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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-04
(45)【発行日】2024-10-15
(54)【発明の名称】包装システム、および、包装方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 9/067 20120101AFI20241007BHJP
【FI】
B65B9/067
【請求項の数】 9
(21)【出願番号】P 2023201293
(22)【出願日】2023-11-29
【審査請求日】2023-11-29
(73)【特許権者】
【識別番号】000110125
【氏名又は名称】トキワ工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100196003
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 太郎
(72)【発明者】
【氏名】梁川 浩司
【審査官】▲桑▼原 恭雄
(56)【参考文献】
【文献】特開2016-41614(JP,A)
【文献】特開平6-179419(JP,A)
【文献】特開2021-14360(JP,A)
【文献】特開2019-163067(JP,A)
【文献】特開平8-91319(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 9/067
B65B 35/00
B65B 57/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1物品と、前記第1物品よりも小型の第2物品とが積み重ねられたセット品を包装する包装システムであって、
シート状フィルムから筒状フィルムを形成するフォーマーと、
前記筒状フィルムに縦シール部を形成する縦シーラーと、
前記筒状フィルムに前方横シール部を形成することにより前記セット品を包む半包装体を形成し、前記筒状フィルムに後方横シール部を形成することにより前記セット品を包む包装体を形成する横シーラーと、
前記後方横シール部が形成される直前に前記半包装体を挟み送りし、前記後方横シール部の形成直後に前記包装体を第1方向に搬送する第1搬送装置と、
前記第1搬送装置よりも前記第1方向側に配置される第2搬送装置と、
前記包装体が前記第2搬送装置によって搬送されるときに、前記包装体中の前記第2物品の有無を検出する検出装置と
を具備し、
前記第1搬送装置は、
前記半包装体の頂部を押圧する能動回転式の回転ブラシと、
前記半包装体の底部の全幅を全体的に支持可能な第1搬送ベルトと
を有し、
前記第2搬送装置は、
第2搬送ベルトと、
前記第2搬送ベルトに平行に配置される第3搬送ベルトと
を含み、
前記検出装置は、
前記第2搬送ベルトと前記第3搬送ベルトとの間の隙間を通過する光を用いて、前記包装体中における前記第2物品の有無を検出する
包装システム。
【請求項2】
前記回転ブラシは、少なくとも1つの関節部を有するアームによって支持され、
前記少なくとも1つの関節部には、前記回転ブラシへの動力伝達を中継する少なくとも1つの中継部材が配置される
請求項1に記載の包装システム。
【請求項3】
前記回転ブラシの駆動源と、前記第1搬送ベルトの駆動源とが共通化されている
請求項1に記載の包装システム。
【請求項4】
前記フォーマーと、前記縦シーラーと、前記横シーラーとを有する包装機の包装機動力伝達系から、前記第1搬送装置の動力伝達系である第1搬送装置動力伝達系に、動力を伝達する装置間動力伝達系を備える
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の包装システム。
【請求項5】
前記第1搬送ベルトの幅は、前記第2搬送ベルトの幅の3倍以上である
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の包装システム。
【請求項6】
前記包装体を検出する包装体検出装置を更に具備し、
前記包装体検出装置によって前記包装体が検出されている期間中に、前記検出装置は、前記包装体中における前記第2物品の有無を検出するように構成される
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の包装システム。
【請求項7】
前記フォーマーに前記セット品を供給するセット品供給装置を更に具備し、
前記セット品供給装置は、前記第2物品の欠落を検出する物品検出装置を有し、
前記第2物品の欠落が、前記検出装置と前記物品検出装置とによってダブルチェックされる
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の包装システム。
【請求項8】
前記セット品において、
前記第1物品と前記第2物品とが積み重ねられ、
前記第1物品と前記第1物品よりも小型の第3物品とが積み重ねられている
請求項1乃至3のいずれか一項に記載の包装システム。
【請求項9】
第1物品と、前記第1物品よりも小型の第2物品とが積み重ねられたセット品を包装する包装方法であって、
筒状フィルムを形成する工程と、
前記筒状フィルムに縦シール部を形成する工程と、
前記筒状フィルムに前方横シール部を形成することにより前記セット品を包む半包装体を形成する工程と、
前記半包装体の頂部を押圧する能動回転式の回転ブラシと、前記半包装体の底部の全幅を全体的に支持する第1搬送ベルトとを有する第1搬送装置を用いて、前記半包装体を第1方向に挟み送りする工程と、
前記筒状フィルムに後方横シール部を形成することにより前記セット品を包む包装体を形成する工程と、
第2搬送ベルトと、前記第2搬送ベルトに平行に配置された第3搬送ベルトとを有する第2搬送装置を用いて、前記包装体を前記第1方向に搬送する工程と、
前記包装体が前記第2搬送装置によって搬送されるときに、前記第2搬送ベルトと前記第3搬送ベルトとの間の隙間を通過する光を用いて、前記包装体中における前記第2物品の有無を検出する工程と
を具備する
包装方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装システム、および、包装方法に関する。
【背景技術】
【0002】
横シーラーの下流側に回転ブラシを配置する技術が知られている。
【0003】
関連する技術として、特許文献1には、横型ピロー包装機の袋分離装置が開示されている。特許文献1に記載の袋分離装置は、横型ピロー包装機へ供給される被包装物の有無を検出する被包装物検出センサと、エンドシーラと、エンドシーラの直ぐ下流に設けられる排出コンベヤと、排出コンベヤに設けられる回転ブラシと、回転ブラシを昇降させる昇降装置と、を備える。特許文献1では、被包装物検出センサによって検出される被包装物の有無に基づいて、回転ブラシが昇降される。なお、特許文献1では、被包装物が、横型ピロー包装機の上流側で検出されるため、被包装物の有無を、回転ブラシの下流側で検出する必要はない。
【0004】
回転ブラシとは関連性のない文献ではあるが、特許文献2には、セット品に含まれているべき主物品および副物品の各々の有無を検出することが開示されている。特許文献2において、主物品および副物品のうちのいずれかが欠如しているセット品は、包装前、あるいは、包装後に、物品搬送路から排除される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【文献】特開平6-179419号公報
【文献】特開2016-41614号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
第1物品と第1物品よりも小さな第2物品とを含むセット品の包装と、回転ブラシによるエア抜きと、包装体内における第2物品の有無の検出とを、好適に組み合わせる技術は知られていない。例えば、上述の特許文献1と上述の特許文献2とは互いに関連性の低い文献であるが、仮に、特許文献1に記載の技術に、上述の特許文献2に記載の技術が組み合わせられる場合においても、様々な問題が生じ得る。例えば、特許文献1において、回転ブラシの直下の排出コンベヤは2条のベルトを有していないから、当該排出コンベヤに、特許文献2に示された近赤外線透過型の検出手段を組み合わせることができない。他方、特許文献1において、回転ブラシの直下の排出コンベヤを2条のベルトを有するコンベヤに置換する場合においても様々な問題が生じ得る。
【0007】
そこで、本発明の目的は、第1物品と第1物品よりも小さな第2物品とを含むセット品を包装する構成と、回転ブラシによってエア抜きを行う構成と、包装後に包装体内における第2物品の有無の検出する構成とを、好適に組み合わせる技術を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係の一例を示すために、参考として、括弧付きで付加されたものである。よって、括弧付きの記載により、特許請求の範囲は、限定的に解釈されるべきではない。
【0009】
