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特許7566196求職支援システム、求職支援方法及びプログラム
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-03
(45)【発行日】2024-10-11
(54)【発明の名称】求職支援システム、求職支援方法及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/1053 20230101AFI20241004BHJP
【FI】
G06Q10/1053
【請求項の数】 15
(21)【出願番号】P 2024076026
(22)【出願日】2024-05-08
【審査請求日】2024-05-09
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】512313953
【氏名又は名称】株式会社ビズリーチ
(74)【代理人】
【識別番号】110002789
【氏名又は名称】弁理士法人IPX
(72)【発明者】
【氏名】新井 政樹
(72)【発明者】
【氏名】船越 聖美
(72)【発明者】
【氏名】出田 周也
【審査官】板垣 有紀
(56)【参考文献】
【文献】米国特許出願公開第2019/0042646(US,A1)
【文献】特許第7371284(JP,B1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 - 99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
求職者に対する求職支援システムであって、
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成され、
受付ステップでは、前記求職者による入力に応じて生成又は更新される、前記求職者の職務経歴を受け付け
抽出ステップでは、前記職務経歴に基づき、前記求職者のスキル又は経験に関連する、少なくとも1つのスキルタグを抽出し、
提示ステップでは、抽出された前記少なくとも1つのスキルタグを前記求職者に提示し、
前記スキルタグは、前記求職者が前記スキルタグを選択した場合、前記求職者のスキル情報として前記求職者と関連付けられるものであり、
前記職務経歴と、前記求職者のスキル情報とは、前記求職者が求職活動で使用する職務経歴書に含まれる項目であり、前記項目それぞれには予め条件が設定され、前記項目のうちの少なくとも1つにおいて、前記求職者による前記入力に応じて生成又は更新された情報が前記条件を充足していない場合に、
第2の表示制御ステップでは、前記求職者に視認可能な態様で視覚情報を表示させ、
前記視覚情報は、前記条件に対する充足度に関する情報を含む、システム。
【請求項2】
請求項に記載の求職支援システムにおいて、
前記第2の表示制御ステップでは、前記充足度を上昇させるためのタスクを前記求職者の使用する端末の画面に表示させ、
前記画面には、前記充足度が上昇する修正を受け付ける画面へのリンクが含まれる、システム。
【請求項3】
請求項に記載の求職支援システムにおいて、
前記項目のそれぞれの前記条件には、複数の閾値が設定され、
さらに、付与ステップでは、前記充足度と前記複数の閾値との関係に基づき、前記項目のそれぞれに対するラベルを付与し、
前記第2の表示制御ステップでは、前記項目のそれぞれと対応付けて前記ラベルを前記求職者に視認可能な態様で表示させる、システム。
【請求項4】
求職者に対する求職支援システムであって、
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成され、
受付ステップでは、前記求職者による入力に応じて生成又は更新される、前記求職者の職務経歴を受け付け、前記職務経歴は、前記求職者が所属した少なくとも1つの組織に対応する職務内容を含み、前記入力は、前記組織の在籍期間の情報を含み、
抽出ステップでは、前記職務経歴に基づき、前記求職者のスキル又は経験に関連する、少なくとも1つのスキルタグを抽出し、
付与ステップでは、前記職務経歴に基づき抽出される前記スキルタグのそれぞれに対し、前記組織の在籍期間の長さ又は時期に応じて重み付けによるスコアを付与し、
提示ステップでは、前記スコアの高いスキルタグから順番に前記スキルタグのそれぞれを前記求職者に提示し、
前記スキルタグは、前記求職者が前記スキルタグを選択した場合、前記求職者のスキル情報として前記求職者と関連付けられるものである、システム。
【請求項5】
求職者に対する求職支援システムであって、
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成され、
受付ステップでは、前記求職者による入力に応じて生成又は更新される、前記求職者の職務経歴を受け付け、前記職務経歴は、前記求職者が所属した少なくとも1つの組織に対応する職務内容を含み、
取得ステップでは、前記求職者の求職活動に関する行動履歴を取得し、
抽出ステップでは、前記職務経歴と前記行動履歴とをトピックモデルに入力することで、前記トピックモデルから出力されたトピックに基づき、少なくとも1つのスキルタグを抽出し、
提示ステップでは、抽出された前記少なくとも1つのスキルタグを前記求職者に提示し、
前記スキルタグは、前記求職者のスキル又は経験に関連し、前記求職者が前記スキルタグを選択した場合、前記求職者のスキル情報として前記求職者と関連付けられるものである、システム。
【請求項6】
請求項1に記載の求職支援システムにおいて、
さらに、生成ステップでは、前記職務経歴と、前記求職者のスキル情報とに基づき、前記求職者の職務に関する要約文を生成し、
前記要約文は、前記職務経歴書に含まれる前記項目である、システム。
【請求項7】
請求項に記載の求職支援システムにおいて、
前記生成ステップでは、前記求職者のスキル情報が前記求職者と関連付けられたことを契機に、前記要約文を生成する、システム。
【請求項8】
請求項に記載の求職支援システムにおいて、
さらに、第1の表示制御ステップでは、前記求職者のスキル情報が未登録な状態である場合、前記求職者の操作画面に前記スキルタグを選択可能な画面へのリンクを表示させる、システム。
【請求項9】
請求項に記載の求職支援システムにおいて、
さらに、修正受付ステップでは、前記求職者の端末操作に基づき、前記職務経歴と、前記求職者のスキル情報と、前記要約文とのうちの少なくとも1つに対する修正を受け付ける、システム。
【請求項10】
請求項1に記載の求職支援システムにおいて、
前記受付ステップでは、前記求職者による前記入力を受け付ける入力画面を表示させ、前記入力画面では、前記求職者が所属した組織数を受け付けた後で、前記組織数に対応する数の組織に関する情報の入力欄を表示させ、前記入力欄を介して、前記組織に関する情報の入力を受け付ける、システム。
【請求項11】
請求項10に記載の求職支援システムにおいて、
前記組織に関する情報は、前記組織に関する概要情報と前記組織に関する詳細情報とを含み、
前記受付ステップでは、前記組織数に対応する数の前記組織に関する前記概要情報の入力を受け付けた後、前記組織数に対応する数の前記組織を選択可能に構成された選択画面を表示させ、前記求職者により選択された前記組織に関する前記詳細情報の入力を受け付ける、システム。
【請求項12】
請求項11に記載の求職支援システムにおいて、
前記選択画面には、前記組織数に対応する数の前記組織のうち、前記詳細情報が未入力な状態である前記組織を表示させる、システム。
【請求項13】
請求項1に記載の求職支援システムにおいて、
前記抽出ステップでは、前記職務経歴をトピックモデルに入力し、前記トピックモデルから出力されたトピックに基づき前記少なくとも1つのスキルタグを抽出する、システム。
【請求項14】
求職支援方法であって、
請求項1から請求項1のいずれか1項に記載の求職支援システムが実行する各ステップを備える、方法。
【請求項15】
プログラムであって、
コンピュータに、請求項1から請求項1のいずれか1項に記載の求職支援システムの各ステップを実行させるための、プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、求職支援システム、求職支援方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、求職者の職務経歴に関する文章の作成を容易にすることができる情報処理システム等を提供する文章作成支援システムを開示する文献である。特許文献1に開示されるように、プロセッサを備え、プロセッサが、入力ステップでは、求職者に関する求職者情報の入力を受け付ける入力画面を表示させ、指示ステップでは、求職者情報に基づいて求職者の職務経歴に関する文章の作成の指示を人工知能に対して行い、人工知能は、求職者情報を入力とし、文章を出力とする学習モデルを有し、表示ステップでは、指示に基づいて人工知能が出力した文章を表示させる技術が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特許第7371284号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の従来技術は、求職者の職務経歴に関する文章の作成を支援するが、求職活動に関する求職支援システムにはさらなる改善の余地がある。
【0005】
本発明では上記事情に鑑み、求職者の情報入力をサポートする、求職支援システム等を提供することとした。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、求職者に対する求職支援システムが提供される。この求職支援システムは、少なくとも1つのプロセッサを備える。プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成される。受付ステップでは、求職者による入力に応じて生成又は更新される、求職者の職務経歴を受け付け、職務経歴は、求職者が所属した少なくとも1つの組織に対応する職務内容を含む。提示ステップでは、受付ステップが実行されたことを契機に、少なくとも1つのスキルタグを求職者に提示する。スキルタグは、職務経歴に基づき抽出されるものであり、求職者のスキル又は経験に関連し、求職者がスキルタグを選択した場合、求職者のスキル情報として求職者と関連付けられるものである。
【0007】
このような態様により、求職者は容易に自身のスキル又は経験に関連するスキルタグを登録することができる。
【0008】
以下、本発明の実施形態について説明する。なお、以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】求職支援システム1を表す構成図である。
図2】サーバ装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3】求職者端末20及び管理者端末30のハードウェア構成を示すブロック図である。
図4】サーバ装置10(制御部11)、求職者端末20(制御部21)、及び管理者端末30(制御部31)によって実現される機能を示すブロック図である。
図5】求職支援システム1によって実行される情報処理の概要を示すフローチャートである。
図6】求職支援システム1によって実行される情報処理(レジュメの作成処理)の流れを示すアクティビティ図である。
図7】求職支援システム1において表示されるプロフィール画面G01の一例を示す図である。
図8】求職支援システム1において表示される組織数受付画面G02の一例を示す図である。
図9】求職支援システム1において表示される組織の概要情報画面G03の一例を示す図である。
図10】求職支援システム1において表示される組織選択画面G04の一例を示す図である。
図11】求職支援システム1において表示される詳細情報入力画面G05の一例を示す図である。
図12】求職支援システム1において表示される業務内容登録画面G06の一例を示す図である。
図13】求職支援システム1において表示される組織選択画面G07の別の一例を示す図である。
図14】求職支援システム1において表示されるスキル提示画面G08の一例を示す図である。
図15】求職支援システム1において表示されるスキル提示画面G09の別の一例を示す図である。
図16】求職支援システム1において表示される要約文編集画面G10の一例を示す図である。
図17】求職支援システム1において表示されるプロフィール画面G11の別の一例を示す図である。
図18】求職支援システム1において表示されるレジュメ一括作成画面G12の一例を示す図である。
図19】求職支援システム1において職務経歴の更新後に表示されるプロフィール画面G13の一例を示す図である。
図20】求職支援システム1において職務経歴の更新後に表示されるプロフィール画面G14の別の一例を示す図である。
図21】求職支援システム1によって実行される情報処理(視覚情報表示処理)の流れを示すアクティビティ図である。
図22】求職支援システム1において表示される視覚情報を含む画面G15の一例を示す図である。
図23】求職支援システム1において表示される視覚情報を含む画面G16の別の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を用いて本発明の実施形態について説明する。以下に示す実施形態中で示した各種特徴事項は、互いに組み合わせ可能である。
【0011】
ところで、一実施形態に登場するソフトウェアを実現するためのプログラムは、コンピュータが読み取り可能な非一時的な記録媒体(Non-Transitory Computer-Readable Medium)として提供されてもよいし、外部のサーバからダウンロード可能に提供されてもよいし、外部のコンピュータで当該プログラムを起動させてクライアント端末でその機能を実現(いわゆるクラウドコンピューティング)するように提供されてもよい。
【0012】
また、一実施形態に係る種々の情報処理において、入力と、入力に応じた出力とが実現されうる。ここで、入力の結果として出力が得られれば、かかる情報処理において参照される情報(以下、参照情報と称する。)の態様は、限定されない。参照情報は、例えば、データベース、ルックアップテーブル、所定の関数(統計学的手法によって構築された、回帰式等の判定式を含む。)等のルールベースの情報でもよいし、入力と出力との相関を予め学習させた学習済みモデルでもよいし、プロンプトを入力することで所望の結果を出力可能な大規模言語モデルでもよい。
【0013】
また、一実施形態において「部」とは、例えば、広義の回路によって実施されるハードウェア資源と、これらのハードウェア資源によって具体的に実現されうるソフトウェアの情報処理とを合わせたものも含みうる。また、一実施形態においては様々な情報を取り扱うが、これら情報は、例えば電圧・電流を表す信号値の物理的な値、0又は1で構成される2進数のビット集合体としての信号値の高低、又は量子的な重ね合わせ(いわゆる量子ビット)によって表され、広義の回路上で通信・演算が実行されうる。
【0014】
