(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-03
(45)【発行日】2024-10-11
(54)【発明の名称】管理サーバおよび損害補償システムおよび損害補償方法
(51)【国際特許分類】
G06Q 40/08 20120101AFI20241004BHJP
【FI】
G06Q40/08
(21)【出願番号】P 2024066830
(22)【出願日】2024-04-17
【審査請求日】2024-04-17
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】523008679
【氏名又は名称】ブレイブ少額短期保険株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100185270
【氏名又は名称】原田 貴史
(72)【発明者】
【氏名】久米 慶
(72)【発明者】
【氏名】梅渓 映
(72)【発明者】
【氏名】御手洗 英俊
【審査官】加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】特開2022-165321(JP,A)
【文献】特開2021-135926(JP,A)
【文献】特開2020-086681(JP,A)
【文献】特開2003-022371(JP,A)
【文献】特開2005-063179(JP,A)
【文献】特開2002-056096(JP,A)
【文献】特開2019-191678(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2014/0108057(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが利用するユーザ端末とネットワークを介して接続される管理サーバであって、
前記ユーザの氏名、前記ユーザを識別するユーザID、前記ユーザの争訟毎の案件ID、を含むユーザ情報を記憶するユーザ情報記憶部と、
前記ユーザの争訟の案件毎に紐付けられており、争訟の相手から前記ユーザに支払われる損害賠償金等の支払期限、前記損害賠償金等の支払い形態が一括払いか分割払いかもしくはその両方か、ユーザID、案件ID、権利取得日(保険事故α発生日)、支払期限、(回収不能判定日(保険事故β発生日))、形態、分割回収額、回収額の適正性に関する弁護士認証、担当弁護士の預り金口座での回収金額、支払先の情報を含む回収額算出用情報と、前記ユーザの争訟の案件毎に紐付けられており、前記ユーザが争訟の相手方に請求する金額を示す相手方請求額、前記ユーザが争訟の相手方から受け取る取得権利額、前記ユーザが争訟の案件毎に支出する費用科目、費用支払い日、費用金額、費用の支払い方法、の情報を含む権利関連額算出用情報と、前記ユーザの争訟の案件毎に、前記ユーザが契約した保険により前記ユーザへ支払われる保険金額、前記保険により前記ユーザへ支払われる補償金額に乗じる縮小補填割合を示す縮小補填率、の情報を含む支払額算出用情報と、を記憶する算出用情報記憶部と、
前記回収額算出用情報に基いて、争訟の案件毎に相手から前記ユーザに実際に支払われる回収額を算出する回収額算出部と、
前記権利関連額算出用情報に基づいて、前記ユーザが争訟で要する費用の総額を示す権利保護費を算出する権利保護費算出部と、
前記取得権利額を前記相手方請求額で除算して得る争訟の勝訴率と、前記回収額を前記取得権利額で除算して得る回収率を算出し、かつ、前記勝訴率を横軸とし前記回収率を縦軸とし、前記勝訴率が所定以下であるかまたは前記回収率が所定以下である場合に該当する領域を前記ユーザが契約した保険金を削減する保険金削減を有効とする保険金削減領域を定め、前記勝訴率または前記回収率が前記保険金削減領域に該当しない場合は、前記保険金削減を無効とを定めたマトリクスに、算出した前記勝訴率及び前記回収率を代入することにより、前記保険金削減が有効か無効かを判定する保険金削減判定部と、
前記取得権利額と前記権利保護費との差額が0以上である場合、または、前記回収額と前記権利保護費との差額が0以上である場合は、前記保険により前記ユーザへ支払われる支払額を算出し、前記保険金削減判定部によって判定された前記保険金削減が有効である場合は、前記縮小補填率を前記補償金額に乗算することにより、前記支払額を算出する支払額算出部と、を有
し、
支払額表示画面を立替業者端末に送信した後に入金完了画面をユーザ端末に送信し、
ユーザの年収から年間請求予定額と生活維持費とを減算した後に本保険の保険金額を加算することで包括支払可能見込額または個別支払い可能見込額を算出する、
管理サーバ。
【請求項2】
請求項1に記載の管理サーバにおいて、
ユーザ情報記憶部から抽出したユーザ情報と、立替業者情報記憶部から抽出した立替業者情報と、支払額記憶部から抽出した支払額とに基づいて支払額表示画面を生成する支払額表示画面生成部と、
抽出した前記立替業者情報に対応する立替業者端末に、前記支払額表示画面を提供する支払額表示画面提供部と、
抽出した前記ユーザ情報に基づいて入金完了画面を生成する入金完了画面生成部と、
抽出した前記ユーザ情報に対応するユーザ端末に、前記入金完了画面を提供する入金完了画面提供部と、を有し、
前記支払額表示画面を前記立替業者端末に送信した後に、前記入金完了画面を前記ユーザ端末に送信する、
管理サーバ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、管理サーバおよび損害補償システムおよび損害補償方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、保険業界では、ユーザに将来遭遇するかどうかわからないトラブルに備え弁護士費用などの事前保険に加入させることが行われているが、トラブル発生後に保険加入しても補償されないことが一般的である。そのため、予め事前保険に加入していなかった場合には、保険による補償が適用されず、ユーザが自己負担(費用倒れ)のリスクを負いながら相手方と争う必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば、特許文献1には、保険者と保険契約者との間で保険契約を締結し、保険契約者が保険者に対して保険料を支払い、被保険者が契約した所定の保険事故による損害を受けた場合、保険契約者が保険者に対して行う損害補償請求を受け保険者は所定の算定方式により補償額を決定し、これを保険金として保険金受取人に支払う損害補償方法が開示されている。
【0005】
しかし、特許文献1は、ユーザがトラブルに直面し、相手方との争いの結果、費用倒れが発生した時に、保険金支払額表示画面を生成してユーザに提供することによって費用倒れを補償する損害補償方法について、意図しているものではない。
【0006】
本発明の目的は、ユーザがトラブルに直面し、相手方との争いの結果、費用倒れが発生した時に、費用倒れを補償することが可能な技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次の通りである。
【0008】
