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特許7565429情報処理装置、情報処理方法、プログラム並びに記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-02
(45)【発行日】2024-10-10
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法、プログラム並びに記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241003BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2023503562
(86)(22)【出願日】2021-03-02
(86)【国際出願番号】 JP2021007872
(87)【国際公開番号】W WO2022185401
(87)【国際公開日】2022-09-09
【審査請求日】2023-07-11
(73)【特許権者】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003281
【氏名又は名称】弁理士法人大塚国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】荒井 敦
(72)【発明者】
【氏名】藤津 瞬
(72)【発明者】
【氏名】古戸 匠
(72)【発明者】
【氏名】運野 宗一郎
(72)【発明者】
【氏名】飯田 満理奈
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-048584(JP,A)
【文献】特表2010-519970(JP,A)
【文献】特表2008-517402(JP,A)
【文献】特表2018-538591(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2018/0040059(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
Webアプリケーションを実行可能な情報処理装置であって、
前記Webアプリケーションへのユーザの新規登録において、新規登録ユーザが利用している他のWebアプリケーションへのアクセス情報と、マッチング機能の実行の指示とを受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けた前記アクセス情報を用いてアクセスした前記他のWebアプリケーションから、前記新規登録ユーザの前記他のWebアプリケーションの利用情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記他のWebアプリケーションの利用情報から特徴を抽出する抽出手段と、
前記抽出手段により抽出された前記特徴に基づいて、前記新規登録ユーザのプロフィール情報を生成する生成手段と、
前記生成手段により生成された前記プロフィール情報を用いて、前記マッチング機能を実行する実行手段と、
を備え
前記利用情報は、前記他のWebアプリケーションに投稿した、画像データとテキストデータとの少なくともいずれかを含み、
前記抽出手段は、前記利用情報が前記画像データである場合には、当該画像データに対する画像解析により画像の傾向を前記特徴として抽出し、前記利用情報が前記テキストデータである場合には、当該テキストデータに対するキーワード抽出によりキーワードの傾向を前記特徴として抽出し、
前記生成手段は、前記抽出手段により抽出された前記画像の傾向と前記キーワードの傾向との少なくともいずれかを推定された好みとして用いたプロフィール文を前記プロフィール情報として生成し、
前記マッチング機能は、前記生成手段により生成された前記プロフィール情報に基づいて、前記新規登録ユーザと、当該新規登録ユーザの前記特徴と近い特徴をもつユーザもしくはユーザグループとをマッチングする機能である、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
記利用情報を取得する対象となる期間を設定する第1設定手段、をさらに備え、
前記取得手段は、前記第1設定手段により設定された期間内の前記利用情報を取得する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
記利用情報は、画像の視聴履歴情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
記利用情報は、他の投稿者の投稿情報に対する共感を示す情報を含むことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記実行手段は、前記マッチング機能の実行として、前記生成手段により生成された前記プロフィール情報に基づいて、該プロフィール情報の前記特徴と類似する特徴を有するユーザもしくはユーザグループとのマッチングを行う、ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記マッチング機能において前記生成手段により生成された前記プロフィール情報を用いるか否かを設定する第2設定手段、をさらに備え、
前記実行手段は、前記生成手段により生成された前記プロフィール情報を用いると前記第2設定手段により設定された場合、前記生成手段により生成された前記プロフィール情報に基づいて前記マッチング機能を実行する
ことを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記実行手段による前記マッチング機能の実行の結果を表示部に表示させる表示制御手段、をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記マッチング機能の実行の結果とともに、前記マッチング機能に用いられた前記プロフィール情報の内容を表示させる、
ことを特徴とする請求項又はに記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示部は、前記情報処理装置と異なる端末装置に設けられており、
前記マッチング機能の実行の結果を表示するための表示データを前記端末装置に送信する送信手段、をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記生成手段により生成された前記プロフィール情報に含まれる項目のうち、前記マッチング機能に用いる項目を設定する第3設定手段、をさらに備え、
前記実行手段は、前記第3設定手段により設定された項目の内容に基づいて、前記マッチング機能を実行する
ことを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記他のWebアプリケーションの分析結果のうち、前記マッチング機能に用いる分析結果を設定する第4設定手段、をさらに備え、
前記実行手段は、前記第4設定手段により設定された分析結果に基づいて、前記マッチング機能を実行する
ことを特徴とする請求項乃至のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記分析結果は、画像の視聴履歴に関する情報を含むことを特徴とする請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記分析結果は、前記新規登録ユーザの前記他のWebアプリケーションへの投稿時間を含むことを特徴とする請求項10又は11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
Webアプリケーションを実行可能な情報処理装置において実行される情報処理方法であって、
前記Webアプリケーションへのユーザの新規登録において、新規登録ユーザが利用している他のWebアプリケーションへのアクセス情報と、マッチング機能の実行の指示とを受け付ける受付工程と、
前記受付工程において受け付けた前記アクセス情報を用いてアクセスした前記他のWebアプリケーションから、前記新規登録ユーザの前記他のWebアプリケーションの利用情報を取得する取得工程と、
前記取得工程において取得された前記他のWebアプリケーションの利用情報から特徴を抽出する抽出工程と、
前記抽出工程において抽出された前記特徴に基づいて、前記新規登録ユーザのプロフィール情報を生成する生成工程と、
前記生成工程において生成された前記プロフィール情報を用いて、前記マッチング機能を実行する実行工程と、
を有し、
前記利用情報は、前記他のWebアプリケーションに投稿した、画像データとテキストデータとの少なくともいずれかを含み、
前記抽出工程では、前記利用情報が前記画像データである場合には、当該画像データに対する画像解析により画像の傾向を前記特徴として抽出し、前記利用情報が前記テキストデータである場合には、当該テキストデータに対するキーワード抽出によりキーワードの傾向を前記特徴として抽出し、
前記生成工程では、前記抽出工程において抽出された前記画像の傾向と前記キーワードの傾向との少なくともいずれかを推定された好みとして用いたプロフィール文を前記プロフィール情報として生成し、
前記マッチング機能は、前記生成工程において生成された前記プロフィール情報に基づいて、前記新規登録ユーザと、当該新規登録ユーザの前記特徴と近い特徴をもつユーザもしくはユーザグループとをマッチングする機能である、
ことを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
Webアプリケーションへのユーザの新規登録において、新規登録ユーザが利用している他のWebアプリケーションへのアクセス情報と、マッチング機能の実行の指示とを受け付け、
受け付けた前記アクセス情報を用いてアクセスした前記他のWebアプリケーションから、前記新規登録ユーザの前記他のWebアプリケーションの利用情報を取得し、
取得された前記他のWebアプリケーションの利用情報から特徴を抽出し、
抽出された前記特徴に基づいて、前記新規登録ユーザのプロフィール情報を生成し、
生成された前記プロフィール情報を用いて、前記マッチング機能を実行する、
ようにコンピュータを動作させるためのプログラムであり、
前記利用情報は、前記他のWebアプリケーションに投稿した、画像データとテキストデータとの少なくともいずれかを含み、
前記利用情報が前記画像データである場合には、当該画像データに対する画像解析により画像の傾向を前記特徴として抽出し、前記利用情報が前記テキストデータである場合には、当該テキストデータに対するキーワード抽出によりキーワードの傾向を前記特徴として抽出し、
