(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-03
(45)【発行日】2024-10-11
(54)【発明の名称】自動振替引当装置、自動振替引当方法および自動振替引当プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 10/0875 20230101AFI20241004BHJP
【FI】
G06Q10/0875
(21)【出願番号】P 2022063268
(22)【出願日】2022-04-06
【審査請求日】2024-06-26
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】398040527
【氏名又は名称】株式会社オービック
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】大友 広太郎
(72)【発明者】
【氏名】上野 剛光
【審査官】青柳 光代
(56)【参考文献】
【文献】中国特許出願公開第1682167(CN,A)
【文献】特開2007-058809(JP,A)
【文献】特開2010-257384(JP,A)
【文献】特開2016-081069(JP,A)
【文献】特開2019-003640(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
制御部を備える自動振替引当装置であって、
得意先毎に、少なくとも、契約区分情報と、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、商品毎の得意先からの預り品を示す在庫情報と、を紐付けた預り品情報と、
得意先毎に、少なくとも、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、商品毎の貸出の残数を示す貸出残数と、を紐付けた貸出残情報と、
にアクセス可能であり、
前記制御部は、
外部から入力される指定得意先に基づいて、前記預り品情報と、前記貸出残情報と、を取得する取得部と、
前記預り品情報と、前記貸出残情報と、に基づいて、前記在庫情報における商品毎の長さを合計した預り合計値を算出する預り合計値算出部と、
前記預り合計値と、前記貸出残情報と、長さ規格と、に基づいて、貸出の商品の中から入庫対象の入庫対象品を選択する入庫対象選択部と、
前記入庫対象選択部が選択した前記入庫対象の入庫対象品毎の長さを合計した入庫合計値を算出する入庫合計値算出部と、
前記入庫合計値に基づいて、前記在庫情報の預り品の中から振替対象の振替商品を選択する振替対象選択部と、
前記振替対象選択部が選択した前記振替商品に基づいて、自社在庫へのレンタル在庫振替情報を生成するレンタル在庫振替情報生成部と、
前記入庫対象選択部が選択した前記入庫対象品に基づいて、前記預り品を前記振替商品へ振替した後のレンタル入庫情報を生成するレンタル入庫情報生成部と、
を備えること、
を特徴とする自動振替引当装置。
【請求項2】
請求項1に記載の自動振替引当装置であって、
前記制御部は、
前記預り合計値算出部が算出した前記預り合計値と、前記入庫合計値算出部が算出した前記入庫合計値と、に差が生じている場合、前記預り品情報に基づいて、前記預り合計値と前記入庫合計値との差の端数を調整する端数調整データを生成する端数調整品生成部をさらに備えること、
を特徴とする自動振替引当装置。
【請求項3】
請求項2に記載の自動振替引当装置であって、
前記制御部は、
前記レンタル在庫振替情報と、前記レンタル入庫情報と、に基づいて、前記預り品情報の前記在庫情報および前記貸出残情報の前記貸出残数をそれぞれ更新する更新部をさらに備えること、
を特徴とする自動振替引当装置。
【請求項4】
請求項3に記載の自動振替引当装置であって、
得意先毎に、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、契約区分情報と、商品毎の出庫数と、を紐付けたレンタル出庫データと、
得意先毎に、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、契約区分情報と、商品毎の入庫数と、を紐付けたレンタル入庫データと、
にさらにアクセス可能であり、
前記制御部は、
前記貸出残情報と、前記レンタル出庫データと、前記レンタル入庫データと、に基づいて、前記貸出残情報における商品毎の長さを合計した貸出残合計値を算出する貸出残合計値算出部をさらに備え、
前記入庫対象選択部は、
前記預り合計値と、前記貸出残合計値と、長さ規格と、に基づいて、貸出の商品の中から前記入庫対象の前記入庫対象品を選択すること、
を特徴とする自動振替引当装置。
【請求項5】
請求項4に記載の自動振替引当装置であって、
前記制御部は、
前記預り品情報と、前記貸出残情報と、を含むレンタル振替入庫入力画面をモニタに表示させる表示制御部をさらに備えること、
を特徴とする自動振替引当装置。
【請求項6】
請求項5に記載の自動振替引当装置であって、
前記レンタル振替入庫入力画面は、
得意先を入力するための得意先入力フォームを含み、
前記制御部は、
前記得意先入力フォームに得意先が入力されたか否かを判定する判定部をさらに備え、
前記取得部は、
前記判定部によって前記得意先入力フォームに入力されたと判定された場合、前記得意先に紐付く前記預り品情報と、前記貸出残情報と、を取得すること、
を特徴とする自動振替引当装置。
【請求項7】
請求項6に記載の自動振替引当装置であって、
前記レンタル振替入庫入力画面は、
預り品を貸出品に振り替えて引き当てを指示する指示信号の入力を受け付ける自動引当ボタンをさらに含み、
前記判定部は、
前記自動引当ボタンが押下されたか否かを判定し、
前記判定部によって前記自動引当ボタンが押下されたと判定された場合、前記預り合計値算出部、前記入庫対象選択部、前記入庫合計値算出部、前記振替対象選択部、前記レンタル在庫振替情報生成部および前記レンタル入庫情報生成部は、それぞれの処理を実行すること、
を特徴とする自動振替引当装置。
【請求項8】
制御部を備える自動振替引当装置で実行される自動振替引当方法であって、
得意先毎に、少なくとも、契約区分情報と、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、商品毎の得意先からの預り品を示す在庫情報と、を紐付けた預り品情報と、
得意先毎に、少なくとも、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、商品毎の貸出の残数を示す貸出残数と、を紐付けた貸出残情報と、
にアクセス可能であり、
前記制御部で実行される、
外部から入力される指定得意先に基づいて、前記預り品情報と、前記貸出残情報と、を取得する取得ステップと、
前記預り品情報と、前記貸出残情報と、に基づいて、前記在庫情報における商品毎の長さを合計した預り合計値を算出する預り合計値算出ステップと、
前記預り合計値と、前記貸出残情報と、長さ規格と、に基づいて、貸出の商品の中から入庫対象の入庫対象品を選択する入庫対象選択ステップと、
前記入庫対象選択ステップで選択した前記入庫対象の入庫対象品毎の長さを合計した入庫合計値を算出する入庫合計値算出ステップと、
前記入庫合計値に基づいて、前記在庫情報の預り品の中から振替対象の振替商品を選択する振替対象選択ステップと、
前記振替対象選択ステップで選択した前記振替商品に基づいて、自社在庫へのレンタル在庫振替情報を生成するレンタル在庫振替情報生成ステップと、
前記入庫対象選択ステップで選択した前記入庫対象品に基づいて、前記預り品を前記振替商品へ振替した後のレンタル入庫情報を生成するレンタル入庫情報生成ステップと、
を含むこと、