本発明の一実施の形態は、ユーザ端末とネットワークを介して接続される管理サーバであって、ユーザ情報記憶部に記憶されているユーザ情報と、算出用情報記憶部に記憶されている回収額算出用情報とに基づいて、回収額を算出する回収額算出部を有する。また、管理サーバは、前記ユーザ情報と、前記算出用情報記憶部に記憶されている権利関連額算出用情報とに基づいて、権利保護費を算出する権利保護費算出部を有する。また、管理サーバは、前記ユーザ情報と、前記権利関連額算出用情報および支払額算出用情報とに基づいて、保険金削減の要否を判定する保険金削減判定部を有する。また、管理サーバは、前記権利関連額算出用情報と前記支払額算出用情報に含まれる権利取得額と前記権利保護費との差額が0以上である場合や、前記支払額算出用情報に含まれる前記回収額と前記権利保護費との差額が0以上である場合に、補償金額を判定し、前記保険金削減判定部によって判定された保険金削減が有効である場合、前記支払額算出用情報に含まれる縮小填補率を前記補償金額に乗算して支払額を算出する支払額算出部を有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ユーザがトラブルに直面し、相手方との争いの結果、費用倒れが発生した時に、費用倒れを補償することが可能な技術を提供できる。また、相手方との争いに際して、自己資金を拠出せず、立替業者等からの立替等を受けて相手方と争った場合にも、適切に費用倒れを判定し、立替業者等への返還を管理する技術を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本発明の一実施の形態である損害補償システムにおける管理サーバの構成例の概要を示す図である。
【
図2】本発明の一実施の形態における管理サーバのユーザ情報記憶部に記憶されているユーザ情報と、算出用情報記憶部に記憶されている回収額算出用情報との概要を示す図である。
【
図3】本発明の一実施の形態における管理サーバの算出用情報記憶部に記憶されている権利関連額算出用情報と支払額算出用情報との概要を示す図である。
【
図4】本発明の一実施の形態における全体処理の概要を示す図である。
【
図5】本発明の一実施の形態におけるユーザ情報記憶処理およびユーザ情報取得処理の概要を示す図である。
【
図6】本発明の一実施の形態における回収額算出対象期間の概要を示す図である。
【
図7】本発明の一実施の形態における回収額算出処理の概要を示す図である。
【
図8】本発明の一実施の形態における権利保護費算出処理の概要を示す図である。
【
図9】本発明の一実施の形態における保険金削減の概要を示す図である。
【
図10】本発明の一実施の形態における保険金削減判定処理の概要を示す図である。
【
図11】本発明の一実施の形態における保険事故αの場合の支払額算出処理の概要を示す図である。
【
図12】本発明の一実施の形態における保険事故βの場合の支払額算出処理の概要を示す図である。
【
図13】本発明の一実施の形態における支払額表示画面の概要を示す図である。
【
図14】ユーザの本発明に係る保険契約について立替が「無」となっている場合の、本発明の一実施の形態における支払額表示画面生成処理および支払額表示画面提供処理の概要を示す図である。
【
図15】本発明の一実施の形態における管理サーバの立替業者情報記憶部に記憶されている立替業者情報の概要を示す図である。
【
図16】本発明の一実施の形態における入金完了画面の概要を示す図である。
【
図17】ユーザの本発明に係る保険契約について立替が「有」となっている場合の、本発明の一実施の形態における支払額表示画面生成処理および支払額表示画面提供処理と、入金完了画面生成処理および入金完了画面提供処理の概要を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明を実施するための形態について図を参照しながら説明する。なお、これはあくまでも一例であって、本発明の技術的範囲はこれに限られるものではない。また、実施の形態を説明するための全図において、同一部には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
<システム構成>
図1は、本発明の一実施の形態である損害補償システムにおける管理サーバの構成例の概要を示す図である。
【0012】
図1に示されるように、本発明に係る損害補償システムは、ユーザ端末100と、ユーザ端末100とネットワークを介して接続される管理サーバ120とを有する。すなわち、管理サーバ120は、ユーザ端末100とネットワークを介して接続される。
【0013】
また、ユーザの本発明に係る保険契約について、立替が「有」となっている場合(保険契約の内容を参照し、ユーザが立替を希望している場合等に該当する。以下同様)、
図1に示されるように、本発明に係る損害補償システムは、ユーザ端末100と、立替業者端末300と、ユーザ端末100および立替業者端末300とネットワークを介して接続される管理サーバ120とを有する。すなわち、管理サーバ120は、ユーザ端末100および立替業者端末300とネットワークを介して接続される。なお、本実施例において、立替は「融資」を含む。また、本実施例において、立替業者は、「貸金業者」を含む。
【0014】
管理サーバ120は、ユーザ情報記憶部130と、算出用情報記憶部131と、支払額記憶部132と、立替業者情報記憶部133と、預り金口座情報記憶部134と、回収額算出部140と、権利保護費算出部150と、保険金削減判定部160と、支払額算出部170と、支払額表示画面生成部180と、支払額表示画面提供部181と、入金完了画面生成部190と、入金完了画面提供部191とを有する。
【0015】
ユーザ情報記憶部130には、ユーザ情報200(後述、
図2(a))が記憶されている。算出用情報記憶部131には、回収額算出用情報210(後述、
図2(b))が記憶されている。また、算出用情報記憶部131には、権利関連額算出用情報220(後述、
図3(a))が記憶されている。また、算出用情報記憶部131には、支払額算出用情報230(後述、
図3(b))が記憶されている。支払額記憶部132には、支払額が記憶されている。
【0016】
また、立替業者情報記憶部133には、立替業者情報310(後述、
図14)が記憶されている。
【0017】
また、預り金口座情報記憶部134には、預り金口座情報が記憶されている。預り金口座情報は、例えばユーザからの預り金や争いの相手方からの回収金等、ユーザの担当弁護士の預り金口座を管理するために必要な情報を示す。預り金口座情報は、管理サーバ120の回収額算出部140が回収額を算出する際に用いられる。
【0018】
回収額算出部140は、回収額Aを算出する。回収額算出処理については
図6、7にて後述する。
【0019】
権利保護費算出部150は、弁護士への委任費用、訴訟費用、調査費等を含む、権利保護費BおよびB′を算出する。権利保護費BおよびB′は、ユーザが直面したトラブルを解決するための争訟等において、ユーザが行うべき自己の権利の保護または主張のために要する費用の総額を示す。権利保護費算出処理については
図8にて後述する。
【0020】
保険金削減判定部160は、保険金削減の要否を判定する。保険金削減とは、回収能力が著しく低い場合、すなわち訴訟の結果が敗訴であり認められた経済的利益の額が低い(勝訴率が低い)場合や、争訟の相手方からの回収(回収率)が何らかの理由により著しく低い場合に、支払額に対して行う金額減算処理を意味する。保険金削減判定処理については
図9、10にて後述する。
【0021】
支払額算出部170は、支払額を算出する。支払額算出処理については
図11にて後述する。
【0022】
支払額表示画面生成部180は、支払額表示画面1200および支払額表示画面1220を生成する。支払額表示画面1200および支払額表示画面1220の詳細、支払額表示画面生成処理の詳細については
図12、
図13にて後述する。
【0023】
支払額表示画面提供部181は、支払額表示画面1200をユーザ端末100に提供する。支払額表示画面提供部181は、支払額表示画面1220を立替業者端末300に提供する。支払額表示画面提供処理については
図13にて後述する。
【0024】
入金完了画面生成部190は、入金完了画面1500を生成する。入金完了画面1500および入金完了画面生成処理については
図15、
