IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ナムコの特許一覧

<>
  • 特許-景品獲得ゲーム装置及びゲームシステム 図1
  • 特許-景品獲得ゲーム装置及びゲームシステム 図2
  • 特許-景品獲得ゲーム装置及びゲームシステム 図3
  • 特許-景品獲得ゲーム装置及びゲームシステム 図4
  • 特許-景品獲得ゲーム装置及びゲームシステム 図5
  • 特許-景品獲得ゲーム装置及びゲームシステム 図6
  • 特許-景品獲得ゲーム装置及びゲームシステム 図7
  • 特許-景品獲得ゲーム装置及びゲームシステム 図8
  • 特許-景品獲得ゲーム装置及びゲームシステム 図9
  • 特許-景品獲得ゲーム装置及びゲームシステム 図10
  • 特許-景品獲得ゲーム装置及びゲームシステム 図11
  • 特許-景品獲得ゲーム装置及びゲームシステム 図12
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-04
(45)【発行日】2024-10-15
(54)【発明の名称】景品獲得ゲーム装置及びゲームシステム
(51)【国際特許分類】
   A63F 9/30 20060101AFI20241007BHJP
   A63F 11/00 20060101ALI20241007BHJP
【FI】
A63F9/30 501
A63F11/00 A
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020189221
(22)【出願日】2020-11-13
(65)【公開番号】P2022078504
(43)【公開日】2022-05-25
【審査請求日】2023-02-16
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】306014714
【氏名又は名称】株式会社バンダイナムコアミューズメント
(74)【代理人】
【識別番号】100131303
【弁理士】
【氏名又は名称】吉村 徳人
(74)【代理人】
【識別番号】100070183
【弁理士】
【氏名又は名称】吉村 公一
(72)【発明者】
【氏名】荒井 潤
(72)【発明者】
【氏名】櫻井 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】八木 友紀子
(72)【発明者】
【氏名】新井 宣行
【審査官】嶋田 行志
(56)【参考文献】
【文献】特開2007-330546(JP,A)
【文献】特開2005-080891(JP,A)
【文献】特開2014-128339(JP,A)
【文献】特開2018-033598(JP,A)
【文献】特開2019-111444(JP,A)
【文献】特開2002-126342(JP,A)
【文献】特開2019-135017(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 9/00-A63F11/00
YouTube
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体内に配置された景品を獲得する景品獲得ゲームを提供する景品獲得ゲーム装置であって、
前記景品獲得ゲームが展開されるゲーム空間と、
前記ゲーム空間から落下した前記景品を取り出すことが可能な取出口と、
前記筐体内に対して光を照射する内側用光源と、
前記筐体外に対して光を照射する外側用光源と、
前記内側用光源及び前記外側用光源について、個別に、発光態様を制御可能な制御手段と、を備え、
前記内側用光源には、前記ゲーム空間に光が及ぶ上部用光源と、前記取出口内に光が及ぶ下部用光源と、が含まれ、
前記内側用光源及び前記外側用光源について、設定画面において、オペレータが、個別に、発光態様を選択することが可能であり、
前記上部用光源及び前記下部用光源について、設定画面において、オペレータが、個別に、発光態様を選択することが可能であることを特徴とする景品獲得ゲーム装置。
【請求項2】
前記内側用光源及び前記外側用光源について、個別に、発光色を選択することが可能であることを特徴とする請求項に記載の景品獲得ゲーム装置。
【請求項3】
前記内側用光源及び前記外側用光源について、個別に、発光効果を選択することが可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の景品獲得ゲーム装置。
【請求項4】
前記下部用光源について、設定画面において、オペレータが、景品の獲得が検知された場合に実行される発光演出の発光態様を選択することが可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の景品獲得ゲーム装置。
【請求項5】
複数の景品獲得ゲーム装置と、
前記各景品獲得ゲーム装置と通信可能な外部装置と、を備えるゲームシステムであって、
前記各景品獲得ゲーム装置は、景品獲得ゲームが展開されるゲーム空間と、前記ゲーム空間から落下した景品を取り出すことが可能な取出口と、筐体内に対して光を照射するための内側用光源と、前記筐体外に対して光を照射するための外側用光源と、を備え、
前記内側用光源には、前記ゲーム空間に光が及ぶ上部用光源と、前記取出口内に光が及ぶ下部用光源と、が含まれ、
前記外部装置において、オペレータが、前記各景品獲得ゲーム装置の前記内側用光源及び前記外側用光源について、個別に、発光態様を選択することが可能であるとともに、前記各景品獲得ゲーム装置の前記上部用光源及び前記下部用光源について、個別に、発光態様を選択することが可能であることを特徴とするゲームシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光を照射する光源を備える景品獲得ゲーム装置、及び、当該景品獲得ゲーム装置を含んでなるゲームシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光を照射する光源を備える景品獲得ゲーム装置が知られている(特許文献1参照)。この景品獲得ゲーム装置では、複数の発光部を含んでなるイルミネーションと、イルミネーションの発光を制御するイルミネーション制御部と、を含んで構成されている。特に、複数の景品獲得ゲーム装置について、イルミネーションによる発光演出を連携させることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2007-330546号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の景品獲得ゲーム装置では、発光演出を多様化することが困難となる恐れがある。
本発明の課題は、景品獲得ゲーム装置による発光演出を多様化することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、第一の発明に係る景品獲得ゲーム装置は、筐体内に配置された景品を獲得する景品獲得ゲームを提供する景品獲得ゲーム装置であって、前記景品獲得ゲームが展開されるゲーム空間と、前記ゲーム空間から落下した前記景品を取り出すことが可能な取出口と、前記筐体内に対して光を照射する内側用光源と、前記筐体外に対して光を照射する外側用光源と、前記内側用光源及び前記外側用光源について、個別に、発光態様を制御可能な制御手段と、を備え、前記内側用光源には、前記ゲーム空間に光が及ぶ上部用光源と、前記取出口内に光が及ぶ下部用光源と、が含まれ、前記内側用光源及び前記外側用光源について、設定画面において、オペレータが、個別に、発光態様を選択することが可能であり、前記上部用光源及び前記下部用光源について、設定画面において、オペレータが、個別に、発光態様を選択することが可能であることを特徴とする。
第一の発明に係る景品獲得ゲーム装置では、筐体内に対して光を照射する内側用光源と、筐体外に対して光を照射する外側用光源と、を備え、内側用光源及び外側用光源について、個別に、発光態様を制御可能となっている。これによって、内側用光源及び外側用光源について、異なる発光態様に制御することが可能となる。したがって、景品獲得ゲーム装置による発光演出を多様化することが可能となる。
ここで、景品獲得ゲーム装置としては、後述する景品獲得ゲーム装置1が該当する。筐体としては、後述する筐体10が該当する。景品としては、後述する景品Pが該当する。内側用光源としては、後述する内側用発光装置が該当する。外側用光源としては、後述する外側用発光装置が該当する。制御手段としては、後述する制御基板50が該当する。
【0007】
の発明に係る景品獲得ゲーム装置は、第の発明に係る景品獲得ゲーム装置において、前記内側用光源及び前記外側用光源について、個別に、発光色を選択することが可能であることを特徴とする。
【0008】
の発明に係る景品獲得ゲーム装置は、第一又は第二の発明に係る景品獲得ゲーム装置において、前記内側用光源及び前記外側用光源について、個別に、発光効果を選択することが可能であることを特徴とする。
【0009】
の発明に係る景品獲得ゲーム装置は、第一又は第二の発明に係る景品獲得ゲーム装置において、前記下部用光源について、設定画面において、オペレータが、景品の獲得が検知された場合に実行される発光演出の発光態様を選択することが可能であることを特徴とする。
【0010】
の発明に係るゲームシステムは、複数の景品獲得ゲーム装置と、前記各景品獲得ゲーム装置と通信可能な外部装置と、を備えるゲームシステムであって、前記各景品獲得ゲーム装置は、景品獲得ゲームが展開されるゲーム空間と、前記ゲーム空間から落下した景品を取り出すことが可能な取出口と、筐体内に対して光を照射するための内側用光源と、前記筐体外に対して光を照射するための外側用光源と、を備え、前記内側用光源には、前記ゲーム空間に光が及ぶ上部用光源と、前記取出口内に光が及ぶ下部用光源と、が含まれ、前記外部装置において、オペレータが、前記各景品獲得ゲーム装置の前記内側用光源及び前記外側用光源について、個別に、発光態様を選択することが可能であるとともに、前記各景品獲得ゲーム装置の前記上部用光源及び前記下部用光源について、個別に、発光態様を選択することが可能であることを特徴とする。
第六の発明に係るゲームシステムは、各景品獲得ゲーム装置の内側用光源及び外側用光源について、個別に、発光態様を制御可能となっている。これによって、各景品獲得ゲーム装置において、内側用光源及び外側用光源について、異なる発光態様に制御することが可能となる。したがって、各景品獲得ゲーム装置による発光演出を多様化することが可能となる。
ここで、景品獲得ゲーム装置としては、後述する景品獲得ゲーム装置1が該当する。外部装置としては、後述する端末装置2が該当する。ゲームシステムとしては、後述するゲームシステム100が該当する。筐体としては、後述する筐体10が該当する。内側用光源としては、後述する内側用発光装置が該当する。外側用光源としては、後述する外側用発光装置が該当する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、景品獲得ゲーム装置による発光演出を多様化することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】ゲームシステム100の構成例を示す図である。
図2】景品獲得ゲーム装置1の外観を示す斜視図である。
図3】第1例に係る景品配置機構30が構成された景品配置枠ユニット20の斜視図である。
図4】第2例に係る景品配置機構30が構成された景品配置枠ユニット20の斜視図である。
図5】制御基板50の構成を示すブロック図である。
図6】各種設定画面s1の一例を示す図である。
図7】発光演出設定画面s2の一例を示す図である。
図8】ステーション選択画面s3の一例を示す図である。
図9】各種設定画面s4の一例を示す図である。
図10】発光演出設定画面s5の一例を示す図である。
図11】ステーション選択画面s6の一例を示す図である。
図12】イベント設定画面s7の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態では、本発明に係る景品獲得ゲーム装置を、景品獲得ゲームを実行することが可能な景品獲得ゲーム装置1に適用した一例を説明する。
「景品獲得ゲーム」は、プレイヤ(ユーザー)が操作部16を操作することで、景品把持部410を動作させて、景品配置エリアAEに配置されている景品Pを開口エリアOEに落下させることにより、景品Pを獲得することが可能となるゲームとなっている。
「景品P」としては、獲得によりプレイヤに付与される物品であっても、獲得してもプレイヤに付与されず、獲得後に他の物品(プレイヤに付与される物品)と交換可能な物品であっても、どちらでも構わない。
【0018】
(ゲームシステム100の構成例)
まず、ゲームシステム100の構成例を説明する。
図1は、ゲームシステム100の構成例を示す図である。
図1に示すように、ゲームシステム100は、複数の景品獲得ゲーム装置(子機)1と、端末装置(親機)2と、ネットワーク3と、を含んで構成されている。
ネットワーク3は、データの送受信が可能な通信路(通信回線)となっている。本実施形態では、ネットワーク3は、無線メッシュネットワークとなっている。すなわち、ネットワーク3は、複数の通信装置3aを無線通信で相互に接続することにより構成されている。そして、ネットワーク3は、マルチホップ通信機能により、データを伝送することが可能となっている。
各通信装置3aは、無線LANのアクセスポイント(Wi-Fi(Wireless Fidelity)アクセスポイント)となっている。各通信装置3aは、メッシュネットワーク3外の各装置(各景品獲得ゲーム装置1、端末装置2等)との間のゲートウェイとして機能する。
ゲームシステム100では、端末装置2及び各景品獲得ゲーム装置1が、ネットワーク3を介して、相互に通信することが可能となっている。
特に、ゲームシステム100では、オペレータ(管理者)が、端末装置2において、各景品獲得ゲーム装置1について、発光演出の態様(内容)を設定することが可能となっている。そして、端末装置2において設定した発光演出の態様を、各景品獲得ゲーム装置1において反映させることが可能となっている。
また、ゲームシステム100では、端末装置2において、各景品獲得ゲーム装置1の状態(景品Pの獲得の検出、エラーの検出、後述する内部状態等)を把握することが可能となっている。そして、把握した状態に応じた発光態様による発光演出を、各景品獲得ゲーム装置1に実行させることが可能となっている。
【0019】
(端末装置2の構成)
次に、端末装置2の構成を説明する。