いくつかの実施形態における包装システムは、第1物品(P1)と、前記第1物品(P1)よりも小型の第2物品(P2)とが積み重ねられたセット品(P)を包装する包装システムであある。当該包装システムは、シート状フィルム(F1)から筒状フィルム(F2)を形成するフォーマー(21)と、前記筒状フィルム(F2)に縦シール部(Q1)を形成する縦シーラー(23)と、前記筒状フィルム(F2)に前方横シール部(Q2)を形成することにより前記セット品(P)を包む半包装体(J)を形成し、前記筒状フィルム(F2)に後方横シール部(Q3)を形成することにより前記セット品(P)を包む包装体(Q)を形成する横シーラー(4)と、前記後方横シール部(Q3)が形成される直前に前記半包装体(J)を挟み送りし、前記後方横シール部(Q3)の形成直後に前記包装体(Q)を第1方向(DR1)に搬送する第1搬送装置(5)と、前記第1搬送装置(5)よりも前記第1方向(DR1)側に配置される第2搬送装置(6)と、前記包装体(Q)が前記第2搬送装置(6)によって搬送されるときに、前記包装体(Q)中の前記第2物品(P2)の有無を検出する検出装置(70)と、を具備する。前記第1搬送装置(5)は、前記半包装体(J)の頂部(J1)を押圧する能動回転式の回転ブラシ(51)と、前記半包装体(J)の底部(J2)の全幅を全体的に支持可能な第1搬送ベルト(56)と、を有する。前記第2搬送装置(6)は、第2搬送ベルト(61)と、前記第2搬送ベルト(61)に平行に配置される第3搬送ベルト(63)と、を含む。前記検出装置(70)は、前記第2搬送ベルト(61)と前記第3搬送ベルト(63)との間の隙間(G)を通過する光を用いて、前記包装体(Q)中における前記第2物品(P2)の有無を検出する。
【0010】
上記包装システムにおいて、前記回転ブラシ(51)は、少なくとも1つの関節部(53)を有するアーム(52)によって支持されてもよい。また、前記少なくとも1つの関節部(53)には、前記回転ブラシ(51)への動力伝達を中継する少なくとも1つの中継部材(54)が配置されてもよい。
【0011】
上記包装システムにおいて、前記回転ブラシ(51)の駆動源と、前記第1搬送ベルト(56)の駆動源とが共通化されていてもよい。
【0012】
上記包装システムは、前記フォーマー(21)と、前記縦シーラー(23)と、前記横シーラー(4)とを有する包装機(2)の包装機動力伝達系(M2)から、前記第1搬送装置(5)の動力伝達系である第1搬送装置動力伝達系(M1)に、動力を伝達する装置間動力伝達系(M3)を備えていてもよい。
【0013】
上記包装システムにおいて、前記第1搬送ベルト(56)の幅は、前記第2搬送ベルト(61)の幅の3倍以上であってもよい。
【0014】
上記包装システムは、前記包装体(P)を検出する包装体検出装置(76)を更に具備していてもよい。また、前記包装体検出装置(76)によって前記包装体(Q)が検出されている期間中に、前記検出装置(70)は、前記包装体(Q)中における前記第2物品(P2)の有無を検出するように構成されてもよい。
【0015】
上記包装システムは、前記フォーマー(21)に前記セット品(P)を供給するセット品供給装置(8)を更に具備していてもよい。前記セット品供給装置(8)は、前記第2物品(P2)の欠落を検出する物品検出装置(88)を有していてもよい。また、前記第2物品(P2)の欠落が、前記検出装置(70)と前記物品検出装置(88)とによってダブルチェックされてもよい。
【0016】
上記包装システムにおいて、前記セット品(P)において、前記第1物品(P1)と前記第2物品(P2)とが積み重ねられ、前記第1物品(P1)と前記第1物品(P1)よりも小型の第3物品とが積み重ねられていてもよい。
【0017】
いくつかの実施形態における包装方法は、第1物品(P1)と、前記第1物品(P1)よりも小型の第2物品(P2)とが積み重ねられたセット品(P)を包装する包装方法である。当該包装方法は、筒状フィルム(F2)を形成する工程と、前記筒状フィルム(F2)に縦シール部(Q1)を形成する工程と、前記筒状フィルム(F2)に前方横シール部(Q2)を形成することにより前記セット品(P)を包む半包装体(J)を形成する工程と、前記半包装体(J)の頂部(J1)を押圧する能動回転式の回転ブラシ(51)と、前記半包装体(J)の底部(J2)の全幅を全体的に支持する第1搬送ベルト(56)とを有する第1搬送装置(5)を用いて、前記半包装体(J)を第1方向(DR1)に挟み送りする工程と、前記筒状フィルム(F2)に後方横シール部(Q3)を形成することにより前記セット品(P)を包む包装体(Q)を形成する工程と、第2搬送ベルト(61)と、前記第2搬送ベルト(61)に平行に配置された第3搬送ベルト(63)とを有する第2搬送装置(6)を用いて、前記包装体(Q)を前記第1方向(DR1)に搬送する工程と、前記包装体(Q)が前記第2搬送装置(6)によって搬送されるときに、前記第2搬送ベルト(61)と前記第3搬送ベルト(63)との間の隙間(G)を通過する光を用いて、前記包装体(Q)中における前記第2物品(P2)の有無を検出する工程と、を具備する。
【発明の効果】
【0018】
本発明により、第1物品と第1物品よりも小さな第2物品とを含むセット品を包装する構成と、回転ブラシによってエア抜きを行う構成と、包装後に包装体内における第2物品の有無の検出する構成とを、好適に組み合わせる技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、図1は、第1の実施形態における包装システムを模式的に示す図である。
図2図2は、縦シール部、および、横シール部が形成される様子を模式的に示す図である。
図3図3は、半包装体が回転ブラシと第1搬送ベルトとによって挟み送りされる様子を模式的に示す図である。
図4図4は、第1の実施形態における包装システムの一部分を模式的に示す概略平面図である。
図5図5は、第1の実施形態における包装システムの一部分を模式的に示す概略平面図である。
図6図6は、第1の実施形態における包装システムの一部分を模式的に示す概略縦断面図である。
図7図7は、半包装体の一例を模式的に示す概略側面図である。
図8図8は、比較例において、半包装体が回転ブラシによって押圧されている様子を模式的に示す図である。
図9図9は、比較例において、包装体が検出装置から射出される光を横切って移動している様子を模式的に示す図である。
図10図10は、第1の実施形態において、半包装体が回転ブラシによって押圧されている様子を模式的に示す図である。
図11図11は、図5におけるC-C矢視断面図である。
図12図12は、第1の実施形態における包装システムの一部分を模式的に示す概略断面図である。
図13図13は、図12におけるD-D矢視断面図である。
図14図14は、アームが傾動可能な様子を模式的に示す図である。
図15図15は、包装システムの動力伝達系の一例を模式的に示す図である。
図16図16は、変形例における検出装置と包装体検出装置との配置関係を模式的に示す図である。
図17図17は、エジェクタが、欠陥包装体を排除する様子を模式的に示す図である。
図18図18は、第1搬送装置動力伝達系と包装機動力伝達系とを接続する装置間動力伝達系の一例を模式的に示す図である。
図19図19は、第2の実施形態における包装システムを模式的に示す図である。図20は、
図20図20は、第2の実施形態における包装システムの一部分を模式的に示す図である。
図21図21は、第3の実施形態における包装方法の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、図面を参照して、実施形態における包装システム1、および、包装方法について説明する。なお、以下の説明において、同じ機能を有する部材、部位については同一の符号が付され、同一の符号が付されている部材、部位について、繰り返しの説明は省略される。
【0021】
(方向の定義)
本明細書では、第1物品P1が移送される方向を基準として、「上流」および「下流」が定義される。より具体的には、第1物品P1の移送方向上流側が「上流」と定義され、第1物品P1の移送方向下流側が「下流」と定義される。
【0022】
また、本明細書において、第1物品P1の移送方向を「第1方向DR1」と定義する。また、平面視において、第1方向DR1に垂直な方向を「第2方向DR2」と定義する。より具体的には、第2搬送ベルト61から第3搬送ベルト63に向かう方向を「第2方向DR2」と定義し、第2方向DR2とは反対の方向を「第3方向DR3」と定義する。
【0023】
(第1の実施形態)
図1乃至図18を参照して、第1の実施形態における包装システム1Aについて説明する。図1は、第1の実施形態における包装システム1Aを模式的に示す図である。図2は、縦シール部Q1、および、横シール部(Q2、Q3)が形成される様子を模式的に示す図である。図3は、半包装体Jが回転ブラシ51と第1搬送ベルト56とによって挟み送りされる様子を模式的に示す図である。図4および図5は、第1の実施形態における包装システム1Aの一部分を模式的に示す概略平面図である。図6は、第1の実施形態における包装システム1Aの一部分を模式的に示す概略縦断面図である。図7は、半包装体Jの一例を模式的に示す概略側面図である。図8は、比較例において、半包装体J’が回転ブラシによって押圧されている様子を模式的に示す図である。図9は、比較例において、包装体Q’が検出装置から射出される光LTを横切って移動している様子を模式的に示す図である。図10は、第1の実施形態において、半包装体Jが回転ブラシ51によって押圧されている様子を模式的に示す図である。図11は、図5におけるC-C矢視断面図である。図12は、第1の実施形態における包装システム1Aの一部分を模式的に示す概略断面図である。図13は、図12におけるD-D矢視断面図である。図14は、アーム52が傾動可能な様子を模式的に示す図である。図15は、包装システム1Aの動力伝達系の一例を模式的に示す図である。図16は、変形例における検出装置70と包装体検出装置76との配置関係を模式的に示す図である。図17は、エジェクタ79が、欠陥包装体QDを排除する様子を模式的に示す図である。図18は、第1搬送装置動力伝達系M1と包装機動力伝達系M2とを接続する装置間動力伝達系M3の一例を模式的に示す図である。
【0024】
