(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】
(24)【登録日】2024-10-04
(45)【発行日】2024-10-15
(54)【発明の名称】アルツハイマー病の処置のためのガンマ-セクレターゼモジュレーターとしての、7-フェノキシ-N-(3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-B][1,2,4]トリアゾール-2-アミン誘導体及び関連化合物
(51)【国際特許分類】
C07D 471/04 20060101AFI20241007BHJP
A61K 31/4196 20060101ALI20241007BHJP
A61K 31/437 20060101ALI20241007BHJP
A61K 31/55 20060101ALI20241007BHJP
A61P 25/00 20060101ALI20241007BHJP
A61P 25/28 20060101ALI20241007BHJP
A61P 27/16 20060101ALI20241007BHJP
A61P 43/00 20060101ALI20241007BHJP
C07D 487/04 20060101ALI20241007BHJP
A61K 9/20 20060101ALN20241007BHJP
A61K 9/48 20060101ALN20241007BHJP
【FI】
C07D471/04 101
A61K31/4196
A61K31/437
A61K31/55
A61P25/00
A61P25/28
A61P27/16
A61P43/00 111
C07D487/04 CSP
C07D487/04 139
C07D487/04 150
A61K9/20
A61K9/48
(21)【出願番号】P 2021533563
(86)(22)【出願日】2019-12-11
(86)【国際出願番号】 EP2019084538
(87)【国際公開番号】W WO2020120521
(87)【国際公開日】2020-06-18
【審査請求日】2022-11-08
(32)【優先日】2018-12-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】591003013
【氏名又は名称】エフ. ホフマン-ラ ロシュ アーゲー
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN-LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
(74)【代理人】
【識別番号】110001508
【氏名又は名称】弁理士法人 津国
(72)【発明者】
【氏名】フライ,ベアト
(72)【発明者】
【氏名】ラトニ,アサヌ
【審査官】阿久津 江梨子
(56)【参考文献】
【文献】国際公開第2018/083050(WO,A1)
【文献】国際公開第2018/087018(WO,A1)
【文献】特表2018-526410(JP,A)
【文献】特表2014-506903(JP,A)
【文献】国際公開第2019/141832(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C07D
A61K
A61P
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(I):
【化74】
(式中、
R
1は、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンによって置換された低級アルキル、低級アルコキシ、又はハロゲンによって置換された低級アルコキシであり、
n=2又は3の場合、R
1は異なっていてもよく、
mは、1、2又は3であり、
nは、1、2又は3であり、
Arは、下記:
【化75】
(式中、
R
2は、水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンによって置換された低級アルキル、又は低級アルコキシであり、
R
3は、水素又はハロゲンである)
から選択される6員ヘテロアリール基である)
の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
式(I)の化合物が、式(Ia):
【化76】
(式中、R
1、m、n及びArは、請求項1に定義される通りである)
の化合物である、請求項1に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
式(I)の化合物が、式(Ib):
【化77】
(式中、R
1、m、n及びArは、請求項1に定義される通りである)
の化合物である、請求項1に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項4】
R
1がハロゲンである、請求項1~3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項5】
R
1がフッ素又は塩素である、請求項1~4のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項6】
mが1又は2である、請求項1~5のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
Arが、下記:
【化78】
(式中、
R
2は、低級アルキル又は低級アルコキシであり、
R
3は、水素である)
から選択される6員ヘテロアリール基である、請求項1~6のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項8】
Arが、下記:
【化79】
(式中、
R
2は、メチル又はメトキシであり、
R
3は、水素である)
から選択される6員ヘテロアリール基である、請求項1~7のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項9】
R
1が、ハロゲンであり、
mが、1又は2であり、
nが、1、2、又は3であり、
Arが、下記:
【化80】
(式中、
R
2は、低級アルキル又は低級アルコキシであり、
R
3は、水素である)
から選択される6員ヘテロアリール基である、請求項1~3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項10】
R
1が、フッ素又は塩素であり、
mが、1又は2であり、
nが、1、2、又は3であり、
Arが、下記:
【化81】
(式中、
R
2は、メチル又はメトキシであり、
R
3は、水素である)
から選択される6員ヘテロアリール基である、請求項1~3のいずれか一項に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項11】
(R)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(2-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(2-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-7-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-7-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-8-(2-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(2-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-7-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-8-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-9-(4-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン、
(S)-9-(4-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-9-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-9-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン、
(R)-9-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン、
(S)-9-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン
から選択される、請求項1~10のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項12】
(R)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び、
(S)-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
から選択される、請求項1~11のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項13】
化合物が(R)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項14】
化合物が(S)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項15】
化合物が(R)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項16】
化合物が(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項17】
化合物が(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項18】
化合物が(R)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項19】
化合物が(R)-7-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項20】
化合物が(R)-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項21】
化合物が(R)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項22】
化合物が(S)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項23】
化合物が(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項24】
化合物が(R)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項25】
化合物が(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項26】
化合物が(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-9-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項27】
化合物が(R)-9-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミンである、請求項1~12のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項28】
請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、化合物7:
【化82】
をアミン8:
【化83】
(式中、Ar、R
1、n及びmは請求項1から27のいずれか一項に定義される通りである。)
と反応させて、前記式(I)の化合物を形成すること、及び
所望であれば、得られた化合物をその薬学的に許容される塩に変換すること
を含む、プロセス。
【請求項29】
治療活性物質として使用するための、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項30】
請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物。
【請求項31】
アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、蝸牛シナプス変性症、難聴、オランダ型アミロイドーシスを伴う遺伝性脳出血、多発梗塞性認知症、拳闘家認知症、又はダウン症の治療的及び/又は予防的処置に使用するための、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩。
【請求項32】
アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、蝸牛シナプス変性症、難聴、オランダ型アミロイドーシスを伴う遺伝性脳出血、多発梗塞性認知症、拳闘家認知症、又はダウン症の治療的及び/又は予防的処置のための、請求項30に記載の医薬組成物。
【請求項33】
アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、蝸牛シナプス変性症、難聴、オランダ型アミロイドーシスを伴う遺伝性脳出血、多発梗塞性認知症、拳闘家認知症、又はダウン症の治療的及び/又は予防的処置のための医薬の調製のための、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用。
【請求項34】
アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、蝸牛シナプス変性症、難聴、オランダ型アミロイドーシスを伴う遺伝性脳出血、多発梗塞性認知症、拳闘家認知症、又はダウン症の治療的及び/又は予防的処置のための請求項30に記載の医薬組成物であって、有効量の、請求項1~27のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩が投与されるように用いられる、医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、γ-セクレターゼモジュレーターとして有用な二環式ヘテロアリール化合物、それらの製造、前記化合物を含む医薬組成物、並びに、アルツハイマー病などの脳におけるβ-アミロイドの沈着、脳アミロイド血管症、蝸牛シナプス変性症、難聴、オランダ型アミロイドーシスを伴う遺伝性脳出血(HCHWA-D)、多発梗塞性認知症、拳闘家認知症、及びダウン症に関連する疾患の治療的及び/又は予防的処置のための医薬としてのそれらの使用に関する。
【背景技術】
【0002】
アルツハイマー病(AD)は、晩年の認知症の最も一般的な原因である。病理学的には、ADはアミロイドの細胞外プラークへの沈着及び脳内の細胞内神経原線維変化を特徴とする。アミロイドプラークは主に、一連のタンパク質分解切断ステップによるβ-アミロイド前駆体タンパク質(APP)に由来するアミロイドペプチド(Aβペプチド)で構成される。APPのいくつかの形態が同定されており、その中で最も豊富なのは、695、751及び770アミノ酸長タンパク質である。これらは全て、差動スプライシングを通して単一遺伝子から生じる。AβペプチドはAPPの同じドメインに由来する。
【0003】
Aβペプチドは、β-及びγ-セクレターゼと呼ばれる2つのタンパク質分解酵素の連続作用によってAPPから産生される。β-セクレターゼは、膜貫通ドメイン(TM)のすぐ外側にあるAPPの細胞外ドメインで最初に切断して、TMドメイン及び細胞質ドメインを含むAPPのC末端フラグメント(CTFβ)を産生する。CTFβは、TM内のいくつかの隣接する位置で切断してAβペプチド及び細胞質フラグメントを産生するγ-セクレターゼの基質である。γ-セクレターゼによって媒介されるさまざまなタンパク質分解切断は、異なる鎖長のAβペプチド、例えばAβ38、Aβ40及びAβ42をもたらす。後者は、神経毒性凝集体を形成する傾向が強いため、より病原性の高いアミロイドペプチドであると見なされている。β-セクレターゼは典型的なアスパルチルプロテアーゼである。