抽出された前記画像の傾向と前記キーワードの傾向との少なくともいずれかを推定された好みとして用いたプロフィール文を前記プロフィール情報として生成し、
前記マッチング機能は、生成された前記プロフィール情報に基づいて、前記新規登録ユーザと、当該新規登録ユーザの前記特徴と近い特徴をもつユーザもしくはユーザグループとをマッチングする機能である、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項15】
Webアプリケーションへのユーザの新規登録において、新規登録ユーザが利用している他のWebアプリケーションへのアクセス情報と、マッチング機能の実行の指示とを受け付け、
受け付けた前記アクセス情報を用いてアクセスした前記他のWebアプリケーションから、前記新規登録ユーザの前記他のWebアプリケーションの利用情報を取得し、
取得された前記他のWebアプリケーションの利用情報から特徴を抽出し、
抽出された前記特徴に基づいて、前記新規登録ユーザのプロフィール情報を生成し、
生成された前記プロフィール情報を用いて、前記マッチング機能を実行する、
ようにコンピュータを動作させるためのプログラムを記憶するコンピュータ読取可能な記憶媒体であり、
前記利用情報は、前記他のWebアプリケーションに投稿した、画像データとテキストデータとの少なくともいずれかを含み、
前記利用情報が前記画像データである場合には、当該画像データに対する画像解析により画像の傾向を前記特徴として抽出し、前記利用情報が前記テキストデータである場合には、当該テキストデータに対するキーワード抽出によりキーワードの傾向を前記特徴として抽出し、
抽出された前記画像の傾向と前記キーワードの傾向との少なくともいずれかを推定された好みとして用いたプロフィール文を前記プロフィール情報として生成し、
前記マッチング機能は、生成された前記プロフィール情報に基づいて、前記新規登録ユーザと、当該新規登録ユーザの前記特徴と近い特徴をもつユーザもしくはユーザグループとをマッチングする機能である、
ことを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Webアプリケーションを実行可能な情報処理装置、情報処理方法、プログラム並びに記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数のユーザの行動に関する情報を設定情報として収集し、その収集した設定情報に基づいてユーザ同士をマッチングし、マッチングしたユーザ間でメッセージ等の情報を交換あるいは供給させるための仲介処理を行う装置が記載されている。また、特許文献2には、展示会の会場などでユーザにタグを読み込ませることにより、ユーザの特性を入力することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2013-3988号公報
【文献】特許第5422002号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
SNSアプリ等のWebアプリケーションにユーザが新規登録される時点ではユーザの使用履歴がないので、ユーザ特性を適切に推定することができない。また、ユーザの特性を詳細に把握するためにはプロフィール情報の入力項目を増やすことが考えられるが、項目が多いとユーザは一つ一つ手動で入力することが大変になり煩わしさが生じることが想定される。このように、アプリケーションにおいてユーザ特性を利用する場合は、ユーザ特性を適切に設定したい一方で、ユーザの利便性を向上させることも求められる。
【0005】
本発明は、新規登録ユーザの特性を適切に推定するとともに、ユーザの利便性を向上させる情報処理装置、情報処理方法、プログラム並びに記憶媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る情報処理装置は、Webアプリケーションを実行可能な情報処理装置であって、前記Webアプリケーションへのユーザの新規登録において、新規登録ユーザが利用している他のWebアプリケーションへのアクセス情報と、マッチング機能の実行の指示とを受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けた前記アクセス情報を用いてアクセスした前記他のWebアプリケーションから、前記新規登録ユーザの前記他のWebアプリケーションの利用情報を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記他のWebアプリケーションの利用情報から特徴を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された前記特徴に基づいて、前記新規登録ユーザのプロフィール情報を生成する生成手段と、前記生成手段により生成された前記プロフィール情報を用いて、前記マッチング機能を実行する実行手段と、を備え、前記利用情報は、前記他のWebアプリケーションに投稿した、画像データとテキストデータとの少なくともいずれかを含み、前記抽出手段は、前記利用情報が前記画像データである場合には、当該画像データに対する画像解析により画像の傾向を前記特徴として抽出し、前記利用情報が前記テキストデータである場合には、当該テキストデータに対するキーワード抽出によりキーワードの傾向を前記特徴として抽出し、前記生成手段は、前記抽出手段により抽出された前記画像の傾向と前記キーワードの傾向との少なくともいずれかを推定された好みとして用いたプロフィール文を前記プロフィール情報として生成し、前記マッチング機能は、前記生成手段により生成された前記プロフィール情報に基づいて、前記新規登録ユーザと、当該新規登録ユーザの前記特徴と近い特徴をもつユーザもしくはユーザグループとをマッチングする機能であることを特徴とする。
【0007】
本発明に係る情報処理方法は、Webアプリケーションを実行可能な情報処理装置において実行される情報処理方法であって、前記Webアプリケーションへのユーザの新規登録において、新規登録ユーザが利用している他のWebアプリケーションへのアクセス情報と、マッチング機能の実行の指示とを受け付ける受付工程と、前記受付工程において受け付けた前記アクセス情報を用いてアクセスした前記他のWebアプリケーションから、前記新規登録ユーザの前記他のWebアプリケーションの利用情報を取得する取得工程と、前記取得工程において取得された前記他のWebアプリケーションの利用情報から特徴を抽出する抽出工程と、前記抽出工程において抽出された前記特徴に基づいて、前記新規登録ユーザのプロフィール情報を生成する生成工程と、前記生成工程において生成された前記プロフィール情報を用いて、前記マッチング機能を実行する実行工程と、を有し、前記利用情報は、前記他のWebアプリケーションに投稿した、画像データとテキストデータとの少なくともいずれかを含み、前記抽出工程では、前記利用情報が前記画像データである場合には、当該画像データに対する画像解析により画像の傾向を前記特徴として抽出し、前記利用情報が前記テキストデータである場合には、当該テキストデータに対するキーワード抽出によりキーワードの傾向を前記特徴として抽出し、前記生成工程では、前記抽出工程において抽出された前記画像の傾向と前記キーワードの傾向との少なくともいずれかを推定された好みとして用いたプロフィール文を前記プロフィール情報として生成し、前記マッチング機能は、前記生成工程において生成された前記プロフィール情報に基づいて、前記新規登録ユーザと、当該新規登録ユーザの前記特徴と近い特徴をもつユーザもしくはユーザグループとをマッチングする機能であることを特徴とする。
【0008】
本発明に係るプログラムは、Webアプリケーションへのユーザの新規登録において、新規登録ユーザが利用している他のWebアプリケーションへのアクセス情報と、マッチング機能の実行の指示とを受け付け、受け付けた前記アクセス情報を用いてアクセスした前記他のWebアプリケーションから、前記新規登録ユーザの前記他のWebアプリケーションの利用情報を取得し、取得された前記他のWebアプリケーションの利用情報から特徴を抽出し、抽出された前記特徴に基づいて、前記新規登録ユーザのプロフィール情報を生成し、生成された前記プロフィール情報を用いて、前記マッチング機能を実行する、ようにコンピュータを動作させるためのプログラムであり、前記利用情報は、前記他のWebアプリケーションに投稿した、画像データとテキストデータとの少なくともいずれかを含み、前記利用情報が前記画像データである場合には、当該画像データに対する画像解析により画像の傾向を前記特徴として抽出し、前記利用情報が前記テキストデータである場合には、当該テキストデータに対するキーワード抽出によりキーワードの傾向を前記特徴として抽出し、抽出された前記画像の傾向と前記キーワードの傾向との少なくともいずれかを推定された好みとして用いたプロフィール文を前記プロフィール情報として生成し、前記マッチング機能は、生成された前記プロフィール情報に基づいて、前記新規登録ユーザと、当該新規登録ユーザの前記特徴と近い特徴をもつユーザもしくはユーザグループとをマッチングする機能である、ことを特徴とする。
【0009】
本発明に係る記憶媒体は、Webアプリケーションへのユーザの新規登録において、新規登録ユーザが利用している他のWebアプリケーションへのアクセス情報と、マッチング機能の実行の指示とを受け付け、受け付けた前記アクセス情報を用いてアクセスした前記他のWebアプリケーションから、前記新規登録ユーザの前記他のWebアプリケーションの利用情報を取得し、取得された前記他のWebアプリケーションの利用情報から特徴を抽出し、抽出された前記特徴に基づいて、前記新規登録ユーザのプロフィール情報を生成し、生成された前記プロフィール情報を用いて、前記マッチング機能を実行する、ようにコンピュータを動作させるためのプログラムを記憶するコンピュータ読取可能な記憶媒体であり、前記利用情報は、前記他のWebアプリケーションに投稿した、画像データとテキストデータとの少なくともいずれかを含み、前記利用情報が前記画像データである場合には、当該画像データに対する画像解析により画像の傾向を前記特徴として抽出し、前記利用情報が前記テキストデータである場合には、当該テキストデータに対するキーワード抽出によりキーワードの傾向を前記特徴として抽出し、抽出された前記画像の傾向と前記キーワードの傾向との少なくともいずれかを推定された好みとして用いたプロフィール文を前記プロフィール情報として生成し、前記マッチング機能は、生成された前記プロフィール情報に基づいて、前記新規登録ユーザと、当該新規登録ユーザの前記特徴と近い特徴をもつユーザもしくはユーザグループとをマッチングする機能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、新規登録ユーザの特性を適切に推定するとともに、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0011】