図1に例示されるように、第1の実施形態における包装システム1Aは、第1物品P1と、第1物品P1よりも小型の第2物品P2とが積み重ねられたセット品Pを包装する包装システムである。本明細書において、「第1物品P1と、第1物品P1よりも小型の第2物品P2とが積み重ねられたセット品P」は、第1物品P1と第2物品P2とからなる2物品セット品であってもよいし、第1物品P1および第2物品P2に加えて第3物品を含む多物品セット品であってもよい。換言すれば、セット品Pに含まれる物品の数は、2個であってもよいし、3個であってもよいし、4個以上であってもよい。以下、説明の複雑化を避けるために、包装システム1Aが包装するセット品Pには、第1物品P1および第2物品P2のみが含まれる例について説明するが、包装システム1Aが包装するセット品Pに、第1物品P1および第2物品P2に加え、第3物品が含まれていてもよいことは言うまでもない。換言すれば、包装システム1Aによって形成される1つの包装体Qには、少なくとも第1物品P1および第2物品P2が包まれている。包装体Qには、第1物品P1および第2物品P2に加えて、第3物品、第4物品、・・・が包まれていてもよい。
【0025】
図1に例示されるように、第1の実施形態における包装システム1Aは、包装機2と、第1搬送装置5と、第2搬送装置6と、検出装置70と、を具備する。また、包装機2は、フォーマー21と、縦シーラー23と、横シーラー4と、を有する。包装機2は、例えば、横型ピロー包装機である。
【0026】
フォーマー21は、シート状フィルムF1から筒状フィルムF2を形成する。縦シーラー23は、筒状フィルムF2に縦シール部Q1(図2(a)を参照。)を形成する。
【0027】
横シーラー4は、筒状フィルムF2に前方横シール部Q2(図2(b)を参照。)を形成することによりセット品Pを包む半包装体Jを形成する。また、横シーラー4は、筒状フィルムF2に後方横シール部Q3(図2(c)を参照。)を形成することによりセット品Pを包む包装体Qを形成する。
【0028】
図3(a)に例示されるように、第1搬送装置5は、筒状フィルムF2(より具体的には、半包装体J)に後方横シール部Q3が形成される直前に半包装体Jを第1方向DR1に挟み送りする。また、図3(b)に例示されるように、第1搬送装置5は、後方横シール部Q3の形成直後に包装体Qを第1方向DR1に搬送する。より具体的には、図3(b)に記載の例では、第1搬送装置5は、後方横シール部Q3の形成直後に包装体Qを第1方向DR1に挟み送りする。
【0029】
図3(a)に例示されるように、第1搬送装置5は、回転ブラシ51と、第1搬送ベルト56と、を有する。回転ブラシ51は、半包装体Jの頂部J1を押圧する能動回転式のブラシである。
【0030】
図4に例示されるように、第1搬送ベルト56は、半包装体Jの底部J2(必要であれば、図3(a)を参照。)の全幅を全体的に支持可能である。図4に記載の例では、第1搬送ベルト56の幅W1は、半包装体Jの底部の幅W2よりも大きい。なお、本明細書において、幅とは、平面視において、第2方向DR2に平行な方向における長さを意味するものとする。
【0031】
第1搬送ベルト56の幅W1(図4を参照。)は、例えば、第2搬送ベルト61の幅W5(図5を参照。)の2倍以上、3倍以上、あるいは、4倍以上である。
【0032】
図4に記載の例では、回転ブラシ51のブラシ部の幅W4は、半包装体Jの頂部の幅W3よりも大きい。回転ブラシ51のブラシ部の幅W4は、第1搬送ベルト56の幅W1より大きくてもよいし、第1搬送ベルト56の幅W1より小さくてもよい。
【0033】
図1に例示されるように、第2搬送装置6は、第1搬送装置5よりも第1方向DR1側に配置される。図5に例示されるように、第2搬送装置6は、第2搬送ベルト61と、第2搬送ベルト61に平行に配置される第3搬送ベルト63と、を含む。図5に記載の例において、第2搬送ベルト61は、包装体Qの第1側部Qa(すなわち、第3方向DR3側の側部)を支持し、第3搬送ベルト63は、包装体Qの第2側部Qb(すなわち、第2方向DR2側の側部)を支持する。
【0034】
図5に記載の例において、検出装置70は、包装体Qが第2搬送装置6によって第1方向DR1に搬送されるときに、包装体Q中における第2物品P2の有無を検出する。より具体的には、図6に例示されるように、検出装置70は、第2搬送ベルト61と第3搬送ベルト63との間の隙間Gを通過する光を用いて、包装体Q中における第2物品P2の有無を検出する。
【0035】
第1の実施形態における包装システム1Aは、第1搬送装置5を備え、第1搬送装置5は、後方横シール部Q3が形成される直前に半包装体Jを挟み送りする(図3(a)を参照。)。よって、後方横シール部Q3が形成されるときに、半包装体Jには、第1方向DR1への引っ張り力が好適に作用する。よって、後方横シール部Q3が好適に形成される。また、後方横シール部Q3の形成によって包装体Qが作成された後、当該包装体Qが、後続の半包装体から好適に分離される。
【0036】
第1の実施形態における包装システム1Aは、第1搬送装置5を備え、第1搬送装置5は、後方横シール部Q3が形成される直前に半包装体Jを挟み送りする(図3(a)を参照。)。よって、後方横シール部Q3が形成される直前に、半包装体Jから余剰空気が排出される。こうして、包装体Q内の空気を少なくすることができ、包装体Qが嵩張らない。
【0037】
第1の実施形態において、第1搬送装置5は、第1物品P1と第2物品P2とが積み重ねられた積み重ね物品を包む半包装体Jを挟み送りする。図7に例示されるように、半包装体Jの高さに関し、第1物品P1のみが存在する部分の高さH1と、第1物品P1および第2物品P2の両方が存在する部分の高さH2とが異なることが想定される。第1の実施形態では、回転ブラシ51の各ブラシが撓むため、半包装体Jのうちの高さが高い部分に対しても、半包装体Jのうちの高さが低い部分に対しても、好適に挟み送り力を作用させることができる。
【0038】
比較例における包装システム(図8を参照。)では、第1搬送ベルト56’は、半包装体J’の底部の全幅を全体的に支持しない。この場合、半包装体に後方横シール部が形成されるときに半包装体J’の底部が下方に大きく膨らみ、結果として作成される包装体の底部も下方に大きく膨らむ。図9に例示されるように、底部の膨らみの一部が、包装体Q’の他の部分に移る際に、包装体Q’の姿勢が不安定化する可能性がある。また、包装体Q’が膨らむことにより、縦シール部Q1’が起立する可能性がある。更に、姿勢が不安定化した包装体Q’について、起立した縦シール部Q1’が、検出装置から射出される光LTと干渉する可能性がある。当該干渉により、縦シール部Q1’の存在が、第2物品P2の存在として、誤検出される可能性が生じ得る。
【0039】
これに対し、第1の実施形態では、第1搬送装置5の第1搬送ベルト56は、半包装体Jの底部J2の全幅を全体的に支持可能である(図10を参照。)。よって、半包装体Jに後方横シール部が形成されるときに、半包装体Jの底部J2が下方に膨らむことが防止される。また、結果として作成される包装体Qの膨らみも小さくなる。包装体Qの膨らみが小さくなる分だけ、包装体Qの上方に位置する検出装置70の投光器または受光器73を、包装体Qに近づけることができる(図10において、投光器71および受光器73は、一点鎖線によって仮想的に図示されている。)。よって、より光量の小さな光で、第2物品P2の有無を検出することができる。
【0040】
また、図10に例示されるように、半包装体Jに後方横シール部が形成されるときに、半包装体Jの縦シール部Q1が第1搬送ベルト56によって上方に向かって押圧されるため、当該縦シール部Q1の起立が第1搬送ベルト56によって防止される。よって、縦シール部Q1の起立に起因にする誤検出が生じない。
【0041】
加えて、半包装体Jに後方横シール部が形成されるときに、半包装体Jの底部J2と第1搬送ベルト56の搬送面56cとの接触面積が大きくなる。よって、当該搬送面56cと半包装体Jの底部J2との摩擦力によって、半包装体Jが第1方向DR1に好適に牽引される。
【0042】
また、第1の実施形態では、第2搬送ベルト61および第3搬送ベルト63が、第1搬送装置5よりも下流側に配置され、第2搬送ベルト61と第3搬送ベルト63との間の隙間Gを通過する光を用いて、包装体Q中における第2物品P2の有無が検出される。よって、第2物品P2の有無の検出に際して、搬送ベルトの存在が障害になることがない。また、上流側の第1搬送ベルト56および回転ブラシ51の存在によって、包装体Qの底部が十分にフラット化され、縦シール部Q1の起立も抑制される。よって、上流側における第1搬送ベルト56および回転ブラシ51の存在と、下流側における第2搬送ベルト61、第3搬送ベルト63、および、検出装置70の存在との相乗効果により、包装体Q中における第2物品P2の有無を好適に検出することができる。
【0043】
(任意付加的な構成)
続いて、図1乃至図18を参照して、第1の実施形態における包装システム1Aにおいて採用可能な任意付加的な構成について説明する。
【0044】
(包材F、第1物品P1、第2物品P2)
図2に例示されるように、第1物品P1と第1物品P1よりも小型の第2物品P2とが積み重ねられたセット品Pを包装する包材Fには、縦シール部Q1および横シール部(Q2、Q3)が形成される。よって、包材Fは、自己溶着特性を有する材料によって構成されることが好ましい。包材Fは、例えば、樹脂製である。検出装置70の投光器から射出される光の少なくとも一部は、包材Fを透過し、包材Fを透過した光は、検出装置70の受光器によって受光される。よって、包材Fは、光透過特性を有することが好ましい。
【0045】
第1物品P1は、例えば、食品(より具体的には、乾麺等の麺製品)である。検出装置70の投光器から射出される光の少なくとも一部は、第1物品P1を透過し、第1物品P1を透過した光は、検出装置70の受光器によって受光される。よって、第1物品P1は、光透過性を有することが好ましい。
