエーション)の確立手続きを実行する(S816)。
【0422】
具体的には、N3IWFは、non-3GPPアクセスを介したSA PDUセッションに対するIPsec Child SAを確立するために、RFC 7296に記載されるIKEv2規格に従って、IKE Create_Child_SA要求メッセージをUEに送信する。ここで、IKE Create_Child_SA要求メッセージは、要求したIPsec Child SAがトンネルモードで動作することを示してよい。また、IKE Create_Child_SA要求メッセージには、このChild SAに関連するPDUセッションIDが含まれてよい。言い方を変えると、IPsec Child SAは、non-3GPPアクセスを介したSA PDUセッションのPDUセッションIDと関連付けられてよい。
【0423】
次に、UEは、IPsec Child SAを受諾すると、IKE Create_Child_SA応答メッセージを、N3IWFに送信する。
【0424】
以上により、UEとN3IWFとの間で、IPsec Child SAが確立される。
【0425】
IPsec Child SAが確立された後、N3IWFは、基地局装置_120を介して、UEに対して、PDUセッション確立受諾メッセージを含むNASメッセージを送信することができる。また、NASメッセージは、ダウンリンクNASトランスポート(DL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。
【0426】
また、PDUセッション確立受諾メッセージは、PDUセッション確立要求に対する応答メッセージであってよい。また、PDUセッション確立受諾メッセージは、PDUセッションの確立が受諾されたことを示してよい。
【0427】
ここで、SMF及び/又はAMFは、ATSSSコンテナIE、及び/又は新たなATSSSコンテナIE、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションID(第25の識別情報)、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージを送信することで、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求の少なくとも一部が受諾されたことを示してもよい。
【0428】
また、SMF及び/又はPCFによって、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信が許可された場合、SMF及び/又はAMFは、ATSSSコンテナIE、及び/又は新たなATSSSコンテナIE、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージに、第21から30、32の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。
【0429】
ここで、第21~30、32の識別情報は、3.2章の通りであってよい。
【0430】
ここで、第21の識別情報は、第2のSA PDUセッションの接続先となるDNを識別するDNNである。この第21の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第1の識別情報及び/又は第21の識別情報と同一であることが好ましい。また、この第21の識別情報は、このPDUセッション確立手続きで送受信された第1の識別情報と同一であることが好ましい。
【0431】
また、この第22の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第22の識別情報と同一であることが好ましい。
【0432】
また、この第23の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第23の識別情報と同一であることが好ましい。
【0433】
また、この第24の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第24の識別情報と同一であることが好ましい。
【0434】
また、ネットワークは、第22から24の識別情報で示される機能のうち、少なくとも1つの機能をサポートしていることが好ましく、機能をサポートしている場合には、識別情報は機能をサポートすることを示すことが好ましい。
【0435】
また、第25の識別情報は、第2のSA PDUセッションを識別するPDUセッションIDであってよい。この第25の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第5の識別情報及び/又は第25の識別情報とは異なることが好ましい。また、この第25の識別情報は、このPDUセッション確立手続きで送受信された第5の識別情報と同一であってよい。
【0436】
また、第26の識別情報は、第2のSA PDUセッションのPDUセッションタイプであってよい。この第26の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第6の識別情報及び/又は第26の識別情報と同一であることが好ましい。また、この第26の識別情報は、このPDUセッション確立手続きで送受信された第6の識別情報と同一であってよい。
【0437】
また、第27の識別情報は、第2のSA PDUセッションのSSCモードであってよい。この第27の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第7の識別情報及び/又は第27の識別情報と同一であってもよいし、異なってもよい。また、この第27の識別情報は、このPDUセッション確立手続きで送受信された第7の識別情報と同一であってもよいし、異なってもよい。
【0438】
また、第28の識別情報は、1以上のS-NSSAIであってよい。この第28の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第8の識別情報及び/又は第28の識別情報と同一であってもよいし、異なってもよい。また、この第28の識別情報は、このPDUセッション確立手続きで送受信された第8の識別情報と同一であってよいし、異なってもよい。
【0439】
また、第29の識別情報は、(eATSSS機能のための)SA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたことを示してよい。
【0440】
また、第30の識別情報は、ATSSSルール又は第1のATSSSルールであってよい。尚、第30の識別情報に含まれるステアリング機能は、UEがサポートするステアリング機能、又はeATSSS機能が示されることが好ましい。
【0441】
また、SMF及び/又はAMFは、ATSSSコンテナIE、及び/又は新たなATSSSコンテナIE、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージに、第21~30、32の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することにより、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたことを、UEに通知してよい。
【0442】
SMF及び/又はAMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UE及び/又はN3IWF及び/又はアクセスネットワークに通知することができる。
【0443】
尚、SMF及び/又はAMFは、ATSSSコンテナIE、及び/又は新たなATSSSコンテナIE、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージにどの識別情報を含めるかを、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMF及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、選択、決定をしてもよい。
【0444】
次に、UEは、例えばN1インターフェースを介して、NASメッセージを受信すると(S816)、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が受諾されたこと、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0445】
例えば、eATSSS機能を示すステアリング機能を含む第30の識別情報を含む、ATSSSコンテナIE及び/又は新たなATSSSコンテナIEを含むPDUセッション確立受諾メッセージを、UEが受信したとき、UEは、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションが確立されたこと、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたことを認識してもよい。
【0446】
また、例えば、UEが、(eATSSS機能のための)SA PDUセッションの確立を要求すること、又はeATSSS機能による通信を要求することを示す第9の識別情報を送信した場合に、UEがサポートするステアリング機能を示すステアリング機能を含む第30の識別情報を含む、ATSSSコンテナIE及び/又は新たなATSSSコンテナIEを含むPDUセッション確立受諾メッセージを、UEが受信したとき、UEは、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションが確立されたこと、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたことを認識してもよい。
【0447】
また、例えば、eATSSS機能をネットワークがサポートすることを示す第24の識別情報を、UEが受信したときは、UEは、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションが確立されたこと、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたことを認識してもよい。
【0448】
また、例えば、(eATSSS機能のための)SA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたことを示す第29の識別情報を、UEが受信したときは、UEは、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はeATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションが確立されたこと、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はeATSSS機能による通信が許可されたことを認識してもよい。
【0449】
また、UEは、NASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容に基づいて、受信した第25の識別情報(PDUセッションID)がnon-3GPPアクセスを介したSA PDUセッションを識別するためのであることを特定できてよい。
【0450】
以上で、
図8の(A)の手続きは、正常に完了してよい。
【0451】