図16にて後述する。
【0025】
入金完了画面提供部191は、入金完了画面1500をユーザ端末100に提供する。入金完了画面提供処理については
図16にて後述する。
<ユーザ情報記憶部>
図2(a)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120のユーザ情報記憶部130に記憶されているユーザ情報200の構成例の概要を示す図である。
【0026】
図2(a)に示されるように、ユーザ情報200は、ユーザIDと、氏名と、案件IDと、回収額算出用情報210と、権利関連額算出用情報220と、支払額算出用情報230と、立替業者情報310などのデータ項目により構成される。
【0027】
ユーザIDは、管理サーバ120が、ユーザを識別するための符号を示す。氏名は、ユーザの名称を示す。案件IDは、管理サーバ120が、案件を識別するための符号を示す。
【0028】
回収額算出用情報210は、管理サーバ120が回収額Aを算出するための情報を示す(詳細は後述する)。
【0029】
権利関連額算出用情報220は、管理サーバ120が権利保護費B等を算出するための情報を示す(詳細は後述する)。
【0030】
支払額算出用情報230は、管理サーバ120が支払額を算出するための情報を示す(詳細は後述する)。
【0031】
立替業者情報310は、ユーザの本発明に係る保険契約について立替が「有」となっている場合、ユーザと契約している立替を行う立替業者についての情報(詳細は
図14にて後述する)を示す。
【0032】
以上の他にも、ユーザ情報200は、トラブルの内容、トラブルの相手方の情報、トラブルの発生時期、弁護士への委任日等の告知事項に対する告知内容についての情報を含む。これらの情報は、ユーザ端末100がユーザから入力を受け付けることによって取得される。
【0033】
例えば、上記情報のうち「トラブルの内容」の項目が保険対象外の事件であった場合、また「トラブルの相手方の情報」が不明だった場合等に、管理サーバ120は保険の対象外と判定する。このようにすることで、管理サーバ120は、ユーザ毎に保険加入制限を行うか否かを判断し、保険対象外の案件について無用な補償額の支払いを防止できる。
【0034】
また、ユーザが高額な補償(例えば100万円以上等)や立替を「有」とする契約を希望する場合、ユーザ情報200は、「事件調書」等のより詳細な情報を含む。これらの詳細な情報を取得および記憶することにより、管理サーバ120は、高額な補償や立替をする際に、より精度の高い保険対象外の判定や告知義務違反の判定を行うことができる。
【0035】
図2(b)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120のユーザ情報記憶部130に記憶されているユーザ情報200に含まれる回収額算出用情報210の構成例の概要を示す図である。
回収額算出用情報210は、ユーザID、案件ID、権利取得日(保険事故α発生日)、支払期限、(回収不能判定日(保険事故β発生日))、形態、分割回収額、回収額の適正性に関する弁護士認証、担当弁護士の預り金口座での回収金額、支払先等の情報を示す。
【0036】
「権利取得日」とは、判決や和解によってユーザが争訟の相手方から損害賠償金等を得る権利を取得した日にちを示し、すなわち、保険事故αが発生した日にちを示す。
【0037】
「支払期限」は、ユーザが争訟の相手方に損害賠償金等を得る権利を行使することで発生する損害賠償金等の支払い期限を示す。
【0038】
「回収不能判定日」は、争訟の相手方がユーザに対して支払う損害賠償金等が回収不能となった日にちを示す。すなわち、保険事故βが発生した日にちを示す。
【0039】
「形態」は、ユーザが争訟の相手方に損害賠償金等を得る権利を行使することで発生する損害賠償金の支払い形態を示す。形態は一括払いか、分割払いか、もしくはその両方か、のいずれかである。
【0040】
「分割回収額」は、ユーザが争訟の相手方に損害賠償金等を得る権利を行使することで発生する損害賠償金の支払い形態が分割払いであった場合に、ユーザに支払われた額を示す。
【0041】
図3(a)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120の算出用情報記憶部131に記憶されている権利関連額算出用情報220の構成例の概要を示す図である。
【0042】
図3(a)に示されるように、権利関連額算出用情報220は、案件ID、保険対象期間、保険約款、費目、相手方請求額、取得権利額、支出した費用科目、費用支払日、費用金額、費用の支払方法、費用の証憑、費用拠出に関する当社および弁護士の認証等のデータ項目により構成される。権利関連額算出用情報220は、権利保護費BおよびB′や勝訴率x、回収率yを算出するために必要な情報を意味する。
【0043】
「保険対象期間」は、ユーザが保険に加入した後の所定の期間を示す。なお、保険対象期間は、契約内容が更新契約(例えば初回契約の2年間が終了し、新たに2年契約を締結する場合)の時は、初回契約の始期日以降の通算した期間を示す。
【0044】
「保険約款」は、ユーザが契約した保険の内容についての情報を示す。保険約款は、保険対象期間や保険金額I(後述する)を含む。
【0045】
「費目」は、ユーザが争訟で相手方に請求するもの(請求物)についての情報を示し、慰謝料、養育費、損害賠償等の情報となる。
【0046】
「相手方請求額」は、ユーザが、争訟の相手方に請求した金額を示す。相手方請求額が例えば100万円未満の場合は、管理サーバ120は保険対象外と判断する。
【0047】
「取得権利額」は、判決や和解によってユーザが取得した権利に基づき認められる、争訟の相手方からの損害賠償金等の額を示す。
【0048】
図3(b)は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120の算出用情報記憶部131に記憶されている支払額算出用情報230の構成例の概要を示す図である。
【0049】
図3(b)に示されるように、支払額算出用情報230は、ユーザID、案件ID、保険対象期間、保険金額I、取得権利額D、回収額A、権利保護費BおよびB’、縮小填補率R、告知義務判定、弁護士による事件終了認定等のデータ項目により構成される。
【0050】
「保険金額I」は、ユーザが契約した保険金額の情報を示す。保険金額Iは、保険約款等の記載を参照して取得できる。例えば、保険金額Iは、案件の争訟規模に応じて異なる額であり、30万円、50万円、100万円等とできる。
【0051】
権利取得額Dは、判決や和解によってユーザが取得した権利に基づき認められる、争訟の相手方からの損害賠償金等の額を示し、
図3(a)で示した情報となる。
【0052】
「回収額A」は、ユーザが争訟の相手方からユーザに対し実際に支払われた額を示す。なお、回収額Aは、管理サーバ120によって算出される。
【0053】
「権利保護費BおよびB′」は、ユーザが争訟での権利保護を図るために発生する弁護士への委任費用、訴訟費用、調査費等の費用を示す。なお、権利保護費BおよびB′は、管理サーバ120によって算出される。
【0054】
「縮小填補率R」は、回収能力が著しく低い場合、すなわち訴訟の結果が敗訴であり認められた経済的利益の額が低い(勝訴率が低い)場合や、争訟の相手方からの回収(回収率)が何らかの理由により著しく低い場合に、補償金額CおよびC′(詳細は後述する)に乗じる縮小填補割合を示す。なお、縮小填補率Rは、予め設定されている1以下の任意の数値である。
【0055】
「告知義務判定」は、保険契約時のユーザによる告知内容が正しいか否かについて、当該案件に係る弁護士等が行った判定の結果を示す。告知内容とは、例えば、トラブルの内容、トラブルの相手方、トラブルの発生時期などの所定の告知事項について、保険契約時にユーザが行う告知の内容を示す。
