(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-03
(45)【発行日】2024-10-11
(54)【発明の名称】食品検出装置
(51)【国際特許分類】
F25D 23/00 20060101AFI20241004BHJP
【FI】
F25D23/00 301K
(21)【出願番号】P 2022179237
(22)【出願日】2022-11-09
(62)【分割の表示】P 2020148478の分割
【原出願日】2020-09-03
【審査請求日】2023-09-01
(73)【特許権者】
【識別番号】314012076
【氏名又は名称】パナソニックIPマネジメント株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001081
【氏名又は名称】弁理士法人クシブチ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】堀井 愼一
(72)【発明者】
【氏名】ラフィー,ザリナ
(72)【発明者】
【氏名】松井 巌徹
(72)【発明者】
【氏名】仮屋崎 拓
(72)【発明者】
【氏名】西山 明雄
【審査官】西山 真二
(56)【参考文献】
【文献】特開2021-009008(JP,A)
【文献】特開2007-017020(JP,A)
【文献】特開2018-146177(JP,A)
【文献】特開2014-209053(JP,A)
【文献】特開2014-209047(JP,A)
【文献】特開2017-129332(JP,A)
【文献】特開2019-070467(JP,A)
【文献】特開2015-111025(JP,A)
【文献】特開2015-111026(JP,A)
【文献】特開2014-199173(JP,A)
【文献】特開2016-023854(JP,A)
【文献】特開2003-042626(JP,A)
【文献】特開2015-125535(JP,A)
【文献】特開2015-081762(JP,A)
【文献】登録実用新案第3163084(JP,U)
【文献】米国特許出願公開第2018/0335252(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2018/0087829(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2020/0211285(US,A1)
【文献】中国特許出願公開第111444880(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F25D 23/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザーによって冷蔵庫の上部に取り付けられ、カメラにより前記冷蔵庫に入出庫される食品を検出する食品検出装置であって、
前記冷蔵庫の前上方から前記冷蔵庫を撮影する前記カメラを有するカメラモジュールと、
前記冷蔵庫のドア及び引出の少なくともいずれかの開閉状態を検出する開閉センサーを有するセンサーモジュールと、
前記カメラモジュール及び前記センサーモジュールに電力を供給する電力供給部と、を備え
前記食品検出装置の電源ケーブルが
前記冷蔵庫の外部の商用
交流電源に接続され、
前記電力供給部は、前記電源ケーブルを介して
前記商用交流電源から供給される電力に基づいて、前記カメラモジュール及び前記センサーモジュールに電力を供給する、
食品検出装置。
【請求項2】
冷蔵庫の上部に設けられ、カメラにより前記冷蔵庫に入出庫される食品を検出する食品検出装置であって、
前記冷蔵庫の前上方から前記冷蔵庫を撮影する前記カメラを有するカメラモジュールと、
前記冷蔵庫のドア及び引出の少なくともいずれかの開閉状態を検出する開閉センサーを有するセンサーモジュールと、
前記カメラモジュール及び前記センサーモジュールに電力を供給する電力供給部と、を備え、
前記食品検出装置の電源ケーブルが
前記冷蔵庫の外部の商用
交流電源に接続され、
前記電力供給部は、前記電源ケーブルを介して
前記商用交流電源から供給される電力に基づいて、前記カメラモジュール及び前記センサーモジュールに電力を供給する、
食品検出装置。
【請求項3】
前記電力供給部は、交流を直流に変換する回路を備える、
請求項1又は2に記載の食品検出装置。
【請求項4】
前記カメラは、前記開閉センサーが開状態を検出した場合に撮影を開始し、前記開閉センサーが閉状態を検出した場合に撮影を終了する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の食品検出装置。
【請求項5】
前記センサーモジュールは、前記冷蔵庫の設置場所の照度を検出する照度センサーと、前記冷蔵庫の周囲に存在する人物を検出する人感センサーとを有し、
前記カメラは、前記照度センサー及び前記人感センサーの少なくともいずれかの検出結果が、前記冷蔵庫の周囲に人物が存在することを示す結果である場合、前記開閉センサーが閉状態を検出していても撮影を開始する、
請求項4に記載の食品検出装置。
【請求項6】
前記センサーモジュールは、前記冷蔵庫の周囲に存在する人物を検出する人感センサーを有し、
前記カメラは、前記人感センサーの検出結果が、前記冷蔵庫の周囲に人物が存在することを示す結果である場合、前記開閉センサーが閉状態を検出していても撮影を開始する、
請求項4に記載の食品検出装置。
【請求項7】
前記カメラは、動画像を撮影する、
請求項1から
6のいずれか一項に記載の食品検出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、食品検出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、遠隔地でも冷蔵庫の庫内をユーザーが確認可能なシステムを開示している。当該システムは、冷蔵庫のドアポケットに設けられたカメラユニットにより冷蔵庫の庫内を撮影し、撮影画像をユーザーの通信端末に送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、冷蔵庫に入出庫される食品をカメラによって精度良く検出できる食品検出装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示における食品検出装置は、ユーザーによって冷蔵庫の上部に取り付けられ、カメラにより前記冷蔵庫に入出庫される食品を検出する食品検出装置であって、前記冷蔵庫の前上方から前記冷蔵庫を撮影する前記カメラを有するカメラモジュールと、前記冷蔵庫のドア及び引出の少なくともいずれかの開閉状態を検出する開閉センサーを有するセンサーモジュールと、前記カメラモジュール及び前記センサーモジュールに電力を供給する電力供給部と、を備え前記食品検出装置の電源ケーブルが前記冷蔵庫の外部の商用交流電源に接続され、前記電力供給部は、前記電源ケーブルを介して前記商用交流電源から供給される電力に基づいて、前記カメラモジュール及び前記センサーモジュールに電力を供給する。
【0006】
本開示における食品検出装置は、冷蔵庫の上部に設けられ、カメラにより前記冷蔵庫に入出庫される食品を検出する食品検出装置であって、前記冷蔵庫の前上方から前記冷蔵庫を撮影する前記カメラを有するカメラモジュールと、前記冷蔵庫のドア及び引出の少なくともいずれかの開閉状態を検出する開閉センサーを有するセンサーモジュールと、前記カメラモジュール及び前記センサーモジュールに電力を供給する電力供給部と、を備え、前記食品検出装置の電源ケーブルが前記冷蔵庫の外部の商用交流電源に接続され、前記電力供給部は、前記電源ケーブルを介して前記商用交流電源から供給される電力に基づいて、前記カメラモジュール及び前記センサーモジュールに電力を供給する。
【発明の効果】
【0009】
本開示における食品検出装置は、冷蔵庫に入出庫される食品を当該食品の上方から撮影できるため、冷蔵庫に入出庫される食品を精度良く撮影結果に含めることができる。そのため、冷蔵庫に入出庫される食品をカメラによって精度良く検出できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図3】冷蔵庫及び食品検出装置を右側方側からみた図
【
図5】端末装置及び食品管理サーバーの構成を示すブロック図
【
図9】食品検出装置及び食品管理サーバーの動作を示すフローチャート
【
図11】端末装置及び食品管理サーバーの動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0011】
(本開示の基礎となった知見等)
上記従来技術は、冷蔵室の正面側から奥側に向けて撮影を行う構成のため、ある食品の背面側に他の食品が存在しても撮影画像にはこの他の食品が含まれない可能性がある。そのため、上記従来技術のような撮影を行うカメラの撮影結果からでは、冷蔵庫に入出庫される食品を精度良く検出することが難しい。
そこで、本開示は、冷蔵庫に入出庫される食品をカメラによって精度良く検出できる食品検出装置を提供する。
【0012】
以下、図面を参照しながら実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明を省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
【0013】
(実施の形態1)
まず、実施の形態1について説明する。
[1-1.構成]
図1は、食品管理システム1000の構成を示す図である。
【0014】
食品管理システム1000は、冷蔵庫1が収容する食品について、残量や、保存が開始された保存開始日、賞味期限または消費期限の期限日等を管理するシステムである。
【0015】
食品管理システム1000は、冷蔵庫1を備える。冷蔵庫1は、前面が開口した主箱体10を備える。主箱体10には、冷蔵室11、製氷室12、新鮮凍結室13、冷凍室14、及び野菜室15が形成されている。冷蔵室11の前面の開口部には、回転式の左ドア11A及び右ドア11Bが設けられている。製氷室12、新鮮凍結室13、冷凍室14、及び野菜室15のそれぞれには、食品を収容する引出12A、13A、14A、15Aが設けられている。
以下の説明において、左ドア11A及び右ドア11Bを区別しない場合、「ドア」といい「11C」の符号を付して総称する。また、以下の説明において、引出12A、13A、14A、15Aを区別しない場合、「引出」といい「16A」の符号を付して総称する。