この段階で、UEを含む各装置は、non-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションが確立された状態となる。UEは、すでに確立されている、3GPPアクセスを介した第1のSA PDUセッション、及びnon-3GPPアクセスを介した第2のSA PDUセッションで構成される2つのSA PDUセッションを用いて、DNと通信可能な状態となってよい。すなわち、UEは、eATSSS機能による通信が可能な状態となってよい。
【0452】
尚、ここでは、Untrusted non-3GPPアクセスの場合を例にとって説明したが、基地局装置_120とN3IWF_240を、TNAPとTNGFにそれぞれ置き換えることで、Trusted non-3GPPアクセスの場合にも適用可能である。
【0453】
[4.4. UEの要求が拒絶された場合]
次に、4.1章及び/又は4.3章において、第1の条件判別が偽の場合に実行される、UEの要求を拒絶する手続きを説明する。この手続きは、上述のように、PDUセッションの確立要求が拒絶される場合等に開始されてよい。
【0454】
まず、SMFは、AMFを介して、UEにPDUセッション確立拒絶メッセージを送信する。具体的には、SMFは、例えばN11インターフェースを介して、AMFにPDUセッション確立拒絶メッセージを送信する。AMFは、SMFからPDUセッション確立要求メッセージを受信すると、例えばN1インターフェースを用いて、UEにPDUセッション確立拒絶メッセージを含むNASメッセージを送信する。
【0455】
ここで、SMFは、PDUセッション確立拒絶メッセージを送信することで、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が拒絶されたことを示してもよい。
【0456】
UEは、PDUセッション確立拒絶メッセージを受信することで、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が拒絶されたことを認識することができる。すなわち、UEは、PDUセッションの確立要求が、ネットワークによって拒絶されたことを認識することができる。
【0457】
以上で、UEの要求を拒絶する手続きが完了する。尚、UEの要求を拒絶する手続きが完了することは、PDUセッション確立手続きが正常に完了しなかったこと、又はPDUセッション確立手続が異常に完了したことを意味してよい。この場合、PDUセッションは確立できない。
【0458】
[4.5. 応用例]
4.1章では、UEを含む各装置が3GPPアクセスを介してPDUセッション確立手続きを実行する場合を説明した。
【0459】
そして、4.2章では、4.1章で、SMF及び/又はPCFによって、MA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はATSSS機能による通信が許可された場合に、UEを含む各装置が4.1章の手続きの後に実行する手続きを説明した。
【0460】
また、4.3章では、4.1章で、SMF及び/又はPCFによって、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションのうち、まだ確立されていないSA PDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行することを指示されている場合に、UEを含む各装置が4.1章の手続きの後に実行する手続きを説明した。
【0461】
また、4.4章では、4.1章の手続き及び/又は4.3章の手続きで第1の条件判別が偽と判定された場合に実行されるUEの要求を拒絶する手続きを説明した。
【0462】
つまり、4.1章から4.4章では、UEを含む各装置は、初めに、3GPPアクセスを介してPDUセッション確立手続きを実行した後、必要に応じて、non-3GPPアクセスを介してPDUセッション確立手続きを実行する場合について、説明した。
【0463】
しかしながら、UEを含む各装置は、初めに、non-3GPPアクセスを介してPDUセッション確立手続きを実行した後、必要に応じて、3GPPアクセスを介してPDUセッション確立手続きを実行する場合もあり得る。このような場合についても、上記4.1章から4.4章において、「3GPPアクセス」を「non-3GPPアクセス」に置き換え、「基地局装置_110」を「基地局装置_120及びN3IWF_240」又は「TNAP及びTNGF」に置き換えることで、適用することができる。
【0464】
[5. 第2の実施形態]
本実施形態では、UEが3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスを介して異なるPLMN(オペレータのコアネットワーク)に登録されている場合に、ATSSS機能を用いた通信を行うためのMA PDUセッション及び/又はeATSSS機能を用いた通信を行うためのSA PDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きについて、
図7及び
図8を用いて説明する。
【0465】
また、UEは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートする場合、PDUセッション確立手続きを開始してよい。また、ATSSS機能をサポートするUEが、ATSSS機能による通信を要求する場合、PDUセッション確立手続きを開始してよい。また、eATSSS機能をサポートするUEが、eATSSS機能による通信を要求する場合、PDUセッション確立手続きを開始してよい。また、ATSSS機能及びeATSSS機能をサポートするUEが、ATSSS機能による通信及び/又はeATSSS機能による通信を要求する場合、PDUセッション確立手続きを開始してよい。また、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするUEに対して、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能による通信を行うことをユーザが予め設定していた場合、UEは、PDUセッション確立手続きを開始してよい。また、UEは、UE内に予め記憶されている情報、及び/又はアクセスネットワークから事前に受信した情報、及び/又はコアネットワークから事前に受信した情報(登録手続き等の手続きで受信した情報、及び/又はPCFから事前に受信しているURSP rules等を含む)などに基づいて、PDUセッション確立手続きを開始してよい。
【0466】
[5.1. 3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続き]
次に、3GPPアクセスを介して実行されるPDUセッション確立手続きについて、
図7を用いて説明する。本章は、4.1章に記載の内容をそのまま適用することができるため、本章の説明は省略する。
【0467】
尚、
図7の(A)の手続きが正常に完了した後の各装置の挙動について、「MA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はATSSS機能による通信が許可された場合」については、5.2章で説明し、「eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信が許可された場合」については、5.3章で説明する。
【0468】
また、UEの要求を拒絶する手続きは、5.4章で説明する。
【0469】
[5.2. ATSSS機能による通信のためのMA PDUセッションの確立が許可された場合]
次に、5.1章において、SMF及び/又はPCFによって、MA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はATSSS機能による通信が許可された場合、UEを含む各装置は、non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesを確立するために、
図8の手続き(non-3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続き)を開始してよい。この場合、
図7の(B)を実行しなくてよい。以下では、
図8の手続きについて説明する。
【0470】
まず、S716でNASメッセージを受信したUEは、上述のように、3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスを介したMA PDUセッションが確立されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたことを認識している状態であってよい。すなわち、UEを含む各装置は、3GPPアクセス及びnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesを用いたMA PDUセッションが確立されている状態であってよい。言い換えると、UEを含む各装置は、3GPPアクセスを介したuser plane resourcesで構成されるMA PDUセッションを用いて、DNと通信可能な状態であってよい。
【0471】
まず、UEは、アクセスネットワークを介して、AMFにPDUセッション確立要求メッセージを含むN1SMコンテナを含むNASメッセージを送信することにより(S800)、PDUセッション確立手続きを開始する。NASメッセージは、例えばN1インターフェースを介して送信されるメッセージであり、アップリンクNASトランスポート(UL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。尚、PDUセッション確立要求メッセージは、本手続きより前に、例えばnon-3GPPアクセスを介した登録手続き等が実行されることにより、UEとAMFとの間でNASメッセージの送受信のために確立されたIPsec SAを利用して、AMFに送信されてよい。
【0472】
ここで、アクセスネットワークとは、non-3GPPアクセスである。また、上述のように、non-3GPPアクセスには、Untrusted non-3GPPアクセスとTrusted non-3GPPアクセスがあるが、ここでは、Untrusted non-3GPPアクセスの場合を例にとって説明する。すなわち、UEは、non-3GPPアクセスに含まれる基地局装置_120を介して、AMFにNASメッセージを送信する。
【0473】
また、UEは、PDUセッション確立要求メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージに、第1から9、11の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することにより、UEが要求することを、ネットワーク側に通知することができる。
【0474】
ここで、第1~9、11の識別情報は、3.2章の通りであってよい。
【0475】
尚、第1の識別情報は、MA PDUセッションの接続先となるDNを識別するDNNである。この第1の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第1の識別情報及び/又は第21の識別情報と同一であることが好ましい。
【0476】
また、この第2の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第2の識別情報と同一であることが好ましい。
【0477】
また、この第3の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第3の識別情報と同一であることが好ましい。