【0056】
「事件終了認定」は、当該案件の終了について、担当弁護士等が行った判定の結果を示す。これによって、事件が終了していないにも関わらず、ユーザ本人の申告のみで保険金請求を行うことなどを防止できる
【0057】
告知内容の判定を行った結果、告知内容と事実との間で相違が有る場合に、告知義務違反が有るものとして「告知義務判定」に記憶される。これにより、「告知義務判定」に相違が有る場合には、支払額算出部170は支払額の算出を行わないこととできる(詳細は
図11にて後述)。すなわち、告知義務違反が有る場合に、管理サーバ120は支払額の発生を防止できる。
<全体処理>
図4は、本発明の一実施の形態における全体処理の概要を示す図である。
【0058】
まず、保険事故αが発生した場合、S401にて、管理サーバ120はユーザ情報記憶処理およびユーザ情報取得処理(
図5で後述する)および支払額算出用情報取得処理を行う。
【0059】
次に、S402にて、管理サーバ120は権利保護費B’算出処理を行う。
【0060】
次に、S403にて、管理サーバ120は権利保護費B’と取得権利額Dとの差額判定処理を行う。
【0061】
次に、S404にて、管理サーバ120は保険金削減判定処理を行う。
【0062】
次に、S405にて、管理サーバ120は支払額C’算出処理を行う。
【0063】
次に、S406にて、管理サーバ120は支払額表示画面生成処理および支払額表示画面提供処理を行う。
【0064】
次に、ユーザの本発明に係る保険契約について立替が「有」となっている場合にのみ、S407にて、管理サーバ120は入金完了画面生成処理および入金完了画面提供処理を行う。
【0065】
また、保険事故βが発生した場合、S408にて、管理サーバ120はユーザ情報記憶処理およびユーザ情報取得処理を行う。なお、保険事故αが発生せず保険事故βのみ発生した場合も、管理サーバ120は工程S408の処理を行う。
【0066】
次に、S409にて、管理サーバ120は権利保護費B算出処理を行う。
【0067】
次に、S410にて、管理サーバ120は回収額算出処理を行う。
【0068】
次に、S411にて、管理サーバ120は権利保護費Bと回収額との差額判定処理を行う。
【0069】
次に、S412にて、管理サーバ120は保険金削減判定処理を行う。
【0070】
次に、S413にて、管理サーバ120は支払額C算出処理を行う。
【0071】
次に、S414にて、管理サーバ120は支払額表示画面生成処理および支払額表示画面提供処理を行う。
【0072】
次に、ユーザの本発明に係る保険契約について立替が「有」となっている場合にのみ、S415にて、管理サーバ120は入金完了画面生成処理および入金完了画面提供処理を行う。
<ユーザ情報記憶処理>
図5(a)は、本発明の一実施の形態におけるユーザ情報記憶処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、ユーザ情報200を記憶する方法について説明する。
【0073】
まず、S501にて、管理サーバ120は、ユーザ情報入力画面をユーザ端末100に提供する。次に、S502にて、ユーザ端末100は、ユーザ情報入力画面をディスプレイに表示させる。
【0074】
その後、ユーザが本発明に係るシステムを初めて利用する場合、S503にて、ユーザ端末100はユーザ情報200の入力をユーザから受け付ける。なお、ユーザ情報200は、ユーザIDと、氏名等のデータ項目により構成される。
次に、S504にて、ユーザ端末100は、S503で入力を受け付けたユーザ情報200を管理サーバ120に送信する。
【0075】
次に、S505にて、管理サーバ120は、S504で送信されたユーザ情報200を受信することにより、ユーザ情報200を取得する。
次に、S506にて、管理サーバ120は、受信したユーザ情報200にユーザIDを付して、S503にて入力を受け付けたユーザ情報200をユーザ情報記憶部130に記憶する。
<ユーザ情報取得処理>
図5(b)は、本発明の一実施の形態におけるユーザ情報取得処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、ユーザ情報200を取得する方法について説明する。
【0076】
ユーザが本発明に係るシステムを2回目以降利用する場合、S507にて、ユーザ端末100はユーザIDの入力をユーザから受け付ける。なお、ユーザIDは、ユーザ情報200に含まれる。
次に、S508にて、ユーザ端末100は、S507で入力を受け付けたユーザIDを管理サーバ120に送信する。
【0077】
その後、S509にて、管理サーバ120は、S508で送信されたユーザIDのキーに対応するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から取得する。
<回収額算出対象期間>
図6は、本発明の一実施の形態における回収額算出対象期間620の概要を示す図である。
【0078】
図6(a)は、回収額Aの支払形態が一括払いの時の、回収額算出対象期間620の概要を示す図である。
【0079】
図6(a)で示されるように、回収額算出対象期間620は、支払期限610から3ヶ月までの期間である。支払期限610は、権利取得日600からの所定の期間として権利に基づき規定されている支払期限である。なお、権利取得日600は、判決や和解によってユーザが争訟の相手方から損害賠償金等を得る権利を取得した日にちを示す。
【0080】
図6(b)は、回収額Aの支払形態が分割払いの時の、回収額算出対象期間640の概要を示す図である。
【0081】
図6(b)で示されるように、回収額算出対象期間640は、分割払いの各支払期限610から、支払いが完了していない分割払いの3ヶ月後までの期間である。
【0082】
このように支払形態が一括か分割か両方かを判定して、対応する回収額算出対象期間を設定したうえで管理サーバ120が回収額Aを算出および記憶することにより、管理サーバ120は、異なる保険契約内容に対しても漏れなくユーザの回収額を算出できる。また、回収額算出対象期間外についての費用を回収額に算入することを防止できる。
<回収額算出処理>
図7は、本発明の一実施の形態における回収額算出処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、回収額Aを算出する方法について説明する。
【0083】
まず、S701にて、管理サーバ120の回収額算出部140は、回収額Aを算出したい案件IDに対応するユーザ情報200を、ユーザ情報記憶部130から抽出する。
【0084】
次に、S702にて、管理サーバ120の回収額算出部140は、S701で抽出したユーザ情報200に紐付いた担当弁護士の預り金口座情報を預り金口座情報記憶部134から抽出する。
【0085】
次に、S703にて、管理サーバ120の回収額算出部140は、S701で抽出したユーザ情報200に紐付いた回収額算出用情報210を算出用情報記憶部131から抽出する。
【0086】
S703で抽出した回収額算出用情報210から得る権利取得日600から支払期日610までの期間が2年以内である場合、回収額算出部140は、工程S705へ進行する。S703で抽出した回収額算出用情報210から得る権利取得日600から支払期日610までの期間が2年以内でない場合、回収額算出部140は本工程を終了させる。
【0087】
その後、S705にて、回収額算出部140は、S703で抽出した回収額算出用情報210から得る形態が、一括か分割か両方かを判定する。なお、「形態」とは支払形態を意味しており一括か分割か両方かは予め回収額算出用情報210に登録されている。
