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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-04
(45)【発行日】2024-10-15
(54)【発明の名称】照明システム
(51)【国際特許分類】
   F21V 14/02 20060101AFI20241007BHJP
   F21L 4/00 20060101ALI20241007BHJP
   F21S 9/02 20060101ALI20241007BHJP
   F21V 19/00 20060101ALI20241007BHJP
   F21L 4/04 20060101ALI20241007BHJP
   F21V 3/02 20060101ALI20241007BHJP
   F21V 3/00 20150101ALI20241007BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20241007BHJP
【FI】
F21V14/02 200
F21L4/00 100
F21S9/02 200
F21L4/00 330
F21L4/00 410
F21V19/00 150
F21V19/00 170
F21L4/04 100
F21V3/02 100
F21V3/00 320
F21Y115:10
【請求項の数】 5
(21)【出願番号】P 2020211519
(22)【出願日】2020-12-21
(65)【公開番号】P2022098142
(43)【公開日】2022-07-01
【審査請求日】2023-09-20
(73)【特許権者】
【識別番号】000005049
【氏名又は名称】シャープ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】尾山 和也
【審査官】河村 勝也
(56)【参考文献】
【文献】特表2007-520045(JP,A)
【文献】実開昭51-109981(JP,U)
【文献】実開昭50-119483(JP,U)
【文献】特許第6404369(JP,B2)
【文献】特開2020-098731(JP,A)
【文献】特表2016-506601(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F21V 14/02
F21L 4/00
F21S 9/02
F21V 19/00
F21L 4/04
F21V 3/02
F21V 3/00
F21Y 115/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
照明装置と、該照明装置を載置する載置台と、を備える照明システムであって、
前記照明装置は、
光源を有する光源基板と、
前記光源基板を覆い、前記光源からの光を互いに異なる方向に向けて外部に出射する複数の光出射面を有する、カバーと、
前記複数の光出射面の少なくとも一つの光出射面の光出射面積を変更する面積変更部と、を備え
前記面積変更部は、
前記光源と前記複数の光出射面との相対位置を変化させて、当該複数の光出射面の少なくとも一つの光出射面の光出射面積を変更し、
前記複数の光出射面のうち、
前記光源の光軸上に配置された光出射面を第1光出射面とし、
前記第1光出射面の両側に設けられ、前記光軸から外れた位置に配置された光出射面を第2光出射面としたとき、
前記面積変更部は、
前記光源基板を前記第1光出射面に近づけるまたは遠ざけるように移動させて、前記第2光出射面の光出射面積を変更し、
前記面積変更部は、
前記光源基板を移動させる移動機構を有し、
前記移動機構は、
前記第2光出射面の光出射面積が前記第1光出射面の光出射面積よりも大きくなる第1位置と、
前記第2光出射面の光出射面積が前記第1光出射面の光出射面積よりも小さくなる第2位置とに前記光源基板を移動させ、
前記移動機構は、
前記光源基板が前記第2位置に向かう弾性力を有する弾性部材を有し、
前記光源基板を前記弾性部材の弾性力によって前記第1位置から前記第2位置に移動させ、
前記載置台は、
前記照明装置が載置された状態で、前記光源基板を前記第1位置に保持する保持部を備える、照明システム。
【請求項2】
前記面積変更部は、
前記光源基板を前記第1光出射面に近づく方向に移動させて、前記第2光出射面の光出射面積を前記第1光出射面の光出射面積よりも小さくし、前記光源基板を前記第1光出射面から遠ざかる方向に移動させて、前記第2光出射面の光出射面積を前記第1光出射面の光出射面積よりも大きくする、請求項1に記載の照明システム
【請求項3】
前記第1光出射面は、前記カバーの前記光軸に交差する面であり、
前記第2光出射面は、前記カバーの長手方向に延びる側面であり、前記光源基板が前記第1光出射面に近づくことで、光出射面積が小さくなり、前記光源基板が前記第1光出射面から遠ざかることで、光出射面積が大きくなる、請求項1に記載の照明システム
【請求項4】
前記カバーは、拡散部材を含む拡散カバーである、請求項1~3のいずれか1項に記載の照明システム
【請求項5】
前記光源は、LED光源である、請求項1~4のいずれか1項に記載の照明システム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、照明装置、照明システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、懐中電灯等のようにレンズと光源(点光源)の位置を変えて照射範囲を可変にする照明装置がある。また、特許文献1には、異なった配光のLEDレンズの発光強度を変更することで照射範囲を可変にする照明装置が開示されている。さらに、特許文献2には、光源と反射板との位置関係を変更することで照射範囲を可変にする照明装置が開示さている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【文献】特開2012-123945号公報
【文献】特開2008-47541号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の照明装置では、照射範囲を可変にするためにレンズや反射板を使用するので、光源は点光源等のように小さく、かつ、外からも見える。このため、光源からの光が直接眼に届き、眩しく感じるため、光源の発光方向に制限を設ける必要がある。
【0005】
しかも、特許文献1の照明装置のように、照射範囲を可変にするためにレンズを使用する場合、レンズ自体が高価であるため、照明装置も高価になる。さらに、レンズを使用すれば、色むらが発生する場合がある。
【0006】
また、特許文献2の照明装置のように、照射範囲を可変にするために反射板を使用する場合、光源であるLED毎に反射板を用意する必要があるため、照明装置が高価になる。
【0007】
このように、照射範囲を可変にするためにレンズや反射板を使用した照明装置の場合、レンズや反射板と光源(LED等)の位置関係は高精度に合わせて組み立てる必要があるので、位置関係を変化させる場合も高精度にする必要がある。
【0008】