端末装置2は、オペレータが使用するコンピュータ装置となっている。
端末装置2は、処理部、通信部、入力部、表示部、記憶部、RTC(リアルタイムクロック)等を含んで構成されている。
処理部は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含んでなるマイクロコンピュータによって構成されている。
通信部は、各通信装置3aとの間で、Wi-Fiの規格に準拠した通信方式による無線通信を行う。これによって、端末装置2は、ネットワーク3を介して、各景品獲得ゲーム装置1と相互に通信を行うことが可能となっている。
入力部は、ユーザによる操作入力を受け付ける。
表示部は、画像等を表示することが可能となっている。
RTCは、現在時刻(年、月、日、曜日、時、分、秒)を示す情報を生成(計時)する。RTCは、バックアップ電源からの電源供給を受けて動作するように構成されている。これにより、RTCは、端末装置2に電源が投入されていない期間中も、常時、現在時刻を計測する。
端末装置2は、PC(Personal Computer)、タブレットPC、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistant)等により実現することが可能となっている。
【0020】
(各景品獲得ゲーム装置1の構成)
次に、各景品獲得ゲーム装置1の構成を説明する。
図2は、景品獲得ゲーム装置1の外観を示す斜視図である。
ここで、図2に示す例では、1台の筐体10において、2台の景品獲得ゲーム装置1が構成されている例を示している。すなわち、2台の景品獲得ゲーム装置1について、共通の筐体10を使用している。なお、1台の筐体10において、1台の景品獲得ゲーム装置1が構成されていても構わない。また、1台の筐体10において、3台以上の景品獲得ゲーム装置1が構成されていても構わない。
なお、以下の説明では、筐体10において構成されている各景品獲得ゲーム装置1を「ステーション」と記載することがある。すなわち、1台の筐体10には、2つのステーション(左ステーション及び右ステーション)が構成されている。
図2に示すように、景品獲得ゲーム装置1は、筐体10と、筐体10内に配置された景品配置枠ユニット20と、景品配置枠ユニット20に取り付けられた景品配置機構30と、筐体10に取り付けられたクレーンユニット40と、筐体10に取り付けられた各種の発光装置(光源・ランプ)と、筐体10に取り付けられたスピーカ(図示せず)と、筐体10内に配置された制御基板50(図5参照)と、を含んで構成されている。
【0021】
(筐体10)
次に、筐体10の構成を説明する。
筐体10は、箱状に形成されている。筐体10内には、景品獲得ゲームが展開されるゲームエリア(プレイエリア)GEが構成される。筐体10は、上部筐体11と、下部筐体12と、を含んで構成されている。
上部筐体11の正面、背面、左側面及び右側面は、それぞれ、ガラス、アクリル板等の透明な板材により構成されている。これによって、プレイヤは、筐体10の外側から、筐体10の内側に構成されたゲームエリアGEを視認することが可能となっている。
上部筐体11の正面は、引戸により構成され、開閉可能となっている。これによって、オペレータは、上部筐体11の正面を開放することにより、ゲームエリアGEにおいて、景品Pの配置・移動、景品配置機構30の構成・変更等を行うことが可能となっている。
【0022】
下部筐体12の正面には、コントロールパネル13が設けられている。コントロールパネル13には、硬貨投入口14と、タッチパネルディスプレイ15と、操作部16と、が設けられている。
硬貨投入口14は、プレイヤによる硬貨(コイン)の投入が可能となっている。プレイヤは、硬貨投入口14へ硬貨を投入することにより、景品獲得ゲームをプレイするためのクレジットを獲得することが可能となっている。なお、プリペイドカード、クレジットカード等の記憶媒体による電子マネーの決済装置を設け、電子マネーの決済によりクレジットを獲得することが可能な構成としても構わない。
タッチパネルディスプレイ15は、各種画像を表示する機能と、ユーザによる操作入力を受け付ける機能と、を有する。具体的に、タッチパネルディスプレイ15は、タッチパネル15a(図5参照)と、表示部15bと(図5参照)、を含んで構成されている。タッチパネル15aは、静電容量式、感圧式等の入力装置であり、ユーザの指、タッチペン等による操作入力を受け付ける。表示部15bは、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等により実現される。
【0023】
表示部15bには、プレイヤが獲得したクレジットの残数等の各種情報が表示される。すなわち、硬貨投入口14への硬貨の投入によりクレジットを獲得するごとに、表示部15に表示されるクレジットの残数が増加する。また、景品獲得ゲームがプレイされるごとに、表示部15に表示されるクレジットの残数が減少する。
操作部16は、プレイヤの操作を受け付ける。操作部16は、第1操作ボタン16aと、第2操作ボタン16bと、を含んで構成されている。各操作ボタン16a,16bは、プレイヤによる押下操作が可能となっている。第1操作ボタン16aは、景品獲得ゲーム中に、景品把持部410をX方向(左右方向)に沿って移動させる操作を受け付ける。第2操作ボタン16bは、景品獲得ゲーム中に、景品把持部410をY方向(奥行方向)に沿って移動させる操作を受け付ける。
なお、操作部16は、景品獲得ゲーム中に、景品把持部410をZ方向(上下方向)に沿って移動させる操作を受け付ける第3操作ボタンを含んで構成されていても構わない。または、操作部16として、景品獲得ゲーム中に、景品把持部410を水平方向(左右方向及び奥行方向)に沿って移動させる操作を受け付けるジョイスティックと、景品把持部410をZ方向(上下方向)に沿って移動させる操作を受け付ける下降ボタンと、が設けられる構成としても構わない。
また、下部筐体12の正面には、開口エリアOE(図3及び図4参照)に連通する景品取出口17が設けられている。ここで、景品配置機構30の下方には、景品スロープ(図示せず)が配置されている。また、景品配置機構30の下方には、景品獲得センサ17a(図5参照)が配置されている。景品獲得センサ17aは、開口エリアOEから落下した景品P(景品Pの獲得)の検知に応じて、所定の検知信号を、制御基板50に対して出力する。また、景品取出口17内には、景品落下センサ17b(図5参照)が配置されている。景品落下センサ17bは、景品取出口17内へ落下した景品P(景品Pの獲得)の検知に応じて、所定の検知信号を、制御基板50に対して出力する。
処理部51は、景品獲得センサ17aからの検知信号の入力に基づいて、景品Pの獲得を検知し、後述する獲得時発光演出を実行する。また、処理部51は、景品落下センサ17bから検知信号が入力されている状態が所定時間継続した場合に、特定エラーを検知する。「特定エラー」は、不意の景品Pの落下、景品Pの取忘れ、景品取出口17内への人や異物の進入等が発生した場合に検知される。なお、景品獲得センサ17a及び景品落下センサ17bのそれぞれについては、検知状態と非検知状態とを、任意に切り替え可能としても構わない。
そして、開口エリアOEに落下した景品Pは、景品獲得センサ17aにより検知された後に、景品スロープにより景品取出口17へ誘導され、景品落下センサ17bにより検知される。これによって、プレイヤは、景品取出口17から取り出した景品Pを獲得することが可能となっている。
また、下部筐体12の正面には、開閉扉(図示せず)が設けられている。そして、開閉扉の内側には、各種の制御基板(制御基板50等)が配置されている。
【0024】
(景品配置枠ユニット20)
次に、景品配置枠ユニット20の構成を説明する。
図3は、第1例に係る景品配置機構30が構成された景品配置枠ユニット20の斜視図である。図4は、第2例に係る景品配置機構30が構成された景品配置枠ユニット20の斜視図である。
図2から図4に示すように、景品配置枠ユニット20は、筐体10内に配置されている。景品配置枠ユニット20は、基礎フレーム(図示せず)と、基礎フレームに対して昇降可能に取り付けられた全体昇降フレーム220と、全体昇降フレーム220に対して昇降可能に取り付けられた6組の個別昇降フレーム231~236と、を含んで構成されている。
全体昇降フレーム220は、左側フレームユニット221と、右側フレームユニット222と、左側フレームユニット221及び右側フレームユニット222を連結する連結フレーム(図示せず)と、を含んで構成されている。
左側フレームユニット221及び右側フレームユニット222は、左右対称の構成を有している。左側フレームユニット221及び右側フレームユニット222は、それぞれ、格子状に構成されている。
全体昇降フレーム220は、基礎フレームに対して昇降可能に取り付けられている。具体的に、各フレームユニット221,222には、全体昇降スライダ(図示せず)が設けられている。また、基礎フレームには、各フレームユニット221,222に設けられた全体昇降スライダを昇降可能に支持する全体昇降ガイドレール(図示せず)が設けられている。全体昇降フレーム220は、全体昇降スライダが、全体昇降ガイドレール内に配置されることにより、基礎フレームに対して取り付けられる。そして、全体昇降スライダは、全体昇降ガイドレールに沿って、上下方向に摺動可能となっている。これによって、全体昇降フレーム220は、基礎フレームに対して昇降可能となっている。
また、基礎フレームには、全体昇降ロック機構(図示せず)が設けられている。そして、全体昇降ロック機構は、基礎フレームに対する全体昇降フレーム220の昇降をロック(固定)することが可能となっている。これによって、全体昇降フレーム220を任意の高さにロックすることが可能となっている。
【0025】
6組の個別昇降フレーム231~236は、略同一の構成を有している。各個別昇降フレーム231~236は、ベースフレーム237と、一対のガイドロッド238と、個別昇降スライダ(図示せず)と、を含んで構成されている。
ベースフレーム237は、四角柱状に形成されている。ベースフレーム237は、奥行方向に沿って延びるように配置されている。ここで、以下の説明では、ベースフレーム237の4つの側面のうち、上側の側面を「上側面」とし、下側の側面を「下側面」とし、内側(ゲームエリアGE側)の側面を「内側面」とする。
ベースフレーム237の4つの側面のうち、少なくとも、内側面には、T溝tgが設けられている。本実施形態では、ベースフレーム237の4つの側面のうち、内側面と、上側面と、において、T溝tgが設けられている。
各T溝tgは、ベースフレーム237の長手方向(ベースフレーム237が延びる方向)に沿って直線的に延びている。各T溝tgは、ベースフレーム237の長手方向の一方側の端部から他方側の端部に亘って設けられている。
各ガイドロッド238は、円柱状に構成されている。各ガイドロッド238は、ベースフレーム237の下側面から、下方に向かって延びるように設けられている。一対のガイドロッド238は、ベースフレーム237の長手方向に沿って所定の間隔で並ぶように設けられている。
【0026】
本実施形態では、左側フレームユニット221において、3組の個別昇降フレーム231~233が取り付けられている。3組の個別昇降フレーム231~233は、奥行方向に沿って所定の間隔で並ぶように設けられている。各個別昇降フレーム231~233は、左側フレームユニット221に対して昇降可能に取り付けられている。特に、3組の個別昇降フレーム231~233は、個別に、昇降可能となっている。
具体的に、各個別昇降フレーム231~233では、ガイドロッド238の下端部において、個別昇降スライダ(図示せず)が設けられている。また、左側フレームユニット221には、各個別昇降フレーム231~233に設けられた個別昇降スライダを昇降可能に支持する個別昇降ガイドレール(図示せず)が設けられている。各個別昇降フレーム231~233は、一対のガイドロッド238が、左側フレームユニット221の上面に設けられたガイド孔(図示せず)に挿通され、かつ、個別昇降スライダが、個別昇降ガイドレール内に配置されることにより、左側フレームユニット221に対して取り付けられる。そして、各ガイドロッド238は、当該ガイドロッド238が挿通されているガイド孔に対して、上下方向に沿って、摺動可能となっている。また、個別昇降スライダは、個別昇降ガイドレールに沿って、上下方向に摺動可能となっている。これによって、各個別昇降フレーム231~233は、左側フレームユニット221に対して昇降可能となっている。特に、各個別昇降フレーム231~233が備えるベースフレーム237は、左側フレームユニット221に対して昇降可能となっている。
【0027】
また、右側フレームユニット222において、3組の個別昇降フレーム234~236が取り付けられている。3組の個別昇降フレーム234~236は、奥行方向に沿って所定の間隔で並ぶように設けられている。各個別昇降フレーム234~236は、右側フレームユニット222に対して昇降可能に取り付けられている。特に、3組の個別昇降フレーム234~236は、個別に、昇降可能となっている。
具体的に、各個別昇降フレーム234~236では、ガイドロッド238の下端部において、個別昇降スライダ(図示せず)が設けられている。また、右側フレームユニット222には、各個別昇降フレーム234~236に設けられた個別昇降スライダを昇降可能に支持する個別昇降ガイドレール(図示せず)が設けられている。各個別昇降フレーム234~236は、一対のガイドロッド238が、右側フレームユニット222の上面に設けられたガイド孔(図示せず)に挿通され、かつ、個別昇降スライダが、個別昇降ガイドレール内に配置されることにより、右側フレームユニット222に対して取り付けられる。そして、各ガイドロッド238は、当該ガイドロッド238が挿通されているガイド孔に対して、上下方向に沿って、摺動可能となっている。また、個別昇降スライダは、個別昇降ガイドレールに沿って、上下方向に摺動可能となっている。これによって、各個別昇降フレーム234~236は、右側フレームユニット222に対して昇降可能となっている。特に、各個別昇降フレーム234~236が備えるベースフレーム237は、右側フレームユニット222に対して昇降可能となっている。
【0028】
各個別昇降フレーム231~236は、個別昇降ロック機構(図示せず)を含んで構成されている。そして、各個別昇降フレーム231~236が備える個別昇降ロック機構により、全体昇降フレーム220に対する当該個別昇降フレーム231~236の昇降をロック(固定・維持)することが可能となっている。これによって、各個別昇降フレーム231~236を任意の高さにロックすることが可能となっている。