【0088】
S703で抽出した回収額算出用情報210から得る形態が、「一括」である場合、回収額算出部140は、工程S706へ進行する。S703で抽出した回収額算出用情報210から得る形態が、「分割か両方」である場合、回収額算出部140は、工程S707へ進行する。
【0089】
S706にて、回収額算出部140は、S703で抽出した回収額算出用情報210から得る支払期限610から3ヶ月迄の期間を回収額算出対象期間620として算定し、S702で抽出した預り金口座情報とS703で抽出した回収額算出用情報210とに基づいて、回収額算出対象期間620に支払われた額を回収額Aとして算出する。
【0090】
また、S707にて、回収額算出部140は、S703で抽出した回収額算出用情報210から得る「支払期限610から支払いが完了していない分割払いの3ヶ月後までの期間」を回収額算出対象期間640として算定し、S702で抽出した預り金口座情報とS703で抽出した回収額算出用情報210とに基づいて、既に支払われている分割回収額と回収額算出対象期間640に支払われた額の合計を回収額Aとして算出する。
【0091】
また、S708にて、回収額算出部140は、形態のうち「一括」と「分割」の両方の事由が発生した時までに支払われた額を回収額Aとして算出する。
【0092】
次に、S709にて、算出用情報記憶部131は、S706乃至S708で回収額算出用情報210が算出した回収額Aを記憶する。
【0093】
このように支払形態が一括か分割か両方かを判定して、対応する回収額算出対象期間を設定したうえで管理サーバ120が回収額Aを算出および記憶することにより、管理サーバ120は、異なる保険契約内容に対しても漏れなくユーザの回収額を算出できる。
<権利保護費算出処理>
図8は、本発明の一実施の形態における権利保護費算出処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、権利取得日(保険事故α発生日)における権利保護費B′および回収不能判定日(保険事故β発生日)における権利保護費Bを算出する方法について説明する。
【0094】
まず、S801にて、管理サーバ120の権利保護費算出部150は、権利保護費BおよびB′を算出したい案件IDに対応するユーザ情報200を、ユーザ情報記憶部130から抽出する。
【0095】
次に、S802にて、権利保護費算出部150は、抽出したユーザ情報200を参照し、ユーザの本発明に係る保険契約について立替が「有」となっている場合であるか否かを判定する。ユーザの本発明に係る保険契約について立替が「有」となっている場合、権利保護費算出部150は、S803の工程に進行する。ユーザの本発明に係る保険契約について立替が「有」となってない場合、権利保護費算出部150は、S804の工程に進行する。
【0096】
S803にて、権利保護費算出部150は、S801で抽出したユーザ情報200に紐付いた立替業者情報310を立替業者情報記憶部133から抽出する。
【0097】
S804にて、権利保護費算出部150は、S801で抽出したユーザ情報200に紐付いた権利関連額算出用情報220と、回収額算出用情報210と、支払額算出用情報230を算出用情報記憶部131から抽出する。
【0098】
その後、S806にて、権利保護費算出部150は、S804で抽出した権利関連額算出用情報220と回収額算出用情報210から得る「保険約款、支出した費目科目、費用支払日、費用金額、個別参入費等」と、「権利取得日(保険事故α発生日)、回収不能判定日(保険事故β発生日)」を参照して、それぞれの日にち時点における保険対象となる費用についてのみを合計することにより、権利保護費BおよびB′を算出する。また、ユーザの本発明に係る保険契約について立替が「有」となっている場合、権利保護費算出部150は、S803で抽出した立替業者情報300と、S804で抽出した権利関連額算出用情報220と回収額算出用情報210から得る「保険約款、支出した費目科目、費用支払日、費用金額、個別参入費等」と、「権利取得日(保険事故α発生日)、回収不能判定日(保険事故β発生日)」を参照して権利保護費BおよびB′を算出する。
【0099】
支払額算出用情報230から得る保険金額(I)と、権利保護費BおよびB′とを比較し、いずれか小さい方を補償上の権利保護費B2およびB2′とする。
【0100】
次に、S807にて、算出用情報記憶部131は、S806で権利保護費算出部150が算出した補償上の権利保護費B2およびB2′を記憶する。
【0101】
このように費目を参照したうえで管理サーバ120が権利保護費BおよびB′を算出し、補償上の権利保護費B2およびB2′を記憶することにより、管理サーバ120は、権利取得日(保険事故α発生日)および回収不能判定日(保険事故β発生日)における費用や、保険対象外の項目についての費用が権利保護費BおよびB′に算入されることを防止できる。
<保険金削減について>
図9は、本発明の一実施の形態における保険金削減の概要を示す図である。なお、縮小填補を設定する方式について記載するが、免責金額を設定する方式(実額を控除する方式)としてもよい。
【0102】
図9(a)に示されるように、保険金削減の要否を判定するさいに利用するマトリクス900は、保険金削減領域910を含む。マトリクス900は横軸に勝訴率x、縦軸に回収率yを構成する。
【0103】
保険金削減領域910は、例えば「勝訴率xが20%以下であるかまたは回収率yが20%以下である」場合に該当する領域を示す。なお、保険金削減領域910を構成する勝訴率x、回収率yの割合については特に限定されない。
【0104】
勝訴率x、回収率yの数値をマトリクス900に代入して保険金削減領域910に該当する場合、保険金削減判定部160は、保険金削減を「有効」と判定する。保険金削減領域910に該当しない場合、保険金削減判定部160は、保険金削減を「無効」と判定する。
【0105】
図9(b)は、勝訴率x、回収率y、縮小填補率Rの概要を示す。
【0106】
保険金削減判定部160は、相手方請求額と取得権利額とを抽出して勝訴率xを算出する。なお、勝訴率xは、取得権利額を相手方請求額で除算することによって得る数値である。
【0107】
保険金削減判定部160は、取得権利額と回収額Aとを抽出して回収率yを算出する。なお、回収率yは、回収額Aを取得権利額で除算することによって得る数値である。
【0108】
以上のようにして、勝訴率x、回収率yを求めることにより、管理サーバ120はユーザの回収能力を把握できる。また、マトリクス900に代入するための数値として勝訴率x、回収率yを用いることができる。
【0109】
縮小填補率Rは、1以下の任意の数値で予め設定される数値であり、例えば0.90とできる。
【0110】
このように、マトリクス900を用いて保険金削減の要否を判定することで、管理サーバ120は、抽出した情報(取得権利額、相手方請求額、回収額A)に基いて判断されるユーザの回収能力が著しく低い場合に、保険によるユーザへの支払額を制限できる。
<保険金削減判定処理>
図10は、本発明の一実施の形態における保険金削減判定処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、保険金削減の要否を判定する方法について説明する。
【0111】
まず、S1001にて、管理サーバ120の保険金削減判定部160は、保険金削減の要否を判定したい案件IDに対応するユーザ情報200を、ユーザ情報記憶部130から抽出する。
【0112】
次に、S1002にて、管理サーバ120の保険金削減判定部160は、S1001で抽出したユーザ情報200のうち対応する案件IDに紐付いた権利関連額算出用情報220と支払額算出用情報230とを算出用情報記憶部131から抽出する。