【0046】
第2物品P2は、例えば、添加物収容体である。添加物収容体の包材の一部には、例えば、アルミ箔、アルミ蒸着層等の金属が使用される。
【0047】
より具体的には、第2物品P2は、例えば、液体調味料、粉末調味料、あるいは、乾燥した具材等を収納した可撓性の小袋である。第2物品P2は、例えば、アルミ製の小袋、あるいは、アルミ蒸着層を有する小袋である。第2物品P2(例えば、調味料あるいは具材を収納し、材質の少なくとも一部にアルミニウムを含む小袋)は、包装体Qの包材Fおよび第1物品P1と比較して、検出装置70の投光器から射出される光に対する透過性が低い。第2物品P2は、検出装置70の投光器から射出される光に対して不透過性を有していてもよい。
【0048】
包材Fが検出装置70の投光器から射出される光に対して透過性を有し、且つ、検出装置70の投光器から射出される光に対する透過性が、第1物品P1と第2物品P2との間で異なることにより、検出装置70は、包装体Q中における第2物品P2の有無を検出可能である。
【0049】
図6に記載の例では、包装体Q中において、第2物品P2が第1物品P1の上に重ねられている。代替的に、包装体Q中において、第1物品P1が第2物品P2の上に重ねられていてもよい。更に代替的に、包装体Q中において、第2物品P2が第1物品P1の上に重ねられ、第3物品が第1物品P1の下に重ねられていてもよい。
【0050】
上述のセット品Pにおいて、第1物品P1と第2物品P2とが積み重ねられ、第1物品P1と第1物品P1よりも小型の第3物品とが積み重ねられていてもよい。第1物品P1は、例えば、食品(より具体的には、乾麺等の麺製品)である。第2物品P2は、例えば、アルミ製の小袋、あるいは、アルミ蒸着層を有する小袋である。第3物品は、例えば、第2の小袋である。第3物品は、アルミ製の第2の小袋であってもよいし、アルミ蒸着層を有する第2の小袋であってもよい。代替的に、第3物品は、金属材料を含まない樹脂製の第2の小袋であってもよい。第1物品P1が、麺製品であり、第2物品P2が、包材の少なくとも一部に金属材料(例えば、アルミニウム)を含み粉末スープを包装した小袋であり、第3物品P3が、包材に金属材料を含まず具材(いわゆる、かやく)を包装した第2の小袋であってもよい。
【0051】
(包装体Q)
図1に記載の例では、包装システム1Aによって製造される包装体Qは、非シュリンク包装体である。包装システム1Aは、シュリンクトンネルを有していない。
【0052】
図2(c)に記載の例では、包装体Qは、縦シール部Q1と、2つの横シール部(Q2、Q3)とを備えるピロー包装体である。図1に記載の例では、包装機2は、1枚のシート状フィルムF1から筒状フィルムF2を形成する。また、包装機2は、セット品Pが内側に配置された筒状フィルムF2に、縦シール部と、2つの横シール部とを形成することにより、包装体Qを製造する。
【0053】
(アーム52、および、中継部材54)
図12に記載の例では、回転ブラシ51が、少なくとも1つの関節部53を有するアーム52によって支持されている。また、図13に記載の例では、少なくとも1つの関節部53に、回転ブラシ51への動力伝達を中継する少なくとも1つの中継部材54が配置されている。この場合、関節部53を用いた回転ブラシ51の位置調整を行う際に、回転ブラシ51の動力源(例えば、モータ)を位置調整する必要がない。少なくとも1つの中継部材54は、例えば、少なくとも1つの無端部材(553、・・・)を介して駆動源から駆動力を受け取り、少なくとも1つの他の無端部材(554、・・・)を介して回転ブラシ51に回転軸AX1まわりの回転力を付与する。
【0054】
図13に記載の例では、第1搬送装置5は、上述のアーム52と、上述の中継部材54とを有する。上述のアーム52は、第1アーム52aと、第2アーム52bと、少なくとも1つの関節部(53a、53b)と、を含んでいてもよい。
【0055】
図14(a)に記載の例では、第1アーム52aは、水平面に平行な傾動軸AT1まわりに傾動可能である。図13に記載の例では、第1アーム52aは、第1搬送装置5の第1フレームFL1に傾動可能に取り付けられている。第1アーム52aは、第1関節部53aを有し、第1関節部53aは、第1フレームFL1に対する第1アーム52aの傾動軸AT1を規定する。第1搬送装置5は、第1フレームFL1に対する第1アーム52aの傾動角度を固定する第1固定部材551a(例えば、固定レバー)を有することが好ましい。
【0056】
図14(b)に記載の例では、第2アーム52bは、第1アーム52aに対して、第2傾動軸AT2まわりに傾動可能である。より具体的には、第1アーム52aと第2アーム52bとは、第2関節部53bを介して連結されている。第2関節部53bは、第1アーム52aに対する第2アーム52bの傾動軸(以下、「第2傾動軸AT2」という。)を規定する。図13に例示されるように、第1搬送装置5は、第1アーム52aに対する第2アーム52bの傾動角度を固定する第2固定部材551b(例えば、固定レバー)を有することが好ましい。
【0057】
図13に記載の例では、第1関節部53aに、回転ブラシ51への動力伝達を中継する第1中継部材54a(例えば、プーリ、スプロケット、歯車等)が配置され、第2関節部53bに、回転ブラシ51への動力伝達を中継する第2中継部材54b(例えば、プーリ、スプロケット、歯車等)が配置されている。
【0058】
図12に記載の例では、第1搬送装置5は、第1中継部材54aに動力を伝達する第1無端部材552(例えば、無端チェーン552c)を有する。図13に記載の例では、第1搬送装置5は、第1中継部材54aから第2中継部材54bに動力を伝達する第2無端部材553(例えば、伝動ベルト)を有する。また、第1搬送装置5は、第2中継部材54bから回転ブラシ51に動力を伝達する第3無端部材554(例えば、伝動ベルト)を有する。
【0059】
図13に記載の例において、第1中継部材54aは、第1無端部材552(図12を参照。)を含む少なくとも1つの無端部材を介して駆動源から駆動力を受け取り、第2無端部材553および第3無端部材554を含む複数の無端部材を介して、回転ブラシ51に回転軸AX1まわりの回転力を付与する。
【0060】
図13に記載の例において、第2中継部材54bは、第1無端部材552(図12を参照。)および第2無端部材553を含む複数の無端部材を介して駆動源から駆動力を受け取り、第3無端部材554を含む少なくとも1つの無端部材を介して、回転ブラシ51に回転軸AX1まわりの回転力を付与する。
【0061】
(第1搬送装置動力伝達系M1)
図15に記載の例では、第1搬送装置5は、第1搬送装置動力伝達系M1を有する。第1搬送装置動力伝達系M1は、モータMT等の駆動源10から直接的または間接的に駆動力を受け取り、受け取った駆動力を、第1搬送装置5の構成要素(例えば、回転ブラシ51、第1搬送ベルト56等)に伝達する。駆動源10は、少なくとも第1搬送装置動力伝達系M1を介して、第1搬送装置5の少なくとも一部(例えば、回転ブラシ51、第1搬送ベルト56等)を駆動させる。
【0062】
図12に記載の例では、第1搬送装置動力伝達系M1は、上述の第1無端部材552(例えば、無端チェーン552c)を含む。
【0063】
(第1搬送ベルト56の駆動)
図12に記載の例では、第1搬送ベルト56は、第1無端部材552(例えば、無端チェーン552c)を含む第1搬送装置動力伝達系M1を介して、駆動源10(図15を参照。)から駆動力を受け取る。第1無端部材552は、駆動源10(図15を参照。)から回転ブラシ51に動力を伝達する第1の動力伝達系の一部を構成するとともに、当該駆動源10(図15を参照。)から第1搬送ベルト56に動力を伝達する第2の動力伝達系の一部を構成する。
【0064】
回転ブラシ51の駆動源10と第1搬送ベルト56の駆動源10とが共通化され、上述の第1の動力伝達系の一部と上述の第2の動力伝達系の一部とが共通化されることにより、回転ブラシ51の回転と、第1搬送ベルト56の移動とが、機械的に同期される。よって、回転ブラシ51の回転速度と、第1搬送ベルト56の移動速度とを、独立して調整する必要がない。また、回転ブラシ51の駆動源と第1搬送ベルト56の駆動源との共通化、および/または、上述の第1の動力伝達系の一部と上述の第2の動力伝達系の一部との共通化により、包装システム1Aの制御がシンプル化され、また、包装システム1Aの製造コストが低減される。
【0065】
図12に記載の例では、第1搬送装置5は、第1無端部材552に係合する第1スプロケット555と、第1スプロケット555と同軸に配置された第1プーリ57とを有する。第1プーリ57は、第1スプロケット555と一体的に回転する。第1プーリ57は、第1搬送ベルト56の移動をガイドするとともに、第1搬送ベルト56に駆動力を付与する。
【0066】
図12に記載の例では、第1搬送装置5は、第1無端部材552に係合する第2スプロケット556を有する。第2スプロケット556は、上述の第1中継部材54a(図13を参照。)と同軸に配置される。第1中継部材54aは、第2スプロケット556と一体的に回転する。なお、図13において、第2スプロケット556に係合する第1無端部材552の記載は、省略されている。
【0067】
(第1搬送ベルト56のサイズ)
第1搬送ベルト56の幅W1(図4を参照。)は、例えば、10cm以上50cm以下、12cm以上30cm以下、あるいは、14cm以上20cm以下である。第1搬送ベルト56の第1方向DR1に沿う方向における長さL1(図5を参照。)は、例えば、20cm以上100cm以下、20cm以上60cm以下、20cm以上40cm以下、あるいは、20cm以上30cm以下である。長さL1が短いことにより、包装システム1A全体の設置面積を小さくすることができる。
