(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-03
(45)【発行日】2024-10-11
(54)【発明の名称】換気扇用スイッチ
(51)【国際特許分類】
H01H 9/02 20060101AFI20241004BHJP
H01H 13/04 20060101ALI20241004BHJP
【FI】
H01H9/02 E
H01H13/04 B
(21)【出願番号】P 2024500869
(86)(22)【出願日】2022-02-18
(86)【国際出願番号】 JP2022006701
(87)【国際公開番号】W WO2023157246
(87)【国際公開日】2023-08-24
【審査請求日】2024-01-31
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100118762
【氏名又は名称】高村 順
(72)【発明者】
【氏名】中園 慎治
【審査官】井上 信
(56)【参考文献】
【文献】特開2019-129093(JP,A)
【文献】特開2001-227804(JP,A)
【文献】特開2015-187920(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01H 9/02
F21V 23/00
H05B 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
樹脂材料で形成され、前面に設置された操作ハンドル部と、
前記操作ハンドル部に対する操作に基づいて出力指令信号を生成する制御基板と、
外部電源から電力供給を受けて、前記出力指令信号に基づき外部負荷に電力を供給する電源基板と、
前記制御基板及び前記電源基板を収納する筒状の器体カバーと、
前記器体カバーのうち、前記電源基板よりも前方の部分に配置されて前記器体カバーの内壁と当接し、前記器体カバー内の前記電源基板が配置された空間を前記操作ハンドル部から隔離する保護カバーと
、
前記電源基板と前記制御基板とを接続する制御配線とを備え
、
前記保護カバーは、前記操作ハンドル部側が窪み、前記制御配線を収納する配線収納部を有することを特徴とする換気扇用スイッチ。
【請求項2】
前記電源基板は、
前記出力指令信号が強運転指令であるときには強運転用出力配線と共通配線との間に電力を供給し、前記出力指令信号が弱運転指令であるときには弱運転用出力配線と共通配線との間に電力を供給することで、換気扇の強運転と弱運転とを切り替えることを特徴とする請求項1に記載の換気扇用スイッチ。
【請求項3】
前記制御基板には、前記外部電源から前記電源基板に供給される電圧よりも低い電圧が印加され、
前記保護カバーは、前記電源基板と前記制御基板との間に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の換気扇用スイッチ。
【請求項4】
外部と無線通信を行う通信基板を備え、
前記通信基板は、前記器体カバーのうち、前記保護カバーが配置された部分よりも前方の部分に収納されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の換気扇用スイッチ。
【請求項5】
前記通信基板には、前記外部電源から前記電源基板に供給される電圧よりも低い電圧が印加されることを特徴とする請求項4に記載の換気扇用スイッチ。
【請求項6】
前記保護カバーは、金属製であることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の換気扇用スイッチ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、換気扇の操作に用いられる壁面設置型の換気扇用スイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、照明機器及び換気扇を操作するために、特許文献1に開示されるような壁面設置型のスイッチが用いられている。
【0003】
特許文献1に開示されるような壁面設置型のスイッチは、操作性が重視され、操作部が任意の形状に容易に成型可能な樹脂部品として、操作しやすい形状で形成されることが一般的である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スイッチは、タイマー機能、温湿度検出機能及び通信機能といった機能の付加が図られ、内部の構造が複雑化してきている。しかしながら、上記特許文献1に開示されるスイッチでは、内部の高電圧部での発熱が操作部に熱伝達される構造となっている。このため、操作部の樹脂部品が熱変形して操作性が悪化する課題があった。
【0006】