【0029】
筐体10内には、景品獲得ゲームが展開されるゲームエリアGEが構成される。そして、景品配置機構30は、ゲームエリアGE内において、景品Pを配置するための機構となっている。すなわち、景品配置機構30により、ゲームエリアGE内において、景品Pが配置される。この際、配置の態様としては、景品配置機構30の構成に応じて、載置、吊り下げ、挟持等、様々な態様を選択することが可能となっている。
特に、本実施形態では、景品配置機構30により、ゲームエリアGE内において、景品配置エリアAEと、開口エリアOEと、が構成される。
「景品配置エリアAE」は、景品Pが配置される領域となっている。
「開口エリアOE」は、景品Pの落下により、当該景品Pの獲得が可能となる領域となっている。
【0030】
(景品配置機構30)
次に、景品配置機構30の構成を説明する。
景品配置機構30は、6組の個別昇降フレーム231~236のうち、一又は複数の個別昇降フレーム231~236に取り付けられる。この際、景品配置機構30は、ベースフレーム237に取り付けられる。
景品配置機構30は、一の構成部材により、又は、複数の構成部材を組み合わせることにより構成される。
本実施形態では、景品配置機構30を構成する構成部材として、フロアフレームff、フロアパネルfp、フレキシブルロッド(図示せず)等が用意されている。そして、これらの構成部材のうち、一又は複数の構成部材を組み合わせることにより、景品配置機構30が構成される。
以下、各構成部材について説明する。
【0031】
フロアフレームffは、4本のフレームを無端状(環状)に連結して構成されている。これによって、フロアフレームffは、平面視で略方形の枠体となっている。ここで、フロアフレームffとして、大きさが異なる複数種類のフロアフレームffを用意しても構わない。フロアフレームffの側面には、一又は複数の固定部材が設けられている。固定部材は、ベースフレーム237に設けられたT溝tgに嵌合することが可能となっている。そして、フロアフレームffは、固定部材を介して、ベースフレーム237の上側面又は内側面に取り付けることが可能となっている。
フロアパネルfpは、平面視で、略正方形の平板状に形成されている。フロアパネルfpは、フロアフレームffの上面(下面)に取り付けることが可能となっている。フロアパネルfpは、ネジ止めにより、フロアフレームffの上面に対して固定される。
フレキシブルロッドは、2本の筒状体から構成されている。すなわち、フレキシブルロッドは、一方の筒状体の全部又は一部が、他方の筒状体の内部に挿入(嵌合)されることにより構成されている。そして、フレキシブルロッドは、一方の筒状体について、他方の筒状体の内部へ収容される方向、又は、他方の筒状体の内部から排出される方法にスライド(摺動)させることにより、長手方向の寸法を変化させる(調整する)ことが可能となっている。フレキシブルロッドの各端部には、固定部材が設けられている。固定部材は、ベースフレーム237に設けられたT溝tgに嵌合することが可能となっている。そして、フレキシブルロッドは、固定部材を介して、ベースフレーム237の上側面又は内側面に取り付けることが可能となっている。
【0032】
(景品配置機構30の構成例)
次に、景品配置機構30の構成例を説明する。
上記のように、本実施形態では、フロアフレームff、フロアパネルfp、フレキシブルロッド等を組み合わせることにより、様々な形状の景品配置機構30を構成することが可能となっている。
以下、景品配置機構30の一例を示す。
【0033】
(第1例に係る景品配置機構30)
まず、第1例に係る景品配置機構30を説明する。
図3に示すように、第1例に係る景品配置機構30は、一対のフロアフレームffが、左側フレームユニット221と、右側フレームユニット222と、の間に架け渡されることにより構成されている。この際、奥側のフロアフレームffは、小型のフロアフレームffsを介して、左側フレームユニット221及び右側フレームユニット222に取り付けられている。
すなわち、手前側のフロアフレームffを構成する一対の縦フレームのうち、一方の縦フレームは、個別昇降フレーム231を構成するベースフレーム237の内側面と、個別昇降フレーム232を構成するベースフレーム237の内側面と、に取り付けられている。また、手前側のフロアフレームffを構成する一対の縦フレームのうち、他方の縦フレームは、個別昇降フレーム234を構成するベースフレーム237の内側面と、個別昇降フレーム235を構成するベースフレーム237の内側面と、に取り付けられている。
さらに、個別昇降フレーム231,234のベースフレーム237よりも、個別昇降フレーム232,235のベースフレーム237の方が、低い位置に配置されている。
これによって、手前側のフロアフレームffは、その上面を奥側に向けて傾斜させた状態で配置されている。そして、手前側のフロアフレームffの上面には、フロアパネルfpが取り付けられている。これによって、フロアパネルfpの上面により、第1の景品載置面Aが構成される。この際、第1の景品載置面Aは、奥側に向けて傾斜している。
個別昇降フレーム233が備えるベースフレーム237の上側面には、一方のフロアフレームffsが取り付けられている。また、個別昇降フレーム236が備えるベースフレーム237の上側面には、他方の小型のフロアフレームffsが取り付けられている。
そして、奥側のフロアフレームffを構成する一対の縦フレームのうち、一方の縦フレームは、一方のフロアフレームffsの上側面と、個別昇降フレーム233を構成するベースフレーム237の内側面と、に取り付けられている。また、奥側のフロアフレームffを構成する一対の縦フレームのうち、他方の縦フレームは、他方のフロアフレームffsの上側面と、個別昇降フレーム236を構成するベースフレーム237の内側面と、に取り付けられている。
これによって、奥側のフロアフレームffは、その上面を手前側に向けて傾斜させた状態で配置されている。そして、奥側のフロアフレームffの上面には、フロアパネルfpが取り付けられている。これによって、フロアパネルfpの上面により、第2の景品載置面Bが構成される。この際、第2の景品載置面Bは、手前側に向けて傾斜している。
【0034】
ここで、第1例に係る景品配置機構30では、一対のフロアフレームffが、異なる個別昇降フレーム231~236に取り付けられている。これによって、第1の景品載置面A及び第2の景品載置面Bの高さを、個別に調整することが可能となっている。
すなわち、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム231,232,234,235を昇降させることにより、第1の景品載置面Aの高さを調整することが可能となる。また、個別昇降フレーム231,234のベースフレーム237と、個別昇降フレーム232,235のベースフレーム237と、の位置関係(高さの関係)を変更(調整)することにより、第1の景品載置面Aの傾斜角度を変更(調整)調整することが可能となっている。
また、全体昇降フレーム220に対して個別昇降フレーム233,236を昇降させることにより、第2の景品載置面Bの高さを調整することが可能となる。また、フロアフレームffaにおけるフロアフレームffの固定位置を変更(調整)することにより、第2の景品載置面Bの傾斜角度を変更(調整)調整することが可能となっている。
これによって、第1の景品載置面Aと第2の景品載置面Bとの相対的な位置関係(高さの関係)を調整することができる。
その後、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることにより、第1の景品載置面Aと第2の景品載置面Bとの相対的な位置関係(高さの関係)を維持した状態で、景品把持部410と各景品載置面との相対的な位置関係(高さの関係)を、一括で調整することができる。
第1例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品配置エリアAEと、開口エリアOEと、を構成する。すなわち、ゲームエリアGEのうち、一対の景品載置面A,B上において、景品配置エリアAEが構成され、一対の景品載置面A,Bの間において、開口エリアOEが構成される。
特に、ゲームエリアGEにおいて、景品Pを、一対の景品載置面A,Bの間に架け渡すように配置することが可能となる。
そして、第1例に係る景品配置機構30では、景品把持部410により、一対の景品載置面A,Bにより支持されている景品Pを、開口エリアOEへ落下させることで、当該景品Pの獲得が可能となる。
【0035】
(第2例に係る景品配置機構30)
次に、第2例に係る景品配置機構30を説明する。
図4に示すように、第2例に係る景品配置機構30は、一枚のフロアフレームffが、左側フレームユニット221と、右側フレームユニット222と、の間に架け渡されることにより構成されている。
具体的に、フロアフレームffを構成する一対の縦フレームのうち、一方の縦フレームが、左側フレームユニット221に配置されている3組の個別昇降フレーム231~233のうち、個別昇降フレーム232を構成するベースフレーム237と、個別昇降フレーム232を構成するベースフレーム237と、に取り付けられている。また、フロアフレームffを構成する一対の縦フレームのうち、他方の縦フレームが、右側フレームユニット222に配置されている3組の個別昇降フレーム234~236のうち、個別昇降フレーム235を構成するベースフレーム237と、個別昇降フレーム236を構成するベースフレーム237に取り付けられている。
この際、個別昇降フレーム232,235のベースフレーム237よりも、個別昇降フレーム233,236のベースフレーム237の方が、低い位置に配置されている。これによって、フロアフレームffは、その上面を奥側に向けて傾斜させた状態で配置されている。
また、フロアフレームffを構成する手前側の横フレームには、2つの球体パーツ333が取り付けられている。各球体パーツ333は、T溝ナットを介して、横フレームの側面に設けられているT溝TGに固定されている。
ここで、第2例に係る景品配置機構30では、個別昇降フレーム232,235のベースフレーム237と、個別昇降フレーム233,236のベースフレーム237と、の位置関係(高さの関係)を変更(調整)することにより、各球体パーツ333の傾斜角度を変更(調整)調整することが可能となっている。
その後、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることにより、各球体パーツ333の傾斜角度を維持した状態で、景品把持部410と各球体パーツ333との相対的な位置関係(高さの関係)を、一括で調整することができる。
すなわち、個別昇降ロック機構239により全体昇降フレーム220に対する各個別昇降フレーム231~236の昇降をロックした状態で、基礎フレーム210に対して全体昇降フレーム220を昇降させることができる。
【0036】
第2例に係る景品配置機構30は、ゲームエリアGEにおいて、景品配置エリアAEと、開口エリアOEと、を構成する。すなわち、各球体パーツ333の球体部333aにおいて、景品吊下部C,Dが構成される。そして、各景品吊下部C,Dにおいて、Dリングdrを介して、景品Pを吊り下げることが可能となっている。これによって、各景品吊下部C,Dの下方において、景品配置エリアAEが構成される。また、各景品吊下部C,Dに吊り下げられた景品Pの下方において、開口エリアOEが構成される。
特に、ゲームエリアGEにおいて、景品Pを、開口エリアOEの上方に吊り下げた状態で配置することが可能となる。
そして、第2例に係る景品配置機構30では、景品把持部410により、各景品吊下部C,Dに引っ掛けられているDリングdrを、当該景品吊下部C,Dからから外すことで、当該Dリングdrに接続されている景品Pの獲得が可能となる。
【0037】
(クレーンユニット40)
次に、クレーンユニット40の構成を説明する。
クレーンユニット40は、景品把持部410と、景品把持部410を水平方向に移動させる移動装置420と、景品把持部410を昇降させる昇降装置430と、を含んで構成されている。
景品把持部410は、伸縮自在の支持部413を介して、昇降装置430の底面に取り付けられている。景品把持部410は、一対のアーム411と、一対のアーム411を開閉する開閉装置412と、を含んで構成されている。
各アーム411は、略L字型の棒状に形成されている。各アーム411の下端部には、爪部材411aが取り付けられている。
開閉装置412は、開閉モータm1(図5参照)と、開閉機構(図示せず)と、を含んで構成されている。開閉装置412では、開閉モータm1を駆動することにより、開閉機構を介して、一対のアーム411を開閉することが可能となっている。そして、景品把持部410は、一対のアーム411を開閉させることにより、景品Pを把持することが可能となっている。
【0038】
移動装置420は、X方向レール(図示せず)と、Y方向レール(図示せず)と、X方向モータm2(図5参照)と、Y方向モータm3(図5参照)と、を含んで構成されている。
X方向レールは、筐体10の天面(内側)に取り付けられている。X方向レールは、左右方向に沿って、直線的に延びている。
Y方向レールは、X方向レールに取り付けられている。Y方向レールは、X方向レールに沿ってスライド可能となっている。Y方向レールは、奥行方向に沿って、直線的に延びている。Y方向レールは、X方向モータm2を駆動することにより、X方向レールに沿って移動される。
【0039】
昇降装置430は、Y方向レールに取り付けられている。昇降装置430は、Y方向レールに沿ってスライド可能となっている。昇降装置430は、Y方向モータm3を駆動することにより、Y方向レールに沿って移動される。
昇降装置430は、ワイヤの送り出し又は巻き取りが可能なリール(図示せず)と、リールを駆動する昇降モータm4(図5参照)と、を含んで構成されている。ワイヤの先端部は、景品把持部410に取り付けられている。これによって、昇降モータm4によりリールを駆動して、ワイヤを送り出すことにより、景品把持部410を下降させることが可能となっている。また、昇降モータm4によりリールを駆動して、ワイヤを巻き取ることにより、景品把持部410を上昇させることが可能となっている。
以上により、クレーンユニット40では、各モータm2,m3,m4を駆動することにより、景品把持部410を、左右方向、奥行方向、上下方向に移動させることが可能となっている。また、開閉モータm1を駆動することにより、一対のアーム411を開閉することが可能となっている。
