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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-03
(45)【発行日】2024-10-11
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置用の制御回路
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/53 20200101AFI20241004BHJP
   A24F 40/60 20200101ALI20241004BHJP
【FI】
A24F40/53
A24F40/60
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2023510409
(86)(22)【出願日】2021-08-04
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2023-09-04
(86)【国際出願番号】 EP2021071728
(87)【国際公開番号】W WO2022037940
(87)【国際公開日】2022-02-24
【審査請求日】2023-02-13
(31)【優先権主張番号】20191764.8
(32)【優先日】2020-08-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】596060424
【氏名又は名称】フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100122563
【弁理士】
【氏名又は名称】越柴 絵里
(72)【発明者】
【氏名】クリスティアン グレゴリー アンドレ
(72)【発明者】
【氏名】ワーグナー クリスティアン
【審査官】西村 賢
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2018/0295886(US,A1)
【文献】欧州特許出願公開第01217503(EP,A1)
【文献】米国特許出願公開第2016/0324217(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2015/0196057(US,A1)
【文献】米国特許出願公開第2019/0272359(US,A1)
【文献】国際公開第2009/104437(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/111352(WO,A1)
【文献】特開2007-323339(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 40/00-47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
エアロゾル発生装置用の制御回路であって、前記エアロゾル発生装置は、前記エアロゾル発生装置がエアロゾルを送達することを禁止されるロック状態と、前記エアロゾル発生装置がエアロゾルを送達することを許可されるロック解除状態とを有し、前記制御回路が、
一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントからユーザー入力認証情報を受信し、前記制御回路が、所定の期間の複数の時間窓中に、前記ユーザー入力認証情報を受信するように構成され、各時間窓が、前記ユーザー入力認証情報を形成する一連の数字のそれぞれの桁に対応し、前記時間窓中に前記ユーザーインターフェースコンポーネントを介して受信されたユーザー入力を、前記時間窓に対応する前記桁に帰属させ、
前記ユーザー入力認証情報に基づいて、前記エアロゾル発生装置のオフライン認証を行い、
前記オフライン認証の成功の結果に基づいて、前記エアロゾル発生装置を前記ロック状態から前記ロック解除状態に移行させるように決定するように構成され、
前記制御回路は、前記時間窓中に、同じ前記ユーザーインターフェースコンポーネントの反復ユーザー操作から生じる複数の信号を、前記時間窓が対応するシーケンスの桁を画定する符号化された入力信号として解釈するようにさらに構成される、制御回路。
【請求項2】
前記時間窓のそれぞれの一つの開始から開始する所定の時間内に、前記一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントによって受信されるユーザー入力がないことに応答してタイムアウトをトリガするように構成される、請求項1に記載の制御回路。
【請求項3】
前記一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントと相互作用するユーザーに応答して、前記時間窓の最初の一つを開始するようにさらに構成される、請求項1または2に記載の制御回路。
【請求項4】
前記一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントと相互作用する前記ユーザーによって生成される所定の信号を受信するのに応答して、前記時間窓の前記最初の一つを開始するようにさらに構成される、請求項3に記載の制御回路。
【請求項5】
前記一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントがプッシュボタンを備え、前記ユーザーが前記プッシュボタンを所定の回数押すことによって前記所定の信号が生成される、請求項4に記載の制御回路。
【請求項6】
前記一つ以上の時間窓の前および/または間に、予備の時間窓があり、前記制御回路が、前記予備の時間窓中にユーザー入力認証が受信されない場合、前記オフライン認証の失敗の結果を判定し、前記受信したユーザー入力認証を格納し、前記対応する時間窓を開始し、および/またはユーザー入力認証が前記予備の時間窓中に受信された場合に、前記対応する時間窓の実行を続行するように構成される、請求項1~5のいずれかに記載の制御回路。
【請求項7】
前記ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、それぞれの時間窓の少なくとも始まりを示す、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するようにさらに構成される、請求項1~6のいずれかに記載の制御回路。
【請求項8】
前記ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、前記時間窓が実行していることを示すユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するようにさらに構成される、請求項1~7のいずれかに記載の制御回路。
【請求項9】
前記ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、ユーザーに入力を提供するように誘導されているシーケンスの桁を示す、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するようにさらに構成される、請求項1~8のいずれかに記載の制御回路。
【請求項10】
前記エアロゾル発生装置が、シーケンス中の桁数に対応する出力要素の数を備え、非アクティブな出力要素に対するアクティブな出力要素の位置が、入力が求められるシーケンス内の桁の位置を示す、請求項9に記載の制御回路。
【請求項11】
前記ユーザーインターフェースコンポーネントが、前記エアロゾル発生装置の電源ボタンである、請求項に記載の制御回路。
【請求項12】
時間遅延期間が経過するまで、ユーザーがさらなる認証情報を入力することを禁止することによって、または時間遅延期間が経過するまで、ユーザー入力認証情報に基づいてオフライン認証を行うことを控えることによって、前記オフライン認証の失敗の結果に応答するようにさらに構成される、請求項1~11のいずれかに記載の制御回路。
【請求項13】
前記オフライン認証の各連続的な失敗の結果の後、前記時間遅延期間の長さを延長するように構成される、請求項12に記載の制御回路。
【請求項14】
前記エアロゾル発生装置またはシステムが、請求項1~13のいずれかに記載の制御回路を含む、エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生装置を含むエアロゾル発生システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、概して、エアロゾル発生装置およびシステムの分野に関する。
【背景技術】
【0002】
エアロゾル発生システムは、通常、エアロゾルを生成するためのエアロゾル発生装置、およびエアロゾル発生装置を格納するためのコンパニオンデバイスまたは主要ユニットと呼ばれ得る、コンパニオンデバイスを備える。典型的には、エアロゾル発生装置は、例えば、一つ以上の使用セッションで、エアロゾル発生物品によって生成されるエアロゾルを消費するために、ユーザーによって使用できる手持ち式装置として設計される。通常、エアロゾル発生物品は、タバコ含有基体などのエアロゾル形成基体、および/または液体を含むカートリッジを含む。使用中または消費中にエアロゾルを生成するために、例えば、エアロゾル形成基体の少なくとも一部分を加熱するために、エアロゾル発生装置(またはエアロゾル発生物品内)の発熱体または熱源から熱を適用または伝達することができる。
【0003】
エアロゾル発生装置と併用するための例示的なエアロゾル発生物品は、しばしばその他の要素またはコンポーネントと共に、スティックの形態に組み立てられたエアロゾル形成基体を備え得る。こうしたスティックは、エアロゾル発生装置内に少なくとも部分的に挿入される形状およびサイズで構成され得、例えば、エアロゾル発生物品および/またはエアロゾル形成基体を加熱するための発熱体を含み得る。他の例示的なエアロゾル発生物品は、ユーザーによるエアロゾル消費中に蒸発され得る液体を含有するカートリッジを含み得る。また、このようなカートリッジは、エアロゾル発生装置に少なくとも部分的に挿入される形状およびサイズで構成され得る。代替的に、カートリッジは、エアロゾル発生装置に固定して取り付けられ、液体をカートリッジに挿入することによって補充され得る。
【0004】
未成年者がこのようなエアロゾル発生装置にアクセスして使用するのを防ぐために、未成年者アクセス防止(YAP)アクティベーション法を実施することが望ましい。YAP法によっては、登録アプリケーションが実行されているスマートフォン、パーソナルコンピュータなどのコンピューティングデバイスにデバイスを接続することにより、ユーザーがデバイスを登録し、そのデバイスを起動して使用することを要求しうる。アプリケーションは、USBアプリケーションとして提供されてもよい。コンピューティングデバイスへの接続は、Bluetooth Low Energy(BLE)を介して達成されうる。
【0005】
スマートフォンの普及にもかかわらず、タブレット、パーソナルコンピュータなど、発明者らは、上述の方法でYAP法を実施するために必要とされる接続性および用途は、技術的に問題となる可能性があり、それゆえに、デバイス接続性に依拠することなく、かついかなる外部用途の使用もせずに、YAP法などの認証を実施することができる改善されたエアロゾル発生装置またはシステムおよび/または改善されたコンパニオンデバイスを提供することが望ましいことを認識している。
【0006】
この問題は、独立請求項の主題によって達成される。任意選択の特徴は、従属請求項および以下の説明によって提供される。
【発明の概要】
【0007】
第一の態様によれば、エアロゾル発生装置用の制御回路が提供される。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置がエアロゾルを送達することを禁止されるロック状態、およびエアロゾル発生がエアロゾルを送達することを許可されるロック解除状態を有する。制御回路は、一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントからユーザー入力認証情報を受信するように構成される。制御回路は、所定期間の複数の時間窓の間にユーザー入力認証情報を受信し、各時間窓が、認証情報を形成する一連の数字のそれぞれの桁に対応し、当該時間窓の間にユーザーインターフェースコンポーネントを介して受信されたユーザー入力を、当該時間窓に対応する桁に帰属させるように構成される。制御回路はさらに、ユーザー入力認証情報に基づいてエアロゾル発生装置のオフライン認証を行い、オフライン認証の成功の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行するように決定するように構成される。
【0008】
認証をオフラインで行うことによって、YAP法などの認証を、いかなるデバイスの接続性にも依存することなく、かついかなる外部アプリケーションも使用せずに実施することができる。不正ユーザーによるエアロゾル発生装置のロック解除状態への移行は、効果的かつ確実に禁止され得、その結果不正ユーザーによるエアロゾル消費のためのエアロゾル発生装置の使用が効果的かつ確実に禁止され得る。
【0009】