【0016】
食品管理システム1000は、食品検出装置2を備える。食品検出装置2は、冷蔵庫1に入出庫される食品を検出する装置であり、冷蔵庫1の上部として冷蔵庫1の上面に設けられる。
【0017】
ここで、
図2及び
図3を参照して食品検出装置2の構成について説明する。
図2は、冷蔵庫1及び食品検出装置2を前方側からみた図である。
図2に示す冷蔵庫1は、左ドア11A及び右ドア11Bが開状態である。
図3は、冷蔵庫1及び食品検出装置2を右側からみた図である。
図3に示す冷蔵庫1は、引出15Aが、開状態、すなわち引き出された状態である。
【0018】
図2及び
図3では、X軸、Y軸、及びZ軸を図示している。X軸、Y軸、及びZ軸は互いに直交する。Z軸は、上下方向を示す。X軸及びY軸は、水平方向と平行である。X軸は左右方向を示す。Y軸は前後方向を示す。X軸の正方向は右方向を示す。Y軸の正方向は前方向を示す。Z軸の正方向は上方向を示す。
【0019】
食品検出装置2は、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22を有する。食品検出装置2は、冷蔵庫1の前上方から冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22が冷蔵庫1の前面を撮影するように、冷蔵庫1の上面に設けられる。
【0020】
冷蔵室用カメラ21は、冷蔵室11に入出庫される食品を検出するためのカメラである。
【0021】
冷蔵室用カメラ21の撮影範囲は、冷蔵室11に入出庫される食品を冷蔵庫1の前上方から撮影可能な範囲に設定される。
【0022】
例えば、冷蔵室用カメラ21の撮影範囲は、正面視において、
図2に示す範囲A1を含む。範囲A1は、左ドア11A及び右ドア11Bが開状態において、左ドア11Aに設けられるドアポケット11A1、11A2、11A3、11A4、右ドア11Bに設けられるドアポケット11B1、11B2、11B3、11B4、及び冷蔵室11の開口部を含む範囲である。また、冷蔵室用カメラ21の撮影範囲は、側面視において、
図3に示す範囲A3を含む。範囲A3は、前後方向において、開状態のドア11Cから、棚111、112、113、114の前方端部までを含む範囲であり、且つ、上下方向において冷蔵室11の開口部を含む範囲である。なお、棚111、112、113、114は、冷蔵室11内に設けられ冷蔵室11を複数エリアに区画する部材である。
【0023】
引出用カメラ22は、製氷室12、新鮮凍結室13、冷凍室14、及び野菜室15に入出庫される食品を検出するためのカメラである。
【0024】
引出用カメラ22の撮影範囲は、製氷室12、新鮮凍結室13、冷凍室14、及び野菜室15の各々に入出庫される食品を冷蔵庫1の前上方から撮影可能な範囲に設定される。
【0025】
例えば、引出用カメラ22の撮影範囲は、正面視において、
図2に示す範囲A2を含む。範囲A2は、冷蔵庫1の正面視において、引出12A、13A、14A、15Aを含む範囲である。また、引出用カメラ22の撮影範囲は、側面視において、
図3に示す範囲A4を含む。範囲A4は、前後方向において、引き出された状態の引出12A、13A、14A、15Aの上面を含む範囲である。
【0026】
食品検出装置2は、左ドア用測距センサー23、右ドア用測距センサー24、及び引出用測距センサー25を有する。左ドア用測距センサー23、右ドア用測距センサー24、及び引出用測距センサー25は、開閉センサーの一例に対応する。以下の説明において、左ドア用測距センサー23、右ドア用測距センサー24、及び引出用測距センサー25を区別しない場合、「開閉用測距センサー」といい「28」の符号を付す。開閉用測距センサー28は、検出値を後述するセンサーモジュール制御部211に出力する。
【0027】
左ドア用測距センサー23は、左ドア11Aの開閉状態を検出するための測距センサーである。左ドア用測距センサー23は、左ドア11Aの開閉状態として、左ドア11Aとの間の距離を検出する。
【0028】
右ドア用測距センサー24は、右ドア11Bの開閉状態を検出するための測距センサーである。右ドア用測距センサー24は、右ドア11Bの開閉状態として、右ドア11Bとの間の距離を検出する。
【0029】
引出用測距センサー25は、引出12A、13A、14A、15Aの各々の開閉状態を検出するための測距センサーである。なお、引出12A、13A、14A、15Aが開状態であるとは、対応する収容室から引き出された状態である。また、引出12A、13A、14A、15Aが閉状態であるとは、対応する収容室に収容された状態である。引出用測距センサー25は、引出12A、13A、14A、15Aの各々の開閉状態として、引出12A、13A、14A、15の各々との間の距離を検出する。
【0030】
食品検出装置2は、照度センサー26及び人感センサー27を有する。照度センサー26及び人感センサー27は、検出値をセンサーモジュール制御部211に出力する。
【0031】
照度センサー26は、食品検出装置2が配置される場所、すなわち冷蔵庫1が配置される場所の照度を検出する。
【0032】
人感センサー27は、冷蔵庫1の周囲に存在する人物を検出する。本実施の形態では、人感センサー27は、食品検出装置2の前面に設けられ、冷蔵庫1の周囲において冷蔵庫1の前方に存在する人物を検出する。
【0033】
なお、
図2では、引出用測距センサー25、引出用カメラ22、及び冷蔵室用カメラ21が左右方向においてこの順番で並んで設けられているように図示している。しかしながら、これは、食品検出装置2の説明便宜のための図示であり、
図2のように設けられていなくてもよい。
また、
図3では、引出用測距センサー25、引出用カメラ22、及び冷蔵室用カメラ21が前後方向においてこの順番で並んで設けられているように図示している。しかしながら、これは、食品検出装置2のための図示であり、
図3のように設けられていなくてもよい。
【0034】
図1の説明に戻り、食品管理システム1000は、タッチパネル32を有する端末装置3を備える。端末装置3は、例えばスマートフォンやタブレット端末により構成される。端末装置3は、冷蔵庫1に収容される食品を管理するためのアプリケーションプログラムがインストールされており、当該アプリケーションの機能によって食品管理サーバー4と通信する。
以下の説明では、冷蔵庫1に収容される食品を管理するためのアプリケーションプログラムを、「食品管理用アプリ」といい「323」の符号を付す。
【0035】
図1では、在宅するユーザーPを実線で示し、自宅Hから外出したユーザーPを点線で示している。端末装置3は、在宅するユーザーPに使用される場合、食品管理用アプリ323の機能によって、通信装置5を介して、或いは通信装置5を介さずに、グローバルネットワークGNに接続する食品管理サーバー4と通信する。また、端末装置3は、自宅Hから外出したユーザーPに使用される場合、食品管理用アプリ323の機能によって、通信装置5を介すことなく食品管理サーバー4と通信する。
【0036】
通信装置5は、インターネット、電話網、その他の通信網を含むグローバルネットワークGNに接続し、グローバルネットワークGNに接続する食品管理サーバー4と通信する。通信装置5は、端末装置3をグローバルネットワークGNに接続するためのインターフェイス装置である。通信装置5は、モデムに係る機能や、ルーター機能、NAT(Network Address Translation)機能等の機能を有する。通信装置5は、端末装置3と、グローバルネットワークGNに接続する食品管理サーバー4との間で送受信されるデータを転送する。
【0037】
食品管理システム1000は、食品管理サーバー4を備える。食品管理サーバー4は、冷蔵庫1に収容される食品を管理するサーバー装置であり、グローバルネットワークGNに接続する。なお、各図では、食品管理サーバー4を、1つのブロックによって表現するが、これは必ずしも食品管理サーバー4が単一のサーバー装置により構成されることを意味するものではない。例えば、食品管理サーバー4は、処理内容が異なる複数のサーバー装置を含んで構成されたものでもよい。
【0038】
次に、食品検出装置2、端末装置3、及び食品管理サーバー4の構成について説明する。
【0039】
図4は、食品検出装置2の構成を示すブロック図である。
食品検出装置2は、センサーモジュール210、カメラモジュール220、及び電力供給部230を備える。
【0040】
センサーモジュール210は、センサーモジュール制御部211、センサー部212、及びセンサー側モジュール間通信部213を備える。
【0041】
センサーモジュール制御部211は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーであるセンサープロセッサー2111、及び、センサー記憶部2112を備え、センサーモジュール210の各部を制御する。センサーモジュール制御部211は、センサープロセッサー2111が、センサー記憶部2112に記憶された制御プログラム2113を読み出して処理を実行するように、ハードウェア及びソフトウェアの協働により各種処理を実行する。
【0042】
センサー記憶部2112は、センサープロセッサー2111が実行するプログラムや、センサープロセッサー2111に処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。センサー記憶部2112は、センサープロセッサー2111が実行する制御プログラム2113、センサーモジュール210の設定に係る設定データ2114、その他の各種データを記憶する。センサー記憶部2112は、不揮発性の記憶領域を有する。また、センサー記憶部2112は、揮発性の記憶領域を備え、センサープロセッサー2111のワークエリアを構成してもよい。
【0043】
センサー部212は、左ドア用測距センサー23、右ドア用測距センサー24、引出用測距センサー25、照度センサー26、及び人感センサー27を備え、センサーごとに検出値をセンサーモジュール制御部211に出力する。なお、センサー部212は、上記5種のセンサー以外のセンサーを備えていてもよい。
【0044】
センサー側モジュール間通信部213は、所定の通信規格に従った通信回路やコネクタ等の通信ハードウェアを備え、センサーモジュール制御部211の制御に従って、カメラモジュール220と通信する。