を特徴とする自動振替引当方法。
【請求項9】
制御部を備える自動振替引当装置で実行されるための自動振替引当プログラムであって、
得意先毎に、少なくとも、契約区分情報と、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、商品毎の得意先からの預り品を示す在庫情報と、を紐付けた預り品情報と、
得意先毎に、少なくとも、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、商品毎の貸出の残数を示す貸出残数と、を紐付けた貸出残情報と、
にアクセス可能であり、
前記制御部で実行させるための、
外部から入力される指定得意先に基づいて、前記預り品情報と、前記貸出残情報と、を取得する取得ステップと、
前記預り品情報と、前記貸出残情報と、に基づいて、前記在庫情報における商品毎の長さを合計した預り合計値を算出する預り合計値算出ステップと、
前記預り合計値と、前記貸出残情報と、長さ規格と、に基づいて、貸出の商品の中から入庫対象の入庫対象品を選択する入庫対象選択ステップと、
前記入庫対象選択ステップで選択した前記入庫対象の入庫対象品毎の長さを合計した入庫合計値を算出する入庫合計値算出ステップと、
前記入庫合計値に基づいて、前記在庫情報の預り品の中から振替対象の振替商品を選択する振替対象選択ステップと、
前記振替対象選択ステップで選択した前記振替商品に基づいて、自社在庫へのレンタル在庫振替情報を生成するレンタル在庫振替情報生成ステップと、
前記入庫対象選択ステップで選択した前記入庫対象品に基づいて、前記預り品を前記振替商品へ振替した後のレンタル入庫情報を生成するレンタル入庫情報生成ステップと、
を含むこと、
を特徴とする自動振替引当プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動振替引当装置、自動振替引当方法および自動振替引当プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、作業現場における仮設資機材を容易に管理できる仮設資機材の管理システムに関し、通信部により受信した個体識別情報に基づいて仮設資機材ごとに数を集計する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、仮設資材レンタルの業界では、主要品目となる足場材のパイプが客先の用途に合わせて切断されることにより、出庫時と異なる規格で返却される場合があったり、客先がパイプの貸出後に勝手に工事現場間での移動を行い、移動先現場から返却される場合があったりすることで、預り品の管理が多数発生し、締作業等に遅滞を起こす状況となっていた。
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1では、預り品の締作業等について何ら考慮されていないことで、在庫管理の精度が低いうえ、請求締時における処理期間が長期化するという問題点があった。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、在庫管理の精度向上および請求締時における処理期間の短縮化を図ることができる自動振替引当装置、自動振替引当方法および自動振替引当プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る自動振替引当装置は、制御部を備える自動振替引当装置であって、得意先毎に、少なくとも、契約区分情報と、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、商品毎の得意先からの預り品を示す在庫情報と、を紐付けた預り品情報と、得意先毎に、少なくとも、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、商品毎の貸出の残数を示す貸出残数と、を紐付けた貸出残情報と、にアクセス可能であり、前記制御部は、外部から入力される指定得意先に基づいて、前記預り品情報と、前記貸出残情報と、を取得する取得部と、前記預り品情報と、前記貸出残情報と、に基づいて、前記在庫情報における商品毎の長さを合計した預り合計値を算出する預り合計値算出部と、前記預り合計値と、前記貸出残情報と、長さ規格と、に基づいて、貸出の商品の中から入庫対象の入庫対象品を選択する入庫対象選択部と、前記入庫対象選択部が選択した前記入庫対象の入庫対象品毎の長さを合計した入庫合計値を算出する入庫合計値算出部と、前記入庫合計値に基づいて、前記在庫情報の預り品の中から振替対象の振替商品を選択する振替対象選択部と、前記振替対象選択部が選択した前記振替商品に基づいて、自社在庫へのレンタル在庫振替情報を生成するレンタル在庫振替情報生成部と、前記入庫対象選択部が選択した前記入庫対象品に基づいて、前記預り品を前記振替商品へ振替した後のレンタル入庫情報を生成するレンタル入庫情報生成部と、を備えること、を特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る自動振替引当方法は、制御部を備える自動振替引当装置で実行される自動振替引当方法であって、得意先毎に、少なくとも、契約区分情報と、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、商品毎の得意先からの預り品を示す在庫情報と、を紐付けた預り品情報と、得意先毎に、少なくとも、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、商品毎の貸出の残数を示す貸出残数と、を紐付けた貸出残情報と、にアクセス可能であり、前記制御部で実行される、外部から入力される指定得意先に基づいて、前記預り品情報と、前記貸出残情報と、を取得する取得ステップと、前記預り品情報と、前記貸出残情報と、に基づいて、前記在庫情報における商品毎の長さを合計した預り合計値を算出する預り合計値算出ステップと、前記預り合計値と、前記貸出残情報と、長さ規格と、に基づいて、貸出の商品の中から入庫対象の入庫対象品を選択する入庫対象選択ステップと、前記入庫対象選択ステップで選択した前記入庫対象の入庫対象品毎の長さを合計した入庫合計値を算出する入庫合計値算出ステップと、前記入庫合計値に基づいて、前記在庫情報の預り品の中から振替対象の振替商品を選択する振替対象選択ステップと、前記振替対象選択ステップで選択した前記振替商品に基づいて、自社在庫へのレンタル在庫振替情報を生成するレンタル在庫振替情報生成ステップと、前記入庫対象選択ステップで選択した前記入庫対象品に基づいて、前記預り品を前記振替商品へ振替した後のレンタル入庫情報を生成するレンタル入庫情報生成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る自動振替引当プログラムは、制御部を備える自動振替引当装置で実行されるための自動振替引当プログラムであって、得意先毎に、少なくとも、契約区分情報と、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、商品毎の得意先からの預り品を示す在庫情報と、を紐付けた預り品情報と、得意先毎に、少なくとも、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、商品毎の貸出の残数を示す貸出残数と、を紐付けた貸出残情報と、にアクセス可能であり、前記制御部で実行させるための、外部から入力される指定得意先に基づいて、前記預り品情報と、前記貸出残情報と、を取得する取得ステップと、前記預り品情報と、前記貸出残情報と、に基づいて、前記在庫情報における商品毎の長さを合計した預り合計値を算出する預り合計値算出ステップと、前記預り合計値と、前記貸出残情報と、長さ規格と、に基づいて、貸出の商品の中から入庫対象の入庫対象品を選択する入庫対象選択ステップと、前記入庫対象選択ステップで選択した前記入庫対象の入庫対象品毎の長さを合計した入庫合計値を算出する入庫合計値算出ステップと、前記入庫合計値に基づいて、前記在庫情報の預り品の中から振替対象の振替商品を選択する振替対象選択ステップと、前記振替対象選択ステップで選択した前記振替商品に基づいて、自社在庫へのレンタル在庫振替情報を生成するレンタル在庫振替情報生成ステップと、前記入庫対象選択ステップで選択した前記入庫対象品に基づいて、前記預り品を前記振替商品へ振替した後のレンタル入庫情報を生成するレンタル入庫情報生成ステップと、を含むこと、を特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、在庫管理の精度向上および請求締時における処理期間の短縮化を図ることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】
