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特許7566029バッテリーモジュール、それを含むバッテリーパック及び自動車
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-03
(45)【発行日】2024-10-11
(54)【発明の名称】バッテリーモジュール、それを含むバッテリーパック及び自動車
(51)【国際特許分類】
   H01M 50/296 20210101AFI20241004BHJP
   H01M 50/50 20210101ALI20241004BHJP
   H01M 50/505 20210101ALI20241004BHJP
   H01M 50/249 20210101ALI20241004BHJP
【FI】
H01M50/296
H01M50/50 101
H01M50/505
H01M50/249
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2022544821
(86)(22)【出願日】2021-10-05
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-03-16
(86)【国際出願番号】 KR2021013639
(87)【国際公開番号】W WO2022092604
(87)【国際公開日】2022-05-05
【審査請求日】2022-07-22
(31)【優先権主張番号】10-2020-0141902
(32)【優先日】2020-10-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】521065355
【氏名又は名称】エルジー エナジー ソリューション リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】ド-ウン・ソン
(72)【発明者】
【氏名】ヨン-シク・シン
(72)【発明者】
【氏名】ヨン-ジン・キム
(72)【発明者】
【氏名】スン-ヒョン・ユン
(72)【発明者】
【氏名】ビョン-ユン・ジュン
(72)【発明者】
【氏名】スン-マン・チェ
【審査官】窪田 陸人
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-186037(JP,A)
【文献】特開2015-202029(JP,A)
【文献】特開2017-126474(JP,A)
【文献】特開2013-246941(JP,A)
【文献】特開2013-146144(JP,A)
【文献】特開2012-221738(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01M 50/20-50/298
H01M 50/50-50/598
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のバッテリーセルが積層されるバッテリーセル積層体と、
前記バッテリーセル積層体が収納されるカバーと、
前記複数のバッテリーセルを電気的に接続するバスバーと、
前記バスバーに結合されるように連結端子が備えられたリレーと、
前記バスバーと前記リレーの前記連結端子とに結合されるジョイントブロックと、を含み、
前記ジョイントブロックは、
本体と、
前記本体に形成され、前記バスバー及び前記連結端子が収容される載置溝と、を含み、
前記載置溝には、前記載置溝の周縁に沿って傾斜したガイド部が形成され、前記バスバー及び前記連結端子が前記傾斜に沿ってガイドされ、前記バスバーに形成された第1締結孔と前記連結端子に形成された第2締結孔とが整列するように前記載置溝は構成されている、バッテリーモジュール。
【請求項2】
前記ジョイントブロックには、突出ボルトが一体的に形成され、
前記ジョイントブロックに一体的に突設された前記突出ボルトが前記第1締結孔及び前記第2締結孔に挿入されてナットに締結されている、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項3】
前記ジョイントブロックには、雌ネジが形成された第3締結孔が形成され、
締結ボルトが前記第2締結孔及び前記第1締結孔に挿入され、前記第3締結孔の雌ネジに締結されている、請求項1に記載のバッテリーモジュール。
【請求項4】
前記締結ボルトは、前記第2締結孔、前記第1締結孔及び前記第3締結孔の順に挿入されて固定されている、請求項3に記載のバッテリーモジュール。
【請求項5】
前記第3締結孔は、前記載置溝の内側に形成されている、請求項3または4に記載のバッテリーモジュール。
【請求項6】