【0045】
カメラモジュール220は、カメラモジュール制御部221、撮影部222、カメラモジュール通信部223、及びカメラ側モジュール間通信部224を備える。
【0046】
カメラモジュール制御部221、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーであるカメラプロセッサー2211、及びカメラ記憶部2212を備え、カメラモジュール220の各部を制御する。カメラモジュール制御部221は、カメラプロセッサー2211が、カメラ記憶部2212に記憶された制御プログラム2213を読み出して処理を実行するように、ハードウェア及びソフトウェアの協働により各種処理を実行する。カメラモジュール制御部221は、制御プログラム2213を読み出して実行することにより、検出値処理部221A、撮影制御部221B、動画像処理部221C、及び食品検出部221Dとして機能する。
【0047】
カメラ記憶部2212は、カメラプロセッサー2211が実行するプログラムや、カメラプロセッサー2211に処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。カメラ記憶部2212は、カメラプロセッサー2211が実行する制御プログラム2213、カメラモジュール220の設定に係る設定データ2214、食品検出装置ID2215、その他の各種データを記憶する。食品検出装置ID2215については後述する。カメラ記憶部2212は、不揮発性の記憶領域を有する。また、カメラ記憶部2212は、揮発性の記憶領域を備え、カメラプロセッサー2211のワークエリアを構成してもよい。
【0048】
撮影部222は、冷蔵室用カメラ21と引出用カメラ22とを備える。撮影部222は、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22の各々の撮影結果をカメラモジュール制御部221に出力する。本実施の形態では、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22は、動画像を撮影する。そのため、撮影部222は、撮影結果として動画像のデータをカメラモジュール制御部221に出力する。
【0049】
カメラモジュール通信部223は、所定の通信規格に従った通信回路やコネクタ等の通信ハードウェアを備え、カメラモジュール制御部221の制御で食品管理サーバー4と通信する。本実施の形態では、カメラモジュール通信部223が使用する通信規格は、無線通信規格を例示するが、有線通信規格でもよい。
【0050】
カメラ側モジュール間通信部224は、所定の通信規格に従った通信回路やコネクタ等の通信ハードウェアを備え、カメラモジュール制御部221の制御に従って、センサーモジュール210と通信する。
【0051】
上述したように、カメラモジュール制御部221は、検出値処理部221A、撮影制御部221B、動画像処理部221C、及び食品検出部221Dとして機能する。
【0052】
検出値処理部221Aは、センサーモジュール210から出力される各種センサーの検出値に基づいて、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14A、15Aの各々について開状態か閉状態かを判定する。例えば、検出値処理部221Aは、検出値が所定の閾値を下回るか否かに基づいて、開状態か閉状態かを判定する。なお、この所定の閾値は、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14A、15Aごとに異なっていてもよい。検出値処理部221Aは、いずれかが開状態であると判定した場合、開状態であることを示す開閉状態情報を、撮影制御部221B及び動画像処理部221Cに出力する。また、検出値処理部221Aは、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14A、15Aのいずれも閉状態であると判定した場合、閉状態であることを示す開閉状態情報を、撮影制御部221B及び動画像処理部221Cに出力する。
【0053】
また、検出値処理部221Aは、センサーモジュール210から出力される照度センサー26及び人感センサー27の検出値に基づいて、冷蔵庫1の周囲に人物が存在するか否かを判定する。例えば、検出値処理部221Aは、検出値が所定の閾値を下回るか否かに基づいて、冷蔵庫1の周囲に人物が存在するか否かを判定する。検出値処理部221Aは、冷蔵庫1の周囲に人物が存在すると判定した場合、人物が存在することを示す人物存在有無情報を、撮影制御部221Bに出力する。また、検出値処理部221Aは、冷蔵庫1の周囲に人物が存在しないと判定した場合、人物が存在しないことを示す人物存在有無情報を、撮影制御部221Bに出力する。
【0054】
撮影制御部221Bは、撮影部222を制御して、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22に動画像を撮影させる。撮影制御部221Bの詳細については、
図8を参照して説明する。
【0055】
動画像処理部221Cは、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22の撮影結果に各種処理を行い、処理を施した撮影結果をカメラ記憶部2212に記憶させる。動画像処理部221Cの詳細については、
図8を参照して説明する。
【0056】
食品検出部221Dは、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22の撮影結果に基づいて、冷蔵庫1に入出庫される食品を検出する。食品検出部221Dの詳細については、
図9を参照して説明する。
【0057】
電力供給部230は、電力を供給する回路等のハードウェアを備え、センサーモジュール210及びカメラモジュール220の各々に電力を供給する。電力供給部230は、本実施の形態のように、センサーモジュール210及びカメラモジュール220の各々に並列して電力を供給する構成でもよいし、いずれか一方のモジュールを介して他のモジュールに電力を供給する構成でもよい。
【0058】
本実施の形態の電力供給部230は、外部の商用交流電源7から供給された電力に基づいて、センサーモジュール210及びカメラモジュール220の各々に電力を供給する。商用交流電源7は、商用電源の一例に対応する。食品検出装置2の電源ケーブルが商用交流電源7に接続されており、電力供給部230は、電源ケーブルを介して商用交流電源7から電力供給を受け、供給された電力に基づいて、センサーモジュール210及びカメラモジュール220の各々に電力を供給する。電力供給部230は、ハードウェアとして、例えば、交流を直流に変換する回路や、降圧する回路等を備える。
【0059】
なお、電力供給部230に電力を供給する供給元は、外部の商用交流電源7に限定されず、冷蔵庫1或いはバッテリーでもよい。供給元が前者の場合、電力供給部230及び冷蔵庫1は、USBの給電可能な規格に従ったハードウェアを備える。そして、供給元が前者の場合では、食品検出装置2のUSBケーブルが冷蔵庫1のUSBポートに接続し、USBケーブルを介して冷蔵庫1が電力供給部230に電力を供給する。供給元が後者の場合、食品検出装置2は、バッテリーを備える。
【0060】
図5は、端末装置3と食品管理サーバー4の構成を示すブロック図である。
【0061】
まず、食品管理サーバー4の構成について説明する。
【0062】
食品管理サーバー4は、サーバー制御部40及びサーバー通信部41を備える。
【0063】
サーバー制御部40は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーであるサーバープロセッサー410、及び、サーバー記憶部420を備え、食品管理サーバー4の各部を制御する。サーバー制御部40は、サーバープロセッサー410が、サーバー記憶部420に記憶された制御プログラム421を読み出して処理を実行するように、ハードウェア、及びソフトウェアの協働により各種処理を実行する。サーバー制御部40は、制御プログラム421を読み出して実行することにより、食品認識部4100として機能する。
【0064】
サーバー記憶部420は、サーバープロセッサー410が実行するプログラムや、サーバープロセッサー410により処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。サーバー記憶部420は、サーバープロセッサー410が実行する制御プログラム421、食品管理サーバー4の設定に係る設定データ422、食品管理データベース423、その他の各種データを記憶する。サーバー記憶部420は、不揮発性の記憶領域を有する。また、サーバー記憶部420は、揮発性の記憶領域を備え、サーバープロセッサー410のワークエリアを構成してもよい。
【0065】
図6は、食品管理データベース423の一例を示す図である。
食品管理データベース423は、冷蔵庫1が収容する食品に係る各種情報を格納するデータベースである。
【0066】
食品管理データベース423が格納する1件のレコードRは、ユーザーID4231、食品検出装置ID2215、食品名情報4232、残量情報4233、保存場所情報4234、保存開始日情報4235、期限日情報4236、期限日通知タイミング情報4237、新規通知タイミング情報4238、及び食品画像データ4239を有する。
【0067】
なお、食品管理データベース423が格納する1件のレコードRは、さらに1又は複数の別種類の情報を有していてもよい。
【0068】
ユーザーID4231は、食品管理用アプリ323を利用するユーザーPを識別する識別情報であり、食品管理用アプリ323を利用するユーザーPに対して適切に割り当てられる。
【0069】
食品検出装置ID2215は、食品検出装置2を識別するための識別情報である。食品検出装置ID2215は、例えば、食品検出装置2の製造番号や、食品検出装置2のシリアル番号、カメラモジュール220の製造番号、カメラモジュール220のシリアル番号等である。
【0070】
食品名情報4232は、食品の名称を示す情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID4231に対して、1又は複数の食品名情報4232が対応付けられる。
