IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ NECソリューションイノベータ株式会社の特許一覧 ▶ SAMURAI Security株式会社の特許一覧

特許7565492交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体
<>
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図1
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図2
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図3
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図4
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図5
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図6
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図7
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図8
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図9
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図10
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図11
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図12
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図13
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図14
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図15
  • 特許-交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体 図16
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-03
(45)【発行日】2024-10-11
(54)【発明の名称】交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20241004BHJP
【FI】
G06Q50/10
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2020191204
(22)【出願日】2020-11-17
(65)【公開番号】P2022080178
(43)【公開日】2022-05-27
【審査請求日】2023-10-18
(73)【特許権者】
【識別番号】000232092
【氏名又は名称】NECソリューションイノベータ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】518193157
【氏名又は名称】SAMURAI Security株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100115255
【弁理士】
【氏名又は名称】辻丸 光一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100201732
【弁理士】
【氏名又は名称】松縄 正登
(74)【代理人】
【識別番号】100154081
【弁理士】
【氏名又は名称】伊佐治 創
(72)【発明者】
【氏名】古川 稔
(72)【発明者】
【氏名】谷口 洋介
(72)【発明者】
【氏名】加納 清
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 里美
(72)【発明者】
【氏名】濱川 智
【審査官】星野 裕
(56)【参考文献】
【文献】特開2020-091565(JP,A)
【文献】特表2020-505711(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00-99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
テンプレート情報提供部、発行リクエスト取得部、独自トークン発行部、トークン口座管理部、及び運用管理部を含み、
前記テンプレート情報提供部は、共通プラットフォームと紐づけたテンプレート情報を支援対象端末に提供し、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記テンプレート情報に基づいて複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行情報、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報であり、
前記発行リクエスト取得部は、入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記独自トークンの初期発行リクエストを前記支援対象端末から取得すること、及び前記共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを支援者端末から取得することの少なくとも一方を実行し、
前記支援対象端末及び前記支援者端末は、分散型台帳上にトークンを管理するトークン口座を保有し、
前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記独自トークン発行部は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に応答して、前記共通プラットフォーム上に、前記入金の額に応じた前記独自トークンの量を発行し、
発行される前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座管理部は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に基づき、前記支援対象端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与すること、及び前記支援者端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与することの少なくとも一方を実行し
前記運用管理部は、前記支援対象端末から前記発行した独自トークンと紐づけられ、且つ入力情報が付与された前記運用管理支援情報を取得して、前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を実行する、交流支援装置。
【請求項2】
さらに、譲渡リクエスト取得部を含み、
前記譲渡リクエスト取得部は、前記支援者端末から譲渡リクエストを取得し、
前記譲渡リクエストは、同一の前記共通プラットフォーム上にある前記支援者端末から他の支援者端末への前記独自トークンの譲渡に関するリクエストであり、
前記譲渡リクエストは、各支援者端末の前記トークン口座情報及び前記他の支援者端末に譲渡する前記独自トークンに関する譲渡情報を含み、
前記トークン口座管理部は、前記譲渡リクエストに応答して、前記支援者端末のトークン口座から前記他の支援者端末のトークン口座に前記独自トークンの量を譲渡する、請求項1記載の交流支援装置。
【請求項3】
さらに、両替リクエスト取得部、変換率決定部、及び換算部を含み、
前記両替リクエスト取得部は、前記支援者端末のトークン口座に保有している前記独自トークンから前記共通プラットフォーム上の他の独自トークンへの両替に関する両替リクエストを前記支援者端末から取得し、
前記両替リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報と、前記独自トークン及び前記他の独自トークンに関する両替情報とを含み、
前記変換率決定部は、前記各独自トークンの価値及び前記各独自トークンの総発行量に基づいた計算式を用いて基軸トークンと前記各独自トークンとの変換率を決定し、
前記基軸トークンは、前記共通プラットフォーム上において基軸となるトークンであり、前記換算部は、前記変換率を用いて、前記基軸トークンを介して、前記トークン口座に保有している前記独自トークンの量を前記他の独自トークンの量に換算し、
前記トークン口座管理部は、前記両替リクエストに応答して、前記支援者端末のトークン口座における前記両替の対象である前記独自トークンの量を前記換算した他の独自トークンの量に両替する、請求項1又は2記載の交流支援装置。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の交流支援装置と併用される支援対象端末であって、
テンプレート情報取得部、発行リクエスト送信部、入力部、記憶部、及び運用管理支援情報送信部を含み、
前記テンプレート情報取得部は、前記交流支援装置からテンプレート情報を取得し、
前記テンプレート情報は、共通プラットフォームと紐づけられており、
前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行情報、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報であり、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記発行リクエスト送信部は、前記入力部により入力情報が付与された前記初期発行情報を含む初期発行リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記初期発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記トークン口座は、前記記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記交流支援装置によって、前記初期発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与され
前記運用管理支援情報送信部は、前記発行された独自トークンと紐づけられ且つ前記入力部により入力情報が入力された前記運用管理支援情報を、前記交流支援装置に送信する、支援対象端末。
【請求項5】
請求項1から3のいずれか一項に記載の交流支援装置と併用される支援者端末であって、
発行リクエスト送信部、及び記憶部を含み、
前記発行リクエスト送信部は、共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを交流支援装置に送信し、
前記保有発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記トークン口座は、前記記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記交流支援装置によって、前記保有発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与される、支援者端末。
【請求項6】
請求項1から3のいずれか一項に記載の交流支援装置と、請求項4記載の支援対象端末と、請求項5記載の支援者端末とを含み、
前記交流支援装置は、通信回線網を介して、前記支援対象端末及び前記支援者端末と接続する、トークン流通システム装置。
【請求項7】
テンプレート情報提供工程、発行リクエスト取得工程、独自トークン発行工程、トークン口座管理工程、及び運用管理工程を含み、
前記テンプレート情報提供工程は、共通プラットフォームと紐づけたテンプレート情報を支援対象端末に提供し、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記テンプレート情報に基づいて複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行情報、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報であり、
前記発行リクエスト取得工程は、入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記独自トークンの初期発行リクエストを前記支援対象端末から取得すること、及び前記共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを支援者端末から取得することの少なくとも一方を実行し、
前記支援対象端末及び前記支援者端末は、分散型台帳上にトークンを管理するトークン口座を保有し、
前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記独自トークン発行工程は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に応答して、前記共通プラットフォーム上に、前記入金の額に応じた前記独自トークンの量を発行し、
発行される前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座管理工程は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に基づき、前記支援対象端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与すること、及び前記支援者端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与することの少なくとも一方を実行し、
前記運用管理工程は、前記支援対象端末から前記発行した独自トークンと紐づけられ、且つ入力情報が付与された前記運用管理支援情報を取得して、前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を実行する、交流支援方法。
【請求項8】
請求項7記載の交流支援方法における前記支援対象端末において実行される独自トークンに関するリクエスト送信方法であって、
テンプレート情報取得工程、発行リクエスト送信工程、及び運用管理支援情報送信工程を含み、
前記テンプレート情報取得工程は、請求項1から3のいずれか一項に記載の交流支援装置からテンプレート情報を取得し、
前記テンプレート情報は、共通プラットフォームと紐づけられており、
前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報であり、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記発行リクエスト送信工程は、入力部により入力情報が付与された前記テンプレート情報を含む初期発行リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記初期発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記トークン口座は、記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記交流支援装置によって、前記初期発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与され、
前記運用管理支援情報送信工程は、前記発行された独自トークンと紐づけられ且つ前記入力部により入力情報が入力された前記運用管理支援情報を、前記交流支援装置に送信する、第1のリクエスト送信方法。
【請求項9】
請求項7記載の交流支援方法における前記支援者端末において実行される独自トークンに関するリクエスト送信方法であって、
発行リクエスト送信工程を含み、
前記発行リクエスト送信工程は、共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを交流支援装置に送信し、
前記保有発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記トークン口座は、記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記交流支援装置によって、前記保有発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与される、第2のリクエスト送信方法。
【請求項10】
請求項7記載の交流支援方法と、請求項8記載の第1のリクエスト送信方法と、請求項9記載の第2のリクエスト送信方法とを含み、
前記交流支援方法における前記支援対象端末は、前記第1のリクエスト送信方法を実行する端末であり、
前記交流支援方法における前記支援者端末は、前記第2のリクエスト送信方法を実行する端末であり、
前記第1のリクエスト送信方法及び前記第2のリクエスト送信方法における前記交流支援装置は、前記交流支援方法を実行する装置である、トークン流通方法。
【請求項11】
コンピュータに、テンプレート情報提供手順、発行リクエスト取得手順、独自トークン発行手順、トークン口座管理手順、及び運用管理手順を含む手順を実行させるための第1プログラム:
前記テンプレート情報提供手順は、共通プラットフォームと紐づけたテンプレート情報を支援対象端末に提供し、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記テンプレート情報に基づいて複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行情報、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報であり、
前記発行リクエスト取得手順は、入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記独自トークンの初期発行リクエストを前記支援対象端末から取得すること、及び前記共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを支援者端末から取得することの少なくとも一方を実行し、
前記支援対象端末及び前記支援者端末は、分散型台帳上にトークンを管理するトークン口座を保有し、
前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記独自トークン発行手順は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に応答して、前記共通プラットフォーム上に、前記入金の額に応じた前記独自トークンの量を発行し、
発行される前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座管理手順は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に基づき、前記支援対象端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与すること、及び前記支援者端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与することの少なくとも一方を実行し、
