(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-04
(45)【発行日】2024-10-15
(54)【発明の名称】入力装置及び画像形成装置
(51)【国際特許分類】
B41J 29/00 20060101AFI20241007BHJP
B41J 29/38 20060101ALI20241007BHJP
B41J 29/42 20060101ALI20241007BHJP
G03G 21/00 20060101ALI20241007BHJP
G03G 21/16 20060101ALI20241007BHJP
H04N 1/00 20060101ALI20241007BHJP
【FI】
B41J29/00 T
B41J29/38 104
B41J29/42 F
G03G21/00 386
G03G21/16 104
H04N1/00 350
H04N1/00 519
(21)【出願番号】P 2020211885
(22)【出願日】2020-12-21
【審査請求日】2023-10-17
(73)【特許権者】
【識別番号】000003562
【氏名又は名称】東芝テック株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100194076
【氏名又は名称】中本 篤志
(74)【代理人】
【識別番号】100165261
【氏名又は名称】登原 究
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 貴美恵
【審査官】大浜 登世子
(56)【参考文献】
【文献】特開2005-241993(JP,A)
【文献】特開2003-163770(JP,A)
【文献】特開2005-234043(JP,A)
【文献】実開昭61-104456(JP,U)
【文献】特開昭56-102863(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B41J 29/00 -29/42
G03G 21/00
G03G 21/16
H04N 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像形成部と、
シート収容部と、
前記シート収容部の下部に位置し、待機状態においては特定のキー以外の操作を受けつけない操作部と、
前記操作部上に位置し、前記操作部の前記待機状態を解除する特定のキーと、
前記操作部上に位置し、機能や設定を選択する2以上で構成された設定キーと、
を有する画像形成装置。
【請求項2】
画像形成部と、
シート収容部と、
前記シート収容部の下部に位置する第1位置とフロント側に突出した第2位置の間を移動する、特定のキー以外の操作を受けつけない待機状態に移行可能な操作部と、
前記操作部上に位置し、この操作部の待機状態を解除する特定のキーと、
前記操作部上に位置し、機能や設定を選択する2以上で構成された設定キーと、
を有する画像形成装置。
【請求項3】
前記特定のキーは、入力受付開始キーであり、
前記入力受付開始キーが前記操作部の待機状態を解除した後に設定キーとして機能する
、
請求項1
又は2の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記特定のキーは、入力受付開始キーであり、
前記入力受付開始キーが前記操作部上の中央部に位置する
、
請求項1
又は2の何れか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記シート収容部の下部に前記操作部を格納するための収容部を有する請求項2記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記操作部を前記第1位置と前記第2位置の間をスライドさせるレバー部を有する請求項2記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記操作部に、この操作部を第1位置から第2位置まで移動させるためにユーザーの足を引っかけさせるための引っ掛け部を有する請求項2記載の画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は入力装置及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複合機などの画像形成装置にはユーザーからの操作を受け付けるための入力装置として複数の操作ボタンを備えたコントロールパネルが備えられている。また、ユーザーの両手がふさがっていたとしても画像形成装置を操作することができるように画像形成装置の下部に足で操作するためのフットキーのようなコントローラーも備えたものがある。