γ-セクレターゼは、プレセニリン(PS1及びPS2を含むPS)、ニカストリン、anterior pharynx defective 1(APH-1)及びプレセニリンエンハンサー2(PEN-2)の4つの必須サブユニットからなる高分子量複合体である。3.4Å分解能でのヒトγ-セクレターゼの原子構造が公開されている(X.Bai、C.Yan、G.Yang、P.Lu、D.Ma、L.Sun、R.Zhou、S.H.W.Scheres、Y.Shi、Nature、525(2015)、212~217)。プレセニリンは触媒部位を持っており、TM内で基質を切断し、それ自体がポリトピック型膜タンパク質である非定型アスパルチルプロテアーゼのグループを表す。γ-セクレターゼの他の必須成分である、ニカストリン、並びにaph1及びpen-2遺伝子の産物は、基質の認識及び動員を担うと考えられている。γ-セクレターゼの実証済みの基質はAPP及びNotch受容体ファミリーのタンパク質であるが、γ-セクレターゼは基質特異性が緩く、APP及びNotchに関係のない多くのさらなる膜タンパク質がインビトロでγ-セクレターゼによって切断されることが報告されている。
【0004】
γ-セクレターゼ活性は、Aβペプチドの産生に絶対に必要である。これは、遺伝的手段、すなわちプレセニリン遺伝子の除去と低分子量抑制性化合物の両方によって示されている。ADのアミロイドカスケード仮説によると、Aβの産生及び沈着がこの疾患の最終的な原因である。したがって、γ-セクレターゼの選択的かつ強力な阻害が、ADの予防及び処置に有用である可能性があると考えられている。
【0005】
処置の代替様式は、Aβ42産生の選択的減少をもたらすγ-セクレターゼ活性の調節である。これは、凝集及びプラーク形成の能力がない、又は低下しており、神経毒性がない、又は低いAβ38、Aβ37などのより短いAβアイソフォームの増加をもたらすだろう。γ-セクレターゼ活性を調節する化合物には、一定の非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)及び関連する類似体が含まれる(Weggenら、Nature、414(2001)212~216)。
【0006】
以下の刊行物などの多数の文書がγ-セクレターゼ調節に関する現在の知識を説明している:Morihara et al.、J.Neurochem.、83(2002)、1009-12;Jantzen et al.、J.Neuroscience、22(2002)、226-54;Takahashi et al.、J.Biol.Chem.、278(2003)、18644-70;Beher et al.、J.Biol.Chem.、279(2004)、43419-26;Lleo et al.、Nature Med.、10(2004)、1065-6;Kukar et al.、Nature Med.、11(2005)、545-50;Perretto et al.、J.Med.Chem.、48(2005)、5705-20;Clarke et al.、J.Biol.Chem.、281(2006)31279-89;Stock et al.、Bioorg.Med.Chem.Lett.、16(2006)2219-2223;Narlawar et al.、J.Med.Chem.、49(2006)7588-91;Ebke et al.、J.Biol.Chem.286(2011)37181-86;Oehlich、Gijsen et al.、J.Med.Chem.、54(2011)、669-698;Li et al.、Biochemistry、52(2013)、3197-3216;Hall et al.、Progress in Med.Chem.、53(2014)101-145;Bursavich et al.、J.Med.Chem.、59(2016);WO 2018/111926。
【0007】
したがって、γ-セクレターゼ活性の調節は、アルツハイマー病などの脳におけるβ-アミロイドの沈着、脳アミロイド血管症、蝸牛シナプス変性症、難聴、オランダ型アミロイドーシスを伴う遺伝性脳出血(HCHWA-D)、多発梗塞性認知症、拳闘家認知症、及びダウン症に関連する疾患の処置又は予防のための有望な治療的戦略である。
【0008】
脳におけるβ-アミロイドの沈着に関連する疾患及び障害を処置するための新たな化合物、製剤、処置及び治療が必要である。したがって、改善された治療特性を有するこのような疾患及び障害の処置又は予防又は改善に有用な化合物を提供することが本発明の目的である。
【発明の概要】
【0009】
本発明の第1の目的は、式(I):
【化1】
(式中、
R
1は、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンによって置換された低級アルキル、低級アルコキシ、又はハロゲンによって置換された低級アルコキシであり、
n=2又は3の場合、R
1は異なっていてもよく、
mは、1、2又は3であり、
nは、1、2又は3であり、
Arは、下記:
【化2】
(式中、
R
2は、水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンによって置換された低級アルキル、又は低級アルコキシであり、
R
3は、水素又はハロゲンである)
から選択される6員ヘテロアリール基である)
の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
【0010】
本発明のさらなる目的は、本明細書に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩を調製するためのプロセスであって、化合物7:
【化3】
をアミン8:
【化4】
(式中、Ar、R
1、n、及びmは、上記で定義される通りである)
と反応させて、前記式(I)の化合物を形成すること、及び
所望であれば、得られた化合物をその薬学的に許容される塩に変換する
ことを含む。
【0011】
本発明のさらなる目的は、本明細書に記載の式(I)の化合物、又は上記のプロセスに従って製造される場合のその薬学的に許容される塩である。
【0012】
本発明のさらなる目的は、治療活性物質として使用するための、本明細書に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩である。
【0013】
本発明のさらなる目的は、本明細書に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物である。
【0014】
本発明のさらなる目的は、アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、蝸牛シナプス変性症、難聴、オランダ型アミロイドーシスを伴う遺伝性脳出血(HCHWA-D)、多発梗塞性認知症、拳闘家認知症、又はダウン症の治療的及び/又は予防的処置に使用するための、本明細書に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩である。
【0015】
本発明のさらなる目的は、アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、蝸牛シナプス変性症、難聴、オランダ型アミロイドーシスを伴う遺伝性脳出血(HCHWA-D)、多発梗塞性認知症、拳闘家認知症、又はダウン症の治療的及び/又は予防的処置のための、本明細書に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用である。
【0016】
本発明のさらなる目的は、アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、蝸牛シナプス変性症、難聴、オランダ型アミロイドーシスを伴う遺伝性脳出血(HCHWA-D)、多発梗塞性認知症、拳闘家認知症、又はダウン症の治療的及び/又は予防的処置のための医薬の調製のための、本明細書に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用である。
【0017】
本発明のさらなる目的は、アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、蝸牛シナプス変性症、難聴、オランダ型アミロイドーシスを伴う遺伝性脳出血(HCHWA-D)、多発梗塞性認知症、拳闘家認知症、又はダウン症の治療的及び/又は予防的処置のための方法であって、当該方法は、本明細書に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量の投与を含む。
【発明を実施するための形態】
【0018】
本明細書で使用される一般用語の以下の定義は、
当の用語が単独で現れるか、他の基と組み合わせて現れるかに関係なく、適用される。
【0019】
用語「低級アルキル」は、単独で又は他の基と組み合わせて、単一又は複数の分岐を有する飽和直鎖又は分岐鎖アルキル基を指し、アルキル基は一般に、1~7個の炭素原子を含む(「C1~7-アルキル」)、例えば、メチル(Me)、エチル(Et)、プロピル、イソプロピル(i-プロピル)、n-ブチル、i-ブチル(イソブチル)、2-ブチル(sec-ブチル)、t-ブチル(tert-ブチル)、イソペンチル、2-エチル-プロピル、1,2-ジメチル-プロピルなどを含む。特定の低級アルキル基は、1~4個の炭素原子を有する(「C1~4-アルキル」)。
【0020】
用語「ハロゲンによって置換された低級アルキル」は、上に定義されるアルキル基を意味し、少なくとも1個の水素原子がハロゲン、好ましくはフッ素によって置き換えられており、例えば、CF3、CHF2、CH2F、CHFCF3、CH2CHF2、CH2CH2F、CH2C(CH3)2CF3、CH2CF2CF3、CH(CF3)2、CH2CF3、(CH2)2CF3、(CH2)3CF3、CH(CH3)CF3、CF2CF3などである。好ましい基はCF3である。
【0021】
用語「アルコキシ」は、単独で又は組み合わせて、用語「アルキル」が、前に示される意味を有する、式アルキル-O-の基、例えばメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ及びtert-ブトキシを意味する。特定の「アルコキシ」は、メトキシ及びtert-ブチルオキシである。
【0022】
用語「ハロゲンで置換された低級アルコキシ」は、少なくとも1つの水素原子がハロゲン、好ましくはフッ素で置き換えられている、上記で定義された低級アルコキシ基を意味する。
【0023】
用語「ハロゲン」又は「ハロ」は、単独で又は組み合わせて、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素、特にフッ素、塩素又は臭素、さらに特にフッ素及び塩素を意味する。用語「ハロ」は、別の基と組み合わせて、少なくとも1個のハロゲン、特に1~5個のハロゲン、特に1~4個のハロゲン、すなわち1個、2個、3個又は4個のハロゲンで置換された前記基の置換を意味する。
【0024】
用語「薬学的に許容される塩」は、生物学的にも別様にも望ましくないものではない、遊離塩基又は遊離酸の生物学的有効性及び特性を保持する塩を指す。塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、特に塩酸、及び酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、ピルビン酸、シュウ酸、マレイン酸、マロン酸、コハク酸、フマル酸、酒石酸、クエン酸、安息香酸、ケイ皮酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、p-トルエンスルホン酸、サリチル酸、N-アセチルシステインなどの有機酸で形成される。
式(I)の化合物の特に好ましい薬学的に許容される塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸及びメタンスルホン酸の塩である。
【0025】
用語「保護基」(PG)は、化学反応が、合成化学において慣用的に関連する意味において、別の保護されていない反応部位で選択的に行われ得るように、多官能性化合物中の反応部位を選択的に遮断する基を意味する。保護基は適切な位置で除去できる。例示的な保護基は、アミノ保護基、カルボキシ保護基、又はヒドロキシ保護基である。特定の保護基は、tert-ブトキシカルボニル(Boc)、ベンジルオキシカルボニル(Cbz)、フルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)、及びベンジル(Bn)である。更なる特定の保護基は、tert-ブトキシカルボニル(Boc)及びフルオレニルメトキシカルボニル(Fmoc)である。より特定の保護基は、tert-ブトキシカルボニル(Boc)である。例示的な保護基及び有機合成におけるそれらの用途は、例えば、「Protective Groups in Organic Chemistry」、T.W.Greene及びP.G.M.Wutts著、第5版、2014年、John Wiley&Sons、ニューヨークに記載されている。
【0026】
用語「不斉炭素原子」は、4つの異なる置換基を有する炭素原子を意味する。Cahn-Ingold-Prelog則によれば、不斉炭素原子は、「R」又は「S」立体配置のものであり得る。
【0027】
以下の略語を、本文中では使用する:
Boc=tert-ブチルオキシカルボニル、CAS RN=Chemical Abstracts 登録番号、DIAD=アゾジカルボン酸ジイソプロピル、DMF=ジメチルホルムアミド、EtOAc=酢酸エチル、EtOH=エタノール、FCS=ウシ胎児血清、GCMS=ガスクロマトグラフィー質量分析、h=時間、Hal=ハロゲン、Hept=ヘプタン、HPLC=高速液体クロマトグラフィー、IMDM=イスコフ改変ダルベッコ培地、LCMS=液体クロマトグラフィー質量分析、MeCN=アセトニトリル、MeOH=メタノール、Me2SO=ジメチルスルホキシド(DMSO)、MOM=メトキシメチル、min=分、ml=ミリリットル、μl=マイクロリットル、MS=質量スペクトル、NaOMe=メタノールナトリウム、NaOtBu=tert-ブチルオキシドナトリウム、nBuLi=n-ブチルリチウム、NEt3=トリエチルアミン(TEA)、NMP=N-メチル-2-ピロリドン、OAc=アセトニトリル、Pd2(dba)3=トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、p-TsOH=p-トルエンスルホン酸、R=任意の基、RT=室温、SFC=超臨界液体クロマトグラフィー、tBuXPhos=2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニル、TBME=tert-ブチメチルエーテル、TEA=トリエチルアミン、TFA=トリフルオロ酢酸、THF=テトラヒドロフラン、THP=テトラヒドロピラン。
【0028】
本発明の化合物
第1の態様では、本発明は、式(I):
【化5】
(式中、
R
1は、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンによって置換された低級アルキル、低級アルコキシ、又はハロゲンによって置換された低級アルコキシであり、
n=2又は3の場合、R
1は異なっていてもよく、
mは、1、2又は3であり、
nは、1、2又は3であり、
Arは、下記:
【化6】
(式中、
R
2は、水素、ハロゲン、低級アルキル、ハロゲンによって置換された低級アルキル、又は低級アルコキシであり、
R
3は、水素又はハロゲンである)
から選択される6員ヘテロアリール基である)
の化合物、又はその薬学的に許容される塩を提供する。
【0029】
一実施形態では、式(Ia):
【化7】
(式中、R
1、m、n及びArは、上に定義される通りである)
の化合物である、本明細書に記載される式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
【0030】
一実施形態では、式(Ib):
【化8】
(式中、R
1、m、n及びArは、上に定義される通りである)
の化合物である、本明細書に記載される式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
【0031】
一実施形態では、R1はハロゲンである。
【0032】
一実施形態では、R1はフッ素又は塩素である。
【0033】
一実施形態では、mは1又は2である。
【0034】
一実施形態では、Arが、下記:
【化9】
(式中、
R
2は、低級アルキル又は低級アルコキシであり、
R
3は、水素である)
から選択される6員ヘテロアリール基である、本明細書に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
【0035】
さらなる実施形態において、Arが、下記:
【化10】
(式中、
R
2は、メチル又はメトキシであり、
R
3は、水素である)
から選択される6員ヘテロアリール基である、本明細書に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