本発明のその他の特徴及び利点は、添付図面を参照とした以下の説明により明らかになるであろう。なお、添付図面においては、同じ若しくは同様の構成には、同じ参照番号を付す。
【図面の簡単な説明】
【0012】
添付図面は明細書に含まれ、その一部を構成し、本発明の実施の形態を示し、その記述と共に本発明の原理を説明するために用いられる。
図1】Webアプリケーションシステムの構成を示す図である。
図2】情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図3】他の情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図4】端末装置の構成を示すブロック図である。
図5】Webアプリケーションシステムにおける装置間の処理の流れを示す図である。
図6】情報処理装置が実行する処理を示すフローチャートである。
図7】分析の処理を示すフローチャートである。
図8】マッチングの処理を示すフローチャートである。
図9】マッチングの処理を示すフローチャートである。
図10】プロフィール作成に関する設定画面を示す図である。
図11】マッチング項目の設定画面を示す図である。
図12】マッチング結果を表示する画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち二つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0014】
図1は、本実施形態におけるWebアプリケーションシステムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、Webアプリケーションシステムは、例えばSNSアプリを提供する情報処理装置101を含む。以下、情報処理装置101が提供するWebアプリケーションを他の装置が提供するアプリと区別するために、「ABCアプリ」と呼ぶ場合がある。図1では、端末装置104はユーザAに対応し、端末装置105はユーザBに対応する。 本実施形態では、ユーザAをABCアプリに新規登録する新規登録ユーザとする。端末装置104、105は、例えば、PC等の情報処理装置やスマートフォン等の携帯端末である。情報処理装置102、103は、情報処理装置101が提供するABCアプリと異なるWebアプリケーションを提供するWebアプリケーションサーバである。
【0015】
情報処理装置101、102、103、端末装置104、105は、ネットワーク106を介して相互に通信可能である。ネットワーク106は、媒体として有線通信ネットワーク、無線通信ネットワーク、並びに両者を含む通信ネットワークであり、例えばインターネットが含まれる。ユーザAは、端末装置104により情報処理装置101にアクセスしてABCアプリを利用することができるとともに、情報処理装置102、103にアクセスして各Webアプリケーションを利用することができる。また、ユーザBは、端末装置105により情報処理装置101にアクセスしてABCアプリを利用することができるとともに、情報処理装置102、103にアクセスして各Webアプリケーションを利用することができる。情報処理装置102、103が提供するWebアプリケーションとしては、例えば、投稿アプリや動画検索サイトなどがある。また、Webアプリケーションを利用するとは、例えば、テキストデータや写真や動画等の画像データを含む投稿情報を投稿することや、他の投稿者の投稿情報を閲覧して「いいね」や「フォロー」等の共感の意思を示すこと、動画検索サイトにおいて動画の検索/視聴をすることを含む。
【0016】
ユーザは、例えばSNSアプリに新規に登録した場合には、ユーザ自身のプロフィール情報を作成することが一般的に行われている。このプロフィール情報は、項目としては、名前、名称、肩書、活動拠点、趣味等、多岐に渡っており、投稿者自身の特徴をよく表現するように作成することが勧められている。しかしながら、SNSアプリの使用経験が浅いユーザにとっては、作成の自由度が高い反面、どのように作成したら良いのかが分からず、また、自身の特徴を表現することが難しい面もある。また、ユーザの特性を詳細に把握するために、プロフィール情報の入力項目を増やすことが考えられる。しかしながら、入力項目が多いと、ユーザは一つ一つ手動で入力することが大変になり、煩わしさが生じてしまうことが想定される。
【0017】
本実施形態によれば、ユーザがABCアプリに新規登録した場合に、そのユーザが既に利用している他のWebアプリケーションへの投稿情報や動画検索履歴などを分析し、そのユーザの特徴を表現するようプロフィール情報を自動的に生成する。そのような構成により、SNSアプリの使用経験が浅いユーザであっても、ユーザ自身がプロフィール情報を作成しなくて済むので、利便性を向上させることができる。
【0018】
また、ユーザの特徴と類似する特徴を有するユーザもしくはユーザグループとのマッチング(特徴の照合)がSNSアプリの機能として知られているが、新規登録ユーザのように過去の利用履歴が蓄積されていない場合には、ユーザの特徴を適切に推定することができない。その結果、マッチングを適切に実行することができない。
【0019】
本実施形態によれば、上記の生成されたプロフィール情報を用いて、ABCアプリ内で既に生成されている複数種類のユーザグループとのマッチングを実行し、マッチング結果をユーザに提示する。そのような構成により、新規登録ユーザであっても、新規登録ユーザの特徴を適切に推定してマッチングを実行することができる。また、ユーザは、まだ過去の利用履歴が蓄積されていないにも関わらず、自身の特徴に適切にマッチングされたユーザもしくはユーザグループを認識することができる。本実施形態では、ユーザグループの一例として「コミュニティ」を挙げ、以降、「コミュニティ」を用いて説明する。
【0020】
図2は、情報処理装置101の構成の一例を示すブロック図である。プロセッサ201は、情報処理装置101を統括的に制御するプロセッサであり、例えば、CPUを含んで構成される。メモリ202は、例えばRAM等の揮発性メモリであり、プロセッサ201のワークメモリとして用いられる。記憶部203は、例えばROM等の不揮発性メモリやハードディスクであり、情報処理装置101の基本制御プログラムや各種アプリケーションプログラム、設定データやパラメータ等を記憶する。記憶部203に記憶されている各種プログラムは基本制御プログラムにより管理され、タスクのスケジューリング等を実行する。本実施形態における情報処理装置101の動作は、例えば、記憶部203に記憶されたプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現される。即ち、本実施形態における情報処理装置101の動作は、プロセッサ201と、コンピュータ読取可能な記憶媒体に記憶されたプログラムによって実現される。そのため、プロセッサ201もしくは情報処理装置101は、発明の動作を実現するためのコンピュータとなり得る。
【0021】
通信インタフェース(I/F)204は、ネットワーク106の媒体に対応した構成を有し、例えば、NIC(Network Interface Card)や、近距離無線通信用のNFCチップで構成される。表示制御部205は、不図示のパネルやディスプレイ等の表示部の表示を制御する。また、表示制御部205は、他の装置の表示部に表示させる各種ユーザインタフェース画面などの表示データを生成する。例えば、表示制御部205は、端末装置104、105の表示部に表示させるための表示データを生成し、通信I/F204を介して、生成された表示データをHTTPによって端末装置104、105に送信する。操作受付部206は、不図示のキーボードやマウス等を介したユーザ操作を受け付ける。
【0022】
サーバ機能部212は、情報処理装置101がWebアプリケーションサーバとして機能するためのブロックである。サーバ機能部212は、例えばSNSサーバとしての基本機能を実現する基本機能実行部207を有する。基本機能実行部207は、例えば、SNSアプリへのユーザ新規登録機能、設定変更等の管理機能、電子掲示板としてのコミュニティ作成機能、チャット等のメッセージング機能、を実現する。ユーザ自身によるプロフィール情報の作成機能も、基本機能実行部207により実現される。
【0023】
利用情報取得部208は、ABCアプリへの新規登録ユーザについての、他の情報処理装置102、103が提供するWebアプリケーションの利用情報を取得する。他のWebアプリケーションの利用情報とは、例えば、ABCアプリへの新規登録ユーザが他のSNSアプリで既に投稿している投稿情報、該新規登録ユーザが他の動画検索サイトにおける検索・視聴履歴情報、該新規登録ユーザが他のSNSアプリにおける他の投稿者に対する共感などの意思表示情報である。また、新規登録ユーザが他のSNSアプリで既に投稿しているプロフィール文も利用情報に含まれる。本実施形態により生成されるプロフィール情報は、後述する分析の結果に基づいて生成されるので、他のSNSアプリで既に投稿しているプロフィール文の単なる流用とはならず、より新規登録ユーザの好みが反映されたものとなる。
【0024】
分析部209は、学習済みのモデルや利用情報取得部208により取得した利用情報を用いて、クラスタリング、分類、回帰等のデータ分析を行う。例えば、分析部209は、取得した投稿情報に含まれるテキストデータを対象としてデータマイニングを行い、出現するデータの傾向や出現率を解析する。また、例えば、分析部209は、取得した投稿情報に含まれる写真や動画等の画像データを対象としてパターン認識や行動認識を行い、人物の特定や、動物の認識、風景等のシーン認識を行う。また、例えば、分析部209は、テキストデータや画像データの分析結果と、エゴグラムなどの性格モデルとに基づいて、性格推定を行う。
【0025】
プロフィール情報生成部210は、分析部209の分析結果を用いて、ABCアプリへの新規登録ユーザのプロフィール情報を生成する。プロフィール情報生成部210は、新規登録ユーザの管理情報から得られる基本情報と、分析部209の分析結果に基づいて作成されるプロフィール文と、に基づいてプロフィール情報を生成する。
【0026】