本明細書で使用される場合、「オフライン」は、エアロゾル発生装置またはエアロゾル発生装置を含むエアロゾル発生システムが認証中に切断またはオフライン状態である間に認証が実施されるという意味で、接続性フリー、接続性非依存、または接続性非依存である認証を指す。例えば、制御回路は、認証中(および/または認証が完了するために)に、外部コンピューティングデバイス(例えば、携帯電話、パーソナルコンピュータ、またはタブレットデバイス)に接続される(または接続される必要がある)エアロゾル発生装置(またはエアロゾル発生装置を含むシステムの任意の部分)なしで、エアロゾル発生装置のオフライン認証を行うようにさらに構成されてもよい。追加的または代替的に、制御回路は、認証中に認証関連データを外部コンピューティングデバイスに送信することなく、または認証関連データを外部コンピューティングデバイスから受信することなく、エアロゾル発生装置のオフライン認証を実行するようにさらに構成され得、エアロゾル発生装置が外部コンピューティングデバイスに接続されている場合でも、「認証関連データ」は、認証によって使用される、または認証に必要な例えばデータを含む。制御回路は、認証中に外部コンピューティングデバイスによって制御されることなく、かつ/または制御することなく、エアロゾル発生装置のオフライン認証を行うようにさらに構成されてもよい。制御回路は、エアロゾル発生装置が例えばインターネットなどの一つ以上の外部コンピューティングデバイスを含むネットワークに接続されるか、またはネットワークの一部を形成することなく、エアロゾル発生装置のオフライン認証を行うようにさらに構成されてもよい。「オフライン」は、エアロゾル発生装置が外部コンピューティングデバイスに接続されている/接続可能であるか否かにかかわらず、認証関連の目的またはタスクに使用されていないエアロゾル発生装置の任意の接続を指しうる。例えば、「オフライン」は、エアロゾル発生装置の任意の通信インターフェースによって認証中にデータが交換される状態を指してもよく、その接続性は、制御回路、またはより具体的には、認証関連のタスクを行っているそのスレッドもしくはコンポーネントに入力されないか、または出力されない。言い換えれば、エアロゾル発生装置は、外部コンピューティングデバイスへの接続を管理するための通信インターフェースを備えてもよく、その「オフライン」は、認証中、通信インターフェースがアイドルのままであるか、または認証とは関係のないタスクのみを実行することを示す。用語「オフライン」に関連して使用される場合、用語「外部コンピューティングデバイス」は、コンパニオンデバイスまたはエアロゾル発生装置のいずれかを含まず、ここで認証はそれらのデバイスの他のデバイスによって実行されることに留意されたい。
【0010】
制御回路は、誘導対話型入力プロセスの一部として認証情報を入力する際にユーザーを誘導して、ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、例えば、ユーザーインターフェースコンポーネントを制御することにより、誘導対話型入力プロセス中にユーザーを誘導するための制御回路からの制御信号に応答して、たとえば(i)ユーザーが所定のアクションを取るように促す、(ii)誘導対話型入力プロセスの進捗状況に関するフィードバックをユーザーに提供する、または(i)および(ii)の両方など、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するようにさらに構成されてもよい。したがって、対話型入力プロセスは、誘導されたヒト-機械相互作用プロセスの一例である。ユーザー知覚可能ガイダンス信号は、視覚的信号、可聴信号、および触覚信号のうちの任意の一つ以上を含んでもよい。この目的のために、ユーザーインターフェースコンポーネントは、例えば、以下の要素のうちの一つ以上の任意の組み合わせを含む、一つ以上の出力要素を含み得る。視覚インジケータ(例えば、LED、白熱灯、コンパクト蛍光ランプなどの光源)、触覚出力要素(例えば、偏心回転質量モータ、線形共振アクチュエータ、C2タクタ、圧電アクチュエータなどの振動アクチュエータ)、スピーカーなどの可聴出力要素。ユーザーインターフェースコンポーネントは、ボタン(例えば、プッシュボタン)、タッチスクリーン、マイクなどの一つ以上の入力要素をさらに含む。一つの実装で、ユーザーインターフェースコンポーネントは、複数のLEDおよびプッシュボタンを備える。これらの方法のいずれかにおいて、ユーザーインターフェースコンポーネントは、オフライン認証の実装を容易にする一方で、小形態ファクタのエアロゾル発生装置またはコンパニオンデバイスでありうるもののデバイスの領域を節約する。
【0011】
認証情報を形成する一連の数字は、個人ID番号またはコード、例えば、ピンコードを含みうる。したがって、シーケンスまたはピンコードの各桁を入力する別個の時間窓が提供され、それによって、どの桁が現在入力されているかに関する確実性およびセキュリティが提供される。“帰属”とは、制御回路が、当該時間窓の間に受信されたユーザー入力を、当該時間窓に対応する桁に関連付け、または制御回路が、当該時間窓に対応する桁の値を決定または計算するために、当該時間窓の間に受信されたユーザー入力を使用することを意味する。セキュリティを強化するために、制御回路は、時間窓のそれぞれの一つの開始から開始する所定の時間内に、一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントによって受信されるユーザー入力がないのに応答して、タイムアウトをトリガするように構成されうる。結果として、制御回路は、タイムアウトのトリガに応答して、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行しないことを決定するようにさらに構成されてもよい。“タイムアウト”とは、所定期間の開始時および所定期間の終了時にタイマーが動作し始め、割り込みまたはトリガ信号が生成され、それによって、所定の期間内にタイマーをキャンセルまたはリセットするための所定のアクションが取られなかった場合に、タイムアウトを“トリガ”することを意味する。
【0012】
制御回路は、一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントと相互作用するユーザーに応答して、時間窓の最初の一つを開始するように構成されうる。例えば、制御回路は、一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントと相互作用するユーザーによって生成される所定の信号(または信号)を受信するのに応答して、時間窓の最初の一つを開始するように構成されうる。一例では、一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントは、プッシュボタンを含んでもよく、所定の信号は、ユーザーがプッシュボタンを所定の回数押すことによって生成されてもよい。例えば、第一の時間窓は、ユーザーがプッシュボタンを所定の回数(例えば、5回)所定時間(例えば、30秒)内に押すことによって開始されうる。
【0013】
一つ以上の時間窓の前および/または間に(例えば、第一の時間窓の前および/または間に)、予備的な時間窓があってもよい。予備的な時間窓中にユーザー入力認証が受信されない場合、制御回路は、オフライン認証の失敗の結果を決定する。しかしながら、ユーザー入力認証が予備的な時間窓中に受信された場合、受信したユーザー入力認証は格納され(対応する桁に帰属する)、対応する時間窓が起動され、および/または実行が続行される(対応する桁が完了される)。
【0014】
対話型入力プロセスを通してユーザーを誘導するのを支援するために、制御回路はさらに、ユーザーが入力がいつ求められるかわかるように、ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、少なくともそれぞれの時間窓の始まりを示すユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するように構成されうる。ユーザー知覚可能ガイダンス信号はまた、例えば、視覚的信号などの連続または点滅信号をユーザーに発することによって、時間窓が実行していることを示してもよい。ユーザーにさらなる確実性を提供し、対話性を高めるために、制御回路はさらに、ユーザーが入力を提供するように誘導されているシーケンスの桁を示す、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するために、ユーザーインターフェースコンポーネントを制御するように構成されうる。例えば、エアロゾル発生装置および/またはコンパニオンデバイスは、シーケンス中の桁数に対応する出力要素の数が提供されてもよく、ここで、他の不活性出力要素に対する活性出力要素の位置は、入力が求められるシーケンス内の桁の位置を示す。制御回路は、同じ当該ユーザーインターフェースコンポーネントの反復ユーザー操作から生じる複数の信号を、当該時間窓中に、当該時間窓が対応するシーケンスの桁を画定するコード入力信号として解釈するようにさらに構成されてもよく、それによって、一つのボタンなどの一つのユーザーインターフェースコンポーネントのみが、任意の値の桁を入力するために使用することができ、それによって、デバイスの領域を節約する。有利なことに、この一つのユーザーインターフェースコンポーネントは、エアロゾル発生装置またはコンパニオンデバイスの電源ボタンであってもよく、それによってさらに領域が節約される。これらの方法のいずれにおいても、認証情報を入力するための誘導対話型入力プロセスが容易になり、ユーザーインターフェースコンポーネントの能力およびサイズに関する要件は最小限に抑えられる。
【0015】
不正ユーザーまたはその他の攻撃者が認証情報を何度も入力しようと試みることにより、オフライン認証プロセスをブルートフォースすることを阻止するため、制御回路は、時間遅延期間が経過するまで、ユーザーがさらなる認証情報を入力することを禁止することによって、または、時間遅延期間が経過するまで、ユーザー入力認証情報に基づいてオフライン認証を行うことを控えることによって、オフライン認証の失敗の結果に対応するようにさらに構成されてもよい。制御回路は、オフライン認証の結果が連続的して失敗するたびに、時間遅延期間の長さを延長するように構成されうる。一つの特定の例では、時間遅延期間は、失敗した結果が続く度に指数関数的に長くなり得、その結果、攻撃者を抑止するために、再試行の間に指数関数的な遅延が導入され得る。
【0016】
制御回路は、ユーザー入力認証情報を、事前に保存された参照認証情報と比較し、比較の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行するかどうかを決定するようにさらに構成されてもよい。
【0017】
エアロゾル発生装置の認証を行うことは、ユーザーを識別すること、ユーザーの身元を判別すること、ユーザーの身元を検証すること、および/またはエアロゾル発生装置をロック解除状態に移行して、エアロゾルの送達および/または生成をユーザーが許可または検証されているかどうかを決定することを意味し得るかまたは含み得る。したがって、ユーザーの「認証成功」は、ユーザーが、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行するための認証を受けていると識別されたことを意味する場合がある。ユーザーの「認証失敗」は、ユーザーが、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行することを認証されていない、または認証されていると識別されなかったことを意味する場合がある。
【0018】
エアロゾル発生装置のロック状態は、ロックされた構成を指してもよく、ロック解除状態は、エアロゾル発生装置のロック解除された構成を指してもよい。
【0019】
ロック状態または構成では、エアロゾル発生装置は、エアロゾルを送達および/または生成することを禁止される。これは、エアロゾル発生装置が、ロック状態ではユーザーによるエアロゾル消費についてロックされていること、および/またはエアロゾル発生装置が、エアロゾルが送達および/または生成されないようにロック状態に構成されていることを意味し得る。
【0020】
一方で、ロック解除状態または構成では、エアロゾル発生装置は、エアロゾルを送達および/または生成することが許可されるか、または許容される。これは、エアロゾル発生装置が、ロック解除状態ではユーザーによるエアロゾル消費についてロック解除されていること、および/またはエアロゾル発生装置が、エアロゾルが送達および/または生成され得るようにロック解除状態に構成されていることを意味し得る。
【0021】
したがって、エアロゾル発生装置がロック状態にある時、エアロゾル発生装置は、ユーザーがエアロゾルを送達および/または生成するために作動可能でなく、エアロゾル発生装置がロック解除状態にある時、エアロゾル発生装置は、ユーザーがエアロゾルを送達および/または生成するために作動可能であってもよい。言い換えれば、エアロゾル発生装置のロック状態では、エアロゾル送達および/または生成を含むエアロゾル発生装置の一つまたは複数の機能へのアクセスが、ユーザーに対して禁止されてもよく、エアロゾル発生装置のロック解除状態では、エアロゾル送達および/または生成を含むエアロゾル発生装置の一つまたは複数の機能へのアクセスが、ユーザーに対して許可されてもよい。
【0022】
追加的または代替的に、コンパニオンデバイスは、ユーザーの認証成功の場合にのみ、エアロゾル発生装置のエネルギー貯蔵部を充電するように構成され得る。この例では、ロック状態とは、エアロゾル発生装置のエネルギー貯蔵部が、エアロゾルを生成するのに十分な充電量を含有しないこと、ロック解除状態とは、エネルギー貯蔵部が、エアロゾルを生成するのに十分な充電量を含有することとみなされ得る。次に、認証信号とは、コンパニオンデバイスによるエアロゾル発生装置のエネルギー貯蔵部への充電の供給とみなされ得る。
【0023】
ロック状態では、制御回路は、例えば、少なくとも一つの発熱体を無効化すること、少なくとも一つの発熱体に電気エネルギーを供給するためのエネルギー供給源を無効化すること、およびユーザーによる少なくとも一つの発熱体を作動させるための入力要素を無効化することのうちの少なくとも一つに基づいて、発熱体の作動を禁止するように構成され得る。
【0024】
制御回路は、オフライン認証の成功した結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行させる決定に応答して、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行するようにさらに構成されてもよい。
【0025】
制御回路は、さらに、(i)データストレージに格納された認証インジケータの値を変更すること、(ii)データストレージへ認証インジケータを追加すること、(iii)データストレージから認証インジケータを除去することのうちの一つ以上によって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行するように構成されうる。
【0026】
追加的または代替的に、制御回路は、エアロゾル発生装置がロック状態であった時に以前に無効化されたエアロゾル発生装置の一つまたは複数の機能を有効にすることによって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行するようにさらに構成されうる。
