(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-04
(45)【発行日】2024-10-15
(54)【発明の名称】開梱ナイフマーカーペン
(51)【国際特許分類】
B65B 69/00 20060101AFI20241007BHJP
【FI】
B65B69/00 D
(21)【出願番号】P 2023064529
(22)【出願日】2023-04-11
【審査請求日】2023-04-11
(31)【優先権主張番号】202220909136.4
(32)【優先日】2022-04-19
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】523137005
【氏名又は名称】中国第一鉛筆有限公司
【氏名又は名称原語表記】CHINA FIRST PENCIL CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】A1-A6, No. 120, Wenbing Road, Xinbang Town, Songjiang District, Shanghai 201600, China.
(74)【代理人】
【識別番号】110001139
【氏名又は名称】SK弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100130328
【氏名又は名称】奥野 彰彦
(74)【代理人】
【識別番号】100130672
【氏名又は名称】伊藤 寛之
(72)【発明者】
【氏名】張竝楊
【審査官】西塚 祐斗
(56)【参考文献】
【文献】米国特許第07296316(US,B1)
【文献】韓国公開実用新案第20-2019-0000088(KR,U)
【文献】国際公開第2005/002876(WO,A1)
【文献】特開2008-296030(JP,A)
【文献】米国特許第06554163(US,B1)
【文献】特開2001-171284(JP,A)
【文献】米国特許出願公開第2007/0261174(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 69/00
B26B 11/00
B43K 29/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペン用筒(1)と前記ペン用筒(1)に固定されるナイフケース(2)とを含み、前記ナイフケース(2)の外壁にシュート(21)が開設されており、前記ナイフケース(2)内にカットナイフ(22)がスライド接続されており、前記カットナイフ(22)の側壁に駆動レバー(221)が固定されており、前記駆動レバー(221)は前記シュート(21)内にスライド接続され、前記ナイフケース(2)の外壁にナイフ口(23)が開設されており、前記ナイフ口(23)は前記ナイフケース(2)のキャビティに連通し接続される開梱ナイフマーカーペンにおいて、前記シュート(21)の内壁にリミットブロック(211)が固定されており、前記リミットブロック(211)の外壁は前記駆動レバー(221)の外壁に当接することができ、前記ナイフケース(2)に前記駆動レバー(221)を駆動してスライドさせるための駆動部材が設置され、前記ペン用筒(1)の内壁に複数の補強シート(11)が等間隔に固定されており、前記補強シート(11)は前記ペン用筒(1)の長さ方向に沿って設置され、
前記ナイフケース(2)の外壁にスライド溝(24)が開設されており、前記シュート(21)は前記スライド溝(24)の内壁に位置し、前記駆動部材は前記駆動レバー(221)の前記カットナイフ(22)から離れる一端に固定される駆動ブロック(3)を含み、前記駆動ブロック(3)は前記スライド溝(24)内にスライド接続され、
前記スライド溝(24)の内壁に遮断ブロック(241)が固定されており、前記遮断ブロック(241)は前記スライド溝(24)の内壁と円弧状遷移を呈し、前記遮断ブロック(241)は前記駆動ブロック(3)のスライドを制限するように用いられることを特徴とする開梱ナイフマーカーペン。
【請求項2】
前記駆動レバー(221)の厚さ方向の側壁は円弧状遷移を呈して設置される、ことを特徴とする請求項1に記載の開梱ナイフマーカーペン。
【請求項3】
