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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-03
(45)【発行日】2024-10-11
(54)【発明の名称】ガス絶縁開閉装置
(51)【国際特許分類】
   H02B 13/035 20060101AFI20241004BHJP
【FI】
H02B13/035 301F
【請求項の数】 13
(21)【出願番号】P 2024523685
(86)(22)【出願日】2024-01-24
(86)【国際出願番号】 JP2024002064
【審査請求日】2024-04-19
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002941
【氏名又は名称】弁理士法人ぱるも特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】森 隆広
(72)【発明者】
【氏名】松永 敏宏
(72)【発明者】
【氏名】香川 耕一
【審査官】関 信之
(56)【参考文献】
【文献】特開平5-095609(JP,A)
【文献】特開昭62-031309(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02B 13/035
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の断路器モジュールと遮断器モジュールとを備えガス絶縁開閉装置であって、
前記断路器モジュールは、中心軸方向の一端部に第1開口部を有し、前記第1開口部が蓋によって閉塞された円筒状の第1圧力タンクと、前記第1圧力タンク内に配置され、前記第1圧力タンクの中心軸方向に主回路を開閉する断路器とを有し、
前記遮断器モジュールは、少なくとも中心軸方向の一端部に第3開口部を有し、前記第3開口部が蓋によって閉塞された円筒状の第2圧力タンクと、前記第2圧力タンク内に配置され、前記第2圧力タンクの中心軸方向に主回路を遮断する遮断器とを有し、
複数の前記断路器モジュールは、前記第1圧力タンクの中心軸が互いに平行になるように配置され、
前記第1圧力タンクおよび前記第2圧力タンクは、それぞれ側面に少なくとも1つの第2開口部を有し、
隣り合う前記断路器モジュール同士および、隣り合う前記断路器モジュールと前記遮断器モジュールとは、前記第2開口部同士を接続して全ての前記第1圧力タンクと前記第2圧力タンクとが、1つの閉塞空間を構成し、
前記閉塞空間に、絶縁性ガスが封入されており、
複数の前記断路器モジュールは、前記第1圧力タンクの中心軸が互いに水平になるように配置されているガス絶縁開閉装置。
【請求項2】
前記遮断器モジュールは、前記断路器モジュールの中心軸に対して中心軸が垂直になるように配置されている請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項3】
複数の前記断路器モジュールは、前記第2開口部を通って前記第1圧力タンクの中心軸に対して垂直に延びる複数の母線導体を備える請求項1に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項4】
複数の前記母線導体は、互いに平行かつ互いに水平に配置されている請求項3に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項5】
複数の前記母線導体は、互いに平行かつ大地に対して垂直に並んで配置されている請求項3に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項6】
複数の前記母線導体は、前記第1圧力タンクの底部に配置された碍子によって下方から支持されている請求項4に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項7】
複数の前記母線導体は、前記第1圧力タンクの前記第1開口部とは中心軸方向に反対側の壁に配置された碍子によって側方から支持されている請求項5に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項8】
前記断路器モジュールは、3本の前記母線導体と、
前記断路器を外部の機器と接続する3つのブッシングと、
前記断路器の3つの母線側導体をそれぞれ前記母線導体に接続する3本の主回路導体とを備え、
3本の前記主回路導体のうち少なくとも1本の前記主回路導体は、前記断路器の前記母線側導体の底面に配置されている請求項3に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項9】
前記断路器モジュールは、3本の前記母線導体と、
前記断路器を外部の機器と接続する3つのブッシングと、
前記断路器の3つの母線側導体をそれぞれ前記母線導体に接続する3本の主回路導体とを備え、
3本の前記主回路導体は、前記断路器の母線側導体の下方に配置され、
3本の前記母線導体は、互いに平行かつ互いに水平に配置されている請求項3に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項10】
前記断路器モジュールは、3本の前記母線導体と、