さらに、広義の回路とは、回路(Circuit)、回路類(Circuitry)、プロセッサ(Processor)、及びメモリ(Memory)等を少なくとも適当に組み合わせることによって実現される回路である。また、プロセッサは、汎用プロセッサでもよいし、専用の回路でもよい。すなわち、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等を含むものである。
【0015】
1.ハードウェア構成
本節では、ハードウェア構成について説明する。
【0016】
<求職支援システム1>
図1は、求職支援システム1を表す構成図である。求職支援システム1は、通信回線2と、サーバ装置10と、求職者端末20と、管理者端末30とを備える。サーバ装置10と、求職者端末20と、管理者端末30とは、通信回線2を通じて通信可能に構成されている。サーバ装置10、求職者端末20、及び管理者端末30の通信回線2との接続は有線でも無線でもよい。
【0017】
求職支援システム1は、例えば、複数の求職者U1と、複数の求人者とが利用する求人・求職システムの一部を構成する。求人・求職システムは、求人者による求職者U1の検索、求人者から求職者U1へのスカウト文書の送信等を主に行う。求職支援システム1は、求人・求職システムにおいて使用される職務経歴書の情報を生成又は更新すること等を支援するシステムである。職務経歴書とは、レジュメとも呼ばれ、求職者U1が応募する組織に対して、自身のこれまでの職務に関する経歴や持っているスキル、資格等を伝える文書のことである。職務経歴書の情報を充足させることにより、求職者U1は、採用活動を行う組織からのスカウト等を受信しやすくなる。求職支援システム1は、典型的には、スカウト等を受信しやすい職務経歴書等の作成を支援するシステムである。
【0018】
一実施形態において、求職支援システム1とは、1つ又はそれ以上の装置又は構成要素からなるものである。以下、これらの構成要素について説明する。
【0019】
<サーバ装置10>
サーバ装置10は、通信回線2を介して求職者端末20とデータをやり取りしながら、職務経歴に関する情報生成又は更新処理を実行する情報処理装置である。サーバ装置10は、スキル情報データベースDB1及び求職者データベースDB2を記憶している。スキル情報データベースDB1は、スキルタグ抽出処理に用いられる語句を格納している。求職者データベースDB2は、求職者U1によって登録される登録情報を格納している。
【0020】
図2は、サーバ装置10のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバ装置10は、制御部11と、記憶部12と、通信部13と、通信バス14とを備える。制御部11、記憶部12、及び通信部13は、サーバ装置10の内部において通信バス14を介して電気的に接続されている。
【0021】
<制御部11>
制御部11は、サーバ装置10に関連する全体動作の処理・制御を行う。制御部11は、例えば中央処理装置(Central Processing Unit:CPU)である。制御部11は、記憶部12に記憶された所定のプログラムを読み出すことによって、サーバ装置10に係る種々の機能を実現する。すなわち、記憶部12に記憶されているソフトウェアによる情報処理が、ハードウェアの一例である制御部11によって具体的に実現されることで、制御部11に含まれる各機能部として実行されうる。これらについては、次節においてさらに詳述する。なお、制御部11は単一であることに限定されず、機能ごとに複数の制御部11を有するように実施してもよい。またそれらの組合せであってもよい。
【0022】
<記憶部12>
記憶部12は、前述の記載により定義される様々な情報を記憶する。これは、例えば、制御部11によって実行されるサーバ装置10に係る種々のプログラム等を記憶するソリッドステートドライブ(Solid State Drive:SSD)等のストレージデバイスとして、あるいは、プログラムの演算に係る一時的に必要な情報(引数、配列等)を記憶するランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)等のメモリとして実施されうる。記憶部12は、制御部11によって実行される求職支援システム1に係る種々のプログラム、変数等を記憶している。
【0023】
<通信部13>
通信部13は、USB、IEEE1394、Thunderbolt(登録商標)、有線LANネットワーク通信等といった有線型の通信手段が好ましいものの、無線LANネットワーク通信、3G/LTE/5G等のモバイル通信、BLUETOOTH(登録商標)通信等を必要に応じて含めてもよい。すなわち、これら複数の通信手段の集合として実施することがより好ましい。すなわち、サーバ装置10は、通信部13及びネットワークを介して、外部から種々の情報を通信してもよい。
【0024】
サーバ装置10は、オンプレミス形態であってもよく、クラウド形態であってもよい。クラウド形態のサーバ装置10としては、例えば、SaaS(Software as a Service)、クラウドコンピューティングという形態で、上述の機能や処理を提供してもよい。
【0025】
<求職者端末20、管理者端末30>
求職者端末20は、求職者U1をユーザとする端末である。求職者端末20は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。求職者端末20は、求職者U1の職務経歴に関する情報生成処理に必要な入力の受け付け及び生成された職務経歴に関する情報の表示等を行う。
管理者端末30は、サーバ装置10によって提供されるサービスを実施する組織に属するユーザである管理者が、業務において使用する情報処理端末である。管理者端末30は、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等である。
【0026】
図3は、求職者端末20及び管理者端末30のハードウェア構成を示すブロック図である。図3Aに示すように、求職者端末20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、入力部24と、出力部25と、通信バス26とを備える。制御部21、記憶部22、通信部23、入力部24、及び出力部25は、求職者端末20の内部において通信バス26を介して電気的に接続されている。求職者端末20は、サーバ装置10によって提供されるサービスを受けるユーザである各求職者U1が使用する情報処理端末である。制御部21、記憶部22及び通信部23の説明は、サーバ装置10における各部の説明と同様のため省略する。
【0027】
<入力部24>
入力部24は、ユーザによってなされた操作入力を受け付ける。操作入力は、命令信号として通信バス26を介して制御部21に転送される。制御部21は、必要に応じて、転送された命令信号に基づいて所定の制御や演算を実行しうる。入力部24は、求職者端末20の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。例えば、入力部24は、出力部25と一体となってタッチパネルとして実施されてもよい。入力部24がタッチパネルとして実施される場合、ユーザは、入力部24に対してタップ操作、スワイプ操作等を入力することができる。入力部24としては、タッチパネルに代えて、スイッチボタン、マウス、トラックパッド、QWERTYキーボード等が採用可能である。
【0028】
<出力部25>
出力部25は、ユーザが操作可能なグラフィカルユーザインターフェース(Graphical User Interface:GUI)の画面を表示する。出力部25は、求職者端末20の筐体に含まれるものであってもよいし、外付けされるものであってもよい。具体的には、出力部25は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、又はプラズマディスプレイ等の表示デバイスとして実施されうる。これらの表示デバイスは、求職者端末20の種類に応じて使い分けて実施されることが好ましい。
【0029】
一方、管理者端末30は、図3Bに示すように、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、入力部34と、出力部35と、通信バス36とを備える。制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34、及び出力部35は、管理者端末30の内部において通信バス36を介して電気的に接続されている。制御部31、記憶部32、通信部33、入力部34及び出力部35の説明は、求職者端末20における各部の説明と同様のため省略する。
【0030】
2.機能構成
本節では、本実施形態の機能構成について説明する。記憶部12に記憶されているソフトウェアによる情報処理がハードウェアの一例である制御部11によって具体的に実現されることで、制御部11(求職支援システム1が備えるプロセッサ)に含まれる各機能部として実行されうる。
【0031】
図4は、サーバ装置10(制御部11)、求職者端末20(制御部21)、及び管理者端末30(制御部31)によって実現される機能を示すブロック図である。
【0032】
図4Aに示すように、サーバ装置10(制御部11)は、受付部111と、記憶制御部112と、AI制御部113と、人工知能部114と、提示部115と、生成部116と、表示制御部117と、付与部118と、抽出部119と、取得部120とを備える。図4Bに示すように、求職者端末20(制御部21)は、表示部211と、操作受付部212とを備える。図4Cに示すように、管理者端末30(制御部31)は、表示部311と、操作受付部312とを備える。
【0033】
<受付部111>
受付部111は、求職者端末20又は管理者端末30又はその他の情報処理端末からの情報を受付可能に構成されている。また、受付部111は、記憶部12の少なくとも一部であるストレージ領域に記憶されている種々の情報を読み出し、読み出された情報を記憶部12の少なくとも一部である作業領域に書き込むことで、種々の情報を受付可能に構成されている。ストレージ領域とは、例えば、記憶部12のうち、SSD等のストレージデバイスとして実施される領域である。作業領域とは、例えば、RAM等のメモリとして実施される領域である。例えば、受付部111は、求職者端末20に対する求職者U1の端末操作に基づく入力を受付可能に構成される。具体的には、受付部111は、求職者U1による入力を受付可能に構成される。また、受付部111は、求職者U1による、修正を受付可能に構成されてもよい。受付部111は、修正受付ステップとして、求職者の端末操作に基づき、職務経歴と、求職者のスキル情報と、要約文とのうちの少なくとも1つに対する修正を受け付けてもよい。
【0034】
<記憶制御部112>
記憶制御部112は、自装置の記憶部12を制御し、記憶部12へのデータの書き込み及び読み出しを行う。記憶制御部112は、例えば、入力画面に入力された求職者U1に関する求職者情報(入力情報)を記憶させる。記憶制御部112は、求職者U1の入力に応じて生成又は更新される、求職者U1の求職者情報(登録情報)を求職者データベースに登録してもよい。
【0035】
求職者データベースには、求職者U1が求職活動で使用する求職者情報が登録される。求職者情報とは、求職者に関する情報であり、登録画面にて入力され予め登録された求職者情報(登録情報)及び職務経歴に関する文章の作成のための入力画面にて入力された求職者情報(入力情報)を含み、登録又は入力された求職者に関する全ての情報を含む。求職者情報は、履歴書や職務経歴書等に関連する情報が含まれる。なお、「履歴書」は、主に求職者のプロフィール、現況、学歴、職歴、希望の労働条件等が記載された文書であり、「職務経歴書」は、レジュメとも呼ばれ、求職者が求人者に対して、自身のこれまでの職務経歴、経験、スキル、資格等を伝える文書である。なお、求人者は、組織の代理人として、求職者と組織とを仲介する人材仲介業者も含まれる。人材仲介業者は、ヘッドハンター、エージェント等とも呼ばれる。
【0036】
求職者データベースに登録される登録情報は、求職者U1の基本情報と、求職者U1の職務経歴に関する情報と、求職者U1のスキルに関するスキル情報と、職務経歴書の概要である職務要約(要約文)等を含む。求職者U1の基本情報は、例えば、求職者U1の氏名、年齢、住所、これまでの年収、学歴、職歴等を含む。また、求職者U1の基本情報には、求職者が希望する業種及び職種や応募組織に対する希望条件が含まれてもよい。職務経歴に関する情報は、求職者U1がこれまで経験した組織に関する情報や組織において従事した職務や業務等について記述した情報等を含む。職務経歴は、例えば、求職者のこれまでの在籍組織、部署名、役職名、在籍期間、経験した役職、経験したプロジェクト、業務期間、業務内容、求職者のマネジメント経験や語学力、表彰等を含んでもよい。
【0037】
スキル情報は、求職者の所有する能力やスキルを示す情報である。例えば、スキル情報は、求職者U1がこれまでに経験した業務内容、保有するスキル、保有する資格等である。求職者U1の職務経歴に関する情報等に基づき抽出されるスキルタグを求職者U1に対し選択可能に提示し、求職者U1が選択したスキルタグを、記憶制御部112が求職者U1のスキル情報として記憶させてもよい。スキルタグは、求職者U1の能力やスキルを表すキーワードである。求職者U1により適切なスキルタグが選択され、求職者情報にスキル情報として登録されることにより、求職者U1の能力やスキルの視認性と、求人者からの被検索性とを高めることができる。スキルタグは、例えば、「UXデザイン」、「デザインシステム」、「経理(財務会計)」、「財務」、「税務」、「IR」、「内部監査・内部統制」、「法務・コンプライアンス」、「知的財産・特許」等である。
【0038】
職務要約は、職務経歴書の概要をまとめたもの(例えば、要約文)である。求職者のキャリアの全体像を端的に示すものである。
【0039】
<AI制御部113>
AI制御部113は、人工知能部114への入力を制御する。AI制御部113は、例えば、求職者情報の入力画面において求職者U1により入力された情報を入力として、求職者U1の職務経歴に関する情報を出力することを指示するプロンプトを生成するように構成される。また、例えば、求職者の職務経歴と、求職者のスキル情報等を入力として、職務要約に関する文章を出力することを指示するプロンプトを生成するように構成されてもよい。
【0040】
<人工知能部114>
人工知能部114は、各機能部から入力を受け付け、指示された出力を返すように構成される。なお、サーバ装置10が各機能部において使用する人工知能は、共通のものであってもよいし、機能部毎に個別に用意されたものであってもよい。
【0041】
人工知能部114は、GPT(Generative Pretrained Transformer、GPT-1、GPT-2、GPT-3、GPT-4を含む)、BERT(Bidirectional Encoder Representations from Transformers)、BART(Bidirectional and Auto-regressive Transformer)等を含むトランスフォーマ(Transformer)や再帰型ニューラルネットワーク(Recurrent Neural Network(RNN))等の言語モデル等を備えるAI(Artificial Intelligence)であって、生成AIを含む。