【0071】
残量情報4233は、食品の残量を示す情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID4231に対応付く食品名情報4232と同数の残量情報4233が対応付けられる。
図6の残量情報4233が示す食品の残量は、食品の名称に対応する単位で示されている。残量情報4233が示す残量は、サーバー制御部40によって適切に更新される。
【0072】
保存場所情報4234は、食品の保存場所を示す情報である。本実施の形態では、保存場所情報4234は、保存場所として、冷蔵庫1が有する収容室のいずれかを示す。1件のレコードRでは、ユーザーID4231に対応付く食品名情報4232と同数の保存場所情報4234が対応付けられる。
【0073】
保存開始日情報4235は、食品の保存開始日を示す情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID4231に対応付く食品名情報4232と同数の保存開始日情報4235が対応付けられる。
【0074】
期限日情報4236は、食品の賞味期限または消費期限の期限日を示す情報である。1件のレコードRでは、ユーザーID4231に対応付く食品名情報4232と同数の期限日情報4236が対応付けられる。
【0075】
期限日通知タイミング情報4237は、対応付く期限日情報4236が示す期限日を、ユーザーPに通知するタイミングを示す情報である。
図6に示すように、期限日通知タイミング情報4237が示すタイミングは、期限日情報4236が示す期限日から何日前といったタイミングである。1件のレコードRでは、ユーザーID4231に対応付く食品名情報4232と同数の期限日通知タイミング情報4237が対応付けられる。
【0076】
新規通知タイミング情報4238は、新規に食品が冷蔵庫1に収容されたことを通知するタイミングを示す情報である。
図6に示すように、新規通知タイミング情報4238が示すタイミングは、保存開始日情報4235が示す保存開始日から何日間といったタイミングである。
【0077】
食品画像データ4239は、食品の画像である食品画像FGの画像データである。1件のレコードRでは、ユーザーID4231に対応付く食品名情報4232と同数の食品画像データ4239が対応付けられる。
【0078】
図5の説明に戻り、サーバー通信部41は、所定の通信規格に従った通信回路やコネクタ等の通信ハードウェアを備え、サーバー制御部40の制御により、グローバルネットワークGNと接続する機器と所定の通信規格に従って通信する。本実施の形態においてサーバー通信部41は、食品検出装置2及び端末装置3と通信する。
【0079】
上述した通り、サーバー制御部40は、食品認識部4100として機能する。
食品認識部4100は、食品検出装置2が検出した食品を認識する。食品認識部4100の詳細については、
図9を参照して説明する。
【0080】
次に、端末装置3の機能的構成について説明する。
端末装置3は、端末制御部30、端末通信部31、及びタッチパネル32を備える。
【0081】
端末制御部30は、CPUやMPU等のプログラムを実行するプロセッサーである端末プロセッサー310、及び端末記憶部320を備え、端末装置3の各部を制御する。端末制御部30は、端末プロセッサー310が、端末記憶部320に記憶された制御プログラム321を読み出して処理を実行するように、ハードウェア及びソフトウェアの協働により各種処理を実行する。端末装置3には、食品管理用アプリ323が事前にインストールされる。食品管理用アプリ323は、端末プロセッサー310により端末記憶部320から読み出されて実行されることで、端末制御部30を、アプリ実行部3100として機能させるプログラムである。
【0082】
端末記憶部320は、端末プロセッサー310が実行するプログラムや、端末プロセッサー310により処理されるデータを記憶する記憶領域を有する。端末記憶部320は、端末プロセッサー310が実行する制御プログラム321、端末装置3の設定に係る設定データ322、食品管理用アプリ323、ユーザーID4231、その他の各種データを記憶する。端末記憶部320は、不揮発性の記憶領域を有する。また、端末記憶部320は、揮発性の記憶領域を備え、端末プロセッサー310のワークエリアを構成してもよい。
【0083】
端末通信部31は、所定の通信規格に従った通信回路等の通信ハードウェアを備え、端末制御部30の制御により、グローバルネットワークGNと接続する機器と所定の通信規格に従って通信する。本実施の形態において端末通信部31は、アプリ実行部3100の制御に従って、食品管理サーバー4と所定の通信規格に従って通信する。本実施の形態では、端末通信部31が使用する通信規格は、無線通信規格を例示するが、有線通信規格でもよい。
【0084】
タッチパネル32は、液晶表示パネル等の表示パネルと、表示パネルに重ねて、或いは一体に設けられたタッチセンサーとを備える。表示パネルは、端末制御部30の制御で、各種画像を表示する。タッチセンサーは、タッチ操作を検出し、端末制御部30に出力する。端末制御部30は、タッチセンサーからの入力に基づいて、タッチ操作に対応する処理を実行する。
【0085】
上記の通り、端末制御部30は、アプリ実行部3100として機能する。
アプリ実行部3100は、端末通信部31を制御して、食品管理サーバー4と各種情報を送受信する。アプリ実行部3100は、端末装置3と通信装置5とが通信接続が可能である場合、通信装置5を介して食品管理サーバー4と各種情報を送受信し、そうでない場合、通信装置5を介さず食品管理サーバー4と各種情報を送受信する。このため、ユーザーPが自宅H内或いは自宅Hの周辺に位置しなくても、端末装置3は、食品管理用アプリ323の機能によって、食品管理サーバー4と各種情報を送受信できる。
【0086】
また、アプリ実行部3100は、冷蔵庫1に収容される食品を管理に係るユーザーインターフェースを、タッチパネル32に表示させる。以下の説明において、このユーザーインターフェースを、「食品管理用UI」といい「3200」の符号を付す。アプリ実行部3100は、食品管理用UI3200をタッチパネル32に表示させることで、冷蔵庫1に収容される食品に係る各種情報をユーザーPに提供し、また、冷蔵庫1に収容される食品に係る各種入力をユーザーPから受け付ける。
【0087】
[1-2.動作]
次に、食品管理システム1000の各部の動作について説明する。
本実施の形態では、食品検出装置2が冷蔵庫1と別体である場合を例示している。そのため、食品検出装置2は、ユーザーPによって冷蔵庫1の上面に取り付けられる。
【0088】
まず、食品検出装置2が冷蔵庫1に取り付けられる場合の食品管理システム1000の各部の動作について説明する。
【0089】
食品検出装置2が冷蔵庫1に取り付けられる場合においては、アプリ実行部3100は、取付用画面TGの食品管理用UIをタッチパネル32に表示させる。
【0090】
図7は、取付用画面TGの一例を示す図である。
取付用画面TGは、撮影結果表示領域HA1が設けられる。撮影結果表示領域HA1は、矩形の領域であり、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22のいずれかの撮影結果を表示する領域である。撮影結果表示領域HA1には、図中の左右方向における略中央に、上下方向に延びる線L1が設けられている。
【0091】
取付用画面TGは、取付方法情報J1を含む。取付方法情報J1は、食品検出装置2を冷蔵庫1の上面に取り付ける際、どのように取り付けるかを示す情報である。
図7に示す取付方法情報J1は、撮影結果表示領域HA1が表示する撮影結果に写る冷蔵庫1の左右方向の中心が、撮影結果表示領域HA1に設けられる線L1となるように取り付けることを示す。
【0092】
ユーザーPが、取付方法情報J1が示す取り付け方に倣って食品検出装置2を冷蔵庫1の上面に取り付けることで、冷蔵室用カメラ21の撮影範囲及び引出用カメラ22の撮影範囲は、
図2及び
図3を参照して説明した撮影範囲に設定される。すなわち、食品検出装置2は、冷蔵庫1に入出庫される食品を、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22の各々の撮影範囲に含ませることができるように、冷蔵庫1に取り付けられる。
【0093】
ここで、食品検出装置2が冷蔵庫1に取り付けられる場合における食品管理システム1000の各部の動作について説明する。当該場合の動作においては、電力供給部230が、少なくともカメラモジュール220に電力を供給しており、カメラモジュール220が、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22のいずれかの撮影結果を端末装置3に送信可能である。なお、食品検出装置2が冷蔵庫1に取り付けられる場合においてカメラモジュール220と端末装置3とは、食品管理サーバー4を介して通信してもよいし、近距離無線通信等によって直接通信してもよい。
【0094】
端末装置3のアプリ実行部3100は、取付用画面TGの表示指示を受け付けた場合、撮影結果を要求する要求情報を、端末通信部31により食品検出装置2に送信する。
食品検出装置2のカメラモジュール220のカメラモジュール制御部221は、カメラモジュール通信部223により要求情報を受信すると、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22のいずれかの撮影結果を、カメラモジュール通信部223により端末装置3に送信する。
そして、アプリ実行部3100は、受信した撮影結果を撮影結果表示領域HA1に表示する。
【0095】
以上のように、アプリ実行部3100が、取付用画面TGの食品管理用UI3200をタッチパネル32に表示させることにより、ユーザーPは、簡単且つ適切に、食品検出装置2を冷蔵庫1に取り付けることができる。
【0096】
次に、食品の管理に係わる食品管理システム1000の各部の動作について説明する。
【0097】
まず、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22の撮影に係わる食品検出装置2の動作について説明する。
図8は、食品検出装置2の動作を示すフローチャートである。