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、発熱による操作部の温度上昇を抑えた換気扇用スイッチを得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る換気扇用スイッチは、樹脂材料で形成され、前面に設置された操作ハンドル部と、操作ハンドル部に対する操作に基づいて出力指令信号を生成する制御基板と、外部電源から電力供給を受けて、出力指令信号に基づき外部負荷に電力を供給する電源基板とを備える。スイッチは、制御基板及び電源基板を収納する筒状の器体カバーと、器体カバーのうち、電源基板よりも前方の部分に配置されて器体カバーの内壁と当接し、器体カバー内の電源基板が配置された空間を操作ハンドル部から隔離する保護カバーと、電源基板と制御基板とを接続する制御配線とを備える。保護カバーは、操作ハンドル部側が窪み、制御配線を収納する配線収納部を有する。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係る換気扇用スイッチは、発熱による操作部の温度上昇を抑えられるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施の形態1に係るスイッチを用いた換気システムの構成を示す図
【
図7】実施の形態1に係るスイッチの機能ブロック図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、実施の形態に係る換気扇用スイッチを図面に基づいて詳細に説明する。
【0011】
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るスイッチを用いた換気システムの構成を示す図である。換気システム200は、複数の換気扇42の各々に対して壁面設置型のスイッチ100が接続される。換気システム200は、スイッチ100に対する操作により換気扇42の運転状態が指示される。スイッチ100の各々は、無線通信でルータ61に接続される。ルータ61は、ネットワーク63に接続されている。スイッチ100は、ネットワーク63を介してサーバ62に接続される。ユーザ端末64は、ネットワーク63を介してサーバ62に接続される。なお、複数の換気扇42を用いて換気システム200を構成せずに、一組の換気扇42及びスイッチ100による換気装置で運用してもよい。
【0012】
図2及び
図3は、実施の形態1に係るスイッチの斜視図である。
図2は、スイッチ100のうち室内の露出する前面側から見た状態を示している。
図3は、スイッチ100のうち壁110の内部に埋め込まれる後面側から見た状態を示している。
図4は、実施の形態1に係るスイッチの模式図である。
図5は、実施の形態1に係るスイッチの分解斜視図である。
図6は、実施の形態1に係るスイッチの分解模式図である。
図7は、実施の形態1に係るスイッチの機能ブロック図である。スイッチ100は、壁110の内部に収められる器体20と、器体20を壁110内で覆う配線ボックス10と、壁110から露出する意匠部30と、壁110への取付用の取付枠3とを備える。なお、
図2及び
図3では、配線ボックス10の図示を省略している。また、
図2及び
図3では、取付枠3の図示を省略している。
【0013】
取付枠3は、取付穴3aを通した不図示の木ネジを用いて壁110に固定される。取付枠3が壁110に固定されることで、スイッチ100全体が壁110に固定される。
【0014】
意匠部30は、操作スイッチ4を覆うように配置される樹脂製の操作ハンドル部1と、操作ハンドル部1の周囲を囲うカバー2とを備える。操作ハンドル部1は、使用者が換気扇42のオンオフの切替及び運転強度の強弱を切り替えるための部品であり、スイッチ100の前面に設置されている。カバー2は、取付枠3に対して爪などによる嵌合で取り付けられる。
【0015】
操作ハンドル部1は、第1操作ハンドル51、第2操作ハンドル52及び表示部53を備える。第1操作ハンドル51は、ユーザ操作によりオンオフを切り替えるための部品である。第2操作ハンドル52は、ユーザ操作により運転強度の強弱を切り替えるための部品である。表示部53は、オンオフの状態、運転強度の状態及び無線通信の状態を表示する。
【0016】
器体20は、制御基板5、通信基板6、保護カバー7及び電源基板8を備える。また、器体20は、制御基板5、通信基板6、保護カバー7及び電源基板8を収納する四角筒状の器体カバー9と、器体カバー9の前面を覆う操作スイッチ4とを備える。操作スイッチ4には、操作ハンドル部1が爪などによる嵌合で取り付けられる。なお、器体カバー9は、筒状であればよく、四角筒状に限定されない。
【0017】
操作スイッチ4には、スイッチ伝動部4aが設けられている。スイッチ伝動部4aは変形可能であり、第1操作ハンドル51又は第2操作ハンドル52が押下されると制御基板5側へ変形する。スイッチ伝動部4aが制御基板5側へ変形すると、制御基板5に設けられた不図示のボタンが押下される。
【0018】