このように従来の足で操作するためのコントローラー画像形成装置の下部に設けることにより手が使える状態でなくても足で画像形成装置の設定や印刷実行の操作を行うことができた。しかしながら、上述した従来の入力装置では足での操作が不慣れな場合に意図しないフットキーを押下し誤操作を起こす課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の課題を達成するために実施形態の画像形成装置はシート収容部を有する。前記シート収容部の下部に操作部が位置している。この操作部は通常の印刷待機状態において特定のキー以外の操作を受けつけない。前記操作部上にはこの操作部の待機状態を解除することができる特定のキーである入力受付開始キーと画像形成装置の機能を設定する設定キーを有する。
【0005】
本発明が解決しようとする課題は踏み間違えなどによる誤操作を低減した入力装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の画像形成装置は画像形成部と、シート収容部と、操作部と、特定のキーと、設定キーとを持つ。画像形成部は用紙に画像を形成する。シート収容部は用紙を収容する。操作部は前記シート収容部の下部に位置し、待機状態においては特定のキー以外の操作を受けつけない。特定のキーは前記操作部上に位置し、前記操作部の前記待機状態を解除する。設定キーは前記操作部上に位置し、機能や設定を選択する2以上のキーで構成されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【
図1】第1の実施形態の画像形成装置の全体構成例を示す外観図。
【
図2】第1の実施形態の画像形成装置の下部操作部の全体構成を示す外観図。
【
図3】
図3は第1の実施形態における画像形成装置100のハードウェアの構成の一例を示すブロック図
【
図4】第1の実施形態における画像表示装置が表示するホーム画面の一例を示す平面図。
【
図5】第1の実施形態における画像表示装置が表示する設定画面の一例を示す平面図。
【
図6】第1の実施形態における画像形成装置100の下部操作部105の操作を説明するフローチャート。
【
図7】第2の実施形態における下部操作部105が第1位置に格納されている状態を示す外観図。
【
図8】第3の実施形態における画像形成装置の全体の構成を示す外観図。
【
図9】第3の実施形態における画像形成部の下部の構成を示す側面図。
【
図10】第1位置に格納されている下部操作部を示す正面図。
【
図11】第1位置に格納されている下部操作部とレバー部との位置関係を示す側面図。
【
図12】下部操作部が第2位置にある状態の下部操作部とレバー部との位置関係を示す側面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の実施形態について図面を参照にしながら説明する。
本発明の実施形態では画像形成装置の下部に設けられた操作部の誤操作の低減を実現する。
【0009】
本発明を実施する画像形成装置100は通常の印刷待機状態にある。前記画像形成装置100の下部には足で操作するための下部操作部105を有する。前記下部操作部105は通常の待機状態のときは入力受付開始キー106以外の入力を受け付けない。ユーザーは前記入力受付開始キーを押下し入力することにより下部操作部105の操作を行うことができる。
以下は上記の操作を実現するための画像形成装置の実施例について説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は第1の実施形態の画像形成装置100の全体構成例を示す外観図である。画像形成装置100は例えば複合機である。画像形成装置100は、読み取り部101、上部操作部102、プリンタユニット103、シート収容部104、下部操作部105を備える。
画像形成装置100は、トナーなどの現像剤を用いてシート上に画像を形成する。シートはその表面に画像形成装置100が画像を形成できるものであればどのようなものでもよい。画像形成装置100はトナーなどの現像剤を用いてシート上に画像を形成する。シートは、例えば紙やラベル用紙などである。シートはその表面に画像形成装置100が画像を形成できるものであればどのようなものであっても良い。
また、画像形成装置100は通常の印刷待機状態(以下、待機状態という)にある。
【0011】
読み取り部101は読み取り対象を画像データに変化し画像形成装置100内に記憶する。
【0012】
上部操作部105は画像表示装置110と操作ボタン111を有する。前記画像表示装置110は液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)などである。前記画像表示装置110は画像形成装置100に関する種々の情報を表示する。この画像表示装置110例えば
