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特許7565654ロボット関節モジュール制御システムの最適化方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-03
(45)【発行日】2024-10-11
(54)【発明の名称】ロボット関節モジュール制御システムの最適化方法
(51)【国際特許分類】
   B25J 17/00 20060101AFI20241004BHJP
   G06N 3/08 20230101ALI20241004BHJP
   B25J 13/00 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
B25J17/00 Z
G06N3/08
B25J13/00 Z
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2024037972
(22)【出願日】2024-03-12
【審査請求日】2024-03-12
(31)【優先権主張番号】202311870139.7
(32)【優先日】2023-12-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】520154254
【氏名又は名称】江蘇科技大学
【氏名又は名称原語表記】JIANGSU UNIVERSITY OF SCIENCE AND TECHNOLOGY
【住所又は居所原語表記】No.2 Mengxi Road,Zhenjiang,Jiangsu 212003,China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】胡 秋実
(72)【発明者】
【氏名】李 浩強
(72)【発明者】
【氏名】李 恒
(72)【発明者】
【氏名】王 国▲偉▼
(72)【発明者】
【氏名】陳 志賀
(72)【発明者】
【氏名】趙 可龍
【審査官】神山 貴行
(56)【参考文献】
【文献】特開平05-301196(JP,A)
【文献】特開2019-113985(JP,A)
【文献】“A Novel Artificial Neural Network (ANN) Using The Mayfly Algorithm for Classification”,2021 International Conference on Digital Futures and Transformative Technologies,IEEE,2021年
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B25J 1/00-21/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロボット関節モジュールの応答性能試験を行い、負荷を表す分銅質量m、関節モジュールの出力速度v、関節モジュール制御システムの比例係数P、関節モジュール制御システムの積分係数I、関節モジュール制御システムの微分係数Dを試験変数として5因子応答性能試験を設計し、前記分銅質量m、前記出力速度v、前記比例係数P、前記積分係数I、前記微分係数D、応答性能指標であるオーバーシュート量Oshoot、及び応答時間Rtimeが含まれる関節モジュール応答性能データセットを取得するステップS1と、
ロボット関節モジュールの応答性能予測を行い、予測モデルを構築し、ステップS1で取得した関節モジュール応答性能データセットによって前記予測モデルをトレーニングするステップS2と、
関節モジュール応答性能の最適化を行い、ロボット関節モジュール応答性能指標を確立し、ステップS1における5因子の各自の値区間内で均一にそれぞれn(n≧5)個の値を取り、n組のパラメータ組合を形成し、パラメータ組合をそれぞれステップS2でトレーニングされた前記予測モデルに代入して応答性能指標の最小値を取得して、前記最小値を取得した比例係数P、積分係数I及び微分係数Dのパラメータ組合を最適化後の制御パラメータとするステップS3とを含むことを特徴とするロボット関節モジュール制御システムの最適化方法。
【請求項2】
ステップS1における具体的なロボット関節モジュールの応答性能試験ステップは以下の通りであり、
ステップS1.1において、ロボット関節モジュール応答性能試験台を構築し、試験されるロボット関節モジュール1を選択して固定フランジ7によってベース2に固定し、ベース2がプレート5に固定的に取り付けられ、ロボット関節モジュール1の出力フランジ6にリンク3が備えられ、リンク3の他端に質量がmの分銅4が配置され、分銅4の質量mが試験要求に応じて交換され、ロボット関節モジュール1をホストコンピュータデバッガに接続し、ホストコンピュータは試験に設計された速度と負荷によりロボット関節モジュール1を制御し、且つPIDのパラメータ値を調節し、