前記運用管理手順は、前記支援対象端末から前記発行した独自トークンと紐づけられ、且つ入力情報が付与された前記運用管理支援情報を取得して、前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を実行する。
【請求項12】
請求項11記載の第1プログラムにおける前記支援対象端末に、テンプレート情報取得手順、発行リクエスト送信手順、及び運用管理支援情報送信手順を含む手順を実行させるための第2プログラム:
前記テンプレート情報取得手順は、請求項1から3のいずれか一項に記載の交流支援装置からテンプレート情報を取得し、
前記テンプレート情報は、共通プラットフォームと紐づけられており、
前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行情報、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報であり、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記発行リクエスト送信手順は、入力部により入力情報が付与された前記テンプレート情報を含む初期発行リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記初期発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記トークン口座は、記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記交流支援装置によって、前記初期発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与され、
前記運用管理支援情報送信手順は、前記発行された独自トークンと紐づけられ且つ前記入力部により入力情報が入力された前記運用管理支援情報を、前記交流支援装置に送信する。
【請求項13】
請求項11記載の第1プログラムにおける前記支援者端末に、発行リクエスト送信手順を含む手順を実行させるための第3プログラム:
前記発行リクエスト送信手順は、共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを交流支援装置に送信し、
前記保有発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記トークン口座は、記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記交流支援装置によって、前記保有発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与される。
【請求項14】
請求項11記載の第1プログラムと、請求項12記載の第2プログラムと、請求項13記載の第3プログラムとを含み、
前記第1プログラムにおける前記支援対象端末は、前記第2プログラムを実行させるための端末であり、
前記第1プログラムにおける前記支援者端末は、前記第3プログラムを実行させるための端末であり、
前記第2プログラム及び前記第3プログラムにおける前記交流支援装置は、前記第1プログラムを実行させるための装置である、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ブロックチェーン技術を用いて、トークンを管理する技術が報告されている(特許文献1等)。トークンとは、ブロックチェーン上で発行される電磁的価値記録のことである。近年、多種多様なブロックチェーンが存在し、これに伴い多種多様なトークンが発行されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2020-108044号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、容易にトークンを発行でき、且つそのトークンから構成される経済圏(トークンエコノミー)を容易に構築可能にする技術が求められている。
【0005】
そこで、本発明は、容易にトークンを発行でき、且つ容易にトークンエコノミーの構築が可能な交流支援装置、支援対象端末、支援者端末、トークン流通システム装置、交流支援方法、独自トークンに関するリクエスト送信方法、トークン流通方法、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するために、本発明の交流支援装置は、
テンプレート情報提供部、発行リクエスト取得部、独自トークン発行部、トークン口座管理部、及び運用管理部を含み、
前記テンプレート情報提供部は、共通プラットフォームと紐づけた前記テンプレート情報を支援対象端末に提供し、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記テンプレート情報に基づいて複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行情報、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報であり、
前記発行リクエスト取得部は、入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記独自トークンの初期発行リクエストを前記支援対象端末から取得すること、及び前記共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを支援者端末から取得することの少なくとも一方を実行し、
前記支援対象端末及び前記支援者端末は、分散型台帳上にトークンを管理するトークン口座を保有し、
前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記独自トークン発行部は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に応答して、前記共通プラットフォーム上に、前記入金の額に応じた前記独自トークンの量を発行し、
発行される前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座管理部は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に基づき、前記支援対象端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与すること、及び前記支援者端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与することの少なくとも一方を実行し
前記運用管理部は、前記支援対象端末から前記発行した独自トークンと紐づけられ、且つ入力情報が付与された前記運用管理支援情報を取得して、前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を実行する、装置である。
【0007】
本発明の支援対象端末は、
本発明の交流支援装置と併用される支援対象端末であって、
テンプレート情報取得部、発行リクエスト送信部、入力部、記憶部、及び運用管理支援情報送信部を含み、
前記テンプレート情報取得部は、前記交流支援装置からテンプレート情報を取得し、
前記テンプレート情報は、共通プラットフォームと紐づけられており、 前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行情報、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報であり、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記トークン交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記発行リクエスト送信部は、前記入力部により入力情報が付与された前記テンプレート情報を含む初期発行リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記初期発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記トークン口座は、前記記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記初期発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与され
前記運用管理支援情報送信部は、前記発行された独自トークンと紐づけられ且つ前記入力部により入力情報が入力された前記運用管理支援情報を、前記交流支援装置に送信する、装置である。
【0008】
本発明の支援者端末は、
本発明の交流支援装置と併用される支援者端末であって、
発行リクエスト送信部、及び記憶部を含み、
前記発行リクエスト送信部は、共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを交流支援装置に送信し、
前記保有発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記トークン交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、 前記トークン口座は、前記記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記保有発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与される、装置である。
【0009】
本発明のトークン流通システム装置は、
本発明のトークン交流支援装置と、本発明の支援対象端末と、本発明の支援者端末とを含み、
前記売買管理装置は、通信回線網を介して、前記支援対象端末及び前記支援者端末と接続する、装置である。
【0010】
本発明の交流支援方法は、
テンプレート情報提供工程、発行リクエスト取得工程、独自トークン発行工程、トークン口座管理工程、及び運用管理部を含み、
前記テンプレート情報提供工程は、共通プラットフォームと紐づけた前記テンプレート情報を支援対象端末に提供し、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記テンプレート情報に基づいて複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行情報、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報であり、
前記発行リクエスト取得工程は、入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記独自トークンの初期発行リクエストを前記支援対象端末から取得すること、及び前記共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを支援者端末から取得することの少なくとも一方を実行し、
前記支援対象端末及び前記支援者端末は、分散型台帳上にトークンを管理するトークン口座を保有し、
前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記独自トークン発行工程は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に応答して、前記共通プラットフォーム上に、前記入金の額に応じた前記独自トークンの量を発行し、
発行される前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座管理工程は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に基づき、前記支援対象端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与すること、及び前記支援者端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与することの少なくとも一方を実行し、
前記運用管理工程は、前記支援対象端末から前記発行した独自トークンと紐づけられ、且つ入力情報が付与された前記運用管理支援情報を取得して、前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を実行する、方法である。
【0011】
本発明の第1の独自トークンに関するリクエスト送信方法は、
本発明の交流支援方法における前記支援対象端末において実行される独自トークンに関するリクエスト送信方法であって、
テンプレート情報取得工程、発行リクエスト送信工程、及び運用管理支援情報送信部を含み、
前記テンプレート情報取得工程は、前記交流支援装置からテンプレート情報を取得し、
前記テンプレート情報は、共通プラットフォームと紐づけられており、
前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報情報であり、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記トークン交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記発行リクエスト送信工程は、入力部により入力情報が付与された前記テンプレート情報を含む初期発行リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記初期発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記トークン口座は、記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記初期発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与され、
前記運用管理支援情報送信工程は、前記発行された独自トークンと紐づけられ且つ前記入力部により入力情報が入力された前記運用管理支援情報を、前記交流支援装置に送信する、方法である。
【0012】
本発明の第2の独自トークンに関するリクエスト送信方法は、
本発明の交流支援方法における前記支援者端末において実行される独自トークンに関するリクエスト送信方法であって、
発行リクエスト送信工程を含み、
前記発行リクエスト送信工程は、共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを交流支援装置に送信し、
前記保有発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記トークン交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記トークン口座は、記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記保有発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与される、方法である。
【0013】
本発明のトークン流通方法は、
本発明の交流支援方法と、本発明の第1のリクエスト送信方法と、本発明の第2のリクエスト送信方法とを含む方法である。
前記交流支援方法における前記支援対象端末は、前記第1のリクエスト送信方法を実行する端末であり、
前記交流支援方法における前記支援者端末は、前記第2のリクエスト送信方法を実行する端末であり、
前記第1及び前記第2のリクエスト送信方法における前記交流支援装置は、前記交流支援方法を実行する装置である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、トークンの発行及びトークンエコノミーの構築を容易にする。また、本発明によれば、例えば、テンプレート情報を提供することにより、各トークンエコノミー間の交流を可能にする。前記各トークンエコノミー間の交流とは、具体的に、例えば、各トークンエコノミーにおける独自トークンの交換、一方のトークンエコノミーにおける支援者から他方のトークンエコノミーにおける支援者への前記一方のトークンエコノミーにおける独自トークンの譲渡等がある。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1図1は、実施形態1の交流支援装置の一例の構成を示すブロック図である。
図2図2は、実施形態1の交流支援装置のハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図3図3は、実施形態1の交流支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図4図4は、実施形態1の交流支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図5図5は、実施形態1の交流支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図6図6は、実施形態1の交流支援装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図7図7は、実施形態2のトークン流通システム装置の一例の構成を示す図である。
図8図8は、実施形態2の支援対象端末の一例の構成を示すブロック図である。
図9図9は、実施形態2の支援者端末の一例の構成を示すブロック図である。
図10図10は、実施形態2のトークン流通システム装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図11図11は、実施形態2のトークン流通システム装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図12図12は、実施形態2のトークン流通システム装置における処理の一例を示すフローチャートである。
図13図13は、実施形態3のトークン流通システム装置をトークンエコノミーに導入した一例を示す図である。
図14図14は、独自トークンが流通する一例を示す図である。
図15図15は、実施形態4の支援対象端末が入力部を用いてテンプレート情報に各情報を入力する一例である。
図16図16は、各独自トークンの交換及び譲渡を行う一例について示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の交流支援装置において、例えば、
前記初期発行情報には、予め設定した選択肢が含まれており、
前記発行リクエスト取得部は、前記選択肢のうち選択された任意の項目を示す入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記初期発行リクエストを取得する、という態様であってもよい。
【0017】
本発明の交流支援装置は、例えば、
さらに、譲渡リクエスト取得部を含み、
前記譲渡リクエスト取得部は、前記支援者端末から譲渡リクエストを取得し、
前記譲渡リクエストは、同一の前記共通プラットフォーム上にある前記支援者端末から他の支援者端末への前記独自トークンの譲渡に関するリクエストであり、
前記譲渡リクエストは、各支援者端末の前記トークン口座情報及び前記他の支援者端末に譲渡する前記独自トークンに関する譲渡情報を含み、
前記トークン口座管理部は、前記譲渡リクエストに応答して、前記支援者端末のトークン口座から前記他の支援者端末のトークン口座に前記独自トークンの量を譲渡する、という態様であってもよい。
【0018】
本発明の交流支援装置は、例えば、
さらに、両替リクエスト取得部、変換率決定部、及び換算部を含み、
前記両替リクエスト取得部は、前記支援者端末のトークン口座に保有している前記独自トークンから前記共通プラットフォーム上の他の独自トークンへの両替に関する両替リクエストを前記支援者端末から取得し、