【0040】
(各種の発光装置)
筐体10には、各種の発光装置(光源)が配置されている。各発光装置は、複数のフルカラーLEDを含んで構成されている。そして、各発光装置は、所定の発光態様(発光色が時系列的に変化する態様、発光色が時系列的に変化しない態様、各種の発光効果が付与された態様等)により、複数のフルカラーLEDの発光を制御することで、各種の発光演出を実行することが可能となっている。ここで、各種の発光演出には、各種の演出動作と、各種の報知動作と、が含まれる。
本実施形態では、各種の発光装置として、筐体10の内側(内部)に対して光を照射する内側用発光装置と、筐体10の外側(外部)に対して光を照射する外側用発光装置と、が配置されている。
また、内側用発光装置として、ゲームエリアGE(上部筐体11内)に対して光を照射する上部用発光装置と、景品取出口17の内側(下部筐体12内)に対して光を照射する下部用発光装置と、が配置されている。すなわち、上部用発光装置は、筐体10の内側(内部)のうち、景品配置機構30(開口エリアOE)より上側の領域に対して光を照射する発光装置となっている。また、下部用発光装置は、筐体10の内側(内部)のうち、景品配置機構30(開口エリアOE)より下側の領域に対して光を照射する発光装置となっている。
【0041】
具体的に、景品獲得ゲーム装置1では、上部用発光装置として、バックランプ61(図2及び図5参照)と、フロアランプ62(図5参照)と、が配置されている。
バックランプ61は、筐体10の天面(内側)に取り付けられている。そして、バックランプ61は、ゲームエリアGEの背面(内側)に対して光を照射する。特に、バックランプ61は、ゲームエリアGEの背面(内側)において、景品Pをディスプレイするディスプレイ部が構成されている場合、ディスプレイ部(ディスプレイ部にディスプレイされている景品P)に対して光を照射する。
フロアランプ62は、筐体10の天面(内側)に取り付けられている。そして、フロアランプ62は、景品配置機構30(景品配置機構30により配置された景品P)に対して光を照射する。ここで、上記のように、景品獲得ゲーム装置1では、景品配置機構30を様々な構成とすることが可能となっており、景品配置機構30の構成に応じて、景品Pを様々な配置とすることが可能となっている。そこで、フロアランプ62は、光を照射する向きを変更(調整)することが可能となっている。この際、フロアランプ62は、手動又は自動(タッチパネル15aの操作による設定)により、光を照射する向きを変更することが可能となっている。これによって、景品配置機構30の構成に応じて、フロアランプ62による光の照射方向を変更(調整)することで、景品配置機構30により配置された景品Pに対して、適切に光を照射することが可能となる。また、フロアランプ62は、バックランプ61と比較して、照射される光の指向性が高くなっている。これによって、景品配置機構30により配置された景品Pの外観に対する演出効果を向上することが可能となる。
ここで、上記のように、上部筐体11の正面、背面、左側面及び右側面は、それぞれ、ガラス、アクリル板等の透明な板材により構成されている。これによって、プレイヤは、当該透明な板材を介して、上部筐体11の内側(内部)、特に、上部筐体11の内側(内部)において実行される発光演出(バックランプ61及びフロアランプ62による発光演出)を視認することが可能となっている。
【0042】
また、景品獲得ゲーム装置1では、下部用発光装置として、スロープランプ63(図5参照)が配置されている。
スロープランプ63は、筐体10の正面(内側)におけるコントロールパネル13の裏側の位置に取り付けられている。そして、スロープランプ63は、景品スロープの上面及び景品取出口17の内側(内部)に対して光を照射する。また、スロープランプ63は、景品配置機構30の下方から景品配置機構30に対して(景品配置機構30により配置された景品Pに対して)光を照射することが可能となっている。
ここで、景品取出口17には、アクリル板等の透明な板材により形成された開閉扉が配置されている。これによって、プレイヤは、開閉扉が閉じている状態であっても、開閉扉を介して、景品取出口17の内側(内部)、特に、景品取出口17の内側(内部)において実行される発光演出(スロープランプ63による発光演出)を視認することが可能となっている。
また、景品獲得ゲーム装置1では、外側用発光装置として、ピラーランプ64(図2及び図5参照)が配置されている。ここで、外側用発光装置として、上部筐体11の正面上部に配置された上部ランプ、コントロールパネル13に配置されたパネルランプ等を含む構成としても構わない。特に、外側用発光装置として、プレイヤに対して光を照射するプレイヤランプを含む構成としても構わない。
ピラーランプ64は、筐体10の四隅に設けられた4本の柱材のうち正面側の2本の柱材において、各柱材の側面に取り付けられている。そして、ピラーランプ64は、筐体10の外側(外部)に対して光を照射する。
【0043】
(制御基板50)
次に、制御基板50の構成を説明する。
図5は、制御基板50の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、制御基板50は、処理部51、記憶部52、通信部53、RTC(リアルタイムクロック)54等を含んで構成されている。
処理部51は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を含んでなるマイクロコンピュータによって構成されている。
処理部51は、コントロールパネル13から入力される各種の検知信号、記憶部52に記憶されているプログラム・データ等に基づいて、景品獲得ゲームの進行に必要となる処理を実行する。また、処理部51は、タッチパネル15aから入力される各種の検知信号、通信部53により受信された各種の情報、記憶部52に記憶されているプログラム・データ等に基づいて、景品獲得ゲーム装置1の各種の設定に関する処理を実行する。特に、処理部51は、バックランプ61、フロアランプ62、スロープランプ63及びピラーランプ64について、個別に、発光態様(発光演出)を制御することが可能となっている。
記憶部52は、不揮発性メモリ等から構成されている。記憶部52には、景品獲得ゲームの進行、景品獲得ゲーム装置1の各種の設定等に必要となるプログラム・データが記憶されている。
ここで、景品獲得ゲーム装置1には、景品把持部410のX方向(左右方向)の位置を検出するX位置検出手段55、景品把持部410のY方向(奥行方向)の位置を検出するY位置検出手段56、景品把持部410のZ方向(上下方向)の位置を検出するZ位置検出手段57等が配置されている。
処理部51には、各操作ボタン16a,16bの押下操作に応じて出力される検知信号、タッチパネル15aの操作に応じて出力される検知信号、硬貨投入口14への硬貨の投入に応じて出力される検知信号、景品獲得センサ17aによる景品Pの検知に応じて出力される検知信号、各位置検出手段53,54,55により出力される検出信号等が入力される。
通信部53は、各通信装置3aとの間で、Wi-Fiの規格に準拠した通信方式による無線通信を行う。これによって、各景品獲得ゲーム装置1は、ネットワーク3を介して、端末装置2と相互に通信を行うことが可能となっている。
RTC54は、現在時刻(年、月、日、曜日、時、分、秒)を示す情報を生成(計時)する。RTC54は、バックアップ電源からの電源供給を受けて動作するように構成されている。これにより、RTC54は、景品獲得ゲーム装置1に電源が投入されていない期間中も、常時、現在時刻を計測する。
【0044】
(ゲーム処理)
次に、処理部51が実行するゲーム処理を説明する。
景品獲得ゲーム装置1に電源が投入されると、処理部51は、ゲーム処理を開始する。
ゲーム処理では、まず、初期設定処理が実行される。初期設定処理では、各種の初期設定が実行される。
初期設定処理が終了すると、次に、イニシャル動作処理が実行される。イニシャル動作処理では、クレーンユニット40について、イニシャル動作(イニシャライズ動作)が実行される。「イニシャル動作」は、クレーンユニット40が正常に動作するか否かを確認するとともに、クレーンユニット40がホームポジションに配置されていることを確認するための動作となっている。
イニシャル動作処理が終了すると、次に、アトラクト開始処理が実行される。アトラクト開始処理では、景品獲得ゲーム装置1について、アトラクト状態(客待ち状態)が開始される。「アトラクト状態」は、景品獲得ゲームの実行中でなく、かつ、景品獲得ゲームの開始が可能な状態となっている。アトラクト状態中には、景品獲得ゲーム装置1によるアトラクト動作が実行される。
アトラクト状態中には、景品獲得ゲームの開始条件の成立が監視される。本実施形態では、硬貨投入口14への硬貨の投入が検知された場合に、景品獲得ゲームの開始条件が成立する。
景品獲得ゲームの開始条件が成立すると、アトラクト状態が終了され、景品獲得ゲーム(ゲーム状態)が開始される。景品獲得ゲーム中には、まず、第1操作ボタン16aからの検知信号の入力が監視される。そして、第1操作ボタン16aからの検知信号の入力に応じて、X方向モータm2が駆動され、景品把持部410が左右方向に沿って移動される。次に、第2操作ボタン16bからの検知信号の入力が監視される。そして、第2操作ボタン16bからの検知信号の入力に応じて、Y方向モータm3が駆動され、景品把持部410が奥行方向に沿って移動される。そして、景品把持部410の奥行方向に沿った移動が終了されると、昇降モータm4が駆動され、景品把持部410が所定の高さまで下降された後に、開閉モータm1が駆動され、一対のアーム411が閉鎖される。その後、景品把持部410が所定の高さまで上昇された後に、景品把持部410が所定位置(開口エリアOE)に移動される。そして、所定位置において、開閉モータm1が駆動され、一対のアーム411が開放される。その後、景品把持部410がホームポジションに移動され、今回の景品獲得ゲームが終了される。
景品獲得ゲーム(ゲーム状態)が終了すると、上記のアトラクト開始処理に移行し、再びアトラクト状態が開始される。
【0045】
(筐体10における発光演出の設定)
次に、筐体10における発光演出の設定を説明する。
図6は、各種設定画面s1の一例を示す図である。図7は、発光演出設定画面s2の一例を示す図である。
筐体10では、タッチパネルディスプレイ15において、当該筐体10に含まれる2台の景品獲得ゲーム装置1について、個別に、発光装置の発光態様(発光演出の内容)を設定・変更することが可能となっている。この際、各景品獲得ゲーム装置1のバックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64について、個別に、発光態様(発光演出の内容)を設定・変更することが可能となっている。ここで、発光態様の設定・変更は、オペレータにより実行される。
すなわち、筐体10では、各景品獲得ゲーム装置1の内側用発光装置及び外側用発光装置について、個別に、発光態様を設定することが可能となっている。また、各景品獲得ゲーム装置1の上部用発光装置及び下部用発光装置について、個別に、発光態様を設定することが可能となっている。
これによって、左ステーションの上部用発光装置の発光態様と、左ステーションの下部用発光装置の発光態様と、左ステーションの外側用発光装置の発光態様と、右ステーションの上部用発光装置の発光態様と、右ステーションの下部用発光装置の発光態様と、右ステーションの外側用発光装置の発光態様と、の組み合わせを変化させることにより、筐体10のイメージを様々に変化させることが可能となっている。
ここで、景品配置機構30により配置されている景品Pについては、プレイヤにおいて、当該景品Pの外観に施された色彩の把握を容易とすることが好ましい。そこで、本実施形態では、フロアランプ62については、所定の発光態様(発光色=「ホワイト」、発光効果=「なし(常時点灯)」)に固定され、発光態様を設定・変更することができない構成となっている。ここで、フロアランプ62については、他のランプ61,63,64に対して個別に、発光態様を設定することが可能となる構成としても構わない。
【0046】
具体的に、筐体10では、オペレータによる所定の操作に応じて、表示部15bにおいて、図6に示す各種設定画面s1が表示される。
各種設定画面s1には、筐体10に含まれる2台の景品獲得ゲーム装置1のうち、左側の景品獲得ゲーム装置1(左ステーション)に対応するタブtaと、右側の景品獲得ゲーム装置1(右ステーション)に対応するタブtbと、が表示される。そして、オペレータは、タッチパネル15aの操作により、何れかのタブta,tbを選択することで、設定を行う景品獲得ゲーム装置1を選択することが可能となっている。
また、各種設定画面s1には、複数の設定項目について、各設定項目に対応するアイコンが表示されている。そして、オペレータは、タッチパネル15aの操作により、何れかのアイコンを選択することで、設定を行う設定項目を選択することが可能となっている。
特に、複数の設定項目には、発光演出が含まれている。そして、各種設定画面s1において、発光演出に対応するアイコンic1が選択されると、表示部15bにおいて、図7に示す発光演出設定画面s2が表示される。
【0047】
発光演出設定画面s2では、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光態様(発光演出の内容)を選択(設定・変更)することが可能となっている。
本実施形態では、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光態様(発光演出の内容)として、発光の有無、発光色、発光効果等を選択(設定・変更)することが可能となっている。
「発光色」は、発光装置を構成するフルカラーLEDの発光の有無、及び、発光装置を構成するフルカラーLEDを発光させる色となっている。本実施形態では、発光色の種別として、「レッド」、「ブルー」、「グリーン」、「イエロー」、「ピンク」、「オレンジ」、「ホワイト」、「消灯(発光なし)」等、内容が異なる複数の種別が規定されている。なお、これらの発光色の種別は、一例であり、任意に追加・変更することが可能となっている。
「発光効果」は、発光装置を構成するフルカラーLEDの発光に付与されるエフェクト(効果)となっている。本実施形態では、発光効果の種別として、「キラキラ」、「ウェーブ」、「フラッシュ」、「なし(常時点灯)」等、内容が異なる複数の種別が規定されている。なお、これらの発光効果の種別は、一例であり、任意に追加・変更することが可能となっている。