前記ペン用筒(1)は中空に設置され、前記ペン用筒(1)の両端はいずれも外部に連通して接続され、前記ナイフケース(2)のナイフ口(23)から離れる一端は前記ペン用筒(1)の一端の内壁に挿着して固定され、前記ペン用筒(1)の前記ナイフケース(2)から離れる一端の内壁に装着筒(12)が挿着して固定され、前記装着筒(12)は縮径して設置され、前記装着筒(12)は前記ペン用筒(1)のキャビティに連通して接続され、前記ペン用筒(1)はインク付きのスポンジ芯を装着するために用いられ、前記ナイフケース(2)がペン用筒(1)に挿着された一端の端部材質は弾性材質であり、弾性ゴム材質で製造されたナイフケース(2)の端面はスポンジ芯の一端に貼り合わせる、ことを特徴とする請求項1に記載の開梱ナイフマーカーペン。
【請求項4】
前記装着筒(12)の前記ナイフケース(2)から離れる一端の内壁に複数のリミット突起(242)が等間隔に固定されており、前記リミット突起(242)は前記装着筒(12)の長さ方向に沿って設置される、ことを特徴とする請求項3に記載の開梱ナイフマーカーペン。
【請求項5】
前記装着筒(12)の外壁にペンカバー(121)が挿着固定され、前記ペンカバー(121)の外壁に挟持シート(1211)が固定されており、前記挟持シート(1211)の前記ペンカバー(121)に向かう一側に当接ブロック(1212)が固定されている、ことを特徴とする請求項4に記載の開梱ナイフマーカーペン。
【請求項6】
前記挟持シート(1211)の前記ペンカバー(121)に向かう一側に接続ブロック(1213)が固定されており、前記接続ブロック(1213)の前記挟持シート(1211)から離れる一端は前記ペンカバー(121)の外壁に固定接続され、前記接続ブロック(1213)の横断面は円弧状に設置される、ことを特徴とする
請求項5に記載の開梱ナイフマーカーペン。
【請求項7】
前記ペンカバー(121)の外壁に等間隔に複数の滑り止め溝(1214)が開設されており、前記滑り止め溝(1214)は前記ペンカバー(121)の長さ方向に沿って開設される、ことを特徴とする請求項6に記載の開梱ナイフマーカーペン。
【請求項8】
前記カットナイフ(22)はナイフケース(2)から露出するナイフヘッドを含み、前記ナイフヘッドは円弧部(2201)及び鋸歯部(2202)を含み、前記円弧部(2201)及び前記鋸歯部(2202)はナイフヘッドの両側に設置され、前記鋸歯部(2202)は2つの三角形鋸歯を含み、前記円弧部(2201)と前記鋸歯部(2202)との接続箇所はとげを構成する、ことを特徴とする請求項1に記載の開梱ナイフマーカーペン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は開梱ナイフ分野に関し、特に開梱ナイフマーカーペンに関する。
【背景技術】
【0002】
社会の発展に伴い、ネットショッピングはますます普及し、人々は家を出ずに自分が必要とする物品を購入することができる。ネットショッピングの物品はいずれも宅配により配達され、輸送中の物品の安全リスクを低減させるために、作業者は通常物品を梱包し、テープを利用して梱包箱の開口を封止する。作業者は梱包する過程において、包装箱の外壁にサインする必要があり、且つ包装箱に対する封止を完了した後、テープを切断する必要がある。
【0003】
従来の開梱ナイフマーカーペンはペン軸とペン軸に一体に固定されるナイフケースを含み、ナイフケースのキャビティ内にカットナイフがスライド接続されており、カットナイフの側壁に駆動レバーが一体に固定され、駆動レバーのカットナイフから離れる一端はナイフケースの外に位置し、ナイフケースの側壁にナイフ口が貫通して開設されており、ナイフケースの外壁にスライド溝が開設されており、駆動レバーはスライド溝内にスライド接続される。作業者は駆動レバーを駆動してスライド溝内でスライドさせることにより、カットナイフのスライドを実現し、カットナイフのナイフ先がナイフ口から滑り出ると、ナイフ先により外部物体に対してカットを行う。
【0004】
上記の関連技術に対し、発明者は上記開梱ナイフマーカーペンがカットを行う過程において作業者が駆動レバーを押し続ける必要があると考え、駆動レバーをスライド溝の内壁に当接させ、それにより開梱ナイフマーカーペンのカットをより安定させ、このような駆動レバーを押し続ける必要がある方式は作業者に不便をもたらし、改善すべき点が存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
カットナイフのカット過程を安定させ、作業者のカット過程に与える不便を減少するために、本願は開梱ナイフマーカーペンを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の提供する開梱ナイフマーカーペンは以下の技術的解決手段を採用する。