本発明の一態様は、レンズや反射板を使用せず、安価な構成で照射範囲を可変にできる照明装置を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る照明システムは、照明装置と、該照明装置を載置する載置台と、を備える照明システムであって、前記照明装置は、光源を有する光源基板と、前記光源基板を覆い、前記光源からの光を互いに異なる方向に向けて外部に出射する複数の光出射面を有する、カバーと、前記複数の光出射面の少なくとも一つの光出射面の光出射面積を変更する面積変更部と、を備え、前記面積変更部は、前記光源と前記複数の光出射面との相対位置を変化させて、当該複数の光出射面の少なくとも一つの光出射面の光出射面積を変更し、前記複数の光出射面のうち、前記光源の光軸上に配置された光出射面を第1光出射面とし、前記第1光出射面の両側に設けられ、前記光軸から外れた位置に配置された光出射面を第2光出射面としたとき、前記面積変更部は、前記光源基板を前記第1光出射面に近づけるまたは遠ざけるように移動させて、前記第2光出射面の光出射面積を変更し、前記面積変更部は、前記光源基板を移動させる移動機構を有し、前記移動機構は、前記第2光出射面の光出射面積が前記第1光出射面の光出射面積よりも大きくなる第1位置と、前記第2光出射面の光出射面積が前記第1光出射面の光出射面積よりも小さくなる第2位置とに前記光源基板を移動させ、前記移動機構は、前記光源基板が前記第2位置に向かう弾性力を有する弾性部材を有し、前記光源基板を前記弾性部材の弾性力によって前記第1位置から前記第2位置に移動させ、前記載置台は、前記照明装置が載置された状態で、前記光源基板を前記第1位置に保持する保持部を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、レンズや反射板を使用せず、安価な構成で照射範囲を可変にできる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の実施形態1に係る照明装置の概略斜視図である。
図2図1に示す照明装置の第1配光状態を示す図である。
図3図1に示す照明装置の第2配光状態を示す図である。
図4図1に示す照明装置の第1配光状態による照射範囲を示す図である。
図5図1に示す照明装置の第2配光状態による照射範囲を示す図である。
図6図1に示す照明装置の正面図である。
図7図1に示す照明装置の側面図である。
図8図1に示す照明装置の背面図である。
図9図1に示す照明装置の底面図である。
図10図1に示す照明装置の上面図である。
図11図1に示す照明装置の第1配光状態のときに上面から見た端面図である。
図12図1に示す照明装置の第2配光状態のときに上面から見た端面図である。
図13図1に示す照明装置の第1配光状態のときに側面から見た端面図である。
図14図1に示す照明装置の第1配光状態のときに背面図である。
図15図1に示す照明装置の第2配光状態のときに側面から見た端面図である。
図16図1に示す照明装置の第2配光状態のときに背面図である。
図17図1に示す照明装置が備える係止部の構造を説明するための図である。
図18図1に示す照明装置を載置台に載置する動作の一例を示す図である。
図19図1に示す照明装置を載置台に載置する動作の一例を示す図である。
図20図1に示す照明装置を載置台に載置する動作の一例を示す図である。
図21】本発明の実施形態2に係る照明装置の正面図である。
図22図21に示す照明装置の第1配光状態を示す図である。
図23図21に示す照明装置の第2配光状態を示す図である。
図24図21に示す照明装置の第3配光状態を示す図である。
図25】本発明の変形例に係る照明装置の第1配光状態を示す図である。
図26】本発明の変形例に係る照明装置の第2配光状態を示す図である。
図27】本発明の他の変形例に係る照明装置の第1配光状態を示す図である。
図28】本発明の他の変形例に係る照明装置の第2配光状態を示す図である。
図29】本発明の実施形態3に係る照明装置の第1配向状態を示す図である。
図30】本発明の実施形態3に係る照明装置の第2配向状態を示す図である。
図31】本発明の変形例に係る照明装置の第1配光状態を示す図である。
図32】本発明の変形例に係る照明装置の第2配光状態を示す図である。
図33】本発明の実施形態4に係る照明装置の第1配向状態を示す図である。
図34】本発明の実施形態4に係る照明装置の第2配向状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。
【0013】
(照明装置の概要)
図1は、本実施形態に係る照明装置101の概略斜視図である。図2は、図1に示す照明装置の第1配光状態を説明するための図である。図3は、図1に示す照明装置の第2配光状態を説明するための図である。図4は、図1に示す照明装置の第1配光状態での照射範囲を説明するための図である。図5は、図1に示す照明装置の第2配向状態での照射範囲を説明するための図である。
【0014】
照明装置101は、図1に示すように、光源部10と電源部20とを含んでいる。光源部10は、光源としてLED(light emitting diode)を使用するが、これに限定されるものではない。電源部20は、光源部10を駆動するための電源として二次電池を備えている。
【0015】
電源部20は、筐体21と操作部22とで構成され、光源部10に電源を供給する。筐体21内には、光源部10の発光を制御するための電源回路23(図13)が搭載されている。操作部22は、電源のオン・オフ等の照明装置101の操作を行うための各種スイッチ22a~22cを備えている。これらのスイッチ22a~22cを操作することで、電源回路23による光源部10の発光制御を行う。
【0016】
光源部10は、筐体11と、筐体11を覆う拡散カバー12とで構成されている。筐体11内には、図2に示すように、LED(光源)13を搭載したLED基板(光源基板)14と、LED基板14を保持する保持部15とが内蔵されている。LED基板14は、図3に示すように、筐体11の保持部15から離脱して拡散カバー12の天面(第1光出射面12a)側に移動する。つまり、LED基板14は、図2に示す筐体11の保持部15による保持位置(第1位置)と、図3に示す拡散カバー12の天面側の位置(第2位置)との間を移動可能に構成されている。なお、LED基板14を移動させる移動機構についての詳細は後述する。
【0017】
拡散カバー12は、入射された光を拡散する拡散部材を含み、筐体11内のLED基板14に搭載されたLED13からの光を互いに異なる方向に向けて外部に出射する複数の光出射面(第1光出射面12a、第2光出射面12b、第3光出射面12c)を有している。第1光出射面12a、第3光出射面12cは、いずれも第2光出射面12bよりも小さい。このため、光出射面から実際に光を出射する面の面積(光出射面積)も、第1光出射面12a、第3光出射面12cは、いずれも第2光出射面12bよりも小さい。
【0018】
第1光出射面12aは、図2に示すように、LED基板14に搭載されたLED13の光軸A上に配置された面であり、拡散カバー12の光軸Aに交差する面(正面)である。第2光出射面12bは、第1光出射面12aの両側に設けられ、LED13の光軸Aから外れた位置に配置された面であり、拡散カバー12の長手方向の側面である。第3光出射面12cは、第1光出射面12aと第2光出射面12bとに隣接し、拡散カバー12の短手方向の側面である。
【0019】
拡散カバー12は、図2に示すように、LED基板14が保持部15に保持された第1位置では、第2光出射面12bの光出射面積は最大である。一方、拡散カバー12は、図3に示すように、LED基板14が第1光出射面12a側に移動した第2位置では、第2光出射面12bの光出射面積は最小となる。なお、第1光出射面12aの光出射面積は、LED基板14が第1位置、第2位置のいずれであっても変らない。また、LED基板14が第1位置にあるとき、第1光出射面12aおよび第2光出射面12bの輝度は同じであり、LED基板14が第2位置にあるとき、第1光出射面12aおよび第2光出射面12bの輝度は同じである。但し、LED基板14が第1位置にあるときよりも、第2位置にあるときの輝度は大きい。
【0020】
拡散カバー12における各光出射面における配光は、当該各光出射面における輝度と光出射面積とに比例して大きくなる。
【0021】
図2に示すように、LED基板14が第1位置にいるとき、第1光出射面12aと第2光出射面12bとにおける輝度は同じであるが、第1光出射面12aの光出射面積は、第2光出射面12bの光出射面積よりも小さい。このため、LED基板14が第1位置にいるときは、第1光出射面12aの配光31は、第2光出射面12bの配光32よりも小さくなり、拡散カバー12全体における配光30Aは第2光出射面12b側に広くい広配光となる。つまり、第1光出射面12aから光が出射する方向だけでなく、斜め方向である第2光出射面12bにも多く光が出る第1配光状態になる。