制御基板5は、不図示のリード線及びコネクタを用いて通信基板6及び電源基板8と電気的に接続されている。制御基板5のボタンが押下されることで電源基板8内の電子部品に電気信号が流れる。制御基板5のボタンの押下により電源基板8が電子回路を開閉することで、オンオフの切替及び運転強度の強弱の切替がなされる。電源基板8内の電子部品は、例えばリレーである。
【0019】
制御基板5は、電源基板8に対して、出力状態を指示する出力指令信号を出力する。出力状態は、強運転、弱運転及び停止の三つの状態である。制御基板5は、操作ハンドル部1に対する換気扇42の運転状態の切り替えを要求する操作に基づいて出力指令信号を生成する。
【0020】
制御基板5は、通信基板6に対して通信配線60を介して通信用信号を出力する。通信用信号は、状態変化信号として出力される。すなわち、運転状態がオンからオフに切り替わったことを示す第1状態変化信号、運転状態がオフからオンに切り替わったことを示す第2状態変化信号、運転強度が強から弱に切り替わったことを示す第3状態変化信号、運転強度が弱から強に切り替わったことを示す第4状態変化信号を定めておき、操作ハンドル部1に対する操作により状態が切り替わったときに、それぞれに対応する状態変化信号を出力する。
【0021】
通信基板6は、器体カバー9のうち、保護カバー7が配置された部分よりも前方の部分に収納されている。通信基板6は、制御基板5から通信配線60を介して出力された状態変化信号を受けて、無線信号65をルータ61に対して出力する。
【0022】
通信基板6は、状態変化信号を制御基板5から受信し、状態変化信号が示す運転状態及び運転強度を無線信号にてサーバ62に送信する。運転状態及び運転強度を受信したサーバ62は、同様の情報をユーザ端末64へ送信する。また、操作ハンドル部1以外での切替操作、例えばユーザ端末64による遠隔操作の信号をサーバ62が受信すると、サーバ62は無線信号によって通信基板6へ遠隔操作の信号を送信する。通信基板6が遠隔操作の信号を電源基板8に送信することで、電源基板8内の電子回路を開閉させることができる。
【0023】
電源基板8は、電子回路の開閉を行う電子部品の他に、外部電源を換気扇42などの負荷が接続される端子台21を持つ。電源基板8は、端子台21を通じて電源が供給されるとともに、負荷側へ電源を供給する。
【0024】
端子台21は、外部電源から交流100Vの電力供給を受ける電源入力線81が接続される電源入力端子82と、制御基板5に直流電力を供給する出力配線40が接続される出力端子83とを備えている。電源基板8は、外部電源から供給される100Vの交流から12Vの直流を生成し、制御配線50を通じて制御基板5に供給する。通信基板6には、制御基板5から通信配線60を通じて12Vの直流が供給される。したがって、制御基板5及び通信基板6には、外部電源から電源基板8に供給される電圧よりも低い電圧が印加される。また、電源基板8は、制御基板5からの出力指令信号に基づいて、モータ回路41に負荷駆動電力を供給する。
【0025】
保護カバー7は、電源基板8よりも前方に配置されて器体カバー9の内壁と当接し、器体カバー9内の電源基板8が配置された空間を操作ハンドル部1から隔離する。例えば、保護カバー7は、電源基板8と通信基板6との間に配置される。実施の形態1では、電源基板8は50V以上の高い電圧が印加される高電圧部であり、制御基板5及び通信基板6は50V未満の低い電圧が印加される低電圧部である。保護カバー7は、高電圧部である電源基板8での発熱が低電圧部である制御基板5及び通信基板6と、操作部である操作ハンドル部1とへ影響することを抑制する。なお、保護カバー7は、高電圧部である電源基板8での発熱が操作部である操作ハンドル部1へ影響することを抑制できればよいのであれば、制御基板5と通信基板6との間に配置されてもよいし、制御基板5の前方に配置されてもよい。なお、制御基板5の前方に保護カバー7を配置する場合は、スイッチ伝動部4aの変形により制御基板5に設けられたボタンが押下されることを妨げられない構造とする。
【0026】
保護カバー7は、熱伝達による発熱の影響を抑制することを目的としているため、密閉性の高い材料を使用して形成することが望ましい。例えば、保護カバー7は、鋼鈑などの金属材料で形成される。
【0027】
保護カバー7は、制御基板5及び電源基板8の近くに設けられているため、これらの基板との絶縁性に配慮する必要がある。したがって、保護カバー7は、金属などの導電性材料ではなく、非導電性材料を用いて形成してもよい。例えば、保護カバー7の材料に適用可能な非導電性材料には、セラミック及びマイカシートなどを挙げることができる。保護カバー7の材料に樹脂を用いる場合は、アクリロニトリルブタジエンスチレン共重合樹脂及びポリプロピレン樹脂といった熱可塑性樹脂ではなく、エポキシ樹脂などの熱硬化樹脂を使用する方がよい。また、金属などの導電性材料に樹脂を貼り付けた複合材料を用いてもよい。
【0028】
配線ボックス10は、器体20を覆うように配置される。スイッチ100は、端子台21に接続される配線が配線ボックス10に収納された状態で、取付穴3aを通したネジによって壁110に固定される。