【0068】
(第1搬送ベルト56の移動速度)
図5において、第1搬送ベルト56の搬送面56cの第1方向DR1への移動速度V1は、包装機2の下側コンベヤ31の移送面31cの第1方向DR1への移動速度V2よりも速い。上述の移動速度V1は、上述の移動速度V2の1.1倍以上1.5倍以下、あるいは、1.2倍以上1.4倍以下である。
【0069】
第1搬送ベルト56の搬送面56cの第1方向DR1への移動速度V1は、第2搬送ベルト61の搬送面61cの第1方向DR1への移動速度V3と略同一である。また、第2搬送ベルト61の搬送面61cの第1方向DR1への移動速度V3は、第3搬送ベルト63の搬送面63cの第1方向DR1への移動速度V4と略同一である。
【0070】
(第1支持プレート58)
図10に記載の例では、第1搬送装置5は、第1搬送ベルト56の裏面56b(換言すれば、搬送面56cとは反対側の面)を摺動可能に支持する第1支持プレート58を有する。少なくとも、回転ブラシ51の回転軸AX1の鉛直下方には、第1支持プレート58が存在することが好ましい。回転ブラシ51の回転軸AX1の鉛直下方に第1支持プレート58が存在することにより、回転ブラシ51から半包装体Jを介して下向きの力を受ける第1搬送ベルト56が下方に撓むことが防止される。こうして、半包装体Jからのエア抜き特性が損なわれることが防止される。また、回転ブラシ51および第1搬送ベルト56は、半包装体Jに、強力に、第1方向DR1への挟み送り力を作用させることができる。
【0071】
(第2搬送ベルト61、および、第3搬送ベルト63の駆動)
図12に記載の例では、第2搬送ベルト61は、少なくとも1つの無端部材を介して駆動源から駆動力を受け取る。より具体的には、第2搬送ベルト61は、第1無端部材552(例えば、無端チェーン552c)を含む動力伝達系を介して、駆動源10(図15を参照。)から駆動力を受け取る。第1無端部材552は、駆動源10(図15を参照。)から第1搬送ベルト56に動力を伝達する第2の動力伝達系の一部を構成するとともに、当該駆動源10から第2搬送ベルト61に動力を伝達する第3の動力伝達系の一部を構成する。
【0072】
第2搬送ベルト61の駆動源10と第1搬送ベルト56の駆動源10とが共通化され、上述の第2の動力伝達系の一部と上述の第3の動力伝達系の一部とが共通化されることにより、第1搬送ベルト56の移動と第2搬送ベルト61の移動とが、機械的に同期される。よって、第1搬送ベルト56の移動速度と、第2搬送ベルト61の移動速度とを、独立して調整する必要がない。また、第1搬送ベルト56の駆動源と第2搬送ベルト61の駆動源との共通化、および/または、上述の第2の動力伝達系の一部と上述の第3の動力伝達系の一部との共通化により、包装システム1Aの制御がシンプル化され、また、包装システム1Aの製造コストが低減される。
【0073】
図12に記載の例では、第1搬送装置5は、第1無端部材552に係合する第3スプロケット557を有する。また、第2搬送装置6は、第3スプロケット557と同軸に配置された第2プーリ62を有する。第2プーリ62は、第3スプロケット557と一体的に回転する。第2プーリ62は、第2搬送ベルト61の移動をガイドするとともに、第2搬送ベルト61に駆動力を付与する。
【0074】
図6に記載の例では、第2搬送装置6は、第2搬送ベルト61の移動をガイドする第2プーリ62に加え、第3搬送ベルト63の移動をガイドする第3プーリ64を有する。第3プーリ64は、第2プーリ62と同軸に配置されている。第3プーリ64は、第2プーリ62と一体的に回転する。第3プーリ64は、第3搬送ベルト63に駆動力を付与する。
【0075】
図6に記載の例では、第2搬送装置6は、第3スプロケット557と、第2プーリ62と、第3プーリ64とを支持するシャフト65を有する。当該シャフト65は、第2搬送装置6の第2フレームFL2によって支持されている。より具体的には、シャフト65は、第2フレームFL2によって両持ち支持されている。なお、第2搬送装置6の第2フレームFL2は、第1搬送装置5の第1フレームFL1と一体化されていてもよい。
【0076】
(第2支持プレート66a)
図6に記載の例では、第2搬送装置6は、第2搬送ベルト61の裏面(換言すれば、第2搬送ベルト61の搬送面61cとは反対側の面)を摺動可能に支持する第2支持プレート66aを有する。第2支持プレート66aは、ブラケットBL1を介して第2フレームFL2に取り付けられている。
【0077】
(第3支持プレート66b)
図6に記載の例では、第2搬送装置6は、第3搬送ベルト63の裏面(換言すれば、第3搬送ベルト63の搬送面63cとは反対側の面)を摺動可能に支持する第3支持プレート66bを有する。第3支持プレート66bは、ブラケットBL2を介して第2フレームFL2に取り付けられている。
【0078】
(第2搬送ベルト61の配置およびサイズ)
図5に記載の例では、第2搬送ベルト61の上流端部は、第1搬送ベルト56の下流端部に隣接配置されている。第2搬送ベルト61の上流端部と第1搬送ベルト56の下流端部との間の間隔L2は、例えば、10cm以下、5cm以下、あるいは、2cm以下である。
【0079】
第2搬送ベルト61の幅W5(図5を参照。)は、例えば、2cm以上10cm以下、2cm以上7cm以下、あるいは、2cm以上4cm以下である。第2搬送ベルト61の第1方向DR1に沿う方向における長さL3は、例えば、第1搬送ベルト56の第1方向DR1に沿う方向における長さL1の1.4倍以上、1.7倍以上、あるいは、2倍以上である。第2搬送ベルト61の第1方向DR1に沿う方向における長さL3は、例えば、40cm以上200cm以下、45cm以上100cm以下、あるいは、50cm以上70cm以下である。
【0080】
(第3搬送ベルト63のサイズ)
第3搬送ベルト63の幅W6(図5を参照。)は、例えば、2cm以上10cm以下、2cm以上7cm以下、あるいは、2cm以上4cm以下である。第3搬送ベルト63の第1方向DR1に沿う方向における長さL4は、第2搬送ベルト61の第1方向DR1に沿う方向における長さL3と等しい。
【0081】
(第2搬送ベルト61と第3搬送ベルト63との間の間隔W7)
第2搬送ベルト61と第3搬送ベルト63との間の間隔W7は、例えば、2cm以上6cm以下である。
【0082】
(検出装置70)
図6に記載の例では、検出装置70は、光を射出する投光器71と、受光器73とを有する。また、包装システム1Aは、検出装置70から受け取るデータを分析する分析器75(例えば、コンピュータ75c)を有する。分析器75は、包装機2の制御装置に含まれていてもよいし、包装機2の制御装置とは別体であってもよい。
【0083】
投光器71は、第2搬送ベルト61と第3搬送ベルト63との間の隙間Gに向けて光を射出する。投光器71は、支持体72を介して、第2搬送装置6(より具体的には、第2フレームFL2)に固定される。図6に記載の例では、投光器71から受光器73に向かう光の光路LPは、水平面に略垂直である。代替的に、当該光路は、水平面に対して傾斜していてもよい。
【0084】
受光器73は、投光器71から射出され、且つ、第2搬送ベルト61と第3搬送ベルト63との間の隙間Gを通る光を受光する。受光器73は、支持体74を介して、第2搬送装置6(より具体的には、第2フレームFL2)に固定される。
【0085】
図6に記載の例では、投光器71が、第2搬送ベルト61の搬送面61cよりも下方に配置され、受光器73が、当該搬送面61cよりも上方に配置されている。代替的に、投光器71が搬送面61cよりも上方に配置され、受光器73が搬送面61cよりも下方に配置されてもよい。
【0086】
分析器75は、受光器73によって受光された光を分析することにより、包装体Q中における第2物品P2の欠落の有無を判定する。例えば、分析器75は、後述の包装体検出装置76によって包装体Qが検出されているタイミングで、受光器73によって受光される光の強度が閾値以下に低下することに応じて、包装体Q中に第2物品P2が存在すると判定してもよい。また、分析器75は、後述の包装体検出装置76によって包装体Qが検出されている期間中に、受光器73によって受光される光の強度が一貫して閾値を上回る場合に、包装体Q中において第2物品P2が欠落していると判定してもよい。
【0087】
図6に例示されるように、投光器71は、平面視で、第2搬送ベルト61寄りに配置される第1投光器71aと、平面視で、第3搬送ベルト63寄りに配置される第2投光器71bとを含んでいてもよい。また、受光器73は、平面視で、第2搬送ベルト61寄りに配置される第1受光器73aと、平面視で、第3搬送ベルト63寄りに配置される第2受光器73bとを含んでいてもよい。2つの投光器(71a、71b)は、第1方向DR1に垂直な1つの仮想平面上に配置されていることが好ましい。また、2つの受光器(73a、73b)は、第1方向DR1に垂直な1つの仮想平面上に配置されていることが好ましい。
【0088】
図6に記載の例では、検出装置70は、第2搬送ベルト61寄りに配置される第1投光器71aおよび第1受光器73aと、第3搬送ベルト63寄りに配置される第2投光器71bおよび第2受光器73bとを含む。よって、包装体Q中における第2物品P2の位置が幅方向にばらつく場合でも、検出装置70は、第2物品P2の存在の有無を的確に検出することができる。
【0089】
図6に記載の例では、第1投光器71aから第1受光器73aに向かう光の光路(以下、「第1光路LP1」という。)は、水平面に略垂直である。また、第2投光器71bから第2受光器73bに向かう光の光路(以下、「第2光路LP2」という。)は、水平面に略垂直である。第1光路LP1と第2光路LP2とは、略平行であることが好ましい。