【0022】
一方、図3に示すように、LED基板14が第2位置にいるときは、第1光出射面12aと第2光出射面12bとにおける輝度は、第1位置のときよりも大きく、それぞれの光出射面において同じである。しかしながら、第2光出射面12bの光出射面積は第1位置のときよりも小さくなる。このため、LED基板14が第2位置にいるときは、第1光出射面12aの配光31が大きく、第2光出射面12bの配光32が第1位置のときよりも小さくなり、拡散カバー12全体における配光30Bは第1光出射面12a側に突出した配光(狭配光)となる。つまり、LED基板14が第1位値にいる場合よりも、第1光出射面12aから多くの光が出て、斜め方向である第2光出射面12bから出る光が少ない第2配光状態になる。
【0023】
このように、LED基板14を拡散カバー12内でLED13の光軸Aに沿って第1光出射面12aに対して移動させることで、第2光出射面12bの光出射面積を変更する。具体的には、LED基板14を光軸Aに沿って第1光出射面12aに近づく方向に移動させて、第2光出射面12bの光出射面積を第1光出射面12aの光出射面積よりも小さくする。一方、LED基板14を光軸Aに沿って第1光出射面12aから遠ざかる方向に移動させて、第2光出射面12bの光出射面積を第1光出射面12aよりも大きくする。なお、ここでは、LED基板14を拡散カバー12内でLED13の光軸Aに沿って第1光出射面12aに対して移動させているが、これに限定されるものではなく、単に、LED基板14を拡散カバー12内で第1光出射面12aに対して移動させてもよい。
【0024】
上記構成の照明装置101の使用例として、例えば図4に示すように、部屋の壁に設けられた載置台201に照明装置101を載置する。通常時は、照明装置101は点灯しないが、停電時に、照明装置101は点灯する。このときの照明装置101は、図2に示すように、LED基板14が第1位置にある状態であり広配光となり、照射範囲30Cは比較的広い範囲となるので、ユーザ300は停電時であっても比較的広い範囲を見ることができる。そして、停電時に、例えば図5に示すように、ユーザ300が載置台201から照明装置101を取り外すと、図3に示すように、LED基板14が第2位置にある状態となり、第1光出射面12aの配光が大きくなる。しかしながら、LED基板14が第1位置にある状態よりも第2光出射面12bの配光が小さくなるので、照明装置101の照射範囲30Dは通常時の照射範囲30Cよりも狭くなる。このように、照明装置101は、載置台201に載置していれば、停電時に非常灯(図4)として機能する一方、載置台201から取り外すと懐中電灯(図5)のように機能する。
【0025】
このように、照明装置101において、拡散カバー12における光出射面の光出射面積を変更することで、配光の大きさを簡単に変更することができる。以下に、照明装置101の構造について説明する。
【0026】
(照明装置の構造)
図6は、照明装置101の正面図である。図7は、照明装置101の側面図である。図8は、照明装置101の背面図である。図9は、照明装置101の底面図である。図10は、照明装置101の天面図である。
【0027】
照明装置101は、図6および図7に示すように、第1光出射面12aおよび第2光出射面12bは、いずれも拡散部材で構成されているため、それぞれ乳白色である。光源部10と電源部20とは、図8に示すように、背面板30によって支持されている。背面板30には、筐体11の天面11a側に長方形状の開口30aが形成されている。この開口30aには、LED基板14を移動させるための移動機構を構成する係止部16が背面板30の長手方向(矢印L・R方向)に移動可能に設けられている。係止部16には、後述する載置台201の係合部50(図18)に挿入される係合部17が形成されている。
【0028】
図9に示すように、電源部20の底面20aには、電源供給端子20bが形成されている。電源供給端子20bは、例えばUSB(Universal Serial Bus)端子であってもよいし、他の端子であってもよい。電源供給端子20bは、後述する載置台201に設けられた電源供給部60の電源供給端子61(図18)に接続されることで、電源部20に内蔵された二次電池を充電する。電源供給端子61も、電源供給端子20bと同様に、USB(Universal Serial Bus)端子であってもよいし、他の端子であってもよい。
【0029】
電源部20の底面20aは、図9に示すように、六角形状である。また、光源部10の天面(筐体11の天面11aと拡散カバー12の第3光出射面12cとを合わせた面)は、図10に示すように、六角形状である。よって、照明装置101は、六角柱状となる。なお、拡散カバー12の短手方向の断面は、上底である第1光出射面12aが下底よりも短い台形状である。これにより、拡散カバー12の第1位置(保持部15によるLED基板14の保持位置)から第1光出射面12a側に移動したLED基板14は、拡散カバー12の天面側の第2位置で、側面である第2光出射面12bの内面に接触した状態で停止する。この停止状態では、LED基板14のLED13が発光する光は、第2位置よりも下側に出射されずに、第1光出射面12aの全面および第2光出射面12bの一部から出射されることになる。従って、LED基板14を第1位置から第2位置に移動させることで、第2光出射面12bにおける光出射面積を小さくすることができる。このように、LED基板14を第1位置と第2位置との間で移動させることで、第2光出射面12bにおける光出射面積を変更することができる。光出射面積を変更する面積変更部としてLED基板14の移動機構について以下に説明する。
【0030】
(移動機構)
図11は、照明装置101の第1配光状態のときの端面図である。図12は、照明装置101の第2配光状態のときの端面図である。図13は、照明装置101の第1配光状態のときに側面から見た端面図である。図14は、照明装置101の第1配光状態のときの背面図である。図15は、照明装置101の第2配光状態のときに側面から見た端面図である。図16は、照明装置101の第2配光状態のときの背面図である。図17は、照明装置101が係止部の構造を説明するための図である。
【0031】
LED基板14を移動させる移動機構は、図11および図12に示すように、支持部材41、バネ(弾性部材)42、支持板43、係止部16を含んでいる。
【0032】
支持部材41は、図13に示すように、LED基板14を背面側(LED13が配置されている面の反対側の面)で支持する部材である。支持部材41は、LED基板14の背面の長手方向両側に一つずつ設けられ、当該LED基板14を伸縮自在に支持する。電源部20側に設けられた支持部材41は、筐体11の底面に固定され、電源部20と反対側に設けられた支持部材41は、LED基板14と筐体11の底面との間に設けられた支持板43に固定されている。
【0033】
バネ42は、支持板43に設けられ、LED基板14を背面側から弾性力により持ち上げるように移動させる。バネ42は、LED基板14の背面においてほぼ中央を持ち上げる位置に設けられていることが好ましいが、この限りではない。なお、バネ42を設ける個数も特に限定されるものではない。また、LED基板14を移動させる手段としては、バネ42に限定されるものではなく、他の部材であってもよい。
【0034】
バネ42の上端(LED基板14側)に紐44が結ばれており、当該紐44をバネ42の渦状中心に通して、当該バネ42の下端側に引っ張ることで、バネ42を縮めることができる。一方、紐44をバネ42の下端側に引っ張った状態で、当該バネ42を緩めることで、バネ42を弾性力により伸ばすことができる。