開梱ナイフマーカーペンであって、ペン用筒と前記ペン用筒に固定されたナイフケースとを含み、前記ナイフケースの外壁にシュートが開設されており、前記ナイフケース内にカットナイフがスライド接続されており、前記カットナイフの側壁に駆動レバーが固定されており、前記駆動レバーが前記シュート内にスライド接続され、前記ナイフケースの外壁にナイフ口が開設されており、前記ナイフ口が前記ナイフケースのキャビティに連通して接続され、前記シュートの内壁にリミットブロックが固定されており、前記リミットブロックの外壁が前記駆動レバーの外壁に当接することができ、前記ナイフケースに前記駆動レバーを駆動してスライドさせるための駆動部材が設置されている。
【0007】
上記技術的解決手段を採用することにより、作業者はカットナイフを用いて外部の物体をカットする必要がある場合、駆動部材は駆動レバーを駆動してシュート内でスライドさせ、駆動レバーはカットナイフを率いてナイフケース内でスライドさせ、カットナイフのナイフ先がナイフ口から滑り出る時、リミットブロックは駆動レバーの側壁に当接し、リミットブロックの設置は駆動レバーのスライドを制限し、それにより作業者が外部の物体をカットする時にカットナイフの安定性をより高くさせ、それによりカットプロセスにおいて作業者に与える干渉を減少させる。
【0008】
任意選択的に、前記ナイフケースの外壁にスライド溝が開設されており、前記シュートは前記スライド溝の内壁に位置し、前記駆動部材は前記駆動レバーの前記カットナイフから離れる一端に固定される駆動ブロックを含み、前記駆動ブロックは前記スライド溝内にスライド接続される。
【0009】
上記技術的解決手段を採用することにより、作業者は駆動ブロックを押してスライド溝内でスライドし、それにより駆動レバーを率いてスライドさせ、スライド溝の開設は駆動ブロックのスライドをより円滑にする。
【0010】
任意選択的に、前記スライド溝の内壁に遮断ブロックが固定されており、前記遮断ブロックは前記スライド溝の内壁と円弧状遷移を呈し、前記遮断ブロックの前記スライド溝から離れる一側は前記駆動ブロックの側壁に当接することができる。
【0011】
上記技術的解決手段を採用することにより、カットナイフのナイフ先がナイフ口から滑り出る時に、遮断ブロックの外壁は駆動ブロックのナイフケースに向かう一側に当接し、遮断ブロックの設置は駆動ブロックのスライドを制限し、それによりカットナイフのカットをより安定させる。
【0012】
任意選択的に、前記駆動レバーの厚さ方向の側壁は円弧状遷移を呈して設置される。
【0013】
上記技術的解決手段を採用することにより、駆動レバーのスライドに対してガイド作用を果たし、作業者が駆動レバーを押してスライドさせやすく、リミットブロックと駆動レバーの側壁との係合の可能性を低減させる。
【0014】
任意選択的に、前記ペン用筒の内壁に複数の補強シートが等間隔に固定されており、前記補強シートは前記ペン用筒の長さ方向に沿って設置される。
【0015】
上記技術的解決手段を採用することにより、補強シートの設置はペン用筒の外壁が外部の衝撃力を担持する能力を補強し、外部の物体がペン用筒を衝撃する時にペン用筒の外壁が変形する可能性を低減させる。
【0016】
任意選択的には、前記ペン用筒は中空に設置され、前記ペン用筒の両端はいずれも外部に連通して接続され、前記ナイフケースのナイフ口から離れる一端は前記ペン用筒の一端の内壁に挿着して固定され、前記ペン用筒の前記ナイフケースから離れる一端の内壁に装着筒が挿着して固定され、前記装着筒は縮径して設置され、前記装着筒は前記ペン用筒のキャビティに連通して接続される。
【0017】
上記技術的解決手段を採用することにより、ペン用筒はインク付きのスポンジ芯を装着するために用いられ、縮径して設置された装着筒は芯を係着固定しやすく、ペン用筒は装着筒に連通して接続され、スポンジ芯が芯にインクを提供しやすい。
【0018】
任意選択的に、前記装着筒の前記ナイフケースから離れる一端の内壁に複数のリミット突起が等間隔に固定されており、前記リミット突起は前記装着筒の長さ方向に沿って設置される。
【0019】
上記技術的解決手段を採用することにより、リミット突起の設置は芯に対して係着を行い、芯の回転を制限し、作業者がサインする過程において芯をより安定させ、芯の係着固定をより安定させる。
【0020】