図4のような画像形成装置100の機能を例えば選択領域161ないし166として複数表示するホーム画面160を表示する。ホーム画面160は表示する画面を階層式に構成している画像形成装置100において最も上層に位置する画面である。ホーム画面160は複数の画面で構成されていても良い。ホーム画面が複数のホーム画面160で構成されている場合は、ガイドマーカー167のように矢印などで他のホーム画面を表示するためにどの方向にアクティブ状態にしていけばよいかを指し示す。選択領域161ないし166のうち画像形成装置100によって選択されているものはアクティブ状態になる。このアクティブ状態になった選択領域の周りを強調するような表示なっていても良い。ホーム画面160を表示するとき、本実施形態では例えば選択領域161があらかじめアクティブ状態になっている。ホーム画面160に表示されている選択領域1つを選択することでホーム画面160より下層にある
図5のような選択した機能の設定画面170が表示される。
前記操作ボタン111はユーザーが画像形成装置100に対する命令を受けつけるものである。
ユーザーは操作ボタン111を介して画像形成装置100を操作する。画像表示装置110はユーザーの操作を受け付けるタッチパネルとして構成されても良く、この場合でも操作ボタン111を有しても良い。
【0013】
プリンタユニット103は読み取り部101が読み取った画像をもとに生成された画像データをシート上で形成する。例えば以下のような処理を行う。プリンタユニット103は画像データに基づき感光体ドラムに静電潜像を形成する。プリンタユニット103は形成した静電潜像に可視像にする。プリンタユニット103は形成した可視像をシートに転写する。転写したシートを加熱し、加圧することで可視像を定着する。
【0014】
シート収容部104はプリンタユニット103が画像形成に用いるシートを収容する。なお、プリンタユニットが画像形成に用いるシートはシート収容部104に収容されているシートでもよいし、手差しされたシートでもよい。
【0015】
下部操作部105はシート収容部104の下部に位置する。前記下部操作部105は入力受付開始キー106と設定キー107によって構成される。この設定キー107はホームキー107a、上キー107b、下キー107c、右キー107d、左キー107e、リセットキー107fで構成されていてその並びはどのようなものであっても良い。
ホームキー107aは押下することにより画像表示装置110の表示画面を
図4のようなホーム画面160に変更するものである。ホーム画面160を表示するとき本実施形態では例えば、選択領域161があらかじめアクティブ状態となっている。ホーム画面160において上キー107b、下キー107c、右キー107d、左キー107eは1回押下するごとに選択領域を押下した方向の選択領域を順にアクティブ状態に切り替える。つまり、選択領域161がアクティブ状態になっているときに下キー107cを1回、右キー107dを2回押下すると選択領域161から選択領域164、選択領域165、選択領域166の順にアクティブ状態が切り替わる。ホーム画面が複数のホーム画面160で構成されている場合はガイドマーカー167が指し示す方向に向けて上キー107b、下キー107c、右キー107d、左キー107eを押下することで他のホーム画面160を表示する。
上キー107b、下キー107cは
図5のような設定画面170では印刷量などの数量を調整する。設定画面170では右キー107d、左キー107eを押下することにより、削除、一括選択のような他の機能である下層選択領域171の選択を行う。リセットキー107fは選択領域の確定を解除や、階層上昇を実行する。
下部操作部105は待機状態にあり、この待機状態の時は設定キー107の操作を受け付けない。前記入力受付開始キー106は押下されることにより待機状態にある下部操作部105の入力受付を開始させる。設定キー107は2以上で構成され、画像形成装置100の操作を行うことができる。本実施形態では入力受付開始キー106は確定・スタートキーとしての機能も有する。確定・スタートキーでもある入力受付開始キー106はアクティブ状態に切り替わった選択領域の選択を確定して、所定の機能を確定させる他、階層下降を実行する。
【0016】
図3は第1の実施形態における画像形成装置100のハードウェアの構成の一例を示すブロック図である。画像形成装置100は読み取り部101、CPU(Central Processing Unit)150、ROM(Read OnlyMemory)151、RAM(Random Access Memory)152、HDD(Hard Disc Drive)153、上部操作部102及び下部操作部105を備える。各部はバスを通じて接続する。
【0017】