前記断路器を外部の機器と接続する3つのブッシングと、
前記断路器の3つの母線側導体をそれぞれ前記母線導体に接続する3本の主回路導体とを備え、
3本の前記主回路導体は、前記断路器の母線側導体の下方に配置され、
3本の前記母線導体は、互いに平行かつ、
両外側に配置された2本の前記母線導体は、互いに水平に配置され、
中央に配置された1本の前記母線導体が、他の2本の前記母線導体よりも、上方または下方に配置されている請求項3に記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項11】
複数の断路器モジュールと遮断器モジュールとを備えガス絶縁開閉装置であって、
前記断路器モジュールは、中心軸方向の一端部に第1開口部を有し、前記第1開口部が蓋によって閉塞された円筒状の第1圧力タンクと、前記第1圧力タンク内に配置され、前記第1圧力タンクの中心軸方向に主回路を開閉する断路器とを有し、
前記遮断器モジュールは、少なくとも中心軸方向の一端部に第3開口部を有し、前記第3開口部が蓋によって閉塞された円筒状の第2圧力タンクと、前記第2圧力タンク内に配置され、前記第2圧力タンクの中心軸方向に主回路を遮断する遮断器とを有し、
複数の前記断路器モジュールは、前記第1圧力タンクの中心軸が互いに平行になるように配置され、
前記第1圧力タンクおよび前記第2圧力タンクは、それぞれ側面に少なくとも1つの第2開口部を有し、
隣り合う前記断路器モジュール同士および、隣り合う前記断路器モジュールと前記遮断器モジュールとは、前記第2開口部同士を接続して全ての前記第1圧力タンクと前記第2圧力タンクとが、1つの閉塞空間を構成し、
前記閉塞空間に、絶縁性ガスが封入されており、
前記遮断器モジュールは、前記断路器モジュールの中心軸に対して中心軸が垂直になるように配置されているガス絶縁開閉装置。
【請求項12】
複数の断路器モジュールと遮断器モジュールとを備えガス絶縁開閉装置であって、
前記断路器モジュールは、中心軸方向の一端部に第1開口部を有し、前記第1開口部が蓋によって閉塞された円筒状の第1圧力タンクと、前記第1圧力タンク内に配置され、前記第1圧力タンクの中心軸方向に主回路を開閉する断路器とを有し、
前記遮断器モジュールは、少なくとも中心軸方向の一端部に第3開口部を有し、前記第3開口部が蓋によって閉塞された円筒状の第2圧力タンクと、前記第2圧力タンク内に配置され、前記第2圧力タンクの中心軸方向に主回路を遮断する遮断器とを有し、
複数の前記断路器モジュールは、前記第1圧力タンクの中心軸が互いに平行になるように配置され、
前記第1圧力タンクおよび前記第2圧力タンクは、それぞれ側面に少なくとも1つの第2開口部を有し、
隣り合う前記断路器モジュール同士および、隣り合う前記断路器モジュールと前記遮断器モジュールとは、前記第2開口部同士を接続して全ての前記第1圧力タンクと前記第2圧力タンクとが、1つの閉塞空間を構成し、
前記閉塞空間に、絶縁性ガスが封入されており、
複数の前記断路器モジュールは、前記第2開口部を通って前記第1圧力タンクの中心軸に対して垂直に延びる複数の母線導体を備え、
複数の前記母線導体は、互いに平行かつ大地に対して垂直に並んで配置されているガス絶縁開閉装置。
【請求項13】
前記第1圧力タンクおよび前記第2圧力タンクは、それぞれの前記第2開口部にフランジ部を備え、
前記フランジ部同士が接合されている請求項1から請求項12のいずれか1項に記載のガス絶縁開閉装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、ガス絶縁開閉装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ガス絶縁開閉装置は、遮断器、断路器などの機器を絶縁性が高いガス(例えば六フッ化硫黄(SF6))などの絶縁媒体が充填された圧力タンクに収納した開閉装置である。そして、ガス絶縁開閉装置は、絶縁媒体の優れた絶縁性能によって機器をコンパクト化することによって、設置に必要なスペース縮小化に貢献している。例えば、特許文献1に示されているように立方体の圧力タンク内に複数の機器を収納し、設置面積の縮小が図られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】国際公開番号 WO2016/157495号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、圧力タンク内に封入する絶縁媒体をGWP(Global Warming Potential:地球温暖化係数)の低いものに変更する場合は、一般的にGWPの値と絶縁性能は反比例するため、内部の機器および主回路導体の絶縁距離を拡大する必要があり、圧力タンクの容積が増加する。
【0005】
これに伴いガス絶縁開閉装置の外形も増大し、設置可能な場所に制約が生じる。絶縁媒体の封入圧力を上昇させることによって絶縁距離を拡大せずに絶縁性能を維持することも可能であるが、特許文献1のような立方体の圧力タンクの構成では、内部の圧力上昇による圧力タンクの変形を抑制するために、圧力タンクを構成する鋼板の板厚を厚くする、或いは、補強を追加するなどの対策が必須であり、ガス絶縁開閉装置の製造コストの増加に繋がるという課題があった。
【0006】