【0478】
また、この第4の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第4の識別情報と同一であることが好ましい。
【0479】
尚、UEは、第2から4の識別情報で示される機能のうち、少なくとも1つの機能をサポートしていることが好ましく、機能をサポートしている場合には、識別情報は機能をサポートすることを示すことが好ましい。
【0480】
また、第5の識別情報は、MA PDUセッションを識別するためのPDUセッションIDである。この第5の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第5の識別情報及び/又は第25の識別情報と同一であることが好ましい。これは、この手続きが、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで確立されたMA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesを確立するために実行されたPDUセッション確立手続きだからであってよい。すなわち、MA PDUセッションが同一だからであってよい。
【0481】
また、第6の識別情報は、MA PDUセッションのPDUセッションタイプである。この第6の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第6の識別情報及び/又は第26の識別情報と同一であることが好ましい。
【0482】
また、第7の識別情報は、MA PDUセッションに対してUEが要求するSSCモードである。この第7の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第7の識別情報及び/又は第27の識別情報と同一であってもよいし、異なってもよい。
【0483】
また、第8の識別情報は、UEが要求する1以上のS-NSSAIである。第8の識別情報は、本手続きを開始する前に実行された登録手続き(Registration procedure)における登録受諾(Registration Accept)メッセージに含まれるAllowed NSSAIとして、ネットワークによって両方のアクセス(3GPPアクセスおよびnon-3GPPアクセス)に対して許可された1以上のS-NSSAIであってよい。この第8の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第8の識別情報及び/又は第28の識別情報と同一であってもよいし、異なってもよい。
【0484】
また、第9の識別情報は、ATSSS機能による通信を要求することを示してよい。この第9の識別情報は、ATSSS機能による通信を要求することを示してよい。
【0485】
また、第9の識別情報は、(ATSSS機能のための)MA PDUセッションの確立を要求することを示す情報、及び/又はATSSS機能による通信を要求することを示す情報であってよい。この第9の識別情報は、要求タイプ(Request type)であってもよい。また、第9の識別情報は、MA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を要求することを示す情報であってもよい。この第9の識別情報は、要求タイプ(Request type)であってもよい。すなわち、第9の識別情報である要求タイプ(Request type)によって、(ATSSS機能のための)MA PDUセッションの確立を要求すること、及び/又はATSSS機能による通信を要求すること、及び/又はMA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を要求することを示してよい。例えば、(ATSSS機能のための)MA PDUセッションの確立を要求するとき、及び/又はeATSSS機能による通信を要求するとき、及び/又はMA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を要求するときは、第9の識別情報である要求タイプは、MA PDU requestを示してよい。
【0486】
尚、UEは、第1から9、11の識別情報について、NASレイヤよりも下位レイヤ(例えば、RRCレイヤ、MACレイヤ、RLCレイヤ、PDCPレイヤ)の制御メッセージや、NASレイヤよりも上位レイヤ(トランスポートレイヤ、セッションレイヤ、プレゼンテーションレイヤ、アプリケーションレイヤ)の制御メッセージに含めて送信してもよい。
【0487】
尚、このPDUセッション確立手続きにおける第1~9、11の識別情報が、先のPDUセッション確立手続き(3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続き)における第1~9、11の識別情報と同一の場合には、UEは、このPDUセッション確立手続きにおける第1~9、11の識別情報を送信しなくてもよい。
【0488】
次に、AMFは、NASメッセージを受信すると、UEが要求していること、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0489】
ここで、AMFは、UEが両方のアクセスを介して登録されているが、UEから受信したS-NSSAI(第8の識別情報)が両方のアクセスに対して許可されていない場合には、MA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立要求を拒絶してもよい。また、AMFは、ATSSS機能をサポートしない場合、MA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立要求を拒絶してもよい。
【0490】
ここで、UEが両方のアクセスを介して登録されているとは、UEが3GPPアクセスを介してネットワークに登録されており、かつ、UEがnon-3GPPアクセスを介してネットワークに登録されていることを意味してよい。
【0491】
また、S-NSSAIが両方のアクセスに対して許可されていないとは、ネットワークへの3GPPアクセスを介した接続が許可されておらず、かつ、ネットワークへのnon-3GPPアクセスを介した接続が許可されていないS-NSSAIを意味してよい。
【0492】
また、MA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立要求を拒絶するとき、各装置は、S802以降のステップをスキップ、すなわち中止してもよい。
【0493】
また、MA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立要求を拒絶するとき、AMFは、MA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立要求を拒絶することを示す情報を含むNASメッセージを、UEに送信してもよい。このとき、AMFは、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部を、SMFに送信する必要はない。また、UEは、AMFから、このNASメッセージを受信することにより、本手続きが正常に完了しなかったこと、又は本手続きが異常に完了したことを検出してよい。
【0494】
また、MA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立要求を拒絶するとき、AMFは、SMFに対して、MA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立要求を拒絶することを示す情報を送信し、SMFが、PDUセッション確立拒絶メッセージを含むN1 SMコンテナを含むNASメッセージを、UEに送信してもよい。このとき、PDUセッション確立拒絶メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージには、MA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立要求を拒絶することを示す情報が含まれてよい。また、UEは、SMFから、PDUセッション確立拒絶メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージを受信することにより、本手続きが正常に完了しなかったこと、又は本手続きが異常に完了したことを検出してよい。
【0495】
次に、 AMFは、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部の転送先として、SMFを選択する(S802)。尚、AMFは、NASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、転送先のSMFを選択してもよい。また、AMFは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするSMFを選択してもよい。ここでは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするSMF_220が選択されたものとする。
【0496】
次に、AMFは、選択されたSMFに、例えばN11インターフェースを介して、UEから受信したNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部を送信する(S804)。また、AMFは、SMFに対して、UEが両方のアクセスに登録されていることを示す情報を送信してもよい。
【0497】
次に、SMFは、AMFから送信された情報等(メッセージ、コンテナ、情報)を受信すると、UEが要求していること、及び/又はAMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0498】
ここで、SMFは、第1の条件判別をしてもよい。また、第1の条件判別は、UEの要求を受諾するか否かを判断する為のものであってよい。また、第1の条件判別において、SMFは、第1の条件判別が真か偽かを判定する。また、SMFは、第1の条件判別を真と判定した場合、
図8の(A)の手続きを開始してよく、第1の条件判別を偽と判定した場合、UEの要求を拒絶する手続きを開始してよい。UEの要求を拒絶する手続きは、5.4章で説明する。
【0499】
尚、第1の条件判別は、AMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又は加入者情報(subscription information)、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMFが保持するコンテキスト等に基づいて、実行されてもよい。
【0500】
例えば、UEの要求をネットワークが許可する場合、第1の条件判別は真と判定してよく、UEの要求をネットワークが許可しない場合、第1の条件判別は偽と判定してよい。また、UEの接続先のネットワーク、及び/又はネットワーク内の装置が、UEが要求する機能をサポートしている場合、第1の条件判別は真と判定してよく、UEが要求する機能をサポートしていない場合、第1の条件判別は偽と判定してよい。また、送受信された識別情報が許可される場合、第1の条件判別は真と判定してよく、送受信された識別情報が許可されない場合、第1の条件判別は偽と判定してよい。
【0501】