【0113】
次に、S1003にて、保険金削減判定部160は、S1002で抽出した権利関連額算出用情報220から得る相手方請求額と取得権利額とを参照して勝訴率xを算出する。勝訴率xは取得権利額を相手方請求額で除算することで得る数値である。
【0114】
保険金削減判定部160は、S1003で算出した勝訴率xをマトリクス900に代入して保険金削減領域910に該当するか否かを判定する。
【0115】
S1003で算出した勝訴率xをマトリクス900に代入して保険金削減領域910に該当する場合、S1006にて、保険金削減判定部160は、保険金削減を「有効」と判定する。
【0116】
S1003で算出した勝訴率xをマトリクス900に代入して保険金削減領域910に該当しない場合、S1007にて、保険金削減判定部160は、保険金削減を「無効」と判定する。
【0117】
次に、S1004にて、保険金削減判定部160は、S1002で抽出した権利関連額算出用情報220から得る取得権利額(支払額算出用情報230から得る取得権利額D)と、支払額算出用情報230から得る回収額Aとを参照して回収率yを算出する。回収率yは、回収額Aを取得権利額で除算することで得る数値である。
【0118】
次に、S1005にて、保険金削減判定部160は、S1004で算出した回収率yの各値をマトリクス900に代入して保険金削減領域910に該当するか否かを判定する。
【0119】
S1004で算出した回収率yの各値をマトリクス900に代入して保険金削減領域910に該当する場合、S1006にて、保険金削減判定部160は、保険金削減を「有効」と判定する。
【0120】
S1004で算出した回収率yの各値をマトリクス900に代入して保険金削減領域910に該当しない場合、S1007にて、保険金削減判定部160は、保険金削減を「無効」と判定する。
【0121】
このように、マトリクス900を用いて保険金削減の要否を判定することで、管理サーバ120は、抽出した情報(取得権利額、相手方請求額、回収額A)に基いて判断されるユーザの回収能力が著しく低い場合に、保険による補償金額を制限できる。
<保険事故αの場合の支払額算出処理>
図11は、本発明の一実施の形態における保険事故αの場合の支払額算出処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、支払額を算出する方法について説明する。
【0122】
まず、S1101にて、管理サーバ120の支払額算出部170は、支払額を算出したい案件IDに対応するユーザ情報200を、ユーザ情報記憶部130から抽出する。
【0123】
次に、S1102にて、支払額算出部170は、S1101で抽出したユーザ情報200のうち対応する案件IDに紐付いた回収額算出用情報210と支払額算出用情報230を算出用情報記憶部131から抽出する。
【0124】
次に、S1103にて、支払額算出部170は、S1102で抽出した回収額算出用情報210から得る「保険事故α発生日」が支払額算出用情報230から得る「保険対象期間」に発生しているか否かを判定する。
【0125】
S1102で抽出した回収額算出用情報210から得る「保険事故α発生日」が支払額算出用情報230から得る「保険対象期間」に発生している場合、支払額算出部170は、工程S1104へ進行する。S1102で抽出した回収額算出用情報210から得る「保険事故α発生日」が支払額算出用情報230から得る「保険対象期間」に発生していない場合、支払額算出部170は、本工程を終了させる。
【0126】
次に、S1104にて、支払額算出部170は、S1102で抽出した支払額算出用情報230から得る「告知義務判定」に相違事項が無いか否かを判定する。
【0127】
S1102で抽出した支払額算出用情報230から得る「告知義務判定」に相違事項が無い場合、支払額算出部170は、工程S1105へ進行する。S1102で抽出した支払額算出用情報230から得る「告知義務判定」に相違事項がある場合、支払額算出部170は、本工程を終了させる。
【0128】
次に、S1105にて、支払額算出部170は、S1102で抽出した支払額算出用情報230から得る取得権利額Dと権利保護費B2′とから差額L1を算出する。
【0129】
次に、S1106にて、支払額算出部170は、S1105で算出した差額L1が0以上であるか否かを判定する。
【0130】
S1105で算出した差額L1が0以上である場合、支払額算出部170は、工程S1107へ進行する。S1105で算出した差額L1が0以上でない場合、支払額算出部170は、本工程を終了させる。
【0131】
このように、差額L1が0以上である場合にのみ支払額算出処理を行うことで、管理サーバ120は、ユーザが「費用倒れ」となった時にのみ、ユーザに対し支払額を支払うことができる。
【0132】
次に、S1107にて、支払額算出部170は、S404で判定した保険金削減が有効か否かを判定する。
【0133】
保険金削減が有効である場合、支払額算出部170は、工程S1108へ進行する。保険金削減が有効でない場合、支払額算出部170は、工程S1109へ進行する。
【0134】
S1108にて、支払額算出部170は、S1102で抽出した支払額算出用情報230から得る縮小填補率Rを、差額L1に乗算することによって支払額を算出する。また、支払額算出部170は、算出した支払額を支払額記憶部132に記憶させる。
【0135】
他方、S1109にて、支払額算出部170は、差額L1を支払額として算出し、支払額記憶部132に記憶させる。
【0136】
このように、保険金削減が有効である場合に縮小填補率Rを差額L1に乗算することによって支払額を算出することで、管理サーバ120は、抽出した情報に基いて判断されるユーザの回収能力が著しく低い場合に、保険によるユーザへの支払額を制限できる。
<保険事故βの場合の支払額算出処理>
図12は、本発明の一実施の形態における保険事故βの場合の支払額算出処理の概要を示す図である。以下、管理サーバ120が、支払額を算出する方法について説明する。
【0137】
まず、S1201にて、管理サーバ120の支払額算出部170は、支払額を算出したい案件IDに対応するユーザ情報200を、ユーザ情報記憶部130から抽出する。
【0138】
次に、S1202にて、支払額算出部170は、S1201で抽出したユーザ情報200のうち対応する案件IDに紐付いた回収額算出用情報210と支払額算出用情報230を算出用情報記憶部131から抽出する。
【0139】
次に、S1203にて、支払額算出部170は、S1202で抽出した回収額算出用情報210から得る「保険事故β発生日」が支払額算出用情報230から得る「保険対象期間」に発生しているか否かを判定する。
【0140】
S1202で抽出した回収額算出用情報210から得る「保険事故β発生日」が支払額算出用情報230から得る「保険対象期間」に発生している場合、支払額算出部170は、工程S1204へ進行する。S1202で抽出した回収額算出用情報210から得る「保険事故β発生日」が支払額算出用情報230から得る「保険対象期間」に発生していない場合、支払額算出部170は、本工程を終了させる。
【0141】
次に、S1204にて、支払額算出部170は、S1202で抽出した支払額算出用情報230から得る「告知義務判定」に相違事項が無いか否かを判定する。
【0142】
S1202で抽出した支払額算出用情報230から得る「告知義務判定」に相違事項が無い場合、支払額算出部170は、工程S1205へ進行する。S1202で抽出した支払額算出用情報230から得る「告知義務判定」に相違事項がある場合、支払額算出部170は、本工程を終了させる。
【0143】