前記バスバーの前記第1締結孔と、前記リレーの前記連結端子の前記第2締結孔と、前記第3締結孔とが整列するように、前記載置溝に前記ガイド部が形成されている、請求項5に記載のバッテリーモジュール。
【請求項7】
記ガイドは、前記バスバー及び前記連結端子が前記ガイドに沿って前記第3締結孔に向かって下降するように形成されている、請求項に記載のバッテリーモジュール。
【請求項8】
請求項1~のうちいずれか一項に記載のバッテリーモジュールを含む、バッテリーパック。
【請求項9】
請求項1~のうちいずれか一項に記載のバッテリーモジュールを含む、自動車。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2020年10月29日付け出願の韓国特許出願第10-2020-0141902号に基づく優先権を主張し、当該出願の明細書及び図面に開示された内容は、すべて本出願に組み込まれる。
【0002】
本発明は、バッテリーモジュール、それを含むバッテリーパック及び自動車に関し、より詳しくは、リレーをバスバーに容易に結合することができるバッテリーモジュール、それを含むバッテリーパック及び自動車に関する。
【背景技術】
【0003】
モバイル機器に対する技術開発及び需要の増加とともに、エネルギー源としての二次電池の需要が急増している。二次電池としては、従来、ニッケルカドミウム電池または水素イオン電池が使用されていたが、近年、ニッケル系の二次電池に比べてメモリ効果が殆ど起きず充放電が自在であって、自己放電率が非常に低くてエネルギー密度が高いリチウム二次電池が広く使用されている。
【0004】
このようなリチウム二次電池は、主に、リチウム系酸化物と炭素材をそれぞれ正極活物質と負極活物質として使用する。リチウム二次電池は、このような正極活物質が塗布された正極板と負極活物質が塗布された負極板とがセパレータを介在して配置された電極組立体と、電極組立体を電解液とともに封止収納する外装材、例えば電池ケースを備える。
【0005】
リチウム二次電池は、正極、負極、これらの間に介在されるセパレータ及び電解質からなり、正極活物質及び負極活物質の種類によってリチウム二次電池(LIB)、リチウムポリマー電池(PLIB)などに分けられる。通常、このようなリチウム二次電池の電極は、アルミニウムまたは銅のシート、メッシュ、フィルム、ホイルなどの集電体に正極活物質または負極活物質を塗布した後、乾燥することで製造する。そして、多様な種類の二次電池はバッテリーセルを保護するカバーを備え、複数のバッテリーセルが積層されてカバーに囲まれたバッテリーモジュール、及び複数のバッテリーモジュールが含まれたバッテリーパックを含む。
【0006】
バッテリーセルは導電体であるバスバーを通じて互いに電気的に接続され得る。一般に、正極リードはアルミニウム材料から製作され、負極リードは銅材料から製作され、バスバーも銅材料から製作される。
【0007】
一方、バッテリーモジュールには、電流が流れる充放電経路を選択的に開閉するリレーが結合されてバスバーに連結され得る。
【0008】
バスバーは、一側がバッテリーセルに連結され、他側がリレーに連結される。しかし、バスバーのうち、バッテリーセルに連結された部分はバッテリーモジュールのカバーによって囲まれており、リレーに連結される部分のみがカバーの外側に一部突出しているため、リレーをバスバーに連結する際、作業者の手がカバーにぶつかってリレーとバスバーとの結合が容易ではないという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって、本発明が解決しようとする技術的課題は、リレーをバスバーに容易に結合することができるバッテリーモジュール、それを含むバッテリーパック及び自動車を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一態様によれば、複数のバッテリーセルが積層されるバッテリーセル積層体と、前記バッテリーセル積層体が収納されるカバーと、前記複数のバッテリーセルを電気的に接続するバスバーと、前記バスバーに結合されるように連結端子が備えられたリレーと、前記バスバーと前記リレーの前記連結端子とに結合されるジョイントブロックと、を含むバッテリーモジュールが提供される。
【0011】
また、前記バスバーには第1締結孔が形成され、前記リレーの前記連結端子には第2締結孔が形成され、前記ジョイントブロックには突出ボルトが一体的に形成され、前記ジョイントブロックに一体的に突設された前記突出ボルトが前記第1締結孔及び前記第2締結孔に挿入されてナットに締結されるように設けられ得る。
【0012】
そして、前記バスバーには第1締結孔が形成され、前記リレーの連結端子には第2締結孔が形成され、前記ジョイントブロックには雌ネジが形成された第3締結孔が形成され、締結ボルトが前記第2締結孔及び前記第1締結孔に挿入され、前記第3締結孔の雌ネジに締結されるように設けられ得る。