ステップS1.2において、試験設計を行い、直交試験表を設計し、負荷を表す分銅質量m、関節モジュールの出力速度v、比例係数P、積分係数I、微分係数Dを試験変数として5因子のn(n≧5)レベルの直交試験表を設計し、
ステップS1.3において、ステップS1.2の直交試験表により、ステップS1.1で構築したロボット関節モジュール応答性能試験台で試験を行い、異なる試験パラメータでのロボット関節モジュール速度応答曲線を取得し、且つ速度応答曲線から関節モジュールの応答性能指標であるオーバーシュート量Oshootと応答時間Rtimeを抽出し、記録し記憶し、関節モジュール応答性能データセットを形成することを特徴とする請求項1に記載のロボット関節モジュール制御システムの最適化方法。
【請求項3】
前記ステップS2における関節モジュール応答性能最適化の具体的なステップは以下の通りであり、
ステップS2.1において、MA-BPNNメイフライ-ニューラルネットワーク予測モデルを構築し、前記MA-BPNNメイフライ-ニューラルネットワーク予測モデルはMAメイフライモデルとBPNN逆伝播ニューラルネットワークモデルを含み、前記MAメイフライモデルは前記BPNN逆伝播ニューラルネットワークモデルに最適化後の重みと閾値を提供し、
ステップS2.2において、前記MA-BPNNメイフライ-ニューラルネットワーク予測モデルをトレーニングし、まず、ステップS1.3で取得した関節モジュール応答性能データセットを前記MAメイフライモデルに導入し、メイフライ個体群の数が最初にNであり、続いて、オスとメスメイフライの位置を更新し、オスとメスメイフライの適応度値を計算し、続いて、反復して子のメイフライを生成して子のメイフライの位置を更新し、子のメイフライの適応度値がFより小さくなると、反復を終了し、そうでなければ、子のメイフライを生成し続けて反復し、
メイフライが生成したグローバル最適パラメータを前記BPNN逆伝播ニューラルネットワークモデルの重みと閾値として、予測を行い、誤差を計算し、反復後の誤差がEより小さくなると、オーバーシュート量Oshootと応答時間Rtimeの予測結果を出力し、前記MA-BPNNメイフライ-ニューラルネットワーク予測モデルのトレーニングが完了することを特徴とする請求項2に記載のロボット関節モジュール制御システムの最適化方法。
【請求項4】
ステップS2.2における前記MA-BPNNメイフライ-ニューラルネットワーク予測モデルに対するトレーニングステップは以下の通りであり、
ステップS2.2.1において、前記MAメイフライモデルを初期化し、ステップ1.3で取得した関節モジュール応答性能データセットを前記MAメイフライモデルに導入し、前記MAメイフライモデルにおけるオスとメスメイフライの数をそれぞれNmayflies個に設定し、各メイフライの位置は1組のBPNNの重みと閾値パラメータを表し、速度はこれらのパラメータの更新過程におけるステップサイズを表し、BPNNの重みと閾値を初期化し、メイフライの位置と速度を初期化し、
ステップS2.2.2において、オスメイフライ個体の速度と位置を更新し、式(1)と(2)によってt+1回目反復後のi番目のオスメイフライの第j次元探索空間での速度vt+1 mijと位置xt+1 ijを更新し、
【数19】
ただし、tはt回目の反復であり、x ijはt回目反復後のi番目のオスメイフライの第j次元探索空間での位置であり、v mijはt回目反復後のi番目のオスメイフライの第j次元探索空間での速度であり、
【数20】
daはダンス係数であり、メスメイフライを吸引する過程を記述するためのものであり、rは一つの乱数であり、r∈[-1,1]であり、F(x)は適応度関数であり、式3に示すように、
【数21】

ただし、xはメイフライの位置であり、yactualは実際出力値であり、ypredictedは予測出力値であり、Nはサンプルセットの数であり、
ステップS2.2.3において、メスメイフライ個体の速度と位置を更新し、式(4)と(5)によってt+1回目反復後のi番目のメスメイフライの第j次元探索空間での速度vt+1 fijと位置yt+1 ijを更新し、
【数22】

ただし、y ijはt回目反復後のi番目のメスメイフライの第j次元探索空間での位置であり、v fijはt回目反復後のi番目のメスメイフライの第j次元探索空間での速度であり、aはメスメイフライの吸引係数であり、rmfはメスメイフライとオスメイフライとの間の距離であり、flはランダム飛行係数であり、
ステップS2.2.4において、子のメイフライを生成し、式(6)と(7)によりメイフライ個体群を更新し、
【数23】
ただし、offspringとoffspringは二つの子のメイフライを表し、rは乱数であり、r∈[-1,1]であり、maleとfemaleはそれぞれオスメイフライとメスメイフライを表し、
ステップS2.2.5において、適応度値を判断し、Fは目標適応度値であり、F(x)≦Fならば、反復を終了し、そうでなければ、ステップS2.2.2に移行して再度反復し、
ステップS2.2.6において、メイフライのグローバル最適位置を出力し、最適化された重みと閾値を取得し、