次に、S1205にて、支払額算出部170は、S1202で抽出した支払額算出用情報230から得る回収額Aと権利保護費B2とから差額L2を算出する。
【0144】
次に、S1206にて、支払額算出部170は、S1205で算出した差額L2が0以上であるか否かを判定する。
【0145】
S1205で算出した差額L2が0以上である場合、支払額算出部170は、工程S1207へ進行する。S1205で算出した差額L2が0以上でない場合、支払額算出部170は、本工程を終了させる。
【0146】
このように、差額L2が0以上である場合にのみ支払額算出処理を行うことで、管理サーバ120は、ユーザが「費用倒れ」となった時にのみ、ユーザに対し支払額を支払うことができる。
【0147】
次に、S1207にて、支払額算出部170は、支払額記憶部132から、保険事故αにおける支払額L1を抽出し、差額L2と支払額L1とから差額L3(=L2-L1)を算出する。
【0148】
次に、S1208にて、支払額算出部170は、S404で判定した保険金削減が有効か否かを判定する。
【0149】
保険金削減が有効である場合、支払額算出部170は、工程S1209へ進行する。保険金削減が有効でない場合、支払額算出部170は、工程S1210へ進行する。
【0150】
S1209にて、支払額算出部170は、S1202で抽出した支払額算出用情報230から得る縮小填補率Rを、差額L3に乗算することによって支払額を算出する。また、支払額算出部170は、算出した支払額を支払額記憶部132に記憶させる。
【0151】
他方、S1210にて、支払額算出部170は、差額L3を支払額として算出し、支払額記憶部132に記憶させる。
【0152】
このように、保険金削減が有効である場合に縮小填補率Rを差額L3に乗算することによって支払額を算出することで、管理サーバ120は、抽出した情報に基いて判断されるユーザの回収能力が著しく低い場合に、保険によるユーザへの支払額を制限できる。
<支払額表示画面>
図13は、本発明の一実施の形態における支払額表示画面1200および支払額表示画面1220の概要を示す図である。
【0153】
図13(a)は、ユーザの本発明に係る保険契約について、立替が「無」となっている場合の、支払額表示画面1200を示す。また、
図13(b)は、ユーザの本発明に係る保険契約について、立替が「有」となっている場合の、支払額表示画面1220を示す。
【0154】
図13に示されるように、支払額表示画面1200および支払額表示画面1220は、支払額表示領域1210を含む。支払額表示画面1200は、ユーザ端末100に表示される。また、支払額表示画面1220は、立替業者端末300に表示される。
【0155】
支払額表示領域1210は、支払額算出部170によって算出される支払額を表示させる。なお、支払額表示領域1210の表示のさせ方は特に限定されない。
【0156】
このようにして、管理サーバ120は、ユーザ端末100に表示された支払額表示画面1200に含まれる支払額表示領域1210の中の支払額をユーザに確認させることで、争訟が最終的に費用倒れとなった場合に保険によって支払われる金額を、ユーザに容易に知らせることができる。
<支払額表示画面生成処理>
図14は、ユーザの本発明に係る保険契約について立替が「無」となっている場合の、本発明の一実施の形態における支払額表示画面生成処理および支払額表示画面提供処理の概要を示す図である。
【0157】
図14(a)で示されるように、まず、S1401にて、管理サーバ120の支払額表示画面生成部180は、支払額表示画面1200を提供したいユーザIDに対応するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から抽出する。
【0158】
次に、S1402にて、支払額表示画面生成部180は、S1401で抽出したユーザ情報200に含まれる案件IDに対応する支払額を支払額記憶部132から抽出する。
【0159】
次に、S1403にて、支払額表示画面生成部180は、S1402で抽出した支払額に基づいて、支払額表示画面1200を生成する。
<支払額表示画面提供処理>
図14(b)で示されるように、まず、S1404にて、管理サーバ120の支払額表示画面提供部181は、S1403で生成した支払額表示画面1200をユーザ端末100に送信する。
【0160】
次に、S1405にて、ユーザ端末100は、S1404で管理サーバ120から送信された支払額表示画面1200を受信する。次に、受信した支払額表示画面1200をディスプレイ上で表示させる。
【0161】
このように管理サーバ120が支払額表示画面1200をユーザ端末100に提供することにより、管理サーバ120は、ユーザ端末100に表示された支払額表示画面1200および支払額表示画面1220に含まれる支払額表示領域1210の中の支払額をユーザに確認させることで、争訟が最終的に費用倒れとなった場合に保険によって支払われる金額を、ユーザに容易に知らせることができる。
<立替業者情報>
【0162】
図15は、本発明の一実施の形態における管理サーバ120の立替業者情報記憶部133に記憶されている立替業者情報310の概要を示す図である。
【0163】
図15(a)に示されるように、立替業者情報310は、立替業者IDと、名称と、案件IDと、ユーザIDと、契約内容と、支払額と、立替に係る権利保護費などのデータ項目により構成される。
【0164】
立替業者IDは、管理サーバ120が、立替業者を識別するための符号を示す。名称は、立替業者の名称を示す。
【0165】
契約内容は、ユーザの本発明に係る保険契約について立替が「有」であるか「無」であるかを明示する情報を含む保険契約の内容を示す。
【0166】
支払額は、S405にて管理サーバ120が算出する支払額を示す。
【0167】
図15(b)に示されるように、立替業者情報310に含まれる立替業者IDは、案件IDに紐付いている。すなわち、案件ごとに立替業者が紐付いている。また、案件IDは、ユーザIDに紐付いている。すなわち、ユーザごとに単数または複数の案件が紐付いている。
【0168】
従って、管理サーバ120は、S401にて、ユーザ端末100からユーザ情報200を取得すると同時に案件IDに紐付いて立替業者情報310を取得できるため、立替業者端末300から入力を受け付ける手間を省くことができる。
<入金完了画面>
図16は、本発明の一実施の形態における入金完了画面1500の概要を示す図である。
【0169】
図16に示されるように、入金完了画面1500は、入金額表示領域1510を含む。入金完了画面1500は、ユーザ端末100に表示される。
【0170】
入金額表示領域1510は、入金額を表示させる。なお、入金額は、支払額算出部170によって算出される支払額と同等である。また、入金額表示領域1510の表示のさせ方は特に限定されない。
【0171】
このようにして、管理サーバ120は、ユーザ端末100に表示された入金完了画面1500に含まれる入金額表示領域1510の中の入金額をユーザに確認させることで、争訟が最終的に費用倒れとなった場合に保険によって立替業者に支払われた入金額を、ユーザに容易に知らせることができる。
<入金完了画面生成処理>
図17は、ユーザの本発明に係る保険契約について立替が「有」となっている場合の、本発明の一実施の形態における支払額表示画面生成処理および支払額表示画面提供処理と、入金完了画面生成処理および入金完了画面提供処理の概要を示す図である。
【0172】
図17(a)で示されるように、まず、S1701にて、管理サーバ120の支払額表示画面生成部180は、入金完了画面1500を提供したいユーザIDに対応するユーザ情報200をユーザ情報記憶部130から抽出する。
【0173】