【0013】
また、前記締結ボルトは、前記第2締結孔、前記第1締結孔及び前記第3締結孔の順に挿入されて固定されるように設けられ得る。
【0014】
そして、前記ジョイントブロックは、本体と、前記バスバー及び前記連結端子が載置されるように前記本体に形成された載置溝と、前記載置溝の内側に形成された第3締結孔と、を含み得る。
【0015】
また、前記バスバーの前記第1締結孔と、前記リレーの前記連結端子の前記第2締結孔と、前記第3締結孔とが整列するように前記載置溝にガイド部が形成され得る。
【0016】
そして、前記ガイド部は、前記載置溝の周縁に沿って傾斜が形成された傾斜ガイドとして設けられ得る。
【0017】
また、前記傾斜ガイドは、前記バスバー及び前記連結端子が前記傾斜ガイドに沿って前記第3締結孔に向かって下降するように形成され得る。
【0018】
一方、本発明の他の一態様によれば、上述したバッテリーモジュールを含むバッテリーパックが提供され、また、前記バッテリーモジュールを含む自動車が提供される。
【発明の効果】
【0019】
本発明の一態様によれば、ジョイントブロックを用いてリレーをバスバーに容易に結合することができる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールの概略的な全体斜視図である。
図2】本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールにおいて、バスバーの一部分を示した図である。
図3】本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールにおいて、リレーとバスバーとがジョイントブロックによって結合される一実施例を示した斜視図である。
図4図3に示されたリレーとバスバーとがジョイントブロックによって結合された様子を示した斜視図である。
図5】リレーとバスバーとがジョイントブロックによって結合される他の一実施例を示した斜視図である。
図6図5に示されたリレーとバスバーとがジョイントブロックによって結合された様子を示した斜視図である。
図7図5に示されたジョイントブロックにガイド部が形成された様子を示した斜視図である。
図8図7のジョイントブロックのガイド部に沿ってリレーとバスバーがガイドされて締結される過程を示した図である。
図9図7のジョイントブロックのガイド部に沿ってリレーとバスバーがガイドされて締結される過程を示した図である。
図10図7のジョイントブロックのガイド部に沿ってリレーとバスバーがガイドされて締結される過程を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付された図面を参照して本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。本明細書及び特許請求の範囲に使われた用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはならず、発明者自らは発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に則して本発明の技術的な思想に応ずる意味及び概念で解釈されねばならない。したがって、本明細書に記載された実施形態及び図面に示された構成は、本発明のもっとも望ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的な思想のすべてを代弁するものではないため、本出願の時点においてこれらに代替できる多様な均等物及び変形例があり得ることを理解せねばならない。
【0022】
図面において、各構成要素またはその構成要素を成す特定部分の大きさは、説明の便宜上及び明確性のため、誇張、省略または概略して示された。したがって、各構成要素の大きさは実際の大きさを専ら反映するものではない。また、関連する公知機能又は構成についての具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にし得ると判断される場合、その説明は省略する。
【0023】
さらに、本明細書で使用される「結合」または「連結」との用語は、一つの部材と他の部材との直接結合または直接連結だけでなく、継ぎ部材を介在した一つの部材と他の部材との間接結合または間接連結も含む。
【0024】