本開示は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、絶縁媒体の封入圧力が上昇しても、設置面積を縮小できるガス絶縁開閉装置を安価に提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示に示すガス絶縁開閉装置は、
複数の断路器モジュールと遮断器モジュールとを備えガス絶縁開閉装置であって、
前記断路器モジュールは、中心軸方向の一端部に第1開口部を有し、前記第1開口部が蓋によって閉塞された円筒状の第1圧力タンクと、前記第1圧力タンク内に配置され、前記第1圧力タンクの中心軸方向に主回路を開閉する断路器とを有し、
前記遮断器モジュールは、少なくとも中心軸方向の一端部に第3開口部を有し、前記第3開口部が蓋によって閉塞された円筒状の第2圧力タンクと、前記第2圧力タンク内に配置され、前記第2圧力タンクの中心軸方向に主回路を遮断する遮断器とを有し、
複数の前記断路器モジュールは、前記第1圧力タンクの中心軸が互いに平行になるように配置され、
前記第1圧力タンクおよび前記第2圧力タンクは、それぞれ側面に少なくとも1つの第2開口部を有し、
隣り合う前記断路器モジュール同士および、隣り合う前記断路器モジュールと前記遮断器モジュールとは、前記第2開口部同士を接続して全ての前記第1圧力タンクと前記第2圧力タンクとが、1つの閉塞空間を構成し、
前記閉塞空間に、絶縁性ガスが封入されており、
複数の前記断路器モジュールは、前記第1圧力タンクの中心軸が互いに水平になるように配置されているものである。
また、本開示に示すガス絶縁開閉装置は、
複数の断路器モジュールと遮断器モジュールとを備えガス絶縁開閉装置であって、
前記断路器モジュールは、中心軸方向の一端部に第1開口部を有し、前記第1開口部が蓋によって閉塞された円筒状の第1圧力タンクと、前記第1圧力タンク内に配置され、前記第1圧力タンクの中心軸方向に主回路を開閉する断路器とを有し、
前記遮断器モジュールは、少なくとも中心軸方向の一端部に第3開口部を有し、前記第3開口部が蓋によって閉塞された円筒状の第2圧力タンクと、前記第2圧力タンク内に配置され、前記第2圧力タンクの中心軸方向に主回路を遮断する遮断器とを有し、
複数の前記断路器モジュールは、前記第1圧力タンクの中心軸が互いに平行になるように配置され、
前記第1圧力タンクおよび前記第2圧力タンクは、それぞれ側面に少なくとも1つの第2開口部を有し、
隣り合う前記断路器モジュール同士および、隣り合う前記断路器モジュールと前記遮断器モジュールとは、前記第2開口部同士を接続して全ての前記第1圧力タンクと前記第2圧力タンクとが、1つの閉塞空間を構成し、
前記閉塞空間に、絶縁性ガスが封入されており、
前記遮断器モジュールは、前記断路器モジュールの中心軸に対して中心軸が垂直になるように配置されているものである。
また、本開示に示すガス絶縁開閉装置は、
複数の断路器モジュールと遮断器モジュールとを備えガス絶縁開閉装置であって、
前記断路器モジュールは、中心軸方向の一端部に第1開口部を有し、前記第1開口部が蓋によって閉塞された円筒状の第1圧力タンクと、前記第1圧力タンク内に配置され、前記第1圧力タンクの中心軸方向に主回路を開閉する断路器とを有し、
前記遮断器モジュールは、少なくとも中心軸方向の一端部に第3開口部を有し、前記第3開口部が蓋によって閉塞された円筒状の第2圧力タンクと、前記第2圧力タンク内に配置され、前記第2圧力タンクの中心軸方向に主回路を遮断する遮断器とを有し、
複数の前記断路器モジュールは、前記第1圧力タンクの中心軸が互いに平行になるように配置され、
前記第1圧力タンクおよび前記第2圧力タンクは、それぞれ側面に少なくとも1つの第2開口部を有し、
隣り合う前記断路器モジュール同士および、隣り合う前記断路器モジュールと前記遮断器モジュールとは、前記第2開口部同士を接続して全ての前記第1圧力タンクと前記第2圧力タンクとが、1つの閉塞空間を構成し、
前記閉塞空間に、絶縁性ガスが封入されており、
複数の前記断路器モジュールは、前記第2開口部を通って前記第1圧力タンクの中心軸に対して垂直に延びる複数の母線導体を備え、
複数の前記母線導体は、互いに平行かつ大地に対して垂直に並んで配置されているものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示のガス絶縁開閉装置によれば、絶縁媒体の封入圧力上げても、設置面積を縮小できる小型で安価なガス絶縁開閉装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1によるガス絶縁開閉装置の正面図である。
図2】実施の形態1による断路器モジュールの構成を示す透視模式図である。
図3】実施の形態1による断路器モジュールの構成を示す透視模式図である。
図4】実施の形態1によるガス絶縁開閉装置の上面透視図である。
図5】実施の形態1による遮断器モジュールを図4の矢印B方向に見た透視模式図である。
図6】実施の形態1によるガス絶縁開閉装置の単線結線図である。
図7】実施の形態2による断路器モジュールの構成を示す透視模式図である。
図8】実施の形態3による断路器モジュールの構成を示す透視模式図である。
図9】実施の形態4による断路器モジュールの構成を示す透視模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
実施の形態1.