任意選択的に、前記装着筒の外壁にペンカバーが挿着固定され、前記ペンカバーの外壁に挟持シートが固定されており、前記挟持シートの前記ペンカバーに向かう一側に当接ブロックが固定されている。
【0021】
上記技術的解決手段を採用することにより、ペンカバーの設置は芯を保護する役割を果たし、外部の塵埃が芯に付着することを低減し、挟持シートの設置は作業者がマーカーペンを携帯しやすく、マーカーペンを携帯する過程において、襟を挟持シートとペンカバーの外壁との間に挟持し、当接ブロックの設置は襟に対する挟持をより安定させ、それによりマーカーペンの携帯をより安定させる。
【0022】
任意選択的に、前記挟持シートの前記ペンカバーに向かう一側に接続ブロックが固定されており、前記接続ブロックの前記挟持シートから離れる一端は前記ペンカバーの外壁に固定接続され、前記接続ブロックの横断面は円弧状に設置される。
【0023】
上記技術的解決手段を採用することにより、接続ブロックは挟持シートをペンカバーの外壁に接続し、接続ブロックは円弧状に設置されて接続ブロックの強度を補強し、それにより挟持シートの耐用年数を延長する。
【0024】
任意選択的に、前記ペンカバーの外壁に等間隔に複数の滑り止め溝が開設されており、前記滑り止め溝は前記ペンカバーの長さ方向に沿って開設される。
【0025】
上記技術的解決手段を採用し、滑り止め溝の開設は作業者の指とペンカバーの外壁との間の摩擦力を増大させ、ペンカバーと装着筒を分離しやすい。
【0026】
任意選択的に、前記カットナイフはナイフケースから露出するナイフヘッドを含み、前記ナイフヘッドは円弧部及び鋸歯部を含み、前記円弧部及び前記鋸歯部はナイフヘッドの両側に設置され、前記鋸歯部は2つの三角形鋸歯を含み、前記円弧部と前記鋸歯部との接続箇所はとげを構成する。
【0027】
上記技術的解決手段を採用し、カットナイフは同時に切断、鋸、刺しという3つの機能を有し、カットナイフは包装物又は速達シールなどをより切りやすく、鋸歯状はカットナイフをより鋭利にする。
【発明の効果】
【0028】
以上説明したように、本願は以下の少なくとも1つの有益な技術的効果を含む。
1.カットナイフを使用する必要がない場合、カットナイフはナイフケース内に隠され、カットナイフを使用する必要がある場合、駆動部材は駆動レバーをスライドさせ、カットナイフのナイフ先がナイフ口から滑り出る時にリミットブロックは駆動レバーの外壁に当接し、リミットブロックは駆動レバーのスライドを制限し、カットナイフのカットをより安定させる。
2.遮断ブロックが駆動ブロックの側壁に当接する時、遮断ブロックは駆動ブロックのスライドを制限し、それにより駆動レバーのスライドを制限し、作業者が外部物体を切る時にカットナイフをより安定させる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本願の実施例におけるマーカーペンの全体構造概略図である。
【
図2】本願のナイフケース部分の全体構造概略図である。
【
図3】本願におけるカットナイフの構造概略図であり、カットナイフの側壁における装着溝を示すために用いられる。
【
図5】本願の実施例におけるペンカバーの分解組立図である。
【
図6】本願の実施例における装着筒の全体構造概略図であり、リミット突起を示すために用いられる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下は
図1~
図6を参照しながら本願をさらに詳細に説明する。
【0031】
本願の実施例は開梱ナイフマーカーペンを開示する。
【0032】
図1を参照すると、開梱ナイフマーカーペンであって、ペン用筒1とペン用筒1に挿着固定されるナイフケース2とを含み、ペン用筒1のナイフケース2から離れる一端はサインペンヘッドを固定するために用いられ、作業者はペン用筒1がナイフケース2から離れる一端によって包装箱の外壁にサインし、ナイフケース2の内壁にカットナイフ22がスライド接続されており、作業者はナイフケース2上のカットナイフ22を介して外部のカット対象物をカットする。
【0033】
図1及び
図3を参照すると、カットナイフ2はナイフケース2から露出するナイフヘッドを含み、ナイフヘッドは円弧部2201及び鋸歯部2202を含む。円弧部2201と鋸歯部2202はナイフヘッドの両側に設置される。本実施例において、鋸歯部2202は2つの三角形鋸歯を含む。円弧部2201と鋸歯部2202との接続箇所はとげを構成する。カットナイフ2に同時に切断、鋸、刺しという3つの機能を有させる。
【0034】
図2及び