図1は、実施形態に係る自動振替引当装置の構成の一例を示すブロック図での概要を示す模式図である。
【
図2】
図2は、実施形態に係る自動振替引当装置の記憶部が記憶する在庫ファイル情報における在庫ファイル情報テーブルの一例を示す図である。
【
図3】
図3は、実施形態に係る自動振替引当装置の記憶部が記憶する貸出残情報における貸出残情報テーブルの一例を示す図である。
【
図4】
図4は、実施形態に係る自動振替引当装置の記憶部が記憶するレンタル出庫データにおけるレンタル出庫データテーブルの一例を示す図である。
【
図5】
図5は、実施形態に係る自動振替引当装置の記憶部が記憶するレンタル入庫データにおけるレンタル入港データテーブルの一例を示す図である。
【
図6】
図6は、出庫時および入庫時それぞれの所定の規格商品と数量との関係の一例を示す図である。
【
図7】
図7は、出庫時および入庫時それぞれの所定の規格商品、現場および数量の関係の一例を示す図である。
【
図8】
図8は、出庫時および入庫時それぞれの所定の規格商品、現場および数量の関係の一例を示す図である。
【
図9】
図9は、返却された商品を預り品として管理したままの場合の売上の一例を示す図である。
【
図10】
図10は、返却された商品の預り品を貸出残と引当した場合の売上の一例を示す図である。
【
図11】
図11は、実施形態に係る自動振替引当装置が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
【
図12】
図12は、実施形態に係る自動振替引当装置の表示制御部がモニタに表示させるレンタル振替入庫入力画面の一例を示す図である。
【
図13】
図13は、実施形態に係る自動振替引当装置の表示制御部がモニタに表示させる預り品情報および貸出残情報を含むレンタル振替入庫入力画面の一例を示す図である。
【
図20】
図20は、実施形態に係る自動振替引当装置のモニタが表示する振替対象選択部によって預り品の中から選択した振替商品を反映したレンタル振替入庫入力画面の一例を示す図である。
【
図21】
図21は、実施形態に係る自動振替引当装置の端数微調整品生成部が追加する端数調整の明細テーブルの一例を示す図である。
【
図22】
図22は、実施形態に係る自動振替引当装置のモニタが表示する振替対象選択部によって預り品の中から選択した振替商品を反映したレンタル振替入庫入力画面の一例を示す図である。
【
図23】
図23は、実施形態に係る自動振替引当装置のレンタル在庫振替情報生成部が生成するレンタル在庫振替情報であるレンタル在庫振替データテーブルの一例を示す図である。
【
図24】
図24は、実施形態に係る自動振替引当装置のレンタル入庫情報生成部が生成するレンタル入庫情報であるレンタル入庫データテーブルの一例を示す図である。
【
図25】
図25は、実施形態に係る自動振替引当装置の更新部が更新した後の預り情報である在庫ファイルテーブルの一例を示す図である。
【
図26】
図26は、実施形態に係る自動振替引当装置の更新部が更新した後の貸出残情報である貸出残情報テーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に、本発明に係る自動振替引当装置、自動振替引当方法および自動振替引当プログラムの実施形態を、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
【0013】
[1.構成]
本実施形態に係る自動振替引当装置の構成の一例について、
図1等を参照して説明する。
図1は、自動振替引当装置の構成の一例を示すブロック図での概要を示す模式図である。
【0014】
図1に示す自動振替引当装置100は、市販のデスクトップ型パーソナルコンピュータである。なお、自動振替引当装置100は、デスクトップ型パーソナルコンピュータのような据置型情報処理装置に限らず、市販されているノート型パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、タブレット型パーソナルコンピュータなどの携帯型情報処理装置であってもよい。
【0015】
自動振替引当装置100は、制御部102と、通信インターフェース部104と、記憶部106と、入出力インターフェース部108と、を備えている。自動振替引当装置100が備えている各部は、任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
【0016】
通信インターフェース部104は、ルータ等の通信装置および専用線等の有線または無線の通信回線を介して、自動振替引当装置100をネットワーク300に通信可能に接続する。通信インターフェース部104は、他の装置と、通信回線と、を介してデータを通信する機能を有する。ここで、ネットワーク300は、自動振替引当装置100と、サーバ200と、を相互に通信可能に接続する機能を有し、例えばインターネットやLAN(Local Area Network)等である。なお、記憶部106に格納されるデータは、例えばサーバ200に格納されてもよい。
【0017】
入出力インターフェース部108には、入力装置112と、出力装置114と、が接続されている。出力装置114には、モニタ(家庭用テレビを含む)の他、スピーカやプリンタを用いることができる。入力装置112には、キーボード、マウス、およびマイクの他、マウスと協働してポインティングデバイス機能を実現するモニタを用いることができる。なお、以下では、出力装置114をモニタ114とし、入力装置112をキーボード112またはマウス112として記載する場合がある。
【0018】
記憶部106には、各種のデータベース、テーブルおよびファイルなどが格納される。記憶部106には、OS(Operating System)と協働してCPU(Central Processing Unit)に命令を与えて各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録される。記憶部106として、例えば、RAM(Random Access Memory)・ROM(Read Only Memory)等のメモリ装置、ハードディスクのような固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および光ディスク等を用いることができる。記憶部106は、在庫ファイル情報106aと、貸出残情報106bと、レンタル出庫データ106cと、レンタル入庫データ106dと、を記憶している。
【0019】