図1は本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールの概略的な全体斜視図であり、図2は本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールのバスバーの一部分を示した図であり、図3は本発明の一実施形態によるバッテリーモジュールでリレーとバスバーとがジョイントブロックによって結合される一実施例を示した斜視図であり、図4図3に示されたリレーとバスバーとがジョイントブロックによって結合された様子を示した斜視図であり、図5はリレーとバスバーとがジョイントブロックによって結合される他の一実施例を示した斜視図であり、図6図5に示されたリレーとバスバーとがジョイントブロックによって結合された様子を示した斜視図であり、図7図5に示されたジョイントブロックにガイド部が形成された様子を示した斜視図であり、図8図10図7のジョイントブロックのガイド部に沿ってリレーとバスバーがガイドされて締結される過程を示した図である。図4及び図6において、カバーは省略した。
【0025】
図面を参照すると、本発明の一実施形態によるバッテリーモジュール10は、バッテリーセル積層体100、カバー200、バスバー300、リレー400、及びジョイントブロック500を含む。
【0026】
図1を参照すると、バッテリーセル積層体100は、電極リード111が備えられたバッテリーセル110が複数個設けられて積層される。バッテリーセル110に備えられる電極リード111は、外部に露出して外部機器に接続される一種の端子であって、伝導性材料が使用され得る。
【0027】
電極リード111は、正極リード及び負極リードを含む。正極リードと負極リードとは、バッテリーセル110の長手方向において互いに反対側に配置されてもよく、同一側に位置してもよい。
【0028】
正極リード及び負極リードは、多様な材料からなることができ、例えば、正極リードはアルミニウム材料から製作され、負極リードは銅材料から製作され得る。
【0029】
電極リード111はバスバー300に電気的に結合され得る。バッテリーセル110は、正極板-セパレータ-負極板の順に配列される単位セル(unit cell)、または、正極板-セパレータ-負極板-セパレータ-正極板-セパレータ-負極板の順に配列されたバイセル(bi-cell)を電池容量に合わせて複数個を積層した構造を有し得る。
【0030】
バッテリーセル積層体100は、複数のバッテリーセル110が互いに積層されて構成され得る。ここで、バッテリーセル110は、多様な構造を有することができ、また、複数のバッテリーセル110は多様な方式で積層され得る。
【0031】
バッテリーセル積層体100には、それぞれのバッテリーセル110を収納するカートリッジ(図示せず)が複数個備えられ得る。それぞれのカートリッジ(図示せず)は、プラスチックの射出成形で製造されることができ、バッテリーセル110を収納可能な収納部が形成された複数のカートリッジ(図示せず)が積層され得る。
【0032】
複数のカートリッジ(図示せず)が積層されたカートリッジ組立体には、コネクター要素または端子要素が備えられ得る。コネクター要素は、例えば、バッテリーセル110の電圧または温度に関するデータを提供可能なバッテリー・マネジメント・システム(Battery Management System:BMS、図示せず)などに接続されるための多様な形態の電気的接続部品又は連結部材が含まれ得る。
【0033】
そして、端子要素は、バッテリーセル110に連結されるメイン端子として正極端子及び負極端子を含み、ターミナルボルトを備えて外部と電気的に接続され得る。一方、バッテリーセル110は多様な形状を有し得る。
【0034】
図1を参照すると、カバー200には、バッテリーセル積層体100、または、バッテリーセル積層体100が収納されたカートリッジ組立体が収納される。例えば、カバー200は、バッテリーセル積層体100を囲むように設けられ得る。
【0035】
カバー200にはリレー400が配置され、リレー400はバッテリーセル110に接続されるバスバー300に結合される。
【0036】
カバー200は、バッテリーセル積層体100または複数のカートリッジ組立体の全体を囲み、これによって外部の振動や衝撃からバッテリーセル積層体100またはカートリッジ組立体を保護する。
【0037】
カバー200は、バッテリーセル積層体100またはカートリッジ組立体の形状に対応する形状で形成され得る。例えば、バッテリーセル積層体100またはカートリッジ組立体が六面体形状である場合、カバー200もそれに対応するように六面体形状で設けられ得る。
【0038】
カバー200は、例えば、金属材料のプレートを折り曲げて製造されてもよく、プラスチック射出物によって製造されてもよい。そして、カバー200は、一体型で製造されてもよく、分離型で製造されてもよい。
【0039】
カバー200には、上述したコネクター要素または端子要素が外部に露出可能な貫通部(図示せず)が形成され得る。すなわち、コネクター要素または端子要素は、外部の所定の部品または部材と電気的に接続され得るが、このような電気的接続がカバー200によって妨害されないようにカバー200に貫通部が形成され得る。