【0027】
追加的または代替的に、制御回路は、ロック解除信号をエアロゾル発生装置用のコンパニオンデバイスに送信することによって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行するようにさらに構成されてもよく、コンパニオンデバイスが、ロック解除信号の受信に応答して、エアロゾル発生装置がロック状態であったときに以前に無効化された一つまたは複数のエアロゾル発生装置およびコンパニオンデバイスの一つまたは複数の機能を有効にするように構成される。
【0028】
ロック解除状態で有効化された一つまたは複数の機能は、エアロゾル発生装置によるエアロゾルの送達に不可欠であり得、有効化は、(i)電気エネルギー供給コンポーネント(例えば、エアロゾル発生装置を充電する)、(ii)揮発性液体供給コンポーネント、(iii)発熱体、(iv)気流有効化コンポーネントのうちの一つ以上を可能にすることを含む。
【0029】
追加的または代替的に、制御回路は、エアロゾルの送達および/または生成を防止するために有効状態にある時に構成される、一つ以上の機械的ロックコンポーネントを無効化することによって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行するようにさらに構成されうる。
【0030】
制御回路は、オフライン認証の失敗の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行させないように決定するようにさらに構成されうる。制御回路は、オフライン認証の失敗の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行させないと決定することに応答して、エアロゾル発生装置をロック状態に維持するようにさらに構成されうる。
【0031】
本明細書で使用するとき、「移行する」は、エアロゾル発生装置をロック状態またはロック解除状態に入らせ、構成し、および/または切り替えることを意味し得、エアロゾル発生装置がロック状態またはロック解除状態になるように、エアロゾル発生装置を作動させることおよび/または構成することを意味し得るか、または含み得る。
【0032】
エアロゾル発生装置および/またはコンパニオンデバイスおよび/またはエアロゾル発生装置およびコンパニオンデバイスを含むシステムはさらに、データストレージを含んでもよく、制御回路は、本明細書に記載の認証信号などに基づいて、認証インジケータを決定し、認証インジケータをデータストレージに記憶するように構成されてもよい。制御回路は、本明細書で記載されるように、認証インジケータを認証信号から導出するように構成され得る。
【0033】
認証インジケータは、ユーザーの認証成功または失敗を示す、表すおよび/または記述し得る。追加的または代替的に、認証インジケータは、ユーザーがエアロゾル発生装置をロック解除状態に移行する権限を有しているかどうかを示す、表すおよび/または記述し得る。したがって、認証インジケータは、エアロゾル発生装置をロック状態またはロック解除状態に移行するか、またはそれぞれの状態に保持するために使用可能であり得る。言い換えれば、認証インジケータは、エアロゾル発生装置をロック状態またはロック解除状態に移行し、ロック状態またはロック解除状態に入らせ、ロック状態またはロック解除状態に切り替させ、および/またはエアロゾル発生装置をロック状態またはロック解除状態を少なくとも一時的に保持するように移行するおよび/または使用可能にすることを容易にし得る。特に、エアロゾル発生装置は、認証インジケータがユーザーの認証失敗を示す場合、または示すときに、ロック状態に移行されるか、または保持され得、認証インジケータがユーザーの認証成功を示す場合、または示すときに、ロック解除状態に移行されるか、または保持され得る。
【0034】
エアロゾル発生のデータストレージに認証インジケータを格納することによって、エアロゾル発生装置を、効率的かつ確実に、かつ安全に、ロック状態またはロック解除状態に移行し、例えば、コンパニオンデバイスが現在ユーザーにとって利用可能でない場合でも、少なくとも一時的に、エアロゾル発生装置を、構成されたロック状態またはロック解除状態に保持することを可能とし得る。また、エアロゾル発生装置を紛失した場合の保護も提供され得る。認証インジケータは、ユーザーの認証が成功か失敗かを示す、匿名化データ要素を指し得る。
【0035】
例えば、認証インジケータは、バイナリデータ要素などのデータ要素を指してもよく、第一の値は、コンパニオンデバイスでのユーザーの認証成功を示してもよく、第一の値とは異なる第二の値は、コンパニオンデバイスでのユーザーの認証失敗を示してもよい。さらに、エアロゾル発生装置は、認証インジケータが第一の値を取る場合または取る時、ロック解除状態に移行され得る、または保持され得、認証信号が第二の値を取る場合または取る時、ロック状態に移行され得る、または保持され得る。
【0036】
代替的または追加的に、エアロゾル発生装置は、認証インジケータがデータストレージに存在するかまたは格納される場合またはその時に、ロック状態とロック解除状態のうちの一方に移行され得るか、または保持され得、認証インジケータがデータストレージに存在しない場合またはその時に、ロック状態およびロック解除状態のうちの他方に移行され得るか、または保持され得る。したがって、エアロゾル発生装置の制御回路は、データストレージ内の認証インジケータの有無に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態またはロック解除状態に移行させるか、または保持させるように構成され得る。
【0037】
さらに、エアロゾル発生装置の制御回路は、エアロゾル発生装置がロック状態に移行されるように、データストレージから認証インジケータを除去、削除および/または消去するように構成され得る。言い換えれば、エアロゾル発生装置は、データストレージから認証インジケータを除去することによって、データストレージ内に認証インジケータがない場合に、ロック状態に移行され得る。
【0038】
例えば、エアロゾル発生装置の制御回路は、認証インジケータを格納するためのデータストレージを定期的に消去および/または削除するように構成され得、結果として、エアロゾル発生装置が定期的にロック状態に移行される。データストレージから認証インジケータを定期的に除去すること、および/またはデータストレージを定期的に消去することによって、エアロゾル発生装置は、定期的にロック状態に移行され得る。したがって、ユーザーは、定期的に自分自身を認証または再認証することを要求され、それによって、不正ユーザーによるエアロゾル発生装置の使用を効率的に、確実にかつ安全に防止することができる。
【0039】
代替的または追加的に、エアロゾル発生装置の制御回路は、認証インジケータの値を修正、改変、調整および/または変更するように構成され得、その結果、エアロゾル発生装置がロック状態に移行される。エアロゾル発生装置の制御回路は、認証インジケータの値を、認証インジケータの第二の値など、ロック状態に関連付けられた値に修正、改変、調整、および/または変更するように構成され得る。認証インジケータの値を定期的に修正することによって、エアロゾル発生装置を定期的にロック状態に移行することができる。したがって、ユーザーは、定期的に自分自身を認証または再認証することを要求され、それによって、不正ユーザーによるエアロゾル発生装置の使用を効率的に、確実にかつ安全に防止することができる。
【0040】
エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生物品を加熱してエアロゾルを生成するように構成された少なくとも一つの発熱体を含み得、エアロゾル発生装置の制御回路は、エアロゾル発生装置がロック状態にある時に、ユーザーによって少なくとも一つの発熱体の起動を禁止するように構成され得る。さらに、エアロゾル発生装置の制御回路は、エアロゾル発生装置がロック解除状態にある時に、ユーザーによる少なくとも一つの発熱体の起動を可能にするように構成され得る。ロック解除状態で発熱体の作動を許可し、ロック状態で発熱体の作動を禁止することによって、ユーザーは、認証成功時にエアロゾル消費のためにのみエアロゾル発生装置を使用できることが確実となり得る。
【0041】
一例として、エアロゾル発生装置の制御回路は、少なくとも一つの発熱体を無効化すること、少なくとも一つの発熱体に電気エネルギーを供給するためのエネルギー供給源を無効化すること、およびユーザーによる少なくとも一つの発熱体を作動させるためのエアロゾル発生装置の作動要素を無効化することのうちの少なくとも一つに基づいて、発熱体の作動を禁止するように構成され得る。
【0042】
代替的または追加的に、エアロゾル発生装置を通るエアロゾルの流路は、ロック状態で遮断され得、流路は、たとえば一つまたは複数の気流有効化コンポーネントを有効にすることによってロック解除状態で開放または遮断解除され得る。代替的または追加的に、エアロゾル発生装置へのエアロゾル発生物品の挿入は、ロック状態で禁止され得、エアロゾル発生物品の挿入は、ロック解除状態で許可され得る。しかしながら、ロック解除状態でのエアロゾル生成を許可し、ロック状態でのエアロゾル生成を禁止する任意の他の手段が実装され得る。
【0043】
エアロゾル発生装置は、制御回路によって認証信号が生成または送信される場合、またはその時に、ロック状態およびロック解除状態のうちの一つに移行または保持されてもよく、制御回路によって認証信号が生成されないか、または送信されない場合、またはその時に、ロック状態およびロック解除状態のうちの他の一方に移行または保持されてもよい。この目的のために、制御回路は、エアロゾル発生装置をロック状態またはロック解除状態に移行するために使用可能な認証信号を生成および/または送信しうる。言い換えれば、認証信号は、エアロゾル発生装置をロック状態またはロック解除状態に移行し、エアロゾル発生装置をロック状態またはロック解除状態に入らせ、および/またはエアロゾル発生装置をロック状態またはロック解除状態に切り替えるように、移行および/または使用可能にすることを可能にするデータ信号またはデータ要素を指し得る。認証信号は、バイナリ信号を指してもよく、第一の値は、ユーザーの認証成功を示してもよく、第一の値とは異なる第二の値は、ユーザーの認証失敗を示してもよい。さらに、エアロゾル発生装置は、認証信号が第一の値を取る場合、ロック解除状態に移行され得るか、または保持され得、認証信号が第二の値を取る場合、ロック状態に移行され得るか、保持され得る。したがって、認証信号は、ユーザーの認証が成功したか失敗したかを示す、匿名化データ信号またはデータ要素を指し得る。
【0044】
さらに、認証信号は、暗号化信号であり得る。例えば、秘密またはパスコードは、認証信号を暗号化するために、例えばエアロゾル発生装置とコンパニオンデバイスとの間で共有され得る。その中で、秘密またはパスコードは、コード化されるか、または認証信号に含まれ得る。代替的に、秘密またはパスコードは、認証信号とは別々に送信され得る。しかしながら、認証信号を暗号化するために、任意の他の暗号化アプローチを適用し得る。一般に、認証信号を暗号化することによって、例えば、返信攻撃などのロック解除状態にエアロゾル発生装置を構成する不正ユーザーの攻撃を確実に防止することができる。さらに、認証インジケータは、コンパニオンデバイスおよび/またはエアロゾル発生装置のデータストレージの保護されたストレージ領域に格納され得る。
【0045】
エアロゾル発生装置は、例えば、一つ以上の使用セッション中(経体験または体験セッションとも称する)、エアロゾル発生物品を消費するユーザーまたは認定ユーザーによって使用可能な手持ち式装置として構成または設計され得る。例えば、エアロゾル発生装置と使用可能なエアロゾル発生物品は、エアロゾル発生装置内に少なくとも部分的に挿入可能なスティックの形態で、任意選択的に他の要素または構成要素と組み立てられ得る、タバコ含有基体などのエアロゾル形成基体を含み得る。代替的または追加的に、エアロゾル発生装置と使用可能なエアロゾル発生物品は、ユーザーによるエアロゾル消費中に蒸発され得る液体を含有する少なくとも一つのカートリッジを含み得る。こうしたカートリッジは、エアロゾル発生装置に固定して取り付けられる再充填可能なカートリッジであってもよく、またはカートリッジは、エアロゾル発生装置内に少なくとも部分的に挿入されてもよい。
【0046】
制御回路は、エアロゾル発生装置の一つまたは複数の機能をさらに制御しうる。制御回路は、データ処理のための一つ以上のプロセッサを備え得る。代替的または追加的に、エアロゾル発生装置は、例えば、ソフトウェア命令、コンピュータプログラム、および/または他のデータなどのデータを格納するためのデータストレージおよび/またはメモリを備え得る。
【0047】
コンパニオンデバイスは、受容装置とも呼ばれ、概して、エアロゾル発生装置を支持および/または格納するための支持装置を指し得る。コンパニオンデバイスは携帯型コンパニオンデバイスであってもよい。本開示の文脈において、コンパニオンデバイスは、少なくとも部分的にエアロゾル発生装置を受容するように構成され得る。これは広く解釈されるべきである。例えば、これは、コンパニオンデバイスが、エアロゾル発生装置に物理的に連結されるように構成されることを意味する場合がある。こうした物理的連結は、例えば、エアロゾル発生装置がコンパニオンデバイスおよび/またはそのハウジングに機械的に連結され得る、フック機構、ラッチ機構、スナップ嵌合機構などの取付手段に基づく機械的連結を含み得る。代替的または追加的に、エアロゾル発生装置は、磁気または電磁結合に基づいて、コンパニオンデバイスに物理的に連結され得る。代替的または追加的に、エアロゾル発生装置は、例えば、コンパニオンデバイスの開口部中になど、コンパニオンデバイス中に少なくとも部分的に挿入され得る。さらに、エアロゾル発生装置およびコンパニオンデバイスは、エアロゾル発生システムの物理的に分離した構成要素または要素を指し得る。
【0048】