【0029】
換気扇42は、交流電源に主巻線と補助巻線とを直列に接続し、主巻線にコンデンサを並列接続して構成されたコンデンサ誘導電動機を備えている。モータ回路41は、補助巻線に変速巻線を直列に重ね巻きして、交流電源の接続位置を補助巻線のみを含む位置と、補助巻線と変速巻線とを含む位置とで切換えることでコンデンサ誘導電動機における速度調整を行う。
【0030】
出力配線40は、換気扇42の補助巻線のみを含む位置に接続される強運転用出力配線と、換気扇42の補助巻線及び変速巻線を含む位置に接続される弱運転用出力配線と、換気扇42の主巻線側に接続される共通配線とを含んでいる。強運転指令時には、電源基板8は、強運転用出力配線と共通配線との間に交流100V電力を印加し、主巻線及び補助巻線に電流を流すことで強運転を実施する。弱運転指令時には、電源基板8は、弱運転用出力配線と共通配線との間に交流100V電力を印加し、主巻線、補助巻線及び変速巻線に電流を流すことで弱運転を実施する。
【0031】
上記運転切り替え方法は一例であり、この方法に限らない。電源基板8からの指令によって強弱運転が切り替えることができればどのような方法でも良い。
【0032】
次に、スイッチ100を構成する部品の配置順序について説明する。スイッチ100は、室内の前面側から壁110に向かって、操作ハンドル部1、カバー2、取付枠3、操作スイッチ4、制御基板5、通信基板6、保護カバー7、電源基板8、器体カバー9及び配線ボックス10が、この順に並べて配置される。制御基板5、通信基板6、保護カバー7及び電源基板8は、四角筒状の器体カバー9の内側に収納される。
【0033】
図2、
図3及び
図4に示すように組み立てた状態では、スイッチ100の前面には第1操作ハンドル51、第2操作ハンドル52及び表示部53が配置される。壁110の内部には電源入力端子82及び出力端子83が配置され、電源入力端子82には電源入力線81が接続され、出力端子83には出力配線40が接続される。
【0034】
保護カバー7は、電源基板8よりも前面側に配置される。保護カバー7は、壁面に平行な金属製の板状部品であり、外周が器体カバー9の内壁に当接し、制御配線50を貫通させて保持する。電源基板8は、側面と裏面とを器体カバー9で囲われ、前面を保護カバー7で覆われる。保護カバー7は、操作面側が窪んだ配線収納部71を有し、組み立て状態では制御配線50を収納する。
【0035】
実施の形態1に係るスイッチ100は、換気扇42に駆動電力を供給するために大きな電流が流れる電源基板8を有する。一方で、スイッチ100は壁110に埋め込まれることから、小型化が要求され、発熱が課題となる。
【0036】
無線通信を行う通信基板6は、使用電力は大きくないため、自らの使用電力での発熱は少ない。このため、通信基板6は、高温化での動作安定性はあまり考慮されておらず、高温では動作が不安定になる。
【0037】
実施の形態1に係るスイッチ100は、高温になりやすい電源基板8と高温環境下では動作が不安定になる通信基板6とが小さな空間内にまとめられており、電源基板8での発熱が通信基板6へ影響することを抑制する必要がある。特に、電源基板8と通信基板6との間で空気の対流が発生すると、熱伝達により熱が電源基板8から通信基板6に移動し、通信基板6の温度が上昇して通信基板6の動作が不安定になる。
【0038】
実施の形態1に係るスイッチ100は、電源基板8の側面と裏面とを器体カバー9で囲い、前面を保護カバー7で覆うことにより、電源基板8と通信基板6との間での空気の移動を制限し、通信基板6の温度上昇を抑制する。
【0039】
また、前面に設けられた操作ハンドル部1は樹脂製であるため、温度上昇により変形すると可動部分の抵抗が増加してしまうが、実施の形態1に係るスイッチ100は、保護カバー7により空気の対流を抑制することで、操作ハンドル部1の温度上昇による変形も抑制することができる。
【0040】
なお、ここでは換気扇42の操作用のスイッチ100について説明したが、スイッチ100は、照明機器の操作用であってもよい。
【0041】
以上の実施の形態に示した構成は、内容の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
【符号の説明】
【0042】
1 操作ハンドル部、2 カバー、3 取付枠、3a 取付穴、4 操作スイッチ、4a スイッチ伝動部、5 制御基板、6 通信基板、7 保護カバー、8 電源基板、9 器体カバー、10 配線ボックス、20 器体、21 端子台、30 意匠部、40 出力配線、41 モータ回路、42 換気扇、50 制御配線、51 第1操作ハンドル、52 第2操作ハンドル、53 表示部、60 通信配線、61 ルータ、62 サーバ、63 ネットワーク、64 ユーザ端末、65 無線信号、71 配線収納部、81 電源入力線、82 電源入力端子、83 出力端子、100 スイッチ、110 壁、200 換気システム。