マッチング実行部211は、プロフィール情報生成部210により生成されたプロフィール情報を用いて、既に作成されているコミュニティもしくはユーザの特徴との照合を行う。コミュニティはユーザの集合体であるので、個々のユーザの特徴の統計値(例えば最も割合が多い特徴を採用するなど)として導出された特徴がコミュニティの特徴として扱われ、新規登録ユーザの特徴と比較される。マッチング実行部211は、新規登録ユーザの特徴と類似度が高いと判定されたコミュニティもしくはユーザを特定する。本実施形態では、特定されたコミュニティもしくはユーザは、マッチングが実行された結果として新規登録ユーザの端末装置104に表示される。
【0027】
データベース220は、例えば、ABCアプリに登録されているユーザに関する情報をユーザ情報221として記憶する。図2は、ユーザ情報221に、ユーザAに対応するユーザ情報222と、ユーザBに対応するユーザ情報223とが記憶されている様子を示している。ここでは、ユーザ情報222とユーザ情報223は、内容は異なるものの、同じ構成を有するものとして説明する。なお、サーバ機能部212にユーザが新規登録されると、その新規登録ユーザに関する情報が新たなユーザ情報として格納される。ユーザ情報は、管理情報230、プロフィール情報240、ユーザ作成プロフィール情報231、投稿情報232、分析結果233を含む。
【0028】
管理情報230は、サーバ機能部212がユーザを管理する上で必要な情報であり、例えば、名前やメールアドレス等の必須入力項目の情報、認証情報などを含む。プロフィール情報240は、基本情報241とプロフィール文242を含む。基本情報241は、名前や性別などのプロフィールの基本情報である。プロフィール文242は、プロフィール情報生成部210により生成された情報である。ユーザ作成プロフィール情報231は、ユーザがプロフィール情報生成部210によるプロフィール自動生成機能を用いずにユーザ自身で作成したプロフィール情報である。投稿情報232は、ユーザがABCアプリに投稿した投稿内容を示す情報であり、テキストデータや写真や動画等の画像データを含む。新規登録直後では、投稿情報232がない場合もある。分析結果233は、分析部209により分析された分析結果である。
【0029】
情報処理装置101の構成は、図2に示す構成に限定されるものではなく、情報処理装置101が実現可能な機能、もしくはWebアプリケーションサーバとして実現可能な機能に応じた機能ブロックを適宜含み得る。また、サーバ機能部212がCPUやCPU等のプロセッサを有し、プロセッサ201の制御の下で動作するようにしても良い。また、データベース220には、ユーザ情報のみならず、分析部209が分析で用いる学習済みモデルなどが記憶されていても良い。
【0030】
図3は、情報処理装置102、103の構成の一例を示すブロック図である。情報処理装置102と情報処理装置103は、同じ構成を有するものとし、以下、特に断らない限り、情報処理装置102を、情報処理装置102及び103の代表例として説明する。
【0031】
プロセッサ301は、情報処理装置102を統括的に制御するプロセッサであり、例えば、CPUを含んで構成される。メモリ302は、例えばRAM等の揮発性メモリであり、プロセッサ301のワークメモリとして用いられる。記憶部303は、例えばROM等の不揮発性メモリやハードディスクであり、情報処理装置102の基本制御プログラムや各種アプリケーションプログラム、設定データやパラメータ等を記憶する。記憶部303に記憶されている各種プログラムは基本制御プログラムにより管理され、タスクのスケジューリング等を実行する。本実施形態における情報処理装置102の動作は、例えば、記憶部303に記憶されたプログラムをメモリ302に読み出して実行することにより実現される。
【0032】
通信インタフェース(I/F)304は、ネットワーク106の媒体に対応した構成を有し、例えば、NIC(Network Interface Card)や、近距離無線通信用のNFCチップで構成される。表示制御部305は、不図示のパネルやディスプレイ等の表示部の表示を制御する。また、表示制御部305は、他の装置の表示部に表示させる各種ユーザインタフェース画面などの表示データを生成する。例えば、表示制御部305は、端末装置104、105の表示部に表示させるための表示データを生成し、通信I/F304を介して、生成された表示データをHTTPによって端末装置104、105に送信する。操作受付部306は、不図示のキーボードやマウス等を介したユーザ操作を受け付ける。
【0033】
サーバ機能部307は、情報処理装置102がWebアプリケーションサーバとして機能するためのブロックである。サーバ機能部307は、例えばSNSサーバとしての基本機能を実現する。サーバ機能部307は、例えば、SNSアプリへのユーザ新規登録機能、設定変更等の管理機能、電子掲示板としてのコミュニティ作成機能、チャット等のメッセージング機能、を実現する。
【0034】
データベース310は、例えば、SNSアプリに登録されているユーザに関する情報をユーザ情報311として記憶する。図3は、ユーザ情報311に、ユーザAに対応するユーザ情報312と、ユーザBに対応するユーザ情報316とが記憶されている様子を示している。ここでは、ユーザ情報312とユーザ情報316は、内容は異なるものの、同じ構成を有するものとして説明する。なお、サーバ機能部307にユーザが新規登録されると、その新規登録ユーザに関する情報が新たなユーザ情報として格納される。ユーザ情報は、管理情報313、プロフィール情報314、投稿情報315を含む。
【0035】
管理情報313は、サーバ機能部307がユーザを管理する上で必要な情報であり、例えば、名前やメールアドレス等の必須入力項目の情報、認証情報などを含む。プロフィール情報314は、ユーザ自身で作成されたプロフィール情報である。投稿情報315は、例えば、ユーザがSNSアプリに投稿した投稿内容を示す情報であり、テキストデータや写真や動画等の画像データを含む。
【0036】
情報処理装置102の構成は、図3に示す構成に限定されるものではなく、情報処理装置102が実現可能な機能、もしくはWebアプリケーションサーバとして実現可能な機能に応じた機能ブロックを適宜含み得る。
【0037】
図4は、端末装置104、105の構成の一例を示すブロック図である。端末装置104と端末装置105は、同じ構成を有するものとし、以下、端末装置104を端末装置104及び105の代表例として説明する。本実施形態では、端末装置104をスマートフォンとして説明するが、デスクトップやノート型のPC等であっても良い。
【0038】
プロセッサ401は、端末装置104を統括的に制御するプロセッサであり、例えば、CPUを含んで構成される。メモリ402は、例えばRAM等の揮発性メモリであり、プロセッサ401のワークメモリとして用いられる。記憶部403は、例えばROM等の不揮発性メモリであり、端末装置104の基本制御プログラムや各種アプリケーションプログラム、設定データやパラメータ等を記憶する。記憶部403に記憶されている各種プログラムは基本制御プログラムにより管理され、タスクのスケジューリング等を実行する。本実施形態における端末装置104の動作は、例えば、記憶部403に記憶されたプログラムをメモリ402に読み出して実行することにより実現される。
【0039】
表示制御部404は、不図示のパネル等の表示部の表示を制御する。例えば、表示制御部404は、情報処理装置101、102、103から受信した表示データに基づいて、各種インタフェース画面を表示する。例えば、表示制御部404は、通信I/F406を介して、情報処理装置101、102、103からHTTPによって受信した表示データに基づいて、Webアプリケーション画面を表示する。操作受付部405は、ボタン等を介してユーザ操作を受け付ける。なお、操作受付部405は、タッチパネルとして構成されても良い。
【0040】
通信インタフェース(I/F)406は、ネットワーク106と通信が可能なように構成され、例えば、WifiやBluetooth(登録商標)など、複数の異なる通信速度の通信を実行可能な無線通信インタフェースとして構成されても良い。撮像部407は、静止画像や動画像を撮影可能なカメラである。例えば、ユーザは、撮像部407により撮影された静止画像データや動画像データを、情報処理装置101のサーバ機能部212、情報処理装置102、103のサーバ機能部307に投稿することができる。
【0041】
端末装置104の構成は、図4に示す構成に限定されるものではなく、端末装置104が実現可能な機能に応じた機能ブロックを適宜含み得る。
【0042】
図5は、図1のWebアプリケーションシステムにおける装置間の処理の流れを示す図である。図5は、ユーザAが端末装置104により、情報処理装置101のサーバ機能部212(例えば、ABCアプリのURL)にアクセスし、新規登録するケースを示している。図5の端末装置104の処理は例えばプロセッサ401により実現され、情報処理装置101の処理は例えばプロセッサ201により実現され、情報処理装置102の処理は例えばプロセッサ301により実現される。
【0043】
S101において、端末装置104は、情報処理装置101のサーバ機能部212にアクセスする。S101の処理は、例えば、端末装置104に表示されたABCアプリのトップ画面上で新規登録メニューが選択されることにより行われる。S102において、情報処理装置101のサーバ機能部212は、アクセス元の端末装置104に対して、新規登録画面の表示データを送信する。
【0044】
S103において、端末装置104は、パネル等に表示された新規登録画面上で、名称や電子メールアドレス等、管理のために必要な情報の入力をユーザから受付け、登録情報として情報処理装置101のサーバ機能部212に送信する。ここで、管理のために必要な情報とは、基本機能実行部207で用いられる情報であり、例えば住所やメッセージの通知先等、新規登録画面上で必須入力項目とされる情報である。
【0045】
S104において、情報処理装置101のサーバ機能部212は、端末装置104から送信された登録情報を新規登録ユーザと対応づけ、データベース220内に管理情報230として格納する。管理情報230には、例えば、上記の必須入力項目の情報の他、各設定情報も含まれる。本実施形態では、新規登録ユーザは、新規登録画面上で、プロフィール情報の作成をユーザ自身が作成するか、もしくはプロフィール情報の生成を自動で行うかを設定することが可能であり、そのような情報も設定情報に含まれる。また、新規登録ユーザは、新規登録画面上で、他のWebアプリケーションをABCアプリと連携させるか否かを設定することが可能であり、そのような情報も設定情報に含まれる。他のWebアプリケーションをABCアプリと連携させると設定された場合には、新規登録ユーザから、連携先となる他のWebアプリケーションへのログイン情報の入力も受け付ける。