前記両替リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報と、前記独自トークン及び前記他の独自トークンに関する両替情報とを含み、
前記変換率決定部は、前記各独自トークンの価値及び前記各独自トークンの総発行量に基づいた計算式を用いて基軸トークンと前記各独自トークンとの変換率を決定し、
前記基軸トークンは、前記共通プラットフォーム上において基軸となるトークンであり、
前記換算部は、前記変換率を用いて、前記基軸トークンを介して、前記トークン口座に保有している前記独自トークンの量を前記他の独自トークンの量に換算し、
前記トークン口座管理部は、前記両替リクエストに応答して、前記支援者端末のトークン口座における前記両替の対象である前記独自トークンの量を前記換算した他の独自トークンの量に両替する、という態様であってもよい。
【0019】
本発明の交流支援装置は、例えば、
さらに、基軸トークン変換部を含み、
前記基軸トークン変換部は、前記入金された入金額を前記基軸トークンの量に変換し、
前記変換率決定部は、前記共通プラットフォームにおける基軸トークンの量及び前記各独自トークンの総発行量に基づき、前記変換された基軸トークンと前記各独自トークンとの変換率を決定し、
前記換算部は、前記変換率を用いて、前記基軸トークンの量を前記独自トークンの量に換算し、
前記独自トークン発行部は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に応答して、前記共通プラットフォーム上に、前記換算した独自トークンを発行する、という態様であってもよい。
【0020】
本発明の交流支援装置は、例えば、
さらに、換金リクエスト取得部、及び送金処理部を含み、
前記換金リクエスト取得部は、前記支援対象端末から換金リクエストを取得し、
前記換金リクエストは、前記法定通貨に換金する前記独自トークンの量に関する換金情報及び法定通貨口座を特定する法定通貨口座情報を含み、
前記換算部は、前記変換率を用いて、前記独自トークンの量を前記基軸トークンの量に換算し、
前記基軸トークン変換部は、換算した前記基軸トークンの量を法定通貨の額に変換し、
前記送金処理部は、変換した前記法定通貨の額を前記法定通貨口座に送金する、という態様であってもよい。
【0021】
本発明の交流支援装置は、例えば、
さらに、発行量指定情報取得部、及び入金額提示部を含み、
前記発行量指定情報取得部は、前記支援対象端末及び前記支援者端末の少なくとも一方から、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を取得し、
前記換算部は、前記変換率を用いて、前記指定された独自トークンの量を前記基軸トークンの量に換算し、
前記基軸トークン変換部は、換算した前記基軸トークンの量を法定通貨の額に変換し、
前記入金額提示部は、前記支援者端末及び前記支援対象端末の少なくとも一方に対し、変換した前記法定通貨の額を、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額として提示し、
前記発行リクエスト取得部は、前記提示後に、前記支援対象端末から前記初期発行リクエストを取得すること、及び前記対象者端末から前記保有発行リクエストを取得することの少なくとも一方を実行する、という態様であってもよい。
【0022】
本発明の支援対象端末において、例えば、
前記テンプレート情報取得部により取得された前記初期発行情報には、選択肢が設定されており、
前記発行リクエスト送信部は、前記選択肢のうち前記入力部により選択された任意の項目を示す入力情報が付与された前記テンプレート情報を含む前記初期発行リクエストを送信する、という態様であってもよい。
【0023】
本発明の支援対象端末は、例えば、
さらに、換金リクエスト送信部を含み、
前記換金リクエスト送信部は、前記トークン交流支援装置に換金リクエストを送信し、
前記換金リクエストは、前記法定通貨に換金する前記独自トークンの量に関する換金情報及び法定通貨口座を特定する法定通貨口座情報を含み、
前記トークン口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記換金リクエストに応答して換金された前記独自トークンの量が減量され、
前記法定通貨口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記換金リクエストに応答して換金された前記法定通貨の所定の額が入金される、という態様であってもよい。
【0024】
本発明の支援対象端末は、例えば、
さらに、発行量指定情報送信部を含み、
前記発行量指定情報送信部は、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を前記トークン交流支援装置に送信し、
前記発行リクエスト送信部は、前記トークン交流支援装置によって、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額を提示されてから、前記初期発行リクエストを送信する、という態様であってもよい。
【0025】
本発明の支援者端末は、例えば、
さらに、譲渡リクエスト送信部を含み、
前記譲渡リクエスト送信部は、譲渡リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記譲渡リクエストは、同一の前記共通プラットフォーム上にある前記支援者端末から他の支援者端末への前記独自トークンの譲渡に関するリクエストであり、
前記譲渡リクエストは、各支援者端末の前記トークン口座情報及び前記他の支援者端末に譲渡する前記独自トークンに関する譲渡情報を含み、
前記トークン口座は、前記トークン交流支援装置によって、前記他の支援者端末のトークン口座に譲渡した前記独自トークンの量が減量される、という態様であってもよい。
【0026】
本発明の支援者端末は、例えば、
さらに、両替リクエスト送信部を含み、
前記両替リクエスト送信部は、前記トークン口座に保有している前記独自トークンから前記共通プラットフォーム上の他の独自トークンへの交換に関する交換リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記両替リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報と、前記独自トークン及び前記他の独自トークンに関する両替情報とを含み、
前記トークン口座は、前記トークン交流支援装置によって、前記両替の対象である前記独自トークンの量を前記他の独自トークンの量に両替される、という態様であってもよい。
【0027】
本発明の支援者端末は、例えば、
さらに、発行量指定情報送信部を含み、
前記発行量指定情報送信部は、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を前記トークン交流支援装置に送信し、
前記発行リクエスト送信部は、前記トークン交流支援装置によって、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額を提示されてから、前記保有発行リクエストを送信する、という態様であってもよい。
【0028】
本発明の交流支援方法において、例えば、
前記初期発行情報には、予め設定した選択肢が含まれており、
前記発行リクエスト取得工程は、前記選択肢のうち選択された任意の項目を示す入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記初期発行リクエストを取得する、という態様であってもよい。
【0029】
本発明の交流支援方法は、例えば、
さらに、譲渡リクエスト取得工程を含み、
前記譲渡リクエスト取得工程は、前記支援者端末から譲渡リクエストを取得し、
前記譲渡リクエストは、同一の前記共通プラットフォーム上にある前記支援者端末から他の支援者端末への前記独自トークンの譲渡に関するリクエストであり、
前記譲渡リクエストは、各支援者端末の前記トークン口座情報及び前記他の支援者端末に譲渡する前記独自トークンに関する譲渡情報を含み、
前記トークン口座管理工程は、前記譲渡リクエストに応答して、前記支援者端末のトークン口座から前記他の支援者端末のトークン口座に前記独自トークンの量を譲渡する、という態様であってもよい。
【0030】
本発明の交流支援方法は、例えば、
さらに、両替リクエスト取得工程、変換率決定工程、及び換算工程を含み、
前記両替リクエスト取得工程は、前記支援者端末のトークン口座に保有している前記独自トークンから前記共通プラットフォーム上の他の独自トークンへの両替に関する両替リクエストを前記支援者端末から取得し、
前記両替リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報と、前記独自トークン及び前記他の独自トークンに関する両替情報とを含み、
前記変換率決定工程は、前記各独自トークンの価値及び前記各独自トークンの総発行量に基づいた計算式を用いて基軸トークンと前記各独自トークンとの変換率を決定し、
前記基軸トークンは、前記共通プラットフォーム上において基軸となるトークンであり、
前記換算工程は、前記変換率を用いて、前記基軸トークンを介して、前記トークン口座に保有している前記独自トークンの量を前記他の独自トークンの量に換算し、
前記トークン口座管理工程は、前記両替リクエストに応答して、前記支援者端末のトークン口座における前記両替の対象である前記独自トークンの量を前記換算した他の独自トークンの量に両替する、という態様であってもよい。
【0031】
本発明の交流支援方法は、例えば、
さらに、基軸トークン変換工程を含み、
前記基軸トークン変換工程は、前記入金された入金額を前記基軸トークンの量に変換し、
前記変換率決定工程は、前記共通プラットフォームにおける基軸トークンの量及び前記各独自トークンの総発行量に基づき、前記変換された基軸トークンと前記各独自トークンとの変換率を決定し、
前記換算工程は、前記変換率を用いて、前記基軸トークンの量を前記独自トークンの量に換算し、
前記独自トークン発行工程は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に応答して、前記共通プラットフォーム上に、前記換算した独自トークンを発行する、という態様であってもよい。
【0032】
本発明の交流支援方法は、例えば、
さらに、換金リクエスト取得工程、及び送金処理工程を含み、
前記換金リクエスト取得工程は、前記支援対象端末から換金リクエストを取得し、
前記換金リクエストは、前記法定通貨に換金する前記独自トークンの量に関する換金情報及び法定通貨口座を特定する法定通貨口座情報を含み、
前記換算工程は、前記変換率を用いて、前記独自トークンの量を前記基軸トークンの量に換算し、
前記基軸トークン変換工程は、換算した前記基軸トークンの量を法定通貨の額に変換し、
前記送金処理工程は、変換した前記法定通貨の額を前記法定通貨口座に送金する、という態様であってもよい。
【0033】
本発明の交流支援方法は、例えば、
さらに、発行量指定情報取得工程、及び入金額提示工程を含み、
前記発行量指定情報取得工程は、前記支援対象端末及び前記支援者端末の少なくとも一方から、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を取得し、
前記換算工程は、前記変換率を用いて、前記指定された独自トークンの量を前記基軸トークンの量に換算し、
前記基軸トークン変換工程は、換算した前記基軸トークンの量を法定通貨の額に変換し、
前記入金額提示工程は、前記支援者端末及び前記支援対象端末の少なくとも一方に対し、変換した前記法定通貨の額を、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額として提示し、
前記発行リクエスト取得工程は、前記提示後に、前記支援対象端末から前記初期発行リクエストを取得すること、及び前記対象者端末から前記保有発行リクエストを取得することの少なくとも一方を実行する、という態様であってもよい。
【0034】
本発明の第1の独自トークンに関するリクエスト送信方法において、例えば、
前記テンプレート情報取得工程により取得された前記初期発行情報には、選択肢が設定されており、
前記発行リクエスト送信工程は、前記選択肢のうち前記入力部により選択された任意の項目を示す入力情報が付与された前記テンプレート情報を含む前記初期発行リクエストを送信する、という態様であってもよい。
【0035】
本発明の第1の独自トークンに関するリクエスト送信方法は、例えば、
さらに、換金リクエスト送信工程を含み、
前記換金リクエスト送信工程は、前記トークン交流支援装置に換金リクエストを送信し、
前記換金リクエストは、前記法定通貨に換金する前記独自トークンの量に関する換金情報及び法定通貨口座を特定する法定通貨口座情報を含み、
前記トークン口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記換金リクエストに応答して換金された前記独自トークンの量が減量され、
前記法定通貨口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記換金リクエストに応答して換金された前記法定通貨の所定の額が入金される、という態様であってもよい。
【0036】
本発明の第1の独自トークンに関するリクエスト送信方法は、例えば、
さらに、発行量指定情報送信工程を含み、
前記発行量指定情報送信工程は、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を前記トークン交流支援装置に送信し、
前記発行リクエスト送信工程は、前記トークン交流支援装置によって、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額を提示されてから、前記初期発行リクエストを送信する、という態様であってもよい。
【0037】
本発明の第2の独自トークンに関するリクエスト送信方法は、例えば、
さらに、譲渡リクエスト送信工程を含み、
前記譲渡リクエスト送信工程は、譲渡リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記譲渡リクエストは、同一の前記共通プラットフォーム上にある前記支援者端末から他の支援者端末への前記独自トークンの譲渡に関するリクエストであり、
前記譲渡リクエストは、各支援者端末の前記トークン口座情報及び前記他の支援者端末に譲渡する前記独自トークンに関する譲渡情報を含み、
前記トークン口座は、前記トークン交流支援装置によって、前記他の支援者端末のトークン口座に譲渡した前記独自トークンの量が減量される、という態様であってもよい。
【0038】
本発明の第2の独自トークンに関するリクエスト送信方法は、例えば、
さらに、両替リクエスト送信工程を含み、
前記両替リクエスト送信工程は、前記トークン口座に保有している前記独自トークンから前記共通プラットフォーム上の他の独自トークンへの交換に関する交換リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記両替リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報と、前記独自トークン及び前記他の独自トークンに関する両替情報とを含み、
前記トークン口座は、前記トークン交流支援装置によって、前記両替の対象である前記独自トークンの量を前記他の独自トークンの量に両替される、という態様であってもよい。
【0039】
本発明の第2の独自トークンに関するリクエスト送信方法は、例えば、
さらに、発行量指定情報送信工程を含み、
前記発行量指定情報送信工程は、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を前記トークン交流支援装置に送信し、
前記発行リクエスト送信工程は、前記トークン交流支援装置によって、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額を提示されてから、前記保有発行リクエストを送信する、という態様であってもよい。
【0040】
本発明のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。
【0041】
本発明の記録媒体は、本発明のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0042】
本発明において、「トークン」とは、ブロックチェーン上で発行される電磁的価値記録のことをいう。具体的には、イーサリアムにおけるERC20トークン、 ERC721(NFT)等が挙げられる。また、本発明において、「トークンエコノミー」とは、その独自トークンを使用する経済圏のことをいう。さらに、本発明において、「法定通貨」とは、法律によって定められた通貨をいい、具体的には、例えば、円、ドル、ユーロ、人民元、ロシアルーブル等が挙げられる。
【0043】
本発明において、「支援対象」とは、資金調達を目的とする個人又は組織である。また、本発明において。「支援者」とは、前記支援対象を支援する人である。支援対象と支援者の具体例としては、応援対象(球団、チーム、アイドル、等)とファン、地方自治体と住民、出身者等が挙げられる。
【0044】
次に、本発明の実施形態について図を用いて説明する。本発明は、以下の実施形態には限定されない。以下の各図において、同一部分には、同一符号を付している。また、各実施形態の説明は、特に言及がない限り、互いの説明を援用でき、各実施形態の構成は、特に言及がない限り、組合せ可能である。
【0045】
[実施形態1]
図1は、本実施形態の交流支援装置10の一例の構成を示すブロック図である。図1に示すように、本装置10は、テンプレート情報提供部11、発行リクエスト取得部12、独自トークン発行部13、トークン口座管理部14、及び運用管理部15を含む。さらに、本装置10は、任意の構成として、譲渡リクエスト取得部16、両替リクエスト取得部17、変換率決定部18、換算部19、基軸トークン変換部20、換金リクエスト取得部21、送金処理部22、発行量指定情報取得部23、及び入金額提示部24等を含んでもよい。
【0046】
本装置10は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置10は、前記通信回線網を介して、後述する外部装置と接続可能である。前記通信回線網は、特に制限されず、公知のネットワークを使用でき、例えば、有線でも無線でもよい。前記通信回線網は、例えば、インターネット回線、WWW(World Wide Web)、電話回線、LAN(Local Area Network)、SAN(Storage Area Network)、DTN(Delay Tolerant Networking)等があげられる。無線通信としては、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)等が挙げられる。前記無線通信としては、各装置が直接通信する形態(Ad Hoc通信)、アクセスポイントを介した間接通信のいずれであってもよい。本装置10は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置10は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。さらに、本装置10は、例えば、前記各部のうち少なくとも一つがサーバ上にあり、その他の前記各部が端末上にあるような、クラウドコンピューティングやエッジコンピューティング等の形態であってもよい。