【0042】
言語モデルは、機械学習アルゴリズムによる学習モデルの一例である。機械学習の具体的なアルゴリズムとしては、最近傍法、ナイーブベイズ法、決定木、サポートベクターマシン、ニューラルネットワークを利用した深層学習(ディープラーニング)等が挙げられる。人工知能部114は、上記のアルゴリズムを適宜適用することができる。
【0043】
人工知能部114は、教師あり学習、教師なし学習、又は自己教師あり学習等の学習方法によって構築された学習済みモデルを有する。教師あり学習では、教師データ(学習データ)を用いて機械学習を行う。教師データは、学習用の入力データ及び出力データ(正解データ)のペアで構成される。また、言語モデルは、特定のタスクのために訓練されたものだけでなく、幅広いタスクに対して汎用的に用いることができる汎用モデルであってもよい。
【0044】
人工知能部114は、人工知能として、膨大なデータを学習した大規模言語モデル(Large Language Models(LLM))のような汎用的な自然言語処理の学習モデルを含む。このような汎用的な学習モデルは、One-shot LearningやFew-shot Learning等により、ファインチューニングなしで様々なタスクに対応可能な言語モデルを含む。また、汎用的な学習モデルは、Zero-shot Learningによっても、様々なタスクに対応可能である。制御部11の各機能部において用いられる人工知能は、それぞれ別個の学習モデルであってもよいし、共通した汎用的な学習モデルであってもよい。
【0045】
人工知能部114に含まれる学習モデルは、追加の学習を行うことが可能である。例えば、人工知能部114は、作成された求職者U1の求職者情報が、求職者U1等によって修正されたか否かを学習する。つまり、人工知能部114は、学習モデルが作成した求職者U1の求職者情報に対するフィードバックとして、求職者U1により修正された実際の修正結果をラベル付けした教師データセットを用いて、追加の学習を行い、ファインチューニングされる。これにより、学習モデルから出力される求職者U1の求職者情報が最適化される。
【0046】
人工知能部114は、入力画面に入力された求職者U1に関する求職者情報(入力情報)を入力として、AI制御部113により生成されたプロンプトに基づいて、求職者U1の職務経歴又は職務要約等に関する文章を出力してもよい。
【0047】
<提示部115>
提示部115は、抽出部119により抽出されたスキルタグを求職者に提示可能に構成される。提示部115は、付与部118によりスキルタグに付与された、スコアに応じて、スキルタグを提示してもよい。提示部115は、スコアが高いスキルタグを推奨スキルタグとして優先的に提示してもよい。具体的には、提示部115は、スコアが一定以上のスキルタグ、又はスコアを高い順に並べた場合の順位が一定以上のスキルタグを推奨スキルタグとして提示してもよい。
【0048】
提示部115は、抽出部119により抽出されたキーワード候補を求職者に提示可能に構成されてもよい。
【0049】
<生成部116>
生成部116は、求職者U1の職務経歴又は職務要約等に関する情報を生成可能に構成される。生成部116は、人工知能部114から出力された職務経歴又は職務要約等に関する文章に基づき、求職者U1の求職者情報(登録情報)を生成してもよい。
【0050】
<表示制御部117>
表示制御部117は、求職支援システム1に関するシステム画面を各端末に表示させるための処理を実行する。表示制御部117は、例えば、HTML(Hyper Text Markup Language)ファイルの生成及び送信等の処理を行い、システム画面を示すウェブページを求職者端末20に表示させる。なお、表示制御部117は、求職支援システム1を利用するためのアプリケーションの表示用データの生成及び送信等の処理を行ってもよい。
【0051】
表示制御部117は、求職者U1に関する求職者情報の登録画面及び入力画面を表示させる。表示制御部117は第1の表示制御ステップとして、求職者のスキル情報が未登録な状態である場合、求職者の操作画面にスキルタグを選択可能な画面へのリンクを表示させてもよい。表示制御部117は第2の表示制御ステップとして、求職者に視認可能な態様で視覚情報を表示させてもよい。
【0052】
<付与部118>
付与部118は、職務経歴に基づき抽出されるスキルタグのそれぞれに対し、スキルの経験度に基づく、重み付けによるスコアを付与するように構成される。スキルの経験度は、例えば、求職者の当該スキルに関連する組織の在籍期間の長さ又は求職者が当該スキルに関連する職務に従事した時期等で表されてもよい。具体的には、抽出部119は、例えば、スキルの抽出時に、登録情報からスキルの経験度を表すキーワード、文章等のテキストデータをさらに抽出し、必要に応じて特徴量(ベクトルデータ)に変換する。付与部118は、抽出されたスキルタグに対し、当該スキルの経験度に応じたスコアを付与する。直前の職務経歴の更新に関するスキル経験度に応じたスコアは重くしてもよい。付与部118は、例えば、更新された業務内容、業種、職種等に関するスキルタグに対し、高いスコアを付与してもよい。
【0053】
また、付与部118は、職務経歴書の各項目に予め設定された条件に応じて、各項目に対しラベルを付与するように構成される。職務経歴書は、求職者U1の基本情報と、求職者U1の職務経歴に関する情報と、求職者U1のスキルに関するスキル情報と、職務経歴書の概要である職務要約(要約文)等の項目を含む。条件は、これらの項目それぞれに設定されてよいが、これらの項目の下位の小項目それぞれに対して設定されてもよい。小項目とは、例えば、希望条件、経験業種、経験職種、役職、プロジェクト等である。また、全ての項目や小項目についてラベルを付与する対象としてもよいが、特定の条件を満たす場合にのみラベルを付与する対象としてもよい。例えば、役職やプロジェクトについては、役職やプロジェクトの存在が登録されているにも関わらず業務内容が登録されていない場合にラベルを付与する対象としてもよい。
【0054】
<抽出部119>
抽出部119は、求職者の職務経歴に関する情報をトピックモデルに入力し、トピックモデルから出力されたトピックに基づきスキルタグを抽出可能に構成される。
【0055】
ここで、トピックモデルは、文書(ここでは登録情報)が、複数の潜在的なトピックから確率的に生成されると仮定したモデルであり、文書に含まれる各単語(キーワード)は、トピックが有する単語の確率分布にしたがって出現すると仮定される。トピックモデルは、指定したトピックの数に応じてトピックを出力する。抽出部119は、求職者データベースの登録情報をトピックモデルに入力する。トピックモデルは、登録情報から抽出されたキーワードに基づき、トピックの確率分布(複数のトピックそれぞれの出現確率)及び各トピックにおける各キーワードの確率分布(複数のキーワードそれぞれの出現確率)を出力する。これにより、登録情報の特徴が取得される。
【0056】
抽出部119は、トピックモデルが出力したトピックを、トピックモデルに入力した登録情報に含まれる識別情報と関連付けられたスキルタグとして、スキル情報データベースに登録する。スキルタグには、トピックモデルが出力したトピックに対応するトピック名(属性名)が含まれる。トピック名は、例えば、各トピックに含まれるキーワードの分布に基づいて手動で設定される。また、トピック名として、各トピックの出現頻度が最も高いキーワードが設定されてもよい。さらに、トピック名は、各トピックに含まれるキーワードの分布をトピック名判定モデルに入力し、トピック名判定モデルに出力させたものであってもよい。トピック名判定モデルは、キーワードの分布を入力とし、これらのキーワードの分布に対する主題を表すトピック名を出力することが可能なように学習された学習モデルである。
【0057】
抽出部119は、トピック名をベクトルデータに変換してからスキル情報データベースに登録してもよい。抽出部119は、この処理をスキル情報データベースへの登録対象となる全ての求職者の登録情報に対して実行する。
【0058】
トピックモデルは、求職者データベースに登録されている複数の登録情報(典型的には全ての登録情報)の内容に基づいて、複数のトピックと、当該トピックに対応する、登録情報に含まれるキーワードとの対応関係を構築した学習モデルである。トピックモデルは、入力された登録情報に対応する、少なくとも1つのトピックを出力するように学習されている。なお、トピックモデルに用いられる解析手法(分析手法)としては、LDA(Latent Dirichlet Allocation)、LSI(Latent Semantic Indexing)、PLSA(Probabilistic Latent Semantic Analysis)等が挙げられる。また、トピックモデルには、これら以外の解析手法が用いられてもよい。
【0059】
スキルタグとして用いられるトピック名は、例えば、求職者データベースに登録されている多数の求職者において使用されているキーワードや、スキルや資格や経験の情報を抽出したものであってもよい。この場合、抽出部119は、抽出したキーワードやスキル等の情報をトピックモデルに入力し、これらの情報におけるトピック分布を推定する。例えば、「java(登録商標)」というスキルに対し、複数のトピックそれぞれの出現確率を推定する。このように推定したスキル等の情報におけるトピック分布と、求職者の登録情報におけるトピック分布との距離(類似度)を算出し、登録情報のトピック分布に近いトピック分布を持つスキル等の情報を、その登録情報のスキルタグとしてもよい。
【0060】
トピックモデルの構築(学習)の段階では、例えば、まず、求職者データベースに登録されている参照可能な全ての登録情報、又は一部の登録情報(例えば、特定の職種や業種など、特定の属性を有する求職者の登録情報)に含まれる文章に対し、形態素解析等によってキーワードの出現頻度を算出するとともに、複数のキーワードの共起度を分析し、各登録情報におけるトピックの確率分布(出現確率)と、各トピックにおけるキーワードの確率分布(出現確率)とを推定する。各トピックにおけるキーワードの確率分布は、「トピックと登録情報に含まれるキーワードとの対応関係」に相当する。
【0061】
このように構築されたトピックモデルは、登録情報の入力を受けて、当該登録情報に含まれるキーワードに基づいて登録情報におけるトピックの確率分布を出力する。そして、トピックモデルは、例えば、登録情報から推定される複数のトピックのうち、トピックの出現頻度(確率)が予め定めた閾値以上の少なくとも1つのトピックを出力する。また、トピックモデルは、推定された複数のトピックのうち、出現頻度が所定の値以上であるトピックや、出現頻度の高さの順位が所定以内であるトピック等を出力してもよい。所定以内とは、具体的には例えば、3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13,14,15,16,17,18,19,20位以内であり、ここで例示した数値のいずれか2つの間の範囲内であってもよい。
【0062】
抽出部119は、トピックモデル以外の学習モデルを用いて、登録情報からスキルタグを抽出してもよい。例えば、抽出部119は、大規模言語モデルを含む生成AIであるスキル提案モデルを用いてもよい。この場合、抽出部119は、登録情報を入力とし、スキルタグを出力する指示を含むプロンプトをスキル提案モデルに入力し、スキルタグをスキル提案モデルに出力させる。抽出部119は、登録情報からスキルタグを抽出する指示をスキル提案モデルへ与えるプロンプトを生成し、当該プロンプトをスキル提案モデルへ入力してもよい。また、抽出部119は、スキルタグの出力指示と登録情報とに加え、入力及び出力のサンプルとして、例えば、1以上の登録情報のサンプルと、それに対応する1以上のスキルタグのサンプルとを挿入したプロンプトをスキル提案モデルに入力してもよい。スキル提案モデルは、入力されたプロンプトにしたがって、登録情報からスキルタグを抽出する。
【0063】
求職者データベースから抽出されるスキルタグは、登録情報から抽出されたスキル又は経験を含んでもよい。これにより、求職者のスキル又は経験に基づいた、求職者U1のスキルタグの抽出が可能となる。
【0064】
抽出部119は、例えば、形態素解析等による自然言語処理、学習モデル(大規模言語モデル)等を用いて、登録情報からスキル又は経験を示すキーワード、文章等のテキストデータを抽出する。また、抽出部119は、予め登録情報に付与された、スキル、経験等の属性を示すタグを参照してスキル又は経験を抽出してもよい。抽出部119は、抽出されたテキストデータ又はタグを、スキル又は経験を抽出した登録情報に含まれる識別情報と関連付けられたスキルタグとして、スキル情報データベースに登録する。また、抽出部119は、抽出したテキストデータ又はタグをベクトルデータに変換してからスキル情報データベースに登録してもよい。抽出部119は、この処理をスキル情報データベースへの登録対象となる全ての求職者の登録情報に対して実行する。
【0065】
<取得部120>
取得部120は、求職者U1の求職活動に関する行動履歴を取得可能に構成される。行動履歴は、求職者のこれまでの求職活動の履歴である。求職者の行動履歴は、例えば、これまでの求職活動において、閲覧した求人情報、応募した求人情報、スカウトを受信した求人情報等の履歴である。記憶制御部112は、求職者の行動履歴を求職者データベースに登録してもよい。取得部120は、求職者データベースから求職者の行動履歴を取得してもよい。
【0066】
<表示部211>
求職者端末20の表示部211は、サーバ装置10から送信されてきた画面データが示す画面を表示する。求職者端末20の表示部211は、サーバ装置10から送信されてきた画面データが示す求職支援システム1に関するシステム画面を表示する。
【0067】
<操作受付部212>
求職者端末20の操作受付部212は、求職者端末20を利用するユーザ(求職者)による操作を受付可能に構成される。求職者U1がユーザとして求職者端末20を操作して求職支援システム1を利用する際は、ユーザID(Identification)及びパスワードを入力してログインが行われる。これにより、求職者端末20において生成又は更新される情報にユーザIDが対応付けられ、どのユーザについての情報であるかが分かるようになっている。
【0068】
<表示部311>
管理者端末30の表示部311は、サーバ装置10から送信されてきた画面データが示す画面を表示する。
【0069】
<操作受付部312>
管理者端末30の操作受付部312は、管理者端末30を利用するユーザ(管理者)による操作を受け付ける。
【0070】
3.情報処理方法