【0011】
以下、実施の形態1によるガス絶縁開閉装置を図に基づいて説明する。
なお、各図において、同一符号は同一あるいは相当部分を示す。
図1は、実施の形態1によるガス絶縁開閉装置100の正面図である。
図2は、断路器モジュール10(10A)の構成を示す透視模式図である。図2は、図1の断路器モジュール10を矢印A方向に見た透視模式図である。図2は、主回路が閉じた状態を示している。
図3は、断路器モジュール10の構成を示す透視模式図である。図3は、図1の断路器モジュール10を矢印A方向に見た透視模式図である。図3は、主回路が開いた状態を示している。
図4は、ガス絶縁開閉装置100の上面透視図である。
【0012】
図1に示すように、ガス絶縁開閉装置100は、3つの断路器モジュール10と1つの遮断器モジュール30とからなる。
以下、3つの断路器モジュール10を個別に特定する場合は、断路器モジュール10A、10B、10Cとする。それぞれの断路器モジュール10A、10B、10Cの構成は同じである。但し、断路器モジュール10A、10B、10Cの構成は同じであるが、電源は、断路器モジュール10Cに接続されるため、断路器モジュール10Cの中を流れる電気エネルギーの向きは、断路器モジュール10A、10Bと、断路器モジュール10Cとは逆になる。また、他の構成要素の符号にAを付したものは、断路器モジュール10Aの構成要素を指す。同様に、符号にBを付したものは、断路器モジュール10Bの構成要素を指し、符号にCを付したものは、断路器モジュール10Cの構成要素を指す。
【0013】
断路器モジュール10は、それぞれ、圧力タンク11と圧力タンク11の内部に収納された1台の断路器20とによって構成されている。断路器モジュール10A、10B、10Cと、遮断器モジュール30とは、連続して接続して構成されている。
【0014】
圧力タンク11A、11B、11C(第1圧力タンク)は、それぞれの中心軸PA、PB、PCが互いに平行かつ互いに水平になるように配置され、中心軸PA、PB、PC方向の一端(図1の紙面手前、正面側)に、図2に示す開口部11K(第1開口部)を有する。圧力タンク11A、11B、11Cの内部には、上述のように、それぞれ1台の断路器20A、20B、20Cが取り付けられている。なお、圧力タンク11A、11B、11Cは、それぞれの中心軸PA、PB、PCが互いに水平になる例を示したが、必ずしも水平である必要は無い。
【0015】
圧力タンク11D(第2圧力タンク)は、中心軸PDが、鉛直方向になるように配置され、上端および下端に開口部11DK(第3開口部)を有する。すなわち圧力タンク11Dは、圧力タンク11A、11B、11Cのそれぞれの中心軸PA、PB、PCに対してその中心軸PDが垂直になるように配置されている。なお、圧力タンク11Dは、圧力タンク11A、10B、10Cのそれぞれの中心軸PA、PB、PCに対してその中心軸PDが垂直になる例を示したが、必ずしも垂直である必要はない。
【0016】
圧力タンク11Dは、内部に1台の遮断器40が取り付けられている。遮断器40は、主回路に流れる大電流を圧力タンク11Dの中心軸PD方向に遮断する。なお、開口部は一方だけでも良い。開口部11DKは、蓋82で閉塞されている。
【0017】
図2に示すように、圧力タンク11の開口部11Kと中心軸P方向に反対側の端部は、曲面状の壁11Lとなっている。開口部11Kは、OリングR1を介して蓋8が取り付けられている。OリングR1は、蓋8の外周の縁に沿って形成された溝Mの中に収納されている。したがって、圧力タンク11の内部は、外部に対して気密性が保持されている。
【0018】
断路器20は、断路器操作機構9と、駆動軸91と、ケーブル側導体12、導体ブレード14と、母線側導体13と、ブッシング16と、入出力導体18と、絶縁支持部15とを備える。
【0019】
蓋8の圧力タンク11の外側となる面には、断路器20を開閉させるための断路器操作機構9が締結されており、圧力タンク11外に設けた断路器操作機構9と、圧力タンク11内の断路器20の主回路のON-OFF駆動部としての導体ブレード14とは、蓋8を貫通した駆動軸91によって接続されている。なお、駆動軸91と蓋8との間は、蓋貫通部81において気密性が保持されている。
【0020】
蓋8の圧力タンク11の内側となる面には、断路器20のケーブル側導体12と、断路器の母線側導体13と、断路器操作機構9によって主回路間を繋ぐ導体ブレード14とが、絶縁支持部15を介して支持されている。
【0021】