【0047】
図2に、本装置10のハードウエア構成のブロック図を例示する。本装置10は、例えば、中央処理装置(CPU、GPU等)101、メモリ102、バス103、記憶装置104、入力装置105、表示装置106、通信デバイス107等を含む。本装置10の各部は、それぞれのインタフェース(I/F)により、バス103を介して相互に接続されている。
【0048】
中央処理装置101は、本装置10の全体の制御を担う。本装置10において、中央処理装置101により、例えば、本発明のプログラムやその他のプログラムが実行され、また、各種情報の読み込みや書き込みが行われる。具体的には、例えば、中央処理装置101が、テンプレート情報提供部11、発行リクエスト取得部12、独自トークン発行部13、トークン口座管理部14、及び運用管理部15として機能する。また、中央処理装置101は、譲渡リクエスト取得部16、両替リクエスト取得部17、変換率決定部18、換算部19、基軸トークン変換部20、換金リクエスト取得部21、送金処理部22、発行量指定情報取得部23、及び入金額提示部24等としても機能する。
【0049】
バス103は、例えば、外部装置とも接続できる。前記外部装置は、例えば、外部記憶装置(外部データベース等)、プリンター等があげられる。本装置10は、例えば、バス103に接続された通信デバイス107により、外部ネットワーク(前記通信回線網)に接続でき、外部ネットワークを介して、他の装置と接続することもできる。
【0050】
メモリ102は、例えば、メインメモリ(主記憶装置)が挙げられる。中央処理装置101が処理を行う際には、例えば、後述する記憶装置104に記憶されている本発明のプログラム等の種々の動作プログラムを、メモリ102が読み込み、中央処理装置101は、メモリ102からデータを受け取って、プログラムを実行する。前記メインメモリは、例えば、RAM(ランダムアクセスメモリ)である。また、メモリ102は、例えば、ROM(読み出し専用メモリ)であってもよい。
【0051】
記憶装置104は、例えば、前記メインメモリ(主記憶装置)に対して、いわゆる補助記憶装置ともいう。前述のように、記憶装置104には、本発明のプログラムを含む動作プログラムが格納されている。記憶装置104は、例えば、記録媒体と、記録媒体に読み書きするドライブとの組合せであってもよい。前記記録媒体は、特に制限されず、例えば、内蔵型でも外付け型でもよく、HD(ハードディスク)、CD-ROM、CD-R、CD-RW、MO、DVD、フラッシュメモリー、メモリーカード等が挙げられる。記憶装置104は、例えば、記録媒体とドライブとが一体化されたハードディスクドライブ(HDD)、及びソリッドステートドライブ(SSD)であってもよい。
【0052】
本装置10において、メモリ102及び記憶装置104は、ユーザのログ情報、並びに、外部データベース(図示せず)から取得した情報を記憶することも可能である。
【0053】
本装置10は、例えば、さらに、入力装置105、表示装置106を含んでもよい。入力装置105は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等である。表示装置106は、例えば、LEDディスプレイ、液晶ディスプレイ等が挙げられる。
【0054】
つぎに、本実施形態の交流支援方法の一例を、図3図6のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の交流支援方法は、例えば、図1の交流支援装置10を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態の交流支援方法は、図1の交流支援装置10の使用には限定されない。
【0055】
まず、テンプレート情報提供部11により、共通プラットフォームと紐づけた前記テンプレート情報を支援対象端末に提供する(S11)。前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記テンプレート情報に基づいて複数種類の独自トークンが発行される基盤である。すなわち、前記共通プラットフォームとは、本装置10を含むシステムや分散型ネットワークそのものともいえる。前記分散型台帳は、特に制限されず、例えば、ブロックチェーン等がある。前記共通プラットフォームは、例えば、スマートコントラクトを含んでもよい。より具体的には、例えば、イーサリアムや、他のプラットフォームのブロックチェーンを親チェーンとするサイドチェーンによってスマートコントラクトの機能が付加されたもの等がある。前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行情報、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報である。前記テンプレート情報は、例えば、本装置10のメモリ102及び記憶装置104等に予め記憶されていてもよい。前記テンプレート情報には、例えば、予め設定した選択肢が含まれていてもよい。具体的には、後述する。前記提供は、例えば、前記通信回線網を介して、前記支援対象端末に送信することで実行される。前記支援対象端末については、後述する。
【0056】
次に、発行リクエスト取得部12により、入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記独自トークンの初期発行リクエストを前記支援対象端末から取得する(S12)。また、前記テンプレート情報に予め設定した選択肢が含まれている場合、発行リクエスト取得部12は、例えば、前記選択肢のうち選択された任意の項目を示す入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記初期発行リクエストを取得してもよい。前記支援対象端末は、独自トークンの初期発行をリクエストする前記支援対象の端末であり、具体的には、例えば、実施形態2記載の支援対象端末30が挙げられる。なお、初期発行とは、前記共通プラットフォーム上に、流通していない新たな独自トークンを発行することをいう。前記支援対象端末は、例えば、ブロックチェーン等の分散型台帳を記憶する分散型ネットワーク上の装置である。前記支援対象端末は、ブロックチェーン上にトークン管理するトークン口座を保有している。前記支援対象端末と前記トークン口座とは、紐づけられている。前記トークン口座は、例えば、アドレス、ウォレット等ともいう。前記初期発行リクエストは、例えば、前記トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含む。前記法定通貨は、特に制限されない。入金された前記法定通貨は、前記独自トークンを発行するために用いられる。前記入金情報は、例えば、法定通貨の種類、入金額等に関する情報を含む。前記入金は、例えば、現金で行われてもよいし、クレジットカード等を用いて行われてもよい。前記取得の形式は、特に制限されず、例えば、前記通信回線網を介して取得されてもよい。また、本装置10は、例えば、さらに、クレジットカード等を読み取る読取装置や現金の入金を処理する入金処理装置を含み、これらの装置や入力装置105を介して、前記初期発行リクエスト及び後述の保有発行リクエストを取得してもよい。さらに、本装置10は、前記法定通貨の種類を識別する識別部を含んでもよい。これにより、入金された法定通貨の種類を自動的に識別することができる。前記初期発行情報に付与される前記入力情報としては、例えば、初期発行する独自トークンの名称、独自トークンの初期発行量等に関する情報がある。
【0057】
次に、独自トークン発行部13により、前記初期発行リクエストに応答して、前記共通プラットフォーム上に、前記入金の額に応じた独自トークンの量を発行する(S13)。この工程で発行される前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンである。前記支援対象端末は、例えば、複数の支援対象によって共通して使用されていてもよい。したがって、同一の支援対象端末からの初期発行リクエストであっても、支援対象が異なれば、複数の独自トークンを前記共通プラットフォーム上に発行できる。前記入金の額に応じた独自トークンの量とは、後述するように、例えば、基軸トークンを介して、前記法定通貨の入金額から換算された前記独自トークンの量である。
【0058】
そして、トークン口座管理部14により、前記初期発行リクエストに基づき、前記支援対象端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与(入金ともいう)する(S14)。すなわち、この初期発行された独自トークンを前記支援対象端末と紐づけられたトークン口座が保有することになる。前記初期発行リクエストに応じた前記独自トークンの発行履歴に関する情報は、例えば、トランザクションとして扱われる。
【0059】
前記工程(S11)~前記工程(S14)にて説明した、前記独自トークンを初期発行して、前記支援対象端末のトークン口座に前記初期発行した独自トークンを付与する一連の流れは、前記支援対象が異なれば、繰り返し実行されてもよい。なお、支援対象が同一か否かは、例えば、前記入力情報に含まれる応援対象毎に固有の識別情報(例えば、ID(identification)等)に基づいて識別できる。
【0060】
続けて、前記支援者が前記共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンを取得(購入)することについて説明する。
【0061】
まず、発行リクエスト取得部12により、前記共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを支援者端末から取得する(S15)。前記初期発行済みの独自トークンとは、例えば、前記工程(S13)にて発行した独自トークンである。前記支援者端末は、任意の独自トークンの発行をリクエストする前記支援者の端末であり、具体的には、例えば、実施形態2記載の支援者端末40が挙げられる。前記支援者端末は、例えば、ブロックチェーン等の分散型台帳を記憶する分散型ネットワーク上の装置である。前記支援者端末は、前記トークン口座を保有し、前記支援者端末と前記トークン口座は、紐づけられている。前記保有発行リクエストは、例えば、前記トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含む。前記支援者は、例えば、前記支援者端末の入力装置や本装置10の入力装置105を介して、前記任意の独自トークンを選択可能である。そして、本装置10は、選択された独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを取得する。
【0062】
次に、独自トークン発行部13により、前述と同様にして、前記保有発行リクエストに応答して、前記独自トークンを発行する(S13)。
【0063】
そして、トークン口座管理部14により、前記保有発行リクエストに応答して、前記支援者端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与する(S16)。すなわち、前記支援者端末は、前記支援対象端末が保有する前記初期発行された独自トークンを購入して保有するのではなく、前記共通プラットフォーム上に前記初期発行された独自トークンと同一の独自トークンを新たに発行して保有する。これにより、前記共通プラットフォーム上で、前記独自トークンの流通量が増える。前記保有発行リクエストに応じた前記独自トークンの発行履歴に関する情報は、例えば、トランザクションとして扱われる。
【0064】
前記工程(S15)、前記工程(S13)、及び前記工程(S16)にて説明した、前記支援者端末のトークン口座に、前記初期発行済みの独自トークンを付与する一連の流れは、繰り返し実行されてもよい。
【0065】
そして、運用管理部15により、前記支援対象端末から前記発行した独自トークンと紐づけられ、且つ入力情報が付与された前記運用管理支援情報を取得して、前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を実行し(S17)、終了する(END)。具体的に、前記運用管理支援情報に付与される前記入力情報としては、例えば、電子商取引、顧客管理等に関する情報がある。前記工程(S17)は、例えば、図3に示すように、前記工程(S14)及び前記工程(S16)の後に実行されてもよいし、一方で、前記工程(S14)の後且つ前記工程(S16)の前に実行されてもよい。
【0066】
発行リクエスト取得部12は、例えば、前記工程(S14)の後に、前記支援対象端末からも、前記保有発行リクエストを取得してもよい。そして、前記支援者端末に対する処理と同様にして、前記支援対象端末のトークン口座に独自トークンを付与してもよい。これにより、前記支援対象端末は、例えば、運用目的や各種キャンペーン実行のために、独自トークンを得ることができる。
【0067】
また、本装置10は、前述のように、譲渡リクエスト取得部16を含んでもよい。この態様における本実施形態の交流支援方法について、図3を用いて説明する。
【0068】
まず、譲渡リクエスト取得部16により、前記支援者端末から譲渡リクエストを取得する(S18)。なお、前記工程(S18)は、図3に示す前記工程(S16)以降であれば、いつ実行されてもよい。前記譲渡リクエストは、前記支援者端末から他の支援者端末への前記独自トークンの譲渡に関するリクエストであり、各支援者端末の前記トークン口座情報及び前記他の支援者端末に譲渡する前記独自トークンに関する譲渡情報を含む。前記譲渡情報には、例えば、前記独自トークンを特定可能な情報(例えば、識別情報や独自トークンの名称等)、譲渡する独自トークンの量等の情報が含まれる。前記支援者端末と、譲渡先である前記他の支援者端末とは、同一の前記共通プラットフォーム上に存在する。前記支援者端末と、譲渡先である前記他の支援者とは、例えば、異なるトークンエコノミーに属する端末であってもよい。つまり、前記譲渡する独自トークンは、前記他の支援者端末が保有していない種類の独自トークンであってもよい。本実施形態は、各支援者端末が異なるトークンエコノミーに属していても、各支援者端末ともに、前記共通プラットフォーム上に存在するため、このような独自トークンの譲渡が可能になる。
【0069】
そして、トークン口座管理部14により、前記譲渡リクエストに応答して、前記支援者端末のトークン口座から前記他の支援者端末のトークン口座に前記独自トークンの量を譲渡し(S19)、終了する(END)。
【0070】
前記工程(S18)~前記工程(S19)にて説明した、一方の支援者端末から他方の支援者端末へ前記独自トークンを譲渡する一連の流れは、繰り返し実行されてもよい。
【0071】
また、本装置10は、前述のように、両替リクエスト取得部17、変換率決定部18、及び換算部19を含んでもよい。この態様における本実施形態の売買管理方法について、図3を用いて説明する。
【0072】
まず、両替リクエスト取得部17により、前記支援者端末のトークン口座に保有している前記独自トークンから前記共通プラットフォーム上の他の独自トークンへの両替に関する両替リクエストを前記支援者端末から取得する(S20)。なお、前記工程(S20)は、図3に示す前記工程(S16)以降であれば、いつ実行されてもよい。前記両替リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報と、前記独自トークン及び前記他の独自トークンに関する両替情報とを含む。前記両替情報には、例えば、前記独自トークン及び前記他の独自トークンを特定可能な情報(例えば、識別情報や各独自トークンの名称等)、他の独自トークンに両替したい独自トークンの量等の情報が含まれる。
【0073】
次に、変換率決定部18により、前記各独自トークンの価値及び前記各独自トークンの総発行量に基づいた計算式を用いて、前記基軸トークンと前記各独自トークンとの変換率を決定する(S21)。前記基軸トークンは、前記共通プラットフォーム上において基軸となるトークンである。具体的に、基軸トークンとは、例えば、法定通貨における基軸通貨と同様の役割を果たす。前記計算式を用いることで、例えば、証券売買のような売り手と買い手のマッチングを必要とせず、自動的に変換率を決定できる。前記計算式としては、例えば、バンコールプロトコルを使用できる。
【0074】
バンコールプロトコルについて説明する。バンコールプロトコルは、例えば、下記式(1)の計算式により、あるタイミングにおける独自トークンの価値を決定する。下記式(1)における固定比率は、独自トークンの発行主体である支援対象が予め任意の値を設定できる。つまり、独自トークンAから独自トークンBに両替する場合、変換率決定部18は、まず、前記両替リクエスト取得時の独自トークンA及びBのそれぞれの価値と、前記共通プラットフォーム上に存在する独自トークンA及びBのそれぞれの量(流通量)と、独自トークンA及びBもそれぞれに対する固定比率とを乗じることで、前記基軸トークンの量を算出する。そして、変換率決定部18は、独自トークンA及びBのそれぞれに対する基軸トークン量の比を前記変換率として決定する。
【0075】
(数1)
【0076】
次に、換算部19により、前記変換率を用いて、前記基軸トークンを介して、前記トークン口座に保有している前記独自トークンの量を前記他の独自トークンの量に換算する(S22)。
【0077】
そして、トークン口座管理14により、前記両替リクエストに応答して、前記支援者端末のトークン口座における前記両替の対象である前記独自トークンの量を前記換算した他の独自トークンの量に両替し(S23)、終了する(END)。
【0078】
前記工程(S20)~前記工程(S23)にて説明した、一方の独自トークンから他方の独自トークンへ両替(交換)する一連の流れは、繰り返し実行されてもよい。
【0079】
前記工程(S12)~前記工程(S13)の間の処理と、前記工程(S15)及び前記工程(S13)の間の処理、すなわち、前記独自トークンを発行することについて、具体的に説明する。本装置10は、前述のように、基軸トークン変換部20を含んでもよい。この態様における本実施形態の交流支援方法について、図3及び図4を用いて説明する。
【0080】
まず、図3に示す前記工程(S12)と同様に、発行リクエスト取得部12により、前記初期発行リクエストを前記支援対象端末から取得する(S31)。なお、図4に示す前記工程(S31)の前に、図3に示す前記工程(S11)は、前述と同様にして、予め実行されているものとする。
【0081】
次に、基軸トークン変換部20により、前記入金された入金額を前記基軸トークンの量に変換する(S32)。基軸トークン変換部20は、例えば、前記基軸トークンの価値が前記法定通貨に対し固定となるように、前記変換を行ってもよい。すなわち、前記基軸トークンの価値と前記法定通貨の価値は、等価であってもよい。
【0082】
次に、変換率決定部18により、前記共通プラットフォームにおける基軸トークンの量及び前記各独自トークンの総発行量に基づき、前記変換された基軸トークンと前記各独自トークンとの変換率を決定する(S33)。変換率決定部18は、例えば、前記計算式として、前述と同様に、バンコールプロトコルを使用できる。つまり、前記初期発行リクエストの場合においては、前記共通プラットフォーム上に前記独自トークンは流通していないので、変換率決定部18は、まず、前記基軸トークンの量が前記独自トークンの価値であるとして算出する。基軸トークン変換部20によって前記基軸トークンの価値が前記法定通貨に対し固定となるように前記変換された場合は、例えば、独自トークンの初期発行においては、法定通貨の価値と、基軸トークンの価値と、独自トークンの価値とが、等価の関係が成り立つ。