本節では、サーバ装置10の情報処理方法について説明する。この情報処理方法は、サーバ装置10の各部が、各ステップとしてコンピュータにより実行される。下記に示す通り、求職支援方法は、求職支援システムが実行する各ステップを備える。本実施形態のプログラムは、コンピュータに、求職支援システムの各ステップを実行させる。なお、処理の順番は適宜入れ替えることができ、複数の処理が同時に実行されてもよいし、一部の処理が省略されてもよい。
【0071】
3.1 概要
図5は、求職支援システム1によって実行される情報処理の概要を示すフローチャートである。かかる処理では、まず、受付部111は、求職者の職務経歴を受け付ける(ステップS001)。続いて、提示部115は、職務経歴に基づき抽出されるスキルタグを提示する(ステップS002)。
【0072】
以上をまとめると、一実施形態に係る、求職支援システムは、求職者に対する求職支援システムである。求職支援システムは、少なくとも1つのプロセッサを備える。プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各部を備える。受付部111は、求職者による入力に応じて生成又は更新される、求職者の職務経歴を受け付け、職務経歴は、求職者が所属した少なくとも1つの組織に対応する職務内容を含む。提示部115は、受付部111が実行されたことを契機に、少なくとも1つのスキルタグを求職者に提示する。スキルタグは、職務経歴に基づき抽出されるものであり、求職者のスキル又は経験に関連し、求職者がスキルタグを選択した場合、求職者のスキル情報として求職者と関連付けられるものである。このような態様によれば、求職者は容易に自身のスキル又は経験に関連するスキルタグを登録することができる。
【0073】
図6は、求職支援システム1によって実行される情報処理(レジュメの作成処理)の流れを示すアクティビティ図である。流れの一例は、前述した概要に規定される範囲に包含されうる。以下、このアクティビティ図の各アクティビティに沿って、説明するものとする。なお、当該情報処理は、図示されない任意の例外処理を含みうる。例外処理は、当該情報処理の中断や、各処理の省略を含む。当該情報処理にて行われる選択又は入力は、ユーザによる操作に基づくものでも、ユーザの操作に依らず自動で行われるものでもよい。
【0074】
<求職者情報の登録処理>
まず、制御部11は、求職者端末20の出力部25に求職者による入力を受け付ける入力画面の一例であるプロフィール画面を表示させてもよい(アクティビティA101)。
【0075】
図7は、求職支援システム1において表示されるプロフィール画面G01の一例を示す図である。プロフィール画面G01は、領域G011~G015とオブジェクトG016とを含む。プロフィール画面G01は、求職支援システム1において、求職者端末20の表示部211に表示され、求職者U1から求職者U1の基本情報、求職者U1の職務経歴に関する情報、求職者U1のスキルに関するスキル情報、職務経歴書の概要である職務要約(要約文)等の求職活動に用いる情報の入力を受け付ける画面である。領域G011は、求職者U1のプロフィール情報が表示される領域である。領域G012は、求職者U1の希望条件を受付可能な領域である。領域G013は、求職者U1のこれまでの職務経歴の要約文を受付可能な領域である。領域G014は、求職者U1のこれまでの職務経歴を受付可能な領域である。領域G015は、求職者U1のスキルや経験を受付可能な領域である。オブジェクトG016は、求職者U1のこれまでの職務経歴を一括して作成する指示を受け付けるオブジェクトである。また、プロフィール画面G01は、求職者U1が既に登録した情報を表示してもよく、求職者U1は、プロフィール画面G01により既に登録した情報を確認することができる。
【0076】
続いて、受付部111は、求職者U1によるプロフィール画面G01に対する操作を受け付ける(アクティビティA102)。なお、ここでは、一例として、受付部111がオブジェクトG016に対する操作指示を受け付け、職務経歴を一括して作成する場合の処理の流れを説明する。受付部111は、プロフィール画面G01を介して、求職者U1からオブジェクトG016の押下を受け付けると、続いて、表示制御部117は、求職者端末20の出力部25に組織数の入力画面の一例である組織数受付画面G02を表示させる(アクティビティA103)。組織数とは求職者U1がこれまでに経験した組織の数である。組織とは、営利法人(例えば企業等)、非営利法人(例えば、協同組合、財団法人等)、公的法人(例えば地方公共団体等)等の組織が含まれる。
【0077】
図8は、求職支援システム1において表示される組織数受付画面G02の一例を示す図である。組織数受付画面G02は、求職者U1がこれまで経験した(所属した)組織の数を受け付ける画面である。組織数受付画面G02は、領域G021と領域G022とオブジェクトG023と領域G024とオブジェクトG025~G029とを含む。領域G021は、職務経歴を一連の流れで一括して作成する作業のステップのうち、現在どのステップにあるかが表示される領域である。ここで、職務経歴を一括して作成する作業とは、職務経歴の作成中に、他の作業を挟んだり、別の画面を表示したりすることなく、職務経歴の作成開始から作成完了までが一連の流れで繋がっている作業のことであってもよく、職務経歴を一括で作成する作業と呼ばれてもよい。図8における領域G021は、3つある情報入力の段階のうちの第1段階(経験組織の数の入力段階)であることを示している。領域G022は、求職者U1に対する指示内容が表示される領域である。オブジェクトG023は、求職者U1から保存して終了する指示を受け付けるオブジェクトである。領域G024は、求職者U1が入力した組織数が表示される領域である。オブジェクトG025は、領域G024に表示される組織数を減少させる指示を受け付けるオブジェクトである。オブジェクトG026は、領域G024に表示される組織数を増加させる指示を受け付けるオブジェクトである。オブジェクトG027は、職務経歴を一括して作成する作業の進行度を示すオブジェクトである。オブジェクトG028は、前のステップに戻る指示を受け付けるオブジェクトである。オブジェクトG029は、次のステップに進む指示を受け付けるオブジェクトである。
【0078】
受付部111が組織数受付画面G02を介して、求職者が所属した組織数を受け付ける(アクティビティA104)と、表示制御部117は、求職者端末20の出力部25に組織数に対応する数の組織に関する情報の入力欄を表示させる(アクティビティA105)。
【0079】
図9は、求職支援システム1において表示される組織の概要情報画面G03の一例を示す図である。概要情報画面G03は、組織数に対応する数の組織に関する情報の入力欄を含む画面である。概要情報画面G03は、領域G031~領域G038とオブジェクトG039とを含む。領域G031は、職務経歴を一括して作成する作業のステップのうち、現在どのステップにあるかが表示される領域である。ここでは、3つある情報入力の段階のうちの第2段階(経験組織の基本情報の入力段階)であることを示している。領域G032は、求職者U1に対する指示が表示される領域である。領域G033~領域G036は、1つ目の組織に対応する組織に関する情報を受け付ける領域であり、領域G037~領域G038は、2つ目の組織に対応する組織に関する情報を受け付ける領域である。領域G034は、求職者U1が直近所属した組織の組織名の入力を受け付ける領域である。領域G035は、求職者U1が直近所属した組織の部署名の入力を受け付ける領域である。領域G036は、求職者U1が直近所属した組織の在籍期間の入力を受け付ける領域である。領域G038は、求職者U1から2社目の組織の組織名の入力を受け付ける領域である。オブジェクトG039は、次のステップに進む指示を受け付けるオブジェクトである。概要情報画面G03は、画面を下方にスクロールすることにより、2社目の組織の部署名や在籍期間の入力を受付可能に構成されていてもよい。求職者U1は、自分がこれまでに所属した2社に関する情報の入力を終えるとオブジェクトG039を押下する。
【0080】
概要情報画面G03は、組織数受付画面G02で受け付けた組織の数に対応する数の組織に関する入力欄を含む画面である。組織数受付画面G02で受け付けた組織の数が「3」であれば、概要情報画面G03は3個の組織分の入力欄を含み、組織数受付画面G02で受け付けた組織の数が「4」であれば、概要情報画面G03は、4個の組織分の入力欄を含む。すなわち、組織数受付画面G02で受け付けた組織の数が「N」であれば、概要情報画面G03は、N個の組織分の入力欄を含む。
【0081】
受付部111がオブジェクトG039への操作指示を受け付けると、続いて、受付部111は、概要情報画面G03を介して、組織に関する情報の入力を受け付ける(アクティビティA106)。続いて、表示制御部117は、組織を選択する画面である組織選択画面G04を表示させる(アクティビティA107)。
【0082】
図10は、求職支援システム1において表示される組織選択画面G04の一例を示す図である。組織選択画面G04は、詳細情報を入力する組織の選択を受け付ける画面である。組織選択画面G04は、領域G041~G043を含む。領域G041は、求職者U1に対する指示が表示される領域である。領域G042と領域G043とは、選択可能な組織が表示される領域である。領域G042と領域G043とは、選択可能に構成される。
【0083】
続いて、受付部111は、求職者U1から組織選択画面G04を介して、領域G042を選択する指示を受け付ける(アクティビティA108)。続いて、表示制御部117は、選択された組織に関する詳細情報の入力画面の一例である詳細情報入力画面G05を表示させる(アクティビティA109)。続いて、受付部111は、詳細情報入力画面G05を介して、詳細情報の入力を受け付ける(アクティビティA110)。
【0084】
図11は、求職支援システム1において表示される詳細情報入力画面G05の一例を示す図である。詳細情報入力画面G05は、求職者U1により選択された組織における求職者U1の業務内容の詳細情報の入力を受け付ける画面である。詳細情報入力画面G05は、領域G051~G057とオブジェクトG058とを含む。領域G051は、職務経歴を一括して作成する作業のステップのうち、現在どのステップにあるかが表示される領域である。3つある情報入力の段階のうちの第3段階(業務内容の入力段階)であることを示している。領域G052と領域G053と領域G056と領域G057とは、求職者U1に対する指示が表示される領域である。領域G052には、「会社Aでの業務内容を記載してください」との求職者U1への指示が記載されている。業務内容とは、求職者U1がこれまで経験した職務において、実際に行った業務の内容、成果及び求人者に対するアピールポイント等である。業務内容の要素としては、職種、ポジション、ミッション、業務領域等が含まれる。詳細情報入力画面G05は、各要素それぞれの入力を受付可能に構成される。
【0085】
領域G053は、「職種を教えて下さい(3個まで)」との求職者U1に対する指示が表示されている。表示制御部117は、各要素について入力可能な個数の上限の設定を表示させてもよい。入力可能な個数の上限は、登録情報に基づいて設定されてもよい。例えば、在籍期間と各要素の入力可能な上限の個数とを対応付けたテーブルを記憶しておき、求職者U1の当該組織の在籍期間に基づいて決定される個数の上限値を表示させてもよい。
【0086】
領域G054は、求職者U1から、テキスト情報の入力を受け付ける領域である。操作受付部212は、キーボードで1文字ずつ入力する操作を受け付けてもよい。操作受付部212は、1文字ずつの入力操作を受け付けた場合、入力された文字を示す操作データをサーバ装置10に送信する。サーバ装置10は、様々な職種の名称を含む職種マスタを記憶しており、操作データが示す文字を含む職種を職種マスタから検索し、その検索結果を入力候補として決定してもよい。
【0087】
領域G055は、キーワードの選択を受け付ける領域である。領域G055は、求職者U1の会社Aでの職種に関するキーワードの候補が選択可能に表示される。
【0088】
キーワードの候補は、求職者情報(登録情報や入力情報)と、参照情報とに基づき抽出したものであってもよい。参照情報は、記憶部12に記憶されていてもよく、制御部11は、記憶部12から参照情報を読み出し、既に入力又は登録された求職者U1の求職者情報に基づき、求職者U1に推奨されるキーワード候補を抽出してもよい。
【0089】
参照情報は、求職者情報とキーワード候補の相関関係を含む情報であってもよい。参照情報は、業務内容の要素(入力を要求する項目)ごとに記憶されてもよい。業務内容の要素とは、例えば、職種、ポジション、ミッション、業務領域等である。例えば、「職種」に関する参照情報は、求職者情報と「職種」に関するキーワード候補との相関関係を含む情報であってもよく、「ポジション」に関する参照情報は、求職者情報と「ポジション」に関するキーワード候補との相関関係を含む情報であってもよく、「ミッション」に関する参照情報は、求職者情報と「ミッション」に関するキーワード候補との相関関係を含む情報であってもよく、「業務領域」に関する参照情報は、求職者情報と「業務領域」に関するキーワード候補との相関関係を含む情報であってもよい。
【0090】
参照情報は、例えば、求職者情報に含まれるパラメータとキーワード候補とを対応付けたテーブルであってもよい。この場合、テーブルは、パラメータごとに、1以上のキーワード候補の情報を含む。例えば、「職種」に関する参照情報は、求職者情報に含まれる「職種」に関するパラメータ(例えば、「経営」「マーケティング」「営業」「コンサルタント」といった、職種の名称を表す情報)とキーワード候補とを対応付けたテーブルであってもよい。ここで、テーブルは、職種に関する情報を管理する職種マスタであり、職種マスタには様々な職種の名称が含まれ、様々な職種の名称と、求職者情報に含まれるパラメータとの相関関係を含んでもよい。「職種」に関するパラメータとしては、求職者情報に含まれる「職種」だけでなく、企業名、業種、部署名、役職名等を用いてもよい。制御部11は、既に入力又は登録された求職者U1の求職者情報に基づき、職種マスタを検索し、求職者U1に推奨されるキーワード候補を抽出してもよい。
【0091】
参照情報は、求職者情報を入力とし、キーワード候補を出力することが可能なように学習された、キーワード候補出力モデルであってもよい。この場合、AI制御部113は、求職者情報をキーワード候補出力モデルに入力し、キーワード候補出力モデルにキーワード候補を出力させてもよい。キーワード候補出力モデルは、求職者に入力を要求する要素毎に構築されてもよい。キーワード候補出力モデルは、例えば、学習用の求職者情報とキーワード候補との組み合わせを教師データとして学習した学習モデルである。キーワード候補出力モデルにおいて、求職者U1の求職者情報に対するフィードバックとして、求職者U1により修正された実際の修正結果をラベル付けした教師データセットを用いて、追加の学習を行い、ファインチューニングされてもよい。
【0092】