【0046】
図10は、新規登録画面におけるプロフィール情報の作成に関する設定画面の一例を示す図である。設定画面1000は、ABCアプリの新規登録画面の一部もしくは新規登録画面から遷移して表示される画面である。例えば、設定画面1000は、新規登録画面からプロフィール情報の作成メニューが選択されることにより表示される。設定画面1000には、メッセージ1001として「他のSNSや他のアプリの利用状況に基づいて自己のプロフィールを設定しますか?」と表示される。ここで、他のSNSや他のアプリとは、情報処理装置102及び103のサーバ機能部307が提供するWebアプリケーションの一例を示している。メッセージ1001に対して、新規登録ユーザにより「YES」が選択(チェック)され、実行ボタン1005が押下されると、新規登録ユーザが既に利用している他のSNSや他のアプリの利用情報に基づいて、自己のプロフィール情報が自動作成される機能が実行される。一方、メッセージ1001に対して「NO」が選択された場合、新規登録ユーザは、自身で自己のプロフィール情報を作成する。「NO」が選択されて、実行ボタン1005が押下されると、不図示のプロフィール情報作成画面が表示され、ユーザは、自己のプロフィール情報を作成することができる。ユーザにより作成されたプロフィール情報は、図2のユーザ作成プロフィール情報231としてデータベース220に格納される。
【0047】
メッセージ1001に対して「YES」が選択された場合、メッセージ1002が表示される。メッセージ1002として「期間を指定しますか?」と表示される。ここで、期間とは、ユーザが他のWebアプリケーションの利用情報を検索する際に定められる期間であり、例えば、直近1ヵ月等の期間である。「指定する」が選択され、期間メニュー1003で期間が選択され、実行ボタン1005が押下されると、期間メニュー1003で指定された期間内に該当する、他のWebアプリケーションの利用情報が検索される。例えば、「直近1ヵ月」が期間メニュー1003で指定された場合には、新規登録ユーザが他のWebアプリケーションに直近1ヵ月の間に投稿した投稿情報が検索される。
【0048】
また、図10では、不図示であるが、メッセージ1001に対して「YES」が選択された場合、新規登録ユーザが既に利用している他のWebアプリケーションにアクセスするための設定項目が表示される。新規登録ユーザは、その設定項目において、既に利用している他のWebアプリケーションへのログイン情報等を入力する。
【0049】
本実施形態では、新規登録ユーザが利用している他のWebアプリケーションの利用情報に基づいて、新規登録ユーザのプロフィール情報を自動的に生成することができる。上述したように、他のWebアプリケーションの利用情報とは、例えば、他のSNSアプリへの投稿情報、動画検索サイトにおける検索・視聴履歴である。投稿情報や検索・視聴履歴は、ユーザ自身の趣味や嗜好を強く反映する性質があるので、そのような情報に基づいて生成されたプロフィール情報は、ユーザ自身の特徴をよく表すものとなる。しかしながら、趣味や嗜好等は、時間が経つにつれ変化する傾向があるので、より直近の情報に基づいて生成されることが望ましい場合がある。本実施形態では、期間メニュー1003により期間を指定することができるので、プロフィール情報をユーザ自身の特徴をより適切に表すものとすることができる。また、期間の指定により、他のWebアプリケーションの利用情報の取得や分析にかかる処理負荷を軽減することができる。
【0050】
メッセージ1004には、生成されたプロフィール情報に基づいて、ABCアプリ内で既に作成されているコミュニティのうち、新規登録ユーザにおすすめのコミュニティを検索するマッチングを実行するか否かを設定可能なメッセージが表示される。メッセージ1004に対して「YES」が選択された場合、生成されたプロフィール情報の特徴と類似度の高いコミュニティが検索される。ここで、生成されたプロフィール情報とは、自動的に生成されたプロフィール情報と、新規登録ユーザ自身により作成されたプロフィール情報を含む。メッセージ1001に対して「YES」が選択され、メッセージ1004に対して「YES」が選択されて実行ボタン1005が押下されると、プロフィール情報が自動的に生成され、その生成されたプロフィール情報に基づいてマッチングが実行される。また、メッセージ1001に対して「NO」が選択され、メッセージ1004に対して「YES」が選択されて実行ボタン1005が押下されると、ユーザにより作成されたプロフィール情報に基づいて、マッチングが実行される。また、メッセージ1004に対して「NO」が選択されて実行ボタン1005が押下された場合には、マッチングは実行されない。なお、メッセージ1004では、マッチング先として「コミュニティ」が示されているが、マッチング先がユーザであっても良い。その場合には、生成されたプロフィール情報の特徴と類似度の高いユーザが検索される。本実施形態では、コミュニティとのマッチングが行われるとして説明する。
【0051】
再び、図5を参照する。S104で登録情報が管理情報230として格納された後、設定画面1000でプロフィール情報の自動生成が選択されていた場合、情報処理装置101のサーバ機能部212は、情報処理装置102のサーバ機能部307に対して、新規登録ユーザについての、サーバ機能部307が提供するWebアプリケーションの利用情報を要求する。ここで、利用情報とは、例えば、新規登録ユーザがサーバ機能部307が提供するWebアプリケーションに投稿した投稿情報、動画検索サイトにおいて検索した検索履歴である。S105では、情報処理装置101のサーバ機能部212は、利用情報の要求とともに、サーバ機能部307が提供するWebアプリケーションへの新規登録ユーザのログイン情報を送信する。
【0052】
S106において、情報処理装置102のサーバ機能部307は、S105で受信した利用情報の要求に対して認証を行う。S106では、例えば、情報処理装置102のサーバ機能部307が、新規登録ユーザの携帯端末に、利用情報の外部への提供を許可するか否かの認証画面を表示させるようにしても良い。利用情報の外部への提供が許可されなかった場合には、その旨を情報処理装置101のサーバ機能212に送信し、図5の処理を終了する。その場合には、プロフィール情報の自動生成は行われない。一方、利用情報の外部への提供が許可された場合には、S107において、情報処理装置102のサーバ機能部307は、新規登録ユーザについてのWebアプリケーションの利用情報を、情報処理装置101のサーバ機能部212に送信する。
【0053】
S108において、情報処理装置101のサーバ機能部212は、S107で受信した利用情報を分析する。分析については後述する。S109において、情報処理装置101のサーバ機能部212は、S108での分析結果に基づいて、新規登録ユーザのプロフィール情報を生成する。プロフィール情報の生成については後述する。S110において、情報処理装置101のサーバ機能部212は、S109で生成されたプロフィール情報の特徴とコミュニティの特徴とを比較してマッチングを実行する。マッチングについては後述する。S111において、情報処理装置101のサーバ機能部212は、端末装置104に対してマッチングの結果を表示するための表示データを送信する。S112において、端末装置104のプロセッサ401は、S111で受信した表示データに基づいて、パネル等の表示部にマッチングの結果(例えばおすすめのコミュニティ)を表示する。
【0054】
図5は、設定画面1000において、プロフィール情報の自動生成が選択され、マッチングを実行することが選択された場合の処理の流れを示している。プロフィール情報の自動生成が選択され、マッチングを実行しないことが選択されていた場合には、S110~S112の処理は実行されない。また、プロフィール情報の自動生成が選択されなかった場合には、S105~S109の処理は実行されない。
【0055】
本実施形態では、プロフィール情報の自動生成が選択され、マッチングを実行することが選択されていた場合には、新規登録ユーザは、新規登録にあたって必要な基本情報を入力すれば、プロフィール情報が自動生成され、さらに、そのプロフィール情報に基づいてマッチングが実行される。そのような構成により、新規登録ユーザについてABCアプリでの使用履歴が蓄積されていなくても、新規登録ユーザの特徴を適切に表すプロフィール情報を生成することができる。また、新規登録ユーザ自身でプロフィール文を作成することなく、また、マッチングを実行するために必要となる項目の設定を行うことなく、新規登録ユーザの特徴と類似度が高いコミュニティやユーザがマッチングにより特定される。従って、マッチングにおけるユーザの利便性を向上させることができる。
【0056】
図6は、図5で説明した装置間の処理において、情報処理装置101が実行する処理を示すフローチャートである。図6に示す処理は、例えば、プロセッサ201が記憶部203に記憶されているプログラムをメモリ202に読み出して実行することにより実現される。図6の処理は、図5のS102で端末装置104に新規登録画面の表示データを送信した後に開始される。
【0057】
S201において、プロセッサ201は、新規登録ユーザに対応する端末装置104から登録情報を受信する。これは、図5のS103の登録情報送信に対応する。S202において、プロセッサ201は、受信した登録情報を参照して、プロフィール情報の自動生成が指示されているか否かを判定する。例えば、図10の設定画面1000においてメッセージ1001に対して「YES」が選択されているか否かに基づいて、S202の判定が行われる。S202でプロフィール情報の生成が指示されていないと判定された場合、S207に進む。S207において、プロセッサ201は、新規登録ユーザによるプロフィール情報の作成を受け付け、S208に進む。一方、S202でプロフィール情報の生成が指示されていると判定された場合、S203に進む。
【0058】
S203において、プロセッサ201は、S201で受信した登録情報から、新規登録ユーザが既に利用している他のWebアプリケーションへのアクセス情報を取得する。アクセス情報とは、例えば、新規登録ユーザが他のWebアプリケーションへログインするためのログイン情報である。プロセッサ201は、そのアクセス情報に対応するWebアプリケーションを提供するサーバに対してアクセスし、新規登録ユーザについてのWebアプリケーションの利用情報を要求する。S203では、利用情報の要求とともに、新規登録ユーザのアクセス情報、情報処理装置101のサーバ機能部212の識別情報、期間情報が送信される。期間情報とは、例えば、図10の設定画面1000において、メッセージ1002に対して「指定する」が選択され、期間メニュー1003で指定されていた期間情報である。また、メッセージ1002に対して「指定しない」が選択されていた場合には、新規登録ユーザについてのすべてのWebアプリケーションの利用情報を要求するようにしても良いし、デフォルトとして定められた期間情報が送信されるようにしても良い。