【0036】
さらなる実施形態において、
R
1が、ハロゲンであり、
mが、1又は2であり、
nが、1、2、又は3であり、
Arが、下記:
【化11】
(式中、
R
2は、低級アルキル又は低級アルコキシであり、
R
3は、水素である)
から選択される6員ヘテロアリール基である、本明細書に記載される式(I)の化合物、又はその薬学的塩が提供される。
【0037】
さらなる実施形態において、
R
1が、フッ素又は塩素であり、
mが、1又は2であり、
nが、1、2、又は3であり、
Arが、下記:
【化12】
(式中、
R
2は、メチル又はメトキシであり、
R
3は、水素である)
から選択される6員ヘテロアリール基である、本明細書に記載される式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される化合物が提供される。
【0038】
式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩は、1つ以上の非対称中心を含み得、光学的に純粋なエナンチオマー、例えば、ラセミ体、ジアステレオ異性体の混合物、ジアステレオ異性体ラセミ体、又はジアステレオ異性体のラセミ体の混合物などのエナンチオマーの混合物の形態で存在し得る。
【0039】
さらなる実施形態では、以下:
(R)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(2-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(2-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-7-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-7-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-8-(2-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(2-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-7-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-8-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-9-(4-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン、
(S)-9-(4-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-9-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-9-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン、
(R)-9-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン、
(S)-9-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン
から選択される、本明細書に記載される式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
【0040】
さらなる実施形態では、以下:
(R)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(S)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
(R)-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び、
(S)-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
から選択される、本明細書に記載される式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩が提供される。
【0041】
製造プロセス
本明細書に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の製造プロセスもまた、本発明の目的である。
【0042】
本明細書に記載される式(I)の化合物の調製は、逐次的又は収束的な合成経路で行うことができる。本発明の合成を以下の一般的なスキームに示す。得られた生成物の反応及び精製を行うために必要な技能は、当業者に知られている。以下のプロセスの説明で使用される置換基及び指数は、反対の指示がない限り、本明細書で前に示される意味を有する。
【0043】
式(I)の出発物質、中間体又は化合物の1つが、1以上の反応ステップの反応条件下で安定でない又は反応性である1以上の官能基を含む場合、適切な保護基(例えば、「Protective Groups in Organic Chemistry」T.W.Greene及びP.G.M.Wuts著、第3版、1999年、Wiley、ニューヨークに記載される)を、当該技術分野で周知の方法を適用して、重要なステップの前に導入することができる。このような保護基は、文献に記載される標準的な方法を使用して、合成の後の段階で除去することができる。保護基の例は、tert-ブトキシカルボニル(Boc)、9-フルオレニルメチルカルバメート(Fmoc)、2-トリメチルシリルエチルカルバメート(Teoc)、カルボベンジルオキシ(Cbz)及びp-メトキシベンジルオキシカルボニル(Moz)である。
【0044】
出発物質又は中間体が立体中心を含む場合、式(I)の化合物はジアステレオマー又はエナンチオマーの混合物として得ることができ、これは、当業者に周知の方法、例えばキラルHPLC、キラルSFC、又はキラル結晶化によって分離することができる。ラセミ化合物は、例えば、光学的に純粋な酸による結晶化によって、又はキラル吸着剤若しくはキラル溶離液のいずれかを使用する特異的なクロマトグラフ方法により対掌体を分離することによって、ジアステレオマー塩を介してそれらの対掌体に分離することができる。立体中心を含む出発物質及び中間体を分離して、ジアステレオマー的/エナンチオマー的に濃縮された出発物質及び中間体を得ることも、同様に可能である。式(I)の化合物の合成においてこのようなジアステレオマー的/エナンチオマー的に濃縮された出発物質及び中間体を使用すると、典型的には、式(I)のそれぞれのジアステレオマー的/エナンチオマー的に濃縮された化合物が得られる。
【0045】
当業者は、反応の順序が中間体の反応性及び性質に応じて変化し得ることを認識するであろう。
【0046】
より詳細には、式(I)の化合物は、以下に示す方法、実施例に示す方法、又は類似の方法によって製造することができる。個々の反応工程のための適切な反応条件は、当業者に知られている。また、記載された反応に影響を及ぼす文献に記載された反応条件については、例えば、以下を参照されたい。Comprehensive Organic Transformations:A Guide to Functional Group Preparations,2nd Edition,Richard C.Larock.John Wiley&Sons,New York,NY.1999。溶媒の有無にかかわらず反応は容易に行うことができた。使用される溶媒の性質に関しては、それが反応又は関与する試薬に悪影響を及ぼさず、かつそれが試薬を少なくともある程度溶解することができるならば、特に制限はない。記載された反応は広範囲の温度にわたって起こる可能性があり、正確な反応温度は本発明にとって重要ではない。-78℃~還流までの温度範囲で記載された反応を行うのが便利である。反応に要する時間もまた、多くの因子、特に反応温度及び試薬の性質に依存して、大きく変動し得る。しかしながら、記載された中間体及び化合物を得るには、通常、0.5時間~数日の期間で十分である。反応順序はスキームに示された順序に限定されないが、出発物質及びそれらのそれぞれの反応性に応じて、反応工程の順序を自由に変更することができる。
【0047】
出発物質若しくは中間体が市販されていない場合、又はそれらの合成が文献に記載されていない場合には、類似物質についての既存の手順に類推して、又は実験の項目で概説されているように、調製することができる。
【0048】
一実施形態では、本明細書に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩は、化合物7:
【化13】
をアミン8:
【化14】
(式中、Ar、R
1、n、及びmは、本明細書で定義される通りである)と反応させて、前記式(I)の化合物を形成すること、及び
所望であれば、得られた化合物をその薬学的に許容される塩に変換すること
を含むプロセスによって調製することができる。
【0049】
一実施形態では、本発明によるプロセスを、触媒、例えばパラジウムの存在下、場合により配位子、例えば、2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2’,4’,6’-トリイソプロピルビフェニルの存在下で行うことができる。
【0050】
さらなる実施形態では、本発明によるプロセスが、式(Ia)及び(Ib)の化合物を得るためにキラル分離を実施することをさらに含むことができる。
【0051】
一実施形態では、R
1、n、m及びArが本明細書に記載される通りである式(I)の化合物、及びそれらの中間体が、文献手順、並びに/あるいは例えばそれぞれスキーム1及び2に示されるのと同様に調製され得る。
【化15】
【0052】
式(I)の化合物の調製は、3を生成するためのMOM基による3,5-ジブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール2の保護から開始することができる。nBuLiによる位置選択的ハロリチウム化と、それに続く異なる長さ(m=1、2、又は3)の炭素鎖を含む求電子試薬としてのアルデヒドの添加により、アルコール4を得た。次に、異なるフェノールを使用して光延カップリングを実行し、アリールエーテル誘導体5を得た。酸性条件下で、THP保護第一級アルコール及びMOM保護トリアゾールを同時に脱保護して、誘導体6を得た。次に、シアノメチレントリメチルホスホランを使用して分子内環化を実行し、7を得た。最後に、パラジウム及び配位子の存在下での式8のアミンとのブッフバルト型カップリングによって、式(I)の化合物を得た。分取キラルHPLCにより、エナンチオマーの分離が可能になった。
【化16】
【0053】
スキーム1に示されている化合物8は、スキーム2に従って、tert-ブチルN-[(1S、5R、8S)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル]カルバメート9(CAS RN 847862-26-4)から出発して調製することができる。9と一般式Ar-Xの複素環式ハロゲン化物とのカップリングは、Et3Nなどの塩基の存在下でエタノールやNMPなどの溶媒中の熱条件下、又は、触媒条件下(例:パラジウム(0)又は銅(II)触媒)の置換反応を使用することにより実行することができ、化合物10が得られる。酸(例えばトリフルオロ酢酸)で脱保護した後、化合物8を得た。
複素環式ハロゲン化物は市販されているか、文献で周知であるので、当該技術分野で知られている方法によって調製することができる。
【0054】
一態様では、本発明は、本明細書に記載のプロセスのいずれか1つに従って製造される場合、本明細書に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される化合物を提供する。
【0055】
医薬組成物及び投与
本発明の別の目的は、本明細書に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される化合物と、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物である。
【0056】
式(I)の化合物及びそれらの薬学的に許容される塩は、医薬製剤の形態で、医薬として使用することができる。医薬製剤は、経口(例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬質ゼラチンカプセル及び軟質ゼラチンカプセル、溶液、エマルション、又は懸濁液の形態)、経鼻(例えば、点鼻薬の形態)、又は直腸(例えば、坐剤の形態)などで、体内に投与することができる。しかしながら、投与は、筋肉内又は静脈内(例えば、注射液の形態)などで非経口的に行うこともできる。投与は、局所的に、例えば経皮投与、又は点眼薬若しくは点耳薬の形態で行うこともできる。
【0057】
式(I)の化合物及びそれらの薬学的に許容される塩は、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬質ゼラチンカプセル、注射液又は局所製剤などの医薬調製物の製造のために、薬学的に不活性な無機又は有機担体で処理することができる。ラクトース、コーンスターチ又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩などを、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬質ゼラチンカプセルのためのこのような担体として使用することができる。
【0058】
軟質ゼラチンカプセルに適した担体は、例えば、植物油、ワックス、油脂、半固形物及び液体ポリオールなどである。しかしながら、活性物質の性質に応じて、軟質ゼラチンカプセルの場合、通常、担体は必要とされない。
【0059】
溶液及びシロップの製造に適した担体は、例えば、水、アルコール、ポリオール、サッカロース、グルコース、転化糖、植物油等である。
【0060】
注射液に適した担体は、例えば、水、アルコール、ポリオール、グリセロール、植物油等である。
坐剤に適した担体は、例えば、天然又は硬化した油、ワックス、油脂、半液体又は液体ポリオール等である。
【0061】
局所眼製剤に適した担体は、例えば、シクロデキストリン、マンニトール、又は当該技術分野で知られている多くの他の担体及び賦形剤である。
【0062】
さらに、医薬調製物は、保存剤、可溶化剤、粘度上昇物質、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、甘味剤、着色剤、香味剤、浸透圧を変化させるための塩類、緩衝剤、マスキング剤又は抗酸化剤を含むことができる。それらはまた他の治療上価値のある物質を含むことができる。
【0063】
式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される賦形剤とを含む医薬もまた、1種以上の式(I)の化合物及び/又はその薬学的に許容される塩と、所望であれば、1種以上の他の治療上価値のある物質を、1種以上の薬学的に許容される賦形剤と一緒に生薬投与形態にすることを含む、それらの製造プロセスと同様に、本発明の目的である。
【0064】
投与量は、広範囲内で変化することができ、当然、それぞれの具体的なケースで個々の要件に調整されなければならない。一般に、経口投与の場合、約0.1mg~20mg/kg体重、好ましくは0.5mg~4mg/kg体重(例えば、約300mg/人)の1日投与量を、好ましくは、例えば同じ量からなることができる1~3の個々の投与量に分けることが適切であろう。局所投与の場合、製剤は、0.001重量%~15重量%の医薬を含むことができ、0.1~25mgの間であり得る必要用量は、1日当たりの単回投与でも、1週間当たりの単回投与でも、1日当たりの複数回の投与(2~4回)でも、1週間当たりの複数回の投与でも投与することができる。ただし、これが示されている場合は、本明細書に記載されている上限又は下限を超える可能性があることは明らかである。
【0065】
本発明による医薬組成物は、以下のように調製することができる。
【0066】
本発明の化合物を含む医薬組成物の調製
【0067】
【0068】
製造手順:
1.成分1、2、3及び4を混合し、精製水で造粒する。
2.顆粒を50℃で乾燥させる。
3.顆粒を適切な粉砕装置に通す。
4.成分5を添加して3分間混合し、適切なプレス機で圧縮する。
【0069】
【0070】
製造手順:
1.成分1、2及び3を適切なミキサーで30分間混合する。
2.成分4及び5を添加し、3分間混合する。
3.適切なカプセルに充填する。
【0071】
適応症
また、本発明の目的は、治療活性物質として使用するための、本明細書に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される化合物である。
