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特許7566343超音波データにラベル付けするためのシステム及び方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-04
(45)【発行日】2024-10-15
(54)【発明の名称】超音波データにラベル付けするためのシステム及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 8/00 20060101AFI20241007BHJP
   G06T 7/00 20170101ALI20241007BHJP
【FI】
A61B8/00
G06T7/00 612
【請求項の数】 14
(21)【出願番号】P 2021573614
(86)(22)【出願日】2020-06-12
(65)【公表番号】
(43)【公表日】2022-08-18
(86)【国際出願番号】 US2020037519
(87)【国際公開番号】W WO2020252330
(87)【国際公開日】2020-12-17
【審査請求日】2023-06-09
(31)【優先権主張番号】62/860,403
(32)【優先日】2019-06-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(73)【特許権者】
【識別番号】504337958
【氏名又は名称】カーネギー メロン ユニバーシティ
(74)【代理人】
【識別番号】100107342
【弁理士】
【氏名又は名称】横田 修孝
(74)【代理人】
【識別番号】100155631
【弁理士】
【氏名又は名称】榎 保孝
(74)【代理人】
【識別番号】100137497
【弁理士】
【氏名又は名称】大森 未知子
(74)【代理人】
【識別番号】100207907
【弁理士】
【氏名又は名称】赤羽 桃子
(74)【代理人】
【識別番号】100217294
【弁理士】
【氏名又は名称】内山 尚和
(72)【発明者】
【氏名】ジョン、ガレオッティ
(72)【発明者】
【氏名】ジャーユエン、リ
(72)【発明者】
【氏名】ルイス、リカルド、ロドリゲス
(72)【発明者】
【氏名】ラジェンドラクマール、ゴータム、ガー
【審査官】清水 裕勝
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/209193(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/127497(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/140596(WO,A1)
【文献】国際公開第2016/194161(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 8/00-8/15
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
超音波データにラベル付けする方法であって、
超音波データに基づいて畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を訓練し、前記超音波データは、無線周波数(RF)波形データを含み、
前記CNNの複数のダウンサンプリング層において、それぞれのダウンサンプリング層のRF入力をダウンサンプリングし、前記RF入力は、超音波に対応するRF波形データを含み、前記CNNへの入力として提供され、
前記CNNの出力であるセグメント化に使用する情報に基づいて前記超音波データ内の組織をセグメント化し、
前記複数のダウンサンプリング層は、超音波画像符号化ブランチ及び複数のRF符号化ブランチを含み、各RF符号化ブランチは、前記複数のRF符号化ブランチの他のRF符号化ブランチとは異なるそれぞれのカーネルサイズを含み、各RF符号化ブランチの前記それぞれのカーネルサイズは、それぞれの波長に対応し、
各RF符号化ブランチは、複数の畳み込みブロックを含み、各畳み込みブロックは、第1の畳み込み層、第1のバッチ正規化層、第1の活性化層、第2の畳み込み層、第2のバッチ正規化層、及び第2の活性化層を含み、前記複数の畳み込みブロックの少なくとも1つの畳み込みブロックは、最大プーリング層を含み、
前記ダウンサンプリングすることは、前記CNNの前記複数のRF符号化ブランチの各RF符号化ブランチの前記RF入力をダウンサンプリングすること及び前記CNNの各超音波画像符号化ブランチの画像入力をダウンサンプリングすることを含み、前記画像入力は、前記超音波の複数のピクセルを含む、
方法。
【請求項2】
前記画像入力と前記RF入力は、実質的に同時に処理される、請求項に記載の方法。
【請求項3】
前記超音波データ内の組織をセグメント化することは、前記複数のピクセルにラベル付けすることを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記複数のピクセルは、前記超音波の大半のピクセルを含む、請求項に記載の方法。
【請求項5】
前記組織をセグメント化することは、筋肉、筋膜、脂肪、移植脂肪又はそれらの任意の組合せの少なくとも1つを識別することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
さらに、各RF符号化ブランチのRF符号化ブランチ出力と前記超音波画像符号化ブランチの超音波画像符号化ブランチ出力を連結し、連結符号化ブランチ出力を提供し、
前記CNNの複数のアップサンプリング層で前記連結済みの符号化ブランチ出力をアップサンプリングする、請求項に記載の方法。
【請求項7】
前記複数のアップサンプリング層は、復号ブランチを含み、前記復号ブランチは、複数の逆畳み込みブロックを含み、
前記CNNは、複数の残差接続をさらに含み、各残差接続は、前記複数の畳み込みブロックのそれぞれの畳み込みブロックを、前記それぞれの畳み込みブロックに対応するサイズを有するそれぞれの逆畳み込みブロックに接続する、請求項に記載の方法。
【請求項8】
超音波データにラベル付けするシステムであって、
超音波データに基づいて畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を訓練し、前記超音波データは、周波数帯域(RF)波形データを含み、
前記CNNの複数のダウンサンプリング層のそれぞれのダウンサンプリング層のRF入力をダウンサンプリングし、前記RF入力は、超音波に対応するRF波形データを含み、前記CNNへの入力として提供され、
前記CNNの出力に基づいて前記超音波データ内の組織をセグメント化する、ことを行うようにプログラムされる又は構成されるコンピューティングデバイスを少なくとも1つは有するシステムであって、
前記複数のダウンサンプリング層は、超音波画像符号化ブランチ及び複数のRF符号化ブランチを含み、各RF符号化ブランチは、前記複数のRF符号化ブランチの他のRF符号化ブランチとは異なるそれぞれのカーネルサイズを含み、各RF符号化ブランチの前記それぞれのカーネルサイズは、それぞれの波長に対応し、
各RF符号化ブランチは、複数の畳み込みブロックを含み、各畳み込みブロックは、第1の畳み込み層、第1のバッチ正規化層、第1の活性化層、第2の畳み込み層、第2のバッチ正規化層、及び第2の活性化層を含み、前記複数の畳み込みブロックの少なくとも1つの畳み込みブロックは、最大プーリング層を含み、
前記ダウンサンプリングすることは、前記CNNの前記複数のRF符号化ブランチの各RF符号化ブランチの前記RF入力をダウンサンプリングすること及び前記CNNの各超音波画像符号化ブランチの画像入力をダウンサンプリングすることを含み、前記画像入力は、前記超音波の複数のピクセルを含む、
システム。
【請求項9】
像入力と前記RF入力は、実質的に同時に処理される、請求項に記載のシステム。
【請求項10】
前記超音波データ内の組織をセグメント化することは、複数のピクセルにラベル付けすることを含む、請求項に記載のシステム。
【請求項11】
前記複数のピクセルは、前記超音波の大半のピクセルを含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記組織をセグメント化することは、筋肉、筋膜、脂肪、移植脂肪それぞれ、又はそれらの任意の組合せの少なくとも1つを識別することを含む、請求項に記載のシステム。
【請求項13】
前記超音波の複数のピクセルは、前記セグメント化において、筋肉、筋膜、脂肪、移植脂肪又はそれらの任意の組合せの少なくとも1つとしてラベル付けされる、請求項に記載の方法。
【請求項14】
記超音波データの少なくとも1つの入力超音波画像は、複数のピクセルのファジーなオーバーラップラベルを含む、請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
この出願は、2019年6月12日に出願された米国仮特許出願第62/860,403号明細書への優先権を主張し、同特許の開示は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
この開示は、概して、超音波画像処理に関し、非限定的な実施形態又は態様では、超音波データにラベル付けするためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
超音波は、医療用画像処理において、ますます人気の高い技法となった。超音波は、例えば、リスクが比較的低く(例えば、潜在的な副作用及び/又は同様のものが比較的少ない)、比較的安価で(例えば、他のタイプの医療用画像処理と比べて)である場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、超音波ピクセル値は、介在組織を通る経路並びに反射性の組織界面の向き及び属性に依存し得るため、超音波(例えば、超音波画像及び/又は同様のもの)は、他の多くの医療用画像の様式より、分析の難易度が高くなり得る。従って、隣接する組織が同様の音響機械属性を有する際は特に、幅広い解剖学知識を有する専門家でさえ、超音波画像における組織界面間に正確な境界線を引くことは困難であることがある。例えば、超音波画像では、浅部皮下組織において、筋膜組織は、脂肪組織と類似して見えることがある。さらに、超音波画像における軟部組織を識別するための所定の方法は、血管系及び前立腺などの特定の対象を識別するアルゴリズムを使用する。そのような方法は、通常、制約のある限られた状況においてのみ正確であり、数種類の組織を確実に区別することはできない。
【課題を解決するための手段】
【0005】
非限定的実施形態又は態様によると、超音波データにラベル付けする方法であって、超音波データに基づいて畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を訓練し、前記超音波データは、無線周波数(RF)波形データを含み、前記CNNの複数のダウンサンプリング層において、それぞれのダウンサンプリング層のRF入力をダウンサンプリングし、前記RF入力は、超音波に対応するRF波形データを含み、前記CNNの出力に基づいて前記超音波で組織をセグメント化する、方法を提供する。
【0006】
非限定的実施形態又は態様において、前記方法は、さらに、前記CNNの複数のダウンサンプリング層のそれぞれのダウンサンプリング層の画像入力をダウンサンプリングし、前記画像入力は、前記超音波の複数のピクセルを含む。非限定的実施形態又は態様において、前記画像入力と前記RF入力は、実質的に同時に処理される。非限定的実施形態又は態様において、前記超音波で組織をセグメント化することは、前記複数のピクセルにラベル付けすることを含む。非限定的実施形態又は態様において、前記複数のピクセルは、前記超音波の大半のピクセルを含む。非限定的実施形態又は態様において、前記組織をセグメント化することは、筋肉、筋膜、脂肪、移植脂肪又はそれらの任意の組合せの少なくとも1つを識別することを含む。
【0007】
非限定的実施形態又は態様において、前記複数のダウンサンプリング層は、超音波画像
符号化ブランチ及び複数のRF符号化ブランチを含み、各RF符号化ブランチは、前記複数のRF符号化ブランチの他のRF符号化ブランチとは異なるそれぞれのカーネルサイズを含み、各RF符号化ブランチの前記それぞれのカーネルサイズは、それぞれの波長に対応する。追加又は代替として、各RF符号化ブランチは、複数の畳み込みブロックを含み、各畳み込みブロックは、第1の畳み込み層、第1のバッチ正規化層、第1の活性化層、第2の畳み込み層、第2のバッチ正規化層、及び第2の活性化層を含み、前記複数の畳み込みブロックの少なくとも1つの畳み込みブロックは、最大プーリング層を含む。追加又は代替として、ダウンサンプリングすることは、前記CNNの前記複数のRF符号化ブランチの各RF符号化ブランチの前記RF入力をダウンサンプリングすること及び前記CNNの各超音波画像符号化ブランチの画像入力をダウンサンプリングすることを含み、前記画像入力は、前記超音波の複数のピクセルを含む。非限定的実施形態又は態様において、前記方法は、さらに、各RF符号化ブランチのRF符号化ブランチ出力と前記超音波画像符号化ブランチの超音波画像符号化ブランチ出力を連結し、連結符号化ブランチ出力を提供し、前記CNNの複数のアップサンプリング層で前記連結済みの符号化ブランチ出力をアップサンプリングする。非限定的実施形態又は態様において、前記複数のアップサンプリング層は、復号ブランチを含み、前記復号ブランチは、複数の逆畳み込みブロックを含む。追加又は代替として、前記CNNは、複数の残差接続をさらに含み、各残差接続は、前記複数の畳み込みブロックのそれぞれの畳み込みブロックを、前記それぞれの畳み込みブロックに対応するサイズを有するそれぞれの逆畳み込みブロックに接続する。
【0008】
非限定的実施形態又は態様によると、超音波データにラベル付けするシステムであって、超音波データに基づいて畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を訓練し、前記超音波データは、周波数帯域(RF)波形データを含み、前記CNNの複数のダウンサンプリング層のそれぞれのダウンサンプリング層のRF入力をダウンサンプリングし、前記RF入力は、超音波に対応するRF波形データを含み、前記CNNの出力に基づいて前記超音波で組織をセグメント化する、ことを行うようにプログラムされる又は構成されるコンピューティングデバイスを少なくとも1つは有するシステムを提供する。