また、ネットワークが、MA PDUセッションの確立を許可する場合、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可する場合、及び/又はATSSS機能による通信を許可する場合は、第1の条件判別は真と判定してよい。また、ネットワークが、MA PDUセッションの確立を許可しない場合、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可しない場合、及び/又はATSSS機能による通信を許可しない場合は、第1の条件判別は偽と判定してよい。
【0502】
尚、第1の条件判別の真偽を判定する条件は、前述した条件に限らなくてよい。
【0503】
次に、
図8の(A)の手続きの各ステップを説明する。
【0504】
まず、SMFは、PCFを選択してもよい。例えば、SMFは、受信した識別情報に基づいて、適切なPCFを選択してよい。例えば、SMFは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするPCFを選択してもよい。また、例えば、SMFは、そのATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションを構成するnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesを確立するために本手続きが実行されたことを検出した場合は、すでに選択されているPCFを選択してもよい。ここでは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするPCF_250が選択されたものとする。
【0505】
次に、SMFは、AMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の少なくとも一部を、PCFに送信してよい(S806)。
【0506】
また、SMFは、ATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションの確立を許可する判断をした場合、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可する判断をした場合、及び/又はATSSS機能による通信を許可する判断をした場合、SMFは、さらに追加の情報をPCFに送信してもよい。ここで、追加の情報としては、「ATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションの確立を許可したことを示す情報」、及び/又は「MA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立を許可したことを示す情報」、及び/又は「ATSSS機能による通信を許可したこと」、及び/又は「確立されるMA PDUセッション及び/又はuser plane resourcesに対応するアクセスタイプ」が含まれてよい。ここで、アクセスタイプは、non-3GPPアクセスを示してよい。
【0507】
尚、上記の判断は、SMFが行うものとして記載したが、PCFが行ってもよい。すなわち、SMF及び/又はPCFが上記の判断を行ってもよい。SMFが上記の判断を行わない場合は、SMFは、上記の追加の情報をPCFに送信しなくてよい。
【0508】
次に、PCFは、SMFから送信された情報等(メッセージ、コンテナ、情報)を受信すると、それらの内容を認識することができる。
【0509】
尚、PCFは、SMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又は加入者情報(subscription information)等に基づいて、SMFにおける上記の判断と同様の判断を行ってもよい。
【0510】
PCFが上記の判断を行った場合は、PCFは、SMFからPCFに送信されるものとして記載した、上記の追加の情報を、SMFに送信してよい。
【0511】
また、PCFは、SMFにおいて上記の判断が行われていることを検出したときは、この判断を行わなくてもよい(スキップしてもよい)。
【0512】
また、SMF及び/又はPCFによって、ATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はATSSS機能による通信が許可された場合、PCFは、第2のPCCルール又はPCCルールを生成してよい。
【0513】
尚、3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続きで生成された第2のPCCルール又はPCCルールが、non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対する分配ルールを含む場合には、PCFは、この第2のPCCルール又はPCCルールを生成しなくてよい。この場合、SMFに、第2のPCCルール又はPCCルールを送信する必要はない。
【0514】
また、3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続きで生成された第2のPCCルール又はPCCルールが、non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対する分配ルールを含んでいない場合には、non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対する分配ルールを含む第2のPCCルール又はPCCルールを生成してよい。
【0515】
また、PCFは、3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続きにおいて、第2のPCCルール又はPCCルールを生成しなかった場合は、この手続きにおいて、3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対する分配ルール、及び3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対する分配ルールを含む第2のPCCルール又はPCCルールを生成してもよい。
【0516】
そして、PCFは第2のPCCルールを生成した場合は、生成したPCCルールをSMFに送信してよい。
【0517】
尚、PCFは、第2のPCCルールを、前述のPCCルールとして生成してもよい。すなわち、PCCルールが、第2のPCCルールと同一となる場合があってよい。そして、PCFは、生成したPCCルールをSMFに送信してよい。
【0518】
次に、SMFは、PCFから送信された情報を受信すると、それらの情報の内容を認識することができる。
【0519】
そして、SMFは、PCFから第2のPCCルールを受信した場合、第2のPCCルールから、第2のATSSSルール(第30の識別情報)と、第2のN4ルールを生成してよい。また、SMFは、第2のPCCルールと、第2のATSSSルールと、第2のN4ルールとを対応付けて管理してよい(すなわち、マッピングしてよい)。
【0520】
尚、SMFは、PCFから、第2のPCCルールではなく、PCCルールを受信した場合、PCCルールから、ATSSSルール(第30の識別情報)と、N4ルールを生成してよい。この場合、ATSSSルールは、第2のATSSSルールと同一であってよく、N4ルールは、第2のN4ルールと同一であってよい。また、SMFは、PCCルールと、ATSSSルールと、N4ルールとを対応付けて管理してよい(すなわち、マッピングしてよい)。
【0521】
次に、SMFは、MA PDUセッションに対するUPFを選択し、選択されたUPFに、例えばN4インターフェースを介して、N4セッション確立要求メッセージを送信する(S808)。
【0522】
また、SMFは、PCFから第2のPCCルールを受信した場合には、N4セッション確立要求メッセージに第2のN4ルールを含めてよい。また、SMFは、PCFからPCCルールを受信した場合には、N4セッション確立要求メッセージにN4ルールを含めてよい。
【0523】
ここで、SMFは、AMFから受信した情報等(メッセージ、コンテナ、情報)、及び/又はPCFから受信した情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMFが保持するコンテキスト等に基づいて、1以上のUPFを選択してよい。また、複数のUPFが選択された場合、SMFは、各UPFに対してN4セッション確立要求メッセージを送信してよい。
【0524】
また、SMF及び/又はPCFによって、ATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はATSSS機能による通信が許可された場合、SMFは、ATSSS機能をサポートするUPFを選択してよい。
【0525】
また、SMFは、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きにおいて、すでにUPFが選択されている場合は、そのUPFを選択してもよい。
【0526】
ここでは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするUPF_230が選択されたものとする。
【0527】
次に、UPFは、N4セッション確立要求メッセージを受信すると(S808)、SMFから受信した情報の内容を認識することができる。
【0528】
また、UPFは、SMFから第2のN4ルール又はN4ルールを受信した場合には、受信したN4ルールに従って動作するように設定してよい。
【0529】
すなわち、UPFは、第2のN4ルールを受信した場合、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける下りリンクトラフィックについて、この手続き(PDUセッション確立手続き)で確立しようとしているMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対して、第2のN4ルールに従って動作させる設定を行ってよい。また、UPFは、第2のN4ルールを受信した場合、ATSSS機能による通信に使用されるMA PDUセッションにおける下りリンクトラフィックについて、3GPPアクセスを介したuser plane resources及びnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対して、第2のN4ルールに従って動作させる設定を行ってもよい。また、UPFは、第2のN4ルールと同一内容のN4ルールを受信した場合も、上記と同様の設定を行ってよい。
【0530】
また、UPFは、N4セッション確立要求メッセージの受信、及び/又は上記設定の完了に基づいて、例えばN4インターフェースを介して、SMFにN4セッション確立応答メッセージを送信してよい(S810)。このN4セッション確立応答メッセージには、上記設定が完了したことを示す情報を含めて送信してよい。
【0531】
次に、SMFは、N4セッション確立要求メッセージに対する応答メッセージとして、N4セッション確立応答メッセージを受信すると、UPFから受信した情報の内容を認識することができる。
【0532】
次に、SMFは、PDUセッション確立要求メッセージの受信、及び/又はUPFの選択、及び/又はN4セッション確立応答メッセージの受信などに基づいて、例えばN11インターフェースを介して、N1 SMコンテナ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はPDUセッションID(第25の識別情報)を、AMFに送信する(S812)。ここで、N1 SMコンテナには、PDUセッション確立受諾メッセージが含まれてよく、さらに、PDUセッション確立受諾メッセージには、ATSSSコンテナIE(Information Element)、及び/又は新たなATSSSコンテナIEが含まれてよい。