【0035】
係止部16は、支持板43と筐体11の底面との間に設けられ、筐体11の長手方向(矢印L・R方向)にスライド移動可能となっている。係止部16の電源部20側の端部16aには、バネ42に結ばれた紐44の他端が結ばれる。紐44は、係止部16が電源部20側から最も遠ざかる位置(縮み位置)まで移動したときに、バネ42を最も縮めた状態になる長さに調整されている。これにより、係止部16が縮み位置に向かって矢印R方向に移動すると、バネ42が縮み、LED基板14は筐体11の底面に近い位置(第1位置)に向かって移動する。一方、係止部16が縮み位置から矢印L方向に移動すると、紐44が緩み、バネ42の弾性力によりLED基板14は筐体11の上面(拡散カバー12の第1光出射面12a側)に近い位置(第2位置)移動する。
【0036】
係止部16の表面16bには、図14に示すように、背面板30の開口30aから露出するように、係合部17が形成されている。係合部17は後述する載置台201の係合部50(図18)と係合するようになっている。
【0037】
係合部17について図17を参照しながら説明する。図17の符号1711は、係止部16の平面図を示し、符号1712は、係止部16の側面図を示し、符号1713は、係止部16の背面図を示し、符号1714は、符号1711のXX線矢視断面図を示し、符号1715は、符号1711のYY線矢視断面図を示す。
【0038】
係合部17は、図17に示すように、中央に凹状の開口部17aが形成されている。開口部17aは、係止部16を貫通した開口部である。係合部17の開口部17aにおける矢印L方向の端部には、係止部16の裏面16c側のみが開口された穴部17bが形成されている。この穴部17bは、後述する載置台201の係合部50の突起部50aが挿入される大きさに形成されている。
【0039】
以下に、LED基板14の移動機構における係止部16を利用した照明システムについて説明する。ここで、照明システムは、照明装置101と、照明装置101を載置する載置台201とを含む。
【0040】
(照明システム)
図18は、照明システムにおいて、照明装置101が載置台201に載置されようとする状態を示す図である、図19は、照明装置101の係止部16と載置台201の係合部50との係合を開始する状態を示す図である。図20は、照明装置101が載置台201に載置された状態を示す図である。
【0041】
載置台201は、照明装置101の背面板30の長手方向の長さよりも長く、照明装置101が載置されたときに背面板30と接触する載置板211を含む。さらに、載置台201は、載置板211の上側に設けられ、照明装置101と係合するための係合部50と、載置板211の下側に設けられ、照明装置101に電源を供給する電源供給部60とを含む。
【0042】
係合部50は、照明装置101の係止部16の係合部17に設けられた穴部17bに挿入される上向きに突起した突起部50aと、突起部50aを支持する支持部50bとを含む。
【0043】
電源供給部60は、上向きに突出した電源供給端子61が設けられている。電源供給端子61は、載置台201に照明装置101が載置されたときに、当該照明装置101の電源部20に設けられた電源供給端子(凹状)20bに挿入できる位置に設けられている。
【0044】
照明装置101を載置台201の所定の位置に載置させる場合、まず、図18に示すように、照明装置101の背面板30を載置台201の載置板211に対向させる。このとき、照明装置101の係止部16の係合部17と載置台201の係合部50の突起部50aとの位置合わせを行った後、矢印方向に照明装置101を移動させ、図19に示すように、照明装置101の背面板30が載置台201の載置板211に接触させる。このとき、照明装置101の係合部17の開口部17aに載置台201の係合部50の突起部50aが入るが、穴部17bには未だ挿入されない状態となる。
【0045】
照明装置101を図19に示す状態から、載置板211に沿って矢印方向に移動させる。これにより、図20に示すように、係合部50の突起部50aが係合部17の穴部17bに挿入され、且つ、電源供給部60の電源供給端子61が電源部20の電源供給端子20bに挿入される。
【0046】
なお、照明装置101は、図18および図19に示すように、載置台201に載置されていない状態であれば、係止部16は電源部20側に移動した状態となり、LED基板14は第2位置、すなわちバネ42が伸びた状態、所謂第2配光状態になっている。一方、照明装置101は、図20に示すように、載置台201に載置された状態であれば、穴部17bに係合部50の突起部50aが挿入され、下方に移動することで、係止部16が上側に移動して紐44を引っ張る。これにより、バネ42が縮み、LED基板14は第1位置に移動し、第1配光状態となる。
【0047】
(効果)
上記構成の照明装置101によれば、拡散カバー12内のLED基板14を移動させるという簡単な構成で、配向状態を変更させることができるので、レンズや反射板を使用せず、安価な構成で照射範囲を可変にできるという効果を奏する。
【0048】
なお、上記構成の照明装置101では、バネ42が、拡散カバー12内で第1光出射面12aに向かって弾性力が働くようにしてLED基板14が移動させるようにしていたが、逆に、拡散カバー12内で保持部15側に向かって弾性力が働くようにしてもよい。この場合、バネ42は、照明装置101を載置台201に載置したときにLED基板14を保持部15側に移動させるように伸びて、照明装置101を載置台201から外したときにLED基板14を第1光出射面12a側に移動させるように縮む。また、支持部材41とバネ42とを組み合わせた手段以外で、LED基板145を移動させるようにしてもよい。
【0049】
前記実施形態1では、断面略台形状の拡散カバー12を例に説明したが、これに限定されるものではない。以下の実施形態では、断面略長方形状の拡散カバーの例について説明する。
【0050】
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0051】
(照明装置の概要)
図21は、本実施形態に係る照明装置301の概略断面図である。図22は、図21に示す照明装置301の第1配光状態を説明するための図である。図23は、図21に示す照明装置の第2配光状態を説明するための図である。図24は、図21に示す照明装置301の第3配光状態での照射範囲を説明するための図である。なお、図21図24に示す照明装置301は、説明の便宜上、電源部の記載を省略している。
【0052】
照明装置301は、図21に示すように、LED基板14を覆う拡散カバー302を含む。LED基板14は、拡散カバー302内を矢印方向に往復移動するようになっている。なお、LED基板14を移動させるための移動機構については、特に限定しないが、例えば前記実施形態1において説明した移動機構を使用することができる。
【0053】
拡散カバー302は、天面(第1光出射面302a)と底面302cが平行、側面(第2光出射面302b)同士が平行であり、且つ、第1光出射面302aと第2光出射面302bとが直交した所謂断面略長方形状である。つまり、拡散カバー302では、第1光出射面302aの面積は、第2光出射面302bの面積よりも小さい。
【0054】
LED基板14は、拡散カバー302内で、底面302cから天面(第1光出射面302a)側に移動する。LED基板14の移動は、前記実施形態1のように、第1位置から第2位置までの2段階の移動ではなく、拡散カバー302の底面302cから天面である第1光出射面302a側の所定の位置まで無段階の移動である。
【0055】
LED基板14の幅は、対向する第2光出射面302b同士の間隔に合わせて設定する。この場合、LED基板14の幅は、拡散カバー302内を移動する際に、LED13を搭載している側と反対側の面に光が漏れないように、対向する第2光出射面302b同士の間隔とほぼ同じ程度の長さに設定されている。