【0009】
非限定的実施形態又は態様において、前記コンピューティングデバイスは、前記CNNの複数のダウンサンプリング層の各ダウンサンプリング層の画像入力をダウンサンプリングし、前記画像入力は、前記超音波の複数のピクセルを含む。非限定的実施形態又は態様において、前記画像入力と前記RF入力は、実質的に同時に処理される。非限定的実施形態又は態様において、前記超音波で組織をセグメント化することは、複数のピクセルにラベル付けすることを含む。非限定的実施形態又は態様において、前記複数のピクセルは、前記超音波の大半のピクセルを含む。非限定的実施形態又は態様において、組織をセグメント化することは、筋肉、筋膜、脂肪、移植脂肪それぞれ、又はそれらの任意の組合せの少なくとも1つを識別することを含む。
【0010】
非限定的実施形態又は態様において、前記複数のダウンサンプリング層は、超音波画像符号化ブランチ及び複数のRF符号化ブランチを含み、各RF符号化ブランチは、前記複数のRF符号化ブランチの他のRF符号化ブランチとは異なるそれぞれのカーネルサイズを含み、各RF符号化ブランチの前記それぞれのカーネルサイズは、それぞれの波長に対応する。追加又は代替として、各RF符号化ブランチは、複数の畳み込みブロックを含み、各畳み込みブロックは、第1の畳み込み層、第1のバッチ正規化層、第1の活性化層、第2の畳み込み層、第2のバッチ正規化層、及び第2の活性化層を含み、前記複数の畳み込みブロックの少なくとも1つの畳み込みブロックは、最大プーリング層を含む。追加又は代替として、ダウンサンプリングすることは、前記CNNの前記複数のRF符号化ブランチの各RF符号化ブランチの前記RF入力をダウンサンプリングすること及び前記CNNの各超音波画像符号化ブランチの画像入力をダウンサンプリングすることを含み、前記画像入力は、前記超音波の複数のピクセルを含む。非限定的実施形態又は態様において、
前記コンピューティングデバイスは、さらに、各RF符号化ブランチのRF符号化ブランチ出力と前記超音波画像符号化ブランチの超音波画像符号化ブランチ出力を連結し、連結符号化ブランチ出力を提供し、前記CNNの複数のアップサンプリング層で前記連結済みの符号化ブランチ出力をアップサンプリングする。非限定的実施形態又は態様において、前記複数のアップサンプリング層は、復号ブランチを含み、前記復号ブランチは、複数の逆畳み込みブロックを含む。追加又は代替として、前記CNNは、複数の残差接続をさらに含み、各残差接続は、前記複数の畳み込みブロックのそれぞれの畳み込みブロックを、前記それぞれの畳み込みブロックに対応するサイズを有するそれぞれの逆畳み込みブロックに接続する。
【0011】
非限定的実施形態又は態様において、超音波データにラベル付けするための方法であって、複数のピクセルによって表される超音波画像を受信し、前記複数のピクセルのうち大半のピクセルにラベル付けすることによって、前記超音波画像をセグメント化する方法を提供する。
【0012】
非限定的実施形態又は態様において、前記大半のピクセルが、筋肉、筋膜、脂肪、移植脂肪又はそれらの任意の組合せの少なくとも1つとしてラベル付けされる。非限定的実施形態又は態様において、前記超音波画像は、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)に基づいてセグメント化され、超音波データに基づいて前記CNNを訓練することをさらに含み、前記超音波データの少なくとも1つの入力超音波画像は、複数のピクセルのファジーなオーバーラップラベルを含む。
【0013】
非限定的実施形態又は態様において、超音波データにラベル付けするためのシステムであって、複数のピクセルによって表される超音波画像を受信し、前記複数のピクセルのうち大半のピクセルにラベル付けすることによって、前記超音波画像をセグメント化するシステムを提供する。
【0014】
非限定的実施形態又は態様において、前記大半のピクセルが、筋肉、筋膜、脂肪、移植脂肪又はそれらの任意の組合せの少なくとも1つとしてラベル付けされる。非限定的実施形態又は態様において、前記超音波画像は、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)に基づいてセグメント化され、超音波データに基づいて前記CNNを訓練することをさらに含み、前記超音波データの少なくとも1つの入力超音波画像は、複数のピクセルのファジーなオーバーラップラベルを含む。
【0015】
非限定的実施形態又は態様によると、超音波データにラベル付けするための方法であって、超音波データに基づいて人工ニューラルネットワーク(ANN)を訓練し、前記超音波データは、超音波波形データを含み、前記ANNの出力に基づいて超音波における組織をセグメント化するか又はラベル付けする方法を、提供する。
【0016】
非限定的実施形態又は態様において、前記ANNは、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)、カプセルネットワーク、確率的ネットワーク、回帰型ネットワーク、ディープネットワークそれぞれ、又はそれらの任意の組合せの少なくとも1つを含む。非限定的実施形態又は態様において、前記超音波波形データは、超音波画像、未加工の周波数帯域(RF)波形データ、ビーム形成RF波形データ、RF波形データから導出された中間表現それぞれ、又はそれらの任意の組合せの少なくとも1つを含む。非限定的実施形態又は態様において、前記超音波波形データは、周波数情報を維持する。非限定的実施形態又は態様において、前記ANNの複数のダウンサンプリング層の各ダウンサンプリング層のRF入力をダウンサンプリングし、前記RF入力は、前記超音波に対するRF波形データを含むこと、又は、前記ANNの複数のダウンサンプリング層の各ダウンサンプリング層の画像入力をダウンサンプリングし、前記画像入力は、前記超音波の複数のピクセルを含む
こと、の少なくとも一方をさらに含む。
【0017】
条項1:超音波データにラベル付けする方法であって、超音波データに基づいて畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を訓練し、前記超音波データは、無線周波数(RF)波形データを含み、前記CNNの複数のダウンサンプリング層において、それぞれのダウンサンプリング層のRF入力をダウンサンプリングし、前記RF入力は、超音波に対応するRF波形データを含み、前記CNNの出力に基づいて前記超音波で組織をセグメント化する、方法。
【0018】
条項2:さらに、前記CNNの複数のダウンサンプリング層のそれぞれのダウンサンプリング層の画像入力をダウンサンプリングし、前記画像入力は、前記超音波の複数のピクセルを含む、条項1に記載の方法。
【0019】
条項3:前記画像入力と前記RF入力は、実質的に同時に処理される、条項2に記載の方法。
【0020】
条項4:前記超音波で組織をセグメント化することは、前記複数のピクセルにラベル付けすることを含む、条項1に記載の方法。
【0021】
条項5:前記複数のピクセルは、前記超音波の大半のピクセルを含む、条項4に記載の方法。
【0022】
条項6:前記組織をセグメント化することは、筋肉、筋膜、脂肪、移植脂肪又はそれらの任意の組合せの少なくとも1つを識別することを含む、条項1に記載の方法。
【0023】
条項7:前記複数のダウンサンプリング層は、超音波画像符号化ブランチ及び複数のRF符号化ブランチを含み、各RF符号化ブランチは、前記複数のRF符号化ブランチの他のRF符号化ブランチとは異なるそれぞれのカーネルサイズを含み、各RF符号化ブランチの前記それぞれのカーネルサイズは、それぞれの波長に対応し、各RF符号化ブランチは、複数の畳み込みブロックを含み、各畳み込みブロックは、第1の畳み込み層、第1のバッチ正規化層、第1の活性化層、第2の畳み込み層、第2のバッチ正規化層、及び第2の活性化層を含み、前記複数の畳み込みブロックの少なくとも1つの畳み込みブロックは、最大プーリング層を含み、ダウンサンプリングすることは、前記CNNの前記複数のRF符号化ブランチの各RF符号化ブランチの前記RF入力をダウンサンプリングすること及び前記CNNの各超音波画像符号化ブランチの画像入力をダウンサンプリングすることを含み、前記画像入力は、前記超音波の複数のピクセルを含む、条項1に記載の方法。
【0024】
条項8:さらに、各RF符号化ブランチのRF符号化ブランチ出力と前記超音波画像符号化ブランチの超音波画像符号化ブランチ出力を連結し、連結符号化ブランチ出力を提供し、前記CNNの複数のアップサンプリング層で前記連結済みの符号化ブランチ出力をアップサンプリングする、条項7に記載の方法。
【0025】
条項9:前記複数のアップサンプリング層は、復号ブランチを含み、前記復号ブランチは、複数の逆畳み込みブロックを含み、前記CNNは、複数の残差接続をさらに含み、各残差接続は、前記複数の畳み込みブロックのそれぞれの畳み込みブロックを、前記それぞれの畳み込みブロックに対応するサイズを有するそれぞれの逆畳み込みブロックに接続する、条項8に記載の方法。
【0026】
条項10:超音波データにラベル付けするシステムであって、超音波データに基づいて畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を訓練し、前記超音波データは、周波数帯域
(RF)波形データを含み、前記CNNの複数のダウンサンプリング層のそれぞれのダウンサンプリング層のRF入力をダウンサンプリングし、前記RF入力は、超音波に対応するRF波形データを含み、前記CNNの出力に基づいて前記超音波で組織をセグメント化する、ことを行うようにプログラムされる又は構成されるコンピューティングデバイスを少なくとも1つは有するシステム。
【0027】
条項11:前記コンピューティングデバイスは、前記CNNの複数のダウンサンプリング層の各ダウンサンプリング層の画像入力をダウンサンプリングし、前記画像入力は、前記超音波の複数のピクセルを含む、条項10に記載のシステム。
【0028】
条項12:前記画像入力と前記RF入力は、実質的に同時に処理される、条項10-11に記載のシステム。
【0029】
条項13:前記超音波で組織をセグメント化することは、複数のピクセルにラベル付けすることを含む、条項10-12に記載のシステム。
【0030】
条項14:前記複数のピクセルは、前記超音波の大半のピクセルを含む、条項10-13に記載のシステム。
【0031】
条項15:組織をセグメント化することは、筋肉、筋膜、脂肪、移植脂肪それぞれ、又はそれらの任意の組合せの少なくとも1つを識別することを含む、条項10-14に記載のシステム。
【0032】
条項16:超音波データにラベル付けするための方法であって、複数のピクセルによって表される超音波画像を受信し、前記複数のピクセルの大半のピクセルにラベル付けすることによって、前記超音波画像をセグメント化する方法。
【0033】
条項17:前記大半のピクセルが、筋肉、筋膜、脂肪、移植脂肪又はそれらの任意の組合せの少なくとも1つとしてラベル付けされる、条項16に記載の方法。
【0034】
条項18:前記超音波画像は、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)に基づいてセグメント化され、条項超音波データに基づいて前記CNNを訓練することをさらに含み、前記超音波データの少なくとも1つの入力超音波画像は、複数のピクセルのファジーなオーバーラップラベルを含む、条項16-17に記載の方法。
【0035】
条項19:超音波データにラベル付けするためのシステムであって、複数のピクセルによって表される超音波画像を受信し、前記複数のピクセルの大半のピクセルにラベル付けすることによって、前記超音波画像をセグメント化するようにプログラムされるか又は構成されるコンピューティングデバイスを少なくとも1つ有するシステム。
【0036】
条項20:前記大半のピクセルが、筋肉、筋膜、脂肪、移植脂肪、皮膚、腱、靭帯、神経、血管、骨、軟骨、針、手術器具それぞれ、又はそれらの任意の組合せの少なくとも1つとしてラベル付けされる、条項19に記載のシステム。
【0037】
条項21:前記超音波画像は、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)に基づいてセグメント化され、前記コンピューティングデバイスは、さらに、超音波データに基づいて前記CNNを訓練し、前記超音波データの少なくとも1つの入力超音波画像が、複数のピクセルのファジーなオーバーラップラベルを含む、条項19-20に記載のシステム。
【0038】
条項22:超音波データにラベル付けするための方法であって、超音波データに基づい
て人工ニューラルネットワーク(ANN)を訓練し、前記超音波データは、超音波波形データを含み、前記ANNの出力に基づいて超音波における組織をセグメント化するか又はラベル付けする方法。
【0039】
条項23:前記ANNは、畳み込みニューラルネットワーク(CNN)、カプセルネットワーク、確率的ネットワーク、回帰型ネットワーク、ディープネットワークそれぞれ、又はそれらの任意の組合せの少なくとも1つを含む、条項22に記載の方法。
【0040】
条項24:前記超音波波形データは、超音波画像、未加工の周波数帯域(RF)波形データ、ビーム形成RF波形データ、RF波形データから導出された中間表現それぞれ、又はそれらの任意の組合せの少なくとも1つを含む、条項22-23に記載の方法。
【0041】
条項25:前記超音波波形データは、周波数情報を維持する、条項22-24に記載の方法。
【0042】
条項26:前記ANNの複数のダウンサンプリング層の各ダウンサンプリング層のRF入力をダウンサンプリングし、前記RF入力は、前記超音波に対するRF波形データを含むこと、又は、前記ANNの複数のダウンサンプリング層の各ダウンサンプリング層の画像入力をダウンサンプリングし、前記画像入力は、前記超音波の複数のピクセルを含むことの少なくとも一方をさらに含む、条項22-25に記載の方法。
【0043】