【0072】
上記のように、式(I)の化合物及びそれらの薬学的に許容される塩は、ガンマ-セクレターゼモジュレーターとして有用である。
【0073】
一態様では、本発明は、アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、蝸牛シナプス変性症、難聴、オランダ型アミロイドーシスを伴う遺伝性脳出血(HCHWA-D)、多発梗塞性認知症、拳闘家認知症、又はダウン症の治療的及び/又は予防的処置に使用するための、本明細書に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩を提供する。
【0074】
一実施形態では、本発明は、アルツハイマー病の治療的及び/又は予防的処置に使用するための、本明細書に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される化合物を提供する。
【0075】
さらなる態様では、本発明は、アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、蝸牛シナプス変性症、難聴、オランダ型アミロイドーシスを伴う遺伝性脳出血(HCHWA-D)、多発梗塞性認知症、拳闘家認知症、又はダウン症の治療的及び/又は予防的処置のために、本明細書に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0076】
一実施形態では、本発明は、アルツハイマー病の治療的及び/又は予防的処置のために、本明細書に記載の式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0077】
さらなる態様では、本発明は、アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、蝸牛シナプス変性症、難聴、オランダ型アミロイドーシスを伴う遺伝性脳出血(HCHWA-D)、多発梗塞性認知症、拳闘家認知症、又はダウン症の治療的及び/又は予防的処置のための医薬の調製のための、本明細書に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0078】
一実施形態では、本発明は、アルツハイマー病の治療的及び/又は予防的処置のための医薬の調製のための、本明細書に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の使用を提供する。
【0079】
さらなる態様では、アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、蝸牛シナプス変性症、難聴、オランダ型アミロイドーシスを伴う遺伝性脳出血(HCHWA-D)、多発梗塞性認知症、拳闘家認知症、又はダウン症の治療的及び/又は予防的処置のための方法であって、当該方法は、本明細書に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量の投与を含む方法を提供する。
【0080】
一実施形態では、本発明は、アルツハイマー病の治療的及び/又は予防的処置のための方法であって、当該方法は、本明細書に記載の式(I)の化合物又はその薬学的に許容される塩の有効量を投与することを含む方法を提供する。
【実施例】
【0081】
本発明は、以下の実施例を参照することによってより十分に理解される。しかしながら、特許請求の範囲は、本実施例の範囲に限定されると解釈されるべきではない。
【0082】
調製実施例
【0083】
概要
分析方法HPLC(方法LCMS_fastgradient)
カラム:Agilent Zorbax Eclipse Plus C18、Rapid Resolution HT、2.1x30Mm、1.8μm
溶媒A:水0.01%ギ酸;溶媒B:アセトニトリル(MeCN)
勾配:
【表3】
【0084】
中間体の調製
【0085】
【0086】
中間体7-1:
2-ブロモ-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール
【化18】
【0087】
ステップ1:3,5-ジブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール(10g、44.1mmol、Eq:1)をDMF(175ml)に合わせて、淡黄色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水素化ナトリウム(油中60%)(2.12g、52.9mmol、Eq:1.2)を、最大で25℃で、45分間かけて少しずつ(最大250mg)加えた後、室温で1時間撹拌した。クロロ(メトキシ)メタン(3.55g、3.35ml、44.1mmol、Eq:1)を、最大25℃で、20分間かけて滴下した後、アルゴン下、室温で2時間撹拌した。反応混合物を氷水(400ml)に注ぎ、TBME(600ml)で3回抽出した。有機層を水(300ml)で洗浄し、次にブライン(300ml)で洗浄した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけ、真空で蒸発させた。残渣をカラムクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~50:50)で精製して、3,5-ジブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを白色固体(10.2g 85%)として得た。MS(ES+)m/z:272.1[(M+H)+].
【0088】
ステップ2:3,5-ジブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(3g、11.1mmol、Eq:1)をTHF(27ml)と混合して無色の溶液を得た後、ドライアイス/アセトン浴の中で-75°Cまで冷却した。ヘキサン中の1.6MのN-ブチルリチウム(7.34ml、11.7mmol、Eq:1.06)を20分間かけて滴下した。黄色の溶液を-75°Cで45分間撹拌した。次に、THF(27ml)中の3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパナール(2.1g、13.3mmol、Eq:1.2)の溶液を30分間にわたって滴下した後、-75°Cで45分間撹拌した。ドライアイス/アセトン浴を取り外し、反応物を1時間かけて約15℃まで温めた後、60mlの飽和NH4Cl溶液でクエンチし、続いて45mlの水及び90mlのEtOAcでクエンチした。混合物を5分間撹拌し、層を分離し、水層をEtOAc(2×90ml)で逆抽出した。有機層をブライン(60ml)で洗浄した。当該有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、フィルタにかけ、真空で蒸発させた。残留物をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 80:20から0:100)で精製して、1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパン-1-オールを無色の油状物(3.25g 83.8%)として得た。MS(ES+)m/z:352.0[(M+H)+].
【0089】
ステップ3:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパン-1-オール(500mg、1.43mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(25ml)に合わせて無色の溶液を得、アルゴン下で、撹拌しながら、3,5-ジフルオロフェノール(223mg、1.71mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(468mg、1.78mmol、Eq:1.25)を加えた。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(361mg、347μl、1.78mmol、Eq:1.25)を、最大+3~5°Cで、2~3分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-5-(1-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを無色の油状物(542mg、82%)として得た。MS(ES+)(-THP)m/z:378.1/380.1[(M+H)+].
【0090】
ステップ4:3-ブロモ-5-(1-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(535mg、1.16mmol、Eq:1)をメタノール(9ml)に合わせて無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.56g、3.8ml、46.3mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、氷水(30ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(80ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×50ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)で精製して、3-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)プロパン-1-オールを白色固体(350mg、90%)として得た。MS(ES+)m/z:334.0[(M+H)+].
【0091】
ステップ5:3-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-(3,5-ジフルオロフェノキシ)プロパン-1-オール(350mg、1.05mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(11ml)に合わせて無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.62ml、1.31mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1.5時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(80ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(15ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×60ml)で逆抽出した。有機層をブライン(15ml)で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~0:100)で精製して、2-ブロモ-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾールを無色の油状物(255mg、77%)として得た。MS(ES+)m/z:315.9[(M+H)+].
【0092】
中間体7-2:
2-ブロモ-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール
【化19】
【0093】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパン-1-オール(500mg、1.43mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、3-クロロ-5-フルオロフェノール(209mg、1.43mmol、Eq:1)及びトリフェニルホスフィン(468mg、1.78mmol、Eq:1.25)をエクストラドライのTHF(25ml)に合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(361mg、347μl、1.78mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-5-(1-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを無色の油状物(605mg、88%)として得た。GCMS(FI+)m/z:478.9[(M+H)+]
【0094】
ステップ2:3-ブロモ-5-(1-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(600mg、1.25mmol、Eq:1)をメタノール(9.5ml)に合わせて無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.94g、4.12ml、50.1mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。室温に冷却し、氷水(30ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(80ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×50ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残留物をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)によって精製して、3-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)プロパン-1-オールを無色泡沫(405mg、92%)として得た。MS(ES+)m/z:351.9[(M+H)+].
【0095】
ステップ3:3-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)プロパン-1-オール(405mg、1.16mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(12.5ml)に合わせて無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.89ml、1.44mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1.5時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(80ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(15ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×60ml)で逆抽出した。有機層をブライン(15ml)で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~0:100)で精製して、2-ブロモ-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾールを無色の油状物(284mg、73%)として得た。MS(ES+)m/z:333.9[(M+H)+].
【0096】
中間体7-3:
2-ブロモ-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール
【化20】
【0097】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパン-1-オール(504mg、1.44mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、2,3,4-トリフルオロフェノール(256mg、1.73mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(472mg、1.8mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)に合わせて無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(364mg、350μl、1.8mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-5-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2)-イル)オキシ)-1-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)プロピル)-1H-1,2,4-トリアゾールを淡黄色の油状物(632mg、91%)として得た。GCMS(FI+)m/z:479.0[(M+H)+].