【0056】
これにより、LED基板14が拡散カバー302内を移動することにより、拡散カバー302の側面(第2光出射面302b)において光が出射される面積、すなわち光出射面積が変る。例えば、LED基板14が拡散カバー302の底面302cにいるときは第2光出射面302bの光出射面積が最も大きく、LED基板14が拡散カバー302の底面302cから遠ざかるにつれて光出射面積が小さくなる。
【0057】
一方、LED基板14が拡散カバー302内を移動しても、拡散カバー302の天面である第1光出射面302aにおける光出射面積は変らない。
【0058】
また、第1光出射面302aおよび第2光出射面302bは、LED基板14が拡散カバー302内において、底面302cにいるとき輝度が最も低く、第1光出射面302aに近づくにつれて輝度が高くなる。例えば、図22に示すように、LED基板14が拡散カバー302の底面302cにいるとき、LED13と第1光出射面302aおよび第2光出射面302bとの距離が遠いため、第1光出射面302aおよび第2光出射面302bにおける輝度は低い。一方、図24に示すように、LED基板14が拡散カバー302の第1光出射面302aに近いと、LED13と第1光出射面302aおよび第2光出射面302bとの距離が近いため、第1光出射面302aおよび第2光出射面302bにおける輝度は高い。
【0059】
例えば、図22に示すように、LED基板14が拡散カバー302の底面302cにいるとき(第1位置にいるとき)は、第1光出射面302aおよび第2光出射面302bにおける輝度は低いが、第2光出射面302bの方が第1光出射面302aよりも光出射面積が大きい。従って、第1光出射面302aの配光303よりも、第2光出射面302bの配光304の方が大きくなる。つまり、照明装置301は、拡散カバー302において第1光出射面302aよりも第2光出射面302bのほうが多くの光を出すことが可能な第1配光状態となる。
【0060】
図24に示すように、LED基板14が第1光出射面302aに最も近づいた状態(第2位置)のときは、第1光出射面302aおよび第2光出射面302bにおける輝度は高いが、第2光出射面302bの方が第1光出射面302aよりも光出射面積が小さい。従って、第1光出射面302aの配光303は、第2光出射面302bの配光304よりも大きくなる。つまり、照明装置301は、拡散カバー302において第1光出射面302aのほうが第2光出射面302bよりも多くの光を出すことが可能な第3配光状態となる。
【0061】
なお、LED基板14は、拡散カバー302内で無段階に移動可能なので、例えば図23に示すように、拡散カバー302内の途中の任意の位置(第1位置と第2位置との間の任意の位置)で止めることも可能である。これにより、照明装置301では、第1配光状態と第3配光状態との間の第2配光状態を取ることが可能となる。例えば、図23に示すように、LED基板14が拡散カバー302の底面302cと第1光出射面302aとの間にいるときは、第1光出射面302aおよび第2光出射面302bにおける輝度は、LED基板14が底面302cにいるときよりも高くなる。一方、第2光出射面302bの光出射面積は、第1光出射面302aの光出射面積に近づき小さくなる。従って、第1光出射面302aの配光303は、輝度が高くなるので第1配光状態よりも大きくなり、第2光出射面302bの配光304は、輝度が高くなるが光出射面積が小さくなるため、第1配向状態のときよりも小さくなる。
【0062】
(効果)
上記構成の照明装置301によれば、LED基板14を移動させるだけで、配光状態を変化させることができる。しかも、LED基板14の移動は、2段階でなく、多段階に可能であるため、配光状態も多段階に変化する。従って、照明装置301の用途に合わせて照射範囲を自由に変化させることが可能となるので、照明装置301の利便性が向上する。
【0063】
なお、本実施形態では、拡散カバー302の第1光出射面302aは、平面を例に説明したが、これに限定されるものではく、凸面、球面等であってもよい。以下に、凸面、球面の例について説明する。
【0064】
〔変形例1〕
図25は、本変形例1の照明装置401の第1配光状態を説明するための図である。図26は、本変形例1の照明装置401の第2配光状態を説明するための図である。
【0065】
照明装置401は、図21に示す照明装置301とほぼ同じ構成であるが、拡散カバー402の形状が異なる。図21に示す照明装置301では、拡散カバー302の第1光出射面302aは、平面で構成されていたため一面であったが、図25に示す照明装置401では、拡散カバー402の第1光出射面402aは、凸面を構成するため2面となる。
【0066】
拡散カバー402は、図25に示すように、LED基板14のLED13と対向する面側は三角屋根を構成する2面の第1光出射面402aと、第1光出射面402aそれぞれの一端部に接続され、互いに平行な第2光出射面402bとを含む。
【0067】
LED基板14の幅は、対向する第2光出射面402b同士の間隔よりも小さく、2面の第1光出射面402aで構成された鋭角部分の途中の幅に合わせて設定する。これにより、LED基板14は、図25に示すように拡散カバー402の底面402c(第1位置)にいる状態から、図26に示すように、2面の第1光出射面402aで構成された鋭角部分の途中(第2位置)まで移動する。LED基板14の幅は、当該LED基板14が第2位置にいるときには、当該LED基板14が搭載するLED13からの光が拡散カバー402の第2光出射面402bから出射されない幅に設定されている。
【0068】
このように、LED基板14が拡散カバー402内を移動することにより、拡散カバー402の側面(第2光出射面402b)において光が出射される面積、すなわち光出射面積が変る。例えば、LED基板14が拡散カバー402の底面402cにいるときは第1光出射面402aおよび第2光出射面402bの光出射面積が最も大きい。一方、LED基板14が拡散カバー402の第1光出射面402aの途中(第2位置)にいるときは第2光出射面402bから光は出射されないため光出射面積は0であり、第1光出射面402aの光出射面積も、第1位置にあるときよりも小さくなる。
【0069】
また、LED基板14が拡散カバー402内において、図25に示すように、第1位置にいるときが最も輝度が低く、図26に示すように、第2位置にいるとき輝度が最も高くなる。例えば、図25に示すように、LED基板14が第1位置にいるとき、LED13と拡散カバー402の第1光出射面402aおよび第2光出射面402bとの距離が遠いため、第1光出射面402aおよび第2光出射面402bにおける輝度は低い。一方、図26に示すように、LED基板14が第2位置にいるとき、LED13と拡散カバー402の第1光出射面402aとの距離が近いため、第1光出射面402aにおける輝度は高い。LED基板14が第2位置にいるときは、第2光出射面402bにLED13からの光が殆ど届かないため、当該第2光出射面402bにおける輝度はほぼ0である。
【0070】
従って、照明装置401では、図25に示すように、LED基板14が第1位置にいるとき、拡散カバー402における輝度は低いが、ほぼ全面で光を照射することが可能となるので、照射範囲を広くすることが可能となる。一方、照明装置401は、図26に示すように、LED基板14が第2位置にいるとき、ほぼ拡散カバー402の第1光出射面402aからの光の照射となる。しかも、LED基板14が第1光出射面402aに近いため、輝度が高いので、配光もLED13が対向する側に向かって大きくなるので、照射範囲を狭く、照射距離を長くすることが可能となる。
【0071】
〔変形例2〕
図27は、本変形例2の照明装置501の第1配光状態を説明するための図である。図26は、本変形例2の照明装置501の第2配光状態を説明するための図である。