本開示及び他の特徴及び特性のみならず、関連する構造要素の動作及び機能の方法や、製造の各部品と経済性の組合せは、そのすべてがこの明細書の一部を形成する添付の図面を参照し、以下の説明や添付の請求項を考慮することによって、より明らかになる。添付の図面では、同様の参照番号は、様々な図において、対応する部分を示す。しかし、図面は、単なる例示及び説明を目的とし、本発明の制限を意図するものではないことを明確に理解されたい。
【0044】
さらなる利点や詳細については、添付の図に示される非限定的な実施形態の例示を参照し、以下でさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
図1】非限定的な実施形態又は態様による、超音波データにラベル付けするためのシステムを示す。
図2】非限定的な実施形態又は態様と関係して使用されるコンピューティングデバイスのコンポーネントの例を示す。
図3】非限定的な実施形態又は態様による、畳み込みニューラルネットワークの例示的な実装形態を示す。
図4】非限定的な実施形態又は態様による、畳み込みニューラルネットワークの例示的な実装形態を示す。
図5】非限定的な実施形態又は態様による、畳み込みニューラルネットワークの例示的な実装形態を示す。
図6A】非限定的な実施形態又は態様による、実装形態の結果のテストデータを示す。
図6B】非限定的な実施形態又は態様による、実装形態の結果のテストデータを示す。
図6C】非限定的な実施形態又は態様による、実装形態の結果のテストデータを示す。
図7】非限定的な実施形態又は態様による、超音波データにラベル付けするための方法のフロー図である。
図8】非限定的な実施形態又は態様による、超音波データにラベル付けするための方法のフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0046】
実施形態は、それに反する明示的な示唆がある場合を除いて、様々な代替の変形形態及びステップシーケンスを想定し得ることを理解されたい。また、以下の仕様で説明される特定のデバイス及びプロセスは、単に、本開示の例示的な実施形態又は態様であることも理解されたい。従って、本明細書で開示される実施形態又は態様に関連する特定の寸法及び他の物理的な特性は、制限されるものと見なすべきではない。本明細書で使用されるどの態様、コンポーネント、要素、構造、行為、ステップ、機能、命令及び/又は同様のものは、明示的に説明がない限り、重要又は必須のものと解釈すべきではない。また、本明細書で使用される場合、「a」及び「an」の冠詞は、1つ又は複数のアイテムを含むことを意図し、「1つ又は複数の」及び「少なくとも1つの」と交換可能である。また、本明細書で使用される場合、「有する(「has」、「have」、「having」)」という用語又は同様のものは、制約のない用語であることが意図される。さらに、「~に基づいて」という記載は、別段の明示的な記載がない限り、「~に少なくとも部分的に基づいて」を意味することが意図される。
【0047】
本明細書で使用される場合、「コンピューティングデバイス」という用語は、データを処理するように構成された1つ又は複数の電子デバイスを指し得る。コンピューティングデバイスは、いくつかの例では、プロセッサ、ディスプレイ、メモリ、入力デバイス、ネットワークインタフェース及び/又は同様のものなど、データの受信、処理及び出力に必要なコンポーネントを含み得る。コンピューティングデバイスは、モバイルデバイスであり得る。また、コンピューティングデバイスは、デスクトップコンピュータ又は他の形態の非モバイルコンピュータであり得る。非限定的な実施形態又は態様では、コンピューティングデバイスは、Appleの「ニューラルエンジン」又はGoogleのテンソル処理ユニットなどの特定用途向け集積回路(ASIC)ニューラルエンジンや、AIアクセラレータを含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、コンピューティングデバイスは、ニューラルネットワークの各接続部を表す複数の個々の回路で構成され得、その結果、各回路は、ニューラルネットワークの各ノードからの入力を考察するように構成される。そのような構成では、ソフトウェア、プロセッサ又はメモリを必要とすることなく、論理ゲート及び/又はアナログ回路を使用することができる。
【0048】
非限定的な実施形態又は態様は、超音波の超音波波形データ(例えば、高周波(RF)波形データ、周波数波形データ)を使用して超音波データをセグメント化するためのシステム及び方法を提供する。非限定的な実施形態又は態様では、超音波で見える軟部組織の識別及びラベル付けを自動的に行うために、ディープラーニングコンピュータビジョン方法論が使用される。非限定的な実施形態又は態様は、筋肉、筋膜、脂肪及び移植脂肪の区別を可能にする。非限定的な実施形態又は態様は、がん治療による放射線障害の治療を含めて、形成外科手術(例えば、脂肪の追加又は除去)や、患者の脂肪から幹細胞を得る際に適用することができる。筋肉、脂肪及び移植脂肪は、超音波画像では類似して見えることがあり、自動的な区別の難易度が非常に高くなる。非限定的な実施形態又は態様は、ディープラーニング(例えば、畳み込みニューラルネットワーク(CNN))を使用して、浅部皮下組織(例えば、筋肉、筋膜、脂肪、移植脂肪又はそれらの任意の組合せ)の超音波のセグメント化を可能にする。非限定的な実施形態又は態様は、背景ラベルを使用することなく、超音波画像の大半の(例えば、すべての、実質的にすべての及び/又は同様のもの)ピクセルにラベル付けすることによって、超音波のセグメント化を可能にする。非限定的な実施形態又は態様は、RF波形データと同時に画像ピクセルを扱うために(例えば、超音波のディープラーニング/CNNセグメンテーションのため)、CNNの修正を可能にする。非限定的な実施形態又は態様では、CNNは、RF畳み込みカーネルを学習
できるように作成される。そのような構成は、画像ピクセルサンプリングと比べて、垂直軸(例えば、「軸方向」又はRF時間軸)と水平軸の両方にわたって、RF波形の異なるスケールを扱うことを伴い得る。例えば、エンコーダ/デコーダデコーダCNNアーキテクチャは、画像(例えば、超音波画像)ダウンサンプリングブランチ(例えば、列、通路又はチャネルセット)及び少なくとも1つの並列RFダウンサンプリングブランチ(各RFダウンサンプリングブランチに対して異なるカーネルが学習される)や、超音波画像ブランチとRFブランチとの間の遅延融合を有する複数列エンコーダの形態を取り得るマルチチャネル畳み込みを有するように、修正することができる。非限定的な実施形態又は態様は、CNNに組み込むことができる複数の並列RF符号化ブランチを使用して超音波データをセグメント化するためのシステム及び方法を提供する。従って、非限定的な実施形態又は態様では、RF波形データは、超音波のセグメント化の精度及び効率を高めるために、超音波画像データと同時に処理すること(例えば、ダウンサンプリングすることなど)ができる。非限定的な実施形態又は態様は、RF波形データの深部をパディングするための新規の手法を含むデータパディングを提供する。従って、一定のデータアイテム(例えば、撮像深度、寸法及び/又は同様のもの)が異なるサイズである場合であっても、同じCNNを使用して超音波データ(例えば、超音波画像、RF画像及び/又は同様のもの)を処理することができる。
【0049】
非限定的な実施形態は、超音波デバイスによって超音波データ出力を処理するために使用されるソフトウェアアプリケーションとして実装することができる。他の非限定的な実施形態では、超音波データにラベル付けするためのシステム及び方法は、ハードウェア及び/又はソフトウェアとして超音波デバイスに直接組み込むことができる。
【0050】
ここで図1を参照すると、非限定的な実施形態又は態様による、超音波データにラベル付けするためのシステム100が示されている。システム100は、超音波/RFシステム102を含み得る。例えば、超音波/RFシステム102は、超音波波形データ(例えば、RF波形データ)を物理的に捕捉するように構成された超音波デバイスを含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、超音波/RFシステム102は、グレースケール超音波画像を作成するために使用することができるRF波形データと関連付けられる一定のデータ(例えば、RF波形の振幅エンベロープ及び/又は同様のもの)を維持すること(例えば、格納すること、通信すること及び/又は同様のもの)ができる。例えば、未加工の要素単位のRF波形を組み合わせて、ビーム形成RF波形にすることができ、ビーム形成RF波形のエンベロープは、グレースケール超音波画像の基盤を形成することができる(例えば、スクリーン及び/又は同様のものに表示するため)。それに加えて又はその代替として、超音波/RFシステム102によって、周波数成分を使用して、ドップラーシフトを演算して速度を測定することができる(例えば、速度は色で表示することができる)。限定的な実施形態又は態様では、オリジナルのRF波形データは、一定のデータ(例えば、エンベロープ、ドップラーシフト及び/又は同様のもの)が演算された(例えば、導出された、決定された及び/又は同様のもの)後に処分することができる。それに加えて又はその代替として、超音波/RFシステム102は、追加の分析のためにRF波形データを維持すること(例えば、RF波形データを保存すること、分析すること及び/又は同様のもの)ができる。非限定的な実施形態又は態様では、超音波/RFシステム102は、RF波形データ(例えば、ビーム形成RF波形データ、要素単位のRF波形データ、RF波形の他の任意の適切な表現(例えば、周波数成分を維持するもの)、それらの任意の組合せ及び/又は同様のもの)を捕捉して維持する超音波デバイスを含み得る。それに加えて又はその代替として、RF波形データは、オンライン分析のためにリアルタイムで使用すること、後の分析のために保存すること、それらの任意の組合せ及び/又は同様のものが可能である。非限定的な実施形態又は態様では、超音波/RFシステム102は、結晶線形アレイスキャナ及び/又は同様のものなど、ポータブル超音波マシンを含み得る。例えば、超音波/RFシステム102は、Clarius L7ポータブル超音波マシン
を含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、超音波/RFシステム102は、少なくとも1人の患者から、少なくとも1つの超音波画像104a(例えば、グレースケール画像及び/又は同様のもの)、RF波形データ104b(例えば、104aに対応し得る少なくとも1つのRF画像、RF波形セット及び/又は同様のもの)、それらの任意の組合せ並びに/或いは同様のものを得るために使用することができる。例えば、臨床医は、超音波/RFシステム102を使用してそのような画像を得ることができる。それに加えて又はその代替として、超音波/RFシステム102は、超音波データ104を出力すること(例えば、通信すること及び/又は同様のもの)ができ、超音波データ104は、少なくとも1つの超音波画像104a、RF波形データ104b、それらの任意の組合せ及び/又は同様のものを含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、超音波/RFシステム102は、コンピューティングデバイス106、データベース108及び/又は同様のものからの情報の受信、並びに/或いは、コンピューティングデバイス106、データベース108及び/又は同様のものへの情報の通信が可能な1つ又は複数のデバイスを含み得る。
【0051】
コンピューティングデバイス106は、超音波システム/RFシステム102、データベース108及び/又は同様のものからの情報の受信、並びに/或いは、超音波システム/RFシステム102、データベース108及び/又は同様のものへの情報の通信が可能な1つ又は複数のデバイスを含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、コンピューティングデバイス106は、本明細書で説明されるように、少なくとも1つの畳み込みニューラルネットワーク(例えば、W-Net、U-Net、AU-Net、SegNet、それらの任意の組合せ及び/又は同様のもの)を実装することができる。非限定的な実施形態又は態様では、コンピューティングデバイス106は、超音波/RFシステム102から超音波データ104(例えば、超音波画像104a、RF波形データ104b、それらの任意の組合せ及び/又は同様のもの)を受信することができる。それに加えて又はその代替として、コンピューティングデバイス106は、データベース108から超音波データ104(例えば、本明細書で説明されるように、少なくとも1つの超音波画像104a、RF波形データ104b、少なくとも1つのラベル付けされた超音波画像104c、それらの任意の組合せ及び/又は同様のものを含み得る過去の超音波データ)を受信すること(例えば、回収すること及び/又は同様のもの)ができる。
【0052】
非限定的な実施形態又は態様では、コンピューティングデバイス106は、本明細書で説明されるように、超音波データ104に基づいてCNNを訓練することができる。それに加えて又はその代替として、コンピューティングデバイス106は、本明細書で説明されるように、コンピューティングデバイス106によって実装されるCNNを用いて、超音波データ104(例えば、RF波形データ104b、超音波画像104a、それらの任意の組合せ及び/又は同様のもの)をダウンサンプリングすることができる。例えば、コンピューティングデバイス106は、本明細書で説明されるように、CNNの複数のダウンサンプリング層の各ダウンサンプリング層のRF入力(例えば、超音波に対するRF波形データ104b及び/又は同様のもの)をダウンサンプリングすることができる。それに加えて又はその代替として、コンピューティングデバイス106は、本明細書で説明されるように、CNNの複数のダウンサンプリング層の各ダウンサンプリング層の画像入力(例えば、超音波の複数のピクセルを含む少なくとも1つの超音波画像104a)をダウンサンプリングすることができる。非限定的な実施形態又は態様では、画像入力(例えば、超音波画像104a及び/又は同様のもの)とRF入力(例えば、RF波形データ104b)は、本明細書で説明されるように、実質的に同時に処理することができる(例えば、CNNの並列ブランチを介して、CNNへの入力画像の別個のチャネルとして、それらの任意の組合せ及び/又は同様のもの)。非限定的な実施形態又は態様では、コンピューティングデバイス106は、本明細書で説明されるように、CNNの出力に基づいて超音波における組織をセグメント化することができる。例えば、超音波における組織をセグメ