【0098】
ステップ2:3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-5-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-1-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)プロピル)-1H-1,2,4-トリアゾール(154mg、321μmol、Eq:1)をメタノール(2.5ml)に合わせて無色の溶液を得た。アルゴン下、撹拌しながら、水中の37%HCl(1.26g、1.05ml、12.8mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、氷水(10ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(30ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×50ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)で精製して、3-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)プロパン-1-オールを無色の粘稠な油状物(106mg、93%)として得た。MS(ES+)m/z:353.9[(M+H)+].
【0099】
ステップ3:3-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)プロパン-1-オール(102mg、290μmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(3ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(724μl、362μmol、Eq:1.25)を5分間かけて滴下した。反応混合物を還流で1.5時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(20ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(3ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×20ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~0:100)で精製して、2-ブロモ-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾールを無色の油状物(70mg、72%)として得た。MS(ES+)m/z:333.9[(M+H)+].
【0100】
中間体7-4:
2-ブロモ-7-(4-クロロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール
【化21】
【0101】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパン-1-オール(500mg、1.43mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、4-クロロフェノール(220mg、1.71mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(468mg、1.78mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)に合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(361mg、347μl、1.78mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-5-(3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-1-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)プロピル)-1H-1,2,4-トリアゾールを無色の油状物(520mg、79%)として得た。MS(ES+)m/z:462.1[(M+H)+].
【0102】
ステップ2:3-ブロモ-5-(1-(4-クロロフェノキシ)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(517mg、1.12mmol、Eq:1)をMeOH(9ml)に合わせて無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.42g、3.69ml、44.9mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、氷水(35ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(90ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×60ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残留物をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)によって精製して、3-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-(4-クロロフェノキシ)プロパン-1-オールを白い泡沫(335mg、89%)として得た。MS(ES+)m/z:331.9[(M+H)+].
【0103】
ステップ3:3-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-(4-クロロフェノキシ)プロパン-1-オール(323mg、971μmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(10ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.43ml、1.21mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1.5時間撹拌した。室温に冷却し、EtOAc(80ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(15ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×50ml)で逆抽出した。有機層をブライン(15ml)で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~0:100)で精製して、2-ブロモ-7-(4-クロロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾールを白色固体(240mg、78%)として得た。MS(ES+)m/z:315.9[(M+H)+].
【0104】
中間体7-5:
2-ブロモ-7-(3-クロロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール
【化22】
【0105】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパン-1-オール(500mg、1.43mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、3-クロロフェノール(220mg、1.71mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(468mg、1.78mmol、Eq:1.25)(468mg、1.78mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)に合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(361mg、347μl、1.78mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-5-(1-(3-クロロフェノキシ)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン)-2-イル)オキシ)プロピル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを無色の油状物(545mg、82%)として得た。MS(ES+)m/z:462.1[(M+H)+].
【0106】
ステップ2:3-ブロモ-5-(1-(3-クロロフェノキシ)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(540mg、1.17mmol、Eq:1)をMeOH(9ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.62g、3.85ml、46.9mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、氷水(35ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(90ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×60ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残留物をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)によって精製して、3-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-(3-クロロフェノキシ)プロパン-1-オールを無色の粘稠な油状物(360mg、92%)として得た。MS(ES+)m/z:331.9[(M+H)+].
【0107】
ステップ3:3-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-(3-クロロフェノキシ)プロパン-1-オール(355mg、1.07mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(11ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.67ml、1.33mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1.5時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(80ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(15ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×50ml)で逆抽出した。有機層をブライン(15ml)で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~0:100)で精製して、2-ブロモ-7-(3-クロロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾールを無色の油状物(249mg、74%)として得た。MS(ES+)m/z:315.9[(M+H)+].
【0108】
中間体7-6:
2-ブロモ-7-(3,5-ジクロロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール
【化23】
【0109】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパン-1-オール(500mg、1.43mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、3,5-ジクロロフェノール(279mg、1.71mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(468mg、1.78mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)に合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(361mg、347μl、1.78mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-5-(1-(3,5-ジクロロフェノキシ)-3-((テトラヒドロ-2H)-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを無色の油状物(625mg、82%)として得た。GCMSm/z:494.0[(M+H)+].
【0110】
ステップ2:3-ブロモ-5-(1-(3,5-ジクロロフェノキシ)-3-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(620mg、1.25mmol、Eq:1)をMeOH(10ml)に合わせて無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.93g、4.11ml、50.1mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。次に、反応物を室温に冷却し、氷水(35ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(90ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×60ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残留物をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10~0:100)で精製して、3-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-(3,5-ジクロロフェノキシ)プロパン-1-オールを白色泡沫(408mg、88%)として得た。MS(ES+)m/z:367.9[(M+H)+].
【0111】
ステップ3:3-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-3-(3,5-ジクロロフェノキシ)プロパン-1-オール(400mg、1.09mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(11.5ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.72ml、1.36mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1.5時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(80ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(15ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×50ml)で逆抽出した。有機層をブライン(15ml)で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~0:100)で精製して、2-ブロモ-7-(3,5-ジクロロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾールを無色の油状物(288mg、75%)として得た。MS(ES+)m/z:349.9[(M+H)+].
【0112】
【0113】
中間体7-7:
2-ブロモ-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン
【化25】
【0114】
ステップ1:3,5-ジブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(4g、14.8mmol、Eq:1、本明細書で上述した)をTHF(36ml)に合わせて、無色の溶液を得、ドライアイス/アセトン浴で-75℃に冷却した。n-ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、9.78ml、15.7mmol、Eq:1.06)を20分間かけて滴下した。黄色の溶液を-75℃で45分間撹拌した。次に、THF(36ml)中の4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブタナール(3.05g、17.7mmol、Eq:1.2)の溶液を30分かけて滴下した後、当該混合物を-75℃で45分間撹拌した。ドライアイス/アセトン浴を取り外し、反応混合物を1時間かけて約15℃まで温めた後、80mlの飽和NH4Cl溶液でクエンチし、続いて55mlの水及び120mlのEtOAcでクエンチした。混合物を5分間撹拌し、層を分離し、水層をEtOAc(2×120ml)で逆抽出した。有機層をブライン(80ml)で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残留物をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 80:20から0:100)で精製して、1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブタン-1-オールを無色の油状物(3.75g 69%)として得た。MS(ES+)m/z:364.0[(M+H)+].
【0115】
ステップ2:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブタン-1-オール(500mg、1.37mmol、Eq:1)、3-クロロ-5-フルオロフェノール(241mg、1.65mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(450mg、1.72mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)に合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(347mg、334μl、1.72mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-5-(1-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ)2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを無色の油状物(620mg、91%)として得た。MS(ES+)m/z:410.0(-THP)[(M+H)+].
【0116】
ステップ3:3-ブロモ-5-(1-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(620mg、1.26mmol、Eq:1)をMeOH(10ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.96g、4.13ml、50.3mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、氷水(35ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(100ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×70ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)で精製して、4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)ブタン-1-オールを無色の粘稠な油状物(435mg、94%)として得た。MS(ES+)m/z:365.9[(M+H)+].
【0117】
ステップ4:4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)ブタン-1-オール(430mg、1.18mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(12ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.95ml、1.47mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1.5時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(70ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×40ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~0:100)で精製して、2-ブロモ-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジンを無色の油状物(320mg、78%)として得た。MS(ES+)m/z:347.9[(M+H)+].
【0118】
中間体7-8:
2-ブロモ-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン
【化26】
【0119】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブタン-1-オール(550mg、1.51mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、3,5-ジフルオロフェノール(196mg、1.51mmol、Eq:1)及びトリフェニルホスフィン(495mg、1.89mmol、Eq:1.25)をTHF(27ml)に合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(382mg、367μl、1.89mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-5-(1-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを無色の油状物(530mg、73%)として得た。MS(ES+)m/z:476.0[(M+H)+].
【0120】
ステップ2:3-ブロモ-5-(1-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(530mg、1.11mmol、Eq:1)をMeOH(8.5ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.39g、3.65ml、44.5mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。次に、反応物を室温に冷却し、氷水(30ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(90ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×70ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)で精製して、4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ブタン-1-オールを無色の粘稠な油状物(372mg、96%)として得た。MS(ES+)m/z:348.0[(M+H)+].
【0121】
ステップ3:4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(3,5-ジフルオロフェノキシ)ブタン-1-オール(370mg、1.06mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(11ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.66ml、1.33mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1.5時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(80ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(15ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×60ml)で逆抽出した。有機層をブライン(80ml)で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~0:100)で精製して、2-ブロモ-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジンを無色の油状物(254mg、72%)として得た。MS(ES+)m/z:330.0[(M+H)+].
【0122】
中間体7-9:
2-ブロモ-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン
【化27】
【0123】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブタン-1-オール(500mg、1.37mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、2,3,4-トリフルオロフェノール(244mg、1.65mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(450mg、1.72mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)に合わせて無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(347mg、334μl、1.72mmol、Eq:1.25)を最大+3°Cで、5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-5-(4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2)-イル)オキシ)-1-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)ブチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを淡黄色の油状物(575mg、84%)として得た。MS(ES+)m/z:412.0(-THP)[(M+H)+].
【0124】
ステップ2:3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-5-(4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-1-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)ブチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(570mg、1.15mmol、Eq:1)をMeOH(9ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.54g、3.79ml、46.1mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、氷水(30ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(100ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×70ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)で精製して、4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)ブタン-1-オールを無色の粘稠な油状物(400mg、94%)として得た。MS(ES+)m/z:366.0[(M+H)+].
【0125】
ステップ3:4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)ブタン-1-オール(395mg、1.08mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(11ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.7ml、1.35mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(70ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×40ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~50:50)で精製して、2-ブロモ-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジンを無色の油状物(285mg、75%)として得た。MS(ES+)m/z:347.9[(M+H)+].
【0126】
中間体7-10:
2-ブロモ-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン
【化28】
【0127】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブタン-1-オール(495mg、1.36mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、2,4-ジフルオロフェノール(212mg、1.63mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(450mg、1.72mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)に合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(344mg、330μl、1.7mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-5-(1-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H)-ピラン-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを無色の油状物(549mg、84%)として得た。MS(ES+)m/z:392.0(-THP)[(M+H)+].
【0128】
ステップ2:3-ブロモ-5-(1-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(545mg、1.14mmol、Eq:1)をMeOH(9ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.51g、3.76ml、45.8mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、氷水(35ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(90ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×60ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残留物をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)によって精製して、4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(2,4-ジフルオロフェノキシ)ブタン-1-オール無色の固体(360mg、90%)として得た。MS(ES+)m/z:348.0[(M+H)+].