【0083】
次に、換算部19により、前記変換率を用いて、前記基軸トークンの量を前記独自トークンの量に換算する(S34)。すなわち、前記独自トークンの価値は、前記プラットフォームにおける前記独自トークンの総発行量に応じて変動する。
【0084】
次に、図3に示す前記工程(S13)と同様に、独自トークン発行部13により、前記初期発行リクエストに応答して、前記共通プラットフォーム上に、前記換算した独自トークンを発行する(S35)。
【0085】
そして、図3に示す前記工程(S14)において、トークン口座管理部14により、前記初期発行リクエストに基づき、前記支援対象端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与(入金ともいう)する。
【0086】
前記工程(S31)~前記工程(S35)にて説明した、前記独自トークンを初期発行して、前記支援対象端末のトークン口座に前記初期発行した独自トークンを付与する一連の流れは、前記支援対象が異なれば、繰り返し実行されてもよい。
【0087】
次に、図3に示す前記工程(S15)と同様に、発行リクエスト取得部13により、前記保有発行リクエストを支援者端末から取得する(S36)。
【0088】
次に、前述と同様にして、基軸トークン変換部20による前記法定通貨から前記基軸トークンへの変換(S32)、変換率決定部18による前記変換率の決定(S33)、換算部19による前記基軸トークンから前記独自トークンへの換算(S34)、を実行する。次に、独自トークン発行部14により、前記保有発行リクエストに応答して、前記独自トークンを発行する(S35)。
【0089】
なお、この場合は、前記プラットフォーム上に前記独自トークンが流通しているので、変換率決定部13は、前記基軸トークンの量(すなわち、前記入金額)に応じて、前記独自トークンとの変換率を決定することになる。
【0090】
そして、図3に示す前記工程(S16)と同様に、トークン口座管理部14により、前記保有発行リクエストに基づき、前記支援者端末のトークン口座に前記換算した独自トークンの量を付与する。
【0091】
前記工程(S36)、及び前記工程(S32)~前記工程(S35)にて説明した、前記支援者端末のトークン口座に、前記初期発行済みの独自トークンを付与する一連の流れは、繰り返し実行されてもよい。
【0092】
また、本装置10は、前述のように、換金リクエスト取得部21、送金処理部22を含んでもよい。この態様において、本実施形態の交流支援方法について、図3及び図5を用いて説明する。
【0093】
まず、換金リクエスト取得部21により、前記支援対象端末から換金リクエストを取得する(S41)。なお、前記工程(S41)は、図3に示す前記工程(S14)以降であれば、いつ実行されてもよい。前記換金リクエストは、前記法定通貨に換金する前記独自トークンの量に関する換金情報及び法定通貨口座を特定する法定通貨口座情報を含む。前記換金情報には、例えば、前記独自トークンを特定可能な情報(例えば、識別情報や独自トークンの名称等)、前記法定通貨の種類等に関する情報等が含まれていてもよい。前記法定通貨口座は、法定通貨を管理する口座であり、具体的には、例えば、銀行口座等が挙げられる。前記支援対象端末と前記法定通貨口座は、紐づけられていてもよい。また、換金リクエスト取得部21は、例えば、前記法定通貨口座情報から、前記法定通貨の種類を識別してもよい。一方で、換金リクエスト取得部21は、前記支援者端末から前記換金リクエストを取得しない。
【0094】
次に、換算部19により、前記変換率を用いて、前記独自トークンの量を前記基軸トークンの量に換算する(S42)。本実施形態の交流支援方法は、例えば、前記工程(S41)の後、且つ前記工程(S42)の前に、図4に示す前記工程(S33)と同様にして、変換率決定部18により、前記変換率を再度決定してもよい。
【0095】
次に、基軸トークン変換部20により、換算した前記基軸トークンの量を法定通貨の額に変換する(S43)。
【0096】
そして、送金処理部22により、変換した前記法定通貨の額を前記法定通貨口座に送金して(S44)、終了する(END)。
【0097】
前記工程(S41)~前記工程(S44)にて説明した、前記独自トークンを換金する一連の流れは、繰り返し実行されてもよい。
【0098】
これにより、前記支援対象者は、資金を調達することができる。一方で、前記支援者は、基軸トークンを介して、独自トークンを法定通貨に換金することができない。すなわち、前記支援者は、投機目的で前記独自トークンを購入することができず、前記商品等を購入するために前記独自トークンを購入することになる。前記支援者が独自トークンを法定通貨に換金できないことにより、例えば、前記支援者が保有する独自トークンの量に基づいて、前記支援対象者への応援熱量を数値化することができる。また、前記支援者が独自トークンを法定通貨に換金できないことにより、例えば、過度なボラティリティが抑制され、前記支援者の心理不安や懸念を払拭できる。
【0099】
また、本装置10は、前述のように、発行量指定情報取得部23、及び入金額提示部24を含んでもよい。この態様において、本実施形態の交流支援方法について、図3図4、及び図6を用いて説明する。
【0100】
まず、発行量指定情報取得部23により、前記支援対象端末及び前記支援者端末の少なくとも一方から、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を取得する(S1)。前記発行量指定情報は、例えば、法定通貨の種類に関する情報を含んでもよい。
【0101】
次に、図4に示す前記工程(S33)と同様にして、変換率決定部18により、前記変換率を決定する(S2)。
【0102】
次に、換算部19により、前記変換率を用いて、前記指定された独自トークンの量を前記基軸トークンの量に換算する(S3)。
【0103】
次に、基軸トークン変換部20により、換算した前記基軸トークンの量を法定通貨の額に変換する(S4)。
【0104】
次に、入金額提示部24により、前記支援者端末及び前記支援対象端末の少なくとも一方に対し、変換した前記法定通貨の額を、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額として提示する(S5)。前記提示は、例えば、前記通信回線網を介して、前記支援者端末及び前記支援対象端末の少なくとも一方に前記入金額を送信することで行われてもよいし、本装置10の表示装置106に表示することで行われてもよい。
【0105】
そして、図3及び図4に示すように、発行リクエスト取得部12により、前記提示後に、前記支援対象端末から前記初期発行リクエストを取得すること(S12、又はS31)、及び前記対象者端末から前記保有発行リクエストを取得すること(S15、又はS36)の少なくとも一方を実行する。前記工程(S12、又はS31)及び前記工程(S15、又はS36)以降の各工程は、前述と同様である。
【0106】
前記工程(S1)~前記工程(S5)にて説明した、前記独自トークンの量を発行するのに必要な金額を見積もる一連の流れは、繰り返し実行されてもよい。
【0107】
本装置10は、例えば、前記法定通貨を特定の法定通貨に予め指定してもよい。前記特定の法定通貨は、2つ以上あってもよく、任意に指定できる。
【0108】
本実施形態によれば、テンプレート情報を提供することで、トークンの発行及びトークンエコノミーの構築を容易に可能にする。具体的に、応援対象は、例えば、テンプレート情報に入力情報(例えば、初期発行する独自トークンの名称、独自トークンの初期発行量、電子商取引、顧客管理等に関する情報)を入力して、本装置10に前記テンプレート情報を送信するだけで独自トークンの発行及びトークンエコノミーの運用管理が可能である。
【0109】
ビットコイン等の価格変動が激しい仮想通貨を介して、独自トークンから法定通貨に換金する場合や法定通貨から独自トークンを購入発行する場合は、仮想通貨と法定通貨、及び仮想通貨と独自トークンの双方のレートを意識しなければならない。また、前記双方のレートを意識しなければならないことから、支援対象及び支援者は、必要とするタイミングで独自トークンを購入することができず、さらに、支援対象は、必要とするタイミングで独自トークンを法定通貨に換金できない。
しかしながら、本実施形態によれば、例えば、法定通貨と等価である基軸トークンを用いることができるため、法定通貨と基軸トークンとの換金レートを意識することなく、トークンを用いた売買が可能である。そのため、前記支援対象は、法定通貨と基軸トークンとの換金レートを意識することなく、法定通貨を必要とするタイミングで、前記独自トークンを法定通貨に換金できる。また、前記支援対象及び前記支援者は、法定通貨と基軸トークンとの換金レートを意識することなく、独自トークンを購入することができる。さらに、法定通貨と基軸トークンとの換金レートを意識しなくて良いため、独自トークンから法定通貨に換金する場合や法定通貨から独自トークンを購入発行する場合の工程コストを抑えることができる。
【0110】
[実施形態2]
前記実施形態1の交流支援装置を用いたトークン流通システム装置について説明する。
【0111】
図7は、本実施形態のトークン流通システム装置100の一例の構成を示す図である。図6に示すように、本装置100は、前記実施形態1記載の交流支援装置10と、支援対象端末30と、支援者端末40とを含む。交流支援装置10は、前記通信回線網を介して、支援対象端末30及び支援者端末40と通信可能に接続する。トークン流通システム装置100は、トークン流通システム100ともいう。支援対象端末30及び支援者端末40は、例えば、ブロックチェーン等の分散型台帳を記憶する分散型ネットワーク上の装置である。また、交流支援装置10も同様に、前記分散型ネットワーク上の装置であってもよい。支援対象端末30及び支援者端末40は、売買管理装置10と併用される装置である。なお、支援対象端末30及び支援者端末40の数は、特に制限されず、1つでもよいし、2つ以上でもよい。
【0112】
図8は、支援対象端末30の一例の構成を示すブロック図である。図8に示すように、本装置30は、テンプレート情報取得部31、発行リクエスト送信部32、入力部33、記憶部34、及び運用管理支援情報送信部35を含む。さらに、本装置30は、任意の構成として、換金リクエスト送信部36、及び発行量指定情報送信部37等を含んでもよい。
【0113】
本装置30は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、前記通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置30は、前記通信回線網を介して、前記外部装置と接続可能である。本装置30は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置30は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。
【0114】
本装置30のハードウエア構成は、例えば、特に言及しない限り、図2に示す交流支援装置10のハードウエア構成と同様である。
【0115】
本装置30において、中央処理装置101が、テンプレート情報取得部31、発行リクエスト送信部32及び運用管理支援情報送信部35として機能する。また、中央処理装置101は、換金リクエスト送信部36、及び発行量指定情報送信部37等としても機能する。
【0116】
入力部33は、例えば、入力装置105を使用できる。
【0117】
記憶部34は、例えば、メモリ102及び記憶装置104を使用できる。記憶部34は、例えば、後述のトークン口座情報341及び法定通貨情報342等を記憶していてもよい。また、記憶部34は、例えば、後述のテンプレート情報を記憶してもよい。
【0118】
図9は、支援者端末40の一例の構成を示すブロック図である。図9に示すように、本装置40は、発行リクエスト送信部41、及び記憶部42を含む。さらに、本装置40は、任意の構成として、譲渡リクエスト送信部43、両替リクエスト送信部44、発行量指定情報送信部45等を含んでもよい。
【0119】
本装置40は、例えば、前記各部を含む1つの装置でもよいし、前記各部が、前記通信回線網を介して接続可能な装置でもよい。また、本装置40は、前記通信回線網を介して、前記外部装置と接続可能である。本装置40は、例えば、システムとしてサーバに組み込まれていてもよい。また、本装置40は、例えば、本発明のプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(PC、例えば、デスクトップ型、ノート型)、スマートフォン、タブレット端末等であってもよい。
【0120】
本装置40のハードウエア構成は、例えば、特に言及しない限り、図2に示す売買管理装置10のハードウエア構成と同様である。
【0121】
本装置40において、中央処理装置101が、発行リクエスト送信部41として機能する。また、中央処理装置101は、例えば、譲渡リクエスト送信部43、両替リクエスト送信部44、発行量指定情報送信部45等としても機能する。
【0122】
記憶部42は、例えば、メモリ102及び記憶装置104を使用できる。記憶部43は、例えば、後述のトークン口座情報431等を記憶していてもよい。
【0123】
つぎに、本実施形態のトークン流通方法の一例を、図10図12のフローチャートに基づき説明する。本実施形態のトークン流通方法は、例えば、図7のトークン流通システム装置100を用いて、次のように実施する。なお、本実施形態のトークン流通方法は、図7のトークン流通システム装置100の使用には限定されない。
【0124】
最初に、共通プラットフォームを形成することについて説明する。
【0125】
まず、交流支援装置10において、図3を用いて説明した前記工程(S11)と同様に、図10に示す工程(S101)を実行する。
【0126】
次に、支援対象端末30において、テンプレート情報取得部31により、交流支援装置10から前記テンプレート情報を取得する(S102)。前記取得したテンプレート情報には、例えば、交流支援装置10によって選択肢が設定されていてもよい。
【0127】
次に、支援対象端末30において、発行リクエスト送信部32により、入力部33を用いて入力情報が付与された前記初期発行情報を含む初期発行リクエストを交流支援装置10に送信する(S103)。前記初期発行リクエストは、前述と同様である。前記初期発行情報に選択肢が含まれている場合は、例えば、発行リクエスト送信部32により、入力部33を用いて前記選択肢のうち選択された任意の項目を示す入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記初期発行リクエストを送信してもよい。前記初期発行情報に付与される入力情報は、例えば、前述と同様である。
【0128】
次に、交流支援装置10において、図3を用いて説明した前記工程(S12)~前記工程(S14)と同様に、図10に示す工程(S104)~工程(S106)を実行する。前記工程(S106)の実行により、支援対象端末30の記憶部34に記憶されているトークン口座341には、交流支援装置10によって、前記初期発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与される。なお、図示していないが、前記工程(S104)~前記工程(S105)の間の処理と、後述の工程(S108)及び前記工程(S105)の間の処理、すなわち、前記独自トークンの発行については、具体的に、例えば、図4にて示した各工程の処理が実行されてもよい。
【0129】
一方で、支援者端末40において、発行リクエスト送信部41により、前記共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを交流支援装置に送信する(S107)。前記保有発行リクエストは、例えば、前述と同様である。前記発行済みの独自トークンとは、例えば、前記工程(S105)にて発行した独自トークンである。
【0130】
次に、交流支援装置10において、図3を用いて説明した前記工程(S15)、前記工程(S13)、及び前記工程(S16)と同様に、図10に示す工程(S108)、前記工程(S105)、前記工程(S109)を実行する。前記工程(S109)の実行により、支援者端末40の記憶部42に記憶されているトークン口座421には、交流支援装置10によって、前記保有発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与される。
【0131】
前記工程(S101)~前記工程(S106)にて説明した、前記独自トークンを初期発行して、支援対象端末30のトークン口座341に前記初期発行した独自トークンを付与する一連の流れは、前記支援対象が異なれば、繰り返し実行されてもよい。
【0132】
前記工程(S107)~前記工程(S108)、前記工程(S105)、及び前記工程(S109)にて説明した、支援者端末40のトークン口座421に、前記発行済みの独自トークンを付与する一連の流れは、繰り返し実行されてもよい。
【0133】
次に、支援対象端末30において、運用管理支援情報送信部35により、前記発行された独自トークンと紐づけられ且つ入力部33により入力情報が付与された前記運用管理支援情報を、交流支援装置10に送信する(S110)。前記運用管理支援情報に付与される入力情報は、例えば、前述と同様である。
【0134】
そして、交流支援装置10において、図3を用いて説明した前記工程(S17)と同様に、図10に示す工程(S111)を実行し、終了する(END)。
【0135】
また、トークン流通システム装置100において、支援者端末40が独自トークンの譲渡を行う態様について、図10を用いて説明する。
【0136】
まず、支援者端末40において、譲渡リクエスト送信部43により、譲渡リクエストを交流支援装置10に送信する(S112)。前記譲渡リクエストは、前述と同様である。なお、前記工程(S112)は、図10に示す前記工程(S109)以降であれば、いつ実行されてもよい。
【0137】
次に、交流支援装置10において、図3を用いて説明した前記工程(S18)、及び前記工程(S19)と同様に、図10に示す工程(S113)、及び工程(S114)を実行し、終了する(END)。前記工程(S114)の実行により、支援者端末40の記憶部42に記憶されているトークン口座421には、交流支援装置10によって、前記譲渡リクエストに応答して譲渡された前記独自トークンの量が減量される。
【0138】
前記工程(S112)~前記工程(S114)にて説明した、一方の支援者端末から他方の支援者端末へ前記独自トークンを譲渡する一連の流れは、繰り返し実行されてもよい。
【0139】
また、トークン流通システム装置100において、支援者端末40が独自トークンの両替(交換)を行う態様について、図3及び図10を用いて説明する。
【0140】
まず、支援者端末40において、両替リクエスト送信部44により、トークン口座421に保有している前記独自トークンから前記共通プラットフォーム上の他の独自トークンへの交換に関する交換リクエストを交流支援装置10に送信する(S115)。前記両替リクエストは、前述と同様である。なお、前記工程(S115)は、図10に示す前記工程(S109)以降であれば、いつ実行されてもよい。
【0141】