ント化することは、本明細書で説明されるように、超音波における複数のピクセル(例えば、大半のピクセル、すべてのピクセル及び/又は同様のものの)にラベル付けすることを含み得る。それに加えて又はその代替として、組織をセグメント化すること(例えば、ピクセルにラベル付けすること及び/又は同様のもの)は、本明細書で説明されるように、筋肉、筋膜、脂肪、移植脂肪、皮膚、腱、靭帯、神経、血管、骨、軟骨、針、手術器具、それらの任意の組合せ及び/又は同様のものの少なくとも1つを識別することを含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、コンピューティングデバイス106は、本明細書で説明されるように、セグメント化された超音波データ110(例えば、セグメント化された超音波画像及び/又は同様のもの)を出力することができる。
【0053】
非限定的な実施形態又は態様では、コンピューティングデバイス106は、超音波/RFシステム102から分離することができる。それに加えて又はその代替として、コンピューティングデバイス106は、超音波/RFシステム102に組み込むことができる(例えば、完全に、部分的に及び/又は同様のもの)。
【0054】
データベース108は、超音波/RFシステム102、コンピューティングデバイス106及び/又は同様のものからの情報の受信、並びに/或いは、超音波/RFシステム102、コンピューティングデバイス106及び/又は同様のものへの情報の通信が可能な1つ又は複数のデバイスを含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、データベース108は、以前の超音波/RFスキャン(例えば、超音波/RFシステム102、他の超音波及び/又はRFシステム並びに/或いは同様のものによる)からの超音波データ104(例えば、過去の超音波データ)を格納することができる。例えば、超音波データ104(過去のもの)は、本明細書で説明されるように、少なくとも1つの超音波画像104a、RF波形データ104b、少なくとも1つのラベル付けされた超音波画像104c、それらの任意の組合せ及び/又は同様のものを含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、臨床医は、ラベル付けされた超音波画像104c用のラベルを提供することができる。それに加えて又はその代替として、そのようなラベル付けされた超音波画像104cは、本明細書で説明されるように、CNNの訓練及び/又はテスト(例えば、CNNの出力に基づいてセグメント化された組織が臨床医によって提供されたラベルにどれほど正確に対応するかを決定するため及び/又は同様のもの)を行うために使用することができる。
【0055】
非限定的な実施形態又は態様では、データベース108は、コンピューティングデバイス106から分離することができる。それに加えて又はその代替として、データベースは、コンピューティングデバイス106によって実装することができる(例えば、完全に、部分的に、など)。
【0056】
非限定的な実施形態又は態様では、超音波/RFシステム102、コンピューティングデバイス106及びデータベース108は、単一のデバイス、単一のシステム及び/又は同様のものによって実装することができる(例えば、完全に、部分的に及び/又は同様のもの)。
【0057】
ここで図2を参照すると、本明細書で説明される非限定的な実施形態によるシステム及び方法を実施及び実行するための、コンピューティングデバイス900のコンポーネントの例の図が示されている。非限定的な実施形態又は態様では、デバイス900は、図2に示されるものと比べて、追加のコンポーネント、より少ないコンポーネント、異なるコンポーネント又は異なる方法で配列されたコンポーネントを含み得る。デバイス900は、バス902、プロセッサ904、メモリ906、ストレージコンポーネント908、入力コンポーネント910、出力コンポーネント912及び通信インタフェース914を含み得る。バス902は、デバイス900のコンポーネント間の通信を可能にするコンポーネントを含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、プロセッサ904は、ハードウェア
、ファームウェア又はハードウェアとソフトウェアの組合せにおいて実装することができる。例えば、プロセッサ904は、プロセッサ(例えば、中央処理ユニット(CPU)、グラフィックス処理ユニット(GPU)、加速処理ユニット(APU)など)、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及び/又は、機能を実行するようにプログラムすることができる任意の処理コンポーネント(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)など)を含み得る。メモリ906は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、並びに/或いは、プロセッサ904による使用のために情報及び/又は命令を格納する別のタイプのダイナミック又はスタティック記憶装置(例えば、フラッシュメモリ、磁気メモリ、光メモリなど)を含み得る。
【0058】
続けて図2を参照すると、ストレージコンポーネント908は、デバイス900の動作及び使用に関連する情報及び/又はソフトウェアを格納することができる。例えば、ストレージコンポーネント908は、ハードディスク(例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ソリッドステートディスクなど)及び/又は別のタイプのコンピュータ可読媒体を含み得る。入力コンポーネント910は、ユーザ入力を介してなど、デバイス900が情報を受信できるようにするためのコンポーネント(例えば、タッチスクリーンディスプレイ、キーボード、キーパッド、マウス、ボタン、スイッチ、マイクロフォンなど)を含み得る。それに加えて又はその代替として、入力コンポーネント910は、情報を検知するためのセンサ(例えば、全地球測位システム(GPS)コンポーネント、加速度計、ジャイロスコープ、アクチュエータなど)を含み得る。出力コンポーネント912は、デバイス900からの出力情報を提供するコンポーネント(例えば、ディスプレイ、スピーカ、1つ又は複数の発光ダイオード(LED)など)を含み得る。通信インタフェース914は、有線接続、無線接続又は有線接続と無線接続の組合せを介してなど、デバイス900が他のデバイスと通信できるようにするためのトランシーバのようなコンポーネント(例えば、トランシーバ、別個の受信機及び送信機など)を含み得る。通信インタフェース914は、デバイス900が別のデバイスからの情報の受信及び/又は別のデバイスへの情報の提供を行えるようにすることができる。例えば、通信インタフェース914は、イーサネットインタフェース、光学インタフェース、同軸インタフェース、赤外線インタフェース、高周波(RF)インタフェース、ユニバーサルシリアルバス(USB)インタフェース、Wi-Fi(登録商標)インタフェース、セルラネットワークインタフェース及び/又は同様のものを含み得る。
【0059】
デバイス900は、本明細書で説明される1つ又は複数のプロセスを実行することができる。デバイス900は、プロセッサ904がメモリ906及び/又はストレージコンポーネント908などのコンピュータ可読媒体によって格納されたソフトウェア命令を実行することに基づいて、これらのプロセスを実行することができる。コンピュータ可読媒体は、いかなる非一時的なメモリデバイスも含み得る。メモリデバイスは、単一の物理的な記憶装置の中に位置するメモリスペース又は複数の物理的な記憶装置にわたって広がるメモリスペースを含む。ソフトウェア命令は、別のコンピュータ可読媒体から又は通信インタフェース914を介して別のデバイスからメモリ906及び/又はストレージコンポーネント908に読み込ませることができる。実行されると、メモリ906及び/又はストレージコンポーネント908に格納されたソフトウェア命令は、本明細書で説明される1つ又は複数のプロセスをプロセッサ904に実行させることができる。それに加えて又はその代替として、本明細書で説明される1つ又は複数のプロセスを実行するために、ソフトウェア命令の代わりに又はソフトウェア命令と組み合わせて、配線回路を使用することができる。従って、本明細書で説明される実施形態は、ハードウェア回路とソフトウェアの特定の組合せに限定されない。「プログラムされる又は構成される」という用語は、本明細書で使用される場合、1つ又は複数のデバイス上のソフトウェア、ハードウェア回路又はそれらの任意の組合せの構成を指す。
【0060】
ここで図3を参照すると、非限定的な実施形態又は態様による、例示的なCNN 300(例えば、W-Net CNNアーキテクチャ)が示されている。例えば、CNN 300は、コンピューティングデバイス106によって実装することができる(例えば、完全に、部分的に及び/又は同様のもの)。それに加えて又はその代替として、CNN 300は、少なくとも1つの他のコンピューティングデバイスによって実装すること(例えば、完全に、部分的に及び/又は同様のもの)、並びに/或いは、コンピューティングデバイス106から分離した又はコンピューティングデバイス106を含む回路(例えば、デジタル及び/又はアナログ)において直接実装することができる。
【0061】
図3に示されるように、CNN 300は、ダウンサンプリング層(例えば、超音波画像符号化ブランチ330、RF符号化ブランチ340(例えば、第1のRF符号化ブランチ341、第2のRF符号化ブランチ342、第3のRF符号化ブランチ343、第4のRF符号化ブランチ344)及び/又は同様のもの)、ボトルネックセクション350、アップサンプリング層(例えば、復号ブランチ360及び/又は同様のもの)、それらの任意の組合せ並びに/或いは同様のものを含み得る。
【0062】
続けて図3を参照すると、超音波画像符号化ブランチ330は、画像入力(例えば、超音波画像304a及び/又は同様のもの)をダウンサンプリングすることができる。例えば、超音波画像304aは、超音波のグレースケール画像の複数のピクセルを含み得る。それに加えて又はその代替として、超音波画像304aは、着色すること、カラードップラーオーバーレイを含むこと、それらの任意の組合せ及び/又は同様のものが可能である。非限定的な実施形態又は態様では、超音波画像符号化ブランチ330は、複数の畳み込みブロック(例えば、第1の畳み込みブロック330a、第2の畳み込みブロック330b、第3の畳み込みブロック330c及び/又は第4の畳み込みブロック330d)を含み得る。各畳み込みブロック(例えば、330a、330b、330c及び/又は330d)は、少なくとも1つの畳み込み層セット320を含み得る。例えば、各畳み込みブロック(例えば、330a、330b、330c及び/又は330d)は、2つの畳み込み層セット320を含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、各畳み込み層セット320は、畳み込み層、バッチ正規化層、活性化層、それらの任意の組合せ及び/又は同様のものを含み得る。それに加えて又はその代替として、各畳み込みブロック(例えば、330a、330b、330c及び/又は330d)は、最大プール層322を含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、第1の畳み込みブロック330aの各畳み込み層セット320は、16個の特徴マップを有し得る。それに加えて又はその代替として、第1の畳み込みブロック330aの各畳み込み層セット320の寸法は、入力画像の寸法(例えば、784×192及び/又は同様のものの寸法を有し得る超音波画像304a)並びに/或いは特徴マップの数(例えば、16個)に基づき得る。例えば、第1の畳み込みブロック330aの各畳み込み層セット320の寸法は、784×192×16であり得る。非限定的な実施形態又は態様では、第2の畳み込みブロック330bの各畳み込み層セット320が、第1の畳み込みブロック330aのものより多く(例えば、2倍)の特徴マップ(例えば、32個の特徴マップ)を有すること、及び/又は、第2の畳み込みブロック330bの他の寸法が、第1の畳み込みブロック330aのものより小さいことが可能である。例えば、第2の畳み込みブロック330bの各畳み込み層セット320の寸法は、392×96×32であり得る。それに加えて又はその代替として、第3の畳み込みブロック330cの各畳み込み層セット320が、第2の畳み込みブロック330bのものより多く(例えば、2倍)の特徴マップ(例えば、64個の特徴マップ)を有すること、及び/又は、第3の畳み込みブロック330cの他の寸法が、第2の畳み込みブロック330bのものより小さいことが可能である。例えば、第3の畳み込みブロック330cの各畳み込み層セット320の寸法は、196×48×64であり得る。それに加えて又はその代替として、第4の畳み込みブロック330dの各畳み込み層セット320が、第3の
畳み込みブロック330cのものより多く(例えば、2倍)の特徴マップ(例えば、128個の特徴マップ)を有すること、及び/又は、第4の畳み込みブロック330dの他の寸法が、第3の畳み込みブロック330cのものより小さいことが可能である。例えば、第4の畳み込みブロック330dの各畳み込み層セット320の寸法は、98×24×128であり得る。非限定的な実施形態又は態様では、超音波画像符号化ブランチ330の各畳み込み層セット320の活性化層は、正規化線形ユニット(ReLU)層を含み得る。
【0063】