ステップS2.2.7において、BPNNの順伝播を行い、入力ニューロンは分銅質量m、関節モジュールの出力速度v、関節モジュール制御システムの比例係数P、積分係数I、微分係数Dであり、出力ニューロンはオーバーシュート量Oshootと応答時間Rtimeであり、入力層のデータを最適化後の重みと閾値によって隠れ層のニューロンに伝達し、隠れ層のニューロンで励起関数F(x)=(e-e-x)/(e+e-x)を用いて式(8)により隠れ層のg番目のニューロンθを計算し、隠れ層のデータを重みと閾値によって出力層のニューロンに伝達し、出力層のニューロンで励起関数F(x)=(e)/(e+e-x)を用いて式(9)により出力層のk番目のニューロンYを計算し、
【数24】
ただし、Xは入力層のh番目のニューロンを表し、Whgは入力層のh番目のニューロンと隠れ層のg番目のニューロンとの間の重みであり、Tは隠れ層のg番目のニューロンの閾値であり、nhideは隠れ層のノード数であり、
【数25】
ただし、Tは出力層のk番目のニューロンの閾値であり、Wgkは隠れ層のg番目のニューロンと出力層のk番目のニューロンとの間の重みであり、noutは出力層のノード数であり、
ステップS2.2.8において、予測誤差Eを計算し、式(10)によりEの値を計算し、
【数26】
ステップS2.2.9において、誤差逆伝播を行い、前記BPNN逆伝播ニューラルネットワークモデルを用いて重みと閾値を調整してEを低下させ、
ステップS2.2.10において、トレーニングを反復させ、ステップS2.2.7、S2.2.8及びS2.2.9を繰り返して実行することによって、E≦Eになるまで、重みと閾値を調整し、Eは目標予測誤差であり、OshootとRtimeの予測結果を出力し、前記MA-BPNNメイフライ-ニューラルネットワーク予測モデルのトレーニングが完了することを特徴とする請求項3に記載のロボット関節モジュール制御システムの最適化方法。
【請求項5】
前記ステップS3における関節モジュール応答性能最適化の具体的なステップは以下の通りであり、
ステップS3.1において、ロボット関節モジュール応答性能指標Kを確立し、
【数27】
ただし、αはオーバーシュート量重み係数であり、αは応答時間重み係数であり、α+α=1であり、
ステップS3.2において、ロボット関節モジュールに影響を及ぼす5因子である分銅質量m、関節モジュールの出力速度v、比例係数P、積分係数I、微分係数Dを試験変数とし、各因子としては各自の値区間内で均一にそれぞれn(n≧5)個の値を取り、n組のパラメータ組合を形成し、
ステップS3.3において、ステップS3.2のn組のパラメータ組合をそれぞれステップS2でトレーニングされた前記予測モデルに代入し、パラメータ組合ごとに応答性能指標Kを計算し、最小K値を取得した比例係数P、積分係数I及び微分係数Dのパラメータ組合を最適化後の最適制御パラメータとすることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載のロボット関節モジュール制御システムの最適化方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御システムの最適化方法に関し、特に、ロボット関節モジュール制御システムの最適化方法に関し、ロボット関節制御の技術分野に属するものである。
【背景技術】
【0002】
人工知能とロボットの活用が人間の生活や仕事に融合することがますます多くなってくるに伴い、ロボット関節モジュールは関節型ロボットが運動を実現するために不可欠な核心的運動部材となる。従って、ロボット関節モジュールの性能はロボット本体の伝動精度や、運転速度、振動、騒音等の性能指標に直接影響を及ぼす。単一のロボット関節モジュールが採用する制御方法はPID制御であり、比例係数P、積分係数I及び微分係数Dはその主な制御パラメータとなる。ロボット関節モジュールの応答性能指標としては主にオーバーシュート量と応答時間がある。ロボット関節モジュール応答性能に影響を及ぼす因子としては、負荷、出力回転速度及び制御パラメータ(比例係数P、積分係数I及び微分係数D)があり、その中、負荷と出力回転速度はロボット関節モジュールの動作状況により決められ、制御パラメータは人為的に設定され、従って、制御パラメータの良否は直接ロボット関節モジュール性能の優劣を決定する。以上をまとめると、ロボット関節モジュールの制御パラメータを最適化し、関節モジュールの応答性能を向上させることで、ロボット全体の性能のパフォーマンスを効果的に向上させることができる。
【0003】
現在、従来のデバッグ方法はロボット全体に対して試験法を用いて制御パラメータのデバッグと較正を行う場合が多いが、単一の関節モジュールの最適制御パラメータを精確に取得しにくいことに加えて、大量の試験を必要とするので、最適化効率が低い。
【0004】