本開示の文脈では、外部コンピューティングデバイスは、例えば、データまたは情報の交換に基づいて、エアロゾル発生装置および/またはコンパニオンデバイスと通信するように構成されたコンピューティングデバイスを指し得る。概して、外部コンピューティングデバイスは、手持ち式または携帯式装置であり得る。代替的に、外部コンピューティングデバイスは、スタンドアロン型または固定的に取り付けられた装置であり得る。さらに、外部コンピューティングデバイスは、ユーザーまたは小売店舗などの別の事業体または個人に所有されるか、または設置されてもよい。一例として、外部コンピューティングデバイスは、手持ち式の、スマートフォン、パーソナルコンピュータ(「PC」)、タブレットPC、ノートパソコン、またはコンピュータを指し得る。
【0049】
外部コンピューティングデバイスは、ユーザーインターフェースを備えてもよい。外部コンピューティングデバイスは、ユーザーインターフェースで受信された一つ以上のユーザー入力を処理するなど、データ処理のための一つ以上のプロセッサを備え得る。代替的または追加的に、外部コンピューティングデバイスは、例えば、ソフトウェア命令、コンピュータプログラム、および/または他のデータなどのデータを格納するためのデータストレージおよび/またはメモリを備え得る。さらに、外部コンピューティングデバイスは、例えば、コンパニオンデバイスの通信インターフェースを介して、外部コンピューティングデバイスをエアロゾル発生装置と通信可能に連結するための通信インターフェース、通信モジュールおよび/または通信回路を備え得る。したがって、外部コンピューティングデバイスは、エアロゾル発生装置、コンパニオンデバイス、またはその両方との無線および/または有線通信のために構成されうる。例えば、外部コンピューティングデバイスは、インターネット接続、無線LAN接続、WiFi接続、Bluetooth接続、携帯電話ネットワーク、3G/4G/5G接続など、エッジ接続、LTE接続、BUS接続、無線接続、有線接続、ラジオ接続、近距離接続、IoT接続、または任意の適切な通信プロトコルを使用した任意の他の接続を介して、エアロゾル発生装置および/またはコンパニオンデバイスと通信可能に連結されるように構成され得る。
【0050】
互いに通信するために、外部コンピューティングデバイスおよび/またはデータまたは信号を交換するために、エアロゾル発生装置およびコンパニオンデバイスの各々は、少なくとも一つの通信インターフェースを含み得る。通信インターフェースは、無線通信、有線通信、またはその両方用に構成され得る。例えば、通信インターフェースは、インターネット接続、無線LAN接続、WiFi接続、BLEを含むBluetooth接続、携帯電話ネットワーク、3G/4G/5G接続など、エッジ接続、LTE接続、BUS接続、無線接続、有線接続、ラジオ接続、近距離接続、IoT接続、または任意の適切な通信プロトコルを使用した任意の他の接続を介して、通信可能に連結するために構成され得る。
【0051】
エアロゾル発生装置および/またはコンパニオンデバイスは、電気エネルギーを保存するための、および/またはエアロゾル発生装置に電気エネルギーを供給するための、少なくとも一つのエネルギー貯蔵部を含みうる。例えば、コンパニオンデバイスが、エアロゾル発生装置に電気エネルギーを供給し、エアロゾル発生装置の少なくとも一つのエネルギー貯蔵部を充電するように構成され得る。言い換えれば、コンパニオンデバイスは、エアロゾル発生装置および/またはその少なくとも一つのエネルギー貯蔵部を充電するように構成され得る。エアロゾル発生装置の少なくとも一つのエネルギー貯蔵部は、例えば、少なくとも一つの電池、少なくとも一つのアキュムレーター、少なくとも一つのコンデンサー、または任意の他のエネルギー貯蔵部を含み得る。コンパニオンデバイスは、エアロゾル発生装置がコンパニオンデバイスによって少なくとも部分的に受容されるときに、エアロゾル発生装置のエネルギー貯蔵部に電気エネルギーを供給するように構成され得る。コンパニオンデバイスは、エアロゾル発生装置のエネルギー貯蔵部に電気エネルギーを供給するための一つ以上の電池を含み得る。コンパニオンデバイスは、例えば、誘導に基づいて、エアロゾル発生装置のエネルギー貯蔵部に電気エネルギーを無線で供給するように構成され得る。代替的または追加的に、コンパニオンデバイスは、コンパニオンデバイスとエアロゾル発生装置との間の一つ以上の電気コネクターを介して、エアロゾル発生装置のエネルギー貯蔵部に電気エネルギーを供給するように構成され得る。例えば、エアロゾル発生装置およびコンパニオンデバイスはそれぞれ、エアロゾル発生装置がコンパニオンデバイスによって少なくとも部分的に受容される時に、コンパニオンデバイスをエアロゾル発生装置と電気的に連結するための少なくとも一つの電気コネクターを含み得る。一例として、コンパニオンデバイスは、エアロゾル発生装置を少なくとも部分的に受容するための開口部を含み得る。エアロゾル発生装置を開口部内に少なくとも部分的に挿入することによって、エアロゾル発生装置の一つ以上の電気コネクターとコンパニオンデバイスとの間に一つ以上の電気コネクターが確立され得る。代替的または追加的に、エアロゾル発生装置は、例えば、エアロゾル発生装置がコンパニオンデバイスによって少なくとも部分的に受容され、一つ以上の電気的接続がエアロゾル発生装置とコンパニオンデバイスとの間に確立することができるように、例えば、コンパニオンデバイスのハウジングなど、コンパニオンデバイスに物理的および/または機械的に連結され得る。任意選択で、例えば、エアロゾル発生装置とコンパニオンデバイスの一つ以上の電気コネクターを介して、コンパニオンデバイスとエアロゾル発生装置との間の電気接続を確立することにより、例えば、認証信号の送信のために、コンパニオンデバイスとエアロゾル発生装置との間の通信結合および/または通信接続を確立してもよい。一例として、コンパニオンデバイスの少なくとも一つの電気コネクターは、コンパニオンデバイスの通信インターフェースを組み合わせる、および/またはコンパニオンデバイスの通信インターフェースを含み得る。言い換えれば、コンパニオンデバイスの少なくとも一つの電気コネクターは、コンパニオンデバイスをエアロゾル発生装置と通信可能に連結するための通信インターフェースとして構成し得る。代替的または追加的に、エアロゾル発生装置の少なくとも電気コネクターは、エアロゾル発生装置の通信インターフェースを組み合わせ得る、および/または含み得る。言い換えれば、エアロゾル発生装置の少なくとも一つの電気コネクターは、エアロゾル発生装置をコンパニオンデバイスと通信可能に連結するための通信インターフェースとして構成し得る。したがって、認証信号は、コンパニオンデバイスとエアロゾル発生装置の一つ以上の電気コネクターを介して、コンパニオンデバイスからエアロゾル発生装置に送信され得る。しかしながら、コンパニオンデバイスとエアロゾル発生装置の一方または両方の通信インターフェースは、物理的に分離し、コンパニオンデバイスおよび/またはエアロゾル発生装置の少なくとも一つの電気コネクターから独立していてもよいことに留意されたい。充電サイクルは、エアロゾル発生装置がコンパニオンデバイスによって電気エネルギーを連続的に供給される期間を指し得る。充電サイクルの間、少なくとも一つのエネルギー貯蔵部は、部分的または完全に充電され得る。
【0052】
ユーザーを認証するために、参照認証情報は、エアロゾル発生装置および/またはコンパニオンデバイスのデータストレージおよび/またはメモリに保存されうる。例えば、参照認証情報は、以下でさらに論じるように、年齢検証プロセスまたは登録プロセスの間に取得され、完了時に格納され得る。
【0053】
第二の態様によれば、第一の態様の制御回路を含むエアロゾル発生装置が提供される。
【0054】
第三の態様によれば、エアロゾル発生装置のためのコンパニオンデバイスが提供され、コンパニオンデバイスは第一の態様の制御回路を含む。
【0055】
第四の態様によれば、エアロゾル発生装置、エアロゾル発生装置用のコンパニオンデバイス、および第一の態様の制御回路を備えるシステムが提供される。制御回路は、例えば、エアロゾル発生装置および/またはコンパニオンデバイスを含む、システムの複数のコンポーネントの間に分配されてもよい。
【0056】
第五の態様によれば、エアロゾル発生装置の使用を認証する方法が提供され、エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置がエアロゾルを送達することを禁止されるロック状態、およびエアロゾル発生がエアロゾルを送達することを許可されるロック解除状態を有する。本方法は、所定の期間の複数の時間窓中に、一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントからユーザー入力認証情報を受信することと、認証情報を形成する一連の数字のそれぞれの桁に対応する各時間窓と、ユーザーインターフェースコンポーネントを介して当該時間窓中に受信されたユーザー入力を、当該時間窓に対応する桁に帰属させることと、ユーザー入力認証情報に基づいて、エアロゾル発生装置のオフライン認証を行うことと、オフライン認証の成功の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行させると決定することと、を含む。
【0057】
方法は、ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、ユーザーを誘導して、誘導対話型入力プロセスの一部として認証情報を入力することをさらに含んでもよい。方法は、誘導対話型入力プロセスの間に、ユーザーを誘導するための制御回路からの制御信号に応答して、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するように、ユーザーインターフェースコンポーネントを制御することをさらに含んでもよい。方法は、ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、(i)ユーザーに所定のアクションを取るように促す、(ii)誘導対話型入力プロセスの進捗状況に関するフィードバックをユーザーに提供する、または(i)と(ii)の両方のために、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力することをさらに含みうる。方法は、視覚的信号、可聴信号、および触覚信号のうちの任意の一つ以上を含むユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するように、ユーザーインターフェースコンポーネントを制御することをさらに含んでもよい。
【0058】
方法は、一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントによってユーザー入力が受信されないことに応答して、時間窓のそれぞれの一つの開始から開始する所定の期間内にタイムアウトをトリガすることをさらに含みうる。方法は、タイムアウトのトリガに応答して、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行しないことを決定することをさらに含んでもよい。方法は、ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、それぞれの時間窓の少なくとも開始を示すユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力することをさらに含んでもよい。方法は、ユーザーに入力を提供するように誘導されているシーケンスの桁を示す、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するように、ユーザーインターフェースコンポーネントを制御することをさらに含んでもよい。方法は、同じ前述のユーザーインターフェースコンポーネントの反復ユーザー操作から生じる複数の信号を、当該時間窓の間に、該時間窓が対応するシーケンスの桁を画定する符号化された入力信号として解釈することをさらに含みうる。方法は、ユーザーが時間遅延期間が経過するまでさらなる認証情報を入力することを禁止することによって、または時間遅延期間が経過するまでユーザー入力認証情報に基づいてオフライン認証を行うことを控えることによって、オフライン認証の失敗の結果に応答することをさらに含んでもよい。方法は、オフライン認証の各連続的な失敗の結果の後に、時間遅延期間の長さを延長(例えば、指数関数的に増加)することをさらに含んでもよい。
【0059】
方法は、ユーザー入力認証情報を、事前に保存された参照認証情報と比較し、比較の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行するかどうかを決定することをさらに含んでもよい。
【0060】
方法は、オフライン認証の成功の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行することを決定することに応答して、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行することをさらに含んでもよい。方法は、(i)データストレージに格納された認証インジケータの値を変更する、(ii)データストレージへ認証インジケータを追加する、(iii)データストレージから認証インジケータを削除する、のうちの一つ以上によって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行することをさらに含みうる。方法は、エアロゾル発生装置がロック状態であった時に以前に無効化されたエアロゾル発生装置の一つまたは複数の機能を有効化することによって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行することをさらに含みうる。方法は、ロック解除信号を、エアロゾル発生装置用のコンパニオンデバイスに送信することによって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行することをさらに含み得、コンパニオンデバイスは、ロック解除信号の受信に応答して、エアロゾル発生装置がロック状態であった時に以前に無効化された一つまたは複数のエアロゾル発生装置およびコンパニオンデバイスの一つまたは複数の機能を有効にする。ロック解除状態で有効化された一つまたは複数の機能は、エアロゾル発生装置によるエアロゾルの送達に不可欠であり得、有効化は、(i)電気エネルギー供給コンポーネント、(ii)揮発性液体供給コンポーネント、(iii)発熱体、(iv)気流有効化コンポーネントのうちの一つ以上を可能にすることを含む。方法は、一つまたは複数の機械的ロックコンポーネントを無効化することによって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行することをさらに含んでもよい。 方法は、オフライン認証の失敗の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行しないことを決定することをさらに含んでもよい。方法は、オフライン認証の失敗の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行しないことを決定することに応答して、エアロゾル発生装置をロック状態に維持することをさらに含んでもよい。