非限定的な実施形態又は態様では、超音波データ(例えば、超音波画像304a、RF波形データ304b、ラベル付けされた超音波画像及び/又は同様のもの)の少なくともいくつかのアイテムは、他とは異なる寸法を有し得る。例えば、超音波データの少なくともいくつかのアイテムは、592×192の寸法を有し得る。非限定的な実施形態又は態様では、CNN 300のアーキテクチャは、固定サイズ入力に限定され得、固定サイズ入力とは異なる寸法(例えば、少なくとも1つの寸法においてより小さいもの)を有する超音波データのアイテムは、入力サイズが一致するようにゼロパディングすることができる(例えば、その下部において)。それに加えて又はその代替として、RF波形データ(例えば、RF画像)をパディングする際に位相アーチファクトの導入を低減する(例えば、最小化する及び/又は同様のもの)ため、固定サイズ入力とは異なる寸法(例えば、少なくとも1つの寸法においてより小さいもの)を有するRF画像は、波形の不連続性を回避してパディング値を埋めるために、各Aスキャン/波形の最後の(例えば、最深の)ゼロ交差でミラーリングすること及び/又は反映することができる。非限定的な実施形態又は態様では、誤差メトリクス(例えば、訓練及び/又はテストのため)は、セグメンテーションタスクにおける特殊背景としてパディング済みの領域を処置すること及び/又は損失関数からパディング済みの領域を除外すること(例えば、CNN 300の訓練中)ができる。
【0064】
非限定的な実施形態又は態様では、第1の畳み込みブロック330aの出力は、第2の畳み込みブロック330bへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第2の畳み込みブロック330bの出力は、第3の畳み込みブロック330cへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第3の畳み込みブロック330cの出力は、第4の畳み込みブロック330dへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第4の畳み込みブロック330dの出力は、ボトルネックセクション350への入力として提供することができる。
【0065】
図3では、RF符号化ブランチ340は、複数のRF符号化ブランチ(例えば、第1のRF符号化ブランチ341、第2のRF符号化ブランチ342、第3のRF符号化ブランチ343及び/又は第4のRF符号化ブランチ344)を含み得る。それに加えて又はその代替として、各RF符号化ブランチ(例えば、341、342、343及び/又は344)は、RF入力(例えば、RF波形データ304b及び/又は同様のもの)をダウンサンプリングすることができる。非限定的な実施形態又は態様では、各RF符号化ブランチ(例えば、341、342、343及び/又は344)は、他のRF符号化ブランチとは異なるそれぞれのカーネルサイズを含み得る。それに加えて又はその代替として、カーネルの少なくともいくつかは、単一の又は小さなセットの隣接する波形に沿って波形値の範囲を分析するために成形すること及び/又は方向付けることができる。例えば、リニアプローブの垂直Aスキャン波形では、縦長の細い長方形のカーネルを使用することができる。例えば、第1のRF符号化ブランチ341のカーネルサイズは、51×9であり得、第2の符号化ブランチ342のカーネルサイズは、21×5であり得、第3の符号化ブランチ343のカーネルサイズは、11×3であり得、第4の符号化ブランチ344のカーネルサイズは、7×3であり得る。
【0066】
非限定的な実施形態又は態様では、各RF符号化ブランチ(例えば、341、342、343及び/又は344)のそれぞれのカーネルサイズは、それぞれの波長(例えば、RFスペクトル及び/又は同様のものの)に対応し得る。例えば、異なるカーネルサイズを理由に、RF符号化ブランチ340は、RF波形分析を各ブランチの波長サポートに相当する異なる周波数帯域のビンに分類することができ、それにより、セグメンテーション(例えば、分類及び/又は同様のもの)を支援することができる。非限定的な実施形態又は態様では、RF符号化ブランチ(例えば、341、342、343及び/又は344)の少なくともいくつかの畳み込みブロックの重みは、例えば、RF入力を様々な周波数帯域のビンにより良く分類するために適切なガボールカーネルを学習するようにCNN 300に促すために、局部周波数分析カーネル(例えば、ウェーブレット、垂直方向に並べられたガボールカーネル及び/又は同様のもの)で初期化することができる。例えば、初期のガボールフィルタは、σ∈[3,5,10,25]及びσ∈[1,2,4]の分散を有する[0.1,0.85]の範囲の空間周波数を含み得、そのようなガボールフィルタは、3~8MHzの周波数分離(例えば、ポータブルポイントオブケア超音波(POCUS)の場合、標準的な臨床診療の範囲内であり得る)を有し得る。非限定的な実施形態又は態様では、各RF符号化ブランチの第1の2つの畳み込みブロックは、本明細書で説明されるように、例えば、7×3、11×3、21×5、51×9のサイズ(1つのブランチあたり1つずつ)など、特定のサイズのガボールフィルタを保持するように設計されたカーネルを含み得る。例えば、11×3のガボールフィルタは、21×5のサイズの畳み込みカーネルに埋め込むことができる(例えば、1つの代わりに2つの標準偏差になる)。非限定的な実施形態又は態様では、カーネルサイズ(例えば、前述のカーネルサイズ)は、復号ブランチ360への接続380(例えば、残差接続、スキップ接続及び/又は同様のもの)が可能になる(例えば、超音波画像符号化ブランチ330の出力サイズが一致する)ように選ぶことができる。非限定的な実施形態又は態様では、11×3、21×5、51×9のカーネルを有するRF符号化ブランチは、本明細書で説明されるように、そのそれぞれの第4、第4及び第3の畳み込みブロックの最大プーリング(例えば、ダウンサンプリング)層322を有さない場合がある。例えば、最大プーリング(例えば、ダウンサンプリング)層322のこの省略は、入力画像境界ピクセルの欠損を補償することができる。
【0067】
非限定的な実施形態又は態様では、各RF符号化ブランチ(例えば、341、342、343及び/又は344)は、複数の畳み込みブロック(例えば、第1の畳み込みブロック(例えば、341a、342a、343a及び/又は344a)、第2の畳み込みブロック(例えば、341b、342b、343b及び/又は344b)、第3の畳み込みブロック(例えば、341c、342c、343c及び/又は344c)並びに/或いは第4の畳み込みブロック(例えば、341d、342d、343d及び/又は344d))を含み得る。各畳み込みブロックは、本明細書で説明されるように、少なくとも1つの畳み込み層セット320(例えば、2つの畳み込み層セット320)を含み得、各畳み込み層セット320は、本明細書で説明されるように、畳み込み層、バッチ正規化層、活性化層、それらの任意の組合せ及び/又は同様のものを含み得る。それに加えて又はその代替として、少なくともいくつかの畳み込みブロック(例えば、各畳み込みブロック、畳み込みブロックのサブセット及び/又は同様のもの)は、本明細書で説明されるように、最大プール層322を含み得る。例えば、第1のRF符号化ブランチ341の第3の畳み込みブロック341c、第2のRF符号化ブランチ342の第4の畳み込みブロック342d及び/又は第3のRF符号化ブランチ343の第4の畳み込みブロック343dが、最大プール層322を含まないこと、並びに/或いは、各RF符号化ブランチ(例えば、341、342、343及び/又は344)の他の畳み込みブロックの各々が、最大プール層322を含むことが可能である。非限定的な実施形態又は態様では、本明細書で説明されるように、第1の畳み込みブロック(例えば、341a、342a、343a及び/又は344a)の各畳み込み層セット320が、16個の特徴マップを有すること、並びに/
或いは、第1の畳み込みブロック(例えば、341a、342a、343a及び/又は344a)の各畳み込み層セット320の寸法が、784×192×16であることが可能である。それに加えて又はその代替として、第2の畳み込みブロック(例えば、341b、342b、343b及び/又は344b)の各畳み込み層セット320の寸法は、本明細書で説明されるように、392×96×32であり得る。それに加えて又はその代替として、第3の畳み込みブロック(例えば、341c、342c、343c及び/又は344c)の各畳み込み層セット320の寸法は、本明細書で説明されるように、196×48×64であり得る。それに加えて又はその代替として、第4の畳み込みブロック(例えば、341d、342d、343d及び/又は344d)の各畳み込み層セット320の寸法は、本明細書で説明されるように、98×24×128であり得る。非限定的な実施形態又は態様では、RF符号化ブランチ340の各畳み込み層セット320の活性化層は、ReLU層を含み得る。
【0068】
非限定的な実施形態又は態様では、それぞれの第1の畳み込みブロック(例えば、341a、342a、343a及び/又は344a)の各々の出力は、それぞれの第2の畳み込みブロック(例えば、341b、342b、343b及び/又は344b)の各々への入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、それぞれの第2の畳み込みブロック(例えば、341b、342b、343b及び/又は344b)の各々の出力は、それぞれの第3の畳み込みブロック(例えば、341c、342c、343c及び/又は344c)の各々への入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、それぞれの第3の畳み込みブロック(例えば、341c、342c、343c及び/又は344c)の各々の出力は、それぞれの第4の畳み込みブロック(例えば、341d、342d、343d及び/又は344d)の各々への入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、それぞれの第4の畳み込みブロック(例えば、341d、342d、343d及び/又は344d)の各々の出力は、ボトルネックセクション350への入力として提供することができる。
【0069】
図3に示されるように、ボトルネックセクション350は、本明細書で説明されるように、少なくとも1つの畳み込み層セット352(例えば、2つの畳み込み層セット352)を含み得る。例えば、各畳み込み層セット352は、本明細書で説明されるように、畳み込み層、バッチ正規化層、活性化層、それらの任意の組合せ及び/又は同様のものを含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、各畳み込み層セット352の活性化層は、ReLU層を含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、各畳み込み層セット352が、超音波画像符号化ブランチ330及び/又はRF符号化ブランチ340の第4の畳み込みブロック(例えば、330d、341d、342d、343d及び/又は344d)のものより多く(例えば、2倍)の特徴マップ(例えば、768個の特徴マップ)を有すること、並びに/或いは、各畳み込み層セット352の他の寸法が、第4の畳み込みブロックのものより小さいことが可能である。例えば、各畳み込み層セット352の寸法は、49×12×768であり得る。
【0070】
非限定的な実施形態又は態様では、超音波画像符号化ブランチ330の第4の畳み込みブロック330dの出力及びRF符号化ブランチ340のそれぞれの第4の畳み込みブロック(例えば、341d、342d、343d及び/又は344d)の各々の出力は、ボトルネックセクション350への入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、符号化ブランチからのそのような出力は、ボトルネックセクション350への入力として提供する前に、組み合わせること(例えば、連結すること、集約すること及び/又は同様のもの)ができる。
【0071】
非限定的な実施形態又は態様では、ボトルネックセクション350の出力は、復号ブランチ360への入力として提供することができる。
【0072】
続けて図3を参照すると、復号ブランチ360は、そこへの入力(例えば、ボトルネックセクション350からの出力及び/又は同様のもの)をアップサンプリングすることができる。非限定的な実施形態又は態様では、復号ブランチ360は、複数の逆畳み込みブロック(例えば、第1の逆畳み込みブロック360a、第2の逆畳み込みブロック360b、第3の逆畳み込みブロック360c及び/又は第4の逆畳み込みブロック360d)を含み得る。各逆畳み込みブロック(例えば、360a、360b、360c及び/又は360d)は、少なくとも1つの逆畳み込み層362(例えば、転置畳み込み層及び/又は同様のもの)並びに/或いは少なくとも1つの畳み込み層セット364を含み得る。例えば、各逆畳み込みブロック(例えば、360a、360b、360c及び/又は360d)は、2つの逆畳み込み層362及び/又は2つの畳み込み層セット364を含み得る(例えば、順に、第1の逆畳み込み層362、第1の畳み込み層セット364、第2の逆畳み込み層362及び第2の畳み込み層セット364)。非限定的な実施形態又は態様では、各畳み込み層セット364は、畳み込み層、バッチ正規化層、活性化層、それらの任意の組合せ及び/又は同様のものを含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、第1の逆畳み込みブロック360aの各逆畳み込み層362及び/又は各畳み込み層セット364は、256個の特徴マップを有し得る。それに加えて又はその代替として、第1の逆畳み込みブロック360aの各逆畳み込み層362及び/又は各畳み込み層セット364の寸法は、そこへの入力(例えば、ボトルネックセクション350の出力及び/又は同様のもの)の寸法、超音波画像符号化ブランチ330及び/又はRF符号化ブランチ340の第4の畳み込みブロックの寸法、並びに/或いは、特徴マップの数(例えば、256個)に基づき得る。例えば、第1の逆畳み込みブロック360aの各逆畳み込み層362及び/又は各畳み込み層セット364の寸法は、98×24×16であり得る。非限定的な実施形態又は態様では、第2の逆畳み込みブロック360bの各逆畳み込み層362及び/又は各畳み込み層セット364が、第1の逆畳み込みブロック360aのものより少ない(例えば、半分)特徴マップ(例えば、128個の特徴マップ)を有すること、並びに/或いは、第2の逆畳み込みブロック360bの他の寸法が、超音波画像符号化ブランチ330及び/又はRF符号化ブランチ340の第3の畳み込みブロックの寸法に基づくことが可能である。例えば、第2の逆畳み込みブロック360bの各逆畳み込み層362及び/又は各畳み込み層セット364の寸法は、196×48×128であり得る。それに加えて又はその代替として、第3の逆畳み込みブロック360cの各逆畳み込み層362及び/又は各畳み込み層セット364が、第2の逆畳み込みブロック360bのものより少ない(例えば、半分)特徴マップ(例えば、64個の特徴マップ)を有すること、並びに/或いは、第3の逆畳み込みブロック360cの他の寸法が、超音波画像符号化ブランチ330及び/又はRF符号化ブランチ340の第2の畳み込みブロックの寸法に基づくことが可能である。例えば、第3の逆畳み込みブロック360cの各逆畳み込み層362及び/又は各畳み込み層セット364の寸法は392×96×64であり得る。それに加えて又はその代替として、第4の逆畳み込みブロック360dの各逆畳み込み層362及び/又は各畳み込み層セット364が、第3の逆畳み込みブロック360cのものより少ない(例えば、半分)特徴マップ(例えば、32個の特徴マップ)を有すること、並びに/或いは、第4の逆畳み込みブロック360dの他の寸法が、超音波画像符号化ブランチ330及び/又はRF符号化ブランチ340の第1の畳み込みブロックの寸法に基づくことが可能である。例えば、第4の逆畳み込みブロック360dの各逆畳み込み層362及び/又は各畳み込み層セット364の寸法は、784×192×32であり得る。非限定的な実施形態又は態様では、復号ブランチ360の各畳み込み層セット364の活性化層は、ReLU層を含み得る。