また、図2図3に示すように、蓋8の下部には、ケーブル端末4の接続用のブッシング16が、OリングR2により気密性が保持されて取り付けられており、ブッシング16は、入出力導体18を介してケーブル側導体12と接続されている。ブッシング16の圧力タンク11の外側部分には、ケーブル端末4が接続されている。なお、図2図3では、ケーブル側導体12、母線側導体13、駆動軸91、導体ブレード14、ブッシング16、入出力導体18は、それぞれ1つしか描かれていないが、図2図3の紙面手前から奥側に3セット、すなわち3相分配置され、1つの断路器操作機構9によって、3つの駆動軸91が駆動され、3相分の主回路を圧力タンク11の中心軸P方向に断路(開閉)できる。
【0022】
図1図2に示すように、圧力タンク11を図1の矢印A側に透視すると、圧力タンク11の奥の壁11L側の底部には、3つの碍子19が、圧力タンク11の奥の壁11Lに向かって、中心軸P(PA)の方向に並んでいる。実際には、3つの碍子19は、水平方向にそれぞれシフトして並べて配置されている。
【0023】
そして3本の母線導体5が、それぞれ碍子19によって下方から支持されて、圧力タンク11の中心軸の方向に垂直かつ水平に並んで配置されている。すなわち、それぞれの母線導体5は、図2の紙面手前から紙面奥に向かって水平に延び、図4に示すように互いに平行に配置されている。図2図3に示すように、3本の母線導体5と3つの母線側導体13との間は、それぞれ主回路導体17によって接続されている。
【0024】
図4に示すように、圧力タンク11の両側面には、フランジ開口部11K2(11AK2、11BK2、11CK2、11DK2)を有する締結用のフランジ部11F(11AF,11BF,11CF、11DF)が設けられている。圧力タンク11Aの一方のフランジ部11AFには、蓋82が締結され、圧力タンク11内の気密性を確保して閉塞されている。他方のフランジ部11AFは、隣り合う圧力タンク11Bの一方のフランジ部11BFと共にボルトで締結され、断路器モジュール10A、10B同士が接合されている。
【0025】
図5は、遮断器モジュール30を図4の矢印B方向に見た透視模式図である。
図5に示すように、遮断器モジュール30の圧力タンク11Dの両側面には、フランジ開口部11DK2を有する締結用のフランジ部11DFが設けられている。一方のフランジ部11DFは、図1に示すように、隣り合う圧力タンク11Bのフランジ開口部11BK2を有する他方のフランジ部11BFと共にボルトで締結され、断路器モジュール10Bと遮断器モジュール30同士が接続されている。なお、遮断器モジュール30の操作部32は、図1では、上方に設けているが、下方に設けてもよい。
【0026】
他方のフランジ部11DFは、図1に示すように、隣り合う圧力タンク11Cの一方のフランジ開口部11CK2を有するフランジ部11CFと共にボルトで締結され、断路器モジュール10Bと遮断器モジュール30同士が接続されている。圧力タンク11Cの他方のフランジ開口部11CK2を有するフランジ部11CFには、蓋82が締結され、圧力タンク11内の気密性を確保して閉塞されている。なお、圧力タンク11Dについては、遮断器40の配置の関係から、2つのフランジ部11DFの位置が、中心軸PDの方向にずれている。
【0027】
このように、ガス絶縁開閉装置100は、任意の数の断路器モジュール10と、遮断器モジュール30とを選択して、連続して接続できる構造である。なお、遮断器モジュールを大地に対して垂直に配置する理由は、設置スペースの効率化のためである。実際の遮断器モジュール30の長さは、断路器モジュール10よりも長い。したがって、全体の設置スペースを小さくするために遮断器モジュール30を立てている。
【0028】
図5に示すように、一方の母線接続導体31は、圧力タンク11Dのフランジ開口部11DK2、圧力タンク11Bのフランジ開口部11BK2を通って断路器モジュール10Bおよび断路器モジュール10Aを貫通するの母線導体5に接続されている。他方の母線接続導体31は、圧力タンク11Dのフランジ開口部11DK2を通って断路器モジュール10Cの母線導体5に接続されている。図5では、左右の母線接続導体31は、それぞれ1本に見えるが、実際には、それぞれ3本の母線接続導体31が、紙面奥に向かって並んでいる。
【0029】
図6は、ガス絶縁開閉装置100の単線結線図である。