【0533】
次に、AMFは、N1 SMコンテナ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はPDUセッションID(第25の識別情報)を受信する。
【0534】
そして、non-3GPPアクセス(untrusted non-3GPPアクセス)を介したuser plane resourcesが確立される場合には、AMFは、N3IWFに対して、N2 PDUセッション要求メッセージを送信してよい(S814)。ここで、N2 PDUセッション要求メッセージには、NASメッセージ、及び/又はN2 SM情報が含まれてよい。また、NASメッセージには、PDUセッションID(第25の識別情報)及び/又はN1 SMコンテナが含まれてよい。尚、Trusted non-3GPP accessを介したuser plane resourcesが確立される場合には、AMFは、TNGF及び/又はTNAPに対して、N2 PDUセッション要求メッセージを送信してよい。
【0535】
次に、N3IWFは、アクセスネットワークを介して、UEとの間で、IPsec child SA(セキュリティアソシエーション)の確立手続きを実行する(S816)。
【0536】
具体的には、N3IWFは、non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesに対するIPsec Child SAを確立するために、RFC 7296に記載されるIKEv2規格に従って、IKE Create_Child_SA要求メッセージをUEに送信する。ここで、IKE Create_Child_SA要求メッセージは、要求したIPsec Child SAがトンネルモードで動作することを示してよい。また、IKE Create_Child_SA要求メッセージには、このChild SAに関連するPDUセッションIDが含まれてよい。言い方を変えると、IPsec Child SAは、non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesを含んで構成されるMA PDUセッションのPDUセッションIDと関連付けられてよい。
【0537】
次に、UEは、IPsec Child SAを受諾すると、IKE Create_Child_SA応答メッセージを、N3IWFに送信する。
【0538】
以上により、UEとN3IWFとの間で、IPsec Child SAが確立される。
【0539】
IPsec Child SAが確立された後、N3IWFは、基地局装置_120を介して、UEに対して、PDUセッション確立受諾メッセージを含むNASメッセージを送信することができる。また、NASメッセージは、ダウンリンクNASトランスポート(DL NAS TRANSPORT)メッセージであってよい。
【0540】
また、PDUセッション確立受諾メッセージは、PDUセッション確立要求に対する応答メッセージであってよい。また、PDUセッション確立受諾メッセージは、PDUセッションの確立が受諾されたことを示してよい。
【0541】
ここで、SMF及び/又はAMFは、ATSSSコンテナIE、及び/又は新たなATSSSコンテナIE、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はPDUセッションID(第25の識別情報)、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージを送信することで、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求の少なくとも一部が受諾されたことを示してもよい。
【0542】
また、SMF及び/又はPCFによって、ATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はATSSS機能による通信が許可された場合、SMF及び/又はAMFは、ATSSSコンテナIE、及び/又は新たなATSSSコンテナIE、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージに、第21から30、32の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。
【0543】
ここで、第21~30、32の識別情報は、3.2章の通りであってよい。
【0544】
ここで、第21の識別情報は、MA PDUセッションの接続先となるDNを識別するDNNである。この第21の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第1の識別情報及び/又は第21の識別情報と同一であることが好ましい。また、この第21の識別情報は、このPDUセッション確立手続きで送受信された第1の識別情報と同一であることが好ましい。
【0545】
また、この第22の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第22の識別情報と同一であることが好ましい。
【0546】
また、この第23の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第23の識別情報と同一であることが好ましい。
【0547】
また、この第24の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第24の識別情報と同一であることが好ましい。
【0548】
また、ネットワークは、第22から24の識別情報で示される機能のうち、少なくとも1つの機能をサポートしていることが好ましく、機能をサポートしている場合には、識別情報は機能をサポートすることを示すことが好ましい。
【0549】
また、第25の識別情報は、MA PDUセッションを識別するPDUセッションIDであってよい。この第25の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第5の識別情報及び/又は第25の識別情報とは同一であることが好ましい。また、この第25の識別情報は、このPDUセッション確立手続きで送受信された第5の識別情報と同一であってよい。
【0550】
また、第26の識別情報は、MA PDUセッションのPDUセッションタイプであってよい。この第26の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第6の識別情報及び/又は第26の識別情報と同一であることが好ましい。また、この第26の識別情報は、このPDUセッション確立手続きで送受信された第6の識別情報と同一であってよい。
【0551】
また、第27の識別情報は、MA PDUセッションのSSCモードであってよい。この第27の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第7の識別情報及び/又は第27の識別情報と同一であってもよいし、異なってもよい。また、この第27の識別情報は、このPDUセッション確立手続きで送受信された第7の識別情報と同一であってもよいし、異なってもよい。
【0552】
また、第28の識別情報は、1以上のS-NSSAIであってよい。この第28の識別情報は、3GPPアクセスを介して実行されたPDUセッション確立手続きで送受信された第8の識別情報及び/又は第28の識別情報と同一であってもよいし、異なってもよい。また、この第28の識別情報は、このPDUセッション確立手続きで送受信された第8の識別情報と同一であってよいし、異なってもよい。
【0553】
また、第29の識別情報は、ATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はATSSS機能による通信が許可されたことを示してよい。
【0554】
また、第30の識別情報は、ATSSSルール又は第2のATSSSルールである。尚、第30の識別情報に含まれるステアリング機能は、UEがサポートするステアリング機能、又はATSSS-LL機能、又はMPTCP機能が示されることが好ましい。
【0555】
また、SMF及び/又はAMFは、ATSSSコンテナIE、及び/又は新たなATSSSコンテナIE、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージに、第21~30、32の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信することにより、ATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションが確立されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はATSSS機能による通信が許可されたことを、UEに通知してよい。
【0556】
SMF及び/又はAMFは、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UE及び/又はN3IWF及び/又はアクセスネットワークに通知することができる。
【0557】
尚、SMF及び/又はAMFは、ATSSSコンテナIE、及び/又は新たなATSSSコンテナIE、及び/又はPDUセッション確立受諾メッセージ、及び/又はN1 SMコンテナ、及び/又はNASメッセージ、及び/又はN2 SM情報、及び/又はN2 PDUセッション要求メッセージにどの識別情報を含めるかを、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はUEポリシー、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はSMF及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、選択、決定をしてもよい。
【0558】
次に、UEは、例えばN1インターフェースを介して、NASメッセージを受信すると(S816)、PDUセッション確立要求メッセージによるUEの要求が受諾されたこと、及び/又はNASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容を認識することができる。
【0559】
例えば、ATSSS機能を示すステアリング機能を含む第30の識別情報を含むATSSSコンテナIEを含むPDUセッション確立受諾メッセージを、UEが受信したとき、UEは、ATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションが確立されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はATSSS機能による通信が許可されたことを認識してもよい。
【0560】
また、例えば、UEが、(ATSSS機能のための)MA PDUセッションの確立を要求すること、又はATSSS機能による通信を要求することを示す第9の識別情報を送信した場合に、UEがサポートするステアリング機能を示すステアリング機能を含む第30の識別情報を含むATSSSコンテナIEを含むPDUセッション確立受諾メッセージを、UEが受信したとき、UEは、ATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションが確立されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はATSSS機能による通信が許可されたことを認識してもよい。