図8に示す動作では、センサー部212が有する各種センサーの検出値を、センサーモジュール210がセンサー側モジュール間通信部213によってカメラモジュール220に送信し、且つ、カメラモジュール220がカメラ側モジュール間通信部224によって当該検出値を受信している。そして、
図8に示す動作では、検出値処理部221Aがセンサーモジュール210から受信した各種の検出値に基づいて処理を実行している。
【0098】
カメラモジュール220の撮影制御部221Bは、冷蔵庫1の周囲に人物が存在するか否かを判別する(ステップSA1)。
【0099】
撮影制御部221Bは、検出値処理部221Aから、人物が存在することを示す人物存在有無情報を取得した場合、ステップSA1において肯定判別し、検出値処理部221Aから、人物が存在しないことを示す人物存在有無情報を取得した場合、ステップSA1において否定判別する。
【0100】
撮影制御部221Bは、冷蔵庫1の周囲に人物が存在すると判別した場合(ステップSA1:YES)、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22による動画像の撮影を開始する(ステップSA3)。
【0101】
一方、撮影制御部221Bは、冷蔵庫1の周囲に人物が存在しないと判別した場合(ステップSA1:NO)、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14、15Aのいずれかが開状態であるか否かを判別する(ステップSA2)。
【0102】
撮影制御部221Bは、検出値処理部221Aから開状態を示す開閉状態情報を取得した場合、ステップSA2において肯定判別し、検出値処理部221Aから閉状態を示す開閉状態情報を取得した場合、ステップSA2において否定判別する。
【0103】
撮影制御部221Bは、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14、15Aのいずれも開状態でないと判別した場合(ステップSA2:NO)、処理をステップSA1に戻し、再度、ステップSA1の処理を実行する。
【0104】
撮影制御部221Bは、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14A、15Aのいずれかが開状態であると判別した場合(ステップSA2:YES)、ステップSA3の処理を実行する。
【0105】
ステップSA3において撮影が開始すると、カメラモジュール220の動画像処理部221Cは、動画像を構成するフレームごとに、ステップSA4-ステップSA8の処理を実行する。
【0106】
冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22によって撮影を開始すると、動画像処理部221Cは、開閉状態情報を検出値処理部221Aから取得する(ステップSA4)。
【0107】
次いで、動画像処理部221Cは、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22の各々の撮影結果について、1フレーム分の撮影画像を縮小する(ステップSA5)。ここでいう縮小とは、いわゆるリサイズである。
【0108】
動画像処理部221Cは、縮小した1フレーム分の撮影画像と、ステップSA4で取得した開閉状態情報とを対応付けて、カメラ記憶部2212に記憶する(ステップSA6)。なお、動画像処理部221Cは、ステップSA6を行うたびに、時系列に並べて記憶していく。
【0109】
次いで、撮影制御部221Bは、ステップSA1と同様に、冷蔵庫1の周囲に人物が存在するか否かを判別する(ステップSA7)。
【0110】
撮影制御部221Bが、冷蔵庫1の周囲に人物が存在すると判別した場合(ステップSA7:YES)、動画像処理部221Cは、再度、ステップSA4以降の処理を実行する。
【0111】
一方、撮影制御部221Bは、冷蔵庫1の周囲に人物が存在しないと判別した場合(ステップSA7:NO)、ステップSA2と同様に、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14A、15Aのいずれもが閉状態であるか否かを判別する(ステップSA8)。
【0112】
撮影制御部221Bが、左ドア11A、右ドア11B、及び引出12A、13A、14A、15Aの全てが閉状態でないと判別した場合(ステップSA8:NO)、動画像処理部221Cは、再度、ステップSA4以降の処理を実行する。
【0113】
一方、撮影制御部221Bが、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14A、15Aのいずれもが閉状態であると判別した場合(ステップSA8:YES)、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22による撮影を終了する(ステップSA9)。
【0114】
次に、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22の撮影結果に基づく食品の管理に係わる動作について説明する。
図9は、食品検出装置2及び食品管理サーバー4の動作を示すフローチャートである。
図9において、フローチャートFBは、食品検出装置2の動作を示す。また、
図9において、フローチャートFCは、食品管理サーバー4の動作を示す。
【0115】
食品検出装置2のカメラモジュール220の食品検出部221Dは、カメラ記憶部2212に、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22の撮影結果である動画像が記憶されたか否かを判別する(ステップSB1)。
【0116】
食品検出部221Dは、動画像がカメラ記憶部2212に記憶されていないと判別した場合(ステップSB1:NO)、再度、ステップSB1の処理を実行する。
【0117】
一方、食品検出部221Dは、動画像がカメラ記憶部2212に記憶されたと判別した場合(ステップSB1:YES)、有効フレーム判定処理を実行する(ステップSB2)。
【0118】
有効フレーム判定処理は、カメラ記憶部2212に記憶された動画像を構成するフレームから有効フレームを判定し、有効フレームとして判定されたフレームを動画像から抽出する一方、有効フレームとして特定されなかったフレームについては動画像から破棄する処理である。有効フレームとは、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14A、15Aの少なくともいずれかが開状態である場合の像が写るフレームである。
【0119】
ここで、有効フレーム判定処理における有効フレームの判定方法について、複数の方法を説明する。
<第1の方法>
第1の方法は、フレームに対応付く開閉状態情報による判定である。
食品検出部221Dは、有効フレームの判定において、開状態を示す開閉状態情報が対応付くフレームを有効フレームと判定し、閉状態を示す開閉状態情報が対応付くフレームを有効フレームでないと判定する。
【0120】
<第2の方法>
第2の方法は、画像の差分抽出による判定である。
食品検出部221Dは、動画像を構成するフレームの差分抽出を行うことで、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14A、15Aのいずれかが開状態である場合の像が写るフレームを特定する。そして、食品検出部221Dは、特定したフレームを有効フレームと判定し、特定したフレーム以外のフレームを有効フレームでないと判定する。例えば、食品検出部221Dは、閉状態のフレームに対して差分抽出を行っていき、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14A、15Aのいずれかに差分があるフレームを、有効フレームと判定する。なお、差分抽出の基準となる閉状態のフレームは、例えば、動画像を構成するフレームのうち最も古いフレームである。
【0121】
<第3の方法>
第3の方法は、第1の方法と第2の方法とに基づく判定である。
食品検出部221Dは、開状態を示す開閉状態情報が対応付くフレームを有効フレームと判定する。次いで、食品検出部221Dは、閉状態を示す開閉状態情報が対応付くフレームを対象に、閉状態のフレームに対する差分抽出を行い、左ドア11A、右ドア11B、引出12A、13A、14A、15Aのいずれかに差分があるフレームを、有効フレームと判定する。
【0122】
食品検出部221Dは、有効フレーム判定処理を実行すると、有効フレームから、冷蔵庫1に入出庫された食品を検出する(ステップSB3)。ステップSB3の処理では、有効フレームから食品が検出できた場合、検出できた食品について食品の種類及び入出庫された収容室も併せて検出する。なお、食品検出部221Dは、食品の種類として、食品名より広義な分類で検出する。例えば実際に入出庫された食品が牛乳である場合、食品検出部221Dは、ステップSB3において、食品の種類を、「パックの飲料物」と検出する。
【0123】
例えば、食品検出部221Dは、形状や色等の特徴量に基づいて、有効フレームから冷蔵庫1に入出庫された食品を検出する。また、例えば、食品検出部221Dは、形状や色等の特徴量に基づいて、検出できた食品の種類を検出する。また、例えば、食品検出部221Dは、カメラの種類や、有効フレームに写る引出16Aのサイズ等に基づいて、検出できた食品が入出庫された収容室を検出する。
ステップSB3において検出に必要なデータは、カメラモジュール制御部221が取得可能な記憶領域に記憶されている。
【0124】
食品検出部221Dは、有効フレームから、冷蔵庫1に入出庫された食品を検出できか否かを判別する(ステップSB4)。
【0125】
食品検出部221Dは、有効フレームから冷蔵庫1に入出庫された食品を検出できなかったと判別した場合(ステップSB4:NO)、処理をステップSB1に戻し、再度、ステップSB1以降の処理を実行する。なお、ステップSB4において否定判別してからステップSB1を再度実行するまでの間に、食品検出部221Dは、有効フレームの破棄を行ってもよい。これにより、食品が検出できなかった不要な動画像がカメラ記憶部2212に記憶され続けることを防止できる。
【0126】
一方、食品検出部221Dは、冷蔵庫1に入出庫された食品を検出できたと判別した場合(ステップSB4:YES)、入出庫判定処理を行う(ステップSB5)。