中国特許CN108227479Bには、全体ゲイン、比例ゲイン、積分ゲイン、微分ゲインの総合的調節によって、システムのより速い応答及びデバイスのより速い安定化を可能とする多関節ロボットのPID制御方法及びPID制御システムが開示されている。しかし、この対照文献は異なる速度と負荷でPID制御パラメータがその制御性能に及ぼす影響を考慮しておらず、パラメータ選択と異常値処理の面において欠点があり、高精度制御に対して要求を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、従来技術に存在する問題に対して、ロボット関節モジュール制御システムの最適化方法を提供することである。この方法は、ロボット関節モジュールの応答性能試験とインテリジェントモデルを組み合わせることで、ロボット関節モジュール応答性能の予測を実現できると共に、関節モジュールの制御パラメータを最適化することができる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ロボット関節モジュールの応答性能試験を行い、負荷を表す分銅質量m、関節モジュールの出力速度v、関節モジュール制御システムの比例係数P、関節モジュール制御システムの積分係数I、関節モジュール制御システムの微分係数Dを試験変数として5因子応答性能試験を設計し、関節モジュール応答性能データセットを取得するステップS1と、
ロボット関節モジュールの応答性能予測を行い、予測モデルを構築し、ステップS1で取得した関節モジュール応答性能データセットによって予測モデルをトレーニングするステップS2と、
関節モジュール応答性能の最適化を行い、ロボット関節モジュール応答性能指標を確立し、ステップS1における5因子範囲内で均一に値を取ってパラメータ組合を形成し、パラメータ組合をそれぞれステップS2でトレーニングされた予測モデルに代入して応答性能指標の最小値を取得して最適化後の制御パラメータとするステップS3とを含むロボット関節モジュール制御システムの最適化方法である。
【0007】
本発明は異なる速度と負荷でPID制御パラメータがその制御性能に及ぼす影響を考慮しながら、ロボット関節モジュールの応答性能試験とインテリジェントモデルを組み合わせることで、ロボット関節モジュール応答性能の予測を実現できると共に、関節モジュールの制御パラメータを最適化することができる。
【0008】
好ましくは、関節モジュールにおいて異なる速度と負荷でPID制御パラメータがその制御性能に及ぼす影響を究めるために、ステップS1における具体的なロボット関節モジュールの応答性能試験ステップは以下の通りであり、
ステップS1.1において、ロボット関節モジュール応答性能試験台を構築し、試験されるロボット関節モジュール1を選択して固定フランジ7によってベース2に固定し、ベース2がプレート5に固定的に取り付けられ、ロボット関節モジュール1の出力フランジ6にリンク3が備えられ、リンク3の他端に質量がmの分銅4が配置され、分銅4の質量mが試験要求に応じて交換され、ロボット関節モジュール1をホストコンピュータデバッガに接続し、ホストコンピュータは試験に設計された速度と負荷によりロボット関節モジュール1を制御し、且つPIDのパラメータ値を調節し、
ステップS1.2において、試験設計を行い、直交試験表を設計し、負荷を表す分銅質量m、関節モジュールの出力速度v、比例係数P、積分係数I、微分係数Dを試験変数として5因子のn(n≧5)レベルの直交試験表を設計し、
ステップS1.3において、関節モジュール応答性能データセットを用い、ステップS1.2の直交試験表により、ステップS1.1で構築したロボット関節モジュール応答性能試験台で試験を行い、異なる試験パラメータでのロボット関節モジュール速度応答曲線を取得し、且つ速度応答曲線から関節モジュールの応答性能指標であるオーバーシュート量Oshootと応答時間Rtimeを抽出し、記録し記憶し、関節モジュール応答性能データセットを形成する。
【0009】
関節モジュールは集積化された機械デバイスであり、機械構造の異なる方向での回転、揺動、並進等の運動を実現して、特定の機能やタスクを完了することができる。関節モジュールは組立工業用ロボットのような各種の機械デバイスと装置に広く活用されており、ユースケースによって、異なる設計にし得る。構築された試験台を用いて設計された直交試験表により関節モジュール運転試験を行い、試験において異なる影響因子による関節モジュールの応答時間とオーバーシュート量等の関連データが取得され、データを整理することで予測モデルのトレーニングにデータセットを提供できると共に、分析することで異なる負荷と異なる運転速度でのシステムのオーバーシュート量と応答速度の関係を得ることができる。
【0010】
好ましくは、モデルが局所最適解に陥ることがあるという問題を解決するために、前記ステップS2における関節モジュール応答性能最適化の具体的なステップは以下の通りであり、
ステップS2.1において、MA-BPNNメイフライ-ニューラルネットワーク予測モデルを構築し、前記予測モデルはMAメイフライモデルとBPNN逆伝播ニューラルネットワークモデルを含み、MAメイフライモデルはBPNN逆伝播ニューラルネットワークモデルに最適化後の重みと閾値を提供し、