【0072】
図27は、本変形例2の照明装置501の第1配光状態を説明するための図である。図28は、本変形例2の照明装置501の第2配光状態を説明するための図である。
【0073】
照明装置501は、図21に示す照明装置301とほぼ同じ構成であるが、拡散カバー502の形状が異なる。図21に示す照明装置301では、拡散カバー302の第1光出射面302aは、平面で構成されていたため一面であったが、図27に示す照明装置501では、拡散カバー502の第1光出射面502aは、球面である。
【0074】
拡散カバー502は、図27に示すように、LED基板14のLED13と対向する面側は断面半円状の第1光出射面502aと、第1光出射面502aの両端に接続された側面(第2光出射面502b)と、断面半円状の底面502cとで断面略楕円形状を構成している。
【0075】
LED基板14の幅は、対向する第2光出射面502b同士の間隔よりも小さく、第1光出射面502aおよび底面502cの最大幅よりも大きく設定する。これにより、LED基板14は、図27に示すように拡散カバー502の底面502cの最大幅の位置(第1位置)から、図28に示すように、2面の第1光出射面502aの最大幅の位置(第2位置)まで移動する。LED基板14の幅は、当該LED基板14が第2位置にいるときには、当該LED基板14が搭載するLED13からの光が拡散カバー502の第2光出射面502bから出射されない幅に設定されている。
【0076】
このように、LED基板14が拡散カバー502内を移動することにより、拡散カバー502において光が出射される面積、すなわち光出射面積が変る。例えば、LED基板14が拡散カバー502の第1位置にいるときは第1光出射面502aおよび第2光出射面502bの光出射面積が最も大きい。一方、LED基板14が拡散カバー502の第2位置にいるときは第2光出射面502bから光は殆ど出射されないため光出射面積はほぼ0であり、第1光出射面502aの光出射面積は第1位置にあるときと変らない。
【0077】
また、LED基板14が拡散カバー502内において、図27に示すように、第1位置にいるときが最も輝度が低く、図28に示すように、第2位置にいるとき輝度が最も高くなる。例えば、図27に示すように、LED基板14が第1位置にいるとき、LED13と拡散カバー402の第1光出射面502aおよび第2光出射面502bとの距離が遠いため、第1光出射面502aおよび第2光出射面502bにおける輝度は低い。一方、図28に示すように、LED基板14が第2位置にいるとき、LED13と拡散カバー502の第1光出射面502aとの距離が近いため、第1光出射面502aにおける輝度は高い。LED基板14が第2位置にいるときは、第2光出射面502bにLED13からの光が殆ど届かないため、当該第2光出射面502bにおける輝度はほぼ0である。
【0078】
従って、照明装置501では、図27に示すように、LED基板14が第1位置にいるとき、拡散カバー502における輝度は低いが、ほぼ全面で光を照射することが可能となるので、照射範囲を広くすることが可能となる。一方、照明装置501は、図28に示すように、LED基板14が第2位置にいるとき、ほぼ拡散カバー502の第1光出射面502aからの光の照射となる。しかも、LED基板14が第1光出射面502aに近いため、輝度が高いので、配光もLED13が対向する側に向かって大きくなるので、照射範囲を狭く、照射距離を長くすることが可能となる。
【0079】
前記実施形態1,2では、LED基板14を光出射面に向かって移動させること、すなわちLED13を光出射面に向かって移動させることで、光出射面の光出射面積を変更する例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、光出射面をLED13に向かって移動させるようにしてもよい。つまり、LED13と各光出射面との相対位置を変化させて、光出射面それぞれの光出射面積を変更するようにしてもよい。また、LED13および光出射面のいずれも移動させないようにして、拡散カバーにおける光出射面の光出射面積を変更するようにしてもよい。以下の実施形態3では、光源および光出射面を固定して光出射面積を変更する例について説明する。
【0080】
〔実施形態3〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0081】
(照明装置の概要)
図29は、本実施形態に係る照明装置601の第1配光状態を説明するための図である。図30は、図29に示す照明装置601の第2配光状態を説明するための図である。なお、図29図30に示す照明装置601は、説明の便宜上、電源部の記載を省略している。
【0082】
照明装置601は、図29に示すように、LED基板14を覆う拡散カバー602を含む。LED基板14は、拡散カバー602内に設けられた固定部603上に配置されている。固定部603は、拡散カバー602内で動かないように固定されている。
【0083】
拡散カバー602は、入射された光を拡散する拡散部材を含み、LED基板14に搭載されたLED13からの光を互いに異なる方向に向けて外部に出射する複数の光出射面(第1光出射面602a、第2光出射面602b)を有している。
【0084】
第1光出射面602aは、図29に示すように、LED基板14に搭載されたLED13の光軸A上に配置された面であり、拡散カバー602の天面である。第2光出射面602bは、第1光出射面602aの両側に隣接し、LED13の光軸Aから外れた位置に配置された面であり、拡散カバー602の長手方向の両側面である。
【0085】
拡散カバー602の両側面の内側には、遮光性のシャッタ604がそれぞれ設けられている。シャッタ604は、第2光出射面602bの内側(LED13側)に設けられ、当該第2光出射面602bに沿って第1光出射面602aに向かう方向または反対方向に移動する。移動機構については、特に限定するものではなく、自動で移動させてもよく、手動で移動させてもよい。
【0086】
シャッタ604は、図29に示すように、第1光出射面602aから遠ざかる方向に移動したとき、当該第1光出射面602a側の第1端面604aがLED基板14とほぼ同じ位置となるように設計されている。また、シャッタ604は、図30に示すように、第1光出射面602aに近づく方向に移動したとき、第1端面604aが第1光出射面602aに近接し、第1端面604aの反対側の第2端面604bがLED基板14とほぼ同じ位置となるように設計されている。
【0087】
これにより、シャッタ604が図29に示す位置にあるときには、第1光出射面602aおよび第2光出射面602bはシャッタ604によって遮光されていない状態(第1配光状態)となり、第1光出射面602aおよび第2光出射面602bからLED13からの光が出射される。また、シャッタ604が図30に示す位置にあるときには、第1光出射面602aが遮光されず、第2光出射面602bがシャッタ604によって遮光された状態(第2配光状態)となり、第1光出射面602aからのみLED13からの光が出射される。従って、図29に示す第1配光状態では、第1光出射面602aおよび第2光出射面602bから光が出射されるので光出射面積が大きくなり配光も大きくなる。一方、図30に示す第2配光状態では、第1光出射面602aからのみLED13からの光が出射されるので光出射面積が図29に示す状態よりも小さくなり配光も小さくなる。つまり、照明装置601は、シャッタ604を移動させることで、第2光出射面12bの光出射面積を変更して、配光状態を変更する。
【0088】
また、シャッタ604を、図29に示す位置と、図30に示す位置との間の位置で止めることで、第1配光状態と第2配光状態の中間の配光状態にすることもできる。さらに、シャッタ604を多段階に移動させることで、配向状態も多段階で変化させることが可能となる。
【0089】