【0127】
入出庫判定処理は、ステップSB3が検出できた食品が、冷蔵庫1に入庫された食品であるか出庫された食品であるかを判定する処理である。
例えば、食品検出部221Dは、入出庫判定処理において、ステップSB3で検出できた食品の像の動画像における移動方向を、有効フレームに基づいて判定する。食品検出部221Dは、食品の像の移動方向が、後方、すなわち冷蔵庫1に近づく方向である場合、検出した食品が冷蔵庫1から入庫された食品であると判定する。また、食品検出部221Dは、食品の像の移動方向が、前方、すなわち冷蔵庫1から離れる方向である場合、検出した食品が冷蔵庫1から出庫された食品であると判定する。
【0128】
次いで、食品検出部221Dは、検出できた食品の食品画像FGを有効フレームから切り出す(ステップSB6)。以下の説明において、切り出された食品画像FGを「切り出し食品画像」という。
【0129】
食品検出部221Dは、食品管理サーバー4に食品の管理を要求する食品管理要求情報を、カメラモジュール通信部223により食品管理サーバー4に送信する(ステップSB7)。
【0130】
食品管理サーバー4に送信される食品管理要求情報は、カメラ記憶部2212が記憶する食品検出装置ID2215を含む。
また、食品管理サーバー4に送信される食品管理要求情報は、動画像の撮影が行われた日時を示す日時情報を含む。
また、食品管理サーバー4に送信される食品管理要求情報は、ステップSB3において検出された食品ごとに、切り出し食品画像の画像データ、入出庫判定処理の判定結果を示す入出庫判定結果情報、検出した入庫先又は出庫先を示す保存場所情報4234、及び検出した食品の種類を示す食品種類情報を含む。
【0131】
フローチャートFCを参照し、食品管理サーバー4のサーバー制御部40の食品認識部4100は、サーバー通信部41により、食品管理要求情報を受信したか否かを判別する(ステップSC1)。
【0132】
食品認識部4100は、食品管理要求情報を受信していないと判別した場合(ステップSC1:NO)、再度、ステップSC1の処理を実行する。
【0133】
一方、食品認識部4100は、食品管理要求情報を受信したと判別した場合(ステップSC1:YES)、食品管理要求情報に含まれる画像データが示す切り出し食品画像に基づいて、食品認識処理を行う(ステップSC2)。
【0134】
本実施の形態における食品認識処理は、切り出し食品画像から食品を認識し、認識した食品について食品画像FGと食品名情報4232とを食品情報データベースから取得する処理である。
【0135】
食品情報データベースは、食品に係わる情報を格納するデータベースであり、例えば、食品ごとに、食品画像FGの画像データ及び食品名情報4232を格納する。食品情報データベースは、食品管理サーバー4に記憶されていてもよいし、食品管理サーバー4が通信可能な機器に記憶されていてもよい。
【0136】
例えば、食品の認識は、以下のように行われる。
食品認識部4100は、食品情報データベースに格納される食品画像FGから、切り出し食品画像と最も一致度の高い食品画像FGを特定する。一致度は、例えば、形状や、色等の特徴量に基づいて所定のアルゴリズムにより算出される。そして、食品認識部4100は、特定した食品画像FGが示す食品が、切り出し食品画像が示す食品であると認識する。
【0137】
なお、食品認識部4100は、AI(Artificial Intelligence)によって食品認識を行ってもよい。例えば教師用の食品画像FGから食品の色や形状等の特徴量を学習する機械学習処理を行い、学習済みモデルを構築しておく。この学習済みモデルは、サーバー記憶部420に記憶させておく。食品認識部4100は、食品管理要求情報に含まれる食品画像FGを入力データとして、学習済みモデルを参照し当該食品画像FGが示す食品を認識する。ここで、この学習済みモデルがグローバルネットワークGNに接続する食品管理サーバー4以外の機器に記憶させており、食品管理サーバー4において食品を認識する構成でもよい。この構成の場合、食品認識部4100は、食品管理要求情報に含まれる食品画像を、学習済みモデルを記憶する機器に送信し、この機器から食品の特定結果を取得する。そして、食品認識部4100は、取得した特定結果が示す食品を、切り出し食品画像が示す食品であると認識する。
【0138】
食品認識部4100は、食品の認識を行うと、認識した食品について食品画像FG及び食品名情報4232を、食品情報データベースから取得する。
【0139】
次いで、食品認識部4100は、食品認識処理を行うと、食品認識処理の処理結果に基づいて食品管理データベース423を更新する(ステップSC3)。
【0140】
ここで、ステップSC3について詳述する。
まず、食品認識部4100は、食品管理要求情報に含まれる食品検出装置ID2125を有するレコードRを食品管理データベース423から特定する。
【0141】
次いで、食品認識部4100は、受信した食品管理要求情報に含まれる入出庫判定結果情報に基づいて、認識した食品が、冷蔵庫1に入庫された食品であるか、冷蔵庫1から出庫された食品であるかを判定する。
【0142】
食品認識部4100は、認識した食品が、冷蔵庫1から出庫された食品であると判定した場合、特定したレコードRにおいて、認識した食品の食品名情報4232に対応付く情報を更新する。
より具体的には、食品認識部4100は、残量情報4233が示す残量を減らす処理を行う。減らす数量は、例えば食品認識処理の際に、食品管理要求情報に含まれる食品画像FGに基づいて算出される。ここで、更新後の残量情報4233がゼロを示す場合、食品認識部4100は、保存開始日情報4235が示す保存開始日、及び期限日情報4236が示す期限日をブランクにしてもよい。
【0143】
食品認識部4100は、認識した食品が、冷蔵庫1に入庫された食品であると判定した場合、過去に入庫したことのある食品については、特定したレコードRにおいて、認識した食品の食品名情報4232に対応付く情報を更新する。
より具体的には、食品認識部4100は、残量情報4233が示す残量を増やす処理を行う。増やす数量は、例えば食品認識処理の際に、食品管理要求情報に含まれる切り出し食品画像に基づいて算出される。また、食品認識部4100は、食品管理要求情報に含まれる日時情報が示す日付を、保存開始日情報4235が示す保存開始日に変更する処理を行う。また、食品認識部4100は、演算や問い合わせ等の所定の方法によって、食品管理要求情報に含まれる日時情報が示す日付に基づく期限日を取得し、期限日情報4236が示す期限日を取得した期限日に変更する処理を行う。
【0144】
また、食品認識部4100は、認識した食品が、冷蔵庫1に入庫された食品であると判定した場合、過去に入庫したことのない食品については、特定したレコードRのユーザーID4231に対して、新たな各種情報を対応付ける。
【0145】
特定したレコードRのユーザーID4231に対応付けられる各種情報には、食品名情報4232、残量情報4233、保存場所情報4234、保存開始日情報4235、期限日情報4236、期限日通知タイミング情報4237、新規通知タイミング情報4238、及び食品画像データ4239が含まれる。
ここで、食品名情報4232は、食品認識処理の際に取得した食品名情報4232である。
また、残量情報4233は、例えば、食品認識処理の際に、食品管理要求情報に含まれる切り出し食品画像に基づいて算出された残量を示す。
また、保存場所情報4234は、食品管理要求情報に含まれる保存場所情報4234である。
また、保存開始日情報4235は、食品管理要求情報に含まれる日時情報が示す日付を示す。
また、期限日情報4236は、食品管理要求情報に含まれる日時情報が示す日付に基づく期限日、或いはブランクを示す。
また、期限日通知タイミング情報4237及び新規通知タイミング情報4238は、デフォルトのタイミング、或いはブランクを示す。
また、食品画像データ4239は、食品認識処理の際に取得した食品画像FGを示す。
【0146】
以上のようにして、食品管理システム1000では、食品検出装置2が、撮影結果の動画像から有効フレームを判定し、有効フレームから食品を検出し、検出した食品の食品画像FGを有効フレームから切り出す。そして、食品管理システム1000では、食品管理サーバー4が、切り出し食品画像から食品の認識を行う。このような役割分担により、食品検出装置2が食品管理サーバー4に送信するデータ量を抑えつつ食品管理サーバー4において食品の認識ができる。よって、食品管理システム1000において、通信量の増大を抑制しつつ、冷蔵庫1に入出庫された食品を認識できる。
【0147】
次に、アプリ実行部3100が、食品管理用UI3200において食品管理画面SKGを表示する際の食品管理システム1000の動作について説明する。食品管理画面SKGは、冷蔵庫1に収容される食品の管理に係わる画面である。
【0148】
まず、動作の説明の前に、食品管理画面SKGについて説明する。
図10は、食品管理画面SKGの一例を示す図である。
【0149】
食品管理画面SKGは、食品ごとに、食品に係るオブジェクトOBを含む。
図10に示す食品管理画面SKGは、牛乳に係るオブジェクトOB1、ビールに係るオブジェクトOB2、及び卵に係るオブジェクトOB3を含む。
【0150】
1のオブジェクトOBは、食品画像FGと残量情報4233と保存開始日情報4235とを含む。また、1のオブジェクトOBは、食品の期限日が、期限日通知タイミング情報4237が示すタイミングに該当している場合、食品の期限日が近いことを警告する期限日警告情報KJを含む。また、1のオブジェクトOBは、食品の保存開始日が、新規通知タイミング情報4238が示すタイミングに該当している場合、新規に収容された食品であることを明示する新規収容明示情報MJを含む。
【0151】
図10に示すオブジェクトOB1は、牛乳を示す食品画像FG1、牛乳の残量を示す残量情報4233、牛乳の保存開始日を示す保存開始日情報4235、及び期限日警告情報KJを含む。
また、
図10に示すオブジェクトOB2は、ビールを示す食品画像FG2、ビールの残量を示す残量情報4233、ビールの保存開始日を示す保存開始日情報4235、及び新規収容明示情報MJを含む。
また、
図10に示すオブジェクトOB3は、卵を示す食品画像FG3、卵の残量を示す残量情報4233、及び卵の保存開始日を示す保存開始日情報4235を含む。