【0048】
発光演出設定画面s2では、設定モードを選択(設定・変更)することが可能となっている。本実施形態では、設定モードとして、「デフォルト設定」と、「オリジナル設定」と、が規定されている。
「デフォルト設定」は、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、予め規定されている発光態様(発光色及び発光効果)が設定される設定モードとなっている。すなわち、「デフォルト設定」は、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、詳細な発光態様を選択(設定・変更)することが不可能となる設定モードとなっている。「デフォルト設定」は、予め準備(プリセット)されている複数種類の発光態様パターン(バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64についての発光態様の組み合わせ)のうち、何れかの発光態パターンを選択する設定モードとなっている。
ここで、ゲームシステム100を構成する複数の景品獲得ゲーム装置1については、各景品獲得ゲーム装置1に対応するベースカラーが規定されている。そして、「デフォルト設定」が選択・設定された場合には、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光色として、当該景品獲得ゲーム装置1に対応するベースカラーが設定され、発光効果として、所定種別の発光効果が設定される。
「オリジナル設定」は、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、詳細な発光態様を選択(設定・変更)することが可能となる設定モードとなっている。
発光演出設定画面s2には、設定種別選択部stが表示される。そして、オペレータは、タッチパネル15aの操作により、設定種別選択部stにおいて、設定種別を選択(設定・変更)することが可能となっている。
そして、「デフォルト設定」が選択・設定された場合には、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、予め規定されている発光態様(発光色及び発光効果)が設定される。
一方、「オリジナル設定」が選択・設定された場合には、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光色及び発光効果を選択(設定・変更)することが可能となる。この場合には、発光演出設定画面s2において、バックランプ61の発光色を選択する第1選択部saと、バックランプ61の発光効果を選択する第2選択部sbと、スロープランプ63の発光色を選択する第3選択部scと、スロープランプ63の発光効果を選択する第4選択部sdと、ピラーランプ64の発光色を選択する第5選択部seと、ピラーランプ64の発光効果を選択する第6選択部sfと、が表示される。そして、オペレータは、タッチパネル15aの操作により、各選択部sa~sfにおいて、発光色又は発光効果を選択(設定・変更)することが可能となっている。
この際、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光色として、「レッド」、「ブルー」、「グリーン」、「イエロー」、「ピンク」、「オレンジ」、「ホワイト」及び「消灯(発光なし)」のうち何れかを選択(設定・変更)することが可能となっている。また、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光効果として、「キラキラ」、「ウェーブ」、「フラッシュ」及び「なし(常時点灯)」のうち何れかを選択(設定・変更)することが可能となっている。
【0049】
処理部51のRAMには、バックランプ61に対応する発光態様記憶領域Aと、スロープランプ63に対応する発光態様記憶領域Bと、ピラーランプ64に対応する発光態様記憶領域Cと、が設けられている。
発光態様記憶領域Aには、バックランプ61について設定されている発光態様(発光色・発光効果)を指定する情報が記憶される。すなわち、処理部51は、バックランプ61について発光態様が変更されるごとに、発光態様記憶領域Aに記憶されている情報を、変更後の発光態様を指定する情報に更新する。
発光態様記憶領域Bには、スロープランプ63について設定されている発光態様(発光色・発光効果)を指定する情報が記憶される。すなわち、処理部51は、スロープランプ63について発光態様が変更されるごとに、発光態様記憶領域Bに記憶されている情報を、変更後の発光態様を指定する情報に更新する。
発光態様記憶領域Cには、ピラーランプ64について設定されている発光態様(発光色・発光効果)を指定する情報が記憶される。すなわち、処理部51は、ピラーランプ64について発光態様が変更されるごとに、発光態様記憶領域Cに記憶されている情報を、変更後の発光態様を指定する情報に更新する。
【0050】
そして、処理部51は、アトラクト状態の設定中及びゲーム状態の設定中において、発光態様記憶領域Aに記憶されている情報に基づいて、バックランプ61を構成するフルカラーLEDの発光を制御する。これによって、発光態様記憶領域Aに記憶されている情報が指定する発光態様にしたがって、バックランプ61による発光演出が実行される。
また、処理部51は、アトラクト状態の設定中及びゲーム状態の設定中において、発光態様記憶領域Bに記憶されている情報に基づいて、スロープランプ63を構成するフルカラーLEDの発光を制御する。これによって、発光態様記憶領域Bに記憶されている情報が指定する発光態様にしたがって、スロープランプ63による発光演出が実行される。
また、処理部51は、アトラクト状態の設定中及びゲーム状態の設定中において、発光態様記憶領域Cに記憶されている情報に基づいて、ピラーランプ64を構成するフルカラーLEDの発光を制御する。これによって、発光態様記憶領域Cに記憶されている情報が指定する発光態様にしたがって、ピラーランプ64による発光演出が実行される。
【0051】
(端末装置2による発光演出の設定)
次に、端末装置2による発光演出の設定を説明する。
図8は、ステーション選択画面s3の一例を示す図である。図9は、各種設定画面s4の一例を示す図である。図10は、発光演出設定画面s5の一例を示す図である。
ゲームシステム100では、端末装置2において、当該ゲームシステム100に含まれる全ての景品獲得ゲーム装置1(全てのステーション)について、個別に、又は、一括で、発光装置の発光態様(発光演出の内容)を設定・変更することが可能となっている。この際、各景品獲得ゲーム装置1のバックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64について、個別に、発光態様(発光演出の内容)を設定・変更することが可能となっている。ここで、発光態様の設定・変更は、オペレータにより実行される。
本実施形態では、ゲームシステム100において、10台の景品獲得ゲーム装置1(ステーションA~ステーションJ)が含まれているものとする。
【0052】
具体的に、端末装置2では、オペレータによる所定の操作に応じて、表示部において、図8に示すステーション選択画面s3が表示される。
ステーション選択画面s3では、入力部の操作により、ゲームシステム100に含まれる10台の景品獲得ゲーム装置1(ステーションA~ステーションJ)のうち、設定を適用する景品獲得ゲーム装置1(ステーション)を選択することが可能となっている。この際、10台の景品獲得ゲーム装置1のうち、一又は複数の景品獲得ゲーム装置1を選択することが可能となっている。そして、複数の景品獲得ゲーム装置1が選択された場合には、当該複数の景品獲得ゲーム装置1について、一括で、設定を適用することが可能となっている。
ステーション選択画面s3には、設定開始アイコンic2が表示される。そして、一又は複数の景品獲得ゲーム装置1が選択されている状態で、入力部の操作により、設定開始アイコンic2が選択されると、表示部において、図9に示す各種設定画面s4が表示される。
【0053】
各種設定画面s4には、複数の設定項目について、各設定項目に対応するアイコンが表示されている。そして、オペレータは、入力部の操作により、何れかのアイコンを選択することで、設定を行う設定項目を選択することが可能となっている。
特に、複数の設定項目には、発光演出が含まれている。そして、各種設定画面s4において、発光演出に対応するアイコンic3が選択されると、表示部において、図10に示す発光演出設定画面s5が表示される。
発光演出設定画面s5では、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光態様(発光演出の内容)を選択することが可能となっている。
本実施形態では、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光態様(発光演出の内容)として、発光の有無、発光色、発光効果等を選択することが可能となっている。
具体的に、発光演出設定画面s5では、設定モードを選択することが可能となっている。すなわち、発光演出設定画面s5には、設定種別選択部stが表示される。そして、オペレータは、入力部の操作により、設定種別選択部stにおいて、設定種別を選択(設定・変更)することが可能となっている。
そして、「デフォルト設定」が選択・設定された場合には、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、予め規定されている発光態様(発光色及び発光効果)が設定されることになる。したがって、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64について、個別に発光態様を選択することができない。
一方、「オリジナル設定」が選択・設定された場合には、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光色及び発光効果を選択(設定・変更)することが可能となる。この場合には、発光演出設定画面s5において、バックランプ61の発光色を選択する第1選択部saと、バックランプ61の発光効果を選択する第2選択部sbと、スロープランプ63の発光色を選択する第3選択部scと、スロープランプ63の発光効果を選択する第4選択部sdと、ピラーランプ64の発光色を選択する第5選択部seと、ピラーランプ64の発光効果を選択する第6選択部sfと、が表示される。そして、オペレータは、入力部の操作により、各選択部sa~sfにおいて、発光色や光効果を選択(設定・変更)することが可能となっている。
この際、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光色として、「レッド」、「ブルー」、「グリーン」、「イエロー」、「ピンク」、「オレンジ」、「ホワイト」及び「消灯(発光なし)」のうち何れかを選択(設定・変更)することが可能となっている。また、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光効果として、「キラキラ」、「ウェーブ」、「フラッシュ」及び「なし(常時点灯)」のうち何れかを選択(設定・変更)することが可能となっている。
【0054】
発光演出設定画面s5には、設定送信アイコンic4が表示される。そして、入力部の操作により、設定送信アイコンic4が選択されると、発光演出設定画面s5において選択された設定内容を指定する情報(以下、「設定情報」とする)が、ステーション選択画面s3において選択された一又は複数の景品獲得ゲーム装置1のそれぞれに対して送信される。ここで、設定情報は、ネットワーク3を介して、各景品獲得ゲーム装置1に対して送信される。
この際、設定モードとして「デフォルト設定」が選択された場合には、各景品獲得ゲーム装置1に対して送信される設定情報において、「デフォルト設定」を指定する情報、バックランプ61の発光色を指定する情報、バックランプ61の発光効果を指定する情報、スロープランプ63の発光色を指定する情報、スロープランプ63の発光効果を指定する情報、ピラーランプ64の発光色を指定する情報、及び、ピラーランプ64の発光効果を指定する情報が含まれる。
一方、設定モードとして「オリジナル設定」が選択された場合には、各景品獲得ゲーム装置1に対して送信される設定情報において、「オリジナル設定」を指定する情報、バックランプ61の発光色を指定する情報、バックランプ61の発光効果を指定する情報、スロープランプ63の発光色を指定する情報、スロープランプ63の発光効果を指定する情報、ピラーランプ64の発光色を指定する情報、及び、ピラーランプ64の発光効果を指定する情報が含まれる。
各景品獲得ゲーム装置1では、設定情報を受信すると、表示部15bにおいて、設定情報を受信したことを示す情報が表示される。そして、タッチパネル15aの操作により、設定情報反映アイコン(図示せず)が選択されると、処理部51は、受信した設定情報に基づいて、各発光態様記憶領域A,B,Cに記憶されている情報を更新する。
この際、設定情報により「デフォルト設定」が指定されている場合には、当該設定情報により指定されているバックランプ61の発光態様(発光色・発光効果)を指定する情報が、発光態様記憶領域Aに記憶され、当該設定情報により指定されているスロープランプ63の発光態様(発光色・発光効果)を指定する情報が、発光態様記憶領域Bに記憶され、当該設定情報により指定されているピローランプ64の発光態様(発光色・発光効果)を指定する情報が、発光態様記憶領域Cに記憶される。
一方、設定情報により「オリジナル設定」が指定されている場合には、当該設定情報により指定されているバックランプ61の発光態様(発光色・発光効果)を指定する情報が、発光態様記憶領域Aに記憶され、当該設定情報により指定されているスロープランプ63の発光態様(発光色・発光効果)を指定する情報が、発光態様記憶領域Bに記憶され、当該設定情報により指定されているピローランプ64の発光態様(発光色・発光効果)を指定する情報が、発光態様記憶領域Cに記憶される。
以上により、その後、更新後の各発光態様記憶領域A,B,Cに記憶されている情報に基づいて、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64による発光演出が実行される。
【0055】
(端末装置2によるイベントの設定)
次に、端末装置2によるイベントの設定を説明する。
図11は、ステーション選択画面s6の一例を示す図である。図12は、イベント設定画面s7の一例を示す図である。