次に、交流支援装置10において、図3を用いて説明した前記工程(S20)~前記工程(S23)と同様に、図10に示す工程(S116)~工程(S119)を実行し、終了する(END)。前記工程(S119)の実行により、支援者端末40の記憶部42に記憶されているトークン口座421には、交流支援装置10によって、前記両替リクエストに応答して前記両替の対象である前記独自トークンの量を前記他の独自トークンの量に両替される。
【0142】
前記工程(S115)~前記工程(S119)にて説明した、一方の独自トークンから他方の独自トークンへ両替(交換)する一連の流れは、繰り返し実行されてもよい。
【0143】
また、トークン流通システム装置100において、支援対象端末30が独自トークンの換金を行う態様について、図5及び図11を用いて説明する。
【0144】
まず、支援対象端末30において、換金リクエスト送信部35により、前記売買管理装置に換金リクエストを送信する(S121)。なお、前記工程(S121)は、図10に示す前記工程(S106)以降であれば、いつ実行されてもよい。前記換金リクエストは、例えば、前述と同様である。
【0145】
そして、図5を用いて説明した前記工程(S41)~前記工程(S44)と同様に、図11に示す工程(S122)~工程(S125)を実行し、終了する(END)。前記工程(S125)の実行により、支援対象端末30のトークン口座341には、交流支援装置10によって、前記換金リクエストに応答して換金された前記独自トークンの量が減量される。そして、支援対象端末30の記憶部34に記憶された法定通貨口座342には、交流支援装置10によって、前記換金リクエストに応答して換金された前記法定通貨の所定の額が入金される。
【0146】
前記工程(S121)~前記工程(S125)にて説明した、前記独自トークンを換金する一連の流れは、繰り返し実行されてもよい。
【0147】
また、トークン流通システム装置100において、支援対象端末30及び支援者端末40の少なくとも一方からのリクエストにより、交流支援装置10が、前記法定通貨の入金前に、指定する前記独自トークンの量を発行するのに必要な金額を見積もる態様について、図6図10及び図12を用いて説明する。
【0148】
まず、支援対象端末30及び支援者端末40の少なくとも一方の発行量指定情報送信部36及び45により、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を売買管理装置10に送信する(S201)。前記発行量指定情報は、例えば、前述と同様である。
【0149】
次に、交流支援装置10において、図6を用いて説明した前記工程(S1)~前記工程(S5)と同様に、図12に示す工程(S202)~工程(S206)を実行する。
【0150】
そして、図10に示すように、支援対象端末30及び支援者端末40の少なくとも一方の発行リクエスト取得部32及び41により、交流支援装置10によって、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額を提示されてから、前記新規発行リクエストを送信すること(S103)、及び前記保有発行リクエストを送信すること(S107)の少なくとも一方を実行する。前記工程(S103)及び前記工程(S107)以降の各工程は、前述と同様である。
【0151】
前記工程(S201)~前記工程(S206)にて説明した、前記独自トークンの量を発行するのに必要な金額を見積もる一連の流れは、繰り返し実行されてもよい。
【0152】
前記工程(S101)~前記工程(S119)、前記工程(S121)~前記工程(S125)、及び前記工程(S201)~前記工程(S206)のうち、前記工程(S102)、前記工程(S103)、前記工程(S110)、前記工程(S121)、及び前記工程(S201)は、前述のように、支援対象端末30の各部によって実行され、例えば、独自トークンに関する第1のリクエスト送信方法ともいう。
【0153】
前記工程(S101)~前記工程(S119)、前記工程(S121)~前記工程(S125)、及び前記工程(S201)~前記工程(S206)のうち、前記工程(S107)、前記工程(S112)、前記工程(S115)、及び前記工程(S201)は、前述のように、支援者端末40の各部によって実行され、例えば、独自トークンに関する第2のリクエスト送信方法ともいう。
【0154】
本実施形態によれば、前記実施形態1と同様に、トークンの発行及びトークンエコノミーの構築を容易に可能にする。また、各支援者端末40間において、前記独自トークンの譲渡や両替(交換)を行うことで、前記独自トークンの発行主体である支援対象と関係を持つ支援者の数(以下、関係人口ともいう)を増やすことができる。これにより、例えば、前記独自トークンの流通を促進することができ、そのトークンエコノミーを活性化することができる。具体的に、前記支援対象の観点によれば、関係人口数が増加することで、独自トークンの更なる流通が見込め、豊富な資金を得ることができる。また、本実施形態において、前記支援者は、投機目的で前記独自トークンを購入することができない。このため、本実施形態によれば、例えば、前記支援者からの前記独自トークンの売却によって、独自トークンの価値を一気に失うというリスクが抑制される。一方で、前記支援者の観点によれば、前記両替(交換)によって、目的に応じて、支援したい支援対象を変更することができる。また、前記譲渡によって、他者に支援対象をアピールすることができる。このように、本実施形態によれば、支援対象及び支援者の双方において、メリットが生じ、各トークンエコノミー間の交流によってトークンエコノミーの好循環が生じる。
【0155】
[実施形態3]
本発明を導入したトークンエコノミーについて具体的に説明する。
【0156】
図13は、トークン流通システム装置100をトークンエコノミーに導入した一例を示す図である。図13に示す各装置は、例えば、前記通信回線網を介して、通信可能に接続する。交流支援装置10は、例えば、その一部が仮想サーバ上にあり、前記仮想サーバに既存のブロックチェーンを親チェーンとするサイドチェーンを含む。交流支援装置10は、例えば、前記ブロックチェーンと前記サイドチェーンを利用して、前記法定通貨と前記基軸トークン、前記基軸トークンと前記独自トークン、前記商品等の売買等の交換処理を実行する。
【0157】
支援対象端末30は、前述と同様に、交流支援装置10と接続して、前記独自トークンの発行、及び独自トークンの換金等の処理を実行する。
【0158】
支援者端末40は、前述と同様に、交流支援装置10と接続して、前記独自トークンの発行、及び独自トークンの譲渡、両替等の処理を実行する。
【0159】
また、交流支援装置10は、前記法定通貨による入金をクレジットカード決済にて実行する場合は、例えば、決済代行事業者の決済装置50と接続してもよい。決算装置50は、例えば、前記入金に係る処理を実行する。
【0160】
さらに、交流支援装置10は、プラットフォーム運営業者の運用装置60と接続してもよい。運用装置60は、例えば、前記プラットフォームの管理・運用等の処理を実行する。プラットフォーム運営業者は、例えば、独自トークンの発行主体ともなりえる。
【0161】
また、交流支援装置10は、暗号資産販売所の発行処理装置70と接続してもよい。発行処理装置70は、例えば、交流支援装置10の基軸トークン変換部12により指示を受けて、前記基軸トークンの発行に係る処理を実行する。交流支援装置10は、例えば、相対取引にて仕入れた基軸トークンを担保資産として、独自トークンを発行する。また、交流支援装置10は、例えば、支援者の独自トークンの発行(購入)に際しては、その購入金額に応じた基軸トークンを準備資産として独自トークンを発行し、支援者のトークン口座に前記独自トークンを付与する。
【0162】
図14は、独自トークンが流通する一例を示す図である。図14において、支援対象は、球団A(支援対象)として示し、支援者は、その球団Aのファンとして示す。まず、活動資金を確保したい球団Aは、支援対象端末30を用いて、前述と同様にして、前記共通プラットフォーム上に前記球団Aに関する新たな独自トークンを発行する。次に、球団Aに貢献したいファンは、支援者端末40を用いて、前述と同様に、前記法定通貨と交換することで、球団Aが発行した前記独自トークンを発行(購入)する。また、球団Aは、支援対象端末30を用いて、前記共通プラットフォーム上に、商品及びサービスの少なくとも一方(以下、商品等ともいう)を登録してもよい。前記商品等は、特に制限されず、デジタル情報に基づく商品等であってもよいし、現実空間における商品等であってもよい。現実空間における商品等である場合、交流支援装置10は、前記商品等を配送する場所に関する情報を前記支援者端末から取得してもよいし、前記商品等を受領できる場所を前記支援者端末に提示してもよい。具体的に、前記商品等は、寄せ書き、各種権利、各種ギフト、各種デジタルコンテンツ、デジタルアバター等が挙げられる。より具体的には、写真、イラスト、動画コンテンツ等が挙げられる。そして、ファンは、支援者端末40を用いて、前記球団Aに対する応援熱量に応じて、希望する商品等(例えば、ファンサービス等)を購入して、独自トークンを消費する。これにより、ファンが用いた支援者端末40のトークン口座のステータスが向上してもよい。ステータスが向上することで、ファンの更なる支援の意欲増大を促し、更なる独自メダルの発行に繋げることができる。このように、ファンが前記独自トークンを消費して更なる独自トークンを発行するほど、すなわち、ファンが球団Aを応援すればするほど、前記プラットフォームにおける独自トークンの流通量(総発行量)が増えて、球団Aに関する独自トークンの価値が上昇する。これにより、球団Aは、活動資金を確保できる。一方で、ファンは、球団Aの支援に直接的に貢献でき、その支援の実績を認めてほしいという欲求を満たすことができる。また、ファンは、ステータスを得ることができ、球団Aとの関係性を深化できる。
【0163】
[実施形態4]
テンプレート情報について、図15を用いて具体的に説明する。図15は、支援対象端末30が入力部33を用いて前記テンプレート情報に各情報を入力する一例を示す。図15に示すように、前記テンプレート情報には、例えば、前記初期発行する独自トークンのテーマ(左図)及び目的(中央図)等に関する選択肢が含まれている。前記テーマとは、スポーツ、地域創生、タレント、一次産業等の支援対象に関する情報である。前記目的とは、ユーザ間交流、デジタルコンテンツ販売、個人間送金等のトークンエコノミーの利用目的に関する情報である。支援対象端末30は、入力部33を介して、前記選択のうち、任意の選択肢を選択する。また、支援対象端末30は、例えば、図15に示すように、入力部33を用いて初期発行する独自トークンの名称、及び独自トークンの初期発行量等の入力情報を前記テンプレート情報に入力してもよい(右図)。支援対象端末30は、これらの情報が入力された前記テンプレート情報を含む初期発行リクエストを交流支援装置10に送信する。そして、前記テンプレート情報を含む初期発行リクエストを取得した交流支援装置10は、前記テンプレート情報に基づいて、前記共通プラットフォーム上に、前記独自トークンの初期発行を行う。前記テンプレート情報を用いることで、支援対象は、前記独自トークンに関するウォレットアプリケーションの開発費を抑えることができる。
【0164】
また、交流支援装置10は、例えば、前記テンプレート情報に加えて、前記テンプレート情報を送信した支援対象装置30に対し、プラグインを提供してもよい。前記プラグインには、例えば、支援対象端末30及び支援者端末40等の画面上に表示される前記支援対象及びその独自トークンに関するデザインを変更可能なデータ(デザインスキンデータ)等が含まれる。このようにして、支援対象は、前記共通アプリケーション独自のアプリケーションとしてカスタマイズすることができる。
【0165】
[実施形態5]
異なるトークンエコノミー間における各独自トークンの譲渡及び交換について図16を用いて具体的に説明する。図16(A)は、異なるトークンエコノミー間において、各独自トークンの交換を行う一例について示す図である。支援者X及び支援者Yは、それぞれ、同一の前記共通プラットフォーム上に存在する支援者端末装置40を使用している。図16(A)に示すように、支援者Xは、支援対象A及びBの双方を応援し、それぞれの独自トークンを保有している。支援者Xは、支援対象Bが大事な試合を控えているため、支援対象Bを重点的に応援したいと考えている。一方で、支援者Yは、支援対象Bを応援し、その独自トークンを保有している。支援者Yは、これからは支援対象Aを応援したいと考えている。そこで、支援者X及びYは、各支援者端末40を用いて、交流支援装置10に前記両替リクエストを送信する。
【0166】
交流支援装置10は、変換率決定部18により、前記基軸トークンと前記各独自トークンとの変換率を決定する。なお、図16(A)の例では、基軸トークンをCheer Medal(CHM)として示し、前記両替リクエスト取得時における支援者Aに関する独自トークン(以下、独自トークンAという)における前記基軸トークンの量(価値)が1.5CHMであるとし、前記両替リクエスト取得時における支支援者Bに関する独自トークン(以下、独自トークンBという)における前記基軸トークンの量(価値)が3.0CHMであるとする。したがって、変換率決定部18は、図16(A)に示すように、独自トークンA及びBのそれぞれに対する基軸トークン量の比を前記変換率として決定する。そして、換算部19により、前記変換率を用いて、独自トークンAから独自トークンBの価値へ、及び独自トークンBから独自トークンAの価値にそれぞれ換算し、トークン口座管理部15により、各支援者X及びYの保有する各独自トークンA及びBを交換する。これにより、支援者Xは、一時的に支援対象Bに対する重点的な応援消費(前述の商品等の購入等)が可能になり、支援者Yは、独自トークンBを無駄にすることなく、他の応援対象Aに対する応援消費の資金にできる。このように、交流支援装置10は、独自トークンAのトークンエコノミー及び独自トークンBのトークンエコノミー間の交流を支援可能である。このため、複数の経済圏での支援者の応援消費が拡大することになり、支援対象は、豊富な資金を得ることができる。
【0167】
図16(B)は、異なるトークンエコノミーへ独自トークンの譲渡を行う一例について示す図である。図16(B)における各支援対象、各支援者、及び各独自トークンは、図16(A)と同様である。図16(B)に示すように、支援者Xは、保有している独自トークンAを他のトークンエコノミーにおける支援者(例えば、応援対象Bの支援者)に譲渡することを示す譲渡リクエストを交流支援装置10に送信する。一方で、支援者Yは、保有している独自トークンBを他のトークンエコノミーにおける支援者(例えば、応援対象Aの支援者)に譲渡することを示す譲渡リクエストを交流支援装置10に送信する。
【0168】
交流支援装置10は、トークン口座管理部15により、前述と同様にして、前記譲渡リクエストに応答する。したがって、応援対象A及びBの双方に興味を持ってくれる支援者の数が増加して、各応援対象に対する関係人口数が増加する。これにより、支援対象は、資金を得やすくなる。このように、交流支援装置10は、独自トークンAのトークンエコノミー及び独自トークンBのトークンエコノミー間の交流を支援可能である。
【0169】
[実施形態6]
本実施形態のプログラムは、本発明の方法の各工程を、手順として、コンピュータに実行させるためのプログラムである。本発明において、「手順」は、「処理」と読み替えてもよい。また、本実施形態のプログラムは、例えば、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されていてもよい。前記記録媒体としては、特に限定されず、例えば、読み出し専用メモリ(ROM)、ハードディスク(HD)、光ディスク等が挙げられる。
【0170】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解しうる様々な変更をできる。
【0171】
<付記>
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
テンプレート情報提供部、発行リクエスト取得部、独自トークン発行部、トークン口座管理部、及び運用管理部を含み、
前記テンプレート情報提供部は、共通プラットフォームと紐づけた前記テンプレート情報を支援対象端末に提供し、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記テンプレート情報に基づいて複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行情報、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報であり、
前記発行リクエスト取得部は、入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記独自トークンの初期発行リクエストを前記支援対象端末から取得すること、及び前記共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを支援者端末から取得することの少なくとも一方を実行し、
前記支援対象端末及び前記支援者端末は、分散型台帳上にトークンを管理するトークン口座を保有し、
前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記独自トークン発行部は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に応答して、前記共通プラットフォーム上に、前記入金の額に応じた前記独自トークンの量を発行し、
発行される前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座管理部は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に基づき、前記支援対象端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与すること、及び前記支援者端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与することの少なくとも一方を実行し
前記運用管理部は、前記支援対象端末から前記発行した独自トークンと紐づけられ、且つ入力情報が付与された前記運用管理支援情報を取得して、前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を実行する、交流支援装置。
(付記2)
前記初期発行情報には、予め設定した選択肢が含まれており、
前記発行リクエスト取得部は、前記選択肢のうち選択された任意の項目を示す入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記初期発行リクエストを取得する、付記1記載の交流支援装置。
(付記3)
さらに、譲渡リクエスト取得部を含み、
前記譲渡リクエスト取得部は、前記支援者端末から譲渡リクエストを取得し、
前記譲渡リクエストは、同一の前記共通プラットフォーム上にある前記支援者端末から他の支援者端末への前記独自トークンの譲渡に関するリクエストであり、
前記譲渡リクエストは、各支援者端末の前記トークン口座情報及び前記他の支援者端末に譲渡する前記独自トークンに関する譲渡情報を含み、
前記トークン口座管理部は、前記譲渡リクエストに応答して、前記支援者端末のトークン口座から前記他の支援者端末のトークン口座に前記独自トークンの量を譲渡する、付記1又は2記載の交流支援装置。
(付記4)
さらに、両替リクエスト取得部、変換率決定部、及び換算部を含み、