【0090】
(包装体検出装置76)
図12に記載の例では、第2搬送装置6は、包装体Qを検出する包装体検出装置76を有する。包装体検出装置76は、検出装置70と組み合わせて使用される。例えば、包装体検出装置76によって包装体Qが検出されている期間中に、検出装置70は、包装体Q中における第2物品P2の有無を検出するように構成されてもよい。
【0091】
図16に例示されるように、第1方向DR1に沿う方向において、包装体検出装置76の位置と検出装置70の位置とが同一であると、検出装置70は、包装体Qの横シール部(Q2、Q3)を第2物品P2として誤検出する可能性がある。よって、第1方向DR1に沿う方向における包装体検出装置76の位置は、第1方向DR1に沿う方向における検出装置70の位置と異なっていることが好ましい。図12に記載の例では、包装体検出装置76は、検出装置70よりも上流側に配置されている。代替的に、包装体検出装置76は、検出装置70よりも下流側に配置されていてもよい。
【0092】
図12に記載の例では、包装体検出装置76は、投光器(以下、「第3投光器77」という。)と、受光器(以下、「第3受光器78」という。)と、を有する。
【0093】
第3投光器77は、第2搬送ベルト61と第3搬送ベルト63との間の隙間Gに向けて光を射出する。第3投光器77は、支持体72を介して、第2搬送装置6(より具体的には、第2フレームFL2)に固定される。支持体72は、第3投光器77と検出装置70の投光器71との両方を支持していてもよい。
【0094】
図12に記載の例では、第3投光器77から第3受光器78に向かう光の光路(以下、「第3光路LP3」という。)は、水平面に略垂直である。代替的に、当該第3光路LP3は、水平面に対して傾斜していてもよい。図12に記載の例では、第1方向DR1に沿う方向における第3光路LP3と上述の第1光路LP1との間の間隔G2は、例えば、1cm以上5cm以下である。
【0095】
第3受光器78は、第3投光器77から射出され、且つ、第2搬送ベルト61と第3搬送ベルト63との間の隙間Gを通る光を受光する。第3受光器78は、支持体74を介して、第2搬送装置6(より具体的には、第2フレームFL2)に固定される。支持体74は、第3受光器78と検出装置70の受光器73との両方を支持していてもよい。
【0096】
図12に記載の例では、第3投光器77が、第2搬送ベルト61の搬送面61cよりも下方に配置され、第3受光器78が、当該搬送面61cよりも上方に配置されている。代替的に、第3投光器77が搬送面61cよりも上方に配置され、第3受光器78が搬送面61cよりも下方に配置されてもよい。
【0097】
分析器75は、第3受光器78によって受光された光を分析することにより、第3光路LP3上に、包装体Qが存在するか否かを判定する。例えば、分析器75は、第3受光器78によって受光される光の強度が第1閾値以下に低下することに応じて、第3光路LP3上に包装体Qが存在すると判定してもよい。また、分析器75は、第3受光器78によって受光される光の強度が第2閾値以上に増加することに応じて、第3光路LP3上に包装体Qが存在しないと判定してもよい。なお、第2閾値は、第1閾値と同一であってもよいし、第1閾値と異なっていてもよい。
【0098】
また、分析器75が「第3受光器78によって受光される光の強度」を分析する際の分析対象波長と、分析器75が「受光器73によって受光される光の強度」を分析する際の分析対象波長とは互いに異なっていてもよい。代替的に、あるいは、付加的に、第3投光器77が射出する光の波長は、検出装置70の投光器71が射出する光の波長と異なっていてもよい。
【0099】
(エジェクタ79)
図5に例示されるように、第2搬送装置6は、第2搬送装置6によって搬送中の欠陥包装体を、第2搬送装置6の搬送路外に排除するエジェクタ79を有していてもよい。
【0100】
図17に例示されるように、包装体Q中における第2物品P2の欠落が検出されることに応じて、エジェクタ79は、第2物品P2が欠落している当該包装体Q(換言すれば、欠陥包装体QD)を、第2搬送装置6の搬送路外に排除する。より具体的には、分析器75によって包装体Q中における第2物品P2が欠落していると判定されることに応じて、エジェクタ制御装置はエジェクタ79に排除指令を送信する。排除指令を受信するエジェクタ79は、第2物品P2が欠落している当該包装体Q(換言すれば、欠陥包装体QD)を、第2搬送装置6の搬送路外に排除する。なお、エジェクタ制御装置は、分析器に含まれていてもよいし、包装機2の制御装置に含まれていてもよい。
【0101】
エジェクタ79は、例えば、エア噴射器790を有する。図17に記載の例では、エア噴射器790は、第2方向DR2にエアを噴射することにより、第2物品P2が欠落している当該包装体Q(換言すれば、欠陥包装体QD)を、第2搬送装置6の搬送路外に排除する。
【0102】
図12に記載の例では、第1方向DR1に沿う方向における第1光路LP1とエア噴射器790との間の距離L5は、例えば、50cm以下、30cm以下、あるいは、10cm以下である。
【0103】
(包装機2)
図1に記載の例では、包装機2は、フォーマー21と、縦シーラー23と、横シーラー4と、を有する。付加的に、包装機2は、ピンチローラ(22、24)を有していてもよい。また、包装機2は、筒状フィルム送り装置30を有していてもよい。
【0104】
縦シーラー23は、フォーマー21によって筒状に変形された筒状フィルムF2の2つの側縁部を互いに溶着することにより縦シール部Q1を形成する。縦シーラー23は、例えば、筒状フィルムF2の2つの側縁部を挟む一対のローラ23rを含む。一対のローラ23rのうちの少なくとも一方は、加熱ローラである。この場合、加熱ローラによって、2つの側縁部が互いに溶着される。
【0105】
図1に記載の例では、包装機2は、縦シーラー23の上流側に、筒状フィルムF2の2つの側縁部を挟持して移送する一対の上流側ピンチローラ22を備える。一対の上流側ピンチローラ22のうちの少なくとも一方は、駆動ローラであることが好ましい。
【0106】
縦シーラー23の上流側に、上流側ピンチローラ22が配置されることにより、縦シーラー23に2つの側縁部を安定して供給することができる。また、一対の上流側ピンチローラ22により、2つの側縁部の蛇行が防止される。
【0107】
図1に記載の例では、包装機2は、縦シーラー23の下流側に、縦シール部Q1を挟持して移送する一対の下流側ピンチローラ24を備える。一対の下流側ピンチローラ24のうちの少なくとも一方は、駆動ローラであることが好ましい。
【0108】
下流側ピンチローラ24の外表面の移動速さは、上流側ピンチローラ22の外表面の移動速さよりも大きいことが好ましい。下流側ピンチローラ24の外表面の移動速さが、上流側ピンチローラ22の外表面の移動速さよりも大きいことにより、上流側ピンチローラ22と下流側ピンチローラ24との間に位置する筒状フィルムF2に張力が作用する。
【0109】
下流側ピンチローラ24の外表面は、凹凸パターンを備えていることが好ましい。縦シーラー23によって加熱されることにより加熱状態にある縦シール部Q1が、凹凸パターンを有する一対の下流側ピンチローラ24によって挟まれることにより、縦シール部Q1には、凹凸模様が形成される。
【0110】
図3(a)および図3(b)に記載の例では、横シーラー4は、第1回転体41と、第2回転体43とを有する。第1回転体41には、第1回転体41の回転軸に平行な方向に延在する第1凸部41pが配置され、第2回転体43には、第2回転体43の回転軸に平行な方向に延在する第2凸部43pが配置されている。第1凸部41pと第2凸部43pとによって、筒状フィルムF2の上側部分と筒状フィルムF2の下側部分とが押圧加熱される。こうして、筒状フィルムF2の上側部分と筒状フィルムF2の下側部分とが溶着されて、横シール部(例えば、前方横シール部Q2、後方横シール部Q3)が形成される。
【0111】
図3(a)および図3(b)に記載の例では、横シーラー4(より具体的には、第1回転体41)に、切断刃42が設けられている。図3(b)に記載の例では、横シーラー4が、半包装体Jに後方横シール部Q3を形成することにより包装体Qが形成される。また、包装体Qが形成されるのと同時に、横シーラー4は、後続の筒状フィルムF2に前方横シール部Q2を形成することにより後続の半包装体J-2を形成する。更に、包装体Qが形成されるのと同時に、切断刃42は、包装体Qと、後続の半包装体J-2とを分離する。
【0112】
図1に記載の例では、筒状フィルム送り装置30は、縦シーラー23と横シーラー4との間に配置されている。筒状フィルム送り装置30は、下側コンベヤ31、および/または、上側コンベヤ33を備える。
【0113】
下側コンベヤ31は、筒状フィルムF2を介してセット品Pを支持する。下側コンベヤ31の移送面31cが、筒状フィルムF2に接触することにより、筒状フィルムF2およびセット品Pが下流側に移送される。
【0114】
上側コンベヤ33は、上方から、筒状フィルムF2に接触する。上側コンベヤ33の移送面が、筒状フィルムF2に接触することにより、筒状フィルムF2が下流側に移送される。上側コンベヤ33の無端部材34には、筒状フィルムF2を下方に押圧可能な複数のクッション体35が配置されていてもよい。
【0115】
筒状フィルム送り装置30が、下側コンベヤ31と上側コンベヤ33とを備える場合には、筒状フィルムF2の下側と筒状フィルムF2の上側とにバランスよく移送力が作用する。よって、筒状フィルムF2の形状が適切な形状に維持された状態で、筒状フィルムを横シーラー4に供給することができる。
【0116】
(包装機動力伝達系M2)