ゲームシステム100では、端末装置2において、当該ゲームシステム100に含まれる一又は複数の景品獲得ゲーム装置1(一又は複数のステーション)について、個別に、又は、一括で、イベントを設定することが可能となっている。ここで、イベントの設定は、オペレータにより実行される。
「イベント」とは、イベントの対象として選択された景品獲得ゲーム装置1について、選択されたイベント期間に限って、選択されたイベント設定が適用される制御となっている。
本実施形態では、イベント設定として、発光装置の発光態様(発光演出の内容)、プレイ料金、目標景品原価率等を設定することが可能となっている。特に、イベント設定として、イベントの対象として選択された景品獲得ゲーム装置1のバックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64について、個別に、発光態様(発光演出の内容)を設定することが可能となっている。
【0056】
具体的に、端末装置2では、オペレータによる所定の操作に応じて、表示部において、図11に示すステーション選択画面s6が表示される。
ステーション選択画面s6では、入力部の操作により、ゲームシステム100に含まれる10台の景品獲得ゲーム装置1(ステーションA~ステーションJ)のうち、イベントの対象とする(イベント設定を適用する)景品獲得ゲーム装置1(ステーション)を選択することが可能となっている。この際、10台の景品獲得ゲーム装置1のうち、一又は複数の景品獲得ゲーム装置1を選択することが可能となっている。そして、複数の景品獲得ゲーム装置1が選択された場合には、当該複数の景品獲得ゲーム装置1について、一括で、イベント設定を適用することが可能となっている。
ステーション選択画面s6には、設定開始アイコンic5が表示される。そして、一又は複数の景品獲得ゲーム装置1が選択されている状態で、入力部の操作により、設定開始アイコンic5が選択されると、表示部において、図12に示すイベント設定画面s7が表示される。
【0057】
イベント設定画面s7には、イベント名称を入力するイベント名称入力部d1と、イベント期間を選択するイベント期間選択部d2と、イベント期間中の発光態様(発光演出の内容)を選択するイベント演出選択部d3と、イベント期間中のプレイ料金を選択するイベント料金選択部d4と、イベント期間中の目標景品原価率を選択するイベント原価率選択部d5と、が表示されている。そして、オペレータは、入力部の操作により、イベント名入力部d1、イベント期間選択部d2、イベント演出選択部d3、イベント料金選択部d4、及び、イベント原価率選択部d5のそれぞれについて、入力・選択することが可能となっている。
「イベント名称」は、イベントを識別するための情報となっている。イベント名称入力部d1には、文字、記号等を任意の組み合わせで入力することが可能となっている。
「イベント期間」は、イベント設定が適用される期間となっている。イベント期間選択部d2では、年、月、週、日、時、分等の組み合わせにより、イベント期間を選択することが可能となっている。例えば、イベント期間として、「毎週水曜日の10時00分から22時00分まで」、「平日の17時00分から22時00分まで」、「土、日、祝日の10時00分から14時00分まで」、「毎月、10日、20日、30日の10時00分から22時00分まで」、「毎年、7月7日の10時00分から22時00分まで」等を選択することが可能となっている。
「プレイ料金」は、景品獲得ゲームを1回プレイするために必要となる料金(1のクレジットを獲得するための料金)となっている。イベント料金選択部d4では、プレイ料金を選択することが可能となっている。
「目標景品原価率」は、目標とする景品原価率となっている。「景品原価率」は、「景品Pの獲得に要したプレイ料金の合計」に対する「景品Pの価格」の割合となっている。イベント原価率選択部d5では、目標景品原価率を選択することが可能となっている。
【0058】
イベント演出選択部d3では、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光態様(発光演出の内容)を選択することが可能となっている。
本実施形態では、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光態様(発光演出の内容)として、発光の有無、発光色、発光効果等を選択することが可能となっている。
具体的に、イベント演出選択部d3では、設定モードを選択することが可能となっている。すなわち、イベント演出選択部d3には、設定種別選択部stが表示される。そして、オペレータは、入力部の操作により、設定種別選択部stにおいて、設定種別を選択(設定・変更)することが可能となっている。
そして、「デフォルト設定」が選択・設定された場合には、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、予め規定されている発光態様(発光色及び発光効果)が設定されることになる。したがって、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64について、個別に発光態様を選択することができない。
一方、「オリジナル設定」が選択・設定された場合には、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光色及び発光効果を選択(設定・変更)することが可能となる。この場合には、イベント演出選択部d3において、バックランプ61の発光色を選択する第1選択部saと、バックランプ61の発光効果を選択する第2選択部sbと、スロープランプ63の発光色を選択する第3選択部scと、スロープランプ63の発光効果を選択する第4選択部sdと、ピラーランプ64の発光色を選択する第5選択部seと、ピラーランプ64の発光効果を選択する第6選択部sfと、が表示される。そして、オペレータは、入力部の操作により、各選択部sa~sfにおいて、発光色又は発光効果を選択(設定・変更)することが可能となっている。
この際、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光色として、「レッド」、「ブルー」、「グリーン」、「イエロー」、「ピンク」、「オレンジ」、「ホワイト」及び「消灯(発光なし)」のうち何れかを選択(設定・変更)することが可能となっている。また、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、発光効果として、「キラキラ」、「ウェーブ」、「フラッシュ」及び「なし(常時点灯)」のうち何れかを選択(設定・変更)することが可能となっている。
【0059】
イベント設定画面s7には、登録アイコンic6が表示される。そして、入力部の操作により、登録アイコンic6が選択されると、イベント設定画面s7において選択された設定内容(イベント設定の内容)を指定する情報(以下、「イベント情報」とする)が、端末装置2の処理部を構成するRAMの所定領域に記憶(登録)されるとともに、イベント情報が、ステーション選択画面s6において選択された一又は複数の景品獲得ゲーム装置1のそれぞれに対して送信される。ここで、イベント情報は、ネットワーク3を介して、各景品獲得ゲーム装置1に対して送信される。
この際、各景品獲得ゲーム装置1に対して送信されるイベント情報には、設定モードを指定する情報、イベント期間を指定する情報、プレイ料金を指定する情報、目標景品原価率を指定する情報等が含まれる。
特に、設定モードとして「デフォルト設定」が選択された場合には、各景品獲得ゲーム装置1に対して送信されるイベント情報において、「デフォルト設定」を指定する情報が含まれるが、バックランプ61の発光色を指定する情報、バックランプ61の発光効果を指定する情報、スロープランプ63の発光色を指定する情報、スロープランプ63の発光効果を指定する情報、ピラーランプ64の発光色を指定する情報、及び、ピラーランプ64の発光効果を指定する情報が含まれない。
一方、設定モードとして「オリジナル設定」が選択された場合には、各景品獲得ゲーム装置1に対して送信されるイベント情報において、「オリジナル設定」を指定する情報、バックランプ61の発光色を指定する情報、バックランプ61の発光効果を指定する情報、スロープランプ63の発光色を指定する情報、スロープランプ63の発光効果を指定する情報、ピラーランプ64の発光色を指定する情報、及び、ピラーランプ64の発光効果を指定する情報が含まれる。
各景品獲得ゲーム装置1では、イベント情報を受信すると、表示部15bにおいて、イベント情報を受信したことを示す情報が表示される。そして、タッチパネル15aの操作により、イベント情報反映アイコン(図示せず)が選択されると、処理部51は、受信したイベント情報を、RAMのイベント情報記憶領域に記憶する。
また、処理部51は、RTC54により生成される現在時刻に基づいて、イベント情報記憶領域に記憶されているイベント情報が指定するイベント期間の開始時の到来と、当該イベント期間の終了時の到来と、を監視する。そして、イベント期間の開始時の到来に応じて、現在の設定に替えて、ベント情報記憶領域に記憶されているイベント情報が指定するイベント設定を適用する。また、イベント期間の終了時の到来に応じて、イベント設定に替えて、元の設定を適用(復帰)する。
これによって、イベント期間中に限って、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれについて、イベント情報が指定する発光態様(発光色及び発光効果)にしたがって、発光演出が実行される。また、イベント期間中に限って、イベント情報が指定するプレイ料金により、景品獲得ゲームをプレイすることが可能となる。なお、イベント期間中に限って、イベント情報が指定する目標景品原価率に基づいて、一対のアーム411の強さが制御されるモードを設けても構わない。
【0060】
(複数の景品獲得ゲーム装置1による発光演出の連携)
次に、複数の景品獲得ゲーム装置1による発光演出の連携を説明する。
ゲームシステム100では、当該ゲームシステム100に含まれる複数の景品獲得ゲーム装置1(複数のステーション)において、発光演出を連携して実行することが可能となっている。
本実施形態では、ゲームシステム100に含まれる複数の景品獲得ゲーム装置1のうち何れかの景品獲得ゲーム1において景品Pの獲得が検知された場合に実行される発光演出(以下、「獲得時発光演出」とする)について、当該複数の景品獲得ゲーム装置1において連携して実行することが可能となっている。
以下の説明では、ゲームシステム100に含まれる複数の景品獲得ゲーム装置1のうち、景品Pの獲得が検知された景品獲得ゲーム装置1を「景品獲得ステーション」とし、他の景品獲得ゲーム装置1を「非景品獲得ステーション」とする。
【0061】
具体的に、各景品獲得ゲーム装置1では、当該景品獲得ゲーム装置1の内部状態として、アトラクト状態、ゲーム状態、エラー状態及びプレイ停止状態のうち、何れかの内部状態が設定される。
「エラー状態」は、機械的な異常、処理的な異常等の各種のエラー(上記の特定エラーを含む)が検知された場合に設定され、電源の遮断により解除される。エラー状態中には、景品獲得ゲームをプレイすることが不可能となる。
「プレイ停止状態」は、オペレータによる操作に応じて、任意に設定・解除される。プレイ停止状態中には、景品獲得ゲームをプレイすることが不可能となる。
各景品獲得ゲーム装置1の処理部51は、図示しない処理により、所定時間(例えば、60[s])ごとに、当該景品獲得ゲーム装置1において設定されている内部状態を指定する情報(以下、「内部状態情報」とする)を、ネットワーク3を介して、端末装置2に対して送信する。
一方、端末装置2の処理部のRAMには、ゲームシステム100に含まれる各景品獲得ゲーム装置1に対応する内部状態記憶領域が設けられている。そして、端末装置2の処理部は、各景品獲得ゲーム装置1から内部状態情報を受信するごとに、受信した内部状態情報を、当該景品獲得ゲーム装置1に対応する装置状態記憶領域に記憶(上書き)する。これによって、端末装置2では、装置状態記憶領域に記憶されている内部状態情報に基づいて、ゲームシステム100に含まれる全ての景品獲得ゲーム装置1について、各景品獲得ゲーム装置1の現在の内部状態を把握することが可能となっている。
【0062】
各景品獲得ゲーム装置1の処理部51は、景品獲得センサ17aからの検知信号の入力に応じて、景品Pの獲得を指定する情報(以下、「景品獲得情報」とする)を端末装置2に対して送信するとともに、「獲得時発光演出A」を開始する。この際、景品獲得情報を送信した景品獲得ゲーム装置1が、景品獲得ステーションとなる。
「獲得時発光演出A」では、まず、全てのランプ61~64が消灯され、次に、スロープランプ63が「発光態様a」で駆動制御され、その後、バックランプ61及びピラーランプ64のそれぞれが「発光態様b」で駆動制御される。
一方、端末装置2の処理部は、景品獲得情報を受信すると、獲得時演出指令情報を、各非景品獲得ステーションに対して送信する。この際、本実施形態では、非景品獲得ステーションのうち、所定の内部状態(具体的には、アトラクト状態又はゲーム状態)が設定されている非景品獲得ステーションに対して、獲得時演出指令情報が送信され、他の内部状態(具体的には、エラー状態又はプレイ停止状態)が設定されている非景品獲得ステーションに対して、獲得時演出指令情報が送信されない構成となっている。
「獲得時演出指令情報」は、実行する演出の内容を指定する情報と、当該演出を開始するタイミング(本実施形態では、開始時刻)を指定する情報と、を含んで構成されている。具体的に、獲得時演出指令情報は、「獲得時発光演出B」の実行を指定するとともに、当該「獲得時発光演出B」を開始する時刻を指定する。
「獲得時発光演出B」では、バックランプ61及びピラーランプ64のそれぞれが「発光態様b」で駆動制御される。
各非景品獲得ステーションでは、獲得時演出指令情報を受信すると、RTC54により生成される現在時刻に基づいて、当該獲得時演出指令情報が指定する開始時刻の到来を監視し、当該開始時刻の到来に応じて、当該獲得時演出指定情報が指定する内容の演出(具体的には、「獲得時発光演出B」)を開始する。
特に、本実施形態では、「発光態様b」によるバックランプ61及びピラーランプ64の駆動制御が、景品獲得ステーションを起点として、隣接する非景品獲得ステーションに、順次、伝播していく連携演出が実現されるように、各非景品獲得ステーションに対して送信される獲得時演出指定情報において、「獲得時発光演出B」の開始時刻が設定される。