ステップS2.2において、MA-BPNNメイフライ-ニューラルネットワーク予測モデルをトレーニングし、まず、ステップS1.2で取得した関節モジュール応答性能データセットをモデルに導入し、メイフライ個体群の数が最初にNであり、続いて、オスとメスメイフライの位置を更新し、オスとメスメイフライの適応度値を計算し、続いて、反復して子のメイフライを生成して子のメイフライの位置を更新し、子のメイフライの適応度値がFより小さくなると、反復を終了し、そうでなければ、子のメイフライを生成し続けて反復し、
メイフライが生成したグローバル最適パラメータをニューラルネットワークモデルの重みと閾値として、予測を行い、誤差を計算し、反復後の誤差がEより小さくなると、オーバーシュート量Oshootと応答時間Rtimeの予測結果を出力し、MA-BPNN予測モデルのトレーニングが完了する。
【0011】
機械関節モジュール制御パラメータの最適化は非常に複雑な非線形問題であり、負荷、運転速度及びPID制御パラメータ等の複数の因子の影響を受ける。有効な数学関係を確立してそれらの間の関係を記述することは非常に難しい。従って、機械学習の方法でこれらの影響因子とその制御システムの応答性能との間の関係を探索することは有効な手段である。現在、各種の機械学習方法が関節モジュール運動制御の研究に盛り込まれており、その中、人工ニューラルネットワークは制御パラメータ最適化の面で良好な効果を遂げていることが証明された。しかしながら、上記モデルは局所最適解に陥る可能性があるという問題がある。この問題を解決するために、MA-BPNNを用いた制御パラメータ最適化モデルは、BPニューラルネットワークの強い非線形マッピング能力と弾性構造、及びMA検索モデルのエラーとノイズに対する強い障害許容能力を総合的に利用することで、計算過程で局所最適解に陥る不都合を効果的に回避することができる。
【0012】
好ましくは、ロボット関節モジュール応答性能の予測を実現するために、ステップS2.2におけるMA-BPNNメイフライ-ニューラルネットワーク予測モデルに対するトレーニングステップは以下の通りであり、
ステップS2.2.1において、モデルを初期化し、ステップ1.3で取得した関節モジュール応答性能データセットをモデルに導入し、メイフライモデルにおけるオスとメスメイフライの数をそれぞれNmayflies個に設定し、各メイフライの位置は1組のBPニューラルネットワークの重みと閾値パラメータを表し、速度はこれらのパラメータの更新過程におけるステップサイズを表し、BPニューラルネットワークの重みと閾値を初期化し、メイフライの位置と速度を初期化し、
ステップS2.2.2において、オスメイフライ個体の速度と位置を更新し、式(1)と(2)によってt+1回目反復後のi番目のオスメイフライの第j次元探索空間での速度vt+1 mijと位置xt+1 ijを更新し、
【数1】
ただし、tはt回目の反復であり、x ijはt回目反復後のi番目のオスメイフライの第j次元探索空間での位置であり、v mijはt回目反復後のi番目のオスメイフライの第j次元探索空間での速度であり、
【数2】
daはダンス係数であり、メスメイフライを吸引する過程を記述するためのものであり、rは一つの乱数であり、r∈[-1,1]であり、F(x)は適応度関数であり、式3に示すように、
【数3】
ただし、xはメイフライの位置であり、yactualは実際出力値であり、ypredictedは予測出力値であり、Nはサンプルセットの数であり、
ステップS2.2.3において、メスメイフライ個体の速度と位置を更新し、式(4)と(5)によってt+1回目反復後のi番目のメスメイフライの第j次元探索空間での速度vt+1 fijと位置yt+1 ijを更新し、
【数4】
ただし、y ijはt回目反復後のi番目のメスメイフライの第j次元探索空間での位置であり、v fijはt回目反復後のi番目のメスメイフライの第j次元探索空間での速度であり、aはメスメイフライの吸引係数であり、rmfはメスメイフライとオスメイフライとの間の距離であり、flはランダム飛行係数であり、
ステップS2.2.4において、子のメイフライを生成し、式(6)と(7)によりメイフライ個体群を更新し、
【数5】
ただし、offspringとoffspringは二つの子のメイフライを表し、rは乱数であり、r∈[-1,1]であり、maleとfemaleはそれぞれオスメイフライとメスメイフライを表し、
ステップS2.2.5において、適応度値を判断し、Fは目標適応度値であり、F(x)≦Fならば、反復を終了し、そうでなければ、ステップS2.2.2に移行して再度反復し、
ステップS2.2.6において、メイフライのグローバル最適位置を出力し、最適化された重みと閾値を取得し、