図15に記載の例では、包装機2は、包装機動力伝達系M2を有する。包装機動力伝達系M2は、モータMT等の駆動源10から直接的または間接的に駆動力を受け取り、受け取った駆動力を、包装機2の構成要素(例えば、横シーラー4、縦シーラー23、下側コンベヤ31、上側コンベヤ33等)に伝達する。駆動源10は、少なくとも包装機動力伝達系M2を介して、包装機2の少なくとも一部(例えば、横シーラー4、縦シーラー23、下側コンベヤ31、上側コンベヤ33等)を駆動させる。
【0117】
図15図18に記載の例では、包装機動力伝達系M2は、駆動源10によって直接的または間接的に駆動されるスプロケット49を含む。
【0118】
(装置間動力伝達系M3)
図15図18に記載の例では、包装システム1Aは、包装機動力伝達系M2から第1搬送装置動力伝達系M1に動力を伝達する装置間動力伝達系M3を備える。装置間動力伝達系M3は、スプロケットSP、チェーンCH、シャフトSH等の動力伝達部材を含む。
【0119】
図15図18に記載の例では、装置間動力伝達系M3は、包装機2のスプロケット49に係合するチェーンCHと、第1搬送装置5のスプロケット(以下、「第4スプロケット558」という。)を回転させるシャフトSHと、を有する。第1搬送装置5の第4スプロケット558は、第1搬送装置5の第1無端部材552(より具体的には、無端チェーン552c)と係合する。
【0120】
図15図18に記載の例では、包装機2の少なくとも1つの構成要素(例えば、横シーラー4)の駆動源10と、第1搬送ベルト56の駆動源とが共通化されている。当該共通化により、包装システム1Aの制御がシンプル化され、また、包装システム1Aの製造コストが低減される。
【0121】
(第2の実施形態)
図1乃至図20を参照して、第2の実施形態における包装システム1Bについて説明する。図19は、第2の実施形態における包装システム1Bを模式的に示す図である。図20は、図20は、第2の実施形態における包装システム1Bの一部分を模式的に示す図である。
【0122】
第2の実施形態における包装システム1Bは、セット品供給装置8を備える点で、第1の実施形態における包装システム1Aと異なる。その他の点では、第2の実施形態における包装システム1Bは、第1の実施形態における包装システム1Aと同様である。
【0123】
第2の実施形態では、第1の実施形態と異なる点を中心に説明する。他方、第2の実施形態では、第1の実施形態で説明済みの事項についての繰り返しとなる説明は省略する。したがって、第2の実施形態において、明示的に説明をしなかったとしても、第1の実施形態において説明済みの事項を第2の実施形態に適用できることは言うまでもない。逆に、第2の実施形態で説明される全ての事項は、第1の実施形態に適用可能である。
【0124】
図19に例示されるように、第2の実施形態における包装システム1Bは、包装機2と、第1搬送装置5と、第2搬送装置6と、検出装置70と、を備える。付加的に、包装システム1Bは、包装体検出装置76を備えていてもよい。包装機2、第1搬送装置5、第2搬送装置6、検出装置70、包装体検出装置76については、第1の実施形態において説明済みであるため、これらの構成についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0125】
(セット品供給装置8)
図19に記載の例では、包装システム1Bは、包装機2(より具体的には、フォーマー21)にセット品Pを供給するセット品供給装置8を備える。
【0126】
図20に記載の例では、セット品供給装置8は、第1物品P1を第1方向DR1に移送する第1コンベヤ81と、第1コンベヤ81上の第1物品P1に向けて第2物品P2を供給する第2物品供給装置84と、を有する。
【0127】
第1コンベヤ81は、第1物品P1を摺動可能に支持する第1支持板82と、第1物品P1を第1方向DR1に押送する押送体83と、を有していてもよい。
【0128】
図20に記載の例では、第2物品供給装置84は、第1コンベヤ81上の第1物品P1に第2物品P2を落下させる。こうして、第1コンベヤ81上で、第1物品P1と第2物品P2とが積み重ねられたセット品Pが形成される。
【0129】
第2物品供給装置84は、第2物品P2を支持する支持体85と、支持体85に第2物品P2を供給するフィーダ86とを有していてもよい。また、上述の押送体83が、第2物品P2を押送する部材として機能してもよい。換言すれば、押送体83は、第1コンベヤ81の構成要素として機能するとともに、第2物品供給装置84の構成要素として機能してもよい。
【0130】
第1コンベヤ81は、第1コンベヤ81の上流側領域において第1物品P1を第1方向DR1に搬送し、第1コンベヤ81の下流側領域においてセット品Pを第1方向DR1に搬送する。第1コンベヤ81の下流端部は、フォーマー21に隣接配置されており、第1コンベヤ81は、セット品Pを、フォーマー21の内側に供給する。
【0131】
セット品供給装置8は、第2物品P2を検出する物品検出装置88を有していてもよい。物品検出装置88は、セット品供給装置8によって移送される第2物品P2の欠落を検出する。第2物品P2の欠落の検出が、物品検出装置88によって、包装機2の上流側で行われ、且つ、第2物品P2の欠落の検出が、検出装置70によって、包装機2の下流側で行われることにより、第2物品P2の欠落がダブルチェックされる。よって、包装システム1Bの信頼性が向上する。なお、第2物品P2の一部にアルミ箔、アルミ蒸着層等の金属が使用されている場合には、物品検出装置88は、金属検出器であってもよい。
【0132】
物品検出装置88によって第2物品P2の欠落が検出された場合、エジェクタの制御装置は、第2物品P2の欠落を伴うセット品PD(図17を参照。)の包装体がエジェクタ79を横切るタイミングで、エジェクタ79を作動させてもよい。こうして、セット品PDの包装体(すなわち、欠陥包装体QD)がエジェクタ79によって排除される。
【0133】
(第3の実施形態)
図1乃至図21を参照して、第3の実施形態における包装方法について説明する。図21は、第3の実施形態における包装方法の一例を示すフローチャートである。
【0134】
第3の実施形態における包装方法は、第1物品P1と、第1物品P1よりも小型の第2物品P2とが積み重ねられたセット品Pを包装する方法である。第1物品P1、第2物品P2、セット品Pについては、第1の実施形態または第2の実施形態において説明済みであるため、これらについての繰り返しとなる説明は省略する。
【0135】
第1ステップST1において、筒状フィルムF2が形成される。第1ステップST1は、筒状フィルム形成工程である。図1に記載の例では、筒状フィルム形成工程(第1ステップST1)は、シート状フィルムF1から筒状フィルムF2を形成することを含む。図1に記載の例では、筒状フィルムF2の形成は、フォーマー21を用いて行われる。
【0136】
第2ステップST2において、筒状フィルムF2の内側にセット品Pが供給される。第2ステップST2は、セット品供給工程である。
【0137】
図1に記載の例では、セット品供給工程(第2ステップST2)は、フォーマー21の内側にセット品Pを供給することを含む。図20に例示されるように、セット品供給工程(第2ステップST2)は、セット品供給装置8を用いて行われてもよい。セット品供給装置8については、第2の実施形態において説明済みであるため、セット品供給装置8についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0138】
第3ステップST3において、筒状フィルムF2に縦シール部Q1が形成される。第3ステップST3は、縦シール部形成工程である。図1に記載の例では、縦シール部形成工程(第3ステップST3)は、縦シーラー23を用いて行われる。縦シーラー23については、第1の実施形態において説明済みであるため、縦シーラー23についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0139】
第4ステップST4において、セット品Pを包む半包装体Jが形成される。第4ステップST4は、半包装体形成工程である。図2(b)に例示されるように、半包装体形成工程(第4ステップST4)では、筒状フィルムF2に前方横シール部Q2を形成することによりセット品Pを包む半包装体Jが形成される。半包装体形成工程(第4ステップST4)は、横シーラー4を用いて行われる。横シーラー4については、第1の実施形態において説明済みであるため、横シーラー4についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0140】
第5ステップST5において、半包装体Jが第1方向DR1に挟み送りされる。第5ステップST5は、挟み送り工程である。図3(a)および図4に例示されるように、挟み送り工程(第5ステップST5)では、半包装体Jの頂部J1を押圧する能動回転式の回転ブラシ51と、半包装体Jの底部J2の全幅を全体的に支持する第1搬送ベルト56とを有する第1搬送装置5を用いて、半包装体Jが第1方向DR1に挟み送りされる。第1搬送装置5、回転ブラシ51、および、第1搬送ベルト56については、第1の実施形態において説明済みであるため、これらの構成についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0141】
第6ステップST6において、セット品Pを包む包装体Qが形成される。第6ステップST6は、包装体形成工程である。図2(c)および図3(b)に例示されるように、包装体形成工程(第6ステップST6)では、筒状フィルムF2に後方横シール部Q3を形成することによりセット品Pを包む包装体Qが形成される。包装体形成工程(第6ステップST6)は、横シーラー4を用いて行われる。
【0142】