在庫ファイル情報106aは、得意先毎に、少なくとも、契約区分情報と、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、商品毎の得意先からの預り品を示す在庫情報と、を紐付けて記憶する。なお、実施形態では、在庫ファイル情報106aが預り品情報に対応する。
【0020】
図2は、在庫ファイル情報106aにおける在庫ファイル情報テーブルの一例を示す図である。
図2に示す在庫ファイル情報テーブルT1の1行目には、在庫区分「預り品」に、得意先「○○建設」と、現場「東京駅改築工事(第一工区)」と、商品「単管パイプ1.0m」と、在庫数「9本」と、を対応付けて記憶している。
【0021】
貸出残情報106bは、得意先毎に、少なくとも、現場情報と、互いに異なる長さ規格の商品に関する商品情報と、商品毎の貸出の残数を示す貸出残数と、を紐付けて記憶する。
【0022】
図3は、貸出残情報106bにおける貸出残情報テーブルの一例を示す図である。
図3に示す貸出残情報テーブルT2の1行目には、得意先「○○建設」に、現場「東京駅改築工事(第三工区)」、商品「単管パイプ1.0m」、貸出残数「8本」と、を紐付けて記憶する。
【0023】
レンタル出庫データ106cは、得意先毎に、少なくとも、出庫番号と、出庫行番号と、現場と、商品と、単位mと、契約区分と、出庫数と、出庫mと、を紐付けて記憶する。
【0024】
図4は、レンタル出庫データ106cにおけるレンタル出庫データテーブルの一例を示す図である。
図4に示すレンタル出庫データテーブルT3の1行目には、得意先「○○建設」に、出庫番号「SYK001」と、出庫行番号「1」と、現場「東京駅改築工事(第三工区)」と、商品「単管パイプ1.0m」と、単位m「1.0m」と、契約区分「1:レンタル」と、出庫数「10本」と、出庫m「10.0m」と、を紐付けて記憶する。
【0025】
レンタル入庫データ106dは、得意先毎に、少なくとも、入庫番号と、入庫行番号と、現場と、商品と、単位mと、契約区分と、入庫数と、入庫mと、を紐付けて記憶する。
【0026】
図5は、レンタル入庫データ106dにおけるレンタル入港データテーブルの一例を示す図である。
図5に示すレンタル入庫データテーブルT4の1行目には、得意先「○○建設」に、入庫番号「NYK010」と、入庫行番号「1」と、現場「東京駅改築工事(第三工区)」と、商品「単管パイプ1.0m」と、単位m「1.0m」と、契約区分「1:レンタル」と、入庫数「2本」と、入庫m「2.0m」と、を紐付けて記憶する。さらに、
図5に示すレンタル入庫データテーブルT4の4行目には、得意先「○○建設」に、入庫番号「NYK001」と、入庫行番号「1」と、現場「東京駅改築工事(第一工区)」と、商品「単管パイプ1.0m」と、単位m「1.0m」と、契約区分「70:預り」と、入庫数「9本」と、入庫m「9.0m」と、を紐付けて記憶する。
【0027】
図1に戻り、自動振替引当装置100の構成の説明を続ける。
制御部102は、自動振替引当装置100を統括的に制御するCPU等である。制御部102は、OS等の制御プログラム・各種の処理手順等を規定したプログラム・所要データなどを格納するための内部メモリを有し、格納されているこれらのプログラムに基づいて種々の情報処理を実行する。制御部102は、取得部102aと、表示制御部102bと、判定部102cと、預り合計値算出部102dと、貸出残合計値算出部102eと、入庫対象選択部102fと、入庫合計値算出部102gと、振替対象選択部102hと、端数調整品生成部102iと、レンタル在庫振替情報生成部102jと、レンタル入庫情報生成部102kと、更新部102lと、を備える。
【0028】
取得部102aは、預り品情報としての在庫ファイル情報106aおよび貸出残情報106bを記憶部106から取得する。具体的には、取得部102aは、入力装置112を介して入力される指定得意先に応じた、預り品情報としての在庫ファイル情報106aおよび貸出残情報106bを記憶部106から取得する。さらに、取得部102aは、入力装置112を介して入力される指定得意先に応じた、レンタル出庫データ106cおよびレンタル入庫データ106dを取得する。
【0029】
表示制御部102bは、モニタ114にレンタル振替入庫入力画面を表示させる。さらに、表示制御部102bは、モニタ114が表示するレンタル振替入庫入力画面に得意先入力フォームに入力された指定得意先に紐付く預り品情報および貸出残情報を表示する。
【0030】
判定部102cは、ユーザが入力装置112を介して、モニタ114が表示するレンタル振替入庫入力画面の得意先入力フォームB1に得意先を入力したか否かを判定する。
【0031】
預り合計値算出部102dは、取得部102aが取得した預り品情報としての在庫ファイル情報106aと、貸出残情報106bと、に基づいて、商品毎の得意先からの預り品を示す在庫情報における商品毎の長さを合計した預り合計値を算出する。
【0032】
貸出残合計値算出部102eは、取得部102aが取得した貸出残情報と、前記レンタル出庫情報と、前記レンタル入庫情報と、に基づいて、貸出残情報106bにおける商品毎の長さを合計した貸出残合計値を算出する。
【0033】
入庫対象選択部102fは、預り合計値算出部102dが算出した預り合計値と、貸出残情報106bと、長さ規格と、に基づいて、貸出の商品の中から入庫対象の入庫対象品を選択する。
【0034】
入庫合計値算出部102gは、入庫対象選択部102fが選択した入庫対象の入庫対象品毎の長さを合計した入庫合計値を算出する。
【0035】
振替対象選択部102hは、入庫合計値算出部102gが算出した入庫合計値に基づいて、在庫ファイル情報106aにおける在庫情報の預り品の中から振替対象の振替商品を選択する。
【0036】
端数調整品生成部102iは、預り合計値算出部102dが算出した預り合計値と、入庫合計値算出部102gが算出した入庫合計値と、に差が生じている場合、預り品情報である在庫ファイル情報106aに基づいて、預り合計値と入庫合計値との差の端数を調整する端数調整データを生成する。
【0037】
レンタル在庫振替情報生成部102jは、振替対象選択部102hが選択した振替商品に基づいて、自社在庫へのレンタル在庫振替情報を生成する。
【0038】
レンタル入庫情報生成部102kは、入庫対象選択部102fが選択した入庫対象品に基づいて、預り品を振替商品へ振替した後のレンタル入庫情報を生成する。
【0039】
更新部102lは、レンタル在庫振替情報生成部102jが生成したレンタル在庫振替情報と、レンタル在庫振替情報生成部102jが生成したレンタル入庫情報と、に基づいて、預り品情報である在庫ファイル情報106aの在庫情報および貸出残情報106bの貸出残数それぞれを更新する。
【0040】
[2.仮設資材レンタル業界の課題]
次に、従来の仮設資材レンタル業界の課題の詳細について説明する。仮設資材レンタルの業界では、主要品目となる足場材のパイプについて、以下の理由により預り品の管理が多数発生し、締作業等に遅滞を起こす状況となっていた。
【0041】
図6は、出庫時および入庫時それぞれの所定の規格商品と数量との関係の一例を示す図である。
図7は、出庫時および入庫時それぞれの所定の規格商品、現場および数量の関係の一例を示す図である。
図8は、出庫時および入庫時それぞれの所定の規格商品、現場および数量の関係の一例を示す図である。
図9は、返却された商品を預り品として管理したままの場合の売上の一例を示す図である。
図10は、返却された商品の預り品を貸出残と引当した場合の売上の一例を示す図である。
【0042】