左側の2つの回路が2台の断路器20A、20Bを示し、右端の回路が断路器20Cと遮断器40を示し、各モジュール間が母線導体5によって接続された構成である。ケーブル端末4A、ケーブル端末4Bは、2条引きに対応している。図6では、ケーブル端末4Cが、電源に接続される側となる。
【0030】
図1に示すガス絶縁開閉装置100の各断路器モジュール10および遮断器モジュール30のフランジ開口部11K2、11DK2は、蓋8または隣り合うフランジ部11Fを接続して気密性が確保されている。したがって、ガス絶縁開閉装置100の内部は、外部と気密が確保された1つの閉塞空間100Rとなっている。また、圧力タンク11A~圧力タンク11Dの内部に設置された、断路器20、遮断器40、主回路を構成する全ての導体は、各圧力タンク11A~11D内に六フッ化硫黄(SF6)ガス、乾燥空気(ドライエア)などの絶縁媒体を加圧して密封することによって絶縁されている。
【0031】
図1に示すように、断路器20又は遮断器40を1台ずつ円筒形状の圧力タンク11に収納し、圧力タンク11の各開口部は、圧力タンク11と同等以上の板厚の蓋8、又はフランジ部11AF~11DF同士を接続することによって、圧力タンク11の内部に加圧密封している絶縁媒体による内圧に対して強固に相互に固定し、ガス絶縁開閉装置100の内部の気密性を確保できる。
【0032】
例えば、特許文献1の箱型の圧力タンクを板厚6mm程度のステンレス材で製造する場合に比べて、本実施の形態の圧力タンク11を厚さ20mm程度のアルミニウムで鋳造することによって、10倍の耐圧性能が期待できる。すなわち、各部材の絶縁距離を確保するために圧力タンク11の外形寸法の大幅な拡大を伴わずに、絶縁媒体の封入圧力を増加させて使用することができることになる。したがって、温暖化係数は低いが、封入圧力を大きくしなければ絶縁性能を得ることができないような乾燥空気を絶縁媒体として使用することが新たに可能となる。また、圧力タンク11の板厚を薄くできるので、ガス絶縁開閉装置100の製造コストを削減できる。
【0033】
実施の形態1によるガス絶縁開閉装置によれば、
複数の断路器モジュールと遮断器モジュールとを備えガス絶縁開閉装置であって、
前記断路器モジュールは、中心軸方向の一端部に第1開口部を有し、前記第1開口部が蓋によって閉塞された円筒状の第1圧力タンクと、前記第1圧力タンク内に配置され、前記第1圧力タンクの中心軸方向に主回路を開閉する断路器とを有し、
前記遮断器モジュールは、少なくとも中心軸方向の一端部に第3開口部を有し、前記第3開口部が蓋によって閉塞された円筒状の第2圧力タンクと、前記第2圧力タンク内に配置され、前記第2圧力タンクの中心軸方向に主回路を遮断する遮断器とを有し、
複数の前記断路器モジュールは、前記第1圧力タンクの中心軸が互いに平行になるように配置され、
前記第1圧力タンクおよび前記第2圧力タンクは、それぞれ側面に少なくとも1つの第2開口部を有し、
隣り合う前記断路器モジュール同士および、隣り合う前記断路器モジュールと前記遮断器モジュールとは、前記第2開口部同士を接続して全ての前記第1圧力タンクと前記第2圧力タンクとが、1つの閉塞空間を構成し、
前記閉塞空間に、絶縁性ガスが封入されているので、
絶縁媒体の封入圧力上げても、設置面積を縮小できる小型で安価なガス絶縁開閉装置を提供できる。
【0034】
また、複数の前記断路器モジュールは、前記第2開口部を通って前記第1圧力タンクの中心軸に対して垂直に延びる複数の母線導体を備えるので、
拡張性に優れたガス絶縁開閉装置を提供できる。
【0035】
また、複数の前記母線導体は、互いに平行かつ互いに水平に配置されているので、
断路器モジュールを並べて接合するだけで様々な機器構成に対応できるガス絶縁開閉装置を提供できる。
【0036】
また、複数の前記母線導体は、前記第1圧力タンクの底部に配置された碍子によって下方から支持されているので、安定性の高いガス絶縁開閉装置を提供できる。
【0037】
また、前記第1圧力タンクおよび前記第2圧力タンクは、それぞれの前記第2開口部にフランジ部を備え、
前記フランジ部同士が接合されているので、容易に複数の断路器モジュールと遮断器モジュールとを強固に接続できる。
【0038】
また、複数の前記断路器モジュールは、前記第1圧力タンクの中心軸が互いに水平になるように配置されているので、
設置状態において安定性の高いガス絶縁開閉装置を提供できる。
【0039】
また、前記遮断器モジュールは、前記断路器モジュールの中心軸に対して中心軸が垂直になるように配置されているので、
設置スペースの小さいガス絶縁開閉装置を提供できる。
【0040】
実施の形態2.