前記両替リクエスト取得部は、前記支援者端末のトークン口座に保有している前記独自トークンから前記共通プラットフォーム上の他の独自トークンへの両替に関する両替リクエストを前記支援者端末から取得し、
前記両替リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報と、前記独自トークン及び前記他の独自トークンに関する両替情報とを含み、
前記変換率決定部は、前記各独自トークンの価値及び前記各独自トークンの総発行量に基づいた計算式を用いて基軸トークンと前記各独自トークンとの変換率を決定し、
前記基軸トークンは、前記共通プラットフォーム上において基軸となるトークンであり、
前記換算部は、前記変換率を用いて、前記基軸トークンを介して、前記トークン口座に保有している前記独自トークンの量を前記他の独自トークンの量に換算し、
前記トークン口座管理部は、前記両替リクエストに応答して、前記支援者端末のトークン口座における前記両替の対象である前記独自トークンの量を前記換算した他の独自トークンの量に両替する、付記1から3のいずれかに記載の交流支援装置。
(付記5)
さらに、基軸トークン変換部を含み、
前記基軸トークン変換部は、前記入金された入金額を前記基軸トークンの量に変換し、
前記変換率決定部は、前記共通プラットフォームにおける基軸トークンの量及び前記各独自トークンの総発行量に基づき、前記変換された基軸トークンと前記各独自トークンとの変換率を決定し、
前記換算部は、前記変換率を用いて、前記基軸トークンの量を前記独自トークンの量に換算し、
前記独自トークン発行部は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に応答して、前記共通プラットフォーム上に、前記換算した独自トークンを発行する、付記4記載の交流支援装置。
(付記6)
さらに、換金リクエスト取得部、及び送金処理部を含み、
前記換金リクエスト取得部は、前記支援対象端末から換金リクエストを取得し、
前記換金リクエストは、前記法定通貨に換金する前記独自トークンの量に関する換金情報及び法定通貨口座を特定する法定通貨口座情報を含み、
前記換算部は、前記変換率を用いて、前記独自トークンの量を前記基軸トークンの量に換算し、
前記基軸トークン変換部は、換算した前記基軸トークンの量を法定通貨の額に変換し、
前記送金処理部は、変換した前記法定通貨の額を前記法定通貨口座に送金する、付記4又は5記載の交流支援装置。
(付記7)
さらに、発行量指定情報取得部、及び入金額提示部を含み、
前記発行量指定情報取得部は、前記支援対象端末及び前記支援者端末の少なくとも一方から、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を取得し、
前記換算部は、前記変換率を用いて、前記指定された独自トークンの量を前記基軸トークンの量に換算し、
前記基軸トークン変換部は、換算した前記基軸トークンの量を法定通貨の額に変換し、
前記入金額提示部は、前記支援者端末及び前記支援対象端末の少なくとも一方に対し、変換した前記法定通貨の額を、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額として提示し、
前記発行リクエスト取得部は、前記提示後に、前記支援対象端末から前記初期発行リクエストを取得すること、及び前記対象者端末から前記保有発行リクエストを取得することの少なくとも一方を実行する、付記4から6のいずれかに記載の交流支援装置。
(付記8)
付記1から7のいずれかに記載の交流支援装置と併用される支援対象端末であって、
テンプレート情報取得部、発行リクエスト送信部、入力部、記憶部、及び運用管理支援情報送信部を含み、
前記テンプレート情報取得部は、前記交流支援装置からテンプレート情報を取得し、
前記テンプレート情報は、共通プラットフォームと紐づけられており、 前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行情報、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報であり、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記トークン交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記発行リクエスト送信部は、前記入力部により入力情報が付与された前記初期発行情報を含む初期発行リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記初期発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記トークン口座は、前記記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記初期発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与され
前記運用管理支援情報送信部は、前記発行された独自トークンと紐づけられ且つ前記入力部により入力情報が入力された前記運用管理支援情報を、前記交流支援装置に送信する、支援対象端末。
(付記9)
前記テンプレート情報取得部により取得された前記初期発行情報には、選択肢が設定されており、
前記発行リクエスト送信部は、前記選択肢のうち前記入力部により選択された任意の項目を示す入力情報が付与された前記テンプレート情報を含む前記初期発行リクエストを送信する、付記8記載の支援対象端末。
(付記10)
さらに、換金リクエスト送信部を含み、
前記換金リクエスト送信部は、前記トークン交流支援装置に換金リクエストを送信し、
前記換金リクエストは、前記法定通貨に換金する前記独自トークンの量に関する換金情報及び法定通貨口座を特定する法定通貨口座情報を含み、
前記トークン口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記換金リクエストに応答して換金された前記独自トークンの量が減量され、
前記法定通貨口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記換金リクエストに応答して換金された前記法定通貨の所定の額が入金される、付記8又は9記載の支援対象端末。
(付記11)
さらに、発行量指定情報送信部を含み、
前記発行量指定情報送信部は、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を前記トークン交流支援装置に送信し、
前記発行リクエスト送信部は、前記トークン交流支援装置によって、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額を提示されてから、前記初期発行リクエストを送信する、付記8から10のいずれかに記載の支援対象端末。
(付記12)
付記1から7のいずれかに記載の交流支援装置と併用される支援者端末であって、
発行リクエスト送信部、及び記憶部を含み、
前記発行リクエスト送信部は、共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを交流支援装置に送信し、
前記保有発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記トークン交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、 前記トークン口座は、前記記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記保有発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与される、支援者端末。
(付記13)
さらに、譲渡リクエスト送信部を含み、
前記譲渡リクエスト送信部は、譲渡リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記譲渡リクエストは、同一の前記共通プラットフォーム上にある前記支援者端末から他の支援者端末への前記独自トークンの譲渡に関するリクエストであり、
前記譲渡リクエストは、各支援者端末の前記トークン口座情報及び前記他の支援者端末に譲渡する前記独自トークンに関する譲渡情報を含み、
前記トークン口座は、前記トークン交流支援装置によって、前記他の支援者端末のトークン口座に譲渡した前記独自トークンの量が減量される、付記12記載の支援者端末。
(付記14)
さらに、両替リクエスト送信部を含み、
前記両替リクエスト送信部は、前記トークン口座に保有している前記独自トークンから前記共通プラットフォーム上の他の独自トークンへの交換に関する交換リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記両替リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報と、前記独自トークン及び前記他の独自トークンに関する両替情報とを含み、
前記トークン口座は、前記トークン交流支援装置によって、前記両替の対象である前記独自トークンの量を前記他の独自トークンの量に両替される、付記12又は13記載の支援者端末。
(付記15)
さらに、発行量指定情報送信部を含み、
前記発行量指定情報送信部は、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を前記トークン交流支援装置に送信し、
前記発行リクエスト送信部は、前記トークン交流支援装置によって、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額を提示されてから、前記保有発行リクエストを送信する、付記12から14のいずれかに記載の支援者端末。
(付記16)
付記1から7のいずれかに記載のトークン交流支援装置と、付記8から11のいずれかに記載の支援対象端末と、付記12から15のいずれかに記載の支援者端末とを含み、
前記売買管理装置は、通信回線網を介して、前記支援対象端末及び前記支援者端末と接続する、トークン流通システム装置。
(付記17)
テンプレート情報提供工程、発行リクエスト取得工程、独自トークン発行工程、トークン口座管理工程、及び運用管理部を含み、
前記テンプレート情報提供工程は、共通プラットフォームと紐づけた前記テンプレート情報を支援対象端末に提供し、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記テンプレート情報に基づいて複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行情報、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報であり、
前記発行リクエスト取得工程は、入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記独自トークンの初期発行リクエストを前記支援対象端末から取得すること、及び前記共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを支援者端末から取得することの少なくとも一方を実行し、
前記支援対象端末及び前記支援者端末は、分散型台帳上にトークンを管理するトークン口座を保有し、
前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記独自トークン発行工程は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に応答して、前記共通プラットフォーム上に、前記入金の額に応じた前記独自トークンの量を発行し、
発行される前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座管理工程は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に基づき、前記支援対象端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与すること、及び前記支援者端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与することの少なくとも一方を実行し、
前記運用管理工程は、前記支援対象端末から前記発行した独自トークンと紐づけられ、且つ入力情報が付与された前記運用管理支援情報を取得して、前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を実行する、交流支援方法。
(付記18)
前記初期発行情報には、予め設定した選択肢が含まれており、
前記発行リクエスト取得工程は、前記選択肢のうち選択された任意の項目を示す入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記初期発行リクエストを取得する、付記17記載の交流支援方法。
(付記19)
さらに、譲渡リクエスト取得工程を含み、
前記譲渡リクエスト取得工程は、前記支援者端末から譲渡リクエストを取得し、
前記譲渡リクエストは、同一の前記共通プラットフォーム上にある前記支援者端末から他の支援者端末への前記独自トークンの譲渡に関するリクエストであり、
前記譲渡リクエストは、各支援者端末の前記トークン口座情報及び前記他の支援者端末に譲渡する前記独自トークンに関する譲渡情報を含み、
前記トークン口座管理工程は、前記譲渡リクエストに応答して、前記支援者端末のトークン口座から前記他の支援者端末のトークン口座に前記独自トークンの量を譲渡する、付記17又は18記載の交流支援方法。
(付記20)
さらに、両替リクエスト取得工程、変換率決定工程、及び換算工程を含み、
前記両替リクエスト取得工程は、前記支援者端末のトークン口座に保有している前記独自トークンから前記共通プラットフォーム上の他の独自トークンへの両替に関する両替リクエストを前記支援者端末から取得し、
前記両替リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報と、前記独自トークン及び前記他の独自トークンに関する両替情報とを含み、
前記変換率決定工程は、前記各独自トークンの価値及び前記各独自トークンの総発行量に基づいた計算式を用いて基軸トークンと前記各独自トークンとの変換率を決定し、
前記基軸トークンは、前記共通プラットフォーム上において基軸となるトークンであり、
前記換算工程は、前記変換率を用いて、前記基軸トークンを介して、前記トークン口座に保有している前記独自トークンの量を前記他の独自トークンの量に換算し、
前記トークン口座管理工程は、前記両替リクエストに応答して、前記支援者端末のトークン口座における前記両替の対象である前記独自トークンの量を前記換算した他の独自トークンの量に両替する、付記17から19のいずれかに記載の交流支援方法。
(付記21)
さらに、基軸トークン変換工程を含み、
前記基軸トークン変換工程は、前記入金された入金額を前記基軸トークンの量に変換し、
前記変換率決定工程は、前記共通プラットフォームにおける基軸トークンの量及び前記各独自トークンの総発行量に基づき、前記変換された基軸トークンと前記各独自トークンとの変換率を決定し、
前記換算工程は、前記変換率を用いて、前記基軸トークンの量を前記独自トークンの量に換算し、
前記独自トークン発行工程は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に応答して、前記共通プラットフォーム上に、前記換算した独自トークンを発行する、付記20記載の交流支援方法。
(付記22)
さらに、換金リクエスト取得工程、及び送金処理工程を含み、
前記換金リクエスト取得工程は、前記支援対象端末から換金リクエストを取得し、
前記換金リクエストは、前記法定通貨に換金する前記独自トークンの量に関する換金情報及び法定通貨口座を特定する法定通貨口座情報を含み、
前記換算工程は、前記変換率を用いて、前記独自トークンの量を前記基軸トークンの量に換算し、
前記基軸トークン変換工程は、換算した前記基軸トークンの量を法定通貨の額に変換し、
前記送金処理工程は、変換した前記法定通貨の額を前記法定通貨口座に送金する、付記20又は21記載の交流支援方法。
(付記23)
さらに、発行量指定情報取得工程、及び入金額提示工程を含み、
前記発行量指定情報取得工程は、前記支援対象端末及び前記支援者端末の少なくとも一方から、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を取得し、
前記換算工程は、前記変換率を用いて、前記指定された独自トークンの量を前記基軸トークンの量に換算し、
前記基軸トークン変換工程は、換算した前記基軸トークンの量を法定通貨の額に変換し、
前記入金額提示工程は、前記支援者端末及び前記支援対象端末の少なくとも一方に対し、変換した前記法定通貨の額を、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額として提示し、
前記発行リクエスト取得工程は、前記提示後に、前記支援対象端末から前記初期発行リクエストを取得すること、及び前記対象者端末から前記保有発行リクエストを取得することの少なくとも一方を実行する、付記20から22のいずれかに記載の交流支援方法。
(付記24)
付記17から23のいずれかに記載の交流支援方法における前記支援対象端末において実行される独自トークンに関するリクエスト送信方法であって、
テンプレート情報取得工程、発行リクエスト送信工程、及び運用管理支援情報送信部を含み、
前記テンプレート情報取得工程は、前記交流支援装置からテンプレート情報を取得し、
前記テンプレート情報は、共通プラットフォームと紐づけられており、
前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報情報であり、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記トークン交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記発行リクエスト送信工程は、入力部により入力情報が付与された前記テンプレート情報を含む初期発行リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記初期発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記トークン口座は、記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記初期発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与され、
前記運用管理支援情報送信工程は、前記発行された独自トークンと紐づけられ且つ前記入力部により入力情報が入力された前記運用管理支援情報を、前記交流支援装置に送信する、リクエスト送信方法。
(付記25)
前記テンプレート情報取得工程により取得された前記初期発行情報には、選択肢が設定されており、
前記発行リクエスト送信工程は、前記選択肢のうち前記入力部により選択された任意の項目を示す入力情報が付与された前記テンプレート情報を含む前記初期発行リクエストを送信する、付記24記載のリクエスト送信方法。
(付記26)
さらに、換金リクエスト送信工程を含み、
前記換金リクエスト送信工程は、前記トークン交流支援装置に換金リクエストを送信し、
前記換金リクエストは、前記法定通貨に換金する前記独自トークンの量に関する換金情報及び法定通貨口座を特定する法定通貨口座情報を含み、