これによって、景品獲得ステーションにおいて実行される「獲得時発光演出A」と、複数の非景品獲得ステーションにおいて実行される「獲得時発光演出B」と、を連携させることが可能となる。
【0063】
ここで、本実施形態では、非景品獲得ステーションのうち、所定の内部状態(具体的には、アトラクト状態又はゲーム状態)が設定されている非景品獲得ステーションに対して、「獲得時発光演出B」の実行を指定する獲得時演出指令情報が送信される構成となっている。
しかしながら、非景品獲得ステーションのうち、アトラクト状態が設定されている非景品獲得ステーションに対して、「獲得時発光演出B」の実行を指定する獲得時演出指令情報が送信され、ゲーム状態が設定されている非景品獲得ステーションに対して、「獲得時発光演出C」の実行を指定する獲得時演出指令情報が送信される構成としても構わない。
「獲得時発光演出C」では、バックランプ61(内側用発光装置)及びピラーランプ64(外側用発光装置)のうち、ピラーランプ64(外側用発光装置)が「発光態様b」で駆動制御され、バックランプ61(内側用発光装置)について元の発光態様(発光演出)が維持される。
これによって、非景品獲得ステーションのうち、アトラクト状態中の非景品獲得ステーションについては、外側用発光装置及び内側用発光装置の両方によって、獲得時発光演出が実行される。
一方、非景品獲得ステーションのうち、景品獲得ゲームをプレイ中の非景品獲得ステーションについては、外側用発光装置のみによって獲得時発光演出が実行され、内側用発光装置について、従前の発光演出が維持される。したがって、獲得時発光演出が景品獲得ゲームのプレイを阻害する事態を防止することが可能となる。
【0064】
または、非景品獲得ステーションのうち、アトラクト状態が設定されている非景品獲得ステーションに対して、獲得時演出指令情報が送信され、ゲーム状態が設定されている非景品獲得ステーションに対して、獲得時演出指令情報が送信されない構成としても構わない。
これによって、非景品獲得ステーションのうち、アトラクト状態中の非景品獲得ステーションについては、外側用発光装置及び内側用発光装置の両方によって、獲得時発光演出が実行される。
一方、非景品獲得ステーションのうち、景品獲得ゲームをプレイ中の非景品獲得ステーションについては、獲得時発光演出が実行されず、従前の発光演出が維持される。したがって、獲得時発光演出が景品獲得ゲームのプレイを阻害する事態を防止することが可能となる。
【0065】
また、本実施形態では、ゲームシステム100に含まれる複数の景品獲得ゲーム装置1のうち何れかの景品獲得ゲーム1においてエラーが検知された場合に実行される発光演出(以下、「エラー時発光演出」とする)について、当該複数の景品獲得ゲーム装置1において連携して実行することが可能となっている。
以下の説明では、ゲームシステム100に含まれる複数の景品獲得ゲーム装置1のうち、エラーが検知された景品獲得ゲーム装置1を「エラー発生ステーション」とし、他の景品獲得ゲーム装置1を「非エラー発生ステーション」とする。
【0066】
具体的に、各景品獲得ゲーム装置1の処理部51は、機械的な異常、処理的な異常等の各種のエラーの検知に応じて、エラーの検知(発生)を指定する情報(以下、「エラー情報」とする)を端末装置2に対して送信するとともに、「エラー時発光演出A」を開始する。この際、エラー情報を送信した景品獲得ゲーム装置1が、エラー発生ステーションとなる。
「エラー時発光演出A」では、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれが「発光態様c」で駆動制御される。
一方、端末装置2の処理部は、エラー情報を受信すると、エラー時演出指令情報を、各非エラー発生ステーションに対して送信する。この際、本実施形態では、非エラー発生ステーションのうち、所定の内部状態(具体的には、アトラクト状態又はゲーム状態)が設定されている非エラー発生ステーションに対して、エラー時演出指令情報が送信され、他の内部状態(具体的には、エラー状態又はプレイ停止状態)が設定されている非エラー発生ステーションに対して、エラー時演出指令情報が送信されない構成となっている。
「エラー時演出指令情報」は、実行する演出の内容を指定する情報と、当該演出を開始するタイミング(本実施形態では、開始時刻)を指定する情報と、を含んで構成されている。具体的に、エラー時演出指令情報は、「エラー時発光演出B」の実行を指定するとともに、当該「エラー時発光演出B」を開始する時刻を指定する。
「エラー時発光演出B」では、バックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64のそれぞれが「発光態様c」で駆動制御される。
各非エラー発生ステーションでは、エラー時演出指令情報を受信すると、RTC54により生成される現在時刻に基づいて、当該エラー時演出指令情報が指定する開始時刻の到来を監視し、当該開始時刻の到来に応じて、当該エラー時演出指定情報が指定する内容の演出(具体的には、「エラー時発光演出B」)を開始する。
特に、本実施形態では、「発光態様c」によるバックランプ61、スロープランプ63及びピラーランプ64の駆動制御が、エラー発生ステーションから最も遠い位置に配置された非エラー発生ステーションから、エラー発生ステーションに向かって、隣接する非エラー発生ステーションに、順次、伝播していく連携演出が実現されるように、各非エラー発生ステーションに対して送信されるエラー時演出指定情報において、「エラー時発光演出B」の開始時刻が設定される。
これによって、エラー発生ステーションにおいて実行される「エラー時発光演出A」と、複数の非エラー発生ステーションにおいて実行される「エラー時発光演出B」と、を連携させることが可能となる。
【0067】
ここで、本実施形態では、非エラー発生ステーションのうち、所定の内部状態(具体的には、アトラクト状態又はゲーム状態)が設定されている非エラー発生ステーションに対して、「エラー時発光演出B」の実行を指定するエラー時演出指令情報が送信される構成となっている。
しかしながら、非エラー発生ステーションのうち、アトラクト状態が設定されている非エラー発生ステーションに対して、「エラー時発光演出B」の実行を指定するエラー時演出指令情報が送信され、ゲーム状態が設定されている非エラー発生ステーションに対して、「エラー時発光演出C」の実行を指定するエラー時演出指令情報が送信される構成としても構わない。
「エラー時発光演出C」では、バックランプ61(内側用発光装置)、スロープランプ63(内側用発光装置)及びピラーランプ64(外側用発光装置)のうち、ピラーランプ64(外側用発光装置)が「発光態様c」で駆動制御され、バックランプ61(内側用発光装置)及びスロープランプ63(内側用発光装置)について元の発光態様(発光演出)が維持される。
これによって、非エラー発生ステーションのうち、アトラクト状態中の非エラー発生ステーションについては、外側用発光装置及び内側用発光装置の両方によって、エラー時発光演出が実行される。
一方、非エラー発生ステーションのうち、景品獲得ゲームをプレイ中の非エラー発生ステーションについては、外側用発光装置のみによってエラー時発光演出が実行され、内側用発光装置について、従前の発光演出が維持される。したがって、エラー時発光演出が景品獲得ゲームのプレイを阻害する事態を防止することが可能となる。
【0068】
または、非エラー発生ステーションのうち、アトラクト状態が設定されている非エラー発生ステーションに対して、エラー時演出指令情報が送信され、ゲーム状態が設定されている非エラー発生ステーションに対して、エラー時演出指令情報が送信されない構成としても構わない。
これによって、非エラー発生ステーションのうち、アトラクト状態中の非エラー発生ステーションについては、外側用発光装置及び内側用発光装置の両方によって、エラー時発光演出が実行される。
一方、非エラー発生ステーションのうち、景品獲得ゲームをプレイ中の非エラー発生ステーションについては、エラー時発光演出が実行されず、従前の発光演出が維持される。したがって、エラー時発光演出が景品獲得ゲームのプレイを阻害する事態を防止することが可能となる。
【0069】
(景品獲得ゲーム装置1の作用)
景品獲得ベース装置1は、筐体10内に対して光を照射する内側用発光装置と、筐体10外に対して光を照射する外側用発光装置と、を備えている。そして、内側用発光装置及び外側用発光装置について、個別に、発光態様を制御可能となっている。これによって、内側用発光装置及び外側用発光装置について、異なる発光態様に制御することが可能となる。したがって、景品獲得ゲーム装置1による発光演出を多様化することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1では、ゲームエリアGE内に対して光を照射する上部用発光装置と、景品取出口17内に対して光を照射する下部用発光装置と、を備えている。そして、上部用発光装置及び下部用発光装置について、個別に、発光態様を制御可能となっている。これによって、上部用発光装置及び下部用発光装置について、異なる発光態様に制御することが可能となる。したがって、景品獲得ゲーム装置1による発光演出を更に多様化することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1では、上部用発光装置として、ゲームエリアGEの背面に対して光を照射するバックランプ61と、ゲームエリアGE内に配置された景品Pに対して光を照射するフロアランプ62と、が含まれている。そして、フロアランプ62は、バックランプ61より指向性が高い発光装置となっている。これによって、ゲームエリアGE内に配置された景品Pの外観に対する演出効果を向上することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1では、フロアランプ62が、光を照射する向きを変更可能となっている。この際、フロアランプ62は、手動又は自動(タッチパネル15aの操作による設定)により、光を照射する向きを変更することが可能となっている。これによって、ゲームエリアGE内における景品Pの配置に関わらず、当該景品Pの外観に対する演出効果を向上することが可能となる。
また、景品獲得ゲーム装置1では、処理部51が、RTC54の時刻に基づいて、各ランプ61~64の発光態様を制御することが可能となっている。これによって、時刻に応じた発光演出を実行することが可能となる。
【0070】
(ゲームシステム100の作用)
ゲームシステム100は、複数の景品獲得ゲーム装置1と、各景品獲得ゲーム装置1と通信可能な端末装置2と、を備えている。そして、端末装置2は、各景品獲得ゲーム装置1の内側用発光装置及び外側用発光装置について、個別に、発光態様を設定することが可能となっている。これによって、各景品獲得ゲーム装置1の内側用発光装置及び外側用発光装置について、個別に、発光態様を制御可能となっている。したがって、各景品獲得ゲーム装置1において、内側用発光装置及び外側用発光装置について、異なる発光態様に制御することが可能となる。よって、各景品獲得ゲーム装置1による発光演出を多様化することが可能となる。
また、ゲームシステム100では、複数の景品獲得ゲーム装置1について、内側用発光装置及び外側用発光装置のうち少なくとも一方による発光演出を連携可能となっている。これによって、複数の景品獲得ゲーム装置1の発光演出を連携させることができ、複数の景品獲得ゲーム装置1による発光演出を多様化することが可能となる。
また、ゲームシステム100では、複数の景品獲得ゲーム装置1のうち何れかの景品獲得ゲーム装置1において景品Pの獲得が検知された場合に、景品Pの獲得が検知された景品獲得ゲーム装置1について、内側用発光装置及び外側用発光装置の両方が、景品獲得時に対応する「発光態様b」により制御され、他の景品獲得ゲーム装置1について、内側用発光装置及び外側用発光装置のうち少なくとも外側用発光装置が、景品獲得時に対応する「発光態様b」により制御される。これによって、何れかの景品獲得ゲーム装置1において景品Pが獲得された際に、複数の景品獲得ゲーム装置1の発光演出を連携させることができ、演出効果を向上することが可能となる。
また、ゲームシステム100では、複数の景品獲得ゲーム装置1のうち、景品Pの獲得が検知された景品獲得ゲーム装置1を除いた他の景品獲得ゲーム装置1について、景品獲得ゲームのプレイ中である場合、内側用発光装置及び外側用発光装置のうち外側用発光装置のみが、景品獲得時に対応する「発光態様b」により制御され、アトラクト状態中である場合、内側用発光装置及び外側用発光装置の両方が、景品獲得時に対応する「発光態様b」により制御される。これによって、何れかの景品獲得ゲーム装置1において景品Pが獲得された際に、他の景品獲得ゲーム装置1について、景品獲得ゲームのプレイを阻害することなく、発光演出を連携させることが可能となる。
また、ゲームシステム100では、複数の景品獲得ゲーム装置1のうち何れかの景品獲得ゲーム装置1においてエラーが検知された場合に、エラーが検知された景品獲得ゲーム装置1について、内側用発光装置及び外側用発光装置の両方が、エラー時に対応する「発光態様c」により制御され、他の景品獲得ゲーム装置1について、内側用発光装置及び外側用発光装置のうち少なくとも外側用発光装置が、エラー時に対応する「発光態様c」により制御される。これによって、何れかの景品獲得ゲーム装置1においてエラーが検知された際に、複数の景品獲得ゲーム装置1の発光演出を連携させることができ、エラーの報知効果を向上することが可能となる。
【0071】
(変形例)
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態では、内側用発光装置として、景品把持部410に配置された発光装置(以下、「クレーンランプ」とする)が含まれる構成としても構わない。または、外側用発光装置として、クレーンランプが含まれる構成としても構わない。
特に、バックランプ61、フロアランプ62、スロープランプ63、ピラーランプ64及びクレーンランプについて、個別に、発光態様(発光演出)を制御することを可能としても構わない。
クレーンランプは、景品把持部410の内部に設けられたフルカラーLEDにより、景品把持部410自体が発光する構成としても、景品把持部410の下面に設けられたフルカラーLEDにより、景品把持部410の下方(ゲームエリアGE又は景品P)に向けて光を照射する構成としても、どちらでも構わない。