シャッタ604は、単なる遮蔽部材ではなく、内側を鏡面加工したミラーであってもよい。この場合、LED13が発光した光は、シャッタ604によって反射されることになるので、拡散カバー602の第1光出射面602aおよび第2光出射面602bには、LED13からの直接光に加えて、シャッタ604からの反射光も入射されることになる。これにより、拡散カバー602から出射される光量を多くすることが可能となる。
【0090】
(効果)
上記構成の照明装置601によれば、シャッタ604を移動させるだけで、配光状態を変化させることができる。しかも、シャッタ604の移動は、2段階でなく、多段階に可能であるため、配光状態も多段階に変化する。従って、照明装置601の用途に合わせて照射範囲を自由に変化させることが可能となるので、照明装置601の利便性が向上する。
【0091】
照明装置601では、シャッタ604によって拡散カバー602の第2光出射面602bを光出射状態または光非出射状態にしているが、他の手段を用いて光出射面を光出射状態または光非出射状態にしてもよい。他の手段を用いて光出射面を光出射状態または光非出射状態にする例について以下の変形例で説明する。
【0092】
(変形例)
図31は、本変形例の照明装置701の第1配光状態を説明するための図である。図32は、本変形例の照明装置701の第2配光状態を説明するための図である。
【0093】
照明装置701は、図31に示すように、入射された光を拡散する拡散部材を含む拡散カバー702を備えている。拡散カバー702は、光を互いに異なる方向に向けて外部に出射する複数の光出射面(第1光出射面702a、第2光出射面702b)を含む。
【0094】
第1光出射面702aは、拡散カバー702の天面である。第2光出射面702bは、第1光出射面702aの両側に設けられた拡散カバー702の側面である。
【0095】
拡散カバー702内には、3つの光出射面(第1光出射面702a、2つの第2光出射面702b)それぞれに対向するようにLED基板14が3個設けられている。第1光出射面702aに対向するLED基板14は、搭載されたLED13の光軸Aが対向する第1光出射面702aに直交するように配置されている。第2光出射面702bに対向するそれぞれのLED基板14についても同様に、搭載されたLED13の光軸Aが対向する第1光出射面702aに直交するように配置されている。
【0096】
第2光出射面702bに対向して配置されたLED基板14は、支持部703によって支持されている。支持部703は、板状の遮光性の部材からなり、LED基板14を載置した面を中心に両側を当該LED基板14側に折曲げた構造となっている。支持部703の両側の折曲角を調整することで、当該両側が第2光出射面702bの両側に当接させる。これにより、LED基板14のLED13は、第2光出射面702bと支持部703とで囲まれた空間から第2光出射面702bに向かって光を出射する。このとき、LED13の周囲は、遮光性の支持部703が存在しているため、当該LED13の光が他の光出射面に漏れないようになっている。なお、支持部703のLED基板14搭載面側は光を反射するように鏡面加工されていてもよい。これにより、第2光出射面702bから出射される光の量を増やすことが可能となる。
【0097】
第1光出射面702aに対向して配置されたLED基板14は、図31に示すように、2つの支持部703によって支持されている。これにより、LED基板14のLED13は、第1光出射面702aと2つの支持部703とで囲まれた空間から第1光出射面702aに向かって光を出射する。このとき、LED13の周囲は、遮光性の支持部703が存在しているため、当該LED13の光が他の光出射面に漏れないようになっている。なお、2つの支持部703のLED基板14を支持する側は光を反射するように鏡面加工されていてもよい。これにより、第1光出射面702aから出射される光の量を増やすことが可能となる。
【0098】
照明装置701では、3つのLED基板14に搭載されたそれぞれのLED13の点灯を制御することで配光状態を変えるようになっている。すなわち、照明装置701において、図31に示すように、全てのLED基板14のLED13を点灯させた場合、拡散カバー702の全ての光出射面(第1光出射面702aおよび第2光出射面702b)から光が出射される広配光の第1配光状態にすることができる。一方、照明装置701において、図32に示すように、拡散カバー702の天面である第1光出射面702aに対向するLED基板14のLED13を発光させ、当該拡散カバー702の側面である第2光出射面702b・第2光出射面702bに対向するLED基板14のLED13を消灯させた場合、拡散カバー702の第1光出射面702aのみから光が出射される狭配光の第2配光状態にすることができる。
【0099】
(効果)
上記構成の照明装置701によれば、LED基板14のLED13の点灯制御をするだけで、配光状態を変化させることができる。
【0100】
前記実施形態1~3までは、拡散カバーにおける光出射面が複数あるいは球面である例について説明したが、以下の実施形態4では、拡散カバーの光出射面が一つであり、且つ、平面である例について説明する。
【0101】
〔実施形態4〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
【0102】
(照明装置の概要)
図33は、本実施形態に係る照明装置801の概略断面図であり、第1配光状態を説明するための図である。図34は、図33に示す照明装置801の第2配光状態を説明するための図である。
【0103】
照明装置801は、図33に示すように、LED基板14を覆うカバー802を含む。LED基板14は、カバー802内を矢印方向に往復移動するようになっている。なお、LED基板14を移動させるための移動機構については、特に限定しないが、例えば前記実施形態1において説明した移動機構を使用することができる。
【0104】
カバー802は、天面802aと底面802cが平行、側面802b同士が平行であり、且つ、天面802aと側面802bとが直交した所謂断面略長方形状である。ここで、天面802aは、透明な部材で構成されており、側面802bおよび底面802cは、光を拡散する部材で構成されている。よって、照明装置801は、天面802aと側面802bから光が出射される。従って、照明装置801は、図33に示すように、カバー802内でLED基板14を矢印方向に移動させることで、天面802aから出る光の量が変化し、配光を変更することができる。図33に示すように、LED基板14がカバー802の底面802cにいるときには、天面802aと側面802bから光が出射され、側面802bでは光が拡散されるため広配光となる。一方、図34に示すように、LED基板14がカバー802の天面802aに最も近い位置では、ほとんどの光が天面802aから出射されるため、LED基板14がカバー802の底面802cにいるときに比べ、狭配光となる。
【0105】
(効果)
上記構成の照明装置801によれば、LED基板14を移動させるだけで、簡単に配光状態を変化させることができる。
【0106】
なお、前記各実施形態では、光源としてLEDを例に説明したが、光源としてLEDに限定されるものではなく、他の光源であってもよい。また、カバーとして拡散カバーを例に説明したが、拡散カバーに限定されるものではなく、他のカバーであってもよい。
【0107】
〔まとめ〕
本発明の態様1に係る照明装置は、光源(LED13)を有する光源基板(LED基板14)と、前記光源基板(LED基板14)を覆い、前記光源(LED13)からの光を互いに異なる方向に向けて外部に出射する複数の光出射面を有する、カバー(拡散カバー12)と、前記複数の光出射面の少なくとも一つの光出射面の光出射面積を変更する面積変更部(支持部材41、バネ42)と、を備えている。
【0108】