第7ステップST7において、包装体Qが第1方向DR1に搬送される。第7ステップST7は、包装体搬送工程である。図5に例示されるように、包装体搬送工程(第7ステップST7)では、第2搬送ベルト61と、第2搬送ベルト61に平行に配置された第3搬送ベルト63とを有する第2搬送装置6を用いて、包装体Qが第1方向DR1に搬送される。第2搬送装置6、第2搬送ベルト61、および、第3搬送ベルト63については、第1の実施形態において説明済みであるため、これらの構成についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0143】
第8ステップST8において、包装体Q中における第2物品P2の有無が検出される。第8ステップST8は、検出工程である。検出工程(第8ステップST8)では、包装体Qが第2搬送装置6によって搬送されるときに、第2搬送ベルト61と第3搬送ベルト63との間の隙間Gを通過する光を用いて、包装体Q中における第2物品P2の有無が検出される。検出工程(第8ステップST8)は、検出装置70を用いて行われる。検出装置70については、第1の実施形態において説明済みであるため、検出装置70についての繰り返しとなる説明は省略する。
【0144】
第9ステップST9において、包装体Q中における第2物品P2の欠落の有無が判定される。第9ステップST9は、判定工程である。
【0145】
判定工程(第9ステップST9)は、検出装置70によって検出されたデータ(例えば、光データ、画像データ)に基づいて、分析器75が、包装体Q中における第2物品P2の欠落の有無を判定することを含む。
【0146】
例えば、分析器75は、検出装置70の受光器73によって受光された光を分析することにより、包装体Q中における第2物品P2の欠落の有無を判定する。例えば、分析器75は、包装体検出装置76によって包装体Qが検出されているタイミングで、受光器73によって受光される光の強度が閾値以下に低下することに応じて、包装体Q中に第2物品P2が存在すると判定してもよい。また、分析器75は、包装体検出装置76によって包装体Qが検出されている期間中に、受光器73によって受光される光の強度が一貫して閾値を上回る場合に、包装体Q中において第2物品P2が欠落していると判定してもよい。
【0147】
第9ステップST9(判定工程)において、包装体Q中において第2物品P2が欠落していると判定されると(第9ステップST9:Yes)、第10ステップST10において、エジェクタ79は、第2物品P2が欠落している包装体Q(換言すれば、欠陥包装体QD)を、第2搬送装置6の搬送路外に排除する。第10ステップST10は、排除工程である。
【0148】
エジェクタ79がエア噴射器790を備える場合、排除工程(第10ステップST10)は、エア噴射器790から、第2物品P2が欠落している欠陥包装体QDにエアを吹き付けることにより、当該欠陥包装体QDを第2搬送装置6の搬送路外に排除することを含む。
【0149】
第9ステップST9(判定工程)において、包装体Q中において第2物品P2が欠落していないと判定されると(第9ステップST9:No)、第11ステップST11において、第2搬送装置6は、第1方向DR1への包装体Qの搬送を継続する。
【0150】
第3の実施形態における包装方法は、複数セットのセット品Pの各々に対して繰り返し実行される。より具体的には、第3の実施形態における包装方法は、セット品Pのピロー包装を繰り返し実行することを含む。第3の実施形態における包装方法では、セット品Pを包む包装体Qを形成すること(当該セット品に対する第6ステップST6)と、後続のセット品を包む半包装体Jを形成すること(当該後続のセット品に対する第4ステップST4)とが、同時に実行される。
【0151】
第3の実施形態における包装方法では、後方横シール部Q3が形成される前に半包装体Jが第1搬送装置5によって挟み送りされる。よって、後方横シール部Q3が形成される前に、半包装体Jから余剰空気が排出される。こうして、包装体Q内の空気を少なくすることができ、包装体Qが嵩張らない。
【0152】
第3の実施形態における包装方法では、半包装体Jの頂部を押圧する能動回転式の回転ブラシ51と、半包装体Jの底部の全幅を全体的に支持する第1搬送ベルト56とを用いて、半包装体Jが第1方向DR1に挟み送りされる。よって、送り方向に高さが変化するセット品Pが包まれている半包装体Jに対して好適に挟み送り力を作用させることができる。また、半包装体Jに後方横シール部が形成されるときに、半包装体Jの底部J2が下方に膨らむことが防止される。更に、半包装体Jに後方横シール部が形成されるときに、当該半包装体Jの縦シール部Q1が起立しない。
【0153】
第3の実施形態における包装方法では、第2搬送ベルト61と第3搬送ベルト63との間の隙間Gを通過する光を用いて、包装体Q中における第2物品P2の有無が検出される。よって、第2物品P2の有無の検出に際して、搬送ベルトの存在が障害になることがない。また、上流側の第1搬送ベルト56および回転ブラシ51の存在によって、包装体Qの底部が十分にフラット化され、縦シール部Q1の起立が抑制されるため、包装体Q中における第2物品P2の有無の検出時に、意図せぬ誤検出が発生しにくい。
【0154】
本発明は上記各実施形態または各変形例に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施形態または各変形例は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。また、各実施形態または各変形例で用いられる種々の技術は、技術的矛盾が生じない限り、他の実施形態または他の変形例にも適用可能である。さらに、各実施形態または各変形例における任意付加的な構成は、適宜省略可能である。
【符号の説明】
【0155】
1、1A、1B:包装システム
2 :包装機
4 :横シーラー
5 :第1搬送装置
6 :第2搬送装置
8 :セット品供給装置
10 :駆動源
21 :フォーマー
22 :上流側ピンチローラ
23 :縦シーラー
23r :ローラ
24 :下流側ピンチローラ
30 :筒状フィルム送り装置
31 :下側コンベヤ
31c :移送面
33 :上側コンベヤ
34 :無端部材
35 :クッション体
41 :第1回転体
41p :第1凸部
42 :切断刃
43 :第2回転体
43p :第2凸部
49 :スプロケット
51 :回転ブラシ
52 :アーム
52a :第1アーム
52b :第2アーム
53 :関節部
53a :第1関節部
53b :第2関節部
54 :中継部材
54a :第1中継部材
54b :第2中継部材
56 :第1搬送ベルト
56' :第1搬送ベルト
56b :裏面
56c :搬送面
57 :第1プーリ
58 :第1支持プレート
61 :第2搬送ベルト
61c :搬送面
62 :第2プーリ
63 :第3搬送ベルト
63c :搬送面
64 :第3プーリ
65 :シャフト
66a :第2支持プレート
66b :第3支持プレート
70 :検出装置
71 :投光器
71a :第1投光器
71b :第2投光器
72 :支持体
73 :受光器
73a :第1受光器
73b :第2受光器
74 :支持体
75 :分析器
75c :コンピュータ
76 :包装体検出装置
77 :第3投光器
78 :第3受光器
79 :エジェクタ
81 :第1コンベヤ
82 :第1支持板
83 :押送体
84 :第2物品供給装置
85 :支持体
86 :フィーダ
88 :物品検出装置
551a :第1固定部材
551b :第2固定部材
552 :第1無端部材
552c :無端チェーン
553 :第2無端部材
554 :第3無端部材
555 :第1スプロケット
556 :第2スプロケット
557 :第3スプロケット
558 :第4スプロケット
790 :エア噴射器
AT1 :傾動軸
AT2 :第2傾動軸
AX1 :回転軸
BL1 :ブラケット
BL2 :ブラケット
CH :チェーン
F :包材
F1 :シート状フィルム
F2 :筒状フィルム
FL1 :第1フレーム
FL2 :第2フレーム
J、J-2:半包装体
J' :半包装体
J1 :半包装体の頂部
J2 :半包装体の底部
LP :光路
LP1 :第1光路
LP2 :第2光路
LP3 :第3光路
LT :光
M1 :第1搬送装置動力伝達系
M2 :包装機動力伝達系
M3 :装置間動力伝達系
MT :モータ
P :セット品
P1 :第1物品
P2 :第2物品
PD :第2物品の欠落を伴うセット品
Q :包装体
Q' :包装体
Q1 :縦シール部
Q1' :縦シール部
Q2 :前方横シール部
Q3 :後方横シール部
QD :欠陥包装体
Qa :包装体の第1側部
Qb :包装体の第2側部
SH :シャフト
SP :スプロケット
【要約】
【課題】第1物品と第1物品よりも小さな第2物品とを含むセット品を包装する構成と、回転ブラシによってエア抜きを行う構成と、包装後に包装体内における第2物品の有無の検出する構成とを、好適に組み合わせる技術を提供する。
【解決手段】セット品を包装する包装システムは、フォーマーと、縦シーラーと、横シーラーと、第1搬送装置と、セット品を包む包装体を搬送する第2搬送装置と、検出装置と、を具備する。第1搬送装置は、セット品を包む半包装体の頂部を押圧する能動回転式の回転ブラシと、半包装体の底部の全幅を全体的に支持可能な第1搬送ベルトと、を有する。第2搬送装置は、第2搬送ベルトと、第2搬送ベルトに平行に配置される第3搬送ベルトと、を含む。検出装置は、第2搬送ベルトと第3搬送ベルトとの間の隙間を通過する光を用いて、包装体中における第2物品の有無を検出する。
【選択図】図5
図1
図2
図3
図4
図5
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