【0561】
また、例えば、ATSSS-LL機能をネットワークがサポートすることを示す第22の識別情報、及び/又はMPTCP機能をネットワークがサポートすることを示す第23の識別情報を、UEが受信したときは、UEは、ATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションが確立されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はATSSS機能による通信が許可されたことを認識してもよい。
【0562】
また、例えば、(ATSSS機能のための)MA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はATSSS機能による通信が許可されたことを示す第29の識別情報を、UEが受信したときは、UEは、ATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションの確立が許可されたこと、及び/又はATSSS機能を用いた通信のためのMA PDUセッションが確立されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可されたこと、及び/又はMA PDUセッションにおけるnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立されたこと、及び/又はATSSS機能による通信が許可されたことを認識してもよい。
【0563】
また、UEは、NASメッセージに含まれる情報等(メッセージ、コンテナ、情報)の内容に基づいて、受信した第25の識別情報(PDUセッションID)が、MA PDUセッションを識別するためのものであることを特定できてよい。
【0564】
以上で、
図8の(A)の手続きは、正常に完了してよい。
【0565】
この段階で、UEを含む各装置は、non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesが確立された状態となる。UEは、すでに確立されている、3GPPアクセスを介したuser plane resources、及びnon-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesで構成されるMA PDUセッションを用いて、DNと通信可能な状態となってよい。すなわち、UEは、ATSSS機能による通信が可能な状態となってよい。
【0566】
尚、ここでは、Untrusted non-3GPPアクセスの場合を例にとって説明したが、基地局装置_120とN3IWF_240を、TNAPとTNGFにそれぞれ置き換えることで、Trusted non-3GPPアクセスに対しても適用可能である。
【0567】
[5.3. eATSSS機能による通信のためのSA PDUセッションの確立が許可されたとき]
次に、5.1章において、SMF及び/又はPCFによって、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションのうち、まだ確立されていないSA PDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行することを指示されている場合、UEを含む各装置は、non-3GPPアクセスを介したSA PDUセッション(第2のSA PDUセッション)を確立するために、
図8の手続き(non-3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続き)を開始してよい。この場合、
図7の(B)を実行しなくてよい。以下では、
図8の手続きについて説明する。本章は、4.3章に記載の内容をそのまま適用することができるため、本章の説明は省略する。尚、UEの要求を拒絶する手続きは、5.4章で説明する。
【0568】
[5.4. UEの要求が拒絶された場合]
次に、5.1章及び/又は5.3章において、第1の条件判別が偽の場合に実行される、UEの要求を拒絶する手続きを説明する。本章は、4.4章に記載の内容をそのまま適用することができるため、本章の説明は省略する。
【0569】
[5.5. 応用例]
5.1章では、UEを含む各装置が3GPPアクセスを介してPDUセッション確立手続きを実行する場合を説明した。
【0570】
そして、5.2章では、5.1章で、SMF及び/又はPCFによって、MA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はATSSS機能による通信が許可された場合に、UEを含む各装置が5.1章の手続きの後に実行する手続きを説明した。
【0571】
また、5.3章では、5.1章で、SMF及び/又はPCFによって、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションのうち、まだ確立されていないSA PDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行することを指示されている場合に、UEを含む各装置が5.1章の手続きの後に実行する手続きを説明した。
【0572】
また、5.4章では、5.1章の手続き及び/又は5.3章の手続きで第1の条件判別が偽と判定された場合に実行されるUEの要求を拒絶する手続きを説明した。
【0573】
つまり、5.1章から5.4章では、UEを含む各装置は、初めに、3GPPアクセスを介してPDUセッション確立手続きを実行した後、必要に応じて、non-3GPPアクセスを介してPDUセッション確立手続きを実行する場合について、説明した。
【0574】
しかしながら、UEを含む各装置は、初めに、non-3GPPアクセスを介してPDUセッション確立手続きを実行した後、必要に応じて、3GPPアクセスを介してPDUセッション確立手続きを実行する場合もあり得る。このような場合についても、上記5.1章から5.4章において、「3GPPアクセス」を「non-3GPPアクセス」に置き換え、「基地局装置_110」を「基地局装置_120及びN3IWF_240」又は「TNAP及びTNGF」に置き換えることで、適用することができる。
【0575】
[6. 第3の実施形態]
本実施形態では、UEが3GPPアクセス又はnon-3GPPアクセスを介してあるPLMN(オペレータのコアネットワーク)に登録されている場合に、ATSSS機能を用いた通信を行うためのMA PDUセッション及び/又はeATSSS機能を用いた通信を行うためのSA PDUセッションを確立するためのPDUセッション確立手続きについて、
図7及び
図8を用いて説明する。
【0576】
また、UEは、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートする場合、PDUセッション確立手続きを開始してよい。また、ATSSS機能をサポートするUEが、ATSSS機能による通信を要求する場合、PDUセッション確立手続きを開始してよい。また、eATSSS機能をサポートするUEが、eATSSS機能による通信を要求する場合、PDUセッション確立手続きを開始してよい。また、ATSSS機能及びeATSSS機能をサポートするUEが、ATSSS機能による通信及び/又はeATSSS機能による通信を要求する場合、PDUセッション確立手続きを開始してよい。また、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能をサポートするUEに対して、ATSSS機能及び/又はeATSSS機能による通信を行うことをユーザが予め設定していた場合、UEは、PDUセッション確立手続きを開始してよい。また、UEは、UE内に予め記憶されている情報、及び/又はアクセスネットワークから事前に受信した情報、及び/又はコアネットワークから事前に受信した情報(登録手続き等の手続きで受信した情報、及び/又はPCFから事前に受信しているURSP rules等を含む)などに基づいて、PDUセッション確立手続きを開始してよい。
【0577】
ここでは、UEが3GPPアクセスを介してあるPLMNに登録されており、non-3GPPアクセスを介してPLMNに登録されていない場合を考える。
【0578】
[6.1. 3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続き]
次に、UEが3GPPアクセスを介してあるPLMNに登録されているため、3GPPアクセスを介して実行されるPDUセッション確立手続きについて、
図7を用いて説明する。本章は、4.1章に記載の内容をそのまま適用することができるため、本章の説明は省略する。
【0579】
尚、
図7の(A)の手続きが正常に完了した後の各装置の挙動について、「MA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はATSSS機能による通信が許可された場合」については、6.3章で説明し、「eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信が許可された場合」については、6.4章で説明する。
【0580】
また、6.1章における
図7の(A)の手続きが正常に完了した後、6.3章の手続き又は6.4章の手続きを実行する前に、UEは、non-3GPPアクセスを介してネットワークに登録される必要があるため、6.2章の手続きを実行する必要がある。
【0581】
また、UEの要求を拒絶する手続きは、6.5章で説明する。
【0582】
[6.2. 登録手続き]
次に、6.1章の手続きにおける
図7の(A)の手続きが正常に完了した後、6.3章の手続き又は6.4章の手続きを実行するために、UEは、non-3GPPアクセスを介してネットワークに登録するために、UEを含む各装置は、non-3GPPアクセスを介して登録手続き(Registration procedure)を実行する。この登録手続きを、
図6を用いて説明する。ここでは、non-3GPPアクセスは、Untrusted non-3GPPアクセスの場合を例にとって説明する。また、登録手続きを本手続きとも呼称する。登録手続きは、5GSにおける手続きである。登録手続きは、UEが主導してアクセスネットワーク、及び/又はコアネットワーク、及び/又はDNへ登録する為の手続きである。UEは、ネットワークに登録していない状態であれば、例えば、電源投入時等の任意のタイミングで本手続きを実行することができる。言い換えると、UEは、非登録状態(RM-DEREGISTERED state)であれば任意のタイミングで本手続きを開始できる。また、各装置(特にUEとAMF)は、登録手続きの完了に基づいて、登録状態(RM-REGISTERED state)に遷移することができる。
【0583】
さらに、登録手続きは、ネットワークにおけるUEの位置登録情報を更新する、及び/又は、UEからネットワークへ定期的にUEの状態を通知する、及び/又は、ネットワークにおけるUEに関する特定のパラメータを更新する為の手続きであってもよい。
【0584】