次に、S1702にて、支払額表示画面生成部180は、S1701で抽出したユーザ情報200に含まれる案件IDに対応した立替業者情報310を立替業者情報記憶部133から抽出する。
【0174】
次に、S1703にて、支払額表示画面生成部180は、S1701で抽出したユーザ情報200に含まれる案件IDに対応する支払額を支払額記憶部132から抽出する。
【0175】
次に、S1704にて、支払額表示画面生成部180は、S1702で抽出した支払額に基づいて、支払額表示画面1220を生成する。
<支払額表示画面提供処理>
図17(b)で示されるように、まず、S1705にて、管理サーバ120の支払額表示画面提供部181は、S1703で生成した支払額表示画面1220を、S1702で抽出した立替業者情報310に紐付いている立替業者端末300に送信する。
【0176】
次に、S1706にて、立替業者端末300は、S1705で管理サーバ120から送信された支払額表示画面1220を受信する。次に、受信した支払額表示画面1220をディスプレイ上で表示させる。
【0177】
このように管理サーバ120が支払額表示画面1220を立替業者端末300に提供することにより、管理サーバ120は、立替業者端末300に表示された支払額表示画面1220に含まれる支払額表示領域1210の中の支払額を立替業者に確認させることで、争訟が最終的に費用倒れとなった場合に保険によって立替業者に支払われる入金額を、立替業者に容易に知らせることができる。
<入金完了画面提供処理>
図17(c)で示されるように、まず、S1707にて、管理サーバ120の入金完了画面生成部190は、S1701で抽出したユーザ情報200に基づいて、入金完了画面1500を生成する。
【0178】
次に、S1708にて、管理サーバ120の入金完了画面提供部191は、S1707で生成した入金完了画面1500を、S1701で抽出したユーザ情報200に紐付いているユーザ端末100に送信する。
【0179】
次に、S1709にて、ユーザ端末100は、S1708で管理サーバ120から送信された入金完了画面1500を受信する。次に、受信した入金完了画面1500をディスプレイ上で表示させる。
【0180】
このように管理サーバ120が入金完了画面1500をユーザ端末100に提供することにより、管理サーバ120は、ユーザ端末100に表示された入金完了画面1500に含まれる入金額表示領域1510の中の入金額をユーザに確認させることで、争訟が最終的に費用倒れとなった場合に保険によって立替業者に支払われた入金額を、ユーザに容易に知らせることができる。
【0181】
また、上述した通り、管理サーバ120は、支払額表示画面1220を立替業者端末300に送信した後に、入金完了画面1500をユーザ端末100に送信する。
【0182】
このように、管理サーバ120が支払額表示画面1220を立替業者端末300に送信した後に入金完了画面1500をユーザ端末100に送信することで、すなわち、ユーザへの入金(補償額の受領)を行ってから、立替返済を行うという順序が確定していることを立替業者に通知することで、立替業者は、ユーザの立替契約審査を行う際に、補償額の受領のタイミングが必ずユーザによる立替払の支払期限に先立つような仕組みを確認でき、補償上限額を加えた包括支払可能見込額または個別支払可能見込額を算定できる。
【0183】
これにより、包括支払可能見込額または個別支払可能見込額の調査における保険金額(又は勝訴により得られる金銭の額)の位置づけは、年収ではなく、「包括支払可能見込額の算定に必要な事項であって客観的に判断することができるもの」(割賦販売法施行規則39条5号)または「個別支払可能見込額の算定に必要な事項であつて客観的に判断することができるもの」(割賦販売法施行規則71条6号)としての位置づけが相当であるため、管理サーバ120は、これに適合した立替を行わせることができる。
【0184】
なお、包括支払可能見込額または個別支払可能見込額は、「年収-年間請求予定額-生活維持費+本保険の保険金額」により算定される。
<本実施の形態の効果>
【0185】
以上説明した本発明の実施の形態によれば、ユーザがトラブルに直面し、相手方との争いの結果、費用倒れが発生した時に、費用倒れを補償することが可能となる。
【0186】
また、所定の項目に基づく複数の判定処理を連続的に行うことや、保険金削減判定処理を行うことによって、管理サーバ120は、案件毎に補償対象であるか否かの判断や、支払額が費用倒れ額に対して適正であるか否かの判断を行うことができ、無用な補償額の支払いを防止できる。
【0187】
また、ユーザの本発明に係る保険契約について立替が「有」となっている場合に、支払額表示画面1220を立替業者端末300に提供させ、且つ、入金完了画面1500をユーザ端末100に提供させることによって、管理サーバ120は、立替業者には入金額を容易に知らせ、立替を受けるユーザには入金完了の旨を容易に知らせることができ、ユーザが資金を拠出できない等の理由で争訟を断念することを防止できる。
【0188】
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。たとえば、ユーザ端末は、スマートフォン以外にも、ノート型PCや、タブレット端末等の様々な形態のユーザ端末を全て含むものである。
【0189】
また、上記した実施の形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施の形態の構成の一部を他の実施の形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施の形態の構成に他の実施の形態の構成を加えることも可能である。また、各実施の形態の構成の一部について、他の構成を追加、削除、置換してもよい。
【0190】
また、上記の各構成、機能、処理部は、それらの一部又は全部を、ハードウェア(例えば、集積回路)で実現してもよい。また、上記の各構成、機能、処理部は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するネットワーク経由もしくはディスク等記憶媒体によるインストール型のソフトウェア、また、ASPなどのネットワーク型アプリケーションで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(SolidStateDrive)等の記録装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
【符号の説明】
【0191】
100…ユーザ端末
120…管理サーバ
130…ユーザ情報記憶部
131…算出用情報記憶部
132…支払額記憶部
133…立替業者情報記憶部
134…預り金口座情報記憶部
140…回収額算出部
150…権利保護費算出部
160…保険金削減判定部
170…支払額算出部
180…支払額表示画面生成部
181…支払額表示画面提供部
190…入金完了画面生成部
191…入金完了画面提供部
300…立替業者端末
1200…支払額表示画面
1220…支払額表示画面
1500…入金完了画面
【要約】
【課題】ユーザがトラブルに直面し、相手方との争いの結果、費用倒れが発生した時に、費用倒れを補償することが可能な技術を提供する。
【解決手段】
ユーザ端末100とネットワークを介して接続される管理サーバ120であって、ユーザ情報記憶部130に記憶されているユーザ情報200と、算出用情報記憶部131に記憶されている回収額算出用情報210とに基づいて、回収額を算出する回収額算出部140と、権利保護費を算出する権利保護費算出部150と、保険金削減の要否を判定する保険金削減判定部160とを有する管理サーバ。
【選択図】
図1