【0061】
方法は、認証中に外部コンピューティングデバイスに接続されることなく、エアロゾル発生装置のオフライン認証を実行することをさらに含んでもよい。方法は、認証関連データを認証中に外部コンピューティングデバイスに送信せず、または認証関連データを外部コンピューティング装置から受信することなく、エアロゾル発生装置のオフライン認証を実行することをさらに含みうる。
【0062】
第五の態様の方法は、例えば、エアロゾル発生装置の制御回路によって、エアロゾル発生装置のためのコンパニオンデバイスの制御回路によって、またはエアロゾル発生装置およびエアロゾル発生装置のためのコンパニオンデバイスを含むシステムの制御回路によって実施されうる。
【0063】
第六の態様によれば、エアロゾル発生装置のオフライン認証のための認証情報を生成し、ユーザー入力認証情報として第一の態様の制御回路への入力のために、認証情報をユーザーに送信する方法が提供される。認証情報の生成は、ユーザーからIDコードを受信し、受信したIDコードに基づいて認証情報を生成することを含みうる。方法は、認証情報を生成する前に、ユーザーの年齢を検証するために年齢検証プロセスを実行し、年齢検証プロセスの成功の結果に応答してのみ認証情報を生成することをさらに含んでもよい。
【0064】
年齢検証プロセスは、エアロゾル発生装置のユーザーが、年齢閾値によって示される最低年齢に達したかどうかを判定するために、使用可能であり得る。本明細書で使用される場合、「年齢閾値」は、エアロゾル発生装置のユーザーの所定の最低年齢を示しうる。特定の管轄区域では、例えば、エアロゾルの消費は、一定の最低年齢に達し、および/または最低年齢以上の年齢を有する市民または個人に対して許可され得る。さらに、少なくとも一部の管轄区域では、この最低年齢に達した個人は、満年齢および/または成人とみなされ得る。したがって、年齢閾値という用語は、ユーザーがエアロゾル消費のためにエアロゾル発生装置を使用するために必要な最低年齢を示す、表す、および/または記述するものであってもよい。代替的または追加的に、「年齢閾値」という用語は、ユーザーが成人とみなされ得る、成人年齢を示す、表す、および/または記述するものであり得る。例えば、年齢閾値は、16歳、18歳、または21歳など、14歳~25歳の範囲であり得る。年齢検証プロセスはしたがって、エアロゾル発生システムのユーザーが満年齢に達しているか、成人年齢に達しているか、および/または成人であるかを判定するのに使用可能であり得る。年齢検証プロセスは、ユーザーによるエアロゾル発生装置の最初の使用前に、または最初の使用時に、登録手順またはセットアップ手順と関連付けられてもよい。
【0065】
さらに、年齢検証プロセスは、ユーザーデバイス、例えば、ユーザーがコールセンターに連絡する電話を使用して行われてもよい。外部コンピューティングデバイスよって、例えば、ユーザーのIDカード、パスポート、クレジットカード、運転免許証、社会保障番号などのユーザーの個人データまたは情報に基づいて、ユーザーの年齢を決定する包括的かつ安全な手順を実施することができる。したがって、ユーザーの実年齢は、確実にかつ明白に決定することができる。
【0066】
年齢検証プロセスに基づいてユーザーが年齢閾値に達したと決定することによって、年齢閾値に達していない、および/または年齢閾値を下回る年齢のユーザーによるエアロゾル消費のためのエアロゾル発生装置の誤用または法的に悪用となる使用が確実かつ効果的に禁止され得る。特に、未成年ユーザーによるエアロゾル消費のためのエアロゾル発生装置の使用は、確実かつ効果的に禁止され得る。
【0067】
本明細書で使用されるとき、認定ユーザー(また、検証されたユーザーとも称される)は、エアロゾル発生装置の所有者、成人、成人個人、満年齢のユーザー、年齢閾値に達したユーザー、成人年齢に達したユーザー、および/または所有者など別の認定ユーザーによってエアロゾル発生装置を構成することを認証されたユーザーを指すまたは示すことができる。さらに、不正ユーザーは、未成年ユーザー、年齢閾値に達していないユーザー、子供、またはエアロゾル発生装置を構成する権限のない他のユーザー、特にエアロゾル消費のためにエアロゾル発生装置をロック解除状態に移行する権限のないユーザーを指すまたは示すことができる。
【0068】
第七の態様によれば、第六の態様のいずれかの方法を実施するように構成されたプロセッサを含むサーバコンピュータが提供される。
【0069】
第八の態様によれば、サーバコンピュータによってプログラムが実行されるとき、サーバコンピュータに第六の態様の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム製品が提供される。
【0070】
第一の態様の変形によれば、エアロゾル発生装置用の制御回路が提供される。エアロゾル発生装置は、エアロゾル発生装置がエアロゾルを送達することを禁止されるロック状態、およびエアロゾル発生がエアロゾルを送達することを許可されるロック解除状態を有する。制御回路は、一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントからユーザー入力認証情報を受信し、ユーザー入力認証情報に基づいてエアロゾル発生装置の認証を実行し、認証の成功の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行するように決定するよう構成される。認証は、任意選択的に、本明細書に記載されるオフライン認証を含むか、またはそれからなる。
【0071】
第一の態様の別の変形によれば、エアロゾル発生装置がエアロゾルを送達することを禁止されているロック状態と、エアロゾル発生がエアロゾルを送達することを許可されているロック解除状態とを有する、エアロゾル発生装置のための制御回路が提供され、制御回路が、一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントからユーザー入力認証情報を受信し、ユーザー入力認証情報に基づいて、エアロゾル発生装置のオフライン認証を行い、オフライン認証の成功の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行させるように決定するように構成される。
【0072】
第五の態様の変形によれば、使用のためにエアロゾル発生装置を認証するための方法が提供され、エアロゾル発生装置が、エアロゾルを送達することを禁止されるロック状態と、エアロゾル発生がエアロゾルを送達することが許可されているロック解除状態とを有し、方法が、一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントからユーザー入力認証情報を受信することと、ユーザー入力認証情報に基づいて、エアロゾル発生装置のオフライン認証を行うことと、オフライン認証の成功の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行させると決定することと、を含む。
【0073】
一態様を参照して、本明細書に説明される任意の特徴、ステップ、機能、要素、技術的効果および/または利点は同様に、本開示の任意の他の態様に適用されることが強調される。
【0074】
以下に非限定的な実施例の非網羅的なリストを提供している。これらの実施例の特徴のうちのいずれか一つ以上は、本明細書に記載の別の実施例、実施形態、または態様のうちのいずれか一つ以上の特徴と組み合わされてもよい。
【0075】
実施例1
エアロゾル発生装置用の制御回路であって、エアロゾル発生装置がエアロゾルを送達することを禁止されるロック状態と、エアロゾル発生がエアロゾルを送達することを許可されるロック解除状態とを有し;制御回路が、
一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントからユーザー入力認証情報を受信し、制御回路が、所定の期間の複数の時間窓中に、ユーザー入力認証情報を受信し、各時間窓が、認証情報を形成する一連の数字のそれぞれの桁に対応し、当該時間窓中にユーザーインターフェースコンポーネントを介して受信されたユーザー入力を、当該時間窓に対応する桁に帰属させるように構成され、
ユーザー入力認証情報に基づいて、エアロゾル発生装置のオフライン認証を行い、
オフライン認証の成功の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行させるように決定するように構成される、制御回路。
実施例2
ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、ユーザーを誘導対話型入力プロセスの一部として認証情報を入力するように誘導するようにさらに構成される、実施例1に記載の制御回路。
実施例3
誘導対話型入力プロセス中にユーザーを誘導するための制御回路からの制御信号に応答して、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するように、ユーザーインターフェースコンポーネントを制御するようにさらに構成される、実施例2に記載の制御回路。
実施例4
ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、(i)ユーザーに所定のアクションを取るように促す、(ii)誘導対話型入力プロセスの進捗状況に関するフィードバックをユーザーに提供する、または(i)および(ii)の両方のために、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するようにさらに構成される、実施例3に記載の制御回路。
実施例5
ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、視覚的信号、可聴信号、および触覚信号の任意の一つ以上を含む、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するようにさらに構成される、実施例3または4に記載の制御回路。
実施例6
一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントによって受信されるユーザー入力が、時間窓のそれぞれの一つの開始から開始する所定の時間内にないことに応答して、タイムアウトをトリガするように構成される、実施例1~5のいずれかに記載の制御回路。
実施例7
タイムアウトのトリガに応答して、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行しないことを決定するようにさらに構成される、実施例6に記載の制御回路。
実施例8
一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントと相互作用するユーザーに応答して、時間窓の最初の一つを開始するようにさらに構成される、実施例1~7のいずれかに記載の制御回路。
実施例9
一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントと相互作用するユーザーによって生成される所定の信号を受信するのに応答して、時間窓の最初の一つを開始するようにさらに構成される、実施例8に記載の制御回路。
実施例10
一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントがプッシュボタンを備え、ユーザーがプッシュボタンを所定の回数押すことによって所定の信号が生成される、実施例9に記載の制御回路。
実施例11
一つ以上の時間窓の前および/または間に、予備の時間窓があり、制御回路は、予備の時間窓中にユーザー入力認証が受信されない場合、オフライン認証の失敗の結果を判定し、受信したユーザー入力認証を格納し、対応する時間窓を開始し、および/またはユーザー入力認証が予備の時間窓中に受信された場合に、対応する時間窓の実行を続行するように構成される、実施例1~10のいずれかに記載の制御回路。
実施例12
ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、それぞれの時間窓の少なくとも始まりを示す、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するようにさらに構成される、実施例1~実施例11のいずれかの制御回路。
実施例13
ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、当該時間窓が実行していることを示すユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するようにさらに構成される、実施例1~12のいずれかに記載の制御回路。
実施例14
ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、ユーザーに入力を提供するように誘導されているシーケンスの桁を示す、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するようにさらに構成される、実施例1~13のいずれかに記載の制御回路。
実施例15
エアロゾル発生装置が、シーケンス中の桁数に対応する出力要素数を備え、非アクティブな出力要素に対するアクティブな出力要素の位置が、入力が求められるシーケンス内の桁数の位置を示す、実施例14に記載の制御回路。
実施例16