UEは、TAを跨ぐモビリティをした際に、登録手続きを開始してもよい。言い換えると、UEは、保持しているTAリストで示されるTAとは異なるTAに移動した際に、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、実行しているタイマーが満了した際に本手続きを開始してもよい。さらに、UEは、PDUセッションの切断や無効化が原因で各装置のコンテキストの更新が必要な際に登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、UEのPDUセッション確立に関する、能力情報、及び/又はプリファレンスに変化が生じた場合、登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、定期的に登録手続きを開始してもよい。さらに、UEは、UE設定更新手続きの完了に基づいて、登録手続きを開始してもよい。尚、UEは、これらに限らず、任意のタイミングで登録手続きを実行することができる。
【0585】
まず、UEは、N3IWFとの間で、IPsec SA(セキュリティアソシエーション)を確立するための手続きを開始してよい。
【0586】
そのあと、UEは、5G ANを介して、AMFに登録要求(Registration request)メッセージを送信することにより(S600)(S602)(S604)、登録手続きを開始する。具体的には、UEは、登録要求メッセージを、5G AN内の基地局装置_120を介してN3IWFに送信する(S600)。尚、登録要求メッセージは、NASメッセージである。
【0587】
ここで、UEは、登録要求メッセージに、第2~4、8、11の識別情報を含めて送信することができるが、これらとは異なる制御メッセージに含めて送信してもよい。
【0588】
ここで、第2~4、8、11の識別情報は、3.2章の通りであってよい。
【0589】
UEは、これらの識別情報を送信することにより、これらの識別情報の内容を、ネットワークに通知することができる。これらの識別情報は、これらのメッセージに含められることで、UEの要求を示してもよい。
【0590】
また、UEは、登録要求メッセージにSMメッセージ(例えば、PDUセッション確立要求メッセージ)を含めて送信することで、又は登録要求メッセージとともにSMメッセージ(例えば、PDUセッション確立要求メッセージ)を送信することで、登録手続き中にPDUセッション確立手続きを開始してもよい。
【0591】
5G AN内のN3IWFは、登録要求メッセージを受信すると、登録要求メッセージを転送するAMFを選択する(S602)。尚、5G AN内のN3IWFは、登録要求メッセージに含まれる情報に基づいて、AMFを選択することができる。ここでは、AMF_210が選択されたものとする。5G AN内のgNB_110は、受信した登録要求メッセージを、選択されたAMF_210に転送する(S604)。
【0592】
AMF_210は、登録要求メッセージを受信すると、UEが要求していること、及び/又は登録要求メッセージに含まれる各種の識別情報の内容を認識することができる。
【0593】
AMF_210は、登録要求メッセージを受信すると、第2の条件判別を実行することができる。第2の条件判別とは、ネットワーク(又はAMF)がUEの要求を受諾するか否かを判別するためのものである。AMFは、第2の条件判別が真の場合、
図6の(A)の手続きを開始する。
【0594】
尚、第2の条件判別は、登録要求メッセージの受信、及び/又は登録要求メッセージに含まれる各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、実行されてもよい。例えば、UEの要求をネットワークが許可する場合、第2の条件判別は真であり、UEの要求をネットワークが許可しない場合、第2の条件判別は偽でよい。また、UEの登録先のネットワーク、及び/又はネットワーク内の装置が、UEの要求する機能をサポートしている場合、第2の条件判別は真であり、UEの要求する機能をサポートしていない場合、第2の条件判別は偽でよい。さらに、送受信される識別情報が許可される場合、第2の条件判別は真であり、送受信される識別情報が許可されない場合、第2の条件判別は偽でよい。尚、第2の条件判別の真偽が決まる条件は前述した条件に限らなくてもよい。
【0595】
まず、第2の条件判別が真の場合について説明する。AMF_210は、
図6の(A)の手続きにおいて、まず第4の条件判別を実行してもよい。第4の条件判別は、AMF_210がSMFとの間でSMメッセージの送受信を実施するか否かを判別するためのものである。尚、第2の条件判別が真の場合、第4の条件判別を実行しなくてもよい。
【0596】
尚、第4の条件判別は、AMF_210がSMメッセージを受信したか否かに基づいて実行されてよい。また、第4の条件判別は、登録要求メッセージにSMメッセージが含まれているかに基づいて、実行されてもよい。例えば、AMF_210がSMメッセージを受信した場合、及び/又は登録要求メッセージにSMメッセージが含まれていた場合、第4の条件判別は真であってよく、AMF_210がSMメッセージを受信しなかった場合、及び/又は登録要求メッセージにSMメッセージが含まれていなかった場合、第4の条件判別は偽であってよい。尚、第4の条件判別の真偽が決まる条件は前述した条件に限らなくてもよい。
【0597】
AMF_210は、第4の条件判別が真の場合には、SMFを選択し、選択されたSMFとの間でSMメッセージの送受信を実行するのに対し、第4の条件判別が偽の場合には、それらを実行しない(S606)。ここでは、SMF_220が選択されたものとする。また、AMF_210は、第4の条件判別が真の場合であっても、SMFから拒絶を示すSMメッセージを受信した場合には、
図6の(A)の手続きを中止する場合がある。
【0598】
尚、AMF_210は、S606において、SMF_220との間でSMメッセージの送受信を行う際に、登録要求メッセージで受信した識別情報をSMF_220に通知することができる。SMF_220は、AMFとの間で、SMメッセージの送受信によって、AMF_210から受信した識別情報を取得することができる。
【0599】
そして、UEとN3IWFとの間でIPsec SAが確立されると、N3IWFはAMFにUEコンテキストが確立されたことを通知する。
【0600】
次に、AMF_210は、登録要求メッセージの受信、及び/又はSMF_220との間のSMメッセージの送受信の完了に基づいて、登録要求メッセージに対する応答メッセージとして、N3IWF及び基地局装置_120を介して、UEに登録受諾(Registration accept)メッセージを送信する(S608)。例えば、第4の条件判別が真の場合、AMF_210は、UEからの登録要求メッセージの受信に基づいて、登録受諾メッセージを送信してもよい。また、第4の条件判別が偽の場合、AMF_210は、SMF_220との間のSMメッセージの送受信の完了に基づいて、登録受諾メッセージを送信してもよい。尚、登録受諾メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージである。
【0601】
AMF_210は、登録受諾メッセージに、第22~24、28、32の識別情報のうちの少なくとも1つを含めて送信してもよい。
【0602】
ここで、第22~24、28、32の識別情報は、3.2章の通りであってよい。
【0603】
また、AMF_210は、これらの識別情報のうちの少なくとも1つを送信することにより、これらの識別情報の内容を、UEに通知することができる。また、AMF_210は、これらの識別情報を送信することで、ネットワークが各機能をサポートしていることを示してもよいし、UEの要求が受諾されたことを示してもよい。さらに、これらの識別情報の2以上の識別情報は、1以上の識別情報として構成されてもよい。尚、各機能のサポートを示す情報と、各機能の使用の要求を示す情報は、同じ識別情報として送受信されてもよいし、異なる識別情報として送受信されてもよい。
【0604】
また、AMF_210は、登録受諾メッセージにどの識別情報を含めるかについて、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMF_210が保持するコンテキスト等に基づいて、選択、決定してもよい。
【0605】
また、AMF_210は、登録受諾メッセージにSMメッセージ(例えば、PDUセッション確立受諾メッセージ)を含めて送信するか、又は登録受諾メッセージとともにSMメッセージ(例えば、PDUセッション確立受諾メッセージ)を送信することができる。ただし、この送信方法は、登録要求メッセージの中にSMメッセージ(例えば、PDUセッション確立要求メッセージ)が含められており、かつ、第4の条件判別が真の場合に、実行されてもよい。また、この送信方法は、登録要求メッセージとともにSMメッセージ(例えば、PDUセッション確立要求メッセージ)を含められており、かつ、第4の条件判別が真の場合に、実行されてもよい。AMFは、このような送信方法を行うことにより、登録手続きにおいて、SMのための手続きが受諾されたことを示すことができる。
【0606】
また、AMF_210は、受信した各識別情報、及び/又は加入者情報、及び/又はネットワークの能力情報、及び/又はオペレータポリシー、及び/又はネットワークの状態、及び/又はユーザの登録情報、及び/又はAMFが保持するコンテキスト等に基づいて、登録受諾メッセージを送信することで、UEの要求が受諾されたことを示してもよい。
【0607】
さらに、AMF_210は、登録受諾メッセージに、UEの一部の要求が拒絶されたことを示す情報を含めて送信してもよいし、UEの一部の要求が拒絶されたことを示す情報を送信することで、UEの一部の要求が拒絶された理由を示してもよい。さらに、UEは、UEの一部の要求が拒絶されたことを示す情報を受信することで、UEの一部の要求が拒絶された理由を認識してもよい。尚、拒絶された理由は、AMF_210が受信した識別情報が示す内容が許可されていないことを示す情報であってもよい。
【0608】
UEは、gNB_110を介して、登録受諾メッセージを受信する(S608)。UEは、登録受諾メッセージを受信することで、登録要求メッセージによるUEの要求が受諾されたこと、及び/又は登録受諾メッセージに含まれる各識別情報の内容を認識することができる。
【0609】
UEは、さらに、登録受諾メッセージに対する応答メッセージとして、登録完了メッセージを、gNB_110を介して、AMF_210に送信することができる(S610)。尚、UEは、PDUセッション確立受諾メッセージ等のSMメッセージを受信した場合は、登録完了メッセージに、PDUセッション確立完了メッセージ等のSMメッセージを含めて送信してもよいし、SMメッセージを含めることで、SMのための手続きが完了したことを示してもよい。ここで、登録完了メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージであるが、UEとgNB間はRRCメッセージに含まれて送受信される。
【0610】
AMF_210は、gNB_110を介して、登録完了メッセージを受信する(S610)。また、各装置は、登録受諾メッセージ、及び/又は登録完了メッセージの送受信に基づき、
図6の(A)の手続きを完了する。
【0611】
図6の(A)の手続きが完了すると、UEは、non-3GPPアクセスを介して、ネットワークに登録された状態になってよい。
【0612】