【0073】
非限定的な実施形態又は態様では、第1の逆畳み込みブロック360aの出力は、第2の逆畳み込みブロック360bへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第2の逆畳み込みブロック360bの出力は、第3の逆畳み込みブロッ
ク360cへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第3の逆畳み込みブロック360cの出力は、第4の逆畳み込みブロック360dへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第4の逆畳み込みブロック360dの出力は、出力層セット370への入力として提供することができる。
【0074】
非限定的な実施形態又は態様では、出力層セット370は、少なくとも1つの畳み込み層及び/又は少なくとも1つの活性化層を含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、出力層セット370の活性化層は、ソフトマックス層を含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、出力層セット370の寸法は、復号ブランチ360の第4の逆畳み込みブロック360dの寸法並びに/或いは入力超音波データ(例えば、超音波画像304a及び/又はRF波形データ304b)の寸法に基づき得る。例えば、出力層セット370の寸法は、784×192であり得る。非限定的な実施形態又は態様では、出力層セット370の活性化層は、分類層を含み得る。例えば、活性化層(例えば、分類層)は、セマンティックセグメンテーション(例えば、ラベルマップ及び/又は同様のもの)を提供するために、分類インデックス(例えば、整数クラスラベル及び/又は同様のもの)を超音波の各ピクセルに割り当てることができる。非限定的な実施形態又は態様では、クラスラベルは、セット{1,2,3,4,5}から選択することができ、以下の整数は、以下の組織タイプに相当し得、すなわち、(1)皮膚(例えば、表皮/真皮]、(2)脂肪、(3)脂肪筋膜/基質、(4)筋肉、(5)筋筋膜である。
【0075】
非限定的な実施形態又は態様では、CNN 300は、複数の接続380(例えば、スキップ接続、残差接続、フィードフォワード接続及び/又は同様のもの)を含み得る。例えば、各接続380は、符号化ブランチ(例えば、超音波画像符号化ブランチ330及び/又はRF符号化ブランチ340)のそれぞれの畳み込みブロック(例えば、その出力)を復号ブランチ360の複数の逆畳み込みブロックのそれぞれの逆畳み込みブロック(例えば、その入力)に接続することができ、それぞれの逆畳み込みブロックは、それぞれの畳み込みブロックの寸法に対応する寸法を有し得る。非限定的な実施形態又は態様では、そのような残差接続380からの符号化済みの特徴データ(例えば、それぞれの畳み込みブロックの出力)は、それぞれの逆畳み込みブロックにおける入力と連結することができる。非限定的な実施形態又は態様では、各畳み込みブロックは、それに対応する(例えば、一致する、互換性のある及び/又は同様のもの)寸法を有するそれぞれの逆畳み込みブロックとの接続を有し得る。
【0076】
ここで図4を参照すると、非限定的な実施形態又は態様による、例示的なCNN 400(例えば、U-Net CNNアーキテクチャ)が示されている。例えば、CNN 400は、コンピューティングデバイス106によって実装することができる(例えば、完全に、部分的に及び/又は同様のもの)。それに加えて又はその代替として、CNN 400は、コンピューティングデバイス106から分離した又はコンピューティングデバイス106を含む少なくとも1つの他のコンピューティングデバイスによって実装することができる(例えば、完全に、部分的に及び/又は同様のもの)。
【0077】
図4に示されるように、CNN 400は、ダウンサンプリング層(例えば、符号化ブランチ430及び/又は同様のもの)、ボトルネックセクション450、アップサンプリング層(例えば、復号ブランチ460及び/又は同様のもの)、それらの任意の組合せ並びに/或いは同様のものを含み得る。
【0078】
続けて図4を参照すると、符号化ブランチ430は、入力超音波データ404をダウンサンプリングすることができる。例えば、超音波データ404は、本明細書で説明されるように、少なくとも1つの超音波画像、RF波形データ、それらの任意の組合せ及び/又は同様のものを含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、少なくとも1つの超音波画
像(例えば、シングルチャネル超音波画像)は、マルチチャネル入力画像(例えば、入力超音波データ404として使用するための)を形成するために、超音波画像に対応するRF波形データ(例えば、シングルチャネルRF画像)と組み合わせること(例えば、連結すること及び/又は同様のもの)ができる。
【0079】
非限定的な実施形態又は態様では、符号化ブランチ430は、複数の畳み込みブロック(例えば、第1の畳み込みブロック430a、第2の畳み込みブロック430b、第3の畳み込みブロック430c及び/又は第4の畳み込みブロック430d)を含み得る。各畳み込みブロック(例えば、430a、430b、430c及び/又は430d)は、少なくとも1つの畳み込み層セット420を含み得る。例えば、各畳み込みブロック(例えば、430a、430b、430c及び/又は430d)は、2つの畳み込み層セット420を含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、各畳み込み層セット420は、畳み込み層(例えば、3×3の畳み込み層及び/又は同様のもの)、バッチ正規化層、活性化層(例えば、ReLU層及び/又は同様のもの)、それらの任意の組合せ並びに/或いは同様のものを含み得る。それに加えて又はその代替として、各畳み込みブロック(例えば、430a、430b、430c及び/又は430d)は、最大プール層422(例えば、2×2の最大プール層及び/又は同様のもの)を含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、第1の畳み込みブロック430aの各畳み込み層セット420は、32個の特徴マップを有し得る。それに加えて又はその代替として、第1の畳み込みブロック430aの各畳み込み層セット420の寸法は、本明細書で説明されるように、入力画像の寸法(例えば、784×192及び/又は同様のものの寸法を有し得る超音波画像及び/又はRF画像)並びに/或いは特徴マップの数(例えば、64個)に基づき得る。非限定的な実施形態又は態様では、本明細書で説明されるように、第2の畳み込みブロック430bの各畳み込み層セット420が、第1の畳み込みブロック430aのものより多く(例えば、2倍)の特徴マップ(例えば、64個の特徴マップ)を有すること、及び/又は、第2の畳み込みブロック430bの他の寸法が、第1の畳み込みブロック430aのものより小さいことが可能である。それに加えて又はその代替として、本明細書で説明されるように、第3の畳み込みブロック430cの各畳み込み層セット420が、第2の畳み込みブロック430bのものより多く(例えば、2倍)の特徴マップ(例えば、128個の特徴マップ)を有すること、及び/又は、第3の畳み込みブロック430cの他の寸法が、第2の畳み込みブロック430bのものより小さいことが可能である。それに加えて又はその代替として、本明細書で説明されるように、第4の畳み込みブロック430dの各畳み込み層セット420が、第3の畳み込みブロック430cのものより多く(例えば、2倍)の特徴マップ(例えば、256個の特徴マップ)を有すること、及び/又は、第4の畳み込みブロック430dの他の寸法が、第3の畳み込みブロック430cのものより小さいことが可能である。非限定的な実施形態又は態様では、符号化ブランチ430の各畳み込み層セット420の活性化層は、ReLU層を含み得る。
【0080】
非限定的な実施形態又は態様では、第1の畳み込みブロック430aの出力は、第2の畳み込みブロック430bへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第2の畳み込みブロック430bの出力は、第3の畳み込みブロック430cへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第3の畳み込みブロック430cの出力は、第4の畳み込みブロック430dへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第4の畳み込みブロック430dの出力は、ボトルネックセクション450への入力として提供することができる。
【0081】
図4に示されるように、ボトルネックセクション450は、本明細書で説明されるように、少なくとも1つの畳み込み層セット452(例えば、2つの畳み込み層セット452)を含み得る。例えば、各畳み込み層セット452は、本明細書で説明されるように、畳み込み層(例えば、3×3の畳み込み層及び/又は同様のもの)、バッチ正規化層、活性
化層(例えば、ReLU層及び/又は同様のもの)、それらの任意の組合せ並びに/或いは同様のものであり得る。非限定的な実施形態又は態様では、各畳み込み層セット452の活性化層は、ReLU層を含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、本明細書で説明されるように、各畳み込み層セット452が、第4の畳み込みブロック403dのものより多く(例えば、2倍)の特徴マップ(例えば、512個の特徴マップ)を有すること、及び/又は、各畳み込み層セット452の他の寸法が、第4の畳み込みブロック430dのものより小さいことが可能である。
【0082】
非限定的な実施形態又は態様では、符号化ブランチ430の第4の畳み込みブロック430dの出力は、ボトルネックセクション450への入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、ボトルネックセクション450の出力は、復号ブランチ460への入力として提供することができる。
【0083】
続けて図4を参照すると、復号ブランチ460は、そこへの入力(例えば、ボトルネックセクション450からの出力及び/又は同様のもの)をアップサンプリングすることができる。非限定的な実施形態又は態様では、復号ブランチ460は、複数の逆畳み込みブロック(例えば、第1の逆畳み込みブロック460a、第2の逆畳み込みブロック460b、第3の逆畳み込みブロック460c及び/又は第4の逆畳み込みブロック460d)を含み得る。各逆畳み込みブロック(例えば、460a、460b、460c及び/又は460d)は、少なくとも1つの逆畳み込み層462(例えば、転置畳み込み層及び/又は同様のもの)並びに/或いは少なくとも1つの畳み込み層セット464を含み得る。例えば、各逆畳み込みブロック(例えば、460a、460b、460c及び/又は460d)は、1つの逆畳み込み層462及び/又は2つの畳み込み層セット464(例えば、順に、逆畳み込み層462、第1の畳み込み層セット464及び第2の畳み込み層セット464)を含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、各畳み込み層セット464は、畳み込み層(例えば、3×3の畳み込み層及び/又は同様のもの)、バッチ正規化層、活性化層(例えば、ReLU層及び/又は同様のもの)、それらの任意の組合せ並びに/或いは同様のものを含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、本明細書で説明されるように、第1の逆畳み込みブロック460aの各逆畳み込み層462及び/又は各畳み込み層セット464が、256個の特徴マップを有すること、並びに/或いは、第1の逆畳み込みブロック460aの各逆畳み込み層462及び/又は各畳み込み層セット464の寸法が、符号化ブランチ430の第4の畳み込みブロック430dの寸法に基づくことが可能である。それに加えて又はその代替として、第2の逆畳み込みブロック460bの各逆畳み込み層462及び/又は各畳み込み層セット464が、第1の逆畳み込みブロック460aのものより少ない(例えば、半分)特徴マップ(例えば、128個の特徴マップ)を有すること、並びに/或いは、第2の逆畳み込みブロック460bの他の寸法が、符号化ブランチ430の第3の畳み込みブロック430cの寸法に基づくことが可能である。それに加えて又はその代替として、第3の逆畳み込みブロック460cの各逆畳み込み層462及び/又は各畳み込み層セット464が、第2の逆畳み込みブロック460bのものより少ない(例えば、半分)特徴マップ(例えば、64個の特徴マップ)を有すること、並びに/或いは、第3の逆畳み込みブロック460cの他の寸法が、符号化ブランチ430の第2の畳み込みブロック430bの寸法に基づくことが可能である。それに加えて又はその代替として、第4の逆畳み込みブロック460dの各逆畳み込み層462及び/又は各畳み込み層セット464が、第3の逆畳み込みブロック460cのものより少ない(例えば、半分)特徴マップ(例えば、32個の特徴マップ)を有すること、並びに/或いは、第4の逆畳み込みブロック460dの他の寸法が、符号化ブランチ430の第1の畳み込みブロック430aの寸法に基づくことが可能である。