当該時間窓中に同じ当該ユーザーインターフェースコンポーネントの反復ユーザー操作から生じる複数の信号を、当該時間窓が対応するシーケンスの桁を画定するコード化入力信号として解釈するようにさらに構成される、請求項1~15のいずれかに記載の制御回路。
実施例17
当該ユーザーインターフェースコンポーネントが、エアロゾル発生装置の電源ボタンである、実施例16に記載の制御回路。
実施例18
時間遅延期間が経過するまでユーザーがさらなる認証情報を入力することを禁止することによって、または時間遅延期間が経過するまでユーザー入力認証情報に基づいてオフライン認証を行うことを控えることによって、オフライン認証の失敗の結果に応答するようにさらに構成される、実施例1~17のいずれかに記載の制御回路。
実施例19
オフライン認証のそれぞれの連続的な失敗の結果の後、時間遅延期間の長さを延長するように構成された、実施例18に記載の制御回路。
実施例20
ユーザー入力認証情報を事前保存された参照認証情報と比較し、比較の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行するかどうかを決定するようにさらに構成される、実施例1~19のいずれかに記載の制御回路。
実施例21
オフライン認証の成功の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行させる決定に応答して、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行するようにさらに構成される、実施例1~20のいずれかに記載の制御回路。
実施例22
(i)データストレージに格納された認証インジケータの値を変更すること、(ii)データストレージに認証インジケータを追加すること、(iii)データストレージから認証インジケータを削除すること、のうちの一つ以上によって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行するようにさらに構成される、実施例21に記載の制御回路。
実施例23
エアロゾル発生装置がロック状態であったときに以前に無効化されたエアロゾル発生装置の一つまたは複数の機能を有効化することによって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行するようにさらに構成される、実施例21または22に記載の制御回路。
実施例24
エアロゾル発生装置用のコンパニオンデバイスにロック解除信号を送信することによって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行するようにさらに構成され、コンパニオンデバイスが、ロック解除信号の受信に応答して、エアロゾル発生装置がロック状態であったときに以前に無効化された、一つまたは複数のエアロゾル発生装置およびコンパニオンデバイスの一つまたは複数の機能を有効にするように構成される、実施例21~23のいずれかに記載の制御回路。
実施例25
ロック解除状態で有効化された一つまたは複数の機能が、エアロゾル発生装置によるエアロゾルの送達に不可欠であり、有効化は、(i)電気エネルギー供給コンポーネント、(ii)揮発性液体供給コンポーネント、(iii)発熱体、(iv)気流有効化コンポーネントのうちの一つ以上を有効にすることを含む、実施例23または24に記載の制御回路。
実施例26
制御回路はさらに、一つ以上の機械的ロックコンポーネントを無効化することによって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行させるようにさらに構成される、実施例21~25のいずれかに記載の制御回路。
実施例27
オフライン認証の失敗の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行しないことを決定するようにさらに構成される、実施例1~26のいずれかに記載の制御回路。
実施例28
オフライン認証の失敗の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行させないと決定することに応答して、エアロゾル発生装置をロック状態に維持するようにさらに構成される、実施例1~27のいずれかに記載の制御回路。
実施例29
認証中に外部コンピューティングデバイスに接続されることなく、エアロゾル発生装置のオフライン認証を行うようにさらに構成される、実施例1~28のいずれかに記載の制御回路。
実施例30
認証関連データを認証中に外部コンピューティングデバイスに送信せず、または認証関連データを外部コンピューティング装置から受信することなく、エアロゾル発生装置のオフライン認証を行うようにさらに構成される、実施例1~29のいずれかに記載の制御回路。
実施例31
実施例1~30のいずれかに記載の制御回路を含む、エアロゾル発生装置。
実施例32
実施例1~30のいずれかに記載の制御回路を含む、エアロゾル発生装置用のコンパニオンデバイス。
実施例33
エアロゾル発生装置、エアロゾル発生装置用のコンパニオンデバイス、および実施例1~30のいずれかに記載の制御回路を含むシステム。
実施例34
使用のためにエアロゾル発生装置を認証する方法であって、エアロゾル発生装置がエアロゾル発生装置がエアロゾルを送達することを禁止されているロック状態と、エアロゾル発生がエアロゾルを送達することを許可されているロック解除状態とを有し、方法が、
所定の期間の複数の時間窓中に、一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントからユーザー入力認証情報を受信し、各時間窓が、認証情報を形成する一連の数字のそれぞれの桁に対応し、当該時間窓中にユーザーインターフェースコンポーネントを介して受信されたユーザー入力を、当該時間窓に対応する桁に帰属させることと、
ユーザー入力認証情報に基づいて、エアロゾル発生装置のオフライン認証を行うことと、
オフライン認証の成功の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行させると決定することと、を含む、方法。
実施例35
ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、誘導対話型入力プロセスの一部として認証情報を入力するようにユーザーを誘導することをさらに含む、実施例34に記載の方法。
実施例36
ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、誘導対話型入力プロセス中にユーザーを誘導するための制御回路からの制御信号に応答して、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力することをさらに含む、実施例35に記載の方法。
実施例37
ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、(i)ユーザーに所定のアクションを取るように促す、(ii)誘導対話型入力プロセスの進捗状況に関するフィードバックをユーザーに提供する、または(i)と(ii)の両方のために、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力することをさらに含む、実施例36に記載の方法。
実施例38
ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、視覚的信号、可聴信号、および触覚信号のうちの任意の一つ以上を含むユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力することをさらに含む、実施例36または37に記載の方法。
実施例39
時間窓のそれぞれの一つの開始から開始する所定の時間内に、一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントによって受信されていないユーザー入力に応答して、タイムアウトをトリガすることをさらに含む、実施例34~38のいずれかに記載の方法。
実施例40
タイムアウトのトリガに応答して、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行しないことを決定することをさらに含む、実施例39に記載の方法。
実施例41
一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントと相互作用するユーザーに応答して、時間窓の最初の一つを開始することをさらに含む、実施例34~740のいずれかに記載の方法。
実施例42
一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントと相互作用するユーザーによって生成される所定の信号を受信するのに応答して、時間窓の最初の一つを開始することをさらに含む、実施例41に記載の方法。
実施例43
一つまたは複数のユーザーインターフェースコンポーネントがプッシュボタンを備え、ユーザーがプッシュボタンを所定回数押すことによって所定の信号を生成する、実施例42に記載の方法。
実施例44
一つ以上の時間窓の前および/または間に、予備の時間窓があり、方法が、予備の時間窓中にユーザー入力認証が受信されない場合に、オフライン認証の失敗の結果を決定すること、または、受信したユーザー入力認証を記憶し、対応する時間窓を開始し、および/または予備の時間窓中にユーザー入力認証が受信された場合、対応する時間窓を引き続き実行することと、をさらに含む、実施例34~43のいずれかに記載の方法。
実施例45
ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、それぞれの時間窓の少なくとも始まりを示す、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力することをさらに含む、実施例34~44のいずれかに記載の方法。
実施例46
ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、当該時間窓が実行していることを示すユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力することをさらに含む、実施例34~45のいずれかに記載の方法。
実施例47
ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、ユーザーに入力を提供するように誘導されているシーケンスの桁を示す、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力することをさらに含む、実施例34~46のいずれかに記載の方法。
実施例48
エアロゾル発生装置に、シーケンス中の桁数に対応する出力要素の数が提供され、非アクティブな出力要素に対するアクティブな出力要素の位置が、入力が求められるシーケンス内の桁の位置を示す、実施例47に記載の方法。
実施例49
当該時間窓中に同じ当該ユーザーインターフェースコンポーネントの反復ユーザー操作から生じる複数の信号を、当該時間窓が対応するシーケンスの桁を画定するコード化入力信号として解釈することをさらに含む、実施例34~48のいずれかに記載の方法。
実施例50
時間遅延期間が経過するまでユーザーがさらなる認証情報を入力することを禁止することによって、または時間遅延期間が経過するまでユーザー入力認証情報に基づいてオフライン認証を行うことを控えることによって、オフライン認証の失敗の結果に応答することをさらに含む、実施例34~49のいずれかに記載の方法。
実施例51
オフライン認証のそれぞれの連続的な失敗の結果の後に、時間遅延期間の長さを延長することをさらに含む、実施例50に記載の方法。
実施例52
ユーザー入力認証情報を予め保存された参照認証情報と比較し、比較の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行するかどうかを決定することをさらに含む、実施例34~51のいずれかに記載の方法。
実施例53
オフライン認証の成功の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行する決定に応答して、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行することをさらに含む、実施例34~52のいずれかに記載の方法。
実施例54
(i)データストレージに格納された認証インジケータの値を変更すること、(ii)データストレージへ認証インジケータを追加すること、(iii)データストレージから認証インジケータを除去することのうちの一つ以上によって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行することをさらに含む、実施例53に記載の方法。
実施例55
エアロゾル発生装置がロック状態であった時に以前に無効化されたエアロゾル発生装置の一つ以上の機能を有効化することによって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行することをさらに含む、実施例53または54に記載の方法。
実施例56
ロック解除信号を、エアロゾル発生装置用のコンパニオンデバイスに送信することによって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行することをさらに含み、コンパニオンデバイスが、ロック解除信号の受信に応答して、エアロゾル発生装置がロック状態であった時に以前に無効化された一つ以上のエアロゾル発生装置およびコンパニオンデバイスの一つまたは複数の機能を有効にする、実施例42~55のいずれかに記載の方法。
実施例57
ロック解除状態で有効化された一つまたは複数の機能は、エアロゾル発生装置によるエアロゾルの送達に不可欠であり、有効化は、(i)電気エネルギー供給コンポーネント、(ii)揮発性液体供給コンポーネント、(iii)発熱体、(iv)気流有効化コンポーネントのうちの一つ以上を有効にすることを含む、実施例55または56に記載の方法。
実施例58
一つ以上の機械的ロックコンポーネントを無効化することによって、エアロゾル発生装置をロック解除状態に移行することをさらに含む、実施例53~57のいずれかに記載の方法。
実施例59