以下、実施の形態2によるガス絶縁開閉装置200を、実施の形態1と異なる部分を中心に説明する。
図7は、断路器モジュール210の構成を示す透視模式図である。図7は、断路器モジュール210を図2と同じ方向に見た透視模式図である。図7は、主回路が閉じた状態を示している。
【0041】
実施の形態1では、圧力タンク11A内に配置された碍子19は、図2における圧力タンク11Aの中心軸PAの方向に並べられていた。また、3本の母線導体5は、水平に碍子19によって下方から支持されている構造であった。
本実施の形態2では、3つの碍子19を圧力タンク211の一番奥の曲面状の壁211Lの内側に、互いに平行かつ大地に対して垂直に並べて配置している。
【0042】
そして3本の母線導体5が、それぞれ碍子19によって側方から支持されて、大地に対して垂直に、かつ互いに平行に並んで配置されている。すなわち、それぞれの母線導体5は、図7の紙面手前から紙面奥に向かって互いに平行に延びている。図7に示すように、3本の母線導体5と3つの母線側導体13との間は、それぞれ主回路導体217によって接続されている。
【0043】
母線側導体13には、背面に加えて底面13Uにも、母線導体5に接続する主回路導体217の接続場所を設けている。図7では、2本の主回路導体217が母線側導体13の背面に接続されており、1本の主回路導体217が、母線側導体13の底面13Uに接続されている。
【0044】
図7に示すように、母線導体5を大地に対して垂直に並べて配置することによって、母線導体5および碍子19の絶縁距離を確保できる範囲内で圧力タンク211の中心軸方向の寸法を削減可能となり、ガス絶縁開閉装置200の設置に必要な寸法の削減に貢献できる。
【0045】
実施の形態2によるガス絶縁開閉装置によれば、
複数の前記母線導体は、互いに平行かつ大地に対して垂直に並んで配置されているので、
圧力タンクの中心軸方向の寸法を小さくできる。
【0046】
また、実施の形態2によるガス絶縁開閉装置によれば、
複数の前記母線導体は、前記第1圧力タンクの前記第1開口部とは中心軸方向に反対側の壁に配置された碍子によって側方から支持されているので、
絶縁距離を確保しつつ、圧力タンクを小型化できる。
【0047】
また、実施の形態2によるガス絶縁開閉装置によれば、
前記断路器モジュールは、3本の前記母線導体と、
前記断路器を外部の機器と接続する3つのブッシングと、
前記断路器の3つの母線側導体をそれぞれ前記母線導体に接続する3本の主回路導体とを備え、
3本の前記主回路導体のうち少なくとも1本の前記主回路導体は、前記断路器の前記母線側導体の底面に配置されているので、
圧力タンクの寸法を更に小さくできる。
【0048】
実施の形態3.
以下、実施の形態3によるガス絶縁開閉装置300を、実施の形態1、2と異なる部分を中心に説明する。
図8は、断路器モジュール310の構成を示す透視模式図である。図8は、断路器モジュール310を図2と同じ方向に見た透視模式図である。図8は、主回路が閉じた状態を示している。
【0049】
図8に示すように、圧力タンク311は、実施の形態1、実施の形態2で説明した圧力タンク11、211に対して、母線側導体13の直下(下方でも可)に配置した碍子19に母線導体5を配置し、母線側導体13の底面13Uと母線導体5とを主回路導体17で接続した構造である。3本の母線導体5は、互いに水平かつ互いに平行に碍子19によって下方から支持されている。
【0050】
図8に示すように、実施の形態1の回路構成ではいずれの部品も占有していなかった母線側導体13の直下の空間に母線導体5を収めることで、入出力導体18と母線導体5との間で絶縁距離を確保できる範囲で、圧力タンク311の奥行き寸法を削減し、実施の形態2に対して更なる設置面積の縮小化を図ることが可能となる。圧力タンク211の容積を削減できるため、封入する絶縁媒体の使用量の削減にも貢献できる。
【0051】
実施の形態3によるガス絶縁開閉装置によれば、
前記断路器モジュールは、3本の前記母線導体と、
前記断路器を外部の機器と接続する3つのブッシングと、
前記断路器の3つの母線側導体をそれぞれ前記母線導体に接続する3本の主回路導体とを備え、
3本の前記主回路導体は、前記断路器の母線側導体の下方に配置され、
3本の前記母線導体は、互いに平行かつかつ互いに水平に配置されているので、
圧力タンクを小型化し、封入する絶縁媒体の使用量を削減できる。
【0052】
実施の形態4.