読み取り部101は、原稿台に載置された原稿をスキャンして画像データを生成する。
また、生成した画像データはRAM152やHDD153などに保存する。
【0018】
上部操作部102は前述のように画像表示装置110及び操作ボタン111を備える。操作ボタン111はユーザーの指示などに従って、スキャン処理や印刷処理に関する設定情報の指定や開始指示を受け付ける。
【0019】
下部操作部105は前述のように入力受付開始キー106と設定キー107を備える。前記下部操作部105は入力受付開始キー106が押下されるまでは他の操作を受け付けない待機状態にある。前記入力受付開始キー106は入力受付開始キー106が押下されると待機状態を解除し設定キー107の操作も受け付ける。
【0020】
CPU150は画像形成装置100全体の制御を行う。CPU150はRAM152などに保存されたプログラムなどを読み出し実行する。
【0021】
RAM152及びHDD153は読み取り部101で生成された画像データなどを保存する。ROM108は各部が処理に用いるデータなどを保存する。
【0022】
図6は第1の実施形態における画像形成装置100の下部操作部105の操作を説明するフローチャートである。下部操作部105は待機状態にあり、この待機状態の間は下部操作部105が有するキーは入力受付開始キー106以外の操作を受け付けない(ACT200)。
ユーザーが待機状態の下部操作部105が有するいずれかのキーを押下したとき、CPU150は入力受付開始キー106が押下されたかを確認する(ACT201)。確認の結果、入力受付開始キー106以外が押下されたのであればCPU150は下部操作部105の操作を終了し待機状態を維持する。入力受付開始キー106が押下されたのであればCPU150は下部操作部105の待機状態を解除し操作を受け付ける状態に移行する。
CPU150はユーザーからの操作を受け付けられる状態にするために下部操作部105を制御し、設定キー107がユーザーからの操作を受け付ける状態にする(ACT202)。
ユーザーは下部操作部105を介して画像形成装置100に対して命令する(ACT203)。
CPU150はユーザーが入力した前記操作の内容に従ってプリンタユニット103を制御し出力する(ACT204)。
【0023】
次に第1の実施形態における下部操作部105を用いた画像形成装置100の動作について説明する。
画像形成装置100が待機状態の時には下部操作部105が有するキーは入力受付開始キー106以外操作を受け付けない状態にある。ユーザーは待機状態の画像形成装置100の操作を、下部操作部105を介して行うために入力受付開始キー106を押下する。前記入力受付開始キー106が押下されることによりCPU150は画像形成装置100の待機状態を解除し、他のキーの入力を受け付けるようになる。
次に、ユーザーはホーム画面160に移行するためにホームキー107aを入力する。前記操作を受けてCPU150は上部操作部102が有する画像表示装置110の表示画面を
図4のようなホーム画面160に切り替える画面表示制御を行う。本実施形態のホーム画面160では例えば選択領域161があらかじめアクティブ状態になっている。画像表示装置110にホーム画面が表示されるとユーザーは上キー107b、下キー107c、右キー107d、左キー107eを入力しホーム画面の選択領域から目的の機能を有する選択領域をアクティブ状態にする。前記操作によってCPU150はアクティブ状態にする選択領域を入力順に切り替える。ユーザーは目的の選択領域をアクティブ状態にすると確定・スタートボタンを兼ねている入力受付開始キー106を入力する。CPU150は前記の操作を受けると画像表示装置110が表示している画像をホーム画面から下の階層にある
図5のような設定画面170を表示するように画像表示制御を行う。画像表示装置110がアクティブ状態にした機能の設定画面に移行すると、ユーザーは上キー107b、下キー107c、右キー107d、左キー107eで詳細な設定を行う。ユーザーは詳細な設定が完了すれば、確定・スタートボタンを兼ね備えている入力受付開始キー106を押下する。CPU150はユーザーが入力受付開始キー106により確定した機能を実行する。
【0024】
第1の実施形態では画像形成装置100が待機状態の時は入力受付開始キー106を押下した場合にのみ下部操作部105の操作を行うようにすることができる。
【0025】
(第2の実施形態)
図7は第2の実施形態を示したものである。
図7は第2の実施形態における下部操作部105の位置関係を示す図である。この第2の実施形態の各部分について
図1ないし
図6の第1の実施形態の画像形成装置に係る各部と同一部分は同一符号で示す。この第2の実施形態が第1の実施形態と異なる部分は第2の実施形態において下部操作部105は実線で示すシート収容部104に格納されている第1位置と、破線で示すフロント側につきだした状態の第2位置を移動することができるように構成されていることにある。