オフライン認証の失敗の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行しないことを決定することをさらに含む、実施例34~58のいずれかに記載の方法。
実施例60
オフライン認証の失敗の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行しないことを決定することに応答して、エアロゾル発生装置をロック状態に維持することをさらに含む、実施例34~59のいずれかに記載の方法。
実施例61
認証中に外部コンピューティングデバイスに接続されることなく、エアロゾル発生装置のオフライン認証を実行することをさらに含む、実施例34~60のいずれかに記載の方法。
実施例62
認証関連データを認証中に外部コンピューティングデバイスに送信せず、または認証関連データを外部コンピューティング装置から受信することなく、エアロゾル発生装置のオフライン認証を実行することをさらに含む、実施例34~61のいずれかに記載の方法。
実施例63
エアロゾル発生装置の制御回路によって実施される、実施例34~62のいずれかに記載の方法。
実施例64
エアロゾル発生装置用のコンパニオンデバイスの制御回路によって実施される、実施例34~62のいずれかに記載の方法。
実施例65
エアロゾル発生装置と、エアロゾル発生装置用のコンパニオンデバイスとを含むシステムの制御回路によって実施される、実施例34~62のいずれかに記載の方法。
実施例66
エアロゾル発生装置のオフライン認証のための認証情報を生成することと、ユーザー入力認証情報として、実施例1~30のいずれかに記載の制御回路への入力のために、認証情報をユーザーに送信することとを含む、方法。
実施例67
認証情報の生成が、ユーザーからIDコードを受信することと、受信したIDコードに基づいて認証情報を生成することを含む、実施例66に記載の方法。
実施例68
認証情報を生成する前に、ユーザーの年齢を検証するために年齢検証プロセスを実行することとと、年齢検証プロセスの成功した結果に応答してのみ認証情報を生成することと、をさらに含む、実施例66または67に記載の方法。
実施例69
実施例66~68のいずれかに記載の方法を実施するように構成されたプロセッサを備えるサーバコンピュータ。
実施例70
サーバコンピュータによってプログラムが実行されるとき、サーバコンピュータに実施例66~68のいずれかに記載の方法を実行させる命令を含む、コンピュータプログラム製品。
【図面の簡単な説明】
【0076】
ここで、図を参照しながら実施例をさらに説明する。
【0077】
図1図1は、エアロゾル発生システムを示す。
図2図2は、図1のエアロゾル発生システムのコンパニオンデバイスの一部のブロック図を示す。
図3図3は、図1のエアロゾル発生システムと併せて使用するための外部コンピューティングデバイスを示す。
図4図4は、使用のために図1のエアロゾル発生システムでエアロゾル発生装置を認証する方法を示すフローチャートを示す。
図5図5は、認証情報を生成し、それをユーザーに送信することを伴う方法を示すフローチャートを示す。
図6図6は、デバイス起動の方法を示すフローチャートである。
【0078】
図は模式的なものであり、正確な縮尺ではない。
【発明を実施するための形態】
【0079】
図1は、例えば、ユーザーによる消費のための、エアロゾルを生成するためのエアロゾル発生システム500を示す。システム500は、エアロゾルを生成するためのエアロゾル発生装置100、およびエアロゾル発生装置100を少なくとも部分的に受容するためのコンパニオンデバイス300を含む。コンパニオンデバイス300は、エアロゾル発生装置100を充電するための充電デバイスであり得る。
【0080】
エアロゾル発生装置100は、エアロゾル発生物品(図示せず)を少なくとも部分的に挿入するための挿入開口部101を含む。エアロゾル発生物品は、タバコ含有基体などのエアロゾル形成基体、および/または液体を含むカートリッジを含む。
【0081】
エアロゾル発生装置100は、一つ以上のプロセッサ103を有する制御回路102をさらに含む。制御回路102は、少なくとも一つの発熱体120の作動、起動、および/または停止を制御するように構成され得る。
【0082】
エアロゾル発生装置100は、プッシュボタン104の形態の入力要素を含むユーザーインターフェースコンポーネントをさらに含む。プッシュボタン104は、以下でさらに説明するように、ユーザーが制御回路102にピンコードを入力するために作動可能である。認証が正常に完了した後、プッシュボタン104はさらに、エアロゾル発生装置100を作動または停止するために、エアロゾル発生のための発熱体120を作動または停止するための電源ボタンとして使用され得る。エアロゾル発生装置100の作動に伴い、発熱体120が作動されることにより、エアロゾル発生物品の少なくとも一部に熱が適用され得、その結果、ユーザーによって消費されるためのエアロゾルが生成され得る。エアロゾル発生装置100の停止に伴い、発熱体120が停止されることにより、エアロゾル発生物品の少なくとも一部に熱が適用されない、または熱が減少し、その結果、ユーザーによって消費されるためのエアロゾルが生成され得ない。
【0083】
エアロゾル発生装置100は、例えば、インターネット接続、無線LAN接続、WiFi接続、Bluetooth接続、携帯電話ネットワーク、3G/4G/5G接続、エッジ接続、LTE接続、BUS接続、無線接続、有線接続、ラジオ接続、近距離接続、および/またはIoT接続を介して、エアロゾル発生装置100とコンパニオンデバイス300を通信可能に連結するために、一つ以上の通信インターフェース108を有する通信装置106をさらに備える。
【0084】
エアロゾル発生装置100は、例えば、少なくとも一つの認証インジケータ、および/または他のデータなどの、情報またはデータを格納するためのデータストレージ110をさらに含む。
【0085】
ユーザーインターフェースコンポーネントは、LEDアレイ112の形態の出力要素および触覚パルスを提供するための触覚出力要素(図示せず)をさらに含む。出力要素は、ユーザーにユーザー知覚可能ガイダンス信号を提供する。LEDアレイ112はさらに、少なくとも一つのエネルギー貯蔵部122の充電レベルを示すために使用されてもよく、少なくとも一つのエネルギー貯蔵部が、例えば、充電されるべきかなどを示す。LEDアレイ112はまた、エアロゾル発生装置100の構成または状態、例えば、エアロゾル発生装置がロック状態またはロック解除状態のどちらであるかを示すために使用されうる。
【0086】
エアロゾル発生装置100は、コンパニオンデバイス300の対応する少なくとも一つの電気コネクター313に連結するための少なくとも一つの電気コネクター114をさらに含む。例えば、エアロゾル発生装置100が、コンパニオンデバイス300の開口部301に少なくとも部分的に挿入される時、エアロゾル発生装置100の一つ以上の電気コネクター114は、コンパニオンデバイス300の一つ以上の電気コネクター313と連結されて、エアロゾル発生装置100の少なくとも一つのエネルギー貯蔵部122を充電し得る。
【0087】
エアロゾル発生物品の使用中または消費中にエアロゾルを生成するために、エアロゾル発生装置100は、エアロゾル発生物品の少なくとも一部分を加熱するために、少なくとも一つの発熱体120または熱源120を含む。
【0088】
少なくとも一つの発熱体120に電力を供給するために、エアロゾル発生装置100は、電気エネルギーまたは電力を貯蔵するための少なくとも一つのエネルギー貯蔵部122またはエネルギー供給源122をさらに含む。
【0089】
エアロゾル発生装置100は、エアロゾル発生装置100がエアロゾルを送達することを禁止されるロック状態、およびエアロゾル発生100がエアロゾルを送達することを許可されるロック解除状態を有する。
【0090】
使用時に、制御回路102は、ユーザー入力認証情報をユーザーインターフェースコンポーネントから受信し、ユーザー入力認証情報に基づいてエアロゾル発生装置のオフライン認証を行い、オフライン認証の成功の結果に基づいて、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行するように決定するように構成される。
【0091】
制御回路102は、ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、本明細書ではオフラインYAPプロセスとも呼ばれる、誘導対話型入力プロセスの一部として認証情報の入力をユーザーに誘導するように構成される。特に、制御回路102は、ユーザーインターフェースコンポーネントを制御して、オフラインYAPプロセス中にユーザーを誘導するための制御回路102からの制御信号に応答して、ユーザー知覚可能ガイダンス信号を出力するように構成される。ユーザー知覚可能ガイダンス信号は、ユーザーが所定のアクションを取るように促し、オフラインYAPプロセスの進捗状況に関するフィードバックをユーザーに提供する。より具体的には、ユーザーは、オフラインYAPプロセス中に制御回路102によって誘導され、プッシュボタン104を使用して各桁を装置100に連続して押すことによって、ピンコードの形態で認証情報を手動で装置100に入力することによって、装置100のロックを解除する。
【0092】
オフラインYAPプロセスの一つの非限定的な例をこれから説明する。
【0093】
オフラインYAPプロセスに入るために、ユーザーはプッシュボタン104を3秒間に5回押す。装置100は、1秒の触覚パルスと反応し、アレイ112の第一のLED(本明細書ではLED1と称される)が点滅し始め、ピンコードの一桁目を装置100に入力する必要があることをユーザーに示す。したがって、第一のLED(LED1)は、ピンコードの一桁目に対応する。このようにして、制御回路102は、LEDアレイ112を制御して、ユーザーが入力を提供するように誘導されているピンコードの桁を示す。さらに、LED1の点滅は、第一の時間窓が実行中であり、その間に、一桁目を入力する必要があることをユーザーに示す。点滅の開始は、時間窓の開始を示す。制御回路102は、第一の時間窓中にプッシュボタン104の反復ユーザー操作から生じる複数の信号を、ピンコードの一桁目を画定するコード化入力信号として解釈する。
【0094】
例示的な一例では、ユーザーがピンコード3521を入力したい場合、第一の時間窓中にLED1が点滅している間に、プッシュボタン104を3回押す必要がある。第一の時間窓の間プッシュボタン104を繰り返し押すことから生じる三つの信号は、制御回路102によって桁“3”と解釈される、符号化された入力信号を画定する。第一の時間窓中に受信されたこの桁は、制御回路102によって、ピンコードの一桁目に対応するように帰属される。
【0095】
ユーザーがプッシュボタン104を押し始めるのに充分な時間を残すために、二重のタイムアウトが実施される。第一のタイムアウトは、ユーザーがプロセスを理解するのに十分な時間を残すように、15秒で構成される。プッシュボタン104がこれらの最初の15秒以内に押されない場合、制御回路は、装置100をロック解除状態に移行させないと決定する。一例では、装置100は、第一のタイムアウトのトリガに応答してオフになる。プッシュボタン104が一回押されると(第一のタイムアウトの満了前に)、第二のタイムアウトが開始し、ユーザーはさらに7秒間、第一の時間窓が終わる前に一桁目を完了する。第一の時間窓の終了は、制御回路102が、受信したユーザー入力が一桁目へ帰属しなくなった点を定義する。
【0096】
第一の時間窓の終了時に、LED1が消灯し、LED2が点滅し始め、7秒の所定の持続時間を有する第二の時間窓の間に、ユーザーが二桁目を入力するように誘導されていることを示す。LED2が第二の時間窓中に点滅している間、ユーザーは、プッシュボタン104を5回(例示的なピンコード3521に対して)押す必要があり、ピンコードの二桁目を定義するコード化入力信号を生成する。
【0097】
第二の時間窓が終わると、LED2が消灯し、LED3が点滅し始め、三桁目を入力するようにユーザーに促す。例示的なピンコード3521を続行すると、LED3が7秒の第三の時間窓の間に点滅している間に、ユーザーはプッシュボタン104を2回押す必要がある。
【0098】
第三の時間窓が終わると、LED3が消灯し、LED4が点滅し始め、四桁目を入力するようユーザーに促す。上記の例に続いて、LED4が点滅している間、ユーザーはプッシュボタン104を一度だけ押す必要がある。第四の時間窓が終わると、LED4が消灯し、すべてのLEDが3秒間同時に点滅する。
【0099】
このように、制御回路102は、所定の期間の複数の時間窓の間にユーザー入力を受信する。各時間窓は、ピンコードのそれぞれの桁に対応し、第一の時間窓は1桁目に対応し、第二の時間窓は2桁目に対応し、以下同様である。制御回路102は、時間窓の一つの間にプッシュボタン104を介して受信されたユーザー入力を、その時間窓に対応する桁に帰属させる。第一の時間窓の間に受信されたユーザー入力は、一桁目に帰属し、第二の時間窓の間に受信されたユーザー入力は、二桁目に帰属し、以下同様である。
【0100】
最後の時間窓の終了後、制御回路102は、ユーザー入力ピンコードを予め保存された参照ピンコードと比較し、比較の結果に基づいて、エアロゾル発生装置100をロック状態からロック解除状態に移行するかどうかを決定する。ピンコードが正常に入力されると、装置100はロック解除状態に移行され、装置100は使用可能になる。ピンが誤って入力された場合、制御回路は、例えば、装置100をオフにすることによって、エアロゾル発生装置をロック状態からロック解除状態に移行しないことを決定する。多数のピンコードを試みることによって、プロセスをブルートフォースしようと試みる人々を避けるために、ピンコードの再試行の間に指数的な遅延時間を課すことができる。ピンが誤って一定回数(例えば、一回から五回)入力された場合、所定時間(例えば、10分~24時間)が経過するまでピンコードを再入力できないように、装置100はブロックされてもよい。ピンコードの入力を何度も誤ると、新しいピンコードを要求しなければならない場合がある。
【0101】
当然のことながら、プッシュボタン、LEDおよび触覚の使用は、単に例示的であり、他の形態の入力および出力要素が本開示によって企図される。
【0102】