また、キーワード候補出力モデルは、大規模言語モデルを含む生成AIであってもよい。この場合、AI制御部113は、求職者情報を入力とし、キーワード候補を出力する指示を含むプロンプトをキーワード候補出力モデルに入力し、キーワード候補をキーワード候補出力モデルに出力させる。AI制御部113は、求職者情報からキーワード候補を作成する指示をキーワード候補出力モデルへ与えるプロンプトを生成し、当該プロンプトをキーワード候補出力モデルへ入力してもよい。また、AI制御部113は、キーワード候補の作成・出力指示と求職者情報とに加え、入力及び出力のサンプルとして、例えば、1以上の求職者情報のサンプルと、それに対応する1以上のキーワード候補のサンプルとを挿入したプロンプトをキーワード候補出力モデルに入力してもよい。キーワード候補出力モデルは、入力されたプロンプトにしたがって、求職者情報からキーワード候補を出力してもよい。
【0093】
求職者U1は、キーワード候補を選択することにより、職種を入力することができる。キーワード候補は、参照情報に基づき提示される。参照情報は、求職者登録情報に含まれる職種と同一又は類似の職種を示すキーワードに対する少なくとも1つの類似キーワードを定義するものであってもよいし、職種を示すキーワードのベクトル化により得られる特徴量に対する類似基準を定義するものであってもよい。特徴量に対する類似基準は、2つの職種の特徴量の差(ベクトルの距離)の閾値であり、例えば、特徴量の差が当該閾値未満(又はコサイン類似度が閾値以上)の職種は互いに類似すると判断される。
【0094】
領域G056には、「ポジションを教えて下さい(1個まで)」と求職者U1に対する指示が表示されている。ポジションとは、役職名をより一般的な表現で示す名称であり、例えば、メンバー、リーダー、マネージャー、部長又は室長等である。領域G057には、「業務のミッションを教えて下さい(5個まで)」と求職者U1に対する指示が表示されている。ミッションとは、「受注率向上」や「初期稼働成功」といった、業務の目的や目標のことである。詳細情報入力画面G05は、領域G056や領域G057に表示させた求職者U1に対する指示に対応するテキスト入力領域やキーワード選択領域を含む。
【0095】
詳細情報入力画面G05は、求職者U1が画面を下方にスクロールすることにより、会社Aでの業務内容として重要な各要素の入力を受付可能に構成されていてもよい。上記以外の要素としては、業務領域、「業界」「所属先」(選択肢は、例えば、本社、支社、工場など)「役職」「マネジメント経験人数」などの入力を受け付けてもよい。業務領域とは、例えば、営業職であれば「アポイントの取得」、マーケティング職であれば「広告の運用」といった、業務の具体的な内容のことである。
【0096】
上記実施形態では、詳細情報入力画面G05の領域G052~G057を1つの画面上に表示させたが、表示制御部117は、領域G052~G057について業務内容の要素ごとに個別の入力画面を表示させてもよい。すなわち、表示制御部117は、領域G052の入力画面を表示させ、求職者U1から領域G052への入力を受け付け、次の画面に切り替える指示を受け付けると、領域G053の入力画面を表示させるというように、業務内容の要素ごとに順に入力画面が表示させ、業務内容の要素ごとに順に入力を受け付けてもよい。
【0097】
また、制御部11は、詳細情報入力画面G05の一部領域が未入力であっても、未入力のままスキップ可能に構成されてもよい。領域G052~G057について業務内容の要素ごとに個別の入力画面を表示させる場合には、未入力のまま、次の入力画面に切替え可能に構成されてもよい。このような態様により、求職者U1がすぐに入力することができない要素については入力せずにスキップできる。その結果、求職者U1が途中で離脱せずに詳細情報を入力することができるとともに、任意のタイミングで入力を行うことができる。
【0098】
オブジェクトG058は、次のステップに進む指示を受け付けるオブジェクトである。求職者U1は、会社Aでの業務内容に関する情報の入力を終えるとオブジェクトG058を押下する。
【0099】
受付部111が詳細情報入力画面G05を介して、業務内容に関する情報の入力を受け付けると、続いて、生成部116は、入力に応じて求職者の職務経歴を生成又は更新する(アクティビティA111)。例えば、制御部11は、受け付けた情報をAI制御部113に入力し、AI制御部113から、求職者U1の職務経歴に関する情報を出力することを指示するプロンプトを出力させ、人工知能部114に、AI制御部113により生成されたプロンプトを入力し、求職者U1の会社Aにおける業務内容に関する文章を出力させてもよい。このような態様により、制御部11は、求職者U1の業務内容を説明する文章を生成することができる。
【0100】
業務内容を自動で生成する方法は、例えば、以下の通りである。まず、AI制御部113により、生成する職務経歴に関する文章構成を決定する。AI制御部113は、例えば、複数の文章構成のテンプレートを記憶しておくとよい。複数の文章構成のテンプレートは、いずれも、複数の章からなる職務経歴に関する文章の構成を示している。各章の内容には、職務経歴に関する文章に含まれている業務内容に関する文章であれば、例えば、業務の目的、主業務及びその他業務等が含まれる。各章の分量は、目安となる文字数、文字数の最大値又は文字数の範囲等で表される。AI制御部113は、例えば、求職者情報のうちの1以上のパラメータと文章構成のテンプレートとを対応付けたテーブルを記憶しておき、パラメータとして取得された求職者情報に対応付けられたテンプレートが示す文章構成を、生成する職務経歴に関する文章構成として決定する。各章の内容には、職務経歴に関する文章に含まれている業務内容に関する文章であれば、例えば、業務の目的、主業務及びその他業務等が含まれる。各章の分量は、目安となる文字数、文字数の最大値又は文字数の範囲等で表される。
【0101】
次に、制御部11は、AI制御部113により、人工知能部114に対して、決定した文章構成が示す章ごとに、文章生成を指示する。AI制御部113は、入力された入力情報を含む求職者情報に基づいて、各章の文章を生成することを指示するプロンプトをそれぞれ生成する。なお、AI制御部113は、入力情報に加え、予め登録された登録情報にも基づいてプロンプトを生成してもよい。AI制御部113は、各章で記述する内容を指示するため、職務経歴に関する文章で用いられる特徴的な語句(「経験」及び「職務経歴」等)、業務の記述(業務の手順及び作業内容等)、組織の記述(組織名称及び組織の役割等)又は成果の記述(目標値及び充足度等)を含むプロンプトを生成してもよい。
【0102】
AI制御部113は、生成したプロンプトにより人工知能部114に章ごとの文章生成を指示する。人工知能部114は、各プロンプトの指示に基づき、章ごとに文章の生成処理を実行する。人工知能部114は、予め記憶部12に格納されている語句を用いて文章を作成してもよい。人工知能部114は、各章の文章が完成するたびに求職者端末20に送信する。求職者端末20は、表示部211により、送信されてきた各章の文章を、送信されてきたものから順次表示してもよい。このような態様により、制御部11は、求職者U1の業務内容に関する文章を自動で生成することができる。
【0103】
業務内容の生成には、少なくとも1つの求職者情報を入力とし職務経歴(業務内容)に関する文章を出力することが可能なように学習された業務内容作成モデルを用いてもよい。この場合、AI制御部113は、求職者情報を作成モデルに入力し、業務内容作成モデルに職務経歴に関する文章を出力させてもよい。業務内容作成モデルは、求職者の職務経歴書の文章を出力するための学習モデルである。業務内容作成モデルは、学習用の求職者情報等と、それに適した職務経歴(業務内容)に関する文章のデータとを教師データとして学習した学習モデルであってもよい。業務内容作成モデルにおいて、求職者U1の職務経歴(業務内容)に関する文章に対するフィードバックとして、求職者U1により修正された結果をラベル付けした教師データセットを用いて、追加の学習を行い、ファインチューニングされてもよい。
【0104】
業務内容作成モデルは、例えば、大規模言語モデルを含む生成AIであってもよい。この場合、AI制御部113は、求職者情報等を入力とし、職務経歴(業務内容)に関する文章を出力する指示を含むプロンプトを業務内容作成モデルに入力し、職務経歴(業務内容)に関する文章を業務内容作成モデルに出力させてもよい。また、AI制御部113は、職務経歴(業務内容)に関する文章の出力指示と求職者情報とに加え、入力及び出力のサンプルとして、例えば、1以上の求職者情報のサンプルと、それに対応する1以上の職務経歴(業務内容)に関する文章のサンプルとを挿入したプロンプトを業務内容作成モデルに入力してもよい。業務内容作成モデルは、学習用の求職者情報(職務経歴の文章)のデータと、それに基づき作成した職務経歴(業務内容)に関する文章のデータとを教師データとして学習した学習モデルであってもよい。
【0105】
図12は、求職支援システム1において表示される業務内容登録画面G06の一例を示す図である。業務内容登録画面G06は、求職者U1による入力に応じて生成される職務経歴の確認画面である。業務内容登録画面G06は、領域G061~領域G064とオブジェクトG065とを含む。領域G061は、組織名が表示される領域である。領域G062は、部署・プロジェクト名が表示される領域である。領域G063は、業務期間が表示される領域である。領域G064は、業務内容が表示される領域である。求職者U1は、組織ごとに生成された業務内容を確認することができる。オブジェクトG065は、登録を完了する指示を受け付けるオブジェクトである。
【0106】
受付部111は、業務内容登録画面G06を介して、求職者U1から登録完了の指示を受け付けると、記憶制御部112は、業務内容を求職者U1の求職者情報(登録情報)として求職者データベースに登録する。
【0107】
ここで、詳細情報を未入力の組織がある場合には、アクティビティA107に戻り、表示制御部117が、組織を選択する画面を表示させる。この場合、制御部11は、選択画面には、組織数に対応する数の組織のうち、詳細情報が未入力な状態である組織を表示させてもよい。図13は、求職支援システム1において表示される組織選択画面G07の別の一例を示す図である。組織選択画面G07は、領域G071を含む。領域G071は、選択可能な組織が表示される領域である。会社Aに関する詳細情報が入力済みで、会社Bに関する詳細情報が未入力の場合には、このように会社Bのみを選択可能に表示させてもよい。受付部111は、組織選択画面G07を介して求職者U1から、領域G071の選択を受け付けると、会社Bに関する詳細情報入力画面を表示させ、求職者U1から会社Bにおける業務内容の入力を受け付ける。続いて、生成部116は、入力に応じて求職者の職務経歴を生成又は更新する。制御部11は、このような態様により、求職者U1が経験した数の組織の詳細情報を受け付ける。
【0108】
制御部11は、詳細情報が未入力な状態の組織がない場合(入力した全ての組織について詳細情報を入力済みの場合)は、続いて、アクティビティA112に進む。
【0109】
換言すると、組織に関する情報は、組織に関する概要情報と組織に関する詳細情報とを含む。受付部は、ステップ1において組織数に対応する数の組織に関する概要情報の入力を受け付けた後、ステップ2において組織数に対応する数の組織を選択可能に構成された選択画面を表示させ、ステップ3において求職者により選択された組織に関する詳細情報の入力を受け付けてもよい。制御部11は、先に、経験した組織の数を受け付け、その組織での職務の概要情報を受け付けることにより、求職者U1の職務経歴の概要を網羅しやすくなる。求職者U1がこれまで経験した組織と在籍期間の情報は、求人者が求職者U1の職務経歴の全体の流れを把握するために重要である。このような態様により、求職者U1は、これまでに経験した組織と在籍期間の情報を網羅した求職者情報を登録しやすくなる。これにより、求職者U1は、職務経歴全体を一連の操作で充足することができ、求人者からスカウトを受けやすくなる。
【0110】
続いて、抽出部119は、職務経歴に基づきスキルタグを抽出する。ここで、抽出部119は、職務経歴を人工知能部114のトピックモデルに入力(アクティビティA112)し、トピックモデルから出力されたトピックに基づき少なくとも1つのスキルタグを抽出してもよい(アクティビティA113)。
【0111】
続いて、付与部118は、職務経歴に応じてスキルタグにスコアを付与してもよい(アクティビティA114)。付与部118は、職務経歴に基づき抽出されるスキルタグのそれぞれに対し、組織の在籍期間の長さ又は時期に応じて重み付けによるスコアを付与してもよい。
【0112】
続いて、提示部115は、スキルタグを提示する(アクティビティA115)。提示部115は、スコアの高いスキルタグから順番にスキルタグのそれぞれを提示してもよい。
【0113】
図14は、求職支援システム1において表示されるスキル提示画面G08の一例を示す図である。スキル提示画面G08は、求職者U1に対し、推奨されるスキルタグを提示する画面である。スキル提示画面G08は、領域G081とオブジェクトG082~G084を含む。領域G081は、求職者U1に対する指示が表示される領域である。オブジェクトG082~G084は、求職者U1の職務経歴に基づき推奨されるスキルタグを含む。オブジェクトG082~G084は、それぞれ選択可能に表示される。
【0114】
スキル提示画面G08には、所定の数のスキルタグが提示される。所定の数は、3~20個であることが好ましく、5~15個であることがより好ましい。一例として、所定の数が10個である場合を挙げて説明すると、スキル提示画面G08には、10個のスキルタグが表示される。表示制御部117は、一番目にスコアの高いスキルタグを一番上に、二番目にスコアの高いスキルタグを上から二番目に、三番目にスコアの高いスキルタグを上から三番上に表示させてもよい。このような態様により、求職者U1に対し、スコアの高いスキルタグから順番に提示することができる。
【0115】
提示部115は、求職者情報と参照情報とに基づいて、追加するスキルをタグ形式で提示してもよい。例えば、提示部115は、スキル情報として、求職者情報に含まれることが推奨される単語をスキルタグとして求職者端末20に表示させてもよい。参照情報は、求職者情報とスキルタグとの相関関係を含む情報であってもよい。参照情報は、例えば、記憶部12に記憶されている。
【0116】