前記トークン口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記換金リクエストに応答して換金された前記独自トークンの量が減量され、
前記法定通貨口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記換金リクエストに応答して換金された前記法定通貨の所定の額が入金される、付記24又は25記載のリクエスト送信方法。
(付記27)
さらに、発行量指定情報送信工程を含み、
前記発行量指定情報送信工程は、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を前記トークン交流支援装置に送信し、
前記発行リクエスト送信工程は、前記トークン交流支援装置によって、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額を提示されてから、前記初期発行リクエストを送信する、付記24から26のいずれかに記載のリクエスト送信方法。
(付記28)
付記17から23のいずれかに記載の交流支援方法における前記支援者端末において実行される独自トークンに関するリクエスト送信方法であって、
発行リクエスト送信工程を含み、
前記発行リクエスト送信工程は、共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを交流支援装置に送信し、
前記保有発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記トークン交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記トークン口座は、記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記保有発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与される、リクエスト送信方法。
(付記29)
さらに、譲渡リクエスト送信工程を含み、
前記譲渡リクエスト送信工程は、譲渡リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記譲渡リクエストは、同一の前記共通プラットフォーム上にある前記支援者端末から他の支援者端末への前記独自トークンの譲渡に関するリクエストであり、
前記譲渡リクエストは、各支援者端末の前記トークン口座情報及び前記他の支援者端末に譲渡する前記独自トークンに関する譲渡情報を含み、
前記トークン口座は、前記トークン交流支援装置によって、前記他の支援者端末のトークン口座に譲渡した前記独自トークンの量が減量される、付記28記載のリクエスト送信方法。
(付記30)
さらに、両替リクエスト送信工程を含み、
前記両替リクエスト送信工程は、前記トークン口座に保有している前記独自トークンから前記共通プラットフォーム上の他の独自トークンへの交換に関する交換リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記両替リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報と、前記独自トークン及び前記他の独自トークンに関する両替情報とを含み、
前記トークン口座は、前記トークン交流支援装置によって、前記両替の対象である前記独自トークンの量を前記他の独自トークンの量に両替される、付記28又は29記載のリクエスト送信方法。
(付記31)
さらに、発行量指定情報送信工程を含み、
前記発行量指定情報送信工程は、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を前記トークン交流支援装置に送信し、
前記発行リクエスト送信工程は、前記トークン交流支援装置によって、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額を提示されてから、前記保有発行リクエストを送信する、付記28から30のいずれかに記載のリクエスト送信方法。
(付記32)
付記17から23のいずれかに記載の交流支援方法と、付記24から27のいずれかに記載の第1のリクエスト送信方法と、付記28から31のいずれかに記載の第2のリクエスト送信方法とを含み、
前記交流支援方法における前記支援対象端末は、前記第1のリクエスト送信方法を実行する端末であり、
前記交流支援方法における前記支援者端末は、前記第2のリクエスト送信方法を実行する端末であり、
前記第1及び前記第2のリクエスト送信方法における前記交流支援装置は、前記交流支援方法を実行する装置である、トークン流通方法。
(付記33)
コンピュータに、テンプレート情報提供手順、発行リクエスト取得手順、独自トークン発行手順、トークン口座管理手順、及び運用管理部を含む手順を実行させるためのプログラム:
前記テンプレート情報提供手順は、共通プラットフォームと紐づけた前記テンプレート情報を支援対象端末に提供し、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記テンプレート情報に基づいて複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行情報、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報であり、
前記発行リクエスト取得手順は、入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記独自トークンの初期発行リクエストを前記支援対象端末から取得すること、及び前記共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを支援者端末から取得することの少なくとも一方を実行し、
前記支援対象端末及び前記支援者端末は、分散型台帳上にトークンを管理するトークン口座を保有し、
前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記独自トークン発行手順は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に応答して、前記共通プラットフォーム上に、前記入金の額に応じた前記独自トークンの量を発行し、
発行される前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座管理手順は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に基づき、前記支援対象端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与すること、及び前記支援者端末のトークン口座に前記発行した独自トークンの量を付与することの少なくとも一方を実行し、
前記運用管理手順は、前記支援対象端末から前記発行した独自トークンと紐づけられ、且つ入力情報が付与された前記運用管理支援情報を取得して、前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を実行する。
(付記34)
前記初期発行情報には、予め設定した選択肢が含まれており、
前記発行リクエスト取得手順は、前記選択肢のうち選択された任意の項目を示す入力情報が付与された前記初期発行情報を含む前記初期発行リクエストを取得する、付記33記載のプログラム。
(付記35)
さらに、譲渡リクエスト取得手順を含み、
前記譲渡リクエスト取得手順は、前記支援者端末から譲渡リクエストを取得し、
前記譲渡リクエストは、同一の前記共通プラットフォーム上にある前記支援者端末から他の支援者端末への前記独自トークンの譲渡に関するリクエストであり、
前記譲渡リクエストは、各支援者端末の前記トークン口座情報及び前記他の支援者端末に譲渡する前記独自トークンに関する譲渡情報を含み、
前記トークン口座管理手順は、前記譲渡リクエストに応答して、前記支援者端末のトークン口座から前記他の支援者端末のトークン口座に前記独自トークンの量を譲渡する、付記33又は34記載のプログラム。
(付記36)
さらに、両替リクエスト取得手順、変換率決定手順、及び換算手順を含み、
前記両替リクエスト取得手順は、前記支援者端末のトークン口座に保有している前記独自トークンから前記共通プラットフォーム上の他の独自トークンへの両替に関する両替リクエストを前記支援者端末から取得し、
前記両替リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報と、前記独自トークン及び前記他の独自トークンに関する両替情報とを含み、
前記変換率決定手順は、前記各独自トークンの価値及び前記各独自トークンの総発行量に基づいた計算式を用いて基軸トークンと前記各独自トークンとの変換率を決定し、
前記基軸トークンは、前記共通プラットフォーム上において基軸となるトークンであり、
前記換算手順は、前記変換率を用いて、前記基軸トークンを介して、前記トークン口座に保有している前記独自トークンの量を前記他の独自トークンの量に換算し、
前記トークン口座管理手順は、前記両替リクエストに応答して、前記支援者端末のトークン口座における前記両替の対象である前記独自トークンの量を前記換算した他の独自トークンの量に両替する、付記33から35のいずれかに記載のプログラム。
(付記37)
さらに、基軸トークン変換手順を含み、
前記基軸トークン変換手順は、前記入金された入金額を前記基軸トークンの量に変換し、
前記変換率決定手順は、前記共通プラットフォームにおける基軸トークンの量及び前記各独自トークンの総発行量に基づき、前記変換された基軸トークンと前記各独自トークンとの変換率を決定し、
前記換算手順は、前記変換率を用いて、前記基軸トークンの量を前記独自トークンの量に換算し、
前記独自トークン発行手順は、前記初期発行リクエスト及び前記保有発行リクエストの少なくとも一方に応答して、前記共通プラットフォーム上に、前記換算した独自トークンを発行する、付記36記載のプログラム。
(付記38)
さらに、換金リクエスト取得手順、及び送金処理手順を含み、
前記換金リクエスト取得手順は、前記支援対象端末から換金リクエストを取得し、
前記換金リクエストは、前記法定通貨に換金する前記独自トークンの量に関する換金情報及び法定通貨口座を特定する法定通貨口座情報を含み、
前記換算手順は、前記変換率を用いて、前記独自トークンの量を前記基軸トークンの量に換算し、
前記基軸トークン変換手順は、換算した前記基軸トークンの量を法定通貨の額に変換し、
前記送金処理手順は、変換した前記法定通貨の額を前記法定通貨口座に送金する、付記36又は37記載のプログラム。
(付記39)
さらに、発行量指定情報取得手順、及び入金額提示手順を含み、
前記発行量指定情報取得手順は、前記支援対象端末及び前記支援者端末の少なくとも一方から、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を取得し、
前記換算手順は、前記変換率を用いて、前記指定された独自トークンの量を前記基軸トークンの量に換算し、
前記基軸トークン変換手順は、換算した前記基軸トークンの量を法定通貨の額に変換し、
前記入金額提示手順は、前記支援者端末及び前記支援対象端末の少なくとも一方に対し、変換した前記法定通貨の額を、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額として提示し、
前記発行リクエスト取得手順は、前記提示後に、前記支援対象端末から前記初期発行リクエストを取得すること、及び前記対象者端末から前記保有発行リクエストを取得することの少なくとも一方を実行する、付記36から38のいずれかに記載のプログラム。
(付記40)
付記33から39のいずれかに記載のプログラムにおける前記支援対象端末に、テンプレート情報取得手順、発行リクエスト送信手順、及び運用管理支援情報送信部を含む手順を実行させるためのプログラム:
前記テンプレート情報取得手順は、前記交流支援装置からテンプレート情報を取得し、
前記テンプレート情報は、共通プラットフォームと紐づけられており、
前記テンプレート情報は、テンプレート化された前記独自トークンの初期発行に関する初期発行情報、及び前記独自トークンを使用する経済圏の運用管理を支援する運用管理支援情報を含む情報であり、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記トークン交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記発行リクエスト送信手順は、入力部により入力情報が付与された前記テンプレート情報を含む初期発行リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記初期発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記トークン口座は、記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記初期発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与され、
前記運用管理支援情報送信手順は、前記発行された独自トークンと紐づけられ且つ前記入力部により入力情報が入力された前記運用管理支援情報を、前記交流支援装置に送信する。
(付記41)
前記テンプレート情報取得手順により取得された前記初期発行情報には、選択肢が設定されており、
前記発行リクエスト送信手順は、前記選択肢のうち前記入力部により選択された任意の項目を示す入力情報が付与された前記テンプレート情報を含む前記初期発行リクエストを送信する、付記40記載のプログラム。
(付記42)
さらに、換金リクエスト送信手順を含み、
前記換金リクエスト送信手順は、前記トークン交流支援装置に換金リクエストを送信し、
前記換金リクエストは、前記法定通貨に換金する前記独自トークンの量に関する換金情報及び法定通貨口座を特定する法定通貨口座情報を含み、
前記トークン口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記換金リクエストに応答して換金された前記独自トークンの量が減量され、
前記法定通貨口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記換金リクエストに応答して換金された前記法定通貨の所定の額が入金される、付記40又は41記載のプログラム。
(付記43)
さらに、発行量指定情報送信手順を含み、
前記発行量指定情報送信手順は、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を前記トークン交流支援装置に送信し、
前記発行リクエスト送信手順は、前記トークン交流支援装置によって、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額を提示されてから、前記初期発行リクエストを送信する、付記40から42のいずれかに記載のプログラム。
(付記44)
付記33から39のいずれかに記載のプログラムにおける前記支援者端末に、発行リクエスト送信手順を含む手順を実行させるためのプログラム:
前記発行リクエスト送信手順は、共通プラットフォーム上に初期発行済みの独自トークンのうち、任意の独自トークンの発行に関する保有発行リクエストを交流支援装置に送信し、
前記保有発行リクエストは、トークン口座を特定するトークン口座情報及び法定通貨による入金に関する入金情報を含み、
前記共通プラットフォームは、1つの分散型台帳を記憶するプラットフォームであり、且つ前記トークン交流支援装置によって前記テンプレート情報に基づいた複数種類の独自トークンが発行される基盤であり、
前記トークン口座は、記憶部に記憶され、且つ分散型台帳上でトークンを管理する口座であり、
前記独自トークンは、支援対象毎に独自のトークンであり、
前記トークン口座には、前記トークン交流支援装置によって、前記保有発行リクエストに応答して発行された前記独自トークンの量が付与される。
(付記45)
さらに、譲渡リクエスト送信手順を含み、
前記譲渡リクエスト送信手順は、譲渡リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記譲渡リクエストは、同一の前記共通プラットフォーム上にある前記支援者端末から他の支援者端末への前記独自トークンの譲渡に関するリクエストであり、
前記譲渡リクエストは、各支援者端末の前記トークン口座情報及び前記他の支援者端末に譲渡する前記独自トークンに関する譲渡情報を含み、
前記トークン口座は、前記トークン交流支援装置によって、前記他の支援者端末のトークン口座に譲渡した前記独自トークンの量が減量される、付記44記載のプログラム。
(付記46)
さらに、両替リクエスト送信手順を含み、
前記両替リクエスト送信手順は、前記トークン口座に保有している前記独自トークンから前記共通プラットフォーム上の他の独自トークンへの交換に関する交換リクエストを前記交流支援装置に送信し、
前記両替リクエストは、前記トークン口座を特定するトークン口座情報と、前記独自トークン及び前記他の独自トークンに関する両替情報とを含み、
前記トークン口座は、前記トークン交流支援装置によって、前記両替の対象である前記独自トークンの量を前記他の独自トークンの量に両替される、付記44又は45記載のリプログラム。
(付記47)
さらに、発行量指定情報送信手順を含み、
前記発行量指定情報送信手順は、発行する独自トークンの量を指定する発行量指定情報を前記トークン交流支援装置に送信し、
前記発行リクエスト送信手順は、前記トークン交流支援装置によって、前記指定する量の独自トークンを発行するために必要と推測する入金額を提示されてから、前記保有発行リクエストを送信する、付記44から46のいずれかに記載のプログラム。
(付記48)
付記33から39のいずれかに記載の第1のプログラムと、付記40から43のいずれかに記載の第2のプログラムと、付記44から47のいずれかに記載の第3のプログラムとを含み、
前記第1のプログラムにおける前記支援対象端末は、前記第2のプログラムを実行させるための端末であり、
前記第1のプログラムにおける前記支援者端末は、前記第3のプログラムを実行させるための端末であり、
前記第2のプログラム及び前記第3のプログラムにおける前記交流支援装置は、前記第1のプログラムを実行させるための装置である、プログラム。
(付記49)
付記33から48のいずれかに記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【産業上の利用可能性】
【0172】
本発明によれば、共通プラットフォーム上に、容易にトークンを発行でき、且つ容易にトークンエコノミーの構築が可能である。このため、本発明は、各トークンエコノミー間の交流において有用である。
【符号の説明】
【0173】
10 交流支援装置
11 テンプレート情報提供部
12 発行リクエスト取得部
13 独自トークン発行部
14 トークン口座管理部
15 運用管理部
16 譲渡リクエスト取得部
17 両替リクエスト取得部
18 変換率決定部
19 換算部
20 基軸トークン変換部
21 換金リクエスト取得部
22 送金処理部
23 発行量指定情報取得部
24 入金額提示部
101 中央処理装置
102 メモリ
103 バス
104 記憶装置
105 入力装置
106 表示装置
107 通信デバイス
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16