【0084】
非限定的な実施形態又は態様では、第1の逆畳み込みブロック460aの出力は、第2の逆畳み込みブロック460bへの入力として提供することができる。それに加えて又は
その代替として、第2の逆畳み込みブロック460bの出力は、第3の逆畳み込みブロック460cへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第3の逆畳み込みブロック460cの出力は、第4の逆畳み込みブロック460dへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第4の逆畳み込みブロック460dの出力は、出力層セット470への入力として提供することができる。
【0085】
非限定的な実施形態又は態様では、出力層セット470は、少なくとも1つの畳み込み層及び/又は少なくとも1つの活性化層を含み得る。例えば、出力層セット470は、1×1の畳み込み層並びに活性化層(例えば、ソフトマックス層及び/又は同様のもの)を含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、出力層セット470の寸法は、復号ブランチ460の第4の逆畳み込みブロック460dの寸法並びに/或いは入力超音波データ(例えば、超音波画像及び/又はRF画像)の寸法に基づき得る。例えば、出力層セット470の寸法は、784×192であり得る。非限定的な実施形態又は態様では、出力層セット470の活性化層は、分類層を含み得る。例えば、活性化層(例えば、分類層)は、セマンティックセグメンテーション(例えば、ラベルマップ及び/又は同様のもの)を提供するために、分類インデックス(例えば、整数クラスラベル及び/又は同様のもの)を超音波の各ピクセルに割り当てることができる。
【0086】
非限定的な実施形態又は態様では、CNN 400は、複数の特徴フォワード接続480(例えば、スキップ接続、残差接続及び/又は同様のもの)を含み得る。例えば、各残差接続480は、符号化ブランチ430のそれぞれの畳み込みブロック(例えば、その出力)を復号ブランチ460のそれぞれの逆畳み込みブロック(例えば、その入力)に接続することができ、それぞれの逆畳み込みブロックは、それぞれの畳み込みブロックの寸法に対応する寸法を有し得る。非限定的な実施形態又は態様では、そのような残差接続480からの符号化済みの特徴データ(例えば、それぞれの畳み込みブロックの出力)は、それぞれの逆畳み込みブロックにおける入力と連結することができる。
【0087】
非限定的な実施形態又は態様では、CNN 400の分類出力は、訓練中に最適化することができる。例えば、CNN 400を訓練して、例えば、よりロバストな、より一般化されたCNNを生み出し得る他のクラスの非最大応答に対する最大(例えば、最終出力)スコアの各ピクセルに対する大きな数値の隔たりを探し求めるため、出力層セット470の活性化層(例えば、最終ソフトマックス層及び/又は同様のもの)の前に、目的関数として交差エントロピー損失を使用することができる。
【0088】
非限定的な実施形態又は態様では、CNN 400は、その開示の全体が参照により本明細書に組み込まれるRonneberger et al.,U-net:Convolutional networks for biomedical image segmentation,International Conference on Medical Image Computing and Computer-Assisted Intervention,234-241(2015)において説明されるCNNと同様であり得る。
【0089】
ここで図5を参照すると、非限定的な実施形態又は態様による、例示的なCNN 500(例えば、SegNet CNNアーキテクチャ)が示されている。例えば、CNN 500は、コンピューティングデバイス106によって実装することができる(例えば、完全に、部分的に及び/又は同様のもの)。それに加えて又はその代替として、CNN 500は、コンピューティングデバイス106から分離した又はコンピューティングデバイス106を含む少なくとも1つの他のコンピューティングデバイスによって実装することができる(例えば、完全に、部分的に及び/又は同様のもの)。
【0090】
図5に示されるように、CNN 500は、ダウンサンプリング層(例えば、符号化ブランチ530及び/又は同様のもの)、アップサンプリング層(例えば、復号ブランチ560及び/又は同様のもの)、それらの任意の組合せ並びに/或いは同様のものを含み得る。
【0091】
続けて図5を参照すると、符号化ブランチ530は、入力超音波データをダウンサンプリングすることができる。例えば、超音波データは、本明細書で説明されるように、少なくとも1つの超音波画像、RF波形データ、それらの任意の組合せ及び/又は同様のものを含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、少なくとも1つの超音波画像(例えば、シングルチャネル超音波画像)は、マルチチャネル入力画像(例えば、入力超音波データとして使用するための)を形成するために超音波画像に対応するRF波形データ(例えば、シングルチャネルRF画像)と組み合わせること(例えば、連結すること及び/又は同様のもの)ができる。
【0092】
非限定的な実施形態又は態様では、符号化ブランチ530は、複数の畳み込みブロック(例えば、第1の畳み込みブロック530a、第2の畳み込みブロック530b、第3の畳み込みブロック530c、第4の畳み込みブロック530d及び/又は第5の畳み込みブロック530e)を含み得る。各畳み込みブロック(例えば、530a、530b、530c、530d及び/又は530e)は、少なくとも1つの畳み込み層セット520を含み得る。例えば、各畳み込みブロック(例えば、530a、530b、530c及び/又は530d)は、2つ又は3つの畳み込み層セット520を含み得る(例えば、第1の畳み込みブロック530a及び第2の畳み込みブロック530bの各々は、2つの畳み込み層セット520を含み得、第3の畳み込みブロック530c、第4の畳み込みブロック530d及び第5の畳み込みブロック530eの各々は、3つの畳み込み層セット520を含み得る)。非限定的な実施形態又は態様では、各畳み込み層セット520は、畳み込み層、バッチ正規化層、活性化層(例えば、ReLU層及び/又は同様のもの)、それらの任意の組合せ並びに/或いは同様のものを含み得る。それに加えて又はその代替として、各畳み込みブロック(例えば、530a、530b、530c、530d及び/又は530e)は、プーリング層522(例えば、最大プール層及び/又は同様のもの)を含み得る。
【0093】
非限定的な実施形態又は態様では、第1の畳み込みブロック530aの出力は、第2の畳み込みブロック530bへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第2の畳み込みブロック530bの出力は、第3の畳み込みブロック530cへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第3の畳み込みブロック530cの出力は、第4の畳み込みブロック530dへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第4の畳み込みブロック530dの出力は、第5の畳み込みブロック530eへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第5の畳み込みブロック530eの出力は、復号ブランチ560への入力として提供することができる。
【0094】
続けて図5を参照すると、復号ブランチ560は、そこへの入力(例えば、符号化ブランチ530からの出力及び/又は同様のもの)をアップサンプリングすることができる。非限定的な実施形態又は態様では、復号ブランチ560は、複数のアップサンプリングブロック(例えば、第1のアップサンプリングブロック560a、第2のアップサンプリングブロック560b、第3のアップサンプリングブロック560c、第4のアップサンプリングブロック560d及び/又は第5のアップサンプリングブロック560e)を含み得る。各アップサンプリングブロック(例えば、560a、560b、560c、560d及び/又は560e)は、少なくとも1つのアップサンプリング層562及び/又は少なくとも1つの畳み込み層セット564を含み得る。例えば、各アップサンプリングブロ
ック(例えば、560a、560b、560c、560d及び/又は560e)は、1つのアップサンプリング層562及び2つ又は3つの畳み込み層セット564を含み得る(例えば、第1のアップサンプリングブロック560a、第2のアップサンプリングブロック560b及び第3のアップサンプリングブロック560cの各々は、3つの畳み込み層セット564を含み得、第4のアップサンプリングブロック560d及び第5のアップサンプリングブロック560eの各々は、3つの畳み込み層セット520を含み得る)。非限定的な実施形態又は態様では、各アップサンプリング層は、そこへの入力をアップサンプリングするために符号化ブランチ530ステップにおいて捕捉されて格納された最大プーリングインデックスを使用することができる。非限定的な実施形態又は態様では、各畳み込み層セット564は、畳み込み層、バッチ正規化層、活性化層(例えば、ReLU層及び/又は同様のもの)、それらの任意の組合せ並びに/或いは同様のものを含み得る。
【0095】
非限定的な実施形態又は態様では、第1のアップサンプリングブロック560aの出力は、第2のアップサンプリングブロック560bへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第2のアップサンプリングブロック560bの出力は、第3のアップサンプリングブロック560cへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第3のアップサンプリングブロック560cの出力は、第4のアップサンプリングブロック560dへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第4のアップサンプリングブロック560dの出力は、第5のアップサンプリングブロック560eへの入力として提供することができる。それに加えて又はその代替として、第5のアップサンプリングブロック560eの出力は、出力層セット570への入力として提供することができる。
【0096】
非限定的な実施形態又は態様では、出力層セット570は、少なくとも1つの活性化層を含み得る。例えば、活性化層は、ソフトマックス層を含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、出力層セット570の寸法は、入力超音波データ(例えば、超音波画像及び/又はRF画像)の寸法に基づき得る。例えば、出力層セット570の寸法は、784×192であり得る。非限定的な実施形態又は態様では、出力層セット570の活性化層は、分類層を含み得る。例えば、活性化層(例えば、分類層)は、セマンティックセグメンテーション(例えば、ラベルマップ及び/又は同様のもの)を提供するために、分類インデックス(例えば、整数クラスラベル及び/又は同様のもの)を超音波の各ピクセルに割り当てることができる。
【0097】
非限定的な実施形態又は態様では、CNN 500は、複数の特徴フォワード接続580(例えば、スキップ接続、残差接続及び/又は同様のもの)を含み得る。例えば、各接続580は、符号化ブランチ530のそれぞれの畳み込みブロック(例えば、その出力)を復号ブランチ560のそれぞれのアップサンプリングブロック(例えば、その入力)に接続することができ、それぞれのアップサンプリングブロックは、それぞれの畳み込みブロックの寸法に対応する寸法を有し得る。非限定的な実施形態又は態様では、そのような残差接続580からの符号化済みの特徴データ(例えば、それぞれの畳み込みブロックの出力)は、それぞれのアップサンプリングブロックにおける入力と連結することができる。
【0098】
非限定的な実施形態又は態様では、CNN 500は、その開示の全体が参照により本明細書に組み込まれるBadrinarayanan et al.,Segnet:A
Deep Convolutional Encoder-Decoder Architecture for Image Segmentation,39 IEEE Transactions on Pattern Analysis and Machine Intelligence,2481-2495(2017)において説明されるCNNと同様であり得る。
【0099】
ここで図6Aを参照すると、非限定的な実施形態又は態様による、図3の例示的なCNN 300の訓練エポックに対する、様々な組織クラスの平均損失及び平均交差オーバーユニオン(mIoU)メトリクスのグラフが示されている。第1の曲線691は、組織タイプにわたって平均化された損失関数値の例を示し、CNN 300の訓練過程において概して改善されている(小さくなる)。第2の曲線692は、組織タイプにわたって平均化されたmIoUメトリクス値の例を示し、CNNの訓練過程において概して改善されている(1.0に近くなる)。第3の曲線693は、皮膚組織をセグメント化するためのCNN 300のmIoUの例を示し、訓練過程において概して改善されている。第4の曲線694は、脂肪筋膜組織をセグメント化するためのCNN 300のmIoUの例を示し、訓練過程において概して改善されている。第5の曲線695は、脂肪組織をセグメント化するためのCNN 300のmIoUの例を示し、初期の訓練中に概して改善されている(この特定の例では、脂肪筋膜/基質mIoU 394が改善するにつれて、脂肪mIoU 395は、最終的には、多少の悪化が見られる)。第6の曲線696は、筋筋膜組織をセグメント化するためのCNN 300のmIoUの例を示し、訓練過程において概して改善されている。第7の曲線697は、筋肉組織をセグメント化するためのCNN