図3を参照すると、ナイフケース2の端面にナイフ口23が開設されており、ナイフ口23はナイフケース2のキャビティに連通して接続され、ナイフケース2の長さ方向の側壁にシュート21が開設されており、カットナイフ22の側壁に貫通して装着溝222が開設されており、装着溝222の内壁に駆動レバー221が挿着固定され、駆動レバー221はカットナイフ22の長さ方向と垂直に設置され、駆動レバー221のカットナイフ22から離れる一端はシュート21とスライド接続され、作業者は駆動レバー221を駆動してカットナイフ22をナイフケース2内でスライドさせる。
【0035】
図2及び
図4を参照すると、シュート21の内壁にリミットブロック211が固定されており、本願ではリミットブロック211が2つ設置され、2つのリミットブロック211は対向して設置され、リミットブロック211はシュート21内のナイフ口23に近い一端に位置し、作業者は駆動レバー221を押す過程でカットナイフ22の先端をナイフ口23から滑り出させ、この時、駆動レバー221の外壁はスライドしてリミットブロック211を通過し、駆動レバー221とリミットブロック211との間は締り嵌めされ、リミットブロック211は駆動レバー221の継続的なスライドを制限し、それによりカットナイフ22の切断をより安定させる。
【0036】
図2及び
図3を参照すると、ナイフケース2の外壁にその自体の長さ方向に沿ってスライド溝24が開設されており、スライド溝24内に駆動レバー221を駆動してスライドさせるための駆動部材が設置されており、駆動部材はスライド溝24内にスライド接続される駆動ブロック3を含み、駆動ブロック3は駆動レバー221のカットナイフ22から離れる一端に一体的に固定され、駆動ブロック3はシュート21の内壁に円弧状遷移を呈して接続される。作業者は駆動ブロック3を押すことにより、駆動レバー221をシュート21内でスライドさせ、それによりカットナイフ22を駆動してナイフケース2内でスライドさせる。
【0037】
図4を参照すると、駆動レバー221の厚さ方向の縁部に円弧状遷移を呈して設置され、駆動レバー221がリミットブロック211の位置にスライドする時、駆動レバー221の縁部の円弧状遷移は駆動レバー221のスライド駆動に対してガイド作用を果たし、駆動レバー221のスライドをより容易にする。
【0038】
図2及び
図4を参照すると、スライド溝24の内壁に遮断ブロック241が固定されており、本願において遮断ブロック241は2つ設置され、遮断ブロック241の外壁は円弧状遷移を呈する。作業者は駆動ブロック3を押してカットナイフ22の先端をナイフ口23から滑り出させ、この時に遮断ブロック241と駆動ブロック3はナイフケース2のキャビティに向かう一側に当接し、駆動ブロック3のスライドを制限し、それにより作業者はより安定的にカットすることができる。
【0039】
図2及び
図4を参照すると、スライド溝24内にバネ(図示せず)が取り付けられ、バネの一端は駆動レバー221に当接し、他端はスライド溝24のナイフ口23から離れる一側の内壁に当接する。駆動レバー221はスライドしてリミットブロック211を通過する時、バネは引っ張られた状態にあり、バネの長さはその自体の自然状態での長さより長い。カットナイフ22を使った後に駆動レバー221を復帰する必要がある場合、手動で駆動ブロック3を回し、駆動レバー221を2つのリミットブロック211の間から退出するように駆動し、手動で駆動ブロック3に印加された力を取り除いた後、バネは自身が弾性変形を回復する力を利用して駆動レバー221を弾性復帰するように率いる。
【0040】
図5を参照すると、ペン用筒1は中空に設置され、ペン用筒1の両端はいずれも外部に連通して接続され、ペン用筒1の内壁に複数の補強シート11が一体に固定され、補強シート11はペン用筒1の長さ方向に沿って設置され、補強シート11の設置は円筒状のペン用筒1の強度を増加し、ペン用筒1はより強い外部力の衝撃を受けるようにする。
【0041】
図2及び
図5を参照すると、ナイフケース2のカットナイフ22が設けられた対向する他端はペン用筒1に挿入された後、ペン用筒1の内壁における補強シート11に当接し、ナイフケース2が挿着された一端の端部は円柱体状であり、ナイフケース2の端部はペン用筒1内に係合して取り付けられる。使用者が操作してカットナイフ22を押し出す過程において、指は駆動ブロック3に力を施してカットナイフ22を外向きに押し、操作が不適切であるとナイフケース2の円柱体状の一端をペン用筒1から持ち出しやすいため、ネジ設計を採用し、ナイフケース2をペン用筒1から離脱しにくく、カットナイフ2全体の押し出し操作が安全で、意外な傷を引き起こしにくい。