図6に示すように、従来の仮設資材レンタル業者(以下、単に「レンタル業者」という)は、所定の規格の商品(2m品)を所定の数量(50本)で得意先へ貸出後(出庫テーブルT11を参照)、得意先(客先)が自身の用途に合わせて商品を切断したりすることによって、出庫時と異なる規格の商品(1m)で返却される場合がある(出庫テーブルT11→入庫テーブルT12を参照)。このとき、レンタル業者では、出庫時と入庫時で規格の商品が異なる(貸出残が無い状態の)ため、得意先からの商品を一旦預り品として管理を行う必要がある。
【0043】
また、
図7に示すように、レンタル業者は、得意先(客先)に対して、所定の規格の商品(2m品)を所定の数量(50本)で所定の現場へ貸出後、得意先(客先)が勝手に工事現場間での移動を行い、その移動先現場から返却される場合がある。このとき、レンタル業者は、移動先現場に貸出しを行っていないため、一旦預り品として管理を行う必要がある。
【0044】
得意先(客先)から見た場合、預り品は、返却済の認識である。これに対して、レンタル業者から見た場合、預り品は、入庫(返却)したものとみなしておらず、未返却状態のままである。この状態で、レンタル業者は、売上計上(計算)を行った場合、得意先(客先)に対して過大に請求してしまうため、トラブルに繋がってしまう問題点があった。
【0045】
具体的には、
図8の出庫テーブルT15および入庫テーブルT16に示すように、レンタル業者から見た場合、預り品は、入庫(返却)したものとみなしておらず、未返却状態のままである。この結果、
図9の売上テーブルT17に示すように、レンタル業者は、売上計上(計算)を行った場合、得意先(客先)に対して過大に請求してしまうため、トラブルに繋がってしまう問題点があった。
【0046】
この問題点を避けるため、レンタル業者は、
図10の売上テーブルT18に示すよう、預り品を貸出残に対して引当することによって、預り品の自社品への繰り入れ作業(第一の作業)と、入庫(貸出残の減少)の作業(第二の作業)と、を手作業で行っていた。この結果、従来では、在庫管理の精度が低いうえ、請求締時における処理期間が長期化するという問題点があった。
【0047】
そこで、自動振替引当装置100は、商品毎の長さ(m)基準で、貸出残情報と、預り品情報と、を振り替えて引き当てることによって、在庫管理の精度向上および請求締時における処理期間の短縮化を図ることができる。
【0048】
[3.自動振替引当装置100が実行する処理]
次に、自動振替引当装置100が実行する処理について説明する。
図11は、自動振替引当装置100が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
【0049】
図11に示すように、まず、取得部102aは、預り品情報としての在庫ファイル情報106aおよび貸出残情報106bを記憶部106から取得する(ステップS101)。この場合、取得部102aは、レンタル出庫データ106cおよびレンタル入庫データ106dを記憶部106からさらに取得する。
【0050】
続いて、表示制御部102bは、モニタ114にレンタル振替入庫入力画面を表示させる(ステップS102)。
【0051】
図12は、表示制御部102bがモニタ114に表示させるレンタル振替入庫入力画面の一例を示す図である。
図12に示すように、表示制御部102bは、モニタ114にレンタル振替入庫入力画面P1を表示させる。レンタル振替入庫入力画面P1には、少なくとも、ユーザが入力装置112を介して、得意先を入力するための得意先入力フォームB1と、預り品を貸出品に振り替えて引き当てを指示する指示信号の入力を受け付ける自動引当ボタンA1と、端数調整を指示する指示信号の入力を受け付ける端数調整ボタンA2と、が含まれる。
【0052】
その後、判定部102cは、ユーザが入力装置112を介して、モニタ114が表示するレンタル振替入庫入力画面P1の得意先入力フォームB1に得意先を入力したか否かを判定する(ステップS103)。判定部102cによってユーザが入力装置112を介して、モニタ114が表示するレンタル振替入庫入力画面P1の得意先入力フォームB1に得意先を入力したと判定された場合(ステップS103:Yes)、自動振替引当装置100は、後述するステップS104へ移行する。これに対して、判定部102cによってユーザが入力装置112を介して、モニタ114が表示するレンタル振替入庫入力画面P1の得意先入力フォームB1に得意先を入力していないと判定された場合(ステップS103:No)、自動振替引当装置100は、上述したステップS102へ戻る。
【0053】
ステップS104において、表示制御部102bは、モニタ114が表示するレンタル振替入庫入力画面P1に得意先入力フォームB1に入力された指定得意先に紐付く預り品情報および貸出残情報を表示する。この場合、表示制御部102bは、指定得意先に紐付く、在庫ファイル情報106a、貸出残情報106b、レンタル出庫データ106cおよびレンタル入庫データ106dを参照し、モニタ114が表示するレンタル振替入庫入力画面P1に指定得意先に紐付く預り品情報および貸出残情報を表示する。
【0054】
図13は、表示制御部102bがモニタ114に表示させる預り品情報および貸出残情報を含むレンタル振替入庫入力画面P1の一例を示す図である。
図13に示すように、表示制御部102bは、モニタ114が表示するレンタル振替入庫入力画面P1に得意先入力フォームB1に入力された指定得意先に紐付く預り品情報K1および貸出残情報K2を表示する。
【0055】
続いて、判定部102cは、自動引当ボタンA1が押下されたか否かを判定する(ステップS105)。具体的には、判定部102cは、自動引当ボタンA1が押下されることによって入力装置112から預り品を貸出品に振り替えて引き当てを指示する指示信号が入力されたか否かを判定する。判定部102cによって自動引当ボタンA1が押下されたと判定された場合(ステップS105:Yes)、自動振替引当装置100は、後述するステップS106へ移行する。これに対して、判定部102cによって自動引当ボタンA1が押下されていないと判定された場合(ステップS105:No)、自動振替引当装置100は、本処理を終了する。
【0056】
ステップS106において、預り合計値算出部102dおよび入庫合計値算出部102gは、モニタ114が表示するレンタル振替入庫入力画面P1に得意先入力フォームB1に入力された指定得意先に紐付く預り品情報K1および貸出残情報K2に基づいて、預り品明細および貸出残明細書を展開する。
【0057】
図14は、預り品明細書の一例を示す図である。
図15は、貸出残明細の一例を示す図である。
図14の預り品明細書テーブルT31(本数分展開)および
図15の貸出残明細テーブルT33(本数分展開)に示すように、預り合計値算出部102dおよび入庫合計値算出部102gそれぞれは、モニタ114が表示するレンタル振替入庫入力画面P1に得意先入力フォームB1に入力された指定得意先に紐付く預り品情報K1および貸出残情報K2に基づいて、預り品明細および貸出残明細書を展開する。
【0058】
ステップS106の後、預り合計値算出部102dは、
図14の預り品明細書テーブルT31を参照し、預り品の商品毎それぞれの長さを合計した預り合計値を算出する(ステップS107)。具体的には、
図14の預り合計テーブルT32に示すように、預り合計値算出部102dは、
図14の預り品明細書テーブルT31を参照し、預り品の商品毎それぞれの長さを合計した預り合計値として預り合計m「10.5m」を算出する。
【0059】
その後、貸出残合計値算出部102eは、
図15の貸出残明細テーブルT33を参照し、貸出品の商品毎それぞれの長さを合計した貸出残合計値を算出する(ステップS108)。具体的には、
図15の貸出残合計テーブルT34に示すように、貸出残合計値算出部102eは、
図15の貸出残明細テーブルT33を参照し、貸出品の商品毎それぞれの長さを合計した貸出残合計として貸出残合計m「17.0m」を算出する。