300のmIoUの例を示し、初期の訓練中に概して改善されている(この特定の例では、筋筋膜mIoU 396が改善するにつれて、筋肉mIoU 397は、最終的には、多少の悪化が見られる)。これらの例の各々は例示であり、個々の訓練セッションは、これらの各々に対して異なる値/曲線を有することが期待される。
【0100】
ここで図6Bを参照すると、非限定的な実施形態又は態様による、様々な例示的なCNNに対する、例示的なテスト入力画像、対応するラベル付けされた画像及びセグメント化された出力超音波画像が示されている。第1の列601は、4つの例示的な超音波画像(例えば、テスト入力超音波画像)を示し、第2の列602は、超音波画像に対応する4つの例示的なRF画像(例えば、正と負の両方の波形値を示すためにカラーマップを使用して表示されたテスト入力RF画像)をそれぞれ示す。第3の列603は、4つの例示的なラベル付けされた画像(例えば、4つの例示的な超音波画像及び/又はRF画像にそれぞれ基づいて、臨床医及び/又は同様のものによってラベル付けされたもの)を示す。第4の列604は、4つの超音波画像(例えば、4つのRF画像を使用することなく)にそれぞれ基づく、U-Netアーキテクチャを用いた例示的なCNNからの4つの例示的なセグメント化された出力超音波画像を示し、第5の列605は、4つの超音波画像及び4つのRF画像にそれぞれ基づく、U-Netアーキテクチャを用いた例示的なCNNからの4つの例示的なセグメント化された出力超音波画像を示す。第6の列604は、4つの超音波画像(例えば、4つのRF画像を使用することなく)にそれぞれ基づく、Attention U-Net(AU-Net)アーキテクチャ(例えば、その開示の全体が参照により本明細書に組み込まれるOktay et al.,Attention U-Net:Learning Where to Look for the Pancreas,1st Conference on Medical Imaging with Deep Learning(MIDL)(2018)において説明されるCNNと同じもの又は同様のもの)を用いた例示的なCNNからの4つの例示的なセグメント化された出力超音波画像を示し、第7の列607は、4つの超音波画像及び4つのRF画像にそれぞれ基づく、AU-Netアーキテクチャを用いた例示的なCNNからの4つの例示的なセグメント化された出力超音波画像を示す。第8の列608は、4つの超音波画像及び4つのRF画像にそれぞれ基づく、W-Netアーキテクチャを用いた例示的なCNNからの4つの例示的なセグメント化された出力超音波画像を示す。
【0101】
例示を目的として、表1は、様々な例示的なCNNのピクセル単位の精度及びmIoUの例を示す(訓練のランダムな性質により、異なる訓練セッションからは、わずかに異なる及び/又はより発散した値が期待され得る)。
【0102】
【表1】
【0103】
ここで図6Cを参照すると、非限定的な実施形態又は態様による、様々な例示的なCNNに対する、例示的なテスト入力画像、対応するラベル付けされた画像及びセグメント化された出力超音波画像が示されている。第1の行611は、5つの例示的な超音波画像(例えば、テスト入力超音波画像)を示し、第2の行612は、超音波画像に対応する5つの例示的なRF画像(例えば、正と負の両方の波形値を示すためにカラーマップを使用して表示されたテスト入力RF画像)をそれぞれ示す。第3の行613は、5つの例示的なラベル付けされた画像(例えば、5つの例示的な超音波画像及び/又はRF画像にそれぞれ基づいて、臨床医及び/又は同様のものによってラベル付けされたもの)を示す。第4の行614は、5つの超音波画像(例えば、5つのRF画像を使用することなく)にそれぞれ基づく、U-Netアーキテクチャを用いた例示的なCNNからの5つの例示的なセグメント化された出力超音波画像を示し、第5の行615は、5つの超音波画像(例えば、5つのRF画像を使用することなく)にそれぞれ基づく、SegNetアーキテクチャを用いた例示的なCNNからの5つの例示的なセグメント化された出力超音波画像を示す。第6の行616は、5つの超音波画像及び5つのRF画像にそれぞれ基づく、U-Netアーキテクチャを用いた例示的なCNNからの5つの例示的なセグメント化された出力超音波画像を示し、第7の行617は、5つの超音波画像及び5つのRF画像にそれぞれ基づく、SegNetアーキテクチャを用いた例示的なCNNからの5つの例示的なセグメント化された出力超音波画像を示す。
【0104】
例示を目的として、表2は、様々な例示的なCNNのピクセル単位の精度及びmIoUの例を示す(訓練のランダムな性質により、異なる訓練セッションからは、わずかに異なる及び/又はより発散した値が期待され得る)。
【0105】
【表2】
【0106】
ここで図7を参照すると、非限定的な実施形態による、超音波データにラベル付けするための方法700が示されている。図7に示されるステップの順番は、単なる例示を目的とし、非限定的な実施形態は、より多くのステップ、より少ないステップ、異なるステップ及び/又はステップの異なる順番を伴い得ることが理解されよう。その上、図7に示される例は、超音波データに関連するが、本明細書で説明されるように、本明細書で開示されるシステム及び方法は、他の多くの状況において使用することができる。非限定的な実施形態又は態様では、方法700のステップのうちの1つ又は複数は、コンピューティングデバイス106によって実行することができる(例えば、完全に、部分的に及び/又は同様のもの)。非限定的な実施形態又は態様では、方法700のステップのうちの1つ又は複数は、超音波/RFシステム102、少なくとも1つの他のコンピューティングデバイス及び/又は同様のものなど、コンピューティングデバイス106から分離した又はコンピューティングデバイス106を含む別のシステム、別のデバイス、システムの別のグループ又はデバイスの別のグループによって実行することができる(例えば、完全に、部分的に及び/又は同様のもの)。
【0107】
図7に示されるように、ステップ702では、方法700は、本明細書で説明されるように、CNNを訓練することを含み得る。例えば、コンピューティングデバイス106は、超音波データ104に基づいてCNN(例えば、W-Net、U-Net、AU-Net、SegNet、それらの任意の組合せ及び/又は同様のもの)を訓練することができ、超音波データ104は、少なくとも1つの超音波画像104a、RF波形データ104b(例えば、少なくとも1つのRF画像)、それらの任意の組合せ及び/又は同様のものを含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、コンピューティングデバイス106は、超音波/RFシステム102及び/又はデータベース108の少なくとも1つからCNNを訓練するための超音波データを受信すること(例えば、回収すること、要求すること、得ること及び/又は同様のもの)ができる。例えば、コンピューティングデバイス106は、本明細書で説明されるように、データベース108からの過去の超音波データ(例えば、過去の超音波画像104a、RF波形データ104b、ラベル付けされた超音波画像104c、それらの任意の組合せ及び/又は同様のもの)に基づいてCNNを訓練することができる。
【0108】
図7に示されるように、ステップ704では、方法700は、本明細書で説明されるように、CNNの複数のダウンサンプリング層の各ダウンサンプリング層のRF入力(例え
ば、RF波形データ104b及び/又は同様のもの)をダウンサンプリングすることを含み得る。例えば、コンピューティングデバイス106は、ダウンサンプリング層(例えば、本明細書で説明されるような、符号化ブランチ、RF符号化ブランチ及び/又は同様のもの)のRF入力をダウンサンプリングすることができる。非限定的な実施形態又は態様では、RF入力は、本明細書で説明されるように、超音波/RFシステム102及び/又はデータベース108の少なくとも1つから受信された超音波に対するRF波形データ104bを含み得る。
【0109】
図7に示されるように、ステップ706では、方法700は、本明細書で説明されるように、CNNの複数のダウンサンプリング層の各ダウンサンプリング層の画像入力(例えば、超音波画像104a及び/又は同様のもの)をダウンサンプリングすることを含み得る。例えば、コンピューティングデバイス106は、ダウンサンプリング層(例えば、本明細書で説明されるような、符号化ブランチ、超音波画像符号化ブランチ及び/又は同様のもの)の画像入力をダウンサンプリングすることができる。非限定的な実施形態又は態様では、画像入力は、本明細書で説明されるように、超音波/RFシステム102及び/又はデータベース108の少なくとも1つから受信された超音波に対する少なくとも1つの超音波画像104aを含み得る。それに加えて又はその代替として、画像入力は、本明細書で説明されるように、超音波の複数のピクセルを含み得る。
【0110】
非限定的な実施形態又は態様では、画像入力とRF入力は、本明細書で説明されるように、実質的に同時に処理される。
【0111】
図7に示されるように、ステップ706では、方法700は、本明細書で説明されるように、CNNの出力に基づいて超音波における組織をセグメント化することを含み得る。例えば、コンピューティングデバイス106は、本明細書で説明されるように、CNNの出力に基づいて超音波における組織をセグメント化する(例えば、そこで識別されたピクセルにラベル付けする)ことができる。非限定的な実施形態又は態様では、超音波における組織をセグメント化することは、本明細書で説明されるように、超音波における複数の(例えば、大半の、すべての及び/又は同様のものの)ピクセルにラベル付けすることを含み得る。非限定的な実施形態又は態様では、組織をセグメント化することは、本明細書で説明されるように、筋肉、筋膜、脂肪筋膜、筋筋膜、脂肪、移植脂肪、それらの任意の組合せ及び/又は同様のものの少なくとも1つを識別することを含み得る。
【0112】
ここで図8を参照すると、非限定的な実施形態による、超音波データにラベル付けするための方法800が示されている。図8に示されるステップの順番は、単なる例示を目的とし、非限定的な実施形態は、より多くのステップ、より少ないステップ、異なるステップ及び/又はステップの異なる順番を伴い得ることが理解されよう。その上、図8に示される例は、超音波データに関連するが、本明細書で説明されるように、本明細書で開示されるシステム及び方法は、他の多くの状況において使用することができる。非限定的な実施形態又は態様では、方法800のステップのうちの1つ又は複数は、コンピューティングデバイス106によって実行することができる(例えば、完全に、部分的に及び/又は同様のもの)。非限定的な実施形態又は態様では、方法800のステップのうちの1つ又は複数は、超音波/RFシステム102、少なくとも1つの他のコンピューティングデバイス及び/又は同様のものなど、コンピューティングデバイス106から分離した又はコンピューティングデバイス106を含む別のシステム、別のデバイス、システムの別のグループ又はデバイスの別のグループによって実行することができる(例えば、完全に、部分的に及び/又は同様のもの)。
【0113】
図8に示されるように、ステップ802では、方法800は、複数のピクセルによって表される超音波画像を受信することを含み得る。例えば、コンピューティングデバイス1
06は、本明細書で説明されるように、超音波/RFシステム102及び/又はデータベース108の少なくとも1つから超音波画像104aを受信することができる。
【0114】
図8に示されるように、ステップ804では、方法800は、複数のピクセルの大半のピクセルにラベル付けすることによって、超音波画像をセグメント化することを含み得る。例えば、コンピューティングデバイス106は、本明細書で説明されるように、その大半のピクセルにラベル付けすることによって、超音波画像104aをセグメント化することができる。非限定的な実施形態又は態様では、大半のピクセルは、本明細書で説明されるように、筋肉、筋膜、脂肪筋膜、筋筋膜、脂肪、移植脂肪、それらの任意の組合せ及び/又は同様のものの少なくとも1つとしてラベル付けすることができる。非限定的な実施形態又は態様では、コンピューティングデバイス106は、本明細書で説明されるように、CNN(例えば、入力として超音波画像104aを使用することに基づいて生成されたその出力)に基づいて、超音波画像104aをセグメント化することができる。非限定的な実施形態又は態様では、コンピューティングデバイス106は、本明細書で説明されるように、超音波データ104(例えば、データベース108からの過去の超音波データ、超音波/RFシステム102から受信された超音波画像104a及び/又は同様のもの)に基づいてCNNを訓練することができる。それに加えて又はその代替として、超音波データ104の少なくとも1つの入力超音波画像(例えば、ラベル付けされた超音波画像104c及び/又は同様のもの)は、複数のピクセルのファジーなオーバーラップラベルを含み得る。
【0115】
例示を目的として実施形態を詳細に説明してきたが、そのような詳細はその目的のみを対象とすること、及びその開示は、開示される実施形態に限定されず、それどころか、添付の請求項の精神及び範囲内の変更形態及び同等の構成を包含することが意図されることを理解されたい。例えば、本開示は、可能な範囲で、任意の実施形態の1つ又は複数の特徴を他の任意の実施形態の1つ又は複数の特徴と組み合わせることが可能であることを企図することを理解されたい。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図6C
図7
図8