【0129】
ステップ3:4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(2,4-ジフルオロフェノキシ)ブタン-1-オール(355mg、1.02mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(10.5ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.55ml、1.27mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(80ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(15ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×50ml)で逆抽出した。有機層をブライン(15ml)で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~0:100)で精製して、2-ブロモ-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジンを無色の油状物(285mg、75%)として得た。MS(ES+)m/z:330.0[(M+H)+].
【0130】
中間体7-11:
2-ブロモ-8-(3-クロロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン
【化29】
【0131】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブタン-1-オール(500mg、1.37mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、3-クロロフェノール(212mg、1.65mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(450mg、1.72mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)に合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(347mg、334μl、1.72mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-5-(1-(3-クロロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H-ピラン)-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを無色の油状物(560mg、85%)として得た。MS(ES+)m/z:474.0[(M+H)+].
【0132】
ステップ2:3-ブロモ-5-(1-(3-クロロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(555mg、1.17mmol、Eq:1)をMeOH(9ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.61g、3.84ml、46.8mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、氷水(30ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(90ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×60ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)で精製して、4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(3-クロロフェノキシ)ブタン-1-オールを無色の粘稠な油状物(375mg、92%)として得た。MS(ES+)m/z:347.9[(M+H)+].
【0133】
ステップ3:4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(3-クロロフェノキシ)ブタン-1-オール(370mg、1.07mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(11ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.67ml、1.33mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(80ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(15ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×50ml)で逆抽出した。有機層をブライン(15ml)で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~0:100)で精製して、2-ブロモ-8-(3-クロロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジンを無色の油状物(263mg、75%)として得た。MS(ES+)m/z:329.9[(M+H)+].
【0134】
中間体7-12:
2-ブロモ-8-(2-クロロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン
【化30】
【0135】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブタン-1-オール(492mg、1.35mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、2-クロロフェノール(208mg、1.62mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(443mg、1.69mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)に合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(347mg、334μl、1.72mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-5-(1-(2-クロロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H-ピラン)-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを無色の油状物(560mg、85%)として得た。MS(ES+)m/z:392.0(-THP)[(M+H)+].
【0136】
ステップ2:3-ブロモ-5-(1-(2-クロロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(560mg、1.18mmol、Eq:1)をMeOH(9ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.65g、3.87ml、47.2mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。室温に冷却し、氷水(30ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(90ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×60ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)で精製して、4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(2-クロロフェノキシ)ブタン-1-オールを白色固体(362mg、88%)として得た。MS(ES+)m/z:347.9[(M+H)+].
【0137】
ステップ3:4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(2-クロロフェノキシ)ブタン-1-オール(360mg、1.04mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(11ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.6ml、1.3mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(80ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(15ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×50ml)で逆抽出した。有機層をブライン(15ml)で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~0:100)で精製して、2-ブロモ-8-(2-クロロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン白色固体(260mg、76%)として得た。MS(ES+)m/z:329.9[(M+H)+].
【0138】
中間体7-13:
2-ブロモ-8-(4-クロロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン
【化31】
【0139】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブタン-1-オール(500mg、1.37mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、4-クロロフェノール(212mg、1.65mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(450mg、1.72mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)に合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(347mg、334μl、1.72mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-5-(1-(4-クロロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H-ピラン)を得た。無色の油状物としての-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(489mg、75%)。MS(ES+)m/z:474.9[(M+H)+].
【0140】
ステップ2:3-ブロモ-5-(1-(4-クロロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(485mg、1.02mmol、Eq:1)をMeOH(8ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.03g、3.36ml、40.9mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、氷水(30ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(90ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×70ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)で精製して、4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(4-クロロフェノキシ)ブタン-1-オールを無色の粘稠な油状物(320mg、90%)として得た。MS(ES+)m/z:347.9[(M+H)+].
【0141】
ステップ3:4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(4-クロロフェノキシ)ブタン-1-オール(310mg、894μmol、式Eq:1)をエクストラドライのTHF(11ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.24ml、1.12mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1時間撹拌した。次に、当該反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(70ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(15ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×50ml)で逆抽出した。有機層をブライン(15ml)で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~0:100)で精製して、2-ブロモ-8-(4-クロロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジンを白色固体(182mg、61%)として得た。MS(ES+)m/z:329.9[(M+H)+].
【0142】
中間体7-14:
2-ブロモ-8-(3,5-ジクロロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン
【化32】
【0143】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブタン-1-オール(509mg、1.4mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、3,5-ジクロロフェノール(273mg、1.68mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(458mg、1.75mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)に合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(353mg、340μl、1.75mmol、Eq:1.25)を最大+3°Cで、5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-5-(1-(3,5-ジクロロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H)-ピラン-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを無色の油状物(670mg、94%)として得た。GCMSm/z:423.9(-THP)[(M+H)+].
【0144】
ステップ2:3-ブロモ-5-(1-(3,5-ジクロロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(665mg、1.31mmol、Eq:1)をMeOH(10ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(5.15g、4.29ml、52.2mmol、Eq:40)を加えた(発熱)。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて1時間還流した。次に、当該反応混合物を室温に冷却し、氷水(40ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(100ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×80ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残留物をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)で精製して、4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(3,5-ジクロロフェノキシ)ブタン-1-オールを白色泡沫(435mg、87%)として得た。MS(ES+)m/z:381.9[(M+H)+].
【0145】
ステップ3:4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(3,5-ジクロロフェノキシ)ブタン-1-オール(430mg、1.13mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(12ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.82ml、1.41mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1時間撹拌した。次に、当該反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(100ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(15ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×50ml)で逆抽出した。有機層をブライン(15ml)で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~0:100)で精製して、2-ブロモ-8-(3,5-ジクロロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジンを白色固体(285mg、69%)として得た。MS(ES+)m/z:363.9[(M+H)+].
【0146】
中間体7-15:
2-ブロモ-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン
【化33】
【0147】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブタン-1-オール(498mg、1.37mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、2,3-ジフルオロフェノール(213mg、1.64mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(448mg、1.71mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)に合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(346mg、332μl、1.71mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-5-(1-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H)-ピラン-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを無色の油状物(560mg、86%)として得た。GCMSm/z:392.0(-THP)[(M+H)+].
【0148】
ステップ2:3-ブロモ-5-(1-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(555mg、1.17mmol、Eq:1)をMeOH(9ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.59g、3.83ml、46.6mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて1時間還流した。次に、反応混合物を室温に冷却し、氷水(35ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(90ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×60ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)で精製して、4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(2,3-ジフルオロフェノキシ)ブタン-1-オールを無色の粘稠な油状物(375mg、92%)として得た。MS(ES+)m/z:348.0[(M+H)+].
【0149】
ステップ3:4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(2,3-ジフルオロフェノキシ)ブタン-1-オール(372mg、1.07mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(11ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.67ml、1.34mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1.5時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(80ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(15ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×60ml)で逆抽出した。有機層をブライン(15ml)で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~0:100)で精製して、2-ブロモ-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジンを白色固体(255mg、72%)として得た。MS(ES+)m/z:330.0[(M+H)+].
【0150】
中間体7-16:
2-ブロモ-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン
【化34】
【0151】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-((テトラヒドロフラン-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブタン-1-オール(500mg、1.37mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、3,4-ジフルオロフェノール(214mg、1.65mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(450mg、1.72mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)と合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(347mg、334μl、1.72mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-5-(1-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H)-ピラン-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを無色の油状物(550mg、84%)として得た。MS(ES+)m/z:392.0(-THP)[(M+H)+].
【0152】
ステップ2:3-ブロモ-5-(1-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-4-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ブチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(550mg、1.15mmol、Eq:1)をMeOH(9ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.55g、3.79ml、46.2mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。次に、当該反応混合物を室温に冷却し、氷水(35ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(100ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×70ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)で精製して、4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(3,4-ジフルオロフェノキシ)ブタン-1-オールを無色の粘稠な油状物(385mg、95%)として得た。MS(ES+)m/z:348.0[(M+H)+].
【0153】
ステップ3:4-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-4-(3,4-ジフルオロフェノキシ)ブタン-1-オール(380mg、1.09mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(12ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.73ml、1.36mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1.5時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(80ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(15ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×60ml)で逆抽出した。有機層をブライン(15ml)で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~0:100)で精製して、2-ブロモ-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジンを無色の油状物(292mg、81%)として得た。MS(ES+)m/z:330.0[(M+H)+].
【0154】
【0155】
中間体7-17:
2-ブロモ-9-(4-フルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン
【化36】
【0156】
ステップ1:3,5-ジブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(10.2g、37.7mmol、Eq:1、本明細書で上述した)をTHF(90ml)に合わせて、無色の溶液を得た。次に、混合物をドライアイス/アセトン浴で-75℃に冷却した。ヘキサン中の1.6Mのn-ブチルリチウム(24.9ml、39.9mmol、Eq:1.06)を20分間かけて滴下した。黄色の溶液を-75°Cで45分間撹拌した。次に、THF(90ml)中の5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ペンタナール(8.41g、45.2mmol、Eq:1.2)の溶液を30分間にわたって滴下した。次に、混合物を-75℃で45分間撹拌した。ドライアイス/アセトン浴を取り外し、反応混合物を1時間かけて約15℃まで温めた。反応混合物を190mlの飽和NH4Cl溶液でクエンチし、続いて190mlの水及び250mlのEtOAcでクエンチした。当該混合物を5分間撹拌し、層を分離し、水層をEtOAc(2×250ml)で逆抽出した。有機層をブライン(200ml)で洗浄した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 80:20~20:80)で精製して、1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ペンタン-1-オールを淡黄色の油状物(11.4g 80%)として得た。MS(ES+)m/z:378.1/380.1[(M+H)+].
【0157】
ステップ2:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ペンタン-1-オール(500mg、1.32mmol、Eq:1)、4-フルオロフェノール(178mg、1.59mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(433mg、1.65mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)と合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(334mg、321μl、1.65mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-5-(1-(4-フルオロフェノキシ)-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン))-2-イル)オキシ)ペンチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを淡黄色の油状物(485mg、77%)として得た。MS(ES+)m/z:474.1[(M+H)+].
【0158】
ステップ3:3-ブロモ-5-(1-(4-フルオロフェノキシ)-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ペンチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(480mg、1.02mmol、Eq:1)をMeOH(8ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.01g、3.34ml、40.6mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、氷水(30ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(100ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×70ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残留物をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 90:10から0:100)によって精製して、5-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-5-(4-フルオロフェノキシ)ペンタン-1-オール(325mg、944μmol、Eq:1)を無色の粘稠な油状物(330mg、94%)として得た。MS(ES+)m/z:346.0[(M+H)+].