次に、第2の条件判別が偽の場合について説明する。AMF_210は、登録要求メッセージに対する応答メッセージとして、N3IWF及び基地局装置_120を介して、UEに登録拒絶(Registration reject)メッセージを送信する(S612)。ここで、登録拒絶メッセージは、N1インターフェース上で送受信されるNASメッセージである。
【0613】
尚、AMF_210は、登録拒絶メッセージを送信することで、登録要求メッセージによるUEの要求が拒絶されたことを示してもよい。さらに、AMF_210は、登録拒絶メッセージに拒絶された理由を示す情報を含めて送信してもよいし、拒絶された理由を送信することで拒絶された理由を示してもよい。さらに、UEは、UEの要求が拒絶された理由を示す情報を受信することで、UEの要求が拒絶された理由を認識してもよい。尚、拒絶された理由は、AMFが受信した識別情報が示す内容が許可されていないことを示す情報であってもよい。
【0614】
UEは、N3IWF及び基地局装置_120を介して、登録拒絶メッセージを受信する(S612)。UEは、登録拒絶メッセージを受信することで、登録要求メッセージによるUEの要求が拒絶されたこと、及び登録拒絶メッセージに含まれる各種の識別情報の内容を認識することができる。また、UEは、登録要求メッセージを送信した後、所定の期間が経過しても、登録拒絶メッセージを受信しない場合には、UEの要求が拒絶されたことを認識してもよい。各装置は、登録拒絶メッセージの送受信に基づき、この手続きを完了する。
【0615】
尚、
図6の(A)の手続きにおいて、第4の条件判別が真の場合、AMF_210は、登録拒絶メッセージに、PDUセッション確立拒絶メッセージ等の拒絶を意味するSMメッセージを含めて送信してもよいし、拒絶を意味するSMメッセージを含めることで、SMのための手続きが拒絶されたことを示してもよい。その場合、UEは、さらに、PDUセッション確立拒絶メッセージ等の拒絶を意味するSMメッセージを受信してもよいし、SMのための手続きが拒絶されたことを認識してもよい。
【0616】
各装置は、
図6の(A)の手続きの完了に基づいて、登録手続きを完了する。尚、各装置は、
図6の(A)の手続きの完了に基づいて、UEがネットワークに登録された状態(RM_REGISTERED state)に遷移してもよい。また、各装置の各状態への遷移は、登録手続きの完了に基づいて行われてもよく、PDUセッションの確立に基づいて行われてもよい。
【0617】
さらに、各装置は、登録手続きの完了に基づいて、登録手続きで送受信した情報に基づいた処理を実施してもよい。例えば、UEの一部の要求が拒絶されたことを示す情報を送受信した場合、UEの要求が拒絶された理由を認識してもよい。さらに、各装置は、UEの要求が拒絶された理由に基づいて、再度本手続きを実施してもよいし、コアネットワークや別のセルに対して登録手続きを実施してもよい。
【0618】
さらに、UEは、登録手続きの完了に基づいて、登録受諾メッセージ、及び/又は登録拒絶メッセージとともに受信した識別情報を記憶してもよいし、ネットワークの決定を認識してもよい。
【0619】
[6.3. ATSSS機能による通信のためのMA PDUセッションの確立が許可された場合]
次に、6.1章において、SMF及び/又はPCFによって、MA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はATSSS機能による通信が許可された場合に、6.2章の登録手続きを完了したUEを含む各装置は、non-3GPPアクセスを介したuser plane resourcesを確立するために、
図8の手続き(non-3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続き)を開始してよい。この場合、
図7の(B)を実行しなくてよい。以下では、
図8の手続きについて説明する。本章は、5.2章に記載の内容をそのまま適用することができるため、本章の説明は省略する。
【0620】
尚、UEの要求を拒絶する手続きは、6.5章で説明する。
【0621】
[6.4. eATSSS機能による通信のためのSA PDUセッションの確立が許可されたとき]
次に、6.1章において、SMF及び/又はPCFによって、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションのうち、まだ確立されていないSA PDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行することを指示されている場合に、6.2章の登録手続きを完了したUEを含む各装置は、non-3GPPアクセスを介したSA PDUセッション(第2のSA PDUセッション)を確立するために、
図8の手続き(non-3GPPアクセスを介したPDUセッション確立手続き)を開始してよい。この場合、
図7の(B)を実行しなくてよい。以下では、
図8の手続きについて説明する。本章は、5.3章に記載の内容をそのまま適用することができるため、本章の説明は省略する。尚、UEの要求を拒絶する手続きは、6.5章で説明する。
【0622】
[6.5. UEの要求が拒絶された場合]
次に、6.1章及び/又は6.4章において、第1の条件判別が偽の場合に実行される、UEの要求を拒絶する手続きを説明する。本章は、4.4章に記載の内容をそのまま適用することができるため、本章の説明は省略する。
【0623】
[6.6. 応用例]
6.1章では、UEを含む各装置が3GPPアクセスを介してPDUセッション確立手続きを実行する場合を説明した。
【0624】
そして、6.2章では、UEを含む各装置がnon-3GPPアクセスを介して登録手続きを実行する場合を説明した。
【0625】
また、6.3章では、6.1章で、SMF及び/又はPCFによって、MA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又はMA PDUセッションにおける3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はATSSS機能による通信が許可された場合に、UEを含む各装置が6.2章の手続きの後に実行する手続きを説明した。
【0626】
また、6.4章では、6.1章で、SMF及び/又はPCFによって、eATSSS機能を用いた通信のためのSA PDUセッションの確立が許可された場合、及び/又は3GPPアクセスを介したuser plane resourcesの確立が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信が許可された場合、及び/又はeATSSS機能による通信に使用される2つのSA PDUセッションのうち、まだ確立されていないSA PDUセッションを確立するために、PDUセッション確立手続きを実行することを指示されている場合に、UEを含む各装置が6.2章の手続きの後に実行する手続きを説明した。
【0627】
また、6.5章では、6.1章の手続き及び/又は6.4章の手続きで第1の条件判別が偽と判定された場合に実行されるUEの要求を拒絶する手続きを説明した。
【0628】
つまり、6.1章から6.5章では、UEを含む各装置は、初めに、3GPPアクセスを介してPDUセッション確立手続きを実行した後、必要に応じて、non-3GPPアクセスを介してPDUセッション確立手続きを実行する場合について、説明した。
【0629】
しかしながら、UEを含む各装置は、初めに、non-3GPPアクセスを介してPDUセッション確立手続きを実行した後、必要に応じて、3GPPアクセスを介してPDUセッション確立手続きを実行する場合もあり得る。このような場合についても、上記6.1章から6.5章において、「3GPPアクセス」を「non-3GPPアクセス」に置き換え、「基地局装置_110」を「基地局装置_120及びN3IWF_240」又は「TNAP及びTNGF」に置き換えることで、適用することができる。
【0630】
[7. その他]
本発明の一態様に関わる装置で動作するプログラムは、本発明の一態様に関わる実施形態の機能を実現するように、Central Processing Unit(CPU)等を制御してコンピュータを機能させるプログラムであっても良い。プログラムあるいはプログラムによって取り扱われる情報は、一時的にRandom Access Memory(RAM)等の揮発性メモリあるいはフラッシュメモリ等の不揮発性メモリやHard Disk Drive(HDD)、あるいはその他の記憶装置システムに格納される。
【0631】
尚、本発明の一態様に関わる実施形態の機能を実現する為のプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録しても良い。この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行する事によって実現しても良い。ここでいう「コンピュータシステム」とは、装置に内蔵されたコンピュータシステムであって、オペレーティングシステムや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータが読み取り可能な記録媒体」とは、半導体記録媒体、光記録媒体、磁気記録媒体、短時間動的にプログラムを保持する媒体、あるいはコンピュータが読み取り可能なその他の記録媒体であっても良い。
【0632】
また、上述した実施形態に用いた装置の各機能ブロック、または諸特徴は、電気回路、たとえば、集積回路あるいは複数の集積回路で実装または実行され得る。本明細書で述べられた機能を実行するように設計された電気回路は、汎用用途プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリートゲートまたはトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア部品、またはこれらを組み合わせたものを含んでよい。汎用用途プロセッサは、マイクロプロセッサでもよいし、従来型のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、またはステートマシンであっても良い。前述した電気回路は、デジタル回路で構成されていてもよいし、アナログ回路で構成されていてもよい。また、半導体技術の進歩により現在の集積回路に代替する集積回路化の技術が出現した場合、本発明の一又は複数の態様は当該技術による新たな集積回路を用いる事も可能である。
【0633】
なお、本願発明は上述の実施形態に限定されるものではない。実施形態では、装置の1例を記載したが、本願発明は、これに限定されるものではなく、屋内外に設置される据え置き型、または非可動型の電子機器、たとえば、AV機器、キッチン機器、掃除・洗濯機器、空調機器、オフィス機器、自動販売機、その他生活機器等の端末装置もしくは通信装置に適用出来る。
【0634】
以上、この発明の実施形態に関して図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。また、本発明は、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。また、上記各実施形態に記載された要素であり、同様の効果を奏する要素同士を置換した構成も含まれる。
【符号の説明】
【0635】
1 移動通信システム
10 UE
100 アクセスネットワーク
102 アクセスネットワーク
110 基地局装置
120 基地局装置
200 コアネットワーク
210 AMF
220 SMF
230 UPF
240 N3IWF
250 PCF
300 DN