【0152】
食品管理画面SKGは、収容室切り替えボタンB1を有する。収容室切り替えボタンB1は、食品管理画面SKGに表示するオブジェクトOBの種類を、冷蔵庫1の収容室ごとに切り替えるためのソフトウェアボタンである。収容室切り替えボタンB1がタッチ操作されると、食品管理画面SKGでは、冷蔵庫1の収容室の名称が一覧表示される。一覧の中から1の収容室がタッチ操作により選択されると、食品管理画面SKGでは、選択された収容室を示す保存場所情報4234についてのオブジェクトOBが表示される。
【0153】
食品管理画面SKGは、消去ボタンB2を有する。消去ボタンB2は、食品管理画面SKGにおける表示からオブジェクトOBを消去するためのソフトウェアボタンである。食品管理画面SKGでは、1又は複数のオブジェクトOBが選択された状態で消去ボタンB2がタッチ操作により選択された場合、選択されているオブジェクトOBが非表示になる。また、食品管理データベース423では、消去ボタンB2が操作されたときに選択されていたオブジェクトOBが示す食品に係わる各種情報が、消去される。
【0154】
食品管理画面SKGは、更新ボタンB3と、最新の更新日時を示す更新日時情報J2を有する。更新ボタンB3は、食品管理画面SKGが表示するオブジェクトOBと、オブジェクトOBが有する各種情報と、を更新するためのソフトウェアボタンである。更新ボタンB3がタッチ操作されると、更新日時情報J2が示す更新日時は、更新が行われた最新の日時に変わる。
【0155】
図11を参照して、アプリ実行部3100が、食品管理用UI3200において食品管理画面SKGを表示する際の食品管理システム1000の動作について説明する。
【0156】
図11は、端末装置3及び食品管理サーバー4の動作を示すフローチャートである。
図11において、フローチャートFDは端末装置3の動作を示し、フローチャートFEは食品管理サーバー4の動作を示す。
【0157】
端末装置3のアプリ実行部3100は、食品管理サーバー4からレコードRを要求するか否かを判別する(ステップSD1)。
【0158】
例えば、アプリ実行部3100は、食品管理用U3200において、食品管理画面SKGの表示を指示するタッチ操作を受け付けた場合に、ステップSD1において肯定判別する。
また、例えば、アプリ実行部3100は、食品管理画面SKGにおいて更新ボタンB3がタッチ操作された場合、ステップSD1において肯定判別する。
【0159】
アプリ実行部3100は、レコードRを要求すると判別した場合(ステップSD1:YES)、レコードRを要求するレコード要求情報を、端末通信部31によって食品管理サーバー4に送信する(ステップSD2)。ステップSD2で送信されるレコード要求情報には、端末記憶部320が記憶するユーザーID4231が含まれる。
【0160】
フローチャートFEを参照し、食品管理サーバー4のサーバー制御部40は、サーバー通信部41によってレコード要求情報を受信すると(ステップSE1)、受信したレコード要求情報に含まれるユーザーID4231を含むレコードRを食品管理データベース423から特定する(ステップSE2)。
【0161】
そして、サーバー制御部40は、サーバー通信部41によって特定したレコードRを端末装置3に送信する(ステップSE3)。
【0162】
フローチャートFDを参照して、端末装置3のアプリ実行部3100は、端末通信部31によってレコードRを受信すると(ステップSD3)、食品管理画面SKGを生成する(ステップSD4)。
【0163】
ここで、
図6に示すレコードRを受信して
図10に示す食品管理画面SKGを生成する場合を例に挙げて、ステップSD4の処理を詳述する。
【0164】
アプリ実行部3100は、現在日が、牛乳を示す食品名情報4232に対応付く期限日通知タイミング情報4237示すタイミングに該当するか否かを判別する。
図10のオブジェクトOB1の生成の場合では、アプリ実行部3100は、肯定判別し、期限日警告情報KJを生成する。なお、否定判別した場合、期限日警告情報KJは、生成されない。
次いで、アプリ実行部3100は、牛乳を示す食品名情報4232に対応付く保存開始日情報4235が示す保存開始日が、牛乳を示す食品名情報4232に対応付く新規通知タイミング情報4238示すタイミングに該当するか否かを判別する。
図10のオブジェクトOBの生成では、アプリ実行部3100は、否定判別し、新規収容明示情報MJを生成しない。なお、肯定判別した場合、アプリ実行部3100は、新規収容明示情報MJを生成する。
アプリ実行部3100は、生成した期限日警告情報KJ、牛乳を示す食品名情報4232に対応付く食品画像データ4239が示す食品画像FGと、及び牛乳を示す食品名情報4232に対応付く保存開始日情報4235を含むオブジェクトOB1を生成する。
なお、アプリ実行部3100は、期限日警告情報KJを生成していない場合、オブジェクトOB1に期限日警告情報KJを含めず、新規収容明示情報MJを生成している場合、オブジェクトOB1に新規収容明示情報MJを含める。
【0165】
アプリ実行部3100は、オブジェクトOB2、OB3のそれぞれについてもオブジェクトOB1と同様に生成し、生成したオブジェクトOB1、OB2、OB3を食品管理画面SKGに含ませる。
【0166】
なお、アプリ実行部3100は、玉葱に係わるオブジェクトOBを生成するが、
図10に示す食品管理画面SKGが冷蔵室11に収容されるオブジェクトOBを表示する画面であるため、玉葱に係わるオブジェクトOBを
図10に示す食品管理画面SKGに含ませない。玉葱に係わるオブジェクトOBは、野菜室15に収容されるオブジェクトOBを表示する食品管理画面SKGに含まれる。
【0167】
図11に示すフローチャートFDの説明に戻り、アプリ実行部3100は、食品管理画面SKGを生成すると、生成した食品管理画面SKGを食品管理用UI3200において表示する(ステップSD5)。
【0168】
なお、上述した食品管理画面SKGにおいては、食品ごと、表示する情報をユーザーPによって修正可能である。修正可能な情報は、食品管理データベース423において、ユーザーID4231に対応付く各種情報である。アプリ実行部3100は、食品管理画面SKGにおいて、情報の修正がなされた場合、食品管理データベース423の更新を要求する更新要求情報を食品管理サーバー4に送信する。そして、食品管理サーバー4は、受信した更新要求情報に基づいて食品管理データベース423を更新する。例えば、ビールの残量情報4233が、3本から2本にする修正が行われた場合、アプリ実行部3200は、ビールの食品名情報4232に対応付く残量情報4233を、2本の残量を示す残量情報4233に更新する更新要求情報を食品管理サーバー4に送信する。そして、食品管理サーバー4は、残量情報4233が示す残量を、3本から2本に更新する。このように、ユーザーPによって情報を修正可能であるため、食品検出装置2での誤検出、及び食品管理サーバー4での食品の誤認識があった場合でも、食品管理システム1000は、適切な食品の管理を行える。なお、食品認識部4100がAIによって食品の認識を行う場合、食品認識部4100は、ユーザーPによって修正された内容を機械学習し、修正された内容を学習済みモデルに反映させてもよい。
【0169】
[1-3.効果等]
以上、説明したように、食品検出装置2は、ユーザーPによって冷蔵庫1の上部に取り付けられ、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22により冷蔵庫1に入出庫される食品を検出する。食品検出装置2は、冷蔵庫1の前上方から冷蔵庫1を撮影する冷蔵室用カメラ21と、冷蔵庫1の前上方から冷蔵庫1を撮影する引出用カメラ22とを有するカメラモジュール220を備える。また、食品検出装置2は、少なくともカメラモジュール220に電力を供給する電力供給部230を備える。
【0170】
この構成によれば、冷蔵庫1に入出庫される食品を当該食品の上方から撮影できるため、冷蔵庫1に入出庫される食品を精度良く撮影結果に含めることができる。よって、食品検出装置2は、冷蔵庫1に入出庫される食品をカメラにより精度良く検出できる。
【0171】
電力供給部230は、商用交流電源7、冷蔵庫1、及び食品検出装置2が備えるバッテリーのいずれかから供給される電力に基づいて、少なくともカメラモジュール220に電力を供給する。
【0172】
この構成によれば、食品検出装置2が単体で、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22によって撮影を行うことができる。よって、食品検出装置2が冷蔵庫1と別体で構成される場合でも、冷蔵庫1に入出庫される食品をカメラにより精度良く検出できる。
【0173】
また、食品検出装置2は、冷蔵庫1の上部に設けられ、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22により冷蔵庫1に入出庫される食品を検出する。食品検出装置2は、冷蔵庫1の前上方から冷蔵庫1を撮影する冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22を有するカメラモジュール220と、少なくともカメラモジュール220に電力を供給する電力供給部230と、を備える。食品検出装置2の電源ケーブルが商用交流電源7に接続される。電力供給部230は、この電源ケーブルを介して供給される電力に基づいて、少なくともカメラモジュール210に電力を供給する。
【0174】
この構成によれば、食品検出装置2が単体で、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22によって撮影を行うことができる。よって、食品検出装置2が冷蔵庫1と別体で構成される場合でも、商用交流電源7からの給電によって、冷蔵庫1に入出庫される食品をカメラにより精度良く検出できる。
【0175】
食品検出装置2は、冷蔵庫1の上部に設けられ、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22により冷蔵庫1に入出庫される食品を検出する。食品検出装置2は、冷蔵庫1の前上方から冷蔵庫1を撮影する冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22を有するカメラモジュール220と、少なくともカメラモジュール220に電力を供給する電力供給部230と、を備える。食品検出装置2のUSBケーブルは冷蔵庫1に接続される。電力供給部230は、このUSBケーブルを介して供給される電力に基づいて、少なくともカメラモジュール220に電力を供給する。