【0059】
ここでは、新規登録ユーザが、情報処理装置102のサーバ機能部307が提供するXYZアプリを利用し、情報処理装置103のサーバ機能部307が提供する動画検索サイトを既に利用しているものとする。例えば、新規登録ユーザは、XYZアプリに自身の写真等をアップロードして日記等を投稿している。S203では、プロセッサ201は、情報処理装置102のサーバ機能部307と、情報処理装置103のサーバ機能部307のそれぞれに、新規登録ユーザについての各Webアプリケーションの利用情報を要求する。
【0060】
S204において、プロセッサ201は、情報処理装置102のサーバ機能部307と情報処理装置103のサーバ機能部307のそれぞれから、新規登録ユーザについての各Webアプリケーションの利用情報を受信する。Webアプリケーションの利用情報とは、例えば、新規登録ユーザの投稿情報に含まれるテキストデータや写真等の画像データ、動画検索履歴データ、共感等の意思表示データである。また、それらのメタデータも、Webアプリケーションの利用情報として受信されても良い。S205において、プロセッサ201は、S204で受信したWebアプリケーションの利用情報を分析する。
【0061】
図7は、S205の分析の処理の一例を示すフローチャートである。S301において、プロセッサ201は、S204で受信したWebアプリケーションの利用情報の種類を判定する。Webアプリケーションの利用情報がテキストデータである場合には、S302に進む。
【0062】
S302において、プロセッサ201は、S204で受信したテキストデータに対してキーワード抽出を実行する。キーワード抽出は、例えば、テキストデータを形態素解析により語に分解し、所定範囲の出現頻度に該当するキーワードを抽出するようにしても良い。そして、S303において、プロセッサ201は、S302で抽出されたキーワードに対してクラスタリングを実行する。クラスタリングは、例えば、ベクトル化されたキーワード間の距離に基づいて行われる。
【0063】
S304において、プロセッサ201は、クラスタリングされた各グループに含まれるキーワードに基づいて特徴を抽出し、新規登録ユーザの好みの推定を行う。例えば、「ブルー」という抽出された特徴が、新規登録ユーザが好むものであるか否かを推定する。推定は、キーワードのデータセットをニューラルネットワーク等の学習済みモデルに入力することにより行われても良い。S304の処理により、新規登録ユーザがXYZアプリに投稿したテキストデータに潜在する好きな色などの嗜好情報を推定することができる。S305において、プロセッサ201は、S304の分析結果を新規登録ユーザと対応づけて保存する。例えば、分析結果は、データベース220内の分析結果233として保存される。
【0064】
S305の後、S309において、プロセッサ201は、S204で受信したWebアプリケーション利用情報のすべてについて図7の分析を行ったかを判定する。S204で受信したWebアプリケーション利用情報のすべてについて図7の分析を行ったと判定された場合には、図7の処理を終了する。一方、S204で受信したWebアプリケーション利用情報のうち、まだ図7の分析を行っていないものがある場合には、S301からの処理を繰り返す。なお、S302~S304の処理は、動画像データや静止画像データのメタデータ(例えば、タイトル、タグ情報、概要欄や詳細情報)、検索履歴データに対しても行われる。
【0065】
S301の判定の結果、Webアプリケーションの利用情報が画像データである場合には、S306に進む。ここで、画像データとは、静止画像データ、動画像データを含む。S306において、プロセッサ201は、S204で受信した画像データに対して画像解析を行う。例えば、プロセッサ201は、学習済みモデルを用いて、S204で受信した静止画像データや動画像データに対して画像認識を行う。S306の処理により、例えば、被写体や撮影シーンが認識される。
【0066】
S307において、プロセッサ201は、S306の解析結果に基づいて、新規登録ユーザの好みの推定を行う。例えば、本人とバイクが一緒に撮影されている写真の傾向から、どのような種類のバイクを好むか、ツーリング先としてどのような場所を好むか、単独もしくは複数人とのツーリングのいずれを好むか、などが推定される。S308において、プロセッサ201は、S307の分析結果を新規登録ユーザと対応づけて保存する。例えば、分析結果は、データベース220内の分析結果233として保存される。S308の後、S309に進む。
【0067】
S301の判定の結果、Webアプリケーションの利用情報が意思表示データである場合には、S310に進む。ここで、意思表示データとは、例えば、新規登録ユーザが他人の投稿情報に対して「いいね」(Like)やフォロー等の共感感情をもったことを表すデータである。S310において、プロセッサ201は、S204で受信した意思表示データが共感を表すデータであるか、もしくは、非共感を示すデータであるかを判定する。共感を表すデータは、「いいね」等の肯定的感情をもったことを表すデータである。非共感を示すデータは、例えば「Dislike」等の否定的感情をもったことを表すデータである。
【0068】
S310で共感を表すデータであると判定された場合、S311において、プロセッサ201は、共感の対象となったデータを、受信した利用情報に対応するWebアプリケーションから取得する。例えば、プロセッサ201は、新規登録ユーザが「いいね」を押した投稿情報を情報処理装置102のサーバ機能部307から取得する。一方、S310で非共感を表すデータであると判定された場合、S312において、プロセッサ201は、非共感の対象となったデータを、受信した利用情報に対応するWebアプリケーションから取得する。例えば、プロセッサ201は、新規登録ユーザが「Dislike」を押した投稿情報を情報処理装置102のサーバ機能部307から取得する。
【0069】
S313において、S311もしくはS312で取得されたデータの種類を判定する。ここで、取得されたデータがテキストデータであると判定された場合、S302からの処理が実行される。一方、取得されたデータが画像データであると判定された場合、S306からの処理が実行される。
【0070】
このように、本実施形態によれば、新規登録ユーザが既に利用している他のWebアプリケーションの利用情報から、新規登録ユーザの好みを推定することができる。例えば、新規登録ユーザが投稿しているSNS投稿情報から、好みが推定される。投稿情報は、新規登録ユーザ自身がよく内容を推敲して投稿している可能性が高いことから、新規登録ユーザの特徴をよく表している可能性が高い。本実施形態では、そのような推定結果を用いてプロフィール情報を生成するので、新規登録ユーザの特徴をより適切に表すプロフィール情報を生成することができる。
【0071】
また、本実施形態では、新規登録ユーザが共感した他人の投稿情報に基づいて、新規登録ユーザの好みを推定する。即ち、新規登録ユーザ自身が気付いていない、潜在的な好みや嗜好をプロフィール情報に反映させることができる。また、本実施形態では、新規登録ユーザが共感しない他人の投稿情報について、その特徴を推定する。そのような構成により、例えば、後述するマッチングの実行において、ユーザが共感しない特徴と類似する特徴を有するコミュニティを特定されないもしくは特定され難いようにすることができる。また、S302やS306の処理の結果、例えば公衆の道徳に反するような不適切なキーワードや、不適切なジャンルの画像が認識された場合には、そのデータについては破棄して以降の処理に用いないようにしても良い。
【0072】
図7の処理によって、一例として、「バイクを所持」、「バイクのタイプ:ツアラー」、「好きな色:ブルー」、「好きな食べ物:パスタ系」、「好きなスポーツ:マリン」、と推定されたものとする。
【0073】
再び、図6を参照する。S205での分析の後、S206において、プロセッサ201は、S205の分析結果を用いて、新規登録ユーザのプロフィール情報を生成する。まず、プロセッサ201は、S104でデータベース220内に格納された管理情報230に基づいて、プロフィール情報のうち基本情報を生成する。例えば、ABCアプリの新規登録画面における必須入力項目の情報に基づいて、基本情報が生成される。ここでは、一例として、「性別:女性」、「地域:A県」、「年齢:30歳」が生成されたとする。
【0074】
次に、プロセッサ201は、新規登録ユーザの投稿情報の分析の結果、好みであると推定される特徴とデータの傾向に基づいて、プロフィール文を作成する。例えば、プロセッサ201は、ツアラータイプのバイクが好みであると推定され、ツーリングの人数として3~4人の傾向がある場合、「友達を誘ってツーリングによく行ってます。」などのプロフィール文を作成する。また、分析の結果、好みが複数種類得られた場合には、関連性の高い好み同士を並べたプロフィール文を作成するようにしても良い。例えば、旅行先として温泉宿が好みであると推定された場合、旅行とツーリングは語間の距離に基づいて関連性が高いと判断し、「温泉が大好きです」といったプロフィール文を上記のプロフィール文と合わせて作成するようにしても良い。
【0075】
S208において、プロセッサ201は、S206で生成された基本情報およびプロフィール文を、プロフィール情報240としてデータベース220内に格納する。図2の基本情報241は、S206で生成された基本情報であり、プロフィール文242は、S206で生成されたプロフィール文である。
【0076】
S209において、プロセッサ201は、マッチングを実行するか否かを判定する。S209の判定は、例えば、ABCアプリの機能メニューの中でマッチング機能が選択されているか否かに基づいて行われる。S209でマッチングを実行すると判定された場合、S210に進む。一方、S209でマッチング機能を実行しないと判定された場合、図6の処理を終了する。即ち、S209では、設定画面1000のメッセージ1004に対して「YES」が選択されているのみならず、プロフィール情報の自動生成を行わない場合でマッチング機能の実行が指示されている場合にも、マッチングを実行すると判定される。
【0077】