参照情報は、例えば、求職者情報に含まれる語句やパラメータとスキルに関するキーワードとを対応付けたテーブルであってもよい。この場合、テーブルは、求職者情報に含まれる語句やパラメータごとに、1以上のスキルに関するキーワードを含み、例えば、参照情報は、求職者情報に含まれる語句と保有スキルに関する各種キーワード(例えば、「事業計画」、「組織設計」、「法人営業」、「ビジネスプロセス分析」、「人事戦略立案」といった各保有スキルに関するキーワード)とを対応付けたテーブルであってもよい。ここで、テーブルは、スキルに関するキーワードに関する情報を管理するスキルマスタを含んでもよい。スキルマスタには、様々なスキルに関するキーワードが含まれる。この場合、テーブルは、求職者情報に含まれるパラメータと、様々なスキルに関するキーワードとの相関関係を含んでもよい。また、テーブルは、求職者情報に含まれる語句やパラメータとして、職種に関する情報を含んでもよい。この場合、テーブルは、職種に関する情報と、スキルに関するキーワードとの相関関係を含んでもよい。さらに、参照情報は、求職者情報に含まれる語句やパラメータと、保有スキルだけでなく、経験職種、経験役職、経験役職、保有資格等、求職者の経歴に関する各種キーワードとの相関関係であってもよい。制御部11は、既に入力又は登録された求職者U1の求職者情報に基づき、参照情報であるテーブルを検索し、求職者U1に推奨されるスキルに関するキーワード(スキルタグ)を抽出してもよい。
【0117】
参照情報は、少なくとも1つの求職者情報を入力とし、追加を検討するスキル情報を出力することが可能なように学習されたスキル提案モデルであってもよい。この場合、AI制御部113は、少なくとも1つの求職者情報(職種、業種など)をスキル提案モデルに入力し、スキル提案モデルにスキル情報を出力させてもよい。スキル提案モデルは、求職者情報に適したスキル情報を出力するための学習モデルである。スキル提案モデルは、学習用の求職者情報(例えば、職種、業種、業務内容など)と、スキル情報との組み合わせのデータを教師データとして学習した学習モデルであってもよい。また、スキル提案モデルは、教師データとして、例えば、スカウトを受信した、書類通過した、又は採用決定した求職者の求職者情報とスキル情報との組み合わせのデータを用いてもよい。スキル提案モデルは、求職者U1の求職者情報に対するフィードバックとして、求職者U1により選択された結果をラベル付けした教師データセットを用いて、追加の学習を行い、ファインチューニングされてもよい。
【0118】
スキル提案モデルは、大規模言語モデルを含む生成AIであってもよい。この場合、AI制御部113は、求職者情報を入力とし、求職者U1に提案するスキル情報を出力する指示を含むプロンプトをスキル提案モデルに入力し、スキル情報をスキル提案モデルに出力させる。また、AI制御部113は、スキル情報の生成・出力指示と求職者情報とに加え、入力及び出力のサンプルとして、例えば、1以上の求職者情報のサンプルと、それに対応する1以上のスキル情報のサンプルとを挿入したプロンプトをスキル提案モデルに入力してもよい。スキル提案モデルは、入力されたプロンプトにしたがって、求職者情報からスキル情報を出力してもよい。
【0119】
なお、スキル情報を抽出する際に利用する求職者情報は、職種や業種などの情報であってもよいし、職務経歴に関する文章であってもよい。職務経歴に関する文章は、人工知能部114により生成された文章であってもよい。また、スキル情報を抽出する際に利用する求職者情報は、職務経歴だけでなく、業種、職種、要約、登録済みスキル情報であってもよい。例えば、参照情報は、登録済みスキル情報と、その他のスキル情報とを対応付けたテーブルであってもよく、一のスキル情報と共起度が高い(共に出現する可能性の高い)他のスキルとを対応付けたテーブルであってもよい。この場合、テーブルは、スキル情報ごとに、1以上の他のスキル情報の情報を含む。また、抽出されるスキル情報と直前の職務経歴更新との関連度を高めるため、AI制御部113は、求職者情報のうち、更新された情報のみ(例えば、業種、職種、業務内容の更新部分)をスキル提案モデルに入力してもよい。あるいは、求職者情報とその更新履歴とをセットでスキル提案モデルに入力し、直近又は所定の期間内における更新履歴のある情報に基づいてスキル情報を出力するよう、スキル提案モデルに指示してもよい。この場合、スキル提案モデルは、更新された求職者情報に対応するスキル情報を出力する。また、更新された求職者情報に基づいてスキル情報を出力する場合であっても、前述のような、求職者情報に含まれるパラメータとスキル情報とを対応付けたテーブルを用いてもよい。
【0120】
オブジェクトG083に対する操作指示がなされると、続いて、受付部111は、求職者からスキルタグの選択を受け付ける(アクティビティA116)。図15は、求職支援システム1において表示されるスキル提示画面G09の別の一例を示す図である。スキル提示画面G09は、スキル提示画面G08において、「スキルB」が選択された場合に、次に表示される画面の一例である。スキル提示画面G09は、領域G091とオブジェクトG092とオブジェクトG093とオブジェクトG095とオブジェクトG096とを含む。領域G091は、求職者U1に対する指示が表示される領域である。オブジェクトG092とG093とは、求職者U1の職務経歴に基づき推奨されるスキルタグを含む。スキル提示画面G09では、スキル提示画面G08において選択された「スキルB」があった位置には「スキルC」が表示されている(すなわち、「スキルC」以降のスキルタグを繰り上げて表示させている)。抽出部119は、スキル提示画面G09に一度に提示されるスキルタグの所定の数が10個である場合、予め20個程度のスキルタグを抽出しておき、スキルタグが選択されるたびにスコアの高いスキルタグから順番に提示するスキルタグを補充してもよい。
【0121】
オブジェクトG095は、求職者U1により追加されたスキルタグを示すオブジェクトである。オブジェクトG096は、保存して終了を受け付けるオブジェクトである。求職者U1は、スキルタグの選択を完了すると、オブジェクトG096を押下し、受付部111は、保存して終了する指示を受け付ける。
【0122】
続いて、記憶制御部112は、選択されたスキルタグを求職者のスキル情報として記憶する(アクティビティA117)。
【0123】
続いて、表示制御部117は、求職者端末20の出力部25に求職者による入力を受け付ける入力画面の一例であるプロフィール画面G01を表示させてもよい。この時、プロフィール画面G01においては、スキル情報が更新されて表示される。表示制御部117は、求職者U1が、登録したスキル情報を確認できるように、自動でスクロールダウンし、領域G015を画面の中心付近に表示させてもよい。領域G015は、求職者U1のスキルや経験を受付可能な領域であり、求職者U1が登録済みのスキル情報が表示されている。このような態様により、求職者U1は登録済みのスキル情報を確認することができるとともに、スキル情報を追加する場合には、プロフィール画面から追加できることを認識することができる。
【0124】
続いて、受付部111は、求職者U1によるプロフィール画面G01の領域G013に対する操作指示を受け付ける。領域G013は、求職者U1のこれまでの職務経歴の要約文を受付可能な領域である。続いて、表示制御部117は、求職者端末20の出力部25に要約文編集画面G10を表示させる。
【0125】
図16は、求職支援システム1において表示される要約文編集画面G10の一例を示す図である。要約文編集画面G10は、職務経歴書の要約文の編集を受け付ける画面である。要約文編集画面G10は、領域G101とオブジェクトG102と領域G103とオブジェクトG104と領域G105とオブジェクトG106とオブジェクトG107とオブジェクトG108とを含む。
【0126】
領域G101は、要約文の編集を受け付ける領域である。領域G101は、テキスト情報の入力を受付可能に構成される。オブジェクトG102は、目標とする文字数に対する充足度を示す視覚情報である。領域G103は、目標とする文字数と現在入力されている文字数を示す領域である。オブジェクトG104は、求職者情報から要約文を自動生成させる指示を受け付けるオブジェクトである。領域G105は、要約文の入力例を表示させる領域である。オブジェクトG106は、サンプル文の挿入指示を受け付けるオブジェクトである。オブジェクトG107は、キーワードの挿入指示を受け付けるオブジェクトである。オブジェクトG108は、保存して終了を受け付けるオブジェクトである。
【0127】
オブジェクトG104を介して、要約文を自動生成する指示を受け付けると、生成部116は、職務経歴と、求職者のスキル情報とに基づき、求職者の職務に関する要約文を生成してもよい(アクティビティA118)。続いて、提示部115は、領域G101に要約文を提示してもよい(アクティビティA119)。
【0128】
要約文を自動生成する方法の一例を以下に示す。受付部111が、求職者端末20を介して、要約文を自動生成させる指示を受け付けると、AI制御部113は、求職者の職務経歴と、求職者のスキル情報等を入力として、職務要約に関する文章である要約文を出力することを指示するプロンプトを生成する。プロンプトは、要約文の文字数に関する制限を含んでもよい。文字数に関する制限は、例えば、300文字以上400文字以下であることが好ましい。求人者が求職者U1の職務経歴書の概要を把握するために過不足ない文字数である。
【0129】
要約文の生成には、少なくとも1つの求職者情報を入力とし要約文を出力することが可能なように学習された要約作成モデルを用いてもよい。この場合、AI制御部113は、求職者の職務経歴と、求職者のスキル情報等とを要約作成モデルに入力し、要約作成モデルに要約文を出力させてもよい。要約作成モデルは、求職者U1の職務経歴書の要約文を出力するための学習モデルである。要約作成モデルは、学習用の求職者の職務経歴と、求職者のスキル情報等と、それに対応する要約文のデータとを教師データとして学習した学習モデルであってもよい。要約作成モデルにおいて、求職者U1の要約文に対するフィードバックとして、求職者U1により修正された結果をラベル付けした教師データセットを用いて、追加の学習を行い、ファインチューニングされてもよい。
【0130】
要約作成モデルは、例えば、大規模言語モデルを含む生成AIであってもよい。この場合、AI制御部113は、求職者の職務経歴と、求職者のスキル情報等とを入力とし、要約を出力する指示を含むプロンプトを要約作成モデルに入力し、要約文を要約作成モデルに出力させてもよい。
また、AI制御部113は、職務要約の出力指示と求職者情報とに加え、入力及び出力のサンプルとして、例えば、1以上の求職者情報のサンプルと、それに対応する1以上の要約のサンプルとを挿入したプロンプトを要約作成モデルに入力してもよい。要約作成モデルは、学習用の求職者情報(職務経歴の文章)のデータと、それに基づき作成した要約の文章のデータとを教師データとして学習した学習モデルであってもよい。
【0131】
続いて、受付部111は、修正を受け付けてもよい(アクティビティA120)。例えば、受付部111は、領域G101に提示された要約文に対する編集を、表示部211を介して、求職者U1から受け付けてもよい。求職者U1は、領域G101に表示された要約文を編集し、編集を終えると、オブジェクトG108を押下する。
【0132】
続いて、受付部111は、要約文を保存して終了する指示を受け付ける(アクティビティA121)。記憶制御部112は、編集された要約文を求職者データベースに登録する。
【0133】
上記実施形態では、求職者U1の職務経歴が生成又は更新されたことを契機として、提示部115が少なくとも1つのスキルタグを求職者U1に提示したが、求職者U1のスキル情報が求職者U1と関連付けられたことを契機に、生成部116が要約文を生成してもよい。このような態様により、求職支援システム1は、求職者U1がより簡単にスキル情報と要約文とを登録可能になるように支援することができる。
【0134】
上記の実施形態では、制御部11は、職務経歴を生成又は更新した後、スキルタグを提示し、スキルタグの選択を受け付けた後、要約文の生成を行ったが、職務経歴を生成又は更新した後、推奨されるスキル情報と要約文とを自動で生成してもよい。
【0135】
図17は、求職支援システム1において表示されるプロフィール画面G11の別の一例を示す図である。画面G11は、領域G111を含む。領域G111は、「レジュメを一括して作成する」指示を受け付ける領域である。求職者U1から領域G111に対する操作指示を受け付けると、制御部11は、求職者端末20出力部25にレジュメ一括作成画面G12を表示させる。
【0136】
図18は、求職支援システム1において表示されるレジュメ一括作成画面G12の一例を示す図である。レジュメ一括作成画面G12は、領域G121と領域G122と領域G123とを含む。領域G121は、求職者U1の経験組織の数及び概要を入力する画面に遷移させる領域である。領域G122は、組織の詳細情報を入力する画面に遷移させる領域である。求職者U1が遷移先の画面で組織の詳細情報を入力すると、制御部11は、当該組織での求職者U1の業務内容を自動生成する。なお、領域G121と領域G122から遷移される画面により実行される処理は、図6で示したアクティビティA103~アクティビティA110までの処理に該当する。領域G123は、領域G122により生成した業務内容に基づき、スキル情報及び要約文を自動生成させる処理の実行を受け付ける領域である。制御部11は、領域G123に対する操作指示を受け付けると、スキル情報及び要約文とを生成する。このような態様により、求職者U1は、「業務内容」、「スキル」、「要約文」を容易に一連の体験で纏めて登録することができる。
【0137】
上記実施形態では、求職者U1の職務経歴が生成又は更新されたことを契機に、少なくとも1つのスキルタグを求職者U1に提示した。しかし、スキルタグが選択されないまま終了される場合もある。そのような場合、制御部11は、プロフィール画面において、スキルタグが選択可能な画面への導線を表示させてもよい。図19は、求職支援システム1において職務経歴の更新後に表示されるプロフィール画面G13の一例を示す図である。プロフィール画面G13は、領域G131と領域G132とを含む。領域G131は、「職務経歴」を保存したことを求職者U1に報告する領域である。領域G132は、求職者U1にスキル情報の追加を促す領域である。領域G132は、スキル提示画面へのリンクを含んでもよい。表示制御部117は、第1の表示制御ステップとして、求職者のスキル情報が未登録な状態である場合、求職者の操作画面にスキルタグを選択可能な画面へのリンクを表示させてもよい。このような態様により、求職者U1に対し、スキル情報の登録を促すことができる。特に求職者U1が一度もスキル情報を登録していない場合には、スキル情報とはどういうものか、スキル情報をどの画面からどのように登録できるのか、求職者U1が認識していない可能性がある。そこで、求職者U1が一度もスキル情報の登録を行っていない場合には、スキルタグを選択可能な画面に遷移させることが好ましい。このような態様により、求職者U1に対し、スキル情報の登録を行う仕組みを理解するように促すことができる。
【0138】