【0040】
バスバー300は、複数のバッテリーセル110にそれぞれ備えられた電極リード111と結合され、それぞれの電極リード111を電気的に接続する。図3及び図5においては、カバー200の内側に収納されたバッテリーセル110に連結されるバスバー300の一部がカバー200の外側に露出している。ここで、バスバー300は曲げられるフレキシブル材料から製作される。
【0041】
図2図3及び図5を参照すると、バスバー300には第1締結孔310が形成される。バスバー300の第1締結孔310は、後述するリレー400の連結端子410に形成された第2締結孔411と中心が合わせられた後、締結される。
【0042】
リレー400は、バスバー300を通じてバッテリーセル110に連結され、バッテリーセル110の電流の流れを切り替える。リレー400には連結端子410が備えられる。そして、リレー400の連結端子410には第2締結孔411が形成され、リレー400の連結端子410に形成された第2締結孔411を通じてバスバー300に結合され得る。
【0043】
ここで、バッテリーセル積層体100がカバー200に収納されてバスバー300に連結され、バスバー300の一部がカバー200の外側に突出した状態でリレー400と結合されるように設けられる。
【0044】
ジョイントブロック500は、バスバー300とリレー400の連結端子410とに結合される。ここで、バスバー300とリレー400とはジョイントブロック500によって結合され得る。すなわち、図3及び図5を参照すると、ボルトとナットを用いてバスバー300とリレー400の連結端子410とを直接締結する場合、作業者の手がカバー200にぶつかるため作業が容易ではない。このような問題を解決するため、本発明の一実施形態によるバッテリーモジュール10はジョイントブロック500を用いる。
【0045】
一実施例として図3を参照すると、ジョイントブロック500は、本体510、載置溝520、突出ボルト530を含み得る。
【0046】
本体510には、載置溝520と突出ボルト530が形成される。
【0047】
載置溝520は、バスバー300及びリレー400の連結端子410が載置されるように、本体510に形成され得る。図3を参照すると、本体510に載置溝520が三つ形成されているが、これは例示に過ぎず、載置溝520の個数はこれに限定されない。
【0048】
突出ボルト530は、本体510に形成され、ナット540が結合される。
【0049】
他の一実施例として図5を参照すると、ジョイントブロック500は、本体510、載置溝520、第3締結孔550を含み得る。
【0050】
本体510には、載置溝520と第3締結孔550が形成される。
【0051】
載置溝520は、バスバー300及び連結端子410が載置されるように、本体510に形成され得る。図5を参照すると、本体510に載置溝520が三つ形成されているが、これは例示に過ぎず、載置溝520の個数はこれに限定されない。
【0052】
そして、載置溝520の内側には第3締結孔550が形成され、第3締結孔550には雌ネジ551(図7参照)が形成されている。ここで、図5図7とは、載置溝520にガイド部570が形成されているか否かのみが相違し、図5及び図7の第3締結孔550にはすべて雌ネジ551が形成されている。
【0053】
さらに他の一実施例として図7を参照すると、載置溝520にガイド部570が形成され得る。
【0054】
図3を参照すると、一実施例によってジョイントブロック500に突出ボルト530が一体的に形成される。ジョイントブロック500は、まず図3のX方向に移動した後、バスバー300の下側で図3のY方向に移動し、ジョイントブロック500に形成された突出ボルト530がバスバー300の第1締結孔310の後方から前方、すなわち図3のX方向の逆方向に移動して第1締結孔310に挿入される。
【0055】
そして、第1締結孔310に挿入されて第1締結孔310の外側に突出したジョイントブロック500の突出ボルト530に、リレー400の連結端子410に形成された第2締結孔411が挿入され、図4のようにナット540が突出ボルト530に締結されることで、バスバー300とジョイントブロック500とリレー400とが結合され得る。上述したように、図4にはカバー200が省略されている。
【0056】
図5を参照すると、図3とは他の実施例によって、ジョイントブロック500には雌ネジ(551、図7参照)が形成された第3締結孔550が形成される。ジョイントブロック500は、まず図5のX方向に移動した後、バスバー300の下側で図5のY方向に移動して、ジョイントブロック500に形成された第3締結孔550がバスバー300の第1締結孔310の後方に位置した状態で中心を合わせて整列される。
【0057】