当然のことながら、ピンコードの長さおよび形式、ならびに上述の桁の符号化は、単に例示的であり、例えば、異なる符号化方法、例えば、モールス符号を使用して入力された文字のシーケンスによって形成される例えばパスワードを含む、単一の入力要素または最小入力要素を使用して、必須ではないが入力されることが好ましい他の符号化シーケンスを使用してもよい。ピンコードは、任意の適切な長さであってもよく、各桁に対する数値の範囲は、例えば、5以上(例えば、1~9)に制限されてもよい。
【0103】
さらに、時間窓およびタイムアウトのタイミングは、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく、上述のものとは異なる場合がある。
【0104】
エアロゾル発生装置100は、例えば、本開示の第一から第五の態様のいずれかを参照して説明されるように、多数の代替的または追加的特徴を含むことができる。
【0105】
上記の動作は、エアロゾル発生装置100の制御回路102の制御下で実行されるものとして記述されている。しかしながら、上記の動作は、コンパニオンデバイス300によって、より具体的には、その制御回路302(以下に説明)によって、またはシステム500全体によって、制御がエアロゾル発生装置100の制御回路102とコンパニオンデバイス300の制御回路302との間に分配されて、同様に実施され得ることが理解されよう。
【0106】
さらに、情報の入力および出力に使用されるユーザーインターフェースコンポーネントは、エアロゾル発生装置100のもの、コンパニオンデバイス300(以下に説明)のもの、またはエアロゾル発生装置100およびコンパニオンデバイス300の入力および出力要素の任意の組み合わせを含んでもよい。
【0107】
これらの可能性をさらに例示するために、コンパニオンデバイス300についてここで説明する。
【0108】
コンパニオンデバイス300は、エアロゾル発生装置100を物理的に連結するように構成され得る。エアロゾル発生装置100を少なくとも部分的に受容するため、および/またはエアロゾル発生装置100をコンパニオンデバイス300と物理的に連結するために、コンパニオンデバイス300は、開口部301または受容開口部301を含み、その中に、エアロゾル発生装置100を少なくとも部分的に挿入して、例えば、エアロゾル発生装置100を格納および/または支持することができる。任意選択で、コンパニオンデバイス300は、開口部301を開閉するためのカバーを含み得る。
【0109】
代替的または追加的に、コンパニオンデバイス300は、エアロゾル発生装置100を、コンパニオンデバイス300の、例えば、フック機構、ラッチ機構、スナップ嵌合などの機械的取付けまたは連結機構に連結することに基づいて、エアロゾル発生装置100を少なくとも部分的に受容するように構成され得る。代替的または追加的に、コンパニオンデバイス300は、磁気または電磁結合によって、エアロゾル発生装置100をコンパニオンデバイス300と連結させることに基づいて、エアロゾル発生装置100を少なくとも部分的に受容するように構成され得る。
【0110】
この目的のために、コンパニオンデバイス300は、電気コネクター313に連結された充電モジュール312または充電回路312を備える。充電モジュール312は、例えば、エアロゾル発生装置100のエネルギー貯蔵部122に電気エネルギーを供給するための供給グリッドに連結され得る。代替的または追加的に、コンパニオンデバイス300は、一つ以上の電池、アキュムレーター、コンデンサーなどを備え得る。
【0111】
コンパニオンデバイス300は、一つ以上のプロセッサ303を含む制御回路302をさらに備える。制御回路302は、充電モジュール312および/またはコンパニオンデバイス300の他のコンポーネントまたは機能を制御するように構成され得る。また、充電回路またはモジュール312は、制御回路302と組み合わされるか、またはそれに含まれ得ることに留意されたい。
【0112】
制御回路は、上述のようにオフラインYAPプロセスを実施するように構成されてもよく、これは、簡潔にするためにここで繰り返されない。しかしながら、この実施例のプロセスは、上述のものと類似しているが、この実施例では、オフラインYAPプロセスは、エアロゾル発生装置100で制御回路102によって実施されるのではなく、コンパニオンデバイス300で制御回路302で実施される。したがって、ユーザーは、エアロゾル発生装置100と相互作用するように要求されるのではなく、コンパニオンデバイス300と相互作用することによってオフラインYAPプロセスを実施する。制御回路302は、YAPプロセスに従って、様々な異なる方法でエアロゾル発生装置をロック解除またはロックしうる。例えば、コンパニオンデバイス300の制御回路302は、オフラインYAPプロセスが成功したか失敗したかに応じて、ロックまたはロック解除信号をエアロゾル発生装置に送信しうる。
【0113】
コンパニオンデバイス300は、プッシュボタン304と、例えば、一つ以上のLED314および/またはLEDアレイ314などの視覚インジケータ314とを備えるユーザーインターフェースコンポーネントを含む。
【0114】
コンパニオンデバイス300は、認証インジケータ、参照認証情報、および/または他のデータなどの情報またはデータを記憶するためのデータストレージ306をさらに含む。
【0115】
制御回路302、データストレージ306およびユーザーインターフェースコンポーネントは、単一のユニットに具現化されうる。このようにして、認証情報が単一のユニットを離れることなく、ユーザーが認証され、それによってセキュリティが改善されることが可能である。
【0116】
コンパニオンデバイス300は、例えば、インターネット接続、無線LAN接続、WiFi接続、Bluetooth接続、携帯電話ネットワーク、3G/4G/5G接続、エッジ接続、LTE接続、BUS接続、無線接続、有線接続、ラジオ接続、近距離接続、および/またはIoT接続を介して、エアロゾル発生装置100とコンパニオンデバイス300を通信可能に連結するために、一つ以上の通信インターフェース310を有する通信装置308をさらに備える。
【0117】
図2は、コンパニオンデバイス300をより詳細に示すブロック図である。具体的には、図2は、少なくとも一つのプロセッサ303を含み、マルチプレクサ307を介してプッシュボタン304と連結される、制御回路302の少なくとも一部品305を概略的に示す。その中で、部品305は、充電回路312および/またはコンパニオンデバイス300の他の電気コンポーネントと連結されてもよく、またはこれを備えてもよい。例えば、図2に示す例示的な制御回路302の少なくとも一部品305は、コンパニオンデバイス300の主要コントローラ305を指し得る。
【0118】
さらに、制御回路302をマルチプレクサ307に連結するために、一線式MT通信ポート(「MTRTX」ポートと称される)などのポート309が使用され得る。この一線式通信は、マルチプレクサ307を介して二線式通信に変換され得る。例えば、マルチプレクサ307からプッシュボタン304の入力ポート315(RXポートなど)へ信号を送信し、プッシュボタン304の出力ポート317(TXポートなど)からマルチプレクサ307へ信号を送信することができる。その中で、マルチプレクサ307は、ポート311を介して制御回路302によって制御されてもよい。
【0119】
さらに、図2に示す例では、エアロゾル発生装置100のエネルギー貯蔵部122を充電するための電気的接続と、エアロゾル発生装置100とコンパニオンデバイス300との間の通信可能な連結が、エアロゾル発生装置100の電気コネクター114とコンパニオンデバイスのコネクター313を介して確立できるように、少なくとも一つの通信インターフェース310が電気コネクター313と組み合わせられるか、またはそれに統合される。
【0120】
図3は、エアロゾル発生システム500と共に使用され得るか、または使用され得ない外部コンピューティングデバイス700を示す。外部コンピューティングデバイス700は、ユーザーインターフェース702、データ処理のための一つ以上のプロセッサ705、外部コンピューティングデバイス700をサーバ1000またはエアロゾル発生システム500のうちの一つ以上に通信可能に連結するための通信インターフェース706、およびデータまたは情報を記憶するためのデータストレージ708を含む制御回路704を含む。
【0121】
図4は、エアロゾル発生装置100の使用を認証する方法を図示するフローチャートを示す。別段の記載がない限り、エアロゾル発生装置100は、本明細書の他の箇所に記載されるものと同じ特徴、要素および/または機能を備える。
【0122】
ステップ401は、所定の期間の複数の時間窓の間に、一つ以上のユーザーインターフェースコンポーネントからユーザー入力認証情報を受信することを含み、各時間窓は、認証情報を形成する一連の数字のそれぞれの桁に対応し、ユーザー入力は、当該時間窓の間に、ユーザーインターフェースコンポーネントを介して受信されたユーザー入力を、当該時間窓に対応する桁に帰属させる。
【0123】
ステップ402は、ユーザー入力認証情報に基づいて、エアロゾル発生装置100のオフライン認証を実行することを含む。
【0124】
ステップ403は、オフライン認証の成功の結果に基づいて、エアロゾル発生装置100をロック状態からロック解除状態に移行するように決定することを含む。
【0125】
図4に図示する方法は、例えば、本開示の第一から第五の態様のいずれかを参照して説明されるように、多数の代替的または追加的ステップを含むことができる。
【0126】
図5は、ステップ501が、エアロゾル発生装置100のオフライン認証のための認証情報を生成することを含み、ステップ502が、ユーザー入力認証情報として制御回路102および/または302への入力のために、認証情報をユーザーに送信することを含む、方法を示すフローチャートを示す。
【0127】
別段の記載がない限り、エアロゾル発生装置100ならびに制御回路102および/または302は、本明細書の他の箇所で説明されるものと同じ特徴、要素および/または機能を備える。
【0128】
図5に図示する方法は、例えば、本開示の第六から第八の態様のいずれかを参照して説明されるように、多数の代替的または追加的ステップを含むことができる。
【0129】
図6は、工場出荷時の調製からユーザーアクティベーションまでのステップを含む、デバイスアクティベーションの方法を示すフローチャートである。ステップ601は、工場で、ピンコードをエアロゾル発生装置100の暗号化されたファームウェアに格納することを含む。次に、ユーザーは、ステップ602、607、および609からそれぞれ開始する流れのうちの一つを使用して、装置100を取得し、それを起動して使用する。ユーザーが既に登録されている場合、方法はステップ602に進み、まだ行われていない場合、ハードエイジの検証が実施される。ステップ603は、まだ行われていない場合、装置100をユーザーに登録する。ステップ604は、ユーザーがウェブサイト上でIDコード(コーデンティファイ)を入力またはスキャンして、本明細書の他の箇所に記載されるピンコードを生成することを含む。ステップ605は、上述の方法で、プッシュボタン104を使用してユーザーがピンコードを装置100に入力することを含む。ステップ606で、装置100は、上述のように、成功した認証の後に使用するために起動される。ユーザーがまだ登録されていない場合、方法は、ステップ601からステップ607へ代わりに進行し、ハードエイジ検証がウェブサイト上で再び行われ、これは、ユーザーがゲストユーザーであり、一つのデバイスに対して、および一つのセッションに対してのみ有効である。ステップ608は、ステップ604で行ったように、ユーザーがウェブサイト上で識別コードを入力またはスキャンして、ピンコードを生成することを含む。次いで、方法は再びステップ605へ進む。ユーザーがウェブサイトにアクセスできない場合、ユーザーはコールセンターに電話してもよく、その場合、方法はステップ601からステップ609に進み、ユーザーは登録ユーザーまたはゲストとして認証される。ゲストユーザーについては、方法はステップ610に進み、ハードエイジ検証が実施される。ステップ611は、方法がステップ605へ進む前にピンコードを生成するために、ユーザーがコールセンターツールにIDコードを入力することを含む。登録ユーザーについては、方法はまだ行われていない場合、ハードエイジ検証が実施されるステップ609からステップ612に進む。ステップ613は、まだ行われていない場合、装置100をユーザーに登録することを含む。次いで、方法は、ステップ611へ進む。
【0130】
図6では、ピンコードの生成は図5のステップ501に対応し、一方で、ユーザーは、ステップ502に対応するステップで、ウェブサイトまたはコールセンターを介してピンコードを取得する。ハードエイジ検証は、本明細書では、年齢検証プロセスとも呼ばれうる。
【0131】
重要なことに、ステップ605でのピンコードの入力は、エアロゾル発生装置100(またはコンパニオンデバイス300)と任意の外部コンピューティングデバイス(上述のものなど)との間のいかなる接続も、この目的のためにいかなるアプリの使用も必要としない。
【0132】
本発明は、図面および上記の説明で詳細に例示および説明されているが、そのような例示および説明は、例示的または代表的であり、限定するものではなく、本発明は、開示された実施形態に限定されない。開示された実施形態に対する他の変形は、図面、開示、および添付の特許請求の範囲の研究から、当業者によって理解され、かつ影響を及ぼされ得、および特許請求の範囲の実践であり得る。
【0133】
特許請求の範囲において、「含む、備える(comprising)」という単語は、それ以外の要素またはステップを除外するものではなく、また不定冠詞「a」もしくは「an」は、複数であることを除外するものではない。特定の尺度が相互に異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの尺度の組み合わせが有利に使用されることができないことを示唆していない。特許請求の範囲のいかなる参照符号も、その範囲を限定していると解釈されるべきではない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6