図20は、求職支援システム1において職務経歴の更新後に表示されるプロフィール画面G14の別の一例を示す図である。プロフィール画面G14は、領域G141~領域G145と、オブジェクトG146~G148とを含む。領域G141は、「職務経歴」を保存したことを求職者U1に報告する領域である。領域G142は、求職者U1にスキル情報の追加を促す領域である。領域G143~領域G145は、求職者U1に推奨されるスキルタグを表示する領域である。オブジェクトG146~オブジェクトG148は、領域G143~領域G145のスキルタグそれぞれの選択指示を受け付けるオブジェクトである。プロフィール画面G14において、スキルタグを選択できることにより、求職者U1は、より簡単にスキル情報を登録することができる。
【0139】
表示制御部117は、職務経歴の更新後に求職者U1の状況に応じた、プロフィール画面を表示させてもよい。具体的には、求職者U1がスキル情報を一度も登録したことがない場合、又は、求職者U1が最後にスキル情報を更新してから、所定の期間が経過している場合(例えば、1年以上経過している場合)には、プロフィール画面G13を表示させる。一方、上記の条件に該当しない場合には、プロフィール画面G14を表示させる。求職者U1がスキル情報を一度も登録したことがない場合等では、求職者U1はスキル情報の更新方法を知らない可能性があるため、領域G132は、スキル提示画面へのリンクを含む領域G132を介して、求職者U1をスキル提示画面に遷移させる。このような態様により、求職者U1がスキル情報の更新方法を理解し、次回以降の更新を自分で実行できるようになる。一方、既に、登録されたスキル情報があって、求職者U1がスキル情報の更新方法を理解している場合には、プロフィール画面でスキル情報を更新できるようにする。このような態様により、求職者U1が容易にスキル情報を更新することができる。このような態様により、プロフィール画面を表示させることにより、求職者U1の状況に応じて求職者U1にスキル情報の登録又は更新を促すことができる。
【0140】
プロフィール画面G13やプロフィール画面G14は、求職者U1の入力により職務経歴が生成又は更新された場合だけでなく、求職者U1が求人情報を検索又は閲覧した場合、求職者U1がスカウトを開封した場合等に表示されてもよい。また、このような場合に、提示部115は、求職者U1の職務経歴と行動履歴に基づき抽出されたスキルタグを提示してもよい。
【0141】
上記実施形態では、抽出部119は、職務経歴をトピックモデルに入力することにより、スキルタグを抽出したが、抽出部119は、職務経歴と求職者U1の求人に対する行動履歴とに基づきスキルタグを抽出してもよい。「求職活動に関する行動履歴」には、例えば、求人の閲覧、求人への応募、求人のブックマークリストへの登録、求人に基づいて送信されたスカウト文書への返信、求人における審査(書類審査、面接審査等)の通過等が含まれる。行動履歴は、行動の対象又は起点となった求人と、当該行動の内容とを示す情報で構成される。行動履歴は、求職者ごとに(つまり求職者登録情報と紐付けられて)、例えば求職者データベースに記録される。取得部120は、求職者の求職活動に関する行動履歴を取得し、抽出部119は、職務経歴と行動履歴とをトピックモデルに入力することで、少なくとも1つのスキルタグを抽出してもよい。
【0142】
求職者U1の行動履歴は、例えば、これまでの求職活動において、閲覧した求人情報、応募した求人情報、スカウトを受信した求人情報、スカウトを返信した求人情報等の履歴である。制御部11は、求職者U1の行動履歴に含まれる求人情報において必要とされるスキルや資格、経験等(例えば、求人内に、必須要件として記載されているスキル等や、歓迎要件として記載されているスキル等)に基づき、スキルタグを抽出してもよい。また、制御部11は、求職者U1の行動履歴に含まれる求人情報について、スカウト受信、書類通過、採用等に至っている求職者U1と異なる他の求職者のスキル等の求職者情報に基づき、スキルタグを抽出してもよい。
【0143】
図21は、求職支援システム1によって実行される情報処理(視覚情報表示処理)の流れを示すアクティビティ図である。以下、このアクティビティ図の各アクティビティに沿って、説明するものとする。
【0144】
まず、受付部111は、管理者端末30からネットワークを介して職務経歴書の各項目に対する条件の設定を受け付ける(アクティビティA201)。項目のそれぞれにおいて予め条件が設定されていてもよい。続いて、制御部11は、条件を充足しているか否かを判定する(アクティビティA202)。項目のうち、少なくとも1つにおいて、求職者の入力に応じて生成又は更新された情報が条件を充足していない場合に、表示制御部117は、第2の表示制御ステップとして、求職者に視認可能な態様で視覚情報を表示させてもよい(アクティビティA203)。
【0145】
図22は、求職支援システム1において表示される視覚情報を含む画面G15の一例を示す図である。画面G15は、オブジェクトG151と領域G152とカードC1~C3と領域C11~C13とオブジェクトC14とを含む。オブジェクトG151は、プロフィール画面の上部に表示される視覚情報の一例である。オブジェクトG151は、プロフィール画面の上部に表示されるバナーである。オブジェクトG151は、領域G152とカードC1~C3とを含む。領域G152は、求職者U1に対するメッセージが表示される領域である。画面G15の領域G152には、「さらにスカウトを受け取りやすくなります」と表示されている。これは、求職者U1に対し、次のアクションを促すメッセージである。カードC1~C3は、オブジェクトG151内に並べて表示される。カードC1~C3は、求職者端末20への操作指示に基づき、切り替えて表示されるように構成されてもよい。カードC1~C3は、例えば、求職者端末20へのスワイプ操作に基づき、左右に移動することができるように構成されてもよい。なお、図22では、説明のためカードC3がオブジェクトG151の外に跨いでいるように表現しているが、典型的には、カードC1~C3のそれぞれが、画面G15におけるオブジェクトG151内に表示されるように構成される。カードC1は、職務経歴の項目に対応するカードである。カードC2は、スキル情報の項目に対応するカードである。カードC3は、要約文の項目に対応するカードである。領域C11は、項目名が表示される領域である。領域C12は、「当該項目に予め設定された条件に対する充足度を表す文言」が表示される領域である。領域C12には、「200文字以上入力することで、スカウト受信率や書類通過率が高まります。」と表示されている。このような態様により、求職者U1に対し、職務経歴の情報の追加を促すことができる。領域C13は、「当該項目に設定された目標文字数と現在の入力文字数」が表示される領域である。オブジェクトC14は、予め設定された条件に対する充足度を示すオブジェクトである。オブジェクトC14は、予め設定された目標値に対する現在値の充足度を示すゲージである。オブジェクトC14は、全体(目標値)に対する色付き部分(現在の値)の割合により充足度を示している。このような態様で表示されることにより、求職者が現在の充足度を把握しやすくなる。
【0146】
各カードは、各項目の充足度を上昇させるため修正又は編集を受け付ける画面へのリンクを含んでもよい。すなわち、表示制御部117は、充足度を上昇させるためのタスクを求職者の使用する端末の画面に表示させてもよい。画面には、充足度が上昇する修正を受け付ける画面へのリンクが含まれてもよい。
【0147】
続いて、受付部111は、求職者端末20を介して、カードへの操作指示を受け付ける(アクティビティA204)。操作指示は、例えば、求職者端末20の入力部24に対するクリック操作、タップ操作、ダブルクリック操作等であってもよい。続いて、表示制御部117は、求職者端末20の出力部25に当該項目の編集画面を表示させる(アクティビティA205)。例えば、カードC1への操作を受け付けた場合、当該項目の編集画面は、業務内容登録画面G06である。受付部111は、業務内容登録画面G06を介して、求職者U1からの入力を受け付ける(アクティビティA206)。求職者U1からの入力は、充足度を上昇させるためのタスクに対応するための入力である。カードC1には、目標文字数が200文字であるのに対し、現状職務経歴の記載が100文字しかないことと、200文字以上入力することでスカウト受信率や書類通過率が高まることが記載されている。そのため、求職者U1は、職務経歴の記載を追加するとよいことが分かる。
【0148】
また、カードC2には、目標数が10個であるのに対し、現状登録されたスキル情報が1個しかないことと、スキル情報を10個以上入力することで、スカウト受信率や書類通過率が高まることが記載されている。そのため、求職者U1は、スキル情報の記載を追加するとよいことが分かる。そこで、カードC2への操作を受け付けた場合、当該項目の編集画面は、例えば、スキル提示画面G08である。受付部111は、スキル提示画面G08を介して、求職者U1からのスキル情報を追加する入力を受け付けることができる。カードC3には、目標文字数が400文字であるのに対し、現状職務要約の記載が101字しか記載されていないことと、400文字以上入力することでスカウト受信率や書類通過率が高まることが記載されている。そのため、求職者U1は、職務要約の記載を追加するとよいことが分かる。そこで、カードC3への操作を受け付けた場合、当該項目の編集画面は、例えば、要約文編集画面G10である。受付部111は、要約文編集画面G10を介して、求職者U1から職務要約を編集する入力を受け付けることができる。
【0149】
制御部11が、受け付けた入力に基づき、職務経歴を生成又は更新すると、アクティビティA202に戻り、条件を充足しているか否かを判定する。条件を充足していると判定すると、表示制御部117は、当該カードC1が表示されていないプロフィール画面を表示させる(アクティビティA207)。職務経歴の項目は予め設定された条件を充足したため、カードC1は表示されなくなる。すなわち、条件を充足していない場合にカードが表示され、条件を充足した場合にカードが表示されなくなる。求職者端末20の出力部25に表示されているカードの枚数は、求職者U1が条件を充足した職務経歴書を作成するために実施すべきタスクの数ともいえる。このような態様により、求職者U1は、条件を充足した職務経歴書を作成するためのタスクを視覚的に把握することができる。
【0150】
上記実施形態では、項目ごとに目標値や閾値を設定したが、制御部11は、求職者情報に含まれるパラメータに応じて、目標値や閾値を変化させてもよい。各項目の目標値又は閾値は、求職者情報(登録情報や入力情報)と、参照情報とに基づき選択されたものであってもよい。参照情報は、求職者情報に含まれるパラメータと各項目の目標値又は閾値とを対応付けたテーブルであってもよい。パラメータは、例えば、求職者の属性(職種、業種など)である。具体的には、制御部11は、スキル情報の目標値について、求職者の職種や業種によって、異なる目標値を設定してもよい。求職者U1の職種がA職種の場合、スキル情報の目標値は7個、B職種の場合、スキル情報の目標値は5個等のように、求職者U1の職種により、異なる目標値を設定してもよい。この場合、記憶部12は、参照情報として、職種と目標値(要約の文字数、スキル情報の個数、職務経歴の文字数)との関係を定めたテーブルを予め記憶しておいてもよい。
【0151】
図23は、求職支援システム1において表示される視覚情報を含む画面G16の別の一例を示す図である。画面G16は、オブジェクトG161とオブジェクトG162~166とカードC4と領域C41とオブジェクトC42とを含む。オブジェクトG161は、プロフィール画面の上部に表示される視覚情報の一例である。オブジェクトG161は、オブジェクトG162とカードC4と領域C41とオブジェクトC42とを含む。オブジェクトG162は、予め設定された条件に対する充足度を示すオブジェクトである。オブジェクトG162は、求職者U1の職務経歴書全体に対して予め設定された目標値に対する現在値の充足度を示す棒グラフである。全体に対する色付き部分の割合により充足度を示している。職務経歴書全体に対する目標値は、各項目の目標値の合計であってもよいし、各項目の重要度に応じて、全体の目標値を設定したものであってもよい。このように、職務経歴書全体に対する充足度が視覚情報として表示されることにより、求職者は現在の職務経歴書全体の充足度を把握しやすくなる。
【0152】
カードC4は、職務経歴の項目に対応するカードの別の一例である。領域C41は、「当該項目に予め設定された条件に対する充足度を表す文言」が表示される領域である。領域C41には、「200文字以上書くとスカウト受信率1.3倍」と表示されている。このように、目標値と、目標値を充足した場合の効果を具体的に示すことにより、求職者U1に対して、職務経歴の情報の追加を促すことができる。オブジェクトC42は、職務経歴の修正又は編集を受け付ける画面への遷移指示を受け付けるオブジェクトである。受付部111が求職者U1から、求職者端末20を介してオブジェクトC42への操作指示を受け付けると、表示制御部117は、求職者端末20の出力部25に職務経歴の修正又は編集を受け付ける画面を表示させる。
【0153】
オブジェクトG163とオブジェクトG164とは、条件を充足していないことを示すオブジェクトである。オブジェクトG163は、職務要約が条件を充足していないこと示している。オブジェクトG164は、職務経歴が条件に対し不足していること示している。オブジェクトG165は、スキル情報が条件に対し不足していること示している。このように、項目名の近傍にラベルを付したオブジェクトを配置することにより、当該項目の登録済みの情報が条件を充足していないことを求職者U1に認識させることができる。このような態様により、求職者U1に対し、当該の項目への情報の追加を促すことができる。
【0154】
オブジェクトG166は、「自動生成機能あり」であることを示すオブジェクトである。オブジェクトG166は、職務要約と職務経歴の項目には、自動生成機能があることを示している。このような態様により、求職者U1に対して、職務要約と職務経歴を自動生成により、容易に追加可能であると認識させることができ、結果として求職者U1に対し、職務要約と職務経歴の情報の追加を促すことができる。
【0155】