ステップS2.2.7において、BPNNの順伝播を行い、入力ニューロンは分銅質量m、関節モジュールの出力速度v、関節モジュール制御システムの比例係数P、積分係数I、微分係数Dであり、出力ニューロンはオーバーシュート量Oshootと応答時間Rtimeであり、入力層のデータを最適化後の重みと閾値によって隠れ層のニューロンに伝達し、隠れ層のニューロンで励起関数F(x)=(e-e-x)/(e+e-x)を用いて式(8)により隠れ層のg番目のニューロンθを計算し、隠れ層のデータを重みと閾値によって出力層のニューロンに伝達し、出力層のニューロンで励起関数F(x)=(e)/(e+e-x)を用いて式(9)により出力層のk番目のニューロンYを計算し、
【数6】
ただし、Xは入力層のh番目のニューロンを表し、Whgは入力層のh番目のニューロンと隠れ層のg番目のニューロンとの間の重みであり、Tは隠れ層のg番目のニューロンの閾値であり、nhideは隠れ層のノード数であり、
【数7】
ただし、Tは出力層のk番目のニューロンの閾値であり、Wgkは隠れ層のg番目のニューロンと出力層のk番目のニューロンとの間の重みであり、noutは出力層のノード数であり、
ステップS2.2.8において、予測誤差Eを計算し、式(10)によりEの値を計算し、
【数8】
ステップS2.2.9において、誤差逆伝播を行い、逆伝播モデルを用いて重みと閾値を調整してEを低下させ、
ステップS2.2.10において、トレーニングを反復させ、ステップS2.2.7、S2.2.8及びS2.2.9を繰り返して実行することによって、E≦Eになるまで、重みと閾値を調整し、Eは目標予測誤差であり、OshootとRtimeの予測結果を出力し、MA-BPNN予測モデルのトレーニングが完了する。
【0013】
ロボット関節モジュール応答性能の予測を実現し、従来の方法においてロボット関節モジュールの最適制御パラメータの最適化の効率が低いという問題を解決した。また、応答性能指標中の重み係数の調節によって、異なる応答性能要求に応える最適制御パラメータを得ることができ、ロボット関節モジュール制御パラメータの最適化効率と精度を効果的に向上させ、ロボットの性能の最適化に効果的な理論的基礎を提供する。
【0014】
好ましくは、最適化モデルに基づいて制御を最適化するために、前記ステップS3における関節モジュール応答性能最適化の具体的なステップは以下の通りであり、
ステップS3.1において、ロボット関節モジュール応答性能指標Kを確立し、
【数9】
ただし、αはオーバーシュート量重み係数であり、αは応答時間重み係数であり、α+α=1であり、
ステップS3.2において、ロボット関節モジュールに影響を及ぼす5因子である分銅質量m、関節モジュールの出力速度v、比例係数P、積分係数I、微分係数Dを試験変数とし、各因子としては各自の値区間内で均一にそれぞれn(n≧5)個の値を取り、n組のパラメータ組合を形成し、
ステップS3.3において、ステップS3.2のn組のパラメータ組合をそれぞれステップS2でトレーニングされたMA-BPNNモデルに代入し、パラメータ組合ごとに応答性能指標Kを計算し、最小K値を取得した比例係数P、積分係数I及び微分係数Dのパラメータ組合を最適化後の最適制御パラメータとする。
【0015】
関節モジュールの制御パラメータの最適化によって、異なる速度と負荷での制御パラメータの最適値を得ることで、関節モジュール制御パラメータの最適化問題を解決することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明で提案されたロボット関節モジュール制御パラメータの最適化方法は、ロボット関節モジュール応答性能の直交試験とインテリジェントモデル(MA-BPNNモデル)を組み合わせることで、ロボット関節モジュール応答性能の予測を実現し、従来の方法におけるロボット関節モジュールの最適制御パラメータの最適化の効率が低いという問題を解決した。また、応答性能指標中の重み係数の調節によって、異なる応答性能要求に応える最適制御パラメータを得ることができ、ロボット関節モジュール制御パラメータの最適化効率と精度を効果的に向上させ、ロボットの性能の最適化に効果的な理論的基礎を提供した。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明の全体的なフローチャートである。
図2】本発明のロボット関節モジュール応答性能試験台の構成の模式図である。
図3】本発明のロボット関節モジュールの構成の模式図である。
図4】本発明のロボット関節モジュールの速度応答曲線図である。
図5】本発明のMA-BPNN予測モデルのフローチャートである。
図6】本発明のMA-BPNN予測モデルと従来のBPニューラルネットワークモデルの予測結果の対照である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下において、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本発明の実施例の一部に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得た他の全ての実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属するものとする。