図5を参照すると、ペン用筒1のキャビティはインクスポンジを装着するために用いられ、ペン用筒1のナイフケース2から離れる一端に装着筒12が挿着固定され、装着筒12は縮径して設置され、装着筒12の両端はいずれも外部に連通して接続され、装着筒12のナイフケース2から離れる一端はペン先を挿着固定するために用いられ、インクスポンジはペン先にインクを提供し、作業者は装着筒12を把持し、ペン先によって包装箱の外壁にサインする。
【0042】
図2及び
図5を参照すると、ナイフケース2がペン用筒1に挿着された一端の端部材質は弾性材質であり、弾性ゴムであってもよく、ペン用筒1の開放された一端に挿着された後、ペン用筒1の内壁に密着し、このようにペン用筒1内のインクスポンジ内のインクがナイフケース2内に逆浸透することを防止することができる。
【0043】
また弾性ゴム材質で製造されたナイフケース2の端面はインクスポンジの一端に貼り合わせ、インクスポンジの一端にインクを塞ぐことに相当し、インクスポンジがナイフケース2に近い一端から浸出することを防止し、それによりインクの浪費又は利用率が低い状況の発生を回避する。
【0044】
図5を参照すると、装着筒12の外壁にペンカバー121が覆設されており、ペンカバー121は円柱型を呈し、ペンカバー121のキャビティは中空に設置され、ペンカバー121の外壁に接続ブロック1213が一体に固定され、接続ブロック1213のナイフケース2に向かう一側は中空円弧状に設置され、接続ブロック1213のペンカバー121から離れる一端に挟持シート1211が一体に固定され、挟持シート1211の設置はマーカーペンの携帯に便利である。
【0045】
図5を参照すると、挟持シート1211のペンカバー121に向かう一側に当接ブロック1212が一体的に固定され、当接ブロック1212の挟持シート1211から離れる側は円弧を呈して設置され、当接ブロック1212の設置はマーカーペンの携帯をより安定させ、挟持シート1211が接続物から離脱する可能性を低減させる。
【0046】
図5を参照すると、ペンカバー121の外壁に等間隔に複数の滑り止め溝1214が開設されており、滑り止め溝はペンカバー121の長さ方向に沿って開設され、滑り止め溝1214の開設は作業者の指とペンカバー121の外壁との間の摩擦力を増大させ、ペンカバー121を回転しやすく、作業者がペンカバー121を装着筒12から引き抜きやすい。
【0047】
図2及び
図6を参照すると、装着筒12のナイフケース2から離れる一端の内壁に等間隔に複数のリミット突起242が一体的に固定され、リミット突起242の外壁は円弧状遷移を呈して設置され、リミット突起242の側壁はペン先の外壁に当接し、リミット突起242の設置はペン先の回転を制限し、作業者がサインする過程でペン先が回転する可能性を低減させる。
【0048】
本願の実施例の開梱ナイフマーカーペンの実施原理は、作業者がペンカバー121を回転し、ペンカバー121を装着筒12から引き抜き、装着筒12におけるペン先を介して包装箱の外壁にサインし、作業者が包装箱を封止する過程においてテープ又は包装箱に対してカットする必要がある場合、駆動ブロック3を押してスライド溝24内でスライドさせ、駆動レバー221を率いてシュート21内でスライドさせ、それによりカットナイフ22の先端をナイフ口23から滑り出させ、この時にリミットブロック211と遮断ブロック241が駆動レバー221と駆動ブロック3のスライドを制限し、それによりカットナイフ22のカット過程をより安定させることである。
【0049】
以上はいずれも本願の好ましい実施例であり、これにより本願の保護範囲を限定するものではなく、そのため、本願の構造、形状、原理に基づいて行われる等価変化は、いずれも本願の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0050】
1...ペン用筒、2...ナイフケース、21...シュート、22...カットナイフ、2201...円弧部、2202...鋸歯部、221...駆動レバー、222...装着溝、23...ナイフ口、211...リミットブロック、24...スライド溝、3...駆動ブロック、241...遮断ブロック、11...補強シート、12...装着筒、242...リミット突起、121...ペンカバー、1211...挟持シート、1212...当接ブロック、1213...接続ブロック、1214...滑り止め溝。