クレーンランプについては、景品獲得ゲームの開始から、一対のアーム411が閉鎖されるまでの期間中に、景品把持部410の下方に向けて光を照射し、一対のアーム411の閉鎖から、当該景品獲得ゲームの終了までの期間中に、景品把持部410自体が発光する構成としても構わない。この際、景品把持部410において、当該景品把持部410の重量(景品Pを把持しているか否か)を検知する重量センサを設ける構成としても構わない。そして、一対のアーム411の閉鎖から、当該景品獲得ゲームの終了までの期間中において、重量センサにより景品Pの把持が検知されている場合、クレーンランプにより所定の発光演出が実行され、また、スピーカから所定の効果音が出力される構成としても構わない。また、重量センサにより景品Pの把持が検知されている場合、景品把持情報が、端末装置2に対して送信される構成としても構わない。そして、端末装置2において、所定の景品獲得ゲーム装置1から景品把持情報を受信した場合に、所定の発光演出の実行を指定する情報を、他の景品獲得ゲーム装置1に対して送信する構成としても構わない。
【0072】
また、上記実施形態では、内側用発光装置について、一括で、発光態様(発光演出)の設定を可能としても構わない。また、外側用発光装置について、一括で、発光態様(発光演出)の設定を可能としても構わない。
【0073】
また、上記実施形態では、ゲームシステム100に含まれる端末装置2(親機)において、当該ゲームシステム100に含まれる全ての景品獲得ゲーム装置1(子機)について、個別に、又は、一括で、発光装置の発光態様(発光演出の内容)を設定・変更することが可能な構成となっている。
しかしながら、ゲームシステム100に含まれる複数の景品獲得ゲーム装置1のうち何れかの景品獲得ゲーム装置1(親機)において、当該ゲームシステム100に含まれる他の景品獲得ゲーム装置1(子機)について、個別に、又は、一括で、発光装置の発光態様(発光演出の内容)を設定・変更することが可能な構成としても構わない。
【0074】
また、上記実施形態では、景品獲得ステーションにおいて景品Pの獲得が検知された場合に、景品獲得ステーションにおいて実行される「獲得時発光演出A」と、複数の非景品獲得ステーションにおいて実行される「獲得時発光演出B」と、を連携させることが可能となっている。
かかる構成に加えて、景品獲得ステーションにおいて景品Pの獲得が検知された場合に、景品獲得ステーションのスピーカから出力される演出音と、複数の非景品獲得ステーションのスピーカから出力される演出音と、を連携(連動)させる(例えば、景品獲得ステーション及び複数の非景品獲得ステーションにおいて、同時に、景品Pの獲得時に対応する演出音が出力される)構成としても構わない。
【0075】
また、上記実施形態では、エラー発生ステーションにおいてエラーが検知された場合に、エラー発生ステーションにおいて実行される「エラー時発光演出A」と、複数の非エラー発生ステーションにおいて実行される「エラー時発光演出B」と、を連携させることが可能となっている。
かかる構成に加えて、エラー発生ステーションにおいてエラーが検知された場合に、エラー発生ステーションのスピーカから出力される演出音(報知音)と、複数の非エラー発生ステーションのスピーカから出力される演出音(報知音)と、を連携(連動)させる(例えば、エラー発生ステーション及び複数の非エラー発生ステーションにおいて、同時に、エラーの検知時に対応する演出音が出力される)構成としても構わない。
【0076】
また、上記実施形態では、各景品獲得ゲーム装置1の処理部51が、景品獲得センサ17aからの検知信号の入力に応じて、景品獲得情報を端末装置2に対して送信する構成となっている。そして、景品獲得ステーションにおいて実行される「獲得時発光演出A」と、複数の非景品獲得ステーションにおいて実行される「獲得時発光演出B」と、を連携させることが可能となっている。
かかる構成に加えて、各景品獲得ゲーム装置1の処理部51が、景品獲得センサ17aからの検知信号の入力に応じて、景品獲得情報を、端末装置2を経由して(または、直接)、施設管理用のコンピュータに送信する構成としても構わない。この際、施設内において、照明装置(発光装置)と、スピーカと、を配置し、当該照明装置及びスピーカについて、施設管理用のコンピュータにより制御される構成とする。
そして、景品獲得ステーションにおいて景品Pの獲得が検知された場合に、景品獲得ステーションにおいて実行される発光演出と、複数の非景品獲得ステーションにおいて実行される発光演出と、施設内に配置された照明装置により実行される発光演出と、を連携(連動)させる構成としても構わない。
また、景品獲得ステーションにおいて景品Pの獲得が検知された場合に、景品獲得ステーションのスピーカから出力される演出音と、複数の非景品獲得ステーションのスピーカから出力される演出音と、施設内に配置されたスピーカから出力される演出音と、を連携(連動)させる構成としても構わない。
【0077】
また、上記実施形態では、各景品獲得ゲーム装置1の処理部51が、各種のエラーの検知に応じて、エラー情報を端末装置2に対して送信する構成となっている。そして、エラー発生ステーションにおいて実行される「エラー時発光演出A」と、複数の非エラー発生ステーションにおいて実行される「エラー時発光演出B」と、を連携させることが可能となっている。
かかる構成に加えて、各景品獲得ゲーム装置1の処理部51が、各種のエラーの検知に応じて、エラー情報を、端末装置2を経由して(または、直接)、施設管理用のコンピュータに送信する構成としても構わない。この際、施設内において、照明装置(発光装置)と、スピーカと、を配置し、当該照明装置及びスピーカについて、施設管理用のコンピュータにより制御される構成とする。
そして、エラー発生ステーションにおいてエラーが検知された場合に、エラー発生ステーションにおいて実行される発光演出と、複数の非エラー発生ステーションにおいて実行される発光演出と、施設内に配置された照明装置により実行される発光演出と、を連携(連動)させる構成としても構わない。
また、エラー発生ステーションにおいてエラーが検知された場合に、エラー発生ステーションのスピーカから出力される演出音(報知音)と、複数の非エラー発生ステーションのスピーカから出力される演出音(報知音)と、施設内に配置されたスピーカから出力される演出音(報知音)と、を連携(連動)させる構成としても構わない。
【0078】
また、上記実施形態では、景品獲得ステーションにおいて景品Pの獲得が検知された場合に、景品獲得ステーションにおいて、獲得された景品Pの種別に対応する発光演出が実行されるとともに、獲得された景品Pの種別に対応する演出音がスピーカから出力される構成としても構わない。この際、景品獲得ステーションにおいて実行される発光演出と、複数の非景品獲得ステーションにおいて実行される発光演出と、を連携させるにあたって、景品獲得ステーションにおいて実行される発光演出として、獲得された景品Pの種別に対応する発光演出が実行され、複数の非景品獲得ステーションにおいて実行される発光演出として、獲得された景品Pの種別に対応する発光演出が実行される構成としても構わない。なお、複数の非景品獲得ステーションにおいて実行される発光演出として、全てのランプ61~64が同時に消灯される構成としても構わない。
【0079】
また、上記実施形態では、各景品獲得ベーム装置1において、景品Pの獲得が検知された場合、又は、エラーが検知された場合に、当該景品獲得ゲーム装置1と、他の景品獲得ゲーム装置1とで、発光演出が連携(連動)する構成となっている。
しかしながら、アトラクト状態中又はプレイ状態中に実行される発光演出について、ゲームシステム100に含まれる複数の景品獲得ゲーム装置1において連携(連動)することを可能としても構わない。この際、端末装置2から各景品獲得ゲーム装置1に対して発光演出の内容を指定する情報が送信されることにより、ゲームシステム100に含まれる複数の景品獲得ゲーム装置1により実行される発光演出が連携(連動)される。
例えば、ゲームシステム100に含まれる複数の景品獲得ゲーム装置1のうち、アトラクト状態中又はプレイ状態中の二以上の景品獲得ゲーム装置1について、各ランプ61~64を同一の色で発光させる発光演出を実行する構成としても構わない。または、アトラクト状態中又はプレイ状態中の二以上の景品獲得ゲーム装置1において、所定時間ごとに、特定態様の発光演出を実行する景品獲得ゲーム装置1が所定パターンでローテーションする構成としても構わない。
また、アトラクト状態中又はプレイ状態中の二以上の景品獲得ゲーム装置1において、内側用発光装置及び外側用発光装置のうち、外側用発光装置による発光演出を連携(連動)させ、内側用発光装置による発光演出については、任意に設定した演出態様に基づく発光演出が実行される構成としても構わない。
または、アトラクト状態中又はプレイ状態中の二以上の景品獲得ゲーム装置1において、内側用発光装置及び外側用発光装置のうち、内側用発光装置による発光演出を連携(連動)させ、外側用発光装置による発光演出については、任意に設定した演出態様に基づく発光演出が実行される構成としても構わない。
または、アトラクト状態中又はプレイ状態中の二以上の景品獲得ゲーム装置1において、内側用発光装置及び外側用発光装置の両方について、発光演出を連携(連動)させる構成としても構わない。この際、プレイ状態中の景品獲得ゲーム装置1については、景品Pの見易さを優先して、内側用発光装置による発光演出として、発光色=「ホワイト」に設定される構成としても構わない。また、プレイ状態中の景品獲得ゲーム装置1については、幻想的なイメージを優先して、内側用発光装置による発光演出として、発光色=「パープル」に設定される構成としても構わない。
または、ゲームシステム100に含まれる複数の景品獲得ゲーム装置1のうち、アトラクト状態中の景品獲得ゲーム装置1については、内側用発光装置及び外側用発光装置のうち、外側用発光装置による発光演出を連携(連動)させ、内側用発光装置による発光演出については、任意に設定した演出態様に基づく発光演出が実行される構成としても構わない。
または、ゲームシステム100に含まれる複数の景品獲得ゲーム装置1のうち、アトラクト状態中の景品獲得ゲーム装置1については、内側用発光装置及び外側用発光装置のうち、内側用発光装置による発光演出を連携(連動)させ、外側用発光装置による発光演出については、任意に設定した演出態様に基づく発光演出が実行される構成としても構わない。
または、ゲームシステム100に含まれる複数の景品獲得ゲーム装置1のうち、アトラクト状態中の景品獲得ゲーム装置1については、内側用発光装置及び外側用発光装置の両方について、外側用発光装置による発光演出を連携(連動)させる構成としても構わない。
【0080】
また、上記実施形態では、端末装置2の処理部が、景品獲得情報を受信すると、獲得時演出指令情報を、各非景品獲得ステーションに対して送信する構成となっている。この際、非景品獲得ステーションのうち、所定の内部状態(具体的には、アトラクト状態又はゲーム状態)が設定されている非景品獲得ステーションに対して、獲得時演出指令情報が送信され、他の内部状態(具体的には、エラー状態又はプレイ停止状態)が設定されている非景品獲得ステーションに対して、獲得時演出指令情報が送信されない構成となっている。
しかしながら、端末装置2の処理部が、景品獲得情報を受信すると、全ての非景品獲得ステーションに対して、獲得時演出指令情報を送信する構成としても構わない。そして、各非景品獲得ステーションにおいて、自機の内部状態に応じて、受信した獲得時演出指令情報が指定する内容の演出を実行するか否かを決定する構成としても構わない。すなわち、各非景品獲得ステーションにおいて、獲得時演出指令情報を受信すると、自機の内部状態を判定する構成とする。そして、アトラクト状態又はゲーム状態が設定されている場合には、RTC54により生成される現在時刻に基づいて、当該獲得時演出指令情報が指定する開始時刻の到来を監視し、当該開始時刻の到来に応じて、当該獲得時演出指定情報が指定する内容の演出(具体的には、「獲得時発光演出B」)を開始する構成とする。一方、
エラー状態又はプレイ停止状態が設定されている場合には、受信した獲得時演出指令情報が指定する内容の演出を実行しない構成とする。
【0081】
また、上記実施形態では、端末装置2の処理部が、エラー情報を受信すると、エラー時演出指令情報を、各非エラー発生ステーションに対して送信する構成となっている。この際、非エラー発生ステーションのうち、所定の内部状態(具体的には、アトラクト状態又はゲーム状態)が設定されている非エラー発生ステーションに対して、エラー時演出指令情報が送信され、他の内部状態(具体的には、エラー状態又はプレイ停止状態)が設定されている非エラー発生ステーションに対して、エラー時演出指令情報が送信されない構成となっている。
しかしながら、端末装置2の処理部が、エラー情報を受信すると、全ての非エラー発生ステーションに対して、エラー時演出指令情報を送信する構成としても構わない。そして、各非エラー発生ステーションにおいて、自機の内部状態に応じて、受信したエラー時演出指令情報が指定する内容の演出を実行するか否かを決定する構成としても構わない。すなわち、各非エラー発生ステーションにおいて、エラー時演出指令情報を受信すると、自機の内部状態を判定する構成とする。そして、アトラクト状態又はゲーム状態が設定されている場合には、RTC54により生成される現在時刻に基づいて、当該エラー時演出指令情報が指定する開始時刻の到来を監視し、当該開始時刻の到来に応じて、当該エラー時演出指定情報が指定する内容の演出(具体的には、「エラー時発光演出B」)を開始する構成とする。一方、エラー状態又はプレイ停止状態が設定されている場合には、受信したエラー時演出指令情報が指定する内容の演出を実行しない構成とする。
【0082】
また、上記実施形態では、筐体10に含まれる2台の景品獲得ゲーム装置1について、個別に、発光装置の発光態様(発光演出の内容)を設定・変更することが可能となっている。
しかしながら、筐体10に含まれる2台の景品獲得ゲーム装置1について、一括で、発光装置の発光態様(発光演出の内容)を設定・変更することを可能としても構わない。
【0083】
また、上記実施形態では、筐体10に配置された2本のピラーランプ64について、個別に、発光態様を設定可能としても構わない。
【0084】
また、上記実施形態に係る構成及び上記変形例に係る構成のうち、二以上の構成を、適宜、組み合わせても構わない。
【符号の説明】
【0085】
1 景品獲得ゲーム装置
2 端末装置
10 筐体
30 景品配置機構
40 クレーンユニット
50 制御基板
61 バックランプ
62 フロアランプ
63 スロープランプ
64 ピラーランプ
100 ゲームシステム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12