図8は、S210の処理を示すフローチャートである。S401において、プロセッサ201は、S208で保存されたプロフィール情報240を用いてマッチングを実行するか否かを判定する。S401の判定は、例えば、図10の設定画面1000において、メッセージ1004に対して「YES」が選択されているか否かに基づいて行われる。S206で生成されたプロフィール情報を用いてマッチングを実行すると判定された場合、S402において、プロセッサ201は、データベース220からプロフィール情報240を取得する。
【0078】
S403において、プロセッサ201は、マッチングの実行に用いられるマッチング項目を端末装置104に表示させるための表示データを生成する。S403では、プロセッサ201は、S206で生成されたプロフィール情報に基づいて、マッチング項目の表示データを生成する。マッチング項目の表示データは、例えば、プロフィール情報240から得られる「性別」、「地域」、「年齢」、「バイクの所持」、「バイクのタイプ」、「好きな色」、「好きな食べ物」、「好きなスポーツ」、といった内容である。
【0079】
図11は、S403で生成される表示データにより表示される画面の一例を示す図である。画面1100では、新規登録ユーザのプロフィール情報240に基づく項目によりマッチングが実行されることを示すメッセージ1101と、プロフィール情報240から得られる項目1102とが表示される。項目1102には、上記の各項目が表示され、デフォルトとしてチェックされた状態で表示される。新規登録ユーザは、チェックを外すことにより、項目1102の一部の項目についてマッチングの実行に用いないようにすることができる。
【0080】
S403では、プロセッサ201は、さらに、マッチング項目に追加可能な項目を端末装置104に表示させるための表示データを生成する。S403では、プロセッサ201は、S205の分析結果から得られる項目を追加項目として表示データを生成する。例えば、S205で動画データの視聴履歴データから、「スポーツ」、「バラエティ」、「教育」、「ドラマ」のジャンルが抽出されていた場合には、それらの各ジャンルを、新規登録ユーザが選択可能な項目1104として表示データを生成する。メッセージ1103に示されるように、項目1104が追加可能であることが表示され、新規登録ユーザは、項目1104の各項目にチェックを入れることにより、マッチングの実行に用いるようにすることができる。
【0081】
動画の視聴履歴は、本人の好みを反映するものと考えられている。本実施形態では、例えば動画の視聴履歴から得られるジャンル情報を、ユーザ指示に従って、マッチングの実行に用いるもしくは用いないように制御する。従って、ユーザの特徴をより考慮したマッチングを行うことができるとともに、ユーザがマッチングに用いて欲しくないジャンルについては、マッチングの実行の対象から外すことができる。
【0082】
図11では、さらに、S205の分析結果から得られる項目として、項目1105が表示されている。例えば、S205で投稿情報のメタデータから投稿時刻が取得され、その平均的な投稿時間帯として「6:00~8:00」、「12:00~15:00」、「24:00~1:00」が抽出されていた場合には、それらの情報を、新規登録ユーザが選択可能な項目1105として表示データを生成する。新規登録ユーザは、項目1105の各項目にチェックを入れることにより、マッチングの実行に用いるようにすることができる。また、投稿時間帯は、他の構成によって、取得されても良い。例えば、投稿時間帯は、ユーザが自ら設定することなく、プロセッサ201もしくは分析部209が、過去の投稿履歴の日時データに基づいて統計処理を行うことにより取得されても良い。
【0083】
投稿情報の投稿時間帯は、各投稿者の生活リズムを反映するものと考えられている。本実施形態では、ユーザの投稿時間帯を抽出し、ユーザ指示に従って、マッチングの実行に用いるもしくは用いないように制御する。従って、ユーザの特徴をより考慮したマッチングを行うことができるとともに、ユーザがマッチングに用いて欲しくない投稿時間帯については、マッチングの実行の対象から外すことができる。
【0084】
S403では、プロセッサ201は、画面1100の表示データを生成し、端末装置104に送信する。端末装置104のプロセッサ401は、情報処理装置101のサーバ機能部212から表示データを受信すると、パネル等の表示部に画面1100を表示する。新規登録ユーザは、画面1100において、各項目にチェックを入れるもしくは外した後、実行ボタン1106を押下する。実行ボタン1106が押下されると、端末装置104のプロセッサ401は、選択された内容を確定し、その内容を情報処理装置101のサーバ機能部212に送信する。
【0085】
S404において、プロセッサ201は、端末装置104から画面1100の確定内容を受信すると、マッチングの実行に用いるマッチング項目を決定する。S404では、プロセッサ201は、画面1100において新規登録ユーザにより選択された項目を、マッチングの実行に用いるマッチング項目として決定する。以降、S404で決定された項目の内容と、ABCアプリで既に作成されているコミュニティの特徴との類似判定を、各コミュニティについて行う。即ち、S407及びS408の処理がコミュニティ数分繰り返される。
【0086】
S407において、プロセッサ201は、ABCアプリで既に作成されているコミュニティのうち1つのコミュニティに着目し、そのコミュニティの特徴を抽出する。例えば、プロセッサ201は、そのコミュニティに属する複数のユーザそれぞれのプロフィール情報を抽出し、それらの統計値をコミュニティの特徴としても良い。S408において、プロセッサ201は、S404で決定されたマッチング項目の内容と、S407で抽出されたコミュニティの特徴との類似判定を行う。その際、類似判定の結果(類似度)としてスコアを用いるようにしても良い。例えば、S404で決定された「バイクのタイプ:ツアラー」という特徴に対して、コミュニティに属する複数のユーザのうち、「バイクのタイプ:ツアラー」を特徴として持つユーザの割合が閾値以上であった場合には、新規登録ユーザの「バイクのタイプ:ツアラー」という特徴について、類似度を表すスコアとして最大値(例えば100%)を付与する。閾値とスコアとの関係は、予め定められるようにしても良い。このようにして、S404で決定されたマッチング項目のそれぞれについて、コミュニティの特徴に対する類似度を導出する。S408の後、他のコミュニティに着目し、S407及びS408の処理が繰り返される。
【0087】
S409において、プロセッサ201は、S408での類似判定の結果、最も類似度が高いものから所定範囲内に含まれるコミュニティを、端末装置104に表示させる表示候補として特定する。例えば、新規登録ユーザのマッチング項目1~3のそれぞれについて、以下のような類似判定の結果が得られたとする。
【0088】
・マッチング項目1について、コミュニティaに対する類似度=80%、コミュニティbに対する類似度=10%
・マッチング項目2について、コミュニティaに対する類似度=100%、コミュニティbに対する類似度=100%
・マッチング項目3について、コミュニティaに対する類似度=0%、コミュニティbに対する類似度=100%
上記の場合に、例えば、新規登録ユーザのコミュニティaに対する類似度を、平均値「(80+100+0)/3=60%」として算出する。一方、新規登録ユーザのコミュニティbに対する類似度を、平均値「(10+100+100)/3=70%」として算出する。そして、コミュニティbの方がコミュニティaよりも新規登録ユーザに対してより類似性があると決定する。このようにして、最も類似度が高いものから順序付けし、所定範囲内に含まれるコミュニティを表示候補として特定する。
【0089】
また、S312で取得された非共感対象のデータから推定された特徴を、新規登録ユーザのコミュニティに対する類似度に反映させるようにしても良い。例えば、新規登録ユーザが非共感の「A事件」という特徴について、コミュニティbに対する類似度が10%であった場合には、上記の新規登録ユーザのコミュニティbに対する類似度70%から10%を減算した60%を、最終的な類似度として算出するようにしても良い。
【0090】
S401で、S206で保存されたプロフィール情報240を用いてマッチングを実行しないと判定された場合、S405において、プロセッサ201は、データベース220からユーザ作成プロフィール情報231を取得する。そして、S406において、プロセッサ201は、ユーザ作成プロフィール情報231に基づいて、マッチング項目を決定する。その際、例えば、S302と同様に、ユーザ作成プロフィール情報231に対してキーワード抽出および特徴抽出を実行しても良い。その後、S406で決定された項目の内容と、ABCアプリで既に作成されているコミュニティの特徴との類似判定を、上述のように各コミュニティについて実行する。
【0091】
図8では、新規登録ユーザの特徴と各コミュニティの特徴とを比較することにより、表示候補のコミュニティを特定する処理について説明した。一方、図9に示すように、新規登録ユーザの特徴と、ABCアプリに登録されている各ユーザの特徴とを比較し、類似度の高いユーザが属するコミュニティを表示候補として特定しても良い。
【0092】
図9は、S209の他の処理を示すフローチャートである。S501~S506は、図8のS401~S406における説明と同じであるので、それらの説明を省略する。S504以降、S504で決定された項目の内容と、ABCアプリで既に登録されているユーザの特徴との類似判定を、各ユーザについて行う。即ち、S507及びS508の処理がユーザ数に対応する数だけ繰り返される。
【0093】
S507において、プロセッサ201は、ABCアプリで既に登録されているユーザのうちの着目ユーザの特徴を抽出する。S507では、着目ユーザのプロフィール情報から、着目ユーザの特徴を抽出しても良い。例えば、S302と同様に、着目ユーザのプロフィール情報に対してキーワード抽出および特徴抽出を実行しても良い。S508において、プロセッサ201は、S504で決定されたマッチング項目の内容と、S507で抽出された着目ユーザの特徴との類似判定を行う。その際、類似判定の結果(類似度)としてスコアを用いるようにしても良い。例えば、S504で決定された「好きな色:ブルー」という特徴に対して、着目ユーザの特徴として「好きな色:ブルー」という一致する特徴があった場合には、「好きな色:ブルー」という特徴について、類似度を表すスコアとして最大値(例えば100%)を付与する。また、「好きな色:ブルー」という特徴が着目ユーザの特徴として抽出されていなかった場合でも、例えば、着目ユーザの所持品の色にブルーが用いられている割合が多い場合には、その割合に応じて、類似度を表すスコアとして例えば60%を付与する。このようにして、S504で決定されたマッチング項目のそれぞれについて、着目ユーザの特徴に対する類似度を導出する。S508の後、他のユーザに着目し、S507及びS508の処理が繰り返される。