【0159】
ステップ4:5-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-5-(4-フルオロフェノキシ)ペンタン-1-オール(325mg、944μmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(10ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.36ml、1.18mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1.5時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(60ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×40ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~50:50)で精製して、2-ブロモ-9-(4-フルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピンを無色の粘稠な油状物(308mg、58%)として得た。MS(ES+)m/z:326.0[(M+H)+].
【0160】
中間体7-18:
2-ブロモ-9-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン
【化37】
【0161】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ペンタン-1-オール(500mg、1.32mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、2,3,4-トリフルオロフェノール(235mg、1.59mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(433mg、1.65mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)と合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(334mg、321μl、1.65mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-5-(5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-1-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)ペンチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを淡黄色の油状物(555mg、82%)として得た。MS(ES+)m/z:508.1[(M+H)+].
【0162】
ステップ2:3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-5-(5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)-1-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)ペンチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(550mg、1.08mmol、Eq:1)をMeOH(8ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、水中の37%HCl(4.26g、3.55ml、43.3mmol、Eq:40)を加えた(発熱)。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。次に、反応物を室温に冷却し、氷水(30ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(100ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×70ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残留物をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 80:20から0:100)で精製して、5-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-5-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)ペンタン-1-オールを無色の油状物(390mg、94%)として得た。MS(ES+)m/z:380.0[(M+H)+].
【0163】
ステップ3:5-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-5-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)ペンタン-1-オール(385mg、1.01mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(10ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.53ml、1.27mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下した。反応混合物を還流で1.5時間撹拌した。次に、反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(60ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×40ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~50:50)で精製して、2-ブロモ-9-(2,3,4-フルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピンを白色固体(225mg、61%)として得た。MS(ES+)m/z:362.0[(M+H)+].
【0164】
中間体7-19:
2-ブロモ-9-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン
【化38】
【0165】
ステップ1:1-(3-ブロモ-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ペンタン-1-オール(500mg、1.32mmol、Eq:1、本明細書で上述した)、3-クロロ-5-フルオロフェノール(232mg、1.59mmol、Eq:1.2)及びトリフェニルホスフィン(433mg、1.65mmol、Eq:1.25)をTHF(25ml)と合わせて、無色の溶液を得た。反応混合物を、氷浴中、アルゴン下で、攪拌しながら冷却した。DIAD(334mg、321μl、1.65mmol、Eq:1.25)を、最大+3°Cで5分間かけて滴下した。氷浴を取り除き、反応混合物を室温で2時間撹拌した。反応混合物を真空中で蒸発させ、ISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5から50:50)によって精製して、3-ブロモ-5-(1-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ペンチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾールを無色の油状物(565mg、84%)として得た。MS(ES+)m/z:506.0[(M+H)+].
【0166】
ステップ2:3-ブロモ-5-(1-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-5-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)ペンチル)-1-(メトキシメチル)-1H-1,2,4-トリアゾール(560mg、1.1mmol、Eq:1)をMeOH(8ml)に合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、撹拌しながら、水中の37%HCl(4.36g、3.63ml、44.2mmol、Eq:40)を加えた。反応混合物を加熱せずに30分間撹拌し、続いて還流で1時間撹拌した。室温に冷却し、氷水(30ml)に注ぎ、固体重炭酸ナトリウムで中和し、EtOAc(100ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×70ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残留物をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 80:20から0:100)によって精製して、5-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-5-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)ペンタン-1-オールを無色の粘稠な油状物(350mg、83%)として得た。MS(ES+)m/z:379.9[(M+H)+].
【0167】
ステップ3:5-(3-ブロモ-1H-1,2,4-トリアゾール-5-イル)-5-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)ペンタン-1-オール(380mg、1mmol、Eq:1)をエクストラドライのTHF(10ml)と合わせて、無色の溶液を得た。アルゴン下で、攪拌しながら、THF(0.5M)中のシアノメチレントリメチルホスホラン溶液(2.51ml、1.25mmol、Eq:1.25)を5分間にわたって滴下して加えた。反応混合物を還流で1.5時間撹拌した。次に、当該反応混合物を室温に冷却し、EtOAc(60ml)及び飽和重炭酸ナトリウム溶液(10ml)で抽出した。水層をEtOAc(2×40ml)で逆抽出した。有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、フィルタにかけ、真空中で濃縮した。残渣をISCOクロマトグラフィー(Hept:EtOAc 95:5~50:50)で精製して、2-ブロモ-9-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピンを無色の油状物(218mg、60%)として得た。MS(ES+)m/z:361.9[(M+H)+].
【0168】
1.2.4)タイプ8の中間体
【0169】
中間体8-1:
(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン
【化39】
【0170】
ステップ1:密封管内で、tert-ブチルN-[(1R,5S,8S)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル]カルバメート(500mg、2.21mmol)をEtOH(10mL)に溶解し、4-クロロ-6-メチルピリミジン(869mg、6.63mmol)を添加し、引き続いてトリエチルアミン(894mg、1.23mL、8.84mmol)を添加した。反応混合物を130℃で一晩撹拌した。粗反応混合物を真空中で濃縮した。残渣をCH2Cl220mL及び水20mLで希釈した。有機相をCH2Cl2(3x20ml)で抽出し、MgSO4上で乾燥し、真空中で濃縮した。粗物質をフラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%~100%EtOAc)によって精製して、tert-ブチルN-[(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル]カルバメートを黄色固体(496mg、収率71%)として得た。MS(ES+)m/z:319.2[(M+H)+].
【0171】
ステップ2:CH2Cl2(8mL)中、tert-ブチルN-[(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル]カルバメート(260mg、817μmol)の淡黄色溶液に、TFA(931mg、629μl、8.17mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空中で濃縮した。粗物質をイオン交換カラム(Si-SCX-2、10g、MeOHで洗浄し、MeOH(NH32M)で遊離)によって精製して、(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1(195mg、804μmol、収率98.5%)を得て、これをさらに精製することなく次のステップに使用した。MS(ES+)m/z:219.2[(M+H)+].
【0172】
中間体8-2:
(1R,5S,8S)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン
【化40】
【0173】
ステップ1:中間体8-1(ステップ1)の調製と同様に、密封管内、90℃で、溶媒としてEtOHを使用して、Et3N(3.63g、5.0mL、35.9mmol)の存在下で、tert-ブチルN-[(1R,5S,8S)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル]カルバメート(2.00g、8.84mmol)及び3,5-ジクロロピリダジン(2.0g、13.4mmol)から、tert-ブチルN-[(1R,5S,8S)-3-(6-クロロピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル]カルバメート(1.71g、54%)を白色固体として得た。MS(ES+)m/z:339.2[(M+H)+].
【0174】
ステップ2:密封管内で、MeOH(22mL)中、tert-ブチルN-[(1R,5S,8S)-3-(6-クロロピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル]カルバメート(963mg、2.70mmol)の溶液に、NaOMeのメタノール溶液(25%、1.9mL、8.3mmol)を加えた。反応混合物を85℃で一晩加熱した。当該反応混合物をIsolute HM-Nに吸着させ、カラムクロマトグラフィーにより、tert-ブチルN-[(1R,5S,8S)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル]カルバメート(362mg、38%)を白色固体として得た。MS(ES+)m/z:335.2[(M+H)+].
【0175】
ステップ3:中間体8-1(ステップ2)の調製と同様に、TFA(1.12g、0.76mL、9.86mmol)の存在下、CH2Cl2中tert-ブチルN-[(1R,5S,8S)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル]カルバメート(0.93g、2.72mmol)から、(1R,5S,8S)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-2(225mg、96%)を白色固体として得て、さらに精製することなく次のステップに直接使用した。MS(ES+)m/z:235.2[(M+H)+].
【0176】
中間体8-3:
(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン
【化41】
【0177】
中間体8-1及び8-2と同様の方法で、tert-ブチルN-[(1R,5S,8S)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル]カルバメート及び5-クロロ-3-メチル-ピリダジンから出発して、標記化合物8-3を白色固体として生成した。MS(ES+)m/z:219.3[(M+H)+].
【0178】
一般的手順1:ブッフバルト型カップリング反応
【0179】
密封管内で、中間体7(0.25mmol)の2-Me-THF(7ml)中溶液に、1.0当量の中間体8を加えた。反応混合物を脱気し、NaOtBu(1.5当量)をRTで添加し、撹拌を10分間続けた後、tBu-Xphos(0.06当量)及びPd2(dba)3(0.03当量)を添加した。当該反応混合物を、反応が完了するまで(通常は1~3時間)70~80℃で加熱し、真空下で濃縮した。フラッシュカラムクロマトグラフィー又は逆相分取HPLCのいずれかによって精製を行い、式(I)の所望の生成物を得た。
【0180】
以下の実施例1から64は単一のエナンチオマーであり、絶対配置は決定しなかった。実施例において、エナンチオマーは、カラムから溶出された順序で記載した。
【0181】
実施例1及び実施例2
(R)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、及び
(S)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン
【化42】
【0182】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール7-1及び(1R,5S,8S)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-2のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例1)。27mg、MS(ES+)m/z:470.2[(M+H)+]及び(実施例2):28mg、MS(ES+)m/z:470.2[(M+H)+].
【0183】
実施例3及び実施例4
(R)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、及び
(S)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン
【化43】
【0184】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール7-2及び(1R,5S,8S)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-2のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例3)。:18mg、MS(ES+)m/z:486.1[(M+H)+]及び(実施例4):20mg、MS(ES+)m/z:486.1[(M+H)+].
【0185】
実施例5及び実施例6
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、及び
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン
【化44】
【0186】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール7-3及び(1R,5S,8S)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-2のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例5)。:20mg、MS(ES+)m/z:488.2[(M+H)+]及び(実施例6):20mg、MS(ES+)m/z:488.2[(M+H)+].
【0187】
実施例7及び実施例8
(R)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
【化45】
【0188】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-7及び(1R,5S,8S)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-2のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例7)。:34mg、MS(ES+)m/z:500.1[(M+H)+]及び(実施例8):31mg、MS(ES+)m/z:500.1[(M+H)+].
【0189】
実施例9及び実施例10
(R)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
【化46】
【0190】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-8及び(1R,5S,8S)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-2のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例9)。:37mg、MS(ES+)m/z:484.2[(M+H)+]及び(実施例10):36mg、MS(ES+)m/z:484.2[(M+H)+].