【0019】
図1に示すように、本発明の具体的な実施手順は、ロボット関節モジュールの応答性能試験を行うステップS1と、ロボット関節モジュールの応答性能予測を行うステップS2と、関節モジュール応答性能の最適化を行うステップS3とを含む。
【0020】
前記S1は具体的には、以下のステップS1.1、ステップS1.2及びステップ1.3を含む。
ステップS1.1において、ロボット関節モジュール応答性能試験台を構築する。図2図3に示すように、ロボット関節モジュール1を固定フランジ7によってベース2に固定し、ベース2をボルトによってプレート5に取り付け、ロボット関節モジュールの出力フランジ6にリンク3が取り付けられ、リンク3の他端に重量がmの分銅4が配置され、分銅4の重量mが試験条件に応じて交換可能である。
ステップS1.2において、直交試験表を設計する。分銅質量m、関節モジュールの出力速度v、関節モジュール制御システムの比例係数P、関節モジュール制御システムの積分係数I、関節モジュール制御システムの微分係数Dを試験変数として5因子の5レベルの直交試験表を合計25組設計する。
ステップ1.3において、ステップS1.2の直交試験表により、ステップ1.1で構築したロボット関節モジュール応答性能試験台で25組の試験を行う。異なる試験パラメータでのロボット関節モジュール速度応答曲線を取得し、且つ速度応答曲線から関節モジュールの応答性能指標であるオーバーシュート量Oshootと応答時間Rtimeを抽出し、図4に示す通りである。25組のm、v、P、I、Oshoot、Rtimeの値を記録し記憶し、関節モジュール応答性能データセットを形成する。
【0021】
前記ステップS2は具体的には、以下のステップS2.1及びステップS2.2を含む。
ステップS2.1において、MA-BPNNメイフライ-ニューラルネットワーク予測モデルを構築する。このモデルは主にMAメイフライモデルとBPNN逆伝播ニューラルネットワークモデルを含み、MAメイフライモデルはBPNN逆伝播ニューラルネットワークモデルに最適化後の重みと閾値を提供する。
ステップS2.2において、MA-BPNN予測モデルをトレーニングする。図5に示すように、トレーニングステップは以下の通りである。
【0022】
ステップS2.2.1において、モデルを初期化する。ステップS1.3で取得した関節モジュール応答性能データセットをモデルに導入する。メイフライモデルにおけるオスとメスメイフライの数をそれぞれNmayflies=25個に設定する。各メイフライの位置は1組のBPニューラルネットワークの重みと閾値パラメータを表し、速度はこれらのパラメータの更新過程におけるステップサイズを表す。BPニューラルネットワークの重みと閾値を初期化する。メイフライの位置と速度を初期化する。
ステップS2.2.2において、オスメイフライ個体の速度と位置を更新する。式(1)と(2)によってt+1回目反復後のi番目のオスメイフライの第j次元探索空間での速度vt+1 mijと位置xt+1 ijを更新する。
【数10】
ただし、tはt回目の反復であり、x ijはt回目反復後のi番目のオスメイフライの第j次元探索空間での位置であり、v mijはt回目反復後のi番目のオスメイフライの第j次元探索空間での速度であり、
【数11】
daはダンス係数であり、メスメイフライを吸引する過程を記述するためのものであり、rは一つの乱数であり、r∈[-1,1]であり、F(x)は適応度関数であり、式3に示す通りである。
【数12】
ただし、xはメイフライの位置であり、yactualは実際出力値であり、ypredicteは予測出力値であり、Nはサンプルセットの数である。
ステップS2.2.3において、メスメイフライ個体の速度と位置を更新する。式(4)と(5)によってt+1回目反復後のi番目のメスメイフライの第j次元探索空間での速度vt+1 fijと位置yt+1 ijを更新する。
【数13】
ただし、y ijはt回目反復後のi番目のメスメイフライの第j次元探索空間での位置であり、v fijはt回目反復後のi番目のメスメイフライの第j次元探索空間での速度であり、aはメスメイフライの吸引係数であり、a=0.2であり、rmfはメスメイフライとオスメイフライとの間の距離であり、flはランダム飛行係数である。
ステップS2.2.4において、子のメイフライを生成する。式(6)と(7)によりメイフライ個体群を更新する。
【数14】
ただし、offspringとoffspringは二つの子のメイフライを表し、rは乱数であり、r∈[-1,1]であり、maleとfemaleはそれぞれオスメイフライとメスメイフライを表す。
ステップS2.2.5において、適応度値を判断する。Fは目標適応度値であり、F=0.001であり、F(x)≦Fならば、反復を終了し、そうでなければ、ステップ2.2.2に移行して再度反復する。