なお、項目のそれぞれの条件には、複数の閾値が設定されてもよく、付与部は、充足度と複数の閾値との関係に基づき、項目のそれぞれに対するラベルを付与し、表示制御部は、項目のそれぞれと対応付けてラベルを求職者に視認可能な態様で表示させてもよい。図23の例では、職務経歴、職務要約、スキル情報の各項目には、アラートライン及び目標値が設定されている。職務経歴及び職務要約のアラートラインは、100文字に設定され、スキル情報のアラートラインは3個に設定されている。職務経歴の目標値は200文字、職務要約の目標値は400文字、スキル情報の目標値は7個に設定されている。このように、制御部11は、各項目のそれぞれの条件として、「アラートライン」と「目標値」という2つの閾値を設定してもよい。オブジェクトG163には、「追記したらスカウト率UP」と表示され、オブジェクトG164とオブジェクトG165には、「不足」と表示されている。表示制御部117は、充足度と2つの閾値との関係に基づき、項目のそれぞれと対応付けたラベルを表示させてもよい。例えば、アラートライン未満(職務要約100文字未満、スキル情報3個未満)であれば「不足」ラベル、アラートライン以上で目標値未満(職務要約400文字未満、スキル情報7個未満)であれば「追記したらスカウト率UP」ラベルを表示させてもよい。制御部11は、閾値の設定のための入力を、管理者端末30を介して管理者から受け付けてもよい。例えば、職務要約の項目に対し、アラートラインの閾値が100文字、目標値が400文字と設定されており、職務要約の現在の文字数が101字の場合、「追記したらスカウト率UP」ラベルが付与される。職務経歴の項目に対し、アラートラインの閾値が100文字、目標値が400文字と設定されており、職務経歴の現在の文字数が100文字の場合、「不足」ラベルが付与される。このように、求職活動において特に重要な項目に対して、複数の閾値が設定し、充足度と複数の閾値との関係に基づき、項目のそれぞれに対するラベルを付与し、表示させることによって、重要な項目に対する積極的な入力を求職者U1に促すことができる。ここで、重要な項目とは、例えば、スカウト受信や書類通過において重要な項目であるとよい。
【0156】
上記実施形態では、「追記したらスカウト率UP」、「不足」のラベルを付す場合で説明したが、ラベルに付される文言は他の文言であってもよい。また、上記実施形態では、アラートラインと目標値の2段階で閾値を設定したが、これに限られない。
【0157】
ラベルに付与する文言は、項目によって異なる文言でもよい。制御部11は、ラベルに付与する文言等の項目ごとの設定のための入力を、管理者端末30を介して管理者から受け付けてもよい。制御部11は、受け付けた設定に応じたラベルを付与し、表示させてもよい。例えば、全く入力されていない場合に、「未入力」のラベルを表示させてもよいが、資格・語学力、マネージャー経験など一部の項目は、一部の求職者のみ入力可能である。このような項目の場合、全く入力されていない場合であっても「未入力」ラベルではなく「追記したらスカウト率UP」のラベルのほうが好ましい。このように項目ごとに適切なラベルが表示されることにより、求職者U1の入力を促すことができ、スカウト受信や書類通過がしやすい職務経歴書の作成を支援することができる。
【0158】
上記実施形態では、項目ごとの閾値や文言等の設定は、管理者端末から受け付けるとしたが、項目ごとの閾値や文言等は、予め設定されていてもよいし、管理者端末30を介して変更指示を受け付け、設定を変更可能に構成してもよい。
【0159】
上記実施形態では、図14のスキル提示画面G08において1つのスキルタグが選択された後、さらに図15のスキル提示画面G09を表示させたが、スキル情報に対して予め設定された条件を充足していない場合に限り、表示制御部117がスキル提示画面G09を表示させてもよい。
【0160】
4.作用
本実施形態の作用をまとめると、次の通りとなる。すなわち、求職者による入力に応じて生成又は更新される職務経歴を受け付けると、スキルタグが提示され、求職者U1は、容易に自身のスキル又は経験に関連するスキル情報を求職者情報として登録することができる。さらに、要約文についても、容易に登録することができる。このような態様により、求職者U1は、求人者からスカウトを受信しやすい職務経歴書を作成することができる。
【0161】
以上、本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することができる。また、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
【0162】
5.その他
上記実施形態では、サーバ装置10が種々の記憶・制御を行ったが、サーバ装置10に代えて、複数の外部装置が用いられてもよい。すなわち、種々の情報やプログラムは、ブロックチェーン技術等を用いて複数の外部装置に分散して記憶されてもよい。特に、人工知能部114は、サーバ装置10の外部構成であってもよい。その場合、外部構成である人工知能部114は、例えば、人工知能のサービスサーバによって提供され、サーバ装置10の各機能部から入力を受け付け、人工知能のサービスを実行する要求を受け付け、処理結果として指示された出力をサーバ装置10に返すように構成される。人工知能のサービスサーバは、学習モデルとして言語モデルを用いてサービスを提供するサーバであってもよいし、言語モデルを用いて言語処理タスクを実行するサーバであってもよい。人工知能のサービスサーバは、LLMによって構築されてもよい。人工知能のサービスサーバは、テキスト、画像、音声等によるプロンプトの入力を受け付け、当該プロンプトに対する回答を生成して応答する。
【0163】
次に記載の各態様で提供されてもよい。
【0164】
(1)求職者に対する求職支援システムであって、少なくとも1つのプロセッサを備え、前記プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成され、受付ステップでは、前記求職者による入力に応じて生成又は更新される、前記求職者の職務経歴を受け付け、前記職務経歴は、前記求職者が所属した少なくとも1つの組織に対応する職務内容を含み、提示ステップでは、前記受付ステップが実行されたことを契機に、少なくとも1つのスキルタグを前記求職者に提示し、前記スキルタグは、前記職務経歴に基づき抽出されるものであり、前記求職者のスキル又は経験に関連し、前記求職者が前記スキルタグを選択した場合、前記求職者のスキル情報として前記求職者と関連付けられるものである、システム。
【0165】
(2)上記(1)に記載の求職支援システムにおいて、さらに、生成ステップでは、前記職務経歴と、前記求職者のスキル情報とに基づき、前記求職者の職務に関する要約文を生成する、システム。
【0166】
(3)上記(2)に記載の求職支援システムにおいて、前記生成ステップでは、前記求職者のスキル情報が前記求職者と関連付けられたことを契機に、前記要約文を生成する、システム。
【0167】
(4)上記(2)に記載の求職支援システムにおいて、さらに、第1の表示制御ステップでは、前記求職者のスキル情報が未登録な状態である場合、前記求職者の操作画面に前記スキルタグを選択可能な画面へのリンクを表示させる、システム。
【0168】
(5)上記(2)から(4)のいずれか1つに記載の求職支援システムにおいて、前記職務経歴と、前記求職者のスキル情報と、前記要約文とは、前記求職者が求職活動で使用する職務経歴書に含まれる項目であり、前記項目それぞれには予め条件が設定され、前記項目のうちの少なくとも1つにおいて、前記求職者の入力に応じて生成又は更新された情報が前記条件を充足していない場合に、さらに、第2の表示制御ステップでは、前記求職者に視認可能な態様で視覚情報を表示させ、前記視覚情報は、前記条件に対する充足度に関する情報を含む、システム。
【0169】
(6)上記(5)に記載の求職支援システムにおいて、前記第2の表示制御ステップでは、前記充足度を上昇させるためのタスクを前記求職者の使用する端末の画面に表示させ、前記画面には、前記充足度が上昇する修正を受け付ける画面へのリンクが含まれる、システム。
【0170】
(7)上記(5)又は(6)に記載の求職支援システムにおいて、前記項目のそれぞれの前記条件には、複数の閾値が設定され、さらに、付与ステップでは、前記充足度と前記複数の閾値との関係に基づき、前記項目のそれぞれに対するラベルを付与し、前記第2の表示制御ステップでは、前記項目のそれぞれと対応付けて前記ラベルを前記求職者に視認可能な態様で表示させる、システム。
【0171】
(8)上記(2)から(7)のいずれか1つに記載の求職支援システムにおいて、さらに、修正受付ステップでは、前記求職者の端末操作に基づき、前記職務経歴と、前記求職者のスキル情報と、前記要約文とのうちの少なくとも1つに対する修正を受け付ける、システム。
【0172】
(9)上記(1)から(8)のいずれか1つに記載の求職支援システムにおいて、前記入力は、前記組織の在籍期間の情報を含み、さらに、付与ステップでは、前記職務経歴に基づき抽出される前記スキルタグのそれぞれに対し、前記組織の在籍期間の長さ又は時期に応じて重み付けによるスコアを付与し、前記提示ステップでは、前記、システム。
【0173】
(10)上記(1)から(9)のいずれか1つに記載の求職支援システムにおいて、前記受付ステップでは、前記求職者による前記入力を受け付ける入力画面を表示させ、前記入力画面では、前記求職者が所属した組織数を受け付けた後で、前記組織数に対応する数の組織に関する情報の入力欄を表示させ、前記入力欄を介して、前記組織に関する情報の入力を受け付ける、システム。
【0174】
(11)上記(10)に記載の求職支援システムにおいて、前記組織に関する情報は、前記組織に関する概要情報と前記組織に関する詳細情報とを含み、前記受付ステップでは、前記組織数に対応する数の前記組織に関する前記概要情報の入力を受け付けた後、前記組織数に対応する数の前記組織を選択可能に構成された選択画面を表示させ、前記求職者により選択された前記組織に関する前記詳細情報の入力を受け付ける、システム。
【0175】
(12)上記(11)に記載の求職支援システムにおいて、前記選択画面には、前記組織数に対応する数の前記組織のうち、前記詳細情報が未入力な状態である前記組織を表示させる、システム。
【0176】
(13)上記(1)から(12)のいずれか1つに記載の求職支援システムにおいて、さらに、抽出ステップでは、前記職務経歴をトピックモデルに入力し、前記トピックモデルから出力されたトピックに基づき前記少なくとも1つのスキルタグを抽出する、システム。
【0177】
(14)上記(13)に記載の求職支援システムにおいて、さらに、取得ステップでは、前記求職者の求職活動に関する行動履歴を取得し、前記抽出ステップでは、前記職務経歴と前記行動履歴とを前記トピックモデルに入力することで、前記少なくとも1つのスキルタグを抽出する、システム。
【0178】
(15)求職支援方法であって、上記(1)から(14)のいずれか1つに記載の求職支援システムが実行する各ステップを備える、方法。
【0179】
(16)プログラムであって、コンピュータに、上記(1)から(14)のいずれか1つに記載の求職支援システムの各ステップを実行させるための、プログラム。
もちろん、この限りではない。
【0180】
最後に、本開示に係る種々の実施形態を説明したが、これらは、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。当該新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。当該実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0181】
1 :求職支援システム
2 :通信回線
10 :サーバ装置
11 :制御部
111 :受付部
112 :記憶制御部
113 :AI制御部
114 :人工知能部
115 :提示部
116 :生成部
117 :表示制御部
118 :付与部
119 :抽出部
120 :取得部
12 :記憶部
13 :通信部
14 :通信バス
20 :求職者端末
21 :制御部
211 :表示部
212 :操作受付部
22 :記憶部
23 :通信部
24 :入力部
25 :出力部
26 :通信バス
30 :管理者端末
31 :制御部
311 :表示部
312 :操作受付部
32 :記憶部
33 :通信部
34 :入力部
35 :出力部
36 :通信バス
C1 :カード
C11 :領域
C12 :領域
C13 :領域
C14 :オブジェクト
C2 :カード
C3 :カード
C4 :カード
C41 :領域
C42 :オブジェクト
DB1 :スキル情報データベース
DB2 :求職者データベース
G01 :プロフィール画面
G011 :領域
G012 :領域
G013 :領域
G014 :領域
G015 :領域
G016 :オブジェクト
G02 :組織数受付画面
G021 :領域
G022 :領域
G023 :オブジェクト
G024 :領域
G025 :オブジェクト
G026 :オブジェクト
G027 :オブジェクト
G028 :オブジェクト
G029 :オブジェクト
G03 :概要情報画面
G031 :領域
G032 :領域
G033 :領域
G034 :領域
G035 :領域
G036 :領域
G037 :領域
G038 :領域
G039 :オブジェクト
G04 :組織選択画面
G041 :領域
G042 :領域
G043 :領域
G05 :詳細情報入力画面
G051 :領域
G052 :領域
G053 :領域
G054 :領域
G055 :領域
G056 :領域
G057 :領域
G058 :オブジェクト
G06 :業務内容登録画面
G061 :領域
G062 :領域
G063 :領域
G064 :領域
G065 :オブジェクト
G07 :組織選択画面
G071 :領域
G08 :スキル提示画面
G081 :領域
G082 :オブジェクト
G083 :オブジェクト
G084 :オブジェクト
G09 :スキル提示画面
G091 :領域
G092 :オブジェクト
G093 :オブジェクト
G095 :オブジェクト
G096 :オブジェクト
G10 :要約文編集画面
G101 :領域
G102 :オブジェクト
G103 :領域
G104 :オブジェクト
G105 :領域
G106 :オブジェクト
G107 :オブジェクト
G108 :オブジェクト
G11 :プロフィール画面
G111 :領域
G12 :レジュメ一括作成画面
G121 :領域
G122 :領域
G123 :領域
G13 :プロフィール画面
G131 :領域
G132 :領域
G14 :プロフィール画面
G141 :領域
G142 :領域
G143 :領域
G145 :領域
G146 :オブジェクト
G147 :オブジェクト
G148 :オブジェクト
G15 :画面
G151 :オブジェクト
G152 :領域
G16 :画面
G161 :オブジェクト
G162 :オブジェクト
G163 :オブジェクト
G164 :オブジェクト
G165 :オブジェクト
G166 :オブジェクト
U1 :求職者
【要約】
【課題】求職者の情報入力をサポートする、求職支援システム等を提供する。
【解決手段】本発明の一態様によれば、求職者に対する求職支援システムが提供される。この求職支援システムは、少なくとも1つのプロセッサを備える。プロセッサは、プログラムを読み出すことで次の各ステップを実行するように構成される。受付ステップでは、求職者による入力に応じて生成又は更新される、求職者の職務経歴を受け付け、職務経歴は、求職者が所属した少なくとも1つの組織に対応する職務内容を含む。提示ステップでは、受付ステップが実行されたことを契機に、少なくとも1つのスキルタグを求職者に提示する。スキルタグは、職務経歴に基づき抽出されるものであり、求職者のスキル又は経験に関連し、求職者がスキルタグを選択した場合、求職者のスキル情報として求職者と関連付けられるものである。
【選択図】図1
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