【0191】
実施例11及び実施例12
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
【化47】
【0192】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-9及び(1R,5S,8S)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-2のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例11)。:42mg、MS(ES+)m/z:502.2[(M+H)+]及び(実施例12):41mg、MS(ES+)m/z:502.2[(M+H)+].
【0193】
実施例13及び実施例14
(R)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
【化48】
【0194】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-7及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-3のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例13)。:32mg、MS(ES+)m/z:484.2[(M+H)+]及び(実施例14):33mg、MS(ES+)m/z:484.2[(M+H)+].
【0195】
実施例15及び実施例16
(R)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
【化49】
【0196】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-8及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-3のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例15)。29mg、MS(ES+)m/z:468.2[(M+H)+]及び(実施例16):25mg、MS(ES+)m/z:468.2[(M+H)+].
【0197】
実施例17及び実施例18
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
【化50】
【0198】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-9及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-3のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例17)。26mg、MS(ES+)m/z:486.2[(M+H)+]及び(実施例18):26mg、MS(ES+)m/z:486.2[(M+H)+].
【0199】
実施例19及び実施例20
(R)-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
【化51】
【0200】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-10及び(1R,5S,8S)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-2のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例19)。28mg、MS(ES+)m/z:484.2[(M+H)+]及び(実施例20):28mg、MS(ES+)m/z:484.2[(M+H)+].
【0201】
実施例21及び実施例22
(R)-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
【化52】
【0202】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-15及び(1R,5S,8S)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-2のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例21)。27mg、MS(ES+)m/z:484.2[(M+H)+]及び(実施例22):26mg、MS(ES+)m/z:484.2[(M+H)+].
【0203】
実施例23及び実施例24
(R)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、
【化53】
【0204】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(3-クロロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-11及び(1R,5S,8S)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-2のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例23)。22mg、MS(ES+)m/z:482.2[(M+H)+]及び(実施例24):22mg、MS(ES+)m/z:482.2[(M+H)+].
【0205】
実施例25及び実施例26
(R)-8-(2-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(2-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
【化54】
【0206】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(2-クロロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-12及び(1R,5S,8S)-3-(6-メトキシピリダジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-2のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例25)。26mg、MS(ES+)m/z:482.2[(M+H)+]及び(実施例26):26mg、MS(ES+)m/z:482.2[(M+H)+].
【0207】
実施例27及び実施例28
(R)-7-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、及び
(S)-7-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン
【化55】
【0208】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-7-(4-クロロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール7-4及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例27)。36mg、MS(ES+)m/z:452.1[(M+H)+]及び(実施例28):36mg、MS(ES+)m/z:452.1[(M+H)+].
【0209】
実施例29及び実施例30
(R)-7-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、及び
(S)-7-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン
【化56】
【0210】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-7-(3-クロロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール7-5及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例29)。26mg、MS(ES+)m/z:452.1[(M+H)+]及び(実施例30):25mg、MS(ES+)m/z:452.1[(M+H)+].
【0211】
実施例31及び実施例32
(R)-8-(2-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(2-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
【化57】
【0212】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(2-クロロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-12及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例31)。20mg、MS(ES+)m/z:466.2[(M+H)+]及び(実施例32):20mg、MS(ES+)m/z:466.2[(M+H)+].
【0213】
実施例33及び実施例34
(R)-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
【化58】
【0214】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(2,3-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-15及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例33)。36mg、MS(ES+)m/z:468.2[(M+H)+]及び(実施例34):31mg、MS(ES+)m/z:468.2[(M+H)+].
【0215】
実施例35及び実施例36
(R)-7-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、及び
(S)-7-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン
【化59】
【0216】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-7-(3,5-ジクロロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール7-6及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例35)。27mg、MS(ES+)m/z:486.1[(M+H)+]及び(実施例36):27mg、MS(ES+)m/z:486.1[(M+H)+].
【0217】
実施例37及び実施例38
(R)-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
【化60】
【0218】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(2,4-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-10及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例37)。34mg、MS(ES+)m/z:468.2[(M+H)+]及び(実施例38):35mg、MS(ES+)m/z:468.2[(M+H)+].
【0219】
実施例39及び実施例40
(R)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、及び
(S)-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン
【化61】
【0220】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-7-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール7-1及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例39)。32mg、MS(ES+)m/z:454.2[(M+H)+]及び(実施例40):31mg、MS(ES+)m/z:454.2[(M+H)+].
【0221】
実施例41及び実施例42
(R)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(3-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
【化62】
【0222】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(3-クロロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-11及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例41)。30mg、MS(ES+)m/z:466.2[(M+H)+]及び(実施例42):28mg、MS(ES+)m/z:466.2[(M+H)+].
【0223】
実施例43及び実施例44
(R)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
【化63】
【0224】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(3,5-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-8及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例43)。36mg、MS(ES+)m/z:468.2[(M+H)+]及び(実施例44):34mg、MS(ES+)m/z:468.2[(M+H)+].
【0225】
実施例45及び実施例46
(R)-8-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(4-クロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
【化64】
【0226】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(4-クロロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-13及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例45)。27mg、MS(ES+)m/z:466.2[(M+H)+]及び(実施例46):27mg、MS(ES+)m/z:466.2[(M+H)+].
【0227】
実施例47及び実施例48
(R)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、及び
(S)-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン
【化65】
【0228】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-7-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール7-2及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例47)。28mg、MS(ES+)m/z:470.1[(M+H)+]及び(実施例48):27mg、MS(ES+)m/z:470.1[(M+H)+].
【0229】
実施例49及び実施例50
(R)-8-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(3,5-ジクロロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
【化66】
【0230】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(3,5-ジクロロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-14及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例49)。19mg、MS(ES+)m/z:500.1[(M+H)+]及び(実施例50):18mg、MS(ES+)m/z:500.1[(M+H)+].
【0231】
実施例51及び実施例52
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン、及び
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール-2-アミン
【化67】
【0232】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-7-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7-ジヒドロ-5H-ピロロ[1,2-b][1,2,4]トリアゾール7-3及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例51)。36mg、MS(ES+)m/z:472.2[(M+H)+]及び(実施例52):35mg、MS(ES+)m/z:472.2[(M+H)+].
【0233】
実施例53及び実施例54
(R)-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
【化68】
【0234】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(3,4-ジフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-16及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例53)。35mg、MS(ES+)m/z:468.2[(M+H)+]及び(実施例54):36mg、MS(ES+)m/z:468.2[(M+H)+].
【0235】
実施例55及び実施例56
(R)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
【化69】
【0236】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-7及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例55)。26mg、MS(ES+)m/z:484.2[(M+H)+]及び(実施例56):26mg、MS(ES+)m/z:484.2[(M+H)+].
【0237】
実施例57及び実施例58
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン、及び
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン-2-アミン
【化70】
【0238】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-8-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-5,6,7,8-テトラヒドロ-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]ピリジン7-9及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例57)。27mg、MS(ES+)m/z:486.2[(M+H)+]及び(実施例58):29mg、MS(ES+)m/z:486.2[(M+H)+].
【0239】
実施例59及び実施例60
(R)-9-(4-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン、及び
(S)-9-(4-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン
【化71】
【0240】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-9-(4-フルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン7-17及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例59)。32mg、MS(ES+)m/z:464.2[(M+H)+]及び(実施例60):32mg、MS(ES+)m/z:464.2[(M+H)+].
【0241】
実施例61及び実施例62
(R)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-9-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン、及び
(S)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-9-(2,3,4-トリフルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン
【化72】
【0242】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-9-(2,3,4-フルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン7-18及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例61)。36mg、MS(ES+)m/z:500.2[(M+H)+]及び(実施例62):33mg、MS(ES+)m/z:500.2[(M+H)+].
【0243】
実施例63及び実施例64
(R)-9-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン、及び
(S)-9-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-N-((1R,5S,8s)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-イル)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン-2-アミン
【化73】
【0244】
一般的手順1を使用した、2-ブロモ-9-(3-クロロ-5-フルオロフェノキシ)-6,7,8,9-テトラヒドロ-5H-[1,2,4]トリアゾロ[1,5-a]アゼピン7-19及び(1R,5S,8S)-3-(6-メチルピリミジン-4-イル)-3-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-8-アミン8-1のブッフバルト型カップリングと、これに続く分取キラルHPLCによるエナンチオマーの分離により、表題生成物を白色固体として得た(実施例63)。13mg、MS(ES+)m/z:498.2[(M+H)+]及び(実施例64):18mg、MS(ES+)m/z:498.2[(M+H)+].
【0245】
生物学的実施例
【0246】
2.1)アッセイ手順:細胞γ-セクレターゼアッセイ
【0247】
スウェーデン二重変異(K595N/M596L)を有するヒトAPP695を過剰発現するヒト神経膠腫H4細胞を、10%FCS、0.2mg/LハイグロマイシンBを含むIMDMに96ウェルプレート中30,000個細胞/ウェル/100μLで蒔き、37℃、5%CO2でインキュベートした。
プレーティングの3~4時間後、化合物を培地で希釈し、50μLを1.5倍濃縮液として添加して最終濃度を達成した。化合物のインキュベーションを24時間行った。最終用量は典型的には、半対数ステップで4μMから0.0013μMの範囲であり、8点の用量反応曲線が得られる。
ビヒクル単独及び参照化合物を使用する適切な対照をこのアッセイに適用した。Me2SOの最終濃度は0.4%であった。
37℃、5%CO2でのインキュベーション後、上清を、AlphaLisa(登録商標)アッセイキット(Human Amyloid beta 1-42 Kit、Perkin Elmer Inc.)によって、分泌されたAβ42の定量に供した。20μlの細胞培養上清をアッセイプレートに移した。次いで、AlphaLisa(登録商標)結合捕捉抗体とビオチン化検出抗体の混合物10μLを添加し、アッセイプレートを静かに振盪しながら室温で3時間インキュベートした。20μLのドナービーズをさらに添加した後、アッセイプレートを室温で30分間インキュベートし、直射光に曝露することなく絶えず振盪した。次いで、680 nmの励起及び570 nmの発光で組み込まれたプログラムを使用して、Paradigm AlphaLisa(登録商標)Readerでアッセイプレートを読み取った。
次いで、測定されたシグナルを使用して、XLfit 5.3ソフトウェア(IDBS社製)を使用した非線形回帰適合分析により、Aβ42分泌の阻害に関するIC50値を計算した。
【0248】
2.2)結果
【0249】
以下の表は、Aβ42分泌の阻害についての全ての化合物のデータを示している。
【表4】