【0026】
下部操作部105は使用しないときは
図7に示すようにシート収容部104の下部である第1位置に格納することができる。この画像形成装置100に格納された状態から下部操作部105を使用するときは、下部操作部105が備える入力受付開始キー106のフロント側に位置している引っ掛け部401を用いて第2位置まで下部操作部105を移動させる。ユーザーは例えば、引っ掛け部401に足をかけ第1位置に格納されている下部操作部105を第2位置に引き出す。引っ掛け部401はユーザーが下部操作部105を第1位置から第2位置の間を移動させるためのものであり、例えば突起、フック形、穴、孔、こう摩擦表面なのである。引っ掛け部401は下部操作部105が備える入力受付開始キー106または設定キー107の1つの先端は引っ掛け部401を備えている。
【0027】
この構成においても下部操作部105は入力受付開始キー106を押下した場合に待機状態から入力受付状態に移行する。
また、下部操作部105を画像形成装置100の下部に格納することにより下部操作部105が不要な場合は格納することで入力受付開始キー106を押すことがなくなり誤操作をする可能性を下げることが可能になる。
【0028】
(第3の実施例)
図8ないし
図12は第3の実施形態を示したものである。
図8は第3の実施形態における画像形成装置100の全体の構成を示す外観図である。
図9は第3の実施形態における画像形成部100の下部の構成を示す側面図である。
図10は第1位置に格納されている下部操作部105を示す正面図である。
図11は第1位置に格納されている下部操作部105とレバー部500との位置関係を示す側面図である。
図12は下部操作部105がフロント側につきだしている位置である第2位置にある時の下部操作部105とレバー部500との位置関係を示す側面図である。この第3の実施形態の各部分について
図1ないし
図6の第1の実施形態の画像形成装置に係る各部と同一部分は同一符号で示す。この第3の実施例において
図8、
図9、
図10に示すように画像形成装置100の左から右方向をX軸、下から上方向をY軸、リアからフロント方向をZ軸とする。この第3の実施形態が第1の実施形態と異なる部分は下部操作部105がスライドジョイント部501を介してレバー部500と接続している点である。
【0029】
図8、
図9、
図10より第3の実施形態における画像形成装置の下部の構成について下部操作部105に注目して説明する。
下部操作部105はスライドガイド502aとスライドガイド502bに両端を嵌合する形で画像形成装置100の下部に格納されている。下部操作部105は下部操作部105がスライドガイド502aを通してスライドジョイント部501に接続されている。このスライドジョイント部501は回転自在である。スライドジョイント部501はレバー部500と接続している。このレバー部500には揺動するときの支点となる回転自在なレバージョイント部503と接続している。レバー部500は画像形成装置100の上部側に伸びる端部に力点となるハンドル504を有する。
次にレバー部500を揺動したときの下部操作部105の動作を説明する。
下部操作部105は未使用状態の時は第1位置に格納されている。ユーザーは下部操作部105を使用したいときはハンドル504をリア側に倒す。ハンドル504がリア側に倒されたことによりスライドジョイント部501側の端部にはフロント側に揺動するエネルギーが加わる。スライドジョイント部501はそのエネルギーを下部操作部105に伝えることで前記下部操作部105をフロント側へスライドさせる。
【0030】
本発明は上記実施態様に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。第1の実施形態ないし第2の実施形態においてCPU150は下部操作部105に対する入力を上部操作部102の入力よりも優先して制御する。
第2の実施形態において下部操作部105を格納する第1位置はこの下部操作部105を格納するための格納トレーを有する。
【0031】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、そのさまざまな形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0032】
100…画像形成装置
102…上部操作部
104…シート収容部
105…下部操作部
106…入力受付開始キー
107a…ホームキー
107b…上キー
107c…下キー
107d…右キー
107e…左キー
107f…リセットキー
110…画面表示装置
111…操作ボタン
401…引っ掛け部
500…レバー部