【0060】
続いて、入庫対象選択部102fは、預り合計値算出部102dが算出した預り品の預り合計値と、貸出残合計値算出部102eが算出した貸出品の貸出残合計値と、商品の長さ規格と、に基づいて、貸出の商品の中から入庫対象の入庫対象品を選択する(ステップS109)。
【0061】
図16は、預り品明細書の一例を示す図である。
図17は、貸出残明細の一例を示す図である。
図16および
図17に示すように、入庫対象選択部102fは、預り合計値算出部102dが算出した預り品の預り合計値(
図16の預り合計テーブルT32の預り合計m「10.5m」を参照)と、
図17の貸出残明細テーブルT33と、商品の長さ規格と、に基づいて、貸出残明細テーブルT33の貸出の商品の中から入庫対象の入庫対象品を選択する。この場合、預り合計値算出部102dは、入庫対象選択部102fが選択した入庫対象の商品毎それぞれの長さを合計した振替合計値を算出する。
【0062】
例えば、入庫対象選択部102fは、
図16の預り合計テーブルT32の預り合計m「10.5m」となるように、貸出残明細テーブルT33の貸出の商品の上から順に入庫対象の入庫対象品を選択する。具体的には、入庫対象選択部102fは、貸出残明細テーブルT33のハッチング領域F1の商品を入庫対象品として選択する。
【0063】
なお、
図17では、入庫対象選択部102fは、貸出残明細テーブルT33の貸出の商品の中から上から順に入庫対象の入庫対象品を選択しているが、これに限定されるわけではない。例えば、入庫対象選択部102fは、
図16の預り合計テーブルT32の預り合計m「10.5m」に近づくよう、貸出残明細テーブルT33の貸出の商品の中から最適な商品を選択してもよいし、商品の長さ規格が最も長い商品から優先的に選択するようにしてもよいし、最も数が多い商品から優先的に選択するようにしてもよく、種々の方法を組み合わせて最適の方法を組み合わせて商品を選択するようにすればよい。
【0064】
図11に戻り、ステップS110以降の説明を続ける。
ステップS110において、入庫合計値算出部102gは、入庫対象選択部102fが選択した入庫対象の商品毎(入庫対象品)それぞれの長さを合計した入庫合計値を算出する。具体的には、
図17の貸出残合計テーブルT34に示すように、入庫合計値算出部102gは、入庫対象選択部102fが選択した入庫対象の商品毎(入庫対象品)それぞれの長さを合計した入庫合計値として入庫合計m「10.0m」を算出する。
【0065】
続いて、振替対象選択部102hは、入庫合計値算出部102gが算出した入庫合計値に基づいて、預り品の中から振替対象の振替商品を選択する(ステップS111)。
【0066】
図18は、預り品明細書の一例を示す図である。
図19は、貸出残明細の一例を示す図である。
図19の貸出残合計テーブルT38に示すように、振替対象選択部102hは、入庫合計値算出部102gが算出した
図19の貸出残情報テーブルT37の入庫合計m「10.0」に基づいて、
図18の預り品明細テーブルT35の預り品の商品の上から順に振替対象の商品を選択する。
【0067】
例えば、振替対象選択部102hは、入庫合計値算出部102gが算出した入庫合計m「10.0」となるように、
図18の預り品明細テーブルT35の預り品の商品の上から順に振替対象の商品を選択する。具体的には、振替対象選択部102hは、
図18の預り品明細テーブルT35のハッチング領域F2の商品を振替対象の商品として選択する。この場合、預り合計値算出部102dは、入庫対象選択部102fが選択した入庫対象の商品毎それぞれの長さを合計した振替合計値を算出する。具体的には、
図18の預合計テーブルT36に示すように、預り合計値算出部102dは、入庫対象選択部102fが選択した入庫対象の商品毎それぞれの長さを合計した振替合計値として振替合計m「10.5m」を算出する。
【0068】
なお、
図18では、振替対象選択部102hは、入庫合計値算出部102gが算出した入庫合計m「10.0」に基づいて、
図18の預り品明細テーブルT35の預り品の商品の上から順に振替対象の商品を選択しているが、これに限定されるわけではない。例えば、振替対象選択部102hは、
図19の貸出残情報テーブルT37の入庫合計m「10.0」に近づくよう、
図18の預り品明細テーブルT35の預り品の中から最適な商品を選択してもよいし、商品の長さ規格が最も長い商品から優先的に選択するようにしてもよいし、最も数が多い商品から優先的に選択するようにしてもよく、種々の方法を組み合わせて最適の方法を組み合わせて商品を選択するようにすればよい。
【0069】
図11に戻り、ステップS112以降の説明を続ける。
ステップS112において、表示制御部102bは、モニタ114に振替対象選択部102hが預り品の中から選択した振替商品を反映したレンタル振替入庫入力画面P1を表示させる。
【0070】
図20は、モニタ114が表示する振替対象選択部102hによって預り品の中から選択した振替商品を反映したレンタル振替入庫入力画面P1の一例を示す図である。
図20に示すように、表示制御部102bは、モニタ114に振替対象選択部102hが預り品の中から選択した振替商品を反映したレンタル振替入庫入力画面P1を表示させる。
【0071】
ステップS112の後、判定部102cは、端数調整ボタンA2が押下されたか否かを判定する(ステップS113)。具体的には、判定部102cは、端数調整ボタンA2が押下されることによって入力装置112から預り品の端数の調整を指示する指示信号が入力されたか否かを判定する。判定部102cによって端数調整ボタンA2が押下されたと判定された場合(ステップS113:Yes)、自動振替引当装置100は、後述するステップS114へ移行する。これに対して、判定部102cによって端数調整ボタンA2が押下されていないと判定された場合(ステップS113:No)、自動振替引当装置100は、後述するステップS115へ移行する。
【0072】
ステップS114において、端数調整品生成部102iは、振替合計値と入庫合計値との差分の端数調整の明細のため、調整商品に入庫明細を追加する。
【0073】
図21は、端数調整品生成部102iが追加する端数調整の明細テーブルの一例を示す図である。
図21の明細テーブルT41に示すように、端数調整品生成部102iは、振替合計値(振替合計m)と、入庫合計値(入庫合計m)と、の差分が「0」でない場合(振替合計m-入庫合計m≠0)、端数調整商品で入庫明細を追加した端数調整データを生成する。具体的には、端数調整品生成部102iは、調整商品を記憶部106が記憶する商品マスタ(図示せず)を参照し、端数調整フラグ=「1:端数調整品の商品」を取得した後、この端数調整品の商品を入庫明細に追加する。この場合、端数調整品生成部102iは、複数商品に「1:端数調整品」をセットできない様に規制する。
【0074】
ステップS114の後、表示制御部102bは、モニタ114に振替対象選択部102hが預り品の中から選択した振替商品を反映したレンタル振替入庫入力画面P1を表示させる(ステップS115)。
【0075】
図22は、モニタ114が表示する振替対象選択部102hによって預り品の中から選択した振替商品を反映したレンタル振替入庫入力画面P1の一例を示す図である。
図22に示すように、表示制御部102bは、モニタ114に振替対象選択部102hが預り品の中から選択した振替商品を反映したレンタル振替入庫入力画面P1を表示させる。
【0076】
続いて、レンタル在庫振替情報生成部102jは、振替対象選択部102hが選択した振替商品に基づいて、自社在庫へのレンタル在庫振替情報を生成する(ステップS116)。
【0077】