【0176】
この構成によれば、食品検出装置2が単体で、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22によって撮影を行うことができる。よって、食品検出装置2が冷蔵庫1と別体で構成される場合でも、USB規格による給電によって、冷蔵庫1に入出庫される食品をカメラにより精度良く検出できる。
【0177】
食品検出装置2は、冷蔵庫1の上部に設けられ、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22により冷蔵庫1に入出庫される食品を検出する。食品検出装置2は、冷蔵庫1の前上方から冷蔵庫1を撮影する冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22を有するカメラモジュール220と、少なくともカメラモジュール220に電力を供給する電力供給部230と、バッテリーと、を備える。電力供給部230は、このバッテリーから供給される電力に基づいて、少なくともカメラモジュール220に電力を供給する。
【0178】
この構成によれば、食品検出装置2が単体で、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22によって撮影を行うことができる。よって、食品検出装置2が冷蔵庫1と別体で構成される場合でも、具備するバッテリーからの給電によって、冷蔵庫1に入出庫される食品をカメラにより精度良く検出できる。
【0179】
食品検出装置2は、冷蔵庫1のドア11C及び引出16Aの少なくともいずれかの開閉状態を検出する開閉用測距センサー28を有するセンサーモジュール210を備える。冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22は、開閉用測距センサー28が開状態を検出した場合に撮影を開始し、測距センサーが閉状態を検出した場合に撮影を終了する。
【0180】
この構成によれば、冷蔵庫1に入出庫される食品をより精度良く撮影結果に含ませることができると共に、不必要な撮影を防止できる。よって、不必要な撮影を防止しつつ、冷蔵庫1に入出庫される食品を、カメラによって、より精度度良く検出できる。
【0181】
センサーモジュール210は、冷蔵庫1の設置場所の照度を検出する照度センサー26と、冷蔵庫1の周囲に存在する人物の有無を検出する人感センサー27とを有する。冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22は、照度センサー26及び人感センサー27の少なくともいずれかの検出結果が、冷蔵庫1の周囲に人物が存在することを示す結果である場合、開閉用測距センサー28が閉状態を検出していても撮影を開始する。
【0182】
この構成によれば、ユーザーPが冷蔵庫1のドア11C及び引出16Aのいずれかを開状態にする前から撮影を開始するため、冷蔵庫1に入出庫される食品を、カメラによって、より精度度良く検出できる。
【0183】
冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22は、動画像を撮影する。
【0184】
この構成によれば、入出庫される食品の速度や入出庫する手の角度等に依ることなく、冷蔵庫1に入出庫される食品を撮影結果に精度良く含めることができる。そのため、カメラによって、冷蔵庫1に入出庫される食品をより精度度良く検出できる。
【0185】
(実施の形態2)
実施の形態2は、実施の形態1と比較して、カメラモジュール220が備えるカメラの台数が異なる。実施の形態1のカメラモジュール220は、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22の2台のカメラを備える構成である。実施の形態2のカメラモジュール220は、1台のカメラを備える。以下、このカメラを冷蔵庫撮影用カメラという。
【0186】
実施の形態2において、食品検出装置2は、冷蔵庫1の前上方から冷蔵庫撮影用カメラが冷蔵庫1の前面を撮影するように、冷蔵庫1の上面に設けられる。冷蔵庫撮影用カメラは、動画像を撮影する。
【0187】
冷蔵庫撮影用カメラの撮影範囲は、冷蔵庫1に入出庫される食品を冷蔵庫1の前上方から撮影可能な範囲に設定される。
【0188】
例えば、冷蔵庫撮影用カメラの撮影範囲は、冷蔵室用カメラ21の撮影範囲及び引出用カメラ22の撮影範囲を含む範囲である。当該範囲の場合、冷蔵庫撮影用カメラの撮影範囲は、正面視において、
図2に示す範囲A1、A2を含み、側面視において、
図3に示す範囲A3、A4を含む範囲である。
【0189】
実施の形態2では、冷蔵室用カメラ21及び引出用カメラ22の撮影結果に変わって、冷蔵庫撮影用カメラの撮影結果に基づいて、食品検出装置2、端末装置3、及び食品管理サーバー4が、上述した実施の形態1と同様の動作を実行する。
【0190】
実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0191】
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する例示として、上記実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
【0192】
上述した実施の形態では、引出用カメラ22の撮影範囲が製氷室12、新鮮凍結室13、冷凍室14及び野菜室15を含む構成である。しかしながら、引出用カメラ22の撮影範囲は、この範囲に限定されず、1又は複数の任意の収容室を組み合わせた範囲としてもよい。例えば、引出用カメラ22の撮影範囲は、冷凍室14及び野菜室1のみを含む範囲でもよいし、野菜室15のみ含む範囲でもよい。
【0193】
上述した実施の形態では、センサーモジュール210とカメラモジュール220とが別対である場合を例に挙げたが、一体で構成されてもよい。
【0194】
例えば、上述した実施の形態では、本発明の開閉センサーとして、距離を測定する測距センサーを例示したが、本発明の開閉センサーは、ドア11C及び引出16Aの開閉状態を検出可能であればよく、例えばカメラでもよい。
【0195】
例えば、上述した実施の形態では、食品検出装置2を冷蔵庫1と別体の装置として例示したが、食品検出装置2は、冷蔵庫1に組み込まれ冷蔵庫1が備える装置でもよい。
【0196】
例えば、上述した実施の形態では、レコードRが食品管理データベース423に格納され、食品検出装置2が検出する食品の管理を食品管理サーバー4が行う構成であるが、レコードRが端末記憶部320に記憶され、食品検出装置2が検出する食品に係る各種情報を食品管理用アプリ323が管理する構成でもよい。この構成の場合、アプリ実行部3100は、食品認識部4100として機能して食品認識を行い、また、端末記憶部320に記憶されるレコードRの内容を、上述した食品管理サーバー4と同様に適宜更新する。この構成の場合、食品管理システム1000は食品管理サーバー4を具備する必要がなくシステム構成が簡易となる。
【0197】
例えば、冷蔵庫1の主箱体10に形成される部屋の種類は、冷蔵室11、製氷室12、新鮮凍結室13、冷凍室14、及び野菜室15に限定されず、少なくてもよいし、さらに別の種類の部屋が形成されてもよい。また、冷蔵室11の前面の開口部に設けられるドアの数は、1つでもよい。
【0198】
例えば、センサーモジュール制御部211、カメラモジュール制御部221、端末制御部30、及びサーバー制御部40の機能は、複数のプロセッサー、又は、半導体チップにより実現してもよい。
【0199】
図4及び
図5に示した各部は一例であって、具体的な実装形態は特に限定されない。つまり、必ずしも各部に個別に対応するハードウェアが実装される必要はなく、一つのプロセッサーがプログラムを実行することで各部の機能を実現する構成とすることも勿論可能である。また、上述した実施の形態においてソフトウェアで実現される機能の一部をハードウェアとしてもよく、或いは、ハードウェアで実現される機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。その他、食品検出装置2、端末装置3、及び食品管理サーバー4の他の各部の具体的な細部構成についても、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で任意に変更可能である。
【0200】
また、例えば、
図8、
図9、及び
図11に示す動作のステップ単位は、食品管理システム1000の各部の動作の理解を容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものであり、処理単位の分割の仕方や名称によって、本発明が限定されることはない。処理内容に応じて、さらに多くのステップ単位に分割してもよい。また、1つのステップ単位がさらに多くの処理を含むように分割してもよい。また、そのステップの順番は、本発明の趣旨に支障のない範囲で適宜に入れ替えてもよい。
【0201】
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0202】
以上のように、本発明に係る食品検出装置は、冷蔵庫に入出庫される食品の検出の用途に利用可能である。
【符号の説明】
【0203】
1 冷蔵庫
2 食品検出装置
3 端末装置
4 食品管理サーバー
7 商用交流電源(商用電源)
11 冷蔵室
11A 左ドア(ドア)
11B 右ドア(ドア)
11C ドア
12A、13A、14A、15A、16A 引出
21 冷蔵室用カメラ(カメラ)
22 引出用カメラ(カメラ)
23 左ドア用測距センサー(開閉センサー)
24 右ドア用測距センサー(開閉センサー)
25 引出用測距センサー(開閉センサー)
26 照度センサー
27 人感センサー
28 開閉用測距センサー(開閉センサー)
210 センサーモジュール
220 カメラモジュール
221A 検出値処理部
221B 撮影制御部
221C 動画像処理部
221D 食品検出部
230 電力供給部
4100 食品認識部