そして、リレー400の連結端子410に形成された第2締結孔411が第1締結孔310及び第3締結孔550と中心を合わせて整列され、図6のように締結ボルト560が第2締結孔411及び第1締結孔310に挿入され、第3締結孔550の雌ネジ551に締結されることで、バスバー300とジョイントブロック500とリレー400とが結合され得る。上述したように、図6にはカバーが省略されている。
【0058】
ここで、図5及び図6を参照すると、締結ボルト560は、第2締結孔411、第1締結孔310、及び第3締結孔550の順に挿入されて固定される。
【0059】
図7を参照すると、ガイド部570が載置溝520に形成され得る。ここで、ガイド部570は、載置溝520の周縁に沿って傾斜が形成された傾斜ガイドとして設けられ得る。すなわち、傾斜ガイドは、バスバー300及び連結端子410が傾斜ガイドに沿って第3締結孔550に向かって下降するように形成され得る。
【0060】
これにより、ジョイントブロック500を通じてリレー400をバスバー300に容易に結合することができる。
【0061】
以下、図面を参照して本発明の一実施例によるバッテリーモジュール10の作用及び効果について説明する。
【0062】
図8を参照すると、リレー400の連結端子410がバスバー300に接触して矢印Aの方向に移動する。このとき、図9を参照すると、リレー400の連結端子410とバスバー300とは、互いに接触した状態で矢印Bの方向に移動しながら、ジョイントブロック500の載置溝520に形成されたガイド部570の傾斜ガイドに沿って第3締結孔550に向かって下降する。
【0063】
すなわち、リレー400の連結端子410とバスバー300とが互いに接触した状態で図8の矢印Aの方向に移動するだけで、リレー400の連結端子410及びバスバー300は第3締結孔550側に移動し、別途のアライメントなしもリレー400の連結端子410の第2締結孔411とバスバー300の第1締結孔310とジョイントブロック500の第3締結孔550との中心が正確に揃って整列される。
【0064】
すなわち、本発明の一実施例によるバッテリーモジュール10は、特別なアライメント作業を行うことなく第1締結孔310と第2締結孔411と第3締結孔550との整列が可能であり、これによって締結ボルト560で第1締結孔310と第2締結孔411と第3締結孔550とを締結できるため、ジョイントブロック500を通じてリレー400をバスバー300に容易に結合することができる。
【0065】
一方、本発明の一実施形態によるバッテリーパック(図示せず)は、上述したような本発明の一実施形態によるバッテリーモジュール10を一つ以上含む。また、前記バッテリーパック(図示せず)は、このようなバッテリーモジュール10の他に、このようなバッテリーモジュール10を収納するためのケース、バッテリーモジュール10の充放電を制御するための各種の装置、例えばBMS、電流センサ、ヒューズなどをさらに含み得る。
【0066】
一方、本発明の一実施形態による自動車(図示せず)は、上述したバッテリーモジュール10またはバッテリーパック(図示せず)を含み、前記バッテリーパック(図示せず)には前記バッテリーモジュール10が含まれ得る。そして、本発明の一実施形態によるバッテリーモジュール10は、前記自動車(図示せず)、例えば、電気自動車やハイブリッド自動車のような電気を使用する所定の自動車(図示せず)に適用可能である。
【0067】
以上のように、本発明を限定された実施形態と図面によって説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の属する技術分野で通常の知識を持つ者によって本発明の技術思想と特許請求の範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能であることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0068】
本発明は、バッテリーモジュール、それを含むバッテリーパック及び自動車に関し、特に、二次電池関連産業に適用可能である。
【符号の説明】
【0069】
10 バッテリーモジュール
100 バッテリーセル積層体
110 バッテリーセル
200 カバー
300 バスバー
310 第1締結孔
400 リレー
410 連結端子
411 第2締結孔
500 ジョイントブロック
510 本体
520 載置溝
530 突出ボルト
540 ナット
550 第3締結孔
551 雌ネジ
560 締結ボルト
570 ガイド部
図1
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図3
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図10