一般に、光出射面における配光は、当該光出射面における輝度と光出射面積とに比例して大きくなる。例えば、各光出射面における輝度が同じであれば、光出射面における光出射面積(光が出射する領域の面積)が大きいほど配光は大きくなる。従って、上記構成のように、面積調整部によって各光出射面の光出射面積を変更することで、当該光出射面それぞれにおける配光の大きさを調整することができる。しかも、光出射面の配光は、光出射面の光出射面積を変更するだけでよいので、従来のように、配光調整のためのレンズや反射板等の高価な部材を使用する必要がない。
【0109】
本発明の態様2に係る照明装置は、上記態様1において、前記面積変更部(支持部材41、バネ42)は、前記光源(LED13)と前記複数の光出射面との相対位置を変化させて、当該複数の光出射面の少なくとも一つの光出射面の光出射面積を調整してもよいもよい。
【0110】
上記構成によれば、光出射面積の変更を、光源と光出射面との相対位置を変化させるという簡単な方法によって行うことができるので、従来のように、配光調整のためのレンズや反射板等の高価な部材を使用する場合よりも必要がない。
【0111】
本発明の態様3に係る照明装置は、上記態様2において、前記複数の光出射面のうち、前記光源(LED13)の光軸A上に配置された光出射面を第1光出射面12aとし、前記第1光出射面12aに隣接し、前記光軸Aから外れた位置に配置された光出射面を第2光出射面12bとしたとき、前記面積変更部(支持部材41、バネ42)は、前記光源基板(LED基板14)を前記第1光出射面12aに近づけるまたは遠ざけるように移動させて、前記第2光出射面12bの光出射面積を変更してもよい。
【0112】
上記構成によれば、光源基板を第1光出射面に近づけるまたは遠ざけるように移動させて、第2光出射面の光出射面積を変化させることで、第2光出射面の配光は輝度と光出射面積の両方を考慮して決まる。一方、光源基板を第1光出射面に近づけるまたは遠ざけるように移動させても、第1光出射面の光出射面積は変化しないので、第1光出射面の配光は輝度を考慮して決まる。従って、第1光出射面と第2光出射面の配光の大小は、輝度が同じであれば第2出射面の光出射面積が第1光出射面の光出射面積よりも大きいか小さいかによって決まるので、第2光出射面の光出射面積を変化させることで第1光出射面と第2光出射面における配光バランスを決めることが可能となる。
【0113】
本発明の態様4に係る照明装置は、上記態様3において、前記面積変更部(支持部材41、バネ42)は、前記光源基板(LED基板14)を前記第1光出射面12aに近づく方向に移動させて、前記第2光出射面12bの光出射面積を前記第1光出射面12aの光出射面積よりも小さくし、前記光源基板(LED基板14)を前記第1光出射面12aから遠ざかる方向に移動させて、前記第2光出射面12bの光出射面積を前記第1光出射面12aの光出射面積よりも大きくするようにしてもよい。
【0114】
上記構成によれば、光源基板を第1光出射面に近づく方向に移動させて、第2光出射面の光出射面積が第1光出射面の光出射面積よりも小さくすることで、第1光出射面と第2光出射面の輝度が同じであれば、第2光出射面のほうが第1出射面よりも配光が小さくなる。この場合、第1光出射面側が大きく、第2光出射面側が小さい配光となるので、狭配光(通常配光)となる。一方、光源基板を第1光出射面から遠ざかる方向に移動させて、第2光出射面の光出射面積が第1光出射面の光出射面積よりも大きくすることで、第1光出射面と第2光出射面の輝度が同じであれば、第2光出射面のほうが第1出射面よりも配光が大きくなる。この場合、第1光出射面側が小さく、第2光出射面側が大きい配光となるので、広配光となる。
【0115】
本発明の態様5に係る照明装置は、上記態様3において、前記第1光出射面12aは、前記カバー(拡散カバー12)の前記光軸Aに交差する面であり、前記第2光出射面12bは、前記カバー(拡散カバー12)の長手方向に延びる側面であり、前記光源基板(LED基板14)が前記第1光出射面12aに近づくことで、光出射面積が小さくなり、前記光源基板(LED基板14)が前記第1光出射面12aから遠ざかることで、光出射面積が大きくなるようにしてもよい。
【0116】
上記構成によれば、第1光出射面が天面であり、第2光出射面がカバーの長手方向に延びる側面であり、さらに、第2光出射面が記光源基板が前記第1光出射面に近づくことで、光出射面積が小さくなり、前記光源基板が前記第1光出射面から遠ざかることで、光出射面が大きくなることで、簡単な構成で配光調整を行うことが可能となる。
【0117】
本発明の態様6に係る照明装置は、上記態様3~5のいずれか1態様において、前記面積変更部(支持部材41、バネ42)は、前記光源基板(LED基板14)を移動させる移動機構(係止部16、支持部材41、バネ42)を有し、前記移動機構(係止部16)は、前記第2光出射面12bの光出射面積が前記第1光出射面12aの光出射面積よりも小さくなる第2位置と、前記第2光出射面12bの光出射面積が前記第1光出射面12aの光出射面積よりも大きくなる第1位置と、に前記光源基板(LED基板14)を移動させるようにしてもよい。
【0118】
本発明の態様7に係る照明装置は、上記態様6において、前記移動機構(支持部材41、バネ42)は、前記光源基板(LED基板14)が第2位置に向かう力に抗する弾性部材(バネ42)を有し、前記光源基板(LED基板14)を前記弾性部材(バネ42)の弾性力によって第1位置から前記第2位置に移動させるようにしてもよい。
【0119】
上記構成によれば、簡単な構成で光源基板を移動させることが可能となる。
【0120】
本発明の態様8に係る照明システムは、上記態様7に記載の照明装置101を載置する載置台201を備える照明システムであって、前記載置台201は、前記照明装置101が載置された状態で、前記光源基板(LED基板14)を前記第1位置に保持する保持部(係合部50)を備えている。
【0121】
本発明の態様9に係る照明装置は、上記態様1において、前記面積変更部は、前記複数の光出射面の少なくとも一つの光出射面に沿って移動する遮光性のシャッタ604を含み、前記シャッタ604を移動させることで、前記光出射面の光出射面積を変更するようにしてもよい。
【0122】
上記構成によれば、光出射面積の変更を、光出射面に沿って遮光性のシャッタを移動させるこという簡単な方法によって行うことができるので、従来のように、配光調整のためのレンズや反射板等の高価な部材を使用する場合よりも必要がない。
【0123】
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
【符号の説明】
【0124】
10 光源部
11、21 筐体
11a、802a 天面
12、302、402、502、602、702 拡散カバー
12a、302a、402a、502a、602a、702a 第1光出射面
12b、302b、402b、502b、602b、702b、702b・ 第2光出射面
12c 第3光出射面
13 LED(光源)
14 LED基板(光源基板)
15 保持部
16 係止部
16a 端部
16b 表面
16c 裏面
17、50 係合部
17a 開口部
17b 穴部
20 電源部
20a、302c、402c、502c、802c 底面
20b、61 電源供給端子
22 操作部
22a~22c スイッチ
23 電源回路
30 背面板
30a 開口
30A、30B、31、32、303、304 配光
30C、30D 照射範囲
41 支持部材
42 バネ
43 支持板
50a 突起部
50b、703 支持部
60 電源供給部
101、301、401、501、601、701、801 照明装置
201 載置台
211 載置板
300 ユーザ
603 固定部
604 シャッタ
604a 第1端面
604b 第2端面
802 カバー
802b 側面
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