【0094】
また、S312で取得された非共感対象のデータから推定された特徴を、新規登録ユーザの着目ユーザに対する類似度に反映させるようにしても良い。例えば、新規登録ユーザが非共感の「A事件」という特徴について、着目ユーザに対する類似度が10%であった場合には、上記の新規登録ユーザの着目ユーザに対する類似度60%から10%を減算した50%を、最終的な類似度として算出するようにしても良い。
【0095】
S509において、プロセッサ201は、S508での類似判定の結果、最も類似度が高いものから所定範囲内に含まれるユーザを特定する。ユーザの特定は、例えば、S409で説明したような処理により特定しても良い。S510において、プロセッサ201は、S509で特定されたユーザが属するコミュニティを表示候補として特定する。
【0096】
再び、図6を参照する。S210の後、S211において、プロセッサ201は、S409で特定された表示候補をマッチング結果として表示するための表示データを生成し、端末装置104に送信する。端末装置104のプロセッサ401は、受信した表示データに基づいて、マッチング結果を表示する画面をパネル等の表示部に表示する。S211の後、図6の処理を終了する。
【0097】
図12は、S211で生成される表示データに基づいて表示される画面の一例を示す図である。画面1200では、コミュニティ候補1201として、S409で特定された表示候補のコミュニティの名称が表示される。新規登録ユーザは、コミュニティ候補1201として表示されたコミュニティのうち、所望のコミュニティにチェックを入れ、ボタン1202を押下することにより、その選択したコミュニティに参加することができる。
【0098】
画面1200では、さらに、マッチングの際に用いられたマッチング項目が画面1203で表示される。画面1203では、画面1100のマッチング項目1102でチェックが入っている内容が表示されている。このように、本実施形態では、マッチングの実行結果とともに、マッチングの実行に用いられた項目が表示される。そのような構成により、新規登録ユーザは、コミュニティ候補1201として表示されたコミュニティがどのような特徴を持っているのかを容易に把握することができる。
【0099】
コミュニティ候補1201は、ABCアプリに既に存在するコミュニティが表示されても良いし、新たに作成されたコミュニティが表示されても良い。例えば、ABCアプリに既に登録されているユーザとして、ユーザa、ユーザb、ユーザcがいるとする。そしてそれぞれの動画の視聴履歴が以下のようであるとする。
【0100】
ユーザa:「スポーツ」、「教育」、「ドラマ」
ユーザb:「バラエティ」、「教育」
ユーザc:「教育」、「ドラマ」
この場合、ユーザ間でジャンルが一致するとみなされる閾値を60%とした場合、ユーザaとユーザcが一致するとみなされる。従って、その場合、ユーザaとユーザcとで「教育コミュニティ」を作成する。そして、新規登録ユーザにおすすめのコミュニティ候補1201として「教育コミュニティ」を表示するようにしても良い。
【0101】
また、図12では、コミュニティ候補1201としてコミュニティが表示されているが、ユーザであっても良い。その場合は、S509で特定されたユーザをS510で表示候補として特定し、コミュニティ候補1201の代わりに表示するようにしても良い。
【0102】
以上のように、本実施形態によれば、新規登録ユーザがABCアプリに新規登録すると、新規登録ユーザが既に利用している他のWebアプリケーションの利用情報に基づいて、プロフィール文が自動的に生成される。他のWebアプリケーションの利用情報とは、例えば、他のSNSアプリへの投稿情報、動画検索サイトにおける動画視聴履歴情報、他の投稿者の投稿情報に対する共感/非共感を示す意思表示情報であり、新規登録ユーザの好みを反映するものである。従って、新規登録ユーザの好みをより適切に表すプロフィール文を生成することができる。また、新規登録の際に、ユーザはプロフィール情報の自動生成を行うか否かを設定することができ、また、生成されたプロフィール情報に基づいておすすめのコミュニティとのマッチングを実行するか否かを設定することができる。そのような構成により、マッチングの実行において、ユーザにマッチング項目の内容を入力させることなく、新規登録ユーザの好みを反映させることができ、新規登録ユーザの特徴と類似度が高いコミュニティもしくはユーザを提示することができる。
【0103】
<実施形態のまとめ>
上記各実施形態の情報処理装置は、Webアプリケーションを実行可能な情報処理装置(101)であって、前記Webアプリケーションへの新規登録ユーザのプロフィール情報を生成する生成手段(212、210)、を備え、前記生成手段は、前記新規登録ユーザが利用している他のWebアプリケーションの利用情報を取得し、該取得された利用情報に基づいて、前記プロフィール情報を生成する(208、209)ことを特徴とする。
【0104】
そのような構成により、新規登録ユーザの特徴を表すプロフィール情報を生成するとともに、ユーザの利便性を向上させることができる。
【0105】
また、情報処理装置は、前記他のWebアプリケーションの利用情報を取得する対象となる期間を設定する第1設定手段(1000、1002)、をさらに備え、前記生成手段は、前記第1設定手段により設定された期間内の前記他のWebアプリケーションの利用情報を取得することを特徴とする。
【0106】
そのような構成により、例えば、新規登録ユーザの直近1ヵ月の特徴と近い特徴をもつユーザもしくはコミュニティとマッチングを行うといったことが可能になるなど、ユーザの任意の時期の特徴に近い他のユーザもしくはコミュニティとマッチングを行うことができる。
【0107】
また、前記他のWebアプリケーションの利用情報は、投稿情報を含むことを特徴とする。前記投稿情報は、テキストデータ、画像データの少なくともいずれかを含むことを特徴とする。
【0108】
そのような構成により、例えば、SNSに投稿した投稿情報のテキスト文や写真に基づいてプロフィール情報を生成するので、新規登録ユーザの好みをより反映させることができる。
【0109】
また、前記他のWebアプリケーションの利用情報は、画像の視聴履歴情報を含むことを特徴とする。前記他のWebアプリケーションの利用情報は、他の投稿者の投稿情報に対する共感を示す情報を含むことを特徴とする。
【0110】
そのような構成により、例えば、動画の視聴履歴や、「いいね」や「フォロー」に基づいてプロフィール情報を生成するので、新規登録ユーザの好みをより反映させることができる。
【0111】
また、情報処理装置は、前記生成手段により生成されたプロフィール情報に基づいて、該プロフィール情報の特徴と類似する特徴を有するユーザもしくはユーザグループとのマッチングを行うマッチング手段、をさらに備えることを特徴とする。
【0112】
そのような構成により、新規登録ユーザの特徴を表すプロフィール情報を用いて、マッチングを行うことができる。
【0113】
また、情報処理装置は、前記マッチングにおいて前記生成手段により生成されたプロフィール情報を用いるか否かを設定する第2設定手段(1000、1001)、をさらに備え、前記マッチング手段は、前記生成手段により生成されたプロフィール情報を用いると前記第2設定手段により設定された場合、前記生成手段により生成されたプロフィール情報に基づいて前記マッチングを行うことを特徴とする。
【0114】
そのような構成により、新規登録ユーザの特徴と近い特徴をもつユーザもしくはコミュニティとマッチングを行うことができる。
【0115】
また、情報処理装置は、前記マッチング手段によるマッチングの結果を表示部に表示させる表示制御手段(205)、をさらに備え、前記表示制御手段は、前記マッチングの結果とともに、前記マッチングに用いられた前記プロフィール情報の内容を表示させる(1200)ことを特徴とする。
【0116】
そのような構成により、表示されたユーザもしくはコミュニティがどのような特徴をもっているのかを新規登録ユーザに容易に認識させることができる。
【0117】
また、前記表示部は、前記情報処理装置と異なる端末装置(104)に設けられており、前記マッチングの結果を表示するための表示データを前記端末装置に送信する送信手段(1200)、をさらに備えることを特徴とする。
【0118】
そのような構成により、例えば、新規登録ユーザの携帯端末にマッチング結果を表示させることができる。
【0119】
また、情報処理装置は、前記生成手段により生成された前記プロフィール情報に含まれる項目のうち、前記マッチングに用いる項目を設定する第3設定手段(1100、1102)、をさらに備え、前記マッチング手段は、前記第3設定手段により設定された項目の内容に基づいて、前記マッチングを行うことを特徴とする。
【0120】
そのような構成により、例えば、新規登録ユーザにとって都合のよくない項目についてはマッチングに用いないようにすることができる。
【0121】
また、情報処理装置は、前記他のWebアプリケーションの分析結果のうち、前記マッチングに用いる分析結果を設定する第4設定手段(1100、1104、1105)、をさらに備え、前記マッチング手段は、前記第4設定手段により設定された分析結果に基づいて、前記マッチングを行うことを特徴とする。前記分析結果は、画像の視聴履歴に関する情報を含むことを特徴とする。
【0122】
そのような構成により、例えば、新規登録ユーザにとって都合のよくない分析結果についてはマッチングに用いないようにすることができる。
【0123】
また、前記分析結果は、前記新規登録ユーザの前記他のWebアプリケーションへの投稿時間を含むことを特徴とする。
【0124】
そのような構成により、例えば、同じような生活リズムでSNSへの投稿を行うユーザもしくはコミュニティとマッチングされるようにすることができる。
【0125】
発明は上記の実施形態に制限されるものではなく、発明の要旨の範囲内で、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0126】
101、102、103 情報処理装置: 104、015 端末装置: 201、301、401 プロセッサ: 212、307 サーバ機能部: 220、310 データベース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12