以下、実施の形態4によるガス絶縁開閉装置400を、実施の形態3と異なる部分を中心に説明する。
図9は、断路器モジュール410の構成を示す透視模式図である。図9は、断路器モジュール410を図2と同じ方向に見た透視模式図である。図9は、主回路が閉じた状態を示している。
【0053】
図9に示すように、圧力タンク411は、実施の形態3で説明した圧力タンク311に対して、母線側導体13の直下(下方でも可)に配置した母線導体5を、図9の透視模式図において3本の導体が三角形の頂点に配置されるように設置している。すなわち、3本の母線導体5のうち、両外側に配置された2本の母線導体5は互いに水平に配置され、中央に配置された1本の母線導体5が、他の2本の母線導体5よりも、下方に配置されている。母線側導体13の底面13Uと母線導体5とを主回路導体17で接続した構造である。
【0054】
3本の母線導体5の相互間の絶縁距離および、母線導体5と圧力タンク411との絶縁距離を確保できる範囲内で、圧力タンク411の側面の開口部411K2の直径を縮小した構造である。また、母線導体5の三角配置は、中心軸P方向の中央の母線導体5のみが鉛直方向下方に配置される例を図示しているが、中心軸P方向の中央の母線導体5のみが鉛直方向上方に配置される三角配置としても良い。
【0055】
図9に示すように、母線導体5を三角配置とすることで実施の形態3に対して圧力タンク411の開口部411K2の直径を縮小することができるため、断路器モジュール410および遮断器モジュール30の内圧によってモジュール同士の接続部であるフランジ部に加わる応力を削減することができる。これによって、フランジ部を接続するために必要な軸力を削減することができるため、各モジュール同士の締結ボルト数、ボルトサイズを抑制することができる。
【0056】
実施の形態4によるガス絶縁開閉装置によれば、
前記断路器モジュールは、3本の前記母線導体と、
前記断路器を外部の機器と接続する3つのブッシングと、
前記断路器の3つの母線側導体をそれぞれ前記母線導体に接続する3本の主回路導体とを備え、
3本の前記主回路導体は、前記断路器の母線側導体の下方に配置され、
3本の前記母線導体は、互いに平行かつ、
両外側に配置された2本の前記母線導体は、互いに水平に配置され、
中央に配置された1本の前記母線導体が、他の2本の前記母線導体よりも、上方または下方に配置されているので、
圧力タンクの開口部の直径を縮小することができるので、部材を削減してガス絶縁開閉装置の製造コストを低減できる。
【0057】
本開示は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、この明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
【符号の説明】
【0058】
100,200,300,400 ガス絶縁開閉装置、10,10A,10B,10C,210,310,410 断路器モジュール、11,11A,11B,11C,11D,211,311,411 圧力タンク、11F,11AF,11BF,11CF,11DF フランジ部、11K2,11AK2,11BK2、11CK2,11DK2 フランジ開口部、11K,11DK,411K2 開口部、11L,211L 壁、12 ケーブル側導体、13 母線側導体、14 導体ブレード、15 絶縁支持部、16 ブッシング、17,217 主回路導体、18 入出力導体、19 碍子、20,20A,20B,20C 断路器、30 遮断器モジュール、31 母線接続導体、32 操作部、4,4A,4B,4C ケーブル端末、40 遮断器、5 母線導体、8,82 蓋、81 蓋貫通部、9 断路器操作機構、91 駆動軸、M 溝、P,PA,PB,PC,PD 中心軸、R1,R2 Oリング。
【要約】
ガス絶縁開閉装置(100)は、複数の断路器モジュール(10)と遮断器モジュール(30)とを備え、複数の断路器モジュール(10)は、第1圧力タンク(11A~11C)の中心軸が互いに平行になるように配置され、第1圧力タンク(11A~11C)および第2圧力タンク(11D)は、それぞれ側面に少なくとも1つの第2開口部(11K2)を有し、隣り合う断路器モジュール(10)同士および、隣り合う断路器モジュール(10)と遮断器モジュール(30)とは、第2開口部(11K2)同士を接続して1つの閉塞空間(100R)を構成し、閉塞空間(100R)に、絶縁性ガスが封入されているものである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9