ステップS2.2.6において、メイフライのグローバル最適位置を出力し、最適化された重みと閾値を取得する。
ステップS2.2.7において、BPNNの順伝播を行う。入力ニューロンは分銅質量m、関節モジュールの出力速度v、関節モジュール制御システムの比例係数P、積分係数I、微分係数Dであり、出力ニューロンはオーバーシュート量Oshootと応答時間Rtimeである。入力層のデータを最適化後の重みと閾値によって隠れ層のニューロンに伝達する。隠れ層のニューロンで励起関数F(x)=(e-e-x)/(e+e-x)を用いて式(8)により隠れ層のg番目のニューロンθを計算する。隠れ層のデータを重みと閾値によって出力層のニューロンに伝達し、出力層のニューロンで励起関数F(x)=(e)/(e+e-x)を用いて式(9)により出力層のk番目のニューロンYを計算する。
【数15】
ただし、Xは入力層のh番目のニューロンを表し、Whgは入力層のh番目のニューロンと隠れ層のg番目のニューロンとの間の重みであり、Tは隠れ層のg番目のニューロンの閾値であり、nhideは隠れ層のノード数である。
【数16】
ただし、Tは出力層のk番目のニューロンの閾値であり、Wgkは隠れ層のg番目のニューロンと出力層のk番目のニューロンとの間の重みであり、noutは出力層のノード数である。
ステップS2.2.8において、予測誤差Eを計算する。式(10)によりEの値を計算する。
【数17】
ステップS2.2.9において、誤差逆伝播を行う。逆伝播モデルを用いて重みと閾値を調整してEを低下させる。
ステップS2.2.10において、トレーニングを反復させる。ステップ2.2.7、2.2.8及び2.2.9を繰り返して実行することによって、E≦Eになるまで、重みと閾値を調整し、Eは目標予測誤差であり、E=0.0001である。OshootとRtimeの予測結果を出力し、MA-BPNN予測モデルのトレーニングが完了する。
【0023】
トレーニングされたMA-BPNN予測モデルと従来のBPニューラルネットワークモデルの予測結果の対照は図6に示す通りである。従来のBPニューラルネットワークモデルに比べると、MA-BPNN予測モデルの結果の決定係数は2.06%向上し、Oshootの平均二乗誤差は46.92%低下し、Rtimeの平均二乗誤差は43.75%低下し、運転時間は0.33s減少した。本発明で提案されたMA-BPNN予測モデルは、予測結果の誤差と運転効率のいずれも従来のBPニューラルネットワークモデルより優れている。
【0024】
前記S3は具体的には、以下のステップS3.1、ステップS3.2及びステップS3.3を含む。
ステップS3.1において、ロボット関節モジュール応答性能指標Kを確立する。
【数18】
ただし、αはオーバーシュート量重み係数であり、α=0.6であり、αは応答時間重み係数であり、α=0.4である。
ステップS3.2において、ロボット関節モジュールに影響を及ぼす5因子である分銅質量m、関節モジュールの出力速度v、関節モジュール制御システムの比例係数P、関節モジュール制御システムの積分係数I、関節モジュール制御システムの微分係数Dを試験変数とし、各因子としては各自の値区間で均一にそれぞれ5個の値を取り、3125組のパラメータ組合を形成する。
ステップS3.3において、ステップ3.2の3125組のパラメータ組合を順にステップS2でトレーニングされたMA-BPNNモデルに代入し、パラメータ組合ごとに応答性能指標Kを計算し、最小K値を取得した比例係数P、積分係数I及び微分係数Dのパラメータ組合を最適化後の最適制御パラメータとする。
【0025】
開示される実施例についての上記説明によって、当業者は本発明を実現したり、使用したりすることができる。これらの実施例に対する多種の修正は当業者にとって明らかであり、本明細書において定義された一般的な原理は本発明の主旨又は範囲を逸脱しない限り、他の実施例で実現することができる。従って、本発明は本明細書に示されているこれらの実施例に限定されることがなく、本明細書で開示された原理と新たな特徴に一致する最も広い範囲に合致するものである。
【要約】      (修正有)
【課題】ロボット関節モジュール制御パラメータの最適化効率と精度を効果的に向上させ、性能最適化に効果的な理論的基礎を提供する。
【解決手段】ロボット関節モジュールの応答性能試験を行い、負荷を表す質量m、関節モジュールの出力速度v、比例係数P、積分係数I、微分係数Dを試験変数として性能試験を設計し、関節モジュール応答性能データセットを取得するステップと、ロボット関節モジュールの応答性能予測を行い、予測モデルを構築し、応答性能データセットによって予測モデルをトレーニングするステップと、関節モジュール応答性能の最適化を行い、トレーニングされた予測モデルで最適化後の制御パラメータを取得するステップとを含むロボット関節モジュール制御システムの最適化方法。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6