図23は、レンタル在庫振替情報生成部102jが生成するレンタル在庫振替情報であるレンタル在庫振替データテーブルの一例を示す図である。
図23に示すように、レンタル在庫振替情報生成部102jは、振替対象選択部102hが選択した振替商品に基づいて、自社在庫へのレンタル在庫振替情報であるレンタル在庫振替データテーブルT51を生成する。レンタル在庫振替データテーブルT51には、在庫振替番号に、在庫振替行番号と、入庫番号と、入庫行番号と、振替数と、を紐付けて記憶している。
【0078】
その後、レンタル入庫情報生成部102kは、入庫対象選択部102fが選択した入庫対象品に基づいて、預り品を振替商品へ振替した後のレンタル入庫情報を生成する(ステップS117)。
【0079】
図24は、レンタル入庫情報生成部102kが生成するレンタル入庫情報であるレンタル入庫データテーブルの一例を示す図である。
図24に示すように、入庫対象選択部102fが選択した入庫対象品に基づいて、預り品を振替商品へ振替した後のレンタル入庫情報であるレンタル入庫データテーブルT52を生成する。レンタル入庫データテーブルT52には、得意先毎に、入庫番号と、入庫行番号と、現場と、商品と、単位と、契約区分と、入庫数と、入庫mと、を紐付けて記憶している。
【0080】
続いて、更新部102lは、レンタル在庫振替情報生成部102jが生成したレンタル在庫振替情報と、レンタル入庫情報生成部102kが生成したレンタル入庫情報と、に基づいて、預り情報および貸出残情報を更新する(ステップS118)。ステップS118の後、自動振替引当装置100は、本処理を終了する。
【0081】
図25は、更新部102lが更新した後の預り情報である在庫ファイルテーブルの一例を示す図である。
図26は、更新部102lが更新した後の貸出残情報である貸出残情報テーブルの一例を示す図である。
【0082】
図25の在庫ファイルテーブルT53および
図26の貸出残情報テーブルT54に示すように、レンタル在庫振替情報生成部102jが生成したレンタル在庫振替情報と、レンタル入庫情報生成部102kが生成したレンタル入庫情報と、に基づいて、預り情報である在庫ファイルおよび貸出残情報を更新する(
図2→
図25,
図3→
図26)。これにより、預り情報の預り品が自社在庫となるため、在庫管理の精度向上および請求締時における処理期間の短縮化を図ることができる。
【0083】
以上説明した実施形態によれば、レンタル在庫振替情報生成部102jが振替対象選択部102hによって選択された振替商品に基づいて、自社在庫へのレンタル在庫振替情報を生成し、レンタル入庫情報生成部102kが入庫対象選択部102fによって選択された入庫対象品に基づいて、預り品を振替商品へ振替した後のレンタル入庫情報を生成するため、在庫管理の精度向上および請求締時における処理期間の短縮化を図ることができる。
【0084】
また、実施形態によれば、端数調整品生成部102iが預り合計値算出部102dによって算出された預り合計値と、入庫合計値算出部102gによって算出された入庫合計値と、に差が生じている場合、預り品情報である在庫ファイル情報106aに基づいて、預り合計値と入庫合計値との差の端数を調整する端数調整データを生成する。この結果、預り品に端数が生じた場合であっても、預り品の在庫管理を行うことができる。
【0085】
また、実施形態によれば、更新部102lがレンタル在庫振替情報生成部102jによって生成されたレンタル在庫振替情報と、レンタル在庫振替情報生成部102jによって生成されたレンタル入庫情報と、に基づいて、預り品情報である在庫ファイル情報106aの在庫情報および貸出残情報106bの貸出残数それぞれを更新するため、在庫管理の精度向上および請求締時における処理期間の短縮化を図ることができる。
【0086】
また、実施形態によれば、入庫対象選択部102fが預り合計値算出部102dによって算出された預り合計値と、貸出残合計値算出部102eによって算出された貸出残合計値と、長さ規格と、に基づいて、貸出の商品の中から入庫対象の入庫対象品を選択する。この結果、預り品および貸出の商品の整合を容易に調整することができる。
【0087】
また、実施形態によれば、表示制御部102bがレンタル振替入庫入力画面P1に得意先入力フォームに入力された指定得意先に紐付く預り品情報および貸出残情報をモニタ114に表示させる。ユーザは、預り品情報および貸出残情報を直感的に把握することができる。
【0088】
[4.変形例]
次に、実施形態の変形例について説明する。上述した実施形態では、預り品の預り合計値が貸出残合計値より小さい場合について説明したが、変形例では、預り品の預り合計値が貸出残合計値より大きい場合について説明する。
【0089】
図27は、預り品明細書の一例を示す図である。
図28は、貸出残明細の一例を示す図である。
図27の預り品明細テーブルT61(本数分展開)および
図28の貸出残明細テーブルT63(本数分展開)に示すように、預り合計値算出部102dおよび入庫合計値算出部102gそれぞれは、上述したモニタ114が表示するレンタル振替入庫入力画面P1に得意先入力フォームB1に入力された指定得意先に紐付く預り品情報および貸出残情報に基づいて、預り品明細および貸出残明細書を展開する。
【0090】
続いて、預り合計値算出部102dは、
図27の預り品明細テーブルT61を参照し、預り品の商品毎それぞれの長さを合計した預り合計値を算出する。具体的には、
図27の預り合計テーブルT62に示すように、預り合計値算出部102dは、
図27の預り品明細テーブルT61を参照し、預り品の商品毎それぞれの長さを合計した預り合計値「17.0m」を算出する。
【0091】
その後、貸出残合計値算出部102eは、
図28の貸出残明細テーブルT63を参照し、貸出品の商品毎それぞれの長さを合計した貸出残合計値を算出する。具体的には、
図28の貸出残合計テーブルT64に示すように、貸出残合計値算出部102eは、
図28の貸出残明細テーブルT63を参照し、貸出品の商品毎それぞれの長さを合計した貸出残合計「10.5m」を算出する。
【0092】
続いて、入庫対象選択部102fは、預り合計値算出部102dが算出した預り品の預り合計値と、貸出残合計値算出部102eが算出した貸出品の貸出残合計値と、商品の長さ規格と、に基づいて、貸出の商品の中から入庫対象の入庫対象品を選択する。
【0093】
図29は、預り品明細書の一例を示す図である。
図30は、貸出残明細の一例を示す図である。
図29および
図30に示すように、入庫対象選択部102fは、預り合計値算出部102dが算出した預り品の預り合計値(
図29の預り合計テーブルT62の預り合計値「17.0m」を参照)と、
図30の貸出残明細テーブルT63と、商品の長さ規格と、に基づいて、貸出残明細テーブルT63の貸出の商品の中から入庫対象の入庫対象品を選択する。
【0094】
例えば、入庫対象選択部102fは、
図29の預り合計テーブルT62の預り合計値「17.0m」となるように、
図30の貸出残明細テーブルT63の貸出の商品の上から順に入庫対象の入庫対象品を選択する。具体的には、入庫対象選択部102fは、貸出残明細テーブルT63のハッチング領域F10の商品を入庫対象品として選択する。
【0095】
その後、入庫合計値算出部102gは、入庫対象選択部102fが選択した入庫対象の商品毎(入庫対象品)それぞれの長さを合計した入庫合計値を算出する。具体的には、
図30の貸出残合計テーブルT64に示すように、入庫合計値算出部102gは、入庫対象選択部102fが選択した入庫対象の商品毎(入庫対象品)それぞれの長さを合計した入庫合計値として「10.5m」を算出する。
【0096】
続いて、振替対象選択部102hは、入庫合計値算出部102gが算出した入庫合計値に基づいて、預り品の中から振替対象の振替商品を選択する。
【0097】
図31は、預り品明細書の一例を示す図である。
図32は、貸出残明細の一例を示す図である。
図32の貸出残合計テーブルT68に示すように、振替対象選択部102hは、入庫合計値算出部102gが算出した
図32の貸出残情報テーブルT67の入庫合計値「10.5」に基づいて、
図31の預り品明細テーブルT65の預り品の商品の上から順に振替対象の商品を選択する。
【0098】
例えば、振替対象選択部102hは、入庫合計値算出部102gが算出した入庫合計値「10.5」となるように、
図31の預り品明細テーブルT65の預り品の商品の上から順に振替対象の商品を選択する。具体的には、振替対象選択部102hは、
図31の預り品明細テーブルT65のハッチング領域F11の商品を振替対象の商品として選択する。この場合、預り合計値算出部102dは、入庫対象選択部102fが選択した入庫対象の商品毎それぞれの長さを合計した振替合計値を算出する。具体的には、
図31の預合計テーブルT66に示すように、預り合計値算出部102dは、入庫対象選択部102fが選択した入庫対象の商品毎それぞれの長さを合計した振替合計値として振替合計m「12.0m」を算出する。
【0099】
以上説明した変形例によれば、上述した実施形態と同様の効果を奏し、在庫管理の精度向上および請求締時における処理期間の短縮化を図ることができる。
【0100】
[5.国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)への貢献]
本実施形態により、業務効率化や企業の適切な経営判断を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標8および9に貢献することが可能となる。
【0101】
また、本実施形態により、廃棄ロス削減や、ペーパレス・電子化を推進することに寄与することができるので、SDGsの目標12、13および15に貢献することが可能となる。
【0102】
また、本実施形態により、統制、ガバナンス強化に寄与することができるので、SDGsの目標16に貢献することが可能となる。
【0103】
[6.他の実施形態]
本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施形態にて実施されてよいものである。
【0104】
例えば、実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。
【0105】
また、本明細書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各処理の登録データや検索条件等のパラメーターを含む情報、画面例、データベース構成については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0106】
また、自動振替引当装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。
【0107】
例えば、自動振替引当装置100が備える処理機能、特に制御部にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、本実施形態で説明した処理を情報処理装置に実行させるためのプログラム化された命令を含む一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されており、必要に応じて自動振替引当装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDD(Hard Disk Drive)などの記憶部などには、OSと協働してCPUに命令を与え、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
【0108】
また、このコンピュータプログラムは、自動振替引当装置100に対して任意のネットワークを介して接続されたアプリケーションプログラムサーバに記憶されていてもよく、必要に応じてその全部または一部をダウンロードすることも可能である。
【0109】
また、本実施形態で説明した処理を実行するためのプログラムを、一時的でないコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することもできる。ここで、この「記録媒体」とは、メモリーカード、USB(Universal Serial Bus)メモリ、SD(Secure Digital)カード、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM(Erasable Programmable Read Only Memory)、EEPROM(登録商標)(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)、MO(Magneto-Optical disk)、DVD(Digital Versatile Disk)、および、Blu-ray(登録商標) Disc等の任意の「可搬用の物理媒体」を含むものとする。
【0110】
また、「プログラム」とは、任意の言語または記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードまたはバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成および読み取り手順ならびに読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
【0111】
記憶部に格納される各種のデータベース等は、RAM、ROM等のメモリ装置、ハードディスク等の固定ディスク装置、フレキシブルディスク、および、光ディスク等のストレージ手段であり、各種処理やウェブサイト提供に用いる各種のプログラム、テーブル、データベース、および、ウェブページ用ファイル等を格納する。
【0112】
また、自動振替引当装置100は、既知のパーソナルコンピュータまたはワークステーション等の情報処理装置として構成してもよく、また、任意の周辺装置が接続された当該情報処理装置として構成してもよい。また、自動振替引当装置100は、当該装置に本実施形態で説明した処理を実現させるソフトウェア(プログラムまたはデータ等を含む)を実装することにより実現してもよい。
【0113】
さらに、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じてまたは機能負荷に応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。すなわち、上述した実施形態を任意に組み合わせて実施してもよく、実施形態を選択的に実施してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0114】
本発明は、仮設資材レンタルの業界等において有用である。
【符号の説明】
【0115】
100 自動振替引当装置
102 制御部
102a 取得部
102b 表示制御部
102c 判定部
102d 預り合計値算出部
102e 貸出残合計値算出部
102f 入庫対象選択部
102g 入庫合計値算出部
102h 振替対象選択部
102i 端数調整品生成部
102j レンタル在庫振替情報生成部
102k レンタル入庫情報生成部
102l 更新部
104 通信インターフェース部
106 記憶部
106a 在庫ファイル情報
106b 貸出残情報
106c レンタル出庫データ
106d レンタル入庫データ
108 入出力インターフェース部
112 入力装置
114 出力装置
200 サーバ
300 ネットワーク